JP4580384B2 - 製紙業者用の経縫合式多層織物 - Google Patents

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Description

本発明は、総括的には製紙に関し、特に、製紙の際に用いられる多層織物に関するものである。
通常の長網式製紙工程において、(紙「原料」として知られる)セルロース繊維の水スラリーもしくは懸濁液は、2つ以上のローラ間を走行する織った金網及び/又は合成材料製エンドレスベルトの上側走行部の表面上に送り込まれる。「地合構成織物」としばしば呼ばれるこのベルトは、その上側走行部の上面にある製紙表面を提供しており、この製紙表面は、紙原料のセルロース繊維を水性媒体から分離して湿った紙ウェブを形成するフィルタとして作用するものである。この水性媒体は、重力により、或いは、地合構成織物の上側走行部の下面(即ち、「マシン側」)に接触配置される真空吸引装置により、水切り穴として知られる地合構成織物の網目から排水される。
この地合構成部を去った後、紙ウェブは、抄紙機のプレス部に搬送され、同プレス部において、「圧搾フェルト」と通常呼ばれる別の織物で覆われた1対以上のプレスローラのニップを通って絞られる。該プレスローラからの圧力によって紙ウェブから更に水分が除去され、この水分除去は、圧搾フェルトにある「芯もしくはバット(butt)」層の存在によりしばしば促進される。その後、紙は更なる水分除去のために乾燥部に運ばれる。乾燥後の紙は、二次処理及び包装の準備ができている。
通常、製紙業者用の織物は、2種ある基本的な製織技術の1つによりエンドレスベルトとして製造される。これら製織技術のうち第1の技術では、平坦に織る製織法により織物を平らに織って、それらの端部を接続してエンドレスベルトに形成するが、接続は、多数の既知接続方法のうちの任意の1つにより、例えば、端部をバラして再び互いに織り合わせる(通常、切継ぎとして知られている)ことにより、或いは、各端部に又は特別の折返し部にピン縫合可能のフラップを縫い付け、その後これらをピン縫合可能のループに再び織り込むことにより行われる。多数の自動接続機が利用可能であり、それらは、ある種の織物については、接続工程の少なくとも一部を自動化するのに使用することができる。平織の製紙業者用織物において、経糸はマシン方向に延び、緯糸はマシン横断方向に延びている。
第2の基本的製織技術において、織物は、無端製織法により連続ベルトの形に直接に織られる。無端製織法では、経糸はマシン横断方向に延び、緯糸はマシン方向に延びている。上述した製織方法は双方とも技術的によく知られており、ここで使用されている「エンドレスベルト」という用語はいずれの方法により製作されたベルトをも指している。
効果的にシート及び繊維を支持することは、特に、湿ったウェブが先ず形成される抄紙機の地合構成部にとって、製紙を行う際の重要問題である。その上、地合構成織物は、抄紙機で高速走行するときに良好な安定性を示さなければならず、また、ウェブが抄紙機のプレス部に搬送されるときにそのウェブに保持された水の量を減じるために非常に透水性であることが好ましい。ティッシュペーパー及び上質紙(即ち、上質印刷,カーボン付着(carbonizing),タバコ,電気コンデンサー等に使用される紙)の双方に適用の場合、製紙表面は、非常に細かく織った構造、或いは非常に細かい金網構造から構成されている。
通常、ティッシュペーパー及び上質紙への適用の際に使用されるような細かく織った地合構成織物は、少なくともある程度相対的に小径のマシン方向ヤーン又はマシン横断方向ヤーンを含んでいる。しかし、残念ながら、このようなヤーンは損傷を受け易く、地合構成織物としての表面寿命が短くなる。更に、小径のヤーンを使用することにより地合構成織物の機械的安定性にも悪影響が与えられ(特に、斜め方向の抵抗,括れ(narrowing)傾向及び剛性)、これは地合構成織物の供用寿命及び特性の双方に負の影響を与える可能性がある。
細かく織る地合構成織物に関連したこれらの問題に取り組むため、紙の形成を容易にすべく紙形成表面上に細かい目のヤーンを有すると共に、強度、安定性及び潜在寿命を与えるべくマシン接触側に粗い目のヤーンを有する多層の地合構成織物が開発されてきた。例えば、1組のマシン方向ヤーンを用いてこれを2組のマシン横断方向ヤーンと織り合わせて、細かい紙形成表面とより耐性のあるマシン側表面とを有する地合構成織物を形成するような、様々な地合構成織物が製作されてきた。これらの地合構成織物は、「二層織物」と一般的に呼ばれる種類の地合構成織物の一部である。同様に、2組のマシン方向ヤーン及び2組のマシン横断方向ヤーンを含み、これらにより細かい目の紙側織物層と別個の粗いマシン側織物層とを形成するような、様々な地合構成織物が製作されてきた。「三層織物」と一般的に呼ばれる種類の地合構成織物の一部であるこれらの地合構成織物において、2つの織物層が別々の縫合ヤーンにより一緒に結合されるのが典型的である。しかしながら、これらは、1組以上のボトム側及びトップ側マシン横断方向ヤーン並びにマシン方向ヤーンからのヤーンを使用して互いに結合されていてもよい。二層及び三層織物は、単層織物と比較して追加のヤーン組を含んでいるので、これらの地合構成織物は、比較しうる単層織物よりも大きな「厚さ(caliper)」を有する(即ち、それらは単層織物よりも厚い)。二層織物の例はトンプソン(Thompson)に対する米国特許第4,423,755号明細書に示されており、三層織物の例は、オスターベルク(Osterberg)に対する米国特許第4,501,303号明細書、フォーリンガー(Vohringer)に対する米国特許第5,152,326号明細書、ワード(Ward)に対する米国特許第5,437,315号及び第5,967,195号各明細書に示されている。経縫合式多層織物が技術的に既知である。かかる織物の例は、フォーリンガー(Vohringer)に対する米国特許第5,152,326号明細書、ジョンソン(Johnson)に対する米国特許第6,202,705B1号明細書及びPCT特許WO02/00996A1に示されている。
本発明は、以下の利点、即ち、優れた脱水性、結合強度の増大、織成時間の短縮、製紙表面側の緯糸番手の増大(従って、繊維支持の向上)及び織物モジュールの増大のうちの1つ以上をもたらすことができる織成パターンを採用した経縫合式の製紙業者用多層織物に関すものである。本発明の織物は製紙業者用地合構成織物として特に有用であるが、本発明の教示内容は特定のフェルト及びドライヤーへの用途においても有利であると考えられる。
本発明の特定の実施形態は、製紙業者用の経縫合式三層織物に向けられている。このような一実施形態において、経縫合式三層織物は、第1整経ビームから離れて1組のトップ側緯糸と織り合わされる1組のトップ側経糸と、第2整経ビームから離れて1組のボトム側緯糸と織り合わされる1組のボトム側経糸とを有している。この織物は更に、第3整経ビームから離れて、少なくとも幾本かのトップ側緯糸及び少なくとも幾本かのボトム側緯糸と織り合わせられてトップ側織物層及びボトム側織物層を互いに結合する1組の縫合経糸を含んでいる。該縫合経糸は、複数の縫合経糸対として織り合わされることが可能であり、対になった2本の縫合経糸のうちの第1経糸がトップ側織物層で織り合わされる織物の個所で、対における第2経糸がトップ側織物層の下方に下がり、各対における2本の縫合経糸が一緒にトップ側織物層において織成を完成するようになっている。
本発明の別の実施形態において、経縫合式織物は、1組のボトム側経糸と、1組のボトム側緯糸と、1組のトップ側緯糸と、1組の縫合経糸対とを有する製紙業者用の多層織物である。ボトム側経糸はボトム側緯糸と織り合わされている。縫合経糸は、ボトム側緯糸及びトップ側緯糸の双方と織り合わされていると共に、対になった縫合経糸における第1経糸がトップ側織物層で織り合わされる個所で、対における第2縫合経糸がトップ側織物層の下方に下がって1本以上のボトム側緯糸と織り合わせられ、トップ側織物層及びボトム側織物層を互いに結合する、ように織り合わせられている。この実施形態において、各縫合経糸対について、該縫合経糸対の第1縫合経糸はボトム側経糸のうちの1本の第1側で織り合わせられているが、各縫合経糸対の第2縫合経糸はそのボトム側経糸の第2側で織り合わせられている。この実施形態の織物は、トップ側織物層においてトップ側緯糸と織り合わされる1組のトップ側経糸を更に含んでいてもよい。
本発明の別の形態において、製紙業者用の織物は、ボトム側経糸の上に実質的に積み重ねられる縫合経糸対を含むことが可能である。縫合経糸及び/又はトップ側経糸は、ボトム側経糸よりも小さな直径を有していてもよい。トップ側緯糸は、ボトム側緯糸よりも小さな直径を有していてもよい。紙形成表面は、平織パターンで織成されていてもよい。マシン側表面は、織物の各繰返しユニットにおいて、各縫合経糸が同じボトム側経糸の下を通り、その直ぐ近くにあるボトム側経糸もそうするように、織成されていてもよい。縫合経糸はまた、それとボトム側経糸とが、並んだマシン側経方向節部を形成すべく、両糸がボトム側緯糸の下を通る個所でカップルになるように織成されていてもよい。縫合経糸がトップ側織物層の下方に下がる直前に上を通るトップ側緯糸のうちの少なくとも幾本かは、該トップ側緯糸の残りのものよりも大きな直径及び/又は高い弾性率を有していてもよい。更に、複数対の縫合経糸を含む実施形態において、各対の2本の糸は、織物の各繰返しにおいて異なる本数のトップ側緯糸を越えていてもよい。各縫合経糸対における2本の糸は、互いに引き寄せられる傾向があってもよい。
本発明の更なる形態としては、経縫合式三層織物を製造する方法や、紙を製造するために製紙業者用のこの経縫合式三層織物を使用する方法がある。
次に、本発明の実施形態が示されている添付図面に関連して本発明について十分に説明する。しかし、本発明は、種々の形態で実施可能であるから、例示した実施形態又はこの明細書に記載したその他の実施形態に限定されるものではなく、むしろ、これらの実施形態は、開示が徹底的且つ完全であって、本発明の範囲が当業者に十分に伝えられるように準備されている。図面において、諸要素の寸法は、明瞭にするため誇張して示すことがある。
本発明の一形態は、織物のトップ側織物層においてのみ織り合わされる1組の緯糸及び1組の経糸のほかに、ボトム側織物層においてのみ織り合わされる1組の緯糸及び1組の経糸を含む製紙業者用の経縫合式三層織物に向けられている。これらの織物は、トップ側織物層及びボトム側織物層の双方において織り合わせられてこれらの層を互い結合する縫合経糸も含んでいる。本発明の特定の実施形態において、該縫合経糸は複数対の2本の縫合糸として設けられていて、該2本の縫合糸が一緒になり製紙表面上で織成パターンの単一経糸の等価物に取って代わっている。これらの糸は、対における1本の糸が製紙表面上の織成パターンを完成するようにトップ側織物層において織り合わせられつつあるときに、対における第2の糸が製紙表面の下方で織り合わされるように、織成されている。織物全体にわたり、各対における糸はこれらの位置を交換している。対における糸のうち少なくとも1本はまた、トップ側織物層及びボトム側織物層を互いに結合するように1つ以上の部位でボトム側織物層へと下方に下がっている。ここで、これらの糸対は、「縫合経糸対」と呼称されている。
本発明の特定の実施形態において、製紙業者用の「真の」経縫合式三層織物は、3つの別個の整経ビームから織成されている。当業者には分かるように、平織パターンのプロセスを用いて製紙業者用の織物を製造する際、経糸は、1つ以上の経糸ビーム(又は「整経ビーム」)から織機に送り込まれ、緯糸又は「ピック」は、それらが経糸に関して所望の上/下のパターンで通って織物を織成するように織機により1本ずつ打ち込まれる。各整経ビームにおいて糸にかかる張力は個々に制御することが可能であり、各ビームに供給される糸の種類(例えば、糸の繊度、弾性率、単繊維タイプ等)は変更することができる。3つの別個の整経ビームから本発明の経縫合式織物を織成することにより、少なくとも2つの明白な利点が得られる。
先ず、これら3つの別個の整経ビームを使用することにより、(1)トップ側経糸、(2)ボトム側経糸、及び(3)縫合経糸に使用される糸の繊度及び/又は種類を変更することが可能である。これが有利である理由は、トップ側層、ボトム側層、及び両層で織り合わされる糸に対する要件が異なり得るからである。一例として、多くの用途において、優れた耐伸張性及び安定性を付与するために、ボトム側織物層において一層太くかつ丈夫な経糸を使用することが望ましいと考えられる。対照的に、細目織りの経糸が製紙表面上ではしばしば好ましいが、何故なら、そのような糸は、高度の繊維支持を行ないながら良好な脱水を示す非常に均一な表面を容易に提供するからである。縫合経糸はそれ自体の独特な要件を有している。3つの別個の整経ビームを使用するが、織物の設計者は、織物の異なる部分で織り合わされる糸に使用される糸の種類及び繊度を最適化することができる。次に、トップ側経糸、ボトム側経糸及び縫合経糸に別個の整経ビームを使用することはまた、各種類の経糸に関する個々の張力制御を可能にする。この張力制御は、張力の変化により各種類の糸が製紙表面上に示すクリンプの度合いに影響が与えられるので、製紙表面の均一性を増すのにも使用されてもよい。
本発明の別の形態によると、製紙業者用の経縫合式多層織物は、ボトム側経糸の上に実質的に積み重ねられる縫合経糸対を含んで提供されている。本発明のこの形態は、織物における経糸の構成を示す代表的な織物の一部の断面図である図10A〜図10Cに関連して最も良く説明されている。
図10Aに示すように、例示した織物の実例は、ボトム側織物層においてもっぱら織り合わされる4本のボトム側経糸50〜53を含んでいる。この織物は更に、トップ側織物層においてもっぱら織り合わされる2本のトップ側経糸10〜11を含んでいる。4本の縫合経糸20,21,25,26が更に設けられていて、これらはトップ側織物層及びボトム側織物層の双方で織り合わされている。図10Aには、縫合経糸の全てがトップ側織物層の近くで織り合わせられている。この図に示すように、縫合経糸は、縫合経糸対20,25及び21,26として設けられている。図10Aに示すように、縫合経糸対20,25は、ボトム側経糸51の上に実質的に積み重ねられており、また、縫合経糸対21,26は、ボトム側経糸53の上に実質的に積み重ねられている。
図10Bは、図10Aに示したものと同じ織物の別の横断面図を示している。図10Bにおいて、2本の縫合経糸25,21はボトム側織物層において織り合わせられているが、対になっている他の経糸(経糸20及び26)はトップ側織物層において織り合わせられている。図10Cは同じ織物の3番目の横断面図である。図10Cにおいて、各縫合経糸対20,25及び21,26における経糸は、経糸25,21がトップ側織物層で織り合わされると共に、経糸20,26がボトム側織物層で織り合わされるように、位置が交換されている。
上に述べたように、縫合経糸対20,25及び21,26の各々は、ボトム側経糸(経糸51及び53)の上に「実質的に積み重ねられて」いる。「実質的に積み重ねられて」とは、各対を構成する縫合経糸が、少なくともそれらが製紙表面において織り合わされる箇所において、隣接する2本のボトム側経糸間に位置する空きスペース(開口領域)に配置されるのとは対照的に、ボトム側経糸の上方に実質的に配置されることを意味している。このような積み重ねられた縫合経糸対を含むよう織物を織成することによって、織物の直線状の脱水を向上させることが可能となり得る。しかしながら、縫合経糸対を構成する縫合経糸は、全ての箇所においてボトム側経糸の上に積み重ねられているのではないことが分かるであろう。このことは図10B及び図10Cにおいて最も良く見ることができ、同図は、縫合経糸がボトム側緯糸と織り合わさる個所で(及び個所の近くで)、縫合経糸がボトム側経糸の上に積み重ねられるのとは対照的にそれらと並んで織り合わされることを示している。
本発明の別の形態に従うと、織物は複数の縫合経糸対を含んでおり、該縫合経糸対は、かかる対の2本の経糸がボトム側経糸の両側でボトム側緯糸と織り合わされるように、織成されている。本発明のこの特徴は、例えば、図10B及び図10Cに例示されている。図10Bに示すように、ボトム側織物層で織り合わされるとき、縫合経糸25は、ボトム側経糸51の右側で織り合わされている。しかしながら、図10Cに示すように、縫合経糸20は、ボトム側織物層において織り合わされるときにボトム側経糸51の左側で織り合わされている。このような構成は、ボトム側経糸の上方に縫合経糸対を積み重ねることを容易にする助けとなり、直線状の脱水を向上させると思われる。また、このような構成は、縫合経糸及びボトム側経糸の双方がマシン側経方向節部を形成する個所で、縫合経糸をしばしばもっと太くもっと丈夫なこのボトム側経糸とカップルにするのを容易にすると思われる。以下に論じるように、経糸のこのようなカップリングは、もっと細い可能性がある縫合経糸の摩耗を防ぐことを容易にすると思われる。
本発明の経縫合式三層織物の実施形態は、図1〜図3に例示されており、符号100で大まかに表わされている。図1は、三層織物100のトップ側織物層102の上面図(即ち、製紙表面の図)を示しているのに対し、図2は、織物100のボトム側織物層104の上面図(即ち、トップ側織物層102を除去した状態の織物100の図)を示している。図3A〜図3Eは、図1〜図2に示されている経糸110,150,120,151,124の経路を描いている。図1〜図3の三層織物100は20綜絖で織られている。図1〜図3に示すように、織物の単一繰返しは、20本の経糸(経糸110〜113,120〜127,150〜157)と、24本の緯糸(緯糸130〜145,160〜167)を含んでいる。図1及び図2は織物の単一繰返しユニットを示すだけであるが、当業者には良く分かるように、商業的用途においては、図1及び図2に示した繰返しユニットは、経糸方向及び緯糸方向の双方に何回も繰り返されて、抄紙機で使用するのに適する大きな織物を形成している。
図1に見られるように、トップ側織物層102の繰返しユニットは、互いに織り合わされる1組のトップ側層経糸110〜113及び1組のトップ側層緯糸130〜145を含んでいる。トップ側織物層102は更に、4つの縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127を含み、これらもトップ側緯糸130〜145と織り合わされている。図1に示すように、例えば縫合経糸120,124のような縫合経糸対は、経糸110〜111のような各対の隣接するトップ側経糸の間に設けられている。各縫合経糸対(例えば、対120,124)は、対の経糸のうちの一方(例えば、経糸120)がトップ側織物層102において織り合わせられて該トップ側織物層102における「織成パターンを完成している」間に、縫合経糸の他方(例えば、経糸124)がボトム側織物層104の中に入り込んでトップ側織物層102及びボトム側織物層104を結合するように織成されている。このようにして、縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127は、トップ側織物層102の織成を完成すると共に、トップ側織物層102及びボトム側織物層104を互いに結合するのに役立っている。
図1に示すように、1組のトップ側層緯糸130〜145を構成する緯糸は、1×1即ち「平織」パターンで1組のトップ側層経糸110〜113及び縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127(これらの各対は単一経糸の等価物として製紙表面側で織り合わされる)と織り合わせられており、これは、トップ側層の緯糸130〜145の各々が製紙表面において織り合わせられているときの経糸の1本の下、その後次のものの上を交互に通ることを意味している。例えば、トップ側緯糸130は、トップ側経糸110の下、縫合経糸120の上、トップ側経糸111の下、縫合経糸121の上、トップ側経糸112の下、縫合経糸126の上、トップ側経糸113の下、及び縫合経糸127の上を通っている。他のトップ側緯糸131〜145は、「上1本/下1本」の同一パターンで追従するが、このパターンは、隣接するトップ側層緯糸130〜145について1本の経糸分だけずれており、即ち、オフセットしている。
図2を参照すると、織物100のボトム側織物層104のトップ側表面の繰返しユニットが示されている。この繰返しユニットは、1組のボトム側緯糸160〜167と織り合わされる1組のボトム側経糸150〜157を含んでいる。この繰返しユニットは更に、上述した縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127を含んでいる。図2に示すように、該縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127は、それぞれボトム側経糸151,153,155,157の上に実質的に積み重なっている。しかしながら、縫合経糸のうちの1本(例えば、経糸120)がボトム側緯糸(例えば、緯糸165)と織り合わされる個所の近くにおいて、この縫合経糸120は、該緯糸120がさもなければ上に存在するボトム側経糸151の近くでボトム側緯糸165と該緯糸120が織り合われるように、屈曲している。このようにして、織物のマシン側表面でボトム側経糸151及び縫合経糸120により、並んだ経方向節部が形成されることになる。
図2に示すように、ボトム側緯糸160〜167は、織物100の使用中に該織物100のマシン側表面と抄紙機との間の摩擦により生ずる摩耗に耐えるのに適している比較的に大径の糸を使用して構成することが可能である。また図2で見ることができるように、織物100の織成パターンは、マシン側上に比較的に長い緯糸の「浮糸(floats)」をもたらすが、これは、図2の視点からすると、緯糸が、経糸150〜157,120〜127とは対照的により大径で丈夫なボトム側緯糸160〜167が主として抄紙機と接触するように、多数の隣接する経糸の下を通る又は「浮いている」ことを意味している。ボトム側経糸150〜157もまた、縫合経糸120〜127及びトップ側経糸110〜113に対して用いられる糸よりも大径の糸を使用して構成されていてもよい。
上述したように、図1及び図2に示した織物において、トップ側織物層102(図1に記載)及びボトム側織物層104(図2に記載)は、縫合経糸対120,124;121,125;122,126;123,127により互いに結合されている。図1においては、トップ側織物層102と織り合わされる縫合経糸120〜127の諸部分のみが記載されている。図2においては、ボトム側織物層104と織り合わされる縫合経糸120〜127の諸部分のみが記載されている。
図3A〜図3Eは、それぞれ織物100の経糸110,150,120,151,124の経糸経路(織物の1回の繰返しについて)を示している。図3Aに示すように、トップ側経糸110は、トップ側緯糸130〜145と「上1本/下1本」のパターンで織成されている。このトップ側経糸110は、どのボトム側経糸160〜167とも織り合わせられていない。トップ側経糸111〜113は、トップ側緯糸130〜145に関してトップ側経糸110と正確に同じパターンで織成されており、該トップ側経糸111〜113は、ボトム側織物層において織り合わせられていない。
図3Bに示すように、ボトム側経糸150は、「上3本/下1本/上3本/下1本」のパターンでボトム側緯糸160〜167と織り合わせられている。具体的に言うと、ボトム側経糸150は、織物の各繰返しユニットにおいて、ボトム側緯糸160の下、ボトム側緯糸161〜163の上、ボトム側緯糸164の下、ボトム側緯糸165〜167の上を通っている。ボトム側経糸154は経糸150と同一のパターンに従い、ボトム側経糸152,156は同様に「上3本/下1本/上3本/下1本パターン」の織成パターンに従うが、このパターンは、ボトム側経糸150及び154が追従するパターンと比較して、2本のボトム側層の緯糸160〜167分だけオフセットしている。
図3Cは、縫合経糸120についての経路を示している。図3Cに示すように、縫合経糸120は、トップ側緯糸130〜145とは「下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下9本/上1本」のパターンで織り合わせられ、ボトム側緯糸160〜167とは「上7本/下1本」のパターンで織り合わせられている。縫合経糸121〜123は、縫合経糸120と同一のパターンでトップ側緯糸130〜145及びボトム側緯糸160〜167と織り合わせられているが、各縫合経糸120〜123が、それに隣接する縫合経糸120〜123に関して2本のボトム側緯糸(従って、4本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
図3Dに示すように、ボトム側経糸151は、「上3本/下1本/上3本/下1本」のパターンでボトム側緯糸160〜167と織り合わせられている。具体的に言うと、ボトム側経糸151は、織物の各繰返しユニットにおいて、ボトム側緯糸160の上、ボトム側緯糸161の下、ボトム側緯糸162〜164の上、ボトム側緯糸165の下、ボトム側緯糸166〜167の上を通っている。ボトム側経糸155は経糸151と同一のパターンに従い、ボトム側経糸153,157は同様に「上3本/下1本/上3本/下1本パターン」の織成パターンに従うが、このパターンは、ボトム側経糸151及び155が追従するパターンと比較して、2本のボトム側層緯糸160〜167分だけオフセットしている。
図3Eは、縫合経糸124についての経路を示している。図3Eに示すように、縫合経糸124は、トップ側緯糸130〜145とは「下9本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本」のパターンで織り合わせられ、ボトム側緯糸160〜167とは「上7本/下1本」のパターンで織り合わせられている。縫合経糸125〜127は、縫合経糸124と同一のパターンでトップ側緯糸130〜145及びボトム側緯糸160〜167と織り合わせられているが、各縫合経糸124〜127が、それに隣接する縫合経糸124〜127に関して2本のボトム側緯糸(従って、4本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
図1〜図3に記載した本発明の実施形態においては、経糸の40%(即ち、織物の各繰返しにおいて20本の経糸のうちの8本)のみがトップ側織物層102及びボトム側織物層104の双方において織り合わせられている。この構成の結果、WO02/00996A1(ここでは全ての経糸がトップ側及びボトム側織物層の双方を縫合する)に記載の織物のような織物と比較して、経方向に延びる経糸の「積み重なり」の向上が得られる。織物100のこの積み重なった経糸構造は、トップ側織物層102に達する水がボトム側織物層104まで直線的に延びる糸間の比較的に大きな水切り孔に出合うので、多くの製紙用途において望ましい特徴である直線状の脱水を可能とすることができる。更に、経糸の100%未満をトップ側及びボトム側織物層102,104の双方で織り合わせることにより、織物内の糸重量を減じることが概ね可能であり、これにより、縫合糸として構成された経糸の100%で形成された等価の織物よりも高い気孔率及び向上した透水性を有する織物を提供することが可能となる。これらの特徴はまた多くの製紙用途においても望ましい。
また、図2に見ることができるように、ボトム側経糸150〜157のうちの1本は、マシン側表面上に節部を形成するように、縫合経糸がボトム側緯糸の下を通る個所で縫合経糸120〜127の各々と一緒になる、即ち、「カップルになる」。従って、例えば、ボトム側経糸151は、ボトム側緯糸165の近くで縫合経糸120とカップルになると共に、ボトム側緯糸161の近くで縫合経糸124とカップルになる。2本の隣接する糸がこの方法で「カップルになる」ときに、しばしば、当業者は、2本の糸が織成の際に一緒になる個所で「対になる」と呼ぶ。しかしながら、ここにおける「縫合経糸対」という呼称に与える混乱を避けるために、2本の糸が織成内で一緒になるという状況を説明するのに「カップルになる」という用語を使用することとする。
ボトム側経糸151,153,155,157及び縫合経糸120〜127の間に起こるカップリング構造は、特定の織物において幾つかの有利な効果を有することができる。先ず、多くの織物において、小径の糸は製紙表面側で織り合わされる糸のために通常選択されるので、ボトム側経糸150〜157は、トップ側経糸110〜113又は縫合経糸120〜127のために使用される糸よりもより太く丈夫な糸を使用して織り合わされることになる。縫合経糸120〜127がマシン側表面上で節部を形成する個所で縫合経糸120〜127をボトム側経糸151,153,155,157とカップルにすることにより、縫合経糸は、それらがカップルになる大径のボトム側経糸により摩耗から部分的に保護されている。これは、多層織物における潜在的な損傷部位は抄紙機と接触する縫合糸の摩耗であるから、織物の寿命を延ばす利点となり得る。その上、経糸がボトム側緯糸の下を通りマシン側表面上に節部を形成する個所で2本の経糸をカップルにすることは、この個所でボトム側緯糸にかかる上向きの力を増すようにおそらく作用する。この上向きの力の増大は、マシン側表面上にある経糸節部をボトム側織物層104中に「埋め込む」のに役立ち、これは更に、ボトム側経糸151,153,155,157及び縫合経糸120〜127に作用する抄紙機による摩耗を減少させるのにも役立つと思われる。
本発明の教示に基づいて構成された別の織物200が図4〜図6に例示されている。図4は、三層織物200のトップ側織物層202の上面図(即ち、製紙表面の図)を示しているのに対し、図5は、織物200のボトム側織物層204の上面図(即ち、トップ側織物層202を除去した状態の織物200の図)を示している。図6A〜図6Eは、図4〜図5に示されている経糸210,250,220,251,225の経路を描いている。図4〜図6の三層織物200は25綜絖で織られている。図4〜図6に示すように、織物の単一繰返しは、25本の経糸(経糸210〜214,220〜229,250〜259)と、30本の緯糸(緯糸230〜249,260〜269)とを含んでいる。図4及び図5は織物の単一繰返しユニットを示すだけであるが、当業者には良く分かるように、商業的用途においては、図4及び図5に示した繰返しユニットは、経糸方向及び緯糸方向の双方に何回も繰り返されて、抄紙機で使用するのに適する大きな織物を形成することになる。
図4に見られるように、トップ側織物層202の繰返しユニットは、互いに織り合わされる1組のトップ側層経糸210〜214及び1組のトップ側層緯糸230〜249を含んでいる。トップ側織物層202は更に、1組の縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229を含み、これらもトップ側緯糸230〜249と織り合わされるようになっている。図4に示すように、例えば縫合経糸対220,225のような縫合経糸対は、経糸210〜211のような各対の隣接するトップ側経糸の間に設けられている。各縫合経糸対(例えば、対220,225)は、対の経糸のうちの一方(例えば、経糸220)がトップ側織物層202において織り合わせられて該トップ側織物層202における織成パターンを完成し、縫合経糸の他方(例えば、経糸224)がボトム側織物層204の中に入り込んでトップ側織物層202及びボトム側織物層204を結合するように織り合わせられている。このようにして、縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229は、トップ側織物層202の織成を完成すると共に、トップ側織物層202及びボトム側織物層204を互いに結合するのに役立っている。
図4に示すように、1組のトップ側層の緯糸230〜249を構成する緯糸は、製紙表面上において平織パターンで1組のトップ側層の経糸210〜214及び縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229と織り合わせられている。従って、例えば、トップ側緯糸230は、トップ側経糸210の下、縫合経糸225の上、トップ側経糸211の下、縫合経糸221の上、トップ側経糸212の下、縫合経糸222の上、トップ側経糸213の下、縫合経糸223の上、トップ側経糸214の下、及び縫合経糸225の上を通っている。他のトップ側緯糸231〜249は、「上1本/下1本」の同一パターンで追従するが、このパターンは、隣接するトップ側層の緯糸230〜249について1本の経糸分だけずれており、即ち、オフセットしている。
図5を参照すると、織物200のボトム側織物層204のトップ側表面の繰返しユニットが示されている。この繰返しユニットは、1組のボトム側緯糸260〜269と織り合わされる1組のボトム側経糸250〜259を含んでいる。この繰返しユニットは更に、上述した縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229を含んでいる。図5に示すように、該縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229は、それぞれボトム側経糸251,253,255,257,259の上に実質的に積み重ねられている。しかしながら、縫合経糸のうちの1本(例えば、経糸220)がボトム側緯糸(例えば、緯糸263)と織り合わさる個所の近くにおいて、この縫合経糸220は、該緯糸220がさもなければ上方を延びるボトム側経糸251の近くでボトム側緯糸263と該緯糸220が織り合わされるように、屈曲している。このようにして、織物のマシン側表面でボトム側経糸251及び縫合経糸220により、並んだ経方向節部が形成されることになる。
図5に最も良く示すように、ボトム側緯糸260〜267は、織物200の使用中に該織物200のマシン側表面と抄紙機との間の摩擦により生ずる摩耗に耐えるのに適している比較的に大径の糸を使用して構成することが可能である。また図5に見ることができるように、織物200の織成パターンは、マシン側表面上に比較的に長い緯糸の「浮糸(floats)」をもたらしている。
上述したように、図4及び図5に示した織物において、トップ側織物層202(図4に記載)及びボトム側織物層204(図5に記載)は、縫合経糸対220,225;221,226;222,227;223,228;224,229により互いに結合されている。図4においては、トップ側織物層202と織り合わされる縫合経糸220〜229の諸部分のみが記載されている。図5においては、ボトム側織物層204と織り合わされる縫合経糸220〜229の諸部分のみが記載されている。
図6A〜図6Eは、それぞれ織物200の経糸210,250,220,251,224の経糸経路(織物の1回の繰返しについて)を示している。図6Aに示すように、トップ側経糸210は、トップ側緯糸230〜249と「上1本/下1本」のパターンで織成されている。このトップ側経糸210は、ボトム側織物層204と織り合わせられていない。トップ側経糸211〜214は、トップ側緯糸230〜249に関してトップ側経糸210と正確に同じパターンで織成されており、該トップ側経糸211〜214は、ボトム側織物層において同じようにして織り合わせられていない。
図6Bに示すように、ボトム側経糸250は、「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンでボトム側緯糸260〜267と織り合わせられている。具体的に言うと、ボトム側経糸250は、織物の各繰返しユニットにおいて、ボトム側緯糸260の下、ボトム側緯糸261〜264の上、ボトム側緯糸265の下、ボトム側緯糸266〜269の上を通っている。ボトム側経糸252,254,256,258は、同一の「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンに従うが、このパターンは、隣接するボトム側経糸250,252,254,256,258について1本のボトム側緯糸260〜269分だけオフセットしている。
図6Cは、縫合経糸220についての経糸経路を示している。図6Cに示すように、縫合経糸220は、トップ側緯糸230〜249とは「下11本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本」のパターンで織り合わせられており、ボトム側緯糸260〜269とは「上9本/下1本」のパターンで織り合わせられている。縫合経糸221〜224は、縫合経糸220と同一のパターンでトップ側緯糸230〜249及びボトム側緯糸260〜269と織り合わせられているが、各縫合経糸220〜224が、それに隣接する縫合経糸220〜224に関して1本のボトム側緯糸(従って、2本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
図6Dに示すように、ボトム側経糸251は、「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンでボトム側緯糸260〜269と織り合わせられている。具体的に言うと、ボトム側経糸251は、ボトム側緯糸260〜262の上、ボトム側緯糸263の下、ボトム側緯糸264〜267の上、ボトム側緯糸268の下、ボトム側緯糸269の上を通っている。ボトム側経糸253,255,257,259は、同様に「上4本/下1本/上4本/下1本パターン」の織成パターンに従うが、このパターンは、隣接するボトム側経糸251,253,255,257,259について1本のボトム側緯糸260〜269分だけオフセットしている。
図6Eは、縫合経糸225についての経路を示している。図6Eに示すように、縫合経糸225は、トップ側緯糸230〜249とは「下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本/下10本」のパターンで織り合わせられ、ボトム側緯糸260〜269とは「上9本/下1本」のパターンで織り合わせられている。縫合経糸226〜229は、縫合経糸225と同一のパターンでトップ側緯糸230〜249及びボトム側緯糸260〜269と織り合わせられているが、各縫合経糸225〜229が、それに隣接する縫合経糸225〜229に関して1本のボトム側緯糸(従って、2本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
本発明の教示に基づいて構成された別の織物300が図7〜図9に例示されている。図7は、三層織物300のトップ側織物層302の上面図(即ち、製紙表面の図)を示しているのに対し、図8は、織物300のボトム側織物層304の上面図(即ち、トップ側織物層302を除去した状態の織物300の図)を示している。図9A〜図9Eは、図7〜図8に示されている経糸310,350,320,351,325の経路を描いている。図7〜図9の三層織物300は、25綜絖で織られていると共に、(前述した織物100及び200における2対1の緯入れ割合とは対照的に)トップ側緯糸及びボトム側緯糸の間に1対1の「ピックもしくは緯入れ(pick)」割合を有している。図7〜図9に示すように、織物の単一繰返しは、25本の経糸(経糸310〜314,320〜329,350〜359)と、20本の緯糸(緯糸360〜369)とを含んでいる。図7及び図8は、織物の単一繰返しユニットを示すだけであるが、当業者には良く分かるように、商業的用途においては、図7及び図8に示した繰返しユニットは、経糸方向及び緯糸方向の双方に何回も繰り返されて、抄紙機で使用するのに適する大きな織物を形成することになる。
図7に見られるように、トップ側織物層302の繰返しユニットは、互いに織り合わされる1組のトップ側層経糸310〜314及び1組のトップ側層緯糸330〜339を含んでいる。トップ側織物層は更に、1組の縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329を含んでおり、これらもトップ側緯糸330〜339と織り合わせられている。図7に示すように、例えば縫合経糸対320,325のような縫合経糸対は、経糸310〜311のような各対の隣接するトップ側経糸の間に設けられている。各縫合経糸対(例えば、対320,325)は、対の経糸のうちの一方(例えば、経糸320)がトップ側織物層302において織り合わせられて該トップ側織物層302における織成パターンを完成し、縫合経糸の他方(例えば、経糸325)がボトム側織物層304の中に入り込んでトップ側織物層302及びボトム側織物層304を結合するように織成されている。このようにして、縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329は、トップ側織物層302の織成を完成すると共に、トップ側織物層302及びボトム側織物層304を互いに結合するのに役立っている。
図7に示すように、1組のトップ側層緯糸330〜339を構成する緯糸は、製紙表面上において平織パターンで1組のトップ側層経糸310〜314及び縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329と織り合わせられている。従って、例えば、トップ側緯糸330は、トップ側経糸310の下、縫合経糸325の上、トップ側経糸311の下、縫合経糸321の上、トップ側経糸312の下、縫合経糸327の上、トップ側経糸313の下、縫合経糸323の上、トップ側経糸314の下、及び縫合経糸324の上を通っている。他のトップ側緯糸331〜339は、「上1本/下1本」の同一パターンで追従するが、このパターンは、隣接するトップ側層緯糸330〜339について1本の経糸分だけずれており、即ち、オフセットしている。
図8を参照すると、織物300のボトム側織物層304のトップ側表面の繰返しユニットが示されている。この繰返しユニットは、1組のボトム側緯糸360〜369と織り合わされる1組のボトム側経糸350〜359を含んでいる。この繰返しユニットは更に、上述した縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329を含んでいる。図8に示すように、該縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329は、それぞれボトム側経糸351,353,355,357,359の上に実質的に積み重ねられている。しかしながら、縫合経糸のうちの1本(例えば、経糸320)がボトム側緯糸(例えば、緯糸362)と織り合わされる個所の近くにおいて、この縫合経糸320は、該緯糸320がさもなければ上方を延びるボトム側経糸351の近くでボトム側緯糸362と該経糸320が織り合わさるように、屈曲している。このようにして、織物のマシン側表面でボトム側経糸351及び縫合経糸320により、並んだ経方向節部が形成される。また図8に示すように、ボトム側緯糸360〜369は、織物300の使用中に該織物300のマシン側表面と抄紙機との間の摩擦により生ずる摩耗に耐えるのに適している比較的に大径の糸を使用して構成することが可能である。
上述したように、図7及び図8に示した織物において、トップ側織物層302及びボトム側織物層304は、縫合経糸対320,325;321,326;322,327;323,328;324,329により互いに結合されている。図7においては、トップ側織物層302と織り合わされる縫合経糸320〜329の諸部分のみが記載されている。図8においては、ボトム側織物層304と織り合わされる縫合経糸320〜329の諸部分のみが記載されている。
図9A〜図9Eは、それぞれ織物300の経糸310,350,320,351,325の経糸経路(織物の1回の繰返しについて)を示している。図9Aに示すように、トップ側経糸310は、トップ側緯糸330〜339と「上1本/下1本」のパターンで織成されている。このトップ側経糸310は、ボトム側織物層304と織り合わせられていない。トップ側経糸311〜314は、トップ側緯糸330〜339に関してトップ側経糸310と正確に同じパターンで織成されており、該トップ側経糸311〜314は、同様にボトム側織物層304で織り合わせられていない。
図9Bに示すように、ボトム側経糸350は、「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンでボトム側緯糸360〜367と織り合わせられている。ボトム側経糸352,354,356,358は、同一の「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンに従うが、このパターンは、隣接するボトム側経糸350,352,354,356,358について1本のボトム側緯糸360〜369分だけオフセットしている。
図9Cは、縫合経糸320についての経糸経路を示している。図9Cに示すように、縫合経糸320は、トップ側緯糸330〜339とは「下5本/上1本/下1本/上1本/下1本/上1本」のパターンで織り合わされ、ボトム側緯糸360〜369とは「上9本/下1本」のパターンで織り合わされている。縫合経糸321〜324は、縫合経糸320と同一のパターンでトップ側緯糸330〜339及びボトム側緯糸360〜369と織り合わされているが、各縫合経糸320〜324が、それに隣接する縫合経糸320〜324に関して4本のボトム側緯糸(従って、4本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
図9Dに示すように、ボトム側経糸351は、「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンでボトム側緯糸360〜369と織り合わせられている。ボトム側経糸353,355,357,359は、同一の「上4本/下1本/上4本/下1本」のパターンに従うが、このパターンは、隣接するボトム側経糸351,353,355,357,359に対して1本のボトム側緯糸360〜369分だけオフセットしている。
図9Eは、縫合経糸325についての経糸経路を示している。図9Eに示すように、縫合経糸325は、トップ側緯糸330〜339とは「下1本/上1本/下1本/上1本/下6本」のパターンで織り合わされ、ボトム側緯糸360〜369とは「上9本/下1本」のパターンで織り合わされている。縫合経糸326〜329は、縫合経糸325と同一のパターンでトップ側緯糸330〜339及びボトム側緯糸360〜369と織り合わされているが、各縫合経糸325〜329が、それに隣接する縫合経糸325〜329に関して4本のボトム側緯糸(従って、4本のトップ側緯糸)分だけずれている点で異なっている。
本発明の諸原理は、種々の異なる形態の織物に広げることができる。例えば、該原理は、上に描き説明してきた代表的な20及び25綜絖の実施形態の織物で示されているようなものとは異なる綜絖数で織った織物においても採用可能である。また該原理は、種々のトップ側及びボトム側経糸比を有する織物でも採用可能である。多くの該原理は、単に図1〜図9に示した「真の」三層織物に限らず、どんな多層織物でも採用され得る。
上述したように、本発明の特定の実施形態は、(1)もっぱらトップ側織物層で各々織り合わされる1組の経糸及び1組の緯糸と、(2)もっぱらボトム側織物層で織り合わされる1組の経糸及び1組の緯糸と、(3)トップ側織物層及びボトム側織物層を縫い合わす縫合経糸とを含む三層織物を意味する、「真の」三層織物に向けられている。本発明の教示に従うと、経縫合式の真の三層織物は、二層織物と比較して、積み重ねの改善、透水性の増大、大きな繊維支持を有することが分かるであろう。更に、製紙表面における織成を完成する縫合経糸対を使用することにより、多くの個所で織物層を互いに結合し、それにより層間摩耗に耐える非常に安定した織物を提供することが可能となる。
本発明の別の形態によると、各縫合経糸対を構成する経糸は、織物の各繰返しにおいて不等回数、トップ側織物層と織り合わせられてもよい。例えば、図9C及び図9Eに最も良く示すように、織物300の縫合経糸320は、繰返し毎に3回のトップ側織物層302との織り合わせを行なうのに対して、この経糸320と対になっている縫合経糸325は、織物の繰返しユニット毎に2回のトップ側織物層302との織り合わせを行なうだけである。この「不等回数の織り合わせ」という構成は、特定の用途において特性の向上をもたらすことができる。
本発明のもう1つの形態によると、各縫合経糸対における縫合経糸は、それらが織物中で互いに引き付けられる傾向があるように、織り合わせることができる。これは、緯糸が各縫合経糸に対し、該縫合経糸を各縫合経糸対における他方の経糸の方向に行かせようとする力を働かせることにより、達成することが可能なる。これらの力は、織物における直線的な脱水の向上を可能とするように、ボトム側経糸の上方に縫合経糸を実質的に積み重ねる(縫合経糸がボトム側緯糸と織り合わされる部位の近くを除く)ことを容易にすると思われる。
上述したように、本発明の特定の実施形態において、経糸は3つの別個の経糸ビームから来て織られ、少なくとも2種の異なる繊度の経糸が使用されてもよい。これは幾つかの利点をもたらすと見込まれる。例えば、多くの従来の緯縫合式三層織物の場合、緯縫合糸は、トップ側緯糸及びボトム側緯糸と比較して、織物の結合の強度に対する貢献が実に少ない(即ち、平織物の2つの端部が結合されてエンドレスベルトを形成する場合)。本発明の織物のような経縫合式織物においては、緯縫合糸が設けられていないので、経糸の全てが結合の強度に著しく大きく寄与している。従って、本発明の織物は、もっと慣用的な三層織物と比較して改善された結合強度を有することができる。更に、本発明の織物は、改善された織物弾性率(即ち、織物は伸張及び伸び率が低い傾向にある)を示すことができる。この特徴は、対になった縫合経糸対を含む経縫合式三層織物が従来の緯縫合式多層織物と比較してどちらかと言えばもっと大きな経糸番手を有するという事実からきている。また、本発明の織物は、(縫合糸対が経糸として組み込まれており、そのため所要の経糸の本数が減少するので)どちらかと言えば短縮された織成時間を持つことになる。その上、縫合糸対を経糸として組み込むことは、緯糸方向における織物中の糸の込み合いを減じるのに役立つため、インチ当りの製紙表面上の緯糸総数(weft yarn count)をもっと多くすることを可能とし、これは提供される繊維支持のレベルを向上させることができる。
当業者は、上述した織物に対して様々な改変が可能であることが分かるであろう。一例として、各縫合経糸対を形成する糸は、トップ側織物層における任意の所定の織成を完成させるのに広範囲の異なる織成パターンで織り合わされることができる。従って、例えば、図1〜図3に記載された織物において、縫合経糸対は、各対における双方の経糸が繰返し毎に4回のトップ側緯糸との織り合わせを行なって製紙表面上の平織パターンを完成させるように、織成されている。実際に、これらの経糸は、繰返し毎に(1)各対の一方の経糸が4回織り合わされ、他方の経糸が3回織り合わされ、(2)各対の一方の経糸が6回織り合わされ、他方の経糸が2回織り合わされ、或いは(3)各対の一方の経糸が7回織り合わされ、他方の経糸が1回織り合わされるように織成することができる。更に、経糸がトップ側織物層に出入りする回数は変えてもよいし、また、各縫合経糸対についてのパターンは同じである必要はない。実際に、幾つかの縫い目は必ずしもボトム側緯糸と織り合わされていなくてもよい。更に、トップ側織物層においては、特に、1×2綾織、2×2綾織、1×3綾織及び1×4綾織製紙表面を含め、種々の異なる織成パターンを採用することができ、そしてもちろん、良好な製紙表面を提供するものとして技術的に知られている、4又は5綜絖の朱子織単層織物において実施されているような破れ斜文織パターンを含め、上述した織成パターンの種々の派生形態も採用することができる。同様に、縫合部位の回数、並びに/或いはトップ側対ボトム側の経糸及び/又は緯糸の比率も変えることができる。従って、本発明の範囲は、当業者が特許請求の範囲に記載された本発明の実施を十分に可能とするためここに示した特許請求の範囲記載の織物の例示的実施形態とは違い、ここに添付した特許請求の範囲に基づいて解釈されるべきである。
当業者は、同様に、縫合経糸対が隣接する対のトップ側経糸毎の間に含まれることを要しないことが分かるであろう。実際に、縫合経糸対は、2番目、3番目、4番目又は5番目のトップ側経糸毎の後に設けられていてもよい。更に、トップ側経糸自体は、本発明の特定の実施形態において、縫合経糸対に切り替えることができる。当業者はまた、織り合わせの回数はここに記載された織物において示される回数から変えうることが分かるであろう。しかしながら、縫合経糸は、トップ側及びボトム側織物層間の過剰の動きが層間摩耗の問題を結果として生じさせうるので、かかる過剰の動きを防止するためにトップ側及びボトム側織物層を互いに十分に結合しなければならない。
更なる変更は、各縫合経糸対を形成する縫合経糸の位置を変えることである。例えば、図1〜図3に記載された織物100は、図2に記載されている縫合経糸及びボトム側経糸について縫合経糸120がボトム側経糸151の右側に垂れて織り合わされ、縫合経糸124がボトム側経糸151の左側に垂れて織り合わされ得るように変更することができる。縫合経糸位置の同様の切り換えは、他の縫合経糸対のうちの幾つか又は全てで行なうことができる。
本発明のもう1つの形態によると、織物の特性を改善するため、トップ側緯糸のうちの選択されたものの繊度又は剛度は変更することができる。図1に最も良く示すように、本発明に従って形成された特定の織物の製紙表面は「過渡的部位」を含んでおり、そこでは、縫合経糸対における縫合経糸の第1のものが製紙表面上での経路を完成して織物の中央に下がって入る一方、縫合経糸対の第2の経糸が織物の中央から出て製紙表面上でのその経路を開始している。このような過渡的部位の例は、図1において縫合経糸120及び124がトップ側緯糸136の下を通る部位である。これらの過渡的部位において、縫合経糸対の経糸は、該経糸がボトム側織物層104と織り合わされるそれらの経路の部分へと下がるか又はその部分から現われるときに急角度で織物に入る又は織物から出る。縫合経糸がトップ側緯糸を過渡的部位で織物の中央に若干更に引き入れるのに十分な力をこのトップ側緯糸に作用させるので、縫合経糸が過渡的部位近くの最終トップ側緯糸の上を通る位置で、即ち、縫合経糸120がトップ側緯糸135の上を通りかつ縫合経糸124がトップ側緯糸137の上を通る位置で、この急角度は、縫合経糸に対するクリンプもしくは捲縮を減少させることが可能となる。本発明の教示によると、過渡的部位近くでの縫合経糸節部のクリンプのかかる減少は、各過渡的部位を囲むトップ側緯糸について、若干大径のトップ側緯糸を使用することにより、少なくするか或いは無くしうることが分かるであろう。図1の織物において、これは、トップ側緯糸131,133,135,137,139,141,143,145を他のトップ側緯糸よりも若干太くすることを意味するものである。例えば、トップ側緯糸130,132,134,136,138,140,142,144が直径で0.11mmであれば、トップ側緯糸131,133,135,137,139,141,143,145は直径で0.13mmとし得る。トップ側緯糸の直径を変更する代わりに、もう1つの選択肢として、過渡的部位近くで織物に引き込まれる傾向により効果的に耐えるであろう一層硬い糸(即ち、例えば20〜50%高い弾性率のように、高い弾性率を有する糸)を使用してもよい。
また、より大径及び/又はより弾性率の高いトップ側緯糸を使用することは、過渡的部位自体での製紙表面の一様性を改善することにもなる。このような糸が使用されなければ、過渡的部位の直上のトップ側緯糸により形成される製紙表面側節部は、その個所での縫合経糸が急角度で下降し、従って、トップ側緯糸に対してより小さい支持をもたらすことになるので、トップ側緯糸により形成される残りの節部よりも低くなるかも知れない。過渡的部位をまたぐトップ側緯糸位置に、より大径又はより弾性率の高いトップ側緯糸を使用することにより、過渡的部位の個所で過渡的部位の上を通るトップ側緯糸の高さを上げることが可能となる。
特に、織物100,200,300のそれぞれボトム側織物層104,204,304において、1組のボトム側対及び1組のボトム側緯糸が「単一浮糸(single float)」の経節部のみを有するマシン側表面を形成している。「単一浮糸」のマシン側経節部とは、ボトム側織物層を上から見たときに、ボトム側織物層の上側表面に戻る前に(経糸がマシン側表面上にあるように)2本以上の連続緯糸の下を通る経糸がないことを意味している。本発明の三層地合構成織物の好適な実施形態において、ボトム側織物層は、マシン側表面を主として又はもっぱら「単一浮糸」のマシン側経節部から構成するように織成されている。
ここに描いた、また別の仕方で説明した、かつ特許請求の範囲に記載した織物は、上質紙、ティッシュペーパー、包装紙及び新聞紙を含め、多くの適用例において採用しうるが、特に上質紙、新聞紙及び包装紙への適用が有利である。
本発明の織物において用いられる個々の糸の構成は、製紙業者の最終織物の所望特性に応じて変更できる。例えば、糸は、マルチフィラメント糸,モノフィラメント糸,撚りマルチフィラメント又はモノフィラメント糸,紡出糸,或いはそれらの任意の組合せであってもよい。また、本発明の織物において使用される糸を構成する材料は、製紙業者の織物において普通に用いられているものでよい。例えば、糸は、ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン等で形成しうる。熟練した技術者は、最終織物の特定用途に従って糸材料を選択すべきである。
糸寸法に関し、ヤーンの特定繊度は製紙表面の網目組織により一般的に決定される。ここに開示した三層織物の典型的な実施形態において、トップ側緯糸、トップ側経糸及び縫合経糸の直径は約0.10〜0.22mmであることが好ましく、ボトム側経糸の直径は約0.14〜0.27mmであることが好ましく、ボトム側緯糸の直径は約0.18〜0.50mmであることが好ましい。当業者は、上述した範囲外の直径を有する糸が特定適用例において使用され得ることが分かるであろう。本発明の一実施形態において、トップ側緯糸、トップ側経糸及び縫合経糸は、約0.13mmの直径を有しており、ボトム側経糸の直径は、約0.17mmである。この実施形態において、ボトム側緯糸の直径は約0.33〜0.36mmである。この織物におけるトップ側の完成端末総数(total top finished end count)はセンチメートル当り34端末である。これらの糸繊度を採用した織物は、ポリエステルヤーンで、又はポリエステル及びナイロンヤーンを組み合わせて提供することができる。
ここに記載してきた本発明の織物は平織の織物であり、従って、これらの織物の経糸は、織物が抄紙機で使用されるときにマシン方向(抄紙機で製紙業者の織物の走行方向に整列した方向)に延びており、これらの織物の緯糸は、織物が抄紙機で使用されるときにマシン横断方向(織物表面に平行かつ走行方向を横断する整列した方向)に延びている。しかしながら、当業者には良く分かるように、本発明の織物はエンドレス織成法を用いて織ることもできる。このようなエンドレス織りが使用されれば、織物が抄紙機で使用されるとき、経糸はマシン横断方向に延び、緯糸はマシン方向に延びているであろう。
本発明の別の形態によると、製紙業者用の三層織物を製作する方法が提供されている。これらの方法によると、織物は、3つの別個の整経ビームを用いて織成される。トップ側織物層でもっぱら織り合わされる経糸は、第1の整経ビームから供給される。ボトム側織物層でもっぱら織り合わされる経糸は、第2の整経ビームから供給される。トップ側織物層及びボトム側織物層の双方で織り合わされる経糸は、第3の整経ビームから供給される。第2の整経ビームの経糸は、第1の整経ビームから離れて織り合わされる経糸よりも大きな直径を有するのが好ましい。更に、第3の整経ビームから離れて織り合わされる経糸は、第1及び第2の整経ビームの双方から離れて織り合わされる経糸とは異なっていてもよい。例えば、それらはより低い弾性率を有していてもよい。
本発明の別の形態によると、紙を製造する方法が提供されている。これらの方法に従って、ここに記載した代表的な製紙業者用地合構成織物の1つが提供されており、紙は、この地合構成織物に紙原料を供給すると共に、次にこの紙原料から水分を除去することにより製造される。地合構成織物に紙原料をどのようにして供給するか、そしてこの紙原料から水分をどのようにして除去するについての詳細は当業者の良く理解するところであるから、本発明のこの点に関する更なる記載はここでは行なわないこととする。
上述した実施形態は、本発明を例証するものであって、本発明を限定する意味にとられるべきではない。本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されており、同特許請求の範囲と同等のことはその特許請求の範囲に含まれる。
本発明の20綜絖の三層地合構成織物の実施形態のトップ側織物層の上面図である。 図1の三層地合構成織物のボトム側織物層の上面図である。 図1の線3A−3Aに沿った断面図である。 図2の線3B−3Bに沿った断面図である。 図1の線3C−3Cに沿った断面図である。 図2の線3D−3Dに沿った断面図である。 図1の線3E−3Eに沿った断面図である。 本発明の25綜絖の三層地合構成織物の実施形態のトップ側織物層の上面図である。 図4の三層地合構成織物のボトム側織物層の上面図である。 図4の線6A−6Aに沿った断面図である。 図5の線6B−6Bに沿った断面図である。 図4の線6C−6Cに沿った断面図である。 図5の線6D−6Dに沿った断面図である。 図4の線6E−6Eに沿った断面図である。 本発明の25綜絖の三層地合構成織物の別の実施形態のトップ側織物層の上面図である。 図7の三層地合構成織物のボトム側織物層の上面図である。 図7の線9A−9Aに沿った断面図である。 図8の線9B−9Bに沿った断面図である。 図7の線9C−9Cに沿った断面図である。 図8の線9D−9Dに沿った断面図である。 図7の線9E−9Eに沿った断面図である。 本発明の一形態に基づいて構成された織物における選択した経糸の横断面図である。 本発明の一形態に基づいて構成された織物における選択した経糸の横断面図である。 本発明の一形態に基づいて構成された織物における選択した経糸の横断面図である。

Claims (16)

  1. 製紙表面を有するトップ側織物層と、マシン側表面を有するボトム側織物層とを有する製紙業者用のマシン方向糸縫合式三層織物であって、
    前記トップ側織物層でもっぱら織り合わされる1組のトップ側マシン方向糸と、
    該トップ側マシン方向糸と織り合わされる1組のトップ側マシン横断方向糸と、
    前記ボトム側織物層でもっぱら織り合わされる1組のボトム側マシン方向糸と、
    該ボトム側マシン方向糸と織り合わされる1組のボトム側マシン横断方向糸と、
    前記トップ側マシン横断方向糸のうちの少なくとも幾本か及び前記ボトム側マシン横断方向糸のうちの少なくとも幾本かと織り合わせられて前記トップ側織物層及び前記ボトム側織物層を互いに結合する1組の縫合マシン方向糸とを備えており、
    前記縫合マシン方向糸は複数の縫合マシン方向糸対として織り合わせられていて、前記縫合マシン方向糸対における2本の縫合マシン方向糸のうちの第1糸が前記トップ側織物層で前記トップ側マシン横断方向糸と織り合わされる前記縫合マシン方向糸の部分で、前記縫合マシン方向糸対における2本の縫合マシン方向糸のうちの第2糸が前記トップ側織物層の下方に下がり、各縫合マシン方向糸対における2本の縫合マシン方向糸が一緒に前記トップ側織物層において織成を完成するようになっており、
    各縫合マシン方向糸対が1本のボトム側マシン方向糸の上に実質的に積み重ねられていて、前記各縫合マシン方向糸対の縫合マシン方向糸が少なくとも前記トップ側織物層で前記トップ側マシン横断方向糸と織り合わされる前記縫合マシン方向糸の部分で、前記各縫合マシン方向糸対の縫合マシン方向糸が前記1本のボトム側マシン方向糸の上に実質的に配置されている、製紙業者用の織物。
  2. 前記1組の縫合マシン方向糸を構成する糸は、前記1組のボトム側マシン方向糸を構成する糸よりも小さな直径を有している、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  3. 1つの縫合マシン方向糸対が各トップ側マシン方向糸に隣接して設けられている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  4. 前記トップ側マシン方向糸、前記トップ側マシン横断方向糸及び前記縫合マシン方向糸対は、互いに織り合わせられて前記トップ側織物層において平織パターンを形成している、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  5. 各縫合マシン方向糸は、並んだマシン側マシン方向節部を形成するように、前記縫合マシン方向糸が前記ボトム側マシン横断方向糸の下を通る個所で、前記ボトム側マシン方向糸のうちの1本とカップルになっている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  6. 各ボトム側マシン方向糸は、前記織物の各繰返しにおいて正確に2本の非隣接ボトム側マシン横断方向糸の下を通っている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  7. 前記1組のトップ側マシン方向糸を構成する糸は、前記1組のボトム側マシン方向糸を構成する糸よりも小さな直径を有している、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  8. 前記1組の縫合マシン方向糸を構成する糸は、以下の特性、即ち、繊度、弾性率又はポリマータイプのうち少なくとも1つが前記1組のトップ側マシン方向糸を構成する糸とは異なっている、請求項2に記載の製紙業者用の織物。
  9. 前記複数の縫合マシン方向糸対の前記縫合マシン方向糸が前記トップ側織物層の下方に下がる直前に上を通る前記トップ側マシン横断方向糸のうちの少なくとも幾本かは、前記トップ側マシン横断方向糸の残りのものよりも大きな直径を有している、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  10. 前記複数の縫合マシン方向糸対の前記縫合マシン方向糸が前記トップ側織物層の下方に下がる直前に上を通る前記トップ側マシン横断方向糸のうちの少なくとも幾本かは、前記トップ側マシン横断方向糸の残りのものよりも高い弾性率を有している、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  11. 各縫合マシン方向糸対における2本の縫合マシン方向糸は、前記織物の各繰返しにおいて異なる本数のトップ側マシン横断方向糸の上を通っている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  12. 前記ボトム側マシン方向糸のうち少なくとも幾本かは、並んだマシン側マシン方向節部を形成するように、ボトム側マシン方向糸がボトム側マシン横断方向糸の下を通る個所で前記縫合マシン方向糸のうちの1本とカップルになっている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  13. 前記1組のトップ側マシン横断方向糸を構成する糸は、前記1組のボトム側マシン横断方向糸を構成する糸よりも小さな直径を有している、請求項2に記載の製紙業者用の織物。
  14. 各縫合マシン方向糸対について、該縫合マシン方向糸対の第1縫合マシン方向糸は、前記縫合マシン方向糸対が実質的に積み重ねられている前記ボトム側マシン方向糸のうちの1本の第1側で織り合わせられ、該縫合マシン方向糸対の第2縫合マシン方向糸は、前記縫合マシン方向糸対が実質的に積み重ねられている前記ボトム側マシン方向糸のうちの前記1本の第2側で織り合わせられている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  15. 前記トップ側マシン方向糸は、繊度、形状、弾性率及び/又はポリマータイプのうち少なくとも1つにおいて前記ボトム側マシン方向糸と異なっており、前記縫合マシン方向糸は、繊度、形状、弾性率及び/又はポリマータイプのうち少なくとも1つにおいて前記トップ側マシン方向糸及び前記ボトム側マシン方向糸の両方と異なっている、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
  16. 前記製紙業者用の織物は地合構成織物である、請求項1に記載の製紙業者用の織物。
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