JP4578645B2 - 椅子の肘掛け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座る人の体格や作業内容等に応じて、座体に対する肘当ての前後位置を最適に調節しうるようにした椅子の肘掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
座る人の体型(肩幅や腕長)等による腕の位置や、パソコン等のキーボードやマウスを操作するなど、作業内容に合わせて肘当ての位置を調節し、肘の支え位置を変更しうるようにすることは、作業能率や疲労度を改善する上において重要である。
【0003】
このように、肘当ての位置を調節しうるようにした従来の椅子としては、例えば、特開平11−346873号公報に開示されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の椅子の肘掛け装置では、肘当ての下面に形成した前後方向を向く凹所内を、肘当て支持体が前後方向に相対移動するため、肘当てを前後限位置まで移動させた際、凹所の前後の端縁と肘当て支持体との間に指等を挟む恐れがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、肘当ての下面に形成した凹所と、その中に前後方向に相対移動可能として配設される肘当て支持体との間に指等が挟まれるのを防止しうるようにした椅子の肘掛け装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)座体の側部より起立する肘掛け支柱の頂部に装着された肘当て支持体に、肘当てを、前後方向に移動可能に取付けてなる椅子の肘掛け装置において、前記肘当ての下面に形成した前後方向を向く凹所内の左右両側部に、前記肘当て支持体に立設した正面視上向きコ字状をなすブラケットにおける左右の垂直片の上端の左右方向外向きの水平片を、前後方向に相対移動可能に嵌合するとともに、前記肘当て下面の凹所の下端開口部に、前記ブラケットにおける左右の垂直片のそれぞれの前後方向への移動を許容する左右1対のスリット状の逃げ溝を備えるカバーを止着する。
【0006】
(2)前項において、カバーを前後2分割構造とし、それらの対向端を突合わせるようにして止着する。
【0007】
(3)上記(1)または(2)項において、カバーの左右の側縁に、外面に係止突部を有する内向きに弾性変形可能な係合片を立設し、この係合片を、肘当ての凹所の内側面に穿設した係合孔に挿入して弾性係合させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した椅子(A)の側面図を示すもので、座体(1)の左右両側部より若干前傾(以下、方向は図1の左方を前として説明する)して起立する1対の肘掛け支柱(2)の上端部に、本発明の肘掛け装置(3)が設けられている。
【0009】
肘掛け装置(3)の肘当て(4)は、前後方向の位置と左右方向の回動角度とを調整しうるようになっている。
【0010】
図2〜図10は、上記肘掛け装置(3)の詳細を示す。なお、左右の肘掛け装置(3)は、左右対称で同一構成となっているため、以下の説明は右方のもののみとし、左方のものについては省略する。
【0011】
また、肘掛け支柱(2)内に組み込まれた高さ調節機構についても、本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
【0012】
まず肘当て(4)の回動機構について説明する。
図2〜図4に示すように、肘掛け支柱(2)内の昇降杆(5)の頂面には、水平をなす円板状の基板(6)が固着され、その中心と外周端部には、それぞれ垂直軸(7)と短寸の前後1対のピン(8)(8)とが立設されている。
【0013】
基板(6)の上面には、図4に示すように、円板状の角度保持プレート(9)と、弾性板材(10)と、円形をなすホルダ(11)と、下端部を円形とし、かつ上部を、円形の下端部より前方に延出する長円形とした肘当て支持体(12)とが、垂直軸(7)が貫通するようにして、下方より順に載置されている。
【0014】
角度保持プレート(9)は、アセタール樹脂等により形成され、その前後の外周面に形成された係合溝(13)(13)を、基板(6)の1対のピン(8)に嵌合することにより、軸線回りに回転するのが阻止されている。
【0015】
角度保持プレート(9)における係合溝(13)を挟む左右の上面には、垂直軸(7)を中心とする円周上に放射方向を向く複数(例えば7個ずつ)の長溝(14)が、円周方向に一定間隔おき(例えば15°間隔)に形成されている。
【0016】
弾性板材(10)は、ばね板を打ち抜いて形成され、リング状部の外周縁には、直径方向に向かって斜め下方に延出する1対の弾性片(10a)(10a)が180°対向状
に連設されている。両弾性片(10a)の先端部には、下向きに膨出する半球状の突起(15)が形成されてる。なお、弾性片(10a)は、1対以上設けることもある。
両突起(15)の下面は、上記角度保持プレート(9)の複数の長溝(14)のいずれにも係合可能となっている。
【0017】
合成樹脂よりなるホルダ(11)の下面には、図5に示すように、弾性板材(10)が収容可能なそれとほぼ補形をなす上向きの凹溝(16)と、その両側の外周部寄りに、上記基板(6)における各ピン(8)の上端部が遊嵌可能な円弧状の1対の案内溝(17)(17)とが形成されている。
【0018】
両案内溝(17)は、凹溝(16)を二分する中心線に対して線対称をなし、かつそれらの円周方向の長さは、各ピン(8)が案内溝(17)内においてほぼ90°相対回動しうるように設定してある。
【0019】
合成樹脂よりなる肘当て支持体(12)における円形の下面には、複数の突部(18)が形成され、この突部(18)をホルダ(11)の上面の複数の凹部(19)に嵌合することにより、肘当て支持体(12)とホルダ(11)とが位置決めされ、かつ互いに相対回転するのが阻止されている。
【0020】
肘当て支持体(12)における下端部の中央に穿設した上下方向を向く軸孔(12a)には、ガイド筒(20)が圧入され、その上下両端部に嵌合されたブッシュ(21)に垂直軸(7)が挿通している。
【0021】
上記角度保持プレート(9)、弾性板材(10)、ホルダ(11)及び肘当て支持体(12)は、肘当て支持体(12)の上方に突出する垂直軸(7)の上端部の小径おねじ部(22)に、ウェーブワッシャ(23)と平ワッシャ(24)を介してナット(25)を螺合することにより、基板(6)上に取付けられている。
【0022】
この際、ウェーブワッシャ(23)は、垂直軸(7)を挿通してガイド筒(20)に嵌合したブッシュ(21)の上端と当接し、かつ平ワッシャ(24)により押圧されて弾性変形させられるようになっている。
【0023】
これは、図3に示すように、ホルダ(11)に収容した弾性板材(10)の両弾性片(10a)をウェーブワッシャ(23)の弾性力により若干上向きに弾性変形させることにより、肘当て支持体(12)をウェーブワッシャ(23)と弾性板材(10)とにより弾性的に保持するためと、弾性片(10a)の突起(15)が角度保持プレート(9)の長溝(14)と係合している際、回動方向に適度の抵抗力を付与するようにするためである。
【0024】
基板(6)の各ピン(8)とホルダ(11)の案内溝(17)との組付位相は、図5に示すように、両案内溝(17)を二分する中心線(L1)が各ピン(8)の中心を結ぶ前後方向を向く中心線(L2)に対し、時計方向にほぼ30°ずれた位相となるようにし、かつこのとき、弾性板材(10)の各突起(15)が、180°対向する第2番目の長溝(14)とそれぞれ係合するようにしてある(図12参照)。このような位置関係とすると、ホルダ(11)及びそれと一体をなす肘当て支持体(12)は、各ピン(8)に対し、時計方向にほぼ15°、反時計方向にほぼ75°だけ、垂直軸(7)回りに回動させることができる。
【0025】
また、上記位置関係にあるとき、肘当て支持体(12)に取付けられる前述した肘当て(4)は、通常使用位置、すなわち前後方向に真直ぐな位置となる。
【0026】
次に、肘当て(4)の前後移動機構について説明する。
図2及び図3に示すように、肘当て支持体(12)内の上部には、前後方向を向くチャンネル状の肘当てブラケット(26)がねじ止めされ、その上端の左右方向を向く両水平片(26a)(26a)には、図6に示すような、左右1対の互いに同形をなすセレクタ(27)(27)が、左右対称的に嵌合されている。
【0027】
各セレクタ(27)は、アセタール樹脂等により形成され、水平片(26a)の外側縁部に外嵌される基片(27a)と、その前後の端縁より、平面視L字形をなすように内向きに連設され、かつ取付け時において水平片(26a)の上面と当接する前後1対の足片(27b)(27b)と、両足片(27b)の先端部同士を接続するようにして、それらの上面に連設された外向きに円弧状に膨出する弧状片(27c)とからなり、弧状片(27c)の中央部の外面には、半球状の突起(28)が形成されている。
【0028】
弧状片(27c)とそれを支持する両足片(27b)とは、突起(28)が左右方向に移動しうるように若干弾性変形しうるようになっている。
【0029】
肘当てブラケット(26)の両水平片(26a)及びそれに嵌合されたセレクタ(27)の基片(27a)は、前後方向を向く可動プレート(29)における左右両端部の内向きコ字状をなす1対のガイドレール(30)(30)内に、相対移動可能として嵌合されている(図2参照)。
【0030】
上記肘当て(4)は、前後方向に長い平面視ほぼ矩形状の合成樹脂製の上面板(4a)と、その下面に若干の空間が形成されるようにしてねじ(31)止めされた合成樹脂製の下面板(4b)とからなり、下面板(4b)の中央部には、前後方向に長い矩形状の上向きの凹所(32)が形成されている。
【0031】
下面板(4b)における凹所(32)の頂壁(32a)の中央部には、図7及び図8に示すように、前後方向を向く矩形孔(33)が形成され、その左右に対向する内側面には、複数(例えば7個)の波形の係止凹溝(34)が互いに対向するように形成されている。
【0032】
下面板(4b)の凹所(32)内には、上記可動プレート(29)が、その後端の左右両側部の係止片(29a)(29a)を凹所(32)内の係合孔(35)内に挿し込んで係止するとともに、前端の取付片(29b)を凹所(32)内の段部(32b)にねじ(31)止めすることにより固定されている。
【0033】
可動プレート(29)の中央部には、下面板(4b)の矩形孔(33)よりも大きな矩形孔(29c)が形成され、矩形孔(33)に形成された両係止凹溝(34)が矩形孔(29c)の内方に露出するようになっている(図7、図8参照)。
【0034】
下面板(4b)を可動プレート(29)に固定すると、図8に示すように、肘当てブラケット(26)に取付けた左右1対のセレクタ(27)における各弧状片(27c)が、下面板(4c)の矩形孔(33)より上方に突出し、それらに形成した半球状の突起(28)が、複数の係止凹溝(34)のいずれかと弾性係合しうるようになる。
【0035】
すなわち、下面板(4b)を可動プレート(29)に固定すると、肘当て(4)は、肘当て支持体(12)に対して前後方向に移動可能となり、かつ左右のセレクタ(27)における突起(28)をいずれかの係止凹溝(34)に選択的に係合させることにより、肘当て(4)の前後方向の位置を段階的に調節することができる。なお、肘当て(4)を前後限位置まで移動させると、両セレクタ(27)における弧状片(27c)の前後の端縁が下面板(4b)の矩形孔(33)の前後の端面に当接するので、それ以上前後に移動することはない。
【0036】
図2、図3及び図10に示すように、下面板(4b)における凹所(32)の下端開口面には、合成樹脂製の前後1対のカバー(36)が止着され、肘当て(4)を前後方向に移動させた際、指等が凹所(32)内に入り込んで肘当て支持体(12)との間に挟まれるのを防止している。
【0037】
各カバー(36)には、図9に示すように(前後対称につき、一方のみ図示する)、中央部と左右両側部とに、上記垂直軸(7)に螺合したナット(25)の移動を許容する前後方向を向く逃げ溝(37)と、肘当てブラケット(26)における左右の垂直片(26b)の移動を許容するスリット状の逃げ溝(38)とが形成され、かつ左右の側縁には、互いに対向する前後1対ずつの係合片(39)が上向きに突設されている。
【0038】
両カバー(36)の対向端を突合わせるようにして、各係合片(39)を、下面板(4b)の凹所(32)の周縁部に形成した8個の係合孔(40)(図7、図8参照)に、若干内向きに弾性変形させて挿入することにより、各係合片(39)の外面に形成された係止突条(39a)が係止孔(40)の上端縁に弾性係合し、抜け止めされる。
【0039】
上記実施形態の肘掛け装置において、肘当て(4)を手で掴んで前後方向に強く押動すると、図11に示すように、左右1対のセレクタ(27)が相対的に前後方向に移動することにより、その足片(27b)が弾性変形し、各弧状片(27c)の突起(28)が、肘当て(4)の下面板(4b)の左右の係止凹溝(34)より離脱し、他の適宜の係止凹溝(34)と弾性的に係合する。
【0040】
これにより、肘当て(4)の前後方向の位置を、係止凹溝(34)の数だけ段階的に調節することができる。
【0041】
一方、肘当て(4)を回動させ、左右の肘当て(4)間の間隔を調節する際は、次のようにして行う。
【0042】
図12に示すように、実線示の通常使用位置にある肘当て(4)全体を上方より掴み、平面視時計方向(左方の肘当ては反時計方向)に回動させると、肘当て(4)に取付けられた肘当て支持体(12)、ホルダ(11)及びホルダ(11)の凹溝(16)内に保持された弾性板材(10)が、角度保持プレート(9)に対して垂直軸(7)回りに回動する。すると、ホルダ(11)の案内溝(17)内に嵌合されている各ピン(8)が、想像線で示すように、案内溝(17)における回動方向と反対側の端部と当接するまで相対移動することにより、肘当て(4)はほぼ15°だけ回動させることができる。
【0043】
この際、弾性板材(10)の1対の突起(15)が、各ピン(8)と近接する側の180°対向する最端部の長溝(14)と弾性的に係合する。従って、肘当て(4)が、その位置から反時計方向に妄りに回動することはない。
【0044】
このように肘当て(4)を時計方向に15°回動させると、図13に示すように、例えばパソコン等のマウス(M)を操作する際、座者の肘を人間工学的に最適な状態で支持することができる。
【0045】
一方、肘当て(4)を、通常使用位置から反時計方向に(左方の肘当ては時計方向)に回動させると、図12に示すように、各ピン(8)が案内溝(17)内を上記と反対側の端部と当接するまで相対移動することにより、肘当て(4)は最大でほぼ75°まで回動させることができる。
【0046】
この回動範囲内において、弾性板材(10)の1対の突起(15)を各長溝(14)と順次弾性係合させれば、肘当て(4)は、ほぼ15°間隔ずつ段階的に回動停止させることができる。
【0047】
このように、反時計方向への肘当て(4)の回動領域を広げておくと、作業内容等に応じて、肘当て(4)を最適位置に調節することができる。
特に、図14に示すように、例えばノート型の小型パソコン等のキーボード(K)を操作する際、左右の肘当て(4)をハの字形に大きく回動させ、座者の肘をキーボード(K)の操作に快適な姿勢で広範囲に支持することができ、疲労感を小さくしうる。
【0048】
以上説明したように、上記実施形態においては、肘当て(4)の回動機構と前後移動機構とを分離させ、肘当て(4)を肘掛け支柱(2)を中心として回動させるようにしてあるため、肘当ての回動が肘掛部において行われる従来のもののように、肘当て(4)の回動範囲が制約されることはない。
【0049】
また、角度保持プレート(9)の上面に放射方向を向く複数の長溝(14)を設け、これに弾性板材(10)の2個の突起(15)を弾性係合させるようにしてあるため、万一ホルダ(11)及び肘当て支持体(12)と垂直軸(7)との間にがたが発生し、突起(15)が径方向に位置ずれしたとしても、長溝(14)によりその位置ずれを吸収することができるので、肘当て(4)は所望の位置に確実に弾性保持される。しかも、180°対向する2個の突起(15)が常時角度保持プレート(9)に圧接しているので、垂直軸(7)に偏荷重が作用することはなく、肘当て支持体(12)はバランスよく円滑に回動しうる。
【0050】
さらに、肘当て支持体(12)に固定した肘当てブラケット(26)に、左右1対の弾性変形可能なセレクタ(27)を取付け、両セレクタ(27)における弧状片(27c)に形成した各突起(28)を、肘当て(4)における下面板(4b)の中央部に設けた左右に対向する複数の係止凹溝(34)と弾性的に係脱しうるようにしてあるため、肘当て(4)の前後位置を節度感をもって段階的に調節しうるとともに、肘当て(4)を左右方向にがた付かせることなく、前後に安定的に移動させることができる。
【0051】
肘当て(4)の下面板(4b)に形成された凹所(32)には、カバー(36)が止着されているため、不用意に肘当て(4)を前後に移動しても、指等が凹所(32)の前後の端縁と肘当て支持体(12)との間に挟まれたり、ゴミ等の異物が凹所(32)内に入り込む恐れはない。
【0052】
なお、上記実施形態においては、角度保持プレート(9)を固定し、弾性板材(10)側を回動させているが、それらを反対としてもよい。
すなわち、角度保持プレート(9)と弾性板材(10)とを上下反対向きとして、角度保持プレート(9)をホルダ(11)に固定するとともに、弾性板材(10)を基板(6)に回動不能として固着すればよい。
【0053】
また、回動角度規制手段を構成しているピン(8)とその案内溝(17)も上下反対とし、ピン(8)をホルダ(11)に、案内溝(17)を基板(6)に設けるようにしてもよい。
【0054】
ホルダ(11)は必ずしも必要ではなく、肘当て支持体(12)の下面に、弾性板材(10)収容用の凹溝とピン(8)用の案内溝を直接設ければ、ホルダ(11)は省略しうる。
肘当て(4)を上面板(4a)と下面板(4b)とからなるものとしたが、一体構造の肘当て(4)として、その下面に形成した凹所内に上述と同様の係止凹溝(34)を設けてもよい。
【0055】
椅子の使用目的に応じて、案内溝(17)の円周方向の長さや、ピン(8)と案内溝(17)との位相を変えることにより、肘当て(4)の左右方向への回動範囲を任意に設定しうるのは勿論である。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、肘当ての下面の凹所の開口端がカバーにより閉塞されるため、肘当てを不用意に前後に移動させても、指等が凹所の前後の端縁と肘当て支持体のブラケットとの間に挟まれたり、異物が凹所内に入り込むなどの恐れはなくなる。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、肘当てを肘当て支持体に取付けた後でもカバーを装着できるので、組付性がよくなる。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、肘当てへのカバーの取付けが容易となるとともに、カバーの取付けが確実となり、簡単に脱落する恐れはない。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した椅子の側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態を備える肘掛け支柱部の一部切欠縦断側面図である。
【図3】 同じく、図2のIII−III線の拡大縦断正面図である。
【図4】 同じく、肘当ての回動機構部の分解斜視図である。
【図5】 同じく、ホルダの底面図である。
【図6】 同じく、肘当てブラケットとそれに取付けられるセレクタの斜視図である。
【図7】 同じく、肘当ての底面図である。
【図8】 同じく、肘当てブラケットに肘当てを取付けた状態の一部切欠平面図である。
【図9】 同じく、カバーの斜視図である。
【図10】 同じく、図2のX−X線の縦断正面図である。
【図11】 同じく、肘当ての前後の位置調節時の一部切欠平面図である。
【図12】 同じく、図2をXII−XII線において横断して見た際のピンと案内溝との位置関係及び肘当ての回動範囲を示す平面図である。
【図13】 肘当てを外向きに回動してパソコンのマウスを操作する一例を示す概略平面図である。
【図14】 同じく、肘当てを内向きに大きく回動して小型パソコンのキーボードを操作する一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
(1)座体
(2)肘掛け支柱
(3)肘掛け装置
(4)肘当て
(4a)上面板
(4a)下面板
(5)昇降杆
(6)基板
(7)垂直軸
(8)ピン
(9)角度保持プレート
(10)弾性板材
(10a)弾性片
(11)ホルダ
(12)肘当て支持体
(13)係合溝
(14)長溝
(15)突起
(16)凹溝
(17)案内溝
(18)突部
(19)凹部
(20)ガイド筒
(21)ブッシュ
(22)小径おねじ部
(23)ウェーブワッシャ
(24)平ワッシャ
(25)ナット
(26)肘当てブラケット
(26a)水平片
(27)セレクタ
(27a)基片
(27b)足片
(27c)弧状片
(28)突起
(29)可動プレート
(29a)係止片
(29b)取付片
(30)ガイドレール
(31)ねじ
(32)凹所
(32a)頂壁
(32b)段部
(33)矩形孔
(34)係止凹溝
(35)係合孔
(36)カバー
(37)(38)逃げ溝
(39)係合片
(39a)係止突条
(40)係合孔
(A)椅子
(K)キーボード
(M)マウス

Claims (3)

  1. 座体の側部より起立する肘掛け支柱の頂部に装着された肘当て支持体に、肘当てを、前後方向に移動可能に取付けてなる椅子の肘掛け装置において、
    前記肘当ての下面に形成した前後方向を向く凹所内の左右両側部に、前記肘当て支持体に立設した正面視上向きコ字状をなすブラケットにおける左右の垂直片の上端の左右方向外向きの水平片を、前後方向に相対移動可能に嵌合するとともに、前記肘当て下面の凹所の下端開口部に、前記ブラケットにおける左右の垂直片のそれぞれの前後方向への移動を許容する左右1対のスリット状の逃げ溝を備えるカバーを止着したことを特徴とする椅子の肘掛け装置。
  2. カバーを前後2分割構造とし、それらの対向端を突合わせるようにして止着した請求項1記載の椅子の肘掛け装置。
  3. カバーの左右の側縁に、外面に係止突部を有する内向きに弾性変形可能な係合片を立設し、この係合片を、肘当ての凹所の内側面に穿設した係合孔に挿入して弾性係合させた請求項1または2記載の椅子の肘掛け装置。
JP2000244404A 2000-08-11 2000-08-11 椅子の肘掛け装置 Expired - Fee Related JP4578645B2 (ja)

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