JP4578268B2 - 排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法 - Google Patents

排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、ごみ焼却炉や溶融炉、ボイラ設備等から排出される高温の排ガスの処理に利用されるものであり、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水又は常温の加圧水を減温水として複数の一流体噴霧ノズルから排ガス減温塔内の高温の排ガス内へ噴霧して排ガスを減温するようにした排ガス減温装置に於いて、排ガス減温塔から排出される排ガスの温度を一定に保つような加圧熱水又は加圧水の噴霧量制御を行う際、複数の一流体噴霧ノズルのうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの腐食を防止できるようにした排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法に関するものである。
一般に、ごみ焼却炉や溶融炉等から排出された高温の燃焼排ガスは、所定の温度にまで減温された後、バグフィルタ等のガス浄化装置により清浄化されて煙突から大気中へ放出されて行く。
而して、前記高温の燃焼排ガスを減温する排ガス減温装置としては、常温の加圧水(一流体方式)や圧縮空気と常温の加圧水の混合流体(二流体方式)を排ガス減温塔内の排ガスへ噴霧する方式がこれまでに多く利用されて来た。
ところで、近年、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水を排ガス内へ噴霧するようにした排ガス減温装置が新たに開発され、特開2000−274654号公報(特許文献1)として公開されている。
図3は本件出願人が先に開発した熱水を利用した排ガス減温装置の一例を示すものであり、当該排ガス減温装置は、排ガス冷却室40a、排ガス入口40b及び排ガス出口40cを備えた排ガス減温塔40と、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを貯留する熱水タンク41と、熱水タンク41からの熱水Whを排ガス冷却室40a内の排ガスGhへ噴霧する減温水噴霧ノズル42(一流体噴霧ノズル)と、熱水タンク41内の熱水Whを減温水噴霧ノズル42へ供給する加圧ポンプ43と、減温水噴霧ノズル42へ供給する熱水量を調整する減温水量制御弁44と、排ガス入口40bから流入する高温排ガスGhの温度検出器45aと、排ガス出口40cから流出する低温排ガスGlの温度検出器45bと、各温度検出器45a,45bからの検出信号に基づいて減温水量制御弁44を開閉制御する温度制御装置45等から構成されている。
尚、図3に於いて、40dは灰出口、46は気密保持装置(開閉ダンパ)、Cは灰、Sは加熱蒸気、Wは上水である。
前記排ガス減温装置に於いては、熱水タンク41内の熱水Whが熱水タンク41内の内圧及び加圧ポンプ43の加圧送水力によって減温水噴霧ノズル42へ送られ、減温水噴霧ノズル42から排ガス冷却室40a内の高温の排ガスGhへ噴霧される。このとき、減温水噴霧ノズル42から噴霧された熱水Whは、大気圧下に於ける水の沸点(100℃)よりも高い温度の高圧水であるため、減温水噴霧ノズル42のノズル孔の出口近傍で急激に減圧沸騰し、粒子径が約数μm〜数十μmの微細粒子になると共に、瞬時に蒸発して水蒸気となり、排ガス冷却室40a内の高温の排ガスGhとの熱交換により排ガスGhを減温する。
そして、排ガス減温塔40内で所定の温度にまで減温された排ガスGlは、誘引通風機(図示省略)により排ガス出口40cを通して外部へ誘引され、バグフィルタ等のガス浄化装置(図示省略)へ流入し、ここで清浄化された後、煙突(図示省略)から大気中へ放出されて行く。
上述した排ガス減温装置は、常温水を利用した排ガス減温装置に比較して、(1)噴霧された熱水Whの粒子径が数μm〜数十μmの微細粒子になり、瞬時に蒸発して水蒸気となるため、噴霧された熱水Whが水滴のままで排ガス冷却室40aの壁面へ衝突・付着すると云うことが皆無となり、水滴の付着に起因する排ガス冷却室40a壁面の損傷や壁面へのダストの堆積によるトラブルが防止されること、(2)噴霧された熱水Whが瞬時に蒸発するため、冷却性能が大幅に向上し、排ガス冷却室40aの大幅な小型化が可能になること、(3)熱水タンク41の加圧力が十分な場合には、加圧ポンプ41が不要となって設備の簡素化を図れるうえ、ランニングコストの引き下げが可能になること、等の優れた実用的効用を奏するものである。
ところで、従前の排ガス減温装置に於いては、定格噴霧流量の大きな減温水噴霧ノズル42(一流体噴霧ノズル)を使用すると共に、減温水量制御弁44の開度調整により熱水Whの噴霧量を調整し、これによって定格噴霧熱水量の30〜100%程度の範囲に亘って熱水Whの噴霧量を調整するようにしている。
しかし、減温水噴霧ノズル42のターンダウン比が小さいために熱水流量の減少に伴って噴霧粒径の増加等の不都合が大きくなって来る。そのため、減温水噴霧ノズル42としては、小流量容量のものを複数個、然も排ガスGhの流れ方向に2〜5段に分けて設け、それらを適宜に切換作動させることにより熱水Whの噴霧量を制御するのが、最適の方法であることが判っている。
従って、排ガス減温塔に複数の減温水噴霧ノズル42(一流体噴霧ノズル)を配設して熱水Whの噴霧量を制御する場合には、複数の減温水噴霧ノズル42のうち、一部の減温水噴霧ノズル42の噴霧を停止することがある。
この場合、熱水Whの噴霧を停止した減温水噴霧ノズル42を排ガス冷却室40a内に配置しておくと、減温水噴霧ノズル42がHClやSOx等の酸性ガスやダストを多く含む排ガスGhに常時接触するため、減温水噴霧ノズル42内に酸性ガスが流入し、腐食を引き起こすと云う問題がある。又、減温水噴霧ノズル42のノズル孔に排ガスGh内のダストが付着してノズル孔を閉塞してしまうことがあり、次回噴霧する場合に噴霧不良の原因となる。
更に、熱水Whを減温水噴霧ノズル42から噴霧している途中で熱水Whの供給を停止すると、減温水噴霧ノズル42の通路内に於ける熱水Whの圧力が低下して噴霧状態が極端に悪化し、熱水Whが微粒化されずにそのまま流出して排ガス減温塔40内を熱水Whで濡らすことになり、ダスト付着の原因となる。
そのため、排ガス減温塔40に複数の減温水噴霧ノズル42(一流体噴霧ノズル)を配設した排ガス減温装置に於いては、減温水噴霧ノズル42の腐食防止対策として、使用していない減温水噴霧ノズル42を排ガス減温塔40から取り外し、HCl等の酸性ガスやダストを多く含む排ガスGhに接触させないようにしていた。
しかし、この場合には、排ガス減温塔40から減温水噴霧ノズル42を取り外さなければならないうえ、取り外した減温水噴霧ノズル42を再度使用する場合には、これを排ガス減温塔40へ取り付けなければならず、減温水噴霧ノズル42の取り外しや取り付けに多くの手数を要すると云う別の問題が発生することになる。
特開2000−274654号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの排ガス中の酸性ガスによる腐食及びダストの付着を防止できると共に、一流体噴霧ノズルの人的な交換を無くせるようにした排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水又は常温の加圧水を減温水として複数の一流体噴霧ノズルから内部が負圧に保たれている排ガス減温塔内の高温の排ガスへ噴霧するようにした排ガス減温装置に於いて、各一流体噴霧ノズルの入口側の管路に遮断弁を夫々介設すると共に、各遮断弁と各一流体噴霧ノズルとの間の各管路に液垂れ防止用の開閉弁と大気開放弁を夫々分岐状に接続し、複数の一流体噴霧ノズルのうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの入口側に設けた遮断弁を閉鎖すると共に、当該遮断弁の出口側に設けた開閉弁を開放して噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内の熱水又は加圧水の残圧抜きを行い、その後前記開閉弁を閉鎖すると共に、当該開閉弁の出口側に設けた大気開放弁を開放し、排ガス減温塔内の負圧を利用して大気中の新鮮な空気を前記大気開放弁から噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内へ流入させるようにしたことに特徴がある。
又、本発明の請求項2の発明は、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水又は常温の加圧水を減温水として複数の一流体噴霧ノズルから内部が負圧に保たれている排ガス減温塔内の高温の排ガスへ噴霧するようにした排ガス減温装置に於いて、各一流体噴霧ノズルの入口側の管路に遮断弁を夫々介設すると共に、各遮断弁と各一流体噴霧ノズルとの間の各管路に出口側が大気開放型のドレン受けに連通する液垂れ防止用の開閉弁を夫々分岐状に接続し、複数の一流体噴霧ノズルのうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの入口側に設けた遮断弁を閉鎖すると共に、当該遮断弁の出口側に設けた開閉弁を開放して噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内の熱水又は加圧水の残圧抜きを行い、その後前記開閉弁を開放状態のままにし、排ガス減温塔内の負圧を利用して大気中の新鮮な空気を前記開閉弁から噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内へ流入させるようにしたことに特徴がある。
本発明は、複数の一流体噴霧ノズルうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、排ガス減温塔内の負圧を利用して一流体噴霧ノズルの入口側に設けた大気開放弁又は出口側が大気開放型のドレン受けに連通する開閉弁を通して大気中の新鮮な空気を噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内へ流入させるようにしているため、熱水又は加圧水の噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内が新鮮な空気に置換されることになり、一流体噴霧ノズル内へ酸性ガスが流入すると云うことがなく、酸性ガスによる一流体噴霧ノズルの腐食を防止することができ、一流体噴霧ノズルの寿命を延ばすことができる。
又、本発明は、一流体噴霧ノズル内に流入した新鮮な空気がノズル孔から噴出するため、一流体噴霧ノズルのノズル孔に排ガス中のダストが付着すると云うことが皆無となり、熱水又は加圧水の噴霧を停止している一流体噴霧ノズルのダストによる閉塞を防止することができ、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルを再度使用する場合に熱水又は加圧水の噴霧を確実且つ良好に行えることになる。
更に、本発明は、酸性ガスによる一流体噴霧ノズルの腐食及び一流体噴霧ノズルへのダストの付着を防止できるため、熱水又は加圧水の噴霧を停止した一流体噴霧ノズルを排ガス減温塔から取り外したり、或いは一流体噴霧ノズルを排ガス減温塔へ取り付けたりする必要がなくなり、一流体噴霧ノズルの人的な交換を無くすことができる。
加えて、本発明は、一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの入口側に設けた遮断弁を閉鎖し、当該遮断弁の出口側に設けた液垂れ防止用の開閉弁を開放して一流体噴霧ノズル内の熱水又は加圧水を排ガス減温塔外へ排出するようにしているため、作動を停止した一流体噴霧ノズルから粒径の大きな熱水が放出されると云うことがなく、排ガス減温塔内が熱水によって濡れることにより起因する様々なトラブル(例えば、ダストの付着等)を完全に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の方法を実施する排ガス減温装置の一例を示し、当該排ガス減温装置は、ごみ焼却設備やボイラ設備等に設置されており、ごみ焼却炉等から排出された高温の排ガスGhを所定の温度まで減温するものである。
即ち、排ガス減温装置は、排ガス冷却室1a、排ガス入口1b及び排ガス出口1bを備えた排ガス減温塔1と、常温の上水Wを貯留する減温水槽2と、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを貯留する熱水タンク3と、減温水槽2からの上水Wを熱水タンク3へ供給する減温水供給ポンプ4と、熱水タンク3へ供給される上水Wへアルカリ性薬剤を注入する薬注装置5と、熱水タンク3からの熱水Whを排ガス冷却室1a内へ噴霧する複数の一流体噴霧ノズル6と、熱水タンク3からの熱水Whを一流体噴霧ノズル6へ供給する加圧ポンプ7と、一流体噴霧ノズル6へ供給する熱水量を調整する熱水量制御弁8と、排ガス出口1bから排出される低温の排ガスGlの検出温度に基づいて熱水量制御弁8を開閉制御する排ガス温度制御装置9と、熱水タンク3からの熱水Whの温度・圧力を設定値に保持する熱水温度制御機構10と、熱水供給用管路11内の熱水Whの温度・圧力を必要な値に保持する循環圧力制御機構12と、各一流体噴霧ノズル6の作動を切換える一流体噴霧ノズル6の作動切換制御機構13等から構成されており、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを減温水として一つの一流体噴霧ノズル6又は複数の一流体噴霧ノズル6から排ガス減温塔1内の高温の排ガスGhへ噴霧して排ガスGhの温度を下げるようにしたものである。
尚、図1に於いて、9aは排ガス温度検出器、14は上水Wの制御弁、15は上水供給用管路、16は低圧蒸気だめ、17は蒸気供給用管路、18は蒸気式熱交換器、19は復水タンク、20は加熱蒸気量制御弁、21は熱水温度制御装置、21aは熱水温度検出器、22はブロータンク、23は熱水排出用管路、24は自動開閉弁、25は熱水タンク圧力制御装置、25aは熱水タンク内圧力検出器、26は熱水循環用管路、27は圧力逃し弁、28は熱水圧力制御装置、28aは熱水圧力検出器、29はアキュムレータ、30は熱水量検出装置、30aは熱水量検出器、31は第1の遮断弁、31′は第2の遮断弁、32は第1の開閉弁、32′は第2の開閉弁、33は第1の大気開放弁、33′は第2の大気開放弁、34はドレン管路、35は第1のドレン受け、35′は第2のドレン受け、36は一流体噴霧ノズル6の作動制御装置、36aは熱水圧力検出器、37はガスダクト、Aは大気中の空気、Ghは高温の排ガス、Glは低温の排ガス、Sは加熱蒸気、Wは上水、Whは熱水である。
前記排ガス減温塔1は、耐熱材を用いた断熱構造の側壁及び天井壁等により縦型円筒状に形成されており、その内部空間が排ガス冷却室1aになっている。この排ガス減温塔1の下部側方には、ごみ焼却炉等から排出された高温の排ガスGhを排ガス冷却室1a内へ流入させる排ガス入口1bが、又、排ガス減温塔1の上部側方には、減温された排ガスGlを排ガス冷却室1a外へ排出する排ガス出口1bが夫々設けられている。更に、排ガス出口1bには、ガスダクト37を介してバグフィルタ等のガス浄化装置、誘引通風機及び煙突(何れも図示省略)等が順次接続されている。そのため、排ガス減温塔1内(排ガス冷却室1a内)の圧力は、誘引通風機により負圧に保持されている。
そして、排ガス減温塔1の排ガス冷却室1a内には、高温の排ガスGhの流れ方向に沿って所定の間隔を置いて複数の一流体噴霧ノズル6が配設されている。
この実施形態に於いては、排ガス冷却室1a内の下方部に2本の一流体噴霧ノズル6を所定の間隔を空けて上下に配設しており、排ガス冷却室1a内を下方から上方へ向って流れる高温の排ガスGhにこれと同方向に前記各一流体噴霧ノズル6から熱水Whを噴霧できるようにしている。尚、各一流体噴霧ノズル6には、従来公知の定格噴霧量の小さいノンリターン型一流体フルコーンノズルを使用している。
前記熱水タンク3は、減温水槽2から熱水タンク3内へ供給された上水W(アルカリ性薬剤入り)を所定の温度・圧力にまで加熱・加圧する蒸気式熱交換器18を備えており、当該熱水タンク3内には、大気圧下に於ける水の沸点(100℃)よりも高温の加圧熱水Whが貯留されている。
この実施形態に於いては、低圧蒸気だめ16より圧力が0.49MPa、温度が220℃の加熱蒸気Sを蒸気式熱交換器18へ供給し、温度が120℃〜155℃、圧力が1.1MPa〜2.0MPaの加圧熱水Whを熱水タンク3内で製造するようにしている。
又、熱水タンク3には、蒸気式熱交換器18による上水Wの加熱昇温時に水膨張が起こり、熱水タンク3内の圧力が上昇するため、熱水タンク3内の圧力を制御する熱水排出用管路23、自動開閉弁24及び熱水タンク圧力制御装置25が設けられている。即ち、この熱水タンク3に於いては、水膨張により熱水タンク3内の圧力が所定値を超えると、熱水タンク圧力制御装置25により自動開閉弁24を開放し、熱水タンク3内の加圧熱水Whを熱水排出用管路23を通してブロータンク22内へ排出するようになっている。
この実施形態に於いては、熱水タンク3内の圧力が1.05MPaを超える状態が5sec継続されると、上限警報を発すると共に、熱水タンク圧力制御装置25により自動開閉弁24が瞬時に開放される。又、熱水タンク3内の圧力が0.95MPa以下の状態が20sec継続されると、下限警報を発すると共に、熱水タンク圧力制御装置25により自動開閉弁24が1sec経過後に閉鎖される。これにより、熱水供給用管路11内や機器内の過度な圧力上昇が防止されることになる。
前記熱水量制御弁8は、排ガス温度制御装置9によりその開度が制御されており、排ガス減温塔1の排ガス出口1bから排出される低温の排ガスGlの温度を設定値に保持するように、熱水量制御弁8の開度が調整されると共に、熱水量が熱水量検出装置30により検出されている。
この実施形態に於いては、熱水量制御弁8は、排ガス減温塔1の排ガス出口1bから排出される低温の排ガスGlの温度を180℃に保持するように、排ガス温度検出器9a及び排ガス温度制御装置9によりその開度が制御されている。
又、熱水量制御弁8の入口側の熱水供給用管路11には、衝撃吸収用のアキュムレータ29が分岐状に設けられており、熱水供給用管路11系の衝撃圧力の吸収が行われるようになっている。例えば、温度が130℃以上、圧力が1.0MPa以上の加圧熱水Whを一流体噴霧ノズル6から噴霧している際に、熱水量制御弁8や各遮断弁31,31′を急閉鎖したような場合には、熱水加圧ポンプ7による熱水加圧を急に停止することができないこととも相まって熱水供給用管路11内の圧力が上昇し、熱水加圧ポンプ7やその他の機器類への圧力負荷が上昇するが、当該アキュムレータ29を設けることにより、これらの衝撃圧力が有効に吸収されることになる。
前記熱水温度制御機構10は、蒸気供給用管路17に介設した加熱蒸気量制御弁20と、加圧ポンプ7の出口側の熱水供給用管路11内を流れる熱水Whの温度を検出する熱水温度検出器21aと、熱水温度検出器21aからの熱水Whの検出温度に基づいて加熱蒸気量制御弁20を開閉制御する熱水温度制御装置21とから成り、PID制御されて熱水タンク3からの熱水Whの温度・圧力を常に設定値に保持するものである。
即ち、加圧ポンプ7からの熱水Whの温度は、熱水温度制御装置21により設定値に保持されており、熱水Whの温度が高温側の設定値(155℃)を超えた場合には、熱水温度制御装置21により加熱蒸気量制御弁20が閉鎖(全閉)され、低圧蒸気だめ16から蒸気式熱交換器18への加熱蒸気Sの流入が停止される。又、熱水Whの温度が低温側の設定値(120℃)より低くなった場合には、熱水温度制御装置21により加熱蒸気量制御弁20が開放(全開)され、低圧蒸気だめ16から蒸気式熱交換器18へ加熱蒸気Sが流入される。
この実施形態に於いては、熱水供給用管路11内を流れる熱水Whの温度は、略135℃に保持されている。
前記循環圧力制御機構12は、熱水タンク3の入口側の上水供給用管路15と熱水量制御弁8の入口側の熱水供給用管路11とを接続する熱水循環用管路26と、熱水循環用管路26に介設した圧力逃し弁27と、熱水量制御弁8の入口側の熱水供給用管路11内を流れる熱水Whの圧力を検出する熱水圧力検出器28aと、熱水圧力検出器28aからの熱水Whの検出圧力に基づいて圧力逃し弁27を開閉制御する熱水圧力制御装置28とから成り、PID制御されて熱水タンク3からの熱水Whの温度・圧力を常に設定値に保持するものである。
即ち、加圧ポンプ7からの熱水Whの圧力は、熱水圧力制御装置28により設定値に保持されており、熱水Whの圧力が高圧側の設定値(2.0MPa)を超えた場合には、熱水圧力制御装置28により圧力逃し弁27が開放(全開)され、熱水Whが熱水循環用管路26を介して熱水タンク3内へ戻される。、又、熱水Whの圧力が低圧側の設定値(1.1MPa)より低くなった場合には、熱水圧力制御装置28により圧力逃し弁27が閉鎖(全閉)され、熱水Whの熱水タンク3へのリターンが無くなる。
この実施形態に於いては、熱水供給用管路11内を流れる熱水Whの圧力は、略1.4MPaに保持されている。
前記一流体噴霧ノズル6の作動切換制御機構13は、上側の一流体噴霧ノズル6の入口側の熱水供給用管路11に介設した第1の遮断弁31と、下側の一流体噴霧ノズル6の入口側の熱水供給用管路11に介設した第2の遮断弁31′と、第1の遮断弁31の出口側の熱水供給用管路11に分岐状に接続されてその出口側をタンク状の第1のドレン受け35に接続した液垂れ防止用の第1の開閉弁32と、第2の遮断弁31′の出口側の熱水供給用管路11に分岐状に接続されてその出口側をタンク状の第2のドレン受け35′に接続した液垂れ防止用の第2の開閉弁32′と、第1の開閉弁32の出口側の熱水供給用管路11に分岐状に接続されてその出口側を大気に開放した第1の大気開放弁33と、第2の開放弁の出口側の熱水供給用管路11に分岐状に接続されてその出口側を大気に開放した第2の大気開放弁33′と、熱水量制御弁8の出口側の熱水供給用管路11内を流れる熱水Whの圧力を検出する熱水圧力検出器36aと、熱水圧力検出器36aからの熱水Whの検出圧力に基づいて各遮断弁31,31′、各開閉弁32,32′及び各大気開放弁33,33′を夫々開閉制御する作動制御装置36とから構成されており、熱水量制御弁8の出口側の熱水供給用管路11内を流れている熱水Whの圧力に基づいて作動させる一流体噴霧ノズル6の数を切換えると共に、作動を停止した一流体噴霧ノズル6内の熱水Whを抜き取って当該一流体噴霧ノズル6内へ新鮮な空気Aを流入させるようにしたものである。
即ち、一流体噴霧ノズル6の作動切換制御機構13に於いては、排ガス減温塔1の排ガス出口1bから排出される排ガスGlの温度を一定に保持するような熱水Whの噴霧量制御を行っており、熱水量制御弁8の下流側の熱水供給用管路11内を流れている熱水Whの圧力が高圧側の設定値以上の場合には、上側及び下側の一流体噴霧ノズル6から夫々熱水Whの噴霧が行われるように、又、熱水Whの圧力が低圧側の設定値以下の場合には、一方の一流体噴霧ノズル6(上側の一流体噴霧ノズル6)のみから噴霧が行われるように、作動切換制御機構13により各一流体噴霧ノズル6の作動が切換えられている。
この実施形態に於いては、熱水Whの圧力が1.5MPaを超える状態が15sec以上継続した場合には、上限警報が発せられると共に、上限警報の発信から10sec以内に作動制御装置36により第2の遮断弁31′が開放制御されて下側の一流体噴霧ノズル6が作動状態に切換えられる。このとき、作動制御装置36は、第2の開閉弁32′及び第2の大気開放弁33′の全閉を確認後、第2の遮断弁31′の開放を行う。
又、熱水Whの圧力が0.3MPa以下の状態が25sec以上継続した場合には、下限警報が発せられると共に、下限警報の発信から20sec後に作動制御装置36により第2の遮断弁31′が閉鎖制御されて下側の一流体噴霧ノズル6が非作動状態(停止状態)に切換えられる。このとき、作動制御装置36は、第2の遮断弁31′を全閉した後、液垂れ防止用の第2の開閉弁32′を開放して下側の一流体噴霧ノズル6内に残っている熱水Whを第2のドレン受け35′へ排出し、その数秒後に第2の開閉弁32′を全閉すると共に、第2の大気開放弁33′を全開する。その結果、排ガス減温塔1内の負圧により大気中の新鮮な空気が開放状態の第2の大気開放弁33′を通して下側の一流体噴霧ノズル6内へ流入し、当該一流体噴霧ノズル6から排ガス冷却室1a内へ噴出される。
而して、上述した排ガス減温装置に於いては、減温水槽2から減温水供給ポンプ4により熱水タンク3内へ供給されたアルカリ性薬剤入りの上水Wは、熱水タンク3内で蒸気式熱交換器18により所定の温度・圧力にまで加熱・加圧された後、加圧ポンプ7により熱水量制御弁8及び各遮断弁31,31′を経て一流体噴霧ノズル6から排ガス減温塔1内の高温の排ガスGhへ噴霧される。
一流体噴霧ノズル6から噴霧された熱水Whは、大気圧下に於ける水の沸点よりも高い温度の高圧水であるため、一流体噴霧ノズル6のノズル孔の出口近傍で急激に減圧沸騰をし、粒子径が数μm〜数十μmの微細粒子になると共に、瞬時に蒸発して水蒸気となり、排ガス冷却室1a内の高温の排ガスGhと熱交換して排ガスGhを冷却する。
所定の温度にまで減温された排ガスGlは、誘引通風機(図示省略)により排ガス出口1bを通して外部へ誘引され、バグフィルタ等のガス浄化装置(図示省略)へ流入し、ここで浄化された後、煙突(図示省略)から大気中へ放出されて行く。
そして、前記排ガス減温装置に於いて、排ガス減温塔1の排ガス出口1bから排出される排ガスGlの温度を一定に保持するような熱水Whの噴霧量制御を行う場合には、上側及び下側の一流体噴霧ノズル6のうち、下側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止させたり、又、停止した一流体噴霧ノズル6を再度作動させるようにする。
即ち、上側及び下側の一流体噴霧ノズル6のうち、下側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止させる場合には、作動制御装置36が第2の遮断弁31′を全閉すると共に、液垂れ防止用の第2の開閉弁32′を開放して下側の一流体噴霧ノズル6内に残っている熱水Whを第2のドレン受け35′へ排出し、その数秒後に作動制御装置36が第2の開閉弁32′を全閉すると共に、第2の大気開放弁33′を全開する。そうすると、排ガス減温塔1内の負圧により大気中の新鮮な空気が開放状態にある第2の大気開放弁33′を通して下側の一流体噴霧ノズル6内へ流入し、当該一流体噴霧ノズル6から排ガス冷却室1a内へ噴出される。
又、作動を停止した下側の一流体噴霧ノズル6を再作動させる場合には、作動制御装置36により第2の大気開放弁33′を全閉すると共に、第2の開閉弁32′及び第2の大気開放弁33′の全閉を確認した後、第2の遮断弁31′を開放する。これにより、熱水Whが下側の一流体噴霧ノズル6から排ガス冷却室1a内へ噴霧される。
このように、前記排ガス減温装置に於いては、熱水Whの噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6内に排ガス減温塔1内の負圧を利用して大気開放弁33′から新鮮な空気を流入させるようにしているため、熱水Whの噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6内に排ガスGh中の酸性ガスが流入すると云うことがなく、一流体噴霧ノズル6の酸性ガスによる腐食を防止できると共に、一流体噴霧ノズル6のノズル孔へのダストの付着を防止できる。その結果、熱水Whの噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6を排ガス減温塔1から取り外したり、或いは一流体噴霧ノズル6を排ガス減温塔1へ取り付けたりする必要がなくなり、一流体噴霧ノズル6の交換に要する手間を省くことができる。然も、噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6内の熱水Whを排ガス減温塔1外へ排出するようにしているため、噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6から熱水Whが放出されると云うことがなくなり、排ガス減温塔1内が熱水Whによって濡れることにより起因する様々なトラブルを防止できる。
又、排ガス減温装置は、熱水タンク3に熱水タンク3内の圧力を制御する熱水排出用管路23、自動開閉弁24及び熱水タンク圧力制御装置25を設けているため、常温の上水Wの加熱昇温時に万一水膨張が発生しても、自動開閉弁24の作動により熱水供給用管路11内や機器内の過度な圧力上昇を防止できる。
更に、排ガス減温装置は、蒸気式熱交換器18に流入する加熱蒸気Sの流量を制御する加熱蒸気量制御弁20と、熱水Whの検出温度に基づいて加熱蒸気量制御弁20を開閉制御する熱水温度制御装置21とから成る熱水温度制御機構10を備えているため、熱水Whの温度・圧力が常に設定値に保持されることになり、安定且つ良好な熱水Whの噴霧が可能となる。
そのうえ、排ガス減温装置は、熱水Whの一部を熱水タンク3内へ戻す熱水循環用管路26と、熱水循環用管路26に介設した圧力逃し弁27と、熱水Whの検出圧力に基づいて圧力逃し弁27を開閉制御する熱水圧力制御装置28とから成る循環圧力制御機構12を備えているため、運転開始時や低量熱水噴霧時に於いても、熱水Whの温度・圧力の低下を防止できると共に、熱水供給用管路11内の熱水Whの温度・圧力を必要な値に保持できる。
加えて、排ガス減温装置は、熱水量制御弁8の入口側に衝撃吸収用のアキュムレータ29を設けているため、熱水量制御弁8や各遮断弁31,31′を急閉鎖しても、ウォータハンマーによる衝撃エネルギーがアキュムレータ29に吸収されることになり、熱水供給用管路11や機器類に悪影響を与えない。
図2は本発明の他の方法を実施する排ガス減温装置の一例を示し、当該排ガス減温装置は、排ガス冷却室1a、排ガス入口1b及び排ガス出口1bを備えた排ガス減温塔1と、常温の上水Wを貯留する減温水槽2と、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを貯留する熱水タンク3と、減温水槽2からの上水Wを熱水タンク3へ供給する減温水供給ポンプ4と、熱水タンク3へ供給される上水Wへアルカリ性薬剤を注入する薬注装置5と、熱水タンク3からの熱水Whを排ガス冷却室1a内へ噴霧する複数の一流体噴霧ノズル6と、熱水タンク3からの熱水Whを一流体噴霧ノズル6へ供給する加圧ポンプ7と、一流体噴霧ノズル6へ供給する熱水量を調整する熱水量制御弁8と、排ガス出口1bから排出される低温の排ガスGlの検出温度に基づいて熱水量制御弁8を開閉制御する排ガス温度制御装置9と、熱水タンク3からの熱水Whの温度・圧力を設定値に保持する熱水温度制御機構10と、熱水供給用管路11内の熱水Whの温度・圧力を必要な値に保持する循環圧力制御機構12と、各一流体噴霧ノズル6の作動を切換える一流体噴霧ノズル6の作動切換制御機構13等から構成されており、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを減温水として一つの一流体噴霧ノズル6又は複数の一流体噴霧ノズル6から排ガス減温塔1内の高温の排ガスGhへ噴霧して排ガスGhの温度を下げるようにしたものである。
尚、図2に於いて、9aは排ガス温度検出器、14は上水Wの制御弁、15は上水供給用管路、16は低圧蒸気だめ、17は蒸気供給用管路、18は蒸気式熱交換器、19は復水タンク、20は加熱蒸気量制御弁、21は温度制御装置、21aは熱水温度検出器、22はブロータンク、23は熱水排出用管路、24は自動開閉弁、25は熱水タンク圧力制御装置、25aは熱水タンク内圧力検出器、26は熱水循環用管路、27は圧力逃し弁、28は熱水圧力制御装置、28aは熱水圧力検出器、29はアキュムレータ、30は熱水量検出装置、30aは熱水量検出器、31は第1の遮断弁、31′は第2の遮断弁、32は第1の開閉弁、32′は第2の開閉弁、34はドレン管路、35は大気開放型の第1のドレン受け、35′は大気開放型の第2のドレン受け、36は一流体噴霧ノズル6の作動制御装置、36aは熱水圧力検出器、37はガスダクトである。
前記排ガス減温装置は、第1の大気開放弁33及び第2の大気開放弁33′を省略したこと、第1のドレン受け35及び第2のドレン受け35′を大気開放型としたこと以外は、図1に示す排ガス減温装置と同一構造に構成されており、図1に示す排ガス減温装置と同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
而して、前記排ガス減温装置に於いて、排ガス減温塔1の排ガス出口1bから排出される排ガスGlの温度を一定に保持するような熱水Whの噴霧量制御を行う場合には、上側及び下側の一流体噴霧ノズル6のうち、下側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止させたり、又、停止した一流体噴霧ノズル6を再度作動させるようにする。
即ち、上側及び下側の一流体噴霧ノズル6のうち、下側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止させる場合には、作動制御装置36が第2の遮断弁31′を全閉すると共に、液垂れ防止用の第2の開閉弁32′を開放して下側の一流体噴霧ノズル6内に残っている熱水Whを第2のドレン受け35′へ排出し、その数第2の開閉弁32′を開放状態のままにしておく。そうすると、第2の開閉弁32′の出口側が大気開放型の第2のドレン受け35′に連通していることとも相まって、排ガス減温塔1内の負圧により大気中の新鮮な空気が開放状態にある第2の開閉弁32′を通して下側の一流体噴霧ノズル6内へ流入し、当該一流体噴霧ノズル6から排ガス冷却室1a内へ噴出される。
又、作動を停止した下側の一流体噴霧ノズル6を再度作動させる場合には、作動制御装置36により第2の開閉弁32′を全閉すると共に、第2の遮断弁31′を開放する。これにより、熱水Whが下側の一流体噴霧ノズル6から排ガス冷却室1a内へ噴霧される。
この排ガス減温装置も、熱水Whの噴霧を停止した一流体噴霧ノズル6内に排ガス減温塔1内の負圧を利用して開閉弁から新鮮な空気を流入させるようにしているため、図1に示す排ガス減温装置と同様の作用効果を奏することができる。
尚、上記の実施形態に於いては、熱水Whの加熱源として蒸気式熱交換器18を使用しているが、加熱源として燃焼排ガスの熱や別途に設けた加熱バーナの熱を利用するようにしても良い。又、ボイラや廃熱ボイラを付設した設備に於いては、ボイラの連続ブロー水やボイラ給水を熱水Whとして利用するようにしても良く、或いは脱気器内で生成された熱水Whを利用するようにして良い。
上記の実施形態に於いては、排ガス冷却室1a内に2本の一流体噴霧ノズル6を上下に配設するようにしているが、排ガス冷却室1a内に3本〜5本の一流体噴霧ノズル6を適宜の位置に配設するようにしても良い。この場合、各一流体噴霧ノズル6の入口側に遮断弁31,31′等を設けることは勿論である。
上記の実施形態に於いては、排ガス減温塔1の下方より高温の排ガスGhを流入させると共に、排ガス減温塔1の下方部分に複数の一流体噴霧ノズル6を配置するようにしているが、高温の排ガスGhを上方から下方へ向う下向流とすると共に、排ガス減温塔1の上方部分に複数の一流体噴霧ノズル6を配置するようにしても良い。
上記の実施形態に於いては、熱水Whの圧力が低下したときには、下側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止するようにしているが、下側の一流体噴霧ノズル6を作動状態とし、上側の一流体噴霧ノズル6の作動を停止するようにしても良い。
上記の実施形態に於いては、各遮断弁31,31′、各開閉弁32,32′及び各大気開放弁33,33′の開閉制御を作動制御装置36により自動的に行うようにしたが、各遮断弁31,31′、各開閉弁32,32′及び各大気開放弁33,33′の開閉制御を手動操作により行うようにしても良い。
上記の実施形態に於いては、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水Whを減温水として一流体噴霧ノズル6から排ガス減温塔1内の排ガスGhへ噴霧して排ガスGhを減温するようにしたが、常温の加圧水を減温水として一流体噴霧ノズル6から排ガス減温塔1内の排ガスGhへ噴霧して排ガスGhを減温するようにしても良い。
本発明の方法を実施する排ガス減温装置の概略系統図である。 本発明の他の方法を実施する排ガス減温装置の概略系統図である。 従前の熱水を用いた排ガス減温装置の一例を示す概略系統図である。
符号の説明
1は排ガス減温塔、6は一流体噴霧ノズル、11は熱水供給用管路、31,31′は遮断弁、32,32′は開閉弁、33,33′は大気開放弁、35,35′はドレン受け、Aは空気、Ghは高温の排ガス、Whは熱水。

Claims (2)

  1. 大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水又は常温の加圧水を減温水として複数の一流体噴霧ノズルから内部が負圧に保たれている排ガス減温塔内の高温の排ガスへ噴霧するようにした排ガス減温装置に於いて、各一流体噴霧ノズルの入口側の管路に遮断弁を夫々介設すると共に、各遮断弁と各一流体噴霧ノズルとの間の各管路に液垂れ防止用の開閉弁と大気開放弁を夫々分岐状に接続し、複数の一流体噴霧ノズルのうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの入口側に設けた遮断弁を閉鎖すると共に、当該遮断弁の出口側に設けた開閉弁を開放して噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内の熱水又は加圧水の残圧抜きを行い、その後前記開閉弁を閉鎖すると共に、当該開閉弁の出口側に設けた大気開放弁を開放し、排ガス減温塔内の負圧を利用して大気中の新鮮な空気を前記大気開放弁から噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内へ流入させるようにしたことを特徴とする排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法。
  2. 大気圧下での水の沸点よりも高い温度の加圧熱水又は常温の加圧水を減温水として複数の一流体噴霧ノズルから内部が負圧に保たれている排ガス減温塔内の高温の排ガスへ噴霧するようにした排ガス減温装置に於いて、各一流体噴霧ノズルの入口側の管路に遮断弁を夫々介設すると共に、各遮断弁と各一流体噴霧ノズルとの間の各管路に出口側が大気開放型のドレン受けに連通する液垂れ防止用の開閉弁を夫々分岐状に接続し、複数の一流体噴霧ノズルのうち、一部の一流体噴霧ノズルの噴霧を停止したときに、噴霧を停止した一流体噴霧ノズルの入口側に設けた遮断弁を閉鎖すると共に、当該遮断弁の出口側に設けた開閉弁を開放して噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内の熱水又は加圧水の残圧抜きを行い、その後前記開閉弁を開放状態のままにし、排ガス減温塔内の負圧を利用して大気中の新鮮な空気を前記開閉弁から噴霧を停止した一流体噴霧ノズル内へ流入させるようにしたことを特徴とする排ガス減温装置に於ける一流体噴霧ノズルの腐食防止方法。
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