JP4576818B2 - ズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズに関し、特に固体撮像素子などを用いたビデオカメラやデジタルスチルカメラなどに適したズームレンズに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を用いて被写体像を記録するデジタルスチルカメラやビデオカメラなどには、撮影レンズとして一般にズームレンズが搭載されている。ズームレンズには、ユーザーが任意の焦点距離を選択し、自由度の高い撮影を行うことが可能であるというメリットがある。ここで、レンズの焦点距離が最も長い状態が望遠端状態であって、レンズの焦点距離が最も短い状態が広角端状態である。
このようなズームレンズは、上述のカメラに撮影レンズとして搭載されることが一般的になるにしたがって、変倍比(望遠端状態での焦点距離を広角端状態での焦点距離で割った値)を高めて望遠端状態での焦点距離を大きく確保したものが普及している。しかしながら、望遠端状態の焦点距離が大きくなるにしたがってレンズ系の全長も大きくなるため、カメラの携帯性に不都合が生じてしまうこととなる。そこで、カメラの携帯時には、ズームレンズを構成するレンズ群を、該レンズ群どうしの間隔が最小となるように移動させ、カメラの本体内に格納することによって携帯性が高められている。
また、デジタルスチルカメラでは特に携帯性が重視されるため、カメラ本体の小型化および軽量化を図るために、撮影レンズであるズームレンズも小型化および軽量化が図られている。
従来、次のような構成のズームレンズが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなる、いわゆる負正正3群タイプのズームレンズである。このズームレンズは、広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、第1レンズ群は像面位置が一定となるように非線形に移動し、第2レンズ群と第3レンズ群は該レンズ群どうしの間隔が小さくなるようにそれぞれ単独に像面側から物体側へ移動するように構成されている。
このように、可動レンズ群を増やすことによって変倍比を大きくしてもレンズ系の全長を短縮することができる。
特開平5−173073号公報
カメラの携帯性の向上を図るために、ズームレンズの鏡筒を構成する部分鏡筒の数を増やし各部分鏡筒の長さを小さくすることによって、レンズを格納した状態でのカメラ本体の厚みを小さくすることが考えられる。しかしこの場合、逆にズームレンズの鏡筒の径が大きくなってしまう。このため、カメラ本体の高さや幅が大きくなってしまい、カメラの携帯性に不都合が生じることとなってしまうという問題がある。
また、携帯性の不都合を回避するために、レンズ系の全長を短縮することが考えられる。レンズ系の全長を短縮する方法には、例えば、各レンズ群の屈折力を大きくする方法や、可動レンズ群の数を増やす方法がある。しかしながら前者の方法は、各レンズ群に求められる停止精度が非常に高くなってしまう、または微小の偏心によっても多大な性能劣化が生じてしまうといった不都合が生じることとなってしまうという問題がある。また後者の方法は、レンズの枚数が増えることになるため、少ないレンズ枚数で小型軽量なズームレンズを実現するという本発明の意図に反することとなってしまうという問題がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、少ないレンズ枚数で、小型軽量の高性能なズームレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり
広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が増大し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されており、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、開口絞りと、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズと、両凸形状の正レンズとから構成されており、
前記第3レンズ群は、単一の正レンズで構成されており、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズを提供する
.15<D12/(−f1)<0.50
0.35<f2/f3≦0.47346
ただし、
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
D12:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズと前記正レンズとの光軸上の空気間隔
f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
また、本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が増大し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されており、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、開口絞りと、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズと、両凸形状の正レンズとから構成されており、
前記第3レンズ群は、単一の正レンズで構成されており、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
0.15<D12/(−f1)≦0.18696
0.35<f2/f3≦0.47346
ただし、
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
D12:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズと前記正レンズとの光軸上の空気間隔
f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
本発明によれば、少ないレンズ枚数で、小型軽量の高性能なズームレンズを提供することができる。
まず、本発明によるズームレンズの構成について説明する。
本発明によるズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを有する。
そして、広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が変化し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が増大するように、第1レンズ群と第2レンズ群が移動し、また、第3レンズ群によってフォーカシングを行う構成である。
また、本発明によるズームレンズにおいて、第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されている。
また、第2レンズ群は、物体側から順に、開口絞りと、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズと、両凸形状の正レンズとから構成されている。
また、第3レンズ群は、単一の正レンズで構成されている。
さらに、本発明によるズームレンズは、各レンズ群を以下のような構成とすることによって小型化を実現している。
次に、上記各レンズ群の機能について説明する。
第1レンズ群は、変倍に伴う像面位置の変動を補正するものである。
また、第2レンズ群は、被写体の像を拡大するものであり、広角端状態から望遠端状態へ向かうにしたがって第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を変化させて拡大率を高め、焦点距離を変化させる。
また、第3レンズ群は、変倍中固定であって、第1レンズ群と第2レンズ群とで形成される被写体像のフォーカシングを行うとともに、射出瞳位置の調節を行うものである。
ここで、上述したCCD等の固体撮像素子を用いたカメラでは、一般に固体撮像素子の受光効率を高めるため、該素子の直前にマイクロレンズアレイが配置される。このため、斯かるカメラに用いられるズームレンズは、射出瞳位置を素子面から遠ざけることが必要となる。
そこで、本発明によるズームレンズは、上述の構成の下で以下の条件式(1)を満足するように構成されている。
(1) 0.15<D12/(−f1)<0.50
ただし、
f1 :第1レンズ群の焦点距離
D12:第1レンズ群における負メニスカスレンズと正レンズとの光軸上の空気間隔
上記条件式(1)は、第1レンズ群における負メニスカスレンズと正レンズとの光軸上の空気間隔の適切な範囲を規定するための条件式である。
条件式(1)の上限値を上回ると、軸外収差を良好に補正することができるようになる。しかし、第1レンズ群全体が厚肉化してしまうため、レンズ系全体が大型化する。したがって、この場合は本発明の意図に反することとなってしまう。
一方、条件式(1)の下限値を下回ると、レンズ系全体の小型化に有利であるが、軸外収差が悪化してしまうため好ましくない。また、負メニスカスレンズの像側のレンズ面の外周部分と正レンズの物体側のレンズ面の外周部分とが近づき過ぎることとなる。したがって、この近づきすぎた部分において光線が乱反射して有害光が発生してしまうため好ましくない。
尚、本発明のズームレンズは、条件式(1)の下限値を0.16として満たすことが望ましい。また、本発明のズームレンズは、条件式(1)の上限値を0.30、より好ましくは0.20として満たすことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 0.35<f2/f3<0.55
ただし、
f2:第2レンズ群の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
上記条件式(2)は、第2レンズ群と第3レンズ群との屈折力配分を規定するための条件式である。
条件式(2)の上限値を上回ると、第2レンズ群の焦点距離が大きくなり、軸上収差を良好に補正することができる。しかし、第1レンズ群の焦点距離も大きくなるため、レンズ系が大型化することとなってしまう。したがって、この場合はレンズ系の小型化を図ることができなくなってしまう。
一方、条件式(2)の下限値を下回ると、第2レンズ群の屈折力が大きくなり、軸上収差が悪化してしまう。また、第3レンズ群の屈折力が小さくなり、フォーカシング時の第3レンズ群の移動量が大きくなってしまう。このため、レンズ系をカメラ本体内へ格納する際の省スペース化を図ることができなくなってしまう。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) 0.135<β3×Y0/fw<0.360
ただし、
β3:第3レンズ群の像面移動係数(第3レンズ群の移動量に対する像面の移動量の比率)
0 :最大像高
fw:広角端状態におけるズームレンズ全体の焦点距離
上記条件式(3)は、第3レンズ群の像面移動係数(第3レンズ群の移動量に対する像面の移動量の比率)を規定し、無限遠から最短撮影距離までの性能の変化を最小限に抑えるための条件式である。
条件式(3)の上限値を上回ると、第3レンズ群の屈折力が小さくなる。このため、諸収差を補正する上では有利となるが、フォーカシングの際の第3レンズ群の移動量が大きくなってしまうため好ましくない。
一方、条件式(3)の下限値を下回ると、第3レンズ群の屈折力が大きくなる。このため、第3レンズ群単独で発生する収差が大きくなり過ぎ、最短撮影距離での性能が悪化することとなってしまう。
尚、本発明のズームレンズは、条件式(3)の上限値を0.250として満たすことが望ましい。
本発明によるズームレンズはさらなる小型化を図るために、第1レンズ群が、上述のように負の屈折力を有する物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されている。
例えば、上記特許文献1に開示されているズームレンズは、第1レンズ群が、物体側から順に、負レンズと、負レンズと、正レンズとの3枚のレンズで構成されているため、全長の短縮化に不向きであった。これに対して本発明によるズームレンズは、物体側から順に、負レンズと、正レンズとの2枚のレンズで構成されているため、レンズ系全長の短縮化を効果的に図ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズは、さらなる高性能化を図るために以下の条件式(4),(5)を満足することが望ましい。
(4) nd1>1.75 かつ νd1>44.0
(5) nd2>1.78 かつ νd2<25.0
ただし、
nd1:第1レンズ群における負メニスカスレンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
νd1:第1レンズ群における負メニスカスレンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
nd2:第1レンズ群における正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
νd2:第1レンズ群における正レンズの質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
上記条件式(4)および条件式(5)は、第1レンズ群における負メニスカスレンズと正レンズを構成する光学材料を適切に規定するための条件式である。
上記条件式(4)が満たされない場合、倍率色収差を補正することが困難となってしまう。また、ペッツバール和が小さくなり、広角端状態において像面湾曲が発生することとなってしまう。
また、上記条件式(5)が満たされない場合、倍率色収差を補正することが困難となってしまい、さらに軸外収差が悪化してしまうため好ましくない。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズのさらなる高性能化を図るため、第2レンズ群における最も物体側の正レンズは、両側のレンズ面が非球面であることが望ましい。一般に、開口絞りに近いレンズ群に非球面を導入することにより、軸上収差を良好に補正することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズは、広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、第3レンズ群の位置が固定であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明のズームレンズは、近距離撮影時の性能の変化を最小限に抑えるために、第3レンズ群を物体側へ移動させることによって遠距離から近距離へのフォーカシングを行い、さらに以下の条件式(6),(7)を満足することが望ましい。
(6) 0.2<(rR+rF)/(rR−rF)≦1.0
(7) nd3<1.50 かつ νd3>80.0
ただし、
rF :第3レンズ群における正レンズの物体側レンズ面の近軸曲率半径
rR :第3レンズ群における正レンズの像面側レンズ面の近軸曲率半径
nd3:第3レンズ群における正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
νd3:第3レンズ群における正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
上記条件式(6)は、第3レンズ群において単独で発生する単色収差を良好に補正するための条件式である。
条件式(6)の上限値を上回ると、第3レンズ群において単独で発生する軸外収差を補正することができなくなってしまう。また、歪曲収差も増大してしまうため好ましくない。
一方、条件式(6)の下限値を下回ると、第3レンズ群において単独で発生する軸外収差が大きくなり過ぎて最短撮影距離での性能が悪化してしまう。
上記条件式(7)は、色収差の悪化を最小限に抑えるための条件式である。
条件式(7)が満たされない場合、フォーカシングに伴う軸上色収差および倍率色収差の変動が大きくなり、近距離での撮影性能が悪化してしまうため好ましくない。
また、本発明によるズームレンズは、高変倍ズームレンズで発生しがちな手ブレなどに起因する像ブレによる撮影の失敗を防ぐために、レンズ系のブレを検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合わせることで、いわゆる防振光学系として機能させることが可能である。この防振光学系では、まずレンズ系のブレに起因する像ブレ(像面位置の変動)をブレ検出系によって検出する。そして、レンズ系を構成するレンズ群のうちの1つのレンズ群全体、またはその一部のレンズをシフトレンズ群として駆動手段によって駆動する。このシフトレンズ群の駆動によって像をシフトさせることにより、像ブレを補正することができる。
また、以下に述べる本発明の各実施例に係るズームレンズには、第1レンズ群に非球面レンズが配置されている。これにより、広角端状態から望遠端状への焦点距離変化の際に発生する軸外収差の変動を良好に補正することができる。
また、以下に述べる本発明の各実施例に係るズームレンズには、第2レンズ群にも非球面レンズが配置されている。これにより、第2レンズ群において単独で発生する軸上収差の変動を良好に補正することができる。
また、以下に述べる本発明の各実施例に係るズームレンズでは、レンズ系が3つの可動レンズ群で構成されている。しかし本発明のズームレンズは、この構成に限られず、レンズ系を構成する各レンズ群の間や、レンズ系の像側または物体側に隣接させて、他のレンズ群を付加することもできる。
以下、本発明の各実施例に係るズームレンズを添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の各実施例に係るズームレンズの屈折力配分と、広角端状態(W)から望遠端状態(T)へ焦点距離状態が変化する際の各レンズ群の移動軌跡とを示す図である。
図1に示すように、本発明の各実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、ローパスフィルターや赤外カットフィルターなどからなるフィルター群FLとから構成されている。
そして、各実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態へ焦点距離状態が変化する際(ズーミングの際)に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群は固定している。また、第3レンズ群G3によってフォーカシングを行う。
ここで、各実施例に係るズームレンズにおける非球面は、光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにおける非球面の頂点の接平面から非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)、基準球面の曲率半径(頂点曲率半径)をR、円錐定数をκ、4,6,8,10次の非球面係数をそれぞれC4,C6,C8,C10として、以下の非球面式で表される。
S(y)=(y2/R)/{1+(1−κ×y2/R21/2
+C4×y4+C6×y6+C8×y8+C10×y10
尚、各実施例において、2次の非球面係数C2は0であり、基準球面の曲率半径Rと近軸曲率半径rとは一致している。また、各実施例の(レンズデータ)において、非球面には面番号の左側に*印を付している。
(第1実施例)
図2は、本発明の第1実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。
図2に示すように、本実施例に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との貼り合わせからなる負の接合レンズと、両凸形状の正レンズL24とから構成されている。
また、第3レンズ群G3は、単一の両凸形状の正レンズL31で構成されている。
さらに、フィルター群FLは、ローパスフィルターや赤外カットフィルターなどで構成されている。
また、開口絞りSは、前述のように第2レンズ群G2の最も物体側のレンズよりも物体側に配置されており、広角端状態から望遠端状態へのズーミングの際に第2レンズ群G2と一体的に移動する。
以下の表1に、本発明の第1実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(全体諸元)において、fは焦点距離、F.NOはFナンバー、2ωは画角をそれぞれ示す。
(レンズデータ)において、さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値をそれぞれ示す。また、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略している。Bfはバックフォーカスを示す。
ここで、以下の各実施例の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、その他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、単位は「mm」に限られるものではない。
尚、以下の全実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
[表1]
(全体諸元)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 8.00 〜 13.00 〜 22.80
F.NO = 2.93 〜 3.71 〜 5.24
2ω = 64.42 〜 40.31 〜 23.27

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 255.9490 1.30 1.77377 47.18
* 2 6.8464 2.90
3 12.2345 1.50 1.84666 23.78
4 25.1050 (d4)
5 0.0000 1.00 (開口絞りS)
* 6 7.9062 2.00 1.69350 53.22
* 7 -190.2272 0.10
8 10.9070 2.30 1.80610 40.94
9 -15.8830 0.80 1.79504 28.55
10 5.0295 0.80
11 86.7490 1.15 1.75500 52.32
12 -36.7195 (d12)
13 20.3334 1.85 1.49700 81.61
14 -45.0032 (d14)
15 0.0000 2.18 1.54437 70.51
16 0.0000 0.50
17 0.0000 0.50 1.51633 64.14
18 0.0000 (Bf)

(非球面データ)
第2レンズ面、第6レンズ面、および第7レンズ面は非球面であり、それぞれの非球面データ(基準球面の曲率半径R、円錐定数κ、および非球面定数C4〜C10の値)を以下に記す。
〔第2面〕
R κ C4 C6
6.8464 +0.3373 +5.8876×10-6 2.8432×10-6
C8 C10
-1.4098×10-7 2.5952×10-9
〔第6面〕
R κ C4 C6
7.9062 +0.1369 -2.3439×10-5 9.7848×10-6
C8 C10
-3.3829×10-7 -8.2323×10-9
〔第7面〕
R κ C4 C6
-190.2272 -9.0000 -3.8573×10-5 1.7911×10-5
C8 C10
-1.1897×10-6 1.7262×10-8

(可変間隔データ)
ズーミングの際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d4および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12は変化し、第3レンズ群G3とフィルター群FLとの軸上空気間隔d14は変化しない。そこで、これら可変間隔の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における値を以下に記す。

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 7.9953 13.0021 22.8028
d4 15.4439 7.2724 1.6758
d12 8.3544 13.5794 23.8144
d14 1.2308 1.2308 1.2308

(条件式対応値)
f1 =-15.73160
f2 = 13.30033
f3 = 28.44741
fw = 7.99527
0 = 4.70000
β3 = 0.34176
D12= 2.90000
nd1= 1.77377
νd1= 47.18
nd2= 1.84666
νd2= 23.78
rF = 20.33343
rR =-45.00317
nd3= 1.49700
νd3= 81.61
(1)D12/(−f1)=0.18434
(2)f2/f3=0.46754
(3)β3×Y0/fw=0.20090
(4)nd1= 1.77377
νd1=47.18
(5)nd2= 1.84666
νd2=23.78
(6)(rR+rF)/(rR−rF)=0.37758
(7)nd3= 1.49700
νd3=81.61
図3,4,5は、本発明の第1実施例に係るズームレンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図であって、それぞれ広角端状態(f=8.00mm),中間焦点距離状態(f=13.00mm),望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、Aは各像高に対応する半画角をそれぞれ示す。尚、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値を示し、非点収差図および歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各半画角の値を示す。
また、球面収差図において、実線は球面収差、破線はサインコンディション(正弦条件)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。
尚、以下に示す各実施例の諸収差図において、本実施例と同様の符号を用いる。
各諸収差図より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有することがわかる。
(第2実施例)
図6は、本発明の第2実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。
図6に示すように、本実施例に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との貼り合わせからなる負の接合レンズと、両凸形状の正レンズL24とから構成されている。
また、第3レンズ群G3は、単一の両凸形状の正レンズL31で構成されている。
さらに、フィルター群FLは、ローパスフィルターや赤外カットフィルターなどで構成されている。
また、開口絞りSは、前述のように第2レンズ群G2の最も物体側のレンズよりも物体側に配置されており、広角端状態から望遠端状態へのズーミングの際に第2レンズ群G2と一体的に移動する。
次の表2に、本発明の第2実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[表2]
(全体諸元)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 8.00 〜 13.00 〜 22.80
F.NO = 2.88 〜 3.64 〜 5.15
2ω = 63.91 〜 40.23 〜 23.23

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 333.3333 1.30 1.79668 45.34
* 2 6.6007 2.88
3 12.8507 1.50 1.80809 22.76
4 35.7031 (d4)
5 0.0000 1.00 (開口絞りS)
* 6 7.2942 2.00 1.58313 59.44
7 -51.3859 0.10
8 11.2293 2.35 1.79952 42.24
9 -15.6250 0.80 1.79504 28.39
10 5.1369 0.78
11 100.4143 1.14 1.80100 34.96
12 -35.6618 (d12)
13 17.5915 1.69 1.49700 81.61
14 -150.0002 (d14)
15 0.0000 2.76 1.54437 70.51
16 0.0000 0.50
17 0.0000 0.50 1.51633 64.14
18 0.0000 (Bf)

(非球面データ)
第2レンズ面および第6レンズ面は非球面であり、それぞれの非球面データ(基準運球面の曲率半径R、円錐定数κ、および非球面定数C4〜C10の値)を以下に記す。
〔第2面〕
R κ C4 C6
6.6007 +1.2718 -4.3902×10-4 -7.8327×10-6
C8 C10
7.0030×10-8 -1.4141×10-8
〔第6面〕
R κ C4 C6
7.2942 +0.3913 -1.0998×10-4 -1.8908×10-6
C8 C10
1.9723×10-7 -8.2937×10-9

(可変間隔データ)
ズーミングの際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d4および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12は変化し、第3レンズ群G3とフィルター群FLとの軸上空気間隔d14は変化しない。そこで、これら可変間隔の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における値を以下に記す。

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 7.9980 13.0000 22.7999
d4 15.3585 7.1766 1.5532
d12 8.6034 13.9441 24.4077
d14 1.1493 1.1493 1.1493

(条件式対応値)
f1 =-15.42004
f2 = 13.47566
f3 = 31.78646
fw = 7.99800
0 = 4.70000
β3 = 0.33008
D12= 2.88300
nd1= 1.79668
νd1= 45.34
nd2= 1.80809
νd2= 22.76
rF = 17.59151
rR =-150.00021
nd3= 1.49700
νd3= 81.61
(1)D12/(−f1)=0.18696
(2)f2/f3=0.42394
(3)β3×Y0/fw=0.19397
(4)nd1= 1.79668
νd1=45.34
(5)nd2= 1.80809
νd2=22.76
(6)(rR+rF)/(rR−rF)=0.79007
(7)nd3= 1.49700
νd3=81.61
図7,8,9は、本発明の第2実施例に係るズームレンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図であって、それぞれ広角端状態(f=8.00mm),中間焦点距離状態(f=13.00mm),望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。
各諸収差図より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有することがわかる。
(第3実施例)
図10は、本発明の第3実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。
図10に示すように、本実施例に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との貼り合わせからなる負の接合レンズL22と、両凸形状の正レンズL24とから構成されている。
また、第3レンズ群G3は、単一の両凸形状の正レンズL31で構成されている。
さらに、フィルター群FLは、ローパスフィルターや赤外カットフィルターなどで構成されている。
また、開口絞りSは、前述のように第2レンズ群G2の最も物体側のレンズよりも物体側に配置されており、広角端状態から望遠端状態へのズーミングの際に第2レンズ群G2と一体的に移動する。
以下の表3に、本発明の第3実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[表3]
(全体諸元)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 7.99 〜 13.21 〜 22.79
F.NO = 2.88 〜 3.68 〜 5.15
2ω = 64.47 〜 39.70 〜 23.30

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 206.9525 1.30 1.79668 45.34
* 2 7.0042 2.95
3 12.4059 1.50 1.80809 22.76
4 27.2136 (d4)
5 0.0000 1.00 (開口絞りS)
* 6 8.0139 2.00 1.69350 53.22
* 7 -142.8571 0.10
8 10.8539 2.33 1.80610 40.94
9 -15.6429 0.80 1.79504 28.55
10 5.0013 0.78
11 67.8614 1.14 1.75500 52.32
12 -42.9847 (d12)
13 20.7086 1.83 1.49700 81.61
14 -41.8291 (d14)
15 0.0000 2.76 1.54437 70.51
16 0.0000 0.50
17 0.0000 0.50 1.51633 64.14
18 0.0000 (Bf)

(非球面データ)
第2レンズ面、第6レンズ面、および第7レンズ面は非球面であり、それぞれの非球面データ(基準運球面の曲率半径R、円錐定数κ、および非球面定数C4〜C10の値)を以下に記す。
〔第2面〕
R κ C4 C6
6.8464 +0.3373 +5.8876×10-6 2.8432×10-6
C8 C10
-1.4098×10-7 2.5952×10-9

〔第6面〕
R κ C4 C6
7.9062 +0.1369 -2.3439×10-5 9.7848×10-6
C8 C10
-3.3829×10-7 -8.2323×10-9

〔第7面〕
R κ C4 C6
-190.2272 -9.0000 -3.8573×10-5 1.7911×10-5
C8 C10
-1.1897×10-6 1.7262×10-8

(可変間隔データ)
ズーミングの際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d4および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12は変化し、第3レンズ群G3とフィルター群FLとの軸上空気間隔d14は変化しない。そこで、これら可変間隔の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における値を以下に記す。

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 7.9949 13.2114 22.7861
d4 15.4867 7.0635 1.6388
d12 8.3835 13.8140 23.7815
d14 0.8785 0.8785 0.8785

(条件式対応値)
f1 =-15.77883
f2 = 13.32490
f3 = 28.14385
fw = 7.99494
0 = 4.70000
β3 = 0.34195
D12= 2.94500
nd1= 1.79668
νd1= 45.34
nd2= 1.80809
νd2= 22.76
rF = 20.70861
rR =-41.82913
nd3= 1.49700
νd3= 81.61
(1)D12/(−f1)=0.18664
(2)f2/f3=0.47346
(3)β3×Y0/fw=0.20101
(4)nd1= 1.79668
νd1=45.34
(5)nd2= 1.80809
νd2=22.76
(6)(rR+rF)/(rR−rF)=0.33772
(7)nd3= 1.49700
νd3=81.61
図11,12,13は、本発明の第3実施例に係るズームレンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図であって、それぞれ広角端状態(f=7.99mm),中間焦点距離状態(f=13.21mm),望遠端状態(f=22.79mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。
各諸収差図より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有することがわかる。
〔第4実施例〕
図14は、本発明の第4実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。
図14に示すように、本実施例に係るズームレンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12とから構成されている。
また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との貼り合わせからなる負の接合レンズと、両凸形状の正レンズL24とから構成されている。
第3レンズ群G3は、単一の両凸形状の正レンズL31で構成されている。
さらに、フィルター群FLは、ローパスフィルターや赤外カットフィルターなどから構成されている。
また、開口絞りSは、前述のように第2レンズ群G2の最も物体側のレンズよりも物体側に配置されており、広角端状態から望遠端状態へのズーミングの際に第2レンズ群G2と一体的に移動する。
以下の表4に、本発明の第4実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[表4]
(全体諸元)
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 7.99 〜 13.00 〜 22.80
F.NO = 2.88 〜 3.64 〜 5.15
2ω = 64.47 〜 40.35 〜 23.24

(レンズデータ)
面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数
1 293.1907 1.30 1.79668 45.34
* 2 6.9230 2.89
3 12.7118 1.50 1.80809 22.76
4 30.8030 (d4)
5 0.0000 1.00 (開口絞りS)
* 6 8.0126 2.00 1.69350 53.22
* 7 -142.8571 0.10
8 11.2302 2.23 1.80610 40.94
9 -15.6250 0.80 1.79504 28.39
10 5.1420 0.77
11 81.4284 1.14 1.75500 52.32
12 -38.8813 (d12)
13 16.7732 1.83 1.49700 81.61
14 -96.2608 (d14)
15 0.0000 2.76 1.54437 70.51
16 0.0000 0.50
17 0.0000 0.50 1.51633 64.14
18 0.0000 (Bf)

(非球面データ)
第2レンズ面、第6レンズ面、および第7レンズ面は非球面であり、それぞれの非球面データ(基準運球面の曲率半径R、円錐定数κ、および非球面定数C4〜C10の値)を以下に記す。
〔第2面〕
R κ C4 C6
6.9230 +1.2846 -3.6067×10-4 -6.1263×10-6
C8 C10
2.4817×10-8 -8.5788×10-9

〔第6面〕
R κ C4 C6
8.0126 +0.2963 -1.0507×10-4 1.5144×10-5
C8 C10
-1.5264×10-6 3.3783×10-8

〔第7面〕
R κ C4 C6
-142.8571 10.3603 -7.4392×10-5 2.0053×10-5
C8 C10
-2.2748×10-6 6.2845×10-8

(可変間隔データ)
ズーミングの際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d4および第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d12は変化し、第3レンズ群G3とフィルター群FLとの軸上空気間隔d14は変化しない。そこで、これら可変間隔の広角端状態、中間焦点距離状態、および望遠端状態における値を以下に記す。

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 7.9949 12.9999 22.7999
d4 15.4943 7.2571 1.6014
d12 8.5549 13.9116 24.4002
d14 1.0880 1.0880 1.0880

(条件式対応値)
f1 =-15.77655
f2 = 13.53049
f3 = 28.89616
fw = 7.99494
0 = 4.70000
β3 = 0.35787
D12= 2.88975
nd1= 1.79668
νd1= 45.34
nd2= 1.80809
νd2= 22.76
rF = 16.77325
rR =-96.26082
nd3= 1.49700
νd3= 81.61
(1)D12/(−f1)=0.18317
(2)f2/f3=0.46825
(3)β3×Y0/fw=0.21037
(4)nd1= 1.79668
νd1=45.34
(5)nd2= 1.80809
νd2=22.76
(6)(rR+rF)/(rR−rF)=0.70322
(7)nd3= 1.49700
νd3=81.61
図15,16,17は、本発明の第4実施例に係るズームレンズのd線(λ=587.6nm)およびg線(λ=435.8nm)に対する諸収差図であって、それぞれ広角端状態(f=7.99mm),中間焦点距離状態(f=13.00mm),望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。
各諸収差図より本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差を良好に補正し、優れた結像性能を有することがわかる。
以上、上記各実施例によれば、少ないレンズ枚数で、レンズの格納性に優れ、小型軽量で優れた結像性能を有する高変倍比のズームレンズを実現することができる。
本発明の各実施例に係るズームレンズの屈折力配分と、広角端状態(W)から望遠端状態(T)へ焦点距離状態が変化する際の各レンズ群の移動軌跡とを示す図である。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態(f=8.00mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの中間焦点距離状態(f=13.00mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第1実施例に係るズームレンズの望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態(f=8.00mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの中間焦点距離状態(f=13.00mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態(f=7.99mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの中間焦点距離状態(f=13.21mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの望遠端状態(f=22.79mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの構成を示す図である。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態(f=7.99mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの中間焦点距離状態(f=13.00mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの望遠端状態(f=22.80mm)における無限遠合焦時の諸収差図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
FL フィルター群
S 開口絞り
I 像面

Claims (6)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり
    広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が増大し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されており、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、開口絞りと、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズと、両凸形状の正レンズとから構成されており、
    前記第3レンズ群は、単一の正レンズで構成されており、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.15<D12/(−f1)<0.50
    0.35<f2/f3≦0.47346
    ただし、
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
    D12:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズと前記正レンズとの光軸上の空気間隔
    f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
    f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
  2. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が増大し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとから構成されており、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、開口絞りと、少なくとも一方のレンズ面が非球面である物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと像面側に凹面を向けた負レンズとの接合レンズと、両凸形状の正レンズとから構成されており、
    前記第3レンズ群は、単一の正レンズで構成されており、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.15<D12/(−f1)≦0.18696
    0.35<f2/f3≦0.47346
    ただし、
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
    D12:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズと前記正レンズとの光軸上の空気間隔
    f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
    f3 :前記第3レンズ群の焦点距離
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のズームレンズ。
    nd1>1.75 かつ νd1>44.0
    nd2>1.78 かつ νd2<25.0
    ただし、
    nd1:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
    νd1:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
    nd2:前記第1レンズ群における前記正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
    νd2:前記第1レンズ群における前記正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
  4. 前記第2レンズ群における最も物体側の前記正レンズは、両側のレンズ面が非球面であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  5. 広角端状態から望遠端状態まで焦点距離状態が変化する際に、前記第3レンズ群の位置が固定であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第3レンズ群を物体側へ移動させることによって遠距離から近距離へのフォーカシングを行い、
    さらに以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.2<(rR+rF)/(rR−rF)≦1.0
    nd3<1.50 かつ νd3>80.0
    ただし、
    rF :前記第3レンズ群における前記正レンズの物体側レンズ面の近軸曲率半径
    rR :前記第3レンズ群における前記正レンズの像面側レンズ面の近軸曲率半径
    nd3:前記第3レンズ群における前記正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
    νd3:前記第3レンズ群における前記正レンズの材質のd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数
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