JPH11211982A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH11211982A
JPH11211982A JP2509698A JP2509698A JPH11211982A JP H11211982 A JPH11211982 A JP H11211982A JP 2509698 A JP2509698 A JP 2509698A JP 2509698 A JP2509698 A JP 2509698A JP H11211982 A JPH11211982 A JP H11211982A
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JP
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lens
group
refractive power
negative
zoom
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JP2509698A
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Takeshi Nishimura
威志 西村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全変倍範囲に渡り高い光学性能を有した変倍
比2程度の2つのレンズ群より成るレンズ全長の短い小
型のズームレンズを得ること。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力の第1群と負
の屈折力の第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群
の間隔を変えて変倍を行う該第2群は像面側に凸面を向
けたメニスカス状の正の第21レンズと像面側に凸面を
向けたメニスカス状の負の第22レンズの2つのレンズ
を有し、該第22レンズの物体側のレンズ面はレンズ中
心からレンズ周辺にいくに従って負の屈折力が弱くなる
形状の非球面より構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズシャッターカ
メラ、ビデオカメラ等に好適な2つのレンズ群より成る
バックフォーカスの短いズームレンズに関し、特に各レ
ンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、収差
補正を良好に行うと共にレンズ全長(第1レンズ面から
像面までの距離)の短縮化を図った変倍比2程度のズー
ムレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近レンズシャッターカメラ、ビデオカ
メラ等のズームレンズとして非球面レンズを有効に利用
し、レンズ枚数を削減しレンズ全長の短縮化及び簡素化
を図った小型でしかも高変倍比のズームレンズが種々と
提案されている。
【0003】このうち長いバックフォーカスを必要とし
ないレンズシャッターカメラ用の簡素なズームレンズと
して、物体側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力
の第2群の2つのレンズ群を有し、双方のレンズ群間隔
を変化させて変倍を行った比較的レンズ全長の短い、所
謂2群ズームレンズが多く提案されている。
【0004】本出願人は先に特開昭56−128911
号公報、特開昭57−201213号公報、特開昭60
−170816号公報、特開昭60−191216号公
報、特開昭62−56917号公報等において、物体側
より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の第2群の2
つのレンズ群で構成し、両レンズ群の間隔を変えて変倍
する小型の所謂2群ズームレンズを提案している。
【0005】同公報においては物体側より順に正、負の
屈折力配置を採用し、バックフォーカスを比較的短く
し、しかもレンズ全長の短縮化を図った高い光学性能を
有した2群ズームレンズを達成している。
【0006】このうち例えば特開昭56−128911
号公報では第1群を正,負,正そして正の4つのレンズ
より構成し、第2群を正,負の2つのレンズより構成し
て、レンズ系全体の簡素化を図った小型のズームレンズ
を提案している。
【0007】この他2群ズームレンズとして、特開昭6
3−311224号公報では第1群を正、負、正、そし
て正の4つのレンズより構成し、第2群を正、負の2つ
のレンズより構成するとともに各レンズ群に非球面を用
いて光学性能の向上を図った小型のズームレンズが提案
されている。
【0008】又、特開平4−161914号公報では第
1群を正レンズ、負レンズ、非球面レンズそして正レン
ズの4つのレンズより構成し、第2群を正、負、負の3
枚のレンズより構成し、各レンズ群に非球面を用いたズ
ームレンズが提案されている。
【0009】又、特開昭62−90611号公報、特開
昭62−113120号公報、特開平3−116110
号公報では第1群を正、負、負、そして正の4つのレン
ズより構成し、第2群を正、負の2つのレンズ、又は
正、負、負の3つのレンズより構成した変倍比1.5程
度の2群ズームレンズが提案されいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した正の屈折力の
第1群と負の屈折力の第2群の2つのレンズ群より成る
2群ズームレンズにおいて、レンズ系全体の小型化を図
りつつ、2倍程度の変倍比を有し、全変倍範囲にわたり
良好なる光学性能を得るには、各レンズ群のレンズ構成
を適切に設定するとともに各レンズ群に適切なる形状の
非球面を用いるのが収差補正上、大変有効である。
【0011】これに対して先の特開昭63−31122
4号公報、特開昭62−90611号公報、特開平3−
116110号公報で提案されているズームレンズは比
較的レンズ全長が長くなる傾向があった。
【0012】特に、望遠端における第1レンズ面から最
終レンズ面までの距離が長くなり、携帯時にレンズを沈
胴させるメカ構造にするコンパクトカメラ等において
は、レンズ系全体が必ずしも小型であるとは言えなかっ
た。
【0013】又、特開平4−161914号公報で提案
されているズームレンズは非球面レンズをプラスチック
材料より構成し製造しやすくしているが望遠端において
第1レンズ面から最終レンズ面までの距離が長く、携帯
時にレンズ鏡筒を沈胴させるコンパクトカメラとしては
不向きであった。
【0014】本発明は所謂2群のズームレンズにおい
て、各レンズ群のレンズ構成を適切に設定するとともに
非球面レンズを有効に利用することにより、変倍比2程
度で、レンズ全長の短縮化を図った全変倍範囲にわたり
高い光学性能を有した小型のズームレンズの提供を目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のズームレンズ
は、大別して第1発明と第2発明、そして第3発明の3
つの発明を含んでいる。以下、第1発明と第2発明、そ
して第3発明を総称して本発明という。
【0016】まず、第1発明としてのズームレンズは、
(1−1)物体側より順に正の屈折力の第1群と負の屈
折力の第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群の間
隔を変えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第2群
は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第21レン
ズと像面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第22レ
ンズの2つのレンズを有し、該第22レンズの物体側の
レンズ面はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従って負
の屈折力が弱くなる形状の非球面より成り、該第22レ
ンズの材質の屈折率とアッベ数を各々Nd22、νd2
2、該第i群の焦点距離をfi、広角端における全系の
焦点距離をfw、広角端におけるバックフォーカスをb
fw、有効画面の最大像高をYとしたとき 0.5 < f1/fw< 0.8 ・・・(1) −0.8 < f2/fw<−0.5 ・・・(2) 1.65< Nd22 < 1.85・・・(3) 40 < νd22 <60 ・・・(4) 0.2 <bfw/Y < 0.5 ・・・(5) なる条件を満足することである。
【0017】第2発明としてのズームレンズは(1−
2)物体側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の
第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群の間隔を変
えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第1群は第1
a群、絞り、正の屈折力の第1b群を有し、該第1b群
は少なくとも1つの非球面を有しており、該第2群は正
の第21レンズと、物体側のレンズ面が非球面である負
の第22レンズから成り、該第i群の焦点距離をfi、
広角端における全系の焦点距離をfw、該第1b群の焦
点距離をf1bとしたとき 0.5<f1/fw < 0.8 ・・・(1) −0.8<f2/fw <−0.5 ・・・(2) 0<fw/f1b< 0.3 ・・・(6) なる条件を満足することである。
【0018】第3発明としてのズームレンズは(1−
3)物体側より順に正の屈折力の第1群と負の屈折力の
第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群の間隔を変
えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第1群は第1
a群と正の屈折力の第1b群とを有し、該第1b群はレ
ンズ中心からレンズ周辺にかけて負の屈折力が強くなる
形状の非球面を含む負の第13レンズと正の第14レン
ズとを有し、該第2群は正の第21レンズと物体側のレ
ンズ面が非球面である負の第22レンズから成り、該第
i群の焦点距離をfi、広角端における全系の焦点距離
をfw、該第1b群の焦点距離をf1bとしたとき 0.5<f1/fw < 0.8 ・・・(1) −0.8<f2/fw <−0.5 ・・・(2) 0<fw/f1b< 0.3 ・・・(6) なる条件を満足することである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の数値実施例
1〜5の広角端のレンズ断面図である。
【0020】図中、L1は正の屈折力の第1群、L2は
負の屈折力の第2群であり、両レンズ群の間隔を減少さ
せつつ、両レンズ郡を矢印の如く物体側へ移動させて広
角端から望遠端への変倍を行っている。
【0021】第1群L1は第1a群L1aと、正の屈折
力の第1b群L1bの2つのレンズ群を有している。S
Pは絞りであり、本発明では第1a群L1aと第1b群
L1bとの間に配置しており、変倍に伴い第1群と一体
的に移動している。IPは像面である。
【0022】第1群L1は、物体側に凸面を向けたメニ
スカス状の正の第11レンズ、物体側に凹面を向けた負
の第12レンズ、絞りSP、物体側のレンズ面が凹面
で、該凹面が非球面の負の第13レンズ、そして両レン
ズ面が凸面の正の第14レンズの4つのレンズを有して
いる。尚、第13レンズの非球面はレンズ中心からレン
ズ周辺にいくに従って負の屈折力が強くなる形状となっ
ている。
【0023】第2群L2は、像面側に凸面を向けたメニ
スカス状の正の第21レンズと物体側のレンズ面が凹面
で、該凹面が非球面のメニスカス状の負の第22レンズ
の2つのレンズを有している。尚、第22レンズの非球
面はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従って負の屈折
力が弱くなる形状となっている。
【0024】尚、本発明のズームレンズにおいて、フォ
ーカシングは第1群のみを物体側へ繰り出すことによっ
て行うか、あるいは、両レンズ群の間隔を増大させなが
ら第1群と第2群を共に繰り出すことによって行ってい
る。
【0025】本実施形態ではこのようなズーム方式及び
前述でした如くのレンズ構成(1−1)又は(1−2)
又は(1−3)を採ることにより、レンズ全長の短縮
化、特に広角端でのレンズ全長の短縮化を図りつつ変倍
比2程度と変倍に伴う収差変動を良好に補正し、全変倍
範囲にわたり高い光学性能を得ている。
【0026】次に本発明の2群より成るズームレンズの
レンズの構成の特徴について説明する。
【0027】正の屈折力の第1群、負の屈折力の第2群
で構成された、所謂2群ズームレンズにおいて、レンズ
系全体の小型化を図るには各レンズ群の屈折力を適切に
設定しなければ高い光学性能と小型化を両立することが
困難である。
【0028】一般に、2群ズームレンズでは望遠端で第
1群が物体側へ大きく移動するため望遠端における光学
全長の短縮化が望まれている。一方、レンズ径が比較的
大きくなる第2群のレンズ径を小型化することも同時に
望まれている。
【0029】一般に、各レンズ群の屈折力を強めれば、
光学全長の短縮化が図れ、又、同時に第2群のレンズ径
の小型化も図れる。しかしながら、単に屈折力を強める
と各レンズ群で発生する収差量が急激に増大するため、
全変倍範囲において高い光学性能を得ることが困難とな
る。
【0030】特に望遠端において第2群は第1群の結像
性能を大きく拡大するため、第2群の屈折力を強めつつ
高い光学性能を得ることが難しく、例えば球面収差が多
く発生し、これを良好に補正するのが困難となる。
【0031】又、広角端におけるコマ収差、歪曲収差、
像面湾曲等の補正も困難となる。そこで、第1発明から
第3発明のレンズ系の特徴として第2群を正の第21レ
ンズ、負の第22レンズで構成し、少なくとも負の第2
2レンズの物体側のレンズ面にレンズ中心からレンズ周
辺にかけて負の屈折力が弱くなる非球面を配置してい
る。
【0032】又、レンズ系全体の小型化を実現するため
には第2群の屈折力を強くしなければならない。第2群
の屈折力を強くすると広角端における歪曲収差及びコマ
収差が悪化し、又、望遠端においては第2群で第1群の
結像性能を拡大しているため球面収差の補正が困難とな
る。そのために上述したような非球面を施すことにより
第2群の強い負の屈折力で発生する諸収差をレンズ中心
からレンズ周辺にかけて負の屈折力が弱くなる非球面と
することで打ち消し、広角端における軸外収差と望遠端
における球面収差をバランス良く補正している。
【0033】そして、第1発明では構成(1−1)を有
し、第2発明では構成(1−2)を有し、第3発明では
構成(1−3)を有するようにして、各々良好なる光学
性能を得ている。
【0034】特に第1から第3発明では、2群より成る
ズームレンズの基本構成、物体側より順に正の屈折力の
第1群と負の屈折力の第2群の2つのレンズ群を有し、
両レンズ群の間隔を変えて変倍を行う構成の基に、第1
発明では、該第2群は像面側に凸面を向けたメニスカス
状の正の第21レンズと像面側に凸面を向けたメニスカ
ス状の負の第22レンズの2つのレンズを有し、該第2
2レンズの物体側のレンズ面はレンズ中心からレンズ周
辺にいくに従って負の屈折力が弱くなる形状の非球面よ
り成り、更に条件式(1)〜(5)を満足するようにし
ている。
【0035】又、第2発明では、該第1群は第1a群、
絞り、正の屈折力の第1b群を有し、該第1b群は少な
くとも1つの非球面を有しており、該第2群は正の第2
1レンズと、物体側のレンズ面が非球面である負の第2
2レンズから成り、更に条件式(1)、(2)、(6)
を満足するようにしている。
【0036】又、第3発明では、該第1群は第1a群と
正の屈折力の第1b群とを有し、該第1b群はレンズ中
心からレンズ周辺にかけて負の屈折力が強くなる形状の
非球面を含む負の第13レンズと正の第14レンズとを
有し、該第2群は正の第21レンズと物体側のレンズ面
が非球面である負の第22レンズから成り、更に条件式
(1)、(2)、(6)を満足するようにしている。
【0037】次に前述の各条件式の技術的意味について
説明する。
【0038】条件式(1)は第1群の焦点距離と広角端
における全系の焦点距離との比に関し、主にレンズ系の
小型化を実現するためのものである。
【0039】条件式(1)の下限値を越えると第1群の
正の屈折力が強くなりすぎて、特に広角端における像面
湾曲、及び望遠端における球面収差の補正が困難となる
ため良くない。又、上限値を超えると第1群の正の屈折
力が弱くなりすぎてレンズ系が大型化するため良くな
い。
【0040】更に、小型化と高い光学性能を満足するた
めに好ましくは、条件式(1)の下限値を0.55とす
ることが望ましい。又、上限値を0.75とすることが
望ましい。
【0041】条件式(2)は第2群の焦点距離と広角端
における全系の焦点距離との比に関し、主に広角端にお
ける歪曲収差、像面湾曲、及びレンズ系の小型化を図る
ためのものである。
【0042】条件式(2)の下限値を超えて第2群の負
の屈折力が弱くなり過ぎると、特に望遠端において光学
全長が増大する2群ズームレンズにおいては望遠端で強
いレトロフォーカスタイプを形成しなければ、レンズ全
長が増大するため良くない。又、上限値を超えて第2群
の負の屈折力が大きくなり過ぎると、特に広角端におい
て周辺像面の光束が第2群の光軸からより離れた位置を
通過するので、第2群で発生する歪曲収差を補正するこ
とが困難となり、又、広角端における歪曲収差、及び像
面湾曲が悪化するため良くない。
【0043】更に、高い光学性能と小型化を実現するた
めに好ましくは、条件式(2)の下限値を−0.7とす
ることが望ましい。又、上限値を−0.55とすること
が望ましい。
【0044】条件式(3)は第2群の非球面を有する第
22レンズの材質の屈折率を規定したものであり、主に
像面特性を良好に補正するためのものである。
【0045】条件式(3)の下限値を超えると、ペッツ
バール和が負の方向に増大し過ぎるために像面特性が悪
化し、又、特に広角端における諸収差を良好に補正可能
なレンズ形状を設定することが困難となるため良くな
い。又、上限値を超えると像面特性は良好に補正可能で
あるが、一般的に屈折率が高くなると材質の透過率が低
下するため良くない。
【0046】又、更に高い光学性能とコストのバランス
を保つためには、条件式(3)の下限値を1.70とす
ることが好ましい。又、上限値を1.80とすることが
好ましい。
【0047】前記条件式(4)は第2群の非球面を有す
る第22レンズの材質のアッベ数を規定するためのもの
である。
【0048】条件式(4)の下限値を超えて分散が大き
くなると、特に望遠端の倍率色収差、及び軸上色収差が
補正困難となるため良くない。又、下限値を超えて分散
が小さくなり過ぎると特に広角端における倍率色収差が
補正困難となるため良くない。
【0049】更に、高い光学性能を得るためには条件式
(4)の下限値を45とすることが望ましい。また、上
限値を55とすることが望ましい。
【0050】条件式(5)は広角端におけるバックフォ
ーカス(最終レンズ面から近軸像面までの軸上空気間
隔)と最大像高との比に関し、主に広角端におけるレン
ズ全長を短縮するためのものである。
【0051】条件式(5)の下限値を超えると第2群が
像面に近くなり過ぎて第2群のレンズの径が増大する
か、又は、出射角がきつくなり過ぎて周辺光量不足を補
正することが困難となるため良くない。又、上限値を超
えると広角端の光学全長が増大するため良くない。
【0052】条件式(6)は第1群中の第1b群の正の
屈折力を適切に設定し、主に非球面を設けた第13レン
ズとともに望遠側での球面収差を良好に補正する為のも
のである。条件式(6)を外れると望遠側での球面収差
を良好に補正するのが難しくなってくる。
【0053】尚、第1発明において更に高い光学性能を
得るためには、次の条件を少なくとも1つ満足すること
が好ましい。
【0054】(a−1)前記第21レンズと第22レン
ズの焦点距離を各々f21、f22としたとき −0.3<f22/f21<−0.1・・・(7) なる条件を満足することである。
【0055】条件式(7)は第2群を構成する正の第2
1レンズと負の第22レンズとの焦点距離の比に関し、
主に諸収差を良好に補正するためのものである。
【0056】条件式(7)の下限値を超えて正の第21
レンズの屈折力が強くなり過ぎると、第2群の屈折力を
所望の値に設定したとき、正の第21レンズの屈折力を
強くすると、それに伴って負の第22レンズの屈折力も
強くしなければならず、バランス的の負の屈折力の悪影
響が強まり、特に、広角端における諸収差が補正困難に
なる傾向になるため好ましくない。また、上限値を超え
て正の第21レンズの屈折力が弱くなり過ぎると負のペ
ッツバール和が増大し像面特性が悪化し、又、全変倍範
囲に渡り良好に色収差を補正する構成をとることが困難
となる傾向になるため好ましくない。
【0057】更に高い光学性能を得るために好ましく
は、条件式(7)の下限値を−0.25とすることが望
ましい。又、上限値を−0.15とすることが望まし
い。
【0058】(a−2)前記第22レンズの物体側と像
面側のレンズ面の曲率半径を各々R23、R24とした
とき −0.9<(R23−R24)/(R23+R24)<−0.5・・・(8) なる条件を満足することである。
【0059】条件式(8)は第2群の負の第22レンズ
のレンズ形状を適切に設定するためのものである。
【0060】条件式(8)の下限値を超えると負の第2
2レンズの物体側のレンズ面の曲率半径が大きくなり、
特に、広角端における非点収差の補正が困難となるため
好ましくない。又、上限値を超えると物体側のレンズ面
の曲率半径が小さくなり過ぎて、特に、広角端における
歪曲収差が補正困難となるため好ましくない。
【0061】又、更に高い光学性能を得るためには条件
式(8)の下限値を−0.88とすることが望ましい。
又、上限値を−0.65とすることが望ましい。
【0062】(a−3)前記第1群は、レンズ中心から
レンズ周辺にいくに従い、負の屈折力が強くなる形状の
非球面を含む負レンズを有していることである。
【0063】第1発明において、更に高い光学性能と小
型化を図るためには第1群に非球面を施すことが好まし
い。第1発明において第2群に非球面を用いているが、
特に、広角端で効果的であり、又、第1群に非球面を用
いることにより特に望遠端に効果的であり、更なる光学
性能と小型化を図れる。
【0064】又、第2発明と第3発明において、更に高
い光学性能を得るためには、次の条件を少なくとも1つ
満足することが好ましい。
【0065】(b−1)前記第1b群の負の第13レン
ズと正の第14レンズの焦点距離を各々f13、f14
としたとき −0.4<f14/f13<−0.01・・・(9) なる条件を満足することである。
【0066】条件式(9)は第1b群の負の第13レン
ズと正の第14レンズの焦点距離の比に関し、主に適切
なレンズ配置を設定するためのものである。
【0067】条件式(9)の下限値を超えると正の第1
4レンズに対して負の第13レンズの屈折力が強くな
り、ペッツバール和が負の方向に増大し全変倍範囲に渡
り、像面をバランス良く補正することが困難となるため
好ましくない。又、上限値を超えると負の第13レンズ
の屈折力が弱くなり過ぎて、色消し効果が減少し変倍に
おける軸上色収差の変動を抑えることが困難となるため
好ましくない。
【0068】更に高い光学性能を得るためには、条件式
(9)の下限値を−0.25とすることが好ましい。
又、上限値を−0.03とすることが望ましい。
【0069】(b−2)前記第22レンズの材質の屈折
率とアッベ数を各々Nd22、νd22としたとき 1.65<Nd22< 1.85 ・・・(3) 40 <νd22<60 ・・・(4) なる条件を満足することである。
【0070】(b−3)前記第21レンズと第22レン
ズの焦点距離を各々f21、f22としたとき −0.3<f22/f21<−0.1 ・・・(7) なる条件を満足することである。
【0071】(b−4)広角端におけるバックフォーカ
スをbfw、有効画面の最大像高をYとしたとき 0.2<bfw/Y<0.5 ・・・(5) なる条件を満足することである。
【0072】尚、構成(b−2)、(b−3)、(b−
4)における各条件式(3)、(4)、(5)、(7)
の技術的意味は前述した条件式と同じである。
【0073】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiが物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より順に第i番目のレンズ厚、
及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番
目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。又、前
述の各条件式と数値実施例の関係を表−1に示す。
【0074】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
A、B、C、D、Eを各々非球面係数としたとき
【0075】
【数1】 なる式で表している。又、「e−X」は「×10-X」を
意味している。
【0076】
【外1】
【0077】
【外2】
【0078】
【外3】
【0079】
【外4】
【0080】
【外5】
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、所謂2群
のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適
切に設定するとともに非球面レンズを有効に利用するこ
とにより、変倍比2程度で、レンズ全長の短縮化を図っ
た全変倍範囲にわたり高い光学性能を有した小型のズー
ムレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図3】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図5】 本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図6】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図7】 本発明の数値実施例1の中間の収差図
【図8】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図9】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図10】 本発明の数値実施例2の中間の収差図
【図11】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図12】 本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図13】 本発明の数値実施例3の中間の収差図
【図14】 本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図15】 本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図16】 本発明の数値実施例4の中間の収差図
【図17】 本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【図18】 本発明の数値実施例5の広角端の収差図
【図19】 本発明の数値実施例5の中間の収差図
【図20】 本発明の数値実施例5の望遠端の収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L1a 第1a群 L1b 第1b群 SP 絞り IP 像面 d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面 c 正弦条件

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群と負
    の屈折力の第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群
    の間隔を変えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第
    2群は像面側に凸面を向けたメニスカス状の正の第21
    レンズと像面側に凸面を向けたメニスカス状の負の第2
    2レンズの2つのレンズを有し、該第22レンズの物体
    側のレンズ面はレンズ中心からレンズ周辺にいくに従っ
    て負の屈折力が弱くなる形状の非球面より成り、該第2
    2レンズの材質の屈折率とアッベ数を各々Nd22、ν
    d22、該第i群の焦点距離をfi、広角端における全
    系の焦点距離をfw、広角端におけるバックフォーカス
    をbfw、有効画面の最大像高をYとしたとき 0.5 < f1/fw< 0.8 −0.8 < f2/fw<−0.5 1.65< Nd22 < 1.85 40 < νd22 <60 0.2 <bfw/Y < 0.5 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第21レンズと第22レンズの焦点
    距離を各々f21、f22としたとき −0.3<f22/f21<−0.1 なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズーム
    レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第22レンズの物体側と像面側のレ
    ンズ面の曲率半径を各々R23、R24としたとき −0.9<(R23−R24)/(R23+R24)<
    −0.5 なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2の
    ズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第1群は、レンズ中心からレンズ周
    辺にいくに従い、負の屈折力が強くなる形状の非球面を
    含む負レンズを有していることを特徴とする請求項1、
    2又は3のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 物体側より順に正の屈折力の第1群と負
    の屈折力の第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群
    の間隔を変えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第
    1群は第1a群、絞り、正の屈折力の第1b群を有し、
    該第1b群は少なくとも1つの非球面を有しており、該
    第2群は正の第21レンズと、物体側のレンズ面が非球
    面である負の第22レンズから成り、該第i群の焦点距
    離をfi、広角端における全系の焦点距離をfw、該第
    1b群の焦点距離をf1bとしたとき 0.5<f1/fw < 0.8 −0.8<f2/fw <−0.5 0<fw/f1b< 0.3 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  6. 【請求項6】 物体側より順に正の屈折力の第1群と負
    の屈折力の第2群の2つのレンズ群を有し、両レンズ群
    の間隔を変えて変倍を行うズームレンズにおいて、該第
    1群は第1a群と正の屈折力の第1b群とを有し、該第
    1b群はレンズ中心からレンズ周辺にかけて負の屈折力
    が強くなる形状の非球面を含む負の第13レンズと正の
    第14レンズとを有し、該第2群は正の第21レンズと
    物体側のレンズ面が非球面である負の第22レンズから
    成り、該第i群の焦点距離をfi、広角端における全系
    の焦点距離をfw、該第1b群の焦点距離をf1bとし
    たとき 0.5<f1/fw < 0.8 −0.8<f2/fw <−0.5 0<fw/f1b< 0.3 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第1b群の負の第13レンズと正の
    第14レンズの焦点距離を各々f13、f14としたと
    き −0.4<f14/f13<−0.01 なる条件を満足することを特徴とする請求項5又は6の
    ズームレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第22レンズの材質の屈折率とアッ
    ベ数を各々Nd22、νd22としたとき 1.65<Nd22< 1.85 40 <νd22<60 なる条件を満足することを特徴とする請求項5、6又は
    7のズームレンズ。
  9. 【請求項9】 前記第21レンズと第22レンズの焦点
    距離を各々f21、f22としたとき −0.3<f22/f21<−0.1 なる条件を満足することを特徴とする請求項5、6、7
    又は8のズームレンズ。
  10. 【請求項10】 広角端におけるバックフォーカスをb
    fw、有効画面の最大像高をYとしたとき 0.2<bfw/Y<0.5 なる条件を満足することを特徴とする請求項5から9の
    いずれか1項のズームレンズ。
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