JP4566314B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛生に対する意識が高まっており、洗濯用洗剤分野においても、洗濯後衣料の生乾き臭や洗濯後長期貯蔵による異臭の発生を抑制するという、抗菌による効果を奏した製品が上市されている。また、漂白剤の多くは抗菌効果を有することから、洗濯用洗剤に塩素系や酸素系の漂白剤を添加する試みは以前からなされていた。しかし、抗菌効果の高いことが知られている塩素系漂白剤は色柄物の色落ちの問題が広く知られている。酸素系の漂白剤についても色落ちの問題があり、金属等の存在下における脱色が知られており、又一般に弱アルカリ性である衣料用重質液体洗剤に安定配合するのは困難であることが当業界では明らかである。
【0003】
一方、衛生分野の洗浄剤に広く使用されているカチオン系の抗菌剤は、抗菌スペクトル帯が広く速効性に特徴があることから衣料用洗剤に配合する試みがなされている。しかし、界面活性剤としてアニオン性界面活性剤を使用した場合や、タンパク等の陰イオン電荷を有する物質の存在下においては、カチオン系抗菌剤の活性は大幅に低下してしまうという問題があった。特開平1−197598号公報には、ノニオン界面活性剤を主成分として特定のアニオン界面活性剤、カチオン系界面活性剤タイプの抗菌剤、更に安息香酸塩を配合した抗菌効果を示す安定な液体洗濯用洗剤が開示されている。しかし、上記特許公報に開示されている組成物は、抗菌剤の被洗浄物への残留性が低いという問題があり、洗浄浴中での菌の減少は認められるものの、乾燥工程における菌の増殖に対する効果は十分とはいえなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は抗菌効果、特に被洗浄物への残留による抗菌効果に優れ、製品保存安定性の良好な衣料用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)非イオン界面活性剤10〜60重量%、(b)分岐鎖アルキル硫酸塩0.1〜40重量%及び(c)抗菌剤0.1〜20重量%を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0006】
本発明における好ましい液体洗浄剤組成物は、木綿金巾#2003に液体洗浄剤組成物1重量%を均一に付着させた布を用い、JIS L 1902「繊維製品の抗菌性試験法」に準じた方法で抗菌性試験を行い阻止帯が見られるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
(a)成分
本発明の(a)成分である非イオン界面活性剤は、例えばアルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アルコール、アルキル基の炭素数が9〜21の脂肪酸及び脂肪酸アルキルエステル、アルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アミン等の、非共有電子対を持つ原子を1つ以上有する化合物にエチレンオキシド(以下EO)、プロピレンオキシド(以下PO)を常法に従い付加させたもの、糖由来のポリオールを親水基とするもの、あるいは脂肪酸アミド系のもの等が挙げられる。
【0008】
(a)成分の非イオン界面活性剤としては、次の一般式(4)及び(5)にて示される非イオン界面活性剤の少なくとも1つが好ましい。
R12O(EO)jH (4)
〔式中、R12は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の一級の分岐鎖アルキル基又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキシドであり、jは平均付加モル数として5〜20である。〕
R13O[(EO)k/(PO)l]H (5)
〔式中、R13は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドを示す。k及びlは平均付加モル数であり、kは5〜15、lは1〜5である。EOとPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。ブロック付加の場合はEOを付加した後、POを付加してもよく、またその逆でもよい。〕。
【0009】
一般式(4)又は(5)の非イオン界面活性剤は、通常市販されているものを使用してもよく、また周知の方法で合成されたもしくは天然油脂から誘導されたR12又はR13のアルキル基を有するアルコールにEO又はEO及びPOを公知の方法で付加することによって製造することができる。
【0010】
EOとPOの付加方法がランダムであるか、ブロックであるか又はブロック付加の際の末端がEOであるか、POであるかの違いによって、本発明の液体洗浄剤組成物の性質は変わってくるが、本発明においてこれらの性質の違いは、基本的には既に知られている通りである。
【0011】
また、非イオン界面活性剤として下記一般式(6)で示される非イオン界面活性剤を用いることで、特にエリ・そで口汚れに対する高洗浄力を得ることができる。
R14O(EO)p(PO)q(EO)rH (6)
〔式中、R14は炭素数8〜20の直鎖のアルキル基又はアルケニル基である。EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドを示す。p、q及びrは平均付加モル数を表しp>0、q=1〜4、r>0、p+q+r=6〜14、p+r=5〜12である。好ましくはp+q+r=7〜14、p+r=6〜12、q=1〜2である。〕。
【0012】
一般式(6)の非イオン界面活性剤は、周知の方法で合成された、もしくは天然油脂から誘導されたR14のアルキル基を有するアルコールにEO、POの順序で付加した後、再度EOを付加することで合成される。
【0013】
非イオン界面活性剤としては、上記に示したもの以外に次の一般式(7)
R15−(OR16)xGy (7)
〔式中、R15は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基、又はアルキルフェニル基、R16は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平均値1〜10の数を示す。〕
で表されるアルキル多糖界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド等が配合できる。
【0014】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分の非イオン界面活性剤を10〜60重量%、好ましくは10〜40重量%含有する。
【0015】
(b)成分
本発明における分岐鎖アルキル硫酸塩は、洗浄性能及び抗菌性能の点で、主鎖の炭素数4〜16、合計炭素数5〜24の分岐鎖アルキル基を有するものが好ましく、分岐鎖アルキル基は、主鎖の炭素数6〜14、合計炭素数7〜20がより好ましく、主鎖の炭素数6〜10、合計炭素数7〜17が更に好ましい。
【0016】
また、対イオンとしてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム等のアルカリ土類金属、モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。
【0017】
本発明の液体洗浄剤組成物は、このような分岐鎖アルキル硫酸塩(b)を0.1〜40重量%、好ましくは1〜35重量%、更に好ましくは1.5〜30重量%含有する。洗浄性能及び抗菌性能の点から1重量%以上であり、水への分散性の点で50重量%以下である。
【0018】
(c)成分 (c)成分の抗菌剤としては、木綿金巾#2003に該化合物1重量%を均一に付着させた布を用いJIS L 1902「繊維製品の抗菌性試験法」に準じた方法で抗菌性試験を行い阻止帯が見られる化合物が好ましい。 本発明の液体洗浄剤組成物は、(c)成分の抗菌剤を、洗浄性能及び抗菌性能の点から、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%含有する。
【0019】
抗菌剤(c)は、下記(c−1)〜(c−3)の抗菌性化合物から選ばれる1種以上が好ましく、(c−1)〜(c−2)の抗菌性化合物から選ばれる1種以上が更に好ましく、(c−2)の抗菌性化合物が特に好ましい。
(c−1)20℃における水100gへの溶解度が1g以下、好ましくは0.5g以下、分子量が100〜420、好ましくは150〜410の、4級アンモニウム基を含有しない水不溶性の抗菌性化合物であり、且つ、融点が40℃以上の抗菌性化合物(但し、有機過酸又は有機過酸化物は除く)
(c−1)の性質を満たす化合物として好ましいものはトリクロサン、ビス−(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、トリクロロカルバニリド、8−オキシキノリン、デヒドロ酢酸、安息香酸エステル類、クロロクレゾール類、クロロチモール、クロロフェン、ジクロロフェン、ブロモクロロフェン、ヘキサクロロフェンから選ばれる1種以上である。特にトリクロサンが臭いの抑制効果の点で好ましい。また、特開平11−189975に記載されているトリクロサン類自体も良好であり、具体的にはジクロロヒドロキシジフェニリエーテル、モノクロロヒドロキシジフェニルエーテルが好ましい。
(c−2)20℃における水100gへの溶解度が1g以上、炭素数8〜16のアルキル基を少なくとも1つ有する水溶性カチオン系抗菌性化合物
(c−2)の化合物としては、一般式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる1種以上が好ましい。
【0020】
【化4】
【0021】
〔式中、R1及びR6は炭素数5〜19のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−又は
【0022】
【化5】
【0023】
である。R4は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R5は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O−R7)n−である。ここでR7はエチレン基又はプロピレン基であり、nは1〜10の数である。mは0又は1である。Y-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン又は脂肪酸イオンである。〕
【0024】
【化6】
【0025】
〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素数8〜10のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基好ましくはメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基である。Y-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオン又は脂肪酸イオンである。〕。
【0026】
一般式(1)において、▲1▼Xがパラフェニレン基(−C6H4−)でm=1の場合、R1は好ましくは炭素数5〜16、更に好ましくは炭素数6〜13、最も好ましくは炭素数7〜10のアルキル基であり、R5は好ましくは−(O−R7)n−基であり、R7は好ましくはエチレン基であり、nは好ましくは1〜5の数であり、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。また、一般式(1)において、▲2▼m=0の場合あるいは▲3▼Xが−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−でm=1の場合、R1は好ましくは炭素数7〜18、更に好ましくは炭素数9〜17、最も好ましくは炭素数11〜16のアルキル基であり、R5は好ましくはメチレン基であり、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。
【0027】
一般式(2)において、R6は好ましくは炭素数8〜18、更に好ましくは炭素数11〜17のアルキル基である。
【0028】
また、一般式(3)において、好ましくはR8〜R11のうち2つが炭素数8〜10のアルキル基であり、残りの2つがメチル基又はヒドロキシエチル基である。
【0029】
本発明では、一般式(3)の化合物を単独でも使用できるが、一般式(1)及び一般式(2)の少なくとも1つの化合物と併用することが効果の点で好ましく、重量比は〔一般式(3)の化合物〕/〔一般式(1)の化合物+一般式(2)の化合物〕=1/10〜10/1、特に1/5〜5/1が好ましい。
【0030】
なお、上記の溶解度は、(c)成分1gを量り、これに(c)成分が完全に溶けるまで20℃の水を加えることにより、水100g中の(c)成分のグラム数を求めることができる。
【0031】
(c−3)として、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンズイミダゾール、ポリリジン、ポリヘキサメチレンビグアニリド及びグルクロン酸クロルヘキシジンから選ばれる一種以上の化合物が挙げられる。
【0032】
本発明の液体洗浄剤組成物には、界面活性剤として、(b)成分以外の陰イオン界面活性剤、(c)成分以外の陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を配合しても良い。
【0033】
陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩(但し分岐鎖アルキル基を有するものを除く)、直鎖アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はそのエステルが挙げられる。特に炭素数が10〜20のアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、直鎖アルキル又はアルケニル硫酸塩、脂肪酸又はその塩が好ましい。
【0034】
陰イオン界面活性剤の対イオンとしては(b)成分に記載したものが挙げられるが、特にアルカノールアミンを用いることで液安定性が向上する。また、陰イオン界面活性剤を酸形態で組成中に配合してもよく、別途添加したアルカリ剤(アルカノールアミン等)で中和してもよい。
【0035】
また風合いを向上させるためには、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の(c)成分以外の陽イオン界面活性剤を併用することが好ましい。
【0036】
両性界面活性剤としてはアミンオキサイド、アルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、アルキルイミダゾリン型ベタイン等が配合できる。
【0037】
本発明には、従来より洗剤に配合することが知られている任意成分を配合することができる。このような任意成分として、エタノール等のアルコール類、エチレングリコール、分子量200以上〜数千位の低分子量のポリエチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘剤や可溶化剤;相調整剤及び洗浄力の向上のためのポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル;2価金属イオン捕捉能を有する多価カルボン酸塩としてニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、イミノ二酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコールエーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩及びトリエチレンテトラミン六酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク酸、ジグリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等の塩;ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤;チノパールCBS(チバスペシャルティケミカルス社製)、ホワイテックスSA(住友化学社製)等の蛍光染料;柔軟性付与を目的としたシリコーン;消泡剤としてのシリカ、シリコーン;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤;そのほか蛍光染料;青味付け剤;香料;抗菌防腐剤等が挙げられる。
【0038】
本発明の液体洗浄剤組成物のpHは7.5〜11(25℃)が好ましい。pHはアルカリ剤を配合して調整することが好ましい。アルカリ剤としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパノール等のアルカノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩類を使用することができ、特にモノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれる1種以上が好ましい。
【0039】
【実施例】
実施例1〜4、比較例1〜2
表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物を用いて抗菌性及び液安定性の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0040】
〔液安定性の評価〕
50mLのサンプルビン(No.6広口規格ビン、ガラス製、直径40mm、高さ80mmの円筒形)に、液体洗浄剤組成物を40mL充填し、蓋をした後、25℃の恒温室で30日間静置した。液体の安定性は目視で外観を下記の基準で判定した。
○;均一液体相であり、液安定性に優れる。
△;やや分離又は析出しているように見えるが気にならない程度である。
×;分離又は析出が認められる。
【0041】
〔抗菌性の評価〕
▲1▼着用済み肌着の作成
木綿の肌着を12時間着用し、液体洗浄剤組成物で洗濯し、乾燥させた。これを30回繰り返し、着用済み肌着を作成した。それぞれの洗濯は次のように行った。洗濯機〔東芝(株)製、銀河3.6(VH−360S1)〕の洗濯槽に、10℃の水道水30L、肌着1.5kg、液体洗浄剤組成物20mLを入れ、弱反転撹拌で10分間洗浄後、5分間脱水した。次に10℃の水道水30Lで弱反転撹拌で10分間濯いだ後、5分間脱水した。
▲2▼抗菌試験
上記の方法で着用済み肌着を2cm×2cmに裁断し、2枚を遠沈管(井内盛栄堂社製、容量50ml、滅菌済み)に入れた。次に菌液〔Staphylococcus aureus IFO12732(黄色ブドウ球菌)1×109 cells/ml〕0.1mlを添加し、更に液体洗浄剤組成物を滅菌水で希釈した5重量%溶液10mlを添加し、5分間攪拌した。次に処理した布を滅菌水20mlで1分間撹拌し濯いだ。次に布を取り出し、30℃、相対湿度85%で8時間乾燥させた。次に布を取り出し、滅菌した生理食塩水20mlで布を抽出した。この抽出液0.1mlをSCDLP寒天培地に塗沫し、37℃/24時間培養し、選られた菌のコロニー数をカウントした。布1cm2当たりのコロニー数が1×103 cells未満の場合を○、1×103 cells以上、1×105 cells未満を△、1×105 cells以上を×とした。
【0042】
【表1】
【0043】
(注)表1中の成分を下記に示す。
・非イオン界面活性剤1:炭素数10〜14の直鎖第2級アルコールにEOを平均8モル付加させたもの・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均12モル付加させたもの・非イオン界面活性剤3:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均5モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの・非イオン界面活性剤4:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均8モル、POを平均2モルランダム付加させたもの
・分岐鎖AS−1:2−デシル−テトラデシル硫酸ナトリウム
・分岐鎖AS−2:3,5,5−トリメチルヘキシル硫酸ナトリウム
・分岐鎖AS−3:2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム
【0044】
【化7】
【0045】
・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(炭素数12/14の直鎖アルキル、エチレンオキシド平均付加モル数3、ナトリウム塩)
・LAS:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
・脂肪酸:ヤシ脂肪酸
・ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量10000
・酵素:デュラザイム16.0L(プロテアーゼ、ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社製)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルス社製)
Claims (3)
- (a)非イオン界面活性剤10〜60重量%、(b)2−デシル−テトラデシル硫酸塩、3,5,5−トリメチルヘキシル硫酸塩、及び2−エチルヘキシル硫酸塩から選ばれる分岐鎖アルキル硫酸塩0.1〜40重量%並びに(c)抗菌剤0.1〜20重量%を含有する液体洗浄剤組成物であって、
(c)抗菌剤が、(c−2)20℃における水100gへの溶解度が1g以上、炭素数8〜16のアルキル基を少なくとも1つ有する水溶性カチオン系抗菌性化合物であって、下記一般式(1)〜(2)の化合物から選ばれる1種以上の抗菌性化合物である、
液体洗浄剤組成物。
- (a)非イオン界面活性剤が、次の一般式(4)及び(5)で表される化合物の少なくとも一種である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
R12O(EO)jH (4)
〔式中、R12は平均炭素数8〜20の一級の分岐鎖アルキル基又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキシドであり、jは平均付加モル数として5〜20である。〕
R13O[(EO)k/(PO)l]H (5)
〔式中、R13は平均炭素数8〜20の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドを示す。k及びlは平均付加モル数であり、kは5〜15、lは1〜5である。EOとPOはランダム付加でもブロック付加でもよい。〕 - (a)非イオン界面活性剤が、前記一般式(4)で表される化合物であって、且つ一般式(4)中のR 12 が平均炭素数8〜20の二級のアルキル基の化合物である、請求項2記載の液体洗浄剤組成物。
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