JP3953750B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。特に好ましくは衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛生に対する意識が高まっており、洗濯用洗剤分野においても、洗濯後衣料の生乾き臭や洗濯後長期貯蔵による異臭の発生を抑制するという、抗菌による効果を奏した製品が上市されている。また、漂白剤の多くは抗菌効果を有することから、洗濯用洗剤に塩素系や酸素系の漂白剤を添加する試みは以前からなされていた。しかし、抗菌効果の高いことが知られている塩素系漂白剤は色柄物の色落ちの問題が広く知られている。酸素系の漂白剤についても色落ちの問題があり、金属等の存在下における脱色が知られており、又一般に弱アルカリ性である衣料用重質液体洗剤に安定配合するのは困難であることが当業界では明かである。
【0003】
一方、衛生分野の洗浄剤に広く使用されているカチオン系の抗菌剤は、抗菌スペクトル帯が広く速効性に特徴があることから衣料用洗剤に配合する試みがなされている。しかし、界面活性剤として陰イオン界面活性剤を使用した場合や、タンパク等の陰イオン電荷を有する物質の存在下においては、カチオン系抗菌剤の活性は大幅に低下してしまうという問題があった。特開平1−197598号公報には、非イオン界面活性剤を主成分として特定の陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤タイプの抗菌剤、更に安息香酸塩を配合した抗菌効果を示す安定な液体洗濯用洗剤が開示されている。しかし、上記特許公報に開示されている組成物は、抗菌剤の被洗浄物への残留性が低いという問題があり、洗浄浴中での菌の減少は認められるものの、乾燥工程における菌の増殖に対する効果は十分とはいえなかった。このため、日陰干し等により被洗浄物からの悪臭(いわゆる生乾き臭)が発生することがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、洗浄力と抗菌性に優れ、日陰干し等による被洗浄物からの悪臭発生を防止する液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)一般式(I)で表される化合物及び/又は一般式(II)で表される化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)一般式(III)で表される化合物〔以下、(b)成分という〕、(c)非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分という〕、及び(d)水〔以下、(d)成分という〕を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0006】
【化4】
Figure 0003953750
【0007】
〔式中、R1及びR6は、それぞれ炭素数5〜19のアルキル基、又はアルケニル基であり、R2及びR3は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−又は
【0008】
【化5】
Figure 0003953750
【0009】
である。R4は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R5は炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O−R7)n−である。ここでR7はエチレン基もしくはプロピレン基であり、nは1〜10の数である。またmは0又は1である。さらにY-は陰イオン基である。〕
【0010】
【化6】
Figure 0003953750
【0011】
〔式中、R8〜R11の中で2つ以上は炭素数8〜12のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Y-は陰イオン基である。〕。
【0012】
本発明において、液体とは25℃において流動性があるものであるが、低液垂れ性、塗布性、といった使い易さの点で、25℃の粘度は30〜1000mPa・s以下が好ましく、50〜800mPa・s以下がより好ましく、100〜500mPa・sが更に好ましい。なお、粘度は、B型粘度計(TOKIMEC製、VISCOMETER MODEL BM)を用い、使用するローターは3或いは4、回転数60r/min、測定時間60秒の条件で測定する。
【0013】
洗浄性能及び安全性の点で、本発明の組成物の25℃のpHは8〜11が好ましく、pH8.5〜11がより好ましく、pH9〜11が更に好ましい。なお、pHはJIS K 3362:1998にしたがって測定する。測定装置は例えばガラス電極式pHメーター(堀場製作所製、D−14)が使用できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<(a)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、一般式(I)及び/又は(II)の化合物を含有する。悪臭発生防止の点で、(a)成分を0.1〜10質量%含有することが好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、0.8〜7質量%が更に好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
【0015】
一般式(I)の化合物において、Xがパラフェニレン基(−C64−)でm=1の場合(ケース1)、R1は好ましくは炭素数5〜16、更に好ましくは炭素数6〜13、最も好ましくは炭素数7〜10のアルキル基であり、R5は好ましくは−(O−R7)n−基であり、R7は好ましくはエチレン基であり、nは好ましくは1〜5の数であり、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。
【0016】
また、一般式(I)の化合物において、m=0の場合(ケース2)又はXが−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−でm=1の場合(ケース3)、R1は好ましくは炭素数7〜18、更に好ましくは炭素数9〜17、最も好ましくは炭素数11〜16のアルキル基であり、R5は好ましくはメチレン基であり、R2及びR3は好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基であり、R4は好ましくはメチレン基である。
【0017】
一般式(II)の化合物において、R6は好ましくは炭素数8〜18、更に好ましくは11〜17のアルキル基である。
【0018】
(a)成分としては、悪臭発生防止の点で、一般式(I)の化合物が好ましく、m=0の化合物が更に好ましい。
【0019】
<(b)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、一般式(III)の化合物を含有する。悪臭発生防止の点で、(b)成分を組成物中0.1〜10質量%含有することが好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、0.8〜7質量%が更に好ましく、1〜5質量%が特に好ましい。
【0020】
一般式(III)の化合物において好ましくは、R8〜R11のうち2つが炭素数8〜12のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。より好ましくはR8〜R11のうち2つが炭素数8〜10のアルキルであり、残りの2つがメチル基又はヒドロキシエチル基である。最も好ましくはR8〜R11のうち2つが炭素数10のアルキルであり、残りの2つがメチル基である。
【0021】
また、(a)成分と(b)成分の質量比は、(a)/(b)=1/10〜10/1が効果の点で好ましく、1/5〜5/1がより好ましく、1/2〜2/1が更に好ましい。
【0022】
<(c)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、非イオン界面活性剤を含有する。洗浄性能及び組成物の水への溶解性の点で、非イオン界面活性剤を組成物中10〜60質量%を含有することが好ましく、15〜50質量%がより好ましく、20〜48質量%が更に好ましく、25〜45質量%が特に好ましい。
【0023】
非イオン界面活性剤としては、アルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アルコール、アルキル基の炭素数が9〜21の脂肪酸及び脂肪酸アルキルエステル、アルキル基の炭素数が8〜20の脂肪族アミン等の、非共有電子対を持つ原子を1つ以上有する化合物にエチレンオキシド(以下、EOと表記する)、プロピレンオキシド(以下、POと表記する)を常法に従い付加させたもの、糖由来のポリオールを親水基とするもの、アミンオキサイドあるいは脂肪酸アミド系のものが挙げられる。中でも、洗浄性能や経済性の点でポリアルキレングリコールアルキルエーテルが好ましく、次の一般式(IV)及び/又は(V)にて示される非イオン界面活性剤がより好ましく、一般式(IV)の化合物と一般式(V)の化合物を、一般式(IV)/一般式(V)=1/10〜10/1、更に1/2〜5/1の質量比で併用することが、組成物の使用性の点から更に好ましい。
【0024】
12O(EO)jH (IV)
〔式中、R12は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の一級の分岐鎖アルキル基及び/又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ基であり、jは平均付加モル数として5〜20である。〕
13(EO)k/(PO)lH (V)
〔式中、R13は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。k及びlは平均付加モル数であり、kは5〜15、lは1〜5である。EOとPOはランダム付加、ブロック付加でもよい。〕。
【0025】
一般式(V)の非イオン界面活性剤の中で、特に下記一般式(VI)で示される非イオン界面活性剤を用いることで、エリ・そで口汚れに対する高洗浄力を得ることができる。
【0026】
13O(EO)p(PO)q(EO)rH (VI)
〔式中、R13は炭素数8〜20の直鎖の一級のアルキル基又はアルケニル基である。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。p、q及びrは平均付加モル数を表しp>0、q=1〜4、r>0、p+q+r=6〜14、p+r=5〜12である。好ましくはp+q+r=7〜14、p+r=6〜12、q=1〜2である。〕。
【0027】
非イオン界面活性剤としては、上記に示したもの以外に次の一般式(VII)で表されるアルキル多糖界面活性剤、また、次の一般式(VIII)で表されるアミンオキサイド、更に脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド等が使用できる。
【0028】
14−(OR15)xy (VII)
〔式中、R14は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基もしくはアルケニル基、又はアルキルフェニル基、R15は炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平均値1〜10の数を示す。〕
【0029】
【化7】
Figure 0003953750
【0030】
〔式中、R16は平均炭素数8〜20、好ましくは12〜18のアルキル基もしくはアルケニル基、又はR19C(=O)NH(CH2)y、R19は平均炭素数8〜20、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、yは1〜5である。またR17、R18は、それぞれCH3、C25又はC24OHである。〕。
【0031】
<(d)成分>
本発明の組成物は水を含有する。安定性や洗浄力の点で、組成物中の比率は1〜80質量%が好ましく、1〜70質量%がより好ましく、1〜60質量%が更に好ましく、3〜50質量%が特に好ましい。なお、本発明において、水の含有量とは、結合水以外の自由水含有量のことである。
【0032】
<その他の成分>
本発明の組成物には、(1)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はその塩、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸又はその塩、更にポリアクリル酸、ポリマレイン酸塩、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸−マレイン酸共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体若しくはその塩、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等といった有機多価カルボン酸及び/又はその塩0.01〜10質量%、(2)エタノール等のアルコール類、エチレングリコール及びプロピレングリコール等のグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)並びに尿素等の減粘剤及び可溶化剤0.01〜30質量%、(3)ポリオキシアルキレンベンジルエーテル、ポリオキシアルキレンフェニルエーテル等の相調整剤及び洗浄力向上剤0.01〜30質量%、(4)平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質量%、(5)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10質量%、(6)過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤0.01〜10質量%、(7)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で示される漂白活性化剤等の漂白活性化剤0.01〜10質量%、(8)チノパールCBS(チバスペシャルティケミカルス(株)製)やホワイテックスSA(住友化学社製)等の蛍光染料0.001〜1質量%、(9)特開平10−60480号公報の請求項1記載のシリコーン等の柔軟基剤0.1〜2質量%、(10)シリカ等の消泡剤0.01〜2質量%、(11)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量%、(12)青味付け剤、(13)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素、(14)塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤、(15)香料、(16)その他の抗菌防腐剤、(17)着色剤等を配合することができる。
【0033】
特に洗浄性能や安定性の点で、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパノール等のアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属珪酸塩、等のアルカリ剤を配合することが好ましく、中でも炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩が洗浄性能の点で好ましい。これらのアルカリ剤は組成物中に0.5〜30質量%含有されることが好ましく、1〜25質量%がより好ましく、3〜20質量%が更に好ましい。
【0034】
また、(a)、(b)、及び(c)成分以外の界面活性剤、例えば陰イオン界面活性剤を配合することができる。この時、組成物中の、全界面活性剤中の(a)、(b)、及び(c)成分の合計量が80質量%以上であることが洗浄力や悪臭発生防止の点で好ましく、90質量%以上がより好ましい。
【0035】
【実施例】
実施例1〜8、比較例1〜4
表1に示す液体洗浄剤組成物を調製し、得られた組成物を用いて下記のように抗菌性、生乾き臭抑制効果、洗浄力の評価を行った。その結果を表1に示す。なお、得られた組成物の25℃の粘度は何れも100〜500mPa・sであり、25℃のpHは何れも9〜11であった。
【0036】
<抗菌性の評価>
SCDLP培地に前培養した菌(Staphylococcus aureus IFO12732)を滅菌蒸留水に懸濁し、約107〜108Cells/mLを0.1mL採取し、滅菌蒸留水で所定の濃度(抗菌剤濃度1、5、10、25、50、75、100、200、300、500ppm:質量基準)に希釈した液10mLに接種し、室温にて作用させた。一定時間(5、10、15、30分)毎に菌接触液を一白金耳量採取し、後培養用のSCDLP培地0.3mLの入ったミクロシャーレ(CORNING社製、96−Cells Wells)へ接種した〔各洗浄剤組成物について希釈率10種(濃度)×菌接触時間4種(時間)=40カ所〕。37℃で2日間培養し、菌の発育を肉眼で観察し、効果の強度を殺菌エリア数で判定した。すなわち、ミクロプランター上で菌の生育していない箇所を測定することで判定した(最大40)。
【0037】
<生乾き臭抑制効果の評価>
(処理方法)
30代男性3人が24時間着用した肌着(綿100%)3枚と、24時間着用した靴下3足(綿/アクリル/ポリエステル/ポリウレタン)を、表1の液体洗浄剤組成物を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗浄剤濃度0.0667質量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間洗濯(強反転))。その後、20℃の水道水30Lで2回ためすすぎ(各5分間)を行い、1分間脱水を行った。その後、湿度70%、25℃の恒温恒湿室で1時間乾燥した。
【0038】
(生乾き臭抑制効果の評価)
恒温恒湿室で乾燥させた衣料(肌着・靴下)の臭いを、それぞれ10人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が0.7未満を◎、0.7以上1.2未満を○、1.2以上1.7未満を△、1.7以上を×として判定した。
ほとんど生乾き臭を感じない。……0点
かすかに生乾き臭を感じるが気にならない程度である。……1点
生乾き臭がする。……2点
顕著に生乾き臭がする。……3点。
【0039】
<洗浄力の評価>
(人工汚染布の調製法)
オレイン酸80g、トリオレイン40g、固形パラフィン5g、カーボンブラック0.1gを80Lのパークレンに溶解し、ポリエステル布(ジョーゼット)を浸漬して付着させた後、パークレンを乾燥除去し人工汚染布とした。
【0040】
(洗浄力評価方法)
前記人工汚染布を5cm×5cmに裁断し、5枚1組をターゴトメーターにて100rpmで、次の条件で洗浄した。
【0041】
(洗浄条件)
洗剤濃度 0.0667質量%
洗浄時間 10分間
水の硬度 4゜DH(71.2mgCaCO3/L)
すすぎ 水道水で5分間
洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の550nmにおける反射率を自記色彩計(日本電色(株)製Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。(表には5枚の平均洗浄率を示す。)
【0042】
【数1】
Figure 0003953750
【0043】
評価基準 ◎:洗浄率55%以上
○:洗浄率45%以上55%未満
×:洗浄率45%未満
【0044】
【表1】
Figure 0003953750
【0045】
【化8】
Figure 0003953750
【0046】
・非イオン界面活性剤C1:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均7モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加させたもの
・非イオン界面活性剤C2:炭素数12〜14の直鎖第2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70、(株)日本触媒製)
・非イオン界面活性剤C3:一般式(VII)において、R14が炭素数9〜11の分岐鎖1級アルキル基、x=0、y=1.3、Gがグルコース残基の化合物
・非イオン界面活性剤C4:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均20モル付加させたもの
・高分子化合物:特開平10−60476号公報の11頁6行〜13行記載の方法で合成したフェノキシポリエチレングリコール、アクリル酸、マレイン酸共重合体(重量平均分子量10000、固形分51.2質量%)
・陰イオン界面活性剤1:アルキル炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(平均分子量345)
・陰イオン界面活性剤2:平均炭素数12.2の分岐鎖第1級アルコールにEOを1分子当たり平均3モル付加させたアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩
・脂肪酸:炭素数12〜16のヤシ油系脂肪酸(ルナックL−55、花王(株)製)
・フェノールEO3モル付加物:ポリオキシエチレンモノフェニルエーテル(EO平均3モル付加)
・ペンチルグリセリルエーテル:n−ペンチルモノグリセリルエーテル
・酵素:エバラーゼ16.0L タイプEX(プロテアーゼ、ノボザイム社製)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケミカルス社製)
・着色剤:青色404号
【0047】
【発明の効果】
本発明の液体洗浄剤組成物は、抗菌性及び室内干し時等の洗濯物の生乾き臭抑制に優れ、且つ洗浄力に優れる。

Claims (4)

  1. (a)一般式(I)で表される化合物及び/又は一般式(II)で表される化合物0.1〜10質量%
    (b)一般式(III)で表される化合物0.1〜7質量%
    (c)非イオン界面活性剤20〜48質量%、及び
    (d)水1〜70質量%を含有し、(a)と(b)の質量比が、(a)/(b)=1/5〜5/1である25℃のpHが8〜11である衣料用の液体洗浄剤組成物。
    Figure 0003953750
    〔式中、R及びRは、それぞれ炭素数5〜19のアルキル基又はアルケニル基であり、R及びRは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−又は
    Figure 0003953750
    である。Rは炭素数1〜3のアルキレン基であり、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又は−(O−R)−である。ここでRはエチレン基もしくはプロピレン基であり、nは1〜10の数である。またmは0又は1である。さらにYは陰イオン基である。〕
    Figure 0003953750
    〔式中、R〜R11の中で2つ以上は炭素数8〜12のアルキル基であり、それ以外は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Yは陰イオン基である。〕
  2. (c)が、一般式(IV)で表される化合物及び/又は一般式(V)で表される化合物である請求項記載の衣料用の液体洗浄剤組成物。
    12O(EO)H (IV)
    〔式中、R12は平均炭素数8〜20の一級の分岐鎖アルキル基及び/又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ基であり、jは平均付加モル数として5〜20である。〕
    13(EO)/(PO)H (V)
    〔式中、R13は平均炭素数8〜20の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。k及びlは平均付加モル数であり、kは5〜15、lは1〜5である。EOとPOはランダム付加、ブロック付加でもよい。〕
  3. (c)が、一般式(IV)の化合物と一般式(V)の化合物であり、両者の質量比が、一般式(IV)の化合物/一般式(V)の化合物=1/10〜10/1である請求項記載の衣料用の液体洗浄剤組成物。
  4. (a)成分、(b)成分、及び(c)成分の合計量が、全界面活性剤中の80質量%以上である請求項1〜何れか記載の衣料用の液体洗浄剤組成物。
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