JP4565345B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用交流発電機に関し、特にそのブラシ装置の改良に関する。
車両用交流発電機は、回転子の界磁コイルに給電するブラシ装置をもつ。ブラシ装置は、スリップリング上方のブラシホルダに保持されてスリップリングに摺接するブラシをもつ。スリップリングの全周は、ブラシホルダ及びシールプレートにて覆われている。スリップリングとブラシとの摺接は、ブラシから飛散したブラシ磨耗粉がブラシホルダ内に堆積するという問題をもっていた。ブラシホルダ内におけるブラシ磨耗粉の堆積は、スリップリング間又はブラシ間の電気絶縁性の劣化などの問題を引き起こす。
このため、下記の特許文献1は、ブラシホルダにブラシ磨耗粉排出孔を設けて、ブラシ磨耗粉をこのブラシ磨耗粉排出孔からブラシホルダの外へ排出することを提案している。
特開2000−139058号公報
しかしながら、上記したブラシホルダへのブラシ磨耗粉排出孔の設置は、内部への水の侵入可能性を増大させる。特に、ブラシホルダが完全に水没するような状況が生じると、ブラシホルダ内への水の侵入は不可避となる。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、ブラシホルダ内への水の侵入を良好に抑止しつつしかも堆積ブラシ磨耗粉による好ましくない導電経路の発生を防止可能な車両用交流発電機を提供することをその目的としている。
上記課題を解決する本発明は、ロータ及びステータを囲覆するフレームと、前記ロータが固定されて前記フレームの一端面から突出する回転軸と、前記回転軸の一端部に設けられたスリップリングと、前記フレームに固定されたブラシ装置とを備え、前記ブラシ装置が、前記スリップリングの上方に配置されて前記スリップリングに摺接するブラシと、前記ブラシを押圧するスプリングと、前記ブラシを収納する収納部を有するブラシホルダと、前記ブラシホルダとともに前記スリップリングの外周を覆うシールプレートとを有し、前記ブラシ装置のフレーム側の端面は、前記回転軸を囲んで軸方向フレーム側に開口するとともに前記フレームの一端面との間の隙間が実質的にシールされる開口部を有し、前記ブラシ装置の反フレーム側の端面は、前記ブラシホルダ及び前記シールプレートにより密閉されている車両用交流発電機において、前記シールプレートが、前記スリップリングの下方に形成されてブラシ磨耗粉を収容する磨耗粉収容部と、前記スリップリングと前記磨耗粉収容部との間のブラシ磨耗粉落下通路を軸方向に狭搾する狭窄部とを有することを特徴としている。
すなわち、本発明のブラシ装置は、スリップリングをシールプレート、フレーム及びブラシホルダによりほぼ密閉するとともに、シールプレートが、スリップリングの下方にブラシ磨耗粉を収容する磨耗粉収容部と有するとともに、この磨耗粉収容部とスリップリングとの間に磨耗粉収容部の上方のブラシ磨耗粉落下通路を狭窄する狭窄部を有する。このようにすれば、発生したブラシ磨耗粉を外部に排出するための隙間や孔をブラシ装置に設ける必要がないため、これら隙間や孔からブラシ装置内部に水が侵入することを防止できるため、この水によりブラシが早期摩耗したり、あるいはその他の電気的又は電気化学的な悪影響が生じるのを防止することができる。
また、狭窄部がブラシ磨耗粉落下通路を狭窄しているので、磨耗粉収容部に収容されたブラシ磨耗粉がスリップリング側へ再飛散するのを抑止することができるので、この再飛散したブラシ磨耗粉がブラシ間やスリップリング間の電気絶縁性を低下させることを良好に抑止することができる。
好適な態様において、前記シールプレートは、前記スリップリングと前記磨耗粉収容部との間のブラシ磨耗粉落下通路に位置して略軸方向へ突設されて前記狭窄部をなす仕切り壁を有する。このようにすれば、狭窄部を材料費の増加を抑止し、簡単な構造にて実現することができる。
好適な態様において、前記仕切り壁は、前記シールプレートと一体に樹脂成形されている。このようにすれば、製造工程の増大を防止することができる。
好適な態様において、前記仕切り壁は、前記シールプレートの内側面から前記スリップリングの下側部分の回転方向と逆向きに延在している。このようにすれば、磨耗粉収容部へのブラシ磨耗粉落下を妨げることなく、磨耗粉収容部内のブラシ磨耗粉再飛散を抑止することができる。
好適な態様において、前記磨耗粉収容部のうちの前記仕切り壁の下方部分は、前記磨耗粉収容部のうちの前記ブラシ磨耗粉落下通路下方部分よりも大容積とされている。これにより、車両耐用年数(想定全走行距離)全般にわたってブラシ装置の交換が不要となる。
好適な態様において、前記シールプレートの前記スリップリングの回転方向両側の内側面から前記ブラシ磨耗粉落下通路へ向けてそれぞれ突出して前記ブラシ磨耗粉落下通路を狭窄する第1の前記仕切り壁及び第2の前記仕切り壁を有する。このようにすれば、スリップリングの直下にブラシ磨耗粉落下通路を形成できるため、ブラシ磨耗粉を良好に磨耗粉収容部に降下させることができる。
なお、第1、第2の仕切り壁の上面は、その先端に向かうにつれて降下する傾斜をもつことが好適である。このようにすれば、第1、第2の仕切り壁の上面に落下したブラシ磨耗粉は、車両用交流発電機の振動や自重、更には回転軸の回転に随伴する旋回空気流などにより良好にブラシ磨耗粉落下通路に誘導されることができる。
好適な態様において、前記第1、第2の仕切り壁の間の空隙と前記スリップリングとの間に位置して前記シールプレートの反フレーム側の内端面から前記第1、第2の仕切り壁と異なる高さにて軸方向フレーム側へ突設されるとともに、前記第1、第2の仕切り壁に対して前記ブラシ磨耗粉落下通路をなす隙間を介して上下方向に重なってる第3の仕切り壁を有する。すなわち、この実施形態によれば、第1、第2の仕切り壁と第3の仕切り壁とによりブラシ磨耗粉落下通路が一種のラビリンス構造となるため、磨耗粉収容部に堆積したブラシ磨耗粉の再飛散を良好に抑止することができる。
好適な態様において、前記シールプレートの前記スリップリングの回転方向両側の内側面から互いに異なる高さにて前記ブラシ磨耗粉落下通路へ突出する第1の前記仕切り壁及び第2の前記仕切り壁を有し、
前記第1、第2の仕切り壁部は、前記ブラシ磨耗粉落下通路をなす隙間上下方向に重なっている。このようにすれば、第1、第2の仕切り壁がブラシ磨耗粉落下通路を一種のラビリンス構造とするため、磨耗粉収容部に堆積したブラシ磨耗粉の再飛散を良好に抑止することができる。
好適な態様において、前記仕切り壁の先端部から下方へ突出する突起部を有する。このようにすれば、磨耗粉収容部に堆積したブラシ磨耗粉がブラシ磨耗粉落下通路を通じて上方へ再飛散するのを抑止することができる。
好適な態様において、前記仕切り壁の上面は、その先端に向けて連続的に降下している。このようにすれば、仕切り壁の上面に落下したブラシ磨耗粉は、車両用交流発電機の振動や上記旋回空気流などにより良好に仕切り壁の先端に誘導された後、ブラシ磨耗粉落下通路に落下することができる。
好適な態様において、前記ブラシ磨耗粉落下通路を隔てて前記仕切り壁に対面する側の前記シールプレートの側壁は、前記ブラシ磨耗粉落下通路の下方を斜め下側へ傾斜する磨耗粉滑落斜面を有している。すなわち、シールプレートの内壁面のうちブラシ磨耗粉落下通路を隔てて仕切り壁に対面する側の面は下方に向かうにつれて軸心の下方に近づくように傾斜している。このようにすれば、ブラシ磨耗粉落下通路直下のこの面に落下したブラシ磨耗粉を、この面の傾斜に沿って磨耗粉収容部の下部のうちのブラシ磨耗粉落下通路から離れた部位に良好に誘導することができる。
好適な態様において、前記磨耗粉収容部は、所定の車両耐用期間に想定されるブラシ磨耗粉全量を収容可能な容積を有する。このようにすれば、ブラシ装置の交換を防止しつつブラシ磨耗粉を密閉することができる。
以下、本発明の車両用交流発電機の整流装置の好適な実施形態を図面を参照して説明する。ただし、本発明は、下記の実施形態に限定解釈されるべきではなく、本発明の技術思想を他の技術を組み合わせて実施してもよいことはもちろんである。
(実施形態1)
(全体構成)
この実施形態の車両用交流発電機を図1に示すその軸方向模式断面図を参照して簡単に説明する。
1は車両用交流発電機、2はステータ、3はランデル型のロータ、4はブラシ装置、5は椀状のフロントフレーム、6は椀状のリアフレーム、7は整流装置、8は樹脂製端面カバー、9はレギュレータ、10は回転軸、11、12はスリップリングである。
フロントフレーム5とリアフレーム6とは、スルーボルトによりステータ2を軸方向に挟持して締結されている。フロントフレーム5及びリアフレーム6は、それぞれ軸受けを介してランデル型回転子であるロータ3の回転軸10を支承している。リアフレーム6には樹脂製端面カバー8が固定され、樹脂製端面カバー8は、リアフレーム6の後端面を囲覆して内部に電気部品室を形成し、電気部品室には、ブラシ装置4、整流装置7、レギュレータ9がリアフレーム6に固定されて収容されている。スリップリング11、12は、リアフレーム6を貫通して電気部品室に突出した回転軸10の後端部の外周面に互いに軸方向所定間隔を隔てて固定されている。スリップリング11、12は、ロータ3の界磁コイル13の両端に個別に接続されている。
レギュレータ9により調整された界磁電流がブラシ装置4、スリップリング11、12を通じて界磁コイル13に通電され、それに応じてステータ2のステータコイル14が発電した三相交流電圧が整流装置7により全波整流されて外部に出力される。この種の車両用交流発電機の構造及び動作は通常のものと同じであり、かつ、本発明の特徴部分を構成しないので、これ以上の詳細説明は省略する。
(ブラシ装置4)
以下、この実施形態の特徴をなすブラシ装置4を図1を参照して詳しく説明する。
ブラシ装置4は、スリップリング11、12の上方に配置されてスリップリング11、12に摺接する一対のブラシ41、42と、ブラシ41、42を収納するブラシ収納部を有するブラシホルダ44と、ブラシホルダ44とともにスリップリング11、12の外周を覆うシールプレート45とを有し、ブラシ41、42は、レギュレータ9の一対の出力端に個別に接続されている。ブラシ収納部の内部にはブラシ41、42をスリップリング11、12に向けて下方へ押圧するスプリング(図4参照)がそれぞれ収容されている。なお、図1ではスプリングの図示は省略されている。この種のブラシ装置4の基本構成と基本機能自体は、通常のものと同じである。
(ブラシホルダ44及びシールプレート45)
樹脂成形によりそれぞれ形成されたブラシホルダ44及びシールプレート45の形状を図2〜図4を参照して説明する。図2は一体化されたブラシホルダ44及びシールプレート45の斜視図、図3はブラシホルダ44及びシールプレート45の分解斜視図、図4はブラシホルダ44及びシールプレート45の径方向断面図である。ただし、図2〜図4において、上下方向は一例を示し、多少ずれていてもよい。なお、ブラシホルダ44の形状は通常の従来品と同じであり、この実施形態の特徴点は、シールプレート45の形状にある。
ブラシホルダ44は、下側へ開口する略角形のブラシ収納部441と、ブラシ収納部441の下部に形成されて内部に回転軸10及びスリップリング11、12の略上半分を収容するスリップリング収容部442をもつ。スリップリング収容部442は、スリップリング11、12の左右に位置して径方向へ延在する側壁部443、444と、回転軸の後端から軸方向に所定間隔を隔てて下方かつ径方向へ延在する後端壁部445とをもつ。図2、図3から明らかなように、スリップリング収容部442の前端側には回転軸10が挿入されるために開口部となっている。
シールプレート45は、スリップリング11、12の左右に位置して上方かつ軸方向へ延在する側壁部453、454と、回転軸の後端から軸方向に所定間隔を隔てて径方向へ延在する後端壁部455と、側壁部453、454及び後端壁部455の下端から横方向へ延在する底板部456と、側壁部453の下部から側壁部454へ向けて横方向に延在する仕切り壁457とを有している。仕切り壁457は、内部空間を上方のスリップリング収容部458と下方の磨耗粉収容部459とに区画している。スリップリング収容部458は上方に開口しており、図3に示すように、ブラシホルダ44の下側開口と連通して全体として一つのスリップリング収容空間を構成している。図2、図3から明らかなように、スリップリング収容部458の前端側には回転軸10が挿入されるために開口部となっている。同じく、磨耗粉収容部459の前端側には型抜き用の開口部が形成されている。
シールプレート45の側壁部453、454及び後端壁部455は、ブラシホルダ44の側壁部443、444及び後端壁部の内側に嵌め込み可能なサイズとされている。シールプレート45は、図3に示すようにブラシホルダ44に向けて上方へ押し込まれてブラシホルダ44と一体の容器となっている。これにより、ブラシホルダ44のスリップリング収容部442とシールプレート45のスリップリング収容部458とは一体化されたスリップリング収容部となる。シールプレート45の側壁部443、444の外表面には軸方向へリブLがそれぞれ形成され、ブラシホルダ44の側壁部443、444の内表面にはリブLが嵌入する嵌め込み溝Vが形成されている。リブLと嵌め込み溝Vとの嵌合により、シールプレート45の脱落が防止されている。
一体化されたスリップリング収容部の前側の開口部と、磨耗粉収容部459の前側の型抜き用の開口部は、図1に示すように樹脂製の開口遮蔽板460を介してリアフレーム6の後端壁60に押しつけられ、この状態にてブラシホルダ44はリアフレーム6に締結されている。これにより、磨耗粉収容部459の前側の開口部は開口遮蔽板460により完全に遮蔽され、一体化されたスリップリング収容部442の前側の開口部は回転軸10の外周近傍の隙間でリアフレーム6内部にわずかに連通するのみとなっている。開口遮蔽板460は、ゴム板などの弾性部材とし、ブラシホルダ44をリアフレーム6に締結する力により防水シール性が確保されることが好適である。
(磨耗粉収容部459及び仕切り壁457)
この実施形態の特徴をなす磨耗粉収容部459及び仕切り壁457の種々の特徴形状について、図2のAA線矢視断面図である図4を参照して詳しく説明する。
第1に、仕切り壁457は、シールプレート45の側壁部453から側壁部454へ向けて回転軸10の略周方向に突出し、更に仕切り壁457の先端部4571は、先端4572に向かうに回転軸10の外周面に近接する向きに昇り傾斜している傾斜面となっている。これにより、仕切り壁457の先端4572とスリップリング11、12の外周面との間の隙間を小さくすることができる。このため、ブラシ磨耗粉がこの隙間を通過して仕切り壁457の上面などに堆積するのを抑止することができる。
第2に、仕切り壁457の先端4572とそれと対向するシールプレート45の側壁部454の内側面との間には磨耗粉収容部459と、その上方の一体化されたスリップリング収容部との間を連通するブラシ磨耗粉落下通路47が形成される。ブラシ磨耗粉落下通路47は仕切り壁457の上記突設により狭窄されているので、ブラシ磨耗粉が仕切り壁457の上面側に飛散するのを抑止することができる。
ブラシ41、42の下端にて生じたブラシ磨耗粉は、図4に示すように、回転軸10の回転に伴い、ブラシ41、42を基準として回転軸10の回転方向下流側に移動し、落下する。ブラシ磨耗粉落下通路47は、ブラシ41、42を基準として回転軸10の回転方向下流側に偏在して配置されている。言い換えると、仕切り壁457は、スリップリング11、12の下方に位置して側壁部453からスリップリング11、12の下側の外周面の回転方向に対して逆向きに突出している。これにより、ブラシ磨耗粉落下通路47を実際のブラシ磨耗粉Pの落下する部位にのみ設けることができるので、磨耗粉収容部459へのブラシ磨耗粉落下を良好に行うことができる。更に、磨耗粉収容部459の上方は、上記したブラシ磨耗粉が落下する部位に設けられたブラシ磨耗粉落下通路47を除いて仕切り壁457に覆われることになるため、磨耗粉収容部内のブラシ磨耗粉再飛散を抑止することができる。
第3に、仕切り壁457は、その先端部から下方へ突出する突起部457Aを有する。このようにすれば、磨耗粉収容部459に堆積したブラシ磨耗粉がブラシ磨耗粉落下通路47を通じて上方のスリップリング収容部442へ再飛散するのを抑止することができる。
第4に、ブラシ磨耗粉落下通路47を隔てて仕切り壁457に対面するシールプレート45の側壁部454は、ブラシ磨耗粉落下通路47下方を斜め下側へ向けて傾斜する磨耗粉滑落斜面454Aを有している。このようにすれば、ブラシ磨耗粉落下通路47直下の磨耗粉滑落斜面454Aに落下したブラシ磨耗粉を、車両振動やエンジン振動などにより磨耗粉滑落斜面454Aの傾斜に沿って磨耗粉収容部459のうちのブラシ磨耗粉落下通路47から離れた部位に良好に誘導することができるので、磨耗粉収容部459に堆積しているブラシ磨耗粉Pがブラシ磨耗粉落下通路47を通じて上方へ再飛散しにくくすることができる。
第5に、磨耗粉収容部459は、車両耐用期間(たとえば10年あるいはそれに相当する走行距離)に生じるブラシ磨耗粉全量を収容可能な容積を有する。このようにすれば、ブラシ装置の交換を防止しつつブラシ磨耗粉を密閉することができる。
第6に、磨耗粉収容部459の左右幅Dのうち、上方に仕切り壁457が延在する部分の横幅d1は、ブラシ磨耗粉落下通路47の横幅d2よりも大きく形成されている。これにより、仕切り壁457の下方及びブラシ磨耗粉落下通路47の下方に形成される磨耗粉収容部459のうち、仕切り壁457で上方を遮蔽された部分が大きいため、ブラシ磨耗粉Pの再飛散を抑止しつつブラシ磨耗粉の最大堆積量を増大させることができる。なお、仕切り壁457の軸方向長さをブラシ磨耗粉落下通路47の軸方向長さよりも増大することもできる。ただし、ブラシ磨耗粉落下通路47は、少なくともスリップリングの軸方向長さ以上とするべきである。これにより、上記と同様の効果を奏することができる。
(実施形態2)
他の実施形態を図5を参照して説明する。ただし、理解を容易化するために、実施形態1と機能が共通する構成要素には同一符号を付すものとする。
この実施形態は、図1〜図4に示す実施形態1のシールプレート45の形状を変更したものである。すなわち、シールプレート45は、側壁部453からスリップリング11、12の軸心直下に形成されたブラシ磨耗粉落下通路47に向けてそれぞれ突出する第1の仕切り壁457Aと、側壁部454からブラシ磨耗粉落下通路47に向けてそれぞれ突出する第2の仕切り壁457Bとをもつ。
第1の仕切り壁457A及び第2の仕切り壁457Bの少なくとも上面は、先端に向かうにつれて降下する下り傾斜をもつ。このようにすれば、第1の仕切り壁457A及び第2の仕切り壁457Bの上面に落下したブラシ磨耗粉は、車両用交流発電機の振動などにより良好にブラシ磨耗粉落下通路47に誘導される。また、回転軸中心に対して対称形に形成されているので、回転軸10の回転方向に関わらず、ブラシ磨耗粉は、磨耗粉収容部459に導かれる。
(実施形態3)
他の実施形態を図6を参照して説明する。ただし、理解を容易化するために、実施形態1、2と機能が共通する構成要素には同一符号を付すものとする。
この実施形態は、図5に示す実施形態2のシールプレート45の形状と変更したものである。すなわち、シールプレート45は、第1の仕切り壁457A及び第2の仕切り壁457Bとスリップリング11、12との間、かつ、ブラシ磨耗粉落下通路47の上方に位置して、シールプレート45の後端壁部455から軸方向前方に突設される第3の仕切り壁457Cを有している。
第3の仕切り壁457Cの左端は第1の仕切り壁457Aの先端よりも図6中、左側に達しており、第3の仕切り壁457Cの右端は第2の仕切り壁457B先端よりも図6中、右側に達している。これにより、第3の仕切り壁457Cは、第1の仕切り壁457A及び第2の仕切り壁457Bとブラシ磨耗粉落下通路47を介して上下方向に重なってる。これにより、ブラシ磨耗粉落下通路47が一種のラビリンス構造となるため、磨耗粉収容部459に堆積したブラシ磨耗粉Pの再飛散を良好に抑止することができる。
しかも、回転軸中心に対して対称形に形成されているので、回転軸10の回転方向に関わらず、ブラシ磨耗粉は、磨耗粉収容部459に導かれる。
(実施形態4)
他の実施形態を図7を参照して説明する。ただし、理解を容易化するために、既述の実施形態と機能が共通する構成要素には同一符号を付すものとする。
この実施形態は、図5に示す第1の仕切り壁457Aと第2の仕切り壁457Bとを軸心Mの直下を越えて更に延在させるとともに、両者を高さ方向へ重なるようにオーバーラップさせている。このようにすれば、ブラシ磨耗粉落下通路47がラビリンス構造となるため、磨耗粉収容部459に堆積したブラシ磨耗粉Pの再飛散を良好に抑止することができる。
(実施形態5)
他の実施形態を図8を参照して説明する。ただし、理解を容易化するために、既述の実施形態と機能が共通する構成要素には同一符号を付すものとする。
この実施形態は、図6に示す第3の仕切り壁457Cを、第1の仕切り壁457A及び第2の仕切り壁457Bの下部に配置したものである。ただし、第3の仕切り壁457Cの頂点は、第1の仕切り壁457Aと第2の仕切り壁457Bの先端より下方に位置しても良くあるいはそれらを越えて更に上方に突出しても良い。第3の仕切り壁457Cの両側面は、図8に示すように山形に傾斜しており、これにより、ブラシ磨耗粉を良好に滑落させて既述の効果を促進することができる。また、回転軸中心に対して対称形に形成されているので、回転軸10の回転方向に関わらず、ブラシ磨耗粉は、磨耗粉収容部459に導かれる。
実施形態1の車両用交流発電機の軸方向断面図である。 一体化されたブラシホルダ及びシールプレートの斜視図である。 ブラシホルダ及びシールプレートの分解斜視図である。 ブラシホルダ及びシールプレートの径方向断面図である。 実施形態2のシールプレート形状を示す径方向断面図である。 実施形態3のシールプレート形状を示す径方向断面図である。 実施形態4のシールプレート形状を示す径方向断面図である。 実施形態5のシールプレート形状を示す径方向断面図である。
符号の説明
1 車両用交流発電機
2 ステータ
3 ロータ
4 ブラシ装置
5 フロントフレーム
6 リアフレーム
7 整流装置
8 樹脂製端面カバー
9 レギュレータ
10 回転軸
11 スリップリング
12 スリップリング
13 界磁コイル
14 ステータコイル
41 ブラシ
42 ブラシ
44 ブラシホルダ
45 シールプレート
47 ブラシ磨耗粉落下通路
441 ブラシホルダのブラシ収納部
442 ブラシホルダのスリップリング収容部
443 側壁部
444 側壁部
454A 磨耗粉滑落斜面
453 側壁部
454 側壁部
455 後端壁部
456 底板部
457 仕切り壁
4571 先端部
4572 先端
457A 突起部
457A 第1の仕切り壁
457B 第2の仕切り壁
457C 第3の仕切り壁
458 シールプレートのスリップリング収容部
459 シールプレートの磨耗粉収容部
460 開口遮蔽板
L リブ
V 嵌め込み溝

Claims (12)

  1. ロータ及びステータを囲覆するフレームと、前記ロータが固定されて前記フレームの一端面から突出する回転軸と、前記回転軸の一端部に設けられたスリップリングと、前記フレームに固定されたブラシ装置とを備え、
    前記ブラシ装置は、前記スリップリングの上方に配置されて前記スリップリングに摺接するブラシと、前記ブラシを押圧するスプリングと、前記ブラシを収納するブラシ収納部を有するブラシホルダと、前記ブラシホルダとともに前記スリップリングの外周を覆うシールプレートとを有し、
    前記ブラシ装置のフレーム側の端面は、前記回転軸を囲んで軸方向フレーム側に開口するとともに前記フレームの一端面との間の隙間が実質的にシールされる開口部を有し、
    前記ブラシ装置の反フレーム側の端面は、前記ブラシホルダ及び前記シールプレートにより密閉されている車両用交流発電機において、
    前記シールプレートは、
    前記スリップリングの下方に形成されてブラシ磨耗粉を収容する磨耗粉収容部と、
    前記スリップリングと前記磨耗粉収容部との間のブラシ磨耗粉落下通路を軸方向に狭搾する狭窄部と、
    を有することを特徴とする車両交流発電機。
  2. 請求項1記載の車両用交流発電機において、
    前記シールプレートは、
    前記スリップリングと前記磨耗粉収容部との間のブラシ磨耗粉落下通路に位置して略軸方向へ突設されて前記狭窄部をなす仕切り壁を有する車両用交流発電機。
  3. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記仕切り壁は、前記シールプレートと一体に樹脂成形されている車両用交流発電機。
  4. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記仕切り壁は、
    前記シールプレートの内側面から前記スリップリングの下側部分の回転方向と逆向きに延在している車両用交流発電機。
  5. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記磨耗粉収容部のうちの前記仕切り壁の下方部分は、前記磨耗粉収容部のうちの前記ブラシ磨耗粉落下通路下方部分よりも大容積とされている車両用交流発電機。
  6. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記シールプレートの前記スリップリングの回転方向両側の内側面から前記ブラシ磨耗粉落下通路へ向けてそれぞれ突出して前記ブラシ磨耗粉落下通路を狭窄する第1の前記仕切り壁及び第2の前記仕切り壁を有する車両用交流発電機。
  7. 請求項6記載の車両用交流発電機において、
    前記第1、第2の仕切り壁の間の空隙と前記スリップリングとの間に位置して前記シールプレートの反フレーム側の内端面から前記第1、第2の仕切り壁と異なる高さにて軸方向フレーム側へ突設されるとともに、前記第1、第2の仕切り壁に対して前記ブラシ磨耗粉落下通路をなす隙間を介して上下方向に重なっている第3の仕切り壁を有する車両用交流発電機。
  8. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記シールプレートの前記スリップリングの回転方向両側の内側面から互いに異なる高さにて前記ブラシ磨耗粉落下通路へ突出する第1の前記仕切り壁及び第2の前記仕切り壁を有し、
    前記第1、第2の仕切り壁部は、前記ブラシ磨耗粉落下通路をなす隙間上下方向に重なっている車両用交流発電機。
  9. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記仕切り壁の先端部から下方へ突出する突起部を有する車両用交流発電機。
  10. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記仕切り壁の上面は、
    その先端に向けて連続的に降下している車両用交流発電機。
  11. 請求項2記載の車両用交流発電機において、
    前記ブラシ磨耗粉落下通路を隔てて前記仕切り壁に対面する側の前記シールプレートの側壁は、前記ブラシ磨耗粉落下通路の下方を斜め下側へ傾斜する磨耗粉滑落斜面を有している車両用交流発電機。
  12. 請求項1記載の車両用交流発電機において、
    前記磨耗粉収容部は、
    所定の車両耐用期間に想定されるブラシ磨耗粉全量を収容可能な容積を有する車両交流発電機。
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