JP4563699B2 - 照明切換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば対物レンズを通して標本を全反射照明又は通常の蛍光観察照明のいずれか一方に切り換える照明切換装置に関する。
近年、生物を蛍光観察する顕微鏡として全反射蛍光顕微鏡(TIRFM:Total Internal Reflection Fluorescence Microscopy)が注目されている。この全反射蛍光顕微鏡は、図12に示すようにカバーガラス100と標本102との境界面で照明光を全反射させ、このときに標本102側に数100nm以下の僅かな領域に浸み出すエバネッセント光103と呼ばれる光を用いて蛍光物質を励起する。この全反射蛍光顕微鏡では、カバーガラス100近傍の僅かな領域の蛍光だけを観察する。全反射蛍光顕微鏡の観察像は、非常に暗いバックグランドとなる。これにより、高いコントラストの蛍光観察及び微弱な蛍光の観察が可能となる。
エバネッセント光103は、カバーガラス100から離れた標本102の深いところに届かない。このため、標本102の深いところの蛍光観察ができない。
従って、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察とを切り換えることで、カバーガラス100近傍の高コントラストな観察と標本102の全体の観察とが分けて行なわれる。特に、反応速度の速い生理現象を観察する場合、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切り換えを高速に行うことが要求される。
対物レンズを通して行う全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切り換え方法は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1は、対物レンズ側に照明光を反射するミラーを平行移動させる。これにより、照明光は、対物レンズへの入射位置を当該対物レンズの光軸から離れる方向に移動させる。この結果、対物レンズから出射する照明光の角度が変化する。特許文献2は、照明光学系の途中にあるミラーの角度を変えることで、対物レンズから出射される照明光の角度を変化させる。
特開平9−159922号公報 特開2002−31762号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように照明光学系の途中に配置されているミラーを平行移動させたり、又は特許文献2に記載されているようにミラーの角度を変化させる構成では、いずれも全反射蛍光観察と通常の蛍光観察とで各々単一のミラーを正確に決められた位置の間で往復移動させる必要がある。
このようなミラーの往復移動では、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切換スピードを高速にする程、ミラーを停止したときの停止位置精度を高めることが困難になる。ミラーの停止位置精度を高めることができなければ、一度切り換えを行った後、再び切り換えを行うと、このときの観察像は、切り換えを行う前の観察像に正確に再現できない。
ミラー位置における照明光の光束の断面積が大きくなると、ミラーサイズの大きいミラーを用いる。このため、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切換スピードの高速化に限界が生じる。ミラーを平行移動させる方式での切換スピードは、例えば時間0.5秒程度を限界とする。ミラーを角度変化させる方式での切換スピードは、例えば0.1秒程度を限界とする。このため、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切換に必要な100分の1秒オーダの高速切換スピードには対応できない。
本発明の照明切換装置は、対象物に対して全反射照明を可能とする開口数を有する対物レンズと、第1のレーザビームを出力する第1のレーザ発振器と、第2のレーザビームを出力する第2のレーザ発振器と、前記第1及び第2のレーザビームを前記対物レンズに導く照明光学系と、前記第1のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第1のシャッタ機構と、前記第2のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第2のシャッタ機構と、前記第1のシャッタ機構を通過した前記第1のレーザビームを伝送する第1の光ファイバと、前記第1の光ファイバにより伝送された前記第1のレーザビームを前記照明光学系の光軸と一致する方向に出射する第1のレーザ出射部と、前記第2のシャッタ機構を通過した前記第2のレーザビームを伝送する第2の光ファイバと、前記第2の光ファイバにより伝送された前記第2のレーザビームを出射する第2のレーザ出射部と、前記第2のレーザ出射部から出射された前記第2のレーザビームを前記照明光学系の光軸からずれた位置で前記照明光学系の光軸に対して平行方向に反射する全反射マイクロプリズムとを具備している。前記照明光学系は、前記第1及び第2のレーザ出射部からそれぞれ出射された前記第1及び第2のレーザビームを平行光線に整形するコリメートレンズと、平行光線に整形されたレーザビームを収束光線にする集光レンズとを備えたテレセントリック光学系の構成を有している。前記ずれた位置は、前記第2のレーザビームが前記対象物を全反射蛍光観察照明で照明する位置である。照明切換装置は、さらに、前記対象物に対する通常の蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を開放すると共に前記第2のシャッタ機構を閉じ、前記対象物に対する全反射蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を閉じると共に前記第2のシャッタ機構を開放するシャッタコントローラを具備している。
本発明の照明切換装置は、対象物に対して全反射照明を可能とする開口数を有する対物レンズと、第1のレーザビームを出力する第1のレーザ発振器と、第2のレーザビームを出力する第2のレーザ発振器と、前記第1及び第2のレーザビームを前記対物レンズに導く照明光学系と、前記第1のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第1のシャッタ機構と、前記第2のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第2のシャッタ機構と、前記第1のシャッタ機構を通過した前記第1のレーザビームを伝送する第1の光ファイバと、前記第1の光ファイバにより伝送された前記第1のレーザビームを出射する第1のレーザ出射部と、前記第1のレーザ出射部から出射された前記第1のレーザビームを前記照明光学系の光軸と一致する方向に反射する全反射マイクロプリズムと、前記第2のシャッタ機構を通過した前記第2のレーザビームを伝送する第2の光ファイバと、前記第2の光ファイバにより伝送された前記第2のレーザビームを前記照明光学系の光軸からずれた位置で前記照明光学系の光軸に対して平行方向に出射する第2のレーザ出射部とを具備している。前記照明光学系は、前記第1及び第2のレーザ出射部からそれぞれ出射された前記第1及び第2のレーザビームを平行光線に整形するコリメートレンズと、平行光線に整形されたレーザビームを収束光線にする集光レンズとを備えたテレセントリック光学系の構成を有している。前記ずれた位置は、前記第2のレーザビームが前記対象物を全反射蛍光観察照明で照明する位置である。照明切換装置は、さらに、前記対象物に対する通常の蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を開放すると共に前記第2のシャッタ機構を閉じ、前記対象物に対する全反射蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を閉じると共に前記第2のシャッタ機構を開放するシャッタコントローラを具備している。
本発明は、全反射蛍光観察と通常の蛍光観察との切換スピードの高速化を図ることができる照明切換装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は照明切換装置を顕微鏡に適用した構成図である。2台の第1と第2のレーザ発振器1、2が設けられている。第1と第2のレーザ発振器1、2の出力端には、それぞれ第1と第2のシャッタ機構3、4が設けられている。第1と第2のシャッタ機構3、4は、それぞれシャッタコントローラ7によって開閉制御される。第1と第2のシャッタ機構3、4の各出力端には、それぞれ第1と第2の光ファイバ5、6が接続されている。
第1と第2のシャッタ機構3、4は、例えば機械的な構造を有する。図2は第1と第2のシャッタ機構3、4の構成例を示す。シャッタ回転軸300に例えば2枚の羽根301、302が矢印A、B方向にそれぞれ回転可能に設けられている。各羽根301、302は、例えば各内側に各凹部303、304を有する半球状に形成されている。各羽根301、302の一端部側にシャッタ回転軸300が設けられている。第1と第2のシャッタ機構3、4は、各羽根301、302を開放した状態で、各羽根301、302の間に第1、第2のレーザ発振器1、2から出力される第1、第2のレーザビームの光軸X、Xが通過するように配置される。第1と第2のシャッタ機構3、4は、例えば液晶シャッタ、AOTF等を用いた電気的なシャッタを用いてもよい。
シャッタコントローラ7は、全反射蛍光観察のモードと通常の蛍光観察のモードとを切り換え制御する。シャッタコントローラ7は、例えば全反射蛍光観察モードのときに第2のシャッタ機構4を開放すると共に第1のシャッタ機構3を閉じる。シャッタコントローラ7は、通常の蛍光観察モードのときに第2のシャッタ機構4を閉じると共に第1のシャッタ機構3を開放する。シャッタコントローラ7は、全反射蛍光観察モードと通常の蛍光観察モードとを交互に高速切換、例えば100分の1秒オーダで高速切換する高速切換モードを有する。
第1と第2の光ファイバ5、6の各端部には、それぞれ第1と第2のレーザ出射部8、9が設けられている。第1の光ファイバ5及び第1のレーザ出射部8は、第1の光伝送部を構成する。第2の光ファイバ6、第2のレーザ出射部9及び後述する全反射マイクロプリズム16は、第2の光伝送部を構成する。
第1と第2のレーザ出射部8、9から出射される第1と第2のレーザビームは、照明光学系10に入射される。照明光学系10は、第1と第2のレーザ出射部8、9から出射された第1と第2のレーザビームを顕微鏡の観察光路に導く。顕微鏡は、観察光路の光軸O上に対物レンズ11を設ける。
照明光学系10は、光軸O’上にコリメートレンズ12、視野絞り13及び集光レンズ14を配置してなる。コリメートレンズ12は、第1と第2のレーザ出射部8、9から出射された各レーザビーム(拡散光線)を平行光線に整形する。コリメートレンズ12は、いわゆる凸パワーを有する。集光レンズ14は、平行光線に整形されたレーザビームを収束光線に整形する。集光レンズ14は、いわゆる凸パワーを有する。
コリメートレンズ12と視野絞り13との間の距離は、コリメートレンズ12の焦点距離fと一致する。視野絞り13と集光レンズ14との間の距離は、集光レンズ14の焦点距離fと一致する。これにより、照明光学系10は、テレセントリック光学系の構成を有する。
照明光路の光軸O’は、観察光路の光軸Oと交わる。光軸O’と光軸Oとの交点上にダイクロイックミラー15が設けられている。カバーガラス100が対物レンズ11上でかつ光軸O上にセットされる。標本102がカバーガラス100上に載せられる。
第1のレーザ出射部8は、レーザ出射方向を照明光路の光軸O’上に一致させて設けられている。第1のレーザ出射部8は、第1のレーザビーム(以下、照明光線Qaと称する)を照明光路の光軸O’と一致する方向に出射する。
このような第1のレーザ出射部8の配置位置であれば、第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaは、照明光学系10を伝送し、ダイクロイックミラー15で折返されて観察光路の光軸O上を伝送し、対物レンズ11に入射し、標本102を通常の蛍光観察照明(落射照明)で照明する。
一方、第2のレーザ出射部9は、レーザ出射方向を照明光路の光軸O’に対して垂直方向に一致させて設けられている。第2のレーザ出射部9は、第2のレーザビーム(以下、照明光線Qbと称する)を照明光路の光軸O’に対して垂直方向に出射する。
全反射マイクロプリズム16が第2のレーザ出射部9のレーザ出射方向上に設けられている。全反射マイクロプリズム16は、照明光路の光軸O’から所定の距離だけずれて配置されている。全反射マイクロプリズム16は、第2のレーザ出射部9から出射された照明光線Qbを垂直方向に反射し、照明光路の光軸O’に対してずれた位置でかつ平行方向に進行させる。
具体的に、照明光線Qbは、照明光路の光軸O’に対して例えば数mm程度ずれた位置で、かつ照明光路の光軸O’に対して平行に進行する。換言すれば、照明光線Qaと照明光線Qbとの各光路の間隔は、例えば数mm程度となる。
このような全反射マイクロプリズム16の配置位置であれば、全反射マイクロプリズム16で反射した照明光線Qbは、照明光学系10を伝送し、ダイクロイックミラー15で折返され、観察光路の光軸Oに対してずれた位置で平行に進行し、対物レンズ11に入射することにより標本102を全反射蛍光観察照明(落射照明)で照明する。
対物レンズ11からの照明光線Qbの出射角度は、対物レンズ11に入射する照明光線Qbの光軸Oからのずれ量によって一義的に定まる。対物レンズ11から出射される照明光線Qbの出射角度は、直接的に全反射マイクロプリズム16での第2のレーザビームの折り返し位置に依存する。
すなわち、全反射マイクロプリズム16は、カバーガラス100に入射する照明光線Qbの入射角を全反射の臨界角よりも大きくする位置に設置される。全反射マイクロプリズム16は、第1のレーザ出射部8から出射される照明光線Qaの光束中に照明光線Qbを進入させない位置に設置される。
図3は全反射の条件を示す摸式図である。例えば、オイル又はガラスの屈折率nは、1.52である。水の屈折率nは、1.33である。レーザビームの入射角をθすると、
sinθ>1.33/1.52
の条件の入射角θのときに、レーザビームは、オイル又はガラスと水との境界で全反射する。
対物レンズ11の開口率NAは、
NA=(オイル又はガラスの屈折率n)×sinθ
の関係を持つ。従って、対物レンズ11の開口率NAが水の屈折率n(=1.33)よりも大きいときにレーザビームは、全反射する。
例えば、倍率60倍の対物レンズ11を用いた場合、対物レンズ11の焦点距離fは、
f=(180mm/60)=3mm
である。ここで、180mmは、対物レンズ11を通った観察光を収束光に変換して結像させる結像レンズの焦点距離であり、顕微鏡の光学構成によって定まる距離である。
レーザビームが全反射するための対物レンズ11の瞳位置における光軸中心からのレーザビームの入射位置までの距離xは、
=3mm(対物レンズ11の焦点距離)×1.33(水の屈折率n)=3.99
となる。
対物レンズ11の瞳径xは、
=3mm(対物レンズ11の焦点距離)×1.45(対物レンズ11の開口率NA)
=4.35
となる。
従って、レーザビームが全反射するレーザ入射範囲は、入射径x〜瞳径xの範囲となる。しかるに、全反射マイクロプリズム16は、入射径x〜瞳径xの範囲にレーザビームを入射させる位置に設けられる。全反射マイクロプリズム16の配置位置は、照明光学系10の投影倍率に応じて変更される。
次に、上記の如く構成された装置の作用について説明する。
先ず、シャッタコントローラ7は、通常の蛍光観察モードにおいて、第2のシャッタ機構4を閉じると共に第1のシャッタ機構3を開く。第1のシャッタ機構3が開いた状態で、第1のレーザ発振器1は、第1のレーザビームを出力する。第1のレーザビームは、第1のシャッタ機構3を通って第1の光ファイバ5に入射する。第1のレーザビームは、第1の光ファイバ5を伝送して第1のレーザ出射部8に至る。
第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaは、拡散光線になる。拡散光線になった照明光線Qaは、コリメートレンズ12を通ることで平行光線になる。平行光線になった照明光線Qaは、視野絞り13を通過し、集光レンズ14を通ることにより収束光線になる。収束光線になった照明光線Qaは、ダイクロイックミラー15で折返され、対物レンズ11の後ろ側焦点位置で集光される。集光された照明光線Qaは、対物レンズ11から平行光線として出射される。対物レンズ11から出射された照明光線Qaは、カバーガラス100に入射する。
このとき照明光線Qaは、照明光路の光軸O’上及び観察光路の光軸O上を通ってカバーガラス100に入射するので、標本102を通常の蛍光観察の励起光として照明する。
一方、シャッタコントローラ7は、全反射蛍光観察モードにおいて、第2のシャッタ機構4を開放すると共に第1のシャッタ機構3を閉じる。第2のシャッタ機構4が開いた状態で、第2のレーザ発振器2は、第2のレーザビームを出力する。第2のレーザビームは、第2のシャッタ機構4を通って第2の光ファイバ6に入射する。第2のレーザビームは、第2の光ファイバ6を伝送して第2のレーザ出射部9に至る。第2のレーザ出射部9から出射された照明光線Qbは、拡散光線になる。
拡散光線になった照明光線Qbは、全反射マイクロプリズム16によって照明光路の光軸O’から所定の距離だけずらされた光路で、かつ照明光路の光軸O’に対して平行方向に折り返される。
照明光線Qbは、コリメートレンズ12を通ることで所定の傾きを持った平行光線になる。平行光線になった照明光線Qbは、視野絞り13を通過し、集光レンズ14を通ることにより照明光路の光軸O’上からずれた状態で、かつ光軸O’に対して平行方向に進行する収束光線になる。収束光線になった照明光線Qbは、ダイクロイックミラー15で折返され、対物レンズ11の後ろ側焦点位置で集光される。集光された照明光線Qbは、対物レンズ11から所定の傾きを持った平行光線として出射される。対物レンズ11から出射された照明光線Qbは、カバーガラス100に入射する。
ここで、全反射マイクロプリズム16での折り返し位置は、カバーガラス100に入射される際の傾きを全反射の臨界角よりも大きくなるように設定されている。これにより、全反射マイクロプリズム16で反射する照明光線Qbは、全反射蛍光観察照明のための励起光になる。
すなわち、照明光線Qbは、カバーガラス100に対して全反射の臨界角よりも大きい入射角で入射する。これにより、標本102側に数100nm以下の僅かな領域に浸み出すエバネッセント光103が発生する。エバネッセント光103により蛍光物質が励起される。この結果、カバーガラス100近傍の僅かな領域の蛍光だけが観察される。
シャッタコントローラ7は、高速切換モードにおいて、全反射蛍光観察モードと通常の蛍光観察モードとを例えば100分の1秒オーダで交互に高速に切換える。すなわち、第1と第2のシャッタ機構3、4は、それぞれ第1と第2のレーザ発振器1、2の各出力端に設けられている。第1と第2のレーザ発振器1、2の各出力端における第1と第2のレーザビームの各ビーム径は小さい。これにより、第1と第2のレーザビームをそれぞれ遮光する面積は狭くなる。従って、第1又は第2のレーザビームを遮光するスピードを例えば100分の1秒オーダで高速化することが可能である。この結果、カバーガラス100に載置された標本102に対する通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とが高速に切り換わる。
このように上記第1の実施の形態によれば、各レーザ発振器1、2の各出力端に第1と第2のシャッタ機構3、4を設けて高速に切り換え、カバーガラス100への入射光の傾きを全反射の臨界角よりも大きくする位置に全反射マイクロプリズム16を配置し、第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaを照明光路の光軸O上に入射させる。これにより、標本102に対する通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とを高速、例えば100分の1秒オーダの高速で切り換えることができる。
第1と第2のシャッタ機構3、4の位置での各レーザビームは、第1と第2のレーザ発振器1、2から出力された第1と第2のレーザビームを整形等せずにそのままの状態で入射する。第1と第2のレーザビームの径は、例えば1mm程度に小さい。従って、第1と第2のシャッタ機構3、4は、それぞれシャッタ開口を小さくできる。この結果、第1と第2のシャッタ機構3、4は、各開閉スピードを高速にすることを可能とする。
通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とに使用する各照明光線Qa、Qbは、それぞれ別々の光路を通るので、照明光学系10内において互いに完全に独立している。これによっても照明光線Qaと照明光線Qbとは、高速に切り換える可能である。
従って、本発明装置は、各照明光線Qa、Qbを切り換えるだけなので、従来のミラーを移動させる方式とは相違する。本発明装置は、通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とを高速に切り換えても、切り換える前の通常の蛍光観察像と全反射蛍光観察像とをそれぞれ正確に再現できる。
全反射マイクロプリズム16を照明光路の光軸O’から所定の距離だけずらして配置するので、全反射マイクロプリズム16の位置位置を照明光路の光軸O’に近接できる。これにより、通常の蛍光観察で用いる照明光線Qaと全反射蛍光観察で用いる照明光線Qbとの各光路の間隔を例えば数mm程度に狭くできる。なお、第1と第2のレーザ出射部8、9は、それぞれ第1と第2の光ファイバ5、6の端面に機械的なコネクタ部を構成するため径がφ5〜10mm程度必要であり、ただ単に並列に並べただけでは、照明光線Qaと照明光線Qbとの間隔を数mm程度に狭くできない。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図4は照明切換装置を顕微鏡に適用した構成図である。第1のレーザ出射部8は、レーザ出射方向を照明光路の光軸O’に対して垂直方向に設定している。これにより、第1のレーザ出射部8は、照明光路の光軸O’に対して垂直方向に照明光線Qaを出射する。
全反射マイクロプリズム16が第1のレーザ出射部8のレーザ出射方向上に設けられている。全反射マイクロプリズム16は、照明光路の光軸O上に配置され、第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaを照明光路の光軸O’上に反射する。
全反射マイクロプリズム16の配置位置であれば、第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaは、照明光学系10を伝送し、ダイクロイックミラー15で反射され、観察光路の光軸O上を進行して対物レンズ11に入射し、標本102を通常の蛍光観察照明で照明する。
第2のレーザ出射部9は、レーザ出射方向を照明光路の光軸O’上から所定距離だけずれた位置に設けられている。第2のレーザ出射部9は、照明光路の光軸O’に対して平行方向に照明光線Qbを出射する。
第2のレーザ出射部9の配置位置であれば、第2のレーザ出射部9から出射された照明光線Qbは、照明光学系10を伝送し、ダイクロイックミラー15で反射される。これにより、照明光線Qbは、観察光路の光軸O’に対してずれた位置で、かつ平行に進行して対物レンズ11に入射し、標本102を全反射蛍光観察照明で照明する。
このように上記第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態における第1と第2のレーザ出射部8、9の位置関係を逆転する。すなわち、第1のレーザ出射部8から出射された照明光線Qaを全反射マイクロプリズム16により反射して光軸O’上に進行させる。第2のレーザ出射部9を照明光路の光軸O’に対して所定距離だけずらして配置し、照明光線Qbを照明光路の光軸O’に対してずれた位置でかつ平行に進行させる。このような構成の上記第2の実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図5は照明切換装置を顕微鏡に適用した構成図である。マイクロプリズム16は、固定した状態にある。第2のレーザ出射部9は、照明光路の光軸O’の軸方向(矢印A方向)に移動可能である。
第2のレーザ出射部9をマイクロプリズム16に対して移動可能にすれば、照明光線Qbの光軸O’に対するずれ量を調整することができる。この調整により全反射蛍光観察における照明光線Qbのカバーガラス100への入射角度が調整できる。
なお、第2のレーザ出射部9を照明光路の光軸O’の軸方向(矢印Cイ方向)に移動可能にするに限らず、第2のレーザ出射部9とマイクロプリズム16とを一体的に照明光路の光軸O’の軸方向に対して直交する方向に移動可能にしてもよい。
カバーガラス100への入射角度の調整は、図6に示すように第1のレーザ出射部8のレーザ出射光路上に全反射マイクロプリズム16を配置して照明光線Qaを光軸O’上に反射する。第2のレーザ出射部9は、照明光路の光軸O’に対して所定距離だけずらして配置する。この配置状態で、第2のレーザ出射部9を照明光路の光軸O’に対して垂直方向(矢印D方向)に移動可能にしてもよい。
このような調整でも、全反射蛍光観察における照明光線Qbのカバーガラス100への入射角度を調整することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図7は照明切換装置を顕微鏡に適用した構成図である。レーザ発振器1が1台設けられている。ビームスプリッタ20がレーザ発振器1のレーザ出力端に設けられる。ビームスプリッタ20は、レーザ発振器1から出力されたレーザビームを2方向に分岐する。
第1と第2のシャッタ機構3、4がそれぞれビームスプリッタ20の各レーザ分岐方向の各出力端部に設けられている。第1のシャッタ機構3のレーザを出射する一方の端部に第1の光ファイバ5が接続されている。第2のシャッタ機構4のレーザを出射する他方の端部に第2の光ファイバ6が接続されている。
このような構成であれば、レーザ発振器1からレーザビームが出力される。レーザビームは、ビームスプリッタ20により2方向に分岐される。分岐された一方のレーザビームは、第1のシャッタ機構3に送られる。他方のレーザビームは、第2のシャッタ機構4に送られる。
この状態で、シャッタコントローラ7は、通常の蛍光観察モード、全反射蛍光観察モード又は高速切換モードにより第1と第2のシャッタ機構3、4をそれぞれ開閉制御する。通常の蛍光観察モード、全反射蛍光観察モード又は高速切換モードにおける各動作は、上記第1の実施の形態と同様である。
このように上記第4の実施の形態によれば、1台のレーザ発振器1から出力されたレーザビームをビームスプリッタ20により2方向に分岐し、各レーザビームをそれぞれ第1と第2のシャッタ機構3、4によって切り換えるので、上記第1の実施の形態と同様に、標本102に対する通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とを高速、例えば100分の1秒オーダの高速で切り換えることができる。
なお、本発明は、上記第1乃至第4の実施の形態に限定されるものでなく、種々に変形することが可能である。
例えば、第1乃至第4の実施の形態は、それぞれ図8又は図9に示すような各撮像光学系を備えることが可能である。図8は第1乃至第4の実施の形態における落射照明系の観察光路の光軸O上に撮像光学系30を設けた構成図である。例えば、ビームスプリッタ31が照明光路の光軸O’と観察光路の光軸Oとの交点上に設けられている。ビームスプリッタ31は、上記第1乃至第4の実施の形態におけるダイクロイックミラー15に代わるものである。ダイクロイックミラー15は、各照明光線Qa、Qbを対物レンズ11側に反射し、かつ対物レンズ11からの標本像を撮像光学系30側に透過する。
観察光路の光軸O上にバリアフィルタ32、結像レンズ33及びCCDカメラ34が設けられている。CCDカメラ34は、対物レンズ11からビームスプリッタ31、バリアフィルタ32を通り、結像レンズ33により結像された標本102の像を撮像する。
標本102の像は、標本102に対して通常の蛍光観察照明、全反射蛍光観察照明、又は通常の蛍光観察照明と全反射蛍光観察照明とを高速に交互に切り換えられたときに得られる像である。
CCDカメラ34は、通常の蛍光観察照明、全反射蛍光観察照明、又は通常の蛍光観察照明と全反射蛍光観察照明とを高速に交互に切り換えられたときに得られた標本102の像を撮像してその画像信号を出力する。
モニタ35は、CCDカメラ34から出力されたる画像信号を入力し、通常の蛍光観察照明、全反射蛍光観察照明、又は通常の蛍光観察照明と全反射蛍光観察照明とを高速に交互に切り換えられたときの像を表示する。
図9は第1乃至第4の実施の形態における透過照明系の観察光路の光軸O上に撮像光学系40を設けた構成図である。対物レンズ11は、照明側対物レンズ11と称する。観察側対物レンズ41が観察光路の光軸O上に設けられている。観察側対物レンズ41は、カバーガラス100を介して照明側対物レンズ11に対向する。観察光路の光軸O上に吸収フィルタ42、結像レンズ33及びCCDカメラ34が設けられている。
CCDカメラ34は、観察側対物レンズ41から吸収フィルタ42を透過し、結像レンズ33により結像された標本102の透過像を撮像する。標本102は、照明側対物レンズ11を通して通常の蛍光観察照明、全反射蛍光観察照明、又は通常の蛍光観察照明と全反射蛍光観察照明とを高速に交互に切り換えたときに得られる。
CCDカメラ34は、標本102の透過像を撮像してその画像信号を出力する。モニタ35は、CCDカメラ34から出力されたる画像信号を入力し、通常の蛍光観察照明、全反射蛍光観察照明、又はこれら通常の蛍光観察照明と全反射蛍光観察照明とを高速に交互に切り換えられたときの像を表示する。
第1乃至第3の実施の形態は、3台以上の複数のレーザ発振器を設けてよい。例えば1台のレーザ発振器から出力されたレーザビームは、照明光路の光軸O’上に入射させる。他の各レーザ発振器から出力された各レーザビームは、それぞれ照明光路の光軸O’に対して互いに異なるずれ量をもった各位置で、かつ光軸O’に対して平行方向に入射させる。
各レーザ発振器1、2は、それぞれ互いに異なる波長の各レーザビームを出力してもよい。例えば、各レーザビームは、標本102の観察の目的に合った各波長を用いる。観察の目的に合った波長のレーザビームを標本102に照射することにより、通常の蛍光観察照明又は全反射蛍光観察照明により標本102の観察が可能になる。
図7に示す1台のレーザ発振器1は、例えば多波長のレーザビームを出力するものに代えてもよい。図10に示すレーザ発振器1を多波長のレーザビームを出力するものに代えれば、各光ファイバ5、6に各波長切換装置50、51がそれぞれ接続される。各波長切換装置50、51は、それぞれ複数の互いに異なる波長のフィルタを円周上に設けている。各波長切換装置50、51は、各軸50a、51aを中心に回転し、観察に必要な波長のフィルタを各光路上にセットする。このように構成しても各照明光線Qa、Qbの波長をそれぞれ観察に必要な波長に選択できる。
各照明光線Qa、Qbを照明光路の光軸O’に入射するのに、レーザ出射部8、レーザ出射部9及び全反射マイクロプリズム16を用いている。これに限らず、図11に示す三角型のミラー52を用いてもよい。
ミラー52は、例えばレーザ出射部8から出射されたレーザビームを照明光路の光軸O’上に入射する。ミラー52は、レーザ出射部9から出射されたレーザビームを照明光路の光軸O’に対してずれた位置でかつ平行方向に入射する。ミラー52は、2つの反射面52a、52bを有する。
各反射面52a、52bは、それぞれ全反射ミラーコーティングを施してある。各反射面52a、52bの成す角度θmは、任意の角度、例えば第1と第2のレーザ出射部8、9からの第1と第2のレーザビームの入射角度に合せて形成される。反射面52aは、第1のレーザ出射部8から出射された第1のレーザビームを反射して照明光路の光軸O’上に入射される。反射面52bは、第2のレーザ出射部9から出射された第2のレーザビームを反射して照明光路の光軸O’に対してずれた位置でかつ平行方向に入射させる。
三角型のミラー52を用いるのに限らず、プリズムを用いてもよい。プリズムを用いても、光量のロスが少なく、非常に効率よくレーザビームを反射できる。
図1及び図4〜7に示すようにレーザ出射部8又は9から出射されたレーザビームは、照明光学系10の光軸O’に対して垂直方向に入射している。これに限らず、レーザ出射部8又は9から出射されたレーザビームは、照明光学系10の光軸O’に対して任意の角度で入射してもよい。入射されたレーザビームは、全反射マイクロプリズム16等により照明光学系10の光軸O’に平行に反射させる。
本発明の照明切換装置は、通常の蛍光観察と全反射蛍光観察とを行う顕微鏡に適用した場合について説明したが、これに限らず、照明を切り換える全ての装置に適用が可能である。
本発明に係わる照明切換装置の第1の実施の形態を示す構成図。 同装置における第1と第2のシャッタ機構の一例を示す構成図。 全反射の条件を示す模式図。 本発明に係わる照明切換装置の第2の実施の形態を示す構成図。 本発明に係わる照明切換装置の第3の実施の形態を示す構成図。 本発明に係わる照明切換装置の第3の実施の形態の他の構成例を示す構成図。 本発明に係わる照明切換装置の第4の実施の形態を示す構成図。 本発明に係わる照明切換装置の第1乃至4の実施の形態における落射照明系の観察光路に撮像光学系を設けた構成図。 本発明に係わる照明切換装置の第1乃至4の実施の形態における透過照明系の観察光路に撮像光学系を設けた構成図。 本発明に係わる照明切換装置の実施の形態に波長切換装置を設けた構成図。 本発明に係わる照明切換装置における変形例を示す構成図。 全反射蛍光観察を示す図。
符号の説明
1:第1のレーザ発振器、2:第2のレーザ発振器、3:第1のシャッタ機構、4:第2のシャッタ機構、5:第1の光ファイバ、6:第2の光ファイバ、300:シャッタ回転軸、301,302:羽根、303,304:凹部、7:シャッタコントローラ、8:第1のレーザ出射部、9:第2のレーザ出射部、16:全反射マイクロプリズム、10:照明光学系、11:対物レンズ、12:コリメートレンズ、13:視野絞り、14:集光レンズ、15:ダイクロイックミラー、100:カバーガラス、102:標本、103:エバネッセント光、20:ビームスプリッタ、30:撮像光学系、31:ビームスプリッタ、32:バリアフィルタ、33:結像レンズ、34:CCDカメラ、35:モニタ、40:撮像光学系、41:観察側対物レンズ、42:吸収フィルタ、50,51:波長切換装置、50a,51a:軸、52:三角型のミラー、52a,52b:反射面。

Claims (5)

  1. 対象物に対して全反射照明を可能とする開口数を有する対物レンズと、
    第1のレーザビームを出力する第1のレーザ発振器と、
    第2のレーザビームを出力する第2のレーザ発振器と、
    前記第1及び第2のレーザビーム前記対物レンズに導く照明光学系と、
    前記第1のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第1のシャッタ機構と、
    前記第2のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第2のシャッタ機構と、
    前記第1のシャッタ機構を通過した前記第1のレーザビームを伝送する第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバにより伝送された前記第1のレーザビームを前記照明光学系の光軸と一致する方向に出射する第1のレーザ出射部と、
    前記第2のシャッタ機構を通過した前記第2のレーザビームを伝送する第2の光ファイバと、
    前記第2の光ファイバにより伝送された前記第2のレーザビームを出射する第2のレーザ出射部と、
    前記第2のレーザ出射部から出射された前記第2のレーザビームを前記照明光学系の光軸からずれた位置で前記照明光学系の光軸に対して平行方向に反射する全反射マイクロプリズムとを具備し、
    前記照明光学系は、前記第1及び第2のレーザ出射部からそれぞれ出射された前記第1及び第2のレーザビームを平行光線に整形するコリメートレンズと、平行光線に整形されたレーザビームを収束光線にする集光レンズとを備えたテレセントリック光学系の構成を有し、前記ずれた位置は、前記第2のレーザビームが前記対象物を全反射蛍光観察照明で照明する位置であり、さらに、
    前記対象物に対する通常の蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を開放すると共に前記第2のシャッタ機構を閉じ、前記対象物に対する全反射蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を閉じると共に前記第2のシャッタ機構を開放するシャッタコントローラ具備することを特徴とする照明切換装置。
  2. 前記第2のレーザ出射部は、前記照明光学系の光軸の方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の照明切換装置。
  3. 対象物に対して全反射照明を可能とする開口数を有する対物レンズと、
    第1のレーザビームを出力する第1のレーザ発振器と、
    第2のレーザビームを出力する第2のレーザ発振器と、
    前記第1及び第2のレーザビーム前記対物レンズに導く照明光学系と、
    前記第1のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第1のシャッタ機構と、
    前記第2のレーザ発振器のレーザ出力端に設けられた第2のシャッタ機構と、
    前記第1のシャッタ機構を通過した前記第1のレーザビームを伝送する第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバにより伝送された前記第1のレーザビームを出射する第1のレーザ出射部と、
    前記第1のレーザ出射部から出射された前記第1のレーザビームを前記照明光学系の光軸と一致する方向に反射する全反射マイクロプリズムと、
    前記第2のシャッタ機構を通過した前記第2のレーザビームを伝送する第2の光ファイバと、
    前記第2の光ファイバにより伝送された前記第2のレーザビームを前記照明光学系の光軸からずれた位置で前記照明光学系の光軸に対して平行方向に出射する第2のレーザ出射部とを具備し
    前記照明光学系は、前記第1及び第2のレーザ出射部からそれぞれ出射された前記第1及び第2のレーザビームを平行光線に整形するコリメートレンズと、平行光線に整形されたレーザビームを収束光線にする集光レンズとを備えたテレセントリック光学系の構成を有し、前記ずれた位置は、前記第2のレーザビームが前記対象物を全反射蛍光観察照明で照明する位置であり、さらに、
    前記対象物に対する通常の蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を開放すると共に前記第2のシャッタ機構を閉じ、前記対象物に対する全反射蛍光観察照明のモードのときに前記第1のシャッタ機構を閉じると共に前記第2のシャッタ機構を開放するシャッタコントローラ具備することを特徴とする照明切換装置。
  4. 前記第2のレーザ出射部は、前記照明光学系の光軸に対して垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の照明切換装置。
  5. 全反射蛍光観察モードで入射される前記第2のレーザは、対物レンズの入射径と瞳径の間に照明光学系で投影されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかひとつに記載の照明切換装置。
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