JP4593261B2 - 周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法 - Google Patents

周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法に関するものである。
従来より、PLL(Phase Locked Loop)回路を用いて基準信号に同期した信号を出力する周波数シンセサイザが知られている。また、デジタル周波数シンセサイザとして、DDS(Direct Digital Synthesizer)を用いたデジタル式のものもある。かかる周波数シンセサイザは、ROM(Read Only Memory)に三角関数のデータを記憶し、このデータを読み出して直接、正弦波を生成するようにしたものである。
さらには、正弦波の代わりに三角波データを用い、直線補間を行うことにより、ROMを用いることなく基準信号に同期した信号を出力する周波数シンセサイザもある(例えば、特許文献1参照)。
この周波数シンセサイザでは、ROMを備える必要がなく、また、折り返しスペクトルも発生しないため、この折り返しスペクトルを除去するためのフィルタも不要となる。このため、この周波数シンセサイザでは、回路規模の縮小が期待される。
かかるデジタル周波数シンセサイザは、基準信号生成部と、PLL回路と、を備える。また、基準信号生成部は、三角波変換回路と、D/A変換器と、直線補間回路と、コンパレータと、を備える。三角波変換回路は基準信号の位相に対応した三角波データを生成し、D/A変換器は、生成された三角波の隣接サンプル間差分データをアナログデータに変換する。
直線補間回路は、このアナログデータをサンプルホールドして積分する。そして、コンパレータは、直線補間回路の出力電圧のゼロクロスタイミングを検出する。そして、PLL回路は、コンパレータが検出したゼロクロスタイミングの位相とPLL回路の出力信号の位相とを比較して、基準信号の位相に位相が同期した周波数の信号を出力する。
この基準信号生成部には、システムクロックが供給され、基準信号生成部は、システムクロックに同期して直線補間回路をリセットし、リセットを解除する。
特開平5−206732号公報(第3−4頁、図1)
しかし、基準信号生成部が備えるD/A変換器には、オフセット誤差、2次、3次歪みによる誤差が生じる場合がある。
このような誤差があると、出力電圧のゼロクロスタイミングが正規のゼロクロスタイミングからずれてしまい、出力電圧のゼロクロスタイミングのずれは、リセットタイミングからの時間が経過するに従って大きくなる。
従来の周波数シンセサイザでは、システムクロックに同期して直線補間回路をリセットしている。通常、システムクロックとゼロクロスタイミングとの相対位置は常に変動しており、そのため、リセットタイミングとゼロクロスタイミングとの時間間隔も常に変動している。
従って、このD/A変換器にこのオフセット誤差があるとき得られるゼロクロスタイミングと、正規のゼロクロスタイミングとの時間ずれの大きさも変動することになる。
このようなゼロクロスタイミングから作成された基準タイミング信号によって制御されたPLL回路のVCO(Voltage Controlled Oscillators)制御電圧は、図16に示すように変動する。
これに伴って、出力信号の周波数も変動する。このときの周波数変動特性のシミュレーション結果を図17に示す。尚、このシミュレーションの条件は、位相比較周波数8051kHz、PLL回路の周波数を50分周、D/A変換器のオフセット誤差0.3%、2次歪み0.3%である。周波数の変動幅は、2.9μs周期で、213kHzになる。
また、このときの周波数スペクトルは、図18に示すような特性になり、周波数特性に妨害(雑音)スペクトルが含まれてしまい、周波数特性が低下する。このため、特に、三角波データを用いた周波数シンセサイザでは、D/A変換器に高い精度が要求されることになる。
上記D/A変換器の誤差のうち、通常、2次、3次歪みによる誤差は、オフセット誤差と比較して小さい。しかし、2次、3次歪みによる誤差は、D/A変換器の入力データの2乗、3乗に比例し、オフセット誤差だけを低減しても、周波数特性は改善されない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、周波数特性を良好にすることが可能な周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る周波数シンセサイザは、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の観点に係る周波数シンセサイザは、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データに基づいて、前記交差タイミングを予測する交差タイミング予測部と、を備え、
前記位相量設定部は、前記交差タイミング予測部が前記交差タイミングを予測したときに、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する、ことを特徴とする
また、本発明の第3の観点に係る周波数シンセサイザは、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
前記位相データ出力部が出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、
前記基準タイミング信号出力部が前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号生成部が生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御部と、
前記同期信号を分周し、分周した分周信号を出力する分周部と、を備え、
前記比較タイミング信号生成部は、
前記分周部が出力した分周信号を遅延させる第1の遅延部と、
前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて前記第1の遅延部が遅延させる分周信号の遅延量を設定するとともに、遅延量を設定して遅延させた信号をリセット解除信号として前記リセット制御部に出力する遅延量設定部と、
前記遅延量設定部が出力したリセット解除信号をさらに一定時間遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として生成する第2の遅延部と、を備えた、
ことを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法は、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
前記出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第5の観点に係る周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法は、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、
前記位相データを出力するステップで出力した位相データに基づいて、前記交差タイミングを予測する交差タイミング予測ステップと、を備え、
前記進め位相量を設定するステップでは、前記交差タイミング予測ステップが前記交差タイミングを予測したときに、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する、
ことを特徴とする。
本発明の第6の観点に係る周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法は、
基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
前記出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、
前記基準タイミング信号を出力するステップで前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号を生成するステップで生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御ステップと、
前記同期信号を分周し、分周した分周信号を出力する分周ステップと、を備え、
前記比較タイミング信号を生成するステップは、
前記分周ステップで出力した分周信号を遅延させる第1の遅延ステップと、
前記進め位相量を設定するステップによって設定された進め位相量に基づいて前記第1の遅延ステップで遅延させる分周信号の遅延量を設定するとともに、遅延量を設定して遅延させた信号をリセット解除信号として出力する遅延量設定ステップと、
前記遅延量設定ステップで出力したリセット解除信号をさらに一定時間遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として生成する第2の遅延ステップと、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、周波数特性を良好にすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る装置を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る周波数シンセサイザの構成を図1に示す。
実施形態1に係る周波数シンセサイザは、PLL回路1と、基準信号生成部2と、を備える。
この周波数シンセサイザは、DDS(Direct Digital Synthesizer)の代わりに、基準信号を直線補間した図2に示すような電圧信号を用い、基準信号の位相に同期信号としてのクロックVCO_CLKの位相を同期させるようにしたものである。
また、この周波数シンセサイザは、D/A変換器204の2次、3次歪み誤差による影響を低減するために、位相データを小さくなるように修正し、さらに、位相データの修正に伴ってゼロクロスのタイミングを修正するようにしたものである。
まず、その概要について説明する。D/A変換器204の出力値は、数1によって表される。

D/A変換器の2次、3次歪みは、D/A変換器204に供給されたデータの2乗、3乗に比例する。
図2に示すように、時刻t12は、本来のゼロクロスタイミングに対応している。PLL回路1は、本来、この時刻t12における基準信号の位相とPLL回路1が出力するクロックVCO_CLKの位相とを比較する。
尚、時刻t10は、システムクロックCLKのクロックタイミングであり、システムクロックCLKのクロックタイミングは、直線補間回路206に電流を供給するタイミングでもある。
D/A変換器204に2次、3次歪みがあるとき、この歪みによる周波数変動を小さくするためには、D/A変換器204をできるだけ狭い入力データ範囲で使用することが有効である。例えば、ゼロクロスタイミングを、時刻t10の直後に設定できれば、時刻t10に至るまでの電圧信号の立ち下がりの傾きは小さくなる。尚、時刻t10から時刻t13に至る立ち上がりの傾きは、基準信号の周波数によって決定される。つまり、時刻t10に至るまでD/A変換器204に供給されるデータは微少なマイナスデータに限定されるようになり、D/A変換器204の入力データは狭い入力データ範囲内のデータとなる。
従って、直線S0’で示すように、直線S0の傾きを維持しつつ、時刻t10におけるデータd1’の絶対値を小さくすれば、D/A変換器204の高次歪みによる影響を小さくすることができる。
このような考え方に基づいて、実施形態1に係る周波数シンセサイザは、データを修正する。修正後のデータを、それぞれ、d1’、d2’とすると、d1’、d2’は、次の数2によって表される。
このため、実施形態1では、時刻t12よりもmクロック前のクロックVCO_CLKの出力タイミングと時刻t11における基準タイミング信号の出力タイミングとを比較するものとする。
位相比較に、本来のクロックVCO_CLKよりもmクロック前のパルスを使用すれば、対応するゼロクロスタイミングの位相も2mπ/Nだけ変更すればよい。
このようにすれば、ゼロクロスタイミングである時刻t12における基準タイミング信号の出力タイミングとクロックVCO_CLKの出力タイミングと、を比較することと同じことになる。
そして、このようにすれば、D/A変換器204に2次、3次歪みがあった場合でも、ゼロクロスタイミングを精度良く調整することが可能となる。実施形態1に係る周波数シンセサイザは、このような考え方に基づいて構成される。
PLL回路1は、位相比較器101と、LPF102と、VCO(Voltage Controlled Oscillators)103と、N分周カウンタ104と、タイミング設定部105と、からなる。
PLL回路1は、基準信号生成部2が出力した基準信号の位相に位相が同期した同期信号を生成するものである。PLL回路1は、位相比較器101と、LPF(Low Pass Filter)102と、VCO103と、N分周カウンタ104と、タイミング設定部105と、を備える。
位相比較器101は、基準信号生成部2が出力する基準タイミング信号の出力タイミングとタイミング設定部105が出力する比較タイミング信号の出力タイミングとを比較し、両信号の出力タイミング差を信号レベルで示す位相差信号を生成するものである。
LPF102は、位相比較器101が生成した位相差信号の予め設定されたカットオフ周波数よりも高域成分を除去するものである。
VCO103は、高域成分が除去された位相差信号の信号レベルに基づいて、周波数を修正設定し、修正設定した周波数の同期信号として、周波数foutのクロックVCO_CLKを生成するものであり、周波数シンセサイザは、このVCO103が生成したクロックVCO_CLKを出力する。
N分周カウンタ104は、VCO103が出力するクロックVCO_CLKをカウントし、N個カウントする毎に、タイミング信号としてパルス信号Pnを生成することにより、クロックVCO_CLKをN分周するものである。N分周カウンタ104は、生成したパルス信号Pnをタイミング設定部105に供給する。
タイミング設定部105は、クロック数出力部214が設定したクロック数xに基づいてパルス信号Pnの位相を調整し、比較タイミング信号としての信号Svを生成するものである。
タイミング設定部105は、遅延回路部151と、クロック選択部152と、からなり、クロック数出力部214が設定したクロック数mだけ、信号Svの出力タイミングを早めるように構成されている。
遅延回路部151は、N分周カウンタ104が出力したパルス信号Pnを遅延させるものであり、q個のDFF5_1〜5_q(qは自然数)を備える。DFF5_qの入力端はN分周カウンタ104の出力端に接続される。DFF5_(q−1)〜5_1の入力端は、それぞれ、DFF5_q〜5_2の出力端に接続される。そして、DFF5_q〜5_1は、供給された信号を、それぞれ、VCO103が出力するクロックVCO_CLKの次の立ち上がりに同期して出力する。
クロック選択部152は、クロック数出力部214からクロック数xが供給されて、遅延回路部151のq個のDFF5−1〜5−qの数を設定することにより、パルス信号Pnの遅延量を設定するものである。クロック選択部152は、クロック数x=0が供給されると、DFF5_1の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続する。
また、クロック選択部152は、クロック数xとしてmが供給されると、図3に示すように、DFF5_(m−1)の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続する。
図1に戻り、基準信号生成部2は、供給されたシステムクロックCLKに同期して動作し、PLL回路1に供給する基準タイミング信号を生成するものである。基準信号生成部2は、位相発生部201と、遅延回路部202と、減算器203と、D/A変換器204と、電流源205と、直線補間回路206と、コンパレータ207と、RSFF(Reset Flip-Flop)208と、リセット部209と、リセット制御部210と、ゼロクロス検出器211と、DFF212,213と、クロック数出力部214と、を備える。
位相発生部201は、周波数データd1と変調データd2とが供給されて、システムクロックCLKに同期して、基準信号の位相を示す位相データを生成して順次、出力するものである。位相発生部201は、図4に示すように、位相アキュムレータ221と加算器222とからなる。
位相アキュムレータ221は、供給された周波数データd1を積分するものであり、加算器223と遅延器224とからなる。
加算器223は、供給された周波数データd1と遅延器224の出力データとを加算して、積分データを生成するものである。遅延器224は、加算器223が出力した積分データを加算器223に供給するものである。
尚、加算器223は、予め設定されたビット数を有するものであり、積分データは、このビット数を超えるとオーバーフローする。従って、位相アキュムレータ221が出力するデータによる波形は鋸波状になる。
加算器222は、周波数データd1と変調データd2とに基づいて位相データd11を生成する。位相発生部201は、生成した一連の位相データd11を位相データ列として遅延回路部202に供給する。
図1に戻り、遅延回路部202は、ゼロクロスタイミングとゼロクロス検出器211の位相反転の検出タイミングとを対応させるために、位相データを遅延させるものである。遅延回路部202は、レジスタ(図中、「REG」と記す。)231〜235と、データ修正部236と、を備える。
レジスタ231〜235は、それぞれ、供給された位相データを次のシステムクロックCLKの立ち上がりに同期して出力するものである。
データ修正部236は、レジスタ232が出力した位相データを数2に従って修正するものである。尚、遅延回路部202は、データd1’、d2’に相当するデータ以外のデータを0とする。
レジスタ231の入力端は、位相発生部201の出力端に接続され、レジスタ232の入力端は、レジスタ231の出力端に接続される。データ修正部236の入力端は、レジスタ232の出力端に接続される。レジスタ233〜235の入力端は、それぞれ、データ修正部236の出力端、レジスタ233〜234の出力端に接続される。
減算器203は、レジスタ234が出力した位相データd16からレジスタ235が出力した位相データd17を減算して、両位相データの差分データd18を生成するものである。減算器203は、レジスタ234の出力端とレジスタ235の出力端との間に接続される。そして、減算器203は、取得した差分データd18をD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、減算器203から供給された差分データd18を順次、アナログデータに変換するものである。
電流源205と直線補間回路206は、D/A変換器204が変換したアナログデータを積分することによって、位相データd11に対応した信号レベルと信号レベルとの間を直線補間した電圧信号を生成するものである。
電流源205は、D/A変換器204が変換したアナログデータに対応する電流値の電流を生成して直線補間回路206に供給する。直線補間回路206は、供給された電流を充放電することにより積分し、位相データd11に対応した信号レベルと信号レベルとの間を直線補間した電圧信号として、信号S11を生成する。
コンパレータ207は、直線補間回路206が出力した信号S11の電圧と予め設定されたゼロ電圧とを比較し、信号S11の信号レベルが負からゼロ電圧を越えたゼロクロスタイミングで、H(ハイ)レベルの信号S12を出力するものである。
尚、コンパレータ207の出力端には、信号S11がゼロクロスタイミング近傍以外でゼロ電圧を越えても信号S12の信号レベルがHレベルにならないように、信号S13をマスクするマスク回路(図示せず)が接続される。
RSFF208は、ゼロクロスタイミングで、基準タイミング信号としてのHレベルの信号S12を出力するものである。この基準タイミング信号は、基準信号の特定位相を示す信号である。
RSFF208は、コンパレータ207のHレベルの出力信号S12でリセットされて、信号S13の信号レベルをHレベルにする。また、RSFF208は、DFF213のHレベルの出力信号t2でリセットされて、信号S13の信号レベルをLレベルにする。
リセット部209とリセット制御部210とは、RSFF208がHレベルの信号S13を出力したときに、信号S11をゼロ電圧にリセットし、リセット解除信号Soffが供給されて前記リセットを解除するものである。
リセット部209は、オンして直線補間回路206の信号S11の電圧をゼロ電圧にリセットするためのものである。
リセット制御部210は、RSFF208から、Hレベルの信号S13が出力されたときに、リセット部209を制御して信号S11をゼロ電圧にリセットし、Hレベルのリセット解除信号Soffが供給されたときにリセットを解除する。
尚、基準信号生成部2は、リセット解除信号Soffを自回路内で生成する。例えば、基準信号生成部2は、ゼロタイミングから所定時間をカウントするタイマを備えて、リセット解除信号Soffを生成する。そして、基準信号生成部2は、タイマがゼロタイミングから所定時間をカウントしたときに、リセット解除信号Soffをリセット部209に供給する。
ゼロクロス検出器211は、位相発生部201が出力した位相データに基づいてゼロクロスタイミングを予測するものである。ゼロクロス検出器211は、位相データd12,d13を比較して両位相の反転を検出し、位相データd12,d13がそれぞれ、正、負のときに、ゼロクロスタイミングになると予測する。
DFF212,213は、ゼロクロス検出器211のゼロクロスタイミングを、システムクロックCLKの立ち上がり毎に遅延出力するためのものである。
クロック数出力部214は、電流源205と直線補間回路206とがゼロクロスタイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが、ゼロ電圧に近づくように、基準信号の特定位相の進め位相量を設定するものである。
クロック数出力部214は、この進め位相量をVCO103が生成したクロックVCO_CLKのクロック数を用いて設定する。
クロック数出力部214は、スイッチ241と、レジスタ242と、位相チェック部243と、からなる。
スイッチ241は、ゼロクロス検出器211の出力信号t0が供給されたときに、遅延回路部202のレジスタ232が出力したデータd13を取り込むためのものである。スイッチ241は、出力信号t0が供給されたときに、遅延回路部202のレジスタ232の出力端とクロック数出力部214のレジスタ242の入力端とを接続する。レジスタ242は、取り込んだデータd13の位相データを保持するためのものである。
位相チェック部243は、レジスタ242が保持した位相データに基づいてデータd13の位相をチェックするものである。クロック数出力部214は、位相チェック部243がチェックしたデータd13の位相に基づいてクロック数xをPLL回路1及びデータ修正部236に出力する。
このように、クロック数出力部214は、ゼロクロス検出器211の出力信号t0が供給されたときに、進め位相量を示すクロック数x=mをPLL回路1及びデータ修正部236に出力する。
次に実施形態1に係る周波数シンセサイザの動作を説明する。
まず、データ修正を行わない場合の動作について説明する。
位相発生部201は、図5に示すような位相データd11をシステムクロックCLKに同期して一定周期で順次、出力するものとする。レジスタ231〜235は、システムクロックCLKに同期して、順次、位相データを遅延出力する。
時刻t21において、レジスタ231が位相データd12=Cを出力し、レジスタ232が位相データd13=Bを出力したとき、ゼロクロス検出器211は、ゼロクロスタイミングを予測して、Hレベルの信号t0をDFF212とデータ修正部236とクロック数出力部214とに出力する。
クロック数出力部214は、Hレベルの信号t0が供給されると、スイッチ241を制御してレジスタ232の出力端とレジスタ242の入力端とを接続する。
時刻t22になると、レジスタ232は、位相データd13=Cを出力し、クロック数出力部214のレジスタ242は、ゼロクロスタイミング直前の位相データd13=Cを取り込む。
クロック数出力部214の位相チェック部243は、位相データd13=Cを取り込むと、レジスタ242が保持している位相データd13=Bに基づいてクロック数xを算出する。
クロック数x=0となり、クロック数出力部214は、x=0をデータ修正部236に供給する。データ修正部236は、Hレベルの信号t0が供給されたときに、x=0が供給された場合、データ修正は行わない。
また、位相チェック部243は、x=0をPLL回路1のクロック選択部152にも出力する。クロック選択部152は、x=0が供給されると、DFF5_1の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続する。
時刻t23になると、レジスタ234,235は、それぞれ、位相データd16=B,d17=0を出力する。減算器203は、出力された位相データd16=B,d17=0の差分データd18=Bを求め、求めた差分データd18=BをD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、差分データd18=Bをアナログデータに変換する。電流源205は、図6(a)に示すように、このアナログデータに対応する電流値の直線補間回路206に供給する。直線補間回路206の信号S11の電圧は、図6(b)に示すように、時刻t23〜t24において、低下する。
尚、時刻t23よりも前の時刻t31において、基準信号生成部2は、リセット制御部にリセット解除信号Soffを供給する。そして、信号S11のリセットは解除される。
時刻t24になると、図5に示すように、レジスタ234,235は、それぞれ、位相データd16=C,d17=Bを出力する。減算器203は、出力された位相データd16=C,d17=Bの差分データd18=(C−B)を求め、求めた差分データd18=(C−B)をD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、差分データd18=(C−B)をアナログデータに変換する。電流源205は、図6(a)に示すように、このアナログデータに対応する電流値の電流を直線補間回路206に供給する。直線補間回路206の信号S11の電圧は、図6(b)に示すように、上昇する。
信号S11の電圧が上昇して、時刻t32において、ゼロ電圧を下から上に横切ると、コンパレータ207は、図6(c)に示すように、Hレベルの信号S12をRSFF208に出力してRSFF208をセットする。この時刻t32がデータ修正を行わなかった場合のゼロクロスタイミングになる。
RSFF208は、セットされて、図6(d)に示すように、Hレベルの信号S13を出力する。基準信号生成部2は、周波数fRの基準信号の基準タイミング信号として、この信号S13をPLL回路1の位相比較器101に出力する。
一方、PLL回路1のVCO103は、図6(f)に示すようなクロックVCO_CLKを出力する。N分周カウンタ104は、クロックVCO_CLKのクロック数をカウントして、Nカウントする毎にHレベルのパルス信号Pnをタイミング設定部105に出力する。
クロック選択部152がDFF5_1の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続するため、タイミング設定部105は、図6(h)に示すように、時刻t32のゼロクロスタイミングにおいて、Hレベルの信号Svを位相比較器101に出力する。
次に、図6、図7に基づいて、データ修正を行う場合(x=m)について説明する。図7に示すように、時刻t21において、レジスタ231が位相データd12=Cを出力し、レジスタ232が位相データd13=Bを出力すると、ゼロクロス検出器211は、ゼロクロスタイミングを予測して、Hレベルの信号t0をDFF212とデータ修正部236とクロック数出力部214とに出力する。
クロック数出力部214は、Hレベルの信号t0が供給されると、スイッチ241を制御してレジスタ232の出力端とレジスタ242の入力端とを接続する。
時刻t22になると、レジスタ232は、位相データd13=Cを出力し、クロック数出力部214のレジスタ242は、ゼロクロスタイミング直前の位相データd13=Cを取り込む。
クロック数出力部214の位相チェック部243は、位相データd13=Cを取り込むと、レジスタ242が保持している位相データd13=Bに基づいてクロック数xを算出する。
算出した値がx=mになると、クロック数出力部214は、x=mをデータ修正部236に供給する。
データ修正部236は、Hレベルの信号t0が供給され、x=mが供給されて、数2に従って、位相データd13=Bを位相データB’に修正する。データ修正部236は、修正した位相データB’をレジスタ233に出力する。また、DFF212は、Hレベルの信号t1をDFF213に出力する。
また、位相チェック部243は、x=mをPLL回路1のクロック選択部152にも出力する。クロック選択部152は、x=mが供給されると、図3に示すように、DFF5_(m−1)の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続する。
時刻t23になると、レジスタ234,235は、それぞれ、位相データd16=B’,d17=0を出力する。減算器203は、出力された位相データd16=B’,d17=0の差分データd18=B’を求め、求めた差分データd18=B’をD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、差分データd18=B’をアナログデータに変換する。電流源205は、図6(A)に示すように、このアナログデータに対応する電流値の電流を直線補間回路206に供給する。直線補間回路206の信号S11の電圧は、図6(B)に示すように、時刻t23〜t24において、低下する。
尚、時刻t23よりも前の時刻t33において、基準信号生成部2は、リセット制御部210にリセット解除信号Soffを供給する。そして、信号S11のリセットは解除される。
また、DFF213は、Hレベルの信号t2をRSFF208のリセット端子(R)に供給する。図6(C)に示すように、RSFF208は、リセット端子(R)にHレベルの信号t2が供給されると、リセットされる。
図7に示すように、時刻t24になると、レジスタ234,235は、それぞれ、位相データd16=C’,d17=B’を出力する。減算器203は、出力された位相データd16=C’,d17=B’の差分データd18=(C’−B’)を求め、求めた差分データd18=(C’−B’)をD/A変換器204に供給する。
D/A変換器204は、差分データd18=(C’−B’)をアナログデータに変換する。電流源205は、図6(A)に示すように、このアナログデータに対応する電流値の電流を直線補間回路206に供給する。直線補間回路206の信号S11の電圧は、図6(B)に示すように、上昇する。
信号S11の電圧が上昇して、時刻t34において、ゼロ電圧を下から上に横切ると、コンパレータ207は、図6(C)に示すように、Hレベルの信号S12をRSFF208に出力してRSFF208をセットする。この時刻t34がデータ修正を行った場合のゼロクロスタイミングになる。
RSFF208は、セットされて、図6(D)に示すように、Hレベルの信号S13を出力する。基準信号生成部2は、周波数fRの基準信号の基準タイミング信号として、この信号S13をPLL回路1の位相比較器101に出力する。
クロック選択部152は、クロック数出力部214からクロック数x=mが供給されて、DFF5_(m−1)の出力端とクロック選択部152の出力端とを接続する。このように接続されると、図8に示すように、遅延回路部151は、パルス信号Pnが供給されてから(q−m)クロック目で、信号Svを出力する。
即ち、遅延回路部151は、データ修正を行わない場合と比較して、mクロックだけ早く、信号Svを出力する。このため、タイミング設定部105は、図6(H)に示すように、システムクロックCLKのクロックタイミング直後の早められた時刻t34において、Hレベルの信号Svを位相比較器101に出力する。
図6(b),(h)と、図6(B),(H)と、を比較すると、データ修正を行わなかった場合のゼロクロスタイミングは、図6(b)に示すように時刻t32である。データ修正を行わない場合、信号Svの信号レベルは、図6(h)に示すように、このゼロクロスタイミングにおいてHレベルとなる。
一方、データ修正を行なった場合のゼロクロスタイミングは、図6(B)に示すように時刻t34である。データ修正を行なった場合、信号Svの信号レベルは、図6(H)に示すように、このゼロクロスタイミングにおいてHレベルとなる。
時刻t34は、時刻t34よりもmクロックに対応する時間だけ、早くなっている。従って、図6(H)に示すようなデータ修正を行なった場合の信号Svの信号レベルは、図6(h)に示すようなデータ修正を行わない場合の信号Svと比較して、mクロックだけ早められている。
そして、図6(B)に示すように、データ修正を行う場合の時刻t24における信号S11の信号レベルは、図6(b)に示すデータ修正を行わない場合の信号S11の信号レベルよりも小さくなる。
このため、時刻t24に至るまでのD/A変換器204に供給されるデータは微少なマイナスデータに限定され、D/A変換器204の入力データは狭い入力データ範囲内のデータとなる。従って、D/A変換器204の2次、3次歪みによる周波数変動は小さくなる。
以上説明したように、本実施形態1によれば、PLL回路1のタイミング設定部105が、予測されるゼロクロスのタイミングを所定クロックx=mだけ早めるようにして、データ修正部236が位相データを小さくなるように修正した。従って、D/A変換器204の2次、3次歪みによる影響を低減することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る周波数シンセサイザは、D/A変換器の2次、3次歪みによる影響を低減するだけでなく、さらに、ゼロクロスタイミングから一定時間前にリセットを解除することにより、D/A変換器のオフセット誤差の影響を低減するように構成されたものである。
実施形態2に係る周波数シンセサイザは、図9に示すようにゼロクロスのタイミングt42から、予め設定された時間TXだけ前の時刻t41において、リセットを解除するように構成されている。
このように、リセット解除タイミングとゼロクロスタイミングとの時間位置を一定にすることができれば、PLL回路1のVCO制御電圧の変動は非常に小さくなる。VCO制御電圧の変動は非常に小さくなれば、この変動による妨害スペクトルを低減することができ、周波数特性を良好にすることができる。
実施形態2に係る周波数シンセサイザの構成を図10に示す。
実施形態2に係る周波数シンセサイザは、PLL回路1のタイミング設定部105に遅延回路部153を備える。
遅延回路部153は、p個のDFF6_1〜6_pを備える。DFF6_1の入力端はクロック選択部152の一端に接続され、DFF6_2〜6_pの入力端は、それぞれ、DFF6_1〜6_(p−1)の出力端に接続される。
そして、DFF6_1〜6_(p−1)は、それぞれ、供給された信号を、VCO103が出力するクロックVCO_CLKの次の立ち上がりに同期して出力する。そして、DFF6_pは、信号SvをVCO103が出力するクロックVCO_CLKの次の立ち上がりに同期して、位相比較器101に出力する。
クロック選択部152は、クロック数xとしてmが供給されると、図11に示すように、DFF5_(m−1)の出力端とDFF6_1の入力端とを接続する。そして、クロック選択部152は、出力端からリセット解除信号Soffを出力する。
タイミング設定部105は、このように構成されることにより、リセット制御部210にリセット解除信号Soffを出力してから一定の遅延時間経過後に信号Svを位相比較器101に出力する。
尚、信号S12は、ゼロクロスタイミングで出力され、パルス信号Pnの周期は、信号S12の周期によって決定される。このため、タイミング設定部105は、ゼロクロスタイミングよりも一定時間前にリセット解除タイミングを設定するように構成されている。
即ち、実施形態2に係る周波数シンセサイザは、このように構成されて、リセット解除タイミングと交差タイミングとしてのゼロクロスタイミングとの時間を一定にし、D/A変換器204の2次、3次歪みだけでなく、オフセット誤差による影響を受けないようにしている。
次に実施形態2に係る周波数シンセサイザの動作を説明する。
データ修正を行わない場合、クロック数出力部214の位相チェック部243は、レジスタ242が保持している位相データd13に基づいてクロック数x=0を算出する。クロック数出力部214は、クロック数x=0を、データ修正部236に出力するとともに、PLL回路1のクロック選択部152に出力する。
クロック選択部152は、x=0が供給されると、DFF5_1の出力端とDFF6_1の入力端とを接続する。クロック選択部152がこのように接続すると、タイミング設定部105は、図12の破線で示すように、パルス信号Pnが供給されてからqクロック目で信号Soffをリセット制御部210に供給する。
また、クロック選択部152は、信号Soffを遅延回路部153にも供給する。遅延回路部153のDFF6_1〜6_pは、順次、供給された信号をクロックVCO_CLKの立ち上がりに同期して遅延させる。
そして、DFF6_pは、遅延回路部153に信号Soffが供給されてから(q+p)クロック目で信号Svを位相比較器101に供給する。従って、図6(g),(h)に示すように、タイミング設定部105が信号offをリセット制御部210に供給してから、信号Svを供給するまでの時間Txは、クロックVCO_CLKの周期をTvcoとして、Tx=Tvco×pとなる。
次に、データ修正を行う場合、クロック数出力部214は、クロック数x=mを、データ修正部236に出力するとともに、PLL回路1のクロック選択部152にも出力する。
クロック選択部152は、x=mが供給されると、図11に示すように、DFF5_(m−1)の出力端とDFF6_1の入力端とを接続する。このように接続されると、タイミング設定部105は、図12の実線で示すように、パルス信号Pnが供給されてから(q−m)クロック目で信号Soffをリセット制御部210に供給する。
また、クロック選択部152は、信号Soffを遅延回路部153にも供給し、DFF6_pは、遅延回路部153に信号Soffが供給されてから(q+p−m)クロック目で信号Svを位相比較器101に供給する。従って、図6(G),(H)に示すように、時間Txは、Tx=Tvco×pとなる。
即ち、データ修正を行うか行わないかにかかわらず、時間Txは、Tx=Tvco×pとなり、一定となる。
尚、シミュレーションとして、従来の周波数シンセサイザの周波数変動は、図17に示すように、2.9μsの周期で最大213kHzであったのに対し、実施形態2の周波数変動は、図13に示すように、従来と比較して小さくなっている。図14は、これを拡大した図であり、周波数変動は、最大3kHzである。尚、シミュレーション条件は、従来と同様である。
また、図15の実施形態2に係る周波数シンセサイザの周波数特性に示すように、妨害(雑音)スペクトル非常に小さくなる。
以上説明したように、本実施形態2によれば、N分周カウンタ104がリセット制御部210に、信号S11のリセットを解除させるためのパルス信号Pnを出力する。タイミング設定部105は、このときにN分周カウンタ104が出力したパルス信号Pnを所定時間遅延させて、遅延させた信号Svを位相比較器101に出力するようにした。
従って、ゼロクロスタイミングよりもこの遅延時間だけ前に信号S11のリセットが解除されることになり、D/A変換器204の誤差にかかわらず、リセット解除タイミングとゼロクロスタイミングとの時間位置を一定にすることができる。
従って、D/A変換器204の2次、3次歪みによる影響を低減するだけでなく、オフセット誤差の影響を低減することができ、VCO103の制御電圧の変動による妨害(雑音)スペクトルを大幅に低減することができる。このため、周波数特性を大幅に改善することができる。
このように、周波数特性を改善することができれば、D/A変換器204に高い精度が要求されることもなく、三角波データを用いた周波数シンセサイザでも、安価なD/A変換器204を用いることができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、交差電圧をゼロ電圧として説明した。しかし、交差電圧は、ゼロ電圧でなくてもよく、所望の電圧に設定されてもよい。
上記実施形態2では、リセット解除タイミングからゼロクロスタイミングまでの時間を一定にするようにした。しかし、ゼロクロスタイミングからリセット解除タイミングまでの時間を一定にするようにすることもできる。
この場合、例えば、基準信号生成部2にタイマを備え、ゼロクロス検出器211からタイマを介してリセット解除信号Soffをリセット制御部210に供給し、タイマ時間をクロック数xに基づいて調整する。このように構成されれば、同様に、D/A変換器204のオフセット誤差と高次歪みによる誤差との影響を低減することができる。
本発明の実施形態1に係る周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る周波数シンセサイザの動作の概要を示す図である。 図1に示す位相発生部の構成を示すブロック図である。 図1に示すPLL回路のタイミング設定部の構成とクロック数との関係を示す図である。 データ修正を行わない場合の周波数シンセサイザの動作を示すタイミングチャートである。 データ修正を行わない場合の各部のタイミングと行った場合の各部とのタイミングとを比較するためのタイミングチャートである。 データ修正を行った場合の周波数シンセサイザの動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すPLL回路のタイミング設定部の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態2に係る周波数シンセサイザの動作の概要を示す図である。 本発明の実施形態2に係る周波数シンセサイザの構成を示すブロック図である。 図10に示すPLL回路のタイミング設定部の構成とクロック数との関係を示す図である。 図10に示すPLL回路のタイミング設定部の動作を示すタイミングチャートである。 実施形態2に係る周波数シンセサイザの周波数変動のシミュレーション結果を示す図である。 図13の変動幅を拡大した場合のシミュレーション結果を示す図である。 図13,図14に示す周波数変動をスペクトルで表したシミュレーション結果を示す図である。 従来の周波数シンセサイザのVCOの制御電圧を示す図である。 従来の周波数シンセサイザの周波数変動のシミュレーション結果を示す図である。 図17に示す周波数変動をスペクトルで表したシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
1 PLL回路
2 基準信号生成部
101 位相比較器
103 VCO
104 N分周カウンタ
105 タイミング設定部
151,153 遅延回路部
152 クロック選択部
201 位相発生部
202 遅延回路部
204 D/A変換器
206 直線補間回路
207 コンパレータ
208 RSFF
209 リセット部
210 リセット制御部
211 ゼロクロス検出器
214 クロック数出力部
236 データ修正部

Claims (6)

  1. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
    前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
    前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
    前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
    前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、を備えた、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
    前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
    前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
    前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
    前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
    前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データに基づいて、前記交差タイミングを予測する交差タイミング予測部と、を備え、
    前記位相量設定部は、前記交差タイミング予測部が前記交差タイミングを予測したときに、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  3. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザにおいて、
    前記基準信号の位相を示す位相データを順次、出力する位相データ出力部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データの差分データを生成する差分データ生成部と、
    前記差分データ生成部が生成した差分データを順次、アナログデータに変換するデジタル・アナログ変換部と、
    前記デジタル・アナログ変換部が変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成する電圧信号生成部と、
    前記電圧信号生成部が生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力する基準タイミング信号出力部と、
    前記位相データ出力部が出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記電圧信号生成部が前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する位相量設定部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記位相データ出力部が出力する位相データを修正するデータ修正部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成する比較タイミング信号生成部と、
    前記基準タイミング信号出力部が前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号生成部が生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御部と、
    前記同期信号を分周し、分周した分周信号を出力する分周部と、を備え、
    前記比較タイミング信号生成部は、
    前記分周部が出力した分周信号を遅延させる第1の遅延部と、
    前記位相量設定部が設定した進め位相量に基づいて前記第1の遅延部が遅延させる分周信号の遅延量を設定するとともに、遅延量を設定して遅延させた信号をリセット解除信号として前記リセット制御部に出力する遅延量設定部と、
    前記遅延量設定部が出力したリセット解除信号をさらに一定時間遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として生成する第2の遅延部と、を備えた、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  4. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
    前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
    前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
    前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
    前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
    前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
    前記出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法。
  5. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
    前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
    前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
    前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
    前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
    前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
    前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、
    前記位相データを出力するステップで出力した位相データに基づいて、前記交差タイミングを予測する交差タイミング予測ステップと、を備え、
    前記進め位相量を設定するステップでは、前記交差タイミング予測ステップが前記交差タイミングを予測したときに、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定する、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法。
  6. 基準信号の位相に位相を同期させた同期信号を出力する周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法であって、
    前記基準信号の位相を示す位相データを出力するステップと、
    前記出力した位相データの差分データを生成するステップと、
    前記生成した差分データを順次、アナログデータに変換するステップと、
    前記変換したアナログデータを積分することによって、前記位相データに対応した信号レベルと信号レベルとの間を補間した電圧信号を生成するステップと、
    前記生成した電圧信号の信号レベルと予め設定された設定電圧とが交差する交差タイミングで、前記同期信号に同期させるための前記基準信号の特定位相を示す基準タイミング信号を出力するステップと、
    前記出力した位相データの位相が前記設定電圧に対して反転関係にあるときに、前記交差タイミング直前に設定する電圧信号の信号レベルが前記設定電圧に近づくように、前記基準信号の特定位相の進め位相量を設定するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記出力する位相データを修正するステップと、
    前記設定した進め位相量に基づいて、前記同期信号より得られるタイミング信号の位相を調整し、前記基準タイミング信号とタイミングを比較するための比較タイミング信号を生成するステップと、
    前記基準タイミング信号を出力するステップで前記基準タイミング信号を出力したときに前記電圧信号を生成するステップで生成した電圧信号を前記設定電圧にリセットし、リセット解除信号が供給されて前記リセットを解除するリセット制御ステップと、
    前記同期信号を分周し、分周した分周信号を出力する分周ステップと、を備え、
    前記比較タイミング信号を生成するステップは、
    前記分周ステップで出力した分周信号を遅延させる第1の遅延ステップと、
    前記進め位相量を設定するステップによって設定された進め位相量に基づいて前記第1の遅延ステップで遅延させる分周信号の遅延量を設定するとともに、遅延量を設定して遅延させた信号をリセット解除信号として出力する遅延量設定ステップと、
    前記遅延量設定ステップで出力したリセット解除信号をさらに一定時間遅延させ、遅延させた信号を前記比較タイミング信号として生成する第2の遅延ステップと、を備える、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザの基準信号位相設定方法。
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