JP4560057B2 - 電子部品検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品が各種温度下において正常に機能するか否かを検査する際に好適な電子部品検査装置に関する。
半導体デバイス等の電子部品素子を製品検査するうえで、電気特性の温度依存性の検査は重要な項目の一つである。そのために、検査対象製品である測定対象素子を低温または高温に温度調整して測定対象素子の電気特性を測定する装置は周知である。この種の低高温電気特性測定装置の一例として、特許文献1に開示されたものがあり、ペルチェ熱電素子を埋め込んだ冷熱部の付近に測定対象のICをセットし、エアカーテンによって冷却時の結露を防止するようにした電子冷熱器による低高温ハンドラー装置が記載されている。
一般的な環境の中で被測定対象の電子部品のみを常温、高温、氷点下温度において正常に機能するか否かを計測する電子部品特性測定装置として、特許文献2が提案されている。この特性測定装置は、外囲体と、第1のAl板と、第2のAl板と、断熱板と、第1,第2のペルチェ素子と、放熱ファンと、シリンダと、第1,第2の熱電対と、被測定素子を搭載するキャリアと、被測定素子の所定の端子に電気的に接続するプローブを含んで構成される。
無線通信機能を有する気圧センサをタイヤにモールドする技術が実現されている(例えば特許文献1、2、3参照)。この技術によれば、常時、タイヤの温度や空気圧の管理を行うことが可能になり、運転時の安全性を高めることができる。そして、圧力センサの温度特性検査装置及びその温度特性検査方法としては例えば特許文献6の発明が提案されている。
タイヤにモールドされる気圧センサは、四季を通じて動作するものであるから、常温、高温、氷点下温度の何れにおいても常に正常にセンサ機能を発揮する必要がある。このため、気圧センサを常温、高温、氷点下温度において正常に機能するか否かを検査する気圧センサ検査装置が必要となる。
従来の気圧センサ等に用いる電子部品検査装置は、複数の気圧センサを検査用プリント基板に配置して、壁が極めて厚い耐熱耐圧性を有する圧力容器に収容する。基板から延びるデータ取り出し線を圧力容器外へ引き出した状態で圧力容器内の密閉を確保し、例えば、恒温槽等の加熱冷却装置を用いて、圧力容器そのもの及び圧力容器内の気体を加熱又は冷却することによって、この気体を介して圧力容器内の気圧センサを検査温度に保つ。更に圧力容器内に高圧空気を供給して昇降圧変化させて、各センサの出力端子の出力を検査することにより気圧センサが正常に機能するか否かを検査する。
特開昭61−68568号公報 特開2001−124820号公報 特開2005−212514号公報 特開2004−205476号公報 特開2004−163134号公報 特開平10−002825号公報
しかしながら、従来の電子部品検査装置は、恒温槽等の加熱冷却装置によって、圧力容器そのもの及び内部の気体を加熱冷却し、この気体を媒介にて間接的に電子部品を温度調整する構造であるので、温度調整に時間を要するという問題があった。また検査用プリント基板も容器内に収容する必要があるため、容器自体が大型化するという問題があった。この結果、気体全体を高温又は低温にすると気体の熱膨張又は収縮によって気圧が不安定になりやすく、短時間で正確な計測を行うことが困難であった。同様に、圧力容器の内圧を変化させると、圧力容器内の気体の温度が変化してしまうので、温度が不安定になりやすく、温度を平衡させるまでに時間を要するという問題があった。特に、圧力容器が大型化すると、その気体の影響が大きくなるので、目的の数値に安定させるのが難しいという問題があった。
また、電子部品の出力値を取り出す為の配線を、恒温槽の外壁に貫通させる必要があり、機密対策等を含めて構造が複雑化するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、容器を電子部品の収容に必要最小限の大きさにすることができ、電子部品に対して直接的に加熱冷却することを可能にして、電子部品を熱効率良く検査温度に保持でき、更に容器内を短時間で昇圧することが可能な電子部品検査装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明の電子部品検査装置は、電子部品を容器に収容して該容器を密閉することで該電子部品を外界から閉ざし、熱伝導手段によって前記電子部品を検査温度にして電子部品の温度特性を検査する電子部品検査装置であって、前記熱伝導手段は、前記容器に設けられた開口を内側から閉塞して密閉するように設置され、前記電子部品が載置されると該電子部品に熱伝導する熱伝導プレートと、前記熱伝導プレートの背面に密着して設けられ、該熱伝導プレートに温熱又は冷熱を付与する前記熱移動素子と、前記熱移動素子の背面の面に密着するヒートシンクと、を具備し、前記熱伝導手段によって熱の移動を容器の内外で行うようにしたことを特徴とする。

請求項1の発明によれば、容器の開口を塞ぐようにして熱伝導プレートが配置され、この熱伝導プレートを介して電子部品を直接的(これは空気等の気体を媒介にしないという意味)に温度制御でき、検査時間を短時間にすることができる。また、この開口を利用して容器の内外で熱移動を容易に行うと共に、この開口以外の領域では容器の剛性を高めることが出来るので、内部を高圧にしたり、低圧にすることも可能になる。一方で、熱伝導プレートは薄肉にできるので、熱伝達の効率が高められ、温度制御精度を高めることができる。また、本発明では、例えば電子部品が気圧センサである場合に、この気圧センサを熱伝導プレートに直接又はキャリアを介して間接的に密着させて正確な計測温度に保持し、上述したように、容器内を昇圧して、各気圧センサの出力端子の出力を検出することにより、気圧センサが正常に機能するか否かを計測することができる。同様に、この容器内を一定の圧力にした状態で、電子部品の温度を上昇又は下降させていき、電子部品の出力特性を検査することもできる。
また請求項1の発明によれば、前記熱伝導手段の熱移動素子とヒートシンクを、容器の開口に対して外側に配置できるので、容器の容積を電子部品の収容に必要十分な程度に極めて小さくすることができる。この結果、容器が小形で簡素になるので、温度や圧力が安定しやすく、低コストな耐圧断熱容器を構成できる。つまり、温度制御、圧力制御の双方にとって好適な検査装置を得ることが出来る。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記容器における少なくとも前記開口近傍が断熱素材によって構成されていることを特徴とする。このようにすると、熱伝導プレートの熱が、開口を経て容器全体に逃げることを低減できるので、熱伝導プレートの熱を効率的に電子部品に供給することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記容器を保持する外部フレームを備えており、前記容器に配置される前記熱伝導手段は、前記外部フレームから離反した状態で配設されていることを特徴とする。容器の密閉状態を高く保った状態で、内部の温度を上昇・下降させたり、容器の内圧が昇降変化させたりすると、容器全体が膨張・収縮する可能性がある。従って、本発明によれば、容器側に熱伝導手段は配置されているものの、外部フレームからは離反されているので、容器の膨張・収縮によって外部フレームと距離が変動しても、熱伝導手段が圧縮・伸長されることが防止され、熱伝導手段の故障を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、上記構成に加えて、前記外部フレームと前記熱伝導手段の間に、前記熱伝導手段を前記容器の内部側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、熱伝導手段を外部フレームから離反させたとしても、その間の付勢手段によって熱伝導手段が保持されるので、熱伝導手段の配置状態を安定させることができる。また、容器が膨張・収縮することによって外部フレームとの相対距離が変化した場合であっても、この変化を付勢手段が吸収することができるので、安定した圧力で熱伝導手段を容器に当接させることが可能になる。又、熱伝達効率を高めるために、熱伝導プレートの肉厚を薄く形成した場合に、何らかの外力で熱伝導プレートが変形しても、熱移動素子やヒートシンクが圧力破壊されることを防止できる。例えば、容器内の圧力が上昇することで熱伝導プレートが外方へ湾曲しても、付勢手段によってヒートシンクと熱移動素子が外側に逃げることが出来る。反対に、容器内の圧力が下がることで熱伝導プレートが内側に湾曲しても、付勢手段によってヒートシンクと熱移動素子がそれに追従することもできる。
請求項5記載の発明は、上記構成において、前記熱伝導プレートと前記熱移動素子との密着面又は前記熱移動素子と前記ヒートシンクとの密着面のいずれかについて離隔可能に設け、前記ヒートシンクを付勢手段で付勢することにより離隔可能な前記密着面の密着状態を保持する構成としたことを特徴とする。
この構成によれば、ヒートシンクを付勢手段で付勢することにより、熱伝導プレートと熱移動素子との密着面、又は熱移動素子とヒートシンクとの密着面が保持される構成なので、何らかの外部衝撃等で密着面の垂直方向に離反力が作用したり、密着面が相対的にスライドしたりしても、その動きを許容することができる。従って、熱移動素子やヒートシンクの破壊が回避される。
請求項6に記載の発明は、上記構成に加えて、前記容器の周壁にプローブが備えられており、前記容器を密閉すると同時に、前記プローブが該容器内の前記電子部品の端子に接触するように構成したことを特徴とする。
この構成によれば、容器内に密閉動作とプローブの当接動作を同時に行うことができるので、電子部品の検査を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、上記構成に加えて、前記容器は、昇降自在且つ逆さ鍋形状の上側容器及びテーブル形状の下側容器とを備えて構成されており、前記熱伝導手段は、該下側容器に形成される開口に配置されており、前記上側容器の内壁にプローブが備えられており、前記上側容器と前記上下側容器を重ね合わせると前記プローブが前記電子部品の端子に接触することを特徴とする。
この構成によれば、上側容器を下降して下側容器に重ね合わせて密閉状態にするだけでプローブが電子部品の端子に接触するので、直ぐに電子部品の温度特性の検査ができる。また、上側容器が逆さ鍋形であるので、容積が確保される分だけプローブを配置することができる。更に、上側容器を上昇させると、プローブが上側容器内に位置して一体的に上昇するので、下側容器に備えた熱伝導手段に対して電子部品の水平方向に搬入・搬出する際に、プローブが邪魔にならず済む。この結果、搬送ラインの自動化が達成される。
本発明によれば、容器を電子部品の収容に必要最小限の大きさにすることができ、電子部品を熱効率良く検査温度に保持できる。また、容器を密閉・耐圧構造にすることも容易になるので、外部環境を様々に変化させて電子部品の出力を検査することができる。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
この実施形態にかかる電子部品検査装置は、電子部品として気圧センサを検査対象としたものである。この電子部品検査装置を図1乃至図5に示す。
電子部品検査装置100は、電子部品となる気圧センサAを並べて取着した被検体シートBをキャリアCに載せて圧力容器10に収容して密閉し、この気圧センサAに対して、熱伝導プレート51により温熱又は冷熱を熱伝導し、一方で、圧力容器10内に高圧空気を供給して昇圧変化させていき、圧力容器10内の気体の圧力が所定圧力に到達したところで、電子部品の出力値を、検出モジュール70を介して特に図示しないPCや解析プログラムで検査するものである。この結果、気圧センサAが常温、高温、氷点下温度等において正常に機能するか否かを検査できる。
電子部品検査装置100の検査対象は、具体的な種類に特定されるものではなく、少なくとも1つの端子からセンサ雰囲気の圧力に対応した電気的出力値、例えば電圧値を出力することが要求される電子部品が対象である。ここでは、代表的な例として、車両のタイヤにモールドされるチップ状の気圧センサAを検査する場合を示しており、1つの気圧センサAについて全出力端子の出力を検査するようにしている。電子部品検査装置100は、一度に多数個の検査をすることが可能であり、ばらばらで複数の気圧センサAを取り扱う場合と比較して、供給・位置決め・データ検出・搬出を大幅に容易化する。ここでは、複数の気圧センサAを同時に扱うために、フィルムシートに複数個の気圧センサAを並べて取着した被検体シートBを検査対象としている。気圧センサAは、透明フィルムシートに精密なピッチで配列されている。気圧センサAは、検査後に不良品に判別マークを付けてから透明フィルムシートから剥離したり、または透明フィルムシートをカッターにより分割カットしたりして、1個単位とする。
被検体シートBの圧力容器10内への供給は、予め被検体シートBをキャリアCの上面に精密に位置決め載置しておき、図示しない搬入手段(例えば爪付きプッシャー)によりキャリアCを圧力容器10内に挿入する。具体的には、圧力容器10において、上側可動容器11と下側固定容器12が離隔した隙間にキャリアCを通して圧力容器10内へ送り込み、下側固定容器12に設けられる熱伝導プレート51の上面に精密に位置決めする。気圧センサAの検査後は、上側可動容器11と下側固定容器12を離隔させて、その隙間を通して図示しない搬出手段がキャリアCを圧力容器10の他側へ取り出すようになっている。
被検体シートBのキャリアC上への位置決め載置と、キャリアCの熱伝導プレート51上への位置決め載置は例えば以下のように行われる。キャリアCは、その上面に対角位置に特に図示しない2つのピンを有しており、この2つのピンを被検体シートBの透明フィルムシートに開けたピンホールに嵌合させることにより該被検体シートBをキャリアCに位置決めできる。
電子部品検査装置100は、圧力容器10の上側可動容器11を昇降可能に案内する容器案内手段20と、圧力容器10の上側可動容器11を昇降させる容器昇降手段30と、上側可動容器11を下方に加圧して圧力容器10の密閉を確保する加圧手段40と、気圧センサAを検査温度となるように熱伝導する熱伝導手段50と、付勢手段55と、装置フレーム(外部フレーム)60と、検出モジュール70等を備えてなる。
本発明の実施形態に係る圧力容器10は、逆さ鍋形の上側可動容器11とテーブル状の下側固定容器12とを上下に対向して具備している。上側可動容器11は、容器案内手段20により昇降可能に案内される。さらに、上側可動容器11は、加圧手段40により下方に向かって加圧自在となっている。一方、下側固定容器12は装置フレーム60に固設されている。上側可動容器11と下側固定容器12との密着面には、密封を確保するためのシール部材が環状に設けられている。上側可動容器11は、組み立て及びメンテナンスの便宜のために、上面に把手85を備えており、容器案内手段20との連結を解除することによって、把手85を掴んで手前に引き出すことができる。
検出モジュール70は、上側可動容器11に一体的に設けられている。具体的にこの検出モジュール70は、上側可動容器11に開口したソケット取付用開口11aを閉塞するようにボルト等で着脱自在に固定され且つ絶縁性材料で構成されるブロック板71と、ブロック板71に形成されるソケット取付用孔に高耐圧密封性を有するように強制嵌合された導電性金属(例えばベリリウム)からなるピンソケット72と、このピンソケット72のプローブ取付用孔に抜き取り可能に嵌合されたプローブ73と、このブロック板71の上面を覆うように設けられて、内部圧力によるブロック板71の外部湾曲を防止する金属補強板77と、この金属補強板77の上面に設けたコード接続ソケット74と、ピンソケット72とコード接続ソケット74とを接続している導電線からなるデータ取り出し線75と、を備える。なお、コード接続ソケット74には、プローブ73で検出する検出信号をメモリに記憶すると共に検査プログラムを使用して検出信号が正常な値であるか否かを検査して判定する特に図示しない外部コンピュータ等が接続される。なお、この電子部品検査装置100では、PCに接続したインクジェットプリンタによって、異常な値を出力した気圧センサに対して異常検出マークを印刷することが好ましい。
ピンソケット72は、有底(非貫通)のスリーブであり、ブロック板71のソケット取付用孔に圧入される。なお、圧入以外にも、Oリングや接着剤によって装着することで機密性を高めることができる。この結果、圧力容器10内の密封が確保されると共に、プローブ73を着脱自在に配置でき、ブロック板71のメンテナンスを容易に行うことが可能になる。また、予備の検出モジュール70を別途用意しておけば、プローブ73等の不具合が生じた際に、コード接続ソケット74に接続されている外部ケーブルを取り外して、検出モジュール70全体を交換することが可能になるので、メンテナンス時の装置の停止時間を大幅に短縮することが可能となっている。
ピンソケット72に挿入されるプローブ73は、上側可動容器11を下降して下側固定容器12に載置したときに、各気圧センサAの端子に接触するように構成されている。従って容器昇降手段30が上側可動容器11を下降させて、この上側可動容器11を下側固定容器12に載置する動作と同時に、該気圧センサAの出力をプローブ73で検出できる状態が確保される。例えば、通常、電子部品の出力を検査するには、各気圧センサAに対して10本〜20本程度の配線が用いられるので、複数の気圧センサAをまとめて計測するには、数十から数百本の配線が必要となる。従って、本実施形態のように、検出モジュール70を上側可動容器11に一体的に設置することで、この多量の配線を圧力容器10の外部或いは周壁に配置することができ、且つ、コード接続ソケット74によって、特に図示しない集合ケーブルにまとめて連結することができる。この結果、圧力容器10の内側に配線が引き回される状態を防止でき、メンテナンスを極めて容易にすることが可能となる。また、この検出モジュール70のように、ピンソケット72にプローブ73を嵌合させることで、ピンソケット72がソケット取付用孔側に押し広げられるので、より機密性を高めることが可能となる。また、ブロック板71が絶縁性を有すると共に、断熱性を備えるようにすれば、気圧センサAの熱がプローブ73を介して上側可動容器11に逃げることが回避でき、高精度な温度制御も可能となる。更に、圧力容器10にプローブ73を直接固定しているので、圧力容器10の容積を、電子部品の収容に必要十分な程度に小さくすることができ、余分な雰囲気が低減されて、精密な温度制御が可能になる。また圧力容器10の容積を小さく構成できるので、空気による昇圧も短時間で制御でき、圧力と温度の双方の制御を相乗的に短時間で行えるようになる。
熱伝導手段50は下側固定容器12に設置されており、熱伝導プレート51と、熱移動素子の一種であるペルチェ素子52と、ヒートシンクである熱伝導フィン53と、液体循環手段54を備える。液体循環手段54は、熱伝導フィン53を冷水又は温水に浸漬する循環タンク54a、液循環パイプ54b、ポンプ54cを有しており、熱伝導フィン53を冷却又は加熱する。この結果、熱伝導手段50は、圧力容器10の内部と外部との間で熱交換を行うことが可能となる。
熱伝導プレート51は、例えば砲金や真鍮、アルミニウム等の金属の他、アルミナ、窒化アルミ等のセラミックなどの耐摩耗性・高熱導電性を有する材料よりなり、下側固定容器12に設けられる開口12aを閉塞するように配置される。なお、この開口12aの周囲を含む下側固定容器12は、断熱材料(例えば硬化性樹脂)によって構成されており、熱伝導プレート51の熱が下側固定容器12を通じて逃げないようになっている。
この結果、熱伝導プレート51の上にキャリアCが載置されると、熱伝導プレート51の熱が、このキャリアCを介して気圧センサA側に効率的に伝導される。ペルチェ素子52は、熱伝導プレート51の外面に密着して設けられており、該熱伝導プレート51に温熱又は冷熱を供給する。熱伝導フィン53は、ペルチェ素子52の他方の面(外側面)に密着して、熱の移動を促進する。熱伝導プレート51は、好ましくはキャリアCを案内・位置決めする段差や溝を備えることが好ましい。
また本実施形態では、熱伝導プレート51とペルチェ素子52が密着状態となっている密着面(当接面)、又はペルチェ素子52と熱伝導フィン53が密着状態となっている密着面(当節面)のすくなくともいずれかが離隔可能に設けられている。これにより、何らかの外部衝撃等で密着面の密着状態が維持できなくなったとしても、その動きを許容することができる。従って、ペルチェ素子52や熱伝導フィン53の破壊が回避される。
付勢手段55は、装置フレーム60における基台フレーム61と、下側固定容器12の間に配置されている。詳細に、この付勢手段55は、熱伝導手段55の液体循環手段54の下面に設けられた複数箇所をコイルばねによって構成されており、液体循環手段54及び熱伝導フィン53を下側より保持して、ペルチェ素子52側に付勢する(押し上げる)ようになっている。このフローティング構造によって、上記離隔可能な密着面の密着をばねの付勢力によって保持できる。
キャリアCは、気圧センサAを位置決め載置する機能を有している。なお、ここではキャリアCを介して気圧センサAを間接的に加熱・冷却する場合を示しているが、例えば、気圧センサAの下面の下側部分を開放していて、気圧センサAの下面を熱伝導プレート51に直接に密着させる構成にすることも好ましい。
ペルチェ素子52は、熱伝導プレート51の下面に複数均等に配列して密着される。ペルチェ素子52は、電流を流す方向で放熱側と吸熱側が決定し、低温側(吸熱側)から高温側(放熱側)へ熱を移動する。ペルチェ素子52の動作原理は、PN接合部に電流を流すと、電流方向に見たときにN→P接合部分では吸熱現象が、P→N接合部分では放熱現象が発生することによる。従って、電流の方向を切り替えるだけでペルチェ素子52による熱伝導プレート51に対する放熱(加熱)と吸熱(冷却)を切り替えられる。なお、このペルチェ素子52の両面の温度差は相対的に生じるものであるため、このペルチェ素子52の吸熱側(冷却側)に対して熱を供給すると、放熱側の温度が上昇していく。一方、ペルチェ素子52の放熱(加熱)側の熱を奪っていくと、吸熱(冷却)側の温度が下降していく。
従って、熱伝導プレート51で気圧センサAを加熱して例えば20℃乃至80℃の範囲の所望温度で検査するときは、熱伝導手段50が液体循環手段54の温水を利用して熱伝導フィン53を暖める。この状態で、熱伝導プレート51を加熱するために、ペルチェ素子52の熱伝導プレートとの密着面が放熱面(加熱面)となるようにペルチェ素子52へ給電すれば、このペルチェ素子52の温熱が熱伝導プレート51側へ放出され、熱伝導プレート51がキャリアCを介して気圧センサAを更に加熱し、常温より高い検査温度にする。なお、ここでは液体循環手段54において温水を利用する場合を示すが、熱伝導フィン53近辺に電熱コイル等を設置して、電気的に暖めるようにしてもよい。また、ファンによって常温風を供給することで、熱伝導フィン53の冷熱を奪い取ることも可能である。
また、熱伝導プレート51で気圧センサAを冷却して例えば−10℃乃至20℃の範囲の所望温度で検査するときは、熱伝導手段50が液体循環手段54の冷水を利用して熱伝導フィン53を冷やす。この状態で、熱伝導プレート51を冷却するために、ペルチェ素子52の熱伝導プレートとの密着面が吸熱面(冷却面)となるようにペルチェ素子52へ給電すれば、ペルチェ素子52の吸熱面が熱伝導プレート51から熱を奪いとり、熱伝導プレート51が気圧センサAの熱を更に奪って常温より低い検査温度にする。なお、ここでは液体循環手段54では冷水を利用する場合を示すが、他の冷媒を利用したり、ファンによって冷風を供給したりして熱伝導フィン53を冷やすようにしても良い。
熱伝導プレート51は、ペルチェ素子52による温度制御を迅速且つ精密に行うためにも、肉厚を薄く形成する必要がある。一方、熱伝導プレート51の肉厚を薄く形成すると、圧力容器10内の圧力が上昇することで、熱伝導プレート51は外方へ湾曲することになり、熱伝導プレート51と熱伝導フィン53との間に挟まれたペルチェ素子52が、その湾曲する圧力によって破壊される恐れがある。そこで、本実施形態では、熱伝導フィン53をフローティング構造としてペルチェ素子52の圧力破壊を回避している。すなわち、熱伝導プレート51とペルチェ素子52との密着、ペルチェ素子52と熱伝導フィン53との密着のいずれか一方又は双方が離隔可能に設けられると共に、この熱伝導フィン53を、ばねを用いた付勢手段55で外部から付勢するようにして保持している。従って、付勢手段55によって熱伝導プレート51とペルチェ素子52を保持される構造となり、圧力容器10内の圧力が上昇して熱伝導プレート51が外方へ湾曲すると、熱伝導フィン53やペルチェ素子52が外方へ逃げて、この密着圧力が必要以上に上昇することを回避する。これにより、ペルチェ素子52の圧力破壊を回避しながらも、効率の良い熱伝達が可能になる。なお、ここでは、熱伝導プレート51の湾曲によってペルチェ素子52が屈曲破壊することを回避するために、熱伝導プレート51とペルチェ素子52との密着、ペルチェ素子52と熱伝導フィン53との密着のいずれか一方又は双方が離隔可能な密着面にした場合を示したが、熱伝導プレート51の湾曲に対して追従できる柔軟性を有していれば、接着状態にしても良い。
以上の結果、断熱空間である圧力容器10内に収容される該気圧センサAに対して検査温度に加熱するための熱を圧力容器10の外から熱を与え、または気圧センサAに対して検査温度に冷却するために気圧センサAから吸熱した熱を圧力容器10の外へ放出することができ、気圧センサAを熱効率良く検査温度に保持できる。
また、下側固定容器12は断熱樹脂によって環状に構成されており、この中空部分を覆うように熱伝導プレート51が配置されている。従って、熱伝導プレート51の熱が、下側固定容器12から逃げない構造になっているので、より精密な温度制御が可能となる。また、下側固定容器12に対して上側可動容器11が下降した状態において、(ピン81、82を除いて)熱伝導プレート51と上側可動容器11が接触しないように微小な隙間が確保されるようになっている。このようにすることで、熱伝導プレート51の熱が上側可動容器11を介して放熱されないようになっている。
更に下側固定容器12における環状部分は、熱伝導プレート51よりも肉厚に構成されており、部材自身によって上側可動容器11の荷重(即ち加圧手段40の圧力)を直接受けることが可能となっている、また、この環状部分の内周縁によって、熱伝導プレート51の外周(全周)を保持する構造になっている。従って、圧力容器10の内圧が熱伝導プレート51に作用すると、この力が、熱伝導プレート51の全周縁を介して下側固定容器12に分散され、熱伝導プレート51の湾曲を軽微に抑えることが可能になる。例えば、熱伝導プレート51を長方形にすることが好ましく、全周縁を保持することで内圧に対する剛性を高めることができる。
次に、この圧力容器10を可動させると共に、密閉圧力を付与する構造について説明する。
電子部品検査装置100の筐体を為す装置フレーム60は、基台フレーム61と枠形の上部フレーム62を備えている。基台フレーム61のテーブル部には、下側固定容器12が載置・固定されている。上部フレーム62には、容器案内手段20が設置されており、この容器案内手段20を介して上側可動容器11を昇降可能に支持している。
容器案内手段20は、上側可動容器11の上側に位置しており、この上側可動容器11の上面両端を支持するアーチブラケット21と、上部フレーム62の下辺部62aと上辺部62bによって上下方向に案内される4つのロッド22a〜22dとを備える。4つのロッド22a〜22dの上端には雄ねじ部が形成されており、この上端に対して端部連結プレート23がナット24で固定連結されている。この結果、4つのロッド22a〜22dの上端は、端部連結プレート23によって一体化されている。また、4つのロッド22a〜22dの下端にも、同様に雄ねじ部が形成されており、この下端に対して上記アーチブラケット21がナット25で固定連結される。この結果、4つのロッド22a〜22dの下端は、アーチブラケット21によって一体化されている。
容器昇降手段30は、水平直動ガイドレール31aと、水平直動ガイドレール31aに案内されるスライダ31bに固定された直動カム32と、水平直動ガイドレール31aに案内されるスライダ31cに固定されるスライダブラケット33と、このスライダブラケット33に固定されて直動カム32を相対的に直線駆動する第1のエアシリンダ装置34と、基台フレーム61に設けられたブラケット35と、このブラケット35に固定されてスライダブラケット33を相対的に直線駆動する第2のエアシリンダ装置36と、基台フレーム61に設けられる垂直直動ガイドレール37aと、垂直直動ガイドレール37aに案内されるスライダ37bと、アーチブラケット21の上面及びスライダ37bに連結固定される昇降ブラケット37cと、昇降ブラケット37cに上端側(即ちピストンロッド39aのヘッド部)が固定されると共に、下端側(即ちシリンダ本体の下端)にカムフォロア(コロ)38を有する垂直方向の第3のエアシリンダ装置39と、を備える。
直動カム32は、カム面として、第1平滑部(低所平滑部)32a、第2平滑部(中所平滑部)32b、第3平滑部(高所平滑部)32cを備えている。第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36のピストンが共に縮小している状態から、第1のエアシリンダ装置34を伸張作動して直動カム32が移動すると、このカム面と接触しているカムフォロア38は、直動カム32のカム面を相対的に転動して第1平滑部(低所平滑部)32aから例えば12.5mm高い第2平滑部(中所平滑部)32bに移動する。更に続いて、第2のエアシリンダ装置36が伸張作動すると、第1のエアシリンダ装置34と直動カム32が一体に移動し、カムフォロア38は、第2平滑部(中所平滑部)32bから例えば12.5mm高い第3平滑部(高所平滑部)32cに移動する。この結果、容器昇降手段30は、この直動カム32によって、上側可動容器11を3段階に位置決めすることが可能となっている。
また、第3のエアシリンダ装置39は、検査時において常に縮小状態を保持している。従って、上側可動容器11と下側固定容器12が密着した状態から、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36とを同時に伸張作動させると、カムフォロア38が第1平滑部32aから第3平滑部32cまで一気に移動することで、上側可動容器11が、下側固定容器12に対して例えば25mm上昇する。このように、上側可動容器11と下側固定容器12との離間距離を25mm程度にすると、被検体シートBの搬入・搬出に必要十分な隙間となる。
計測するために上側可動容器11を下降させるときは、先に、第2のエアシリンダ装置36を縮小作動して上側可動容器11を12.5mm下降させる。この時点で、上側可動容器11に備えた位置決めピン81及び位置決めチェックピン82が、被検体シートBを載せたキャリアCの位置決め用のピンホールを通るようになっている。従って、両ピン81、82がピンホールに通った場合には、キャリアCの位置決めが正確に行われていると判断して、引き続いて第1のエアシリンダ装置34を縮小作動することで、上側可動容器11をさらに12.5mm下降させる。この結果、上側可動容器11が下側固定容器12に密着する。一方、位置決めチェックピン82がキャリアCの位置決め用のピンホールを通らない場合には、位置決めチェックピン81の先端がキャリアCに当接することで、この位置決めチェックピン81が上側可動容器11に対して相対的に持ち上がるようになっている。この持ち上がりを位置チェックセンサ83が検出するようになっているので、位置チェックセンサ83が反応したときは、第1のエアシリンダ装置34を縮小作動することなく、第2のエアシリンダ装置36が伸張作動して上側可動容器11を再び上昇させて、警告を発生するようになっている。つまり、上側可動容器11を下側固定容器12から25mm離間した上方待機位置から12.5mm下降して中途停止し、上側可動容器11に設けられているプローブ73が、被検体シートBに取着した気圧センサAの端子に接触するように正確に対向していることが確認できてから、上側可動容器11を更に12.5mm下降させて下側固定容器12に密着させる。
なお、メンテナンス時において、容器昇降手段30は、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36を伸張させると共に、更に第3のエアシリンダ装置39を伸張させて、上側可動容器11を大きく上昇させるようになっている。
加圧手段40は、アーチブラケット21の上面中央に立設された延長ロッド41と、延長ロッド41の上端をロッド22a、22cに対して摺動自在に保持するサポートブラケット42と、延長ロッド41の上端に設けられた昇降側カムフォロア(コロ)43と、昇降側カムフォロア43の上方に対向するようにして基台フレーム61に設けられた複数の固定側カムフォロア(コロ)44と、検査時において上側可動容器11が最下降位置となって下側固定容器12に密着状態になるときに昇降側カムフォロア43と上側の固定側カムフォロア44とのコロ間に挟入される加圧用カム46と、水平直動ガイドレール45aと、水平直動ガイドレール45aに案内されるスライダ45bに固定された加圧用カム46を待機位置とコロ間挟入位置との間で移動させる加圧用エアシリンダ装置47とを備える。
加圧用カム46の下側には下面傾斜面46aが形成されており、加圧用カム46の突端側の上下方向距離が小さく、且つ根元側の上下方向距離が大きくなるように設定されている。従って、加圧用エアシリンダ装置47によって加圧用カム46を前進させると、加圧用カム46の上側は固定側カムフォロア44によって上方への移動が規制され、この結果、下側傾斜面46aが楔作用を生起して、昇降側カムフォロア43を下側に加圧する。この結果、シリンダ装置の推進力が小さくても上側可動容器11に極めて大きな推力を生じさせることができ、上側可動容器11と下側固定容器12との密着が強力に行われ、検査時における圧力容器10の高圧密封を確保する。また、このように加圧用カム46は最終的な圧力付加のみを行い、上側可動容器11の開閉動作は容器昇降手段30側に役割分担させているので、仮に加圧エアシリンダ装置47に供給されるエアが、何らかの不具合によって遮断又は開放されたとしても、微小な楔作用を生起している加圧用カム46が引き続き加圧できるので、上側可動容器11が跳ね上がるようなトラブルを回避できることになる。具体的には、この加圧カム46は、下側に2トン程度の圧力を付加することができる。
なお、加圧手段40は、メンテナンス時においては、加圧用エアシリンダ装置47が縮小作動することにより、加圧用カム46を昇降側カムフォロア43と固定側カムフォロア44とのコロ間から退避させるようにし、昇降側カムフォロア43の上昇を阻害しないようになっている。
つまり、容器昇降手段30は、上記のように加圧用カム46がコロ間から離隔した待機位置にあるときに、第3のエアシリンダ装置39を伸張することで昇降側カムフォロア43を最大に上昇させて固定側カムフォロア44側に接近させる。この結果、上側可動容器11と下側固定容器12との離間距離を最大にすることができ、圧力容器10の内部のメンテナンスに必要十分なスペースを確保している。加圧用カム46が単に加圧機能のみを有することで足りるなら、部材の上下方向に寸法が小さくて足りるが、ここでは、加圧用カム46の上下方向寸法が大きくなっている。この理由は、加圧用カム46がコロ間から離隔した待機位置にあるときに、上記のように、昇降側カムフォロア43の上昇ストロークを大きく取れるようにして、圧力容器10の内部のメンテナンスに必要十分なスペースを確保するためである。
この構成によれば、メンテナンス時には上側可動容器11を最大ストロークで上昇することにより、上側可動容器11と下側固定容器12との離間距離を大きく取れるので、上側可動容器11内に備えるプローブ73のメンテナンス、下側固定容器12に備える熱伝導プレート51のメンテナンス及び熱伝導プレート51に載置する被検体シートBの調整のための空間が確保され、メンテナンスや調整を行いやすい。
次に、上記のように構成した電子部品検査装置100の作動を説明する。
検査時の動作を説明する。まず、第3のエアシリンダ装置39を縮小状態に保持して、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36を同時に又はいずれかを先に伸張作動してカムフォロア38を直動カム32の第1平滑部(高所平滑部)32aから第3平滑部(高所平滑部)32cに変移させて上側可動容器11を上昇させ、上側可動容器11と下側固定容器12との離間距離として25mmを確保する(図3参照)。そして、複数個の気圧センサAを並べて取着した被検体シートBが予め載置されているキャリアCを、図示しない搬入手段により、上側可動容器11と下側固定容器12との隙間に挿入して熱伝導プレート51上に位置決めする。これにより、気圧センサAが、キャリアCを介して、ペルチェ素子52を冷熱・温熱源とする熱伝導プレート51に密着し、所定の熱伝導制御によって検査温度まで次第に温度変化される。
これと同時に、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36をいずれかを縮小作動して、カムフォロア38を直動カム32の第3平滑部32cから第2平滑部(中所平滑部)32b、第2平滑部32cから第1平滑部32aに2段階に下降変移させて、上側可動容器11を下側固定容器12に載置する(図1参照)。なお、この下降途中において、カムフォロア38を直動カム32の第3平滑部32cから第2平滑部(中所平滑部)32bに変移させたときには(図4参照)、キャリアCが熱伝導プレート51上に正確に位置決め載置されているかを検出する。これは、上側可動容器11内に垂下する複数のプローブ73を、対応する気圧センサAの出力端子に正確に接触させなければならないからである。なお、位置決めの検出は、上側可動容器11に備えた位置決めピン81及び位置決めチェックピン82が、キャリアCの位置決め用のピンホールを通るか否かで判断する。位置決めが正常であれば第2段目の下降が行われ(図1参照)、反対に異常が検出されると、図3の元の高さに復帰して検査を停止し警告を行う。
無事に下降が完了したら、次いで、加圧用エアシリンダ装置47が伸張作動することにより、加圧用カム46が昇降側カムフォロア43と固定側カムフォロア44との間に挟入されていき、加圧用カム46の下面の極めて緩い傾斜面46aによる楔作用を生起して、昇降側カムフォロア43を押し下げる。この結果、上側可動容器11を下側に加圧し、上側可動容器11と下側固定容器12との密閉を確保して圧力容器10内を耐圧空間とする。そして、熱伝導プレート51上に密着載置された被検体シートBが検査温度になるまで時間を経過させる。この経過時間は、この電子部品検査装置100に挿入する前の予熱ユニットを配置しておき、予め被検体シートBを検査温度近辺にまで温度制御しておけば、きわめて短時間とすることができる。
次いで、図示しない高圧空気供給源(コンプレッサ)からの高圧エアが供給される標準圧力発生器をONにすることで、下側固定容器12の内部を通っている吸気管84を介して、下側固定容器12に設けた高圧空気供給孔12bを通して圧力容器10内に高圧空気を供給して昇圧変化させていく。なお、この導入圧力は、特に図示しない高精度の圧力センサによって常に検出されており、このときに生じる各気圧センサAの出力端子の出力をプローブ73で検出して、上記圧力センサのデータと共に、データ取り出し線75を介して図示しないPC等に入力し、採取データをメモリに記憶するとともに、採取データをプログラムで解析して、気圧センサAが正常に機能するか否かを検査する。
検査終了後は、下側固定容器12の内部を通っている吸気管84及び高圧空気供給孔12bを介して内部の空気を瞬時に開放し、加圧用エアシリンダ装置47を縮小作動させて加圧用カム46を待機位置へ退避させる。そして、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36が共に伸張作動して、カムフォロア38を直動カム32の第1平滑部32aから第2平滑部32bを経て第3平滑部32cまで変移させて上側可動容器11を一度に上昇させる(図3参照)。すると、図示しない搬出手段が熱伝導プレート51上に載置されているキャリアCを搬出して、検査の1サイクルを終了する。
圧力容器10内のメンテナンス時は、第1のエアシリンダ装置34と第2のエアシリンダ装置36と第3のエアシリンダ装置39を伸張作動して、昇降側カムフォロア43を固定側カムフォロア44に接近する位置まで上昇させる(図5参照)。これにより、上側可動容器11と下側固定容器12との離間距離を十分大きく確保できるので、上側可動容器11の内部及び下側固定容器12の上面エリアのメンテナンスを行うことができる。
この実施形態によれば、圧力容器10内が検査用の耐圧密閉空間となり、更にこの圧力容器10に直接熱伝導プレート51が設置されているので、搬入と同時に気圧センサAを正確な検査温度に保持することができる。また、圧力容器10内を昇圧することで、各気圧センサAの出力端子の出力を検出することもできる。特に、圧力容器10にプローブ73が直接設置されているので、開閉動作と同時に検出可能状態となり、極めて高速な検査を可能にしている。つまり、圧力容器10に気圧センサAを搬入して閉じた時点で、検査準備を整わせることが可能となっている。
更に、熱伝導プレート51を除いて熱伝導手段50を圧力容器10の外部に設けると共に、圧力容器10にプローブ73を直接固定しているので、圧力容器10の容積を、電子部品の収容に必要十分な程度に小さくすることができ、余分な雰囲気が低減されて、精密な温度制御が可能になる。また、圧力容器10が小形で簡素になるので、低コストに耐圧断熱容器を構成できる。また圧力容器10の容積が小さいので、空気によって昇圧することも短時間で行えるので、圧力と温度の双方の制御を相乗的に短時間で行えるようになる。さらに、圧力容器10を小形になるので、上側可動容器11と下側固定容器12との当接面を小さくすることができるので、圧力容器10内を高圧に保持する際に上側可動容器11に作用する反力を小さくすることができる。この結果、カムの楔作用を利用することで十分な密閉力を確保でき、油圧プレスのような大掛かりな装置が必要でないので、高耐圧性を備えた圧力容器10を低コストで容易に製造することができる。例えば、本実施形態では、100kPa〜600kPa程度の圧力に耐えることが出来る。
また、このように圧力容器10の内圧を高めることで、熱伝導プレート51が外側に湾曲しても、付勢手段55によってその変形を吸収することができ、熱伝導手段50のペルチェ素子52等に必要以上の圧力が作用することが防止され、その寿命を延ばすことが出来る。また、圧力容器10内を負圧にすることで、熱伝導プレート51が内側に湾曲しても、その変形に熱伝導手段50が追従できる。従って、常に安定した熱伝達環境を確保することができる。
そして、圧力容器10が上側の上側可動容器11と下側の下側固定容器12からなるので、上側可動容器11と下側固定容器12の隙間として、被検体シートBの挿入・取り出しに必要な弱小寸法上昇させるだけで足りるので、上側可動容器11の昇降時間を短時間にすることができる。
更にこの実施形態によれば、気圧センサAをキャリアCを介して熱伝導プレート51に密着させることで、圧力空間でありながらも、ペルチェ素子52によって気圧センサAを直接又は間接的な接触によって、直接的に(即ち、空気を媒介にすることなく)温度制御でき、周囲に圧入される空気の温度影響を低減させることが可能になる。つまり、圧力と温度制御の双方にとって好適な検査状態を保持できることになる。
また、この実施形態によれば、上側可動容器11を上方待機位置から下降して中途停止し、プローブ73が被検体シートBに取着した気圧センサAの端子に接触するように対向していることを確認後に、上側可動容器11を下側固定容器12に密着するまで下降する2段階構成であるので、上側可動容器11の下降によるキャリアCや気圧センサAの破壊を回避でき、プローブ73と気圧センサAの位置ずれによって生じる気圧センサAの検査エラーを防止できる。
更に、この実施形態によれば、上側可動容器11を下降して下側固定容器12に重ね合わせて密閉状態にするだけでプローブ73を気圧センサAの端子に接触するので、直ぐに圧力容器10内を昇圧していくことができる。また、上側可動容器11が逆さ鍋形であることで内部空間を高く取れることから、プローブ73をその内壁に直接備えることができる。同様に、該上側可動容器11を上昇すると、プローブ73が上側可動容器11内に位置して一体に上昇するので、下側固定容器12に位置決めした電子部品の搬出を即座に行うことが可能になり、プローブ73の破壊も低減できる。この結果、搬送ラインの自動化が達成され、メンテナンスも行い易い。特に、上側可動容器11によってプローブ73が一体的に保持されており、圧力容器10の周壁に摺動部分等が不要になるので、機密性を高めることが可能となる。この結果、内圧が安定するので、検査精度を高めることができるようになる。
更にまた、本実施形態によれば、長期使用期間によって、複数のプローブ73の一部が気圧センサAの端子との接触で磨耗しても、ブロック板71を外してプローブ73の先端を見た場合に、例えば光沢が出ないプローブは接触が悪いことが分かり、また光沢が出過ぎて変形を伴うプローブも接触状況が良くない事が分かるので、特性の悪いプローブ73だけを取り外して新しいプローブ73と交換したり、プローブ73の高さ調整を行ったりすることが容易になる。また、プローブ73を交換する際にも、ブロック板71自体の交換は不要になるので、低コストの操業が可能になる。また、急を要する場合は、検出モジュール70全体を極めて短時間で交換できるので、プローブ73のメンテナンス作業を別の場所で行うことも可能になり、検査効率を飛躍的に向上させることが可能となっている。
気圧センサAが、例えば20℃、80℃、及び−10℃の各検査温度において出力する値の正常、異常を次々に短時間に判別検査することができるようにするには、気圧センサAを並べて取着した被検体シートBを搬送するラインに、この実施形態の電子部品検査装置100を3つ設置する。そして、1番目の電子部品検査装置100は気圧センサAを例えば検査温度を20℃に保ち、2番目の電子部品検査装置100は気圧センサAを例えば検査温度を80℃に保ち、3番目の電子部品検査装置100は気圧センサAを例えば検査温度を−10℃に保つ構成とする。さらに、検査能力を高めるには検査時間の短縮化が必要であるが、これは、上記の3つの電子部品検査装置のそれぞれの手前でキャリアCにセットされた被検体シートBを、20℃、80℃、又は−10℃前後にするプレヒータ又はプレクーラを具備するラインシステムにする。この結果、各電子部品検査装置100の圧力容器10に、各気圧センサAを搬入して圧力容器10を密閉すると、気圧センサAが短時間に20℃、80℃、又は−10℃の各検査温度に平衡させることができ、よりリアルタイムで各気圧センサAを検査することができる。このように、3つの電子部品検査装置100で20℃、80℃、及び−10℃の検査温度の一つを分担して温度特性検査を行うラインでは、きわめて高い検査効率が得られる。
また、複数の固定圧力下において、温度を変化させた際の電子部品の出力を検査する場合においても、この実施形態の電子部品検査装置100を複数台配置することが好ましい。例えば、1番目の電子部品検査装置100では圧力を100kPaに維持して、電子部品の温度を変化させながら検査を行い、2番目の電子部品検査装置100では圧力を300kPaに維持して検査を行い、第3の電子部品検査装置100では圧力を400kPaにして検査を行うようにすることも可能である。
上記実施形態では、熱伝導フィンを水で冷却し又は温水で加熱する水又は温水の循環手段を具備しているが、熱伝導フィンに冷風、常温風、熱風等を吹付ける構成でもよい。
本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
本発明は、電子部品を密閉容器内に供給して電子部品の検査する各種用途に利用することが可能である。
本発明の実施形態に係る電子部品検査装置の圧力容器密閉状態を示す一部断面側面図 図1の電子部品検査装置の正面図 図1の電子部品検査装置の検査時の圧力容器開放状態を示す側面図 図1の電子部品検査装置の検査時の圧力容器の下降途中の一時停止状態を示す側面図 図1の電子部品検査装置のメンテナンス時の圧力容器開放状態を示す側面図
符号の説明
100 電子部品検査装置
A 気圧センサ
B 被検体シート
C キャリア
10 圧力容器
11 上側可動容器
12 下側固定容器
20 容器案内手段
30 容器昇降手段
40 加圧手段
50 熱伝導手段
51 熱伝導プレート
60 装置フレーム
70 検出モジュール
43 昇降側カムフォロア
44 固定側カムフォロア
46 加圧用カム
47 加圧用エアシリンダ装置
52 ペルチェ素子
53 熱伝導フィン
55 付勢手段
71 ブロック板
72 ピンソケット(導電ソケット)
73 プローブ
75 データ取り出し線

Claims (7)

  1. 電子部品を容器に収容して該容器を密閉することで該電子部品を外界から閉ざし、熱伝導手段によって前記電子部品を検査温度にして電子部品の温度特性を検査する電子部品検査装置であって、
    前記熱伝導手段は、
    前記容器に設けられた開口を内側から閉塞して密閉するように設置され、前記電子部品が載置されると該電子部品に熱伝導する熱伝導プレートと、
    前記熱伝導プレートの背面に密着して設けられ、該熱伝導プレートに温熱又は冷熱を付与する前記熱移動素子と、
    前記熱移動素子の背面の面に密着するヒートシンクと、を具備し、
    前記熱伝導手段によって熱の移動を容器の内外で行うようにしたことを特徴とする電子部品検査装置。
  2. 前記容器における少なくとも前記開口近傍が断熱素材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品検査装置。
  3. 前記容器を保持する外部フレームを備えており、
    前記容器に配置される前記熱伝導手段は、前記外部フレームから離反した状態で配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品検査装置。
  4. 前記外部フレームと前記熱伝導手段の間には、前記熱伝導手段を前記容器の内部側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする請求項3記載の電子部品検査装置。
  5. 前記熱伝導プレートと前記熱移動素子との密着面又は前記熱移動素子と前記ヒートシンクとの密着面のいずれかについて離隔可能に設け、前記ヒートシンクを付勢手段で付勢することにより離隔可能な前記密着面の密着状態を保持する構成としたことを特徴とする請求項4記載の電子部品検査装置。
  6. 前記容器の周壁にプローブが備えられており、前記容器を密閉すると同時に、前記プローブが該容器内の前記電子部品の端子に接触するように構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の電子部品検査装置。
  7. 前記容器は、昇降自在且つ逆さ鍋形状の上側容器及びテーブル形状の下側容器とを備えて構成されており、
    前記熱伝導手段は、該下側容器に形成される開口に配置されており、
    前記上側容器の内壁にプローブが備えられており、前記上側容器と前記上下側容器を重ね合わせると前記プローブが前記電子部品の端子に接触することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の電子部品検査装置。
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