JP4553901B2 - 非鉄金属及び軽金属のベルト式鋳造方法並びにそのための装置 - Google Patents

非鉄金属及び軽金属のベルト式鋳造方法並びにそのための装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4553901B2
JP4553901B2 JP2006529516A JP2006529516A JP4553901B2 JP 4553901 B2 JP4553901 B2 JP 4553901B2 JP 2006529516 A JP2006529516 A JP 2006529516A JP 2006529516 A JP2006529516 A JP 2006529516A JP 4553901 B2 JP4553901 B2 JP 4553901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
casting
cast
cavity
casting cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006529516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007533459A (ja
Inventor
ウィラード・マーク・トルーマン・ガラーノールト
ケビン・マイケル・ゲイテンビー
イルジョン・ジン
ロナルド・ロジャー・デスロシエール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novelis Inc Canada
Original Assignee
Novelis Inc Canada
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novelis Inc Canada filed Critical Novelis Inc Canada
Publication of JP2007533459A publication Critical patent/JP2007533459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4553901B2 publication Critical patent/JP4553901B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/001Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths of specific alloys
    • B22D11/003Aluminium alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0605Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars formed by two belts, e.g. Hazelett-process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0631Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars formed by a travelling straight surface, e.g. through-like moulds, a belt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/0648Casting surfaces
    • B22D11/0654Casting belts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D21/00Casting non-ferrous metals or metallic compounds so far as their metallurgical properties are of importance for the casting procedure; Selection of compositions therefor
    • B22D21/002Castings of light metals
    • B22D21/007Castings of light metals with low melting point, e.g. Al 659 degrees C, Mg 650 degrees C

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Description

発明の詳細な説明
(技術分野)
この発明は、例えばアルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛及びそれらの合金などの非鉄金属及び軽金属の鋳造のために使用されるベルト式鋳造機に用いられる鋳造ベルトに関する。より詳しく言えば、本発明は、良好な熱的及び他の物理的特性を有する材料から作られる金属製鋳造ベルトに関する。
(背景技術)
双ベルト式鋳造機は、かなり以前から金属を鋳造するのに使用されてきた。この種の鋳造機では、トラック(race-track)の形態にて回転するエンドレスベルトが、上下に(或いは、場合によっては並んで)配置されており、一般に平らな平行に走行する各ベルトが、互いに密に隣接して配置され、それらの間に型(モールド:mold)を規定する。溶融金属が、一方の端部において前記型内に導かれ、前記金属は、移動するベルト表面によって前記型を通って引き出される。前記溶融金属からの熱は、ベルトを通じて移動され、この移動は、前記型の領域内のベルトの裏側に作用する、例えば散水(water spray)などの冷却手段によって促進される。その結果、前記金属は、前記型を通過する際に凝固し、固体金属製の平板(スラブ:slab)又はストリップ(strip)が、前記型の反対側の端部から出てくる。例えば、改良されたこの種の鋳造機が、本願と同一の譲受人に対して1977年2月22日及び1977年12月6日にそれぞれ発行された米国特許第4008750号及び同第4061177号に記載されている。前記鋳造機はまた、本願と同一の譲受人に対して1980年3月18日に発行された米国特許第4193440号、及び本願と同一の譲受人によってまた2001年8月7日に出願された国際公報第02/11922号に記載されるように、高性能の冷却剤適用システムを使用する。これらすべての公報の開示事項は、引用することによりここに組み入れられる。
高性能の冷却剤適用システムを有するこれらの鋳造機は、鋳造ベルトの裏側に冷却剤の薄い高速の流れを作り出すことにより機能する。このことは、冷却剤とベルトとの間に高い最大熱移動係数をもたらす。前記ベルトは更に、プーリ間に単に支持されるというよりはむしろ、鋳造の重要部位において冷却剤の層の上に“浮かぶ(float)”。
この種の鋳造機に使用されるベルトは、通常、表面状態が調整された(テクスチュアされた:textured)鋼から作られる、あるいは、それほど多くはないが銅から作られる。このような材料は、例えば、本願と同一の譲受人に対して1997年6月10日に発行された米国特許第5636681号に開示されている。更に、1990年4月10日に発行され、ヘイゼレット・ストリップ・キャスティング社(Hazelett Strip-Casting Corporation)に譲渡された米国特許第4915158号は、セラミックコーティング用の裏板を備えた銅製ベルトを開示している。しかしながら、これらの材料から作られるベルト(特に、銅から作られるもの)は、製造するのに高価であり、また、銅製ベルトは、“塑性歪み(プラスチックセット:plastic set)”(すなわち、取扱い又は外部支持システムの欠如に起因する歪み)しやすい。更に、鋼製ベルトは、1つの種類の非鉄金属及び軽金属の合金を鋳造するためにのみ好適な熱伝導率を有する傾向があるのに対し、銅製ベルトは、別の種類の非鉄金属及び軽金属合金に好適な熱伝導率を有する。例えば、テクスチュアされた(例えば、ショットブラストされた)鋼製ベルトは、フィン状又はフォイル状合金(fin or foil alloy)など、多くの比較的短い凝固範囲を有するアルミニウム合金のために使用することができるのに対し、銅製ベルトは、表面が重要な用途に、例えば、標準より長い凝固範囲を有する自動車用アルミニウム合金のために必要である。銅製ベルトの高い熱流束(heat flux)機能を用いて、かかる自動車用合金を鋳造するための方法が、本願と同一の譲渡人に対して1997年4月1日に発行された米国特許第5616189号に開示されている。前記引用文献では、4.5MW/mという高い熱流束が好適であることが見出され、かかる熱流束は、標準的に銅製ベルトの使用を必要とする。他の長い凝固範囲を有する合金、例えば1989年5月にレオネ他(Leone et al.)によりアルカン・ベルト・キャスティング・ミニミル・プロセス(Alcan Belt Casting Mini-MIll Process)にて記述されたものは、好ましくは、(5MW/mを超える)更に高い熱流束にて鋳造される。
しかしながら、銅製ベルトのより高い熱伝導率のために、かかるベルトは、(低い熱移動領域に隣接して形成されるより高い熱移動領域に生じるインゴット(ingot)断面内の変化、すなわち、不均一な熱除去によって引き起こされる)“シェル歪み(shell distortion)”と呼ばれる鋳物欠陥が発生するため、軽量合金(light gauge alloy)を鋳造するのに使用することができない。従って、鋳造装置が、種々の非鉄金属合金を鋳造するのに使用される場合、鋳造作業間に鋼製から銅製へあるいはその逆に、ベルトを交換することが頻繁に必要である。このことは、時間がかかり費用がかかるとともに面倒である。上述したタイプの最新の鋳造機では、更に広範囲の処理量で操業することが望まれており、高い熱流束で容易に運転する必要がある。
更に、出願人らは、テクスチュアされた鋼製ベルトが、(回転するアトマイジングベル(atomizing bell)及びクリーニングボックスに対してブラシをかける)銅製ベルトに比べて、異なる離型剤適用システムの使用を必要とし、そのため、合金系を変更する場合には離型剤適用システムを変更することが必要であることを見出した。エー・アール・ワグナー(A.R.Wagner)に対して1968年12月3日に発行された米国特許第3414043号は、前進するシングルユーズ・ストリップ(single-use strip)間に型が形成される鋳造方法を開示している。前記ストリップは、(同一のものとみなされない)溶融金属と同じ材料から作られるが、ストリップ材料は、最終生成物内に組み込まれる場合があり、それは、ベルト式鋳造機にとって明らかに許容できない。
従って、上述したタイプのベルト式鋳造機に使用されるベルトにおいて改良が必要である。
(発明の開示)
本発明の目的は、テクスチュアされた鋼及び/又は銅から作られる従来のベルトより、製作及び使用がより便利であるベルト式鋳造機のためのベルトを提供することである。
本発明の別の目的は、広範囲の合金タイプを鋳造するために、また、合金タイプ間でベルトを変更する必要がなく広範囲の熱除去速度の下で作動するために、使用することができる鋳造機用のベルトを提供することである。
本発明の1つの態様によれば、金属ストリップを連続的に鋳造する連続ベルト式鋳造装置であって、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの可動エンドレスベルトと、前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つのエンドレスベルトを進める手段と、前記鋳造キャビティ内へ溶融金属を注入する手段と、前記少なくとも1つのエンドレスベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つのエンドレスベルトを冷却する手段とを備え、前記少なくとも1つのエンドレスベルトが、アルミニウム又はアルミニウム合金から作られている前記連続ベルト式鋳造装置が提供される。
本発明の別の態様によれば、ストリップの形態にて溶融金属を鋳造する方法であって、アルミニウム又はアルミニウム合金から作られ、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの鋳造ベルトを用意するステップと、前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つの鋳造ベルトを連続的に進めるステップと、前記鋳造キャビティの入口部に前記溶融金属を供給するステップと、前記少なくとも1つの鋳造ベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つの鋳造ベルトを冷却するステップと、前記鋳造キャビティの出口部から得られる鋳造ストリップを連続的に集めるステップとを備えている前記方法が提供される。
本発明のまた別の態様によれば、連続鋳造装置に使用するのに適合した鋳造ベルトであって、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの可動エンドレスベルトと、前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つのエンドレスベルトを進める手段と、前記鋳造キャビティ内へ溶融金属を注入する手段と、前記少なくとも1つのエンドレスベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つのエンドレスベルトを冷却する手段とを備え、前記鋳造ベルトが、アルミニウム又はアルミニウム合金から作られている前記鋳造ベルトが提供される。
本発明では、前記鋳造ベルトが、好ましくは、1〜2mmの範囲の厚さを有し、好ましくは、AA5XXX及びAA6XXX合金系から選択される金属から作られる。更に、本発明に係る前記鋳造ベルトは、好ましくは、少なくとも100MPaの降伏強さ、及び、120W/m−Kより大きい熱伝導率を有する。
本発明に係る前記鋳造ベルトは、例えば、アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛及びそれらの合金、特に、例えばAl−Mg、Al−Mg−Si、Al−Fe−Si及びAl−Fe−Mn−Si合金系のようなアルミニウム合金などの非鉄金属及び軽金属を鋳造するために使用することができる。
アルミニウム製ベルトは、最新のベルト式鋳造機に要求される、可撓性を有するベルト式の鋳造作業に適した特有の性質を有することが予想外に見出された。かかる鋳造機では、ベルトは、厳しい熱応力の下で(永久変形なく)安定したままであることが要求され、冷却剤の層の上に“浮いている”場合でさえ、鋳造キャビティの上流の端部において入口湾曲部に従うよう求められる。このような性能を達成するために要求される特性の組み合わせは複雑であり、例えば、材料の熱伝導率、強度、引張応力及び熱膨張係数に依存する。
本発明は、アルミニウム合金製ベルトが、鋼製又は銅製のどちらのベルトより製作することが容易である(安価である)利点を有する。アルミニウム製ベルトは、典型的な銅製ベルトより “塑性歪み”を受けにくい。塑性歪みは、金属ストリップ(metal strip)又はベルトが、熱歪み力を受ける場合に永久変形を呈する傾向である。耐塑性歪みがあるベルトは、熱的に歪ませる応力が取り除かれると弾力的に元の形状に戻る。塑性歪みは、特定の剛性(ヤング率/密度)及び特定の強度(降伏強さ/密度)によって規定され、両方の高い値が、耐塑性歪みに有利であると考えられている。アルミニウム合金は、この点において銅より一般に優れている。特に、アルミニウム合金製ベルトは、耐塑性歪みを確保するために、100MPaを超える範囲の降伏強さを有することが好ましい。
アルミニウム製ベルトは、ある合金、例えばAl−Fe−Si又はAl−Fe−Si−Mnタイプのフィン状及びフォイル状合金などに改良した表面品質を与え、鋼製又は銅製のどちらのベルトより、より広範囲の可鋳性を提供できることが見出された。かかる合金はまた、しばしば“短い凝固範囲を有する合金(short freezing range alloy)”と呼ばれており、従来、ベルト鋳造中にある問題を呈していた。例えば、フィン状及びフォイル状合金は、テクスチュアされた、あるいはセラミックコーティングされた鋼製ベルト上に鋳造することができる。これらのベルト上に作られる鋳造スラブは、シェル歪みはないが、分離した表面偏析層(surface segregation layer)を有する。前記合金が銅製ベルト上に鋳造される場合には、表面品質は良好であるが、前記スラブの内部品質は、シェル歪みのために許容できない。フォイル状合金がアルミニウム製ベルト上に鋳造された場合には、得られるスラブは、表面偏析やシェル歪みがともになかった。アルミニウム製ベルトはまた、Al−Mg及びAl−Mg−Si自動車用合金が銅製ベルト上に鋳造される場合に見られるシェル歪み量を低減することにより、Al−Mg及びAl−Mg−Si自動車用合金における表面品質を改良することができる。
(発明を実施するための最良の形態)
図1及び図2は、例えば溶融したアルミニウム合金のような溶融金属をストリップの形態にて連続鋳造するための、双ベルト式の鋳造機10を(簡略化した形態にて)示している。本発明は、決してそればかりではないが、例えば米国特許第4061177号及び同第4061178号に開示される鋳造ベルトに適用することができ、それらの開示事項は、引用することによりここに組み入れられる。本発明の原理は、単一ベルト式の鋳造システムの鋳造ベルトにも首尾良く実施できるものである。図1及び図2のベルト式連続鋳造機械の簡単な構造及び作動を、以下に説明する。
図1及び図2に示すように、鋳造機械10は、循環する(エンドレスの:endless)、1対の可撓性を有する鋳造ベルト12及び14を有しており、これらの鋳造ベルトのそれぞれは、一端の上側プーリ16及び下側プーリ17と、他端の上側液体ベアリング18及び下側液体ベアリング19によって運行されている。各プーリは、前記機械の支持構造に回転可能に取り付けられ、好適な駆動手段によって駆動される。簡潔化の目的で、図1及び図2には前記支持構造及び駆動手段は図示されていない。鋳造ベルト12及び14は、それらが両者間に、つまり、ベルトの隣接する鋳造表面間に、(型とも呼ばれる)鋳造キャビティ22を形作る領域を通って実質的に等しい速度で、互いに実質的に平行に、(好ましくは僅かな程度収束して)走行するように配置されている。鋳造されるべき金属ストリップの所望の厚さに応じて、鋳造キャビティ22は、その幅を調節することができる。溶融金属は、入口部25を通って矢印24の方向に鋳造キャビティ22内へ連続的に供給され、その間、ベルトは、例えば裏面への液体冷却剤20の直接的な衝突により、その裏面側で冷却される。
図示した装置では、鋳造される溶融金属の経路は、鋳造キャビティの入口部25から出口部26にかけて僅かな程度の下向きの傾斜をもっているがほぼ水平である。
溶融金属は、鋳造キャビティ22の入口部25に配置された(図示しない)好適な樋(ローンダ:launder)又はトラフ(trough)により、鋳造キャビティ22に供給される。例えば、本願の譲渡人に譲渡されている米国特許第5636681号に記載されている溶融金属インジェクタ(injector)が、鋳造機械10に溶融金属を供給するのに用いられてもよい。図示されていないけれども、鋳造キャビティ22の縁部での囲い(エンクロージャ:enclosure)を完全なものとするために、機械の各側部にエッジダムが備えられている。前記鋳造機械の作動においては、鋳造キャビティ22の入口部25に供給された溶融金属は、ベルト12、14の連続動作により、鋳造キャビティ22を通ってその出口部26に向かって進むことが理解されよう。鋳造キャビティ(移動型)22に沿った移動期間中、金属からの熱は、ベルト12、14を通って伝達され、供給された冷却剤20によってそこから除去される。そして、溶融金属は、ベルトの鋳造表面と接触して、その上側及び下側の表面から内部に向かって漸次凝固するようになる。溶融金属は、鋳造キャビティの出口部26に至るまでに十分に凝固し、連続した固形体の鋳造されたストリップ30(図2)の形態で、矢印27により示される方向に、出口部26から出て来る。前記ストリップの厚さは、ベルト12及び14の鋳造表面によって規定されるように、鋳造キャビティ22の幅により定められる。鋳造ストリップ30の幅は、鋳造ベルト12、14の幅に一致する。
本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金が、双ベルト式の鋳造機械10用の鋳造ベルト12、14のための材料として使用されており、特に、例えばアルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛又はそれらの合金のような非鉄金属及び軽金属の鋳造用に使用される。殆どのアルミニウム合金が、前記ベルトの材料に適しているが、Al−Mg(AA5XXXタイプ)又はAl−Mg−Si(AA6XXXタイプ)の合金は、できる限り広範な安定した熱流束の作動を提供するので特に適している。従って、これらの合金は、多様な製品タイプに使用される、及び/又は、ある範囲の鋳造速度を超えて運転される鋳造機械に使用するのに最も適している。特に、好ましい合金は、AA5754、AA5052及びAA6061である。
一般に、容易に溶接可能であり、ひずみ硬化又は熱処理され、好適な規格(gauge)及び良好な降伏強さ(好ましくは少なくとも100MPa)を有する、あらゆるアルミニウム合金を用いることができる。本発明のベルトは、通常1から2mmの範囲の厚さで製作されるが、それより薄い又はそれより厚いベルトが特定の用途に提供されてもよい。
アルミニウム合金から作られる鋳造ベルトが、類似する金属を鋳造するのに使用できるという事実は驚くべきことである。以前、裏面への冷却によるアルミニウム製ベルトの熱歪みは、鋼及び銅の両方に比してアルミニウムの高い熱膨張に起因し溶融アルミニウムに影響を及ぼすことにより、鋳造インゴットの表面品質を低下させると本発明の発明者らによって信じられていた。しかしながら、例えば、ベルトの裏面に冷却ノズルから出るウェータージェット(好ましくは高速で流すこと)により供給されるように、ベルトの断面を通じて十分な冷却を有する場合には、アルミニウム合金製ベルトは、非鉄金属及び軽金属の鋳造用に効果的に、且つ安全に使用することができる。更に、離型剤の使用や好適なベルト張力が、高品質で安全な鋳造プロセスが存在することを可能にする。
更に驚くべきことに、通常、テクスチュアされた鋼製ベルト上に鋳造されるフィン状又はフォイル状合金を、アルミニウム合金製ベルトの上により良好な表面品質でより良く鋳造できることを見出した。典型的には、これらのフィン状及びフォイル状合金は、Al−Fe−Si又はAl−Fe−Mn−Si系から作られ、0.06から2.2wt%の量のFe、0.05から1.0wt%の量のSi、及び1.5wt%までのMnを含有し得る組成を有している。
更に、アルミニウム製ベルトは、異なる合金のために鋼製及び銅製のベルト間で交換する必要がなく、1種類のベルト上に、短い凝固範囲を有するAl−Fe−Si合金及び長い凝固範囲を有するAl−Mg合金のような広範囲のアルミニウム合金を鋳造する機能を備えている。なお、本発明のベルト上に鋳造できるアルミニウム合金の種類を限定するものではない。
上述したように、本発明のアルミニウム合金製ベルトは、ベルトが変形される、軟化される、又は融解されるようになる温度を超えてベルトが加熱されることを抑制するために行われる冷却のため、類似する溶融金属を鋳造するのに使用することができる。図3は、金属鋳造中のベルト式鋳造機の鋳造ベルトの断面を示す。視覚化を容易にするために、ベルトの表面の不均一が、この図では誇張されている。図3では、溶融した非鉄金属及び/又は軽金属32(例えば、アルミニウム合金)は、前記金属が薄いガス層40によりベルトの鋳造表面36から分離された状態にあることを別にすれば、ノズル34の端部から移動する鋳造ベルト38の鋳造表面36上に注入される。前記ベルト表面はまた、離型剤の層42、例えば前記ガス層から分離する液体ポリマーの層又は黒鉛粉末の層を有している。本発明では、液体離型剤の層の使用が好ましいが、本質的なものではない。前記離型剤の層は、断熱ガス層40を形成するのに役立つ。鋳造表面36に対して前記ベルト38の反対側では、冷却水の層44が、十分な冷却を達成するために前記ベルトと接触している。双ベルト式の鋳造機械の場合には、同一の構造が、溶融金属32の上側部分にも存在するが、図3ではこの構造は示されていない。
前記鋳造表面36は、ガス層40により、また、非常に小さい程度においては離型剤の層42により、高温の金属から極めて保護された状態にある。従って、前記ベルトの金属は、歪み又は溶融の問題が発生するほど高い温度に決してさらされない。冷却剤は、前記ベルトの熱い表面の温度が、好ましくは120℃より下にとどまること、また、前記ベルトを横切る温度降下が、好ましくは90℃より小さいことを確保するために十分な熱除去をもたらすのであれば、あらゆる便利な手段によってベルトの裏側に適用される。例えば米国特許第4193440号に記述された冷却剤適用装置は、(この特許の開示事項が、引用することによりここに組み入れられる)非常に均一な態様で十分な冷却を付与することができる。
上述したように、アルミニウム合金は、鋼及び銅の熱伝導率の中間の熱伝導率を有する。ベルトの熱伝導率は、鋳造プロセスにとって重要な因子である。ベルトの熱伝導率が低い場合には、金属は鋳型内でよりゆっくりと冷却する。ベルトの熱伝導率が高い場合には、金属はより急速に冷却する。熱が溶融金属(熱流束)から引き出される割合は、ベルトの熱伝導率にある程度依存する。一般に、特定のタイプの合金においては、好適な製品品質をもたらす熱流束の範囲が存在する。この範囲のほぼ中間の熱流束を生じるベルトは、合金タイプを鋳造するのに最も好適であると考えられる。短い凝固範囲を有する合金において、アルミニウム合金から作られるベルトは、中間の熱流束を生じ、それ故に、このタイプの合金を鋳造するのに最も好適である。銅製及び鋼製のベルトは、所望の範囲の熱流束のどちらかの端部において有効に作動する傾向を有しており、従って、異なる組成の合金に対応するためにはベルトの交換が必要であるのに対し、アルミニウム合金製ベルトは、表示されたタイプの全ての合金に使用することができる。
ここに記述されるタイプのベルト式鋳造機では、臨界作動パラメータは、ベルトが永久に変形し、質の悪い鋳造物や鋳造ベルトを交換する必要性をもたらす前に維持することができる最大熱流束である。最大の維持可能な熱流束は、冷却剤とベルトとの間の熱移動に依存する。一般的に、熱移動係数は、場所に依存して10から60kW/m−Kまで変化し得る。表1は、この範囲の熱移動係数及び同一の作動状態(ベルトの厚さを含む)の下で、異なる材料のベルトに関してできる限り維持可能な熱流束の範囲を記載する。典型的な鋼製ベルト、米国特許第4915158号に記述されるような銅製ベルト材、並びにAl−Mg及びAl−Mg−Siタイプのアルミニウム合金製ベルトの値が、表に示されている。
アルミニウム製ベルトにおいて、好ましい熱伝導率は、120W/m−Kより大きく、また、好ましい降伏強さは、100MPaより大きい必要がある。表1のアルミニウム合金はともに、これらの好ましい制限を超えている。この表に示すように、アルミニウム合金製ベルトは、鋼より広範な臨界熱流束の範囲を備えており、低い凝固範囲を有する合金の鋳造作業が最も行われる前記領域における銅の範囲の一部と重なり合う。
Figure 0004553901
当然、この性能は、コーティング、パーティング層(parting layer)、及び表面陽極酸化などのベルトに対する他の仕上げを適用することにより、更に変更(最大熱流束の減少)することができる。また、前記ベルトは、テクスチュアされた表面を備えていることが好ましい。
本発明は、以下の実施例を参照して更に説明される。この実施例は、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
実施例1
一般的なAl−Fe−Siフォイル状製品(AA1145)のために一般に使用されるアルミニウム合金が、双ベルト式のテストベッド(test bed)に、0.060インチの厚さを有するアルミニウム合金AA5754製ベルトにそれぞれ10mmの厚さで鋳造された。前記ベルトは、その表面に研磨用ベルトを適用することによりテクスチュアされ、溝を横方向に測定すると表面粗さRaが約25マイクロインチの粗さを有する実質的に長手方向に沿う溝を作り出す(表面粗さ値(Ra)は、表面粗さの相加平均である)。比較例がまた、重度にテクスチャードされた(heavily textured)鋼製ベルトと軽度にテクスチャードされた(lightly textured)銅製ベルトとに鋳造された。鋼製及びアルミニウム製のベルト上に鋳造された材料の表面の顕微鏡写真が、図4a及び図4bに比較されており、鋼製ベルト(図4a)は、表面偏析層の生成を引き起こすのに対し、アルミニウム合金製ベルト(図4b)は、表面偏析層の生成を引き起こさないことを示している。銅製及びアルミニウム合金製のベルト上に作り出される鋳造スラブの内部のX線写真が、図5a及び5bにそれぞれ比較されており、銅製ベルト(図5a)は、材料内にシェル歪み(明るいバンド(band)により囲まれた範囲として見える領域)が生じるのに対し、アルミニウム製ベルト(図5b)は、シェル歪みが生じない。
実施例2
自動車用途に一般に使用されるアルミニウムAl−Mg(AA5754)合金が、双ベルト式のテストベッドに、0.060インチの厚さを有するアルミニウム合金AA5754製ベルトにそれぞれ10mmの厚さで鋳造された。前記ベルトは、実施例1に記述されるようにテクスチュアされた。比較例がまた、軽度にテクスチャードされた銅製ベルト上に鋳造された。鋼製ベルト上に鋳造される場合、表面品質が極端に悪いような鋳造物は、鋼製ベルト上に作られなかった。銅製及びアルミニウム合金製のベルト上に作り出される鋳造スラブの内部のX線写真(厚さ方向のX線プリント)が、図6a及び図6bにそれぞれ比較されており、銅製ベルト(図6a)は、材料内にシェル歪み(X線において明るい斑点として見える領域)が生じるのに対し、アルミニウム製ベルト(図5b)は、シェル歪みが生じない。光学イメージがまた、2つの鋳造物の表面から作られ、図7a及び7bに、銅製及びアルミニウム製のベルト上にそれぞれ作り出されるスラブについて比較されている。図7aは、このタイプの鋳造機に銅製ベルトを使用することから得られるシェル歪みの特徴を示す円形の表面欠陥を示しているのに対し、図7bは、アルミニウム製ベルトを使用することから得られる欠陥のない表面を示している。
実施例3
自動車用途にまた一般的に使用されるアルミニウムAl−Mg−Si(AA6111)合金がまた、双ベルト式のテストベッドに、0.060インチの厚さを有するアルミニウム合金AA5754製ベルトにそれぞれ10mmの厚さで鋳造された。前記ベルトは、実施例1に記述されるようにテクスチャードされた。比較例がまた、軽度にテクスチャードされた銅製ベルト上に鋳造された。銅製ベルト上に鋳造される場合、表面品質が一般に悪いような鋳造物は、鋼製ベルト上に作られなかった。光学イメージが、2つの鋳造物の表面から作られ、図8a及び8bに、銅製及びアルミニウム製のベルト上にそれぞれ作り出されるスラブについて比較されている。図8aは、このタイプの鋳造機に銅製ベルトを使用することから得られる表面品質が、図8bに示すように、アルミニウム製ベルトを使用することから得られるものよりさらに悪いことを示している。
本発明は幾つかの好ましい実施形態に関連して記述されているが、その記述は、本発明の説明のためのものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきものではない。添付された特許請求の範囲によって規定されるように本発明の領域から逸脱することなく、種々の変更及び変形が当業者において行われる。
本発明が適用し得る連続双ベルト式鋳造機械の簡略化した側面図である。 図1における前記鋳造機械の出口部分の拡大図である。 溶融金属が鋳造キャビティ内へ導かれる領域についての双ベルト式鋳造機械の拡大部分断面図である。 フォイル状合金からなる鋳放しのスラブの表面偏析に関してアルミニウム製ベルトに対する鋼製ベルトの効果を示す顕微鏡写真である。 フォイル状合金からなる鋳放しのスラブの表面偏析に関してアルミニウム製ベルトに対する鋼製ベルトの効果を示すX線写真である。 図4a及び図4bと同一のフォイル状合金からなる鋳放しのスラブの内部構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示すX線写真である。 図4a及び図4bと同一のフォイル状合金からなる鋳放しのスラブの内部構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示すX線写真である。 Al−Mg合金からなる鋳放しのスラブの内部構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示すX線写真である。 Al−Mg合金からなる鋳放しのスラブの内部構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示すX線写真である。 図6a及び図6bと同一の合金からなる鋳放しのスラブの表面構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示す光学写真である。 図6a及び図6bと同一の合金からなる鋳放しのスラブの表面構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示す光学写真である。 Al−Mg−Si合金からなる鋳放しのスラブの表面構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示す光学写真である。 Al−Mg−Si合金からなる鋳放しのスラブの表面構造に関して銅製ベルトに対するアルミニウム製ベルトの効果を示す光学写真である。

Claims (12)

  1. 金属ストリップを連続的に鋳造する連続ベルト式鋳造装置であって、
    1〜2mmの範囲の厚さを有し、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの可動エンドレスベルトと、
    前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つのエンドレスベルトを進める手段と、
    前記鋳造キャビティ内へ溶融金属を注入する手段と、
    前記少なくとも1つのエンドレスベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つのエンドレスベルトを冷却する手段と、
    を備え、
    前記少なくとも1つのエンドレスベルトが、AA5XXX及びAA6XXX合金系からなる群から選択されるアルミニウム合金から作られている、
    ことを特徴とする連続ベルト式鋳造装置。
  2. 前記アルミニウム合金が、AA5754、AA5052及びAA6061からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記少なくとも1つの鋳造ベルトが、少なくとも100MPaの降伏強さを有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記少なくとも1つの鋳造ベルトが、120W/m−Kより大きい熱伝導率を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記装置が、前記アルミニウム合金から作られる2つの前記エンドレスベルトを有する双ベルト式鋳造装置であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  6. ストリップの形態にて溶融金属を鋳造する方法であって、
    AA5XXX及びAA6XXX合金系からなる群から選択されるアルミニウム合金から作られ、1〜2mmの範囲の厚さを有し、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの鋳造ベルトを用意するステップと、
    前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つの鋳造ベルトを連続的に進めるステップと、
    前記鋳造キャビティの入口部に前記溶融金属を供給するステップと、
    前記少なくとも1つの鋳造ベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つの鋳造ベルトを冷却するステップと、
    前記鋳造キャビティの出口部から得られる鋳造ストリップを連続的に集めるステップと、
    を備え、
    前記鋳造キャビティに溶融金属を供給する前記ステップが、Al−Fe−Si、Al−Fe−Mn−Si、Al−Mg又はAl−Si−Mg合金を供給することを含む、
    ことを特徴とする溶融金属を鋳造する方法。
  7. 前記少なくとも1つのベルトが前記鋳造キャビティを通って進められる前に、前記鋳造表面に離型剤を適用するステップを更に備えていることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記鋳造ベルトとして少なくとも100MPaの降伏強さを有するベルトを用意することを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの鋳造ベルトとして120W/m−Kより大きい熱伝導率を有するベルトを用意することを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 連続鋳造装置に使用するのに適合した鋳造ベルトであって、
    1〜2mmの範囲の厚さを有し、少なくとも部分的に鋳造キャビティを規定する鋳造表面を備えた少なくとも1つの可動エンドレスベルトと、
    前記鋳造キャビティを通って前記少なくとも1つのエンドレスベルトを進める手段と、
    前記鋳造キャビティ内へ溶融金属を注入する手段と、
    前記少なくとも1つのエンドレスベルトが前記鋳造キャビティを通過する際に前記少なくとも1つのエンドレスベルトを冷却する手段と、
    を備え、
    前記鋳造ベルトが、AA5XXX及びAA6XXX合金系から選択されるアルミニウム合金から作られている、
    ことを特徴とする鋳造ベルト。
  11. 前記鋳造ベルトが、少なくとも100MPaの降伏強さを有することを特徴とする請求項10に記載の鋳造ベルト。
  12. 前記鋳造ベルトが、120W/m−Kより大きい熱伝導率を有することを特徴とする請求項10に記載の鋳造ベルト。
JP2006529516A 2003-10-03 2004-10-01 非鉄金属及び軽金属のベルト式鋳造方法並びにそのための装置 Active JP4553901B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US50838803P 2003-10-03 2003-10-03
PCT/CA2004/001782 WO2005032744A1 (en) 2003-10-03 2004-10-01 Belt casting of non-ferrous and light metals and apparatus therefor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007533459A JP2007533459A (ja) 2007-11-22
JP4553901B2 true JP4553901B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=34421730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006529516A Active JP4553901B2 (ja) 2003-10-03 2004-10-01 非鉄金属及び軽金属のベルト式鋳造方法並びにそのための装置

Country Status (16)

Country Link
US (1) US7380583B2 (ja)
EP (1) EP1697069B1 (ja)
JP (1) JP4553901B2 (ja)
KR (1) KR101105902B1 (ja)
CN (1) CN100548531C (ja)
AU (1) AU2004278056B2 (ja)
BR (1) BRPI0414863B1 (ja)
CA (1) CA2542948C (ja)
DE (1) DE602004022084D1 (ja)
ES (1) ES2328698T3 (ja)
HR (1) HRP20090532T1 (ja)
MY (1) MY138741A (ja)
NO (1) NO20061957L (ja)
PL (1) PL1697069T3 (ja)
SI (1) SI1697069T1 (ja)
WO (1) WO2005032744A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE381401T1 (de) 2003-10-03 2008-01-15 Novelis Inc Oberflächenstrukturierung von giessbändern für stranggussmaschinen
US7377304B2 (en) * 2005-07-12 2008-05-27 Alcoa Inc. Method of unidirectional solidification of castings and associated apparatus
WO2009069437A1 (ja) * 2007-11-29 2009-06-04 Nippon Light Metal Company, Ltd. 双ベルト式鋳造機及び連続スラブ鋳造方法
US8448690B1 (en) 2008-05-21 2013-05-28 Alcoa Inc. Method for producing ingot with variable composition using planar solidification
CN102814478B (zh) * 2012-08-02 2015-04-22 东北大学 连续成形锌及锌合金管材或棒材或线材的制备方法
CN111500953A (zh) 2015-07-20 2020-08-07 诺维尔里斯公司 具有高阳极氧化质量的aa6xxx铝合金片材及其制作方法
US10294552B2 (en) 2016-01-27 2019-05-21 GM Global Technology Operations LLC Rapidly solidified high-temperature aluminum iron silicon alloys
US10260131B2 (en) 2016-08-09 2019-04-16 GM Global Technology Operations LLC Forming high-strength, lightweight alloys
ES2951553T3 (es) 2016-10-27 2023-10-23 Novelis Inc Aleaciones de aluminio de la serie 6XXX de alta resistencia y métodos para fabricar las mismas
MX2019004840A (es) 2016-10-27 2019-06-20 Novelis Inc Sistemas y metodos para fabricar articulos de aleacion de aluminio de calibre grueso.
CN109890536B (zh) 2016-10-27 2022-09-23 诺维尔里斯公司 高强度7xxx系列铝合金及其制造方法
CN106975660A (zh) * 2017-04-20 2017-07-25 深圳市中创镁工程技术有限公司 一种镁合金连铸连轧装置及镁合金连铸连轧方法
JP2020531286A (ja) * 2017-08-16 2020-11-05 ノベリス・インコーポレイテッドNovelis Inc. ベルト鋳造経路制御

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB519978A (en) 1938-08-22 1940-04-11 Joseph Marcel Merle Improvements in or relating to apparatus for making flat metallic products
FR1364717A (fr) * 1963-05-14 1964-06-26 Duralumin Procédé et machine pour la coulée permettant l'amélioration de l'état de surface et ébauches obtenues par ce procédé
DE1558383B2 (de) 1965-03-27 1974-05-09 Anton Robert Dipl.-Ing. Torshaella Wagner (Schweden) Verfahren zum Stranggießen von Metallen
US4061178A (en) 1975-04-15 1977-12-06 Alcan Research And Development Limited Continuous casting of metal strip between moving belts
US4061177A (en) 1975-04-15 1977-12-06 Alcan Research And Development Limited Apparatus and procedure for the belt casting of metal
US4190103A (en) 1975-04-15 1980-02-26 Alcan Research And Development Limited Continuous casting of metal strip between moving belts
US4008750A (en) 1975-04-15 1977-02-22 Alcan Research And Development Limited Continuous casting of metals
JPS5252127A (en) * 1975-10-24 1977-04-26 Hitachi Ltd Belt for mould of continuous casting machine
JPS5533917A (en) * 1978-08-30 1980-03-10 Toshiba Corp Belt extension corrector
US4193440A (en) * 1978-09-01 1980-03-18 Alcan Research And Development Limited Belt-cooling and guiding means for the continuous belt casting of metal strip
JPS6120976A (ja) * 1984-07-10 1986-01-29 Fuji Xerox Co Ltd 感光体の結露解消装置
JPH0724923B2 (ja) * 1986-10-30 1995-03-22 三菱マテリアル株式会社 連続鋳造用ベルト
US4915158A (en) 1987-11-09 1990-04-10 Hazelett Strip-Casting Corporation Belt composition for improving performance and flatness of thin revolving endless flexible casting belts in continuous metal casting machines
US4749027A (en) * 1987-11-09 1988-06-07 Hazelett Strip Casting Corporation Method and belt composition for improving performance and flatness in continuous metal casting machines of thin revolving endless flexible casting belts having a permanent insulative coating with fluid-accessible porosity
US4934443A (en) * 1988-02-16 1990-06-19 Reynolds Metals Company Method of and apparatus for direct casting of metal strip
JPH02503170A (ja) * 1988-02-16 1990-10-04 レイノルズ・メタルズ・カンパニー 金属ストリツプの直接鋳造方法及び装置
JPH01306052A (ja) * 1988-06-02 1989-12-11 Sumitomo Metal Ind Ltd 連続鋳造用ベルト
JP3027855B2 (ja) * 1991-01-31 2000-04-04 住友電気工業株式会社 連続鋳造機用クラッドベルト
JPH06269909A (ja) * 1993-03-24 1994-09-27 Nippon Steel Corp 単ロール法によるアモルファス連続フィラメント箔の製造方法
US5616189A (en) 1993-07-28 1997-04-01 Alcan International Limited Aluminum alloys and process for making aluminum alloy sheet
CA2517447C (en) 1994-07-19 2007-05-29 Alcan International Limited Process and apparatus for casting metal strip and injector used therefor
CN1081100C (zh) * 1995-10-16 2002-03-20 美铝公司 用于金属铸造的铸带及其制造方法
DE10001452C2 (de) * 2000-01-15 2002-04-25 Schott Glas Vorrichtung zum Bedrucken von Papier oder plattenförmigen Werkstoffen
US6755236B1 (en) 2000-08-07 2004-06-29 Alcan International Limited Belt-cooling and guiding means for continuous belt casting of metal strip

Also Published As

Publication number Publication date
MY138741A (en) 2009-07-31
BRPI0414863B1 (pt) 2014-07-22
CN100548531C (zh) 2009-10-14
US20070209778A1 (en) 2007-09-13
CN1886213A (zh) 2006-12-27
HRP20090532T1 (en) 2009-11-30
PL1697069T3 (pl) 2009-12-31
DE602004022084D1 (de) 2009-08-27
AU2004278056B2 (en) 2009-10-08
EP1697069B1 (en) 2009-07-15
BRPI0414863A (pt) 2006-11-28
KR20060107527A (ko) 2006-10-13
CA2542948C (en) 2010-09-14
US7380583B2 (en) 2008-06-03
SI1697069T1 (sl) 2009-12-31
WO2005032744A1 (en) 2005-04-14
EP1697069A1 (en) 2006-09-06
EP1697069A4 (en) 2007-03-28
KR101105902B1 (ko) 2012-01-17
NO20061957L (no) 2006-07-03
AU2004278056A1 (en) 2005-04-14
CA2542948A1 (en) 2005-04-14
ES2328698T3 (es) 2009-11-17
JP2007533459A (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3260487B2 (ja) 金属ストリップの連続ベルト鋳造装置および方法
JP4553901B2 (ja) 非鉄金属及び軽金属のベルト式鋳造方法並びにそのための装置
JP4678373B2 (ja) マグネシウム合金材の製造方法
US5909764A (en) Vertical caster and associated method
KR101129489B1 (ko) 비철 금속의 주조 방법
JP5335767B2 (ja) アルミニウム合金の鋳造方法
JP2024041950A (ja) 双ベルト式鋳造機用のショートベルトサイドダム
JP3000371B2 (ja) 連続鋳造法
JP3817188B2 (ja) スカム堰およびスカム堰を有した双ドラム式連続鋳造機による薄肉鋳片の製造方法
JP3901764B2 (ja) 箔地用アルミニウム合金板の製造方法
JPH0399757A (ja) 双ロール式薄板連続鋳造方法
JP2695089B2 (ja) 金属薄帯の連続鋳造方法及び装置
JP3495170B2 (ja) ベルト式連鋳機
JP3272639B2 (ja) タンディッシュ装置
JPS6087956A (ja) 金属の連続鋳造法
JPH09201652A (ja) 箔地用アルミニウム合金板の製造方法
JPH09192790A (ja) ベルト式連続鋳造方法
JPH0852552A (ja) 広幅薄鋳片の連続鋳造方法
JPH09136144A (ja) 連続鋳造用鋳型
JPH08252659A (ja) 広幅薄鋳片の鋳造方法
JPH0847760A (ja) 広幅薄鋳片の連続鋳造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4553901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250