JP4549025B2 - インクジェット式プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体に対してインクを吐出することによって画像を印刷するインクジェット式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタとしては、副走査方向に搬送されている印刷媒体である用紙に対して、副走査方向と直交する主走査方向に沿って往復動する印刷ヘッドからインクが吐出されて画像が印刷されるものが一般的である。また、特に用紙としてロール紙が用いられる場合には、用紙の印刷面の平面性を確保するために吸着方式が採用されることが多い。
【0003】
ここで、吸着方式のインクジェット式プリンタには、用紙の搬送経路に沿って複数の吸着孔が形成されており印刷ヘッドに対向配置される用紙を支持するための印刷台(プラテン)と、印刷台の吸着孔を介して印刷台の表面に用紙を吸着させるための吸着ファンとを有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。かかるプリンタでは、印刷ヘッドに対向配置される用紙が印刷台の表面に密着するため、用紙の印刷面の平面性を確保することができる。従って、用紙の印刷面の平面性が確保されないことに起因して、用紙に印刷される画像が悪化するのが抑制される。なお、印刷台の用紙の搬送経路に対応する領域には、吸着孔がほぼ一様に形成されていることが多い。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−239712号公報(図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙の先端部近傍に対する印刷が行われる場合には、印刷台に形成された多数の吸着孔のなかで用紙が接触することにより閉塞される吸着孔はごく僅かである。つまり、用紙が副走査方向に搬送されると、印刷台の上流側の吸着孔から順に用紙が接触して閉塞されるが、印刷台の多くの吸着孔(用紙の先端部がまだ到達していない領域の吸着孔)は閉塞されずに開放された状態になっている。そのため、閉塞されない吸着孔を介して、印刷台の表面側から吸着孔内へと多量の空気が流れ込んでしまう。その結果、印刷ヘッドから用紙の先端部近傍に向けて吐出されたインクが吸着孔を介して流れる空気流に引き寄せられることにより、インクの着弾精度が低下して、用紙に印刷される画像が悪化するという問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明の主な目的は、印刷媒体を吸着するための空気流によって印刷媒体の先端部近傍でインクの着弾精度が低下しないようにすることで、印刷媒体の先端部近傍に高画質の画像が印刷できるインクジェット式プリンタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のインクジェット式プリンタは、印刷媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段による印刷媒体の搬送方向に沿って複数の孔が形成された印刷媒体の支持面を有する支持体と、前記支持体の前記支持面に向けてインクを吐出可能なインク吐出体と、前記支持面側から前記孔内へと空気を吸引することが可能な吸引力を発生することによって、前記支持体の前記支持面に印刷媒体を吸着させるための吸着手段と、印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域にある間において前記インク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも搬送方向下流側にあって印刷媒体の先端部に最も近い位置にある前記孔内へと空気が流れ込まないようにする空気流制限手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
【0009】
【0010】
請求項1によると、印刷媒体の先端部が支持面上のインク吐出体と対向する領域にある間においてインク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも下流側の最も近い位置にある孔内へ空気が流れ込まなくなる。従って、インク吐出体から印刷媒体の先端部近傍に向けて吐出されたインクの着弾精度が低下するのが効果的に抑制される。その結果、印刷媒体の先端部近傍により高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0011】
なお、本発明の目的を達成するために、印刷を開始する前に、支持体の全ての孔が閉塞されるまで印刷媒体を搬送した後で、インク吐出体による印刷を開始するようにすることが考えられる。この場合には、印刷媒体の先端部近傍は印刷が行われることなく支持体の孔を閉塞するためにだけ搬送されることになるため、印刷媒体の先端部近傍には必然的に長い余白部分が形成されてしまう。特に、支持体の印刷媒体の搬送方向に沿う方向の長さが長い場合には、印刷媒体の先端部近傍に形成される余白部が大きくなって、印刷が行われることなく廃棄される印刷媒体(ロスペーパー)が著しく増加してしまう。本発明によると、印刷媒体の先端部近傍に長い余白部を形成することなく印刷を開始することができるので、印刷媒体の無駄を低減することができる
【0012】
また、請求項2のインクジェット式プリンタは、前記空気流制限手段が、印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域にある間において前記インク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも搬送方向下流側にあって印刷媒体の幅内に対応する全ての前記孔内へと空気が流れ込まないようにすることを特徴とするものである。
【0013】
請求項2によると、印刷媒体の先端部よりも下流側の印刷媒体の幅内に対応する全ての孔内へ空気が流れ込まなくなる。従って、インク吐出体から印刷媒体の先端部近傍に向けて吐出されたインクが印刷媒体の先端部よりも下流側の閉塞されない孔を介して流れる空気流に引き寄せられることによって、印刷媒体の先端部近傍でインクの着弾精度が低下するのがより効果的に抑制される。その結果、印刷媒体の先端部近傍にさらに高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0014】
また、請求項3のインクジェット式プリンタは、前記空気流制限手段が、前記支持体の前記支持面とは反対側の面上に印刷媒体の搬送方向に沿って移動可能に配置され、搬送方向下流側に移動するに連れて前記孔を順次開放することが可能な閉塞部材と、印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域を搬送方向下流側へと移動していくのに連れて前記閉塞部材を搬送方向下流側へと移動させるための駆動手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項3によると、空気流制限手段が、印刷媒体の先端部が搬送方向下流側へと移動していくのに連れて支持体に形成された複数の孔を順次開放可能な閉塞部材を搬送方向下流側へと移動させるという比較的簡単な構成によって、印刷媒体の先端部よりも下流側の最も近い位置にある孔内へ空気が流れ込まなくすることができる。
【0016】
また、請求項4のインクジェット式プリンタは、前記閉塞部材には、搬送方向上流側にあるものほど搬送方向に長い複数の開口が印刷媒体の搬送方向に沿って形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項4によると、印刷媒体の先端部が搬送方向下流側へと移動していくのに連れて支持体に形成された複数の孔を順次開放する際の閉塞部材の搬送方向下流側への駆動距離が比較的短くなる。従って、プリンタが大型化するのが抑制される。
【0018】
また、請求項5のインクジェット式プリンタは、前記搬送手段が発生する印刷媒体の搬送力を前記閉塞部材に伝達するための伝達機構をさらに備えていることを特徴とするものである。
【0019】
請求項5によると、搬送手段が発生する印刷媒体の搬送力を閉塞部材を駆動するための駆動源として利用することができる。従って、閉塞部材を駆動するための駆動源を別途設ける必要がないため、プリンタの製造コストを低減することができる。
【0020】
また、請求項6のインクジェット式プリンタは、前記閉塞部材が所定位置を超えて搬送方向下流側へ移動しないように前記閉塞部材の移動を規制するストッパをさらに備えており、前記搬送手段が、搬送方向下流側への前記閉塞部材の移動が前記ストッパにより規制されているときにも印刷媒体を搬送可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項6によると、閉塞部材がストッパによりその移動が規制されているときも印刷媒体を搬送可能であるため、閉塞部材の移動とは独立して、印刷媒体を適正に搬送することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの概略構成を示す図である。図2は、図1のインクジェット式プリンタに含まれる印刷台近傍の概略構成を示す図である。図3は、図1のインクジェット式プリンタに含まれる遮風板の概略構成を示す図である。
【0023】
図1に示すインクジェット式プリンタ1は、略直方体の筐体30内に、搬送ローラユニット5と、インクジェット印刷ユニット6と、圧着ローラユニット7と、切断ユニット8と、排出ローラユニット9とを有している。また、筐体30内には、ロール状に巻回された巻回部2a、3aが形成された長尺の用紙2、3が水平方向(図1では紙面に垂直な方向)に隣接するように配置されており、用紙2、3の巻回部2a、3aは軸中心の回りに回転可能とされたドラム2b、3bにそれぞれ保持されている。なお、後述するように、インクジェット式プリンタ1の各部分の動作は、筐体30内に配置されたコントローラ(図示しない)によって制御される。
【0024】
搬送ローラユニット5は、コントローラより制御されるモータ21a、21bによって駆動される駆動ローラ対5a、5b(図2参照)を有しており、圧着ローラユニット7と共に、切断ユニット8で切断される前の用紙2、3をそれぞれ搬送するためのものである。すなわち、搬送ローラユニット5は、用紙2、3を巻回部2a、3aからそれぞれ巻き解きつつ下流側へと搬送し、インクジェット印刷ユニット6を通過させた後、圧着ローラユニット8に用紙2、3を供給する。なお、駆動ローラ対5a、5bは、用紙2、3の搬送経路にそれぞれ対応するように互いに隣接するように配置されている。従って、用紙2、3が2列に配置されて搬送される場合には、駆動ローラ対5a、5bは、用紙2、3をそれぞれ挟持することによって互いに独立して搬送することができる。
【0025】
インクジェット印刷ユニット6は、2つの印刷ヘッド11と、キャリッジ12と、印刷台13と、吸着ファン14と、遮風板40とを有している。
【0026】
2つの印刷ヘッド11は、用紙2、3の搬送方向(図2では下方から上方に向かう方向であって、以下の説明では「副走査方向」と称する)に沿って所定間隔だけ離隔して配置されている。また、2つの印刷ヘッド11には、カラーインクをそれぞれ吐出することができる多数の吐出ノズル11aが設けられている。なお、本実施の形態では、2つの印刷ヘッド11に対しては、イエロー(Y)、ライトブラック(LB)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、ブラック(BK)などのカラーインクをそれぞれ吐出することができる多数の吐出ノズル11aが適宜振り分けられて配置されている。
【0027】
従って、印刷ヘッド11は、コントローラからの信号に基づいて、搬送されてきた用紙2、3の表面(図1では上面)に向かって、多数の吐出ノズル11aからカラーインクをそれぞれ吐出することによって所望のカラー画像を印刷することができる。
【0028】
なお、印刷ヘッド11に設けられる吐出ノズル11aの数および配置は任意に変更することができる。また、印刷ヘッド11は、上述以外の他の色の組み合わせの複数のカラーインクを吐出する吐出ノズルを有するものであってもよいし、黒色のインクだけを吐出する吐出ノズルを有するものであってもよい。また、インクジェット印刷ユニット6は、ノズルから液状のインクをドットごとに吹き出して用紙2に印刷を施すものであって、ピエゾジェット方式、サーマルジェット方式或いはその他の方式のいずれを採用したものであってもよい。
【0029】
キャリッジ12は、2つの印刷ヘッド11を保持するためのものであり、副走査方向に直交する方向(図2では左右方向であって、以下の説明では「主走査方向」と称する)に往復動可能である。従って、印刷ヘッド11は、キャリッジ12の往復動と共に、主走査方向に往復動しつつ、用紙2、3の表面に向かってインクを吐出することになる。
【0030】
印刷台13は、用紙2の搬送面とほぼ同じ面上に配置された用紙支持面を有しており、印刷ヘッド11と対向配置される用紙2、3を支持するためのものである。なお、印刷台13は、副走査方向上流側から下流側に向かって斜め上方に傾斜するように設けられている(図1参照)。
【0031】
ここで、印刷台13の表面上において、2つの印刷ヘッド11と対向可能であって2つの印刷ヘッド11からインクを吐出可能な領域(印刷可能な領域)である2つの印刷領域60(印刷ヘッド11の通過範囲であって、図2では一点鎖線で図示されている)は、それぞれ印刷ヘッド11とほぼ同じ長さ(副走査方向に沿う長さ)を有し、印刷台13のほぼ全幅にわたって形成される帯状の領域である。従って、2つの印刷領域60は、2つの印刷ヘッド11と同様に、副走査方
向に沿って所定間隔だけ離隔して設けられる。
【0032】
また、印刷台13には、図2に示すように、多数の吸着孔31と、インク受け部32と、フラッシング受け部33と、センサ開口34とが設けられている。
【0033】
多数の吸着孔31は、全て同じ大きさを有する略円形の孔であって、2つの印刷領域60、2つの印刷領域60間および印刷領域60の副走査方向上流側および下流側に、印刷台13のほぼ全幅にわたって形成されている。ここで、多数の吸着孔31は、印刷台13のほとんどの領域において、それぞれの中心位置が千鳥状に配置されている。従って、多数の吸着孔31は、印刷台13においてほぼ一様に配置されていることになる。
【0034】
ここで、印刷台13のインク受け部32とフラッシング受け部33との間には、副走査方向に沿って1列に配列され且つそれぞれの中心位置が等間隔に配置された8つの吸着孔31からなる複数の第1吸着孔列と、副走査方向に沿って1列に配列され且つそれぞれの中心位置が等間隔に配置された7つの吸着孔31からなる複数の第2吸着孔列とが、主走査方向に沿って交互に配置されている。ここで、複数の第2吸着孔列の吸着孔31は、複数の第1吸着孔列の吸着孔31のそれぞれの中間位置に対応するように配置されているため、全ての吸着孔31の中心位置が互いにほぼ等間隔に配置されることになる。なお、印刷台13のインク受け部32間には、第1吸着孔列を構成する8つの吸着孔31と同様の吸着孔31が形成されている。
【0035】
インク受け部32は、印刷台13の幅方向両端部近傍に形成された副走査方向に伸びる凹部であって、用紙2、3に対して縁無し印刷が行われる場合に、用紙2、3の幅方向端部からはみ出して吐出されたインクを受けるためのものである。従って、インク受け部32は、印刷台13上を搬送される用紙2、3の幅方向端部位置(用紙2、3の幅方向両端部のうち外側の端部位置)に対応するように設けられている。なお、本実施の形態では、複数の幅サイズの用紙2、3に対応するように、印刷台13の中心位置に対して対称な6つのインク受け部32が設けられている。また、インク受け部32内には、それに向かって吐出されたインクを吸収可能なインク吸収材(図示しない)が配置されているのが好ましい。なお、図2では、6つのインク受け部32のなかで最も外側に設けられたものに対応する幅サイズの用紙2、3が2列に配置されて搬送される場合が図示されている。
【0036】
フラッシング受け部33は、印刷台13の幅方向中央部近傍に形成された略矩形状の2つの開口であって、印刷ヘッド11の吐出ノズル11aの目詰まり等を防止するために、印刷とは無関係にそれぞれの吐出ノズル11aから強制的に吐出されるインク(フラッシング動作により吐出されるインク)を受けるためのものである。従って、フラッシング受け部33は、上述した2つの印刷ヘッド11と対向可能な2つの印刷領域60に対応するように設けられている。なお、フラッシング受け部33には、それに向かって吐出されたインクを吸引可能なインク吸引手段(図示しない)が設けられているのが好ましい。また、フラッシング受け部33は、用紙2、3に対して縁無し印刷が行われる場合に、用紙2、3の幅方向両端部のうち内側の端部からはみ出して吐出されたインクを受けるためのインク受け部としても機能する。
【0037】
センサ開口34は、印刷台13の副走査方向上流側の端部近傍において、用紙2、3の搬送経路にそれぞれ対応するように設けられている。ここで、印刷台13の上方においてセンサ開口34と対向する位置には、例えばLEDなどの発光素子とこれから出射される光を受光可能なフォトダイオードなどの受光素子との対を含む反射型の光センサ(図示しない)が配置されている。従って、光センサによって、印刷台13の副走査方向上流側の端部近傍に用紙2、3が配置されているか否かを検出することで、用紙2、3の先端部を検出することができる。そして、センサ開口34は、この光センサによる用紙2、3の先端部の検出が適正に行われるように設けられたものである。
【0038】
吸着ファン14は、用紙2、3の搬送経路および印刷台13を挟んで印刷ヘッド11と対向する位置に配置されている。吸着ファン14は、印刷台13の表面側から吸着孔31内へと空気を吸引することが可能な吸引力を発生することによって、印刷台13の表面に用紙2、3を吸着させるためのものである。従って、印刷ヘッド11に対向する用紙2、3は、用紙2、3の裏面(図1では下面)側に配置された吸着ファン14に吸引されることにより印刷台13に密着しつつ搬送され、印刷ヘッド11との間隔が一定になる。そのため、用紙2、3がカールしている場合に、用紙2、3の一部分が印刷台13から大きく離れることによって、印刷ヘッド11との間隔が変化することによる印刷の不具合が発生するのが抑制される。
【0039】
また、印刷台13の下方には、その裏面に接触しつつ副走査方向に沿って移動可能な遮風板40(図2ではその大部分が破線で図示されている)が配置されている。ここで、図1に示すように、遮風板40の移動可能範囲の副走査方向下流側および上流側には、ストッパ57、58が配置されており、遮風板40は、ストッパ57、58間において移動することができる。つまり、ストッパ57は遮風板40が最も副走査方向下流側にある場合に遮風板40の副走査方向下流側の端部に当接可能であって、ストッパ58は遮風板40が最も副走査方向上流側にある場合に遮風板40の副走査方向上流側の端部に当接可能である。
【0040】
遮風板40は、図3に示すように、印刷台13とほぼ同じ幅を有する略矩形状の板状部材である。また、遮風板40の副走査方向の長さは、印刷台13の副走査方向の長さよりも短く、印刷台13に副走査方向に沿って形成された5つの吸着孔31を含む領域の長さとほぼ同じ長さである。なお、本実施の形態では、遮風板40は、後述するように、印刷台13の第1吸着孔列および第2吸着孔列のそれぞれの副走査方向下流側の5つの吸着孔31に対応する領域近傍においてのみ移動可能になっているため、印刷台13の副走査方向上流側端部近傍に形成された吸着孔31(印刷台13の第1吸着孔列の副走査方向上流側の3つの吸着孔31および第2吸着孔列の副走査方向上流側の2つの吸着孔31)が遮風板40によって閉塞されることはない。
【0041】
また、遮風板40には、印刷台13の多数の吸着孔31の一部に対応する多数の開口41と、印刷台13のフラッシング受け部33に対応する開口43とが設けられている。
【0042】
多数の開口41は、印刷台13の多数の吸着孔31の一部(第1吸着孔列および第2吸着孔列のそれぞれの副走査方向下流側の5つの吸着孔31)に対応するように設けられている。ここで、多数の開口41は、印刷台13の多数の吸着孔31と同様に、それぞれの中心位置がほぼ千鳥状に配置されている。従って、多数の開口41は、遮風板40においてほぼ一様に配置されていることになる。
【0043】
ここで、遮風板40の幅方向中央部近傍には、副走査方向に沿って1列に配列され、印刷台13の第1吸着孔列の一部に対応する5つの開口41からなる複数の第1開口列と、副走査方向に沿って1列に配列され、印刷台13の第2吸着孔列の一部に対応する5つの開口41からなる複数の第2開口列とが、主走査方向に沿って交互に配置されている。ここで、複数の第2開口列の開口41は、複数の第1開口列の開口41のそれぞれのほぼ中間位置に対応するように配置されている。なお、遮風板40の幅方向両端部近傍には、第1開口列を構成する5つの開口41と同様の開口41が形成されている。
【0044】
また、複数の第1開口列および複数の第2開口列のそれぞれを構成する5つの開口41は、いずれも1つの略円形の開口および4つの略楕円形の開口を含んでいる。なお、複数の第1開口列および複数の第2開口列をそれぞれ構成する5つの開口41のなかで最も副走査方向下流側の開口が略円形であって、その他の4つの開口が副走査方向に伸びる略楕円形である。
【0045】
ここで、遮風板40の第1開口列および第2開口列に含まれる開口の形状について、図4を参照して説明する。なお、図4では、遮風板40の第1開口列の5つの開口41は、副走査方向上流側から下流側に(図4では下方から上方に)向かって順に開口121〜125として破線で図示され、遮風板40の第2開口列の5つの開口41は、副走査方向上流側から下流側に向かって順に開口131〜135として破線で図示されている。また、図4においては、印刷台13の第1吸着孔列の8つの吸着孔31は、副走査方向上流側から下流側に向かって順に吸着孔101〜108として実線で図示され、印刷台13の第2吸着孔列の7つの吸着孔31は、副走査方向上流側から下流側に向かって順に吸着孔111〜117として実線で図示されている。
【0046】
開口121〜125および開口131〜135のなかで最も副走査方向下流側の開口125、135は、吸着孔101〜108および吸着孔111〜117とほぼ同じ大きさの略円形の孔である。また、開口121〜124および開口131〜134は上述したようにいずれも副走査方向に伸びる略楕円形であって、吸着孔101〜108および吸着孔111〜117よりも大きい長孔である。そして、開口121〜124のなかで最も副走査方向上流側の開口121の副走査方向長さが最も長く、開口122〜124の順にその副走査方向長さが短くなっている。同様に、開口131〜134のなかで最も副走査方向上流側の開口131の副走査方向長さが最も長く、開口132〜134の順にその副走査方向長さが短くなっている。なお、開口131〜135の副走査方向長さと開口121〜125の副走査方向長さとは互いに異なっており、開口131〜135の副走査方向長さがそれぞれに対応する開口121〜125の副走査方向長さよりも長くなっている。このように、開口121〜124および開口131〜134は、副走査方向上流側にあるものほど副走査方向長さが長くなっている。
【0047】
また、図4では、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接している状態が示されており、吸着孔104〜108と開口121〜125、および、吸着孔113〜117と開口131〜135は、いずれも重なり合っていない(対向していない)。従って、このとき、吸着孔104〜108および吸着孔113〜117はいずれも閉塞されており、吸着孔101〜103および吸着孔111、112だけが開放されている。なお、図4では、印刷台13の吸着孔31が開放されている領域(閉塞されていない領域)には斜線が付されている。
【0048】
一方、後述するように、遮風板40の副走査方向下流側の端部がストッパ57に当接している状態(図13参照)では、吸着孔108と開口125、および、吸着孔117と開口135がほぼ完全に重なり合う(対向する)と共に、吸着孔104〜107が開口121〜124のそれぞれの下端部位置において重なり合っている。従って、このときは、吸着孔101〜103および吸着孔111、112だけでなく、吸着孔104〜108および吸着孔113〜117の全てが開放される。
【0049】
このように、遮風板40が副走査方向に沿って上流側から下流側へと移動することによって、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接している状態から遮風板40の副走査方向下流側の端部がストッパ57に当接する状態になる場合には、後で詳述するように、吸着孔104〜108と開口121〜125、および、吸着孔113〜117と開口131〜135は、重なり合わない状態から重なり合う状態に次第に変化する。従って、遮風板40の開口121〜125および開口131〜135は、遮風板40の移動に伴って、吸着孔104〜108および吸着孔113〜117が閉塞される状態から次第に開放される状態に変化するような間隔を隔てて設けられている。
【0050】
圧着ローラユニット7は、コントローラより制御されるモータ22によって駆動される圧着ローラ対を有しており、インクジェット印刷ユニット6と切断ユニット8との間を搬送される用紙2を挟持して搬送するためのものである。なお、インクジェット印刷ユニット6と切断ユニット8との間に圧着ローラユニット7が配置されることによって、インクジェット印刷ユニット6による画像の印刷および切断ユニット8による用紙2の切断を適正に行うことが可能となる。なお、モータ22は、ステッピングモータであって、コントローラにおいてその駆動パルスが制御される。
【0051】
圧着ローラユニット7の圧着ローラ対の用紙2、3の搬送面よりも下方側のローラ50はシャフト51に嵌設されており、シャフト51がモータ22により回転駆動される。また、シャフト51には、ローラ50の外側にギア52が嵌設されている。ギア52は、円形の平板状の部材であって、その外周面には全周にわたって歯が形成されている。
【0052】
ここで、シャフト51とギア52との間には、フリクション部材(クラッチ)53が配置されている。フリクション部材53は、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがその保持トルク限界値に達すると、シャフト51がギア52に対して相対的に回転することを可能とする機能を有している。つまり、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがその保持トルク限界値に達するまでは、一方の回転が他方に伝達されるが、上記のトルクがその保持トルク限界値に達すると、一方の回転が他方に伝達されなくなる。
【0053】
また、図1および図2に示すように、遮風板40の副走査方向下流側の幅方向両端部には、ギア部40aがそれぞれ設けられている。遮風板40のギア部40aの裏面には、下方に向かって突出するように形成された複数の歯(図示しない)が形成されている。そして、遮風板40の副走査方向下流側の端部近傍の下方には、ギア54および一対のギア55が配置されている。ギア54、55は、いずれも円形の平板状の部材であって、それらの外周面には全周にわたって歯が形成されている。そして、遮風板40のギア部40aの歯は、ギア55の歯と噛合している。また、ギア54の歯は、ギア52および一対のギア55の一方の歯とそれぞれ噛合している。ここで、ギア54はそれに嵌設するシャフト(図示しない)と共に、そのシャフトの軸回りに回転可能になっており、一対のギア55は、いずれもそれらに嵌設するシャフト55aと共に、シャフト55aの軸回りに回転可能になっている。
【0054】
従って、モータ22によりシャフト51が用紙2、3が副走査方向に搬送される方向に回転駆動された場合には、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがフリクション部材53の保持トルク限界値に達するまでは、シャフト51に対する駆動力がギア52、ギア54、ギア55、遮風板40のギア部40aの順に伝達される。そして、このとき、遮風板40が印刷台13の下面に沿って副走査方向下流側に向かって移動する。
【0055】
そして、遮風板40が副走査方向下流側に向かって移動して、遮風板40の副走査方向下流側の端部がストッパ57に当接するようになると、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがフリクション部材53の保持トルク限界値に達するため、シャフト51がギア52に対して滑るようになる。従って、遮風板40の副走査方向下流側の端部がストッパ57に当接した状態で維持される。
【0056】
一方、モータ22によりシャフト51が用紙2、3が副走査方向に搬送される方向と反対方向に回転駆動された場合には、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがフリクション部材53の保持トルク限界値に達するまでは、上述と同様に、シャフト51に対する駆動力がギア52、ギア54、ギア55、遮風板40のギア部40aの順に伝達される。そして、このとき、遮風板40が印刷台13の下面に沿って副走査方向の上流側に向かって移動する。
【0057】
そして、遮風板40が副走査方向上流側に向かって移動して、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接するようになると、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがフリクション部材53の保持トルク限界値に達するため、シャフト51がギア52に対して滑るようになる。従って、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接した状態で維持される。
【0058】
切断ユニット8は、用紙2、3に対して印刷ヘッド11と同じ側に配置された移動刃8aと、用紙2、3を挟んで移動刃8aと対向するように配置された固定刃8bとを有している。移動刃8aおよび固定刃8bは、いずれも2列配置される用紙2、3を跨ぐ刃長を有する矩形刃である。移動刃8aは、コントローラにより制御されるモータ(図示しない)によって、固定刃8bに向かって近接または離隔することができるようになっており、搬送経路を上流側から搬送されてきた印刷済みの用紙2、3を、固定刃8bとの相互作用によって幅方向に沿って切断することができる。このように切断されることにより所定の長さに印刷済みの用紙2、3が分割される。
【0059】
排出ローラユニット9は、コントローラにより制御されたモータ(図示しない)によって駆動される駆動ローラ対を有しており、切断ユニット8で切断された後の印刷済みの用紙2、3を搬送し、排出口30aより排出させる。
【0060】
なお、コントローラは、図示しない入力インターフェイスから供給された画像信号に所定の処理を施して、印刷される画像に対応する画像データを含む印刷信号をインクジェット印刷ユニット6に供給する。また、コントローラは、搬送ローラユニット5および排出ローラユニット9による用紙2、3の搬送タイミング、キャリッジ12の移動タイミング若しくは印刷ヘッド11からのインクの吐出タイミング、遮風板40の駆動タイミング、切断ユニット8による用紙2、3の切断タイミングなどを制御することができる。
【0061】
次に、上述のように構成された本実施の形態に係るインクジェット式プリンタ1の動作について、図面を参照して説明する。
【0062】
ここで、図5〜図13は、用紙の先端部が副走査方向下流側へと移動していくのに連れて遮風板40が副走査方向下流側へと移動させられる場合の印刷台13の吸着孔31と遮風板40の開口41との位置関係を示す図である。なお、図5〜図13では、用紙2の先端部が位置A、位置Aと位置Bとの間、位置B、位置Bと位置Cとの間、位置C〜位置Gのそれぞれにある場合の印刷台13の用紙2の搬送経路における一組の第1吸着孔列および第2吸着孔列と、この一組の第1吸着孔列および第2吸着孔列に対応する遮風板40の一組の第1開口列および第2開口列とだけが図示されている。また、図5〜図13において、印刷台13の吸着孔31および遮風板40の開口41の符号等については、図4を同様である。
【0063】
本実施の形態のインクジェットプリンタ1において、用紙2、3に対する印刷が行われる場合には、まず、モータ21a、21bにより駆動ローラ対5a、5bが駆動されることにより、用紙2、3が巻回部2a、3aからそれぞれ巻き解かれて、印刷台13上に用紙2、3の先端部から順次搬送される。そして、用紙2、3の先端部が、印刷ヘッド11と対向可能な印刷領域60に到達すると、印刷ヘッド11が主走査方向に往復動しつつ印刷が開始される。この後、印刷ヘッド11が往動または復動する度に、用紙2、3が所定送り量ずつ副走査方向に搬送される。以下、用紙2の先端位置と、用紙2の搬送経路における印刷台13の吸着孔101〜108および吸着孔111〜117と、遮風板40の開口121〜125および開口131〜135との位置関係についてのみ説明するが、用紙3の先端位置と、用紙3の搬送経路における印刷台13の吸着孔と、遮風板40の開口との位置関係についても同様である。
【0064】
まず、用紙2の先端部が、印刷台13上に供給される前および印刷台13上に供給された後で位置Aに到達する前においては、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接している状態であって、図4に示すように、吸着孔104〜108と開口121〜125、および、吸着孔113〜117と開口131〜135は全く重なり合っていない。従って、吸着孔101〜108および吸着孔111〜117のなかで、遮風板40により閉塞されない吸着孔101〜103および吸着孔111、112だけが開放されており(閉塞されていないで)、その他の吸着孔104〜108および吸着孔113〜117は遮風板40によって閉塞されている。
【0065】
そして、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されて、用紙2の先端部が位置Aに達すると、圧着ローラユニット7のモータ22が所定パルス分だけ回転駆動されることによって、遮風板40が所定距離だけ副走査方向に移動させられる。なお、用紙2の先端部が圧着ローラユニット7に到達する前、つまり、用紙2の先端部が圧着ローラ対に挟持されるまでは、圧着ローラユニット7のモータ22は遮風板40を駆動するために駆動される。
【0066】
このとき、図5に示すように、吸着孔113と開口131とが部分的に重なり合うようになる。従って、吸着孔101〜103および吸着孔111、112が開放された状態が維持されつつ、吸着孔113が部分的に開放されるようになる。そのため、用紙2の先端部が位置Aにある場合には、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜103および吸着孔111、112に加えて、吸着孔113を介して印刷台13の表面に吸着される。なお、その他の用紙2の先端部よりも副走査方向下流側にある吸着孔104〜108および吸着孔114〜117は、遮風板40によって閉塞された状態に維持される。
【0067】
その後、遮風板40が停止された状態で、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されると、図6に示すように、用紙2の先端部が位置Aと位置Bとの間に到達する。このとき、吸着孔101〜108と開口121〜125、および、吸着孔111〜117と開口131〜135の位置関係は図5と同じであるので、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜103および吸着孔111〜113を介して印刷台13の表面に吸着される。
【0068】
引き続き、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されて、用紙2の先端部が位置Bに達すると、圧着ローラユニット7のモータ22が所定パルス分だけ回転駆動されることによって、遮風板40が所定距離だけ副走査方向に移動させられる。
【0069】
このとき、図7に示すように、吸着孔104、114と開口121、132とがそれぞれ部分的に重なり合うようになると共に、吸着孔113と開口131とが重なり合う部分の面積が大きくなる。従って、吸着孔101〜103および吸着孔111〜113が開放された状態が維持されつつ、吸着孔104、114がそれぞれ部分的に開放されるようになる。そのため、用紙2の先端部が位置Bにある場合には、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜103および吸着孔111〜113に加えて、吸着孔104、114を介して印刷台13の表面に吸着される。なお、その他の用紙2の先端部よりも副走査方向下流側にある吸着孔105〜108および吸着孔115〜117は、遮風板40によって閉塞された状態に維持される。
【0070】
その後、遮風板40が停止された状態で、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されると、図8に示すように、用紙2の先端部が位置Bと位置Cとの間に到達する。このとき、吸着孔101〜108と開口121〜125、および、吸着孔111〜117と開口131〜135の位置関係は図7と同じであるので、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜104および吸着孔111〜114を介して印刷台13の表面に吸着される。
【0071】
さらに、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されて、用紙2の先端部が位置Cに達すると、圧着ローラユニット7のモータ22が所定パルス分だけ回転駆動されることによって、遮風板40が所定距離だけ副走査方向に移動させられる。
【0072】
このとき、図9に示すように、吸着孔105、115と開口122、133とがそれぞれ部分的に重なり合うようになると共に、吸着孔104、113、114と開口121、131、132とがそれぞれ重なり合う部分の面積が大きくなっている。従って、吸着孔101〜104および吸着孔111〜114が開放された状態が維持されつつ、吸着孔105、115がそれぞれ部分的に開放されるようになる。そのため、用紙2の先端部が位置Cにある場合には、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜104および吸着孔111〜114に加えて、吸着孔105、115を介して印刷台13の表面に吸着される。なお、その他の用紙2の先端部よりも副走査方向下流側にある吸着孔106〜108および吸着孔116、117は、遮風板40によって閉塞された状態に維持される。
【0073】
この後、引き続き、上述と同様に、印刷ヘッド11の往動または復動と用紙2の所定送り量の搬送とが交互に繰り返されて、用紙2の先端部が位置D、E、F、Gに到達する度に、圧着ローラユニット7のモータ22が所定パルス分だけ回転駆動されることによって、遮風板40が所定距離だけ副走査方向に移動させられる。
【0074】
すると、図10および図11に示すように、吸着孔106、116と開口123、134とがそれぞれ部分的に重なるようになった後、さらに、吸着孔107、117と開口124、135とがそれぞれ部分的に重なるようになる。また、このとき、吸着孔104〜106、113〜116と開口121〜123、131〜134とがそれぞれ重なり合う部分の面積が次第に大きくなる。その後、図12に示すように、吸着孔108と開口125とが部分的に重なるようになる。そして、最終的には、吸着孔108と開口125、および、吸着孔117と開口135がほぼ完全に重なり合うと共に、吸着孔104〜107が開口121〜124のそれぞれの下端部位置において重なり合うようになる。従って、吸着孔101〜103および吸着孔111、112だけでなく、吸着孔104〜108および吸着孔113〜117の全てが開放される。そのため、用紙2の先端部近傍が、吸着孔101〜108および吸着孔111〜117を介して印刷台13の表面に吸着されるようになる。
【0075】
このように、用紙2の先端部が副走査方向下流側へと移動していくのに連れて遮風板40が7段階で移動することによって、吸着孔101〜103および吸着孔111、112は常に開放された状態が維持されつつ、印刷台13の吸着孔104〜108、113〜117は副走査方向上流側のものから順次開放されて、用紙2の先端部が位置Gに達するときには、吸着孔104〜108、113〜117の全てが開放されるようになる(図13参照)。従って、印刷台13上を用紙2が搬送される場合に、吸着孔104〜108、113〜117のなかで、用紙2の先端部よりも副走査方向下流側にある吸着孔は、遮風板40によって閉塞された状態に維持される。
【0076】
なお、用紙2の先端部が位置Gに到達して遮風板40が移動すると、遮風板40の副走査方向下流側の端部がストッパ57に当接するようになる。この後、圧着ローラユニット7のモータ22によってシャフト51が回転駆動された場合には、上述したように、シャフト51とギア52との間に作用するトルクがフリクション部材53の保持トルク限界値に達するため、シャフト51がギア52に対して滑るようになる。従って、この後、用紙2が副走査方向下流側へ搬送されて、圧着ローラユニット7によって用紙2に搬送力が付与される場合には、シャフト51はギア52に対して常に滑ることになる。
【0077】
また、用紙2の後端部まで印刷が終了すると、新規の用紙の先端部が印刷台13上に供給される前に、圧着ローラユニット7のモータ22が先とは反対方向に回転駆動されることにより、遮風板40が副走査方向上流側に向かって移動させられて、遮風板40の副走査方向上流側の端部がストッパ58に当接している状態であって、吸着孔101〜108および開口121〜125、並びに、吸着孔111〜117および開口131〜135の位置関係は図4に示す状態に戻される。
【0078】
以上のように、本実施の形態のインクジェット式プリンタ1によると、用紙2、3の先端部が副走査方向下流側へと移動していくのに連れて遮風板40が移動させられることによって、印刷台13の吸着孔31が副走査方向上流側のものから順次開放される。そのため、用紙2、3の先端部が印刷台13上の印刷ヘッド11と対向する領域にある間において印刷ヘッド11が用紙2、3の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、用紙2、3の先端部よりも下流側にある吸着孔31内へ空気が流れ込まなくなる。従って、印刷ヘッド11から用紙2、3の先端部近傍に向けて吐出されたインクの着弾精度が低下するのが抑制される。その結果、用紙2、3の先端部近傍に高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0079】
また、用紙2、3の先端部近傍に対して余白部をほとんど形成することなく印刷を開始することが可能となる。従って、用紙2、3の先端部近傍に余白部分が形成されて印刷が行われることなく廃棄される用紙2、3を低減することができる。
【0080】
また、印刷台13の下方に配置された遮風板40を副走査方向下流側へ移動させるだけで、用紙2、3の先端部が搬送方向下流側へと移動していくのに連れて印刷台13に形成された吸着孔31を副走査方向上流側のものから順位開放することができる。従って、比較的簡単な構成によって、用紙2、3の先端部よりも下流側にある吸着孔31内へ空気が流れ込まなくすることができる。
【0081】
また、遮風板40には、印刷台13に形成された多数の吸着孔31の一部に対応するように形成されており、副走査方向上流側にあるものほど副走査方向に長い多数の開口41が形成されている。従って、用紙2、3の先端部が副走査方向下流側へと移動していくのに連れて印刷台13に形成された吸着孔31を順次開放する際の遮風板40の副走査方向下流側への移動距離が比較的短くなる。従って、プリンタ1が大型化するのが抑制される。
【0082】
また、圧着ローラユニット7のモータ22によるシャフト51に対する駆動力が、ギア52、ギア54、ギア55、遮風板40のギア部40aの順に伝達して、遮風板40が移動可能になっている。従って、印刷台13の下流側に配置された用紙2、3に対して搬送力を付与する圧着ローラユニット7のモータ22を、遮風板40を駆動するための駆動源としても機能させることができる。従って、遮風板40を駆動するために別途の駆動源を設ける必要がないため、プリンタ1の製造コストを低減することができる。
【0083】
また、シャフト51とギア52との間にフリクション部材53が配置されている。従って、遮風板40がストッパ57、58のいずれにも当接していないときは、ギア52がシャフト51の駆動力を遮風板40に伝達して遮風板40を移動させることができると共に、遮風板40がストッパ57、58のいずれかに当接しているときは、ギア52がシャフト51の駆動力を遮風板40に伝達することなくシャフト51の回りを回転することができる。従って、遮風板40がストッパ57、58のいずれかに当接するようになった後も、圧着ローラユニット7によって用紙2、3を適正に搬送することができる。
【0084】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
【0085】
例えば、上述の実施の形態では、必ずしも用紙2、3の先端部よりも副走査方向下流側の全ての吸着孔31が閉塞されなくてもよいし、用紙2、3の先端部よりも副走査方向下流側にあって用紙2、3の幅内に対応する全ての吸着孔31が閉塞されなくてもよい。
【0086】
また、上述の実施の形態では、印刷途中において、用紙2、3の先端部よりも副走査方向下流側にあって用紙2、3の先端部に最も近い位置にある吸着孔31内への空気の流れ込みが常に防止される場合について説明しているが、これに限らず、用紙2、3の先端部よりも副走査方向下流側にあって用紙2、3の先端部に最も近い位置にある吸着孔31内への空気の流れ込みが断続的に防止されてもよい。
【0087】
また、上述の実施の形態では、遮風板40が、用紙2、3の先端部位置に応じて所定距離ずつ7段階で駆動させられる場合について説明しているが、これに限らず、遮風板40の駆動方法については、用紙2、3の先端部よりも副走査方向下流側にあって用紙2、3の先端部に最も近い位置にある吸着孔31内へと空気が流れ込まないようにできる範囲で、任意に変更することができる。
【0088】
また、上述の実施の形態では、遮風板40が圧着ローラユニット7のモータ22によって駆動される場合について説明しているが、これに限らず、遮風板40が搬送ローラユニット5のモータ21a、21bによって駆動されてもよい。なお、この場合には、モータ21a、21bによる駆動力を遮風板40に伝達するための伝達機構を設ける必要がある。また、遮風板40が、それを駆動するために専用に設けられた駆動源(例えばモータ、ソレノイドなど)によって駆動されてもよい。
【0089】
また、上述の実施の形態では、開口41が形成された遮風板40が駆動されることによって印刷台13の吸着孔31が適宜開放される場合について説明しているが、これに限らず、開口41が形成されていない遮風板40によって印刷台13の吸着孔31が適宜開放されてもよい。また、遮風板40に開口41が形成される場合であっても、開口41は必ずしも副走査方向上流側にあるものほど副走査方向に長くなっている必要はなく、それらの形状は任意に変更することができる。
【0090】
また、上述の実施の形態では、印刷台13には、円形の吸着孔31が千鳥状に形成されている場合について説明しているが、これに限らず、印刷台13に形成される吸着孔の数、大きさ(1個あたりの開口面積)、形状および配置は任意に変更することができる。
【0091】
また、上述の実施の形態では、長尺の用紙2、3の先端部近傍に対して印刷が行われる場合について説明しているが、これに限らず、所定長さを有する単票紙の先端部近傍に対して印刷が行われる場合にも上述と同様の効果を得ることができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、印刷媒体の先端部が支持面上のインク吐出体と対向する領域にある間においてインク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも下流側の最も近い位置にある孔内へ空気が流れ込まなくなる。従って、インク吐出体から印刷媒体の先端部近傍に向けて吐出されたインクの着弾精度が低下するのが効果的に抑制される。その結果、印刷媒体の先端部近傍により高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0093】
【0094】
請求項2によると、印刷媒体の先端部よりも下流側の印刷媒体の幅内に対応する全ての孔内へ空気が流れ込まなくなる。従って、インク吐出体から印刷媒体の先端部近傍に向けて吐出されたインクが印刷媒体の先端部よりも下流側の閉塞されない孔を介して流れる空気流に引き寄せられることによって、印刷媒体の先端部近傍でインクの着弾精度が低下するのがより効果的に抑制される。その結果、印刷媒体の先端部近傍にさらに高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0095】
請求項3によると、空気流制限手段が、印刷媒体の先端部が搬送方向下流側へと移動していくのに連れて支持体に形成された複数の孔を順次開放可能な閉塞部材を搬送方向下流側へと移動させるという比較的簡単な構成によって、印刷媒体の先端部よりも下流側の最も近い位置にある孔内へ空気が流れ込まなくすることができる。
【0096】
請求項4によると、印刷媒体の先端部が搬送方向下流側へと移動していくのに連れて支持体に形成された複数の孔を順次開放する際の閉塞部材の搬送方向下流側への駆動距離が比較的短くなる。従って、プリンタが大型化するのが抑制される。
【0097】
請求項5によると、搬送手段が発生する印刷媒体の搬送力を閉塞部材を駆動するための駆動源として利用することができる。従って、閉塞部材を駆動するための駆動源を別途設ける必要がないため、プリンタの製造コストを低減することができる。
【0098】
請求項6によると、閉塞部材がストッパによりその移動が規制されているときも印刷媒体を搬送可能であるため、閉塞部材の移動とは独立して、印刷媒体を適正に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの概略構成を示す図である。
【図2】 図1のインクジェット式プリンタに含まれる印刷台近傍の概略構成を示す図である。
【図3】 図1のインクジェット式プリンタに含まれる遮風板の概略構成を示す図である。
【図4】 用紙の先端部が位置Aに到達するまでの印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図5】 用紙の先端部が位置Aにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図6】 用紙の先端部が位置Aと位置Bとの間にある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図7】 用紙の先端部が位置Bにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図8】 用紙の先端部が位置Bと位置Cとの間にある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図9】 用紙の先端部が位置Cにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図10】 用紙の先端部が位置Dにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図11】 用紙の先端部が位置Eにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図12】 用紙の先端部が位置Fにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【図13】 用紙の先端部が位置Gにある場合の印刷台の吸着孔と遮風板の開口との位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ
2、3 用紙(印刷媒体)
5 搬送ローラユニット(搬送手段)
6 インクジェット印刷ユニット
7 圧着ローラユニット(搬送手段)
11 印刷ヘッド(インク吐出体)
13 印刷台(支持体)
14 吸着ファン(吸着手段)
22 モータ
31 吸着孔(孔)
40 遮風板(閉塞部材;空気流制限手段)
41 開口
52 ギア(伝達機構)
53 フリクション部材
54、55 ギア(伝達機構)
57、58 ストッパ
Claims (6)
- 印刷媒体を搬送するための搬送手段と、
前記搬送手段による印刷媒体の搬送方向に沿って複数の孔が形成された印刷媒体の支持面を有する支持体と、
前記支持体の前記支持面に向けてインクを吐出可能なインク吐出体と、
前記支持面側から前記孔内へと空気を吸引することが可能な吸引力を発生することによって、前記支持体の前記支持面に印刷媒体を吸着させるための吸着手段と、
印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域にある間において前記インク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも搬送方向下流側にあって印刷媒体の先端部に最も近い位置にある前記孔内へと空気が流れ込まないようにする空気流制限手段とを備えていることを特徴とするインクジェット式プリンタ。 - 前記空気流制限手段が、印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域にある間において前記インク吐出体が印刷媒体の先端部近傍に向けてインクを吐出している際に、印刷媒体の先端部よりも搬送方向下流側にあって印刷媒体の幅内に対応する全ての前記孔内へと空気が流れ込まないようにすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式プリンタ。
- 前記空気流制限手段が、
前記支持体の前記支持面とは反対側の面上に印刷媒体の搬送方向に沿って移動可能に配置され、搬送方向下流側に移動するに連れて前記孔を順次開放することが可能な閉塞部材と、
印刷媒体の先端部が前記支持面上の前記インク吐出体と対向する領域を搬送方向下流側へと移動していくのに連れて前記閉塞部材を搬送方向下流側へと移動させるための駆動手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット式プリンタ。 - 前記閉塞部材には、搬送方向上流側にあるものほど搬送方向に長い複数の開口が印刷媒体の搬送方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット式プリンタ。
- 前記搬送手段が発生する印刷媒体の搬送力を前記閉塞部材に伝達するための伝達機構をさらに備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載のインクジェット式プリンタ。
- 前記閉塞部材が所定位置を超えて搬送方向下流側へ移動しないように前記閉塞部材の移動を規制するストッパをさらに備えており、
前記搬送手段が、搬送方向下流側への前記閉塞部材の移動が前記ストッパにより規制されているときにも印刷媒体を搬送可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット式プリンタ。
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