JP4546865B2 - 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法 - Google Patents

周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法 Download PDF

Info

Publication number
JP4546865B2
JP4546865B2 JP2005098502A JP2005098502A JP4546865B2 JP 4546865 B2 JP4546865 B2 JP 4546865B2 JP 2005098502 A JP2005098502 A JP 2005098502A JP 2005098502 A JP2005098502 A JP 2005098502A JP 4546865 B2 JP4546865 B2 JP 4546865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
sheet
thin cotton
fibers
erosion prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005098502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006274742A (ja
Inventor
隆宗 松林
智江 舛田
三千兵 坂手
健 貞森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP2005098502A priority Critical patent/JP4546865B2/ja
Publication of JP2006274742A publication Critical patent/JP2006274742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4546865B2 publication Critical patent/JP4546865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

本発明は、周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法に関するものであり、例えばポリエチレン繊維、ヤシ繊維、シュロ毛、ジュート、木毛等により作製されたネットまたはマットに、シート状の薄綿が積層されて一体化された周辺植生導入型エロージョン防止材、および、このエロージョン防止材を用いた周辺植生導入型エロージョン防止工法に関する。
従来より、法面の表層保護の為に、ネットまたはマットとシート状の薄綿とを積層し、両者を水溶性接着剤で接着したり、糸で縫着することにより一体化した植生基体が用いられていた。ところが、前者の植生基体は多量の水溶性接着剤が必要であったり、乾燥に手間がかかるなどの問題が生じていた。また、薄綿を糸で逢着した場合は施工後に薄綿がネットまたはマットから離脱しないという問題があった。
そこで、特許文献1にはネットまたはマットと、シート状の薄綿の繊維を絡ませることにより、極僅かな量の接着剤を用いるか、あるいは全く使用せずにネットまたはマットとシート状の薄綿とを一体化することが記載されている。特許文献1に記載の植生基体を用いることにより、施工前には薄綿がネットまたはマットから不測に剥がれないようにすると共に、施工後は薄綿をネットまたはマットから速やかに離脱させて、薄綿を法面の表層土壌に密着させることができる。
そして、前記植生基体を用いて、薄綿が法面の表層土壌を包み込むようにすることにより、植物が生育して法面を被覆するまでの間は法面に対して雨風が直接的に当たり難く、降雨による表層土壌の流亡や冬期の凍上が生じないようにして、法面を保護することができる。つまり、引用文献1の植生基体を法面のエロージョン防止材として用いることができる。
特開2000−175556号公報
ところが、従来の方法や特許文献1に記載の発明を用いた場合であっても、薄綿による保護効果は植生が生育するまでの短い期間のみ発揮されればよかった為、薄綿はスフなどの繊維からなり、これが施工後数カ月程度の早い時期に腐蝕して分解していた。そのため、万が一植物の生育が不良で法面の緑化に相当の時間を要した場合、法面の緑化を達成する前に薄綿が法面を保護する機能を果たさなくなるという事態が生じることがあった。そして、法面は薄綿や植物による保護を受けることができず、降雨によるエロージョンや表層土壌の流亡が生じたり、冬期の凍上によって表層土壌の流亡が生じることもあった。
そこで、薄綿を構成する繊維として耐腐蝕性のある繊維を用いることにより、薄綿の分解時期を遅くすることが考えられるが、一般的に耐腐蝕性のある繊維には薄綿に必要な吸水性などの特性が十分でないので、法面の浸食防止や凍上防止を十分に行うことができないだけでなく、種子の発芽生長を促進することが困難になるという問題も生じていた。
また、近年になって生態系配慮が叫ばれるようになり、周辺植物から飛来する種子など(植物から直接的に落下する種子も含む)による緑化が考えられはじめたが、この飛来種子による緑化には時間がかかり、植物が繁茂するまでの間法面の保護をする必要があった。そこで、周辺植生導入と法面保護を両立させる方法の確立が望まれていた。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、法面を包むように密着して土壌のエロージョン防止機能および凍上防止機能を長期間にわたって持続させることにより法面の保護を行うと共に緑化を達成することができる周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の周辺植生導入型エロージョン防止材は、分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合してなるシートであって、このシートを構成する繊維の少なくとも一つが吸水性を有するものであり、かつ、少なくとも半年はエロージョン防止機能を有するととともに前記シートを構成する繊維に飛来種子や落下種子を絡ませて捕捉することができるように耐蝕性に優れた繊維を混合してあることを特徴としている。
具体的には、吸水性を有する繊維を少なくとも30%以上、望ましくは50%以上の割合で混合してシートを構成することが植物の生育促進のために好適である。また、分解速度については、現場条件による差異はあるものの、施工後1年が経過した時点で少なくとも50%以上、より望ましくは70%以上のシート構成繊維が分解されずに残存するように調整することが確実なエロージョン防止のために好適である。
前記シートはシート状の薄綿(綿花を意味しているのではなく、薄い綿状のものを意味している)であることが望ましいが、不織布や紙のようなものであってもよい。このシートは植物の通芽や通根を妨げない程度の強度を有するものであり、その平均厚みを0.1〜10mm、望ましくは、0.5〜5mmに設定することで、エロージョン防止機能を有しながらも植物を地面に根付かせ易くしてある。
前記シートの裏面には土壌改良剤、保水材、肥料が取り付けられていることが望ましく、法面の緑化を達成するための種子が取り付けられていてもよい。シートには例えば、ススキ、ヨモギ、メドハギなどの野草種、イタチハギ、ヤマハギなどの樹木種、トールフェスク、バミューダグラス、クリーピングレッドフェスク、レッドトップ、ホワイトクローバなどの牧草種などの植物の種子が取り付けられていることが望ましい。また、例えば、ペレニアルライグラスやイタリアングラスなどの牧草種や、ヌルデ、アカメガシワ、ヤシャブシ、ネムノキなどの先駆性植物の種子を用いてもよい。これらの種子は、シートの全面に配置して広範囲の緑化を目指してもよいが、部分的な配置に留めて種子が存在しない区域を設け、その区域を周辺植物から飛来してくる種子を生育させるための範囲とすると、積極的に周辺植物が導入できるので好適である。
前記シートの分解速度は比較的耐蝕性に優れた植物原料からなる生分解性の繊維を混合することによって調整することが望ましいが、その他にも金属繊維、動物性繊維、ヤシ繊維や竹繊維などの植物性繊維を用いてもよい。何れの場合にも、シートを構成する繊維は最終的には完全に分解されるものであることが望ましい。また、シートの柔軟さや保温力などの特性も複数種類の繊維を混合することによって調整することが望ましい。
ネットまたはマットと前記シートとが積層され、シートの繊維を前記ネットまたはマットの繊維に絡み付かせることによって、ネットまたはマットとシートとが一体化されてあってもよい。ネットまたはマットとシートを少量の水溶性接着剤で接着してあってもよい。前記シートは、雨水などを吸収することにより、ネットまたはマットから速やかに離脱し、地表面に密着するように構成してあることが望ましい。また、ネットまたはマットと、シートとを積層した状態でローラ間に通して加圧することにより、シートの繊維を前記ネットまたはマットの繊維に絡み付かせて、ネットまたはマットとシートとが一体化されていることが望ましい。さらに、シート側から空気を吹きつけたり、ネットまたはマット側から空気を吸引したりすることにより、シートの繊維をネットまたはマット側に起毛させてネットまたはマットの繊維に絡みつかせてあることが望ましい。
前記吸水性を有する繊維がレーヨンであり、前記耐蝕性に優れた繊維がポリ乳酸繊であってもよい(請求項2)。ポリ乳酸繊維はトウモロコシなどの澱粉から得られる乳酸を原料とする生分解性の繊維であり、一般的にレーヨンよりも高い耐腐蝕性を有するものである。
また、前記ネットまたはマットの上部に位置するように前記ネットまたはマットに連結される上部ネットを有するもよい。つまり、この上部ネットが前記ネットまたはマットから浮かせた状態で配置されて、前記シートまたはマットの上に周辺植物の種子を捕捉させるための種子捕捉領域を形成するものであってもよい。この場合、上部ネットは熱によって収縮しやすい繊維からなることが望ましい。
請求項3に記載のエロージョン防止工法は、請求項1または2に記載の周辺植生導入型エロージョン防止材を、前記シートが地表面に当接するように敷設した状態で固定することを特徴としている。
請求項1に記載の周辺植生導入型エロージョン防止材は、シートによって地表面が覆われており、法面に直接的に雨水が当たることをシートによって確実に防止できるので、雨による法面のエロージョンや表層土壌の流亡を防止できる。また、外気温の温度変化による地表面の温度変化を小さくすることができるので、冬期には表層土壌が凍上によって流亡することを防止できる。前記シートがシート状の薄綿であることにより、表層土壌の凹凸に対して容易になじませることができるので好ましいが、施工前の前記エロージョン防止材の形状を安定させるためには、このシートが不織布であってもよい。また、シートが紙状である場合は、施工前のエロージョン防止材の取り扱いをさらに容易とすることができる。
そして、前記シートが分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合することにより、その分解速度が調整されているので、法面の表層土壌を法面緑化が達成できるまで、少なくとも半年の間(すなわち、植物の種子が法面に定着し、しっかり根付くまでの間)は、法面を保護することができる。また、シートを構成する繊維は混合されたものであるから、耐蝕性のある繊維の特性の影響を受けにくくなる。つまり、一般的に耐蝕性のある繊維は十分な吸水性を持っていないが、シートを構成する繊維のうちの少なくとも一つが吸水性を有するものであるから、植物の発芽生長に必要な水分をシートによって確保することが可能である。
同様にシートの柔軟性や保温性についても異なる複数種類の繊維を混合することにより、その特性を調整しやすくなる。つまり、シートが分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合してなるものであるから、植物が生長して法面の緑化を達成するまで、十分に長期間にわたって、シートが法面を保護できる程度に、シートの分解速度を調整することができると共に、シートによって植物が生長し易い環境を整えることができる。さらに、シートを構成する繊維は何れは分解して土に戻るので、シートが邪魔になって植物が生長できなくなることもなく、逆に養分として植物に吸収されて利用できる。
前記シートの裏面に土壌改良剤、保水材、肥料が取り付けられている場合には、法面の表層土壌の状態を植物の生育に適した状態にすることができる。また、このときシートの裏面側に種子などを取り付けてある場合には、シートが種子などを覆うようにして地表面に密着するので、種子の発芽および生長を確実なものとし、活着が良くなる。さらに、前記シートに、例えば、ススキ、ヨモギ、メドハギなどの野草種、ペレニアルライグラスやイタリアングラスなどの牧草種や、ヌルデ、アカメガシワ、ヤシャブシ、ネムノキなどの先駆性植物の種子を用いることが好ましい。これによって、周辺植物の生態系に悪影響を及ぼさないようにすることができる。つまり、牧草種として上記2種のような1年草もしくは短年草を採用すると、牧草種の衰退期間が早く、周辺植物の生長を阻害することがない為好ましい。また、上述の先駆性植物を導入すると、植生遷移の速度が上がり、より早期に周辺植生と同様の植生を復元させることができるため好適である。なお、この場合のエロージョン防止材は、植生基体ということができる。
ネットまたはマットと前記シートとが積層され、シートの繊維を前記ネットまたはマットの繊維に絡み付かせたり水溶性接着剤を用いることによって、ネットまたはマットとシートとが一体化されてなる場合には、ネットまたはマットに雨水が当たるなどして雨水の落下速度をある程度低減できる。
また、ネットまたはマットとシートとを積層した状態でローラ間に通して加圧することにより、シートの繊維を前記ネットまたはマットの繊維に絡み付かせた場合には、糸で縫着する場合のように固定が部分的ではなく、シートがネットまたはマットの全面に一体化する。ゆえに、これらが施工前に不測に剥がれることがない。施工後には、シートが雨水等を吸収してその柔軟性を増すと共に重くなることにより、シートがネットまたはマットから速やかに離脱し、地表に密着することができる。
さらに、前記ローラによって加圧する前に、シート側から空気を吹きつけたり、ネットまたはマット側から空気を吸引したりすることにより、シートをネットまたはマット側に起毛させてネットまたはマットの繊維に絡みつかせてある場合には、ネットまたはマットに対する繊維の絡み付きを確実に行う上で望ましい。
前記吸水性を有する繊維がレーヨンであり、前記耐蝕性に優れた繊維がポリ乳酸繊である場合(請求項2)には、レーヨンに吸水性のみならず柔軟性も備えているので、シートが法面を包み込むように、シートを法面に密着させることができ、このシートによって法面の表面における乾燥を防止できる。また、ポリ乳酸繊維はレーヨンのような柔軟性を備えているだけでなくレーヨンに比べて分解速度が遅いので、ポリ乳酸繊維を混合することによりシートの分解速度を遅くすることができる。つまり、レーヨンとポリ乳酸繊維の混合の比率を調整することにより植物が発芽生長するのに良い環境を必要な期間だけ持続させることができるシートを容易に形成することができる。
前記ネットまたはマットの上部に位置するように前記ネットまたはマットに連結される上部ネットを有するもよい。つまり、この上部ネットが前記ネットまたはマットから浮かせた状態で配置されて立体構造となり、前記シートまたはマットの上に周辺植物の種子を捕捉させるための種子捕捉領域を形成することにより、種子捕捉領域に飛来または落下した周辺植物の種子による緑化を行うことができる。上部ネットが前記ネットまたはマットから浮かせた状態で配置されるものであるので、上部ネットは種子の落下速度を抑えて種子が種子捕捉領域に留まり易くできる。また、この上部ネットが風除けとしても機能できるので、種子捕捉領域に捕捉された種子が風によって飛ばされないように保護することができる。
加えて、前記上部ネットが熱によって収縮しやすい繊維からなる場合には、施工後の上部ネットを構成する繊維が太陽熱などによって収縮してその張力を高く保ち、上部ネットが法面から浮いた状態を保つようにすることができる。なお、上部ネットは熱によって収縮しやすい繊維の一例としてポリエチレン(PE)系の合成樹脂からなるモノフィラメントを鎖編みすることにより形成してなるものである。
請求項3に記載の周辺植生導入型エロージョン防止工法によれば、シートが法面に密着して周辺植生導入型エロージョン防止材によって法面の浸食や凍上を防止することにより、この法面を保護することができる。そして、保護された法面によって、植物の種子が繁茂しやすい環境を整えることができる。
図1〜2は、第1実施例の周辺植生導入型エロージョン防止材1を示す図であって、図1はエロージョン防止材1の構成を示す斜視図、図2はこのエロージョン防止材の製造方法を説明する図である。これらの図において、2はネット、3はシートであり、本実施例ではシート状の薄綿である。なお、ここでいう薄綿は、薄い綿を意味するのではなく、たとえば、後述するような材料からなる薄い綿状のものを意味する。また、シートは薄綿3であることに限定されるものではなく、不織布や紙状のものであってもよい。
ネット2は、例えばポリエチレン(PE)系の合成樹脂からなるフラットヤーンからなる緯糸2aと、この緯糸2aに直行する例えばPE系の合成樹脂からなるモノフィラメントを鎖編みすることにより形成してなる経糸2bとからなり、緯糸2aは経糸2b間をジグザグに進むようにして編み込んで形成したものである。
なお、以下の説明において各実施例を用いて薄綿3がネット2に取り付けられている例を示すが、このネット2に代えて、ヤシ繊維、シュロ毛、ジュート等で作製された表面の毛羽立ったマットを使用してもよい。また、本発明はネット2またはマットとシート(薄綿3)とが一体化されていることに限定されるものではなく、シートを構成する綿状のものの厚みを変えたり、不織布や紙状のものなど形状が安定しているものを用いることによって形成して、ネット2やマットを省略してもよい。
一方、本実施例に示す薄綿3は、凹凸のある施工対象土壌の表面に容易に密着できる程度の柔軟性を有し、前記ネット2の下面に取り付けられるものであり、保水材、土壌改良剤および肥料などの植物生育基材4と、植物種子5とを取り付けてなるものである。前記薄綿3を構成する繊維は、分解速度の異なる2種類以上の繊維を混合したものであり、十分な耐蝕性や吸水性を兼ね備えたものである。
また、薄綿3は、吸水性に優れた素材であるレーヨンからなる繊維に、耐蝕性のある素材であるポリ乳酸繊維(例えば商品名「ラクトロン」などの生分解性プラスチック)からなる繊維をそれぞれ50%ずつの割合で混合したものである。この混合の比率を変えることにより薄綿3が所望の分解速度で分解し、かつ、所望の吸水性を有するものとすることができる。しかしながら、薄綿3を構成する各繊維の素材はレーヨンとポリ乳酸繊維に限定されるものではない。
すなわち、吸水性のある繊維はレーヨンだけでなく、やし繊維など種々のものを用いることができ、耐蝕性のある繊維としては、ポリ乳酸繊維以外の生分解性プラスチックを用いてもよく、羊毛などの動物性繊維を用いても、やし繊維や竹繊維などの強度のある植物性繊維を用いてもよい。さらには、金属繊維などを用いることも可能である。いずれにしても、薄綿3の分解速度は施工後1年以上が経過しても完全に分解しないものであることが望ましく、少なくとも半年以上は法面に対して雨風が直接的に当たり難くするものである。しかしながら、薄綿3を構成する繊維は何れも最終的には微生物によって完全に分解されるものであることが好ましい。
これらの特性に加えて、薄綿3は施工対象土壌の表面における凹凸に対応して柔軟に変形できる程度の柔軟性を有するものであることが望ましい。この点においてもレーヨンは柔軟性と吸水性に優れており、このレーヨンを50%混合してなる薄綿3は施工対象土壌の表面を包み込むように覆った状態で密着し、施工対象土壌の表面における保水を行って、種子の発芽および生育に必要な水分を確保することができる。一方、ポリ乳酸繊維はレーヨンに比べて分解速度が遅いので、薄綿3が長期間にわたって施工対象土壌の表面を保護することができ、これを雨風による浸食から保護し、冬期の凍上などの施工対象土壌の表面における急激な温度変化を抑えることができる。
図2に示すように、前記エロージョン防止材1はネット2を構成する緯糸2aと経糸2bに薄綿3の繊維3aを絡み付かせるようにして積層した状態で、上下一対のローラ10,11間に通して加圧することにより形成されている。12は両ローラ10,11の近傍部の上方に形成されたノズルであり、薄綿3側から空気13を吹きつけるものである。これによって、前記ネット2と薄綿3とをローラ10,11によって加圧する前に、薄綿3の繊維3aをネット2側により大きく起毛することができ、この繊維3aが確実にネット2に絡まるようにすることができる。なお、このノズル12による起毛を省略して、エロージョン防止材1の製造工程を簡略化してもよいことはいうまでもない。
薄綿3の表面への植物生育基材4や植物種子5の接着は、例えば、水溶性糊材をまぶした植物生育基材4や植物種子5を薄綿3の表面に散布し、加湿した後に加圧したり、薄綿3の表面に植物生育基材4や植物種子5を散布した後に、水溶性糊材(多数の気泡を包含させたいわゆる泡接着剤など)を塗布したり、薄綿3の表面に水溶性糊材(泡接着剤)を塗布した後に、植物生育基材4や植物種子5を散布するなど、任意の方法で行うことができる。また、薄綿3に対する植物生育基材4および/または植物種子5の接着を省略したり、水溶性糊材を用いたネット2と薄綿3の接着を省略してもよい。
図3は、前記エロージョン防止材1の製造に関する別の方法を説明する図である。図3に示すように、ローラ10,11の近傍部の下方に、バキューム装置14を設け、積層したネット2とシートの薄綿3とをローラ10,11間に通す前に、ネット2側から空気13を吸引することにより、薄綿3の繊維3aをネット2側に起毛するようにしてもよい。
図4は上述のようにして製造された周辺植生導入型エロージョン防止材1を用いて法面Nを保護する周辺植生導入型エロージョン防止工法を示しており、図5は法面Nに敷設した後の周辺植生導入型エロージョン防止材1の状態を示す図である。
図4に示すように、法面Nに前記エロージョン防止材1を敷設するときは、前記エロージョン防止材1を図2,3に示す姿勢から上下に反転させて敷設する。このとき法面Nには凹凸があるので、法面Nとエロージョン防止材1との間に隙間が生じるところもあるが、隣合う前記エロージョン防止材1同士は隙間無く配置できるように、例えば逆U字の止め串15などを用いて、前記エロージョン防止材1を法面Nに固定する。
図5(A)は施工直後の前記エロージョン防止材1と法面Nの状態を示す図、図5(B)は施工後に降雨が生じた時における状態を示す図、図5(C)は施工後数カ月が経過した時の施工現場の状態を示す図である。図5(A)に示すように、施工直後には法面Nと前記エロージョン防止材1の間に隙間が生じるものの、図5(B)に示すように、降雨によって薄綿3が雨水を吸収し、しなやかになると共に重くなることによりネットから離脱して、植物生育基材4や植物種子5を覆うように地表面に密着し、施工後の早期に植物種子5の発芽を促すことができる。また、発根が確実となり、活着が良い。
そして,図5(C)に示すように、施工後に数カ月の期間が経過しても、薄綿3は法面Nの表面を包むように保護し続けることができ、その間ずっと法面Nの表層土壌を雨風から保護することができる。また、薄綿3に適度の保水力があるので、植物種子5の生長に必要な水分を確保でき、乾燥から保護することもできる。つまり、植物種子5を確実に生長させることができる。
加えて、薄綿3はその繊維に飛来種子や落下種子を絡ませて捕捉することもできる。つまり、薄綿3によって飛来種子や落下種子を捕捉する種子捕捉領域を形成することにより、周辺植物の種子を用いた緑化を促進することができ、施工現場における本来あるべき生態系をできるだけ早期に回復することができる。また、上述の実施例においては前記薄綿3に植物種子5を取り付ける例を示しているが、薄綿3に植物種子5を付けないことにより、周辺植物の種子だけを用いた緑化を行うことも可能であり、施工現場における生態系を脅かすおそれが一切なくなる。
さらに、上述の実施例では、本実施例の薄綿3には裏面に保水材、土壌改良剤および肥料などの植物生育基材4が取り付けられているので、薄綿3はこの植物生育基材4を施工対象となる土壌の表面に密着させた状態でこれを保持することができる。つまり、表層土壌の状態を植物の生長に適した環境にすることができる。
図6は、本発明の周辺植生導入型エロージョン防止材1の効果を検証したフィールド試験の結果を示す図であって、レーヨン100%の薄綿3(以下、区別のために薄綿3Aという)を形成した一般的なエロージョン防止材1と、レーヨン50%にポリ乳酸繊維50%を混合して形成した薄綿3(以下、区別のために薄綿3Bという)を形成した本発明の周辺植生導入型エロージョン防止材1とを比較して、フィールド試験を実施したときの測定結果をグラフにして示す図である。
図6に示すグラフは両薄綿3A,3Bからなる前記エロージョン防止材1を同じ法面Nに並べて敷設し、その施工後209日目(約7ヶ月後)以降の各時点における法面の表層安定状況を判断するものである。なお、前記薄綿3Aは施工後169日目(約5ヶ月)が経過した時点で既に腐蝕しており、ほゞ半分が裸地となっているのに対して、薄綿3Bは同じ時点において何ら腐蝕しておらず、法面Nのほゞ100%を覆うことができている。
図6において、20は施工現場の外気温を示しており、21,22は前記薄綿3A,3Bの下面における地表面の温度を示している。図6に示す範囲の温度変化を見ると、施工現場における外気温20は−3〜+25℃の範囲で変化しているが、レーヨン50%にポリ乳酸繊維50%を混合して形成した薄綿3Bによって覆われた法面Nにおける温度変化は+3〜18℃の範囲内に抑えることができることが分かる。一方、レーヨン100%の薄綿3Aによって覆われた法面Nの温度は+2〜25℃の範囲で変化しており、これは、図示していない法面Nの裸地における表面温度の変化とほゞ同じである。
前記薄綿3A,3Bの下部における温度の経時変化の測定結果から明らかであるように、本発明のように薄綿3を構成する繊維が、分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合してなるものであることにより、少なくとも半年は薄綿3が法面Nに対し降雨が直接的に当たることを防止して降雨による浸食から保護することができる。また、レーヨンとポリ乳酸繊維からなる繊維を混合してなる薄綿3Bは保温性に優れており、例えば、外気温が−3℃まで低下したときでも、薄綿3Bの下部では+3℃以上の温度を保つことができる。したがって、薄綿3Bによって冬期の凍上を効果的に防止し、法面Nの表層土壌が凍上することに伴う土壌の流亡を効果的に防止できる。
図7は本発明の第2実施例に係る周辺植生導入型エロージョン防止材30の構成を示す図である。図1〜6と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。図7において、31は前記ネット2の上部に位置するように前記ネット2に連結される上部ネット、32はこの上部ネット31をネット2に連結する中閉じ糸、33はこの中閉じ糸32によって閉じない部分を設けて両ネット2,31の間に形成された収容部、34はこの収容部33に収容させた肥料袋である。
前記上部ネット31は例えばPE系の合成樹脂からなるモノフィラメントを鎖編みすることにより形成された緯糸31a、この緯糸31aに直行する例えばPE系の合成樹脂空なるモノフィラメントを鎖編みすることにより形成された経糸31bとからなり、本実施例では経糸31bを中閉じ糸32によって連結することにより、ネット2の上部の所定高さ位置に上部ネット31を配置できるようにしている。
前記中閉じ糸32は、例えば経糸31bを適宜の間隔(例えば1本間隔)をおいて連結することにより、二重編み構造の網状体本体30aを形成するものである。また、中閉じ糸32が経糸31bを連結しない部分を横方向に残すことにより、前記収容部33が形成されている。なお、本発明は中閉じ糸32によって両ネット2,31を連結するものであることに限定されるものではなく、前記経糸2b,31bを適宜の間隔(例えば1本間隔)をおいて編み込むようにして連結することも可能である。
前記PE系の合成樹脂からなるモノフィラメントによって編成された上部ネット31は、同じPE系の合成樹脂からなるフラットヤーンによって編成されたネット2に比べて熱収縮率が高いので、前記網状体本体30aの二重編構造を形成しやすくすることができる。すなわち、薄綿3を網状体本体30a(特にネット2)の下面に取付けたり、植物生育基材4や植物種子5を取付けたりするときに、網状体本体30aに薄綿3を熱融着させるための熱または接着剤を乾燥させるための熱を加える必要があるが、この熱によって、ネット2に比べて上部ネット31を大きく収縮させることができ、これによって、網状体本体30aの二重編構造を形成しやすくすることができる。
前記熱収縮率の違いは、上部ネット31を構成するモノフィラメントが押し出し形成処理によって製造されるものであるのに対し、ネット2を構成するフラットヤーンが熱をかけながら延伸処理して形成されるものであることによると考えられる。
前記肥料袋34は前記収容部33内に収容されるものであり、例えば耐腐蝕性の不織布によって構成された袋34a内に、少しずつ溶出する程度の養分を、少なくとも数カ月〜数年(本実施例の場合は3〜5年)といった長い肥効期間にわたって供給し続ける超遅効性の肥料34bを収容してなるものである。
なお、本実施例の肥料袋34には植物の種子を含ませていない例を示しているが、この肥料袋34内に施工後の早い時期に法面Nを緑化し、周辺植物の生態系に悪影響を及ぼさない先駆性植物の種子を収容してあってもよい。同様に、肥料袋34内に土壌改良材や保水材などの植物生育基材を収容してあってもよい。
前記エロージョン防止材30は、前記肥料袋34がほゞ等高線状になるようにして、エロージョン防止材30の最上部の前記肥料袋34から順にアンカー35によって固定する。このとき、前記上部ネット31に張力をかけることにより、上部ネット31を法面から浮かせた状態で配置する。本実施例の場合、肥料袋34の直径を2〜3cmにしており、ネット2と上部ネット31との間に2〜3cmの空間を形成するように構成してある。このとき、上部ネット31をネット2に比べて少し収縮させているので、上部ネット31に張力をかけた状態でもネット2を少し弛ませた状態にすることができ、ネット2を法面Nに沿わせることができる。
図7のように構成された周辺植生導入型エロージョン防止材30を法面Nに敷設することにより、法面Nの表層土壌を薄綿3によって包み込むように覆って、この表層土壌をエロージョンや凍上から保護することができ、植物種子5を法面Nに密着させているので、その発芽および生長を促すことができる。そして、薄綿3そのものが持つ保水性に加えて薄綿3に取り付けられた植物生育基材4などによって植物種子5の発芽生長を促進できる。
さらに、本実施例の周辺植生導入型エロージョン防止材30には薄綿8の上面に周辺植物の種子を捕捉させるための種子捕捉領域36が形成され、周辺植物の種子を取り入れた法面Nの緑化を行うものである。ここで、飛来した周辺種子や落下した周辺種子(以下、単に種子という)40が、前記エロージョン防止材30の上に落下すると、上部ネット31やネット2に当たるなどして、その落下速度が低下し、その運動エネルギーを吸収すると共に、落下方向が分散し、薄綿3の表面部分に留まる。このとき、ネット2の裏面に取り付けられた薄綿3の繊維が絡まるなどして、その種子41が薄綿3によって捕捉されて、その場に留まる。
前記ネット3や上部ネット31は、種子40を通すことができる程度の目合いを有するものの薄綿3によって捕捉された種子41に強い風が直接的に当たらないように風除けとしても機能して種子41を保護する。また、薄綿3によって捕捉された種子は薄綿3から水分や養分を得ることができるので、容易に発芽し生長することができる。
一方、落下した種子40が例えばドングリのような転がりやすい種子である場合などには、薄綿3の繊維に絡まることなく、外部からの風を受けるなどして薄綿3の表面を転がることが考えられる。しかしながら、上部ネット31によって上部が覆われているので、一旦落下した種子40は風によって吹き飛ばされることなく重力によって谷側に移動する。そして、符号42に示す種子のように、肥料袋34によって形成される小段に当接して留まる。このとき、肥料袋34を等高線状に配置するしてあるので、種子42がネット2の上面を転がり落ちることがあったとしても、これを肥料袋34によって受け止めることができる。そして、前記肥料袋34は、これによって受け止めた種子42を含む周辺の種子に養分を供給することができる。
上述するように、本実施例の周辺植生導入型エロージョン防止材30は、周辺植物の種子40を取り入れた緑化を行うことができるので、上述の実施例では前記薄綿3が植物生育基材4および植物種子5を取り付けた例を示しているが、薄綿3に対する植物種子5の取付けを省略してもよいことはいうまでもない。同様に、法面Nの状態が良い場合には薄綿3に対する植物生育基材4の取付けを省略してもよい。
加えて、本実施例における上部ネット31はモノフィラメントのように熱収縮率の高い繊維によって形成されているので、施工後に夏期の太陽熱などによって収縮して上部ネット31にかかる張力を強く保つことができると考えられる。つまり、網状体本体30aの立体的な二重網構造を長期間にわたって保つことができる。
そして、前記薄綿3を構成する繊維は、既に詳述したように、分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合してなり、そのうちの一つの繊維が吸水性を有するものであり、かつ、少なくとも半年は薄綿が機能するように、この薄綿の分解速度を調整したものである。したがって、本実施例の前記エロージョン防止材30を用いることにより、種子5,41,42が発芽生長して法面Nに根付くまでの長い期間(少なくとも半年以上)にわたって、薄綿3によって法面Nの表層土壌を降雨などによるエロージョンや凍上から保護することができる。つまり、植物による法面Nの緑化を確実に行うことができる。
第1実施例に係る周辺植生導入型エロージョン防止材の構成を示す斜視図である。 前記エロージョン防止材の製造方法の一例を示す図である。 前記エロージョン防止材の製造方法の別の例を示す図である。 前記エロージョン防止材を用いたエロージョン防止工法を説明する図である。 前記エロージョン防止材を敷設した後の状態を示す図である。 本発明の周辺植生導入型エロージョン防止材による効果を検証する実測データを示す図である。 第2実施例に係る周辺植生導入型エロージョン防止材の構成および周辺植生導入型エロージョン防止工法の例を示す図である。
1,30 周辺植生導入型エロージョン防止材
2 ネット(またはマット)
3 シート(薄綿)
3a 繊維
31 上部ネット
36 種子捕捉領域
41,42 周辺植物の種子
N 法面

Claims (3)

  1. 分解速度の異なる複数種類以上の繊維を混合してなるシートであって、このシートを構成する繊維の少なくとも一つが吸水性を有するものであり、かつ、少なくとも半年はエロージョン防止機能を有するととともに前記シートを構成する繊維に飛来種子や落下種子を絡ませて捕捉することができるように耐蝕性に優れた繊維を混合してあることを特徴とする周辺植生導入型エロージョン防止材。
  2. 前記吸水性を有する繊維がレーヨンであり、前記耐蝕性に優れた繊維がポリ乳酸繊維である請求項1に記載の周辺植生導入型エロージョン防止材。
  3. 請求項1または2に記載の周辺植生導入型エロージョン防止材を、前記シートが地表面に当接するように敷設した状態で固定することを特徴とする周辺植生導入型エロージョン防止工法。
JP2005098502A 2005-03-30 2005-03-30 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法 Active JP4546865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005098502A JP4546865B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005098502A JP4546865B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006274742A JP2006274742A (ja) 2006-10-12
JP4546865B2 true JP4546865B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=37209763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005098502A Active JP4546865B2 (ja) 2005-03-30 2005-03-30 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4546865B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936283B2 (ja) * 2007-01-31 2012-05-23 望月編織工業株式会社 起毛植生ネット
JP5042684B2 (ja) * 2007-03-30 2012-10-03 日本植生株式会社 浸食防止材および浸食防止工法
JP2012215023A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Japan Conservation Engineers Co Ltd 複数の生分解性繊維を用いた自然侵入促進工法
JP5750129B2 (ja) * 2013-02-26 2015-07-15 東鉄工業株式会社 難燃性マット

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000045287A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Japan Vilene Co Ltd 法面の乾燥防止シート及び法面の緑化方法
JP2001011834A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Unitika Ltd 土木用袋体
JP2002315433A (ja) * 2001-02-19 2002-10-29 Kuraray Co Ltd 植生資材
JP2003105765A (ja) * 2001-09-30 2003-04-09 Nisshoku Corp 斜面の緑化方法
JP2004218261A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Gifu Univ 植生基盤層の構築方法及びその構築方法に使用される植生基盤層形成材料
JP2004225408A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Suzuran Dyeing & Finishing Co Ltd 緑化方法及びそれに用いる植生マット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000045287A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Japan Vilene Co Ltd 法面の乾燥防止シート及び法面の緑化方法
JP2001011834A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Unitika Ltd 土木用袋体
JP2002315433A (ja) * 2001-02-19 2002-10-29 Kuraray Co Ltd 植生資材
JP2003105765A (ja) * 2001-09-30 2003-04-09 Nisshoku Corp 斜面の緑化方法
JP2004218261A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Gifu Univ 植生基盤層の構築方法及びその構築方法に使用される植生基盤層形成材料
JP2004225408A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Suzuran Dyeing & Finishing Co Ltd 緑化方法及びそれに用いる植生マット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006274742A (ja) 2006-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7650715B2 (en) Plant sheet and manufacturing method for plant sheet
JP4747225B1 (ja) 防草緑化シート
JP4546865B2 (ja) 周辺植生導入型エロージョン防止材および周辺植生導入型エロージョン防止工法
KR101226452B1 (ko) 생분해성 섬유를 포함하는 녹화공법용 식생 기재 및 이를 이용한 녹화공법
JP4436777B2 (ja) 周辺植物導入用の植生マットおよび法面保護工法
KR20140101252A (ko) 생태 복원용 식생매트 및 그 제조방법
KR20180008264A (ko) 분진 방지 및 종자 부착 기능을 가진 친환경성 폴리머 소재의 가보호망 및 그에 의한 종자 부착 층
KR200469648Y1 (ko) 사면 녹화용 네트
JP5042684B2 (ja) 浸食防止材および浸食防止工法
US20050217168A1 (en) Plant sheet and manufacturing method for plant sheet
KR20120013268A (ko) 생분해성 섬유를 포함하는 녹화공법용 식생 기재 및 이를 이용한 녹화공법
US11134621B1 (en) Eco-friendly netting and methods of growing and harvesting sod using the same
JP4281979B2 (ja) 緑化用の植生マットおよび緑化用の植生マットの施工方法
JP2007000056A (ja) 野芝の植生マット及びその製造方法
EP0728410A1 (fr) Utilisation d'une toile dans une technique de préculture destinée à la végétalisation de substrats et supports divers et ensemble de préculture obtenu
JP2525496B2 (ja) 植生基体及びその保護ネット
JP5215066B2 (ja) 緑化工法
JP4137332B2 (ja) 緑化用の植生マットおよび緑化方法
US10687483B1 (en) Eco-friendly netting and methods of growing and harvesting sod using the same
JPH1181324A (ja) 金網付き植生ネット
JP3127588U (ja) 屋根・壁面緑化構造体
JP5077832B2 (ja) 植生マット
US11690329B1 (en) Eco-friendly netting and methods of growing and harvesting sod using the same
JP2572314Y2 (ja) 植生用敷設材
AU2012203383A1 (en) A horticultural mat

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4546865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250