JP4543543B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧力を大気圧との差に応じて電気信号に変換するセンサチップ(圧力検知素子)を用いて流体圧力を測定する圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の圧力センサは、例えば自動車等に搭載され、油圧等の各種流体圧力を測定するために使用されるものである。従来技術の圧力センサは、図3〜図6の概略断面図に示されるものである。
【0003】
図3〜図6の圧力センサ100〜400では、ダイアフラム102下面が測定対象流体の圧力を受け、この受圧した圧力によってダイアフラム102が変形し、該ダイアフラム102とセンサチップ(圧力検知素子)104間に封入されたシリコンオイルによって圧力がセンサチップ104に伝達される。
【0004】
センサチップ104に伝達された圧力は、リファレンスパイプ107から導入された大気圧との差(ゲージ圧)に応じて電気信号に変換される。
【0005】
このセンサチップ104が変換した電気信号は、ピン108及びサブサーキット111を介してHIC113へ伝えられ、HIC113にて電気信号が増幅・調整された後、リード線118から出力される又はフレキシブルサーキット114を介してのコネクタ部140のコネクタピン(出力端子)141から出力される。
【0006】
このような従来の圧力センサ100〜400では、センサチップ104での電気信号の変換に、測定対象圧力と大気圧との差圧をゲージ圧として用いるので、測定精度の悪化防止のためには常に大気圧を基準とする必要がある。特に、低圧測定用の圧力センサの場合には、大気圧を正確にセンサチップ104まで導く必要がある。
【0007】
センサ内部に配置されたリファレンスパイプ107は、センサチップ104への大気圧導入のためにあるが、リファレンスパイプ107のセンサチップ104側端と反対側端は、センサ内部空間に開放されている開放端となっているだけである。
【0008】
このため、外部の大気圧を何らかの方法でセンサ内部のリファレンスパイプ107の開放端へ導く構成を設けなければならない。
【0009】
以下、図3〜図6の従来技術の圧力センサ100〜400で、大気圧をセンサ内部へ導く各々で異なる構成を説明する。
【0010】
図3では、外部へ出力するリード線118をシース119で1束にしたキャブタイヤケーブル160に、第2リファレンスパイプ161もリード線118と伴に1束にした構成である。キャブタイヤケーブル160の第2リファレンスパイプ161は、一端が外部に開放され、他端がセンサ内部に開放されており、外部からセンサ内部へ大気圧を導入している。
【0011】
図4では、外部へ出力するリード線118をシース119で1束にしたキャブタイヤケーブル160のシース119とリード線118間に隙間を設けた構成である。シース119とリード線118間の隙間を用いて外部からセンサ内部へ大気圧を導入している。
【0012】
この図4の応用例として、キャブタイヤケーブル160が本体に接続されるケース上部(ブッシュ部等)に防水コネクタ部を設け、キャブタイヤケーブル160を防水コネクタ部へコネクタ接続した際に、キャブタイヤケーブル160のシース119とリード線118間の隙間と防水コネクタ部に設けた通路とを接続する構成もある。
【0013】
図5では、ケース130とプレッシャポート120をネジ123等で結合して組み立てる際に、ネジ123の装着部やケース130とプレッシャポート120の結合部に隙間を設けた構成である。この隙間を用いて外部からセンサ内部へ大気圧を導入している。
【0014】
図6では、ケース130に直接、外部からセンサ内部に貫通する貫通孔130aを設けた構成である。この貫通孔130aを用いて外部からセンサ内部へ大気圧を導入している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の圧力センサで、大気圧をセンサ内部へ導く構成には、以下のような問題があった。
【0016】
図3、図4の構成では、構造上、センサ内部に貫通コンデンサを取り入れ難く、出力の耐ノイズ性が大きくダウンしてしまう。
【0017】
また、図3、図4の構成では、キャブタイヤケーブルの長さ、屈曲状態によっては、大気圧の導入に時間遅れが発生し、出力精度の低下の一因となる。
【0018】
さらに、図3、図4の構成では、圧力センサに一体的にキャブタイヤケーブルが設けられているため、圧力センサの取付時には、キャブタイヤケーブルごと圧力センサを回して装着する等取り扱いが面倒であり、製作上もキャブタイヤケーブルが邪魔となり取り扱いが困難である。
【0019】
図4の応用例の構成では、キャブタイヤケーブルにさらにコネクタを追加するので、コネクタ部品の単価も高く、コスト高になってしまう。
【0020】
そして、圧力センサは、例えば自動車等に搭載されるため、雨天走行時や洗車時等に水の浸入を防止する防水性が必要であるが、図3、図4の構成では、第2リファレンスパイプの外部開放端から毛細管現象によって水を吸ってしまい、図4の応用例の構成では、防水コネクタ部自身又はコネクタ接続部分から水が浸入する可能性があり、図5、図6の構成では、抜本的な防水対策がとられておらず、各構成ともセンサ内部に水が浸入してしまう問題があった。
【0021】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、大気圧をセンサ内部に導入しつつ防水性を向上する高性能な圧力センサを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
センサにおいてプレッシャポート内部に配置され、伝達される対象流体の圧力を、センサ内部に導入された大気圧との差に応じて電気信号に変換する圧力検知素子と、
センサにおいてプレッシャポートに接合されたケース内部に配置され、ハイブリッドICを含み、前記圧力検知素子から伝達された前記電気信号を処理するための回路と、
前記ケースの前記プレッシャポートとは反対側に嵌合され、前記回路において処理された電気信号が伝達される出力端子が内側に突出すると共に外側を相手側雌コネクタの外装部に嵌合されるシェルガイドを有する雄コネクタと、
前記ケース内部の前記回路が配置された領域と前記雄コネクタとの間に設けられて電磁波を遮断するとともに、前記出力端子が接続される貫通コンデンサを有するプレートと、を備えた圧力センサであって、
前記シェルガイドの外側からセンサ内部に大気圧を導くべく前記雄コネクタの前記シェルガイドを貫通し、前記相手側雌コネクタの外装部に開口が覆われる大気圧導入孔と、
前記大気圧導入孔から導入された大気圧を、前記プレートの前記雄コネクタ側から前記ケース側に導くべく、前記プレートに設けられた空気導通用の孔と、
前記空気導通用の孔から前記プレートの前記ケース側に導入された大気圧を、前記圧力検知素子まで導くべく、前記ケース内部に充填されるポッティング剤の充填領域内を前記雄コネクタ側から前記プレッシャポート側まで延びるパイプ、及び、前記プレッシャポート内部を前記パイプの前記プレッシャポート側の一端から前記圧力検出素子まで延びる貫通孔と、
を備え
前記ハイブリッドICを、前記ポッティング剤の充填領域内部に配置したことを特徴とする。
【0023】
したがって、大気圧導入孔でシェルガイドの外側から内側へ大気圧を導き、シェルガイド内側からセンサ内部へ大気圧を導入して、外部からセンサ内部へ大気圧を導く大気圧導入経路を形成することができると共に、外部で飛散する水滴等は相手側雌コネクタの外装部で防ぎ、大気圧導入孔の開口への水の浸入が防止され、優れた防水性を得ることができる。
【0024】
また、簡単なコネクタ接続の構成であるので、センサ内部に貫通コンデンサを取り入れ、出力の耐ノイズ性を向上できると共に、取付時や製作時の取り扱いが容易であり、低コストである。雄コネクタのシェルガイドの大気圧導入孔から大気圧を導入するので、センサ内部までの大気圧導入経路が短く、時間遅れが発生せず、測定精度の悪化が防止できる。大気圧導入孔は、シェルガイドの内外を貫通する構成であるので、製作も容易である。
【0025】
接続時の前記雄コネクタの前記シェルガイド先端と前記相手側雌コネクタとの隙間を密封するパッキンを備え、
前記大気圧導入孔は、前記パッキンで密封される領域よりも前記シェルガイド根元側に設けられたことが好適である。
【0026】
これにより、パッキンで、雄コネクタと相手側雌コネクタとの間に全周にわたって存在する隙間によって雄コネクタと相手側雌コネクタとの間にガタが生じて水が浸入することを防止できる。また、大気圧導入孔は、そのパッキンの影響を受けることなく、シェルガイドの外側から内側へ大気圧を導くことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0028】
以下に、図1、図2を用いて実施の形態を説明する。図1は実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。図2は実施の形態に係る圧力センサ装着時のコネクタ接続部分を拡大して示す断面図である。
【0029】
図1において、圧力センサ1は、従来技術と同様に、自動車等に搭載され、油圧回路の油圧等の各種流体圧力を測定するために使用されるものである。
【0030】
圧力センサ1は、下側方のボルト状の金属製プレッシャポート20と、プレッシャポート20と接合された筒状のケース30と、ケース30の上側の樹脂製コネクタ部40と、が嵌合した外装となっている。
【0031】
プレッシャポート20は、下方が油圧回路の油圧測定部の取付孔に螺合するために外周面にネジ部21aが設けられ流路に測定対象流体である油が流れるポート部21であり、上方が1周の外周形状が例えば6角ナットのように多角形状に設けられた内部中空の本体部22である。
【0032】
プレッシャポート20には、本体部22の内部中空の底にダイアフラム2が設けられている。ダイアフラム2の下面は、ポート部21の流路の流体に接触し流体の圧力を直接受ける受圧面となっている。
【0033】
ダイアフラム2の上にはボディ3が重ねられ、本体部22の内部中空を埋めている。ボディ3下面には、凹部が形成されており、この凹部にセンサチップ(圧力検知素子)4、スペーサ5及びガイド6が配置されている。
【0034】
凹部は、ダイアフラム2上面とで密封された空間となっており、この空間にシリコンオイルが充填されている。
【0035】
センサチップ4は、凹部上底面の中心に固定されている。センサチップ4の上面は、ボディ3に設けられた貫通孔3aの開口を閉塞している。
【0036】
スペーサ5は、センサチップ4の周りを囲んで凹部上底面に固定されている。
スペーサ5の下面には、導通パターンが形成されており、導通パターンとセンサチップ4との間がボンディングワイヤで接続されている。
【0037】
ガイド6は、外周に設けられた環部でスペーサ5との隙間を隔てるようにしてスペーサ5の下側に固定されている。このスペーサ5とガイド6との間に形成された隙間でボンディングワイヤがガイド6と接触することも防止している。
【0038】
そして、センサチップ4は、ダイアフラム2下面の受圧面が流体の圧力を受け、この圧力によってダイアフラム2が変形し、シリコンオイルを伝達して圧力を下面に受ける。
【0039】
センサチップ4の下面に伝達された圧力は、リファレンスパイプ7から貫通孔3aに導入されセンサチップ4の上面が受ける大気圧との差(ゲージ圧)に応じて電気信号に変換される。
【0040】
このセンサチップ4の出力する電気信号は、ボンディングワイヤを介してスペーサ5下面の導通パターンへ伝達される。
【0041】
また、ボディ3には、導電性を有するピン8が挿通されている。ピン8周りは、ガラス9で封止されており、絶縁性を確保してピン8がボディ3と導通することを防止し、かつシリコンオイルがピン8周りへ漏洩することを防止している。
【0042】
また、ピン8の下端はスペーサ5下面に突出しており、ピン8下端とスペーサ5下面の導通パターンとが導通されている。一方、ピン8上端はボディ3から突出し、ケース30内部に延びている。よって、センサチップ4の電気信号は、スペーサ5下面の導通パターンからさらにピン8へ伝達される。
【0043】
ケース30は、内部にサブサーキット11やHIC(ハイブリッドIC)13等を収納している。
【0044】
ケース30内部の底は、絶縁体である樹脂製のインシュレータ10がボディ3の上に支持されている。インシュレータ10は、ボディ3から突き出たピン8を位置決め固定する。このインシュレータ10はサブサーキット11を支持固定している。
【0045】
サブサーキット11は、インシュレータ10上面に設けられている。サブサーキット11には、回路パターンが形成されている。また、上方へ延びるコムリード12が中央近傍に複数配置されており、コムリード12はサブサーキット11の回路と接続されている。
【0046】
また、ケース30内部へ突出したピン8の上端はサブサーキット11まで至っており、サブサーキット11の回路とピン8の上端とがはんだ付けされている。
【0047】
よって、ピン8に伝達されたセンサチップ4の電気信号は、サブサーキット11の回路を介してコムリード12へ伝達される。
【0048】
サブサーキット11の上には、HIC13が設けられている。HIC13には、センサチップ4の電気信号の増幅・調整をデジタルトリミングにより行うASIC(カスタムIC)やセンサチップ4への供給電力量を制御するトランジスタやフレキシブルサーキット14を接続するためのピンヘッダ等が備えられている。
【0049】
HIC13は、中央近傍でコムリード12上端部に支持固定されており、コムリード12上端とはんだ付けされている。
【0050】
よって、コムリード12へ伝達されたセンサチップ4の電気信号は、HIC13に設けられたASICで増幅・調整が行われ、その後に、増幅・調整が行われた電気信号がピンヘッダを介してフレキシブルサーキット14へ伝達される。
【0051】
また、ケース30内部は、インシュレータ10からHIC13の上側まで、各部材を保護する等のためにシリコンゲル等のポッティング剤15が充填されている。
【0052】
一方、リファレンスパイプ7もポッティング剤15の充填領域に配置されている。リファレンスパイプ7は、一端がボディ3に設けられた貫通孔3aに接続され、この接続端からインシュレータ10及びサブサーキット11の上方へ延びた後に曲折し、ケース30内壁近傍のHIC13外側でポッティング剤15から他端の開放端をケース30内部空間に突き出している。これにより、センサチップ4上面へ空気が導通されている。
【0053】
また、HIC13の上側には、電磁波を遮蔽する蓋状の金属製のプレート16が設けられている。プレート16は、外周端をケース30上端内周に係止させている。また、空気導通用の孔16aが形成されている。
【0054】
このプレート16には、中央近傍に貫通コンデンサ17が設けられており、貫通コンデンサ17はコネクタ部40のコネクタピン(出力端子)41とはんだ付けされて接続されている。また、フレキシブルサーキット14もコネクタピン41とはんだ付けされて接続されている。フレキシブルサーキット14とコネクタピン41の接続部には、電気的接続を良好にするための基板を介在させている。
【0055】
プレート16の上側では、ケース30を蓋状に覆うコネクタ部40がケース30に装着される。コネクタ部40の下端がプレート16を下方に押し付け、コネクタ部40の下端外周のフランジがケース30上端とカシメ固定されている。コネクタ部40下端外周とケース30内周との間には、ケース30内部を密封するOリングが装着されている。
【0056】
コネクタ部40は、頂部に略直方体のシェルガイド42が設けられており、シェルガイド42の内側にコネクタピン41が突出した雄コネクタである。
【0057】
シェルガイド42は、内側から外側へ貫通する大気圧導入孔42aが設けられている。シェルガイド42先端には、内径がシェルガイド42根元よりも大きくなっている先端部42bが設けられている。大気圧導入孔42aは、先端部42bよりも根元側に設けられている。また、シェルガイド42の外周面には、相手側コネクタ50の外装部51に係止する係止突起42cが形成されている。
【0058】
コネクタピン41は、ケース30内部に達して貫通コンデンサ17とはんだ付けされている。なお、コネクタピン41がコネクタ部40内部で折れ曲がっているのは、相手側コネクタ50の取り付け、取り外しを繰り返し行っていくうちにコネクタピン41が緩む(抜き出てしまう)ことを防止するためである。
【0059】
コネクタ部40には、コネクタ部40をカシメ固定する際の(コネクタ部40を押え付けることでセンサ内部容積が減少することによる)内圧上昇を防止するため、圧力逃げのφ1mm程度の圧力逃げ孔(不図示)が設けられるが、本実施の形態では、この圧力逃げ孔をセンサ内部からシェルガイド42の内側に通じる位置に設けている。
【0060】
そして、HIC13で増幅・調整が行われた電気信号が、フレキシブルサーキット14から貫通コンデンサ17を介してコネクタピン41に伝達されて圧力センサ1から取り出され、相手側コネクタ50から外部装置に伝達される。
【0061】
ここで、図2を用いて、本実施の形態に係る圧力センサ1が装着される相手側コネクタ50についても詳しく説明する。
【0062】
図2において、相手側コネクタ50は、雌コネクタであり、コネクタピン41が差込まれる。相手側コネクタ50には、シェルガイド42の外側を嵌合する外装部51が設けられている。
【0063】
外装部51は、微小隙間を隔ててシェルガイド42を根元まで覆っており、シェルガイド42の大気圧導入孔42aの開口も覆われている。シェルガイド42外周面と対向する外装部51内壁には、係止突起42cを係止するための係止穴51aが形成されている。
【0064】
また、相手側コネクタ50には、シェルガイド先端部42bと相手側コネクタ50との隙間を密封するパッキン52が備えられており、シェルガイド42の先端部42bの大きな内径領域に嵌合する。
【0065】
以上の構成を備えた本実施の形態の圧力センサ1では、大気圧導入孔42aを用いて外部からセンサ内部へ大気圧を導く大気圧導入経路を形成することができる。
【0066】
具体的には、まず、相手側コネクタ50の外装部51とシェルガイド42外周との間の微小隙間で、外部から大気圧導入孔42aへ大気圧を導く。この時、外部で飛散する水滴等は相手側コネクタ50の外装部51で防ぎ、大気圧導入孔42aの開口への水の浸入が防止され、優れた防水性を得ることができる。
【0067】
次に、大気圧導入孔42aでシェルガイド42の外側から内側へ大気圧を導く。この大気圧導入孔42aの孔径は、φ0.1mm〜φ0.8mmで形成される。このため、仮に水が開口に浸入してきても孔径が極小であり、孔内への水の浸入は抑えられる。特に、大気圧を導きつつ水の浸入を防止するには、φ0.3mm〜φ0.5mmの孔径であると有効である。
【0068】
そして、シェルガイド42内側からセンサ内部へ大気圧を導入する。本実施の形態では、シェルガイド42内側からセンサ内部へ通じる不図示の圧力逃げ孔を用いてセンサ内部への大気圧の導入を行う。
【0069】
なお、コネクタ部40には、コネクタピン41がインサート成形により一体形成されているが、コネクタピン41の周りは完全にシールされておらず、そのような仕様にもなっていないことから、コネクタピン41の周りの微小隙間を用いてセンサ内部への大気圧の導入を行うようにしてもよい。
【0070】
センサ内部では、まず、大気圧がコネクタ部40とプレート16との間に導入される。プレート16には、孔16aが設けてあることから、孔16aを介してケース30内部にも導かれる。さらに、ケース30内部の大気圧はリファレンスパイプ7によってセンサチップ4表面まで行き届く。よって、測定対象圧力と大気圧との差圧をゲージ圧として用いるセンサチップ4では、常に大気圧を基準とする電気信号の変換が行え、測定精度の悪化防止ができる。
【0071】
また、本実施の形態の圧力センサ1は、簡単なコネクタ接続の構成であるので、センサ内部にコネクタピン41に接続される貫通コンデンサ17を取り入れ、出力の耐ノイズ性を向上できると共に、従来技術のようなキャブタイヤケーブル等がなく、取付時や製作時の取り扱いが容易であり、部品点数も少なく低コストである。
【0072】
そして、コネクタ部40のシェルガイド42の大気圧導入孔42aから大気圧を導入するので、大気圧導入位置とセンサ内部が離れてしまうこともなく、大気圧導入の時間遅れが発生せず、測定精度の悪化が防止できる。
【0073】
また、大気圧導入孔42aは、シェルガイド42の内外を貫通する構成であるので、製作も容易である。このため、大気圧導入のための構成は低コストで形成できる。
【0074】
一方、パッキン52で、コネクタ部40と相手側コネクタ50との間に全周にわたって存在する隙間によってコネクタ部40と相手側コネクタ50との間にガタが生じて水が浸入することを防止できる。このため、浸入した水によってコネクタピン41を腐食させてしまうことやセンサ内部への水の浸入を防止できる。
【0075】
また、大気圧導入孔42aは、パッキン52で密封される領域よりもシェルガイド42根元側に設けられているので、そのパッキン52の影響を受けることなく、シェルガイド42の外側から内側へ大気圧を導くことができる。
【0076】
(防水性試験)
以下、上記実施の形態での防水性試験を行った結果について説明する。防水性試験は、JIS D203に準拠して行う。JIS D203のS1条件での試験は、JIS C920でのIP55、IP56(IEC準拠)程度の保護等級に相当するものである。
【0077】
本試験に用いる圧力センサ1の大気圧導入孔42aの孔径は、φ0.5mmに設定した。
【0078】
防水性試験の試験結果は、S1条件を縦方向3回連続、横方向3回連続した試験に耐えることができた。
【0079】
また、S1条件の試験時間は30minであるが、試験時間を3hに変更して縦横方向にそれぞれ1回ずつ行った試験でも、水の浸入の問題は発生しなかった。
【0080】
以上のように、実施の形態に係る圧力センサ1は、簡易な構成で極めて防水性に優れ、自動車に搭載する場合に特に最適な構造である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、雄コネクタのシェルガイドを貫通し、相手側雌コネクタの外装部に開口が覆われる大気圧導入孔を備えたことで、大気圧導入孔でシェルガイドの外側から内側へ大気圧を導き、シェルガイド内側からセンサ内部へ大気圧を導入して、外部からセンサ内部へ大気圧を導く大気圧導入経路を形成することができると共に、外部で飛散する水滴等は相手側雌コネクタの外装部で防ぎ、大気圧導入孔の開口への水の浸入が防止され、優れた防水性を得ることができる。
【0082】
また、簡単なコネクタ接続の構成であるので、センサ内部に貫通コンデンサを取り入れ、出力の耐ノイズ性を向上できると共に、取付時や製作時の取り扱いが容易であり、低コストである。雄コネクタのシェルガイドの大気圧導入孔から大気圧を導入するので、センサ内部までの大気圧導入経路が短く、時間遅れが発生せず、測定精度の悪化が防止できる。大気圧導入孔は、シェルガイドの内外を貫通する構成であるので、製作も容易である。
【0083】
接続時の雄コネクタのシェルガイド先端と相手側雌コネクタとの隙間を密封するパッキンを備え、大気圧導入孔は、パッキンで密封される領域よりもシェルガイド根元側に設けられたことで、パッキンで、雄コネクタと相手側雌コネクタとの間に全周にわたって存在する隙間によって雄コネクタと相手側雌コネクタとの間にガタが生じて水が浸入することを防止できる。また、大気圧導入孔は、そのパッキンの影響を受けることなく、シェルガイドの外側から内側へ大気圧を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る圧力センサを示す断面図である。
【図2】実施の形態に係る圧力センサ装着時のコネクタ接続部分を拡大して示す断面図である。
【図3】従来技術の圧力センサを示す断面図である。
【図4】従来技術の圧力センサを示す断面図である。
【図5】従来技術の圧力センサを示す断面図である。
【図6】従来技術の圧力センサを示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ
2 ダイアフラム
3 ボディ
3a 貫通孔
4 センサチップ
5 スペーサ
6 ガイド
7 リファレンスパイプ
8 ピン
9 ガラス
10 インシュレータ
11 サブサーキット
12 コムリード
13 HIC
14 フレキシブルサーキット
15 ポッティング剤
16 プレート
16a 孔
17 貫通コンデンサ
20 プレッシャポート
21 ポート部
21a ネジ部
22 本体部
30 ケース
40 コネクタ部
41 コネクタピン
42 シェルガイド
42a 大気圧導入孔
42b 先端部
42c 係止突起
50 相手側コネクタ
51 外装部
51a 係止穴
52 パッキン

Claims (2)

  1. センサにおいてプレッシャポート内部に配置され、伝達される対象流体の圧力を、センサ内部に導入された大気圧との差に応じて電気信号に変換する圧力検知素子と、
    センサにおいてプレッシャポートに接合されたケース内部に配置され、ハイブリッドICを含み、前記圧力検知素子から伝達された前記電気信号を処理するための回路と、
    前記ケースの前記プレッシャポートとは反対側に嵌合され、前記回路において処理された電気信号が伝達される出力端子が内側に突出すると共に外側を相手側雌コネクタの外装部に嵌合されるシェルガイドを有する雄コネクタと、
    前記ケース内部の前記回路が配置された領域と前記雄コネクタとの間に設けられて電磁波を遮断するとともに、前記出力端子が接続される貫通コンデンサを有するプレートと、を備えた圧力センサであって、
    前記シェルガイドの外側からセンサ内部に大気圧を導くべく前記雄コネクタの前記シェルガイドを貫通し、前記相手側雌コネクタの外装部に開口が覆われる大気圧導入孔と、
    前記大気圧導入孔から導入された大気圧を、前記プレートの前記雄コネクタ側から前記ケース側に導くべく、前記プレートに設けられた空気導通用の孔と、
    前記空気導通用の孔から前記プレートの前記ケース側に導入された大気圧を、前記圧力検知素子まで導くべく、前記ケース内部に充填されるポッティング剤の充填領域内を前記雄コネクタ側から前記プレッシャポート側まで延びるパイプ、及び、前記プレッシャポート内部を前記パイプの前記プレッシャポート側の一端から前記圧力検出素子まで延びる貫通孔と、
    を備え
    前記ハイブリッドICを、前記ポッティング剤の充填領域内部に配置したことを特徴とする圧力センサ。
  2. 接続時の前記雄コネクタの前記シェルガイド先端と前記相手側雌コネクタとの隙間を密封するパッキンを備え、
    前記大気圧導入孔は、前記パッキンで密封される領域よりも前記シェルガイド根元側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
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