JP4538834B2 - 変形防止具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスが、打設されるコンクリートにより圧迫されて変形し、後に、その器具取付部に器具を取り付けようとする際に取付ができない、といったことを防止する変形防止具に関する。
コンクリート打設による変形防止を考慮した配線ボックス用カバーとしては、特許文献1に記載されたものが提案されている。
図6は、この配線ボックス用カバーを示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)のYY断面図である。
この配線ボックス用カバー10は、更に壁奥に収容される配線ボックスに当接する枠状体11、この枠状体11の内縁部から壁表面方向に立ち上がる塗代壁13、この塗代壁13の内方への突起として、上下一対に複数対設けられた器具取付部14、これらの器具取付部14の間に適宜、対面する塗代壁13を連結して、コンクリート打設による圧縮力を支持する板状の支持体20が設けられている。
支持体20は、この支持体20と塗代壁13とを部分的に連結する連結部21、この支持体20の図の上下方向の圧縮力への強度を増すために設けられたリブ22とを備えている。
この配線ボックス用カバー10は、コンクリート打設時には支持体20を付けたままで用いられるので、この部分が打設されるコンクリートにより圧迫されても変形しにくく、したがって、打設後、器具を取り付けようとする際に取付ができない、といったことを防止することができるものである。
なお、打設後器具を取り付ける際には、支持体20は、連結部21で塗代壁13に部分的に連結されているだけなので、現場で簡単に取り外すことができ、器具の取付の支障にはならない。
しかし、この配線ボックス用カバー10の支持体20は、器具を取り付けようとする器具取付部14の部分を直接支持するものではなく、更なる改善が望まれていた。また、この支持体20は、カバー10に一体化され、使用後は廃棄されるので、その観点からも改善が望まれていた。
また、同様の問題は、配線ボックスにも共通するものであった。
特開平9−149526号公報(図1)
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、より確実に配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの器具取付部の変形を防止すると共に、使用後に廃棄物の出ることのない変形防止具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の変形防止具は、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの変形防止具であって、
該配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの一対の器具取付部相互間に掛け渡され、コンクリート打設により該器具取付部相互間に作用し得る圧縮力に抗し得る強度を持ち、該打設によっても該器具取付部から脱落しないように、かつ、着脱可能に取付されるように構成されたことを特徴とする。
請求項1記載の変形防止具は、更に、前記器具取付部の背面側に位置して、該器具取付部への取着に用いられる一対の取着部と、前記取着部に連設され、該器具取付部の対面部分に当接する一対の当接部と、前記当接部を連結し、該圧縮力を支える支持部とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の変形防止具は、請求項1に従属し、前記取着部に前記器具取付部に設けられた取付穴に嵌合する嵌合突起が備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の変形防止具は、請求項1に従属し、前記取着部に前記器具取付部に挿通されるビスが螺合する雌ねじ部が備えられていることを特徴とする。
請求項4記載の変形防止具は、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの変形防止具であって、該配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの一対の器具取付部相互間に掛け渡され、コンクリート打設により該器具取付部相互間に作用し得る圧縮力に抗し得る強度を持ち、該打設によっても該器具取付部から脱落しないように、かつ、着脱可能に取付されるように構成され、
前記器具取付部の表面側に当接し、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの使用に支障のない厚さとされ、該器具取付部への取着に用いられる一対の取着部と、該器具取付部の表面側対面部分に当接する当接部と、前記取着部と前記当接部とを連結し、該圧縮力を支える支持部とを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の変形防止具は、請求項4に従属し、前記取着部に、前記器具取付部に挿通されるビスが挿通されるビス孔が備えられていることを特徴とする。
請求項6記載の変形防止具は、請求項1または4に従属し、前記一対の当接部により、前記器具取付部間に嵌合して取付けられることを特徴とする。
請求項7記載の変形防止具は、請求項1から6のいずれかに従属し、前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面をコンクリート型枠に引き寄せるためのボルトが挿通される挿通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項8記載の変形防止具は、請求項1から7のいずれかに従属し、前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面に立て掛けられるコンクリート型枠に該変形防止具を固定するための釘挿入部が備えられていることを特徴とする。
請求項9記載の変形防止具は、請求項1から8のいずれかに従属し、前記器具取付部の表面側から取付可能に構成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の変形防止具によれば、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの変形防止具であって、該配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの一対の器具取付部相互間に掛け渡され、コンクリート打設により該器具取付部相互間に作用し得る圧縮力に抗し得る強度を持ち、該打設によっても該器具取付部から脱落しないように、かつ、着脱可能に取付されるように構成されたので、特に変形防止の必要な器具取付部の変形を直接有効に防止することができる。また、繰り返し使用が可能で、廃棄物を生じさせない。
請求項1記載の変形防止具によれば、更に、該器具取付部の背面への取着に用いられ脱落を防止する取着部と、該器具取付部の対面部分に当接する一対の当接部と相俟ってコンクリート打設による圧縮力を支える支持部とを具体的に規定したので、請求項1の効果をより確実に発揮することができる。
請求項2に記載の変形防止具によれば、請求項1の効果に加え、前記取着部に前記器具取付部に設けられた取付穴に嵌合する嵌合突起が備えられているので、この嵌合突起と器具取付部との嵌合により、コンクリート打設による振動があっても、変形防止具が配線ボックス用カバーまたは配線ボックスから脱落しない。
請求項3に記載の変形防止具によれば、請求項1の効果に加え、前記取着部に前記器具取付部に挿通されるビスが螺合する雌ねじ部が備えられているので、この雌ねじ部と前記ビスとのネジ係合により、コンクリート打設による振動があっても、変形防止具が配線ボックス用カバーまたは配線ボックスから脱落しない。
請求項4記載の変形防止具によれば、該器具取付部の表面への取着に用いられ脱落を防止する取着部と、該器具取付部の対面部分に当接する一対の当接部と相俟ってコンクリート打設による圧縮力を支える支持部とを具体的に規定したので、請求項1の効果をより確実に発揮することができる。
また、この変形防止具によれば、その表面側への出っ張りは支障となるものではなく、
また、表面側の操作で取着できるので、取着が容易である。
請求項5記載の変形防止具によれば、請求項4の効果に加え、前記取着部に、前記器具取付部に挿通されるビスが挿通されるビス孔が備えられ、これらのビスとビス孔によって、取着が完全に行われるので、打設振動の影響をほとんど受けない。
請求項6記載の変形防止具によれば、請求項1または4の効果に加え、前記一対の当接部により、前記器具取付部間に嵌合して取付けられ、これによりコンクリート打設による振動があっても、変形防止具が配線ボックス用カバーまたは配線ボックスから脱落しない。
請求項7記載の変形防止具によれば、請求項1から6のいずれかの効果に加え、前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面をコンクリート型枠に引き寄せるためのボルトが挿通される挿通孔が形成されているので、このボルト挿通のために変形防止具を取り外す必要がなく便利である。
請求項8記載の変形防止具によれば、請求項1から7のいずれかの効果に加え、前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面に立て掛けられるコンクリート型枠に該変形防止具を固定するための釘挿入部が備えられているので、この変形防止具によっても、配線ボックス用カバーまたは配線ボックスをコンクリート型枠に位置決めすることができる。
請求項9記載の変形防止具によれば、請求項1から8のいずれかの効果に加え、前記器具取付部の表面側から取付可能に構成されたので、現場での変形防止具の配線ボックス用カバーまたは配線ボックスへの取着が容易である。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の変形防止具の一例を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図、図2は、図1の変形防止具の使用状態を示すもので、(a)はその変形防止具を設置した部分の要部断面図、(b)は正面図である。
この変形防止具5は、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーあるいは配線ボックスが、打設されるコンクリートにより圧迫されて変形するのを防止するために、配線ボックス用カバーなどの器具取付部に取り付けて用いるものである。
なお、以下では、変形防止具5を図2に示すように配線ボックス用カバーK(図2参照。)に用いる場合について説明するが、この配線ボックス用カバーKは、一般に配線ボックスとセットで全体として配線ボックスとして用いられるものであるので、変形防止具5は、配線ボックスの変形防止用としても用いることができる。
変形防止具5は、剛性の高い材料、好適には鋼鉄の平板で製造され、全体としては、この平板を長手方向に引出の取手状の形状に屈曲させた形状となっている。
その取手形状の変形防止具5の一対の両端部分は、取付対象である配線ボックス用カバーKの器具取付部KAの背面側に位置して、該器具取付部KAへの取着に用いられる一対の取着部1となっており、この取着部1に連設され、該器具取付部KAの対面部分に当接する一対の当接部2と、この一対の当接部2を連結し、コンクリート打設により該器具取付部KA相互間に作用し得る圧縮力を支える支持部3とが備えられている。
この支持部3で支持された一対の当接部2が、後述するように、配線ボックス用カバーKの一対の器具取付部KAに当接し隙間無く填まり込んで、この器具取付部KA間の間隔が所定範囲となるように規制して、変形防止の役割を果たしている。
一対の取着部1には、この変形防止具5を組み付けた配線ボックス用カバーKの器具取付部KAに挿通されるビスB(図2参照。)が螺合する雌ネジ部1aが設けられている。
支持部3の中心部には、配線ボックスの底壁に形成された雌ネジに螺合して、配線ボックス用カバーの前面をコンクリート型枠に引き寄せるためのボルトが挿通される挿通孔3aが設けられているので、この変形防止具5が配線ボックス用カバーを引き寄せるためのボルトを挿通する場合の支障になることがない。
また、支持部3の適所には、配線ボックス用カバーの前面に立て掛けられるコンクリート型枠に変形防止具5を固定するための釘挿入部3bが設けられているので、この釘挿入部3bを用いて、この変形防止具5を備えた配線ボックス用カバーをコンクリート型枠に位置決め固定することができる。
支持部3と当接部2との間の屈曲部には、この屈曲加工と同時に意図的に補強凹所3c
が形成されている。この補強凹所3cは、この屈曲部の角度保持に貢献し、コンクリート打設により配線ボックス用カバーKの器具取付部KAから当接部2に作用する圧縮力を、支持部3でより強力に支えることができるようにしている。
図2の使用状態図で、この変形防止具5の作用効果について説明する。
変形防止具5を配線ボックス用カバーKに取り付ける場合には、図2に示すように、その取着部1がカバーKの器具取付部KAの背面に当接し、また、その当接部2が一対の器具取付部KAに挟まれるようにして、その支持部3が壁面側となるようにする。
その後、取着部1と器具取付部KAの背面との当接状態を維持したまま、器具取付部KAの取付孔KBにビスBをネジ込む。すると、このビスBは、取付孔KBにもともと組み込んである雌ネジKCにネジ係合した後、取着部1の雌ネジ部1aにネジ係合する。
ビスBは、そのネジ頭が、器具取付部KAの取付孔KBに十分陥没し、そのネジ頭の器具取付部KAから壁側への飛び出しがない状態までネジ込まれる。このねじ込みの間、変形防止具5は、その支持状態を維持し、最終的に図2に示した状態となる。
この状態では、変更防止具5による配線ボックス用カバーKの器具取付部KAの変形防止機能が発揮維持され、これは意図的にこの変形防止具5を取り外すまで維持される。したがって、コンクリート打設後、コンクリートが固化した後に、変形防止具5を外せば、ここに適切な器具を支障なく取り付けることができる。
この際、この変形防止具5は、最も変形防止の必要な器具取付部KAに取り付けられて、この部分の変形を防止するので、その変形防止機能が直接作用して、有効に機能する。また、器具を取り付ける取付表面側で変形防止をするので、その点でも有効である。
更に、この変形防止具5は、使用後は他の配線ボックス用カバーKにも用いることができるので、廃棄物を発生させない。
また、変形防止具5の取着作業は、図2を見て解るように、配線ボックス用カバーKの表面側から行うことができるので、作業が容易である。
なお、取着部1の雌ネジ部1aがない場合、当接部2の勾配を該表面側に行くほど、一対の当接部2間の距離が大きくなるようにして、当接部2と器具取付部KAとが嵌合するようにしておくと、この当接部2に対応する配線ボックス用カバーKの器具取付部KAから圧縮力が作用した場合に、変形防止具5を該表面側つまり壁面側へ押す力が発生し、この力は取着部1と器具取付部KAの背面とて受け止められて、変形防止具5が脱落するのを防止することができる。
図3は、本発明の変形防止具の他例を示すもので、(a)はその裏面図、(b)は部分破断の側面図、(c)は正面図、(d)は反対側側面図、(e)は(c)の下方図、図4は、図3の変形防止具の使用状態を示すもので、(a)はその変形防止具を設置した部分の要部断面図、(b)は正面図である。
これより、同じ部分には、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
この変形防止具5Aは、図1の変形防止具5と同じ作用効果を生じるものであるが、全体として、その材料が高強度合成樹脂、好適には、ポリ塩化ビニル(PVC)を用いている点が異なり、その各部の形状もポリ塩化ビニルで一体成形されるように構成されている点で異なっている。
ただし、同じ数字の部分は同じ作用効果の部分として、その素材の違いに基づく形状等の違いを表すものとして、例えば、図1の取着部1に対して本図では、取着部1Aなどとしている。
変形防止具5Aの基本構成は、図1の変形防止具5と同様で、取着部1A、当接部2A、支持部3Aとなっている。支持部3Aに設けられた挿通孔3a、釘挿入部3bも共通している。
相違点のうちで特に注意すべきは、この変形防止具5Aでは、取着部1Aには、雌ネジ部1aではなく、これの組み付け対象である配線ボックス用カバーKの器具取付部KAに設けられた取付孔KBに係合する係合突起1bが備えられている点である。
この変形防止具5Aを配線ボックス用カバーKに組み付けて使用する場合には、図4のようになる。
この場合は、変形防止具5Aの取着部1Aの係合突起1bが配線ボックス用カバーKの器具取付部KAに設けられた取付孔KBに填まり込んで、両者の係合状態の維持をより確実なものとし、これにより、上記、変形防止具5と同様の効果を発揮している。
また、この変形防止具5Aの場合も、当接部2Aの勾配を取着部1Aから支持部3Aの方向に当接する器具取付部KAにより近づくような勾配、つまり、当接部2Aと器具取付部KAとが嵌合するようにしておくと、この当接部2Aに対応する配線ボックス用カバーKの器具取付部KAから圧縮力が作用した場合に、変形防止具5Aを該表面側つまり壁面側へ押す力が発生し、この力は取着部1と器具取付部KAの背面とて受け止められて、変形防止具5Aが脱落するのを防止することができる。
図5は、本発明の変形防止具の他例を示すもので、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は使用状態の要部断面図、(d)は使用状態の正面図である。
この変形防止具5Bは、図1〜4で説明した変形防止具5、5Aと比べると、取着部1Bが器具取付部KAの表面側に当接し、配線ボックス用カバーKの使用に支障のない厚さであって該器具取付部KAへの取着に用いられるものとされ、支持部3Bは、該器具取付部KAの表面側対面部分に当接する当接部2Bと、取着部1Bを連結し、コンクリート打設の圧縮力を支えるものとなっている点が異なっている。
取着部1Bの板厚は、器具取付部KAの表面側への出っ張りとなるもので、その厚さは、配線ボックス用カバーKなどの使用に支障がなく、支持部3Bとの連結の強度を有する程度、具体的には、0.2ミリから0.5ミリ程度が好適である。
取着部1Bには、器具取付部KAに挿通されるビスBが挿通されるビス孔1cが備えられている。
当接部2Bは支持部3Bの両端側面部として構成され、図示するように、それが当接する器具取付部KAの表面形状に対応した形状としておくと、よりよい当接状態、嵌合状態が形成される。
支持部3Bの板厚は、器具取付部KA間に嵌め込まれて、コンクリート打設の圧縮力に耐え得るものであればよいが、具体的には、2ミリから5ミリ程度で十分である。
支持部3Bに設けられた挿通孔3a、釘挿入部3bは、変形防止具5、5Aのものと共通している。
この変形防止具5Bを使用する場合には、図5(c)、(d)に示すように、その当接部2Bが器具取付部KAに嵌まり込むように、配線ボックス用カバーKの表面側(壁側)から、その取着部1B(の裏側)を器具取付部KAの表面に当接させ、ビス孔1cにビスBを挿通させてネジ止めすればよい。
この変形防止具5Bを取着した配線ボックス用カバーKにコンクリートを打設しても、そのビスBによる取着により変形防止具5Bが脱落することがなく、また、その打設圧縮力が器具取付部KAに作用しても、当接部2Bを介して支持する支持部3Bにより、特にその表面側で器具取付部KAの変形が防止され、打設固化後に、目的とする器具を取り付ける場合に支障となることがない。
また、この変形防止具5Bの場合、その変形防止具5Bの配線ボックス用カバーKへの当接、ビスBの捩じ込みなどが、カバーKの表面側だけでできるので便利である。
また、この変形防止具5Bの場合も、当接部2Bの支持部3B厚さ方向の勾配を、取着部1Bから遠ざかるほど、器具取付部KAに近づくような嵌合状態にしておくと、器具取付部KAに圧縮力が作用した場合、当接部2Bが器具取付部KAの奥側へ向かうような分力が発生し、この分力は、取着部1Bによって受け止められるので、この当接部2Bの形状とも相俟って、打設の振動があっても、変形防止具5Bが器具取付部KAから外れないという効果を生じる。
したがって、この場合には、取着部1Bのビス孔1cは用いなくともよいこととなる。
本発明の変形防止具は、コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーあるいは配線ボックスなど、コンクリート打設による変形防止が要請される電気工事器具などに用いることができる。
本発明の変形防止具の一例を示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図 図1の変形防止具の使用状態を示すもので、(a)はその変形防止具を設置した部分の要部断面図、(b)は正面図 本発明の変形防止具の他例を示すもので、(a)はその裏面図、(b)は部分破断の側面図、(c)は正面図、(d)は反対側側面図、(e)は(c)の下方図 図3の変形防止具の使用状態を示すもので、(a)はその変形防止具を設置した部分の要部断面図、(b)は正面図 本発明の変形防止具の他例を示すもので、(a)はその正面図、(b)は平面図、(c)は使用状態の要部断面図、(d)は使用状態の正面図 従来の変形防止を考慮した配線ボックス用カバーを示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)のYY断面図
符号の説明
1、1A、1B 取着部
1a 雌ネジ部
1b 係合突起
1c ビス孔
2、2A、2B 当接部
3、3A、3B 支持部
3a 挿通孔
3b 釘挿入部
5、5A、5B 変形防止具
K 配線ボックス用カバー
KA 器具取付部
KB 取付孔

Claims (9)

  1. コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの変形防止具であって、
    該配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの一対の器具取付部の相互間に掛け渡され、コンクリート打設により該器具取付部相互間に作用し得る圧縮力に抗し得る強度を備え、該打設によっても該器具取付部から脱落しないように着脱可能に取付され、前記器具取付部の背面側に位置して、該器具取付部への取着に用いられる一対の取着部と、前記取着部に連設され、該器具取付部の対面部分に当接する一対の当接部と、前記当接部を連結し、該圧縮力を支える支持部とを備えたことを特徴とす変形防止具。
  2. 前記取着部に前記器具取付部に設けられた取付穴に嵌合する嵌合突起が備えられていることを特徴とする請求項1記載の変形防止具。
  3. 前記取着部に前記器具取付部に挿通されるビスが螺合する雌ねじ部が備えられていることを特徴とする請求項1記載の変形防止具。
  4. コンクリート壁に埋設されて使用される配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの変形防止具であって、該配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの一対の器具取付部の相互間に掛け渡され、コンクリート打設により該器具取付部相互間に作用し得る圧縮力に抗し得る強度を備え、該打設によっても該器具取付部から脱落しないように着脱可能に取付され、
    前記器具取付部の表面側に当接し、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの使用に支障のない厚さとされ、該器具取付部への取着に用いられる一対の取着部と、該器具取付部の表面側対面部分に当接する当接部と、前記取着部と前記当接部とを連結し、該圧縮力を支える支持部とを備えたことを特徴とする変形防止具。
  5. 前記取着部に、前記器具取付部に挿通されるビスが挿通されるビス孔が備えられていることを特徴とする請求項4記載の変形防止具。
  6. 前記一対の当接部により、前記器具取付部間に嵌合して取付けられることを特徴とする請求項1または4記載の変形防止具。
  7. 前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面をコンクリート型枠に引き寄せるためのボルトが挿通される挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の変形防止具。
  8. 前記支持部に、前記配線ボックス用カバーまたは配線ボックスの前面に立て掛けられるコンクリート型枠に該変形防止具を固定するための釘挿入部が備えられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の変形防止具。
  9. 前記器具取付部の表面側から取付可能に構成された請求項1から8のいずれか記載の変形防止具。
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