JP2009153667A

JP2009153667A - スライドレール装置の取付構造

Info

Publication number: JP2009153667A
Application number: JP2007334174A
Authority: JP
Inventors: Hiroo Ito; 寛男伊藤
Original assignee: Nitto Kogyo Corp
Current assignee: Nitto Kogyo Corp
Priority date: 2007-12-26
Filing date: 2007-12-26
Publication date: 2009-07-16

Abstract

【課題】ねじ止めすることなくワンタッチにより取り付けできるスライドレール装置の取付構造を提供する。
【解決手段】ユニット本体１と該ユニット本体１にスライド自在に収納する引出ユニット２に取り付けるスライドレール装置において、ユニット本体１に取り付ける固定側レール３と引出ユニット２に取り付ける移動側レール４のうち少なくとも一方を、横長板状のレール本体６の一側面部６ａにレール部６１を設けるとともに、その裏面部に鉤状の取付爪６２を設けたうえ、該レール本体６に一側面部６ａ側に撓む弾性片６３の裏面側に係合突起６４を設け、さらに、対応する前記ユニット本体１又は引出ユニット２に設けたレール取付板部１１、２１に、前記鉤状の取付爪６２が挿通したうえ該取付爪６２が係止する孔縁７１を形成する取付孔７を設けるとともに、該取付爪６２が取付孔７の孔縁７１に係止した状態において前記係合突起６４が嵌合する係合孔８を設ける。
【選択図】図３

Description

本発明は、電気電子機器用キャビネットに取り付けられるユニット本体に引出トレイ、スライド棚等の引出ユニットをスライド自在に収納するためのスライドレール装置の取付構造に関するものである。

従来のスライドレール装置は、電気電子機器用キャビネットに取り付けられるユニット本体に取り付ける固定側レールと引出ユニットに取り付ける移動レールをねじ止めにより取り付けるものを普通としていた（例えば、特許文献１参照）。

ところが、前記したねじ止めにより取り付けるものは、引出ユニットの引き出し時の振動によりねじが緩むことのないようにねじ止めしなければならず、そのため作業が面倒であるという問題がある。
特開２０００−３３３７５０公報（特に段落００１８の「・・・ねじにより、・・・取り付けられる。」との記載参照。）

本発明は前記のような問題を解決するためになされたもので、ねじ止めすることなくワンタッチにより取り付けできるスライドレール装置の取付構造を提供する。

本発明のスライドレール装置の取付構造は、ユニット本体と該ユニット本体にスライド自在に収納する引出ユニットに取り付けるスライドレール装置において、ユニット本体に取り付ける固定側レールと引出ユニットに取り付ける移動側レールのうち少なくとも一方を、横長板状のレール本体の一側面部にレール部を設けるとともに、その裏面部に鉤状の取付爪を設けたうえ、該レール本体に一側面部側に撓む弾性片の裏面側に係合突起を設け、さらに、対応する前記ユニット本体又は引出ユニットに設けたレール取付板部に、前記鉤状の取付爪が挿通したうえ該取付爪が係止する孔縁を形成する取付孔を設けるとともに、該取付爪が取付孔の孔縁に係止した状態において前記係合突起が嵌合する係合孔を設けたことを特徴とするものを基本の発明とする。

そして、ユニット本体に固定側レールを、引出ユニットに移動側レールをそれぞれ設けたものとし、鉤状の取付爪が挿通したうえ該取付爪が係止する孔縁を形成する取付孔を前記ユニット本体と引出ユニットにそれぞれ設けることが好ましいものである。また、固定側レールと移動側レールとに設けた鉤状の取付爪が、互いに対向する向きとなるように、ユニット本体と引出ユニットにそれぞれ設けてもい。さらに、固定側レールと移動側レールとの間に中間レールを介在させたものといしてもよい。

前記した本発明のスライドレール装置は、先ず、固定側レールと移動側レールとの少なくとも一方を、それぞれ、横長板状のレール本体の裏面部に設けた鉤状の取付爪を対応するレール取付板部に設けた取付孔に挿通させるとともに、係合突起をレール取付板部の内面に当接して弾性片を一側面部側に撓わませる。続いて、前記取付爪が係止する孔縁に向けて固定側レール又は移動側レールをスライドさせれば、取付爪が孔縁に係止するとともに係合突起が係合孔に達して弾性片の撓みが解除されて該係合突起が係合孔に嵌合して取付爪が孔縁から外れることなく固定側レール又は移動側レールをレール取付板部にワンタッチにより取り付けできるものである。

また、固定側レールと移動側レールとに設けた鉤状の取付爪を互いに対向する向きとなるようにユニット本体及び引出ユニットに固定側レール又は移動側レールを取り付けた場合には、各取付爪の基端部に引出時の力が加わるのでより強固な取り付けとなるものである。そして、固定側レールと移動側レールとの間に中間レールを介在させたものとすると、引出トレイを大きく引き出すことができるものである。

次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて説明する。
１は電気電子機器用キャビネットのユニット本体、２は該ユニット本体１に引き出し自在に収納する引出ユニットである引出トレイである。前記ユニット本体１の両側に設けたレール取付板部１１、１１の内面には合成樹脂製の固定側レール３が、また、引出トレイ２の両側に設けたレール取付板部２１、２１の外面には合成樹脂製の移動側レール４が取り付けられている。そして、前記固定側レール３と移動側レール４との間には合成樹脂製の中間レール５を介在させて、引き出し量を大きくして引出トレイ２がユニット本体１から完全に抜け出て上面が開放されて配線作業が容易なものとしている。

この実施形態において、固定側レール３と移動側レール４とは、それぞれ、図８及び図９に示すものと同一の構造のものとしている。すなわち、固定側レール３と移動側レール４は横長板状のレール本体６の一側面部６ａにレール部６１を設けるとともにその裏面部６ｂに鉤状の取付爪６２を複数設け、また、前記レール本体６の一側面部６ａ側に撓む弾性片６３をコ字状の切込６３ａにより設けたうえ該弾性片６３の裏面側に係合突起６４を設けたものである。

また、前記固定側レール３と移動側レール４を、それぞれ取り付けるユニット本体１と引出トレイ２の両側に設けたレール取付板部１１又はレール取付板部２１には、図４に示すように前記鉤状の取付爪６２が挿通したうえ該取付爪６２が係止する孔縁７１を形成する取付孔７を複数の取付爪６２に対応させて複数設けるとともに該取付爪６２が取付孔７の孔縁７１に係止した状態において前記係合突起６４が嵌合する係合孔８を設けている。

前記したような固定側レール３をユニット本体１のレール取付板部１１に、また、移動側レール４を引出トレイ２のレール取付板部２１に取り付けるのには、先ず、固定側レール３と移動側レール４の横長板状のレール本体６の裏面部６ａに設けた鉤状の取付爪６２をレール取付板部１１、２１に設けた取付孔７に挿通させるとともに、係合突起６４をレール取付板部１１、２１の内面に当接して弾性片６３を一側面部６ａ側に撓わませる。

続いて、前記取付爪６２が係止する孔縁７１に向けて固定側レール３と移動側レール４をスライドさせれば、取付爪６２が孔縁７１に係止するとともに係合突起６４が係合孔８に達して弾性片６３の撓みが解除されて該係合突起６４が係合孔８に嵌合して取付爪６２が孔縁７１から外れることなく固定側レール３と移動側レール４をレール取付板部１１、２１にワンタッチにより取り付けできるものである。なお、前記実施形態では、固定側レール３と移動側レール４をともに、その裏面部に鉤状の取付爪を設けたうえ、レール本体６に一側面部６ａ側に撓む弾性片６３の裏面側に係合突起６４を設けたものとしたが、本発明では少なくとも一方のレールが上記した構造でユニット本体１と引出トレイ２に固定するものとし、他方のレールは別の手段で固定するものであってもよい。

また、本実施形態にあっては、固定側レール３と移動側レール４とに設けた鉤状の取付爪６２を互いに対向する向きとなるように、ユニット本体１及び引出トレイ２に固定側レール３又は移動側レール４をそれぞれ取り付けたものとしている。このような構成を採用することにより、取付爪６２の係止側の基端部６２ａに孔縁７２より力が加わるので、引出トレイ２を引き出した時の衝撃により、取付爪６２が取付孔７より離脱することがなき、より強固な取り付けとなるものである。

なお、前記したように固定側レール３と移動側レール４との間に中間レール５を介在させてあるので、同一形状とした固定側レール３と移動側レール４の横長板状のレール本体６の一側面部６ａに設けたレール部６１は上下に対向させた鍔板部６１ａ、６１ａを備えた溝状レール部６１に形成している。また、中間レール５の両面には前記上下に対向させた鍔板部６１ａ、６１ａに係合するフランジ部５１ａ、５１ａを上下に張設したフランジ状レール部５１、５１が設けられている。そして、この中間レール５の両面に形成したフランジ状レール部５１、５１を固定側レール３と移動側レール４の溝状レール部６１、６１にスライド自在に係合させるものである。

本発明の実施形態を示す平面図。本発明の実施形態を示す斜視図。本発明の実施形態の要部を示す斜視図。本発明の実施形態の要部を分解して示す斜視図。本発明の実施形態に使用する固定レール、移動レール及び中間レールを分離して示す斜視図。本発明の実施形態に使用する固定レール（移動レール）を示す斜視図。本発明の実施形態に使用する固定レール（移動レール）を他方向から示す斜視図。本発明の実施形態に使用する中間レールを示す斜視図。本発明の実施形態に使用する中間レールを他方向から示す斜視図。

符号の説明

１ユニット本体
11 レール取付板部
２引出ユニット
21 レール取付板部
３固定側レール
４移動側レール
５中間レール
６レール本体
6a 一側面部
6b 裏面部
61 レール部
62 鉤状の取付爪
63 弾性片
64 係合突起
７取付孔
71 孔縁
８係合孔

Claims

ユニット本体と該ユニット本体にスライド自在に収納する引出ユニットに取り付けるスライドレール装置において、ユニット本体に取り付ける固定側レールと引出ユニットに取り付ける移動側レールのうち少なくとも一方を、横長板状のレール本体の一側面部にレール部を設けるとともに、その裏面部に鉤状の取付爪を設けたうえ、該レール本体に一側面部側に撓む弾性片の裏面側に係合突起を設け、さらに、対応する前記ユニット本体又は引出ユニットに設けたレール取付板部に、前記鉤状の取付爪が挿通したうえ該取付爪が係止する孔縁を形成する取付孔を設けるとともに、該取付爪が取付孔の孔縁に係止した状態において前記係合突起が嵌合する係合孔を設けたことを特徴とするスライドレール装置の取付構造。
ユニット本体に固定側レールを、引出ユニットに移動側レールをそれぞれ設けたものとし、鉤状の取付爪が挿通したうえ該取付爪が係止する孔縁を形成する取付孔を前記ユニット本体と引出ユニットにそれぞれ設けた請求項１に記載のスライドレール装置の取付構造。
固定側レールと移動側レールとに設けた鉤状の取付爪が、互いに対向する向きとなるように、ユニット本体と引出ユニットにそれぞれ設けた請求項２に記載のスライドレール装置の取付構造。
固定側レールと移動側レールとの間に中間レールを介在させた請求項１又は２又は３に記載のスライドレール装置の取付構造。