JP4536080B2 - インクジェット記録材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録材料の製造方法に関するものであり、特にインクジェットプリンターに通紙した際、バックコート層表面の光沢変動が発生しないバックコート層を有するインクジェット記録材料の製造方法に関するものである。
近年、インクジェットプリンターやプロッターの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高精細な画像が容易に得られるようになってきた。
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録材料に付着させ、画像・文字等の記録を行うものである。インクジェットプリンターやプロッターはコンピューターにより作成した文字や各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、種々の用途に於いて近年急速に普及している。特に多色インクジェット方式により形成されるカラー画像は製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較しても遜色のない記録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途においては、印刷技術や写真技術よりも安価で済むことから広く応用されている。
インクジェット記録方式の高精細化、高速化に伴い、用途が拡大し、使用される環境も拡大されてきた。これに伴い、インクジェットプリンター及びインクジェット記録材料に対して、インク吸収性、印字部の発色性とその保存性等、様々な基本的特性に加え、カール適性、搬送性などについても優れた特性が要求されるようになってきている。
図1は一般的なインクジェットプリンターにおける紙送り機構を模式的に説明する断面図である。図中、1は紙送りローラであり、インクジェット記録材料Mの裏面側に接触する駆動ローラ2と、インクジェット記録材料Mの表面(被記録面)側に接触する従動ローラ3との組から構成されている。4はプラテン、5は記録ヘッドである。駆動ローラ2は、駆動モータを動力源として回転量を制御されつつ回転駆動され、従動ローラ3は該駆動ローラ2の回転に追従して回転し、これら両ローラのニップ部でインクジェット記録材料Mを表裏から挟んで挟圧しつつ、該インクジェット記録材料Mを、ホストコンピュータ等から送信される印刷データにしたがって送り量をコントロールしつつプラテン4位置に送るように構成されている。プラテン4位置では、この送り量のコントロールに合わせて、記録ヘッド5によるインク吐出動作が行われ、これにより、単位領域毎に所定のパターンでインクジェット記録材料Mにインクが付着し、最終的に画像が形成される。
このような紙送り機構では、紙送りローラ1による記録材料の送り量コントロールが高精度で行われることが重要であり、この送り量コントロールの精度が低いと、インク滴の着弾位置にズレが生じ、バンディングや白抜けが発生することになる。そこで、高精度の紙送りを実現するために、紙送りローラ1を構成する駆動ローラ2として、高剛性ローラの表面に凹凸が形成されたローラ(表面凹凸ローラ)が採用されるようになってきている。この表面凹凸ローラは、インクジェット記録材料と接触する表面が高摩擦係数化されているため、フィルムのような滑りやすいものに対しても十分な摩擦係数を確保でき、記録材料を高精度で搬送できる。
一方、インクジェット記録材料において、裏面に、熱可塑性樹脂をラミネートし、鏡面仕上げしたクーリングロールによって冷却固化して形成した熱可塑性樹脂層により、光沢や手触り感等を調整し、裏面に印画紙調の風合いを持たせた記録材料が提案されている(例えば特許文献1、2)。
しかしながら、インクジェット記録材料においては、販売会社名や用紙名をユーザーが容易に確認できるように、インク受理層とは反対の面にロゴや名称のオフセット印刷が施されることが多く、表面凹凸ローラを有するインクジェットプリンターを用いて、上述した様な裏面を設けたインクジェット記録材料を通紙した場合に、表面凸凹ロールと裏面が擦れることにより、裏面に光沢変動が発生したり、ロゴや名称が見づらくなってしまい、商品価値を損なう場合があった。
特開2006−95840号公報 特開2006−95841号公報
本発明の課題は、インクジェットプリンターに通紙した際、バックコート層表面に光沢変動が発生しないバックコート層を有するインクジェット記録材料の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、支持体上の片面にインク受理層の塗液を塗工・乾燥して形成し、該インク受理層を形成した面とは反対側の面に少なくとも顔料とバインダーを含有するバックコート層の塗液を塗工・乾燥して形成したインクジェット記録材料の製造方法において、該バックコート層表面が、耐摩耗性試験(JIS−P8136)前後における75度鏡面光沢度(JIS−P8142)の差を10以下に、該バックコート層の顔料として無機顔料と該無機顔料の他にバックコート層の厚みの0.5〜2倍の平均粒子径を有する粒子とラテックスを含有するバックコート層塗液を塗布・乾燥し、設けて制御することを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法により解決した。
さらに、学振型摩擦堅牢度試験機に取り付けた黒布に該バックコート塗層が摩耗により付着する場合があり、黒布において該バックコート層の塗層が付着した部分と付着していない部分をそれぞれ光学濃度計(SpectroEye、GretagMacbeth社製)を用いて測定した数値の差が0.6未満となるバックコート層であると好ましい。この値以上となった場合、プリンター通紙時にロゴ等の印刷部がバックコート層の塗層とともに剥がれてしまうことがあるため、好ましくない。
本発明のインクジェット記録材料の製造方法では、インクジェットプリンターに通紙した際、バックコート層表面に光沢の変動が発生しない。
以下に本発明に係わるインクジェット記録材料の製造方法について説明する。
本発明に関わる耐摩耗性試験はJIS−P8136に準ずる。
本発明の耐摩耗性試験では、学振型摩擦堅牢度試験機(テスター産業製)を用い、摩擦部には、黒布(ビリケンモス)を取り付け、加重500gfにて30往復させた後、該バックコート層表面の擦過部と非擦過部のそれぞれの75度鏡面光沢度(JIS−8142)を測定し、その測定値の差が10以下に制御する。該光沢度が好ましくは8以下であり、より好ましくは6以下に制御する。光沢差がこの値以下であるとプリンター通紙後の光沢差が目立たず良好となる。
本発明の製造方法では、バックコート層の光沢変動を制御し、抑制することが可能である。本発明の耐摩擦性試験で、該バックコート層表面の擦過部と非擦過部のそれぞれの75度鏡面光沢度(JIS−8142)を測定し、その測定値の差が10以下に制御する方法としては、(1)ポリウレタン樹脂ラテックスやカルボキシル化スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを塗布・乾燥し、バックコート層を設けて制御する方法、(2)一次粒子の平均粒径5〜50nmの気相法シリカやコロイダルシリカ、アルミナ水和物等の無機微粒子と親水性バインダーからなるバックコート層塗液を塗布・乾燥し、バックコート層を設けて制御する方法、(3)主成分として有機顔料を用い、バインダーとしてラテックスを含有するバックコート層塗液を塗布・乾燥し、バックコート層を設けて制御する方法、(4)無機顔料とバックコート層の厚みの0.5〜2倍の平均粒子径を有する粒子とラテックスを含有するバックコート層塗液を塗布・乾燥し、バックコート層を設けて制御する方法などが挙げられるが、(4)の方法が好ましい。さらに、上記(1)〜(4)において塗工量、乾燥条件、配合比率等を適宜調整することにより、光沢変動を制御し、抑制することが可能である。
本発明のバックコート層で使用される無機顔料としては、公知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料等が挙げられ、これらを1種以上使用できる。これらのうち、光沢変動を軽減する効果及び塗層の耐摩耗性の点から、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルクを使用することが好ましい。
本発明のバックコート層で使用されるバインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、またはシラノール変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;カゼイン、ゼラチンおよびそれらの変性物、大豆蛋白、プルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミン等の天然高分子樹脂またはこれらの誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等のビニルポリマー、アルギン酸、ポリエチレンイミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、無水マレイン酸またはその共重合体等の親水性バインダー、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体などのアクリル系共重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス、ポリウレタン樹脂ラテックス、アルキッド樹脂ラテックス、不飽和ポリエステル樹脂ラテックス、あるいはこれらの各種共重合体のカルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性共重合体ラテックス等のラテックス系バインダー、メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂などの水性接着剤、ポリビニルブチラール等が挙げられ、これらを1種以上使用できる。これらのうち、親水性バインダーおよびラテックス系バインダーを各々1種ずつ以上含有すると、光沢変動が軽減し、好ましい。
本発明のバックコート層に使用されるバインダーの配合量としては、無機顔料の総和100質量部に対して、5〜70質量部、好ましくは、10〜50質量部である。
本発明において、バックコート層の厚みの範囲は3〜30μmが好ましく、より好ましくは5〜20μmである。
本発明において、バックコート層には、上記無機顔料の他にバックコート層の厚みの0.5〜2倍の平均粒子径を有する粒子を添加することが好ましい。光沢変動の抑制及び耐摩耗性の点から0.6〜1.5倍がより好ましい。
尚、本発明の粒子の平均粒径とは、一次粒子、および一次粒子が凝集して一体となった二次粒子の粒径も含めたものであり、分散された粒子について希薄分散液をレーザー回折・散乱法を用いた粒度分布計により測定して得られる。
本発明においてバックコート層に添加する粒子としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの無機顔料や上記無機顔料を樹脂にて被覆した複合粒子、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体などのアクリル系共重合樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、スチレン共重合樹脂などの有機球状粒子を挙げることができる。
本発明のバックコート層に使用される粒子の配合量としては、無機顔料の総和100質量部に対して、2.5〜30質量部、好ましくは、5〜25質量部である。
該バックコート層に含有される粒子において粒子の種類が異なる、あるいは平均粒子径が異なる同種の粒子を2種以上使用する場合においても、混合した粒子の平均粒子径、添加量等を上記範囲内にすることで光沢変動の抑制効果が得ることができる。
本発明において、バックコート層には、添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、滑剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤力増強剤、乾燥紙力増強剤などを適宜配合することもできる。
本発明における、バックコート層を設ける方法としては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいずれでも良い。例えば、従来公知のエアナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、キャストコーター、サイズプレスなどの各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることができる。また、塗工後には、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて仕上げることも可能である。
本発明に用いる支持体は透明、半透明および不透明のいずれであっても良く、紙、各種不織布、織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、セラミック紙、ガラス板など、あるいはこれらを組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用いることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明において支持体として用いる紙としては、LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどの木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で製造された紙、更に紙に、澱粉、ポリビニルアルコールなどでのサイズプレスやアンカーコート層を設けた紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙などの塗工紙も含まれる。この様な紙および塗工紙に、そのまま本発明における塗層を設けても良いし、平坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を使用しても良い。
本発明に係るインク受理層とは、白色顔料の他、水性接着剤等を含有する塗被組成物からなり、さらに、顔料インクと染料インクを併用するインクジェット記録方式に適用する場合には上記の他、カチオン性化合物を含有することもできる。また、これらに添加剤として、染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤力増強剤、乾燥紙力増強剤などを適宜配合することもできる。
本発明において、支持体およびインク受理層に用いられる白色顔料としては、公知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、気相法シリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料などを用いることができる。上述の白色顔料の中でも、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性非晶質合成シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙げられる。
本発明のインク受理層の水性接着剤に用いられる水性高分子バインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体などのアクリル系共重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス;あるいはこれらの各種共重合体のカルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性共重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合体または共重合体樹脂ラテックス;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂ラテックスが挙げられ、これを1種以上使用できる。これらの水性高分子バインダーのうち、接着力の点から、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体が好ましい。
バインダーの配合量としては、白色顔料との総和100質量部に対して、3〜70質量部、好ましくは、5〜50重量部である。
本発明において、インク受理層の乾燥塗工量は特に限定されるものではないが、あまり少ないとノンコートタイプインクジェット記録用紙と同様にインクの吸収性は良いものの、画像濃度・色彩性・鮮明性が低く、インクが原紙の面方向に拡散して、鳥の羽状にギザギザしたフェザリングと呼ばれるドット形状の悪化が発生し、良好な品質の画像が得られない。また、あまり乾燥塗工量が多いと、塗工又は含浸後の乾燥工程における乾燥負荷が高まり、塗工又は含浸速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、高負荷での乾燥では、インク受理層を構成する塗被組成物中のバインダーが、蒸発する溶媒と共にインク受理層表面に移動して、その表面の空隙量を低下させるために、記録時に地汚れなどの発生がある。乾燥塗工量の範囲は1〜30g/m2、より好ましくは4〜20g/m2である。この範囲にすることで、バックコート層の光沢制御とカールバランスを取るための塗工量を調整できるため、好ましい。
本発明のインクジェット記録用紙においては、インク受理層を多層構成とし、表面に光沢を発現する層を設けることもできる。
本発明における、インク受理層を設ける方法としては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいずれでも良い。例えば、従来公知のエアナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、キャストコーター、サイズプレスなどの各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることができる。
本発明において、インク受理層の塗工後に乾燥する方法は、特に限定されず、公知の乾燥方法を用いることができるが、特に熱風を吹きつける方法、赤外線を照射する方法など、加熱により乾燥する方法は、生産性が良く好ましく用いられる。
本発明において、インク受理層を塗工、乾燥後、平坦化をコントロールしたり表面光沢をさらに高めたりする目的で、キャスト処理やカレンダー処理により、平滑化しても良い。
本発明において、インク受理層とバックコート層は、いずれの順序でも形成することができる。
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例に於いて示す「部」および「%」は特に明示しない限り質量部および質量%を示す。
<支持体1>
濾水度450mlCSFのLBKP70部、濾水度450mlCSFのNBKP30部からなる木材パルプ100部、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/35の顔料5部、市販アルキルケテンダイマー0.1部、市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部を水に混合してスラリーを調製後、長網抄紙機を用いて坪量157g/m で抄造し、透気性及びインク溶媒吸収性を有する紙支持体である支持体1を得た。
<支持体2>
LBKP100部を濾水度300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5%、紙力増強剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/m になるように抄造し、紙基体を作製し、さらに紙基体の表面(顔料層及びインク受理層が設けられる側)に、密度0.918g/cm の低密度ポリエチレン100%の樹脂に対して、5%の割合でアナターゼ型二酸化チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で20μmの厚さになるように押し出しコーティングした後、微粗面化処理したクーリングロールを用いて表面光沢度を60%とし、透気性及びインク溶媒吸収性を有さない支持体である支持体2を作製した。
<バックコート層塗液1>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)100部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤0.25部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを21部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度35.9%のバックコート層塗液1を調製した。
<バックコート層塗液2>
合成非晶質シリカ(平均粒子径4.0μm)100部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤2.5部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水400部に混合し、これに50%ポリウレタン樹脂ラテックスを100部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度22.2%のバックコート層塗液2を調製した。
<バックコート層塗液3>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)100部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤0.25部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに50%ポリウレタン樹脂ラテックスを100部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度38.8%のバックコート層塗液3を調製した。
<バックコート層塗液4>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)90部と合成非晶質シリカ(平均粒子径12μm)10部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを62.5部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度37.2%のバックコート層塗液4を調製した。
<バックコート層塗液5>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)90部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径12μm)10部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを62.5部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度37.2%のバックコート層塗液5を調製した。
<バックコート層塗液6>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)80部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径6μm)20部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを62.5部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度37.2%のバックコート層塗液6を調製した。
<バックコート層塗液7>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)90部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径6μm)10部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに49%カルボキシル化スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを81.6部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度38.0%のバックコート層塗液7を調製した。
<バックコート層塗液8>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)45部と71%重質炭酸カルシウムスラリー(平均粒子径0.9μm)63.4部、アクリル系有機球状粒子(平均粒子径6μm)10部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに49%カルボキシル化スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを81.6部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度36.3%のバックコート層塗液8を調製した。
<バックコート層塗液9>
71%重質炭酸カルシウムスラリー(平均粒子径0.9μm)126.8部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径6μm)10部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに49%カルボキシル化スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを81.6部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度34.7%のバックコート層塗液9を調製した。
<バックコート層塗液10>
71%重質炭酸カルシウムスラリー(平均粒子径0.9μm)126.8部と球状シリカ粒子(平均粒子径6.4μm)10部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに49%カルボキシル化スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを81.6部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度34.7%のバックコート層塗液10を調製した。
<バックコート層塗液11>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)90部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径4μm)10部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを21部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度35.9%のバックコート層塗液11を調製した。
<バックコート層塗液12>
高白1級カオリン(平均粒子径1.0μm)97部とアクリル系有機球状粒子(平均粒子径6μm)3部、40%ポリアクリル酸ナトリウム系分散剤1部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水100部に混合し、これに48%スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを21部、5%燐酸エステル化澱粉水溶液100部を混合し、固形分濃度35.9%のバックコート層塗液12を調製した。
<インク受理層塗液1>
合成非晶質シリカ(ミズカシルP−78D:水澤化学工業社製)100部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水400部に混合し、これに10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117:クラレ社製)450部、30%カチオン性染料定着剤(スミレッツレジン1001:住友化学社製)100部を混合し、固形分濃度16.7%のインク受理層塗液1を調製した。
<インク受理層塗液2>
合成非晶質シリカ(ファインシールX37B:トクヤマ社製)100部をのこぎり歯状ブレード型撹拌機を用いて水480部に混合し、これに10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117:クラレ社製)300部、30%カチオン性染料定着剤(スミレッツレジン1001:住友化学社製)100部を混合し、固形分濃度16.3%のインク受理層塗液2を調製した。
<インク受理層塗液3>
水400部に、60%硝酸2部、擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物(平均一次粒子径15nm、BET法による比表面積160m2/g)100部を添加し、のこぎり歯状ブレード型撹拌機を使用して、20.2%のアルミナ水和物分散液を作製した。こうして得たアルミナ水和物分散液502部、4%ホウ酸水溶液10部、8%ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500)100部、界面活性剤0.3部、水34部を混合し、固形分濃度17.0%のインク受理層塗液3を調製した。
参考例1
上記で作製した支持体1の上にインク受理層塗液1を乾燥固形分11g/m になるように、エアナイフコーターで塗工、熱風により乾燥した。次いで支持体裏面にバックコート層塗液3をエアナイフコーターにて乾燥固形分7.5g/m になるように塗工、熱風により乾燥して設けた後、ソフトカレンダー処理を行い、参考例1のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.0μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液4を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.1μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液5を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.0μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液6を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.9μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液7を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.1μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液8を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.9μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液9を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.7μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液10を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.1μmであった。
(実施例
上記で作製した支持体1の上にインク受理層塗液2を乾燥固形分11g/m になるように、エアナイフコーターで塗工、熱風により乾燥した。こうして得られたインク受理層上にさらにインク受理層塗液3を乾燥固形分8g/m になるように、エアナイフコーターで塗工、熱風により乾燥した。さらに支持体裏面にバックコート層塗液8をエアナイフコーターにて乾燥固形分7.5g/m になるように塗工、熱風により乾燥して設けた後、ソフトカレンダー処理を行い、実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.0μmであった。
参考例2
上記で作製した支持体2の上にインク受理層塗液3を乾燥固形分20g/m になるように、エアナイフコーターで塗工、熱風により乾燥した。次いで支持体裏面にバックコート層塗液3をエアナイフコーターにて乾燥固形分7.5g/m になるように塗工、熱風により乾燥して設けた後、ソフトカレンダー処理を行い、参考例2のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.0μmであった。
(実施例
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液11を用いた以外は参考例1と同一条件で実施例のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.9μmであった。
(実施例10
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液12を用い以外は参考例1と同一条件で実施例10のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.8μmであった。
参考例3
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液2を用い以外は参考例1と同一条件で参考例3のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは6.8μmであった。
(比較例1)
参考例1でバックコート層塗液3を用いる代わりにバックコート層塗液1を用いた以外は参考例1と同一条件で比較例1のインクジェット記録材料を作製した。このときバックコート層の厚みは7.0μmであった。
<評価>
実施例1〜10、参考例1〜3、比較例1で作製したインクジェット記録材料を、表面凸凹ロールを有するプリンタであるセイコーエプソン株式会社製PX−7500に通紙し、バックコート面の光沢差の発生を目視にて観察し、1〜5の数値で評価した。1は最も光沢差が目立つことを表し、数値が大きくなるほど光沢差が減少し、5は光沢差が見られないことを示す。結果を表1の「目視評価」に示した。
該インクジェット記録材料のバックコート層の耐摩耗性試験前後の光沢差は、JIS−P8142に従って75度鏡面光沢度を測定し、その結果を表1の「光沢差」に示した。
該耐摩耗性試験に使用した黒布において、該バックコート層の塗層が付着した部分と付着していない部分をそれぞれ光学濃度計(SpectroEye、GretagMacbeth社製)を用いて測定し、その結果を表1の「濃度差」に示した。
Figure 0004536080
表1中、実施例1〜10に示す様に、支持体上の片面にインク受理層の塗液を塗工・乾燥して形成し、該インク受理層を形成した面とは反対側の面に少なくとも顔料とバインダーを含有するバックコート層の塗液を塗工・乾燥して形成したインクジェット記録材料の製造方法において、該バックコート層の顔料として無機顔料と該無機顔料の他にバックコート層の厚みの0.5〜2倍の平均粒子径を有する粒子とラテックスを含有するバックコート層塗液を塗布・乾燥し、設けられ、該バックコート層表面が、耐摩耗性試験(JIS−P8136)前後の75度鏡面光沢度(JIS−P8142)差が10以下に制御することにより、インクジェットプリンターに通紙した際、バックコート層面に光沢変動が発生しないバックコート層を有するインクジェット記録材料の製造方法となる。
表1中、比較例1においては光沢差が10以上あるため、プリンター通紙時の擦れにより、光沢変動が発生する結果となっている。
本発明は、ロール等との接触に対し、塗層表面に光沢変動が発生しない塗層を形成するため、印刷用塗工紙、白板紙、電子写真用記録紙、インクジェット用紙、感熱紙、感圧紙など塗工紙において利用可能である。
本発明に係る一般的なインクジェットプリンターにおける紙送り機構の概念図
符号の説明
1 紙送りローラ
2 駆動ローラ
3 従動ローラ
4 プラテン
5 記録ヘッド
M インクジェット記録材料

Claims (1)

  1. 支持体上の片面にインク受理層の塗液を塗工・乾燥して形成し、該インク受理層を形成した面とは反対側の面に少なくとも顔料とバインダーを含有するバックコート層の塗液を塗工・乾燥して形成したインクジェット記録材料の製造方法において、該バックコート層表面が、耐摩耗性試験(JIS−P8136)前後における75度鏡面光沢度(JIS−P8142)の差を10以下に、該バックコート層の顔料として無機顔料と該無機顔料の他にバックコート層の厚みの0.5〜2倍の平均粒子径を有する粒子とラテックスを含有するバックコート層塗液を塗布・乾燥し、設けて制御することを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法。
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