JP4533872B2 - V型エンジン - Google Patents
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Description
この種のV型エンジンでは、単一の動弁カム軸で各シリンダの吸排気弁を駆動することができる利点がある。
しかし、上記従来のV型エンジンでは、次の問題がある。
《問題》 下手側シリンダ部のヘッドカバー内でのロッカアームの潤滑性が低い。
クランク軸と平行な向きに見て、動弁カム軸の上方にクランクケース天井面を設け、左右シリンダ部のうち、クランクケース天井面を挟んで、カム回転方向下手側に位置する下手側シリンダ部のヘッドカバー内でのロッカアームの潤滑性が低い。
図1に例示するように、クランク軸(1)と平行な向きに見て、クランクケース(2)から左右斜め上向きにシリンダ部(3)(4)を突出させ、各シリンダ部(3)(4)の突出端にシリンダヘッド(3a)(4a)を組み付け、各シリンダヘッド(3a)(4a)にヘッドカバー(3b)(4b)を組み付け、各ヘッドカバー(3b)(4b)内にロッカアーム(3c)(4c)を収容し、クランクケース(2)の上部にクランク軸(1)と平行に単一の動弁カム軸(5)を架設し、この動弁カム軸(5)からタペット(3d)(4d)とプッシュロッド(3e)(4e)とロッカアーム(3c)(4c)を介して各シリンダヘッド(3a)(4a)の吸排気弁(3f)(4f)を駆動するようにした、V型エンジンにおいて、
図2及び図3に例示するように、動弁カム軸(5)の上方のクランクケース天井面(6)から下向きにリブ(7)を突出させ、このリブ(7)を動弁カム軸(5)の所定のカム(8)にその上方から臨ませ、図3に例示するように、この動弁カム軸(5)に斜め上から臨む左右シリンダ部(3)(4)のプッシュロッド室底壁(3g)(4g)のうち、少なくとも、上記リブ(7)を挟んで、このリブ(7)のカム回転方向下手側に位置する下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室底壁(4g)にオイル入口(4h)をあけ、このオイル入口(4h)を上記カム(8)に臨ませ、このオイル入口(4h)を下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室(4i)を介して下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)内に連通させることにより、クランクケース(2)内のオイルミストがクランクケース天井面(6)で凝縮し、凝縮したオイルがリブ(7)から落下し、カム(8)でオイル入口(4h)に跳ね飛ばされ、プッシュロッド室(4i)を浮上するブローバイガスで下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)に供給されるようにした、ことを特徴とするV型エンジン。
《効果》 下手側シリンダ部のヘッドカバー内でのロッカアームの潤滑性を高めることができる。
図3に例示するように、クランクケース(2)内のオイルミストがクランクケース天井面(6)で凝縮し、凝縮したオイルの一部が、リブ(7)から落下し、カム(8)でオイル入口(4h)に跳ね飛ばされるので、クランクケース(2)内の動弁カム軸(5)の上方のオイルミストがクランクケース天井面(6)とリブ(7)とカム(8)とを介してオイル入口(4h)に集中的に供給され、下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)内でのロッカアーム(4c)の潤滑性を高めることができる。
請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 下手側シリンダ部のヘッドカバー内でのロッカアームの潤滑性を高める機能が高い。
図2に例示するように、エンジンオイル(9)をオイルポンプ(10)で動弁カム軸(5)の軸受け部(11)に圧送し、この軸受け部(11)のオイル噴出箇所に前記リブ(7)を位置させたので、このリブ(7)に多くのエンジンオイル(9)が集まり、カム(8)でオイル入口(4h)に跳ね飛ばされるエンジンオイル(9)の量が多くなり、下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)内でのロッカアーム(4c)の潤滑性を高める機能が高い。
請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 上手側シリンダ部のヘッドカバー内でのロッカアームの潤滑性を高めることができる。
図3に例示するように、クランクケース(2)内のオイルミストが、上記カム(8)でオイル入口(3h)に跳ね飛ばされ、プッシュロッド室(3i)を浮上するブローバイガスで上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3b)に供給されるようにしたので、上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3a)内でのロッカアーム(3c)の潤滑性を高めることができる。
図1に示すように、クランク軸(1)と平行な向きに見て、クランクケース(2)から左右斜め上向きにシリンダ部(3)(4)を突出させ、各シリンダ部(3)(4)の突出端にシリンダヘッド(3a)(4a)を組み付け、各シリンダヘッド(3a)(4a)にヘッドカバー(3b)(4b)を組み付け、各ヘッドカバー(3b)(4b)内にロッカアーム(3c)(4c)を収容し、クランクケース(2)の上部にクランク軸(1)と平行に単一の動弁カム軸(5)を架設し、この動弁カム軸(5)からタペット(3d)(4d)とプッシュロッド(3e)(4e)とロッカアーム(3c)(4c)を介して各シリンダヘッド(3a)(4a)の吸排気弁(3f)(4f)を駆動するようにしている。クランクケース(2)の後開口部は背蓋(18)で蓋している。
図2及び図3に示すように、動弁カム軸(5)の上方のクランクケース天井面(6)から下向きにリブ(7)を突出させ、このリブ(7)を動弁カム軸(5)の所定のカム(8)にその上方から臨ませ、図3に示すように、この動弁カム軸(5)に斜め上から臨む左右シリンダ部(3)(4)のプッシュロッド室底壁(3g)(4g)のうち、上記リブ(7)を挟んで、このリブ(7)のカム回転方向下手側に位置する下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室底壁(4g)にオイル入口(4h)をあけ、このオイル入口(4h)を上記カム(8)に臨ませ、このオイル入口(4h)を下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室(4i)を介して下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)内に連通させている。
図2に示すように、クランクケース(2)の内底部のエンジンオイル(9)をオイルポンプ(10)で動弁カム軸(5)の軸受け部(11)に圧送し、この軸受け部(11)のオイル噴出箇所に前記リブ(7)を位置させている。軸受け部(11)のボス(11a)と動弁カム軸(5)のフランジ部(5a)との隙間からエンジンオイル(9)を矢印(15)のように噴出させ、その噴出箇所にリブ(7)を位置させる。
図3に示すように、前記動弁カム軸(5)に斜め上から臨む左右シリンダ部(3)(4)のプッシュロッド室底壁(3g)(4g)のうち、前記リブ(7)を挟んで、このリブ(7)のカム回転方向上手側に位置する上手側シリンダ部(3)のプッシュロッド室底壁(3g)にオイル入口(3h)をあけ、このオイル入口(3h)を動弁カム軸(5)の所定のカム(8)に臨ませ、このオイル入口(3h)を上手側シリンダ部(3)のプッシュロッド室(3i)を介して上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3b)内に連通させている。これにより、クランクケース(2)内のオイルミストが、矢印(14)のように、上記カム(8)でオイル入口(3h)に跳ね飛ばされ、プッシュロッド室(3i)を浮上するブローバイガスで上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3b)に供給される。
(2) クランクケース
(3) シリンダ部
(3a) シリンダヘッド
(3b) ヘッドカバー
(3c) ロッカアーム
(3d) タペット
(3e) プッシュロッド
(3f) 吸排気弁
(3g) プッシュロッド室底壁
(3h) オイル入口
(3i) プッシュロッド室
(4) シリンダ部
(4a) シリンダヘッド
(4b) ヘッドカバー
(4c) ロッカアーム
(4d) タペット
(4e) プッシュロッド
(4f) 吸排気弁
(4g) プッシュロッド室底壁
(4h) オイル入口
(4i) プッシュロッド室
(5) 動弁カム軸
(6) クランクケース天井面
(7) リブ
(8) カム
(9) エンジンオイル
(10) オイルポンプ
(11) 軸受け部
Claims (3)
- クランク軸(1)と平行な向きに見て、クランクケース(2)から左右斜め上向きにシリンダ部(3)(4)を突出させ、各シリンダ部(3)(4)の突出端にシリンダヘッド(3a)(4a)を組み付け、各シリンダヘッド(3a)(4a)にヘッドカバー(3b)(4b)を組み付け、各ヘッドカバー(3b)(4b)内にロッカアーム(3c)(4c)を収容し、クランクケース(2)の上部にクランク軸(1)と平行に単一の動弁カム軸(5)を架設し、この動弁カム軸(5)からタペット(3d)(4d)とプッシュロッド(3e)(4e)とロッカアーム(3c)(4c)を介して各シリンダヘッド(3a)(4a)の吸排気弁(3f)(4f)を駆動するようにした、V型エンジンにおいて、
動弁カム軸(5)の上方のクランクケース天井面(6)から下向きにリブ(7)を突出させ、このリブ(7)を動弁カム軸(5)の所定のカム(8)にその上方から臨ませ、この動弁カム軸(5)に斜め上から臨む左右シリンダ部(3)(4)のプッシュロッド室底壁(3g)(4g)のうち、少なくとも、上記リブ(7)を挟んで、このリブ(7)のカム回転方向下手側に位置する下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室底壁(4g)にオイル入口(4h)をあけ、このオイル入口(4h)を上記カム(8)に臨ませ、このオイル入口(4h)を下手側シリンダ部(4)のプッシュロッド室(4i)を介して下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)内に連通させることにより、クランクケース(2)内のオイルミストがクランクケース天井面(6)で凝縮し、凝縮したオイルの一部が、リブ(7)から落下し、カム(8)でオイル入口(4h)に跳ね飛ばされ、プッシュロッド室(4i)を浮上するブローバイガスで下手側シリンダ部(4)のヘッドカバー(4b)に供給されるようにした、ことを特徴とするV型エンジン。 - 請求項1に記載したV型エンジンにおいて、
エンジンオイル(9)をオイルポンプ(10)で動弁カム軸(5)の軸受け部(11)に圧送し、この軸受け部(11)のオイル噴出箇所に前記リブ(7)を位置させた、ことを特徴とするV型エンジン。 - 請求項1または請求項2に記載したV型エンジンにおいて、
前記動弁カム軸(5)に斜め上から臨む左右シリンダ部(3)(4)のプッシュロッド室底壁(3g)(4g)のうち、前記リブ(7)を挟んで、このリブ(7)のカム回転方向上手側に位置する上手側シリンダ部(3)のプッシュロッド室底壁(3g)にオイル入口(3h)をあけ、このオイル入口(3h)を動弁カム軸(5)の所定のカム(8)に臨ませ、このオイル入口(3h)を上手側シリンダ部(3)のプッシュロッド室(3i)を介して上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3b)内に連通させることにより、クランクケース(2)内のオイルミストが、上記カム(8)でオイル入口(3h)に跳ね飛ばされ、プッシュロッド室(3i)を浮上するブローバイガスで上手側シリンダ部(3)のヘッドカバー(3b)に供給されるようにした、ことを特徴とするV型エンジン。
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- 2006-08-18 JP JP2006222949A patent/JP4533872B2/ja active Active
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