JP4504137B2 - 原稿サイズ検出装置及び原稿読取装置 - Google Patents

原稿サイズ検出装置及び原稿読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル複写機等における原稿サイズ検出装置及び原稿読取装置に関する。
従来、原稿読取装置において、ブック原稿読取時に原稿サイズを検出する方式としては赤外線センサが用いられていたが、近年では、赤外線センサに代えて原稿読取装置が元々備える原稿読取り用のラインセンサ(撮像素子)を用いて原稿サイズを検出する方式が用いられるようになってきている。ここに、原稿サイズを検出する場合、主走査方向サイズのみならず副走査方向サイズの検出も必要となるが、副走査方向の原稿サイズ検出をラインセンサを利用して行おうとすると原稿面を全面的にプレスキャンする必要が生じてしまう。これでは、本来の原稿読取処理が遅くなってしまうので、実際には、副走査方向の原稿サイズの検出は、従来通り、赤外線センサを用いて行い、主走査方向の原稿サイズの検出のみをラインセンサによる読取データを用いて行う方式が主流となっている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、ラインセンサによる読取データに基づき主走査方向の原稿サイズを検出する場合、これらの特許文献1〜3でも採用されているように、圧板開放時には原稿内は原稿反射光により白、原稿外は反射光なしにより黒であることを利用するようにしている。
特開平10−257255号公報 特開2000−138798公報 特開2003−198809公報
特許文献1の場合、原稿内に黒が来てしまった場合には、ラインセンサ読取位置(即ち、読取ライン)を移動させて原稿内が白となる読取ラインの読取データに基づきサイズ検出を行うことを特徴としている。また、特許文献2の場合には、原稿を照明するランプが点いた場合とランプが消えた場合との2条件下で読取データを取得することで、外乱光の影響を相殺するようにした点を特徴としている。これらの従来例1,2に示される技術によれば、2種類以上の読取データに基づいてサイズ検出を行うので、原稿サイズ検出の精度を上げる上では効果的ではあるが、原稿圧板を早く閉めてしまうとサイズ検出に失敗し、かといって、圧板を閉めるのを遅くするとランプ点灯光がユーザの目に入ってしまうというような状況が生ずるものである。つまり、原稿載置台上に原稿をセットした後、原稿圧板を閉めて実際の原稿読取動作を開始させるまでの時間より短くしたいとか、ランプ点灯光が外に漏れることに対してユーザの目に優しくしたいとかいった点には何ら言及されていない。
また、特許文献3の場合、主走査方向の複数箇所でのラインセンサの読取データを用いて主走査方向の原稿サイズを検出するようにしており、原稿圧板が閉まるまでの時間は短くて済む。しかし、原稿を照明するランプが点いているか消えているか否かについては言及されておらず、かつ、複数箇所の各々について単純平均しているため、ランプオン/オフ状況によっては誤動作してしまう可能性の高いものである。
さらには、ラインセンサ読取データを利用したサイズ検出方式であるため、ラインセンサの各画素の読取感度やランプ光量精度、光学精度等の影響を受け、ラインセンサの読取データのばらつきによりサイズを誤検出してしまう可能性がある。この点、特許文献3中に示されるように、ラインセンサによる読取データに対してシェーディング補正を施したデータを用いればこのような不具合は回避できるが、原稿サイズ検出に先立ちランプを安定して点灯させシェーディング補正データを取得しておく必要があり、原稿サイズ検出処理に時間を要してしまうものである。
本発明の目的は、簡単な処理で圧板開放・光源点灯状況なる有効な読取ラインを特定して原稿サイズを検出することができ、よって、ユーザとしては圧板を閉めるまでの時間を特に意識する必要がなくなりその時間を短くし目にやさしくし得る上に、光源オン/オフによるサイズ誤検出も極力なくすことができるようにすることである。
本発明の目的は、加えて、事前にシェーディング補正データを取得する処理を行わなくても、撮像素子の読取感度や光源光量精度、光学精度等のばらつきに影響されにくいサイズ検出を可能にすることである。
本発明は、原稿載置台を開閉自在に覆う原稿圧板と、前記原稿載置台上に載置された原稿を露光走査する光源を含む露光走査手段と、前記原稿からの反射光に基づいて当該原稿上の画像を読み取る撮像素子と、前記原稿圧板の開閉操作を検知する圧板検知センサとを備える原稿読取装置を用いて、前記原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出装置において、前記圧板検知センサにより前記原稿圧板の閉め始めが検知された後、前記露光走査手段を所定位置から副走査移動させながら前記光源を点灯させて、前記撮像素子により副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の画像データを取得する手段と、前記取得する手段により取得された副走査方向の各読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所の画像データを所定の基準値と比較することにより、前記光源の点灯状況と、前記原稿圧板の開閉状況と、前記原稿のサイズとを判定するための白黒判定を行う手段と、前記各読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所のうち、各サイズの原稿が共通に前記原稿載置台に載置される位置で前記光源の点灯状況の判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果、及び前記原稿載置台に載置される各サイズの原稿のうち最大サイズの原稿よりも外側の位置で前記原稿圧板の開閉状況の判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果を用いて、前記光源の点灯状況及び前記原稿圧板の開閉状況から、前記各読取ラインのうち前記光源が点灯し、かつ前記原稿圧板が閉じられていない状態で読み取られた読取ラインを有効な読取ラインとして特定する手段と、前記特定する手段により特定された有効な読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所のうち、原稿サイズ毎に異なる位置で原稿サイズの判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果を用いて、原稿サイズを判定する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、主走査方向及び副走査方向に各々複数画素分を含むパッチ画像領域である。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、主走査方向に各々複数画素分を含む1主走査ライン上の画像領域である。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、副走査方向に各々複数画素分を含む1副走査ライン上の画像領域である。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記複数読取ラインは、前記露光走査手段の副走査移動に伴う副走査方向に物理的に異なる主走査ラインからなる。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記複数読取ラインは、前記露光走査手段の前記所定位置停止に伴い副走査方向に物理的には同一で時間的に異なる主走査ラインからなる。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記白黒の判定を行う手段は、各箇所の画像データの平均値を算出し当該平均値を所定の基準値と比較することにより当該箇所の白黒判定を行う。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記白黒判定を行う手段が用いる所定の基準値は、変更自在である。
また、本発明は、原稿サイズ検出装置において、前記白黒判定を行う手段が用いる所定の基準値は、各箇所の主走査方向の位置に応じて変更自在である。
また、本発明は、原稿載置台を開閉自在に覆う原稿圧板と、前記原稿載置台上に載置された原稿を露光走査する光源を含む露光走査手段と、前記原稿からの反射光に基づいて当該原稿上の画像を読み取る撮像素子と、前記原稿圧板の開閉操作を検知する圧板検知センサと、上述した原稿サイズ検出装置とを備える原稿読取装置である
発明によれば、ユーザとして原稿圧板を閉めるまでの時間を特に意識する必要がなくなりその時間を短くし目にやさしくし得る上に、光源オン/オフによるサイズ誤検出も極力なくすことができる。この際、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の画像データに対して所定の基準値を用いその比較結果により各々の箇所の白黒判定を行い、読取状況の判定並びに原稿サイズ判定に供しているので、簡単な処理で圧板開放・光源点灯状況なる有効な読取ラインを特定して原稿サイズを検出することができる。
また、本発明によれば、画像データを取得する複数箇所として、各サイズの原稿が共通に原稿載置台に載置される箇所を含むので、当該箇所の白黒判定結果により光源の点灯状況を確実に判定することができ、また、原稿圧板の開閉状況を確実に判定することができ、有効な読取ラインの特定を確実なものとすることができる。
また、本発明によれば、副走査方向の各読取ラインの白黒判定結果の変化に基づき原稿圧板の開閉状況及び光源の点灯状況を読取状況として判定するので、有効な読取ラインの特定を確実なものとすることができる。
また、本発明によれば、読取データを取得する各々の箇所は何れも複数画素分を含む画像領域であるので、原稿や原稿載置台の部分的な汚れの影響を受けにくい状態でその箇所の白黒判定を行わせることができ、ひいては、原稿サイズ検出の精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、露光走査手段の副走査移動に伴う副走査方向に物理的に異なる主走査ラインを対象とすることにより、原稿上の画像データの内容に起因する原稿サイズ誤検出の可能性を減らすことができる上に、引き続き、露光走査手段を本来の原稿画像読取動作に移行させやすく、読取処理に要する時間短縮に有利となる。
また、本発明によれば、複数読取ラインとして、露光走査手段の前記所定位置停止に伴い副走査方向に物理的には同一で時間的に異なる主走査ラインを対象とすることにより、原稿載置台に対する外光の影響や原稿照明用の光源の点灯状態の変化をも画像データから明確に検出し、原稿サイズ検出の精度向上に役立てることができる。
また、本発明によれば、各箇所の画像データの平均値を算出し当該平均値を所定の基準値と比較することにより当該箇所の白黒判定を行うようにしたので、各箇所内での部分的な汚れの影響を受けにくい状態でその箇所の白黒判定を行わせることができ、ひいては、原稿サイズ検出の精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、白黒判定を行う手段が用いる所定の基準値が変更自在であるので、装置や各種状況に合わせて適正な基準値を設定することで、各々の箇所の白黒判定の精度、ひいては、原稿サイズ検出の精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、各読取ラインの読取状況を判定するために各箇所の白黒を判定する基準値を、各々の箇所の主走査方向の位置に応じて変更自在としたので、読取データ自体がシェーディング補正処理を受けていない状況下でも、撮像素子の読取感度や光源光量精度、光学精度等のばらつきの影響を受けることなく、各々の箇所の白黒判定の精度、ひいては、原稿サイズ検出の精度を向上させることができる。
また、本発明によれば、上述した発明の効果を奏する原稿読取装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、デジタル複写機(いわゆる複合機MFPであってもよい)中のスキャナ(原稿読取装置)を用いて原稿サイズを検出する原稿サイズ検出装置への適用例を示す。
図1は、本実施の形態の原稿サイズ検出装置を備えるデジタル複写機の構成例を概略的に示す縦断面図である。デジタル複写機1は、スキャナ(原稿読取装置)2と、スキャナ2から出力される画像データに基づく画像を用紙等の記録媒体に形成するプリンタ20とを備えている。
スキャナ2の本体ケースの上面には、原稿Dが載置されるコンタクトガラス(原稿載置台)3が設けられている。原稿Dは、原稿面をコンタクトガラス3に対向させて載置される。コンタクトガラス3の上側には、当該コンタクトガラス3上に載置された原稿Dを押さえる原稿圧板4が開閉自在に設けられている(もっとも、原稿圧板4としては、搬送ベルトを圧板として用いるいわゆるADF構造のものであってもよい)。何れにしても、原稿圧板4の原稿Dを押さえる面は、白色若しくは白色に近い色とされている。原稿圧板4に対してはその開閉操作を検知するための圧板検知センサ(図示せず;特許文献2等参照)。また、コンタクトガラス3よりもホームポジション側の所定位置にはシェーディング補正データ等を取得するための白色基準板5が設けられている。
一方、コンタクトガラス3の下方には、光を発する光源6及び第1ミラー7を搭載した第1走行体8と、第2,3ミラー9,10を搭載した第2走行体11とによる露光走査手段12や、第1〜第3ミラー7,9,10によって導かれる原稿Dからの反射光を結像レンズ13を介して受光することで原稿D上の画像を読み取るCCDイメージセンサ14が設けられている。CCDイメージセンサ14は、当該CCDイメージセンサ14上に結像される原稿Dからの反射光を光電変換した光電変換データ(画像データ)を取得する撮像素子として機能する。光電変換データ(画像データ)は、原稿Dからの反射光の強弱に応じた大きさを有する電圧値である。第1,第2走行体8,11は、コンタクトガラス3に沿って副走査方向(図1中、左右方向)に往復動自在に設けられており、コンタクトガラス3上に載置された原稿Dの読取り処理に際しては、駆動モータ(図示せず)等の駆動源による駆動によって光路長を常に一定に保つため2:1の速度比で副走査方向にスキャニング走行する。
プリンタ20は、シート状の用紙等の記録媒体21を保持する媒体保持部22から電子写真方式のプリンタエンジン23及び定着器24を経由して排出部25へ至る媒体経路26を備えている。
プリンタエンジン23は、帯電器27、露光器28、現像器29、転写器30及びクリーナ31等を用いて電子写真方式で感光体32表面上に形成したトナー像を記録媒体21に転写し、転写されたトナー像を、定着器24によって記録媒体21上に定着させる。なお、プリンタエンジン23は、本実施の形態では、電子写真方式で画像形成を行う例を示しているが、これに限定されるものではなく、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、直接感熱記録方式等、種々の画像形成方式のものであってもよい。
図2は、本実施の形態のデジタル複写機1が備える電装ブロック図である。概略的には、スキャナ2のコンタクトガラス3上に原稿Dをセットしスタートキーを押下すると、スキャナ2が原稿Dの画像を読み取り、IPU41内で一連の画像処理を行い、プリンタ20に画像データを出力し、記録媒体21への記録動作が行われる。スキャナ2、IPU41<プリンタ20内の必要なパラメータはCPU42が有するRAM43内に保持されており、CPU42により各デバイスに対する設定が実行される。また、パラメータ設定に必要なモード情報は、操作部44を使用してユーザが指定できる構成とされており、操作部44内のCPU45とCPU42との間で通信を行うことで情報の交換を行うように構成されている。46は操作部44中に含まれるタッチパネル方式の表示部である。
図3は、IPU41の構成例を示す概略ブロック図である。IPU41は、スキャナ2から受け取った原稿Dの画像データに対して所望の画像処理を施すが、原稿サイズ検出動作を行う場合に画像データを蓄えるために、画像処理モジュール47に接続された複数ラインメモリ48を備える。また、当該複数ラインメモリ48を制御するメモリコントローラ49を併せ持ち、CPU42から複数ラインメモリ48に対して画像データのリード/ライトが可能とされている。
図4は、本実施の形態の原稿サイズ検出動作の基本的なシーケンスを示す概略フローチャート、図5は露光走査手段12の動き等を模式的に示す説明図である。図4及び図5を参照して原稿サイズ検出動作の概略を説明する。この処理は、原稿圧板4を開放してコンタクトガラス3上に原稿Dをセットし、原稿圧板4を閉め始めることにより圧板センサがオンからオフに切り換わることにより開始される。まず、原稿サイズ検出のために必要な準備を行う(ステップS1)。この必要な準備は、後述するような原稿読取タイミングの設定等である。準備が完了すると、ホームポジションHPに位置する露光走査手段12(光源6)をセットされた原稿先端部に相当する所定位置Aまで副走査移動させながら光源6の点灯を開始させる(S2)。なお、図4では、ステップS1,S2は順次処理するように示しているが、特に順序の規定はなく、これらのステップの処理は並行処理させてもよい。所定位置Aは通常の原稿Dにおいて先端余白部に相当する位置、即ち、原稿先端から1cm程度の位置に設定されている。
露光走査手段12が所定位置Aに達した時点で、一旦停止させ、今度は、ホームポジションHP側に向けて露光走査手段12を副走査移動させながら既に点灯させた光源6により原稿Dを照明しながらCCDイメージセンサ14により原稿Dの読取動作を行わせ、読み取られた画像データを複数ラインメモリ48に格納する(S3)。このステップS3の処理においては、後述するように、原稿サイズ検出用の所定のライト信号を発生し、ライト信号の有効期間内に相当する箇所の画像データのみを取得する。この読取動作においては、例えば図5中にL1,L2,…で示すような複数読取ライン分についての画像データを取得する。ここに、図示例では、複数の読取ラインL1,L2,…としては、露光走査手段12を副走査移動させることにより、副走査方向に物理的に異なる複数の主走査ラインとしたが、例えば露光走査手段12を副走査方向の所定位置Aに停止させた状態で読取動作を継続して実行させることにより副走査方向に物理的には同一であるが時間的に異なる主走査ラインとして読み取らせるようにしてもよい。本実施の形態のように、露光走査手段12を移動させて原稿Dを走査しながら複数読取ラインの読取を実行する場合には、原稿D上の異なる位置の画素データを読み取ることが可能であり、原稿D上の画像データの内容によって原稿サイズの誤検出を招くおそれを軽減させることができる。併せて、原稿サイズ検出動作のための露光走査手段12のホームポジションHP側に向けた移動により、ホームポジションHPに復帰させそのまま逆転させることにより(図5(a)中の破線矢印参照)、本来の原稿読取開始に移行させることができ、原稿サイズ検出後の本スキャニング開始までの時間を短縮させることができる。一方、後者のように、露光走査手段12を停止させて同一の主走査ラインについて時間的に異ならせた複数読取ラインとして読み取らせれば、コンタクトガラス3に対する外光の影響や光源6の点灯状態の変化を読み取った画像データの内容から認識することができる(もっとも、露光走査手段12を移動させる場合でも外光の影響等の認識は不可能ではないが、より容易に実現できる)。
原稿サイズ検出用の複数読取ラインL1,L2,…の読み取りが終了したら、光源6をオフさせて原稿Dの照明を終了する(S4)。もっとも、原稿サイズ検出のための原稿読取り完了直後に本スキャンを開始させるような場合には、当該ステップS4の処理を実行せずに、光源6を点灯させたままの状態とすることもあるが、図4では本スキャンに移行するか否かの判断処理等については省略する。また、後述するシェーディング補正データによる補正処理を考慮した場合には、原稿サイズ検出のための原稿読取り完了直後に露光走査手段12がホームポジションHPに位置することにより、光源6を点灯させたままの状態で白色基準板5を読み取ることによりシェーディング補正データを取得することになる。
このような原稿サイズ検出のための読取動作が終了した後、原稿サイズを解析するため、読み取った画像データを複数ラインメモリ48から取り出す(S5)。そして、取り出された画像データを解析することで(S6)、原稿サイズの判定を行う。これらのステップS5,S6の処理の詳細については後述する。ステップS6の解析処理において、原稿サイズの判定に成功した場合には(S6のY)、原稿サイズを決定する(S7)。原稿サイズの決定とは、具体的には、図3に示したCPU42に接続されたプログラム実行用のRAM43に原稿サイズ情報を保存しておくことであり、以降は必要に応じて決定された原稿サイズ情報を読み出して利用する。原稿サイズの決定後は、原稿サイズ検出動作を完了する。一方、ステップS6の処理において、原稿サイズの判定に失敗する例としては、真っ黒な原稿であったり、コンタクトガラス3に対する外光の影響や光源6の点灯状態(光源6をオンさせたが、光量が安定していない状態で読取りを実行した状態等)によって、原稿サイズを判定することができない場合が考えられる。
このような構成において、本実施の形態では、原稿サイズ検出動作につき、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の画像データを取得し、取得された各読取ライン毎の複数箇所の画像データを所定の基準値と比較することにより各々の箇所の白黒判定を行い、これらの複数箇所の白黒判定結果を用いて副走査方向の各読取ラインの読取状況を判定し有効な読取ラインを特定し、特定された有効な読取ライン上で主走査方向に離散した複数箇所の白黒判定結果に基づき原稿サイズを判定するようにした点を特徴とする。
図6は、このような複数箇所の画像データの読取りを行うためのメモリコントローラ49が関与する信号を示すブロック図である。メモリコントローラ49は、ラインセンサ読取1ラインの基準となるXLSYNC信号と画素クロックであるPCLK、ラインセンサ読取開始トリガを示すXFSYNC信号を画像処理モジュール47から受け取り、複数ラインメモリ48にライトリセット(XWRST)信号とライトイネーブル(XWE)信号を渡す。それとともに、CPU42からメモリライト領域を示す主走査スタート、主走査幅、副走査スタート、副走査幅に関する4つのパラメータを受け取り、2つの基準信号XFSYNC,XLSYNCから複数ラインメモリ48のライト位置を確定する。
図7は、副走査方向に関する信号XFSYNC,XLSYNC,XWRST,XWEのタイミング例を示すタイミングチャート、図8は、主走査方向に関するXLSYNC,PCLK,XWRST,XWEのタイミング例を示すタイミングチャートである。図7に示す例では、副走査方向に関しては、副幅1,副幅2,副幅3,〜,副幅nで示すXWEがLレベルの箇所で各々数ライン分の画像データを連続的に取得する例を示しており、図8に示す例では、主走査方向に関しては、主幅1,主幅2,主幅3,〜,主幅nで示すXWEがLレベルの箇所で各々数画素分の画像データを連続的に取得する例を示している。
図9は、例えば図7,図8のようなタイミングチャートに従い読み取られて複数ラインメモリ48に格納される複数の読取箇所をコンタクトガラス3や原稿Dの位置に対応付けて示す模式図である。もっとも、前述したように原稿サイズ検出のための読取り動作は原稿先端部付近についてのみ実行されるものであるが、図9では図示の都合上、読取箇所が原稿先端から中ほどまで及んでいる。メモリコントローラ49として上述したような構成を持つことにより、図9に示すような主走査・副走査方向なる2次元方向の複数のパッチ画像領域の画像データを同時に複数ラインメモリ48に書き込むことが可能となる。
即ち、本実施の形態では、原稿サイズ検出のための読取動作において、図9中に斜線を施して示すように、副走査方向に離散した複数読取ライン、例えばL1〜Ln分について各々主走査方向に離散した複数箇所なるパッチ画像領域P11〜P1n,P21〜P2n,P31〜P3n,P41〜P4nの画像データを取得するようにメモリコントローラ49により制御される。ここに、A5、A5R(A5縦)、B5,B5R,A4,A4R,B4,A3なるサイズの原稿が使用可能な機種を想定した場合、何れのサイズの原稿Dも図9中に示す原点を基準にセットされる。そして、パッチ画像Pi1(iは読取ラインを示し、本実施の形態の場合では、1,2,3又は4)は各サイズの原稿Dが共通に載置される箇所に設定され、残りのパッチ画像Pin(iは読取ラインを示し、本実施の形態では、1,2,3又は4、nは主走査方向におけるパッチ画像の個数を示し、本実施の形態では2〜6)は、各原稿サイズ毎に異なる位置で原稿サイズの判定に用いられる箇所に設定されている。即ち、図9を参照すれば、パッチ画像Pi1はA5Rサイズとそれ以上のサイズとを判定するための箇所に設定され、パッチ画像Pi2はB5Rサイズとそれ以上のサイズとを判定するための箇所に設定され、パッチ画像Pi3はA5サイズ又はA4Rサイズとそれ以上のサイズとを判定するための箇所に設定され、パッチ画像Pi4はB5サイズ又はB4サイズとそれ以上のサイズとを判定するための箇所に設定され、パッチ画像Pi5はA4サイズ又はA3サイズ以上の箇所に設定されている。
従って、基本的に、これらのパッチ画像Pinに関してその白黒判定を行えば、コンタクトガラス3上にセットされている原稿Dのサイズを判定し得ることが理解できる。例えば、パッチ画像Pi1のみが白で他のパッチ画像Pi2〜Pi6が黒の場合にはA5Rサイズ、パッチ画像Pi1,Pi2が白で他のパッチ画像Pi3〜Pi6が黒の場合にはB5Rサイズ、パッチ画像Pi1〜Pi3が白で他のパッチ画像Pi4〜Pi6が黒の場合にはA5サイズ又はA4Rサイズ、パッチ画像Pi1〜Pi4が白で他のパッチ画像Pi5,Pi6が黒の場合にはB5サイズ又はB4サイズ、パッチ画像Pi1〜Pi5が白でパッチ画像Pi6のみが黒の場合にはA4サイズ又はA3サイズとして判定可能である。
図10は、各サイズに共通なパッチ画像Pi1をパッチ画像L(i)IN、サイズ判定用のパッチ画像Pi2〜Pi6をパッチ画像L(i)JUDGEとしてまとめて示す説明図である。パッチ画像に関して、図7ないし図9ではそのパラメータ、タイミングとして主走査方向、副走査方向としたが、本発明にいう副走査方向は原稿読取りに対する物理的な副走査方向のみならず、時間の経過をも合わせて示すものである。図10の横軸は副走査方向を時間の経過として示しており、時間T1,T2,T3は例えば読取ラインL1,L2,L3に相当する位置でのパッチ画像の位置を示している。
図11は、読み取られた各パッチ画像Pinの白黒判定処理例を示すフローチャートである。この処理は、図4に示した基本フローチャート中のステップS5の画像データ取り出し処理中で白黒判定を行う手段の機能として実行される。即ち、図9や図10に示すような主走査方向、副走査方向とも複数画素分からなるパッチ画像中に含まれる画像データを複数ラインメモリ48中から1パッチ画像ずつ順にCPU42の持つRAM43に読出し、1パッチ画像に含まれる画像データの平均値を算出し、所定の基準値との比較により2値化を行うことで、パッチ画像の白黒判定を行うものである。まず、加算画素数nを初期値1に設定するとともに、1パッチ画像内に含まれる画素数Nを設定する(S11)。そして、複数ラインメモリ48中から1画素単位でメモリリードを行い(S12)、加算画素数nを順次インクリメントすることにより、設定された全画素数N分の加算しΣD(n)を行わせる(S13,S14)。加算後、全画素数Nで加算値を除算することにより、当該パッチ画像無内の画像データの平均値Yaveを算出し(S15)、算出された平均値Yaveを所定の基準値THと比較することにより(S16)、2値化を行う。この処理において、所定の基準値TH以下であれば、当該パッチ画像は濃度が低い=白と判定し(S17)、逆に、所定の基準値よりも大きければ、当該パッチ画像は濃度が高い=黒と判定する(S18)。なお、パッチ画像の画像データについて平均値を求める処理として、全画素数N分の加算を行なった後、全画素数Nで除算することにより求めるようにしたが、パッチ画像内の画像データについて主走査ライン単位で加算を行い、主走査ライン単位の平均値を求め、次の主走査ラインとの加算・平均値算出処理を繰り返すことで求めるようにしてもよい。何れにしても、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所なる各パッチ画像の画像データに対して所定の基準値THを用いその比較結果により各々のパッチ画像の白黒判定を行うようにしているので、簡単な処理で確実に白黒判定を行うことができる。
図12は、図4中に示した画像データの解析処理(S6)の一環として実行される処理例を示す概略フローチャートである。本実施の形態では、前述したような主走査方向及び副走査方向に離散した複数箇所に相当するパッチ画像単位での画像データの読取り、並びに、前述したようなパッチ画像の白黒判定結果を利用することで、複数読取ライン中で光源6が確実に点灯し、かつ、原稿圧板4が完全に閉じられていることのない有効な読取ラインを特定し、当該有効な読取ライン上のパッチ画像の白黒判定結果に基づき原稿サイズを判定することを特徴とする。ここでは、説明を簡単にするため、パッチ画像として図10に示したP(i)INとP(i)JUDGEとを用いて説明する。iはパッチ画像の副走査方向の読取順(或いは時間経過)を示している。また、INとJUDGEとは主走査方向のパッチ画像の位置を示しており、前述したように、INは検出対象原稿に関してサイズを問わず共通に原稿内となる主走査方向の位置、JUDGEは原稿サイズにより原稿内/外が切り換わる主走査位置を示している。
まず、パッチ画像単位での読取ライン数Iを設定し、初期値としてi=1に設定する(S21)。この状態で、変数iが読取ライン数Iを超えていないか否かを判断し(S22)、読取ライン数Iを超えている場合には(S22のN)、原稿サイズを検出できずと判断し(S23)、当該処理を抜ける。即ち、ステップS6のNの処理に相当する。一方、読取ライン数Iに達していない場合には(S22のY)、パッチ画像P(i)INの白黒判定結果(図11で示した処理による)が白であるか否かを判定する(S24)。当該パッチ画像P(i)INは各サイズの原稿に共通でその先端余白部に相当する箇所に設定されているので、有効なる読取時には白となるべき箇所である。そこで、パッチ画像P(i)INの白黒判定結果が黒の場合には(S24のN)、当該読取ラインi上の画像データの読取状況としては光源6の点灯状況が十分でない状況で得られたものと判定し、時系列的に次の読取ラインのパッチ画像の判定処理に移行するため、i=i+1とする処理を行い(S25)、ステップS22の処理に戻る。
このような処理の繰返しにより、パッチ画像P(i)INの白黒判定結果が白となった場合には(S24のY)、当該読取ラインi上の画像データの読取状況としては少なくとも光源6の点灯状況が十分な状況で得られたものと判定し、当該読取ラインi上のパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果(図11で示した処理による)を一応有効な原稿サイズ検出候補として保持する(S26)。このようなサイズ検出候補を得た読取ラインiに対してi+1なるインクリメント処理を行い(S27)、時系列的に次の読取ラインのパッチ画像P(i)JUDGEの判定処理に移行する。ここでは、次の読取ラインのパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果が黒であるか否かを判定する(S28)。この場合のP(i)JUDGEは図9を参照するとPi6に相当するものであり、原稿サイズ検出のための読取動作において、A5R〜A3サイズの何れのサイズの原稿がセットされた場合でも原稿圧板4が完全に閉じられていない有効なる読取時には黒となるべき箇所である。そこで、次の読取ラインのパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果が白の場合には(S28のN)、当該次の読取ライン(i+1)上の画像データの読取状況としては原稿圧板4の開閉状況が完全に閉じられた状況で得られたものと判定し、時系列的に1つ前の読取ラインiでは原稿圧板4が完全には閉じられていないものと見做し、当該読取ラインiを有効な読取ラインと判定し当該読取ラインi上のパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果を用いて原稿サイズの判定処理を行う(S30)。一方、次の読取ラインのパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果が黒の場合には(S28のY)、当該次の読取ライン(i+1)上の画像データの読取状況としては原稿圧板4の開閉状況が完全には閉じられていない有効な状況で得られたものと判定し、当該次の読取ライン(i+1)を有効な読取ラインと判定し当該読取ライン(i+1)上のパッチ画像P(i)JUDGEの白黒判定結果を用いて原稿サイズの判定処理を行う(S30)。
従って、図9に示した模式図の場合に当てはめれば、例えば、読取ラインL1上のパッチ画像P11〜P16の白黒判定結果を用いて当該読取ラインL1での読取状況を判定し、例えば、パッチ画像P11が黒の場合には、光源6の点灯状況が不十分であると判定して次の読取ラインL2上のパッチ画像P21〜P26の白黒判定結果を用いて当該読取ラインL1での読取状況を判定し、例えば、パッチ画像P21が白の場合には、光源6の点灯状況が十分であると判定して当該読取ラインL2上のパッチ画像P22〜P26の白黒判定結果を原稿サイズ判定の候補とする。そして、次の読取ラインL3上のパッチ画像P36の白黒判定結果を用いて当該読取ラインL3での読取状況を判定し、このパッチ画像P36の白黒判定結果が白だった場合には原稿圧板4が閉じられてしまったと判定し、読取ラインL2を有効な読取ラインとして特定し、当該読取ラインL2上のパッチ画像P22〜P26の白黒判定結果を用いて原稿サイズの判定を行う。一方、パッチ画像P36の白黒判定結果が黒だった場合には原稿圧板4が閉じられていない状態での読取りと判定し、当該読取ラインL3をそのまま有効な読取ラインとして特定し、当該読取ラインL3上のパッチ画像P32〜P36の白黒判定結果を用いて原稿サイズの判定を行う。
このように、本実施の形態によれば、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所(複数のパッチ画像)の画像データを取得し、各々の箇所(パッチ画像)の白黒判定を行い、その判定結果を用いて各読取ラインの読取状況を判定し、原稿圧板開放・光源点灯なる有効な読取状況で読み取られた読取ラインを特定し、当該読取ライン上の白黒判定結果を用いて原稿サイズの判定を行うようにしたので、ユーザとして原稿圧板4を閉めるまでの時間を特に意識する必要がなくなりその時間を短くし目にやさしくし得る上に、光源6のオン/オフによるサイズ誤検出も極力なくすことができる。この際、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所(各パッチ画像)の画像データに対して所定の基準値を用いその比較結果により各々の箇所の白黒判定を行い、読取状況の判定並びに原稿サイズ判定に供しているので、簡単な処理で圧板開放・光源点灯状況なる有効な読取ラインを特定して原稿サイズを検出することができる。
ところで、本実施の形態において、原稿サイズ検出用の読取動作で得られた画像データをシェーディング補正前のデータとすると、図13(a)に示すように、主走査方向中央部で明るく、主走査方向両端部に向けて暗くなる状態で読み取られることが判っている。このような状況に対して、図11に示したフローチャート中のステップS16における所定の基準値THを固定的なものとすると、主走査方向両端側の箇所で読み取られた画像データについては常に黒判定となって、原稿サイズ判定処理が誤ってしまう可能性が高くなる。そこで、白黒判定を行うための所定の基準値としては変更自在とすることが望ましい。特に、シェーディング補正を考慮し、当該基準値をパッチ画像の主走査方向に位置に応じて変更設定することが望ましい。図9に示したような例を想定すると、例えば、図13(a)に示すようなシェーディング補正前の画像データの特性を考慮し、主走査方向の位置に応じて図13(b)に示すようなTH1,TH2,TH3の如く段階的な基準値を設定し、パッチ画像Pi1,Pi5,Pi5の画像データに対しては基準値TH3を適用し、パッチ画像Pi4の画像データに対しては基準値TH2を適用し、パッチ画像Pi2,Pi3の画像データに対しては基準値TH1を適用するようにすれば、各々適正な白黒判定が可能となる。このようなシェーディング補正データは、原稿サイズ検出のための位置AからホームポジションHPへの副走査読取りに引き続き、ホームポジションHPで白色基準板5を読み取らせることにより取得するようにしてもよい。制御系としては、CPU42からのパラメータ設定として段階的な基準値TH1,TH2,TH3を加え、さらに、図8に示した主走査方向タイミング中のXLSYNC,PCLKから対象となるパッチ画像の主走査方向の位置を求め、その位置に応じて基準値TH1,TH2,TH3を切り替える回路をメモリコントローラ49に追加することにより実現できる。
なお、上述の説明では、パッチ画像を正方形状としたが、パッチ画像を構成する主走査方向の画素数、副走査方向のライン数は主走査方向、副走査方向各々のライトイネーブル信号XWEにより適宜設定可能であり、長方形状であってもよく、さらには、各パッチ画像Pi1〜Pi6毎に異なる形状の領域として設定するようにしてもよい。極端な例では、矩形領域とはせず、例えば、主走査方向に各々複数画素分を含む1主走査ライン上の画像領域を、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々としてもよく、或いは、副走査方向に各々複数画素分を含む1副走査ライン上の画像領域を、副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々としてもよい。また、読取ライン数等も適宜設定すればよい。
本発明の一実施の形態の原稿サイズ検出装置を備えるデジタル複写機の構成例を概略的に示す縦断面図である。 本実施の形態のデジタル複写機1が備える電装ブロック図である。 IPUの構成例を示す概略ブロック図である。 本実施の形態の原稿サイズ検出動作の基本的なシーケンスを示す概略フローチャートである。 露光走査手段の動き等を模式的に示す説明図である。 メモリコントローラが関与する信号を示すブロック図である。 副走査方向に関する信号のタイミング例を示すタイミングチャートである。 主走査方向に関する信号のタイミング例を示すタイミングチャートである。 複数ラインメモリに格納される複数の読取箇所をコンタクトガラスや原稿の位置に対応付けて示す模式図である。 パッチ画像をL(i)IN、L(i)JUDGEとしてまとめて示す説明図である。 読み取られた各パッチ画像Pinの白黒判定処理例を示すフローチャートである。 画像データの解析処理の一環として実行される処理例を示す概略フローチャートである。 シェーディング補正に関する説明図である。
符号の説明
2 原稿読取装置
3 原稿載置台
4 原稿圧板
6 光源
12 露光走査手段
14 撮像素子

Claims (10)

  1. 原稿載置台を開閉自在に覆う原稿圧板と、前記原稿載置台上に載置された原稿を露光走査する光源を含む露光走査手段と、前記原稿からの反射光に基づいて当該原稿上の画像を読み取る撮像素子と、前記原稿圧板の開閉操作を検知する圧板検知センサとを備える原稿読取装置を用いて、前記原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出装置において、
    前記圧板検知センサにより前記原稿圧板の閉め始めが検知された後、前記露光走査手段を所定位置から副走査移動させながら前記光源を点灯させて、前記撮像素子により副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の画像データを取得する手段と、
    前記取得する手段により取得された副走査方向の各読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所の画像データを所定の基準値と比較することにより、前記光源の点灯状況と、前記原稿圧板の開閉状況と、前記原稿のサイズとを判定するための白黒判定を行う手段と、
    前記各読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所のうち、各サイズの原稿が共通に前記原稿載置台に載置される位置で前記光源の点灯状況の判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果、及び前記原稿載置台に載置される各サイズの原稿のうち最大サイズの原稿よりも外側の位置で前記原稿圧板の開閉状況の判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果を用いて、前記光源の点灯状況及び前記原稿圧板の開閉状況から、前記各読取ラインのうち前記光源が点灯し、かつ前記原稿圧板が閉じられていない状態で読み取られた読取ラインを有効な読取ラインとして特定する手段と、
    前記特定する手段により特定された有効な読取ライン上の主走査方向に離散した複数箇所のうち、原稿サイズ毎に異なる位置で原稿サイズの判定に用いられる箇所における前記白黒判定を行う手段により得られた白黒判定結果を用いて、原稿サイズを判定する手段とを備えることを特徴とする原稿サイズ検出装置。
  2. 前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、主走査方向及び副走査方向に各々複数画素分を含むパッチ画像領域である、ことを特徴とする請求項1記載の原稿サイズ検出装置。
  3. 前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、主走査方向に各々複数画素分を含む1主走査ライン上の画像領域である、ことを特徴とする請求項に記載の原稿サイズ検出装置。
  4. 前記副走査方向の複数読取ライン分について各々主走査方向に離散した複数箇所の各々は、副走査方向に各々複数画素分を含む1副走査ライン上の画像領域である、ことを特徴とする請求項記載の原稿サイズ検出装置。
  5. 前記複数読取ラインは、前記露光走査手段の副走査移動に伴う副走査方向に物理的に異なる主走査ラインからなる、請求項1ないし4の何れか一記載の原稿サイズ検出装置。
  6. 前記複数読取ラインは、前記露光走査手段の前記所定位置停止に伴い副走査方向に物理的には同一で時間的に異なる主走査ラインからなる、請求項1ないしの何れか一記載の原稿サイズ検出装置。
  7. 前記白黒判定を行う手段は、各箇所の画像データの平均値を算出し当該平均値を所定の基準値と比較することにより当該箇所の白黒判定を行う、ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一記載の原稿サイズ検出装置。
  8. 前記白黒判定を行う手段が用いる所定の基準値は、変更自在である、ことを特徴とする請求項1ないし7の何れか一記載の原稿サイズ検出装置。
  9. 前記白黒判定を行う手段が用いる所定の基準値は、各箇所の主走査方向の位置に応じて変更自在である、ことを特徴とする請求項8記載の原稿サイズ検出装置。
  10. 原稿載置台を開閉自在に覆う原稿圧板と、前記原稿載置台上に載置された原稿を露光走査する光源を含む露光走査手段と、前記原稿からの反射光に基づいて当該原稿上の画像を読み取る撮像素子と、前記原稿圧板の開閉操作を検知する圧板検知センサと、請求項1ないし9の何れか一記載の原稿サイズ検出装置とを備えることを特徴とする原稿読取装置。
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