JP4492734B2 - 信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法に関する。
携帯電話等に代表される携帯端末は、ユーザが操作する操作部分と、情報が表示される表示部分とが接続される接続部分が可動部材で構成されていることが多い。例えば、折り畳み式の携帯電話の開閉構造等が代表的なものである。さらに、最近の携帯電話は、通話機能やメール機能の他にも、映像の視聴機能や撮像機能等が搭載されており、ユーザの用途に応じて上記の接続部分が複雑に可動することが求められる。例えば、映像の視聴機能を利用する場合、ユーザは、表示部分を自身に向け、視聴に不要な操作部分を収納したいと考えるであろう。このように、携帯電話を通常の電話として利用する場合、デジタルカメラとして利用する場合、テレビジョン受像機として利用する場合等において、その用途に応じて表示部分の向きや位置を簡単に変更出来る構造が求められている。
ところが、操作部分と表示部分との間の接続部分には、多数の信号線や電力線が配線されている。例えば、表示部分には、数十本の配線がパラレルに接続されている。そのため、上記のような複雑な動きができる可動部材を接続部分に用いると、こうした配線の信頼性等が著しく低下してしまう。こうした理由から、接続部分の信号線を減らすため、パラレル伝送方式からシリアル伝送方式に技術がシフトしてきている。もちろん、同様の理由による技術的なシフトは、携帯電話の世界に限らず、複雑な配線が求められる様々な電子機器の世界において生じている。なお、シリアル化する理由としては、上記の他、放射電磁雑音(EMI;Electro Magnetic Interference)の低減という目的もある。
さて、上記のようなシリアル伝送方式においては、伝送データが所定の方式で符号化されてから伝送される。この符号化方式としては、例えば、NRZ(Non Return to Zero)符号方式やマンチェスタ符号方式、或いは、AMI(Alternate Mark Inversion)符号方式等が利用される。ここで、マンチェスタ符号方式は、1周期内での信号レベルをハイレベルからローレベル、またはローレベルからハイレベルに遷移させることによりビット値を表現する方式である。さらに、下記の特許文献1には、マンチェスタ符号方式において、ローレベルを固定しつつ、ハイレベルを可変することにより、1周期内で複数のビット値を表現する技術が記載されている。
特開2006−5651号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、ローレベルが固定されているため、全体の信号レベルがローレベル側に大きく偏り、直流成分が発生してしまうことが予想される。したがって、特許文献1に記載の技術では、符号化した信号を、直流成分を有する電源などに重畳することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、直流成分の発生を抑制しつつ、データ伝送量を増大することが可能な、新規かつ改良された信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のうちの第1のビット値に応じた信号波形であり、遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちの第2のビット値に応じたレベルであり、遷移後の信号レベルが、他方のうちの第3のビット値に応じたレベルであるデータ信号を生成する生成部、を備える信号処理装置が提供される。
前記信号処理装置は、所定周波数を有するクロック信号を生成するクロック生成部と、前記生成部により生成されたデータ信号の前記所定周波数付近の信号成分を減衰させる第1の減衰部と、前記クロック信号と前記第1の減衰部により信号成分が減衰されたデータ信号を加算する加算部と、をさらに備えてもよい。
前記信号処理装置は、前記クロック信号を減衰させる第2の減衰部をさらに備え、前記加算部は、前記第1の減衰部により信号成分が減衰されたデータ信号、および前記第2の減衰部により減衰されたクロック信号を加算してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定する第1の判定部と、前記データ信号の遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第2のビット値を判定する第2の判定部と、前記データ信号の遷移後の信号レベルが、他方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第3のビット値を判定する第3の判定部と、を備える信号処理装置が提供される。
前記信号処理装置は、前記データ信号の信号レベルを絶対値化する絶対値化部をさらに備え、前記第2の判定部は、前記絶対値化部により絶対値化された遷移前の絶対値レベルに基づいて前記第2のビット値を判定し、前記第3の判定部は、前記絶対値化部により絶対値化された遷移後の絶対値レベルに基づいて前記第3のビット値を判定してもよい。
所定周波数を有するクロック信号を含む入力信号が入力される入力部と、前記入力信号から前記クロック信号を抽出する抽出部と、前記入力信号の前記所定周波数付近の信号成分を減衰して前記データ信号として出力する減衰部と、を備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のうちの第1のビット値に応じた信号波形であり、遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちの第2のビット値に応じたレベルであり、遷移後の信号レベルが、他方のうちの第3のビット値に応じたレベルであるデータ信号を生成する第1の信号処理装置と、前記第1の信号処理装置からのデータ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定する第1の判定部、前記データ信号の遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第2のビット値を判定する第2の判定部、前記データ信号の遷移後の信号レベルが、他方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第3のビット値を判定する第3の判定部、を有する第2の信号処理装置と、を備える信号処理システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1のビット値に応じ、信号レベルがハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれかを選択するステップと、前記ステップにおいて選択された信号波形を有し、遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちのいずれかのレベルであり、遷移後の信号レベルが他方のうちのいずれかのレベルであるデータ信号を生成するステップと、前記データ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定するステップと、前記データ信号の遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第2のビット値を判定するステップと、前記データ信号の遷移後の信号レベルが、他方のうちのいずれのレベルであるかに基づいて第3のビット値を判定するステップと、を含む信号処理方法が提供される。
以上説明したように本発明にかかる信号処理装置、信号処理システム、および信号処理方法によれば、直流成分の発生を抑制しつつ、データ伝送量を増大することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の概要
(パラレル伝送方式について)
(シリアル伝送方式について)
(携帯端末の全体構成)
(応用例)
(一般的なマンチェスタ符号について)
〔2〕第1の実施形態の詳細な説明
(シリアライザについて)
(デシリアライザについて)
(デコーダの変形例)
〔3〕第2の実施形態の詳細な説明
〔4〕まとめ
〔1〕本実施形態の概要
(パラレル伝送方式について)
まず、図1を参照しながら、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の構成例について簡単に説明する。図1は、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の構成例を示す説明図である。尚、図1には、携帯端末100の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下の説明に係る技術は、携帯電話に限定されるものではない。
図1に示すように、携帯端末100は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD;Liquid Crystal Display)と、接続部106と、操作部108と、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路112とにより構成される。尚、表示部102を表示側、操作部108を本体側と呼ぶ場合がある。また、以下の説明の中で、映像信号が本体側から表示側へと伝送される場合を例に挙げて説明する。もちろん、以下の技術は、これに限定されるものではない。
図1に示すように、表示部102には、液晶部104が設けられている。そして、液晶部104には、パラレル信号線路112を介して伝送された映像信号が表示される。また、接続部106は、表示部102と操作部108とを接続する部材である。この接続部106を形成する接続部材は、例えば、表示部102をZ−Y平面内で180度回転できる構造を有する。また、この接続部材は、X−Z平面内で表示部102が回転可能に形成され、携帯端末100を折り畳みできる構造を有する。尚、この接続部材は、自由な方向に表示部102を可動にする構造を有していてもよい。
ベースバンドプロセッサ110は、携帯端末100の通信制御、及びアプリケーションの実行機能を提供する演算処理部である。ベースバンドプロセッサ110から出力されるパラレル信号は、パラレル信号線路112を通じて表示部102の液晶部104に伝送される。パラレル信号線路112には、多数の信号線が配線されている。例えば、携帯電話の場合、この信号線数nは50本程度である。また、映像信号の伝送速度は、液晶部104の解像度がQVGAの場合、200Mbps程度となる。そして、パラレル信号線路112は、接続部106を通るように配線されている。
つまり、接続部106には、パラレル信号線路112を形成する多数の信号線が配線されている。上記のように、接続部106の可動範囲を広げると、その動きによりパラレル信号線路112に損傷が発生する危険性が高まる。その結果、パラレル信号線路112の信頼性が損なわれてしまう。一方で、パラレル信号線路112の信頼性を維持しようとすると、接続部106の可動範囲が大きく制約されてしまう。こうした理由から、接続部106を形成する可動部材の自由度、及びパラレル信号線路112の信頼性を両立させる目的で、シリアル伝送方式が携帯端末100に採用されることが多くなってきている。また、放射電磁雑音(EMI)の観点からも、伝送線路のシリアル化が進められている。
(シリアル伝送方式について)
そこで、図2を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末200の構成例について簡単に説明する。図2は、シリアル伝送方式を採用した携帯端末200の構成例を示す説明図である。尚、図2には、携帯端末200の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下の説明に係る技術は、携帯電話に限定されるものではない。また、図1に示したパラレル伝送方式の携帯端末100と実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
図2に示すように、携帯端末200は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD)と、接続部106と、操作部108と、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路202、210と、シリアライザ204と、シリアル信号線路206と、デシリアライザ208とにより構成される。
携帯端末200は、上記の携帯端末100とは異なり、接続部106に配線されたシリアル信号線路206を通じてシリアル伝送方式により映像信号を伝送している。そのため、操作部108には、ベースバンドプロセッサ110から出力されたパラレル信号をシリアル化するためのシリアライザ204が設けられている。一方、表示部102には、シリアル信号線路206を通じて伝送されるシリアル信号をパラレル化するためのデシリアライザ208が設けられている。
シリアライザ204は、ベースバンドプロセッサ110から出力され、パラレル信号線路202を介して入力されたパラレル信号をシリアル信号に変換する。シリアライザ204により変換されたシリアル信号は、シリアル信号線路206を通じてデシリアライザ208に入力される。そして、デシリアライザ208は、入力されたシリアル信号を元のパラレル信号に復元し、パラレル信号線路210を通じて液晶部104に入力する。
シリアル信号線路206には、例えば、任意の方式で符号化されたデータ信号が単独で伝送されるか、或いは、データ信号とクロック信号とが一緒に伝送される。シリアル信号線路206の配線数kは、図1の携帯端末100が有するパラレル信号線路112の配線数nよりも大幅に少ない(k≪n)。例えば、配線数kは、数本程度まで削減することができる。そのため、シリアル信号線路206が配線される接続部106の可動範囲に関する自由度は、パラレル信号線路112が配線される接続部106に比べて非常に大きいと言える。同時に、シリアル信号線路206の信頼性も高いと言える。尚、シリアル信号線路206を流れるシリアル信号には、通常、LVDS(Low Voltage Differential Signal)等の差動信号が用いられる。
(携帯端末の全体構成)
ここで、図3を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末200の機能構成について説明する。図3は、シリアル伝送方式を採用した携帯端末200の機能構成の一例を示す説明図である。但し、図3は、シリアライザ204、及びデシリアライザ208の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。
図3に示すように、シリアライザ204は、P/S変換部232と、エンコーダ234と、LVDSドライバ236と、PLL部238と、タイミング制御部240とにより構成される。
図3に示すように、シリアライザ204には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ204に入力されたパラレル信号は、P/S変換部232によりシリアル信号に変換される。P/S変換部232により変換されたシリアル信号は、エンコーダ234に入力される。エンコーダ234は、シリアル信号を例えばマンチェスタ符号化方式によりエンコードし、ヘッダ等を付加してLVDSドライバ236に入力する。LVDSドライバ236は、入力されたシリアル信号をLVDSによる差動伝送方式でデシリアライザ208に伝送する。
一方、シリアライザ204に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部238に入力される。PLL部238は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部232、及びタイミング制御部240に入力する。タイミング制御部240は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ234によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
図3に示すように、デシリアライザ208は、主に、LVDSレシーバ252と、デコーダ254と、S/P変換部256と、クロック再生部258と、PLL部260と、タイミング制御部262とにより構成される。
図3に示すように、デシリアライザ208には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ204からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、LVDSレシーバ252により受信される。LVDSレシーバ252により受信されたシリアル信号は、デコーダ254、及びクロック再生部258に入力される。デコーダ254は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、S/P変換部256に入力する。S/P変換部256は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部256で変換されたパラレル信号は液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部258は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部260を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部258により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ254、及びタイミング制御部262に入力される。タイミング制御部262は、クロック再生部258から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部262に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、ベースバンドプロセッサ110からシリアライザ204に入力されたパラレル信号(P−DATA)、及びパラレル信号用クロック(P−CLK)は、シリアル信号に変換されてデシリアライザ208に伝送される。そして、入力されたシリアル信号は、デシリアライザ208により元のパラレル信号、及びパラレル信号用クロックに復元され、液晶部104に出力される。
以上説明した携帯端末200のように、パラレル信号をシリアル信号に変換して伝送することにより、その伝送線路がシリアル化される。その結果、シリアル信号線路が配置される部分の可動範囲が拡大し、表示部102の配置に関する自由度が向上する。そのため、例えば、携帯端末200を利用してテレビジョン放送等を視聴する場合において、表示部102の配置がユーザから見て横長になるように携帯端末200を変形させることができるようになる。こうした自由度の向上に伴い、携帯端末200の用途が広がり、通信端末としての各種機能に加えて、映像や音楽の視聴等、様々な利用形態が生まれている。
このような背景の中、携帯端末200の液晶部104は、より繊細な表示を可能にすべく高密度化しており、細かい文字や映像で多くの情報が表示されるようになってきている。ところが、こうした細かい文字や映像は、ユーザにとって見難いものである。そこで、携帯端末200の液晶部104に表示される文字や映像等を外部に設置されたテレビジョン受像機やディスプレイ装置等の大きな画面に出力したいというユーザの要望がある。こうした要望を受け、図4Aに示す携帯端末300のような出力形態が提案されている。以下、この出力形態について簡単に説明する。
(応用例1:電磁結合を利用した外部出力方式)
まず、図4Aを参照する。図4Aは、電磁結合を利用して映像等のデータを外部出力機器に伝送することが可能な携帯端末300の構成例を示す説明図である。外部出力機器としては、例えば、カーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等がある。その他にも、パーソナルコンピュータのディスプレイ装置やスクリーンに映像を投影するプロジェクタ等も外部出力機器の一例である。
これらの外部出力機器に映像等のデータを伝送するために、例えば、図4Aに示すような信号読取装置400が利用される。信号読取装置400は、例えば、カーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等に接続されているか、或いは、これらの機器に内蔵される。携帯端末300と信号読取装置400との間では、電磁結合を利用して信号が伝送される。そのため、携帯端末300には、コイル302が設けられている。また、信号読取装置400にも、コイル402が設けられている。
例えば、映像信号が携帯端末300からテレビジョン受像機20に伝送される場合の動作について考えてみる。まず、携帯端末300は、ベースバンドプロセッサ110により映像信号をパラレル伝送するためのパラレル信号を生成する。そして、このパラレル信号は、パラレル信号線路202を介してシリアライザ204に伝送される。シリアライザ204は、伝送されてきたパラレル信号をシリアル信号に変換してシリアル信号線路206に伝送する。このとき、シリアル信号に対応する電流信号がコイル302に印加され、コイル302から電磁場が発生する。そして、この電磁場に誘導されて信号読取装置400のコイル402に電流が発生し、この電流によりシリアル信号が復調されるのである。
このように、携帯端末300と信号読取装置400との間の電磁結合を利用して映像信号に対応するシリアル信号が伝送される。もちろん、このシリアル信号は、所定の符号化方式で符号化され、ASK(Amplitude Shift Keying)等の所定の変調方式で変調されてから伝送される。但し、NRZ符号方式で符号化された信号は、直流成分を含んでしまうため、電磁結合を利用して信号伝送するのに適さない。そのため、電磁結合による信号伝送には、符号化された信号に直流成分を含まないマンチェスター符号方式等が利用される。
図4Aの例で言えば、シリアライザ204により、シリアル信号がマンチェスター符号方式で符号化され、電磁結合を利用して伝送される。この場合、信号読取装置400の側においても、当然に、マンチェスター符号方式による復号に対応している。従って、信号読取装置400は、符号化信号を受信してシリアル信号に復号した後、そのシリアル信号をパラレル信号に変換してテレビジョン受像機20等に出力する。マンチェスタ符号では、“1”が“10”として、“0”が“01”として伝送されるため、単純に“1”“0”で伝送する方式に比べて伝送速度が2倍かかってしまう。しかしながら、マンチェスター符号は直流成分を含まず、クロックの抽出が容易であるため、電磁結合を利用した信号伝送に適している。
ところで、携帯端末300と信号読取装置400とは、図4Bに示すように近接された際に信号伝送が実現される。このような形態による通信のことを非接触通信と呼ぶ場合がある。図4Bの例では、携帯端末300の表示部102が開いた状態で載置されているが、表示部102が閉じた状態で載置されてもよい。通常、携帯端末300の表示部102が閉じられると、液晶部104への通電がオフになる場合が多いため、節電になる。このとき、閉じた状態でも外部出力へのデータ伝送が可能なモード設定がされる。
ここで、図5を参照しながら、携帯端末300の機能構成について簡単に説明する。図5は、携帯端末300の機能構成の一例を示す説明図である。但し、図5は、シリアライザ204、及びデシリアライザ208の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末300が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末200と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
図5に示すように、シリアライザ204は、P/S変換部232と、エンコーダ234と、LVDSドライバ236と、PLL部238と、タイミング制御部240と、ドライバ332とにより構成される。
図5に示すように、シリアライザ204には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ204に入力されたパラレル信号は、P/S変換部232によりシリアル信号に変換される。P/S変換部232により変換されたシリアル信号は、エンコーダ234に入力される。エンコーダ234は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、マンチェスター符号方式で符号化してLVDSドライバ236、及びドライバ332に入力する。LVDSドライバ236は、入力されたシリアル信号をLVDSによる差動伝送方式でデシリアライザ208に伝送する。一方、ドライバ332は、コイル302による電磁結合を利用して、入力されたシリアル信号を信号読取装置400に伝送する。
一方、シリアライザ204に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部238に入力される。PLL部238は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部232、及びタイミング制御部240に入力する。タイミング制御部240は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ234によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
図5に示すように、デシリアライザ208は、主に、LVDSレシーバ252と、デコーダ254と、S/P変換部256と、クロック再生部258と、PLL部260と、タイミング制御部262とにより構成される。
図5に示すように、デシリアライザ208には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ204からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、LVDSレシーバ252により受信される。LVDSレシーバ252により受信されたシリアル信号は、デコーダ254、及びクロック再生部258に入力される。デコーダ254は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部256に入力する。S/P変換部256は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部256で変換されたパラレル信号は、液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部258は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部260を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部258により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ254、及びタイミング制御部262に入力される。タイミング制御部262は、クロック再生部258から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部262に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、ベースバンドプロセッサ110からシリアライザ204に入力されたパラレル信号(P−DATA)、及びパラレル信号用クロック(P−CLK)は、シリアル信号に変換されてデシリアライザ208に伝送される。そして、入力されたシリアル信号は、デシリアライザ208により元のパラレル信号、及びパラレル信号用クロックに復元され、液晶部104に出力される。
次に、図6を参照しながら、信号読取装置400の機能構成について簡単に説明する。図6は、信号読取装置400の機能構成の一例を示す説明図である。
図6に示すように、信号読取装置400は、主に、コイル402と、差動レシーバ432と、増幅器434と、デコーダ436と、S/P変換部438と、インターフェース440と、クロック再生部442と、PLL部444と、タイミング制御部446とにより構成される。
上記の通り、信号読取装置400には、携帯端末300から電磁結合を利用してシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、コイル402を用いて差動レシーバ432により受信される。差動レシーバ432は、受信したシリアル信号を増幅器434に入力する。増幅器434は、電磁結合による信号伝送により低下したシリアル信号の信号レベルを増幅するために設けられる。増幅器434により増幅されたシリアル信号は、デコーダ436、及びクロック再生部442に入力される。
デコーダ436は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部438に入力する。S/P変換部438は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部438で変換されたパラレル信号は、インターフェース440に入力される。
一方、クロック再生部442は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部444を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部442により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ436、及びタイミング制御部446に入力される。タイミング制御部446は、クロック再生部442から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部446に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、インターフェース440に入力される。
インターフェース440は、入力されたパラレル信号と、パラレル信号用クロックとを外部出力機器に適合する信号に変換して出力する。例えば、インターフェース440は、入力されたパラレル信号をアナログRGB信号やDVI信号(Digital Visual Interface signal)に変換してカーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等に出力する。
以上、携帯端末300、及び信号読取装置400の機能構成について説明した。このような機能があることで、ユーザは、携帯端末300を信号読取装置400の上に載置するだけで簡単に映像等を外部表示装置に出力することが可能になる。そのため、携帯端末300の映像等を大きな画面に出力することが可能になる。その結果、携帯端末300を単なる個人用の通信装置等として利用する用途に加え、例えば、その携帯端末300を多人数で利用するテレビ電話として機能させることが可能になる。
(一般的なマンチェスタ符号について)
続いて、図7〜図9を参照し、一般的なマンチェスタ符号について説明する。マンチェスタ符号においては、図7に示したように、ビット値「0」については信号レベルがハイレベルからローレベルへ遷移する信号で表現され、ビット値「1」については信号レベルがローレベルからハイレベルへ遷移する信号で表現される。したがって、例えば「0,1,1,1,1,0,0,1,1,1,1,0,0,0,0,1」というビット列は、マンチェスタ符号により、図8に示した信号で表現される。
このようなマンチェスタ符号により得られる信号の周波数スペクトルを図9に示した。図9に示したように、マンチェスタ符号により得られる信号は、DC成分を含まない、クロック成分を含む、狭い周波数帯域にエネルギーが集中しない、などの利点を有する。
しかし、上述してきたように、シリアル信号として送信されるデータは、例えば映像の高精細化に伴い増大しつつある。そこで、当該事情を一着眼点にして本実施形態にかかる携帯端末500を創作するに至った。本実施形態にかかる携帯端末500によれば、直流成分の発生を抑制しつつ、マンチェスタ符号によりデータ伝送量を増大することが可能である。以下、このような携帯端末500について詳細に説明する。
〔2〕第1の実施形態の詳細な説明
図10は、本発明の第1の実施形態にかかる携帯端末500(信号処理システム)の構成を示した機能ブロック図である。以下では、携帯端末500が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末300と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
(シリアライザについて)
図10に示したように、シリアライザ204(信号処理装置)は、P/S変換部232と、エンコーダ234(生成部)と、LVDSドライバ236と、PLL部238と、タイミング制御部240と、ドライバ332と、重畳部532とにより構成される。重畳部532は、信号重畳部の一例である。
図10に示したように、シリアライザ204には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ204に入力されたパラレル信号は、P/S変換部232によりシリアル信号に変換される。P/S変換部232により変換されたシリアル信号は、エンコーダ234に入力される。エンコーダ234は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、マンチェスター符号方式等の直流成分の無い(又は少ない)方式で符号化してLVDSドライバ236、及びドライバ332に入力する。
LVDSドライバ236は、入力されたシリアル信号をLVDSにして重畳部532に入力する。重畳部532は、LVDSドライバ236から入力された信号を電源ラインに重畳させてデシリアライザ208に伝送する。例えば、重畳部532は、信号をコンデンサで、電源をチョークコイルで結合させる。尚、電源ラインには、例えば、伝送線路として同軸ケーブルが用いられる。また、この電源ラインは、操作部108から表示部102に電源を供給するために設けられた線路である。一方、ドライバ332は、コイル302による電磁結合を利用して、入力されたシリアル信号を信号読取装置400に伝送する。
ところで、シリアライザ204に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部238に入力される。PLL部238は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部232、及びタイミング制御部240に入力する。タイミング制御部240は、入力されるシリアル信号用クロック(以下、単にクロック信号と称する。)に基づいてエンコーダ234によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
このようなシリアライザ204は、エンコーダ234によるシリアル信号のエンコードにより、デシリアライザへのデータ伝送量の増大を図ることができる。以下、図11〜図18を参照し、当該エンコーダ234によるシリアル信号(データ信号)のエンコードついて詳細に説明する。
図11は、エンコーダ234により生成される信号波形を示した説明図である。図11に示したように、エンコーダ234は、ハイレベルおよびローレベルの双方について複数の異なる信号レベルを生成可能であり、複数の信号レベルを選択的に利用することにより効率的なエンコードを行なうことができる。
具体的には、エンコーダ234は、あるビットaが「0」である場合にはハイレベルからローレベルへ遷移する信号波形を選択し、ビットaが「1」である場合にはローレベルからハイレベルへ遷移する信号波形を選択する。さらに、エンコーダ234は、ビットbの大きさに基づいて前半(遷移前)の振幅レベルを選択し、ビットcの大きさに基づいて後半(遷移後)の振幅レベルを選択する。そして、エンコーダ234は、選択した信号波形、および振幅レベルを有する信号を生成して出力する。図12に、このような信号の生成を実現可能なエンコーダ234の詳細な構成例を示す。
図12は、エンコーダ234の構成例を示した説明図である。図12に示したように、エンコーダ234は、選択部506と、利得制御部508と、AMP510と、を備える。
選択部506は、ビットaが入力され、ビットaの値に基づいて信号波形(波形パターン)を選択する。具体的には、選択部506は、ビットaが「0」である場合にはハイレベルからローレベルへ遷移する信号波形(502)を選択し、ビットaが「1」である場合にはローレベルからハイレベルへ遷移する信号波形(504)を選択する。そして、選択部506は、選択した信号波形をAMP510へ出力する。
利得制御部508は、ビットbおよびビットcが入力され、AMP510における利得をビットbおよびビットcの値に応じた利得に制御するための制御信号を出力する。例えば、利得制御部508は、ビットbの値が「1」である場合、前半の振幅レベルを、ビットbの値が「0」である場合より大きな振幅レベルに制御するための制御信号を出力する。同様に、利得制御部508は、ビットcの値が「1」である場合、後半の振幅レベルを、ビットcの値が「0」である場合より大きな振幅レベルに制御するための制御信号を出力する。
なお、タイミング制御部240は、PLL部238から入力されるクロック信号に基づき、信号波形の前半であるか後半であるかを示す信号を生成し、選択部506および利得制御部508に出力する。選択部506および利得制御部508は、タイミング制御部240から入力される信号により信号波形の前半であるか後半であるかを把握することにより上記機能を実現することできる。
AMP510は、選択部506から入力された信号波形を、利得制御部508から入力される制御信号に基づいて増幅して出力する。こうしてエンコーダ234から出力される信号の具体例を図13に示す。
図13は、エンコーダ234から出力される信号の具体例を示した説明図である。図13に示したように、タイミング制御部240は、クロック信号に同期して、信号波形の前半であるか後半であるかを示す信号(前半/後半信号)を生成する。なお、図13においては、信号レベルがハイレベルである期間が前半に該当し、ローレベルである期間が後半に該当する例を示している。
また、図13には、まず、ビットa「0」、ビットb「1」、ビットc「0」が入力された例を示している。この場合、選択部506は、ビットaが「0」であるため、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形を選択する。また、利得制御部508は、ビットbが「1」であり、ビットcが「0」であるため、前半の利得を高利得に制御し、後半の利得を低利得に制御する制御信号を生成する。その結果、図13に示したように、AMP510により、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形で、前半の振幅レベルが「2」(高利得)であって、後半の振幅レベルが「1」(低利得)である信号が出力される。なお、図13には、以降、ビットa「1」、ビットb「1」、ビットc「1」が入力され、さらにビットa「0」、ビットb「0」、ビットc「1」が入力された場合にエンコーダ234から出力される信号を示している。
図14に、エンコーダ234から出力されるより現実的な信号波形例を示す。図14に示したように、最初の周期の信号波形は、ハイレベルからローレベルへ遷移しており、前半の振幅レベルが「2」であり、後半の振幅レベルも「2」であるため、ビットa「0」、ビットb「1」、ビットc「1」を表現したものである。
ここで、図15に、NRZ符号方式により得られる信号の周波数スペクトルを示す。図15に示したように、NRZ符号方式は、DC成分を多く含むため、直流オフセット値の変動の影響を強く受けてしまう点で不利であった。これに対し、本実施形態にかかるエンコーダ234により出力される信号の周波数スペクトルは、図16に示したように、NRZ符号方式よりDC成分が低減されることが確認できる。このため、本実施形態にかかるエンコーダ234により出力される信号を、ハイパスフィルタなどを用いててDC成分をカットしても、図17および図18に示すように、多少の歪みが生じるものの、復号のために十分な信号波形を維持することができる。なお、図17は本実施形態にかかるエンコーダ234により出力された信号の波形を、図18は図17に示した波形を有する信号をハイパスフィルタに通して得られた信号の波形を示している。
(デシリアライザについて)
以上、図10〜図18を参照してシリアライザ204について詳細に説明した。続いて、図10および図19〜図23を参照し、デシリアライザ208について詳細に説明する。
図10に示したように、デシリアライザ208(信号処理装置)は、主に、LVDSレシーバ252と、デコーダ254と、S/P変換部256と、クロック再生部258と、PLL部260と、タイミング制御部262と、分離部552とにより構成される。尚、分離部552は、信号分離部の一例である。
図10に示したように、デシリアライザ208には、電源ライン(同軸ケーブル)を通じて電源とシリアル信号(入力信号)とが重畳された信号が伝送される。そして、当該信号は、分離部552によりシリアル信号と電源とに分離される。例えば、分離部552は、コンデンサで直流成分をカットしてシリアル信号を取り出し、チョークコイルで高周波成分をカットして電源を取り出す。分離部552により分離されたシリアル信号は、LVDSレシーバ252により受信される。
LVDSレシーバ252により受信されたシリアル信号は、デコーダ254、及びクロック再生部258に入力される。デコーダ254は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式等で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部256に入力する。S/P変換部256は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部256で変換されたパラレル信号は、液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部258は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部260を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部258により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ254、及びタイミング制御部262に入力される。タイミング制御部262は、クロック再生部258から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部262に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
ここで、上記「(シリアライザについて)」において説明した符号方式により符号化されているシリアル信号を復号するデコーダ254の機能を図19〜図23を参照して説明する。
図19は、デコーダ254の構成を示した機能ブロック図である。図19に示したように、デコーダ254は、前半/後半判定部540と、ビットa判定部562と、ビットb判定部564と、ビットc判定部566と、を備える。
前半/後半判定部540は、シリアル信号の信号パターンから、各周期の前半および後半の境界のタイミングを判定し、現在前半であるか後半であるかを示す前半/後半信号を生成する。このような前半/後半判定部540の詳細な構成について図20〜図22を参照して説明する。
図20は、前半/後半判定部540の構成を示した機能ブロック図である。図20に示したように、前半/後半判定部540は、比較器542と、反転回路544と、1ビットカウンタ546と、遅延回路548と、遅延回路550と、論理回路群552と、を備える。
比較器542は、シリアル信号を第1の閾値で2値化して2値化信号を出力する。ここで、第1の閾値は、複数のローレベルのうちで振幅レベルが最低であるローレベルより大きく、複数のハイレベルのうちで振幅レベルが最低であるハイレベルより小さいレベルであってもよい。反転回路544は、クロック信号の極性を反転させる。1ビットカウンタ546は、クロック信号の立ち下り(反転回路544により極性が反転されたクロック信号の立ち上がり)で極性が反転する信号を出力する。遅延回路548は、1ビットカウンタ546から出力される信号を半クロック遅延させることにより前半/後半信号を生成する。このようにして生成される前半/後半信号の具体例を図21を参照して説明する。
図21は、前半/後半信号が生成される様子を示した説明図である。図21に示したように、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである期間は、マンチェスタ符号における1シンボル(周期)の中央を含み、当該期間中に2値化信号の極性が反転することが望まれる。しかし、1ビットカウンタ546が正確に2値化信号に同期していない場合、すなわち、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである期間中に2値化信号の極性が反転しない場合が想定される。このような場合に備え、前半/後半判定部540には遅延回路550および論理回路群552が設けられている。
遅延回路550は、2値化信号を1クロック遅延させる。論理回路群552は、第1の論理演算部554、第2の論理演算部555、第3の論理演算部556、および第4の論理演算部557を備え、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである間に、2値化信号の極性が反転しているか否かを判定する。
より詳細には、第1の論理演算部554は、2値化信号および遅延回路550により遅延された2値化信号の双方がハイレベルである場合にハイレベルの信号を出力する。また、第2の論理演算部555は、2値化信号および遅延回路550により遅延された2値化信号の双方がローレベルである場合にハイレベルの信号を出力する。
そして、第3の論理演算部556は、第1の論理演算部554または第2の論理演算部555から出力される信号の少なくとも一方がハイレベルであった場合、すなわち2値化信号の極性が2クロックにわたって連続した場合ハイレベルの信号を出力する。
第4の論理演算部557は、第3の論理演算部556から出力される信号がハイレベルで、かつ、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである場合にハイレベルの信号を出力する。すなわち、第4の論理演算部557は、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである間に2値化信号の極性が反転しなかった場合にハイレベルの信号を出力する。第4の論理演算部557から出力される信号は1ビットカウンタ546に入力され、1ビットカウンタ546は、ハイレベルである信号が第4の論理演算部557から入力されると、カウンタの動作タイミングをリセットする。このようにして1ビットカウンタ546の動作タイミングがリセットされる具体例を図22を参照して説明する。
図22は、1ビットカウンタ546の動作タイミングがリセットされる様子を示した説明図である。1ビットカウンタ546が正確に2値化信号に同期していない場合、図22に示したように、1ビットカウンタ546から出力される信号がローレベルである間に2値化信号の極性が反転しないという事態が生じる(タイミングt1)。この場合、第4の論理演算部557からハイレベルの信号が1ビットカウンタ546に入力され、1ビットカウンタ546は当該信号に基づいて動作タイミングをリセットする(タイミングt2)。これにより、1ビットカウンタ546の動作タイミングが2値化信号(シリアル信号)と同期していない場合であっても、動作タイミングを正常なタイミングに修正することが可能となっている。
ここで、図19を参照してデコーダ254の説明に戻る。ビットa判定部562は、前半/後半判定部540から前半/後半信号が入力され、前半/後半信号がハイレベルであるシンボルの前半におけるシリアル信号の信号レベルがハイレベル(正)であるかローレベル(負)であるかに基づいてビットaの値を判定する。すなわち、ビットa判定部562は、ビットaの値を、ハイレベルからローレベルへ遷移する信号波形である場合には「0」と判定し、ローレベルからハイレベルへ遷移する信号波形である場合には「1」と判定する第1の判定部として機能する。なお、実際にはビットa判定部562、ビットb判定部564、およびビットc判定部566へクロック信号が入力されるが、図19においては図面の明瞭性の観点から、クロック再生部258から各判定部への矢印を省略している。
ビットb判定部564は、前半/後半判定部540から前半/後半信号が入力され、前半/後半信号がハイレベルであるシンボルの前半におけるシリアル信号の振幅レベルに基づいてビットbの値を判定する。すなわち、ビットb判定部564は、ビットbの値を、シンボルの前半におけるシリアル信号の振幅レベルが高い場合には「1」と判定し、低い場合には「0」と判定する第2の判定部として機能する。
ビットc判定部566は、前半/後半判定部540から前半/後半信号が入力され、前半/後半信号がローレベルであるシンボルの後半におけるシリアル信号の振幅レベルに基づいてビットcの値を判定する。すなわち、ビットc判定部566は、ビットcの値を、シンボルの後半におけるシリアル信号の振幅レベルが高い場合には「1」と判定し、低い場合には「0」と判定する第3の判定部として機能する。
図23は、各ビット判定部によるビット値判定の具体例を示した説明図である。図23に示したように、ビットa判定部562は、前半/後半信号がハイレベルである期間中のクロック信号の立下りにおけるシリアル信号の信号レベルがハイレベルであるかローレベルであるかに基づいてビットaの値を判定する。
また、ビットb判定部564は、前半/後半信号がハイレベルである期間中のクロック信号の立下りにおけるシリアル信号の振幅レベルに応じてビットbの値を判定する。具体的には、ビットb判定部564は、振幅レベルが第2の閾値と第3の閾値の範囲内である「1」である場合にはビットbが「0」であると判定してもよい。また、ビットb判定部564は、振幅レベルが第2の閾値と第3の閾値の範囲外である「2」である場合にはビットbが「1」であると判定してもよい。
同様に、ビットc判定部566は、前半/後半信号がローレベルである期間中のクロック信号の立下りにおけるシリアル信号の振幅レベルに応じてビットcの値を判定する。具体的には、ビットc判定部566は、振幅レベルが第2の閾値と第3の閾値の範囲内である「1」である場合にはビットcが「0」であると判定してもよい。また、ビットc判定部566は、振幅レベルが第2の閾値と第3の閾値の範囲外である「2」である場合にはビットcが「1」であると判定してもよい。
以上説明したように、デシリアライザ208のデコーダ254は、シリアライザ204のエンコーダ234により効率的にエンコードされたシリアル信号を適切にデコードすることが可能である。ただし、上記ではデコーダ254の構成の一例を説明したに過ぎず、本発明はかかるデコーダ254に限定されない。そこで、変形例にかかるデコーダ254’について図24を参照して説明する。
(デコーダの変形例)
図24は、変形例にかかるデコーダ254’の構成を示した機能ブロック図である。図25は、変形例にかかるデコーダ254’によるビット判定の様子を示した説明図である。図24に示したように、変形例にかかるデコーダ254’は、前半/後半判定部540と、ビットa判定部562’と、ビットb判定部564’と、ビットc判定部566’と、絶対値化部570と、閾値判定部572と、を備える。前半/後半判定部540の機能は、「(デシリアライザについて)」で説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
絶対値化部570は、図25に示したようにシリアル信号を第1の閾値で絶対値化して絶対値信号を出力する。そして、当該絶対値化信号は閾値判定部572に入力され、閾値判定部572は、絶対値信号が第3の閾値を上回っている場合にはハイレベルの信号を、第3の閾値を下回っている場合にローレベルの信号を出力する。なお、絶対値化信号には、ビットbの値を表現する部分、およびビットcの値を表現する部分が時間的に交互に含まれている。
ビットa判定部562’は、前半/後半信号がハイレベルである期間中のクロック信号の立下りにおいてシリアル信号を第1の閾値で2値化し、2値化した結果をラッチして出力する。また、ビットb判定部564’は、前半/後半信号がハイレベルである期間中のクロック信号の立下りにおいて、閾値判定部572から入力された信号をラッチして出力する。同様に、ビットc判定部566’は、前半/後半信号がローレベルである期間中のクロック信号の立下りにおいて、閾値判定部572から入力された信号をラッチして出力する。
以上説明したように、変形例にかかるデコーダ254’においては、2つの閾値(第1の閾値および第3の閾値)によりビットa〜cの値を判定できる点で、3つの閾値(第1〜第3の閾値)を用いるデコーダ254より有利である。
〔3〕第2の実施形態の詳細な説明
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。シリアライザ204においてデータ信号にクロック信号を重畳してシリアル信号を出力すると、デシリアライザ208におけるクロック再生が容易となる。クロック信号が重畳されたシリアル信号の周波数スペクトルについて図26を参照して簡単に説明する。
図26は、クロック信号が重畳されたシリアル信号の周波数スペクトルを模式的に示した説明図である。図26に示したように、クロック信号は、データ信号の主波と高調波の間の零点の信号成分を有するように重畳される。しかし、クロック信号は狭帯域の信号であるため、データ信号と同等の振幅を有するクロック信号を重畳すると、特定の周波数においてクロック成分が突出してしまい(スペクトルアナライザにより観測可能)、EMIの観点から好ましくない。そこで、当該事情を一着眼点にして本発明の第2の実施形態を創作するに至った。本発明の第2の実施形態によれば、デシリアライザ208におけるクロック再生を簡易化しつつ、EMIによる悪影響を抑制することができる。以下、このような本発明の第2の実施形態について図27〜図30を参照して説明する。
図27は、本実施形態にかかるシリアライザ204の一部の構成を示した機能ブロック図である。図27に示したように、本実施形態にかかるシリアライザ204は、エンコーダ234と、PLL部238と、LVDSドライバ236と、LPF272と、アッテネータ274(ATT)と、加算器276と、を備える。
PLL部238は、クロック信号を生成し、生成したクロック信号をエンコーダ234およびアッテネータ274へ出力する。エンコーダ234は、例えば「〔2〕第1の実施形態の詳細な説明」において説明した方法によりデータをエンコードする。
LPF272は、エンコーダ234によりエンコードされたデータ信号が入力され、データ信号のうちでクロック周波数帯を含む周波数成分を減衰させる第1の減衰部として機能する。また、アッテネータ274は、クロック信号を所定の信号レベルに減衰する第2の減衰部として機能する。そして、加算器276は、LPF272から出力されたデータ信号、およびアッテネータ274から出力されたクロック信号を合成して出力する。
図28は、加算器276から出力される信号の周波数スペクトルを模式的に示した説明図である。図28に示したように、本実施形態によれば、クロック周波数付近のクロック成分のデータ成分に対するSN比を向上することができる。
図29は、本実施形態にかかるデシリアライザ208の一部の構成を示した機能ブロック図である。本実施形態においてシリアライザ204から入力されるシリアル信号(入力信号)にはデータ信号およびクロック信号が重畳されているため、クロック成分がデータ成分の零点に配されているが、各々が悪影響を及ぼし合わないようにすることが望まれる。
そこで、本実施形態にかかるデシリアライザ208には、図29に示したように、LVDSレシーバ252と、デコーダ254と、BPF284およびAMP286を含むクロック再生部258と、LPF282と、を設けた。
BPF284は、データ信号およびクロック信号が重畳されているシリアル信号から、クロック周波数付近の信号成分を抽出して出力する抽出部として機能する。図30に、BPF284から出力される信号の周波数スペクトルを模式的に示した。図30に示したように、BPF284から出力される信号はデータ成分が大きく減衰されているため、クロック信号がデータ成分により悪影響を受ける場合を抑制することができる。このようにBPF284から出力された信号は、AMP286により増幅され、クロック信号としてデコーダ254へ供給される。
LPF282は、データ信号およびクロック信号が重畳されているシリアル信号から、クロック周波数付近の信号成分を減衰してデータ信号として出力する減衰部として機能する。このようにLPF282から出力されたデータ信号はデコーダ254へ入力され、デコーダ254は、AMP286から入力されるクロック信号を利用し、例えば「〔2〕第1の実施形態の詳細な説明」において説明した方法によりデータ信号をデコードする。
〔4〕まとめ
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、マンチェスタ符号方式を応用し、シンボルの前半および後半の振幅レベルをビット値に対応させることにより、直流成分の発生を抑制しつつ、データ伝送量を増大することができる。また、本発明の第2の実施形態によれば、クロック信号とデータ信号の各々の周波数成分を調整して重畳することにより、デシリアライザ208におけるクロック再生を簡易化しつつ、EMIによる悪影響を抑制することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、マンチェスタ符号の1シンボルで3ビットを表現する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。すなわち、エンコーダ234により多数の振幅レベルの生成機能を実装し、前半の振幅レベルに複数ビットを対応させ、後半の振幅レベルにも複数ビットを対応させることにより、データ伝送量を一層増加させることが可能である。例えば、エンコーダ234により4種の振幅レベルの生成機能を実装し、エンコーダ234は、第1のビット値を信号波形で表現し、前半において4種の振幅レベルのいずれかで第2および第3のビット値を表現し、後半において4種の振幅レベルのいずれかで第4および第5のビット値を表現してもよい。
携帯端末の一構成例を示す説明図である。 携帯端末の一構成例を示す説明図である。 シリアル伝送に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 携帯端末の一構成例を示す説明図である。 携帯端末と信号読取装置との接触状態を示す説明図である。 シリアル伝送に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 シリアル伝送に係る信号読取装置の機能構成例を示す説明図である。 一般的なマンチェスタ符号について示した説明図である。 一般的なマンチェスタ符号について示した説明図である。 マンチェスタ符号により得られる信号の周波数スペクトルを示した説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる携帯端末の構成を示した機能ブロック図である。 エンコーダにより生成される信号波形を示した説明図である。 エンコーダの構成例を示した説明図である。 エンコーダから出力される信号の具体例を示した説明図である。 エンコーダから出力されるより現実的な信号波形例を示した説明図である。 NRZ符号方式により得られる信号の周波数スペクトルを示した説明図である。 第1の実施形態にかかるエンコーダにより出力される信号の周波数スペクトルを示した説明図である。 第1の実施形態にかかるエンコーダにより出力された信号の波形を示した説明図である。 図17に示した波形を有する信号をハイパスフィルタに通して得られた信号の波形を示した説明図である。 デコーダの構成を示した機能ブロック図である。 前半/後半判定部の構成を示した機能ブロック図である。 前半/後半信号が生成される様子を示した説明図である。 1ビットカウンタの動作タイミングがリセットされる様子を示した説明図である。 各ビット判定部によるビット値判定の具体例を示した説明図である。 変形例にかかるデコーダの構成を示した機能ブロック図である。 変形例にかかるデコーダによるビット判定の様子を示した説明図である。 クロック信号が重畳されたシリアル信号の周波数スペクトルを模式的に示した説明図である。 第2の実施形態にかかるシリアライザの一部の構成を示した機能ブロック図である。 加算器から出力される信号の周波数スペクトルを模式的に示した説明図である。 第2の実施形態にかかるデシリアライザの一部の構成を示した機能ブロック図である。 BPFから出力される信号の周波数スペクトルを模式的に示した
符号の説明
100、200、300、500 携帯端末
102 表示部
104 液晶部
204 シリアライザ
206 シリアル信号線路
208 デシリアライザ
232 P/S変換部
234 エンコーダ
238、260 PLL部
240 タイミング制御部
254 デコーダ
256 S/P変換部
258 クロック再生部
262 タイミング制御部
272、282 LPF
274 アッテネータ
276 加算器
284 BPF
506 選択部
508 利得制御部
510、286 AMP
540 前半/後半判定部
562 ビットa判定部
564 ビットb判定部
566 ビットc判定部
570 絶対値化部
572 閾値判定部

Claims (8)

  1. 信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のうちの第1のビット値に応じた信号波形であり、
    遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちの第2のビット値に応じたレベルであり、
    遷移後の信号レベルが、他方のうちの第3のビット値に応じたレベルであるデータ信号を生成する生成部;
    を備える、信号処理装置。
  2. 前記信号処理装置は、
    所定周波数を有するクロック信号を生成するクロック生成部と;
    前記生成部により生成されたデータ信号の前記所定周波数付近の信号成分を減衰させる第1の減衰部と;
    前記クロック信号と前記第1の減衰部により信号成分が減衰されたデータ信号を加算する加算部と;
    をさらに備える、請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記信号処理装置は、前記クロック信号を減衰させる第2の減衰部をさらに備え、
    前記加算部は、前記第1の減衰部により信号成分が減衰されたデータ信号、および前記第2の減衰部により減衰されたクロック信号を加算する、請求項2に記載の信号処理装置。
  4. データ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定する第1の判定部と;
    前記データ信号の遷移前の信号レベルに基づいて第2のビット値を判定する第2の判定部と;
    前記データ信号の遷移後の信号レベルに基づいて第3のビット値を判定する第3の判定部と;
    を備える、信号処理装置。
  5. 前記信号処理装置は、前記データ信号の信号レベルを絶対値化する絶対値化部をさらに備え、
    前記第2の判定部は、前記絶対値化部により絶対値化された遷移前の絶対値レベルに基づいて前記第2のビット値を判定し、
    前記第3の判定部は、前記絶対値化部により絶対値化された遷移後の絶対値レベルに基づいて前記第3のビット値を判定する、請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 所定周波数を有するクロック信号を含む入力信号が入力される入力部と;
    前記入力信号から前記クロック信号を抽出する抽出部と;
    前記入力信号の前記所定周波数付近の信号成分を減衰して前記データ信号として出力する減衰部と;
    を備える、請求項4に記載の信号処理装置。
  7. 信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のうちの第1のビット値に応じた信号波形であり、
    遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちの第2のビット値に応じたレベルであり、
    遷移後の信号レベルが、他方のうちの第3のビット値に応じたレベルであるデータ信号を生成する第1の信号処理装置と;
    前記第1の信号処理装置からのデータ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定する第1の判定部、
    前記データ信号の遷移前の信号レベルに基づいて第2のビット値を判定する第2の判定部、
    前記データ信号の遷移後の信号レベルに基づいて第3のビット値を判定する第3の判定部、
    を有する第2の信号処理装置と;
    を備える、信号処理システム。
  8. 第1のビット値に応じ、信号レベルがハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれかを選択するステップと;
    前記ステップにおいて選択された信号波形を有し、遷移前の信号レベルが、複数のハイレベルまたは複数のローレベルの一方のうちのいずれかのレベルであり、遷移後の信号レベルが他方のうちのいずれかのレベルであるデータ信号を生成するステップと;
    前記データ信号の信号波形が、ハイレベルからローレベルに遷移する信号波形、またはローレベルからハイレベルに遷移する信号波形のいずれであるかに基づいて第1のビット値を判定するステップと;
    前記データ信号の遷移前の信号レベルに基づいて第2のビット値を判定するステップと;
    前記データ信号の遷移後の信号レベルに基づいて第3のビット値を判定するステップと;
    を含む、信号処理方法。





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