JP4548526B2 - 情報処理装置、信号処理方法、及び信号伝送方法 - Google Patents

情報処理装置、信号処理方法、及び信号伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、信号処理方法、及び信号伝送方法に関する。
携帯電話等に代表される携帯端末は、ユーザが操作する操作部分と、情報が表示される表示部分との接続部分に可動部材が用いられていることが多い。例えば、折り畳み式の携帯電話の開閉構造等が代表的なものである。さらに、最近の携帯電話は、通話機能やメール機能の他にも、映像の視聴機能や撮像機能等が搭載されており、ユーザの用途に応じて上記の接続部分が複雑に可動することが求められる。例えば、映像の視聴機能を利用する場合、ユーザは、表示部分を自身の側に向け、視聴に不要な操作部分を収納したいと考えるであろう。このように、携帯電話を通常の電話として利用する場合や、デジタルカメラとして利用する場合、或いは、テレビジョン受像機として利用する場合等において、その用途毎に表示部分の向きや位置を簡単に変更出来る構造が求められている。
ところが、操作部分と表示部分との間の接続部分には、多数の信号線や電力線が配線されている。例えば、表示部分には、数十本の配線がパラレルに接続されている(図1を参照)。そのため、上記のように複雑な動きができる可動部材を接続部分に用いると、こうした配線の信頼性等が著しく低下してしまう。こうした理由から、接続部分の信号線を減らすため、パラレル伝送方式からシリアル伝送方式(図2を参照)に技術がシフトしてきている。もちろん、同様の理由による技術的なシフトは、携帯電話の世界に限らず、複雑な配線が求められる様々な電子機器の世界において生じている。なお、シリアル化する理由としては、上記の他、放射電磁雑音(EMI;Electro Magnetic Interference)を低減したいというものである。
さて、上記のようなシリアル伝送方式においては、伝送データが所定の方式で符号化されてから伝送される。この符号化方式としては、例えば、NRZ(Non Return to Zero)符号方式やマンチェスター符号方式、或いは、AMI(Alternate Mark Inversion)符号方式等が利用される。例えば、下記の特許文献1には、バイポーラ符号の代表例であるAMI符号を利用してデータ伝送する技術が開示されている。また、同文献には、データクロックを信号レベルの中間値で表現して伝送し、受信側で信号レベルに基づいてデータクロックを再生する技術が開示されている。
特開平3−109843号公報
上記の符号化方式のうち、NRZ符号方式の信号は直流成分を含んでしまう。そのため、NRZ符号方式の信号は、電源等の直流成分と一緒に伝送することが難しい。一方、マンチェスター符号方式やAMI符号方式の信号は直流成分を含まない。そのため、電源等の直流成分と一緒に伝送することができる。しかしながら、マンチェスター符号方式やAMI符号方式は、受信側で信号のデータクロックを再生するためにPLL(Phase−Locked Loop)回路が必要になる。そのため、PLL回路が受信側に設けられることで、消費電流量が増大してしまう。また、マンチェスター符号方式は、振幅の立ち上がりと立ち下がりでデータが伝送されるため、データレートの2倍のクロックで伝送する必要がある。その結果、高クロック動作が消費電流の増加を招いてしまう。
こうした問題点に鑑み、直流成分を含まず、かつ、クロック再生時にPLL回路が不要な符号を生成して伝送する技術が開発された。この技術は、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化して伝送するというものである。しかしながら、当該技術により符号化された伝送信号から第1及び第2のビット値を判定するには、何度も閾値判定処理を繰り返す必要がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、直流成分を含まず、かつ、クロック再生時にPLL回路が不要な符号からビット値を復号する際に行う閾値判定処理の回数を低減させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、信号処理方法、及び信号伝送方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、前記信号受信部により受信された信号から前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号を減算するクロック信号減算部と、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値に基づいて前記第1及び第2のビット値を判定して前記入力データを復号する入力データ復号部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、前記信号受信部により受信された信号は、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算したものであってもよい。
また、前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅中央値を閾値に持つコンパレータであってもよい。
また、前記入力データ復号部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値が閾値L1(0<L1≦A)より大きいか否かを判定する第1のコンパレータと、当該信号の振幅値が閾値L2(−A≦L2<0)より大きいか否かを判定する第2のコンパレータと、を有し、前記第1及び第2のコンパレータによる判定結果の組み合わせに応じて前記第1又は第2のビット値を判定して前記入力データを復号するものであってもよい。
また、上記の情報処理装置は、互いに異なる第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して伝送する信号伝送部をさらに備えていてもよい。
また、前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号の振幅値を前記n*Aに調整する振幅調整部を含んでいてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号の伝送に用いるクロック信号を生成するクロック信号生成部と、前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を用いて、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化して信号を生成する符号化部と、前記符号化部により生成された信号を第2の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部と、前記第2の情報処理モジュールから伝送された信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された信号から前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を減算するクロック信号減算部と、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値に基づき、互いに異なる第3及び第4のビット値を判定するビット値判定部と、を有する、第1の情報処理モジュールと;前記第1の情報処理モジュールから伝送された信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、前記第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して前記第1の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部と、を有する、第2の情報処理モジュールと;を含む、情報処理装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号が受信される信号受信ステップと、前記信号受信ステップにおいて受信された信号の極性反転が検出されてクロック信号が抽出されるクロック信号抽出ステップと、前記信号受信ステップにおいて受信された信号から前記クロック信号抽出ステップにおいて抽出されたクロック信号が減算されるクロック信号減算ステップと、前記クロック信号減算ステップにおいてクロック信号が減算された信号から前記第1及び第2のビット値が判定されて前記入力データが復号される入力データ復号ステップと、を含む、信号処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の情報処理モジュールにより、信号の伝送に用いるクロック信号が生成されるクロック信号生成ステップと、前記クロック信号生成ステップにおいて生成されたクロック信号を用いて、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値が複数の第1の振幅値で表現され、前記第2のビット値が前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現され、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号が生成される符号化ステップと、前記符号化ステップにおいて生成された信号が第2の情報処理モジュールに伝送される信号伝送ステップと、を含み、前記第2の情報処理モジュールにより、前記第1の情報処理モジュールから伝送された信号が受信される信号受信ステップと、前記信号受信ステップにおいて受信された信号の極性反転が検出されてクロック信号が抽出されるクロック信号抽出ステップと、前記第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値が複数の第3の振幅値で表現され、前記第4のビット値が前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現され、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号が前記クロック信号抽出ステップにおいて抽出されたクロック信号に同期され、前記第1の情報処理モジュールに伝送される信号伝送ステップと、を含み、前記第1の情報処理モジュールにより、前記第2の情報処理モジュールから伝送された信号が受信される信号受信ステップと、前記第2の情報処理モジュールから伝送された信号から前記クロック信号生成ステップにおいて生成されたクロック信号が減算されるクロック信号減算ステップと、前記第1の情報処理モジュールによるクロック信号減算ステップにおいてクロック信号が減算された信号の振幅値に基づき、互いに異なる第3及び第4のビット値が判定されるビット値判定ステップと、を含む、信号伝送方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記の情報処理装置が有する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供されうる。さらに、このプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されうる。
以上説明したように本発明によれば、直流成分を含まず、かつ、クロック再生時にPLL回路が不要な符号からビット値を復号する際に行う閾値判定処理の回数を低減させることが可能になる。その結果、ビット値の符号処理に係る演算負荷を低減させることができる。また、閾値判定に用いられる回路規模を低減させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本発明の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1を参照しながら、パラレル伝送方式を採用した携帯端末等が抱える技術的課題について簡単に説明する。次いで、図2〜図8を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した信号伝送技術が抱える課題について説明する。次いで、図9〜図11を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した信号伝送技術が抱える課題を解決するために考案された新規な信号伝送技術について説明する。
上記の新規な信号伝送技術は、直流成分を含まず、かつ、クロック再生時にPLL回路が不要な符号を用いて信号を伝送する方式に関するものである。本発明の実施形態は、このような符号を用いる場合に、信号からビット値を抽出する際の復号処理を効率化する技術に関するものである。そこで、このような改良技術について説明するに先立ち、図12〜図15を参照しながら、上記の新規な信号伝送方式における復号処理について説明する。
上記の新規な信号伝送方式の技術的特徴を踏まえ、図16〜図19を参照しながら、本発明の一実施形態に係る携帯端末の構成、及び信号処理方法について説明する。さらに、図20を参照しながら、上記改良技術により得られる効果について説明する。次いで、図21、図22を参照しながら、同実施形態の一変形例に係る端末装置の機能構成等について説明する。次いで、同実施形態の技術的思想について纏め、当該技術的思想から得られる作用効果について簡単に説明する。最後に、図23を参照しながら、同実施形態に係る技術が適用される端末装置のハードウェア構成の一例について説明する。
[課題の整理]
まず、本発明の一実施形態に係る技術について詳細な説明をするに先立ち、同実施形態が解決しようとする課題について簡単に纏める。
(パラレル伝送方式について)
まず、図1を参照しながら、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の構成例について簡単に説明する。図1は、パラレル伝送方式を採用した携帯端末100の構成例を示す説明図である。なお、図1には、携帯端末100の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下の説明に係る技術の適用範囲は、携帯電話に限定されるものではない。
図1に示すように、携帯端末100は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD;Liquid Crystal Display)と、接続部106と、操作部108と、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路112とにより構成される。なお、表示部102を表示側(D)、操作部108を本体側(M)と呼ぶ場合がある。また、以下の説明の中で、映像信号が本体側から表示側へと伝送される場合を例に挙げて説明する。もちろん、以下の技術は、これに限定されるものではない。
図1に示すように、表示部102には、液晶部104が設けられている。そして、液晶部104には、パラレル信号線路112を介して伝送された映像信号が表示される。また、接続部106は、表示部102と操作部108とを接続する部材である。この接続部106を形成する接続部材は、例えば、表示部102をZ−Y平面内で180度回転できる構造を有する。また、この接続部材は、X−Z平面内で表示部102が回転可能に形成され、携帯端末100を折り畳みできる構造を有する。なお、この接続部材は、自由な方向に表示部102を可動にする構造を有していてもよい。
ベースバンドプロセッサ110は、携帯端末100の通信制御、及びアプリケーションの実行機能を提供する演算処理部である。ベースバンドプロセッサ110から出力されるパラレル信号は、パラレル信号線路112を通じて表示部102の液晶部104に伝送される。パラレル信号線路112には、多数の信号線が配線されている。例えば、携帯電話の場合、この信号線数nは50本程度である。また、映像信号の伝送速度は、液晶部104の解像度がQVGAの場合、130Mbps程度となる。そして、パラレル信号線路112は、接続部106を通るように配線されている。
つまり、接続部106には、パラレル信号線路112を形成する多数の信号線が配線されている。上記のように、接続部106の可動範囲を広げると、その動きによりパラレル信号線路112に損傷が発生する危険性が高まる。その結果、パラレル信号線路112の信頼性が損なわれてしまう。一方で、パラレル信号線路112の信頼性を維持しようとすると、接続部106の可動範囲が制約されてしまう。こうした理由から、接続部106を形成する可動部材の自由度、及びパラレル信号線路112の信頼性を両立させる目的で、シリアル伝送方式が携帯電話等に採用されることが多くなってきている。また、放射電磁雑音(EMI)の観点からも、伝送線路のシリアル化が進められている。
(シリアル伝送方式について)
そこで、図2を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の構成例について簡単に説明する。図2は、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の構成例を示す説明図である。なお、図2には、携帯端末130の一例として携帯電話が模式的に描画されている。しかし、以下の説明に係る技術の適用範囲は、携帯電話に限定されるものではない。また、図1に示したパラレル伝送方式の携帯端末100と実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
図2に示すように、携帯端末130は、主に、表示部102と、液晶部104(LCD)と、接続部106と、操作部108と、ベースバンドプロセッサ110(BBP)と、パラレル信号線路132、140と、シリアライザ134と、シリアル信号線路136と、デシリアライザ138とにより構成される。
携帯端末130は、上記の携帯端末100とは異なり、接続部106に配線されたシリアル信号線路136を通じてシリアル伝送方式により映像信号を伝送している。そのため、操作部108には、ベースバンドプロセッサ110から出力されたパラレル信号をシリアル化するためのシリアライザ134が設けられている。一方、表示部102には、シリアル信号線路136を通じて伝送されるシリアル信号をパラレル化するためのデシリアライザ138が設けられている。
シリアライザ134は、ベースバンドプロセッサ110から出力され、かつ、パラレル信号線路132を介して入力されたパラレル信号をシリアル信号に変換する。シリアライザ134により変換されたシリアル信号は、シリアル信号線路136を通じてデシリアライザ138に入力される。そして、デシリアライザ138は、入力されたシリアル信号を元のパラレル信号に復元し、パラレル信号線路140を通じて液晶部104に入力する。
シリアル信号線路136には、例えば、NRZ符号方式で符号化されたデータ信号が単独で伝送されるか、或いは、データ信号とクロック信号とが一緒に伝送される。シリアル信号線路136の配線数kは、図1の携帯端末100が有するパラレル信号線路112の配線数nよりも大幅に少ない(1≦k≪n)。例えば、配線数kは、数本程度まで削減することができる。そのため、シリアル信号線路136が配線される接続部106の可動範囲に関する自由度は、パラレル信号線路112が配線される接続部106に比べて非常に大きいと言える。同時に、シリアル信号線路136の信頼性も高いと言える。なお、シリアル信号線路136を流れるシリアル信号には、通常、LVDS(Low Voltage Differential Signal)等の差動信号が用いられる。
(機能構成)
ここで、図3を参照しながら、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の機能構成について説明する。図3は、シリアル伝送方式を採用した携帯端末130の機能構成の一例を示す説明図である。但し、図3は、シリアライザ134、及びデシリアライザ138の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。
(シリアライザ134)
図3に示すように、シリアライザ134は、P/S変換部152と、エンコーダ154と、LVDSドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160とにより構成される。
図3に示すように、シリアライザ134には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ134に入力されたパラレル信号は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ154に入力される。エンコーダ154は、シリアル信号にヘッダ等を付加してLVDSドライバ156に入力する。LVDSドライバ156は、入力されたシリアル信号をLVDSによる差動伝送方式でデシリアライザ138に伝送する。
一方、シリアライザ134に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ154によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
(デシリアライザ138)
図3に示すように、デシリアライザ138は、主に、レシーバ172と、デコーダ174と、S/P変換部176と、クロック再生部178と、PLL部180と、タイミング制御部182とにより構成される。
図3に示すように、デシリアライザ138には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ134からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、レシーバ172により受信される。レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ174、及びクロック再生部178に入力される。デコーダ174は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、S/P変換部176に入力する。S/P変換部176は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレル信号は液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部178は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部180を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部178により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ174、及びタイミング制御部182に入力される。タイミング制御部182は、クロック再生部178から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、ベースバンドプロセッサ110からシリアライザ134に入力されたパラレル信号(P−DATA)、及びパラレル信号用クロック(P−CLK)は、シリアル信号に変換されてデシリアライザ138に伝送される。そして、入力されたシリアル信号は、デシリアライザ138により元のパラレル信号、及びパラレル信号用クロックに復元され、液晶部104に出力される。
以上説明した携帯端末130のように、パラレル信号をシリアル信号に変換して伝送することにより、その伝送線路がシリアル化される。その結果、シリアル信号線路が配置される部分の可動範囲が拡大し、表示部102の配置に関する自由度が向上する。そのため、例えば、携帯端末130を利用してテレビジョン放送等を視聴する場合において、表示部102の配置がユーザから見て横長になるように携帯端末130を変形させることができるようになる。こうした自由度の向上に伴い、携帯端末130の用途が広がり、通信端末としての各種機能に加えて、映像や音楽の視聴等、様々な利用形態が生まれている。
このような背景の中、携帯端末130の液晶部104は、より繊細な表示を可能にすべく高密度化しており、細かい文字や映像で多くの情報が表示されるようになってきている。ところが、こうした細かい文字や映像は、ユーザにとって見難いものである。そこで、携帯端末130の液晶部104に表示される文字や映像等を外部に設置されたテレビジョン受像機やディスプレイ装置等の大きな画面に出力したいというユーザの要望がある。こうした要望を受け、図4Aに示す携帯端末190のような出力形態が提案されている。以下、この出力形態について簡単に説明する。
(応用例1:電磁結合を利用した外部出力方式)
まず、図4Aを参照する。図4Aは、電磁結合を利用して映像等のデータを外部出力機器に伝送することが可能な携帯端末190の構成例を示す説明図である。外部出力機器としては、例えば、カーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等がある。その他にも、パーソナルコンピュータのディスプレイ装置やスクリーンに映像を投影するプロジェクタ等も外部出力機器の例に含まれる。
これらの外部出力機器に映像等のデータを伝送するために、例えば、図4Aに示すような信号読取装置200が利用される。信号読取装置200は、例えば、カーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等に接続されているか、或いは、これらの機器に内蔵される。携帯端末190と信号読取装置200との間では、電磁結合を利用して信号が伝送される。そのため、携帯端末190には、コイル192が設けられている。また、信号読取装置200にも、コイル202が設けられている。
例えば、映像信号が携帯端末190からテレビジョン受像機20に伝送される場合の動作について考えてみる。まず、携帯端末190は、ベースバンドプロセッサ110により映像信号をパラレル伝送するためのパラレル信号を生成する。そして、このパラレル信号は、パラレル信号線路132を介してシリアライザ134に伝送される。シリアライザ134は、伝送されてきたパラレル信号をシリアル信号に変換してシリアル信号線路136に伝送する。このとき、シリアル信号に対応する電流信号がコイル192に印加され、コイル192から電磁場が発生する。そして、この電磁場に誘導されて信号読取装置200のコイル202に電流が発生し、この電流に基づいてシリアル信号が復調されるのである。
このように、携帯端末190と信号読取装置200との間の電磁結合を利用して映像信号に対応するシリアル信号が伝送される。もちろん、このシリアル信号は、所定の符号化方式で符号化され、ASK(Amplitude Shift Keying)等の所定の変調方式で変調されてから伝送される。但し、NRZ符号方式で符号化された信号は、直流成分を含んでしまうため、電磁結合を利用して信号伝送するのに適さない。そのため、電磁結合による信号伝送には、符号化された信号に直流成分を含まないマンチェスター符号方式等が利用される。
図4Aの例で言えば、シリアライザ134により、シリアル信号がマンチェスター符号方式で符号化され、電磁結合を利用して伝送される。この場合、信号読取装置200の側においても、当然に、マンチェスター符号方式による復号に対応している。従って、信号読取装置200は、符号化信号を受信してシリアル信号に復号した後、そのシリアル信号をパラレル信号に変換してテレビジョン受像機20等に出力する。マンチェスター符号では、“1”が“10”として、“0”が“01”として伝送されるため、単純に“1”“0”で伝送する方式に比べて伝送速度が2倍かかってしまう。しかしながら、マンチェスター符号は直流成分を含まず、クロックの抽出が容易であるため、電磁結合を利用した信号伝送に適している。
ところで、携帯端末190と信号読取装置200とは、図4Bに示すように近接されることで信号伝送が行われる。このような形態による通信のことを非接触通信と呼ぶ場合がある。図4Bの例では、携帯端末190の表示部102が開いた状態で載置されているが、表示部102が閉じた状態で載置されてもよい。通常、携帯端末190の表示部102が閉じられると、液晶部104への通電がオフになる場合が多いため、節電になる。このとき、閉じた状態でも外部出力へのデータ伝送が可能なモード設定がされる。
(機能構成:携帯端末190)
ここで、図5を参照しながら、携帯端末190の機能構成について簡単に説明する。図5は、携帯端末190の機能構成の一例を示す説明図である。但し、図5は、シリアライザ134、及びデシリアライザ138の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末190が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末130と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
(シリアライザ134)
図5に示すように、シリアライザ134は、P/S変換部152と、エンコーダ154と、LVDSドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160と、ドライバ194とにより構成される。
図5に示すように、シリアライザ134には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ134に入力されたパラレル信号は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ154に入力される。
エンコーダ154は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、マンチェスター符号方式で符号化してLVDSドライバ156、及びドライバ194に入力する。LVDSドライバ156は、入力されたシリアル信号をLVDSによる差動伝送方式でデシリアライザ138に伝送する。一方、ドライバ194は、コイル192による電磁結合を利用して、入力されたシリアル信号を信号読取装置200に伝送する。
一方、シリアライザ134に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ154によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
(デシリアライザ138)
図5に示すように、デシリアライザ138は、主に、レシーバ172と、デコーダ174と、S/P変換部176と、クロック再生部178と、PLL部180と、タイミング制御部182とにより構成される。
図5に示すように、デシリアライザ138には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ134からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、レシーバ172により受信される。レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ174、及びクロック再生部178に入力される。デコーダ174は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部176に入力する。S/P変換部176は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレル信号は、液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部178は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部180を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部178により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ174、及びタイミング制御部182に入力される。タイミング制御部182は、クロック再生部178から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、ベースバンドプロセッサ110からシリアライザ134に入力されたパラレル信号(P−DATA)、及びパラレル信号用クロック(P−CLK)は、シリアル信号に変換されてデシリアライザ138に伝送される。そして、入力されたシリアル信号は、デシリアライザ138により元のパラレル信号、及びパラレル信号用クロックに復元され、液晶部104に出力される。
(機能構成:信号読取装置200)
次に、図6を参照しながら、信号読取装置200の機能構成について簡単に説明する。図6は、信号読取装置200の機能構成の一例を示す説明図である。
図6に示すように、信号読取装置200は、主に、コイル202と、差動レシーバ212と、増幅器214と、デコーダ216と、S/P変換部218と、インターフェース220と、クロック再生部222と、PLL部224と、タイミング制御部226とにより構成される。
上記の通り、信号読取装置200には、携帯端末190から電磁結合を利用してシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、コイル202を用いて差動レシーバ212により受信される。差動レシーバ212は、受信したシリアル信号を増幅器214に入力する。増幅器214は、電磁結合による信号伝送により低下したシリアル信号の信号レベルを増幅するために設けられたものである。増幅器214により増幅されたシリアル信号は、デコーダ216、及びクロック再生部222に入力される。
デコーダ216は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部218に入力する。S/P変換部218は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部218で変換されたパラレル信号は、インターフェース220に入力される。
一方、クロック再生部222は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部224を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部222により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ216、及びタイミング制御部226に入力される。タイミング制御部226は、クロック再生部222から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部226に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、インターフェース220に入力される。
インターフェース220は、入力されたパラレル信号と、パラレル信号用クロックとを外部出力機器に適合する信号形態に変換して出力する。例えば、インターフェース220は、入力されたパラレル信号をアナログRGB信号やDVI信号(Digital Visual Interface signal)に変換してカーナビゲーションシステム10やテレビジョン受像機20等に出力する。
以上、携帯端末190、及び信号読取装置200の機能構成について説明した。このような機能があることで、ユーザは、携帯端末190を信号読取装置200の上に載置するだけで簡単に映像等を外部表示装置に出力することが可能になる。そのため、携帯端末190の映像等を大きな画面に出力することが可能になる。その結果、携帯端末190を単なる個人用の通信装置等として利用する用途に加え、例えば、その携帯端末190を多人数で利用するテレビ電話として機能させることが可能になる。
(応用例2:電源線を利用したデータ伝送方式)
上記の携帯端末190は、符号化方式として直流成分を含まないマンチェスター符号方式を利用している。このように、直流成分を含まない符号化信号は、電源に重畳して伝送することが可能である。そこで、上記の携帯端末190に対し、この電源線伝送方式を応用する技術について説明する。携帯端末230は、この技術を用いた構成例である。
(機能構成)
まず、図7Aを参照しながら、電源線を利用してデータ伝送することが可能な携帯端末230の機能構成について説明する。図7Aは、電源線を利用してデータ伝送することが可能な携帯端末230の機能構成の一例を示す説明図である。但し、図7Aは、シリアライザ134、及びデシリアライザ138の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末230が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末190と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
(シリアライザ134)
図7Aに示すように、シリアライザ134は、P/S変換部152と、エンコーダ154と、LVDSドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160と、ドライバ194と、重畳部232とにより構成される。
図7Aに示すように、シリアライザ134には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ134に入力されたパラレル信号は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ154に入力される。エンコーダ154は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、マンチェスター符号方式等の直流成分の無い(又は少ない)方式で符号化してLVDSドライバ156、及びドライバ194に入力する。
LVDSドライバ156は、入力されたシリアル信号をLVDSにして重畳部232に入力する。重畳部232は、LVDSドライバ156から入力された信号を電源ラインに重畳させてデシリアライザ138に伝送する。例えば、重畳部232は、信号をコンデンサで、電源をチョークコイルで結合させる。なお、電源ラインには、例えば、伝送線路として同軸ケーブルが用いられる。また、この電源ラインは、操作部108から表示部102に電源を供給するために設けられた線路である。一方、ドライバ194は、コイル192による電磁結合を利用して、入力されたシリアル信号を信号読取装置200に伝送する。
ところで、シリアライザ134に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ154によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
(デシリアライザ138)
図7Aに示すように、デシリアライザ138は、主に、レシーバ172と、デコーダ174と、S/P変換部176と、クロック再生部178と、PLL部180と、タイミング制御部182と、分離部234とにより構成される。
図7Aに示すように、デシリアライザ138には、電源ライン(同軸ケーブル)を通じて電源とシリアル信号とが重畳された信号が伝送される。この重畳信号の周波数スペクトラムは、図7Bのようになる。図7Bに示すように、マンチェスター符号の周波数スペクトラムは、直流成分を持たないので、電源(DC)と一緒に伝送できることが分かる。
再び図7Aを参照する。上記の重畳信号は、分離部234によりシリアル信号と電源とに分離される。例えば、分離部234は、コンデンサで直流成分をカットしてシリアル信号を取り出し、チョークコイルで高周波成分をカットして電源を取り出す。分離部234により分離されたシリアル信号は、レシーバ172により受信される。
レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ174、及びクロック再生部178に入力される。デコーダ174は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、マンチェスター符号方式等で符号化されたシリアル信号を復号してS/P変換部176に入力する。S/P変換部176は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレル信号は、液晶部104に出力される。
一方、クロック再生部178は、外部から入力されるリファレンスクロックを参照し、内蔵するPLL部180を用いてシリアル信号用クロックからパラレル信号用クロックを再生する。クロック再生部178により再生されたパラレル信号用クロックは、デコーダ174、及びタイミング制御部182に入力される。タイミング制御部182は、クロック再生部178から入力されたパラレル信号用クロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、上記の携帯端末230は、電源とシリアル信号(映像信号等)とを同軸ケーブル1本で伝送することができる。そのため、操作部108と表示部102との間を繋ぐ配線は1本だけとなり、表示部102の可動性が向上し、複雑な形状に携帯端末230を変形させることが可能になる。その結果、携帯端末230の用途が広がると共に、ユーザの利便性が向上する。
(課題の整理1)
上記の通り、操作部108と表示部102との相対的な位置関係を自由に変化させるには、上記の携帯端末100のようにパラレル伝送方式には不都合があった。そこで、上記の携帯端末130のように、シリアライザ134、及びデシリアライザ138を設けることで、映像信号等のシリアル伝送を可能にし、表示部102の可動範囲を広げた。さらに、液晶部104に表示される文字や映像等の大きさが小さいことでユーザの利便性が低下してしまうという問題に対し、携帯端末190のように電磁結合を利用して外部の大画面出力を可能にして、この問題を解決した。さらに、携帯端末190で利用される符号化方式の特性を生かして、電源ラインに信号を重畳させて伝送する方式を用いて表示部102の可動性をさらに向上させた。
ところが、図3、図5、図6、図7Aに示すように、携帯端末130、190、230、及び信号読取装置200において、受信したシリアル信号のクロックを再生するためにPLL部180、222(以下、PLL)が用いられていた。このPLLは、マンチェスター符号方式等により符号化された信号からクロックを抽出するために必要なものである。しかしながら、PLL自体の電力消費量が少なくないため、PLLを設けることにより、その分だけ携帯端末130、190、230、及び信号読取装置200の消費電力が大きくなってしまう。こうした電力消費量の増大は、携帯電話等の小さな装置にとって非常に大きな問題となる。
こうした問題を背景に、デシリアライザ138、及び信号読取装置200の側でPLLを設けずに済むような技術が求められている。そこで、このような技術的課題に鑑み、直流成分を含まず、かつ、クロック再生時にPLL回路が不要な符号を用いて信号を伝送する新規な信号伝送方式が考案された。以下の説明において、この信号伝送方式のことを単に新方式と呼ぶ場合がある。
<基盤技術:新方式について>
以下、直流成分を含まず、かつ、PLLを利用せずにクロックを再生することが可能な符号により信号を伝送する新規な信号伝送方式(新方式)について説明する。まず、新方式の符号化方法を説明する上で基本となるAMI(Alternate Mark Inversion)符号について簡単に説明する。その後、新方式に係る携帯端末300の機能構成、及び符号化方法について説明する。
(AMI符号の信号波形について)
まず、図8を参照しながら、AMI符号の信号波形、及びその特徴について簡単に説明する。図8は、AMI符号の信号波形の一例を示す説明図である。但し、以下の説明において、Aは任意の正数であるとする。
AMI符号は、データ0を電位0で表現し、データ1を電位A又は−Aで表現する符号である。但し、電位Aと電位−Aとは交互に繰り返される。つまり、電位Aでデータ1が表現された後、次にデータ1が現れた場合、そのデータ1は電位−Aで表現されるというものである。このように、極性反転を繰り返してデータが表現されるため、AMI符号には直流成分が含まれない。なお、AMI符号と同じ種類の特性を持つ符号としては、例えば、PR(1,−1)、PR(1,0,−1)、PR(1,0,…,−1)等で表現されるパーシャル・レスポンス方式がある。このように極性反転を利用した伝送符号はバイポーラ符号と呼ばれる。また、ダイコード方式等も利用可能である。ここでは、デューティ100%のAMI符号を例に挙げて説明する。
図8には、ビット間隔T1、T2、…、T14のAMI符号が模式的に記載されている。図中において、データ1は、ビット間隔T2、T4、T5、T10、T11、T12、T14に現れている。ビット間隔T2において電位Aである場合、ビット間隔T4では電位−Aとなる。また、ビット間隔T5では電位Aとなる。このように、データ1に対応する振幅は、プラスとマイナスとが交互に反転する。これが上記の極性反転である。
一方、データ0に関しては全て電位0で表現される。こうした表現によりAMI符号は直流成分を含まないが、図8のビット間隔T6、…、T9に見られるように電位0が連続することがある。このように電位0が連続すると、PLLを用いずに、この信号波形からクロック成分を取り出すことが難しい。そこで、新方式においては、AMI符号(及びこれと同等の特性を有する符号)にクロック成分を含ませて伝送する技術が用いられている。
(機能構成)
ここで、図9を参照しながら、新方式に係る携帯端末300の機能構成について説明する。図9は、新方式に係る携帯端末300の機能構成例を示す説明図である。但し、図9は、シリアライザ134、及びデシリアライザ138の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末300が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末190と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
(シリアライザ134)
図9に示すように、シリアライザ134は、P/S変換部152と、LVDSドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160と、ドライバ194と、エンコーダ312とにより構成される。上記の携帯端末190との主な相違点はエンコーダ312の機能にある。
図9に示すように、シリアライザ134には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ134に入力されたパラレル信号は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ312に入力される。エンコーダ312は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、所定の符号化方式で符号化する。
ここで、図10を参照しながら、エンコーダ312における符号化信号の生成方法について説明する。図10は、新方式に係る符号化方法の一例を示す説明図である。なお、図10には、AMI符号をベースとする符号の生成方法が記載されている。但し、新方式はこれに限定されず、AMI符号と同様の特性を有する符号に対しても同様に適用される。例えば、バイポーラ符号やパーシャル・レスポンス方式の符号等にも適用できる。
図10の(C)に示された信号が新方式の符号化方法で符号化された信号である。この信号は、データ1を複数の電位A1(−1、−3、1、3)で表現し、データ0を電位A1とは異なる複数の電位A2(−2、2)で表現したものである。但し、この信号は、極性反転するように構成されており、さらに、連続して同じ電位とならないように構成されている。例えば、ビット間隔T6、…、T9においてデータ0が続く区間を参照すると、電位が−2、2、−2、2となっている。このような符号を利用することで、同じデータ値が連続して現れても、立ち上がり、立ち下がりの両エッジを検出してクロック成分を再生することが可能になる。
さて、エンコーダ312は、上記のような符号を生成するため、加算器ADDを備えている。図10に示すように、エンコーダ312は、例えば、入力されたシリアル信号をAMI符号(A)に符号化して加算器ADDに入力する。さらに、エンコーダ312は、AMI符号の伝送速度Fbの半分の周波数(2/Fb)を持つクロック(B)を生成して加算器ADDに入力する。但し、クロックの振幅は、AMI符号のN倍(N>1;図10の例ではN=2)とする。そして、エンコーダ312は、加算器ADDによりAMI符号とクロックとを加算して符号(C)を生成する。このとき、AMI符号とクロックとは同期され、エッジを揃えて加算される。
再び図9を参照する。エンコーダ312により符号化されたシリアル信号は、LVDSドライバ156、及びドライバ194に入力される。LVDSドライバ156は、入力されたシリアル信号をLVDSによる差動伝送方式でデシリアライザ138に伝送する。一方、ドライバ194は、コイル192による電磁結合を利用して、入力されたシリアル信号を信号読取装置200に伝送する。なお、信号読取装置200に信号を伝送するための構成要素は、実施の態様に応じて適宜省略されてもよい。
一方、シリアライザ134に入力されたパラレル信号用クロックは、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロックからシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ312によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
(デシリアライザ138)
図9に示すように、デシリアライザ138は、主に、レシーバ172と、S/P変換部176と、タイミング制御部182と、クロック検出部332と、デコーダ334とにより構成される。上記の携帯端末190との主な相違点は、PLLを持たないクロック検出部332にある。
図9に示すように、デシリアライザ138には、LVDSによる差動伝送方式でシリアライザ134からシリアル信号が伝送される。このシリアル信号は、レシーバ172により受信される。レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ334、及びクロック検出部332に入力される。デコーダ334は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、エンコーダ312が用いた符号化方式に従って符号化されたシリアル信号を復号する。
ここで、図10を参照しながら、デコーダ334による復号方法について説明する。上記の通り、シリアル信号は、エンコーダ312により、図10の(C)に示す形式に符号化されている。そこで、デコーダ334は、この信号の振幅がA1であるか、A2であるかを判定することで、元のシリアル信号を復号することができる。
データ1に対応する振幅A1(−1、−3、1、3)と、データ0に対応する振幅A2(−2、2)とを判定するためには、図10の(C)に示す4つの閾値(L1、L2、L3、L4)が用いられる。そこで、デコーダ334は、入力された信号の振幅と上記の4つの閾値とを比較して振幅がA1であるか、或いは、A2であるかを判定し、元のシリアル信号を復号する。この復号処理については後段(図12〜図15を参照)において詳述する。
再び図9を参照する。デコーダ334により復号されたシリアル信号はS/P変換部176に入力される。S/P変換部176は、入力されたシリアル信号をパラレル信号(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレル信号は、液晶部104に出力される。
一方、クロック検出部332は、入力された信号からクロック成分を検出する。既に述べた通り、図10の(C)に示された符号を用いることで、クロック成分は、振幅と閾値L0(電位0)とを比較して振幅の極性を判定し、極性反転の周期に基づいてクロック成分を検出することができる。従って、クロック検出部332は、信号のクロック成分を検出する際にPLLを用いないで済む。その結果、デシリアライザ138の消費電力を低減させることが可能になる。
再び図9を参照する。クロック検出部332により検出されたクロックは、デコーダ334、及びタイミング制御部182に入力される。タイミング制御部182は、クロック検出部332から入力されたクロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたクロック(P−CLK)は液晶部104に出力される。
このように、直流成分を含まず(図11を参照)、極性反転周期からクロック成分を再生することが可能な符号を利用することで、クロックの検出にPLLを用いずに済み、携帯端末の消費電力を大きく低減させることが可能になる。なお、新方式で用いる符号の周波数スペクトラムは、例えば、図11に示すような形状になる。エンコーダ312の加算器ADDで加算されたクロックの周波数Fb/2に線スペクトルが現れ、それに加えてAMI符号のブロードな周波数スペクトラムが現れている。なお、この周波数スペクトラムには、周波数Fb、2Fb、3Fb、…にヌル点が存在する。
さて、この新方式に係る技術は、上記の携帯端末130、190、230、及び信号読取装置200のような形態に対しても適用可能である。つまり、電力線伝送方式や電磁結合による信号伝送方式を採用した電子機器に対しても適用可能である。こうした電子機器に対して新方式を適用すると、各機器に搭載されたデシリアライザ138からPLLを省略できるようになる。
(復号処理の詳細について)
次に、図12〜図15を参照しながら、新方式における復号処理の詳細について説明する。図12は、クロック検出部332の回路構成例を示す説明図である。図13は、デコーダ334の回路構成例を示す説明図である。図14は、データ判定用の判定テーブルの構成例を示す説明図である。図15は、新方式を適用した場合の受信信号波形(図中には、アイパターンが示されている。)を示す説明図である。
(クロック検出部332の回路構成例)
まず、図12を参照する。図12に示すように、クロック検出部332の機能は、コンパレータ352により実現される。
コンパレータ352には、新方式で符号化された信号の振幅値が入力データとして入力される。入力データが入力されると、コンパレータ352は、入力された振幅値と所定の閾値とを比較する。例えば、コンパレータ352は、入力データが所定の閾値よりも大きい値であるか否かを判定する。なお、このコンパレータ352は、新方式の符号(図10の(C)を参照)からクロックを抽出するためのものである。そのため、所定の閾値としては閾値L0が用いられる。
例えば、入力データが所定の閾値よりも大きい値である場合、コンパレータ352は、入力データが所定の閾値よりも大きい値であることを示す判定値(例えば、1)を出力する。一方、入力データが所定の閾値よりも大きい値でなかった場合、コンパレータ352は、入力データが所定の閾値よりも大きい値でなかったことを示す判定値(例えば、0)を出力する。コンパレータ352の出力結果は、クロックとしてデコーダ334及びタイミング制御部182に入力される。
(デコーダ334の回路構成例)
次に、図13を参照する。図13に示すように、デコーダ334の機能は、複数のコンパレータ354、356、358、360、及びデータ判定部362により実現される。また、データ判定部362には、記憶部364が設けられている。記憶部364には、図14に示すデータ判定用の判定テーブルが格納されている。
複数のコンパレータ354、356、358、360には、互いに異なる閾値が設定されている。例えば、コンパレータ354には閾値L1が、コンパレータ356には閾値L2が、コンパレータ358には閾値L3が、コンパレータ360には閾値L4が設定されている。但し、図10の(C)に示したように、閾値L1、L2、L3、L4は、L1>L2>L3>L4の関係を満たすものである。
まず、複数のコンパレータ354、356、358、360には、新方式で符号化された信号の振幅値が入力データとして入力される。このとき、複数のコンパレータ354、356、358、360には、同じ入力データが並行して入力される。
入力データが入力されると、コンパレータ354は、入力データと閾値L1とを比較し、入力データが閾値L1よりも大きい値であるか否かを判定する。入力データが閾値L1よりも大きい値である場合、コンパレータ354は、入力データが閾値L1よりも大きい値であることを示す判定値(例えば、1)を出力する。一方、入力データが閾値L1よりも大きい値でない場合、コンパレータ354は、入力データが閾値L1よりも大きい値でないことを示す判定値(例えば、0)を出力する。
同様に、コンパレータ356は、入力データと閾値L2とを比較し、入力データが閾値L2よりも大きい値であるか否かを判定する。また、コンパレータ358は、入力データと閾値L3とを比較し、入力データが閾値L3よりも大きい値であるか否かを判定する。さらに、コンパレータ360は、入力データと閾値L4とを比較し、入力データが閾値L4よりも大きい値であるか否かを判定する。複数のコンパレータ354、356、358、360から出力された判定値は、データ判定部362に入力される。
データ判定部362は、複数のコンパレータ354、356、358、360から出力された判定値に基づいて入力データが示すビット値を判定する。このとき、データ判定部362は、記憶部364に格納されたデータ判定用の判定テーブル(図14を参照)を参照し、この判定テーブルに基づいて入力データが示すビット値を判定する。
データ判定用の判定テーブルとしては、例えば、図14に示すようなものが用いられる。図14に例示するように、この判定テーブルにおいては、複数のコンパレータ354、356、358、360から出力された値の各組み合わせに対してビット値(0又は1)が対応付けられている。
例えば、コンパレータ354の出力値が1の場合について考えてみる。この場合、入力データが閾値L1よりも大きい値である。上記の通り、閾値には、L1>L2>L3>L4の関係が規定されている。この関係から、コンパレータ356、358、360の出力値も1になるはずである。図10の(C)を参照すると、閾値L1よりも大きい値をもつ振幅に対応するビット値は1である。そのため、コンパレータ354、356、358、360の出力値が全て1の組み合わせとビット値1とが対応付けられる。
他の条件についても考えてみる。ここでは、説明の都合上、コンパレータ354、356、358、360の出力値をそれぞれd1、d2、d3、d4と表現し、その組み合わせを(d1,d2,d3,d4)と表記する。例えば、(d1,d2,d3,d4)=(0,1,1,1)の組み合わせは、入力データdがL1>d>L2であることを意味している。図10の(C)を参照すると、入力データdがL1>d>L2の場合、ビット値は0である。
同様に、(d1、d2、d3、d4)=(0,0,1,1)の組み合わせは、入力データdがL2>d>L3であることを意味している。図10の(C)を参照すると、入力データdがL2>d>L3の場合、ビット値は1である。また、(d1、d2、d3、d4)=(0,0,0,1)の組み合わせは、入力データdがL3>d>L4であることを意味している。図10の(C)を参照すると、入力データdがL3>d>L4の場合、ビット値は0である。さらに、(d1、d2、d3、d4)=(0,0,0,0)の組み合わせは、入力データdがL4>dであることを意味している。図10の(C)を参照すると、入力データdがL4>dの場合、ビット値は1である。
このように、コンパレータ354、356、358、360から各々出力された出力値の組み合わせとビット値とを対応付けることが可能であり、そのような組み合わせとビット値との対応関係をテーブル形式に纏めたものが図14に例示した判定テーブルである。データ判定部362は、このような判定テーブルを参照し、複数のコンパレータ354、356、358、360から出力された出力値の組み合わせに基づいてビット値を判定する。データ判定部362により判定されたビット値は、S/P変換部176に入力される。
(課題の整理2)
このように、図10の(C)に例示した新方式の符号を復号するには、クロック検出部332を構成する1つのコンパレータ352と、デコーダ334を構成する4つのコンパレータ354、356、358、360とが必要になる。上記の通り、新方式の符号は、直流成分を含まず、PLL回路を用いずにクロックを再生することが可能である点で非常に優れている。しかしながら、2つのビット値を判定するのに、合計で5つものコンパレータが必要になってしまう。その結果、回路規模が大きくなったり、消費電力が大きくなったりしてしまう。
さらに、振幅方向に5つもの閾値を設けてデータの判定処理を行うことになるため、信号振幅の最大幅(振幅レンジ)が決まっているような場合において、図15に示すように、個々の閾値の間隔が狭くなってしまう。その結果、閾値の設定精度、及びビット値の判定精度に高いレベルが要求されることになる。
近年、半導体プロセスの微細化が進み、動作電圧が低くなってきている。それに伴い、信号の振幅レンジが小さくなってきている。また、振幅方向に複数のビット値を持たせた符号を利用するには、信号振幅の最大値及び最小値が上記のような動作電圧の範囲に収まっている必要がある。こうした状況下にあって、振幅方向に5つもの閾値を設けてデータの判定処理を行うには、非常に高い設定精度で閾値を設定する必要があり、あまり現実的ではない。
こうした技術的課題に鑑み、後述する実施形態の目的は、新方式に係る符号を復号する際に用いるコンパレータの数(閾値の数)を低減させることで、回路規模を低減させると共に、閾値の設定精度の緩和を実現することにある。また、以下で説明する実施形態は、当然に、上記の(課題の整理1)において述べた課題についても解決するものである。以下、このような目的を達成することが可能な実施形態について説明する。
<実施形態>
本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、上記の新方式に係る符号を復号する技術に関する。特に、本実施形態は、新方式の符号からビット値を判定する際に用いるコンパレータの数を低減させる技術に関する。
[携帯端末400の機能構成]
まず、図16を参照しながら、本実施形態に係る携帯端末400の機能構成について説明する。図16は、本実施形態に係る携帯端末400の機能構成の一例を示す説明図である。図16は、シリアライザ134、及びデシリアライザ138の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末400が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末230、300と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
(シリアライザ134)
図16に示すように、シリアライザ134は、P/S変換部152と、エンコーダ312と、ドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160と、重畳部232とにより構成される。
図16に示すように、シリアライザ134には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ134に入力されたパラレル信号(P−DATA)は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ312に入力される。エンコーダ312は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、新方式の符号化方法により符号化する。例えば、シリアル信号がAMI符号の方式で表現されている場合、そのシリアル信号は、図10に示した符号化方法に基づいて符号化される。
エンコーダ312により符号化された信号は、ドライバ156に入力される。ドライバ156は、入力されたシリアル信号を重畳部232に入力する。重畳部232は、ドライバ156から入力された信号を電源ラインに重畳させてデシリアライザ138に伝送する。例えば、重畳部232は、信号をコンデンサで、電源をチョークコイルで結合させる。なお、電源ラインには、例えば、伝送線路として同軸ケーブルが用いられる。
ところで、シリアライザ134に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロック(P−CLK)からシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ312によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。
(デシリアライザ138)
図16に示すように、デシリアライザ138は、主に、レシーバ172と、デコーダ404と、S/P変換部176と、クロック検出部406と、タイミング制御部182と、分離部234とにより構成される。なお、デコーダ404、及びクロック検出部406は、復号処理部402を形成する。
図16に示すように、デシリアライザ138には、電源ライン(同軸ケーブル)を通じて電源とシリアル信号とが重畳された信号が伝送される。この重畳信号は、分離部234によりシリアル信号と電源とに分離される。例えば、分離部234は、コンデンサで直流成分をカットしてシリアル信号を取り出し、チョークコイルで高周波成分をカットして電源を取り出す。分離部234により分離されたシリアル信号は、レシーバ172により受信される。
レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ404、及びクロック検出部406に入力される。クロック検出部406は、入力された信号からクロック成分を検出する。クロック成分は、入力された信号の振幅値と閾値L0(電位0)とを比較し、振幅の極性反転の周期を検出することにより抽出される。従って、クロック検出部406は、信号のクロック成分を検出する際にPLLを用いないで済む。クロック検出部406により検出されたクロックは、デコーダ404、及びタイミング制御部182に入力される。
デコーダ404は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、エンコーダ312の符号化方式に基づいてデータを復号する。このとき、デコーダ404は、クロック検出部406により入力されたクロック信号をシリアル信号から減算し、減算後のシリアル信号が持つ振幅値に基づいてデータを復号する。デコーダ404による復号処理については後段において詳述する。
デコーダ404により復号されたデータは、S/P変換部176に入力される。S/P変換部176は、入力されたシリアルデータをパラレルデータ(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレルデータは、液晶部104に出力される。なお、タイミング制御部182は、クロック検出部406から入力されたクロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたクロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
このように、直流成分を含まず(図11を参照)、極性反転周期からクロック成分を再生することが可能な符号を利用することで、クロックの検出にPLLを用いずに済み、携帯端末の消費電力を大きく低減させることが可能になる。また、上記の通り、デコーダ404によりクロック信号が減算されたシリアル信号の振幅値に基づいてデータを復号することにより、データの各ビット値を判定するための閾値の数が低減される。この点について、以下でより詳細に説明する。
(復号処理部402の回路構成例)
ここで、図17を参照しながら、デシリアライザ138を構成する復号処理部402の回路構成について説明する。図17は、復号処理部402の回路構成の一例を示す説明図である。
図17に示すように、復号処理部402は、クロック再生用のコンパレータ412と、アンプ414と、減算器416と、データ抽出用のコンパレータ418、420と、データ判定部422とにより構成される。
(クロック検出部406について)
まず、クロック検出部406の構成について説明する。クロック検出部406の機能は、クロック再生用のコンパレータ412により実現される。コンパレータ412には、新方式で符号化された信号の振幅値が入力データとして入力される。入力データが入力されると、コンパレータ412は、入力された振幅値と所定の閾値とを比較する。例えば、コンパレータ412は、入力データが所定の閾値よりも大きい値であるか否かを判定する。なお、このコンパレータ412は、新方式の符号(図10の(C)を参照)からクロックを抽出するためのものである。そのため、所定の閾値としては閾値L0が用いられる。
例えば、入力データが所定の閾値よりも大きい値である場合、コンパレータ412は、入力データが所定の閾値よりも大きい値であることを示す判定値(例えば、1)を出力する。一方、入力データが所定の閾値よりも大きい値でなかった場合、コンパレータ412は、入力データが所定の閾値よりも大きい値でなかったことを示す判定値(例えば、0)を出力する。コンパレータ412の出力結果は、クロックとしてアンプ414、及びタイミング制御部182に入力される。
(デコーダ404について)
次に、デコーダ404の構成について説明する。デコーダ404の機能は、アンプ414、減算器416、データ抽出用のコンパレータ418、420、データ判定部422により実現される。また、データ判定部422には、記憶部424が設けられている。記憶部424には、図18に示すデータ判定用の判定テーブルが格納されている。
上記の通り、アンプ414には、クロック再生用のコンパレータ412からクロックが入力される。アンプ414は、入力されたクロックを所定の振幅に調整して出力する。アンプ414から出力されたクロックは、減算器416に入力される。減算器416には、新方式で符号化された入力データも入力される。そして、減算器416は、入力データからクロック成分を減算する。
減算器416から出力されたデータは、複数のコンパレータ418、420に対して並行に入力される。例えば、入力データが図10の(C)に示した符号である場合、減算器416によりクロックが減算されたデータは、図10の(A)に示した符号のようになる。この様子を示したのが図19である。
図19の(C)は、減算器416に入力される入力データの符号である。この符号(C)は、図10の(C)と同じ方法で所定の符号(A)にクロック(B)を加算し、直流成分を含まず、かつ、極性反転を検出してクロックを再生できるようにしたものである。
減算器416は、この符号(C)から再生したクロック(D)を減算して元の符号(A)を再現する。但し、再生クロック(D)とクロック(B)との間には多少のずれが存在するため、正確に再現されるわけではない。しかしながら、符号(C)から再生クロック(D)を減算することにより、振幅値の数を6つから3つに半減させることができる。振幅値の数が減少することにより、データのビット値を判定するために用いる閾値の数を減らすことができる。例えば、図19のように振幅値0を含んで3つの振幅値を有する符号(E)の場合、2つの閾値によりデータのビット値を判定することができる。
再び図17を参照する。上記の通り、振幅値の数が低減されたデータは、2つのコンパレータ418、420に入力される。複数のコンパレータ418、420には、互いに異なる閾値が設定されている。例えば、コンパレータ418には閾値L1’が、コンパレータ420には閾値L2’が設定される。但し、閾値L1’、L2’は、1>L1’>0>L2’>−1の関係を満たすものとする。
減算器416からデータが入力されると、コンパレータ418は、入力データと閾値L1’とを比較し、入力データが閾値L1’よりも大きい値であるか否かを判定する。入力データが閾値L1’よりも大きい値である場合、コンパレータ418は、入力データが閾値L1’よりも大きい値であることを示す判定値(例えば、1)を出力する。一方、入力データが閾値L1’よりも大きい値でない場合、コンパレータ418は、入力データが閾値L1’よりも大きい値でないことを示す判定値(例えば、0)を出力する。同様に、コンパレータ420は、入力データと閾値L2’とを比較し、入力データが閾値L2’よりも大きい値であるか否かを判定する。
複数のコンパレータ418、420から出力された判定値は、データ判定部422に入力される。データ判定部422は、複数のコンパレータ418、420から出力された判定値に基づいて入力データが示すビット値を判定する。このとき、データ判定部422は、記憶部424に格納されたデータ判定用の判定テーブル(図18を参照)を参照し、この判定テーブルに基づいて入力データが示すビット値を判定する。データ判定用の判定テーブルとしては、例えば、図18に示すようなものが用いられる。図18に例示するように、この判定テーブルにおいては、複数のコンパレータ418、420から出力された値の各組み合わせに対してビット値(0又は1)が対応付けられている。
例えば、コンパレータ418の出力値が1の場合について考えてみる。この場合、入力データが閾値L1’よりも大きい値である。上記の通り、閾値には、L1’>L2’の関係が規定されている。この関係から、コンパレータ420の出力値も1になるはずである。図19の(A)を参照すると、閾値L1’(1>L1’>0)よりも大きい振幅値に対応するビット値は1である。そのため、コンパレータ418、420の出力値が全て1の組み合わせとビット値1とが対応付けられる。
他の条件についても考えてみる。ここでは、説明の都合上、コンパレータ418、420の出力値をそれぞれd1’、d2’と表現し、その組み合わせを(d1’,d2’)と表記する。例えば、(d1’,d2’)=(0,1)の組み合わせは、入力データdがL1’>d>L2’であることを意味している。図19の(A)を参照すると、入力データdがL1>d>L2の場合、ビット値は0である。さらに、(d1’,d2’)=(0,0)の組み合わせは、入力データdがL2’>dであることを意味している。図19の(A)を参照すると、入力データdがL2’>dの場合、ビット値は1である。
このように、コンパレータ418、420から各々出力された出力値の組み合わせとビット値とを対応付けることが可能であり、そのような組み合わせとビット値との対応関係をテーブル形式に纏めたものが図18に例示した判定テーブルである。データ判定部422は、このような判定テーブルを参照し、複数のコンパレータ418、420から出力された出力値の組み合わせに基づいてビット値を判定する。データ判定部422により判定されたビット値は、S/P変換部176に入力される。
ここで重要なのは、ビット値の判定に用いるコンパレータの数が2つに低減されている点である。図13に示したデコーダ334の場合、ビット値の判定に4つのコンパレータが用いられていた。つまり、デコーダ334に比べ、コンパレータの数が半減したことになる。コンパレータの数が半減することにより、データの復元処理において消費される電力が大きく低減される。また、コンパレータ数の半減により、回路規模も大きく低減される。さらに、データ判定部422により選択すべき判定結果の組み合わせ数(図18を参照)が少なくなったことにより、データ判定部422による判定処理の負荷が低減される。その結果、比較的小規模の回路構成で、低消費電力、かつ、高速な処理が実現される。
[信号処理方法について]
次に、図19を参照しながら、本実施形態に係る信号処理方法の全体的な流れについて簡単に説明する。図19は、本実施形態に係る信号処理方法の全体的な流れを示す説明図である。
図19に示すように、まず、シリアライザ134において、所定の符号化方式に基づいて送信データが符号化され、符号(A)が生成される。この例では、送信データがAMI符号の方式で符号化されている。次いで、シリアライザ134により、符号(A)とクロック(B)とが加算され(S1)、新方式の符号(C)が生成される。この符号(C)は、シリアライザ134からデシリアライザ138に伝送される。次いで、デシリアライザ138は、受信した新方式の符号(C)からクロック(D)を再生する(S2)。さらに、新方式の符号(C)から再生クロック(D)が減算され、符号(E)が生成される(S3)。デシリアライザ138は、再生クロック(D)が減算された符号(E)に基づいてデータのビット値を判定し、そのデータを復号する。
以上、本実施形態に係る信号処理方法の全体的な流れについて説明した。新方式の符号(C)を用いてデータを伝送することにより、デシリアライザ138において符号(C)からクロックを再生することができる。そのため、デシリアライザ138にPLLを設けずに済むことで、消費電力を低減させることができる。また、符号(C)には直流成分が含まれないため、直流電源に重畳することで1本の同軸ケーブルによりデータを伝送することができる。さらに、新方式の符号(C)から再生クロック(D)を減算することにより、各ビット値に対応する振幅値の数が低減され、ビット値の判定に用いる閾値の数を低減させることができる。その結果、データの復号処理に用いる回路規模を低減させ、復号処理の効率を高め、閾値の設定精度を緩和し、データの判定精度を高めることができる。
[効果]
次に、図15、図20を比較しながら、本実施形態の技術を適用して得られる効果について簡単に説明する。図20は、新方式の符号(C)から再生クロック(D)を減算して得られた受信信号のアイパターンを示す説明図である。但し、図15と図20とは、アイパターンの表示周期が異なっている。そのため、図15と図20との間の比較は、振幅値に注目して行う。
まず、図15を参照する。図15は、新方式の符号(C)を受信した場合に得られる信号波形を示したものである。既に説明した通り、新方式の符号(C)は、各ビット値が複数の振幅値により表現されている。従って、新方式の符号(C)から各ビット値を判定するには、クロック判定用の閾値L0を含め、5つもの閾値(L0、L1、L2、L3、L4)が必要になる。また、図15に示すように、各閾値の間隔が非常に狭くなってしまう。その結果、閾値を設定する際に高い設定精度が求められる。
一方で、図20を参照すると、新方式の符号(C)から再生クロック(D)を減算して得られた符号(E)のビット値は、僅か2つのデータ判定用閾値L1’、L2’により判定できることが分かる。さらに、データ判定用閾値L1’、L2’の間の間隔は、図15に示された各閾値の間隔に比べて非常に大きいことも分かる。なお、シリアライザ134からデシリアライザ138に伝送される際には、新方式の符号(C)により信号が伝送されているため、新方式の符号(C)により得られる効果は全て享受される。その効果に加え、本実施形態に係る技術を適用すると、閾値の設定精度を緩和し、データの判定精度を高めることができるのである。
[応用例:双方向伝送への応用]
次に、図21、図22を参照しながら、本実施形態の一応用例について説明する。本応用例は、本実施形態に係る技術を双方向伝送方式に応用したものである。図22は、本応用例に係る携帯端末450の機能構成を示す説明図である。図23は、双方向伝送を行うためのデータ伝送方法を示す説明図である。
但し、図21は、シリアライザ/デシリアライザ134’、138’の機能構成を中心に描画した説明図であり、他の構成要素に関する記載を省略している。また、携帯端末450が有する各構成要素のうち、既に述べた携帯端末400と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより詳細な説明を省略した。
(シリアライザ/デシリアライザ134’(SER/DES(M)))
図21に示すように、シリアライザ/デシリアライザ134’は、P/S変換部152と、エンコーダ312と、ドライバ156と、PLL部158と、タイミング制御部160と、重畳部232とを有する。さらに、シリアライザ/デシリアライザ134’は、レシーバ452と、デコーダ454と、S/P変換部456とを有する。
図21に示すように、シリアライザ/デシリアライザ134’には、ベースバンドプロセッサ110から、パラレル信号(P−DATA)と、パラレル信号用クロック(P−CLK)とが入力される。シリアライザ/デシリアライザ134’に入力されたパラレル信号(P−DATA)は、P/S変換部152によりシリアル信号に変換される。P/S変換部152により変換されたシリアル信号は、エンコーダ312に入力される。
エンコーダ312は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、新方式の符号化方法により符号化する。例えば、シリアル信号がAMI符号の方式で表現されている場合、そのシリアル信号は、図10に示した符号化方法に基づいて符号化される。エンコーダ312により符号化された信号は、ドライバ156に入力される。ドライバ156は、入力されたシリアル信号を重畳部232に入力する。重畳部232は、ドライバ156から入力された信号を電源ラインに重畳させてシリアライザ/デシリアライザ138’に伝送する。例えば、重畳部232は、信号をコンデンサで、電源をチョークコイルで結合させる。なお、電源ラインには、例えば、伝送線路として同軸ケーブルが用いられる。
一方、シリアライザ/デシリアライザ134’に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK)は、PLL部158に入力される。PLL部158は、パラレル信号用クロック(P−CLK)からシリアル信号用クロックを生成し、P/S変換部152、及びタイミング制御部160に入力する。また、タイミング制御部160は、パラレル信号用クロック(P−CLK)を受信データに対応するパラレル信号用クロック(P−CLK2)としてベースバンドプロセッサ110に出力する。さらに、タイミング制御部160は、入力されるシリアル信号用クロックに基づいてエンコーダ312によるシリアル信号の送信タイミングを制御する。また、タイミング制御部160は、PLL部158から入力されたシリアル信号用クロックをデコーダ454、S/P変換部456に入力する。
ところで、シリアライザ/デシリアライザ134’、138’の間においては、双方向伝送を実現するために、図22に示すような時分割復信方式(TDD;Time Division Duplex)が用いられる。図22に示すように、信号の伝送方向毎にタイムスロット(SL1、SL2)が割り当てられ、伝送方向に応じて信号が伝送される時間帯が明確に分けられている。
例えば、タイムスロット1(SL1)の時間帯においては、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)からシリアライザ/デシリアライザ138’(D)への伝送のみが行われる。逆に、タイムスロット2(SL2)の時間帯においては、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)からシリアライザ/デシリアライザ134’(M)への伝送のみが行われる。但し、本変形例の場合、タイムスロット2(SL2)の時間帯においても、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)からシリアライザ/デシリアライザ138’(D)にシリアル信号用クロック(CLK)が伝送される。
後述するように、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)には、PLLを設けない。そのため、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)は、シリアル信号を伝送するために用いるシリアル信号用クロックを生成することができない。そこで、タイムスロット2(SL2)の時間帯においても、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)からシリアル信号用クロックが伝送されるようにしているのである。つまり、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)は、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)から受信したシリアル信号用クロックを用いてシリアル信号を伝送する。
再び図21を参照する。シリアライザ/デシリアライザ138’からシリアライザ/デシリアライザ134’にシリアル信号が伝送された場合、そのシリアル信号は、重畳部232を介してレシーバ452により受信される。レシーバ452により受信されたシリアル信号は、デコーダ454に入力される。また、デコーダ454には、PLL部158により生成されたシリアル信号用クロックがタイミング制御部160を介して入力されている。
デコーダ454は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、シリアライザ/デシリアライザ138’が有するエンコーダ476の符号化方式に基づいてデータを復号する。このとき、デコーダ454は、タイミング制御部160を介して入力されたクロック信号をシリアル信号から減算し、減算後のシリアル信号が持つ振幅値に基づいてデータを復号する。
つまり、デコーダ454は、上記の携帯端末400と同様に、図19に示した復号方法に基づいてデータを復号する。但し、携帯端末400のデコーダ454は、PLL部158により生成されたシリアル信号用クロックを受信したシリアル信号から減算している点で図19の例と異なる。デコーダ454により復号されたデータは、S/P変換部456に入力される。S/P変換部456は、入力されたシリアルデータをパラレルデータ(P−DATA)に変換する。S/P変換部456で変換されたパラレルデータは、ベースバンドプロセッサ110に出力される。
(シリアライザ/デシリアライザ138’(SER/DES(D)))
図21に示すように、シリアライザ/デシリアライザ138’は、主に、レシーバ172と、デコーダ404と、S/P変換部176と、クロック検出部406と、タイミング制御部182と、分離部234とを有する。なお、デコーダ404、及びクロック検出部406は、復号処理部402を形成する。さらに、シリアライザ/デシリアライザ138’は、タイミング制御部472、P/S変換部474、エンコーダ476、ドライバ478を有する。
図21に示すように、シリアライザ/デシリアライザ138’には、電源ライン(同軸ケーブル)を通じて電源とシリアル信号とが重畳された信号が伝送される。この重畳信号は、分離部234によりシリアル信号と電源とに分離される。例えば、分離部234は、コンデンサで直流成分をカットしてシリアル信号を取り出し、チョークコイルで高周波成分をカットして電源を取り出す。分離部234により分離されたシリアル信号は、レシーバ172により受信される。
レシーバ172により受信されたシリアル信号は、デコーダ404、及びクロック検出部406に入力される。クロック検出部406は、入力された信号からクロック成分を検出する。クロック成分は、入力された信号の振幅値と閾値L0(電位0)とを比較し、振幅の極性反転の周期を検出することにより抽出される。従って、クロック検出部406は、信号のクロック成分を検出する際にPLLを用いないで済む。クロック検出部406により検出されたクロックは、デコーダ404、及びタイミング制御部182、472に入力される。
デコーダ404は、入力されたシリアル信号のヘッダを参照してデータの先頭部分を検出し、エンコーダ312の符号化方式に基づいてデータを復号する。このとき、デコーダ404は、クロック検出部406により入力されたクロック信号をシリアル信号から減算し、減算後のシリアル信号が持つ振幅値に基づいてデータを復号する。
デコーダ404により復号されたデータは、S/P変換部176に入力される。S/P変換部176は、入力されたシリアルデータをパラレルデータ(P−DATA)に変換する。S/P変換部176で変換されたパラレルデータは、液晶部104に出力される。なお、タイミング制御部182は、クロック検出部406から入力されたクロックに基づいて受信タイミングを制御する。また、タイミング制御部182に入力されたクロック(P−CLK)は、液晶部104に出力される。
一方で、シリアライザ/デシリアライザ138’には、表示部102からパラレル信号(P−DATA2)と、パラレル信号用クロック(P−CLK2)とが入力される。ここで入力されるパラレル信号(P−DATA2)及びパラレル信号用クロック(P−CLK2)は、例えば、表示部102に設けられた撮像部や操作スイッチ、或いは、テレビ電話用のカメラ等から入力されるものである。シリアライザ/デシリアライザ138’に入力されたパラレル信号(P−DATA2)は、P/S変換部474によりシリアル信号に変換される。P/S変換部474により変換されたシリアル信号は、エンコーダ476に入力される。エンコーダ476は、シリアル信号にヘッダ等を付加し、所定の符号化方法により符号化する。
エンコーダ476による符号化方式は、直流成分を含まないものであれば、必ずしもエンコーダ312のものと同じでなくてもよい。但し、同軸ケーブルを介してシリアライザ/デシリアライザ134’から伝送されるシリアル信号用クロックと同期させる必要がある。そのため、エンコーダ476は、クロック検出部406により検出されたシリアル信号用クロックの振幅を制御してP/S変換部474から入力されるシリアル信号を符号化する。エンコーダ476により符号化された信号は、ドライバ478に入力される。
ドライバ478は、入力されたシリアル信号をシリアル信号用クロックに同期させて重畳/分離部234’に入力する。分離部234は、ドライバ478から入力された信号を電源ラインに重畳させてシリアライザ/デシリアライザ134’に伝送する。一方、シリアライザ/デシリアライザ138’に入力されたパラレル信号用クロック(P−CLK2)は、タイミング制御部472に入力される。パラレル信号用クロック(P−CLK2)は、P/S変換部474によりシリアル信号用クロックに変換され、エンコーダ476に入力される。そして、このシリアル信号用クロックは、シリアル信号の送信タイミングを制御するために用いられる。
以上、本変形例に係る携帯端末450の機能構成について説明した。本変形例は、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)からシリアライザ/デシリアライザ138’(D)に対し、恒常的にクロックが送信されている点に1つの特徴がある。また、本変形例は、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)において、受信したクロックを用いてシリアル信号を送信する構成に1つの特徴がある。さらに、本変形例は、シリアライザ/デシリアライザ134’(M)から送信されるシリアル信号が上記の新方式で符号化されている点に1つの特徴がある。これらの特徴を組み合わせることで、本実施形態の適用により得られる全ての効果に加え、シリアライザ/デシリアライザ138’(D)にPLLを用いずとも、双方向伝送が実現可能になるという格別の効果が得られる。
[まとめ]
最後に、本実施形態の携帯端末が有する機能構成と、当該機能構成により得られる作用効果について簡単に纏める。当該携帯端末は、操作部108に相当する第1の情報処理モジュールと、表示部102に相当する第2の情報処理モジュールとを有する。
第1の情報処理モジュールは、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を送信する機能を有する。さらに、第1の情報処理モジュールは、前記入力データを符号化する際に用いたクロック信号を送信する機能を有する。
第2の情報処理モジュールは、信号受信部と、クロック信号抽出部と、クロック信号減算部と、入力データ復号部とを有する。上記の分離部234、レシーバ172は、信号受信部の一例である。また、上記のクロック検出部406は、クロック信号抽出部の一例である。さらに、上記のデコーダ404は、クロック信号減算部、入力データ復号部の一例である。
上記の信号受信部は、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を受信するものである。また、上記のクロック信号抽出部は、前記信号受信部により受信された信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するものである。
上記の通り、信号受信部により受信される信号は、直流成分を含まず、かつ、極性反転によりクロック信号を抽出することが可能な形式で符号化されている。そのため、直流電源等に重畳して伝送することができる。例えば、1本の電源線を伝送線路に用いて上記の信号を伝送することができる。また、上記信号は、極性反転によりクロックが抽出できるように構成されている。そこで、上記の携帯端末は、クロック信号抽出部によりクロックを抽出するように構成されている。そのため、第2の情報処理モジュールには、クロックを生成するためのPLL等を設けなくても済む。その結果、携帯端末の消費電力を低減させることが可能になる。さらに、携帯端末の回路規模を低減させることが可能になる。
また、上記のクロック信号減算部は、前記信号受信部により受信された信号から前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号を減算するものである。そして、上記の入力データ復号部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値に基づいて前記第1及び第2のビット値を判定して前記入力データを復号するものである。
上記の通り、信号受信部により受信される信号においては、各ビット値が複数の振幅値により表現されている。そのため、受信信号から各ビット値を判定するために多数の閾値が必要になる。しかし、上記のようにクロック信号減算部により受信信号からクロック信号を減算することで、各ビット値を表現するための振幅値の数を低減させることが可能になり、各ビット値の判定に用いる閾値の数を低減させることができる。また、各閾値の間隔が広がることにより、閾値の設定精度を緩和することができるようになる。そして、閾値の数が低減された分だけ、判定処理に用いるコンパレータの数を低減させることができるため、回路規模を低減させることができる。さらに、コンパレータによる判定値の組み合わせ数が減少することから、この組み合わせに基づいて行われるビット値を判定処理にかかる演算負荷が低減される。
また、前記信号受信部により受信された信号は、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算したものであってもよい。このような符号を受信した場合、クロック信号が減算されることで、加算前の信号がほぼ再生される。また、前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅中央値を閾値に持つコンパレータであってもよい。振幅中央値を閾値に設定することで、極性反転を検出することが可能になり、クロック信号が検出される。
また、前記入力データ復号部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値が閾値L1(0<L1≦A)より大きいか否かを判定する第1のコンパレータと、当該信号の振幅値が閾値L2(−A≦L2<0)より大きいか否かを判定する第2のコンパレータと、を有し、前記第1及び第2のコンパレータによる判定結果の組み合わせに応じて前記第1又は第2のビット値を判定して前記入力データを復号するように構成されていてもよい。このように、クロック信号が減算された信号を用いることで、僅か2つのコンパレータにより、各ビット値が判定できるようになる。
また、第2の情報処理モジュールは、互いに異なる第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して伝送する信号伝送部をさらに備えていてもよい。上記のエンコーダ476、ドライバ478、分離部234は、信号伝送部の一例である。このように、信号伝送部を備えることで、第1の情報処理モジュールに対して逆方向に信号を伝送することができるようになる。
また、前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号の振幅値を前記n*Aに調整する振幅調整部を含むものであってもよい。上記のアンプ414は、振幅調整部の一例である。このような構成にすることで、伝送過程で生じた信号の歪みが調整された綺麗なクロック信号を減算処理等に用いることができる。その結果、クロック信号の歪みによりビット値の判定精度が低下するのを避けることができる。
また、第1及び第2の情報処理モジュールは、次のように表現することもできる。
第1の情報処理モジュールは、信号の伝送に用いるクロック信号を生成するクロック信号生成部と、前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を用いて、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データに対し、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化を施して信号を生成する符号化部と、所定の伝送線路を通じて前記符号化部により生成された信号を第2の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部とを有する。
さらに、第1の情報処理モジュールは、前記第2の情報処理モジュールから伝送された信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された信号から前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を減算するクロック信号減算部と、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値に基づき、互いに異なる第3及び第4のビット値を判定するビット値判定部とを有する。この表現の場合、第1の情報処理モジュールは、第2の情報処理モジュールから受信した信号からクロック信号を抽出せず、自身が生成したクロック信号を受信信号から減算する。なぜなら、以下の通り、第2の情報処理モジュールが、第1の情報処理モジュールから伝送されてきたクロック信号を用いて信号を伝送しているからである。このような構成にすることで、回路規模の縮小、消費電力の低減を図ることができる。
また、第2の情報処理モジュールは、前記第1の情報処理モジュールから伝送された信号を受信する信号受信部と、前記信号受信部により受信された信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、前記第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して前記第1の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部とを有する。
[携帯端末のハードウェア構成例]
上記携帯端末が有する構成要素の一部機能は、例えば、図23に示すハードウェア構成を有する情報処理装置により、上記の機能を実現するためのコンピュータプログラムを用いて実現することが可能である。図23は、上記携帯端末の構成要素が有する一部機能を実現することが可能な情報処理装置のハードウェア構成を示す説明図である。
なお、この情報処理装置の形態は任意であり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末、ゲーム機、又は各種の情報家電等が含まれる。
図23に示すように、前記の情報処理装置は、主に、CPU(Central Processing Unit)902と、ROM(Read Only Memory)904と、RAM(Random Access Memory)906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926とにより構成される。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する。RAM906は、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等を一時的又は永続的に格納する。これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908によって相互に接続されている。また、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続されている。
入力部916は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等の操作手段である。また、入力部916は、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントロール手段(所謂、リモコン)であってもよい。なお、入力部916は、上記の操作手段を用いて入力された情報を入力信号としてCPU902に伝送するための入力制御回路等により構成されている。
出力部918は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma DisplayPanel)、又はELD(Electro−Luminescence Display)等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置であり、例えば、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等により構成される。
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD−DVDメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF;CompactFlash)、メモリースティック、又はSDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit Card)又は電子機器であってもよい。
接続ポート924は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS−152Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。
また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。さらに、インターフェース914には、AD変換部934、DA変換部936が接続される。AD変換部934は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換してインターフェース914に入力する。DA変換部936は、インターフェース914から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態においては、加算器ADDに入力される符号として、AMI符号を例に挙げて説明したが、本発明の技術はこれに限定されない。既に述べたように、各種のバイポーラ符号やパーシャル・レスポンス方式の符号PR(1,−1)、PR(1,0,−1)、PR(1,0,…,0,−1)等が利用される。このように、極性反転を利用した符号形式が好適に用いられる。こうした符号はビットシフト等により生成することもできる。このように、符号の生成方法に関しては、いくつかの変形例が想定されうる。
携帯端末の一構成例を示す説明図である。 携帯端末の一構成例を示す説明図である。 シリアル伝送に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 携帯端末の一構成例を示す説明図である。 携帯端末と信号読取装置との接触状態を示す説明図である。 シリアル伝送に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 シリアル伝送に係る信号読取装置の機能構成例を示す説明図である。 シリアル伝送に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 マンチェスター符号の周波数スペクトラムの一例を示す説明図である。 AMI符号の信号波形の一例を示す説明図である。 新方式に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 新方式に係る信号生成方法を示す説明図である。 新方式に係る信号の周波数スペクトラムの一例を示す説明図である。 クロック検出部の回路構成例を示す説明図である。 デコーダの回路構成例を示す説明図である。 データ判定用判定テーブルの構成例を示す説明図である。 受信信号波形とデータ判定用閾値との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 同実施形態に係る復号処理部の回路構成例を示す説明図である。 同実施形態に係るデータ判定用の判定テーブルの一例を示す説明図である。 同実施形態に係る信号伝送方法の流れを示す説明図である。 同実施形態に係るクロック減算後のアイパターンを示す説明図である。 同実施形態の一応用例に係る携帯端末の機能構成例を示す説明図である。 同応用例に係る信号伝送方法を示す説明図である。 携帯端末等の情報処理装置のハードウェア構成例を示す説明図である。
符号の説明
100、130、190、230、300、400、450 携帯端末
102 表示部
104 液晶部
106 接続部
108 操作部
110 ベースバンドプロセッサ
112、132、140 パラレル信号線路
134 シリアライザ
136 シリアル信号線路
138 デシリアライザ
152、474 P/S変換部
154、312、476 エンコーダ
156 ドライバ
158、180、222 PLL部
160 タイミング制御部
172、452 レシーバ
174、216、334、404、454 デコーダ
176、218、456 S/P変換部
178、222 クロック再生部
182、226、472 タイミング制御部
194、478 ドライバ
192、202 コイル
200 信号読取装置
212 差動レシーバ
214 増幅器
220 インターフェース
232 重畳部
234 分離部
332、406 クロック検出部
352、354、356、358、360、412、418、420 コンパレータ
362、422 データ判定部
364、424 記憶部
402 復号処理部
414 アンプ
416 減算器
134’、138’ シリアライザ/デシリアライザ
ADD 加算器

Claims (8)

  1. 互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算して得られる、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転する波形の伝送信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部により受信された伝送信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、
    前記信号受信部により受信された伝送信号から前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号を減算するクロック信号減算部と、
    前記クロック信号減算部により前記伝送信号からクロック信号が減算されて得られた信号の振幅値に基づいて前記第1及び第2のビット値を判定して前記入力データを復号する入力データ復号部と、
    を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅中央値を閾値に持つコンパレータである、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記入力データ復号部は、前記クロック信号減算部によりクロック信号が減算された信号の振幅値が閾値L1(0<L1≦A)より大きいか否かを判定する第1のコンパレータと、当該信号の振幅値が閾値L2(−A≦L2<0)より大きいか否かを判定する第2のコンパレータと、を有し、前記第1及び第2のコンパレータによる判定結果の組み合わせに応じて前記第1又は第2のビット値を判定して前記入力データを復号する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 互いに異なる第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して伝送する信号伝送部をさらに備える、
    請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記クロック信号抽出部は、前記クロック信号の振幅値を前記n*Aに調整する振幅調整部を含む、
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 信号の伝送に用いるクロック信号を生成するクロック信号生成部と、
    前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を用いて、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算して得られる、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転する波形の第1の伝送信号を生成する符号化部と、
    前記符号化部により生成された第1の伝送信号を第2の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部と、
    前記第2の情報処理モジュールから伝送された第2の伝送信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部により受信された第2の伝送信号から前記クロック信号生成部により生成されたクロック信号を減算するクロック信号減算部と、
    前記クロック信号減算部により前記第2の伝送信号からクロック信号が減算されて得られた信号の振幅値に基づき、互いに異なる第3及び第4のビット値を判定するビット値判定部と、
    を有する、第1の情報処理モジュールと;
    前記第1の情報処理モジュールから伝送された第1の伝送信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部により受信された第1の伝送信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出部と、
    前記第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値を複数の第3の振幅値で表現し、前記第4のビット値を前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された第2の伝送信号を前記クロック信号抽出部により抽出されたクロック信号に同期して前記第1の情報処理モジュールに伝送する信号伝送部と、
    を有する、第2の情報処理モジュールと;
    を含む、
    情報処理装置。
  7. 互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算して得られる、前記第1のビット値を複数の第1の振幅値で表現し、前記第2のビット値を前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現し、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転する波形の伝送信号を受信する信号受信ステップと、
    前記信号受信ステップにおいて受信された伝送信号の極性反転を検出してクロック信号を抽出するクロック信号抽出ステップと、
    前記信号受信ステップにおいて受信された伝送信号から前記クロック信号抽出ステップにおいて抽出されたクロック信号を減算するクロック信号減算ステップと、
    前記クロック信号減算ステップにおいて前記伝送信号からクロック信号が減算されて得られた信号の振幅値に基づいて前記第1及び第2のビット値を判定して前記入力データを復号する入力データ復号ステップと、
    を含む、
    信号処理方法。
  8. 第1の情報処理モジュールにより、
    信号の伝送に用いるクロック信号が生成されるクロック信号生成ステップと、
    前記クロック信号生成ステップにおいて生成されたクロック信号を用いて、互いに異なる第1及び第2のビット値を含む入力データを、前記第1のビット値が振幅値0で表現され、かつ、前記第2のビット値が振幅値A及び−A(Aは任意の実数)の繰り返しで表現される伝送速度Fbの符号化信号Xに符号化し、当該符号化により得られた符号化信号Xに対し、振幅値n*A(n>1)及び周波数Fb/2を有するクロック信号を加算して得られる、前記第1のビット値が複数の第1の振幅値で表現され、前記第2のビット値が前記第1の振幅値とは異なる第2の振幅値で表現され、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転する波形の第1の伝送信号が生成される符号化ステップと、
    前記符号化ステップにおいて生成された第1の伝送信号が第2の情報処理モジュールに伝送される信号伝送ステップと、
    を含み、
    前記第2の情報処理モジュールにより、
    前記第1の情報処理モジュールから伝送された第1の伝送信号が受信される信号受信ステップと、
    前記信号受信ステップにおいて受信された第1の伝送信号の極性反転が検出されてクロック信号が抽出されるクロック信号抽出ステップと、
    前記第3及び第4のビット値を含む入力データに対し、前記第3のビット値が複数の第3の振幅値で表現され、前記第4のビット値が前記第3の振幅値とは異なる第4の振幅値で表現され、連続して同じ振幅値をとらず、かつ、一周期毎に振幅値の極性が反転するように符号化された第2の伝送信号が前記クロック信号抽出ステップにおいて抽出されたクロック信号に同期され、前記第1の情報処理モジュールに伝送される信号伝送ステップと、
    を含み、
    前記第1の情報処理モジュールにより、
    前記第2の情報処理モジュールから伝送された第2の伝送信号が受信される信号受信ステップと、
    前記第2の情報処理モジュールから伝送された第2の伝送信号から前記クロック信号生成ステップにおいて生成されたクロック信号が減算されるクロック信号減算ステップと、
    前記第1の情報処理モジュールによるクロック信号減算ステップにおいて前記第2の伝送信号からクロック信号が減算されて得られた信号の振幅値に基づき、互いに異なる第3及び第4のビット値が判定されるビット値判定ステップと、
    を含む、
    信号伝送方法。
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