JP4489996B2 - インクジェット用紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンターにおける画像再現性に優れ、且つ熱溶融型熱転写プリンター及びオフセット印刷においても優れた適性を持つインクジェット用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピューター技術の飛躍的な進歩とその低価格化によってデジタル画像の取り扱いが極めて容易になり、それに伴って高性能なパーソナルプリンターが開発されて広く普及しており、銀塩写真並みのフルカラー印刷を手軽に行なうことが可能になった。現在、パーソナルプリンターとして最も普及しているのはインクジェットプリンターであり、インクジェット方式の利点としては、多色化が容易なこと、高速印刷が可能であること、非接触型で低騒音であること、装置が小型で安価なことが挙げられる。
【0003】
インクジェット方式の画像形成システムは、以下の通りである。すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の各色のインクを、サーマル方式やピエゾ方式等によってノズルから微小な液滴として吐出し、記録媒体上に画像を形成せしめる。
【0004】
インクジェット印刷は普通紙にも可能であるが、写真のような高精細画像を記録する場合や、郵便物やポスターのように屋外で風雨にさらされる可能性のある場合は、支持体上に多孔性白色顔料とポリビニルアルコール等の水性バインダーからなるインク受理層を設けて優れた画像再現性と高い耐候性を付与した、いわゆるインクジェット専用紙が使用される。
【0005】
また、フルカラープリンターとしてはインクジェット方式のほかに、記録画像の階調再現性や色再現の安定性に優れていることから、熱溶融型熱転写プリンターも市場において一定のシェアを確保している。
【0006】
熱転写記録方式の画像形成システムは、以下の通りである。すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等のインク層を塗布した各色のインクリボン(インクシート)と受像紙(熱転写紙)を密着させてサーマルヘッドに通し、そこで熱が加えられ、インク成分が受像紙に加熱溶融転写されるというものである。
【0007】
この熱転写記録方式は、普通紙においても利用可能であるが、より優れた印刷濃度階調性や低エネルギー領域における忠実なドットの再現性を得るためには、熱転写記録専用紙が必要となる。
【0008】
また、これらパーソナルプリンターが普及し、その専用紙の需要が増加するにつれ、各専用紙は他との差別化を図るために表面にイラストや模様等をあらかじめ印刷したり、またインクジェット用葉書のように末端ユーザーが印刷業者に持ちこんで印刷を施す場合が増え、これらを想定したオフセット印刷適性も求められるようになってきた。
【0009】
上記のように、印刷方式によって各々専用紙が存在しているが、例えばオフィス等で複数方式のプリンターを併用している場合は、それぞれの専用紙を揃えておくのは非常に不便であるし、また非効率的であるため、様々の印刷方式にも優れた適性を持つ複合的専用紙が切望されている。
【0010】
インクジェット用紙に要求される特性としては、発色が鮮やかであること、滲みが少なく解像度が高いこと、インク吸収速度が速いこと、耐候性に優れること等が挙げられる。この場合、塗工層は高い液体吸収能を必要とされるため、主成分として平均粒径が数μm〜十数μmの合成非晶質シリカ等の多孔性顔料を用いたマットタイプのインクジェット専用紙が一般的である。
【0011】
熱転写記録専用紙に要求される特性としては、サーマルヘッドとインクリボンとの密着性を高めるために表面の平滑性が高いこと、転写時の熱を逃がさないために熱伝導率が低いこと、溶融されたインクの受理性に優れること等が挙げられる。これらの特性を付与するために、塗工層には粒径0.1〜数μmのクレー、焼成クレー、炭酸カルシウム等の無機顔料や、プラスチックピグメント等の有機顔料が用いられる。
【0012】
オフセット印刷用紙に要求される適性としては、印刷時に塗工層が脱落してブランケットを汚さないために表面強度が強いこと、ブランケットとの密着性を高めるために平滑性が高いこと、油性インクの受理性に優れること、インク乾燥性が良く、裏移りが発生しないこと、等が挙げられる。この場合に用いられる顔料としては、クレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、酸化チタン、プラスチックピグメント等が挙げられる。
【0013】
しかしながら、インクジェット専用紙においてはインクの吸収性が良いことが前提であるから使用する顔料は多孔質である必要があるが、そこで熱転写印刷やオフセット印刷に十分な平滑性を得る目的で平均粒子径の細かい顔料を用いると、粒子を繋ぎ止めるバインダーが著しく消費されるため、塗工層の表面強度が低下して顔料が脱落し、プリンターの内部やオフセット印刷のブランケットを汚す。また、表面強度を重視して平均粒子径の粗い顔料を用いると、熱転写印刷やオフセット印刷の際にインクリボンやブランケットとの十分な密着性を得られず、印刷部の白抜けやトラッピングムラを生じる。
【0014】
また従来、これらマットタイプのインクジェット専用紙をスーパーカレンダー等で表面を平滑化することによって一定の熱転写適性向上が図れることは一般に知られているが、十分な熱転写適性を得ようとすると非常に高い線圧をかけなければならず、同時に記録層内部の細孔が潰されるためにインクジェットインクの吸収性が悪化する上、なお熱転写適性も十分とは言えない。
【0015】
またインクジェット専用紙にはマットタイプの他に、アルミナやコロイダルシリカのようなインク親和性のある微細顔料を用いてキャストドラムの鏡面を写し取ったり、通常のインク受理層の上にインク吸収性樹脂層を設けるなどして表面に高い平滑性と光沢を持たせた、いわゆる光沢紙タイプもある。しかしながら、前者は塗工層強度が弱く、オフセット印刷の際に塗工層が剥離してしまい、後者は樹脂層が親水性ポリマーであるため、熱転写印刷及びオフセット印刷におけるインク受理性に著しく劣る。
【0016】
また、熱転写記録専用紙として例えば記録層に特定の吸油量をもつ焼成カオリンを用いる方法(特開平11−105440号公報)や、樹脂を主成分とした記録層に微小な気泡を内在させる方法(特開平11−11030号公報)が提案されているが、これらのインクジェット適性はインクジェット専用紙と比較して大きく劣る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、インクジェット式プリンターの適性を高いレベルで備え、且つ熱転写式プリンター適性及びオフセット印刷適性にも優れる複合的専用紙は未だ存在しない。本発明は、インクジェット印刷においてインク吸収性、画像再現性に優れ、且つ熱転写式印刷においてインク転写性に優れ、印刷濃度階調性、ドット再現性ともに良好であるとともに、オフセット印刷においてもインク受理性に優れる、多目的なインクジェット用紙を提供することを目的とする。
【0018】
本発明の第二の目的は、バインダーの構成、特に親水性バインダーと親油性バインダーの構成比率を規定することにより、インクジェット適性、熱転写適性及びオフセット適性をさらに向上させた多目的なインクジェット用紙を提供するものである。
【0019】
本発明の第三の目的は、記録層の塗工量を規定することにより、インクジェット印刷においてインク吸収容量の不足によるインクの溢れ、滲み、発色ムラ等の発生を防止し、一方、塗工層の過多による塗工層強度低下の防止、塗工層の脱落によるプリンタ内部やオフセット印刷の版の汚れ防止、及びインクジェット印刷時のドット径の小径化による発色濃度の低下防止を図った多目的なインクジェット用紙を提供するものである。
【0020】
本発明の第四の目的は、インクジェット用紙であっても、熱転写式プリンターにも使用可能な用紙として用途を提案するものである。
【0021】
本発明の第五の目的は、インクジェット用紙であっても、オフセット印刷をすることが可能な用紙として用途を提案するものである。さらに、インクジェット用紙であっても、オフセット印刷可能でしかも熱転写式プリンターにも使用可能な用紙として用途を提案するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインクジェット用紙は、支持体上の少なくとも片面に、顔料とバインダーを主成分とする1層以上の記録層を設けたインクジェット記録シートにおいて、前記顔料の平均粒子径は5μm以上であり、且つ下記式1で定義される該顔料の平均細孔容積は1.8ml/g以上であり、前記バインダーは親水性バインダーと親油性バインダーとからなり、かつ、重量比率で(親水性バインダー:親油性バインダー)=(45:55)〜(20:80)であり、前記記録層の塗工量は不揮発分で6g/m 以上であり、前記記録層表面の、30kg/cm、100msにおける動的平滑値が2.4μm以下であることを特徴とする。
【式1】
平均細孔容積V[ml/g]=D・Sa/40000
但し、式1において、Dは平均細孔直径[Å]、Saは比表面積[m/g]を示す。
【0023】
ここでいう平均粒子径とはレーザー回折式粒度測定機によるもの、平均細孔直径とは水銀ポロシメーターを用いた水銀圧入法によるもの、比表面積とは窒素吸着によるBET比表面積をそれぞれ意味する。
【0024】
本発明者は、記録層に用いる顔料の平均細孔容積と熱転写印刷適性及びオフセット印刷適性が相関すること、及びその理由が記録層表面の動的平滑性に有ることを発見して本発明に至った。すなわち、細孔容積が大きい顔料を含有する塗工層は、ベック平滑度のような気体漏洩によって測定される平滑性が低くとも動的平滑性が高い。そして該記録層の30kg/cm、100msにおける動的平滑値が2.4μm以下である場合に、優れた熱転写印刷適性及びオフセット印刷適性を得られることを見出した。
【0025】
平均粒子径が5μm未満の顔料を用いると、熱転写印刷やオフセット印刷に十分な表面強度を得られない。また、十分な表面強度及びインク受理性を得るため、平均粒子径が5μm以上の顔料を用いたとしても、平均細孔容積が1.8ml/g未満であると十分な動的平滑性が得られず、熱転写印刷やオフセット印刷においてインクの受理不良が発生する。しかし本発明の如く、該顔料の粒径が5μm以上で、なお且つ平均細孔容積が1.8ml/g以上の顔料を用いれば十分な動的平滑性を得ることができる。これにより表面強度、インク受理性及び動的平滑性が確保できるため、インクジェット印刷、熱転写印刷及びオフセット印刷についてそれぞれの適性を両立させることが出来る。但し、該顔料の平均粒子径が5μm以上であって平均細孔容積が1.8ml/g以上であっても、基材の種類や塗工時及び後処理等の条件によって30kg/cm、100msにおける動的平滑値が2.4μmを超える場合には、熱転写印刷やオフセット印刷において満足な結果は得られない。
【0026】
なお、本発明においては、バインダーは親水性バインダーと親油性バインダーとにより形成して、所望の動的平滑値を得て、インクジェット適性、熱転写適性及びオフセット適性の調和を図る。
【0028】
インクジェット専用紙の記録層において、顔料を繋ぎ止めるバインダーとしては、ポリビニルアルコール等の親水性バインダーや、エチレン酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、スチレンブタジエン樹脂等の親油性バインダーが一般的に用いられているが、本発明においては、バインダーの構成を、重量比率で(親水性バインダー:親油性バインダー)=(45:55)〜(2080)の範囲に規定することにより、インクジェット適性、熱転写適性及びオフセット適性をさらに向上させることが出来る。なお、親水性樹脂の比率がこれより高い場合には熱転写式プリンターのインク受理性及びオフセットインクの受理性が損なわれ、受理不良による印刷部の白抜けやトラッピングむら、印刷濃度の低下が生ずる。また、親油性樹脂の比率がこれより高い場合には水性のインクジェットインクの吸収性が低下する。従って、バインダーの構成を、重量比率で(親水性バインダー:親油性バインダー)=(45:55)〜(2080)の範囲に規定することがより好ましい。
【0029】
本発明に係るインクジェット用紙では、前記記録層の塗工量は、不揮発分で6〜25g/mであることが好ましい。
【0030】
塗工量が6g/mより少ない場合には、インクジェット印刷においては、インク吸収容量の不足によりインクの溢れ、滲み、発色ムラ等を生じうる。塗工量が25g/mより多い場合には、塗工層強度が低下し、塗工層が脱落することによりプリンタ内部やオフセット印刷の版を汚し、またインクジェット印刷時にはドット径が小さすぎるために発色濃度の低下を招く。したがって、本発明に係るインクジェット用紙では、前記記録層の塗工量を上記の範囲にすることがより好ましい。
【0031】
本発明に係るインクジェット用紙は、熱転写式プリンターによる印刷の用紙として用いられることを特徴とする。
【0032】
本発明に係るインクジェット用紙は、オフセット印刷の用紙として用いられることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる顔料としては、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、二酸化チタン、焼成クレー、酸化亜鉛、硫酸バリウム、タルク、シリカ、アルミナ、珪酸リチウム、珪藻土、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、マイカ、天然ゼオライト、合成ゼオライト、擬ベーマイト、ハイドロキシアパタイト、層間化合物等の無機顔料や、アクリル/メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ブタジエン系樹脂、シリコン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の単体または共重合体からなる球状あるいは不定形の有機顔料を用いることができる。以上のような顔料の中でも、必要な細孔容積を得るために多孔性合成非晶質シリカや多孔性合成非晶質アルミナ等が好ましい。それらの製造法については限定されない。また、これらの顔料にカップリング剤や有機物による表面改質や、金属イオン交換法、気相蒸着法や液相析出法による表面処理など、多元的な機能性を付与させるための表面処理を施してもかまわない。また、要求される品質を得るためにこれらの顔料を2種類以上組み合わせて使用してもかまわない。
【0034】
本発明に用いる親水性バインダーには以下のようなものが挙げられる。例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、でんぷん、変性でんぷん、アルギン酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、カゼイン、ゼラチン、テルペン等がある。このうち、バインダー力やピグメントとの親和性、及び塗料調製の容易さといった観点から、ポリビニルアルコールの使用がより好ましい。この場合、ケン化度や重合度等は特に限定されない。
【0035】
本発明に用いる親油性バインダーには以下のようなものが挙げられる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリビスクロロメチルオキサシクロブタン、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルフォン、ポリ−p−キシリレン、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、変性スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、アクリル−酢酸ビニル共重合体、でんぷん−アクリロニトリルグラフトポリマー等を例示することができる。このうち、バインダー力やインクジェットインクとの親和性の観点から、ポリ酢酸ビニルもしくはポリエチレン酢酸ビニルの使用がより好ましい。また、これらの重合度やTg(ガラス転移温度)は限定されない。
【0036】
記録層に用いる塗工液には、必要に応じて分散剤、消泡剤、pH調整剤、潤滑剤、湿潤剤、離型剤、保水剤、増粘剤、界面活性剤、防腐剤、柔軟剤、ワックス、導電防止剤、帯電防止剤、サイズ剤、耐水化剤、染料固着剤、可塑剤、蛍光増白剤、着色顔料、着色染料、流動改良剤、印刷適性向上剤、還元剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、脱臭剤等を適宜選定して添加することができる。また例えばシリカスラリーに含有させる、あるいはバインダーに含有させる等、これらを添加する場所、方法については限定されない。
【0037】
記録層は、このようにして調製された塗工液を一般の塗工機、例えば、ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、ロッドコーター、リップコーター、カーテンコーター、ダイコーター、チャンブレックスコーターなどによってオフマシンあるいはオンマシンで、片面あたりの乾燥塗工量が6〜25g/mとなるように単層あるいは多層塗工する。記録層は、支持体上の片面若しくは両面に形成する。
【0038】
記録層の支持体としては、酸性または中性の上質紙や中質紙及び板紙、レジンコート紙、樹脂フィルム、不織布等が挙げられ本発明では限定されないが、インクジェットインクの吸収性、平滑性、クッション性、断熱性、カラーの塗工適性を具備したものを使用することが好ましい。
【0039】
塗工後の乾燥方式としては熱風乾燥、赤外乾燥、ドラム乾燥等が挙げられるが、本発明においては特に限定されるものではない。
【0040】
また、記録層表面の平滑性を制御する目的で、必要に応じてキャレンダー処理を行っても良い。キャレンダーは、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー、ソフトキャレンダー等が挙げられるが、この方式は特に限定されない。
【0041】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」及び「%」は特に断らない限り「重量部」及び「重量%」を示す。
【0042】
(実施例1)
<原紙の作成>
LBKP100部(CSF=500ml)のパルプスラリーに、パルプに対し、カチオン澱粉0.8%、タルク5%、硫酸バンド0.3%、中性ロジンサイズ剤0.25%を添加し調製した紙料を長網式抄紙機で抄紙し、米坪180g/mの原紙を得た。
<記録層用塗工液の調製>
平均粒径9μm、平均細孔容積2.0ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロジェットP409、グレースデビソン社製)100部に、pH調整剤として酢酸0.2部を添加し、カウレス分散機で20%の顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール15部(商品名:PVA−117、クラレ社製)とポリエチレン酢酸ビニル35部(商品名;スミカフレックス450、住友化学社製)及び染料固着剤10部(商品名;SR1001、住友化学社製)を添加・攪拌し、さらに水を添加し、固形分濃度が18%の塗工液を得た。
<記録層の形成>
得られた塗工液を、上記の原紙に片面乾燥塗工量が10g/mとなるようにエアナイフコーターで塗工し、エアドライヤーで熱風乾燥した。さらに、ソフトカレンダーを用いて線圧30kg/cm、25℃、1ニップ1パスの条件で表面処理を行った。得られた記録用紙を実施例1とした。
【0043】
(実施例2)
記録層に、粒径9μm、細孔容積1.8ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイドED5、グレースデビソン社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例2とした。
【0044】
(実施例3)
記録層に、粒径5.8μm、細孔容積1.8ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイドED3、グレースデビソン社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例3とした。
【0045】
(実施例4)
ポリビニルアルコールを22.5部、ポリエチレン酢酸ビニルを27.5部とした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例4とした。
【0046】
(実施例5)
ポリビニルアルコールを10部、ポリエチレン酢酸ビニルを40部とした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例5とした。
【0047】
(実施例6)
片面乾燥塗工量を25gとした以外は実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例6とした。
【0048】
(実施例7)
片面乾燥塗工量を7gとした以外は実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例7とした。
【0049】
参考例8)
ポリビニルアルコールを25部、ポリエチレン酢酸ビニルを25部とした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を参考例8とした。
【0050】
参考例9)
ポリビニルアルコールを5部、ポリエチレン酢酸ビニルを45部とした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を参考例9とした。
【0051】
(実施例10)
片面乾燥塗工量を35gとした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を実施例10とした。
【0052】
(比較例1)
記録層に、粒径8μm、細孔容積1.6ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイド222、グレースデビソン社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を比較例1とした。
【0053】
(比較例2)
記録層に、粒径8μm、細孔容積1.2ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイド74X5500、グレースデビソン社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を比較例2とした。
【0054】
(比較例3)
記録層に、粒径5.8μm、細孔容積1.6ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:ミズカシルP78A、水澤化学工業社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を比較例3とした。
【0055】
(比較例4)
記録層に、粒径3μm、細孔容積1.2ml/gの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイド72W、グレースデビソン社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を比較例4とした。
【0056】
(比較例5)
片面乾燥塗工量を4gとした以外は、実施例1と同様にして、得られた記録用紙を比較例5とした。
【0057】
以上の実施例、参考例及び比較例において得られたインクジェット用紙について、表1に記録層の表面物性を、表2にインクジェット印刷適性及び熱転写印刷評価結果を示す。
【0058】
[評価方法]
得られたインクジェット用紙は、20℃−65%RHの環境下で24時間調湿後、それぞれ下記の方法により、評価を行った。
<記録層表面の動的平滑性評価>
得られた塗工紙の動的平滑性を、マイクロトポグラフ(東洋精機社製)にて測定した。
<インクジェット画像再現性>
市販のフルカラーインクジェットプリンター(商品名:PM−770C、エプソン社製)を用いて、写真画像を印刷した。画像細部の潰れや境界部の滲み、発色の鮮やかさ、インク吸収速度を目視観察してインクジェット画像再現性を評価した。
<熱転写印刷インク受理性>
市販のフルカラー熱転写プリンター(商品名:MD−5000、アルプス電気社製)を用いて、写真画像を印刷した。ハーフトーン部での印刷濃度ムラや印刷濃度階調性の状況を目視観察することによって評価した。
<オフセット印刷インク受理性>
RI印刷試験機を使用し、オフセット印刷用インキ(商品名:レオエコー紅、東洋インキ社製)を0.4ml用いて30rpmで1回刷り、インクの乗り及び受理ムラを目視評価した。
<表面強度>
RI印刷試験機を使用し、タックインク(商品名:SMXタックバリュー15、東洋インキ社製)を0.4ml用いて60rpmで3回刷り、印刷ロールへの塗工層の転移の程度を目視評価した。
【0059】
以上の物性の評価は、下記要領によって記述することにした。
◎…優れている、○…良い(実用レベル)、△…やや劣る(実用下限レベル)、×…劣る(実用に適さない)
【0060】
【表1】
Figure 0004489996
【0061】
【表2】
Figure 0004489996
【0062】
表1記載の実施例1〜7、10の評価結果を参照すると、どの実施例においても、インクジェット画像再現性、熱転写印刷適性、インク受理性、オフセット印刷インク受理性及び表面強度を兼ね備えたインクジェット用紙であることがわかる。なお、実施例1と参考例8を比較すると、参考例8は(親水性バインダー/親油性バインダー)比率について親水性バインダーが多いため、熱転写印刷適性、インク受理性については実施例1がより良好である。実施例1と参考例9を比較すると、参考例9は(親水性バインダー/親油性バインダー)比率について親油性バインダーが多いため、水性のインクジェットインクの吸水性については実施例1がより良好である。実施例1と実施例10を比較すると、実施例10は塗工量が25g/mを超えたため、塗工層強度、発色濃度の点から実施例1がより好ましい。
【0063】
それに対して比較例1〜比較例3では、無機顔料細孔容積が1.8ml/g未満と小さいために充分な動的平滑性が得られず、熱転写印刷やオフセット印刷においてインクの受理不良が発生した。比較例4では、無機顔料平均粒径が5μm未満と小さく、しかも無機顔料細孔容積が1.8ml/g未満と小さいためにバインダーが消費されてしまい、充分な動的平滑性を得ているにもかかわらず、表面強度が劣った。したがって、オフセット印刷用紙時に塗工層が脱落してブランケットを汚してしまう。比較例5では、塗工量が6g/m未満であるため、インクジェット印刷において、インク吸収容量の不足によりインクの溢れ、滲み、発色ムラ等を生じた。また、充分な動的平滑性が得られなかった。
【0064】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、インクジェット印刷においてインク吸収性、画像再現性に優れ、且つ熱転写式印刷においてインク転写性に優れ、印刷濃度階調性、ドット再現性ともに良好であるとともに、オフセット印刷においてもインク受理性に優れる、多目的なインクジェット用紙を提供することができた。
【0065】
さらに、バインダーの構成、特に親水性バインダーと親油性バインダーの最適構成比率を規定したので、かつ、記録層の下限の塗工量を規定したので、インクジェット適性、熱転写適性及びオフセット適性をさらに向上させた多目的なインクジェット用紙を提供することができた。
【0066】
請求項2記載の発明では、記録層の上限の塗工量を規定したので、インクジェット印刷においてインク吸収容量の不足によるインクの溢れ、滲み、発色ムラ等の発生を防止し、一方、塗工層の過多による塗工層強度低下の防止、塗工層の脱落によるプリンタ内部やオフセット印刷の版の汚れ防止、及びインクジェット印刷時のドット径の小径化による発色濃度の低下防止を図った多目的なインクジェット用紙を提供することができた。
【0067】
請求項3記載の発明により、インクジェット用紙であっても、熱転写式プリンターにも使用可能な用紙として新たな用途を提案することが出来た。
【0068】
請求項4記載の発明により、インクジェット用紙であっても、オフセット印刷をすることが可能な用紙として新たな用途を提案することができた。さらに、インクジェット用紙であっても、オフセット印刷可能でしかも熱転写式プリンターにも使用可能な用紙として新たな用途を提案することができた。

Claims (4)

  1. 支持体上の少なくとも片面に、顔料とバインダーを主成分とする1層以上の記録層を設けたインクジェット記録シートにおいて、前記顔料の平均粒子径は5μm以上であり、且つ下記式1で定義される該顔料の平均細孔容積は1.8ml/g以上であり、前記バインダーは親水性バインダーと親油性バインダーとからなり、かつ、重量比率で(親水性バインダー:親油性バインダー)=(45:55)〜(20:80)であり、前記記録層の塗工量は不揮発分で6g/m 以上であり、前記記録層表面の、30kg/cm、100msにおける動的平滑値が2.4μm以下であることを特徴とするインクジェット用紙。
    【式1】
    平均細孔容積V[ml/g]=D・Sa/40000
    但し、式1において、Dは平均細孔直径[Å]、Saは比表面積[m/g]を示す。
  2. 前記記録層の塗工量は、不揮発分で25g/m 以下であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット用紙。
  3. 熱転写式プリンターによる印刷の用紙として用いられることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット用紙。
  4. オフセット印刷の用紙として用いられることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット用紙。
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