JP4480821B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電気等によるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)の特性変化を補償する機能を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は、携帯型コンピュータのディスプレイだけでなく、ディスクトップ型コンピュータのディスプレイやテレビ、及び携帯端末のディスプレイなど、種々の電子機器に使用されるようになった。
一般的な液晶パネルでは、2枚の透明基板の間に液晶を封入した構造を有している。それらの透明基板の相互に対向する2つの面のうち、一方の面側には対向電極、カラーフィルタ及び配向膜等が形成され、他方の面側にはTFT、画素電極及び配向膜等が形成されている。各透明基板の対向面と反対側の面には、それぞれ偏光板が貼り付けられている。これらの2枚の偏光板は、例えば偏光軸が互いに直交するように配置されており、画素電極と対向電極との間に電圧をかけない状態では光が透過して明表示となり、電圧を印加した状態では遮光して暗表示となる。また、2枚の偏光板の偏光軸を互いに平行に配置した場合は、画素電極と対向電極との間に電圧をかけない状態では暗表示となり、電圧を印加した状態では明表示となる。以下、画素電極及びTFTが形成された基板をTFT基板、対向電極が形成された基板を対向基板という。
【0003】
図13は従来の液晶表示装置を示すブロック図である。液晶表示装置は、タイミングコントローラ51と、データドライバ52と、ゲートドライバ53と、液晶パネル55と、基準電圧発生回路56とにより構成されている。液晶パネル55には、マトリクス状に配列された複数の画素と、複数本のデータバスライン及び複数本のゲートバスラインとが形成されている。各画素にはそれぞれ画素電極及びTFTが設けられており、TFTのゲートに所定の信号(走査信号)が供給されると、TFTはオンになってデータバスラインに供給された信号(画像データ信号)を画素電極に伝達する。
【0004】
タイミングコントローラ51には、パーソナルコンピュータ等の画像生成装置から画像信号RGB、水平同期信号H-sync 及び垂直同期信号V-sync が供給される。タイミングコントローラ51は、これらの信号から画像データ信号DR,DG,DBを生成するとともに、1水平同期期間の始まりを示すデータスタート信号DSI や、画像データ信号DR,DG,DBの同期信号であるデータクロックDCLK、1垂直同期期間の始まりを示すゲートスタート信号GSI 、水平同期信号H-sync に同期したゲートクロック信号GCLK、及び輝度傾斜信号Vgd2 を生成する。データドライバ52は、画像データ信号DR,DG,DB、データスタート信号DSI 及びデータクロックDCLKを入力し、液晶パネル55の各データバスラインに所定のタイミングで画像データ信号DR,DG,DBを供給する。
【0005】
ゲートドライバ53は、タイミングコントローラ51からゲートスタート信号GSI 、ゲートクロックGCLK及び輝度傾斜信号Vgd2 を入力し、これらの信号から走査信号を生成し、液晶パネル55の各ゲートバスラインに所定のタイミングで順番に走査信号を供給する。
基準電圧発生回路56は、タイミングコントローラ51、データドライバ52、ゲートドライバ53を駆動するための電圧を供給する。
【0006】
図14は、ゲートドライバ53の動作を示すタイミングチャートである。この図14に示すように、ゲートバスラインに供給される走査信号(TAB出力)は矩形のパルスではなく、一定の電圧を維持した後、電圧が経時的かつ連続的に低下し、その後基準電位まで降下するパルスが用いられる。これは、ゲートバスラインによる信号の遅延に起因する輝度のぱらつきを抑制するためである。以下、走査信号のうち、電圧が経時的かつ連続的に低下する部分を輝度傾斜という。
【0007】
ゲートドライバ53には、タイミングコントローラ51からゲートスタート信号GSI 、ゲートクロックGCLK及び輝度傾斜信号Vgd2 が入力され、基準電圧発生回路56から基準電圧Veeが入力される。この図14に示すように、輝度傾斜信号Vgd2 は走査信号の輝度傾斜を決める信号である。ゲートドライバ53は、輝度傾斜信号Vgd2 と、基準電圧Veeと、ゲートクロックGCLKとにより輝度傾斜を有する走査信号を生成する。また、ゲートドライバ53は、ゲートスタート信号GSI により1番目のゲートバスラインを選択し、そのゲートバスラインに走査信号を供給する。その後、ゲートドライバ53はゲートクロックGCLKに同期したタイミングで次のゲートバスラインを選択し、その選択したゲートバスラインに走査信号を供給する。このようにして、ゲートクロックGCLKに同期したタイミングで順番にゲートバスラインの1つが選択され、選択されたゲートバスラインに走査信号が供給される。
【0008】
一方、液晶パネル55のデータバスラインには、データドライバ52から所定のタイミングで画像データ信号が供給される。ゲートバスライン52を介して走査信号が供給された画素のTFTはオン状態となり、データバスラインに供給された画像データ信号が画素電極に供給される。これにより、画素電極と対向電極との間の液晶分子が電界に沿った方向に配列し、光の透過率が変化する。画素毎に光の透過率を制御することにより、所望の画像が表示される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶パネルの製造工程において発生した静電気がTFTに印加されて、TFTの特性が変化することがある。図15は横軸にゲート−ソース間電圧(Vgs)をとり、縦軸にドレイン電流(Id )をとって、TFTの電流−電圧特性(I−V特性)を示す図である。正常なTFTの特性が図15中に実線で示すものであるとすると、静電気により、ドレイン電流が増える方向(図中Aで示す方向)又はドレイン電流が減る方向(図中Bで示す方向)に変化する。このため、TFTの特性が変化した画素では、同じ電圧の画像データ信号を供給しても、他の画素と輝度が異なってしまう。静電気はバスラインを伝わっていくため、バスラインに沿った数〜数百の画素のTFTの特性が同時に変化する。
【0010】
一般的に、ゲートバスラインに静電気が印加された場合にTFTの特性が変化することが多く、横方向にはしる線状の表示欠陥となる。
以上から本発明の目的は、静電気等によるTFTの特性変化を補償し、表示品質の低下を回避できる液晶表示装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、上記した課題は図2、図4、図6、図8に例示するように、複数の画素と、これらの画素に画像データ信号及び走査信号を供給する複数のデータバスライン13及び複数の走査バスライン(ゲートバスライン12)とを有するTFT方式の液晶表示装置において、特性の変化したTFTと接続されている走査バスライン12に供給する走査信号の波形を他の走査バスライン12に供給する走査信号の波形と異なるものとする波形調整手段(輝度傾斜変更回路34及びゲートドライバ33)を有することを特徴とする液晶表示装置により解決する。
【0012】
静電気によるTFTの特性変化は、同一の走査バスラインに接続されている複数のTFTで同時に発生する。また、TFTの特性が変化しても、データ電圧を調整することにより、画素電圧を正常な値とすることができる。そこで、本発明においては、静電気等により特性が変化したTFTと接続されている走査バスライン(特定の走査バスライン)に、他の走査バスラインに供給する走査信号と異なる波形の走査信号を供給する。これにより、画素電圧を正常な値とすることができて、表示欠陥を修正することができる。
【0013】
一般的に、走査信号には、輝度傾斜をもつパルスが用いられる。例えば、走査信号の輝度傾斜の部分の波形を変えることにより、TFTの特性変化を補償し、表示品質の低下を回避することができる。また、上記した課題は図2、図4、図6に例示するように、複数の画素と、これらの画素に画像データ信号及び走査信号を供給する複数のデータバスライン13及び複数の走査バスライン(ゲートバスライン12)と、前記複数の走査バスライン12のうちの特性の変化したTFTと接続されているバスラインと接続される輝度補償用配線19とを有するTFT方式の液晶パネル35と、第1のタイミング信号(DSI ,DCLK)、第2のタイミング信号(GSI,GCLK)及び輝度傾斜タイミング信号GVを生成するタイミングコントローラ31と、前記第1のタイミング信号に基づくタイミングで前記データバスライン13に前記画像データ信号を供給するデータドライバ32と、前記輝度補償用配線19と接続され、前記輝度傾斜タイミング信号GVに基づいて輝度傾斜信号Vgd1 を生成し、前記輝度補償用配線19からの信号により前記輝度傾斜信号Vgd1 の波形を変更する輝度傾斜変更回路34と、前記第2のタイミング信号(GSI,GCLK)により前記複数の走査バスライン12から1つの走査バスラインを順次選択し、前記第2のタイミング信号(GSI,GCLK)及び前記輝度傾斜信号Vgd1 により前記輝度傾斜信号Vgd1 の波形に応じた波形の走査信号を生成して選択した走査バスライン12に供給するゲートドライバ33とを有することを特徴とする液晶表示装置により解決する。
【0014】
本発明においては、液晶パネルの複数の走査バスラインのうちの特定の走査バスラインに接続される輝度補償用配線を有している。そして、例えば複数の走査バスラインに交差するように輝度補償用配線を形成しておき、レーザ光を照射して、輝度補償用配線と、特性変化したTFTが接続されている特定の走査バスラインとを電気的に接続する。これにより、特定の走査バスラインに走査信号の供給が開始されると、輝度傾斜変更回路に信号が入力され、輝度傾斜信号の波形を変更する。ゲートドライバでは、輝度傾斜信号の波形の基づいて、走査信号の立ち下がり部の波形を変更する。これにより、特定の走査バスラインに接続されたTFTの特性変化を補償することができて、表示品質が良好な画像を表示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(1)液晶パネルの構造
図1は本発明の実施の形態の液晶表示装置の液晶パネルの構造を示す断面図、図2は同じくその液晶パネルのTFT基板を示す平面図である。
【0016】
液晶パネルは、対向して配置されたTFT基板10及び対向基板20と、これらのTFT基板10と対向基板20との間に封入された液晶29とにより構成されている。
TFT基板10は、ガラス基板11と、ガラス基板11上に形成されたゲートバスライン12、データバスライン13、画素電極14及びTFT15等により構成される。各ゲートバスライン12はガラス基板11上に相互に平行に形成されている。また、ガラス基板11上には、蓄積容量を構成するバスラインCs が形成されている。これらのゲートバスライン12及びバスラインCs の上には絶縁膜16(図2参照)が形成されており、絶縁膜16上には、データバスライン13がゲートバスライン12に対し直角に交差するように形成されている。また、ゲートバスライン12上には絶縁膜16を介してシリコン膜(図示せず)が形成されており、このシリコン膜と、ソース電極15a及びドレイン電極15bとによりTFT15が構成されている。ドレイン電極15bは、ドレインバスライン13に接続されている。
【0017】
これらのドレインバスライン13、ソース電極15a及びドレイン電極15bの上には絶縁膜17が形成されており、絶縁膜17上にはインジウム酸化スズ(indium-tin oxide:以下、ITOという)からなる透明の画素電極14が形成されている。この画素電極14は、絶縁膜17に設けられたコンタクトホールを介してソース電極15aに電気的に接続されている。また、画素電極14の上には、ポリイミド等からなる配向膜18が形成されている。この配向膜18の表面には、電圧を印加していないときの液晶分子の配向方向を決定するために、配向処理が施されている。配向処理の代表的な方法としては、布製のローラーにより配向膜の表面を一方向に擦るラビング法が知られている。
【0018】
一方、対向基板20は、ガラス基板21と、ガラス基板21の下面側に形成されたブラックマトリクス22、カラーフィルタ23、対向電極24及び配向膜25等により構成されている。カラーフィルタ23には、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の3種類あり、1つの画素電極14に1つのカラーフィルタ23が対向している。これらのカラーフィルタ23の間にはブラックマトリクス22が形成されている。このブラックマトリクス22は、例えばクロム(Cr)のように光が透過しない金属薄膜からなる。
【0019】
カラーフィルタ23の下には、ITOからなる透明の対向電極24が形成されている。この対向電極24の下には配向膜25が形成されている。この配向膜25の表面にも配向処理が施されている。
TFT基板10と対向基板20との間には、球形のスペーサ(図示せず)が配置され、これによりTFT基板10と対向基板20との間隔が一定に維持される。また、TFT基板10の下及び対向基板20の上にはそれぞれ偏光板(図示せず)が配置される。これらの偏光板は、例えば偏光軸が相互に直交するように配置される。
【0020】
このように構成された液晶パネルにおいて、データバスライン13にデータ信号を供給し、ゲートバスライン12に走査信号を供給すると、TFT15がオンになって画素電極14にデータ信号が供給される。これにより、画素電極14と対向電極24との間に電界が発生する。この電界によって液晶29中の液晶分子の向きが変化し、画素の光透過率が変化する。各画素毎に画素電極14に印加する電圧を制御することにより、液晶パネル40に所望の画像を表示することができる。
【0021】
本実施の形態においては、上述したように、液晶パネルの表示領域内の構成は基本的に従来と同様である。但し、本実施の形態の液晶パネルでは、図3に示すように、表示領域の外側に輝度補償用配線19が形成されている。この輝度補償用配線19はゲートバスライン12の下方又は上方(図では上方)に、ゲートバスライン12と交差するように形成されている。通常、ゲートバスライン12と輝度補償用配線19とは、両者の間に形成された絶縁膜により電気的に絶縁されている。しかし、ゲートバスライン12と輝度補償用配線19とが交差する部分にレーザ光を照射することにより、ゲートバスライン12と輝度補償用配線19とを電気的に接続することができる。
【0022】
(2)液晶表示装置の回路構成
図4は本実施の形態の液晶表示装置の回路構成を示すブロック図である。
本実施の形態の液晶表示装置は、タイミングコントローラ31と、データドライバ32と、ゲートドライバ33と、輝度傾斜変更回路34と、液晶パネル35と、基準電圧発生回路36とにより構成されている。タイミングコントローラ31には、パーソナルコンピュータ等の画像生成装置から画像信号RGBと、水平同期信号H-sync 及び垂直同期信号V-sync が供給される。タイミングコントローラ31は、これらの信号から所定の信号を生成し、データドライバ32、データドライバ33及び輝度傾斜変更回路34に出力する。タイミングコントローラ31からデータドライバ32に供給される信号としては、例えば、画像データ信号DR,DG,DB、1水平同期期間の始まりを示すデータスタート信号DSI 及び画像データ信号DR,DG,DBの転送タイミングを示すデータクロックDCLKなどがある。データドライバ32は、これらの信号を入力し、所定のタイミングでデータバスライン13に画像データ信号DR,DG,DBを出力する。
【0023】
また、タイミングコントローラ31からゲートドライバ33に出力される信号としては、例えば1垂直同期期間の始まりを示すゲートスタート信号GSI 、水平同期信号に同期したゲートクロックGCLKなどがある。更に、タイミングコントローラ31から輝度傾斜変更回路34に出力される信号としては、輝度傾斜タイミング信号GVがある。なお、本実施の形態においては、輝度傾斜変更回路34を独立した回路としたが、タイミングコントローラ31又はゲートドライバ33に内蔵されていてもよい。
【0024】
基準電圧発生回路36は、発生タイミングコントローラ31、データドライバ32、ゲートドライバ33、輝度傾斜変更回路34及び液晶パネル35に、駆動電圧を供給するとともに、所定の基準電圧を発生する。輝度傾斜変更回路34には、基準電圧Vgdが供給され、ゲートドライバ33には基準電圧Veeが供給される。
【0025】
データドライバ32及びゲートバスドライバ33の基本的な構成は従来と同様である。また、データドライバ32及びゲートドライバ33は液晶パネル35と一体的に形成されていてもよい。
(3)輝度傾斜変更回路34の構成
図5は輝度傾斜変更回路34の構成を示す回路図である。この輝度傾斜変更回路34は、入力端子41と、出力端子42と、レベルシフト回路43と、インバータ44と、ANDゲート45,46と、スイッチSW1 〜SW3 と、抵抗Ra ,Rb とにより構成されている。
【0026】
スイッチSW1 の一端側は入力端子41に接続されており、他端側は出力端子42に接続されている。入力端子41には、基準電圧発生回路36から基準電圧Vgdが供給される。また、出力端子42から出力される輝度傾斜信号Vgd1 は、ゲートドライバ33に供給される。
抵抗Ra の一端側は出力端子42に接続されており、抵抗Ra の他端側と接地(0V)との間にはスイッチSW2 が接続されている。また、抵抗Rb の一端側も出力端子42に接続されており、抵抗Rb の他端側と接地との間にはスイッチSW3 が接続されている。抵抗Ra は通常時にゲートバスラインに供給する走査信号の輝度傾斜を決める抵抗であり、抵抗Rb は静電気等によりTFTの特性が変化したときにゲートバスラインに供給する走査信号の輝度傾斜を決める抵抗である。この例では、抵抗Rb の抵抗値は抵抗Ra の抵抗値よりも大きく設定されているものとする。
【0027】
タイミングコントローラ31から出力される輝度傾斜タイミング信号GVは、AND回路45,46のそれぞれ一方の入力端に入力される。また、レベルシフト回路43の入力端は輝度補償用配線19に接続され、レベルシフト回路43の出力端はAND回路46の他方の入力端に接続されとともに、インバータ44の入力端に接続されている。このインバータ44の出力端はAND回路45の他方の入力端に接続されている。スイッチSW2 はAND回路45の出力信号GV1 によりオン−オフし、スイッチSW3 はAND回路46の出力信号GV2 によりオン−オフする。スイッチSW1は、スイッチSW2又はスイッチSW3のいずれか一方がオンのときにオフとなる。つまり、スイッチSW1は、信号GV が“H”のときにオフ、信号GV が“L”のときにオンとなる。
【0028】
輝度傾斜変更回路34は、図6に示すように、輝度補償用配線19に接続される。この例では、輝度補償用配線19がN番目のゲートバスライン12と接続されているものとする。なお、輝度補償用配線19とゲートバスライン12との接続に使用するレーザ光の大きさは、例えば20×20μm〜200×200μmである。
【0029】
以下、輝度傾斜変更回路34の動作について、図7のタイミングチャートを参照して説明する。但し、この例では、時刻t1 において、ゲートドライバ33ではN−1番目のゲートバスラインが選択されているものとする。
輝度傾斜変更回路34には、基準電圧発生回路36から基準電圧Vgdが与えられる。時刻t1 で、タイミングコントローラ31から出力される輝度傾斜タイミング信号GVが“H”になると、レベルシフト回路43の出力が“L”であるので,AND回路45の出力GV1 が“H”、AND回路46の出力GV2 が“L”になる。従って、スイッチSW2 がオン、スイッチSW3 がオフとなる。これにより、出力信号Vgd1 の電位は、抵抗Ra と配線等の容量成分とにより決まる時定数で減少する。時刻t2 になると、輝度傾斜タイミング信号GVが“L”になり、輝度傾斜信号Vgd1 の電位は基準電圧Vgdの電位と同じになる。
【0030】
時刻t3 で輝度傾斜タイミング信号GVが“H”になると、レベルシフト回路43の出力が“H”になるので、AND回路45の出力GV1が“L”、AND回路46の出力GV2が“H”となる。従って、スイッチSW2 がオフ、スイッチSW3 がオンとなる。これにより、輝度傾斜信号Vgs1 の電位は、抵抗Rb と配線等の容量成分とにより決まる時定数で減少する。但し、本実施の形態では、抵抗Rb の抵抗値が抵抗Ra の抵抗値よりも大きいので、スイッチSW3 がオンのときの電位の低下速度は、スイッチSW2 がオンのときよりも遅くなる。
【0031】
時刻t4 で輝度傾斜タイミング信号GVが“L”になると、スイッチSW3 がオフになり、輝度傾斜Vgd1 の電位は基準電圧Vgdと同じになる。
時刻t5 で輝度傾斜タイミング信号GVが“H”になると、レベルシフト回路43の出力が“L”であるので、ANDゲート45の出力GV1が“H”、ANDゲート46の出力GV2が“L”になる。これにより、スイッチSW2 がオン、スイッチSW3 がオフになって、出力信号Vgd1 の電位が抵抗Ra と配線等の容量成分とにより決まる時定数で減少する。
【0032】
時刻t6 が輝度傾斜タイミング信号GVが“L”になると、輝度傾斜信号Vgd1 の電位は基準電圧Vgdと同じになる。
図8はゲートドライバの動作を示すタイミングチャートである。ゲートドライバ33は、輝度傾斜変更回路34の出力信号Vgd1 と、基準電圧発生回路36から与えられる基準電圧Veeと、タイミングコントローラ31から出力されたゲートスタート信号GSI 及びゲートクロックGCLKとにより走査信号を生成し、ゲートクロックGCLKに同期したタイミングで順番に各ゲートバスラインに走査信号を供給する。走査信号は,輝度傾斜変更回路34の出力Vgd1 の波形に応じた輝度傾斜を有している。本実施の形態では、図8に示すように、輝度傾斜変更回路34の出力Vgd1 の時刻t3 〜t4 における電圧降下が時刻t1 〜t2 及び時刻t5 〜t6 における電圧降下よりも小さいので、時刻t2 〜t4 のタイミングでN番目のゲートバスラインに供給される走査信号は、他のゲートバスラインに供給される走査信号の輝度傾斜よりも小さいものとなっている。
【0033】
図9は液晶表示装置の画素の等価回路図である。この図9において、C1cは画素電極の容量、Cs は蓄積容量、CgsはTFTのゲート−ソース間容量である。図10はTFT15のゲート電位、ドレイン電位及びソース電位の変化を示す図である。これらの図9,図10を参照して、走査信号の輝度傾斜と輝度補償との関係について説明する。
【0034】
図10のようにゲートバスライン12に走査信号として矩形波を供給し、その後、ドレインバスライン13に所定の電圧を供給したとする。そうすると、図中破線で示すように、ソース電位(画素電位)は、容量Cs ,C1cに電荷が蓄積されるのに伴ってドレイン電位に近づき、一定の電位となる。その後、ゲート電位の立ち下りによりソース電位は若干(ΔVs )低下し、容量Cs ,C1cに蓄積されている電荷に応じた一定の電位となる。この場合の電圧降下量ΔVs は、下記(1)式により求めることができる。
【0035】
【数1】
Figure 0004480821
【0036】
図11に示すように、ゲートバスラインに輝度傾斜をもつ走査信号を供給した場合、TFT15のソース電位はΔVs だけ下降した後、ΔVSRだけ上昇する。この輝度傾斜による電位の上昇(ΔVSR)を再書き込みという。ソース電位のピーク値に対する電圧降下量ΔVs'は、下記(2)式に示すようになる。
【0037】
【数2】
Figure 0004480821
【0038】
輝度傾斜の時間t0 が一定であるとすると、輝度傾斜の大きさVにより、ΔVs ,ΔVSR,ΔVs'は下記表1のように変化する。但し、表1中のαは一定の値である。
【0039】
【表1】
Figure 0004480821
【0040】
即ち、ΔVs は電圧Vに関係せず一定であり、ΔVs'はVに対して単調に増加又は減少するわけではない。また、輝度傾斜の角度が適度であると、TFTのオン時間が長くなるため、ΔVSRが大きくなる。
本実施の形態においては、輝度傾斜、すなわち電圧降下量Vを変化させることにより、ΔVSRの値を変化させる。これにより、再書き込み量を調整することが可能であり、特性変化したTFTの輝度を補償できる。従って、液晶表示装置の品質の低下が回避され、製造歩留まりが向上する。
【0041】
なお、上記の例では1本の輝度補償用配線19が形成されており、この1本の輝度補償用配線19が全てのゲートバスライン12に交差している場合について説明したが、変形例として図12に模式的に示すように、所定数のゲートバスライン12を1組とし、各組毎にそれぞれ輝度補償用配線19を形成してもよい。また、上記の実施の形態では輝度傾斜変更回路34を独立した回路としたが、タイミングコントローラ31又はゲートドライバ33内に組み込んでもよい。更に、輝度傾斜変更回路34内の抵抗Rb の抵抗値を変化させることができるようにしてもよい。例えば、抵抗Rb として可変抵抗器を使用してもよく、また複数の固定抵抗を用意しておき、TFTの特性の変化に応じてこれらの固定抵抗を直列又は並列に接続して抵抗値を調整できるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、波形調整手段により、特定の走査バスラインに供給される走査信号の波形を他の走査信号の波形と異なるものとする。静電気等により特性が変化したTFTが接続されている走査バスラインに、他の走査バスラインに供給する走査信号と異なる波形の走査信号を供給することにより、TFTの特性変化を補償し、良好な表示品質で画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の液晶表示装置の液晶パネルの構造を示す断面図である。
【図2】図2は同じくその液晶パネルのTFT基板を示す平面図である
【図3】図3は輝度補償用配線を示す平面図である。
【図4】図4は実施の形態の液晶表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】図5は輝度傾斜変更回路の構成を示す回路図である。
【図6】図6は輝度傾斜変更回路と輝度補償用配線との接続を示すブロック図である。
【図7】図7は輝度傾斜変更回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】図8はデータドライバの動作を示すタイミングチャートである。
【図9】図9は画素の等価回路を示す図である。
【図10】図10はTFT各部の電位を示す波形図である。
【図11】図11は輝度傾斜をもつ走査信号を供給したときのソース電位の変化を示す波形図である。
【図12】図12は実施の形態の変形例を示す模式図である。
【図13】図13は従来の液晶表示装置を示すブロック図である。
【図14】図14は従来の液晶表示装置のゲートドライバの動作を示すタイミングチャートである。
【図15】図15は静電気等によるTFTの特性の変化を示す図である。
【符号の説明】
10 TFT基板、
11,21 ガラス基板、
12 ゲートバスライン、
13 データバスライン、
14 画素電極、
15 TFT、
19 輝度補償用配線、
20 対向基板、
23 カラーフィルタ、
24 対向電極、
29 液晶、
31,51 タイミングコントローラ、
32,52 データドライバ、
33.53 ゲートドライバ、
34 輝度傾斜変更回路、
35,55 液晶パネル、
36,56 基準電圧発生回路。

Claims (2)

  1. 複数の画素と、これらの画素に画像データ信号及び走査信号を供給する複数のデータバスライン及び複数の走査バスラインと、前記複数の走査バスラインのうちの特性の変化したTFTと接続されているバスラインと接続される輝度補償用配線とを有するTFT方式の液晶パネルと、第1のタイミング信号、第2のタイミング信号及び輝度傾斜タイミング信号を生成するタイミングコントローラと、前記第1のタイミング信号に基づくタイミングで前記データバスラインに前記画像データ信号を供給するデータドライバと、前記輝度補償用配線と接続され、前記輝度傾斜タイミング信号に基づいて輝度傾斜信号を生成し、前記輝度補償用配線からの信号により前記輝度傾斜信号の波形を変更する輝度傾斜変更回路と、前記第2のタイミング信号により前記複数の走査バスラインから1つの走査バスラインを順次選択し、前記第2のタイミング信号及び前記輝度傾斜信号により前記輝度傾斜信号の波形に応じた波形の走査信号を生成して選択した走査バスラインに供給するゲートドライバとを有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記ゲートドライバは、前記輝度傾斜信号の波形により,前記走査信号の立ち下がり波形の形状を決めることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
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