JP4480676B2 - 画像処理方法及びプログラム、並びに装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理技術に関する。
近年、デジタルカメラやカラープリンタなどの画像関連機器の普及、計算機の性能の向上により、カラー画像をデジタルデータとして扱う機会が増えてきた。ところが、デジタルカメラなどで撮影されたカラー画像の画質は、必ずしもユーザにとって満足のいくものとは限らない。例えば、肌色が赤すぎたり、青空の色がくすんでいたりすることがある。そのため、ユーザが満足できるような画像に画質を向上させる技術が望まれている。
例えば特開2001−92956号公報(特許文献1)には、様々な照明環境下で撮影された自然画像における重要被写体の色(人の肌色、空の青色、草木の緑色等)に対し、自動的に良好な色補正を施すための技術が開示されている。すなわち、対象物選択手段において選択された対象物の色相の分布可能領域と分割色相領域における分布頻度とを対象物色情報メモリから読み出し、代表色を抽出する代表色抽出手段と、代表色抽出手段で抽出された代表色に最適な色補正パラメータを色補正パラメータ記憶メモリの記憶内容から決定する色補正パラメータ決定手段と、入力画像に対し、対象物の代表色とその近傍の色のみに対して色補正を施す処理を行う色補正処理手段とを有する。
また、例えば特開平11−8773号公報(特許文献2)には、人の記憶色(人の肌色、空の青色、草木の緑色等)を考慮しながら自動的に適切な色修正を行うための技術が開示されている。すなわち、画像データの各画素の色度を求める色度判断手段と、色度判断手段によって求められた色度が所定範囲内である画素について集計を行う対象色度画素集計手段と、所定範囲の色度の画素についての予め定められた最適値と集計結果との差を解消するような色修正量を求め、且つ集計した画素が全画素に占める割合に応じて色修正量を補正する色修正量判定手段と、上記色修正量に基づいて画像データを色修正する色修正手段とを有する。
特開2001−92956号公報 特開平11−8773号公報
しかしながら、上記のような技術によると、未だ問題が残ってしまう。例えば特許文献1に記載されている技術では、色相を基準にヒストグラムを生成する方法を採用している。この方法では、ある程度彩度が高い対象物を検出する場合においては安定した処理を期待できるが、対象物の彩度が低い場合には、適切な処理がなされない可能性がある。例えば人物写真において、やや青白く写ってしまった顔は、彩度が低い色になる。このような彩度が低い色は、ノイズの影響や照明光色の影響など、わずかな色の変化により色相が大きく変わる。すなわち、対象物の彩度が低い場合には、ヒストグラムに明確なピークが現れにくくなるという問題があった。
第22A図及び第22B図に、色相を基準にヒストグラムを生成する場合におけるピーク検出の概念図を示す。第22A図には、色空間図1000とヒストグラム1100とが示されている。色空間図1000には、例えばCIELAB表色系の色成分であるa*及びb*に対応するa*軸1001とb*軸1002と、例えばピーク(すなわち画素数が多い)色の分布範囲である分布範囲1010とが示されている。また、ヒストグラム1100には、色相の軸1101と度数の軸1102と度数曲線1110とが示されている。
ここで、a*軸1001とb*軸1002との交点に対応する色は無彩色である。そして、分布範囲1010は、a*軸1001とb*軸1002との交点から離れた場所に位置しており、彩度が比較的高い色であることが示されている。このような場合、色相に基づくヒストグラム1100の度数曲線1110は、ピークが明らかな曲線となっている。
また、第22B図には、色空間図2000とヒストグラム2100とが示されている。色空間図2000には、色空間図1000と同様に、例えばCIELAB表色系の色成分であるa*及びb*に対応するa*軸2001とb*軸2002と、例えばピーク色の分布範囲である分布範囲2010とが示されている。また、ヒストグラム2100には、ヒストグラム1100と同様に、色相の軸2101と度数の軸2102と度数曲線2110とが示されている。
ここで、分布範囲2010は、a*軸2001とb*軸2002との交点に近い場所に位置しており、彩度が比較的低い色であることが示されている。このような場合、色相に基づくヒストグラム2100の度数曲線2110には、明らかなピークが存在せず、ピークが検出しにくい。
このように、色相に基づくヒストグラムを用いると、画像の彩度によってピーク形状が変化してしまうため、適切な対象物検出処理がなされない可能性がある。
また、例えば特許文献2に記載された技術では、集計された画素の比率に応じて補正の強さをコントロールするが、画像によっては、補正の強さをうまくコントロールできない場合がある。 例えば、肌色とみなされた画素が、画像内に散在していても、一箇所に集中していても、補正の強さには影響しないようになっている。現実には、ある程度大きな肌色の領域(例えば顔)が画像内に存在する場合、画像の要部として、この肌色に対して強い補正を行うべきである。しかし、特許文献2に記載された技術では、そのようなことはなされない。また、色が同じであれば、領域の形状や色の変化度合いによらず補正の強さを一様にコントロールする。しかし、例えば肌色の領域であっても、顔か顔でないかによってユーザからの着目度は大きく異なるため、特許文献2に記載された技術では、適切な補正処理がなされない場合がある。
従って、本発明の目的は、特定の画像の特徴的な画素を適切に特定するための新規な技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、画像を適切に補正するための新規な技術を提供することである。
本発明に係る画像処理方法は、特定の画像について、特異点のない表色系における所定の色区画毎に画素数を計数し、ヒストグラムを生成するステップと、生成されたヒストグラムにおいて、計数された画素数が極大となる部分である局所ピークを検出し、局所ピークに対応する色値(色成分の少なくともいずれかの値)である局所ピーク色値を決定するピーク色値決定ステップと、決定された局所ピーク色値に基づき、特定の画像における画素を特定する画素特定ステップとを含む。
上記のように特異点のない表色系を採用することにより、無彩色や有彩色などの区別無く、安定して局所ピークを検出することが可能となる。例えば特許文献1に記載されている技術では、特異点のある表色系に従ってヒストグラムを生成するので、特異点の近傍においてピークが不明瞭となってしまうが、本発明においては特別な工夫を行わずともピークを簡単に検出することができる。なお、特異点とは、極座標の原点のような不連続点を意味し、例えば、色相及び彩度で色を表した場合の無彩色である。
なお、局所ピーク色値には、局所ピークに含まれる色値(例えば局所ピークに該当する色区画に含まれる色値などであり、1つの色値に限らない。)を用いるようにしても良いし、所定の方法により算出した色値を用いるようにしても良い。また、画素特定ステップは、例えば、局所ピーク色値を有する画素を特定するためのステップ、局所ピーク色値から所定範囲の色値を有する画素を特定するためのステップとして実行される。特定された画素は、補正対象画素として使用される場合もあれば、所定の処理(例えば顔である確度を判定するための処理)の材料として使用される場合もある。
また、上記特異点のない表色系は、均等表色系であっても良い。これにより、カバーする色の幅が均等になるように色区画を規定する場合には、色区画に均等な大きさを持たせればよいことになるため、ヒストグラム生成処理が簡単になる。
さらに、上記所定の色区画は、特異点のない表色系を構成する色成分のうち、明度以外の色成分により規定されるようにしても良い。明度成分は、例えば影などの、被写体以外のものの影響を受けやすいため、例えば被写体の画素特定に用いるのは好ましくないためである。
また、上記ピーク色値決定ステップにおいて、局所ピークとなる色区画における画素数と、局所ピークとなる色区画の近傍の色区画の画素数とを用いて、局所ピークに対応する色値を算出するようにしてもよい。上でも述べたが、局所ピーク色値には、局所ピークに含まれる色値をそのまま用いるようにしても良いが、局所ピークに含まれる画素の度数と、局所ピークの近傍の画素の度数とを用いて、重み付け平均などの方法で求めるようにしても良い。このようにすることによって、色区画の幅よりも高い分解能で、局所ピーク色値を算出することができるようになる。
また、上記画素特定ステップにおいて、局所ピーク色値の近傍色値を有する画素を特定するようにしても良い。これにより、上で述べたように、局所ピーク色値の近傍色値を有する画素を、例えば補正対象画素として抽出することができる。また、このような近傍色値を有する画素に基づき所定の処理を実施して、例えば補正対象画素を特定するようにしても良い。
また、上記画素特定ステップにおいて、近傍色判定用の所定の色成分毎に異なる閾値を基準として用い、特定の画像における画素が局所ピーク色値の近傍色値を有しているか判断するようにしても良い。二成分以上の色成分についてヒストグラムを生成した場合においては、近傍色値を有する画素の選定に、色成分毎に異なる閾値を使用することも効果的である。例えば、被写体以外のものの影響を受けやすい色成分については、近傍とみなす範囲を広くするといった設定が可能となる。
また、上記画素特定ステップにおいて、所定の色区画を規定する表色系とは異なる表色系における色成分について局所ピーク色値との間で所定の条件を満たす色値である近傍色値を有する画素を特定するようにしても良い。例えば均等表色系を用いてヒストグラムを生成した場合においても、影などの影響を受けにくい他の表色系の色成分を用いて近傍色値を有する画素を特定することにより、適切な画素特定処理が可能となる。
また、上記所定の色区画を規定する表色系とは異なる表色系における色成分が、彩度成分及び色相成分のうち少なくともいずれかであっても良い。
また、上記画素特定ステップにおいて特定された画素の特徴量を局所ピーク毎に算出するステップと、局所ピーク毎に、算出された特徴量から局所ピークに対応する評価値を算出するステップとをさらに含むようにしても良い。これにより、例えば局所ピークに対応する色を有する画素群が所定の被写体である確度としての評価値を算出することができる。例えば局所ピークに対応する色を有する画素群が人物の顔であるという確度が、評価値として算出される。
また、上記特徴量が、画素特定ステップにおいて特定された画素の色値に関する値と特定された画素の色値の変動度合いに関する値とのうち少なくともいずれかであっても良い。例えば、画像における人物の顔部分に相当する領域を処理対象とする場合、顔であるかどうかは、色値や色値の変動度合いからある程度判断することができる。そのため、色値や色値の変動度合いに関する値を特徴量として用いるものである。
また、上記画素特定ステップにおいて特定された画素が存在する領域を抽出する領域抽出ステップと、抽出された領域毎に、領域に含まれる画素の特徴量を算出するステップと、領域毎に、算出された特徴量から領域に対応する評価値を算出するステップとをさらに含むようにしても良い。これにより、例えば局所ピーク色値を有する画素が存在する領域について、特定の被写体である確度としての評価値を算出することができる。なお、局所ピーク色値の近傍の色値を有する画素が存在する領域について評価値を算出するような場合もある。
また、上記特徴量が、領域に含まれる画素の色値に関する値と領域に含まれる画素の色値の変動度合いに関する値と特定の画像における領域の位置と領域の大きさとのうち少なくともいずれかであっても良い。例えば、画像において人物の顔部分に相当する領域を処理対象とする場合、顔であるかどうかは、領域に含まれる画素の色値や色値の変動度合い、さらには画像における領域の位置や領域の大きさから判断することが可能である。そのため、色値や色値の変動度合い、画像における領域の位置や領域の大きさに関する値を、特徴量として用いるものである。
また、上記領域抽出ステップにおいて、画素の位置的な連続性に基づき領域を抽出するようにしても良い。所定の色値を有する画素は画像中に分散している場合もあるが、例えば人物の顔などの画素群は比較的画像中に大きな連続領域を構成している可能性が高い。従って、位置的な連続性を有する領域毎に評価値などを算出すれば、より顔の確度が高い領域を抽出できるようになる。
また、上記画素特定ステップにおいて特定された画素から補正基準色値を算出するステップをさらに含むようにしても良い。局所ピーク色値をそのまま補正基準色値とすることも可能であるが、再度上記画素特定ステップにおいて特定された画素から補正基準色値を算出するものである。例えば、画素特定ステップにおいて特定された画素の色値の平均を補正基準色値とすることも可能である。また、上記画素特定ステップにおいて特定された画素が、局所ピーク色値の近傍色値を有する画素である場合には、当該画素から例えば平均処理にて補正基準色値を算出するようにしても良い。
また、算出された評価値に基づき、基準となる局所ピークに対応する画素を特定する特定ステップと、特定された画素から補正基準色値を算出するステップとをさらに含むようにしても良い。例えば、局所ピークが複数検出された場合、評価値が最大である局所ピークなど所定の条件を満たした局所ピークに対応する画素に基づき補正の基準となる色値を算出する。これにより、例えば同一の色を有する他の被写体をベースとして補正基準色値が算出されなくなるので、適切な補正基準色値が算出される可能性が高くなる。
また、算出された補正基準色値と予め設定された色値とを基に、基準色補正量(例えば色成分毎の量)を算出するステップをさらに含むようにしても良い。例えば、予め設定された色値は理想的な色値であり、補正基準色値が理想的な色値になるような補正量を、基準色補正量として算出する。そして、基準色補正量に基づき補正対象の画素を補正することにより、適切な補正が可能となる。但し、基準色補正量は他の要因により調整される場合もある。
また、基準色補正量の最大値が、上で述べた評価値に基づき調整されるようにしても良い。これにより、例えば補正対象である確度の低い画素については補正量を低減するような設定が可能となる。
また、上記特定ステップにおいて特定された画素の色値の分布に基づき設定される色範囲に含まれる色値を有する画素について、基準色補正量だけ補正を実施するステップをさらに含むようにしても良い。例えば、上記特定ステップにおいて特定された画素の色値の標準偏差に基づき色範囲が設定されるようにしてもよい。なお、上記特定ステップにおいて特定された画素についてのみ補正するようにしても良いし、それ以外の画素について基準色補正量又は基準色補正量から変更された補正量だけ補正を行うようにしても良い。
また、特定の画像に含まれる特定の画素の色値と補正基準色値との差に応じて基準色補正量を変更する補正量変更ステップをさらに含むようにしても良い。これにより、例えば、補正基準色値との差が大きい色値を有する画素については、補正量を減らすというような設定が可能となる。
また、上記補正量変更ステップが、特異点のない表色系とは異なる表色系の各色成分につき実行されるようにしても良い。例えば、彩度成分及び色相成分に基づき特定の画素の色値と補正基準色値との差を求めるようにしても良い。
また、特異点のない表色系とは異なる表色系の各色成分につき異なる基準色補正量の変更パターンが設定されていても良い。例えば、同じ色値の画素についても色成分毎に補正量を異なるようにしたり、補正の適用範囲を色成分毎に異なるようにするものである。
また、上記特異点のない表色系とは異なる表色系の色成分が、彩度成分と色相成分であっても良い。これにより、色相に比べて変化することが嫌われる彩度については、なるべく変化しないように設定することも可能となる。
さらに、上記補正量変更ステップにおける基準色補正量の変更パターンを、予め定められている色値に基づき設定するステップをさらに含むようにしても良い。これにより、例えば色の変化が嫌われる色については、なるべく色が変化しないように設定することができる。
また、予め定められた色値が無彩色の色値であり、基準色補正量の変更パターンが無彩色の色値の補正量を低減するように設定されるようにしても良い。無彩色が有彩色に変化するような補正はユーザに嫌われる可能性が高いため、無彩色の色値の補正量を低減することにより、適切な補正が可能となる。
なお、本発明に係る方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することも可能であって、当該プログラムは、例えばフレキシブル・ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークを介してデジタル信号として配信される場合もある。なお、処理途中のデータについては、コンピュータのメモリに一時保管される。
第1図に、本発明における一実施例に係る画像補正装置の機能ブロック図を示す。画像補正装置5000には、画像データ入力部5002と画像データ格納部5004と表色系変換部5006と変換画像データ格納部5008とヒストグラム生成部5010とヒストグラム・データ格納部5012とピーク・セル検出部5014とピークセル・データ格納部5016とピーク値算出部5018とピーク値格納部5020とピーク所属画素検出部5022とピーク所属画素データ格納部5024と特徴量算出部5030と特徴量格納部5040と評価値算出部5042と評価値格納部5044と確度算出部5046と確度格納部5048と標準偏差算出部5050と標準偏差格納部5052と補正量算出部5054と補正量格納部5056と補正画像データ生成・出力部5058とが含まれている。また、特徴量算出部5030には、基本特徴量算出部5032と追加特徴量算出部5034とが含まれている。
これらの処理内容の詳細については後の処理フローの説明において述べる。ここでは、各機能ブロックの連携関係を中心に簡単に説明しておく。
画像データ入力部5002は、例えばスキャナ・デジタルカメラ等の外部装置とのインタフェイス等であって、画像データを読み込んだり受信した場合、画像データ格納部5004に格納する。表色系変換部5006は、画像データ格納部5004から画像データを読み込み、所定の表色系に変換して変換画像データ格納部5008に格納する。ヒストグラム生成部5010は、変換画像データ格納部5008から画像データを読み込み、所定の表色系におけるヒストグラム・データを生成し、ヒストグラム・データ格納部5012に格納する。
ピーク・セル検出部5014は、ヒストグラム・データ格納部5012を参照してヒストグラムのピーク(すなわち画素数が多い)セルを検出し、検出したピーク・セルに関するデータをピークセル・データ格納部5016に格納する。格納するデータには、ピーク・セルの近傍のセルに関するデータも含まれる場合もある。ピーク値算出部5018は、ピークセル・データ格納部5016を参照し、所定の方法でピーク値を決定してピーク値格納部5020に格納する。
ピーク所属画素検出部5022は、変換画像データ格納部5008とピーク値格納部5020とを参照して、画像を構成する画素のうち、ピークに属するとみなされる画素を特定し、当該画素のデータをピーク所属画素データ格納部5024に格納する。特徴量算出部5030の基本特徴量算出部5032と追加特徴量算出部5034とは、ピーク所属画素データ格納部5024を参照し、ピーク毎にピーク所属画素の特徴量を算出して、特徴量格納部5040に格納する。
評価値算出部5042は、特徴量格納部5040を参照し、ピーク所属画素の特徴量からピーク毎の評価値を算出して評価値格納部5044に格納する。確度算出部5046は、評価値格納部5044を参照し、所定の被写体である確度をピーク毎に算出して確度格納部5048に格納する。標準偏差算出部5050は、
ピーク所属画素データ格納部5024を参照し、所定の色成分についての標準偏差を算出し、標準偏差格納部5052に格納する。
補正量算出部5054は、変換画像データ格納部5008とピーク所属画素データ格納部5024と特徴量格納部5040と確度格納部5048と標準偏差格納部5052とを参照し、所定の方法に基づき画素毎の補正量を算出して補正量格納部5056に格納する。補正画像データ生成・出力部5058は、補正量格納部5056を参照し、変換画像データ格納部5008から読み込んだ画像データに補正処理を行い、補正した画像データを図示しないプリンタや表示装置等に出力する。所定の記憶装置に格納する場合もある。
以下、第2図乃至第21C図を用いて、第1図に示した画像補正装置5000の処理内容について説明する。本実施例においては、例えば人の顔の肌色を補正する処理について示す。補正対象は、例えば空の青色や植物の緑等であっても良い。
まず、例えばスキャナ・デジタルカメラ等の外部装置に対するインタフェイス等である画像データ入力部5002は、被写体として人の顔が含まれる画像データを読み込み又は受信し、画像データ格納部5004に格納する(第2図:ステップS1)。なお、この画像データは、例えばsRGB表色系で表されているものとする。
そして、表色系変換部5006は、画像データ格納部5004から画像データを読み込み、sRGB表色系をCIELAB表色系(L*:明度,a*:赤−緑,b*:黄−青)に変換して、変換後の画像データを変換画像データ格納部5008に格納する(ステップS3)。なお、CIELAB表色系は、画像処理や色彩処理の分野において広く用いられ且つ特異点のない表色系である。例えばsRGB表色系をそのまま用いるようにしても良いが、本実施の形態においては、sRGB表色系よりも均等な表色系であるCIELAB表色系を用いるものとする。
なお、表色系の変換処理については、一般的な画像処理プログラムにより実施可能であるため、詳細な説明を省略する。また、変換前の表色系は、上で示したsRGB表色系に限定されない。
ヒストグラム生成部5010は、変換画像データ格納部5008から画像データを読み込み、CIELAB表色系におけるa*成分及びb*成分についてのヒストグラム・データを生成し、ヒストグラム・データ格納部5012に格納する(ステップS5)。L*成分については、処理対象の画素を選別する条件として用いる。例えば、極端に明度が低い(すなわち、暗い)画素は肌である可能性が低いため処理対象から除外する。例えばL*<30の画素を対象外とする。
なお、1画素ずつ表色系をCIELAB値に変換しながらヒストグラム・データを生成するようにしても良い。
第3図に、ヒストグラム生成に用いる色空間の一例を示す。第3図の例では、CIELAB表色系の色成分であるa*に対応するa*軸301とb*に対応するb*軸302とにより張られる色空間が示されている。そして、a*成分及びb*成分について各々長さ4の正方形のセルで色空間は分割されている。各セルにはその中心座標値が、そのセルの値として対応付けられている。なお、第3図では、a*成分及びb*成分の範囲が±40の範囲で示されているが、紙面の都合で図示する範囲を限定しただけであり、実際には、例えば±128の範囲で生成するものとする。また、セルの一辺の長さは4に限らない。
ヒストグラム・データを生成する際には、セル毎に、a*成分及びb*成分の値が当該セルにおける範囲内である画素の数を計数する。なお、境界値については、例えば両脇のセルのうちカバーする色値の小さいセルに属するといったルールを予め定めておく。
第2図の説明に戻り、ピーク・セル検出部5014は、ヒストグラム・データに基づきピーク(すなわち、画素数が多い)セルを検出し、ピーク・セルの色範囲及び画素数等、ピーク・セルに関するデータをピークセル・データ格納部5016に格納する(第2図:ステップS7)。本実施値においてピークとは、あるセルの度数が、4近傍(第3図における上下左右)のいずれのセルの度数よりも大きいか又は等しいセルと定義する。なお、ピークが複数存在する場合もあるし、1つのピークに対応するセル(ピーク・セル)が複数存在する場合もある。また、本実施の形態においては、ピーク・セルに隣接するセルに関するデータについてもあわせて格納しておく。
ここで、概ね、このピークに対応する色の被写体が、画像の中に存在すると判断できる。すなわち、ピーク・セルに対応する色値を有する画素を、例えば人物の顔を構成する画素とみなすこともできる。例えばピークを構成する画素の平均色が予め定められた肌色範囲に入っている場合、その色を画像中の肌色とみなし、より好ましい色へと補正することで、画像中の肌色を補正するようにしても良い。
なお、ヒストグラム・データ生成の際、色空間に有効領域を設定し、その範囲のみについてヒストグラム・データを生成するようにしてもよい。第4図に、色空間における有効領域の一例を示す。第4図では、第3図に示した色空間と同様の色空間において、一部のセルにハッチングが付されている。例えばハッチングが付されたセルについてのみ、度数をカウントするようにしても良い。また、このハッチングが付されたセルは、肌色の一般的な範囲を示しており、この範囲でピークが検出された場合には、そのピークを構成する画素の平均色を画像中の肌色とみなして、より好ましい色へと補正するようにしても良い。
第2図の説明に戻り、ピーク値算出部5018は、ピークセル・データ格納部5016に格納されたデータに基づき、ピーク値を算出してピーク値格納部5020に格納する(第2図:ステップS9)。ピーク値の算出には、以下の(1)式に示す二次関数を用いる。ここで、anmはピーク・セルに隣接するセルのうちカバーする範囲の色値が小さい方のa*成分の値(以下、a*値と略す。)(例えばセルの中心値)を示し、acはピーク・セルのa*値(例えばセルの中心値)を示し、anpはピーク・セルに隣接するセルのうちカバーする範囲の色値が大きい方のa*値(例えばセルの中心値)を示す。fnmはピーク・セルに隣接するセルのうちカバーする範囲の色値が小さい方のセルの度数を示し、fcはピーク・セルの度数を示し、fnpはピーク・セルに隣接するセルのうちカバーする範囲の色値が大きい方のセルの度数を示す。そして、(anm,fnm)、(apeak,fpeak)及び(anp,fnp)の三点を通る二次関数(すなわち、放物線)の極大値をピーク値として定める。apeakはa*成分についてのピーク値である。

peak=ac+4((fnm−fnp)/(2(fnm+fnp−2fc))) (1)
例えば、(anm,fnm)、(ac,fc)及び(anp,fnp)が、それぞれ(20,783)、(24,1317)及び(28,144)であった場合、apeakは23.25となる。なお、処理速度を重視する場合等、acをピーク値としてそのまま使用することも可能である。また、ピーク・セルを構成する画素の色値の平均等であっても良い。なお、上の(1)式はa*成分に関する計算式であり、同様の数式を用いてb*成分についてもピーク値を計算する。
ピーク値が算出されると、ピーク所属画素検出部5022及び特徴量算出部5030は、特徴量算出処理を実施する(ステップS11)。この処理については後に詳述するが、ピーク毎に特徴量が算出され、特徴量格納部5040に格納される。本実施の形態においては、基本特徴量として、Count(ピークに対応する画素の総数)、CountLoc(明度が極大となる画素の数)、Lmax(最大明度)、Lmin(最小明度)、Lavr(L*値の平均値)、aavr(a*値の平均値)及びbavr(b*値の平均値)が算出される。また、追加特徴量として、XYRatio(ピークに対応する画素により構成される領域の縦横比)及びSQRatio(ピークに対応する画素により構成される領域の画素密度)が算出される場合もある。なお、追加特徴量は、基本特徴量とは属性が異なっている。基本特徴量は以下に述べる評価値を算出するための元となるデータであり、追加特徴量はそのまま評価値データの一部として取り扱われる。
そして、評価値算出部5042は、上に示した基本特徴量に基づきピーク毎の評価値を算出して評価値格納部5044に格納する(ステップS13)。この評価値算出処理についても後に詳述するが、(1)明度(Lavr)の上限、(2)明度の下限、(3)彩度((aavr2+bavr21/2)の上限、(4)彩度の下限、(5)色相(atan2(bavr,aavr),0から360度)の上限、(6)色相の下限、(7)明度幅(Lmax−Lmin)の上限、(8)明度幅の下限、(9)明度極大出現率(CountLoc/Count)の上限及び(10)明度極大出現率の下限の例えば10項目についての評価値(0から1までの値)が算出される。
そして、確度算出部5046は、上で算出された評価値に基づき、ピークに対応する画素が人物の顔を構成している確度(顔らしさ)を算出し、確度格納部5048に格納する(ステップS15)。本実施例においては、上で述べた例えば10項目の評価値の相乗平均を確度として算出する。なお、本実施例では、ピークが複数存在する場合、確度が最大のピークに基づき補正量算出処理が行われる。また、確度が最大のピークに対応する画素のみ補正の対象としても良い。さらに、追加特徴量が算出される場合には、1つのピークに対して複数の領域が特定される場合もある。その場合には領域毎に確度が算出される。従って、確度が最大の領域に対してのみ補正を実施するようにしても良い。さらに、確度が0以外の全てのピークについて補正量算出処理又は補正処理を実施するようにしても良い。同様に、確度が0以外の全ての領域について補正量算出処理又は補正処理を実施するようにしても良い。さらに、特定の閾値以上の確度を有するピーク又は領域について補正量算出処理又は補正処理を実施するようにしても良い。
そして、標準偏差算出部5050は、例えば所定の色成分につき、ピークに対応する標準偏差を算出し、標準偏差格納部5052に格納する(ステップS17)。本実施例においては、色相成分、彩度成分及び明度成分について標準偏差を算出する。具体的には、ピークに対応する画素の色値と平均値(aavr,bavr)との、a*成分及びb*成分における差分を、彩度成分Dc及び色相成分Dhにおける差分(ベクトル)に分解し、これらの二乗和をもとに標準偏差を算出する。なお、各画素について、a*成分及びb*成分における差分を、彩度成分D及び色相成分Dにおける差分に分解するのには、以下の(2)式を用いる。なお、a及びbはそれぞれ処理対象の画素のa*値及びb*値である。

Da=a−aavr,Db=b−bavr
AbsAvr=(aavr2+bavr2)1/2
Ua=aavr/AbsAvr,Ub=bavr/AbsAvr
Dc=Da・Ua+Db・Ub,Dh=Da・Ub−Db・Ua (2)
以上の(2)式により算出されたDc及びDh、並びにL*成分の平均との差に基づき、標準偏差(STDc,STDh,STDl)を算出する。
そして、補正量算出部5054は、変換画像データ格納部5008から画像データを読み込み、これまでに算出した特徴量、確度及び標準偏差を用いて、各画素につき補正量算出処理を行う(ステップS19)。この補正量算出処理については後に詳述するが、画素によっては、補正しない(いずれの色成分についても補正量が0)と設定される場合もある。補正画像データ生成・出力部5058は、上で算出された補正量に基づき補正処理を実施することにより補正画像データを生成し、図示しないプリンタや表示装置等に出力する(ステップS21)。補正画像データは記憶装置に格納されることもある。以上で画像補正処理が終了する。
このようにして、特異点の無い表色系におけるヒストグラム・データに基づき、彩度に関わらずピーク、そして被写体が抽出される。また、適切に抽出されたピークに基づき画像補正処理が実施される。
次に、第5図乃至第7図を用いて、特徴量算出処理(第2図:ステップS11)の詳細について説明する。この特徴量算出処理はピーク毎に実施する。まず、ピーク所属画素検出部5022は、ピーク値格納部5020からピーク値を読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(第5図:ステップS31)。なお、ピーク値には、apeak(a*成分のピーク値)とbpeak(b*成分のピーク値)とが含まれている。
そして、特徴量算出部5030の基本特徴量算出部5032は、基本特徴量の初期値を設定する(ステップS33)。例えば、Lmin=100、Lmax=0、Count=0、CountLoc=0、asum(a*値の合計)=0、bsum(b*値の合計)=0、Lsum(L*値の合計)=0と設定し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納しておく。
そして、ピーク所属画素検出部5022は、変換画像データ格納部5008から画像データを読み込み、画像の例えば左上の画素の色値(L,a,b)を特定する(ステップS35)。LはL*成分、aはa*成分、bはb*成分の値を指す。そして、ピーク所属画素検出部5022は、当該画素の色値(a,b)とピーク値(apeak,bpeak)との差であるDを以下の(3)式を用いて算出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS37)。

Da=a−apeak,Db=b−bpeak
D=((Da)2+(Db)2)1/2 (3)
さらに、ピーク所属画素検出部5022は、以下の(4)式を用いて、画素の色値とピーク値との差であるDを、彩度成分Dcと色相成分Dhとに分解し、Dc及びDhの値をワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS39)。

Ua=Da/D,Ub=Db/D
Dc=|Da・Ua+Db・Ub|,Dh=|Da・Ub−Db・Ua| (4)
第6図に、成分分解の概念図を示す。第6図の例では、CIELAB表色系の色成分であるa*に対応するa*軸601とb*に対応するb*軸602とにより張られる色空間が示されている。そして、この色空間上に、ピーク値(apeak,bpeak)を示す点603と特定の画素の色値(a,b)を示す点604とDベクトル605とDcベクトル606とDhベクトル607とが示されている。Dベクトル605は、ピーク値を示す点603からと特定の画素の色値を示す点604へのベクトルであり、その長さは上の(3)式に基づき求められる。そして、このDベクトル605を彩度成分及び色相成分に分解したものが、Dcベクトル606(彩度成分)及びDhベクトル607(色相成分)であり、その長さは上の(4)式に基づき求められる。なお、Dcベクトル606は、原点(a*軸601とb*軸602との交点)とピーク値を示す点603との2点を通る直線上に存在し、Dhベクトル607は、Dcベクトル606と直交している。
第5図の説明に戻り、ピーク所属画素検出部5022は、上の(4)式で算出されたDc及びDhの値が所定の条件を満たすか判定する(ステップS41)。例えば成分毎に異なる閾値(例えばTHc>THhを満たすTHc(彩度成分の閾値)及びTHh(色相成分の閾値))を予め定めておき、Dc<THc且つDh<THhを満たすかどうか判定する。例えばある被写体の中心的な色値である基準色値があった場合、基準色値と所定の量だけ色相が異なる色値を有する画素よりも、当該所定の量と同じ量だけ彩度が異なる色値を有する画素の方が、基準色値を有する被写体に属する画素である可能性が高いため、このような処理を行う。
また、例えばDIVc>DIVhを満たすDIVc(すなわち、彩度成分の閾値)及びDIVh(すなわち、色相成分の閾値)、並びにTHch(すなわち、全体的な閾値)を予め定めておき、THch<((Dc/DIVc)2+(Dh/DIVh)2)を満たすかどうか判定するようにしても良い。
条件を満たすと判定されなかった場合(ステップS41:Noルート)、処理は端子Bを介して第7図の処理に移行する。一方、条件を満たすと判定された場合(ステップS41:Yesルート)、ピーク所属画素検出部5022は、現在特定されている(すなわち、ステップS37乃至ステップS41の処理が行われた)画素のデータを、ピーク所属画素のデータとして、ピーク所属画素データ格納部5024に格納する(ステップS43)。
そして、特徴量算出部5030の基本特徴量算出部5032は、L(特定されている画素のL*値)がLminよりも小さいか、すなわちL<Lminであるか判定する(ステップS45)。L<Lminであると判定されなかった場合(ステップS45:Noルート)、後に述べるステップS49の処理に移行する。一方、L<Lminであると判定された場合(ステップS45:Yesルート)、基本特徴量算出部5032は、Lの値をLminに設定する(ステップS47)。
さらに、基本特徴量算出部5032は、LがLmaxよりも大きいか、すなわちL>Lmaxであるか判定する(ステップS49)。L>Lmaxであると判定されなかった場合(ステップS49:Noルート)、処理は端子Aを介して第7図の処理に移行する。一方、L>Lmaxであると判定された場合(ステップS49:Yesルート)、基本特徴量算出部5032は、Lの値をLmaxに設定する(ステップS51)。処理は端子Aを介して第7図の処理に移行する。
そして、基本特徴量算出部5032は、画素数及び色値の累積加算処理を行う(第7図:ステップS61)。すなわち、Countの値を1増やし、asumにasum+a(特定されている画素のa*値)を、bsumにbsum+b(特定されている画素のb*値)を、LsumにLsum+L(特定されている画素のL*値)をそれぞれ設定する。
そして、基本特徴量算出部5032は、特定されている画素の四近傍(画像における上下左右隣)の画素が全てピーク所属画素であるか判定する(ステップS63)。なお、確認する画素は四近傍に限られず、例えば八近傍(画像における上下左右及び斜め隣)であっても良い。四近傍の画素が全てピーク所属画素であると判定されなかった場合(ステップS63:Noルート)、後に述べるステップS69の処理に移行する。一方、四近傍の画素が全てピーク所属画素であると判定された場合(ステップS63:Yesルート)、基本特徴量算出部5032は、特定されている画素のL*値が四近傍の画素のいずれのL*値よりも大きい又は等しいか判定する(ステップS65)。なお、確認する画素は四近傍に限られず、例えば八近傍であっても良い。
特定されている画素のL*値が四近傍の画素のいずれのL*値よりも大きい又は等しいと判定されなかった場合(ステップS65:Noルート)、後に述べるステップS69の処理に移行する。一方、特定されている画素のL*値が四近傍の画素のいずれのL*値よりも大きい又は等しいと判定された場合(ステップS65:Yesルート)、基本特徴量算出部5032は、CountLocの値を1増やす(ステップS67)。
そして、基本特徴量算出部5032は、全画素についての処理が終了したか判定する(ステップS69)。全画素についての処理が終了していないと判定された場合(ステップS69:Noルート)、ピーク所属画素検出部5022は、次の画素の色値(L,a,b)を特定する(ステップS71)。例えば画像の左上から順番に右隣の画素を特定していく。右端までいったら1つ下の行の左端の画素を特定するといった方法で画素を特定していく。そして、処理は端子Cを介してステップS37(第5図)の処理に戻る。
一方、全画素についての処理が終了したと判定された場合(ステップS69:Yesルート)、基本特徴量算出部5032は、aavr(a*値の平均値)、bavr(b*値の平均値)及びLavr(L*値の平均値)を算出する(ステップS73)。これらの算出には、以下の(5)式を用いる。

aavr=asum/Count,bavr=bsum/Count,Lavr=Lsum/Count (5)
そして、基本特徴量算出部5032は、Count(ピークに対応(所属)する画素の総数)、CountLoc(明度が極大となる画素の数)、Lmax(最大明度)、Lmin(最小明度)、Lavr(L*値の平均値)、aavr(a*値の平均値)及びbavr(b*値の平均値)を特徴量として特徴量格納部5040に格納する(ステップS75)。
そして、追加特徴量算出部5034は、追加特徴量を算出するという設定が予めなされているか判定する(ステップS77)。追加特徴量を算出するという設定がなされていないと判定された場合(ステップS77:Noルート)、特徴量算出処理を終了し、元の処理に戻る。一方、追加特徴量を算出するという設定がなされていると判定された場合(ステップS77:Yesルート)、追加特徴量算出部5034は、追加特徴量算出処理を行う(ステップS79)。追加特徴量算出処理の詳細については後に述べるが、追加特徴量算出処理が終了すると、特徴量算出処理も終了し、元の処理に戻る。
以上のようにして、ピーク所属画素の検出及び特徴量の算出が行われる。なお、ピーク所属画素として特定された画素の色値の平均値(Lavr,aavr,bavr)が、例えば肌色である所定の色値の範囲内である場合には、これらのピーク所属画素をより好ましい肌色にするような補正を特定の画像について行うようにしても良い。この場合、平均値以外の特徴量は特に算出しなくても良い。
次に、第8図を用いて、追加特徴量算出処理(第7図:ステップS79)の詳細について説明する。まず、追加特徴量算出部5034は、ピーク所属画素データ格納部5024を参照し、特定の画像におけるピーク所属画素の座標データ及び画素数(Count)を読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(第8図:ステップS91)。そして、ピーク所属画素が連続して存在する領域を特定する(ステップS93)。例えばx軸及びy軸によって規定される2次元平面上の領域XYとして特定する。なお、画素の連続性を判断する際には、特定の画素を中心に例えば八近傍の画素の色値についてチェックする。
そして、追加特徴量算出部5034は、以下の(6)式を用いてXYRatio(領域の縦横比)を算出する(ステップS95)。ここで、xmax及びxminはそれぞれ領域XYにおけるx軸方向の座標値の最大値及び最小値を、ymax及びyminはそれぞれ領域XYにおけるy軸方向の座標値の最大値及び最小値を示している。

XYRatio=(xmax−xmin)/(ymax−ymin) (6)
さらに、追加特徴量算出部5034は、上の(6)式により算出されたXYRatioが1よりも大きいか判定する(ステップS97)。XYRatioが1よりも大きくない(すなわち、1を超えない)と判定された場合(ステップS97:Noルート)、後に述べるステップS101の処理に移行する。一方、XYRatioが1よりも大きいと判定された場合(ステップS97:Yesルート)、追加特徴量算出部5034は、XYRatioに逆数(1/XYRatio)を設定する(ステップS99)。すなわち、XYRatioを0以上1以下の値にする。
そして、追加特徴量算出部5034は、以下の(7)式を用いてSQRatio(領域の画素密度)を算出する(ステップS101)。

SQRatio=(xmax−xmin)・(ymax−ymin)/Count (7)
SQRatioが算出されると、追加特徴量算出部5034は、XYRatio及びSQRatioを追加特徴量として、特徴量格納部5040に格納する(ステップS103)。そして、元の処理に戻る。
このようにして、追加特徴量算出処理が行われる。これにより、ある程度画素のまとまりのある領域で且つ形状の縦横比が1に近い場合(例えば人物の顔部分を構成する画素群である可能性が高い場合)、特徴量が比較的大きな値で設定される。また、ここで算出された追加特徴量については、これらの値に基づく評価値算出処理を実施せずにそのまま評価値として使用する。そして、この追加特徴量(すなわち、評価値)を用いて補正を行うことにより、特許文献2に記載された技術における問題点(すなわち、肌色とみなされた画素が、画像内に散在していても、一箇所に集中していても、補正の強さには影響しないようになっているという問題点)の解消を図ることができる。
次に、第9図、第10A図及び第10B図を用いて、評価値算出処理(第2図:ステップS13)の詳細について説明する。まず、評価値算出部5042は、特徴量格納部5040から特徴量データを読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(第9図:ステップS111)。特徴量データには、Count、CountLoc、Lmin、Lmax、Lavr、aavr及びbavrが含まれている。
さらに評価値算出部5042は、予め設定されている閾値データを読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に一旦格納する(ステップS113)。閾値データは、明度(Lavr)の上限、明度の下限、彩度((aavr2+bavr21/2)の上限、彩度の下限、色相(atan2(bavr,aavr),0から360度)の上限、色相の下限、明度幅(Lmax−Lmin)の上限、明度幅の下限、明度極大出現率(CountLoc/Count)の上限及び明度極大出現率の下限の例えば10個の評価項目について、それぞれの非現実的な値TH1と一般的な値TH2とが対応付けられたものである。すなわち、ここでは20の閾値が存在する。
そして、評価値算出部5042は、特徴量に基づく評価用実測値xを1件特定する(ステップS115)。例えば明度(Lavr)の上限や下限についての評価値を算出する場合には、特徴量の1つであるLavrをそのまま用いれば良く、Lavrをxとして特定する。また、例えば明度幅(Lmax−Lmin)の上限や下限についての評価値を算出する場合には、特徴量であるLmin及びLmaxから明度幅(Lmax−Lmin)を求め、xとして特定する。
そして、評価値算出部5042は、評価値を算出する評価項目についての閾値であるTH1とTH2を比較し、TH1がTH2よりも小さいか判定する(ステップS117)。ここで、TH1がTH2よりも小さいということは、TH1に近づく、すなわち値が小さくなるにつれ、非現実的な値になっていくということであり、TH1及びTH2は下限を評価するための閾値である。
TH1がTH2よりも小さいと判定された場合(ステップS117:Yesルート)、評価値算出部5042は、xがTH1よりも小さいか判定する(ステップS119)。xがTH1よりも小さいと判定された場合(ステップS119:Yesルート)、評価値算出部5042は、出力値yに0を設定する(ステップS121)。そして後に述べるステップS137の処理に移行する。一方、xがTH1よりも小さいと判定されなかった場合(ステップS119:Noルート)、評価値算出部5042は、xがTH2よりも小さいか判定する(ステップS123)。xがTH2よりも小さいと判定された場合(ステップS123:Yesルート)、評価値算出部5042は、以下の(8)式を用いて出力値yを算出する(ステップS125)。そして後に述べるステップS137の処理に移行する。

y=(x−TH1)−(TH2−TH1) (8)
一方、xがTH2よりも小さくないと判定された場合(ステップS123:Noルート)、評価値算出部5042は、出力値yに1を設定する(ステップS127)。そして後に述べるステップS137の処理に移行する。
また一方、TH1がTH2よりも小さくないと判定された場合(ステップS117:Noルート)、評価値算出部5042は、xがTH1よりも大きいか判定する(ステップS129)。xがTH1よりも大きいと判定された場合(ステップS129:Yesルート)、評価値算出部5042は、出力値yに0を設定する(ステップS131)。そして後に述べるステップS137の処理に移行する。一方、xがTH1よりも大きいと判定されなかった場合(ステップS129:Noルート)、評価値算出部5042は、xがTH2よりも大きいか判定する(ステップS133)。xがTH2よりも大きいと判定された場合(ステップS133:Yesルート)、評価値算出部5042は、上の(8)式を用いて出力値yを算出する(ステップS135)。そして後に述べるステップS137の処理に移行する。
一方、xがTH2よりも大きくないと判定された場合(ステップS133:Noルート)、ステップS127の処理に移行する。すなわち、評価値算出部5042は、出力値yに1を設定する。
そして評価値算出部5042は、yを当該評価項目の評価値として評価値格納部5044に格納する(ステップS137)。さらに、評価値算出部5042は、全ての評価項目について評価値を算出したか判定する(ステップS139)。全ての評価項目について評価値を算出したと判定されなかった場合(ステップS139:Noルート)、ステップS115の処理に戻り、次の評価項目についての処理を開始する。一方、全ての評価項目について評価値を算出したと判定された場合(ステップS139:Yesルート)、評価値算出処理を終了して元の処理に戻る。
第10A図及び第10B図に、評価値設定の概念図を示す。第10A図には、x軸100とy軸110とTH1値101とTH2値102と出力値曲線120とが示されている。この第10A図では、TH1値101(非現実的な値)がTH2値102(一般的な値)よりも小さく、下限の評価項目に対する評価値の設定について示されている。出力値曲線120は、まず、xの値が0からTH1までの場合はyの値が0であることを示している。すなわち、ある値が下限として非現実的な値よりも小さいということは、適切な値とは言えないため、出力値y(評価値)には0が設定される。また、出力値曲線120は、xの値がTH1からTH2までの場合は、xの値がTH1からTH2に近づくにつれ、yの値が0から1まで大きくなっていくことを示している。すなわち、ある値が標準的な値に近いほど、出力値y(評価値)には1に近い値が設定される。また、ある値が標準的な値であるTH2より大きい場合には、適切な値であるため、出力値y(評価値)には1が設定される。
第10B図には、x軸130とy軸140とTH1値131とTH2値132と出力値曲線150とが示されている。この第10B図では、TH1値131(非現実的な値)がTH2値132(一般的な値)よりも大きく、上限の評価項目に対する評価値の設定について示されている。出力値曲線150は、まず、xの値が0からTH2までの場合はyの値が1であることを示している。すなわち、ある値が上限として一般的な値よりも小さいということは、適切な値と言えるため、出力値y(評価値)には1が設定される。また、出力値曲線150は、xの値がTH2からTH1までの場合は、xの値がTHからTHに近づくにつれ、yの値が1から0まで小さくなっていくことを示している。すなわち、ある値が標準的な値から離れるほど、出力値y(評価値)には0に近い値が設定される。また、ある値が非現実的な値であるTH1より大きい場合には、不適切な値と言えるため、出力値y(評価値)には0が設定される。
このようにして、評価値算出処理が行われる。これにより、例えば10種類の評価項目について各々の評価値が算出される。なお、評価項目は10種類に限定されず、他の評価項目が設けられる場合もある。
次に、第11図乃至第21C図を用いて、補正量算出処理(第2図:ステップS19)の詳細について説明する。まず、補正量算出部5054は、特徴量格納部5040から平均値A(aavr,bavr)、標準偏差格納部5052から標準偏差S(STDc,STDh)、図示しない設定値格納部等から所定の好ましい色値K(ak,bk)を読み込み、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(第11図:ステップS151)。なお、平均値A(aavr,bavr)及び標準偏差S(STDc,STDh)については、確度格納部5048に格納されているデータを参照して、確度が最大のピークに対応する値を読み込む。また、所定の好ましい色値K(ak,bk)とは、例えば理想的な肌色に対応する色値(すなわち、肌色目標値)である。本実施例においては、説明を簡潔にするために、平均値A(aavr,bavr)及び好ましい色値K(ak,bk)にはCIELAB表色系におけるa*値及びb*値を含むようにしているが、さらにL*値を含む場合もある。
そして、補正量算出部5054は、基本補正量C(Cc,Ch)を算出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS153)。基本補正量C(Cc,Ch)は、好ましい色値K(ak,bk)と平均値A(aavr,bavr)との差に基づき算出する。算出方法は、上で示した(3)式及び(4)式と同様の式を用いる。
第12図に、基本補正量の概念図を示す。第12図の例では、CIELAB表色系の色成分であるa*に対応するa*軸1201とb*に対応するb*軸1202とにより張られる色空間が示されている。そして、この色空間上に、平均値A(aavr,bavr)を示す点1203と肌色目標値K(ka,kb)を示す点1204と基本補正量Cに対応するベクトル1205と顔の色の色値範囲を示す長方形1206とが示されている。基本補正量Cに対応するベクトル1205は、平均値A(aavr,bavr)から肌色目標値K(ka,kb)へのベクトルとなる。なお、基本補正量Cに対応するベクトル1205は、彩度成分における基本補正量Cc及び色相成分における基本補正量Chとに成分分解することができる。顔の色の色値範囲を示す長方形1206は、中心点(対角線の交点)が平均値A(aavr,bavr)であり、長い方の辺が彩度成分の標準偏差STDcの2倍に等しく、短い方の辺が色相成分の標準偏差STDhの2倍に等しい。例えば、この顔の色の色値範囲を示す長方形1206で示される範囲に含まれる色値を有する、画像データ中の画素について、基本補正量Cに対応するベクトル1205に応じて補正するようにしてもよい。なお、本実施例では、顔の色の色値範囲とみなす基準として標準偏差の2倍を用いているが、他の基準を用いてもかまわない。
第11図の説明に戻り、補正量算出部5054は、最大補正量Cm(Cmc,Cmh)を算出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(第11図:ステップS155)。最大補正量Cmの算出には、所定の最大補正量基準値と、上で算出した確度とを用いる。例えば最大補正量基準値を10(絶対値)と設定しておき、確度が0.5であれば、5(10×0.5)とする。最大補正量Cmには、彩度成分における最大補正量Cmcと色相成分における最大補正量Cmhとが含まれており、彩度成分及び色相成分のそれぞれについて上の計算を行う。
そして、補正量算出部5054は、彩度成分についての基本補正量Ccと最大補正量Cmcとを比較し、Cc>Cmcが満たされるか判定する(ステップS157)。Cc>Cmcが満たされないと判定された場合(ステップS157:Noルート)、後に述べるステップS161の処理に移行する。一方、Cc>Cmcが満たされると判定された場合(ステップS157:Yesルート)、補正量算出部5054は、CcにCmcの値を設定する(ステップS159)。
さらに、補正量算出部5054は、色相成分についての基本補正量Chと最大補正量Cmhとを比較し、Ch>Cmhが満たされるか判定する(ステップS161)。Ch>Cmhが満たされないと判定された場合(ステップS161:Noルート)、後に述べるステップS165の処理に移行する。一方、Ch>Cmhが満たされると判定された場合(ステップS161:Yesルート)、補正量算出部5054は、ChにCmhの値を設定する(ステップS163)。そして、補正量算出部5054は、低減補正量C(Cc,Ch)をワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS165)。なお、以降の説明において、最大補正量Cmの値が設定された基本補正量Cについては、低減補正量Cと称する。
第13図に、低減補正量の概念図を示す。第13図には、基本補正量に対応する横軸1301と低減補正量に対応する縦軸1302と最大補正量Cmを示す線1303と低減補正量Cを示す曲線1304とが示されている。低減補正量Cを示す曲線1304は、基本補正量が最大補正量Cm以下の間は、基本補正量をそのまま低減補正量Cとして用いることを示している。さらに、低減補正量Cを示す曲線1304は、基本補正量が最大補正量Cmを超えると、最大補正量Cmを低減補正量Cとして用いることを示している。すなわち、このようにして設定される低減補正量Cには、最大補正量Cmを超える値が設定されることはない。
第14図に、低減補正量を用いた補正の概念図を示す。第14図の例では、第12図と同様に、CIELAB表色系の色成分であるa*に対応するa*軸1401とb*に対応するb*軸1402とにより張られる色空間が示されている。そして、この色空間上に、平均値A(aavr,bavr)を示す点1403と肌色目標値K(ka,kb)を示す点1404と基本補正量に対応するベクトル1405と補正前の顔の色の色値範囲を示す長方形1406と補正後の顔の色の色値範囲を示す長方形1407と低減補正量Cに対応するベクトル1408とが示されている。基本補正量に対応するベクトル1405の長さに比べ、低減補正量Cに対応するベクトル1408の長さが短くなっており、補正量が低減されたことが示されている。例えばCc>Cmc及びCh>Cmhが満たされ、基本補正量にCmの値が設定された場合、このように補正量が低減される。例えば、顔の色の色値範囲を示す長方形1406に含まれる色値を有する、画像データ中の画素について、低減補正量Cに対応するベクトル1408に応じて補正した結果が、補正後の顔の色の色値範囲を示す長方形1407に示されている。なお、補正量を低減するのは、極端に大きな補正がなされることにより、補正後の画像を見たユーザが違和感を覚えるのを防止するためである。
第11図の説明に戻り、補正量算出部5054は、以下の(9)式に従って補正範囲設定変数W1c、W2c、W1h及びW2hに値を設定する(第11図:ステップS167)。

1c=2STDc,W2c=2|Cc|,
1h=2STDh,W2h=2|Ch| (9)
そして、補正量算出部5054は、無彩色対応設定を行うという設定が予めなされているか判定する(ステップS169)。無彩色対応設定を行うという設定がなされていないと判定された場合(ステップS169:Noルート)、処理は端子Dを介して第15図の処理に移行する。一方、無彩色対応設定を行うという設定がなされていると判定された場合(ステップS169:Yesルート)、補正量算出部5054は、無彩色対応処理を行う(ステップS171)。無彩色対応処理の詳細については後に述べるが、補正対象とする色値の範囲や補正量を低減するための処理であり、例えば彩度成分(c)及び色相成分(h)の少なくともいずれかについて実施する。無彩色対応処理が終了すると、処理は端子Dを介して第15図の処理に移行する。
第15図及び第16図に、端子Dを介して移行した後の処理を示す。補正量算出部5054は、変換画像データ格納部5008から特定の画像データを読み込み、画像左上の画素Iを特定する(第15図:ステップS181)。そして、補正量算出部5054は、当該画素Iと平均値Aとの座標値に基づき画素Iの彩度成分値IAc及び色相成分値IAhを算出し、ワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS183)。彩度成分値IAc及び色相成分値IAhの算出方法は、上に示した(3)式及び(4)式と同様の式を用いる。
そして、補正量算出部5054は、後に説明する補正値決定処理の引数IA、W1、W2及びCに、それぞれIAc、W1c、W2c及びCcを設定する(ステップS185)。そして、補正量算出部5054は、上で設定された引数に基づき補正値決定処理を実行する(ステップS187)。補正値決定処理の詳細については後に述べるが、補正値決定処理を実行すると、戻り値Cpが返される。補正量算出部5054は、ステップS187における戻り値CpをCpc1としてワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS189)。
さらに、補正量算出部5054は、補正値決定処理の引数IA、W1、W2及びCに、それぞれIAh、W1h、W2c及びCcを設定する(ステップS191)。そして、補正量算出部5054は、上で設定された引数に基づき補正値決定処理を実行する(ステップS193)。補正量算出部5054は、ステップS193における戻り値CpをCpc2としてワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS195)。
そして、補正量算出部5054は、Cpc1とCpc2とを比較し、Cpc1<Cpc2が満たされるか判定する(ステップS197)。Cpc1<Cpc2が満たされると判定された場合(ステップS197:Yesルート)、補正量算出部5054は、所定の変数CpcにCpc1の値を設定する(ステップS199)。そして、処理は端子Eを介して第16図の処理に移行する。一方、Cpc1<Cpc2が満たされないと判定された場合(ステップS197:Noルート)、補正量算出部5054は、所定の変数CpcにCpc2の値を設定する(ステップS201)。そして、処理は端子Eを介して第16図の処理に移行する。
さらに、補正量算出部5054は、補正値決定処理の引数IA、W1、W2及びCに、それぞれIAh、W1h、W2h及びChを設定する(第16図:ステップS211)。そして、補正量算出部5054は、上で設定された引数に基づき補正値決定処理を実行する(ステップS213)。補正量算出部5054は、ステップS213における戻り値CpをCph1としてワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS215)。
そして、補正量算出部5054は、補正値決定処理の引数IA、W1、W2及びCに、それぞれIAc、W1c、W2h及びChを設定する(ステップS217)。そして、補正量算出部5054は、上で設定された引数に基づき補正値決定処理を実行する(ステップS219)。補正量算出部5054は、ステップS219における戻り値CpをCph2としてワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS221)。
そして、補正量算出部5054は、Cph1とCph2とを比較し、Cph1<Cph2が満たされるか判定する(ステップS223)。Cph1<Cph2が満たされると判定された場合(ステップS223:Yesルート)、補正量算出部5054は、所定の変数CphにCph1の値を設定する(ステップS225)。そして、後に述べるステップS229に移行する。一方、Cph1<Cph2が満たされないと判定された場合(ステップS223:Noルート)、補正量算出部5054は、所定の変数CphにCph2の値を設定する(ステップS227)。
そして、補正量算出部5054は、Cpc及びCphを当該画素の補正量として画素データに対応付けて補正量格納部5056に格納する(ステップS229)。以上により、1つの画素についての処理が終了したので、補正量算出部5054は、全ての画素についての処理が終了したか判定する(ステップS231)。全ての画素についての処理が終了したと判定されなかった場合(ステップS231:Noルート)、補正量算出部5054は、次の未処理画素Iを特定する(ステップS233)。そして、ステップS183(第15図)の処理に戻る。
一方、全ての画素についての処理が終了したと判定された場合(ステップS231:Yesルート)、補正量算出処理を終了し、元の処理に戻る。
このようにして、画像における各画素の補正量が算出される。なお、ステップS229では、1件ずつ補正量データを格納するような場合を示したが、全ての画素についての処理が終了してからまとめて補正量データを格納するようにしても良い。
第17図を用いて、補正値決定処理の詳細について説明する。上で述べたように、補正値決定処理においては、引数としてIA、W1、W2及びCの値が与えられているものとする。まず、補正量算出部5054は、|IA|<W1が満たされるか判定する(第17図:ステップS241)。|IA|<W1が満たされると判定された場合(ステップS241:Yesルート)、補正量算出部5054は、戻り値CpにCの値を設定する(ステップS243)。そして元の処理に戻る。すなわち、現在処理対象としてチェックしている成分値において、画素Iが平均値Aに十分に近いとみなされた場合には、補正量を低減しない(平均値Aを有する画素の補正量と同じとする)。
一方、|IA|<W1が満たされないと判定された場合(ステップS241:Noルート)、補正量算出部5054は、|IA|<W1+W2が満たされるか判定する(ステップS245)。|IA|<W1+W2が満たされると判定された場合(ステップS245:Yesルート)、補正量算出部5054は、戻り値CpにC−(W1+W2−|IA|)/2の値を設定する(ステップS249)。そして元の処理に戻る。すなわち、現在処理対象としてチェックしている成分値において、画素Iが平均値Aからある程度離れているとみなされた場合には、離れ度合いに応じて補正量を低減する。
一方、|IA|<W1+W2が満たされないと判定された場合(ステップS245:Noルート)、補正量算出部5054は、戻り値Cpに0を設定する(ステップS247)。そして元の処理に戻る。すなわち、現在処理対象としてチェックしている成分値において、画素Iが平均値Aからある程度を超えて離れているとみなされた場合には、補正を行わないようにする。以上のようにして、補正値決定処理が行われ、戻り値Cpが決定される。
次に、第18図を用いて、無彩色対応処理(第11図:ステップS171)の詳細について説明する。まず、補正量算出部5054は、所定の変数Cavrに、(aavr2+bavr21/2の値を設定する(ステップS261)。そして、Cavr>2S+2|C|が満たされるか判定する(ステップS263)。Cavr>2S+2|C|が満たされると判定された場合(ステップS263:Yesルート)、無彩色対応処理を終了し、元の処理に戻る。
一方、Cavr>2S+2|C|が満たされないと判定された場合(ステップS263:Noルート)、補正量算出部5054は、Cavr>2|C|が満たされるか判定する(ステップS265)。Cavr>2|C|が満たされると判定された場合(ステップS265:Yesルート)、補正量算出部5054は、W1にCavr−2|C|の値を設定し、W2に2|C|の値を設定する(ステップS267)。そして後に述べるステップS271の処理に移行する。一方、Cavr>2|C|が満たされないと判定された場合(ステップS265:Noルート)、補正量算出部5054は、W1に0を設定し、W2にCavrの値を設定し、CにCavr/2の値を設定する(ステップS269)。そして、補正量算出部5054は、W1、W2及びCの値をワーク・メモリ領域等の記憶装置に格納する(ステップS271)。そして、無彩色対応処理を終了し、元の処理に戻る。
このようにして、無彩色対応処理が行われ、補正の対象とする画素を特定する際に用いる基準値が変更される。これにより、例えば無彩色の色値を有する画素をなるべく補正しないようにすることができる。
第19図に、補正量決定方法の概念図を示す。第19図には、彩度成分又は色相成分について、ある画素Iの補正量がどのように決定されるか示されている。第19図には、IA値に対応する軸1901と補正量に対応する軸1902と補正量曲線1903と平均値Aに対応する点1904とが示されている。ここで、IA値とは、ある画素Iと平均値Aとの色値の差を成分分解したものであり、例えば彩度成分(c)についての差であるIAcの値である。このIA値に応じて補正量が決定される。ここでは、平均値Aに対応する点1904におけるIA値を例えば0とする。すなわち、平均値Aに対応する点1904より左側のIA値はマイナスの値となり、右側のIA値はプラスの値となる。
補正量曲線1903を左端から見ていくと、まず、左端からある程度までは、補正量が0である(補正しない)ことが示されている。そして、IA値が段々大きくなって(絶対値が小さくなって)、IA値の絶対値がW2+W1よりも小さくなると、有効な補正量が設定され、IA値の絶対値が小さくなるのに伴い、補正量が大きくなっていくことが示されている。また、さらにIA値の絶対値が小さくなってW1よりも小さくなると、補正量にはC(平均値Aを有する画素の補正量)が設定されることが示されている。ここで、さらにIA値が大きくなっても補正量がCを超えることはなく、IA値がW1よりも大きくなるまでは、補正量にはCが設定されることが示されている。
また、IA値がW1よりも大きくなると、IA値が大きくなるのに伴い、補正量が小さくなっていき、IA値がW1+W2よりも大きくなると、補正量には0が設定される(補正しない)ことが示されている。
このようにして、平均値Aと画素Iの色値との差に応じて、画素Iに対する補正量が決定される。すなわち、平均値Aに十分近いとみなされる色値を有する画素には平均値Aを有する画素と同量の補正を行い、ある程度近いとみなされる色値を有する画素には平均値Aからの遠さに応じて低減した量の補正を行い、ある程度以上遠いとみなされる色値を有する画素には補正を行わないようにしている。
第20図に、補正対象範囲の概念図を示す。第20図の例では、CIELAB表色系の色成分であるa*に対応するa*軸201とb*に対応するb*軸202とにより張られる色空間が示されている。そして、この色空間上に、平均値A(aavr,bavr)を示す点210と低減補正量Ccに対応するベクトル211と低減補正量Chに対応するベクトル212と第1の長方形205と第2の長方形203と第3の長方形204と彩度成分の補正量を示す曲線206及び208と色相成分の補正量を示す曲線207及び209とが示されている。
第1の長方形205は、顔の色の色値範囲を示す長方形である。第1の長方形205は、中心点(対角線の交点)が平均値A(aavr,bavr)であり、長い方の辺は、彩度成分の標準偏差STDcの2倍に等しく、さらに、彩度成分の補正量を示す曲線208によって示されている台形の上底(短い方)及び色相成分の補正量を示す曲線209によって示されている台形の上底(短い方)の長さに等しい。また、第1の長方形205の短い方の辺は、色相成分の標準偏差STDhの2倍に等しく、さらに、彩度成分の補正量を示す曲線206によって示されている台形の上底(短い方)及び色相成分の補正量を示す曲線207によって示されている台形の上底(短い方)の長さに等しい。成分毎の補正量を示す曲線によって示されている各台形の上底は、補正量が最大(平均値Aを有する画素と同量の補正量)になっており、この第1の長方形205に含まれる色値を有する画素には、平均値Aを有する画素と同量の補正を実施するということが示されている。
第2の長方形203は、彩度成分及び色相成分を補正する色の色値範囲を示す長方形である。第2の長方形203は、長い方の辺が、彩度成分の標準偏差STDcの2倍+彩度成分の低減補正量|Cc|の2倍に等しく、彩度成分の補正量を示す曲線208によって示されている台形の下底(長い方)の長さに等しい。また、第2の長方形203の短い方の辺は、色相成分の標準偏差STDhの2倍+彩度成分の低減補正量|Cc|の2倍に等しく、彩度成分の補正量を示す曲線206によって示されている台形の下底(長い方)の長さに等しい。この第2の長方形203に含まれない色値を有する画素には、彩度成分についての補正は行われないということが示されている。
第3の長方形204は、色相成分を補正する色の色値範囲を示す長方形である。第3の長方形204は、長い方の辺が、彩度成分の標準偏差STDcの2倍+色相成分の低減補正量|Ch|の2倍に等しく、色相成分の補正量を示す曲線209によって示されている台形の下底(長い方)の長さに等しい。また、第3の長方形204の短い方の辺は、色相成分の標準偏差STDhの2倍+色相成分の低減補正量|Ch|の2倍に等しく、色相成分の補正量を示す曲線207によって示されている台形の下底(長い方)の長さに等しい。この第3の長方形204に含まれない色値を有する画素には、補正は行われないということが示されている。以上説明したような補正対象範囲の設定は、第11図乃至第17図に示した補正量算出処理によって実現される。
次に、第21A図、第21B図及び第21C図に、補正範囲及び補正量低減の概念図を示す。補正範囲の低減は、補正範囲設定変数であるW1c、W2c、W1h及びW2hの少なくともいずれかに低減した値を設定することにより行う。補正量低減は、低減補正量Cc及びChの少なくともいずれかにさらに低減した値を設定することにより行う。本実施例では、第18図に示した無彩色対応処理によってこれらの設定処理がなされる。
第21A図には、補正量曲線2101が示されている。補正量曲線2101は、無彩色対応処理を実施しない場合の補正範囲及び補正量を表している。なお、第21A図の構成要素及び変数の値は第19図と同様であり、詳細な説明を省略するが、彩度成分及び色相成分のいずれかの成分についての例を示したものであり、以下、成分の明示を省略する。第21B図には、補正量曲線2102が示されている。補正量曲線2102は、補正量曲線2101(第21A図)に比べて、補正量がCとなるIAの範囲が狭くなっている。これは、無彩色対応処理により、W1に標準偏差Sの2倍より小さい値が設定された場合を表している。
第21C図には、補正量曲線2103が示されている。補正量曲線2103は、補正量曲線2101(第21A図)に比べて、補正量が0となるIAの範囲が広くなり、補正量の最大値も小さくなっている。さらには、補正量が最大となるIAの範囲が、平均値Aのみとなっている。これは、無彩色対応処理により、W1に標準偏差S(例えばSc)の2倍より小さい値が設定され且つ低減補正量Cにさらに小さい値が設定された場合を表している。なお、本実施例では、台形の斜辺は傾きが1/2及び−1/2となっており、台形の上底がなくなり三角形となると、この斜辺の傾きが優先されて、低減補正量Cも小さくなる。このようにして、補正の対象とする画素を絞り込むことによって、ユーザが違和感を覚えるような不要な補正を行わないようにできる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1図に示した機能ブロックの構成は一例であって、実際のプログラム・モジュール構成とは異なる場合がある。また、第3図、第4図、第6図、第10A図、第10B図、第12図乃至第14図、第19図乃至第22B図に示した概念図は一例であって、同様のデータを別の態様で表現する場合もある。さらに、第2図、第5図、第7図乃至第9図、第11図、及び第15図乃至第18図に示した処理フローも一例であって、同様の処理結果が得られる範囲において処理の順序を入れ替えてもよいし、同時に実行したり、必要に応じてステップを追加又は削除してもよい。
また、上で述べたような処理を実行する装置は、メモリ及びプロセッサを有する一般的なコンピュータであっても良いし、プロセッサを有するデジタルカメラやその他の画像処理装置であっても良い。
本発明の一実施例に係る画像補正装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施例に係るメイン処理フローを示す図である。 ヒストグラム生成に用いる色空間図の一例である。 色空間における有効領域の一例を示す図である。 特徴量算出処理の処理フロー(その1)を示す図である。 成分分解の概念図である。 特徴量算出処理の処理フロー(その2)を示す図である。 追加特徴量算出処理の処理フローを示す図である。 評価値算出処理の処理フローを示す図である。 評価値算出処理の概念図(その1)である。 評価値算出処理の概念図(その2)である。 補正量算出処理の処理フロー(その1)を示す図である。 基本補正量の概念図である。 低減補正量の概念図である。 低減補正量を用いた補正の概念図である。 補正量算出処理の処理フロー(その2)を示す図である。 補正量算出処理の処理フロー(その3)を示す図である。 補正値決定処理の処理フローを示す図である。 無彩色対応処理の処理フローを示す図である。 補正量決定方法の概念図である。 補正対象範囲の概念図である。 補正範囲及び補正量低減の概念図(その1)である。 補正範囲及び補正量低減の概念図(その2)である。 補正範囲及び補正量低減の概念図(その3)である。 ピーク検出の概念図(その1)である。 ピーク検出の概念図(その2)である。

Claims (7)

  1. 特定の画像について、特異点のない表色系における所定の色区画毎に画素数を計数し、ヒストグラムを生成するステップと、
    生成された前記ヒストグラムにおいて、計数された前記画素数が極大となる部分である局所ピークを検出し、当該局所ピークに対応する色値である局所ピーク色値を決定するピーク色値決定ステップと、
    決定された前記局所ピーク色値に基づき、前記特定の画像における画素を特定する画素特定ステップと、
    を含む画像処理方法。
  2. 前記所定の色区画は、前記特異点のない表色系を構成する色成分のうち、明度以外の色成分により規定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記ピーク色値決定ステップにおいて、前記局所ピークとなる色区画における画素数と、当該局所ピークとなる色区画の近傍の色区画の画素数とを用いて、当該局所ピークに対応する色値を算出することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 前記画素特定ステップにおいて、前記局所ピーク色値の近傍色値を有する画素を特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. 前記画素特定ステップにおいて特定された画素が存在する領域を抽出する領域抽出ステップと、
    抽出された前記領域毎に、当該領域に含まれる画素の特徴量を算出するステップと、
    前記領域毎に、算出された前記特徴量から、特定の被写体である確度としての評価値を算出するステップと、
    をさらに含む請求項1記載の画像処理方法。
  6. 特定の画像について、特異点のない表色系における所定の色区画毎に画素数を計数し、ヒストグラムを生成するステップと、
    生成された前記ヒストグラムにおいて、計数された前記画素数が極大となる部分である局所ピークを検出し、当該局所ピークに対応する色値である局所ピーク色値を決定するピーク色値決定ステップと、
    決定された前記局所ピーク色値に基づき、前記特定の画像における画素を特定する画素特定ステップと、
    をプロセッサに実行させるための画像処理プログラム。
  7. 特定の画像について、特異点のない表色系における所定の色区画毎に画素数を計数し、ヒストグラムを生成する手段と、
    生成された前記ヒストグラムにおいて、計数された前記画素数が極大となる部分である局所ピークを検出し、当該局所ピークに対応する色値である局所ピーク色値を決定するピーク色値決定手段と、
    決定された前記局所ピーク色値に基づき、前記特定の画像における画素を特定する画素特定手段と、
    を有する画像処理装置。
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