JP3387071B2 - 画像識別装置および方法 - Google Patents

画像識別装置および方法

Info

Publication number
JP3387071B2
JP3387071B2 JP09266593A JP9266593A JP3387071B2 JP 3387071 B2 JP3387071 B2 JP 3387071B2 JP 09266593 A JP09266593 A JP 09266593A JP 9266593 A JP9266593 A JP 9266593A JP 3387071 B2 JP3387071 B2 JP 3387071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
image
area
importance
candidate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09266593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06309433A (ja
Inventor
昌美 緒形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP09266593A priority Critical patent/JP3387071B2/ja
Publication of JPH06309433A publication Critical patent/JPH06309433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387071B2 publication Critical patent/JP3387071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば画像に所定の処
理を施す画像処理装置などに用いて好適な画像識別装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像に人物が含まれている場合、人間
は、画像の中の人物の肌の領域に注目する傾向があり、
この肌の領域の画質が、その画像全体に対する主観的画
質に大きな影響を与えることが知られている。
【0003】そこで、従来の映像機器においては、再生
画像の画質調整を行う場合に、肌の領域を重視し、その
領域の画質が最適になるように、各種パラメータの設定
が行われるようになされている。
【0004】ところで、従来、肌の領域の抽出は、画素
レベルの色情報のみに基づいて行われている。
【0005】即ち、従来においては、色を表す3次元空
間としての、例えば図18に示すRGB空間において、
肌色が占めると考えられる範囲(図中、影を付してある
部分)をあらかじめ設定しておき、その範囲に含まれる
色を持つ画素(図中、・印で示す部分)を画像から抽出
して、その画素が構成する領域を肌の領域(図中、斜線
を付してある部分)とみなすようになされている。
【0006】なお、色を表すための3次元空間として
は、上述のRGB空間の他、例えばテレビジョン信号で
用いられるYUV空間、CIE(国際照明委員会)によ
り制定されているL***均等空間などが用いられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来に
おいては、肌色の領域を肌の領域と仮定している。しか
しながら、画像上の色が肌色であっても、その領域が、
実際に人間の肌の領域であるとは限らず、即ち人間の肌
以外にも、肌色の物体は存在し、従って、色の情報だけ
から正しく肌を識別することは困難であった。
【0008】このため、肌の領域を含まない画像に対し
て、上述のような肌の領域を含む画像に対するときと同
様の画質調整がなされ、画質に悪影響を与える課題があ
った。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、画像における人の肌を正しく識別するこ
とができるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像識別装置
は、肌色の画素を抽出する抽出手段と、抽出手段により
抽出された肌色の各画素から、肌の領域の候補を検出す
る検出手段と、検出手段により検出された肌の領域の各
候補の中から、肌の領域の候補の少なくとも大きさと位
置を含む所定の条件を満たすものを選択し、選択された
肌の領域の各候補の色の分布の状態を検出し、検出した
色の分布の状態の特徴を表す第1の重要度を演算し、第
1の重要度に基づいて、肌の領域を決定する決定手段
、決定手段の決定結果に基づいて、画像が、肌画像で
あるかどうかを判定し、その判定結果を出力する判定手
段とを備えることを特徴とする。
【0011】色の分布は、クロマ/輝度の情報により規
定させるようにすることができる。
【0012】第1の重要度は、クロマ/輝度の情報のヒ
ストグラムのピークの位置、ピークの幅、およびピーク
の数を表す値を含むようにさせることができる。決定手
段は、選択された肌の領域の各候補の大きさを表す第1
の値と、位置を表す第2の値で表される第2の重要度を
算出し、第2の重要度をさらに用いて肌の領域を決定さ
せるようにすることができる。 本発明の画像識別装置の
画像識別方法は、肌色の画素を抽出し、抽出された肌色
の各画素から、肌の領域の候補を検出し、検出された肌
の領域の各候補の中から、肌の領域の候補の少なくとも
大きさと位置を含む所定の条件を満たすものを選択し、
選択された肌の領域の各候補の色の分布の状態を検出
し、検出した色の分布の状態の特徴を表す重要度を演算
し、その重要度に基づいて、肌の領域を決定し、その決
定結果に基づいて、画像が、肌画像であるかどうかを判
定し、その判定結果を出力することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の画像識別装置および方法においては、
肌色の画素が抽出され、その各画素から、肌の領域の候
が検出される。そして、肌の領域の各候補の中から、
肌の領域の候補の少なくとも大きさと位置を含む所定の
条件を満たすものが選択され、選択された肌の領域の各
候補の色の分布の状態が検出される。さらに、検出され
た色の分布の状態の特徴を表す第1の重要度が演算さ
れ、その第1の重要度に基づいて、肌の領域が決定され
る。その決定結果に基づいて、画像が、肌画像であるか
どうかが判定される。従って、正確に肌の識別を行うこ
とが可能となる。
【0014】
【0015】本発明を動画像に適用した場合、時間とと
もに変化する動画像における人物の肌を、時間的連続性
を損なうことなく識別するようにすることができる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明を適用した画像識別装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。座標変換器1
は、例えば3原色であるR,G,Bのディジタルデータ
を色の3属性を表す輝度L、色相H、クロマCに変換す
る。フレームメモリ2は、座標変換器からの1画面(フ
レーム)分の輝度L、色相H、クロマCを記憶する。肌
色画素検出器3は、座標変換器1からの1画面分の輝度
L、色相H、クロマCからその画面における肌色の条件
(以下、肌色条件という)を適応的に設定する。さら
に、肌色画素検出器3は、フレームメモリ2から順次各
画素の輝度L、色相H、クロマCのデータを読み込み、
それらが設定した肌色条件を満たすかどうかを判定し
て、肌色条件を満たさない画素はフレームメモリ2から
削除する。
【0017】肌領域候補検出器4は、肌領域の候補を検
出する。即ち、肌領域候補検出器4は、例えばフレーム
メモリ2において互いに連結している肌色画素を1つの
領域としてグルーピングし、同じ領域に含まれる全ての
画素に同一ラベルを割り付けることによって、肌色の領
域、つまり肌の領域(肌領域)の候補を求める。フレー
ムメモリ5は、肌領域候補検出器4によって画素に割り
あたられたラベルを記憶する。
【0018】肌領域検出器6は、肌領域候補検出器4に
より検出された肌領域の候補の中から、実際に人物の肌
に対応すると考えられる領域を決定(検出)する。この
とき、各肌領域の候補の重要度と肌らしさを表す肌指数
(いずれも後述する)を用いるが、これらの値はフレー
ムメモリ2および5に記憶されたデータから計算する。
さらに、肌領域検出器6は、肌領域を決定(検出)する
ことができた場合には、そのことを示すコントロール信
号cntl1を肌画像判定器7に送出する。肌画像判定
器7は、肌領域検出器6からコントロール信号cntl
1を受信すると、即ち装置に入力された1画面分の画像
から、少なくとも1つの肌領域が決定(検出)される
と、その入力画像が、人物の肌に対応する肌の領域を含
む肌画像と判定し、判定結果として0および1のうち
の、例えば1を出力する。また、画像判定器7は、肌領
域検出器6からコントロール信号cntl1が出力され
なかったときには、入力画像が肌画像でないと判定し、
判定結果として0および1のうちの、例えば0を出力す
る。
【0019】以上のように構成される画像識別装置にお
いては、まず画像の、例えばRGBデータが座標変換器
1に入力される。座標変換器1では、例えばNTSCテ
レビジョン信号の輝度・色差空間YUVを用いて、RG
Bから輝度L、色相H、クロマCへの座標変換が行われ
る。
【0020】即ち、座標変換器1は、式 Y=0.299R+0.587G+0.114B U=B−Y V=R−Y にしたがってRGBをYUVに変換し、さらに式 L=Y H=tan-1(V/U) C=(U2+V21/2 にしたがってYUVをLHCに変換する。
【0021】なお、座標変換器1においては、NTSC
テレビジョン信号の輝度・色差空間YUVだけでなく、
例えばCIE(国際照明委員会)に制定されているL*
**均等空間などを用いて、RGBからLHCへの座
標変換を行うようにすることができる。
【0022】即ち、この場合、まず式 X=0.6067R+0.1736G+0.2001B Y=0.2988R+0.5868G+0.1144B Z=0.0661G+1.1150B ・・・(1) にしたがってRGBをCIEのXYZ表示系に変換し、
さらに式 L*=116(Y/Y01/3−16 a*=500((X/X01/3−(Y/Y01/3) b*=200((Y/Y01/3−(Z/Z01/3) ・・・(2) にしたがってXYZをL***に変換する。そして、
式 L=L* H=tan-1(b*/a*) C=(a*2+b*21/2 にしたがってL***をRGBに変換する。
【0023】但し、式(2)におけるX0,Y0,Z
0は、白色基準面におけるX,Y,Zの値であり、本来
は光源やカメラのホワイトバランスなどによって変化す
るものであるが、ここでは、例えばR,G,Bがそれぞ
れ最大値をとるときのX,Y,Zとする。即ち、X0
0,Z0は、式(1)において、R=G=B=1とした
ときのX,Y,Zとする。
【0024】また、式(2)は、式 X/X0,Y/Y0,Z/Z0>0.008856 が成立するときの定義式(近似式)であり、従ってこれ
が成立しないときは、他の近似式によりXYZをL**
*に変換する必要がある。
【0025】この近似式および上述の色空間の詳細は、 ・池田、「色彩工学の基礎」、朝倉書店 ・G.Wyszecki and W.S.stiles, "Color Science: Conce
pts and Methods, Quantitative Data and Formulae",
Wiley ・日本色彩学会、「色彩ハンドブック」、東京大学出版
会 などに記載されているので、ここではその説明は省略す
る。
【0026】以上のようにして、座標変換器1でRGB
からLHCへの変換がなされた後、この輝度L、色相
H、クロマCは、フレームメモリ2に入力され、フレー
ムメモリ2は、1画面分の輝度L、色相H、クロマCを
記憶する。
【0027】さらに、輝度L、色相H、クロマCは、肌
色画素検出器3にも入力され、そこで、肌色の画素が検
出される。
【0028】即ち、肌色画素検出器3は、図2に示すよ
うに、色相判定器11、輝度範囲検出器12、クロマ範
囲検出器13、および肌色判定器14から構成され、ま
ず色相判定器11で、座標変換器1からの各画素のLH
Cのうち、色相Hが、式 Hmin<H<Hmax ・・・(3) を満たすか否かが判定される。
【0029】ここで、Hmin,Hmaxはあらかじめ設定さ
れた値で、肌色の色相がとり得る最小値、最大値をそれ
ぞれ表す。
【0030】そして、画素の色相Hが、式(3)を満た
すと判定された場合、その画素の輝度LとクロマCが、
輝度範囲検出器12、クロマ範囲検出器13に出力され
る。輝度範囲検出器12またはクロマ範囲検出器13で
は、まず1画面分の画素のうち、色相判定回路11から
供給された、式(3)を満たす画素、即ち、肌色の色相
を有する画素の輝度LまたはクロマCの平均値Lave
たはCaveがそれぞれ算出される。そして、この輝度L
の平均値LaveまたはクロマCの平均値Caveから、肌色
とみなし得る輝度またはクロマの最大値LmaxまたはC
maxと、最小値Lmi nまたはCminが、次式にしたがって
それぞれ計算される。
【0031】Lmin=Lave×p Lmax=Lave×q Cmin=Cave×r Cmax=Cave×s 但し、p,q,r,sは、平均値LaveまたはCaveに対
してどの程度の値を最小値、最大値とするかを決める定
数で、式 p,r≦1.0 q,s≧1.0 の範囲における適当な値にあらかじめ設定されている。
【0032】輝度範囲検出器12で計算されたLmax
よびLminと、クロマ範囲検出器13で計算されたCmax
およびCminは、肌色判定器14に供給される。肌色判
定器14では、まずフレームメモリ2(図1)から、1
画面分の各画素のL,H,Cデータが順次読み出され、
それが式(3)乃至(5)をそれぞれ満たすか否かが判
定される。 Lmin<L<Lmax ・・・(4) Cmin<C<Cmax ・・・(5)
【0033】そして、肌色判定器14は、式(3)乃至
(5)のうち、1つでも成立しないものがある場合に
は、その画素をフレームメモリ2上から除去する。
【0034】ここで、一般に、輝度L、色相H、クロマ
Cの色空間では、色再現域の問題で輝度Lが大きい場合
にはクロマCが大きい値をとり得ないので、LHCすべ
てが、装置の語長によって表現し得る最大の値v
max(例えば、語長8ビットの場合にはvmax=255)
をとるような色は現実には存在することはなく、従って
LHCすべてをvmaxとした画素を、肌色以外の画素を
表すものとして用いても問題は生じない。
【0035】そこで、本実施例においては、式(3)乃
至(5)のうちの1つでも満たさない画素、即ち、肌色
でない(と考えられる)画素のLHCすべてを、最大値
ma xに置き換え、フレームメモリ2に保存し直すこと
により、その画素のLHCをフレームメモリ2上から除
去したものとみなすようにすることとする。
【0036】ここで、画像に現れる肌の色(いわゆる肌
色ではなく、人間の肌の部分の色)は、個人差や照明条
件により変化するので、上述の式(3)乃至(5)によ
る制限が厳しすぎると、実際には肌である領域を抽出す
ることができないときが生じる。
【0037】しかしながら、後述する処理を行う前の、
この段階で、実際には肌である領域を抽出し損なうこと
は、最終的に、その実際に肌である領域を検出すること
ができなくなることから、式(3)乃至(5)のうち、
例えば式(3)による色相Hの制限を、ほぼすべての肌
の色相を含むように、ゆるめに設定しておくようにする
(なぜなら、式(4)および(5)における閾値
min,Lmax,Cmin,Cmaxは、上述のように式(3)
の制限にかからなかった画素のL,Cから算出されるの
で、式(3)の制限をゆるめにすることは、式(3)乃
至(5)すべての制限をゆるめにすることに等しいた
め)。
【0038】また、これにより、肌の画素と考えられる
輝度またはクロマの平均値LaveまたはCaveが、極端に
大きく、あるいは小さくなり、その結果、式(4),
(5)におけるLmin,Cmin,Lmax,Cmaxが、不適当
な値となる(大きく、あるいは小さくなりすぎる)こと
が考えられる。
【0039】そこで、Lmin,Cminに上限を、Lmax
maxに下限を設け、Lmin,Cminが小さくなりすぎた
り、Lmax,Cmaxが大きくなりすぎたりすることを禁止
しておくようにする。
【0040】なお、本来、色味はクロマで表現される
が、実際には、クロマが同じ画素でも、輝度が小さいほ
ど色味が高いように感じられるので、色味による制限に
は、クロマだけではなく、クロマと輝度の比C/Lを用
いた方が適当であると考えられる。特に、輝度の低い画
素に対しては、このクロマと輝度の比により色味を制限
することは、クロマだけによるよりも有効であると考え
られる。
【0041】また、C/Lは、輝度Lが高ければ、クロ
マCが高くても、その値は大きくならないが、経験的に
は、輝度Lが高くなっても、肌色として許容することの
できるクロマCの上限値は、それほど大きくならない。
従って、輝度Lの高い画素に対しては、そのクロマCに
上限を設けるようにするのが適当であると考えられる。
【0042】そこで、肌色画素検出器3においては、上
述の式(3)乃至(5)によるL,H,Cの制限に、式
(6)によって示される画素の色味による制限を加えて
肌色の画素を検出するようにする方が好ましい。 C/L<c×Lmax ・・・(6) 但し、cは所定の定数。
【0043】以上のようにして、肌色画素検出器3によ
り、肌色でない画素のLHCが、フレームメモリ2から
除去された後、フレームメモリ2に残された画素、即ち
肌色の画素(以下、肌色画素という)のセグメント化
(肌の領域の候補の検出)が、肌領域候補検出器4(図
1)によって行われる。
【0044】即ち、肌領域候補検出器4は、フレームメ
モリ2に記憶された肌色画素を参照し、その近傍画素を
調べることによってラベル付けを行い、肌の領域の候補
を構成していく。なお、画素が肌色画素であるか否かの
判定は、LHCすべての値がvmaxであるかどうかによ
ってなされる(L,H,Cのうち、少なくとも1つがv
maxでなければ、その画素を肌色画素と判定する)。
【0045】具体的には、まず、フレームメモリ2に記
憶されたある画素x0が肌色画素である場合、例えば図
3(a)に示すような、その画素x0に隣接する4画素
(図中、影を付してある部分)が、それぞれ肌色画素で
あるか否かが判定される。そして、例えば画素x0の右
上の画素xnが、肌色画素であった場合には、フレーム
メモリ5上の画素xnの値が参照され、その画素にすで
にラベルが割り当てられているかが判定される。
【0046】判定の結果、画素xnに、ラベルtnが既に
割り当てられている場合には、そのラベルと同一のラベ
ルtnが画素x0に割り当てられる。これは、フレームメ
モリ5上の画素x0にラベルtnを書き込むことによって
行われる。
【0047】なお、肌色画素x0の4つの隣接画素のう
ちの2つ以上の画素が肌色画素で、且つそれらに既にラ
ベルが割り付けられており、しかもそれらが異なったラ
ベルである場合には、肌領域候補検出回路4(図1)
は、そのいずれかのラベルを画素x0に割り当て、フレ
ームメモリ5に記憶させるとともに、それらすべてのラ
ベルが隣接していることを、その内蔵するメモリ(図示
せず)のラベルテーブルに記憶するようになされてい
る。
【0048】即ち、例えば図3(b)に示すように、肌
色画素x0の4つの隣接画素のうちの3つが肌色画素
で、且つ既にラベルが割り付けられており、しかも、3
つの肌色画素のうちの2つのラベルが、tmであるとと
もに、残りの1つのラベルがtnである場合、肌領域候
補検出回路4において、画素x0には、ラベルtmおよび
nのうちの、例えばラベルtmが割り当てられ、フレー
ムメモリ5の画素x0に対応する位置(アドレス)に登
録されるとともに、例えば図3(c)に示すようなラベ
ルテーブルに、ラベルtmとラベルtnが隣接しているこ
とが記憶される。
【0049】但し、隣接画素のいずれにもラベルが、ま
だ割り当てられていない場合には、肌領域候補検出器4
によって新たなラベルが発生され、それが画素x0に割
り当てられるようになされている。
【0050】図3(c)のラベルテーブルにおいては、
その左のコラムには、これまでに発生されたラベルが、
その発生順に記述され、また、その右のコラムには、左
コラムに記述されたラベルに対して隣接するラベルが記
述される。さらに、右コラムには、左コラムのラベルよ
りも先に発生されたラベルが記述される。
【0051】従って、図3(c)のラベルテーブルに示
すように、ラベルtmはラベルtnよりも先に発生されて
いる場合、この2つのラベルtmとtnが割り当てられた
画素が隣接しているときには、ラベルtnに対応する右
コラムにtmが記述される。
【0052】但し、ラベルtmに対応するコラムにラベ
ルtkが、既に書き込まれており(ラベルtmの画素がそ
れより先に発生されたラベルtkの画素と隣接してお
り)、ラベルtmが割り当てられた画素と、それより後
に発生されたラベルtnが割り当てられた画素が隣接し
ているときには、図3(d)に示すように、ラベルtk
が、ラベルtnに対応するコラムに書き込まれる。
【0053】その後、さらに肌領域候補検出器4では、
フレームメモリ5に記憶されたラベルデータに対して再
ラベリングが行われる。これは、図4(a)に示すよう
に、上述した1回のラベリングでは、隣接しているのに
も関わらず異なるラベルが割り当てられているような画
素(画素からなる領域)が存在し得るからである。再ラ
ベリングは、1回目のラベリングにおいて作成した、ラ
ベルの隣接関係を保存したラベルテーブルに基づいて行
われる。
【0054】即ち、肌領域候補検出器4において、ラベ
ルテーブル(図3(c)または図3(d))が参照さ
れ、フレームメモリ5に記憶されたラベルのうち、隣接
ラベルがラベルテーブルに記述されているラベルが、隣
接ラベルに変換されることにより、隣接している肌色画
素は、すべて同一のラベルが割り当て直され、フレーム
メモリ5に記憶し直される。
【0055】これにより、例えば図4(a)に示すよう
に1回目のラベリングがなされた領域は、図4(b)に
示すように再ラベリングされる。
【0056】再ラベリングによって同一のラベルが割り
当てられた画素の集合は、1つの肌の領域候補とされ、
そのラベルの集合(t0,t1,t2, ・・・ )
は、肌領域候補検出器4から肌領域検出器6に出力され
る。
【0057】なお、上述の場合、画素が肌色画素であれ
ば、必ずラベル付けを行うようにしたが、画素が肌色画
素であっても、その画素が、他の肌色画素と接する部分
が少ないときには、それが、ある物体(人間も含む)の
肌色の領域の端の部分であると考えられ、このような画
素を肌色画素として残しておくと、その画素を含む肌色
の領域が、他の物体の肌色の領域に接続してしまい、本
来2つの領域とされるべきところが、1つの領域にされ
る恐れがある。
【0058】そこで、画素が肌色画素であった場合、例
えば、その画素に隣接する周りの8つの画素(上、下、
左、右、左上、左下、右上、右下の画素)のうち、所定
の数以上の画素が肌色画素であったときのみ、その画素
にラベル付けを行うようにすることができる。
【0059】肌領域検出器6は、例えば図5に示すよう
に、ヒストグラム生成器21、ヒストグラム解析器2
2、肌領域判定器23、領域解析器24から構成され、
肌領域候補検出器4によって検出された肌の領域の候補
から、肌の領域を決定する。
【0060】即ち、まず領域解析器24において、フレ
ームメモリ5が参照され、同一ラベルにより構成された
肌の領域の各候補の大きさ、位置、及び穴の大きさが求
められ、これらの閾値処理が行われることにより、あま
り小さな領域や、画面上の隅に位置する領域、大きな穴
を有する領域は、肌の領域の候補(以下、肌領域候補と
いう)から削除される。
【0061】ここで、領域の大きさとはその領域を構成
する画素の数とし、領域の位置は、その領域の重心座標
によって表わすものとする。また、領域の穴を、ある肌
領域候補における肌色画素で囲まれた、肌色でない画素
(非肌色画素)の集合と定義し、その画素数を穴の大き
さとする。
【0062】領域の大きさやその画面上の位置は、その
領域の画像における重要度を表わすものと考えられる。
これは、大きい領域や画面中央にある領域は一般的によ
く目立ち、画像の内容からもその重要性が高いと考えら
れるからである。一方、穴の大きさは領域の肌らしさを
表わす1つの量と考えられる。なぜならば、通常、肌の
領域は、肌色の画素で満たされており、従ってあまり大
きな穴を有さないと考えられる。もちろん、例えば顔な
どは、穴としての目や唇など肌色でない部分も含むが、
その大きさは顔全体の大きさに比べてそれほど大きなも
のではない。これに対し、肌でないものに対応する領域
には大きな穴が含まれている可能性がある。以上から、
領域の大きさ、重心座標、穴の大きさによる閾値処理
は、領域の重要度と肌らしさによって肌領域候補を、い
わば足切りする処理と考えることができる。
【0063】具体的には、領域解析器24において、閾
値処理が次のようにして行われる。まず領域の大きさに
ついては、その領域の肌色画素の画素数と、あらかじめ
設定された所定の閾値Thsizeとが比較され、肌色画素
の画素数が、閾値Thsizeより小さい場合、その領域
は、肌領域候補から除外される。
【0064】ここで、閾値Thsizeは、画面全体の画素
数に対して、どの程度の大きさの領域を肌として検出す
るかを決めることにより設定される。
【0065】但し、全体的に暗い画像の場合、影などの
影響により肌領域候補検出器4により肌領域候補とされ
る領域が小さくなる傾向がある。そこで、画面全体の輝
度が低い場合には、閾値Thsizeを、例えば画面の平均
輝度の関数とし、小さめに設定するようにすることがで
きる。
【0066】そして、重心座標については、例えば式
(7)にしたがって領域の位置の重要度psが算出さ
れ、この重要度psが、所定の閾値Thpos(但し、T
posは、あらかじめ設定された0.0以上1.0以下
の適当な値)より小さい場合、その領域は、肌領域候補
から除外される。
【0067】 ps=exp(−((dx/σx2+(dy/σy2)) ・・・(7) 但し、dx,dyは、それぞれ画面中心と領域の重心との
距離(画素数)の水平方向成分、垂直方向成分である。
また、σx,σyは、それぞれ水平方向、垂直方向の、重
要度psに与える影響度を調節するパラメータで適当な
値の固定値である。
【0068】重要度psは、領域の重心が画面中心に近
いほど大きな値をとり、逆に画面周辺になるほど小さな
値となり、従って領域の位置に対する、いわばスコアと
考えられる。
【0069】なお、パラメータσx,σyは、上述のよう
に適当な値に固定するようにする他、例えば、肌領域候
補の形状に対応して適応的に変化させることができる。
【0070】即ち、肌領域候補の形状が、例えば図6
(a)に示すように縦長の場合、この肌領域候補の、画
面上での重要性に対しては、その水平方向のずれが大き
く影響し、それに比較して垂直方向のずれはあまり影響
しないと考えられる。そこで、この場合、垂直方向のパ
ラメータσyを大きい値に設定し、肌領域候補の垂直方
向のずれにより、その重要度psが大きく変化しないよ
うにする。
【0071】また、例えば図6(b)に示すように、肌
領域候補の形状が横長の場合、上述の場合と同様の理由
から、水平方向のパラメータσxを大きい値に設定する
ようにする。
【0072】さらに、式(7)のdx,dy,σx,σy
単位を画素数とすると、その演算にあたっては、入力画
像が表示される画面の画素の縦横比を考慮する必要があ
る。これは、入力画像が表示される画面の画素の縦横比
が1:1でないと、肌領域候補が、実際に画面に表示さ
れる位置と、画素数から算出された位置にずれが生じ、
式(7)により得られた重要度psに、画面上での肌領
域候補の重要性が正しく反映されなくなるからである。
【0073】次に、穴の大きさについては、穴の大きさ
(画素数)を肌領域候補の大きさ(画素数)によって除
算した値が所定の閾値Thhole(但し、Thholeは0.
0以上1.0以下のあらかじめ設定された適当な値)よ
り大きい場合、その領域は、肌領域候補から除外され
る。
【0074】ここで、図7を参照して、領域の穴の大き
さを求める方法を説明する。まず、肌領域候補に対し
て、図7(a)に示すように左右両側から水平方向に走
査し、各ラインにおいて領域を構成する最も左の画素P
vと最も右の画素PRvを検出する。但し、添字のvは
ラインの番号を表わすものとする。
【0075】そして、ライン毎にPLvとPRvの間に存
在する非肌色画素の数をカウントし、すべてのラインに
対して得られた画素数の合計をNhとする。
【0076】さらに、図7(b)に示すように垂直方向
の走査を行い、上述の場合と同様にして、すべてのライ
ンに対して得られた非肌色画素の数の合計Nvを求め
る。そして、得られたNh、Nvのうち、大きい方を穴
の大きさとする。
【0077】なお、この方法では、厳密に穴と呼べるも
の以外のもの大きさも検出することになる。例えば、図
7(c)に示すような領域の場合、斜線を付した部分
は、厳密な意味では穴ではないが、本方法では穴として
その大きさが計算される。しかしながら、感覚的にはこ
のような領域は穴とみなしても問題はないと考えられ
る。
【0078】また、上述の方法で、水平と垂直両方向の
走査を行うのは、次の理由による。即ち、例えば図7
(c)に示すような領域に対して、水平方向の走査のみ
を行なった場合、穴として検出されるのは図7(d)に
おいて斜線を付した部分となるが、これは感覚的な穴の
大きさを正しく反映していない。
【0079】そこで、この場合、感覚的な穴の大きさを
正しく反映している、垂直方向の走査によって得られる
方(図7(c))を用いるようにする。また、これとは
逆に、水平方向の走査が有効な場合も考えられるため、
上述したように、ここでは両者の結果の大きい方を用い
るようにする。
【0080】以上のような、領域の大きさ、位置、及び
穴の大きさの閾値処理によって残った肌領域候補のラベ
ルの集合(t0',t1',t2',・・・ )は、領域解析
器24からヒストグラム生成器21(図5)に出力され
る。
【0081】ヒストグラム生成器21では、領域解析器
24からの各ラベルに対応する肌領域候補を構成する画
素の位置(アドレス)がフレームメモリ5(図1)から
検出され、その位置(アドレス)に基づいて、画素の輝
度L、クロマCがフレームメモリ2から読み出される。
そして、これらのデータから、クロマ/輝度(C/L)
が計算され、そのヒストグラムが各肌領域候補ごとに生
成される。
【0082】ヒストグラム生成器21で生成された各肌
領域候補のC/Lのヒストグラムは、ヒストグラム解析
器22に入力され、そこでヒストグラムの特徴として、
そのピークの位置、ピークの幅、及びピークの数が検出
される。
【0083】さらに、ヒストグラム解析器22におい
て、肌領域候補のC/Lのヒストグラムのピークの位
置、ピークの幅、またはピークの数に基づいて、その肌
領域候補のいわば肌らしさの3つの指数、即ちピーク位
置肌指数posIdx、ピーク幅肌指数widIdx、
またはピーク数肌指数numIdxがそれぞれ次のよう
にして計算される。
【0084】(a) ピーク位置肌指数posIdx C/Lのヒストグラムのピークは、図8(a)に示すよ
うに、ピークが複数の位置に存在していることが考えら
れるので、これらの平均位置を計算し、それをピークの
位置peakPosとすることとする。
【0085】即ち、位置p1,p2,...,pNにおい
てN個のピークが得られ、それぞれの位置におけるヒス
トグラムの度数がf1,f2,...,fNであったとす
ると、ピークの位置は次式により計算される。 peakPos=Σ(pi×fi)/Σfi 但し、Σはi=1乃至Nのサメーションを意味する。
【0086】そして、このピーク位置peakPos
が、例えば図8(b)に示す変換グラフにしたがって、
ピーク位置肌指数posIdxに変換される。
【0087】即ち、肌におけるC/Lのヒストグラムの
ピークの位置は、経験的に大きな値をとらないことを利
用し、ピーク位置肌指数posIdxは、ピーク位置p
eakPosが、所定の閾値Thpeakpos以下である場
合には、最大値としての1.0に設定され、閾値Th
peakposより大きい場合には、ピーク位置peakPo
sと閾値Thpeakposとの差に応じて、小さい値に設定
される。
【0088】(b) ピーク幅肌指数widIdx 図9(a)に示すように、まず、ヒストグラムにおける
最大度数fmaxが検出され、そのα%の値fα(=fmax
×α/100)が算出される。そして、ヒストグラムが
左と右両方からそれぞれ走査され、度数が最初にfαに
なる位置がそれぞれpL,pRとされて、これらの値の差
(pR−pL)がピークの広がり(ピークの幅)peak
Widとされる。
【0089】そして、このピークの幅peakWid
が、例えば図9(b)に示す変換グラフにしたがって、
ピーク幅肌指数widIdxに変換される。
【0090】即ち、肌領域ではピークの広がりがあまり
大きくならないことから、ピーク幅肌指数widIdx
は、ピークの幅peakWidの値が、所定の閾値Th
peak wid以下の場合には、最大値としての1.0に設定
され、閾値Thpeakwidより大きい場合には、ピークの
幅peakWidと閾値Thpeakwidとの差に応じて、
小さい値に設定される。
【0091】(c) ピーク数肌指数numIdx ピークの数はヒストグラムの1つの特徴と考えられる
が、それを正しく求めることは困難である。なぜなら
ば、ヒストグラムに多数存在する極大値の中からどれを
ピークとして検出するかは、検出法によって異なり、閾
値などのパラメータが違えば、容易にその数も変化して
しまうからである。
【0092】そこで、本実施例においては、検出したピ
ークの数でなく、次のようにして得られる値を、ヒスト
グラムのピークの数peakNumとすることとする。
【0093】即ち、例えば図10(a)に示すようなヒ
ストグラムが与えられた場合、2つの領域A1,A2の面
積a1,a2から、次式にしたがってピークの数peak
Numが算出される。 peakNum=a1/(a1+a2) ・・・(8)
【0094】なお、図10(a)において、領域A1
ヒストグラム上で検出された隣どうしのピークを直線で
結んで得られた折れ線とヒストグラムの包絡線で挟まれ
た部分(斜線部分)であり、また、領域A2は、ヒスト
グラムの包絡線と横軸で挟まれた部分である。
【0095】従って、式(8)より得られるピークの数
peakNumは、ヒストグラムのピークの数が多いと
大きくなるが、各ピークの位置関係にも依存する。それ
ぞれのピークが近い位置に存在している場合には小さい
値となるが、互いに離れるほどその値は大きくなる。ピ
ークが1つならば領域A1は存在せず、ピークの数pe
akNumもゼロとなる。これらのことから、式(8)
に定義したピークの数peakNumはピークの多峰性
を表すものと考えられ、ピークの数と相関を持ち、しか
もピークの数の曖昧性をも含んでいる。
【0096】そして、このピークの数peakNum
が、例えば図10(b)に示す変換グラフにしたがっ
て、ピーク数肌指数numIdxに変換される。
【0097】即ち、肌領域ではピークの数が一つである
ことを利用し、ピーク数肌指数numIdxは、ピーク
の数peakNumが0の場合、1.0に設定され、以
下ピークの数peakNumが大きくなるにしたがって
小さい値に設定される。従って、ピーク数肌指数num
Idxは、いわば1.0から多峰性を減算したものと考
えることができる。
【0098】以上のようにして算出されたピーク位置肌
指数posIdx、ピーク幅肌指数widIdx、およ
びピーク数肌指数numIdxは、ヒストグラム解析器
22から肌領域判定器23(図5)に送られる。肌領域
判定器23では、各肌領域候補のピーク位置肌指数po
sIdx、ピーク幅肌指数widIdx、およびピーク
数肌指数numIdxから、その肌領域候補の総合的な
肌指数skinIdxが、次式にしたがって計算され
る。 skinIdx=A×posIdx+B×widIdx+C×numIdx ・・・(9)
【0099】但し、A,B,Cは重み係数で、これらは
実画像を学習データとして、式(10)の値、即ち、自
乗誤差σ2が最小となるように最小二乗法によって求め
られる。 σ2=Σ(1.0−skinIdx)2+Σ(0.0−skinIdx)2 ・・・(10) なお、式(10)の右辺の第1項のΣは、学習データと
しての実画像における、実際の肌の領域から算出された
肌指数skinIdxに関するサメーションを意味し、
その第2項のΣは、学習データとしての実画像におけ
る、実際の肌の領域以外の領域から算出された肌指数s
kinIdxに関するサメーションを意味する。よっ
て、肌指数skinIdxは、その値が1.0に近いほ
ど肌らしいことを示すことになる。
【0100】式(9)にしたがって肌指数skinId
xを算出後、さらに、肌領域判定器23は、各肌領域候
補の肌指数skinIdxを閾値処理し、即ち肌指数s
kinIdxが所定の閾値より大きく、その肌領域候補
が肌領域と見なすことができるか否かを判定する。そし
て、肌領域判定器23は、肌領域候補のうちの少なくと
も1つが肌領域と見なすことができると判定した場合、
即ち肌領域候補のうちの少なくとも1つを肌領域として
決定した場合、コントロール信号cntl1を肌画像判
定器7(図1)に出力する。
【0101】肌画像判定器7は、肌領域検出器6(肌領
域判定器23)よりコントロール信号cntl1を受信
すると、装置に入力された画像が、肌を含む肌画像であ
ると判定し、判定結果としての0および1のうちの1を
図示せぬ処理回路に出力する。
【0102】図示せぬ処理回路では、肌画像判定器7か
ら、入力画像が肌画像であるという判定結果を受信する
と、例えばその入力画像に対して、肌の領域の画質が最
適になるように、入力画像の画質調整などがなされる。
【0103】以上のようにして、パラメータの異なる4
種類の静止画像P1,P2,P3,P4が肌画像である
か否かを判定した実験(シミュレーション)結果を図1
1に示す。
【0104】なお、図中、正答率は、次式により算出し
たものである。 正答率=正答数/全画像数 但し、正答数とは、肌画像に対し、肌を含むという判定
結果が得られた数と、肌画像以外の画像に対し、肌を含
まないという判定結果が得られた数との和である。
【0105】図から、ほぼ完全に画像が肌画像である
か、あるいはそうでないかが識別されていることが判
る。
【0106】なお、25枚のP2画像のうち、1枚に関
しては、誤った判定がなされたが、これは黒人女性の顔
画像であり、シミュレーションにおいては、黄色人種を
対象として、図12に示すように閾値やその他係数など
の設定を行ったので、この画像を肌画像として識別でき
なかったのはやむを得ないといえる。
【0107】ところで、図1に示す装置を、静止画像に
適用した場合には、図11で説明したように、有効な結
果が得られるが、動画像に適用した場合には、フレーム
あるいはフィールドごとに、その動画像が肌画像か否か
の判定がなされることになるので、動画像の時間的連続
性に対する問題が生じる。
【0108】即ち、例えば人物に対してズームインする
シーンなどのように、肌領域の大きさが徐々に大きくな
っていく場合、最初のうちは肌領域が小さいために肌画
像とは判定されないが、肌領域がある大きさになった瞬
間に、突然肌画像と判定される状況が生じる。このよう
に、画像が連続して変化しているのにも関わらず、その
途中で、突然判定結果が変化(逆転)してしまうのは、
ある意味で動画像に対する判定結果に、その時間的連続
性が正しく反映されていないといえる。
【0109】そこで、図13は、本発明を適用した画像
識別装置の第2実施例の構成を示すブロック図である。
この装置は、肌領域候補検出器4で検出された肌領域候
補の重要度を算出する肌領域重要度算出器31、または
肌領域重要度算出器31から出力される重要度に基づい
て、入力画像が肌画像かどうかの判定結果としての重要
度を算出する肌画像重要度算出器32が、肌領域検出器
6または肌画像判定器7に代えてそれぞれ設けられてい
る他は、図1の画像識別装置と同様に構成されており、
画像が肌画像であるかどうかの判定結果を、連続的な値
をとる重要度Sidxとして出力するようになされてい
る。
【0110】このように構成される画像識別装置におい
ては、動画像のフレームあるいはフィールドごとのRG
Bデータが入力されると、座標変換器1、フレームメモ
リ2、肌色画素検出器3、肌領域候補検出器4、および
フレームメモリ5において、図1における場合と同様の
処理が行われ、肌領域候補t0,t1,・・・が、肌領域
候補検出器4から肌領域重要度算出器31に出力され
る。
【0111】肌領域重要度算出器31は、例えば図14
に示すようにヒストグラム生成器41、ヒストグラム解
析器42、肌領域判定器43、重要度算出器44、およ
び領域解析器45から構成され、肌領域候補検出器4に
よって検出された各肌領域候補tの重要度imp[t]
を計算する。
【0112】即ち、肌領域重要度算出器31では、まず
領域解析器45において、図5に示した肌領域検出器6
の領域解析器24における処理と同様の処理が行われ
る。つまり、領域解析器45は、同一ラベルにより構成
された各肌領域候補の大きさ、位置、及び穴の大きさを
求め、閾値処理を行う。
【0113】但し、領域解析器45では、閾値処理は、
穴の大きさによってのみ行われる。即ち、まず穴の大き
さ(画素数)が肌領域候補の大きさ(画素数)によって
除算され、その値が所定の閾値Thholeより大きい領域
が、肌領域候補から除外される。そして、その結果残っ
た各肌領域候補のラベルの集合(t0',t1',t2',・
・・ )が、領域解析器45からヒストグラム生成器4
1に出力される。
【0114】さらに、領域解析器45においては、閾値
処理の結果残った肌領域候補のラベルtmをインデック
スとする、領域の大きさおよび重心座標の記述された、
例えば図15に示すようなテーブル(以下、パラメータ
テーブルという)が作成される。このパラメータテーブ
ルは、重要度算出器44に出力され、そこで記憶され
る。
【0115】ヒストグラム生成器41、またはヒストグ
ラム解析器42では、図5に示した肌領域検出器6のヒ
ストグラム生成器21、またはヒストグラム解析器22
とそれぞれ同様の処理が行われ、各肌領域候補のピーク
位置肌指数posIdx、ピーク幅肌指数widId
x、およびピーク数肌指数numIdxが肌領域判定器
43に出力される。
【0116】肌領域判定器43は、図5の肌領域判定器
23における場合と同様にして、ヒストグラム解析器4
2からの各肌領域候補のピーク位置肌指数posId
x、ピーク幅肌指数widIdx、およびピーク数肌指
数numIdxから、式(9)にしたがって各肌領域候
補の総合的な肌指数skinIdxを算出し、閾値処理
を施す。そして、その結果残った肌領域候補、即ち肌領
域のラベル(t0'',t1'',・・・)が、肌領域判定器
43から重要度算出器44に出力される。
【0117】重要度算出器44では、まず領域解析器4
5から送られてきたパラメータテーブル(図15)か
ら、肌領域判定器43より出力されたラベルに対応する
各領域の大きさと重心座標が読み出され、各領域tの重
要度imp[t]が次式にしたがって計算される。 imp[t]=area[t]×ps[t] ・・・(11) 但し、area[t]はラベルtの領域の大きさ(画素
数)を示す。また、ps[t]は、ラベルtの肌領域の
重心座標から、上述の式(7)にしたがって計算された
値である。
【0118】重要度imp[t]は、area[t]ま
たはps[t]が大きいほど、即ち領域の大きさが大き
く、画面上の領域の位置(重心の位置)が中央にあるほ
ど、大きい値をとる。
【0119】各肌領域に対する重要度imp[t]は、
肌領域重要度算出器31(重要度算出器44)から、肌
画像重要度算出器32(図13)に出力される。
【0120】肌画像重要度算出器32では、肌領域重要
度算出器31からの各肌領域に対する重要度imp
[t]を順次加算し、入力画像の肌画像としての重要度
(以下、肌画像重要度という)Sidxを次式に従って
算出する。
【0121】 Sidx=Σimp[t]/nL 但し、Sidx>1.0のとき、 Sidx=1.0 ・・・(12) ここで、Σは、肌領域として残った領域のラベルすべて
に関するサメーションを意味する。また、nLは単に正
規化するための定数であり、従って、本質的に肌画像重
要度Sidxの大きさを決定するのは、式(12)の右
辺の分子、即ち各肌領域の重要度の和(Σimp
[t])である。
【0122】肌画像重要度Sidxは、重要度imp
[t]の大きい肌領域が多く含まれる画像に対しては、
その値が大きくなり、また、肌領域が全く含まれないよ
うな画像に対しては、その値がゼロとなる。この肌画像
重要度Sidxは、入力された画像が肌画像であるかど
うかの識別結果として、図示せぬ処理回路に出力され
る。
【0123】図示せぬ処理回路では、肌画像重要度算出
器32から、入力画像が肌画像であるかどうかという判
定結果としての肌画像重要度Sidxが受信され、例え
ばその入力画像に対して、肌画像重要度Sidxに対応
した画質調整がなされる。
【0124】即ち、例えば肌画像重要度Sidxに対応
して、入力画像のクロマColdが、次式にしたがって新
たなクロマCnewに変換される。
【0125】肌色の領域に対しては、 Cnew=(1.0−Sidx)×(k−1)+1)×Cold その他の領域に対しては、 Cnew=k×Cold 但し、ここでは、肌色の領域とは、例えば肌色画素検出
器3で検出された肌色の画素からなる領域すべてを意味
するものとする。また、kは1以上の所定の定数。 ・・・(13)
【0126】ここで、自然画像に現れる多くの物体につ
いては、その色のクロマが実際のものよりも高い方が好
まれる傾向にある。この傾向は、例えば空の青や草木の
緑などの、いわゆる3原色に関して特に顕著である。し
かしながら、人の肌の色に関しては、この傾向はあては
まらず、そのクロマが、他の色のクロマに比較して相対
的に低い方が好印象を与える傾向がある。
【0127】上式によれば、肌色以外のクロマは常にk
(>1.0)倍され、一方肌のクロマは、画像の肌画像
重要度Sidxに対応した値にされるので、即ち肌画像
重要度Sidxが大きい画像ほど、肌のクロマが増加し
ないようにされるので、好印象を与える画像を提供する
ことができるようになる。
【0128】さらに、この装置を、例えば人物に対して
ズームインする動画像に適用した場合には、図16に示
すような、連続的に変化する画像の肌画像重要度Sid
xを得ることができるようになり、即ち動画像の時間的
連続性を反映した判定結果を得ることができるようにな
り、この肌画像重要度Sidxを用い、式(13)にし
たがって動画像のクロマを変換することにより、人物の
肌の領域が徐々に増加するにつれ、その領域のクロマ
を、(背景のクロマに比べて相対的に)連続的に減少さ
せることができるようになるので、画質の印象が突然変
化するような画像処理を施すことを防止することができ
るようになる。
【0129】なお、本実施例では、画像のRGBデータ
を入力するようにしたが、例えばYUVデータやL**
*データなどを入力するようにすることができる。但
し、この場合、座標変換器1の構成を、YUVデータや
***データをLHCデータに変換することができ
るように変更する必要がある。
【0130】さらに、本実施例においては、肌領域候補
から肌領域を決定するにあたって、C/Lのヒストグラ
ムを用いるようにしたが、輝度、色相、またはクロマの
ヒストグラムを用いるようにすることが考えられる。
【0131】しかしながら、90枚程度の画像を用い
て、各画像の肌領域とそれ以外の領域のそれぞれについ
て輝度、色相、クロマのヒストグラムを作成したとこ
ろ、肌領域とそれ以外の領域において、それぞれの輝
度、色相、クロマのヒストグラムに顕著な差異はみられ
ず、従って輝度、色相、クロマのヒストグラムからは、
肌領域とそれ以外の領域とを区別することが困難である
という実験結果が得られた。
【0132】一方、同様にして作成したC/Lのヒスト
グラムの例を図17に示す。図17(a)は、肌領域の
ものであり、図17(b)および図17(c)は、肌領
域以外の領域のものである。
【0133】ある1つの肌領域において、分光反射率が
一定であると仮定すると、そのC/Lヒストグラムは、 (C1)1つのピークを有する (C2)ピークの拡がり(幅)はさほど大きくない (C3)ピークの位置は、輝度に依存せず、個人差によ
り多少ばらつくが、肌としてとり得る範囲が存在する という性質を有すると考えることができる。
【0134】実験の結果、肌領域のC/Lのヒストグラ
ムは、上述の性質(C1)乃至(C3)をほぼ満たすの
に対し、肌領域以外の領域のC/Lのヒストグラムは、
上述の性質(C1)乃至(C3)のうちの少なくとも1
つを満たさなかったので、肌領域とそれ以外の領域とを
区別するにあたっては、C/Lヒストグラムを用いるの
が有効である。
【0135】また、本実施例では、肌色画素検出器3で
肌色の画素として検出された画素からなる領域を、肌領
域候補とするようにしたが、肌領域候補を求めるアルゴ
リズムはこれに限られるものではない。即ち、例えばよ
り高度なアルゴリズムに基づいて、肌領域候補を求める
ようにすることができる。この場合、画像が肌画像であ
るかどうかの識別精度を向上させることができることに
なるが、その反面、計算量や装置のコストが増加するこ
とになるので、これらをバランスさせて、肌領域候補を
求めるアルゴリズムを決める必要がある。
【0136】さらに、本実施例においては、肌画像重要
度Sidxを式(12)に示すように、各肌領域の重要
度の和Σimp[t]を用いて算出するようにしたが、
これに限られるものではない。即ち、例えば次式に示す
ように、重要度imp[t]の最大値maxt(imp
[t])のみを用いて肌画像重要度Sidxを算出する
ようにすることができる。
【0137】 Sidx=maxt(imp[t])/nL 但し、Sidx>1.0のとき、 Sidx=1.0 ・・・(14)
【0138】しかしながら、例えば2人の人物がすれ違
うようなシーンなどのように、複数の肌の領域が連結し
たり、また1つの肌の領域が2つに分離するような動画
像においては、最大の重要度maxt(imp[t])
となる領域が突然変化し、これにより式(14)にした
がって算出された肌画像重要度Sidxも、その値が突
然変化するときがある。
【0139】従って、式(14)を用いた場合、肌画像
重要度Sidxが、いわば時間的に不連続になるときが
あるので、肌画像重要度Sidxの算出には、式(1
2)を用いる方が好ましい。
【0140】また、本実施例では、肌画像重要度Sid
xをそのまま、図示せぬ処理回路で用いるようにした
が、肌画像重要度Sidxに対し、例えば時間軸方向の
スムージングなどの処理を施してから用いるようにして
も良い。
【0141】さらに、本実施例においては、肌領域候補
のC/Lのヒストグラムに基づいて求めたピーク位置肌
指数posIdx、ピーク幅肌指数widIdx、およ
びピーク数肌指数numIdxを閾値処理だけに用いた
が、これらの肌らしさの度合いを示す特徴量を肌画像重
要度Sidxを算出するときに考慮するようにしても良
い。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば正確に肌の識別を行う
ことが可能となる。また、本発明によれば、動画像に適
用した場合、時間とともに変化する動画像における人物
の肌を、時間的連続性を損なうことなく識別することが
できる。
【0143】
【0144】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像識別装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の肌色画素検出器3のより詳細な
構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例における肌領域候補検出器4のラ
ベリング処理を説明する図である。
【図4】図1の実施例における肌領域候補検出器4の再
ラベリング処理を説明する図である。
【図5】図1の実施例の肌領域検出器6のより詳細な構
成を示すブロック図である。
【図6】領域の形状と、画面上での領域の重要性の関係
について説明する図である。
【図7】領域の穴について説明する図である。
【図8】ピーク位置と、ピーク位置肌指数の関係を説明
する図である。
【図9】ピーク幅と、ピーク幅肌指数の関係を説明する
図である。
【図10】ピーク数と、ピーク数肌指数の関係を説明す
る図である。
【図11】図1の実施例による実験結果を示す図であ
る。
【図12】図11の実験結果を得るにあたって用いた閾
値および係数を示す図である。
【図13】本発明を適用した画像識別装置の第2実施例
の構成を示すブロック図である。
【図14】図13の実施例の肌領域重要度算出器31の
より詳細な構成を示すブロック図である。
【図15】パラメータテーブルを示す図である。
【図16】肌画像重要度算出器32より出力される、動
画像の肌画像重要度Sidxを示す図である。
【図17】画像のクロマ/輝度のヒストグラムを示す図
である。
【図18】従来の、色空間に基づく肌領域の抽出を説明
する図である。
【符号の説明】
1 座標変換器 2 フレームメモリ 3 肌色画素検出器 4 肌領域候補検出器 5 フレームメモリ 6 肌領域検出器 7 肌画像判定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 340 A61B 5/00 H04N 9/64 A61B 5/107 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が、人物の肌に対応する肌の領域を
    含む肌画像であるかどうかを判定する画像識別装置にお
    いて、 肌色の画素を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された肌色の各画素から、前記
    肌の領域の候補を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記肌の領域の各候補の
    中から、前記肌の領域の候補の少なくとも大きさと位置
    を含む所定の条件を満たすものを選択し、選択された前
    記肌の領域の各候補の色の分布の状態を検出し、検出し
    た色の分布の状態の特徴を表す第1の重要度を演算し、
    前記第1の重要度に基づいて、前記肌の領域を決定する
    決定手段と、 前記決定手段の決定結果に基づいて、前記画像が、前記
    肌画像であるかどうかを判定し、その判定結果を出力す
    る判定手段とを備えることを特徴とする画像識別装置
  2. 【請求項2】 前記色の分布は、クロマ/輝度の情報に
    より規定されることを特徴とする請求項1に記載の画像
    識別装置
  3. 【請求項3】 前記第1の重要度は、クロマ/輝度の情
    報のヒストグラムのピークの位置、ピークの幅、および
    ピークの数を表す値を含むことを特徴とする請求項2に
    記載の画像識別装置。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、選択された前記肌の領
    域の各候補の大きさを表す第1の値と、位置を表す第2
    の値で表される第2の重要度を算出し、前記第2の重要
    度をさらに用いて前記肌の領域を決定することを特徴と
    する請求項1に記載の画像識別装置
  5. 【請求項5】 画像が、人物の肌に対応する肌の領域を
    含む肌画像であるかどうかを判定する画像識別装置の画
    像識別方法において、 肌色の画素を抽出し、 抽出された肌色の各画素から、前記肌の領域の候補を検
    出し、 検出された前記肌の領域の各候補の中から、前記肌の領
    域の候補の少なくとも大きさと位置を含む所定の条件を
    満たすものを選択し、選択された前記肌の領域 の各候補
    の色の分布の状態を検出し、 検出した色の分布の状態の特徴を表す重要度を演算し、
    前記重要度に基づいて、前記肌の領域を決定し、 決定結果に基づいて、前記画像が、前記肌画像であるか
    どうかを判定し、その判定結果を出力することを特徴と
    する画像識別方法。
JP09266593A 1993-04-20 1993-04-20 画像識別装置および方法 Expired - Fee Related JP3387071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09266593A JP3387071B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 画像識別装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09266593A JP3387071B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 画像識別装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06309433A JPH06309433A (ja) 1994-11-04
JP3387071B2 true JP3387071B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=14060779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09266593A Expired - Fee Related JP3387071B2 (ja) 1993-04-20 1993-04-20 画像識別装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387071B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219289A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Sanyo Electric Co Ltd 映像補正装置、映像表示装置、撮像装置および映像補正プログラム
US8514293B2 (en) 2004-10-01 2013-08-20 Nikon Corporation Moving image processing device and method for performing different image processings to moving object region and still object region

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3461626B2 (ja) * 1995-07-28 2003-10-27 シャープ株式会社 特定画像領域抽出方法及び特定画像領域抽出装置
US6292574B1 (en) * 1997-08-29 2001-09-18 Eastman Kodak Company Computer program product for redeye detection
JP3264273B2 (ja) 1999-09-22 2002-03-11 日本電気株式会社 自動色補正装置及び自動色補正方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP4333016B2 (ja) * 2000-10-20 2009-09-16 ノーリツ鋼機株式会社 画像形成装置、画像データ処理方法及び画像データ処理プログラムを記録した記録媒体
JP2003022441A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Minolta Co Ltd 領域抽出方法、領域抽出プログラム、領域抽出プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、および領域抽出装置
EP1694051A4 (en) 2003-12-11 2010-11-17 Fujitsu Ltd IMAGE PROCESSING, PROGRAM AND ESTABLISHMENT
JP2007293528A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP5067224B2 (ja) * 2008-03-24 2012-11-07 セイコーエプソン株式会社 オブジェクト検出装置、オブジェクト検出方法、オブジェクト検出プログラムおよび印刷装置
JP5185142B2 (ja) * 2009-01-09 2013-04-17 日本メナード化粧品株式会社 唇の鮮やかさの判定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8514293B2 (en) 2004-10-01 2013-08-20 Nikon Corporation Moving image processing device and method for performing different image processings to moving object region and still object region
JP2008219289A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Sanyo Electric Co Ltd 映像補正装置、映像表示装置、撮像装置および映像補正プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06309433A (ja) 1994-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101012270B1 (ko) 낮은 동적 범위로부터 높은 동적 범위로 이미지를 변환하는방법 및 시스템
EP0756426B1 (en) Specified image-area extracting method and device for producing video information
US9569827B2 (en) Image processing apparatus and method, and program
US8588309B2 (en) Skin tone and feature detection for video conferencing compression
JP3539539B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP3293920B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
CN107730446B (zh) 图像处理方法、装置、计算机设备及计算机可读存储介质
JP3018914B2 (ja) 階調補正装置
JP3387071B2 (ja) 画像識別装置および方法
WO2015070723A1 (zh) 眼部图像处理方法和装置
JP2001148863A (ja) ホワイトバランス調整方法及び調整装置
CN107945106B (zh) 图像处理方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
CN110310231B (zh) 一种将第一动态范围视频转换为第二动态范围视频的设备及其方法
JPH1023267A (ja) 画像のシャープネス処理装置
US8509529B2 (en) Color-image representative color decision apparatus and method of controlling operation thereof
KR100439377B1 (ko) 이동 통신 환경에서의 사람 영역 추출방법
JP5286215B2 (ja) 輪郭抽出装置、輪郭抽出方法、および輪郭抽出プログラム
JP2000348189A (ja) 画像処理装置
KR20030091471A (ko) YCrCb 칼라 기반 얼굴 영역 추출 방법
CN113781330A (zh) 图像处理方法、装置及电子***
KR101493900B1 (ko) 놀이용 카드의 비가시성 패턴의 존재 여부가 검출되는 영상 처리 방법 및 기록매체
JP2002369004A (ja) 画像処理装置と画像出力装置と画像処理方法及び記憶媒体
JP2001045303A (ja) 画像2値化方法
JP5267807B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
KR101297465B1 (ko) 컬러 영상을 흑백 영상으로 변환하는 변환 방법 및 이를 수행하는 프로그램이 기록된 기록매체

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees