JP4479346B2 - 噛み合いロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、二部材を連結固定可能な噛み合いロック機構、特に、平面歯部を有する二部材が近接離反可能であり、二部材が近接して平面歯部が噛合することにより二部材が連結固定され、二部材が離反して平面歯部が噛合を解除されることにより二部材が連結固定を解除される噛み合いロック機構に関する。
この種の噛み合いロック機構は、例えば、下記特許文献1に記載されていて、この特許文献1に記載されている噛み合いロック機構においては、二部材の平面歯部が噛合するとき、平面歯部の山部が互いに当接して所謂ハーフロック状態となるのを防止するために、噛合案内部材、ばね等の別部材を追加設定している。
特許第2951883号公報
上記した特許文献1に記載されている噛み合いロック機構では、二部材の平面歯部が噛合するときにハーフロック状態となるのを防止するために、噛合案内部材、ばね等の別部材を追加設定しているため、当該噛み合いロック機構の構造が複雑となるばかりかコストが大幅にアップするおそれがある。
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、別部材を追加設定することなく実施可能で、二部材の平面歯部が噛合するときのハーフロックを防止可能な噛み合いロック機構を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するために、本発明では、平面歯部を有する二部材が近接離反可能であり、二部材が近接して平面歯部が噛合することにより二部材が連結固定され、二部材が離反して平面歯部が噛合を解除されることにより二部材が連結固定を解除される噛み合いロック機構において、一方の部材に対して他方の部材を所定方向にて傾動させながら近接離反させる駆動機構を設けて、二部材の平面歯部が噛合するとき、平面歯部の噛合が歯すじ方向の一端から開始し、平面歯部の噛合が完了した状態では二部材の平面歯部が略平行となるように設定したことに特徴がある。
この噛み合いロック機構においては、二部材の平面歯部が噛合するとき、平面歯部の噛合が歯すじ方向の一端から開始するように設定したため、平面歯部の山部が互いに当接する確率を低減することが可能であり、また、平面歯部の噛合が完了した状態では、二部材の平面歯部が略平行となるように設定したため、噛合強度を十分に確保することが可能である。したがって、噛み合いロック強度を低下させることなく、平面歯部間のハーフロックを防止することが可能である。
また、この噛み合いロック機構は、駆動機構にて一方の部材に対して他方の部材を所定方向にて傾動させながら近接離反させることで実施可能であり、別部材を追加設定することなく実施できるものであるため、シンプルかつ安価に実施することが可能である。
また、本発明の実施に際しては、平面歯部の噛合が開始する歯すじ方向の一端部にて、一つの歯(一つの山部)を残して歯先を部分的にカットして歯丈を短くすることも可能である。この場合には、二部材の平面歯部が噛合するとき、一つの歯(一つの山部)で噛合が開始するため、平面歯部の山部が互いに当接する確率を最小に低減することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記駆動機構は操作レバーの回動操作によって動作可能なカム機構であることも可能である。また、当該噛み合いロック機構は、車両用ステアリング装置のチルトロック機構またはテレスコピックロック機構に組み込むことも可能である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明による噛み合いロック機構を車両用ステアリング装置のチルトロック機構に組み込んだ第1実施形態を示していて、この第1実施形態においては、ステアリングシャフト10が軸方向にて伸縮可能かつトルク伝達可能なアッパシャフト11とロアシャフト12を備える構成とされ、ステアリングシャフト10を回転自在に支持して軸方向にて伸縮可能なステアリングコラム20がアウターチューブ21とインナーチューブ22を備える構成とされている。
アッパシャフト11は、アウターチューブ21に軸受(図示省略)を介して回転自在かつ軸方向移動不能に支持されていて、図1右端の上端部にはエアバッグ装置を装着したステアリングホイール(図示省略)が一体回転可能に組付けられるようになっている。一方、ロアシャフト12は、インナーチューブ22に軸受(図示省略)を介して回転自在に支持されていて、図1左端の下端部にて自在継手を介して伸縮可能かつトルク伝達可能な中間軸(共に図示省略)に連結されるようになっていて、中間軸は自在継手を介してステアリングギヤボックス(共に図示省略)に連結されるようになっている。
アウターチューブ21は、下端部にてインナーチューブ22の上端部に軸方向へ摺動可能に嵌合連結されていて、チルト調整が可能な上方支持機構A1を介して車体の一部(図示省略)に組付けられるようになっている。一方、インナーチューブ22は、下端部に固着したブラケット22aにて回動可能な下方支持機構B1を介して車体の一部(図示省略)に傾動可能に組付けられるようになっている。なお、アウターチューブ21とインナーチューブ22間には、車両の衝突時における乗員の二次衝突エネルギーをステアリングコラム20の軸方向収縮によって吸収する衝突エネルギー吸収機構(図示省略)が介装されている。
上方支持機構A1は、ステアリングコラム20におけるアウターチューブ21の下部を上下方向へ移動調整可能(チルト調整可能)かつ前方へ移動離脱可能に支持するものであり、上下方向に延びる左右一対のアーム31a,31bを有して車体の一部に前方へ移動離脱可能に組付けられる鉄板製の車体側ブラケット31と、車体側ブラケット31における左右一対のアーム31a,31bによって挟持される左右一対の縦壁32a,32bを有してステアリングコラム20のアウターチューブ21に固着された鉄板製のコラム側ブラケット32と、両ブラケット31,32を連結する連結体としてのボルト33およびナット34と、コラム側ブラケット32を車体側ブラケット31の両アーム31a,31bに対して摩擦係合と噛み合い係合により固定または解除させるチルトロック機構40を備えている。
車体側ブラケット31は、コラム支持ブラケットであり、図1および図2に示したように、左右一対のアーム31a,31bより上方に一対の取付部31c,31dを有していて、これらの取付部31c,31dにて周知の手段を用いて車体の一部に前方へ移動離脱可能に組付けられるようになっている。また、車体側ブラケット31の各アーム31a,31bには、図1に示した下方支持機構B1の回動中心を中心とする円弧状または略接線方向で長方形状のチルト長孔31a1,31b1が形成されている。
コラム側ブラケット32は、車体側ブラケット31に対してチルト可能に組付けられたブラケットであり、図1および図2にて示したように、左右一対の縦壁32a,32bの下端を一体的に連結する底壁32cを有していて、ステアリングコラム20におけるアウターチューブ21の前方下部に溶接によって一体的に固着されている。また、コラム側ブラケット32の各縦壁32a,32bには、ボルト33が挿通されて支持される取付丸孔32a1,32b1が形成されている。
ボルト33は、図2にて示したように、コラム側ブラケット32の両縦壁32a,32bに形成した取付丸孔32a1,32b1および車体側ブラケット31の両アーム31a,31bに形成したチルト長孔31a1,31b1に挿通されて両ブラケット31,32を貫通する軸部33aと、この軸部33aの左端部に形成したねじ部33bと、軸部33aの右端部に形成した頭部33cを有していて、ねじ部33bにはナット34が螺着固定されている。
ボルト33の頭部33cは、車体側ブラケット31における右方のチルト長孔31b1内にチルト長孔に沿って摺動可能に収容される突起部33dを有していて、突起部33dを除くその左端面にて車体側ブラケット31における右方のアーム31bの右端面に摺動可能に当接している。なお、ボルト33の突起部33dは、外形が非円形とされていて、右方のチルト長孔31b1内に回転不能かつチルト長孔に沿って摺動可能に収容されている。
チルトロック機構40は、図1〜図3に示したように、車体側ブラケット31の左方のアーム31aとナット34間にてボルト33上に組付けられた操作レバー41、左右一対のカムプレート42,43および可動部材44を備えるとともに、車体側ブラケット31の左方のアーム31aと可動部材44間にて車体側ブラケット31の左方のアーム31aに設けたチルト長孔31a1に嵌合固定した固定部材45と、可動部材44と固定部材45間に介装した圧縮コイルばね46を備えている。
操作レバー41と左方のカムプレート42は、一体的に嵌合連結されていて、ボルト33の軸部33aに対して回転可能であり、プレート47とボルト48によってナット34に一体的に連結されていて、右方のカムプレート43に対して相対回転可能である。右方のカムプレート43と可動部材44は、一体的に形成されていて、ボルト33の軸部33aに対して回転可能であり、可動部材44にて固定部材45に対して傾動可能かつ上下動可能で回転不能に組付けられている。
可動部材44は、中央部に長溝44aとボルト挿通丸孔44bを有していて、長溝44aを挟むようにして前後一対の平面歯部44cが形成されている。長溝44aは、車体側ブラケット31の左方のアーム31aに設けたチルト長孔31a1に沿って延びていて、その上下方向中間部を横切るようにしてボルト挿通丸孔44bが形成されている。各平面歯部44cは、固定部材45に対抗する側面にて長溝44aに沿って形成されていて、多数の平歯44c1(図2参照)を有している。多数の平歯44c1は、所定のピッチにて形成されていて、その歯すじ方向は長溝44aの長手方向に対して略直交している。
固定部材45は、中央部に長溝45aとチルト長孔45bを有していて、長溝45aを挟むようにして前後一対の平面歯部45cが形成されている。長溝45aとチルト長孔45bは、車体側ブラケット31の左方のアーム31aに設けたチルト長孔31a1に沿って延びていて、チルト長孔45bにはボルト33の軸部33aが上下動可能に挿通されている。各平面歯部45cは、可動部材44に対抗する側面にて長溝45aに沿って形成されていて、多数の平歯45c1(図2および図3参照)を有している。多数の平歯45c1は、所定のピッチにて形成されていて、その歯すじ方向は長溝45aの長手方向に対して略直交している。
圧縮コイルばね46は、ボルト33の軸部33a上に同軸的に組付けられた状態で、可動部材44と固定部材45間に介装されていて、可動部材44を固定部材45から離反する方向に付勢している。この圧縮コイルばね46は、操作レバー41がアンロック操作された状態で、可動部材44の平面歯部44cが固定部材45の平面歯部45cに接触するのを防止して、チルト調整時の操作フィーリングを向上させるためのものであり、当該チルトロック機構40において必ずしも必要な部材ではない。なお、圧縮コイルばね46を採用しない場合には、チルト調整時に可動部材44の平面歯部44cと固定部材45の平面歯部45cの接触部にて滑りが生じて、可動部材44が固定部材45から離間する。
このチルトロック機構40においては、操作レバー41が図1の反時計方向へ回動されて上方に向けて回動されること、すなわちロック操作されることにより、ナット34がボルト33に締め込まれるとともに、両カムプレート42,43によって操作レバー41の回転がボルト33の軸方向移動に変換されて、可動部材44が圧縮コイルばね46に抗して固定部材45に向けて押動される。このため、可動部材44が固定部材45に近接して可動部材44の平面歯部44cが固定部材45の平面歯部45cに噛合することにより可動部材44と固定部材45の二部材が連結固定されるとともに、両ブラケット31,32の各アーム31a,31bと各アーム32a,32b間および車体側ブラケット31における右方のアーム31bとボルト33の頭部33c間にそれぞれ所定の摩擦係合が得られて、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32が固定状態(ロック状態)とされる。
また、このチルトロック機構40においては、操作レバー41が図1の時計方向へ回動されて下方に向けて回動されること、すなわちアンロック操作されることにより、ナット34がボルト33に対して緩められるとともに、両カムプレート42,43によって操作レバー41の回転がボルト33の軸方向移動に変換されて、可動部材44が圧縮コイルばね46により固定部材45から離間する方向に向けて押動される。このため、可動部材44が固定部材45から離反して可動部材44の平面歯部44cが固定部材45の平面歯部45cとの噛合を解かれることにより可動部材44と固定部材45の二部材が連結固定を解除されるとともに、上記した各摩擦係合が解除されて、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32がチルト可能(相対移動可能)な非固定状態(アンロック状態)とされる。
ところで、この第1実施形態においては、操作レバー41の回動操作によって動作する左右一対のカムプレート42,43からなるカム機構において、図4にて誇張して概略的に示したように、固定部材45に対して可動部材44を所定方向にて所定量θ傾動させながら近接離反させるカム構造が採用されていて、二部材44,45の平面歯部44c,45cが噛合するとき、平面歯部44c,45cの噛合が歯すじ方向の一端(前端)から開始し、平面歯部44c,45cの噛合が完了した状態では二部材44,45の平面歯部44c,45cが略平行となるように設定されている。
また、この第1実施形態においては、可動部材44における平面歯部44cの噛合が開始する歯すじ方向の一端部すなわち前端部にて、図5にて概略的に示したように、一つの平歯44c1(一つの山部)を残して他の平歯44c1の歯先が部分的にカットされていて、他の平歯44c1の歯丈が短くされている。このため、この実施形態においては、二部材44,45の平面歯部44c,45cが噛合するとき、一つの平歯44c1で噛合が開始する。
下方支持機構B1は、ステアリングコラム20におけるインナーチューブ22を常に傾動(回動)可能に支持するものであり、インナーチューブ22の下端部に固着したブラケット22aに形成した取付孔22a1に回転自在に嵌合されるカラー51と、このカラー51を車体の一部(図示省略)に固定するボルトおよびナット(図示省略)等によって構成されている。
上記のように構成したこの第1実施形態においては、上方支持機構A1において操作レバー41を図1の時計方向に回動操作してチルトロック機構40による固定を解除すれば、可動部材44と固定部材45の二部材が連結固定を解除されるとともに、両ブラケット31,32の各アーム31a,31bと各アーム32a,32b間および車体側ブラケット31における右方のアーム31bとボルト33の頭部33c間の各摩擦係合が解除されて、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32がチルト可能となる。また、下方支持機構B1においてステアリングコラム20におけるインナーチューブ22が常に傾動(回動)可能に支持されている。このため、ステアリングコラム20をチルト可能範囲にて上下方向に移動してステアリングホイールの位置を適宜にチルト調整することが可能である。
また、上方支持機構A1において操作レバー41を図1の反時計方向に回動操作してチルトロック機構40を固定状態とすれば、可動部材44と固定部材45の二部材が連結固定されるとともに、両ブラケット31,32の各アーム31a,31bと各アーム32a,32b間および車体側ブラケット31における右方のアーム31bとボルト33の頭部33c間にそれぞれ所定の摩擦係合が得られて、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32が固定される。このため、ステアリングコラム20が、上方支持機構A1と下方支持機構B1によって、所定の傾斜角にて車体の一部に固定されて支持される。
ところで、この第1実施形態においては、操作レバー41の回動操作によって動作する左右一対のカムプレート42,43からなるカム機構において、図4に示したように、固定部材45に対して可動部材44を所定方向にて所定量θ傾動させながら近接離反させるカム構造が採用されている。このため、二部材44,45の平面歯部44c,45cが噛合するとき、平面歯部44c,45cの噛合が歯すじ方向の一端(前端)から開始し、平面歯部44c,45cの噛合が完了した状態では二部材44,45の平面歯部44c,45cが略平行となる。
したがって、二部材44,45の平面歯部44c,45cが噛合するときに、平面歯部44c,45cにおける各平歯44c1,45c1の山部が互いに当接する確率を低減することが可能である。また、平面歯部44c,45cの噛合が完了した状態では、二部材44,45の平面歯部44c,45cが略平行となるように設定したため、噛合強度を十分に確保することが可能である。したがって、噛み合いロック強度を低下させることなく、平面歯部44c,45c間のハーフロックを防止することが可能である。
また、この第1実施形態においては、一対のカムプレート42,43からなるカム機構にて固定部材45に対して可動部材44を所定方向にて傾動させながら近接離反させることが可能であり、別部材を追加設定することなく実施できるものであるため、シンプルかつ安価に実施することが可能である。
また、この第1実施形態においては、可動部材44における平面歯部44cの噛合が開始する歯すじ方向の一端部にて、一つの平歯44c1を残して他の平歯44c1の歯先が部分的にカットされていて、他の平歯44c1の歯丈が短くされているため、二部材44,45の平面歯部44c,45cが噛合するとき、一つの平歯44c1で噛合が開始する。したがって、平面歯部44c,45cの山部が互いに当接する確率を最小に低減することが可能である。
上記した第1実施形態においては、本発明による噛み合いロック機構を車両用ステアリング装置のチルトロック機構40に組み込んで実施したが、図6および図7に示した第2実施形態のように、本発明による噛み合いロック機構を車両用ステアリング装置のチルトアンドテレスコピックロック機構140のテレスコピックロック機構部分に組み込んで実施することも可能である。
図6および図7に示したチルトアンドテレスコピックロック機構140は、車体側ブラケット131の左方のアーム131aとボルト133の頭部133c間にてボルト133上に組付けられた操作レバー141と、左右一対のカムプレート142,143を備えるとともに、車体側ブラケット131の左方のアーム131aに設けたチルト長孔131a1に上下動可能に嵌合される可動部材144と、コラム側ブラケット132の左方のアーム132aに設けたテレスコピック長孔132a1に嵌合固定した固定部材145と、車体側ブラケット131の左方のアーム131aと可動部材144間に介装した圧縮板ばね146を備えている。
操作レバー141と左方のカムプレート142は、一体的に連結されていて、ボルト133とともに一体的に回転可能であり、プレート147とボルト148によってボルト133に一体的に連結されていて、右方のカムプレート143に対して相対回転可能である。右方のカムプレート143と可動部材144は、一体的に形成されていて、ボルト133の軸部133aに対して回転可能であり、可動部材144にて車体側ブラケット131の左方のアーム131aに対して上下動可能に、また固定部材145に対して傾動可能かつ前後動可能で回転不能に組付けられている。
可動部材144は、中央部に長溝144aとボルト挿通丸孔144bを有していて、長溝144aを挟むようにして上下一対の平面歯部144cが形成されている。長溝144aは、車体側ブラケット131の左方のアーム131aに設けたチルト長孔131a1に略直交して延びていて、その前後方向中間部を横切るようにしてボルト挿通丸孔144bが形成されている。各平面歯部144cは、固定部材145に対抗する側面にて長溝144aに沿って形成されていて、多数の平歯144c1を有している。多数の平歯144c1は、所定のピッチにて形成されていて、その歯すじ方向は長溝144aの長手方向に対して略直交している。
固定部材145は、中央部に長溝145aとテレスコピック長孔145bを有していて、長溝145aを挟むようにして上下一対の平面歯部145cが形成されている。長溝145aとテレスコピック長孔145bは、車体側ブラケット131の左方のアーム131aに設けたチルト長孔131a1に略直交して延びていて、テレスコピック長孔145bにはボルト133の軸部133aが前後動可能に挿通されている。各平面歯部145cは、可動部材144に対抗する側面にて長溝145aに沿って形成されていて、多数の平歯145c1を有している。多数の平歯145c1は、所定のピッチにて形成されていて、その歯すじ方向は長溝145aの長手方向に対して略直交している。
圧縮板ばね146は、ボルト133の軸部133a上に組付けられた状態で、車体側ブラケット131の左方のアーム131aと可動部材144間に介装されていて、可動部材144を固定部材145から離反する方向に付勢している。この圧縮板ばね146は、操作レバー141がアンロック操作された状態で、可動部材144の平面歯部144cが固定部材145の平面歯部145cに接触するのを防止して、テレスコピック調整時の操作フィーリングを向上させるためのものであり、当該チルトアンドテレスコピックロック機構140において必ずしも必要な部材ではない。なお、圧縮板ばね146を採用しない場合には、テレスコピック調整時に可動部材144の平面歯部144cと固定部材145の平面歯部145cの接触部にて滑りが生じて、可動部材144が固定部材145から離間する。
また、図6および図7に示した第2実施形態においては、ボルト133にナット134が組付けられるとともに、ボルト133にプレート135、スラスト軸受136、スライダ137、カラー138等が組付けられている。ナット134は、ボルト133の右端ねじ部133bに螺着固定されている。プレート135とスラスト軸受136は、ナット134とスライダ137間にてボルト133の軸部133aに回転可能に組付けられていて、ボルト133、ナット134の回転を円滑としている。
スライダ137は、車体側ブラケット131における右方のチルト長孔131b1内にチルト長孔に沿って摺動可能に収容されるとともにコラム側ブラケット132における右方のテレスコピック長孔132b1内にテレスコピック長孔に沿って摺動可能に収容される突起部137aを有していて、車体側ブラケット131における右方のアーム131bとナット134によりプレート135およびスラスト軸受136とともに挟持された状態にて介在しており、突起部137aを除くその左端面にて車体側ブラケット131における右方のアーム131bの右端面に摺動可能に当接している。なお、スライダ137の突起部137aは、外形が矩形とされている。
カラー138は、コラム側ブラケット132内にてボルト133の軸部133a上に回動不能かつボルト軸方向に移動可能に組付けられていて、偏心カム138aを一体的に有しており、操作レバー141の回動操作に伴ってボルト133と一体的に回転する。偏心カム138aは、アウターチューブ121に設けた開口を通してインナーチューブ122の上端部下面に係合・離間可能であり、操作レバー141の回動操作に伴ってボルト133と一体的に回転する。
このチルトアンドテレスコピックロック機構140においては、操作レバー141が上方に向けて回動されること、すなわちロック操作されることにより、両カムプレート142,143によって操作レバー141の回転がボルト133の軸方向移動に変換されて、可動部材144が圧縮コイルばね146に抗して固定部材145に向けて押動される。このため、可動部材144が固定部材145に近接して可動部材144の平面歯部144cが固定部材145の平面歯部145cに噛合することにより可動部材144と固定部材145の二部材が連結固定されるとともに、両ブラケット131,132の右方のアーム131b,132b間および車体側ブラケット131における右方のアーム131bとスライダ137間にそれぞれ所定の摩擦係合が得られて、車体側ブラケット131に対してコラム側ブラケット132が固定状態(ロック状態)とされる。
また、このときには、操作レバー141が上方に向けて回動されることにより、偏心カム138aが同方向に回転してインナーチューブ122の上端部下面と係合し、インナーチューブ122を上方に押し上げて、アウターチューブ121とインナーチューブ122の樹脂ガイド123を介した摩擦力を増大する。これにより、アウターチューブ121に対してインナーチューブ122が摩擦係合により固定(ロック)され、ステアリングコラム120のコラム軸方向伸縮が規制される。
また、このチルトアンドテレスコピックロック機構140においては、操作レバー41が下方に向けて回動されること、すなわちアンロック操作されることにより、両カムプレート142,143によって操作レバー141の回転がボルト133の軸方向移動に変換されて、可動部材144が圧縮コイルばね146により固定部材145から離間する方向に向けて押動される。このため、可動部材144が固定部材145から離反して可動部材144の平面歯部144cが固定部材145の平面歯部145cとの噛合を解かれることにより可動部材144と固定部材145の二部材が連結固定を解除されるとともに、上記した各摩擦係合が解除されて、車体側ブラケット131に対してコラム側ブラケット132がチルト可能(相対移動可能)な非固定状態(アンロック状態)とされる。
また、このときには、操作レバー141が下方に向けて回動されることにより、偏心カム138aが同方向に回転してインナーチューブ122の上端部下面から離間し、インナーチューブ122をフリーとして、上記した摩擦力を減少させる。これにより、アウターチューブ121に対するインナーチューブ122の摩擦係合による固定が解除されて、ステアリングコラム120のコラム軸方向伸縮が許可される。
ところで、この第2実施形態においては、操作レバー141の回動操作によって動作する左右一対のカムプレート142,143からなるカム機構において、固定部材145に対して可動部材144を所定方向にて所定量傾動させながら近接離反させるカム構造が採用されていて、二部材144,145の平面歯部144c,145cが噛合するとき、平面歯部144c,145cの噛合が歯すじ方向の一端(上端)から開始し、平面歯部144c,145cの噛合が完了した状態では二部材144,145の平面歯部144c,145cが略平行となるように設定されている。
また、この第2実施形態においては、可動部材144における平面歯部144cの噛合が開始する歯すじ方向の一端部すなわち上端部にて、一つの平歯144c1(一つの山部)を残して他の平歯144c1の歯先が部分的にカットされていて、他の平歯144c1の歯丈が短くされている。このため、この実施形態においては、二部材144,145の平面歯部144c,145cが噛合するとき、一つの平歯144c1で噛合が開始する。
したがって、図6および図7に示したこの第2実施形態においても、図1〜図5に示した第1実施形態と同様に、噛み合いロック強度を低下させることなく、平面歯部144c,145c間のハーフロックを防止することが可能である。また、一対のカムプレート142,143からなるカム機構にて固定部材145に対して可動部材144を所定方向にて傾動させながら近接離反させることが可能であり、別部材を追加設定することなく実施できるものであるため、シンプルかつ安価に実施することが可能である。また、二部材144,145の平面歯部144c,145cが噛合するとき、一つの平歯144c1で噛合が開始するようにして、平面歯部144c,145cの山部が互いに当接する確率を最小に低減することが可能である。
本発明による噛み合いロック機構を車両用ステアリング装置のチルトロック機構に組み込んだ第1実施形態の側面図である。 図1の2−2線に沿った縦断拡大背面図である。 図2に示したチルトロック機構の要部分解斜視図である。 図2および図3に示した一対のカムプレートの概略的な作動説明図である。 可動部材に形成される平歯の端部を概略的に示した部分斜視図である。 本発明による噛み合いロック機構を車両用ステアリング装置のチルトアンドテレスコピックロック機構に組み込んだ第2実施形態の要部縦断背面図である。 図6に示したチルトアンドテレスコピックロック機構の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
10…ステアリングシャフト、11…アッパシャフト、12…ロアシャフト、20…ステアリングコラム、21…アウターチューブ、22…インナーチューブ、33…ボルト、34…ナット、40…チルトロック機構、41…操作レバー、42,43…カムプレート、44…可動部材、44c…平面歯部、44c1…平歯、45…固定部材、45c…平面歯部、45c1…平歯、A…上方支持機構、B…下方支持機構

Claims (4)

  1. 平面歯部を有する二部材が近接離反可能であり、二部材が近接して平面歯部が噛合することにより二部材が連結固定され、二部材が離反して平面歯部が噛合を解除されることにより二部材が連結固定を解除される噛み合いロック機構において、一方の部材に対して他方の部材を所定方向にて傾動させながら近接離反させる駆動機構を設けて、二部材の平面歯部が噛合するとき、平面歯部の噛合が歯すじ方向の一端から開始し、平面歯部の噛合が完了した状態では二部材の平面歯部が略平行となるように設定したことを特徴とする噛み合いロック機構。
  2. 請求項1に記載の噛み合いロック機構において、平面歯部の噛合が開始する歯すじ方向の一端部にて、一つの歯を残して歯先を部分的にカットして歯丈を短くしたことを特徴とする噛み合いロック機構。
  3. 請求項1または2に記載の噛み合いロック機構において、前記駆動機構は操作レバーの回動操作によって動作可能なカム機構であることを特徴とする噛み合いロック機構。
  4. 請求項3に記載の噛み合いロック機構は、車両用ステアリング装置のチルトロック機構またはテレスコピックロック機構に組み込まれていることを特徴とする噛み合いロック機構。
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