JP2009286341A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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JP2009286341A JP2008143019A JP2008143019A JP2009286341A JP 2009286341 A JP2009286341 A JP 2009286341A JP 2008143019 A JP2008143019 A JP 2008143019A JP 2008143019 A JP2008143019 A JP 2008143019A JP 2009286341 A JP2009286341 A JP 2009286341A
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Mitsuyoshi Matsuno
充佳 松野
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Abstract

【課題】アウターコラムジャケット及びインナーコラムジャケットからなるコラムジャケットへの適用可能であると共に、コンパクト化及びコスト低減を図れるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】インナー及びアウターコラムジャケット2,3の揺動方向に沿って配置された固定側壁5を有する車体固定ブラケット6と、アウターコラムジャケット3と固定側壁5との間に介在する締結用ブラケット4と、締結用ブラケット4と固定側壁5とを締結する締結部材7と、締結部材7に設けられ、締結用ブラケット4を固定側壁5の方向に付勢可能なカム部材8と、車体固定ブラケット6に支持され、アウターコラムジャケット3を挟んで締結用ブラケット4の反対側に配置されるテンションプレート10と、インナーコラムジャケット2とテンションプレート10とを連結する連結部材11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者の体型及び好みに合わせて最も運転し易いようにステアリングホイールの傾斜角度、およびその軸方向位置を調整できるチルト、およびテレスコ機能を備えたステアリングコラム装置に関する。
この種の従来のステアリングコラム装置としては、従来例として特許文献1及び特許文献2に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたステアリングコラム装置100は、図9に示すように、コラムジャケット101と車体固定ブラケット102の固定側壁103との間に介在する締結用ブラケット104と、コラムジャケット101及び固定側壁103を締結する締結部材105とを備えている。上記構成では、締結部材105でコラムジャケット101及び固定側壁103を締結した状態でコラムジャケット101を固定側壁103の方向に付勢し、コラムジャケット101、締結用ブラケット104及び固定側壁103を圧縮状態で配置することによって、コラムジャケット101がチルト、およびテレスコロックされる。
特許文献2に開示されたステアリングコラム装置110は、図10に示すように、車両の車体(図示せず)に固定され、アウターコラムジャケット111を挟むように配置される一対の取付ブラケット112a,112bと、アウターコラムジャケット111を取付ブラケット112a,112bに締結する一対の締結部材113a,113bと、一方の締結部材113aに設けられ、操作レバー114と連結されるカム部材115とを備えている。一方の締結部材113aの先端はアウターコラムジャケット111と螺合し、他方の締結部材113bはアウターコラムジャケット111と螺合すると共に、先端がインナーコラムジャケット116に係合している。上記構成では、締結部材113a,113bで取付ブラケット112a,112b及びアウターコラムジャケット111を締結した状態で操作レバー114のロック操作によりカム部材115の付勢で取付ブラケット112a,112b及びアウターコラムジャケット111を圧縮状態で配置することによって、アウターコラムジャケット111がチルト、およびテレスコロックされる。
欧州特許EP1359082B1号公報 特開2005−47487号公報
しかしながら、前記従来のステアリングコラム装置100では、上下方向でのスペースは少なくて済み、コンパクト化を図ることが可能であるが、コラムジャケット101の内部に配置されるインナーコラムジャケットを保持する構造を有していないため、アウターコラムジャケット及びインナーコラムジャケットからなるコラムジャケットへの適用が困難であるという問題があった。
また、アウターコラムジャケット、およびインナーコラムジャケットからなる前記従来のステアリングコラム装置110では、アウターコラムジャケット111の上部及び下部にスリット117a,117b及びボルト118a,118bを設置するスペースが必要であるために上下方向でかさばるとともに、部品点数が比較的多く複雑な構造であるため、組立コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、アウターコラムジャケット及びインナーコラムジャケットからなるコラムジャケットへの適用可能であると共に、コンパクト化及びコスト低減を図ることができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ステアリングシャフトを内部に軸支し、車両上下方向に沿った揺動方向、およびこのステアリングシャフトの軸方向に移動可能に配置されたコラムジャケットと、前記車両の車体に固定され、前記コラムジャケットの揺動方向に沿って配置された固定側壁を有する車体固定ブラケットと、前記コラムジャケットを構成する筒状のアウターコラムジャケットと前記固定側壁との間に介在して、前記アウターコラムジャケットと連結される締結用ブラケットと、前記締結用ブラケットと前記固定側壁とを締結する締結部材と、前記締結部材に設けられ、前記締結用ブラケットを前記固定側壁の方向に付勢可能とし、ロック方向とこの逆のロック解除方向に回転操作自在に設けられた操作レバーと、前記車体に固定され、前記アウターコラムジャケットを挟んで前記締結用ブラケットの反対側に配置される弾性部材と、前記アウターコラムジャケット内に配置されるインナーコラムジャケットと前記弾性部材とを連結する連結部材とを備え、前記操作レバーをロック方向に回転すると、操作レバーによる付勢で前記固定側壁及び前記締結用ブラケットが圧縮状態で配置されることによって前記アウターコラムジャケットが揺動方向及び軸方向にロックされると共に、前記弾性部材の弾性力により前記インナーコラムジャケットが付勢されて前記アウターコラムジャケットの内周面に当接し、前記操作レバーをロック解除方向に回転すると、操作レバーによる付勢解除で前記固定側壁及び前記締結用ブラケットが圧縮されない状態で配置されることによって前記アウターコラムジャケットの揺動方向及び軸方向のロックがそれぞれ解除されると共に、前記弾性部材による前記インナーコラムジャケットの前記アウターコラムジャケットへの付勢状態が解除されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングコラム装置であって、前記締結用ブラケットは、前記固定側壁と対向する基板を有し、この基板の上部及び下部が中間部より前記固定側壁側に突出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載のステアリングコラム装置であって、前記車体固定ブラケットは、離脱カプセルを介して前記車体に離脱可能に取り付けられ、 前記締結用ブラケットには、テレスコ用長孔が設けられ、アウターコラムジャケットには、テレスコ用長孔と衝撃吸収用長孔からなる長孔が設けられ、前記ステアリングシャフトの端部に配置されるステアリングホイールに衝撃が加わった際に、前記弾性部材を前記車体に残しつつ、前記車体固定ブラケットが前記車体から離脱することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のステアリングコラム装置であって、前記弾性部材は、車体固定ブラケットに支持され、アウターコラムジャケットを挟んで締結用ブラケットの反対側に配置されるテンションプレートから成ることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3記載のステアリングコラム装置であって、車体固定ブラケットに連結部材を保持する保持プレートを設け、連結部材と保持プレートとの間に前記弾性部材としての皿バネを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、締結用ブラケットを固定側壁側に付勢して締結用ブラケット及び固定側壁を圧縮状態で配置することにより、締結用ブラケットと一体化したアウターコラムジャケットが揺動方向及び軸方向にロックされるので、部品点数が比較的少なく簡素な構造であり、組立コストを削減できると共に、アウターコラムジャケットの上部及び下部のスペースが少なくて済み、コンパクト化を図ることもできる。また、アウターコラムジャケットのロック時に弾性部材の弾性力によりインナーコラムジャケットがアウターコラムジャケットに強制的に当接されるので、アウターコラムジャケットとインナーコラムジャケットの隙間が規制され、両者間のガタをなくすことができる。これによって、アウターコラムジャケット及びインナーコラムジャケットからなるコラムジャケットへの適用が可能である。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、締結用ブラケットの基板上部及び下部が中間部より車体固定ブラケットの固定側壁側に突出しているので、ロック時に締結用ブラケットが基板の上下2箇所で固定側壁と当接することにより、横方向振動剛性の向上を図れると共に、締結部材の軸方向の寸法ばらつきによるテンションばらつきを抑制できる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、通常のコラムジャケット伸縮時に離脱カプセルを介して車体固定ブラケットが支持されつつ、弾性部材が車体に固定されるので、インナーコラムジャケットがアウターコラムジャケットに当接される結果として、アウターコラムジャケットとインナーコラムジャケットの間のガタをなくすことができる。一方、運転者がステアリングホイールに衝突し、ステアリングホイールに衝撃が加わった際に、弾性部材が車体に残りつつ、車体固定ブラケットが車体から離脱するとともに、アウターコラムジャケットが衝撃吸収用長孔ストローク分は軸方向に収縮して上記衝撃の吸収動作を円滑に行なうことができ、上記衝撃を吸収するために必要なストロークを確保して運転者への衝撃を緩和することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1と同様に、テンションプレートの弾性力により、インナーコラムジャケットがアウターコラムジャケットに強制的に当接されるので、アウターコラムジャケットとインナーコラムジャケットの隙間が規制され、両者間のガタをなくすことができる。
請求項5の発明によれば、請求項4と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明の一実施形態を示し、図1はステアリングコラム装置のロック状態を示す断面図、図2はステアリングコラム装置のロック状態を示す他の断面図、図3はステアリングコラム装置のロック解除状態を示す断面図、図4はステアリングコラム装置の平面図、図5はステアリングコラム装置の側面図で、図5(a)はコラムジャケットの伸張時の状態を示す側面図、図5(b)はコラムジャケットの縮小時の状態を示す側面図、図5(c)はコラムジャケットの衝撃吸収時の状態を示す側面図、図6はステアリングコラム装置の他の側面図で、図6(a)はコラムジャケットの伸張時の状態を示す側面図、図6(b)はコラムジャケットの縮小時の状態を示す側面図、図6(c)はコラムジャケットの衝撃吸収時の状態を示す側面図である。なお、図1及び図3は図4のA−A線に沿う断面図、図2は図4のB−B線に沿う断面図、図5は図4のC方向から見た側面図、図6は図4のD方向から見た側面図である。
図1〜図6において、ステアリングコラム装置1は、アッパーシャフト36とロアシャフト37からなるステアリングシャフト38の軸方向に伸縮(テレスコ)し、且つ車両上下方向に沿った揺動方向に移動可能(チルト)に配置されると共に、ステアリングシャフト38を内部に軸支する筒状のコラムジャケットを備えている。コラムジャケットは、車両の車体(図示せず)に固定されるインナーコラムジャケット2と、インナーコラムジャケット2を内包しつつ、インナーコラムジャケット2の軸方向に摺動可能に配置されたアウターコラムジャケット3とから構成されている。また、ステアリングコラム装置1は、アウターコラムジャケット3と連結される締結用ブラケット4と、車両の車体(図示せず)に後述する離脱カプセル31を介して支持され、固定側壁5を有する車体固定ブラケット6と、締結用ブラケット4と固定側壁5とを締結する締結部材7と、この締結部材7に設けられ、締結用ブラケット4を固定側壁5の方向に付勢可能なカム部材8と、カム部材8に連結され、ロック方向とこの逆のロック解除方向に回転操作自在に設けられた操作レバー9と、車体固定ブラケット6に支持され、アウターコラムジャケット3を挟んで締結用ブラケット4の反対側に配置される弾性部材、例えばテンションプレート10と、アウターコラムジャケット3を貫通し、弾性部材10とインナーコラムジャケット2を連結する連結部材11とを備えている。なお、ステアリングシャフト38のアッパーシャフト36の車室内側端部には、運転者が操作するステアリングホイール(図示せず)が配置されている。
アウターコラムジャケット3は、ステアリングホイール(図示せず)側に配置されている。一方、インナーコラムジャケット2は、ステアリングホイールの操作力を低減する電動パワーステアリングユニット(図示せず)側に配置されている。
車体固定ブラケット6の固定側壁5は、締結用ブラケット4を間に挟んでアウターコラムジャケット3と対向すると共に、インナー、およびアウターコラムジャケット2,3の揺動方向に沿って配置されている。また、固定側壁5は、インナー、およびアウターコラムジャケット2,3のチルト動作(揺動方向の動作)を許容するチルト用長孔5aを有し、このチルト用長孔5aを締結部材7が貫通する。締結部材7は、固定側壁5に対して直角方向に延びるネジ部7aと、締結用ブラケット4のアウターコラムジャケット3側に配置され、外径方向に膨出する頭部7bと、ネジ部7aの一端に螺合するナット7cとから構成されている。
締結用ブラケット4は、略コの字状に形成され、固定側壁5と対向する基板21と、基板21の上端及び下端で直角に折り曲げられる上板22、下板23とから一体に構成されている。基板21の上部及び下部は中間部より固定側壁5側に突出している。基板21には、締結部材7が貫通し、インナー、およびアウターコラムジャケット2,3のテレスコ動作(軸方向動作)を許容するテレスコ用長孔4aがアウターコラムジャケット3の軸方向に沿って設けられている。これによって、アウターコラムジャケット3は、ロック解除時に締結部材7がテレスコ用長孔4aを移動する範囲でのみ軸方向に移動できるようになっている。上板22は、軸方向の両側部分22aの先端がアウターコラムジャケット3の外周上部に接合されると共に、軸方向の中間部分22bが分岐して先端がアウターコラムジャケット3の外周上部よりテンションプレート10側に接合されている。この軸方向の中間部分22bと車体固定ブラケット6の間にはリターンスプリング24が設けられている。
テンションプレート10、離脱カプセル31、および車体固定ブラケット6の一方6aとは、固定ボルト12によって共締めされ、車体に固定されている。また、図示されていないが、他方6bも同様に離脱カプセル31を介して固定ボルト12によって共締めされている。したがって、車体固定ブラケット6は、スライドプレートなどから成る離脱カプセル31を介して車体から離脱可能に取り付けられている。図6(a)に示す伸張状態と図6(b)に示す縮小状態との間では、テンションプレート10ととともに共締された離脱カプセル31に車体固定ブラケット6が支持されている。一方、図6(c)に示す衝撃吸収状態では、アウターコラムジャケット3とともに車体固定ブラケット6が変位し、車体固定ブラケット6が離脱カプセル31から離脱する。テンションプレート10は、図3に示すロック解除時にインナー、およびアウターコラムジャケット2,3の揺動方向に沿って配置され、コラムジャケット2,3のチルト動作を許容するチルト用長孔10aを有している。このチルト用長孔10aを連結部材11が貫通する。
連結部材11は、図2に示すように、インナーコラムジャケット2及びアウターコラムジャケット3を貫通し、内周面に雌ネジ部を有する筒体32と、テンションプレート10を貫通して筒体32の雌ネジ部と螺合するボルト33とから構成されている。筒体32の先端には、外径方向に膨出し、インナーコラムジャケット2の内周側に配置される鍔部32aが形成されている。
アウターコラムジャケット3には、連結部材11が貫通する長孔3aが軸方向に沿って設けられている。この長孔3aは、インナー、およびアウターコラムジャケット2,3の伸縮動作を許容するテレスコ用長孔と、このテレスコ用長孔の一端より図示しないステアリング装置側に延びて、図示しないステアリングホイールに加えられた衝撃の吸収時にアウターコラムジャケット3の軸方向の収縮動作を許容する衝撃吸収用長孔とを構成している。これにより、連結部材11が長孔3a内のテレスコ用ストロークS1及び衝撃吸収用ストロークS2の範囲で軸方向に移動できるようになっている。また、インナーコラムジャケット2には、筒体32が貫通する円形状の貫通孔2aが形成され、この貫通孔2aは、インナーコラムジャケット2の締結部材7の反対側に配置されている。そして、連結部材11がインナー、およびアウターコラムジャケット2,3の径方向外側へ変位した際に、鍔部32aがインナーコラムジャケット2の貫通孔2a周縁と係合して、インナーコラムジャケット2をアウターコラムジャケット3に当接する
次に、ステアリングコラム装置1のテレスコ・チルト調整作業を説明する。コラムジャケット2,3は、図1及び図2に示すロック状態にあるものとする。この状態にあって、運転者が操作レバー9をロック解除方向に回転操作すると、この操作レバー9の回転に追従して、図3に示すように、カム部材8の付勢状態の解除により締結部材7の頭部7bが固定側壁5から離隔する方向(連結部材11の方向)に移動する。その結果、固定側壁5及び締結用ブラケット4が圧縮されない状態で配置されるので、アウターコラムジャケット3の揺動方向及び軸方向のチルト、およびテレスコロックがそれぞれ解除されると共に、テンションプレート10によるインナーコラムジャケット2の付勢状態が解除される。
運転者は、ステアリングホイール(図示せず)を所望の方向に移動するべく外力を作用すると、アウターコラムジャケット3がインナーコラムジャケット2に対して軸方向に移動し、また、アウターコラムジャケット3及びインナーコラムジャケット2が揺動する。このようなアウターコラムジャケット3とインナーコラムジャケット2の変位によってステアリングホイール(図示せず)の前後位置及び傾斜角度を所望の姿勢に調整する。
調整が完了すると、操作レバー9をロック方向に回転すると、この操作レバー9の回転に追従してカム部材8が作動して、締結部材7の頭部7bが固定側壁5の方向(連結部材11から離隔する方向)に移動する。その結果、固定側壁5及び締結用ブラケット4が圧縮された状態に配置されるので、アウターコラムジャケット3が揺動方向及び軸方向にロックされると共に、テンションプレート10の弾性力によりインナーコラムジャケット2がアウターコラムジャケット3の内周面に当接する。これで、テレスコ・チルト調整作業が完了する。
以上、説明したように、本発明によれば、締結用ブラケット4を固定側壁5側に付勢して、締結用ブラケット4及び固定側壁5を圧縮状態で配置することにより、締結用ブラケット4と一体化したアウターコラムジャケット3が揺動方向及び軸方向にチルト、およびテレスコロックされるので、部品点数が比較的少なく簡素な構造であり、組立コストを削減できると共に、アウターコラムジャケット3の上部及び下部のスペースが少なくて済み、コンパクト化を図ることもできる。
さらに、通常のコラムジャケット伸縮時に離脱カプセルを介して車体固定ブラケットが支持されつつ、弾性部材が車体に固定されるので、インナーコラムジャケットがアウターコラムジャケットに当接される結果として、アウターコラムジャケットとインナーコラムジャケットの間のガタをなくすことができる。一方、運転者がステアリングホイールに衝突し、ステアリングホイールに衝撃が加わった際に、弾性部材が車体に残りつつ、車体固定ブラケットが車体から離脱するとともに、アウターコラムジャケットが衝撃吸収用長孔ストローク分は軸方向に収縮して上記衝撃の吸収動作を円滑に行なうことができ、上記衝撃を吸収するために必要なストロークを確保して運転者への衝撃を緩和することができる。
また、この実施形態では、アウターコラムジャケット3のロック時に、テンションプレート10の弾性力によりインナーコラムジャケット2が付勢されてアウターコラムジャケット3に当接されるので、インナーコラムジャケット2の回転が規制される。これによって、ロック時に電動パワーステアリングユニットのモータ回転の反力によりインナーコラムジャケット2が引きずられて回転することを抑制できる。したがって、アウターコラムジャケット3に対してインナーコラムジャケット2の回転による擦れ音の発生を防止できる。したがって、アウターコラムジャケット3及びインナーコラムジャケット2からなるコラムジャケットへの適用が可能である。
また、この実施形態では、締結用ブラケット4の基板21が車体固定ブラケット6の固定側壁5と当接し、上板22及び下板23の各先端がアウターコラムジャケット3の外周に接合されているので、アウターコラムジャケット3のロック時に締結用ブラケット4の撓みロスが少なくて済み、安定した状態でアウターコラムジャケット3をロックすることができる。また、基板21の上部及び下部が中間部より固定側壁5側に突出しているので、ロック時に締結用ブラケット4が基板21の上下2箇所で車体固定ブラケット6の固定側壁5と当接することによって、横方向振動剛性の向上を図れると共に、締結部材7の軸方向の寸法ばらつきによるテンションばらつきを抑制できる。
さらに、この実施形態では、運転者がステアリングホイールに衝突した際に、ステアリングホイールに加えられた衝撃を吸収する衝撃吸収状態でテンションプレート10はそのままに、車体固定ブラケット6が離脱カプセル31より離脱するとともに、アウターコラムジャケット3が衝撃吸収用長孔ストローク分は軸方向に収縮して上記衝撃の吸収動作を円滑に行なうことができ、上記衝撃を吸収するために必要なストロークを確保して運転者への衝撃を緩和することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、締結用ブラケット4を略コの字状に形成してアウターコラムジャケット3の真横位置に設けたが、図7に示すように、締結用ブラケット4Aを略Uの字状あるいは略Vの字状に形成し、アウターコラムジャケット3より下方に設けることもできる。
上記実施形態では、連結部材11をインナーコラムジャケット2及びアウターコラムジャケット3を貫通する筒体32と、テンションプレート10を貫通して筒体32と螺合するボルト33とから構成したが、さらに、図8に示すようにテンションプレート10の代わりに連結部材11と車体固定ボルト6との間に略L字状からなり固定側壁5と同形状の保持プレート35を設け、ボルト33の頭部と保持プレート35との間に皿ばね34を設けてもよい。なお、前述の一実施形態と同じ構成については、一実施形態と同様の符号を付してある。
さらに、締結用ブラケット4を固定側壁5の方向に付勢可能な構造として、本実施形態ではカム部材8としたが、カム部材8に限定する必要はなく、ボルトとナット等の付勢できる構造であればよい。
本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置のロック状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置のロック状態を示す他の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置のロック解除状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置の平面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置の側面図で、(a)はコラムジャケットの伸張時の状態を示す側面図、(b)はコラムジャケットの縮小時の状態を示す側面図、(c)はコラムジャケットの衝撃吸収時の状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングコラム装置の他の側面図で、(a)はコラムジャケットの伸張時の状態を示す側面図、(b)はコラムジャケットの縮小時の状態を示す側面図、(c)はコラムジャケットの衝撃吸収時の状態を示す側面図である。 本発明の他の実施形態を示し、締結用ブラケットの変形例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態を示し、弾性部材の変形例を示す断面図である。 従来のステアリングコラム装置を示す断面図である。 従来の他のステアリングコラム装置を示す断面図である。
符号の説明
1 ステアリングコラム装置
2 インナーコラムジャケット
3 アウターコラムジャケット
4,4A 締結用ブラケット
5 固定側壁
6 車体固定ブラケット
7 締結部材
8 カム部材
9 操作レバー
10 テンションプレート(弾性部材)
11 連結部材
21 基板
31 離脱カプセル
34 皿バネ(弾性部材)
35 保持プレート
S1 テレスコ用ストローク
S2 衝撃吸収用ストローク

Claims (5)

  1. ステアリングシャフトを内部に軸支し、車両上下方向に沿った揺動方向、およびこのステアリングシャフトの軸方向に移動可能に配置されたコラムジャケットと、
    前記車両の車体に固定され、前記コラムジャケットの揺動方向に沿って配置された固定側壁を有する車体固定ブラケットと、
    前記コラムジャケットを構成する筒状のアウターコラムジャケットと前記固定側壁との間に介在して、前記アウターコラムジャケットと連結される締結用ブラケットと、
    前記締結用ブラケットと前記固定側壁とを締結する締結部材と、
    前記締結部材に設けられ、前記締結用ブラケットを前記固定側壁の方向に付勢可能とし、
    ロック方向とこの逆のロック解除方向に回転操作自在に設けられた操作レバーと、
    前記車体に固定され、前記アウターコラムジャケットを挟んで前記締結用ブラケットの反対側に配置される弾性部材と、
    前記アウターコラムジャケット内に配置されるインナーコラムジャケットと前記弾性部材とを連結する連結部材とを備え、
    前記操作レバーをロック方向に回転すると、操作レバーによる付勢で前記固定側壁及び前記締結用ブラケットが圧縮状態で配置されることによって前記アウターコラムジャケットが揺動方向及び軸方向にロックされると共に、前記弾性部材の弾性力により前記インナーコラムジャケットが付勢されて前記アウターコラムジャケットの内周面に当接し、
    前記操作レバーをロック解除方向に回転すると、操作レバーによる付勢解除で前記固定側壁及び前記締結用ブラケットが圧縮されない状態で配置されることによって前記アウターコラムジャケットの揺動方向及び軸方向のロックがそれぞれ解除されると共に、前記弾性部材による前記インナーコラムジャケットの前記アウターコラムジャケットへの付勢状態が解除されることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1記載のステアリングコラム装置であって、
    前記締結用ブラケットは、前記固定側壁と対向する基板を有し、この基板の上部及び下部が中間部より前記固定側壁側に突出することを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1記載のステアリングコラム装置であって、
    前記車体固定ブラケットは、離脱カプセルを介して前記車体に離脱可能に取り付けられ、
    前記締結用ブラケットには、テレスコ用長孔が設けられ、アウターコラムジャケットには、テレスコ用長孔と衝撃吸収用長孔からなる長孔が設けられ、
    前記ステアリングシャフトの端部に配置されるステアリングホイールに衝撃が加わった際に、前記弾性部材を前記車体に残しつつ、前記車体固定ブラケットが前記車体から離脱することを特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項3記載のステアリングコラム装置であって、
    前記弾性部材は、車体固定ブラケットに支持され、アウターコラムジャケットを挟んで締結用ブラケットの反対側に配置されるテンションプレートから成ることを特徴とするステアリングコラム装置。
  5. 請求項3記載のステアリングコラム装置であって、
    車体固定ブラケットに連結部材を保持する保持プレートを設け、
    連結部材と保持プレートとの間に前記弾性部材としての皿バネを設けたことを特徴とするステアリングコラム装置。
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