JP4477158B2 - 落射照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡の落射照明装置に係わり、詳しくはシャッタ機構を内蔵した落射照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャッタ機構を内蔵した落射照明装置に関しては、「落射照明装置」として、実開平6−47918号公報所載の技術(従来技術1)が開示されている。この技術は、顕微鏡の観察時に、不必要な照明光が標本に照射されるのを防ぐためのシャッタの他に、フィルタユニット等の光学素子を変更する際、落射照明装置の前面カバーの着脱に連動するシャッタを設け、このシャッタにより照明光を遮断し、外部、特に検鏡者側に紫外線等を含む光が漏れるのを防いでいる。
【0003】
また、「落射蛍光顕微鏡」として、特開平6−337358号公報所載の技術(従来技術2)が開示されている。この技術は、前面カバーの装着状態をセンサにより検知し、落射照明による観察を行う際、標本に照明光が不必要に照射されるのを防ぐために、電気的に開閉するシャッタを駆動して照明光を遮断し、従来技術1と同様の効果を得ている。
【0004】
さらに、「落射照明装置」として、特開平10−142513号公報所載の技術(従来技術3)が開示されている。この技術は、上記従来技術1および2とは異なり、観察用シャッタの操作部を検鏡者側(正面)に設けて、操作性を向上させたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来技術にはつぎのような問題点があった。すなわち、従来技術1では、前面カバーの着脱に連動するシャッタの他に観察用シャッタを設けなければならず、2つのシャッタを設けることはコスト高になり、さらに、観察用シャッタの操作部が観察者から遠い位置になり、使い難くなっていた。また、従来技術2では、前面カバーの着脱に連動するシャッタと観察用シャッタとを共通にすることができるが、センサやシャッタ駆動用アクチュエータが必要となり、装置が大型化するとともに、電気生理などノイズにより影響を受ける観察には使用することができなかった。さらに、従来技術3では、観察用シャッタの操作性を向上しているだけで、カバー着脱に連動したものではなく、シャッタが開いた状態でミラーユニットを交換するために前面カバーを取り外すと、投光管から外部に、例えば紫外線など人体に影響を及ぼす照明光が外部に漏れることになり、安全性に欠ける面があった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の課題は、安全性、操作性に優れ、ノイズ発生のない、安価で小型のシャッタ機構を備えた落射照明装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、少なくとも1つの照明用レンズ群および落射照明光源装置を保持する保持部を有する投光管本体と、前記照明用レンズ群を通過した照明光を標本に導くためのミラーユニットと、前記投光管本体に着脱自在なカバーと、該カバーまたは前記落射投光管本体に設けられ前記ミラーユニットを着脱する保持部材と、前記ミラーユニットを切り換えるために前記保持部材を移動可能に操作する保持部材操作手段とを有する落射照明装置において、前記投光管本体内に設けられ、前記標本を落射照明観察する際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光の光路を、前記ミラーユニットを動かすことなく任意に遮蔽可能であり、前記カバーを取り外す際は、前記落射照明光源装置からの前記落射照明光の光路を遮蔽するシャッタ部材と、該シャッタ部材を前記光路上に付勢する付勢手段と、前記カバーに摺動自在に取り付けられ、前記シャッタ部材の一部と当接することにより前記シャッタ部材を開閉させるシャッタ操作手段とを備えた。
【0008】
本発明の落射照明装置では、落射投光管本体内に設けられ、前記標本を落射照明観察する際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光の光路を、前記ミラーユニットを動かすことなく任意に遮蔽可能であり、前記カバーを取り外す際は、前記落射照明光源装置からの前記落射照明光の光路を遮蔽するシャッタ部材と、該シャッタ部材を前記光路上に付勢する付勢手段と、カバーに摺動自在に嵌合しシャッタ部材を回動させるシャッタ操作手段とを備えたことにより、落射照明観察を行うために照明光を標本へ照射する場合や、標本への無用な照明光の照射を防ぐために照明光を遮断する場合には、カバーに設けたシャッタ操作手段を操作してシャッタ部材を回動し、照明光路を遮蔽または開放する。また、ミラーユニットを変更するために、投光管本体からカバーを取り外す場合には、カバーに設けたシャッタ操作手段がシャッタ部材から外れるので、カバー装着時のシャッタ部材の位置に関係なく、シャッタ部材は付勢手段により照明光路を遮蔽する位置に復帰し、保持される。
【0009】
請求項2の発明は、少なくとも1つの照明用レンズ群および落射照明光源装置を保持する保持部を有する落射投光管本体と、前記照明用レンズ群を通過した照明光を上方向から標本に導くためのミラーユニットと、前記落射投光管本体に着脱自在なカバーと、該カバーまたは前記落射投光管本体に設けられ前記ミラーユニットを着脱する保持部材と、前記落射投光管本体内に設けられ前記落射照明光の光路を遮蔽または開放させるシャッタ部材と、該シャッタ部材を前記光路上に付勢する付勢手段と、前記シャッタ部材を開閉させるシャッタ操作手段と、を有する落射照明装置において、前記シャッタ操作手段は、前記カバーに摺動自在に取り付けられ、前記シャッタ部材の一部と当接することにより前記シャッタ部材を開閉させ、前記シャッタ部材は、前記標本を落射照明観察する際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光の光路を、前記ミラーユニットを動かすことなく任意に遮蔽可能であり、前記カバーを取り外す際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光を、前記付勢手段の付勢力により前記落射照明光の光路を遮蔽することを特徴とする
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2のいずれかに記載の落射照明装置において、前記シャッタ操作手段は、前記ミラーユニットの装着位置よりも手前側に設けたことを持徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の落射照明装置において、前記シャッタ部材は、1つであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、具体的な実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態では、正立顕微鏡のうち、対物レンズに対して標本を上下動させることによりピント合わせを行うステージ上下動式顕微鏡をモデルに説明するが、本発明はこれ以外にも、ステージに対して対物レンズを上下動させることによりピント合わせを行うステージ固定式正立顕微鏡や倒立顕微鏡にも適用することができる。また、本発明の実施の形態では、ミラーユニットの変換をターレットを用いた回転体としているが、これに替えて、例えばスライド式のような他の構造を用いた落射照明装置であっても、同様の作用効果を得ることができる。
【0013】
(実施の形態1)
図1〜図5は実施の形態1を示し、図1は落射照明装置を搭載した顕微鏡の側面図、図2は落射照明装置の投光管本体部の横断面図、図3は落射照明装置の投光管本体部の縦断面図、図4は落射照明装置のカバー部の横断面図、図5は落射照明装置のカバー部の縦断面図である。
【0014】
まず、落射照明装置を搭載した顕微鏡について説明する。図1において、顕微鏡本体1には、ベース部1aとアーム部1bとがコの字型に形成されている。ベース部1aとアーム部1bとの間には、標本3を保持するステージ2が、ステージホルダ2aを介して顕微鏡本体1に、観察光路の光軸mの方向に移動可能に保持されている。アーム部1bの下面には、対物レンズ保持部材5を介して対物レンズ4が保持されている。
【0015】
一方、アーム部1bの上面には、落射照明装置としての落射投光管100が固定されている。落射投光管100の右端には、例えば水銀バーナーからなる落射照明用光源を内蔵したランプハウス6が装着され、内部には、少なくとも1つの照明用レンズ群11が光軸nを有する照明光路を形成している。観察光路の光軸mと照明光路nとの交点には、例えば励起フィルタ7a、ダイクロイックミラー7bおよび吸収フィルタ7cからなる少なくとも1つのミラーユニット7が、落射投光管100に着脱自在に保持されている。さらに、落射投光管100の上面には、鏡筒8および接眼レンズ9が固定されている。
【0016】
上記構成の顕微鏡で落射照明観察を試みる場合について説明する。まず、ランプハウス6内の光源を点灯し、光源から投射される照明光は落射投光管100を通り、ミラーユニット7により反射され、対物レンズ保持部材5、対物レンズ4を通過してステージ2上に保持された標本3に導かれる。照明光の反射または照明光のエネルギーにより標本3から発せられた観察光は、対物レンズ4、対物レンズ保持部材5、ミラーユニット7、落射投光管100を通過して鏡筒8に導かれ、接眼レンズ9を通過して観察可能となる。このとき、対物レンズ4の焦点位置と標本3の表面とが一致するように、ステージ2を光軸mの方向に上下動させ、接眼レンズ9を通して観察される像のピント合わせを行う。
【0017】
つぎに、落射照明装置について説明する。落射照明装置としての落射投光管100は、投光管本体部100Aとカバー部100Bとから構成されており、投光管本体部100Aは図2および図3、カバー部100Bは図4および図5によって図示されている。まず、投光管本体部100Aから説明する。図2および図3において、投光管本体10の右端には、図示しない照明光源装置保持部が設けられ、ランプハウス6(図1参照)が取着され、照明光を左方に投射することができる。照明光の光路の周壁10aは筒状に形成され、外部に光漏れしないようになっている。照明光の光路の光軸n上には、既に説明したように、少なくとも1つの照明用レンズ群11が配設されている。投光管本体10の左端は、半円筒状に形成され、カバ−30(図4および図5参照)が着脱されるようになっている。
【0018】
投光管本体10の左端の周壁10bには、照明光の通過が可能なように、照明光の光軸n上に横開口12が穿設されている。投光管本体10の下壁10cには、照明光および観察光の通過が可能なように、観察光の光軸m上に下開口13が穿設されている。また、上壁10dにも、観察光の光軸m上に上開口15が穿設され、観察光が通過できるようになっている。下壁10cの下面には、下開口13を跨いで、顕微鏡本体1のアーム部1b(図1参照)と連結固定するためのオスアリ14が形成されている。上壁10dの上面には、鏡筒8(図1参照)を取着するためのメスアリ16が形成されている。また、上壁10dの下面には、カバー30に取着されたスライドオスアリ31(図4および図5参照)が嵌合するためのスライドメスアリ17が形成されており、その側面には固定ネジ18が螺合し、スライドオスアリ31を固定できるようになっている。
【0019】
投光管本体10の下壁10cの上面には、シャッタ部材としてのシャッタ20が配設され、下壁10cに立設されたシャッタ軸21を中心に回動できるようになっている。シャッタ20の先端には、円弧状の遮光壁20aが立設され、シャッタ20の回動により横開口12を遮蔽または開放することができる。また、シャッタ20の後端には、当接部20bが延設され、後述するリンク40の当て付け部40a(図4および図5参照)が当接し、シャッタ20を回動させる。また、シャッタ軸21には、付勢手段としてのシャッタバネ22が巻装されており、一端は下壁10cに立設されたバネ軸23に係合し、他端はシャッタ20に穿設されたバネ孔20cに係合し、常にシャッタ20の遮光壁20aが、横開口12を遮蔽する状態になる方向に付勢している。
【0020】
つぎに、カバー部100Bについて説明する。図4および図5において、カバー30は、半円筒状に形成されており、その上壁30aの下面には、スライドオスアリ31が取着され、投光管本体10のスライドメスアリ17と嵌合し、投光管本体10とカバー30とが結合できるようになっている。スライドオスアリ31の先端には、回転軸32が垂設され、回転軸32には、保持部材としてのターレット35が回転自在に取着されている。ターレット35には、少なくとも1つのミラーユニット7(本実施の形態では4個)を着脱固定可能な固定オスアリ36と、ミラーユニット7を透過した観察光を通過するための開口部37とが設けられている。ミラーユニット7には、ターレット35の固定オスアリ36に嵌合して固定するための固定メスアリ7dが形成されている。ミラーユニット7の内部には、例えば、既に説明した励起フィルタ7a、ダイクロイックミラー7bおよび吸収フィルタ7cが内蔵されている。カバー30の周壁30bの上部には、ターレット35の外周の一部が露出するように、切欠き孔33が穿設されている。
【0021】
カバー30の下壁30cの上面には、リンク40が配設され、下壁30cに立設された回転軸41に回動自在に装着されている。リンク40の先端には円弧状の当て付け部40aが形成され、カバー30が投光管本体10に結合されたとき、シャッタ20の当接部20bに当接できるように構成されている。リンク4の後端には溝40bが形成されており、カバー30の周壁30bの下部に穿設された摺動溝34に摺動自在に嵌合する操作手段としての操作ツマミ45の先端に固着されたピン46が、リンク40の溝40bに係合している。操作ツマミ45をカバー30の周壁30bに沿って移動させると、ピン46がリンク40を回動させるようになっている。操作ツマミ45には凹45a、45bが凹設され、操作ツマミ45を図4の実線の位置に移動したときには、凹45aがカバー30の周壁30bに凸設された凸30dに係合し、2点鎖線の位置に移動したときには、凹45bが凸30eに係合し、それぞれズレを防止している。
【0022】
つぎに、上記構成の落射照明装置の作用について説明する。落射観察をする場合、カバー部100Bのターレット35に観察に必要なミラーユニット7を複数個装着し、投光管本体部100Aに合体させる。カバー30の切欠き部33から露出しているターレット35を回転させ、観察光の光軸m上に、当面の観察に必要なミラーユニット7を選択し移動させる。操作ツマミ45を図4の矢印B方向へ凹45bが凸30eに係合するまで移動させると、リンク40の当て付け部40aがシャッタ20の当接部20bを図2の矢印D方向へ回動させ、遮光壁20aが横開口12を開放し、照明用レンズ群11を透過した照明光がミラーユニット7内に導かれ、観察が可能となる。
【0023】
例えば、蛍光観察を行う場合には、標本3に対するダメージ(褪色)を最小限に止めるため、対物レンズ4の変換や、ミラーユニット7の変換などの観察以外の時間には、標本3に照明光が照射しないように、操作ツマミ45を図4の矢印A方向へ凹45aが凸30dに係合するまで移動させると、リンク40の当て付け部40aがシャッタ20の当接部20bから離れ、シャッタ20はシャッタバネ21の弾発力により、図2の矢印C方向へ回動し、遮光壁20aが横開口12を遮蔽し、照明光を遮断する。
【0024】
また、観察状態でミラーユニット7を交換するために、カバー部100Bを投光管本体部100Aから取り外す場合には、リンク40の当て付け部40aもシャッタ20の当接部20bから離れるため、シャッタ20はシャッタバネ22の弾発力により図2の矢印C方向へ回動し、遮光壁20aが横開口12を遮蔽し、照明光を遮断する。すなわち、操作ツマミ45がどのような位置にあったとしても、カバー30を投光管本体10から取り外すと、照明光はシャッタ20により遮断され、カバー30を装着すると、取り外す前の状態に戻ることになる。
【0025】
本実施の形態によれば、観察時の照明光の遮断に加え、ミラーユニットを交換するためにカバーを取り外した場合でも照明光が遮断され、投光管外部に照明光が漏れることのない安全な落射照明装置を提供することができる。また、シャッタ機構は、上述のように1つのシャッタ部材で2つの機能を保有することができ、安価な落射照明装置にすることができる。さらに、検鏡者が容易に認識可能なカバー部に操作ツマミを配設したことにより、暗室での使用時にも操作ツマミを間違えることなく、確実に操作することができる。
【0026】
(実施の形態2)
図6〜図9は実施の形態2を示し、図6は落射照明装置の投光管本体部の横断面図、図7は落射照明装置の投光管本体部の縦断面図、図8は落射照明装置のカバー部の横断面図、図9は落射照明装置のカバー部の縦断面図である。本実施の形態では、実施の形態1と同一の構造部分については同一の符号を付し説明を省略する。また、本落射照明装置を搭載する顕微鏡は、実施の形態1と同様なので図と説明を省略する。
【0027】
落射照明装置としての落射投光管200は、投光管本体部200Aとカバー部200Bとから構成されており、投光管本体部200Aは図6および図7、カバー部200Bは図8および図9によって図示されている。まず、投光管本体部200Aから説明する。図6および図7において、投光管本体50の右端には、図示しない照明光源装置保持部が設けられ、ランプハウス6(図1参照)が取着され、照明光を左方に投射することができる。照明光の光路の周壁50aは円筒状に形成され、外部に光漏れしないようになっている。照明光の光路の光軸n上には、少なくとも1つの照明用レンズ群51が配設されている。投光管本体50の左端は、半円筒状に形成され、カバ−70(図8および図9参照)が着脱されるようになっている。
【0028】
投光管本体50の左端の周壁50bには、照明光の通過が可能なように、照明光の光軸n上に横開口52が穿設されている。投光管本体50の下壁50cには、照明光および観察光の通過が可能なように、観察光の光軸m上に下開口53が穿設されている。また、上壁50dにも、観察光の光軸m上に上開口55が穿設され、観察光が通過できるようになっている。上壁50dの上面には、鏡筒8(図1参照)を取着するためのメスアリ56が形成されている。また、下壁50cの上面および上壁50dの下面には、カバー70に凸設された突起部71(図8および図9参照)が係合するためのカバー固定溝57がそれぞれ形成され、投光管本体50とカバー70とが結合できるようになっている。
【0029】
投光管本体50の下壁50cの上面には、シャッタ部材としてのシャッタ60が配設され、下壁50cに立設されたシャッタ軸61を中心に回動できるようになっている。シャッタ60の先端には、円弧状の遮光壁60aが立設され、シャッタ60の回動により横開口12を遮蔽または開放することができる。また、シャッタ60の後端には、当接部60bが延設され、後述する操作ツマミ80の当て付け部81(図8および図9参照)が当接し、シャッタ60を回動させる。また、シャッタ軸61には、付勢手段としてのシャッタバネ62が巻装されており、一端は下壁50cに立設されたバネ軸63に係合し、他端はシャッタ60に穿設されたバネ孔60cに係合し、常にシャッタ60の遮光壁60aが、横開口52を遮蔽する状態になる方向に付勢している。
【0030】
また、上壁50dの下面には、回転軸58が垂設され、回転軸58には、保持部材としてのターレット65が回転自在に取着されている。ターレット65の下面には、少なくとも1つのミラーユニット7A(本実施の形態では4個)を着脱固定可能な固定オスアリ66と、ミラーユニット7Aを透過した観察光を通過するための開口部67とが設けられている。ミラーユニット7Aには、ターレット65の固定オスアリ66に嵌合して固定するための固定メスアリ7eが形成されている。ミラーユニット7Aの内部には、例えば、既に説明した励起フィルタ7a、ダイクロイックミラー7bおよび吸収フィルタ7cが内蔵されている。
【0031】
つぎに、カバー部200Bについて説明する。図8および図9において、カバー70は、角筒状に形成されており、その上壁70aおよび下壁70bの端面には、それぞれ突起部71が形成され、投光管本体50のカバー固定溝57と係合し、投光管本体50とカバー70とが結合できるようになっている。カバー70の側壁70cの上部には、ターレット65の外周の一部が露出するように、露出窓72が穿設されている。
【0032】
カバー70の側壁70cの下部には、摺動溝73が穿設され、操作手段としての操作ツマミ80が水平方向に摺動自在に嵌装している。操作ツマミ80には、当て付け部81が突設されており、カバー70が投光管本体50に結合されたとき、シャッタ60の当接部60bに当接できるように構成されている。また、当て付け部81の上下面には、側壁70cに沿って操作ツマミ80が摺動できるように、それぞれ突起84が凸設されている。さらに、操作ツマミ80には、凹82、83が凹設され、操作ツマミ80を図8の実線の位置に移動したときには、凹82がカバー70の側壁70cに凸設された凸74に係合し、2点鎖線の位置に移動したときには、凹83が凸75に係合し、それぞれズレを防止している。
【0033】
つぎに、上記構成の落射照明装置の作用について説明する。落射観察をする場合、投光管本体部200Aのターレット65に観察に必要なミラーユニット7Aを複数個装着した後、カバー部200Bを合体させる。カバー70の露出窓72から露出しているターレット65を回転させ、観察光の光軸m上に、当面の観察に必要なミラーユニット7Aを選択し移動させる。操作ツマミ80を図8の矢印B方向へ凹83が凸75に係合するまで移動させると、操作ツマミ80の当て付け部81がシャッタ60の当接部60bを図6の矢印D方向へ回動させ、遮光壁60aが横開口52を開放し、照明レンズ群51を透過した照明光がミラーユニット7A内に導かれ、観察が可能となる。
【0034】
例えば、蛍光観察を行う場合には、標本3に対するダメージ(褪色)を最小限に止めるため、対物レンズ4の変換や、ミラーユニット7Aの変換などの観察以外の時間には、標本3に照明光は照射しないように、操作ツマミ80を図8の矢印A方向へ凹82が凸74に係合するまで移動させると、操作ツマミ80の当て付け部81がシャッタ60の当接部60bから離れ、シャッタ60はシャッタバネ62の弾発力により、図6の矢印C方向へ回動し、遮光壁60aが横開口52を遮蔽し、照明光を遮断する。
【0035】
また、観察状態でミラーユニット7Aを交換するために、カバー部200Bを投光管本体部200Aから取り外す場合には、操作ツマミ80の当て付け部81もシャッタ60の当接部60bから離れるため、シャッタ60はシャッタバネ62の弾発力により図6の矢印C方向へ回動し、遮光壁60aが横開口52を遮蔽し、照明光を遮断する。すなわち、操作ツマミ80がどのような位置にあったとしても、カバー70を投光管本体50から取り外すと、照明光はシャッタ60により遮断され、カバー30を装着すると、取り外す前の状態に戻ることになる。
【0036】
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果に加え、シャッタの操作手段にリンク機構を必要としないため、落射照明装置を安価に構成することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、観察時の照明光の遮断に加え、ミラーユニットを交換するためにカバーを取り外した場合でも照明光が遮断され、安全性、操作性に優れ、ノイズ発生のない、安価で小型のシャッタ機構を備えた落射照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の落射照明装置を搭載した顕微鏡の側面図である。
【図2】実施の形態1の落射照明装置の投光管本体部の横断面図である。
【図3】実施の形態1の落射照明装置の投光管本体部の縦断面図である。
【図4】実施の形態1の落射照明装置のカバー部の横断面図である。
【図5】実施の形態1の落射照明装置のカバー部の縦断面図である。
【図6】実施の形態2の落射照明装置の投光管本体部の横断面図である。
【図7】実施の形態2の落射照明装置の投光管本体部の縦断面図である。
【図8】実施の形態2の落射照明装置のカバー部の横断面図である。
【図9】実施の形態2の落射照明装置のカバー部の縦断面図である。
【符号の説明】
10 投光管本体
11 照明用レンズ群
20 シャッタ
22 シャッタバネ

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの照明用レンズ群および落射照明光源装置を保持する保持部を有する投光管本体と、前記照明用レンズ群を通過した照明光を標本に導くためのミラーユニットと、
    前記落射投光管本体に着脱自在なカバーと、該カバーまたは前記落射投光管本体に設けられ前記ミラーユニットを着脱する保持部材と、前記ミラーユニットを切り換えるために前記保持部材を移動可能に操作する保持部材操作手段とを有する落射照明装置において、
    前記落射投光管本体内に設けられ、前記標本を落射照明観察する際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光の光路を、前記ミラーユニットを動かすことなく任意に遮蔽可能であり、前記カバーを取り外す際は、前記落射照明光源装置からの前記落射照明光の光路を遮蔽するシャッタ部材と、
    該シャッタ部材を前記光路上に付勢する付勢手段と、
    前記カバーに摺動自在に取り付けられ、前記シャッタ部材の一部と当接することにより前記シャッタ部材を開閉させるシャッタ操作手段とを備えたことを特徴とする落射照明装置。
  2. 少なくとも1つの照明用レンズ群および落射照明光源装置を保持する保持部を有する落射投光管本体と、
    前記照明用レンズ群を通過した照明光を上方向から標本に導くためのミラーユニットと、
    前記落射投光管本体に着脱自在なカバーと、
    該カバーまたは前記落射投光管本体に設けられ前記ミラーユニットを着脱する保持部材と、
    前記落射投光管本体内に設けられ前記落射照明光の光路を遮蔽または開放させるシャッタ部材と、
    該シャッタ部材を前記光路上に付勢する付勢手段と、
    前記シャッタ部材を開閉させるシャッタ操作手段と、
    を有する落射照明装置において、
    前記シャッタ操作手段は、前記カバーに摺動自在に取り付けられ、前記シャッタ部材の一部と当接することにより前記シャッタ部材を開閉させ、
    前記シャッタ部材は、前記標本を落射照明観察する際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光の光路を、前記ミラーユニットを動かすことなく任意に遮蔽可能であり、
    前記カバーを取り外す際は、前記落射照明光源装置からの落射照明光を、前記付勢手段の付勢力により前記落射照明光の光路を遮蔽することを特徴とする落射照明装置。
  3. 前記シャッタ操作手段は、前記ミラーユニットの装着位置よりも手前側に設けたことを持徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の落射照明装置。
  4. 前記シャッタ部材は、1つであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の落射照明装置。
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