JP4472361B2 - 医療器具保持装置及び医療器具保持システム。 - Google Patents

医療器具保持装置及び医療器具保持システム。 Download PDF

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Description

本発明は、医療器具を術部に対して所望の位置に移動及び固定する医療器具保持装置及び医療器具保持システムに関する。
従来、医療器具の術部に対する位置を調整しながら術部に処置を施す方法がとられている。このような方法を実施する装置の一例として、例えば、内視鏡外科の分野において、特許文献1の内視鏡保持装置がある。
この内視鏡保持装置は、内視鏡を保持する保持部を有する。この保持部は、アーム部の先端部に接続されている。このアーム部は、複数のアームを関節部を介して互いに回動可能に接続することにより形成されている。3つの回転軸回りのアームの相対的な回動によって、内視鏡の三次元的な移動が可能となっている。また、別の3つの回転軸回りのアームの相対的な回動によって、内視鏡の三自由度の傾斜が可能となっている。そして、関節部には、関節部を介して互いに接続されているアームの回動を規制する制動手段が配設されている。
保持部によって内視鏡を保持した後、制動手段による規制を解除し、保持部を手動により操作して、内視鏡を所望の位置に移動する。この後、制動手段によってアームの相対的な回動を規制し、内視鏡をその位置で固定する。このようにして、内視鏡を所望の位置に移動及び固定することが可能となっている。
特開2001−258903号公報
手術操作では、通常、医療器具保持装置に保持される医療器具の他に、様々な医療器具が使用される。脳神経外科の分野では、例えば、医療器具保持装置によって保持される手術用顕微鏡、医療器具保持装置に接続される内視鏡、エネルギー処置具等が同時に使用される。このような場合には、術部周辺が煩雑になるため、医療器具保持装置の配置を変更する必要が生じる。
ここで、特許文献1の内視鏡保持装置では、内視鏡の三次元的な移動及び三自由度の傾斜に関連する関節部以外の関節部が存在する。このような関節部によって、理論的には、内視鏡の位置を変化させずにアーム部の配置を変化させることが可能であるかのように思われる。しかしながら、このような操作を人間のマニュアル操作によって行うのは不可能であり、必ず内視鏡の位置は変化してしまう。このため、内視鏡の位置の再設定が必要となる。さらに、内視鏡を頭部等に設けられた孔等の狭い術部に挿入している場合には、内視鏡の移動によって術部を傷つけることを防止するために、内視鏡を術部から引き抜き、アーム部を再配置した後、再度内視鏡を術部に挿入しなければならない。このように、術者の操作は煩雑なものとなる。この結果、手術時間の長時間化を招き、術者の疲労及び患者の負担が増大される。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、手術時間を短縮して術者の疲労及び患者の負担を軽減することが可能な医療器具保持装置及び医療器具保持システムを提供することである。
請求項1の発明は、光軸を備える観察光学系を有する医療器具を保持する保持部と、前記保持部を所望の位置に移動及び固定するアーム部と、前記医療器具の光軸の姿勢を示す光軸パラメーターを検知する検知手段と、前記アーム部を駆動して、前記光軸パラメーターを一定に保持しつつ前記医療器具を光軸方向に移動させる駆動制御手段と、を具備することを特徴とする医療器具保持装置である。
請求項2の発明は、前記医療器具は、内視鏡であり、前記保持部は、撮像ユニットを有し、前記撮像ユニットは、前記内視鏡が着脱され、前記内視鏡が装着されている場合に前記内視鏡の光軸と略一致する光軸を備え、前記内視鏡が装着されている場合には前記内視鏡によって得られた観察画像を撮像して術部内の観察を行うと共に、前記内視鏡が取り外されている場合には術部周辺のマクロ観察を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具保持装置である。
請求項3の発明は、前記検知手段は、前記撮像ユニットの焦点位置を示す焦点パラメーターを検知し、前記駆動制御手段は、前記アーム部を駆動して、前記焦点パラメーターを一定に保持しつつ前記撮像ユニットを移動させる、ことを特徴とする請求項2に記載の医療器具保持装置である。
請求項4の発明は、前記アーム部の配置は、変化可能であり、前記検知手段は、前記医療器具の位置及び姿勢を示す位置及び姿勢パラメーターを検知し、前記駆動制御手段は、前記アーム部を駆動して、前記位置及び姿勢パラメーターを一定に保持しつつ前記アーム部の配置を変化させる、ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具保持装置である。
請求項5の発明は、前記アーム部は、複数のアームであって、前記複数のアームの内の先端のアームに前記保持部が設けられている、複数のアームと、両前記アームを相対的に回動又は回転可能に互いに接続している関節部と、少なくとも1つの前記アームに設けられ当該アームを伸縮可能な伸縮部と、を有し、前記医療器具保持装置は、前記アーム部を解除状態と固定状態との間で切替操作するための切替操作部と、前記アーム部を駆動操作するための駆動操作部と、を更に具備し、前記駆動制御手段は、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームを相対的に回動又は回転可能とする解除状態と両前記アームを相対的に回動又は回転不能とする固定状態との間で切替可能な関節制動部と、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームを相対的に回動又は回転作動可能な関節駆動部と、前記伸縮部に設けられ当該伸縮部が設けられている前記アームを伸縮作動可能な伸縮駆動部と、前記切替操作部への操作に従って、前記関節制動部を解除状態と固定状態との間で切り替えて前記アーム部を解除状態と固定状態との間で切り替え、前記駆動操作部への操作に従って、前記関節駆動部を駆動して両前記アームを相対的に回動又は回転作動させると共に前記伸縮駆動部を駆動して前記アームを伸縮作動させて、前記パラメーターを一定に保持しつつ前記アーム部を駆動する、制御部と、を有する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医療器具保持装置である。
請求項6の発明は、前記検知手段は、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームの相対的な回動又は回転量を検知する回動又は回転量検知部と、前記伸縮部に設けられ当該伸縮部が設けられている前記アームの伸縮量を検知する伸縮量検知部と、前記回動又は回転量検知部によって検知された前記回動又は回転量並びに前記伸縮量検知部によって検知された前記伸縮量に基づいて前記パラメーターを算出する演算部と、を有し、前記制御部は、前記駆動操作部への操作に基づき前記パラメーターを一定に保持したまま前記アーム部を駆動させるような前記回動又は回転量並びに前記伸縮量を算出する、ことを特徴とする請求項5に記載の医療器具保持装置である。
請求項7の発明は、前記医療器具保持装置はカウンターバランス部をさらに具備し、前記カウンターバランス部は、前記アーム部に対して移動可能に前記アーム部に接続されているカウンターウエイトと、前記アーム部に対して前記カウンターウエイトを移動させるウエイト駆動部と、を有し、前記制御部は、前記伸縮部が伸縮作動された場合には、前記ウエイト駆動部を駆動させて前記アーム部に対して前記カウンターウエイトを移動させて、前記医療器具保持装置のバランスを保持する、ことを特徴とする請求項6に記載の医療器具保持装置である。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の医療器具保持装置と、前記医療器具と、を具備することを特徴とする医療器具保持システムである。
本発明によれば、手術時間を短縮し、術者の疲労及び患者の負担を軽減することが可能となっている。
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施形態の医療器具保持システム1の概略構成を示す。この医療器具保持システム1は、医療器具保持装置2を有する。この医療器具保持装置2は、床等に設置される設置部4を有する。この設置部4の上面には、支柱6の下端部が固定されている。この支柱6は、垂直方向に延びている。支柱6の上端部には、第1の関節部8を介して第1のアーム10の下端部が接続されている。第1のアーム10は、支柱6を延長する方向に延びている。また、第1のアーム10は、支柱6に対して、自身の中心軸(以下、第1の回転軸O1と称する)を中心として軸回り方向に回転自在である。
第1のアーム10の上端部には、第2の関節部12を介して第2のアーム14の一端部が接続されている。第2のアーム14は、第1のアーム10に対して、第2の関節部12を通り第1の回転軸O1に垂直な第2の回転軸O2を中心として回動自在である。
第2のアーム14の他端部には、第3の関節部16を介して第3のアーム18の一端部が接続されている。第3のアーム18は、第2のアーム14を延長する方向に延びている。また、第3のアーム18は、第2のアーム14に対して、自身の中心軸(以下、第3の回転軸O3と称する)を中心として軸回り方向に回転自在である。なお、後述するように、第3のアーム18は伸縮自在な伸縮アームである。
第3のアーム18の他端部には、第4の関節部20を介して第4のアーム22の一端部が接続されている。第4のアーム22は、第3のアーム18に対して、第4の関節部20を通り第2の回転軸O2に平行な第4の回転軸O4を中心として回動自在である。
第4のアーム22の他端部には、第5の関節部24を介して第5のアーム26の一端部が接続されている。第5のアーム26は、第4のアーム22を延長する方向に延びている。また、第5のアーム26は、第4のアーム22に対して、自身の中心軸(以下、第5の回転軸O5と称する)を中心として軸回り方向に回転自在である。なお、後述するように、第5のアーム26は伸縮自在な伸縮アームである。
第5のアーム26の他端部には、第6の関節部28を介して第6のアーム30の一端部が接続されている。第6のアーム30は、第5のアーム26に対して、第6の関節部28を通り第5の回転軸O5に垂直な第6の回転軸O6を中心として回動自在である。また、第6のアーム30の他端部には、第7の関節部32を介して第7のアーム34の一端部が接続されている。第7のアーム34は、第6のアーム30に対して、自身の中心軸(以下、第7の回転軸O7と称する)を中心として軸回り方向に回転自在である。第7の回転軸O7は、第5及び第6の回転軸O6に垂直である。ここで、支柱及び第1乃至第7のアーム6,10,14,18,22,26,30,34によって、アーム部36が形成されている。
第7のアーム34の他端部には、硬性鏡38を保持する保持部40が配設されている。保持部40には、保持孔42が形成されており、この保持孔42には硬性鏡38が着脱自在に挿入されている。また、保持部40には、後述する第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106を作動させるフリースイッチ44が配設されている。
一方、支柱6には、電装系を収納している電装系ボックス46が配設されている。この電装系ボックス46には、アーム部36の配置を変化させるためのスイッチ部48が接続されている。このスイッチ部48は、X+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、及び、Y−スイッチ56を有する。これらX+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、Y−スイッチ56は、各々、以下で説明するX+方向、X−方向、Y+方向、Y−方向へとアーム部36の配置を変化させるためのものである。
ここで、図1に示されるように、第1の回転軸O1に平行で、第1の関節部8から第2の関節部12へと向かう方向をY+方向とし、Y+方向の逆方向をY−方向とする。また、第2の回転軸O2に平行で、Y+方向と右手系をなす方向をX+方向とし、X+方向の逆方向をX−方向とする。Y+方向、Y−方向、X+方向、X−方向によって形成される座標系Aは、支柱6に対する第1のアーム10の回転によって、第1のアーム10と共に回転される。
図2を参照して、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32の構成を説明する。第1の関節部8には、第1の電磁ブレーキ58、第1のエンコーダ60、第1のモータ62、及び、第1の電磁クラッチ64が配設されている。第1の電磁ブレーキ58は、支柱6に対する第1のアーム10の回転を電気的に規制するようになっている。また、第1のエンコーダ60は,支柱6に対する第1のアーム10の回転量を検知するようになっている。そして、第1のモータ62は、支柱6に対して第1のアーム10を回転させるようになっている。さらに、第1の電磁クラッチ64を作動/停止させることにより、第1のモータ62の出力が第1のアーム10へ伝達/遮断されるようになっている。
第2乃至第7の関節部12,16,20,24,28,32の構成は、第1の関節部8の構成と同様である。即ち、第2乃至第7の関節部12,16,20,24,28,32は、各々、第2乃至第7の電磁ブレーキ66,74,82,90,98,106、第2乃至第7のエンコーダ68,76,84,92,100,108、第2乃至第7のモータ70,78,86,94,102,110、及び、第2乃至第7の電磁クラッチ72,80,88,96,104,112を有する。
図3を用いて、第3のアーム18の詳細な構成を説明する。第3のアーム18は、第3の関節部16に接続されている第1のサブアーム114を有する。第1のサブアーム114の他端部には、第1の伸縮部116を介して第2のサブアーム118が接続されている。
第1の伸縮部116は、第1のサブアーム114に固定されている第8のモータ120を有する。この第8のモータ120には、第8のモータ120の回転量を検知するための第8のエンコーダ122が配設されている。また、第8のモータ120の出力軸124には、平歯車126が連結されている。この平歯車126は、伸縮駆動シャフト128の一端部に配設されているギヤ部130と歯合されている。この伸縮駆動シャフト128は、第3のアーム18内で、第3のアーム18の長手方向に延びている。伸縮駆動シャフト128の一端側は、第1のサブアーム114によって、第1のサブアーム114に対して自身の中心軸を中心として軸回り方向に回転自在に支持されている。
一方、伸縮駆動シャフト128の他端側には、伸縮駆動シャフト128の長手方向に送り出し歯車131が形成されている。この送り出し歯車131は、第2のサブアーム118の内部で、第2のサブアーム118の長手方向に延設されている受け歯車部132に歯合されている。さらに、第1のサブアーム114と第2のサブアーム118との間には、回転規制部134が配設されている。この回転規制部134は、第1のサブアーム114に対する第2のサブアーム118の自身の中心軸を中心とする軸回り方向の回転を規制するためのものである。
図4は、第5のアーム26の詳細な構成を示す。第5のアーム26の構成は、第4のアーム22の構成と同様である。即ち、第5のアーム26は、第3及び第4のサブアーム136,138、並びに、第2の伸縮部140を有する。第2の伸縮部140は、第9のモータ142、第9のエンコーダ144、出力軸146、平歯車148、伸縮駆動シャフト150、ギヤ部152、送り出し歯車154、受け歯車部156、回転規制部158を有する。
図5は、医療器具保持装置2の制御系全体の概略構成を示す。医療器具保持装置2の制御系は、主制御部としてのアーム制御部(制御部)160を有する。このアーム制御部160には、フリースイッチ44、スイッチ部48、電磁ブレーキ駆動部162、演算部164、モータ駆動部166、及び、電磁クラッチ駆動部168が接続されている。また、電磁ブレーキ駆動部162には、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106が接続されている。演算部164には、第1乃至第9のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108,122,144が接続されている。モータ駆動部166には、第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142が接続されている。電磁クラッチ駆動部168には、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112が接続されている。
フリースイッチ44は、アーム制御部160にON/OFF信号を出力するようになっている。このアーム制御部160は、フリースイッチ44によってON信号を入力された場合に、電磁ブレーキ駆動部162に駆動信号を出力するようになっている。この電磁ブレーキ駆動部162は、駆動信号を入力された場合に、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106を作動させるようになっている。
第1乃至第9のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108,122,144は、検知した回転量又は回動量を演算部164に出力するようになっている。この演算部164は、第1乃至第9のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108,122,144から入力された回転量又は回動量に基づいて、硬性鏡38(図1参照、以下同)の位置に関するパラメーターを算出するようになっている。
即ち、演算部164には、第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34(図1参照、以下同)の形状に関する情報が記録されている。また、演算部164は、第1乃至第7のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108から入力された回転量又は回動量に基づいて、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32(図1参照、以下同)において互いに接続されている第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34の相対的な位置関係を算出するようになっている。そして、演算部164は、第8及び第9のエンコーダ122,144から入力された回転量に基づいて、第1及び第2の伸縮部116,140(図1参照、以下同)の伸縮量を算出するようになっている。さらに、演算部164には、硬性鏡38が保持部40(図1参照、以下同)に保持されている場合における、保持部40に対する硬性鏡38の相対的な位置関係に関する情報が記録されている。
以上の情報及び演算結果から、演算部164は、硬性鏡38の位置に関するパラメーターを算出するようになっている。このようなパラメーターとして、本実施形態では、硬性鏡38の空間位置を示す空間位置パラメーター、硬性鏡38の姿勢を示す姿勢パラメーターが用いられている。演算部164は、算出したパラメーターをアーム制御部160に出力するようになっている。
ここで、第1乃至第9のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108,122,144によって、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32を介して互いに接続されている支柱及び第1乃至第7のアーム6,10,14,18,22,26,30,34間、及び、第1及び第2の伸縮部116,140を介して互いに接続されている第1乃至第4のサブアーム114,118,136,138(図1参照、以下同)間の相対的な配置を検知する配置検出部が形成されている。そして、配置検出部と演算部164とによって、医療器具の位置に関するパラメーターを検知する検知手段が形成されている。
スイッチ部48は、アーム制御部160に操作信号を出力するようになっている。このアーム制御部160は、入力された操作信号に応じて、空間位置パラメーター、姿勢パラメーターを一定に保持したままアーム部36の配置を変化させるような、支柱及び第1乃至第7のアーム6,10,14,18,22,26,30,34の相対的な回動量及び回転量、並びに、第1及び第2の伸縮部116,140の伸縮量を算出するようになっている。そして、アーム制御部160は、算出した回動量、回転量及び伸縮量を実現するような第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142の回転方向及び回転スピードを算出するようになっている。アーム制御部160は、算出した第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142の回転方向及び回転スピードに基づいて、モータ駆動部166に駆動信号を出力するようになっている。このモータ駆動部166は、駆動信号に基づいて、第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142を作動させるようになっている。
また、アーム制御部160は、モータ駆動部166に駆動信号を出力すると同時に、電磁クラッチ駆動部168に駆動信号を出力するようになっている。この駆動信号は、第1乃至第7のモータ62,70,78,86,94,102,110の出力が第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34に伝達されるように、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112を作動させるものである。また、アーム制御部160は、モータ駆動部166及び電磁クラッチ駆動部168に駆動信号を出力すると同時に、電磁ブレーキ駆動部162に駆動信号を出力するようになっている。この駆動信号は、第1乃至第7のモータ62,70,78,86,94,102,110によって第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34が相対的に回動又は回転されるように、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106を作動させるものである。
ここで、モータ駆動部166、第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142、電磁クラッチ駆動部168、及び、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112によって、アーム制御部160によって算出された第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34の相対的な回動及び回転、並びに、第1及び第2の伸縮部116,140の伸縮を実現する駆動部が形成されている。そして、駆動部とアーム制御部160とによって、アーム部36を駆動して、パラメーターを一定に保持しつつアーム部36の配置を変化させる駆動制御手段が形成されている。
以上説明した電磁ブレーキ駆動部162、演算部164、アーム制御部160、電磁クラッチ駆動部168、モータ駆動部166は電装系ボックス46(図1参照)に収納されている。
次に、上記構成の本実施形態の医療器具保持システム1の作用について説明する。医療器具保持装置2を使用して手術操作を行う際には、まず、術部が保持部40の可動範囲内に入るように医療器具保持装置2を設置する。次に、保持孔42に硬性鏡38を挿通して、保持部40によって硬性鏡38を保持する。
そして、保持部40を操作者の手によって保持し、フリースイッチ44をONにする。この結果、フリースイッチ44は、アーム制御部160にON信号を出力し、アーム制御部160は、電磁ブレーキ駆動部162に駆動信号を出力する。そして、電磁ブレーキ駆動部162は、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106を作動させる。この結果、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106のブレーキ作用が解除される。
第1の電磁ブレーキ58のブレーキ作用が解除されると、第1のアーム10は、支柱6に対して第1の回転軸O1を中心として軸回り方向に回転可能となる。また、第2の電磁ブレーキ66のブレーキ作用が解除されると、第2のアーム14は、第1のアーム10に対して第2の回転軸O2を中心として回動可能となる。第4の電磁ブレーキ82のブレーキ作用が解除されると、第4のアーム22は、第3のアーム18に対して第4の回転軸O4を中心として回動可能となる。これら第1、第2及び第4の回転軸O1,O2,O4に関する回転又は回動の組合せにより、硬性鏡38の三次元的な移動が可能となる。
第5の電磁ブレーキ90のブレーキ作用が解除されると、第5のアーム26は、第4のアーム22に対して第5の回転軸O5を中心として軸回り方向に回転可能となる。第6の電磁ブレーキ98のブレーキ作用が解除されると、第6のアーム30は、第5のアーム26に対して第6の回転軸O6を中心として回動可能となる。第7の電磁ブレーキ106のブレーキ作用が解除されると、第7のアーム34は、第6のアーム30に対して第7の回転軸O7を中心として軸回り方向に回転可能となる。これら第5乃至第7の回転軸O5,O6、O7に関する回転又は回動の組合せにより、硬性鏡38の三自由度の傾斜が可能となる。
さらに、第3の電磁ブレーキ74のブレーキ作用が解除されると、第3のアーム18は、第2のアーム14に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転可能となる。
この状態で、硬性鏡38を術部に対して所望の位置に配置し、フリースイッチ44をOFFにする。この結果、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106のブレーキ作用が作動され、硬性鏡38がその位置で固定される。この状態で、硬性鏡38により術部の観察を行う。例えば、硬性鏡38を頭部に形成された孔に挿入し、頭部内の観察を行う。術部の観察中、手術操作を円滑に行うために、アーム部36の配置を変化させる必要が生じる場合がある。この場合には、以下に述べるようにアーム部36の配置を変化させる。
なお、第1、第2、及び、第4乃至第7の回転軸O1,O2,O4,O5,O6,O7に関する、支柱及び第1乃至第9のアーム6,10,14,18,22,26,30,34の相対的な回転又は回動の組合せにより、硬性鏡38の三次元的な移動、三自由度の傾斜が可能となる。さらに、第3のアーム18は、第2のアーム14に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転可能となる。このため、硬性鏡38の空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを変化させずに、アーム部36の配置を変化させることが可能である。
以下、図6で矢印Cによって示されるように、アーム部36の配置をY+方向へと変化させる場合について説明する。図6で破線によって示されるように、初期状態では、第2乃至第5のアーム14,18,22,26はほぼ直線状に配置されている。
アーム部36の配置をY+方向へと変化させる場合には、Y+スイッチ54を操作する。Y+スイッチ54が操作されている場合には、演算部164は、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを算出し、アーム制御部160に入力する。空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターは、以下のように算出される。
第1乃至第7のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108は、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32を介して互いに接続されている支柱及び第1乃至第7のアーム6,10,14,18,22,26,30,34の相対的な回動量及び回転量を検知する。また、第8及び第9のエンコーダ122,144は、第8及び第9のモータ120,142の回転量を検知する。そして、第1乃至第9のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108,122,144は、検知した回転量又は回動量を演算部164に出力する。
演算部164は、第1乃至第7のエンコーダ60,68,76,84,92,100,108から入力された回転量又は回動量に基づいて、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32において互いに接続されている支柱及び第1乃至第7のアーム6,10,14,18,22,26,30,34の端部の相対的な位置関係を算出する。また、演算部164は、第8及び第9のエンコーダ122,144から入力された回転量に基づいて、第1並びに第2の伸縮部116,140において互いに接続されている第1及び第2のサブアーム114,118並びに第3及び第4のサブアーム136,138の端部の相対的な位置関係を算出する。
以上の演算結果、並びに、第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34の形状に関する情報、保持部40に対する硬性鏡38の相対的な位置関係に関する情報から、演算部164は、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを算出する。
一方、Y+スイッチ54が操作されると、アーム制御部160に操作信号が入力される。操作信号が入力されると、アーム制御部160は、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを一定に保持したままアーム部36の配置をY+方向へと変化させるような、第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34の相対的な回動量及び回転量、並びに、第1及び第2の伸縮部116,140の伸縮量を算出する。そして、アーム制御部160は、算出された回動量及び伸縮量を実現するような第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142の回転方向及び回転スピードを算出する。さらに、アーム制御部160は、算出された第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142の回転方向及び回転スピードに基づいて、モータ駆動部166に駆動信号を出力する。
同時に、アーム制御部160は、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112を作動させるような駆動信号を電磁クラッチ駆動部168に出力する。また、アーム制御部160は、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106を作動させるような駆動信号を電磁ブレーキ駆動部162に出力する。
この結果、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112が作動され、また、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106が作動され、そして、第1乃至第7のモータ62,70,78,86,94,102,110が駆動される。この結果、第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34は相対的に回動又は回転され、第1及び第2の伸縮部116,140は伸縮される。このようにして、アーム部36の配置は、Y+方向へと変化される。
第1の伸縮部116の伸縮作動をより具体的に説明する。第8のモータ120が回転されると、平歯車126が回転され、伸縮駆動シャフト128のギヤ部130が回転される。この結果、伸縮駆動シャフト128は、自身の軸周り方向に回転され、送り出し歯車131が回転される。回転規制部134は、第1のサブアーム114に対する第2のサブアーム118の回転を規制するため、送り出し歯車131によって第2のサブアーム118は第1のサブアーム114に対して接近あるいは離間される。このようにして、第1の伸縮部116が伸縮される。第2の伸縮部140の伸縮作動も同様である、
アーム部36が所望の配置となったら、Y+スイッチ54をOFFにする。この結果、第1乃至第9のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142が停止される。また、第1乃至第7の電磁クラッチ64,72,80,88,96,104,112が停止され、そして、第1乃至第7の電磁ブレーキ58,66,74,82,90,98,106が停止される。この結果、アーム部36の配置の変化が停止される。最終的に、アーム部36の配置は、図6で実線により示されるように、Y+方向に変化される。
また、X+スイッチ50あるいはX−スイッチ52と、Y+スイッチ54あるいはY−スイッチ56とを同時に操作することも可能である。図7は、X−スイッチ52及びY−スイッチ56を同時に操作して、アーム部36の配置をX−方向及びY−方向に変化させる場合を示すものである。図7で破線により示されているアーム部36の配置が、図6で実線により示されているアーム部36の配置に対応する。この状態から、図7で矢印Dにより示されるように、アーム部36の配置をX−方向及びY−方向に変化させる。このように変化された配置が、図7で実線により示されているアーム部36の配置である。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。アーム部36では、硬性鏡38の三次元的な移動、三自由度の傾斜を可能とする自由度に加えて、第3のアーム18が第2のアーム14に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転可能となっている。さらに、アーム制御部160は、空間位置パラメーター、姿勢パラメーターを一定に保持したままアーム部36の配置を変化させるような、第1乃至第7のモータ62,70,78,86,94,102,110の回転方向及び回転スピードを算出している。そして、第1乃至第7のモータ62,70,78,86,94,102,110が算出された回転方向及び回転スピードで駆動され、第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34は相対的に回動又は回転されている。このため、手動によっては不可能であった、空間位置パラメーター、姿勢パラメーターを一定に保持したままでのアーム部36の配置の変化が可能となっている。従って、手術を効率よく行うことが可能となっており、手術時間を短縮し、術者の疲労及び患者の負担を軽減することが可能となっている。
また、アーム部36は、第1及び第2の伸縮部116,140を有している。これら第1及び第2の伸縮部116,140は、アーム部36の配置の変化において伸縮される。このため、アーム部36の配置の自由度が大きくなっている。
なお、本実施形態の医療器具保持装置2に、アーム部36の配置の変化が不可能になった場合に警告音を発するブザー又は点灯するランプを設けてもよい。アーム部36の配置の変化が不可能になる場合とは、第1乃至第7の関節部8,12,16,20,24,28,32における第1乃至第7のアーム10,14,18,22,26,30,34の相対的な回動若しくは回転が回動若しくは回転の限界に達した場合、又は、第1及び第2の伸縮部116,140が伸縮の限界に達した場合等である。このようなブザー又はランプを設けることにより、医療器具保持装置2の操作性が向上される。
図8乃至図11は、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施形態の医療器具保持システム169は、第1実施形態の医療器具保持システム1と以下の構成のみ異なる。
医療器具保持装置170の第1のアーム172は、第3のアーム18と同様に伸縮自在な構成となっている。即ち、図9に示されるように、第1のアーム172は、第5のサブアーム174、第6のサブアーム176、及び、第3の伸縮部178を有する。第3の伸縮部178は、第10のモータ180、第10のエンコーダ182、出力軸184、平歯車186、伸縮駆動シャフト188、ギヤ部190、送り出し歯車192、受け歯車部194、回転規制部196を有する。
図10は、医療器具保持装置170の制御系全体の概略構成を示す。演算部198には、第10のエンコーダ182が接続されている。モータ駆動部166には、第10のモータ180が接続されている。
第10のエンコーダ182は、検知した回転量を演算部198に出力するようになっている。演算部198には、第5及び第6のサブアーム174,176の形状に関する情報が記録されている。また、演算部198は、第10のエンコーダ182から入力された回転量に基づいて、第3の伸縮部178(図9参照)において互いに接続されている第5及び第6のサブアーム174,176(図9参照)の相対的な位置関係を算出するようになっている。演算部198は、第1実施形態で示した情報及び演算結果に加えて、上記した情報及び演算結果に基づいて、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを算出するようになっている。
アーム制御部160は、空間位置パラメーター、姿勢パラメーターを一定に保持したままアーム部36の配置を変化させるような、第1乃至第7のアーム172,14,18,22,26,30,34の相対的な回動量及び回転量、並びに、第1乃至第3の伸縮部116,140,178の伸縮量を算出するようになっている。また、アーム制御部160は、算出した回動量、回転量及び伸縮量を実現するような第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180の回転方向及び回転スピードを算出するようになっている。そして、アーム制御部160は、算出された第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180の回転方向及び回転スピードに基づいて、モータ駆動部166に駆動信号を出力するようになっている。このモータ駆動部166は、駆動信号に基づいて、第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180を作動させるようになっている。
次に、上記構成の本実施形態の医療器具保持システム169の作用について説明する。本実施形態の医療器具保持システム169の作用は、第1実施形態の医療器具保持システム1の作用と基本的に同様である。図11で矢印Eによって示されるように、スイッチ部48を操作して、硬性鏡38の空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを変化させずにアーム部36の配置を変化させる際には、第1乃至第7のアーム172,14,18,22,26,30,34の相対的な回動及び回転、並びに、第1及び第2の伸縮部116,140の伸縮に加えて、第3の伸縮部178の伸縮が行われる。第3の伸縮部178の伸縮作動は、第1の伸縮部116の伸縮作動と同様である。
そこで、上記構成のものにあっては、第1実施形態の効果に加えて次の効果を奏する。アーム部36は、第1実施形態の医療器具保持装置170のアーム部36に第3の伸縮部178を付加したものである。第3の伸縮部178は、アーム部36の配置の変化において伸縮される。このため、アーム部36の配置の自由度がさらに大きくなっている。
図12乃至図15は、本発明の第3実施形態を示す。第2実施形態と同様な構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。図12に示されるように、本実施形態の医療器具保持システム199の医療器具保持装置200の保持部40には、マクロ観察を行うための撮像ユニット(観察光学系)202が一体的に設けられている。この撮像ユニット202には、硬性鏡(観察光学系)38が着脱自在に装着されている。また、スイッチ部204には、アーム部36の配置を変化させるR+スイッチ206とR−スイッチ208とが配設されている。
図13を用いて、硬性鏡38及び撮像ユニット202の詳細な構成を説明する。硬性鏡38の基端部には、接続部210が配設されている。この接続部210は、撮像ユニット202の先端部に着脱自在に装着されている。撮像ユニット202には、硬性鏡38が接続されている場合にONにされる図示しない検出スイッチが配設されている。
硬性鏡38の先端部には、対物レンズ212が配設されている。対物レンズ212の後方には、リレーレンズ群214が配設されている。撮像ユニット202には、結像レンズ216及びCCD218が設けられている。この結像レンズ216は、CCD218上に観察像を結像するようになっている。撮像ユニット202に装着されている硬性鏡38の光軸の方向と、撮像ユニット202の光軸の方向とは一致している。なお、撮像ユニット202は、図示しない画像表示装置に接続されている。
再び図12を参照し、本実施形態の医療器具保持装置200では、医療器具の位置に関するパラメーターとして、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターに加えて、硬性鏡38及び撮像ユニット202の光軸の位置を示す光軸パラメーターと、撮像ユニット202の焦点位置を示す焦点パラメーターとが用いられている。
硬性鏡38が撮像ユニット202に接続されて検出スイッチがONにされており、かつ、X+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、又は、Y−スイッチ56が操作されている場合には、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを選択するようになっている。そして、アーム制御部は、第2実施形態と同様に、空間位置パラメーター、姿勢パラメーターを一定に保持したままアーム部36の配置をX+方向、X−方向、Y+方向、又は、Y−方向に移動させるような、第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180の回転方向及び回転スピードを算出するようになっている。
硬性鏡38が撮像ユニット202に接続されて検出スイッチがONにされており、かつ、R+スイッチ206又はR−スイッチ208が操作されている場合には、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして光軸パラメーターを選択するようになっている。そして、アーム制御部は、光軸パラメーターを一定に保持したまま撮像ユニット202を移動させるような、第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180の回転方向及び回転スピードを算出するようになっている。
そして、硬性鏡38が撮像ユニット202に接続されておらず検出スイッチがOFFにされており、かつ、X+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、又は、Y−スイッチ56が操作されている場合には、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして焦点パラメーターを選択するようになっている。そして、アーム制御部は、焦点パラメーターを一定に保持したまま撮像ユニット202をX+方向、X−方向、Y+方向、又は、Y−方向に移動させるような、第1乃至第10のモータ62,70,78,86,94,102,110,120,142,180の回転方向及び回転スピードを算出するようになっている。
次に、上記構成の本実施形態の医療器具保持システム199の作用について説明する。最初に、撮像ユニット202に硬性鏡38を装着する。この結果、検出スイッチはONにされる。この状態で、第2実施形態と同様に、頭部等の術部に硬性鏡38を挿入する。硬性鏡38の対物レンズ212は、観察対象に対面する位置に配置される。観察対象からの光束は、対物レンズ212に入射され、リレーレンズ群214を介して、結像レンズ216に入射される。そして、観察対象からの光束は、結像レンズ216によってCCD218上に結像される。CCD218によって撮像された画像は、画像表示装置に表示される。
アーム部36の配置を変化させたい場合には、X+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、又は、Y−スイッチ56を操作する。この結果、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを選択する。そして、第2実施形態と同様に、アーム部36の配置は、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを一定に保持したまま、X+方向、X−方向、Y+方向、又は、Y−方向に変化される。
アーム部36が、図14で破線によって示されるように配置されたとする。R−スイッチ208をONにすると、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして光軸パラメーターを選択する。そして、アーム部36の配置が変化され、硬性鏡38及び撮像ユニット202は、矢印Fで示されるように、光軸の配置を変化させることなく硬性鏡38から撮像ユニット202に向かう方向に移動される。R−スイッチ208をOFFにすると、アーム部36の配置の変化が停止され、硬性鏡38及び撮像ユニット202の移動が停止される。
この後、硬性鏡38を撮像ユニット202から取り外す。撮像ユニット202は、術部の方向に向けられたままである。このときのアーム部36の配置は、図14で実線によって示されている。この状態で、撮像ユニット202により術部周辺のマクロ観察を行う。
再度硬性鏡38による観察を行う場合には、撮像ユニット202に硬性鏡38を装着する。そして、R+スイッチ206をONにする。この結果、アーム部36の配置が変化され、硬性鏡38及び撮像ユニット202は、光軸の配置を変化させることなく撮像ユニット202から硬性鏡38に向かう方向に移動される。そして、硬性鏡38は術部内へと挿入される。
一方、撮像ユニット202によって術部周辺のマクロ観察を行っている際、撮像ユニット202によるマクロ観察の方向を変化させたい場合がある。このような場合には、X+スイッチ50、X−スイッチ52、Y+スイッチ54、又は、Y−スイッチ56を操作する。この結果、演算部及びアーム制御部は、パラメーターとして焦点パラメーターを選択する。そして、アーム部36の配置が変化され、撮像ユニット202は、焦点位置を変化させることなくX+方向、X−方向、Y+方向、又は、Y−方向に移動される。例えば、図15で破線によって示されるようにアーム部36が配置されている場合に、Y+スイッチ54を操作すると、図15で実線によって示されるようにアーム部36が配置され、マクロ観察の方向が変化される。
そこで、上記構成のものにあっては、第1実施形態の効果に加えて次の効果を奏する。硬性鏡38は、マクロ観察が可能な撮像ユニット202に着脱自在に装着されている。ここで、撮像ユニット202に装着されている硬性鏡38の光軸の方向と、撮像ユニット202の光軸の方向とは一致している。また、スイッチ部204を操作することにより、硬性鏡38及び撮像ユニット202は、光軸の配置を変化させることなく術部に対して接近あるいは離間されるようになっている。このため、硬性鏡38による観察を行うためのアーム部36の配置と、撮像ユニット202によるマクロ観察を行うためのアーム部36の配置とをスイッチ部204によるワンタッチ操作により切り替えることが可能となっている。また、硬性鏡38による観察と、撮像ユニット202によるマクロ観察とを切り替える際に、撮像ユニット202のマクロ観察の観察方向を調節する必要がなくなっている。従って、手術時間を短縮することが可能となっている。
図16乃至図24は、本発明の第4実施形態を示す。図16は、本実施形態の医療器具保持システム223の全体の概略構成を示す図である。この医療器具保持システム223は、医療器具保持装置224を有する。この医療器具保持装置224の基端部には、手術台に取り付けられているサイドレール226に着脱自在に係着される設置台228が配設されている。この設置台228は、サイドレール226に係着された場合に、サイドレール226に対してスライド自在である。また、設置台228は、図示しない固定ねじによりサイドレール226に締め付け固定可能である。
設置台228の側方に、支持台230が突設されている。支持台230の他端部には、第1の関節部232を介して、第1のアーム234の下端部が接続されている。この第1のアーム234は、クランク状であり、第1の関節部232から水平に延びる水平部分と、水平部分の他端部から垂直上方に延びる垂直部分とから形成されている。また、第1のアーム234は、支持台230に対して、第1の関節部232を通り垂直方向に延びる第1の回転軸O1を中心として偏心的に回動可能である。
第1のアーム234の上端部には、第2の関節部236を介して第2のアーム238の中央部が接続されている。この第2のアーム238は、第1のアーム234に対して、第2の関節部236を通り第1の回転軸O1に垂直な第2の回転軸O2を中心として回動可能である。また、第2のアーム238は、ほぼ円筒状の部材である。
第2のアーム238に、第3のアーム240が挿通されている。この第3のアーム240は、第3の関節部241(図18参照)を介して第2のアーム238と接続されている。また、第3のアーム240は、第2のアーム238に対して、自身の中心軸(以下、第3の回転軸O3と称する)を中心として軸回り方向に回転自在である。
第3のアーム240は、第4乃至第6のアーム242,244,246と共に平行四辺形形状のリンク機構を形成している。即ち、第3のアーム240の一端部は、第5のアーム244の一端部に枢支されており、第3のアーム240の他端部は、第6のアーム246の一端部に枢支されている。また、第4のアーム242の一端部は、第5のアーム244の他端部に枢支されており、第4のアーム242の他端部は、第6のアーム246の他端部に枢支されている。そして、第3のアーム240と第4のアーム242とは平行に配置され、第5のアーム244と第6のアーム246とは平行に配置されている。第3乃至第6のアーム240,242,244,246は、常に平行四辺形形状を維持するようになっている。
ここで、第3のアーム240は、第4の関節部248を介して第5のアーム244に接続されている。第5のアーム244は、第3のアーム240に対して、第4の関節部248を通り第3の回転軸O3に垂直な第4の回転軸O4を中心として回動可能である。
第5のアーム244の、第3のアーム240の枢支部側の端部には、第5の関節部250を介して第7のアーム252が接続されている。この第7のアーム252の基端側は、第5のアーム244を延長するように延びている。また、第7のアーム252の基端側は、第5のアーム244に対して自身の中心軸(以下、第5の回転軸O5と称する)を中心として軸回り方向に回転可能である。また、第7のアーム252はクランク形状であり、第7のアーム252の先端側は、第5の回転軸O5に対して回動されるようになっている。
第7のアーム252の他端部には、第6の関節部254を介して第8のアーム256の一端部が接続されており、第8のアーム256の他端部には、第7の関節部258を介して第9のアーム260が接続されている。第9のアーム260には、保持部40が配設されている。これら第8のアーム256、第9のアーム260及び保持部40の構成は、第1実施形態の第6のアーム30、第7のアーム34及び保持部40の構成と同様である。また、保持部40は、第1実施形態の保持孔42、フリースイッチ44と同様な構成の保持孔42、フリースイッチ44を有する。ここで、第1乃至第9のアーム234,238,240,242,244,246,252,256,260によって、アーム部262が形成されている。
第6のアーム246から、第3のアーム240の枢支部から第4のアーム242の枢支部に向かう方向に、ねじ軸264が延出されている。このねじ軸264には、カウンターウエイト266が螺着されている。このカウンターウエイト266は、ねじ軸264の軸方向に移動可能である。また、カウンターウエイト266は、保持部40及び硬性鏡38の重量による第4の回転軸O4まわりの回転モーメントを相殺し、平衡状態を保つための平衡重りである。そして、第1乃至第9のアーム234,238,240,242,244,246,252,256,260及びカウンターウエイト266の位置及び重量は、第1乃至第7の回転軸O1,…,O7まわりの回転モーメントが相殺されるように配分されている。
一方、設置台228には、電装系が収納されている。この設置台228には、アーム部262の配置を変化させるための第1実施形態と同様な構成のスイッチ部263が接続されている。ここで、第1の回転軸O1に平行で、第1の関節部232側から第2の関節部236側へと向かう方向をY+方向とし、Y+方向の逆方向をY−方向とする。また、第2の回転軸O2に平行で、Y+方向と右手系をなす方向をX+方向とし、X+方向の逆方向をX−方向とする。Y+方向、Y−方向、X+方向、X−方向によって形成される座標系Bは、支持台230に対する第1のアーム234の回動によって、第1のアーム234と共に回動される。
図17を参照して、第1乃至第7の関節部232,236,241,248,250,254,258の構成を説明する。第1の関節部232には、第1の電磁ブレーキ268、第1のエンコーダ270、第1のモータ272、及び、第1の電磁クラッチ274が配設されている。第1の電磁ブレーキ268は、支持台230に対する第1のアーム234の回動を電気的に規制するようになっている。また、第1のエンコーダ270は、支持台230に対する第1のアーム234の回動量を検知するようになっている。そして、第1のモータ272は、支持台230に対して第1のアーム234を回動させるようになっている。さらに、第1の電磁クラッチ274を作動/停止させることにより、第1のモータ272の出力が、第1のアーム234へ伝達/遮断されるようになっている。
第2乃至第7の関節部236,241,248,250,254,258の構成は、第1の関節部232の構成と同様である。即ち、第2乃至第7の関節部236,241,248,250,254,258は、各々、第2乃至第7の電磁ブレーキ276,284,292,300,308,316、第2乃至第7のエンコーダ278,286,294,302,310,318、第2乃至第7のモータ280,288,296,304,312,320、及び、第2乃至第7の電磁クラッチ282,290,298,306,314,322を有する。
図18及び図19を用いて、第2及び第3のアーム238,240の構成を詳細に説明する。図18に示されるように、第2のアーム238には、第3の関節部241が配設されている。この第3の関節部241により、第3のアーム240は、第2のアーム238に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転自在、かつ、第2のアーム238に対して第3の回転軸O3の軸方向に摺動不能に第2のアーム238に接続されている。
第3のアーム240は、第2のアーム238と接続されている第1のサブアーム324を有する。この第1のサブアーム324の一端部は、第1の伸縮部326を介して第2のサブアーム328の一端部に接続されており、第2のサブアーム328の他端部は、第5のアーム244に接続されている。一方、第1のサブアーム324の他端部は、第2の伸縮部330を介して第3のサブアーム332の一端部に接続されており、第3のサブアーム332の他端部は、第6のアーム246に接続されている。
図19に示されるように、第1の伸縮部326は、第8のモータ334を有する。この第8のモータ334は、第1のサブアーム324の内部に固定されている。また、第8のモータ334には、第8のエンコーダ335が配設されている。第8のモータ334の出力軸336には、平歯車338が連結されている。この平歯車338は、伸縮駆動シャフト340の中間部に配設されているギヤ部342と歯合されている。この伸縮駆動シャフト340は、第3のアーム240の長手方向に延びている。伸縮駆動シャフト340の中間部は、第1のサブアーム324の内部で、第1のサブアーム324に対して自身の中心軸を中心として軸回り方向に回転自在に支持されている。
一方、伸縮駆動シャフト340の両端側には、各々、伸縮駆動シャフト340の長手方向に第1及び第2の送り出し歯車344,346が形成されている。これら第1及び第2の送り出し歯車344,346は、各々、第2及び第3のサブアーム328,332の内部で、第2及び第3のサブアーム328,332の長手方向に延設されている第1及び第2の受け歯車部348,350に歯合されている。
第1及び第2の送り出し歯車344,346、並びに、第1及び第2の受け歯車部348,350は、第4乃至第6のアーム242,244,246(図16参照)による第3のアーム240の両端部の規制により、伸縮駆動シャフト340が第1のサブアーム324に対して一方に回転された場合に、第1及び第2の伸縮部326、330が同じ距離だけ伸ばされ、他方に回転された場合に、第1及び第2の伸縮部326、330が同じ距離だけ縮められるように形成されている。
図20に示されるように、第4のアーム242は、第1実施形態の第3のアーム240と基本的に同様な構成となっている。即ち、第4のアーム242は、第4及び第5のサブアーム352,354、並びに、第3の伸縮部356を有する。第3の伸縮部356は、第9のモータ358、第9のエンコーダ360、出力軸362、平歯車364、伸縮駆動シャフト366、ギヤ部368、送り出し歯車370、受け歯車部372を有する。但し、第3,第5及び第6のアーム240,244,246(図16参照)によって第4のアーム242の両端部が規制されているため、第3のサブアーム352と第4のサブアーム354との間に回転規制部134は配設されていない。
図21に示されるように、第7のアーム252は、第1実施形態の第5のアーム244と同様な構成となっている。即ち、第7のアーム252は、第6及び第7のサブアーム374,376、並びに、第4の伸縮部378を有する。第6のサブアーム374は、クランク形状となっている。第4の伸縮部378は、第10のモータ380、第10のエンコーダ382、出力軸384、平歯車386、伸縮駆動シャフト388、ギヤ部390、送り出し歯車392、受け歯車部394、回転規制部396を有する。
図22を用いて、第6のアーム246に配設されているカウンターバランス部398の構成を説明する。このカウンターバランス部398は、第6のアーム246の内部に配設されている第11のモータ400を有する。この第11のモータ400には、第11のモータ400の回転量を検知する第11のエンコーダ402が配設されている。第11のモータ400の図示しない出力軸には、平歯車404が連結されている。この平歯車404は、上記ねじ軸264の一端側に形成されているギヤ406に歯合されている。ねじ軸264は、第6のアーム246内で第6のアーム246の長手方向に延びている。このねじ軸264の一端側は、第6のアーム246内で第6のアーム246によってスライド自在に支持されている。一方、ねじ軸264の他端側は、第6のアーム246から突出している。このねじ軸264の他端側には、ねじ部408が形成されている。このねじ部408に、カウンターウエイト266が螺合されている。
図23は,本実施形態の医療器具保持装置224の制御系の全体の概略構成を示す。医療器具保持装置224は、演算部410、アーム制御部412、モータ駆動部414、電磁ブレーキ駆動部416、及び、電磁クラッチ駆動部418を有する。これらは、第1実施形態の演算部164、アーム制御部160、モータ駆動部166、電磁ブレーキ駆動部162、及び、電磁クラッチ駆動部168(図5参照)の機能に加えて以下の機能を有する。
アーム制御部412は、第1実施形態と同様に、空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを一定に保持するようなアーム部262の配置の変化を算出するようになっている。この際、アーム制御部412は、第3乃至第6のアーム240,242,244,246(図16参照)が平行四辺形形状を保持するように、第1乃至第3の伸縮部326,330、356(図16参照)の伸縮量を算出する。即ち、第1の伸縮部326の伸縮量と第2の伸縮部330の伸縮量の合計とから、第3の伸縮部356の伸縮量が算出される。
一方、第11のエンコーダ402は、検知した第11のモータ400の回転量を演算部410に出力するようになっている。また、演算部410は、入力された回転量に基づいて、カウンターウエイト266の第6のアーム246に対する相対的な位置関係を算出するようになっている。そして、演算部410は、算出された位置関係をアーム制御部412に出力するようになっている。
アーム制御部412は、アーム部262の配置が変化される際には、医療器具保持装置224の平衡状態を保つような第6のアーム246に対するカウンターウエイト266の相対的な配置を算出するようになっている。さらに、アーム制御部412は、算出された相対的な位置関係を実現するような第11のモータ400の回転量及び回転スピードを算出し、モータ駆動部414に駆動信号を出力するようになっている。モータ駆動部414は、入力された駆動信号に基づいて第11のモータ400を駆動するようになっている。即ち、カウンターバランス部398(図22参照)とアーム制御部412とによって、医療器具保持装置224の全体のバランスを保つためのカウンターバランス手段が形成されている。
次に、上記構成の本実施形態の医療器具保持システム223の作用について説明する。最初に、手術台のサイドレール226に医療器具保持装置224を装着する。即ち、設置台228をサイドレール226に係着し、手術操作に適切な位置に配置する。そして、図示しない固定ネジを締め込んで、設置台228をサイドレール226に対して固定する。
次に、保持孔42に硬性鏡38を挿通して、保持部40によって硬性鏡38を保持する。そして、保持部40を操作者の手によって保持し、フリースイッチをONにする。この結果、第1乃至第7の電磁ブレーキ268,276,284,292,300,308,316のブレーキ作用が解除される。
第1の電磁ブレーキ268のブレーキ作用が解除されると、第1のアーム234は、支持台230に対して第1の回転軸O1を中心として回動可能となる。また、第2の電磁ブレーキ276のブレーキ作用が解除されると、第2のアーム238は、第1のアーム234に対して第2の回転軸O2を中心として回動可能となる。第4の電磁ブレーキ292のブレーキ作用が解除されると、第5のアーム244は、第3のアーム240に対して第4の回転軸O4を中心として回動可能となる。即ち、第3乃至第6のアーム240,242,244,246によって形成される平行四辺形形状が変形可能となる。これら第1、第2の回転軸O1,O2に関する回動と平行四辺形形状の変形との組合せにより、硬性鏡38の三次元的な移動が可能となる。
第1実施形態と同様に、第5乃至第7の電磁ブレーキ300,308,316のブレーキ作用が解除されると、第7乃至第9のアーム252,256,260の相対的な回動又は回転の組合せによって、硬性鏡38の三自由度の傾斜が可能となる。さらに、第3の電磁ブレーキ284のブレーキ作用が解除されると、第3のアーム240は、第2のアーム238に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転可能となる。
この状態で、硬性鏡38を術部に対して所望の位置に配置する。この際、第1乃至第9のアーム234,238,240,242,244,246,252,256,260、保持部40、硬性鏡38の重量による第1乃至第7の回転軸O1,…,O7回りの回転モーメントは、カウンターウエイト266によって相殺されて、医療器具保持装置224の平衡状態が保たれる。
硬性鏡38を配置した後、フリースイッチ44をOFFにする。この結果、第1乃至第7の電磁ブレーキ268,276,284,292,300,308,316のブレーキ作用が作動される。この結果、硬性鏡38がその位置で固定される。この状態で、硬性鏡38によって術部の観察を行う。術部の観察中、必要に応じて以下に述べるようにアーム部262の配置を変化させる。
なお、第1、第2、及び、第4乃至第7の回転軸O1,O2,O4,…,O7に関する、支持台230並びに第1乃至第9のアーム234,238,240,242,244,246,252,256,260の相対的な回転又は回動の組合せにより、硬性鏡38の三次元的な移動、三自由度の傾斜が可能となる。さらに、第3のアーム240は、第2のアーム238に対して第3の回転軸O3を中心として軸回り方向に回転可能となる。このため、硬性鏡38の空間位置パラメーター及び姿勢パラメーターを変化させずに、アーム部262の配置を変化させることが可能である。
以下、アーム部262の配置をY+方向へと変化させる場合について説明する。図24で破線によって示されるように、初期状態では、第2乃至第9のアーム238,240,242,244,246,252,256,260は、全体としてほぼ直線状に配置されている。アーム部262の配置をY+方向へと変化させる場合には、Y+スイッチ54を操作する。この際のアーム部262の作用は、第1実施形態のアーム部262の作用と基本的には同様である。以下では、第1乃至第3の伸縮部326,330,356の伸縮作動、及び、カウンターバランス部398の作動について説明する。
第1及び第2の伸縮部326,330は、以下のように伸縮作動される。第3のアーム240において、第8のモータ334が回転されると、平歯車338が回転され、伸縮駆動シャフト340のギヤ部342が回転される。この結果、伸縮駆動シャフト340は、自身の軸周り方向に回転され、第1及び第2の送り出し歯車344,346が回転される。第4乃至第6のアーム242,244,246によって第3のアーム240の両端部は規制され、第2及び第3のサブアーム324,328,332は、第1のサブアーム324に対して同じ距離だけ接近あるいは離間される。即ち、第1及び第2の伸縮部326,330は、同じ量だけ伸縮される。
第3の伸縮部356は、以下のように伸縮作動される。第4のアーム242において、第9のモータ358が回転されると、平歯車364が回転され、伸縮駆動シャフト366のギヤ部368が回転される。この結果、伸縮駆動シャフト366は、自身の軸周り方向に回転され、送り出し歯車370が回転される。第3,第5及び第6のアーム240,244,246によって第4のアーム242の両端部は規制され、第5のサブアーム354は、第4のサブアーム352に対して接近あるいは離間され、第3の伸縮部356が伸縮される。ここで、第3の伸縮部356の伸縮量は、第1の伸縮部326の伸縮量と第2の伸縮部330の伸縮量との合計に等しい。第4の伸縮部378の伸縮作動は、第1実施形態の第5のアーム26の第2の伸縮部140の伸縮作動と同様である。
カウンターバランス部398は、以下のように作動する。アーム部262の配置が変化される際には、アーム制御部412によって、医療器具保持装置224の平衡状態を保つような、第6のアーム246に対するカウンターウエイト266の相対的な配置が算出される。さらに、アーム制御部412によって、算出された相対的な位置関係を実現するような第11のモータ400の回転量及び回転スピードが算出される。アーム制御部412は、算出された回転量及び回転スピードに基づいて、駆動信号をモータ駆動部414に出力する。
第11のモータ400は、モータ駆動部414によって、算出された回転量及び回転スピードで回転される。この結果、第11のモータ400に連結されている平歯車404が回転され、ギヤ406がねじ軸264の長手方向に摺動される。そして、ねじ軸264は、第6のアーム246に対して第6のアーム246の長手方向に移動される。この結果、カウンターウエイト266は、第6のアーム246に対して第6のアーム246の長手方向に移動され、医療器具保持装置224の平衡状態がアーム部262の配置の変化にかかわらず維持される。
このようにして、図24で実線によって示されるように、アーム部262の配置はY+方向へと変化される。
そこで、上記構成のものにあっては第1実施形態の効果に加えて次の効果を奏する。第6のアーム246の一端部から、ねじ軸264が延びており、このねじ軸264にカウンターウエイト266が螺合されている。このねじ軸264は、第6のアーム246の長手方向に摺動自在となっている。アーム部262の配置が変化される際には、アーム制御部412は、医療器具保持装置224の平衡状態を保つような第6のアーム246に対するカウンターウエイト266の相対的な配置を算出し、モータ駆動部414に駆動信号を出力するようになっている。この駆動信号に従い、第11のモータ400が駆動され、ねじ軸264即ちカウンターウエイト266を移動させている。このため、カウンターバランス式のアーム部262において、アーム部262の配置を変化した場合であっても、医療器具保持装置224は常に平衡状態に保持されるようになっている。
以上の実施形態では、医療器具として硬性鏡38を使用している。しかしながら、本発明は、エネルギー処理具、手術用顕微鏡等のその他の医療機器を保持するための医療器具保持装置に適用してもよい。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1−1) 前記パラメーターは、前記医療器具の空間位置を示す空間位置パラメーターを含むことを特徴とする請求項1の医療器具保持装置。
(付記項1−2) 前記パラメーターは、前記医療器具の姿勢を示す姿勢パラメーターを含むことを特徴とする請求項1の医療器具保持装置。
(付記項1−3) 前記接続部は、前記アームを相対的に回転若しくは回動可能に接続する関節部、又は、前記アームを前記アーム間の距離を伸縮可能に接続する伸縮部であることを特徴とする請求項2の医療器具保持装置。
(付記項1−4) 前記アーム部は、前記駆動制御手段による前記アーム部の配置の変化に対して、前記医療器具保持装置の全体のバランスを保つためのカウンターバランス手段を有することを特徴とする請求項1の医療器具保持装置。
(付記項1−5) 前記医療器具は、術部を観察するための観察光学系を有し、前記パラメーターは、前記観察光学系の光学的な位置に関する光学パラメーターを含むことを特徴とする請求項3の医療器具保持システム。
(付記項1−6) 前記光学パラメーターは、前記観察光学系の光軸の位置を示す光軸パラメーターを含むことを特徴とする付記項1−5の医療器具保持システム。
(付記項1−7) 前記光学パラメーターは、前記観察光学系の焦点の位置を示す焦点パラメーターを含むことを特徴とする付記項1−5の医療器具保持システム。
(付記項2−1)
医療器具を保持する為の保持部と、
前記医療器具を所定の位置に固定配置するための少なくとも1つが伸縮可能な複数のアーム部と、
前記医療器具を前記所定の位置に固定配置するための複数の関節と、
前記医療器具の位置及び前記アーム部の姿勢を検出する位置検出手段と、
前記医療器具保持位置において保持する医療器具位置パラメーター保持手段と、
を有する医療器具保持装置において、
前記位置検出手段によって検出された前記医療器具の位置と前記アーム部の姿勢と、
前記医療器具保持位置において保持する医療器具位置パラメーターから、
前記複数の関節の各関節の回転角度と、複数のアーム部のうち伸縮可能なアームの伸縮量とを演算する演算部と、
前記演算結果に基づき各関節及び伸縮アームを駆動制御する制御部と、
を有することを特徴とする医療器具保持装置。
(付記項2−2)
前記保持手段によって保持される医療器具位置パラメーターは、医療器具の姿勢である事を特徴とする付記項2−1の医療器具保持装置。
(付記項2−3)
前記保持手段によって保持される医療器具位置パラメーターは、医療器具の位置である事を特徴とする付記項2−1の医療器具保持装置。
(付記項2−4)
医療器具を保持するための保持部と、
前記医療器具を所望の空間に固定配置するための複数の関節及び複数のアーム部を有する医療器具保持装置と、
前記医療器具の相対位置及び前記アーム部の姿勢を検出する位置検出手段において、
前記医療器具保持装置は少なくとも1つの伸縮可能な伸縮アーム部と、
前記位置検出手段に基づき、前記関節の回転量及び伸縮アーム部の伸縮量を演算する演算部と、
前記演算結果に基づき各関節及び伸縮アームを駆動制御する制御部と
を有することを特徴とする医療器具保持装置。
(付記項2−5)
前記演算部は医療器具の位置及び姿勢を不変とした前記関節の回転量及び伸縮アームの伸縮量を演算することを特徴とする付記項2−4記載の医療器具保持装置。
(付記項2−6)
前記医療器具保持装置はカウンターバランス式であることを特徴とする付記項2−4又は2−5記載の医療器具保持装置。
(付記項2−7)
前記カウンターバランス式の医療器具保持装置はバランスアーム部の伸縮と連動して、バランスを連動制御することを特徴とする付記項2−6記載の医療器具保持装置。
(付記項2−8)
前記医療器具は内視鏡であることを特徴とする付記項2−4〜2−7記載の医療器具保持装置。
(付記項2−9)
前記医療器具保持装置はその保持部に少なくとも前記内視鏡の観察光学系と接続される結像レンズ及び撮像素子を備え、内視鏡と着脱可能に構成されていることを特徴とする付記項2−8記載の医療器具保持装置。
(付記項2−10)
前記演算部は内視鏡の姿勢を不変とし、スコープ方向の移動制御を行うことを特徴とする付記項2−8、2−9記載の医療器具保持装置。
(付記項2−11)
前記演算部は事前に記録された医療器具の先端の位置に基づき、前記関節の回転量及び伸縮アームの伸縮量を演算することを特徴とする付記10記載の医療器具保持装置。
(付記項2−12)
前記医療器具保持装置は前記複数の関節及び複数のアームを制御するための入力手段を備えることを特徴とする付記項2−4〜2−11記載の医療器具保持装置。
(付記項2−13)
前記演算部は記録手段を備えることを特徴とする付記項2−4〜2−12記載の医療器具保持装置。
手術時間を短縮して術者の疲労及び患者の負担を軽減することが可能な、医療器具を術部に対して所望の位置に移動及び固定する医療器具保持装置及び医療器具保持システムを提供する。
本発明の第1実施形態の医療器具保持システムの全体の概略構成を示す図。 本発明の第1実施形態の医療器具保持装置の第1乃至第7の関節部及び第1及び第2の伸縮部を説明するための説明図。 本発明の第1実施形態の医療器具保持装置の第3のアームを示す図。 本発明の第1実施形態の医療器具保持装置の第5のアームを示す図。 本発明の第1実施形態の医療器具保持装置の制御系の概略構成を示す図。 本発明の第1実施形態の医療器具保持装置のアーム部の配置の変化を示す図。 図6と同様な図。 本発明の第2実施形態の医療器具保持システムの全体の概略構成を示す図。 本発明の第2実施形態の医療器具保持装置の第1のアームを示す図。 本発明の第2実施形態の医療器具保持装置の制御系の概略構成を示す図。 本発明の第2実施形態の医療器具保持装置のアーム部の配置の変化を示す図。 本発明の第3実施形態の医療器具保持システムの全体の概略構成を示す図。 本発明の第3実施形態の医療器具保持システムの硬性鏡及び撮像ユニットを示す図。 本発明の第3実施形態の医療器具保持装置のアーム部の配置の変化を示す図。 図14と同様な図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持システムの全体の概略構成を示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の第1乃至第7の関節部及び第1乃至第4の伸縮部を説明するための説明図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の複数のアームを示す正面図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の第3のアームを示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の第4乃至第6のアームを示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の第5乃至第7のアームを示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の第6のアーム及びカウンターバランス部を示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置の制御系の概略構成を示す図。 本発明の第4実施形態の医療器具保持装置のアーム部の配置の変化を示す図。
符号の説明
2…医療器具保持装置、36…アーム部、38…医療器具、40…保持部、60,68,76,84,92,100,108,122,144,164…検知手段、62,70,78,86,94,102,110,120,142,160,166…駆動制御手段。

Claims (8)

  1. 光軸を備える観察光学系を有する医療器具を保持する保持部と、
    前記保持部を所望の位置に移動及び固定するアーム部と、
    前記医療器具の光軸の姿勢を示す光軸パラメーターを検知する検知手段と、
    前記アーム部を駆動して、前記光軸パラメーターを一定に保持しつつ前記医療器具を光軸方向に移動させる駆動制御手段と、
    を具備することを特徴とする医療器具保持装置。
  2. 前記医療器具は、内視鏡であり、
    前記保持部は、撮像ユニットを有し、
    前記撮像ユニットは、前記内視鏡が着脱され、前記内視鏡が装着されている場合に前記内視鏡の光軸と略一致する光軸を備え、前記内視鏡が装着されている場合には前記内視鏡によって得られた観察画像を撮像して術部内の観察を行うと共に、前記内視鏡が取り外されている場合には術部周辺のマクロ観察を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具保持装置。
  3. 前記検知手段は、前記撮像ユニットの焦点位置を示す焦点パラメーターを検知し、
    前記駆動制御手段は、前記アーム部を駆動して、前記焦点パラメーターを一定に保持しつつ前記撮像ユニットを移動させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医療器具保持装置。
  4. 前記アーム部の配置は、変化可能であり、
    前記検知手段は、前記医療器具の位置及び姿勢を示す位置及び姿勢パラメーターを検知し、
    前記駆動制御手段は、前記アーム部を駆動して、前記位置及び姿勢パラメーターを一定に保持しつつ前記アーム部の配置を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具保持装置。
  5. 前記アーム部は、複数のアームであって、前記複数のアームの内の先端のアームに前記保持部が設けられている、複数のアームと、両前記アームを相対的に回動又は回転可能に互いに接続している関節部と、少なくとも1つの前記アームに設けられ当該アームを伸縮可能な伸縮部と、を有し、
    前記医療器具保持装置は、前記アーム部を解除状態と固定状態との間で切替操作するための切替操作部と、前記アーム部を駆動操作するための駆動操作部と、を更に具備し、
    前記駆動制御手段は、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームを相対的に回動又は回転可能とする解除状態と両前記アームを相対的に回動又は回転不能とする固定状態との間で切替可能な関節制動部と、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームを相対的に回動又は回転作動可能な関節駆動部と、前記伸縮部に設けられ当該伸縮部が設けられている前記アームを伸縮作動可能な伸縮駆動部と、前記切替操作部への操作に従って、前記関節制動部を解除状態と固定状態との間で切り替えて前記アーム部を解除状態と固定状態との間で切り替え、前記駆動操作部への操作に従って、前記関節駆動部を駆動して両前記アームを相対的に回動又は回転作動させると共に前記伸縮駆動部を駆動して前記アームを伸縮作動させて、前記パラメーターを一定に保持しつつ前記アーム部を駆動する、制御部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医療器具保持装置。
  6. 前記検知手段は、前記関節部に設けられ当該関節部を介して互いに接続されている両前記アームの相対的な回動又は回転量を検知する回動又は回転量検知部と、前記伸縮部に設けられ当該伸縮部が設けられている前記アームの伸縮量を検知する伸縮量検知部と、前記回動又は回転量検知部によって検知された前記回動又は回転量並びに前記伸縮量検知部によって検知された前記伸縮量に基づいて前記パラメーターを算出する演算部と、を有し、
    前記制御部は、前記駆動操作部への操作に基づき前記パラメーターを一定に保持したまま前記アーム部を駆動させるような前記回動又は回転量並びに前記伸縮量を算出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医療器具保持装置。
  7. 前記医療器具保持装置はカウンターバランス部をさらに具備し、
    前記カウンターバランス部は、前記アーム部に対して移動可能に前記アーム部に接続されているカウンターウエイトと、前記アーム部に対して前記カウンターウエイトを移動させるウエイト駆動部と、を有し、
    前記制御部は、前記伸縮部が伸縮作動された場合には、前記ウエイト駆動部を駆動させて前記アーム部に対して前記カウンターウエイトを移動させて、前記医療器具保持装置のバランスを保持する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の医療器具保持装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の医療器具保持装置と、
    前記医療器具と、
    を具備することを特徴とする医療器具保持システム。
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