JP4467328B2 - 引戸装置の下隅角部のシール装置 - Google Patents

引戸装置の下隅角部のシール装置 Download PDF

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Description

この発明は、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠に引戸障子を建て込んで成る引戸装置のシール装置に関する。具体的には、閉鎖状態で、これら窓枠と引戸障子と下隅角部同士の間の気密性及び水密性を確保する引戸装置の下隅角部のシール装置を実現するものである。
高齢者や身体障害者の移動の容易性を確保する為に、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠の構造が、例えば特許文献1〜4に記載される等により、従来から各種知られている。これら各特許文献に記載された構造は、何れも、引戸障子の下框に設置した戸車の外周面が単なる円筒面で、上記下枠の上面でこの戸車の外周面が転がり接触する部分が平坦面となっている。
この様な従来構造の場合、戸車として、従来一般的に使用されていたものとは異なる、特殊なものを使用する為、今後広く普及しない限り、コストが嵩む可能性がある。特に現状では、故障した戸車を修理・交換する際に、戸車の取り寄せに要する手間やコストが、一般的な、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものに比べて嵩む可能性がある。又、戸車と下枠との係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れない為、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造が必要になる。
この様な事情を考慮した場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させる構造を採用する事が有利である。この場合、下枠の上面に凹部を、引戸障子の移動方向に亙って設け、上記下部案内レールを、この凹部の底面から上方に突出する状態で設ける。従って上記下枠の上面には、この凹部の開口部が存在し、この開口部の中央部に上記下部案内レールの上端縁が存在する状態となる。
上記凹部及び下部案内レールは、上記下枠の全長に亙って設けるのに対し、上記引戸障子の長さ(幅)はこの下枠の全長よりも短い。この為、上記凹部の開口部及び下部案内レールの上端縁の長さ方向の一部は、上記引戸障子により覆われる事なく露出する。この為、当該部分の体裁が悪くなるだけでなく、異物が上記凹部内に落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。即ち、上記凹部の開口部のほぼ中間部に上記下部案内レールの上端縁が存在する為、この開口部は幅方向に2分割されて狭くなる。この結果、上記凹部内にピン等の異物が落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。
特許文献5には、昇降式のシャッタの両側縁部を案内する為の昇降案内溝の一部でシャッタパネルを巻き上げた場合にこのシャッタパネルの下方に露出する部分を、帯状封止材により覆う構造が記載されている。但し、この様な特許文献5に記載された構造は、鉛直方向に存在する溝の開口部を覆う事のみを意図していて、引戸装置の下枠の上面に存在する溝部の上端開口を覆う事を意図しているものではない。又、帯状封止材を巻き取り機構により巻き取る等、構造が複雑で、設置スペースが限られた引戸装置に適用する事は難しい。
これらの事を考慮した場合、バリアフリーサッシ型の引戸装置で下枠上面に存在する凹部の上端開口のうち、引戸障子により覆われない部分をカバー帯により覆う実用的な構造の実現が望まれる。この為に、このカバー帯を、窓枠の縦辺を構成する竪枠内の収納空間から出し入れする構造が考えられる。又、この様な構造を実現した上で、窓枠の四辺と引戸障子の四辺との間の気密性及び水密性を確保する事が必要になる。これら各四辺のうち、上辺及び左右両縦辺は、一般的な引戸障子と同様のシール構造を採用できる。又、下辺に関しても、両端部を除く中間部は、特殊な構造を採用しなくても、十分なシール性を確保できる。これに対して、下隅角部に関しては、上記カバー帯を下枠と竪枠との間で移動させる構造が存在する為、当該部分の気密性及び水密性を確保する為には、従来存在しなかった様な、新規なシール構造が必要になる。
実公昭55−19814号公報 特開2000−96934号公報 特許第3233920号公報 特許第3233921号公報 特開平5−340173号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させた構造で、下枠上面の体裁を良好にし、且つ、凹部内への異物の落下を防止できる構造を実現すべく発明したものである。
同時に本発明は、カバー帯を下枠と竪枠との間で移動させる構造が存在しても、引戸障子と窓枠との下隅角部同士の間の気密性及び水密性を確保できる構造を実現するものである。
本発明の引戸装置の下隅角部のシール装置を組み込む引戸装置は、引戸障子と窓枠とを備える。
このうちの引戸障子は、その両端部を1対の竪框の下端部の互いに対向する側面に突き合わせた状態で下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持している。
又、上記窓枠の下辺を構成する下枠は、上記各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝と係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールを、その上面に形成している。又、この下部案内レールは、上記下枠の上面に上記引戸障子の移動方向に亙って存在する凹部の底面から上方に突出した状態で設けられ、その上端縁がこの下枠の上面のうちでこの凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものである。
そして、上記引戸障子の縦辺を構成する上記両竪框のうちの少なくとも一方の竪框の下端部と上記窓枠の端部との間に設けたカバー帯を、上記引戸障子の移動に伴って移動させる事により、上記凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を覆う様に構成している。
この為に、上記カバー帯を、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製としている。そして、このカバー帯の一端を上記竪框の下端部に結合すると共に、このカバー帯の中間部を、互いに直角に結合された下枠と竪枠との連続部で、移動方向を水平方向から垂直方向に90度変更している。又、垂直方向に移動する上記カバー帯の一部は、上記竪枠内に存在する。更に、上記凹部を仕切る1対の内側面の上端部開口寄り部分に、それぞれが上記カバー帯の両側端縁を係合させてこのカバー帯を案内するガイド溝を設けている。
又、上記引戸障子と上記窓枠との間のシールのうち、上記下框の屋内側面と上記下枠との間のシールを、この下枠にその基部を支持されてそのシールリップの先端部を上記下框の下端部で上記凹部内に入り込んだ垂下壁部の屋内側面に当接する横方向シール材により図っている。
又、上記竪枠と上記一方の竪框の屋内側面との間のシールを、この竪枠にその基部を支持されてそのシールリップの先端部を上記竪框の屋内側面に当接する縦方向シール材により図っている。
更に、上記縦方向シール材の下端部と上記横方向シール材の一端部との間のシールを、枠下部側気密片と、補助垂下壁部と、上記横方向シール材の端部で上記下框から外れて上記竪框の下端部屋内側面に対向する部分に存在し、その先端部を上記補助垂下壁部の屋内側面に当接させたシールリップとで図っている。
このうちの枠下部側気密片は、その屋外側面に、上記カバー帯の中間部で移動方向を90度変える部分を案内する為の湾曲ガイド溝を形成している。そして、その上面に上記縦方向シール材の下端面を突き当てると共に、その片面に上記横方向シール材の端面を突き当てた状態で、上記窓枠の下隅角部に固定されている。
又、上記補助垂下壁部は、上記一方の竪框の下端部に固定された框側気密片の下面から垂下されて、その一部屋内側面を、上記枠下部側気密片の一部屋外側面に微小隙間を介して対向させる。
そして、上記横方向シール材の端部のシールリップの先端部を、上記補助垂下壁部の屋内側面に当接させている。
尚、上記各部材の位置関係は、総て、シール装置が機能すべき、前記引戸障子を閉鎖位置に移動させた状態での位置関係を言う。
上述の様に構成する本発明の下隅角部のシール装置を組み付ける引戸装置の場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用する為、引戸障子の下框に設ける戸車として、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものを使用できる。この為、戸車自体のコストを低く抑えられる他、戸車と下部案内レールとの係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れる。従って、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造を設ける必要がなく、この面からもコスト低減を図れる。
又、上記下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させているので、下枠の上面を実質的に平坦にして、この人や物の移動を容易に行なえる様にできる。
又、上記下部案内レールの上端縁を上方に突出させない様にする為に上記下枠の上面に設けた凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を、カバー帯により覆う為、上記下枠上面の体裁を良好にし、且つ、凹部内への異物の落下を防止できる。
又、ガイド溝を設けているので、上記カバー帯の浮き上り防止を図れる。
更に、上述の様な引戸装置に組み込む、本発明の引戸装置の下隅角部のシール装置の場合、カバー帯を下枠と竪枠との間で移動させる構造が存在しても、縦方向シール材の下端部と上記横方向シール材の一端部との間のシールを、枠下部側気密片と、補助垂下壁部と、上記横方向シール材の端部で上記竪框の下端部外側面に対向する部分のシールリップの先端部とで図れる。この為、上記引戸障子と窓枠との下隅角部同士の間の気密性及び水密性を確保できる。
図1〜34は、本発明の実施例を示している。本実施例は、本発明を、掃き出し窓として一般的な、引違戸に適用した場合に就いて示している。この為に本実施例の場合には、窓枠1の内側に、それぞれが特許請求の範囲に記載した引戸障子である1対のガラス障子2a、2bを、引き違い式に建て込んでいる。このうちの窓枠1は、上辺を構成する上枠3と、下辺を構成する下枠4と、左右の縦辺を構成する竪枠5a、5bとにより、矩形に構成している。これら各枠3、4、5a、5bは、それぞれアルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。又、上記各ガラス障子2a、2bは、それぞれの上辺を構成する上框6a、6bと、同じく下辺を構成する下框7a、7bと、左右の縦辺を構成する竪框である、召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bとにより、ガラスパネル10a、10bの四辺を囲んで成る。これら各框6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9bも、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。このうちの召し合わせ框8a、8bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の中央に位置して、屋内外方向に亙り互いに対向する。これに対して上記各突き合わせ框9a、9bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の端部に位置して、上記各竪枠5a、5bに突き合わされる。又、上記各召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bは、それぞれ上記両ガラス障子2a、2bの全高に亙って設けている。これに対して、上記上框6a、6b及び下框7a、7bの長さは、上記両ガラス障子2a、2bの全幅よりも少し短くして、それぞれの両端面を、上記各召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bの上端部又は下端部の内側面に突き合わせている。
上記各ガラス障子2a、2bは上記窓枠1の内側に、一般的に知られている引違戸と同様の構造により、水平移動自在に建て込まれている。この為に、上記上枠3の下面に1対の上部案内レール11a、11bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。そして、上記各召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bの上端部に支持したガイドブロック12a、12bに形成したガイド溝13a、13bに上記各上部案内レール11a、11bを係合させている。この構成により、上記各ガラス障子2a、2bの上端部を上記上枠3に沿う水平移動自在に支持している。上記各上框6a、6bと上記各上部案内レール11a、11bの両側面との間には、それぞれシール材14、14を設けて、上記各上框6a、6bと上記各上部案内レール11a、11bとの間のシール性確保を図っている。又、上記各ガラス障子2a、2bを閉鎖位置に移動させた状態で、上記各突き合わせ框9a、9b或は上記各召し合わせ框8a、8bの上端面と対向する、上記上枠3の両端部及び中央部の下面に、当該部分の隙間を塞ぐ為の塞ぎブラケット(図示せず)を設けている。尚、本発明を実施する場合、引戸装置の上辺部分の構造に関しては、従来から広く知られている一般的な引戸装置と同様に構成できる。従って、上記各ガラス障子2a、2bの上辺部分と上記上枠3との間のシール構造に就いても、上記一般的な引戸装置と同様に構成できる為、詳しい図示並びに説明は省略する。
これに対して、前記下枠4に1対の下部案内レール15a、15bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。但し、本実施例の場合、一般的な引違戸を構成する下枠とは異なり、上記各下部案内レール15a、15bを、上記下枠4の上面にこの下枠4の全長に亙って設けた1対の凹部16a、16bの底面から、上方に突出した状態で設けている。又、上記各下部案内レール15a、15bの高さ寸法は上記各凹部16a、16bの深さ寸法よりも小さくして、これら各下部案内レール15a、15bの上端縁が、上記下枠4の上面のうちで上記各凹部16a、16bの両側に存在する部分よりも下方に位置する様にしている。この構成により、上記各下部案内レール15a、15bの存在に拘らず、上記下枠4の上面を幅の狭い上記各凹部16a、16bの上端開口部を除き、実質的に平坦にして、高齢者や障害者、更には車椅子等の移動を容易に行なえる様にしている。
この様な構成を有する上記下枠4に沿う移動を可能にする為に、上記各ガラス障子2a、2bの下辺を構成する前記下框7a、7bの両端部近傍部分に戸車17a、17bを、屋内外方向に設けられた横軸を中心とする回転自在に支持している。これら各戸車17a、17bは、従来から一般的な引違戸に使用されていた戸車と同様のもので、外周面中央部に凹溝18a、18bを、全周に亙り形成している。この様な凹溝18a、18bを設けた上記各戸車17a、17bをそれぞれ1対ずつ支持した上記各下框7a、7bは、上記下部案内レール15a、15bと上記各凹溝18a、18bとを係合させる事で、上記下枠4の上方位置に、この下枠4に沿った水平移動を自在に支持している。
以上の構成により、上記各ガラス障子2a、2bを上記窓枠1の内側に、水平移動自在に建て込んでいる。
又、図示の例では、上記下枠4の屋外側端部(図5、6の左端部)上面に形成した屋外端突条19と、上記1対の凹部16a、16b同士を仕切る中央突条20との屋内側面(図5、6の右側面)に、それぞれブラケット21a、21bを係止している。上記各下部案内レール15a、15bのうち、屋外側の下部案内レール15aの上半部は、屋外側のブラケット21aと上記中央突条20との間に存在する。そして、上記屋外側の戸車17aの一部は、これらブラケット21aと中央突条20との上半部同士の間に入り込んでいる。これに対して、屋内側の下部案内レール15bの上半部は、屋内側のブラケット21bと、上記下枠4の屋内側端部(図5、6の右端部)上面に形成した屋内端突条22との間に存在する。そして、上記屋内側の戸車17bの一部は、これら屋内側のブラケット21bと屋内端突条22との上半部同士の間に入り込んでいる。
又、前記各下框7a、7bの屋内側壁23a、23bの下端部を下方に延長する事で、それぞれ垂下壁部24a、24bを形成している。そして、前記屋外側のガラス障子2aに関する垂下壁部24aの上下方向中間部乃至下端部を、上記屋外側の下部案内レール15aの上半部屋内側面と、上記中央突条20の上半部屋外側面との間に進入させている。これに対して、前記屋内側のガラス障子2bに関する垂下壁部24bの上下方向中間部乃至下端部を、上記屋内側の下部案内レール15bの上半部屋内側面と、上記屋内端突条22の上半部屋外側面との間に進入させている。
上述の様に、前記各戸車17a、17bの下端部と上記各垂下壁部24a、24bの上下方向中間部乃至下端部とを進入させた、上記各凹部16a、16bの上端開口部で上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われない部分は、次述するカバー帯25a〜25dにより覆う様にしている。上記各凹部16a、16bの内側面上端部には、これら各カバー帯25a〜25dの両側端縁を案内する為のガイド溝26a、26bを、互いに対向する状態で設けている。
上記各ガイド溝26a、26bは、それぞれ高分子材料を押し出し成形して成るガイド部材27a、27bにより構成している。このうち、上記各凹部16a、16b毎に屋内側となる、上記中央突条20の上端部屋外側面と上記屋内端突条22の上端部屋外側面とに係止したガイド部材27a、27aは、上端部屋外側面に設けられた上記ガイド溝26aと、中間部屋外側面にその基端部を連結したシールリップ28とを備える。このうちのガイド溝26aは、上記各カバー帯25a〜25dの屋内側端縁を案内して、これら各カバー帯25a〜25dの屋内側端縁が、上記各凹部16a、16bの上端開口部から浮き上がる事を防止する。又、上記シールリップ28の屋外側面の先端寄り部分は、上記各垂下壁部24a、24bの屋内側面に摺接して、上記各下框7a、7bと前記下枠4との間をシールする。これに対して、上記各凹部16a、16b毎に屋外側となる、前記各ブラケット21a、21bの上端部屋内側面に係止したガイド部材27b、27bは、上記ガイド溝26b、26bのみを設け、シールリップは設けていない。
前述の様な各ガイド部材27a、27bは、上記各凹部16a、16bの内側面上端部に、これら各ガイド部材27a、27bのガイド溝26a、26bを同じ高さに位置させて互いに対向させた状態で設けている。そして、これら各ガイド溝26a、26bに、上記各カバー帯25a〜25dの両側端縁を係合させると共に、これら各カバー帯25a〜25dの一端部を前記各ガラス障子2a、2bの縦辺を構成する召し合わせ框8a、8b又は突き合わせ框9a、9bの下端部に結合している。又、上記各カバー帯25a〜25dの中間部乃至他端部は、前記窓枠1の縦辺を構成する竪枠5a、5b内に出入りさせる様にしている。この構成により、この窓枠1の下辺を構成する下枠4の上面に存在する上記各凹部16a、16bの上端開口部で、上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われていない部分を、上記各カバー帯25a〜25dにより覆う様にしている。
本実施例の場合、次の(1) 〜(4) に示すカバー帯25a〜25dにより、前記各下部案内レール15a、15bを設置した凹部16a、16bの上端開口の4個所位置を、それぞれ覆う(図2参照)。
(1) 屋外側のガラス障子2aの突き合わせ框9aと一方(図2の左方)の竪枠5aの下端部との間に設け、このガラス障子2aを解放方向(図2の右方向)に移動させた場合に、屋外側の凹部16aの片半部(図2の左半部)の上端開口を覆うカバー帯25a。
(2) 屋外側のガラス障子2aの召し合わせ框8aと他方(図2の右方)の竪枠5bの下端部との間に設け、このガラス障子2aを閉鎖方向(図2の左方向)に移動させた場合に、屋外側の凹部16aの他半部(図2の右半部)の上端開口を覆うカバー帯25b。
(3) 屋内側のガラス障子2bの突き合わせ框9bと他方の竪枠5bの下端部との間に設け、このガラス障子2bを解放方向(図2の左方向)に移動させた場合に、屋内側の凹部16bの片半部(図2の右半部)の上端開口を覆うカバー帯25c。
(4) 屋内側のガラス障子2bの召し合わせ框8bと一方の竪枠5aの下端部との間に設け、このガラス障子2bを閉鎖方向(図2の右方向)に移動させた場合に、屋内側の凹部16bの他半部(図2の左半部)の上端開口を覆うカバー帯25d。
この様なカバー帯25a〜25dは、それぞれ金属製の巻き尺を構成する金属板の如きステンレス鋼板、或は合成樹脂を一体押し出し成形する事により造られた長尺材等、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製である。本実施例の場合には、上記各カバー帯25a〜25dとして、自由状態での断面形状が円弧形となるものを使用して、これら各カバー帯25a〜25dの肉厚を小さく抑えつつ、上記剛性の確保を図っている。尚、これら各カバー帯25a〜25dの湾曲方向は、上記各凹部16a、16bの上端開口を覆った状態で、それぞれの上面が凸曲面となる方向としている。この理由は、上記各カバー帯25a〜25dと前記各下部案内レール15a、15bの上端縁との干渉を防止しつつ、これら各下部案内レール15a、15bの高さ寸法を確保する為である。
この様な上記各カバー帯25a〜25dの一端部は、それぞれ上記各ガラス障子2a、2bの召し合わせ框8a、8b又は突き合わせ框9a、9bの下端部に結合し、これら各ガラス障子2a、2bの移動に伴って押し引きされる様にしている。上記各カバー帯25a〜25dの一端部を上記各框8a、8b、9a、9bの下端部に結合する為の構造は特に問わない。それぞれの両端縁を前記各ガイド溝26a、26bに係合させた上記各カバー帯25a〜25dの一端部を上記各框8a、8b、9a、9bの下端部に結合し、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って上記各カバー帯25a〜25dの一端部が押し引きされる構造であれば良い。
図7は、この様に上記各カバー帯25a〜25dの一端部を上記各框8a、8b、9a、9bの下端部に結合する部分の構造の1例を示している。この構造では、上記各カバー帯25a〜25dの一端部に係止孔29を形成すると共に、上記各框8a、8b、9a、9bの下端部外側面に係止ブラケット30を固定している。そして、この係止ブラケット30に垂下した係止ピン31を上記係止孔29に挿入する事により、上記各框8a、8b、9a、9bの動きを上記各カバー帯25a〜25dの一端部に伝達自在としている。尚、上記各框8a、8b、9a、9bに対する上記係止ブラケット30の上下取付位置は、若干の調節自在として、上記各ガラス障子2a、2bの高さ調節に拘らず、上記係止ピン31と上記係止孔29とが確実に係合する様にする。尚、図7に示した結合構造は、後述する図32〜34に示した結合構造とは異なる。
本実施例の場合、上述の様に、引戸装置の下辺部分の構造が従来から一般的に知られている構造と相違している。又、引戸装置の下隅角部には、上記各カバー帯25a〜25dを、下枠4と竪枠5a、5bとの間で受け渡す為の構造を設ける必要がある。この為、本実施例の場合には、前記各ガイド部材27a、27aに設けた前記シールリップ28、28を含め、次の様な構造により、上記各ガラス障子2a、2bを閉鎖位置に移動させた状態での、引戸装置の縦辺下端部乃至下辺部とのシール性を確保する様にしている。
先ず、上記各ガラス障子2a、2bの突き合わせ框9a、9bと、上記各竪枠5a、5bとの間(引戸障子の縦辺)のシール性を確保する為に、図2〜4に示す様に、これら各竪枠5a、5bの内側面の中央部若しくは屋内端部に設けた係止突条32a、32bの屋外側面に、シール材33a、33bの基端部を係止している。そしてこれら各シール材33a、33bのシールリップの先端部を、上記各突き合わせ框9a、9bの屋内側面に当接させている。上記各シール材33a、33bの上端部は、図8に示す様に、前記各上框6a、6b毎に設けたシール材14、14のうち、これら各上框6a、6b毎に屋内側となるシール材14、14の端部に当接若しくは近接対向している。従って、引戸障子の上隅角部に、気密性及び水密性を確保する上から問題となる程に大きな隙間が形成される事はない。尚、図8を含め、シール性を確保する為の部材に就いては、一部の断面を除き、各図に梨地模様で示した。
又、上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bと上記下枠4との間(引戸装置の下辺)のシール性は、図9に梨地模様で示す様に、上記各ガイド部材27a、27aに設けた上記シールリップ28、28により図っている。これら各ガイド部材27a、27aに設けた上記シールリップ28、28は、上記各ガラス障子2a、2bの召し合わせ框8a、8bで不連続となっている。この為、この不連続部分のシール性を、図9〜19に示す様な、第一、第二両固定側気密保持ブラケット34、35と移動側気密保持ブラケット36a、36bとにより保持する様にしている。このうちの第一固定側気密保持ブラケット34をその上面に固定する為に、上記下枠4の上面中央部で上記各召し合わせ框8a、8bの下端面が対向する部分に存在する中央突条20及びこの中央突条20に係止したブラケット21bの一部を切り欠いている。又、上記第二固定側気密保持ブラケット35をその上面に固定する為に、上記下枠4の上面中央部で屋内側の召し合わせ框8bの下端面が対向する部分に存在する屋内端突条22のうち、前記ガイド部材27aを係止する為の係止溝を形成した屋外側面部分を切り欠いている。
上記第一、第二両固定側気密保持ブラケット34、35は、図9〜10に示す様に、屋外側のガラス障子2aの下辺を構成する下框7a(図5、6参照)と下枠4との間をシールするシールリップ28と、屋内側のガラス障子2bの下辺を構成する下框7b(図5、6参照)と下枠4の間をシールするシールリップ28との間に掛け渡される状態で設けられる。このうち、屋外側に設けられる第一固定側気密保持ブラケット34は、図11〜13に示す様に、上記下枠4の上面にねじ止め固定される基部37と、この基部37の上方及び側方に延出した、それぞれが弾性材により造られた複数のリップ部38、38とを備える。又、屋内側に設けられる第二固定側気密保持ブラケット35は、図14〜16に示す様に、上記下枠4の上面にねじ止め固定される基部39と、この基部39の上方及び側方に延出した、それぞれが弾性材により造られた複数のリップ部40、40とを備える。この様な第一、第二両固定側気密保持ブラケット34、35のリップ部38、40の先端縁は、上記下枠4の表面に接触する他、上記各ガラス障子2a、2bを閉鎖位置に移動させた状態で、前記各召し合わせ框8a、8bの下端部表面に弾性的に当接若しくは近接対向する。
一方、前記各移動側気密保持ブラケット36a、36bは、上記第一、第二両固定側気密保持ブラケット34、35によるシール性を補完する為に、上記各召し合わせ框8a、8bの下端部に装着した状態で使用される。図17〜19は、屋内側のガラス障子2bの召し合わせ框8bの下端部に装着する、移動側気密保持ブラケット36bを示している。この移動側気密保持ブラケット36bは、上記召し合わせ框8bの下端部に内嵌支持する為にその上面に1対の弾性片41、41を設けた基部42と、この基部42の下面にそれぞれの上端縁を連続させた、それぞれが弾性材により造られた複数のリップ部43、43とを備える。上記基部42の中間部には、前記戸車17b(図5、6参照)の高さ位置を調節する為の工具(ドライバ)を挿通する為の通孔44を設け、この通孔44を弾性膜45により塞いでいる。上記工具は、この弾性膜45に形成したスリット46を押し広げる事で、上記通孔44を挿通する。この様な移動側気密保持ブラケット36bを上記召し合わせ框8bの下端部に内嵌支持した状態で、上記各リップ部43、43の下端縁は、上記下枠4の表面に当接若しくは近接対向する。屋外側のガラス障子2aの召し合わせ框8aの下端部に装着する移動側気密保持ブラケット36aに関しても、リップ部の形状等は、この召し合わせ框8aの下端部が対向する下枠4の表面部分の形状に合わせて変えているが、基本的には、上記移動側気密保持ブラケット36bと同様に構成している。
上述の様な両移動側気密保持ブラケット36a、36bは、上記各ガラス障子2a、2bを閉鎖位置に移動させた状態で、これら各ガラス障子2a、2bの移動方向に関して、前記第一、第二両固定側気密保持ブラケット34、35と隣接する位置に移動する。そして、これら各気密保持ブラケット34、35、36a、36bのリップ部38、40、43が、上記各召し合わせ框8a、8bの下端面と上記下枠4の中央部上面との間部分にラビリンスシールを構成して、この間部分の気密性及び水密性を確保する。尚、上記下枠4の中央部で、このラビリンスシールよりも屋外側に位置する部分に水抜き孔47(図9参照)を設けて、上記下枠4の上面をこのラビリンスシール部分に向けて流れた雨水を、この下枠4の下方に排出する様にしている。
引戸装置の下辺部分のシール性は、上述の様な構造により保持している。但し、この構造を構成する、前記各ガイド部材27a、27aのシールリップ28、28の水平方向端部と、前記縦辺部分のシール性を確保する為に、前述の様に前記各竪枠5a、5bの内側面の係止突条32a、32bの屋外側面に係止した前記シール材33a、33bの下端部とは、図20に示す様に、不連続となる。この理由は、前記窓枠1の下隅角部、即ち、上記下枠4の端部と前記各竪枠5a、5bの下端部との連続部には、これら両枠4、5a、5b同士の間で前記各カバー帯25a〜25dの受け渡しを行なわせる為の構造が存在する為である。従って、引戸装置全体としての気密性及び水密性を確保する為には、上記下隅角部に存在する、上記各シールリップ28、28の水平方向端部と上記シール材33a、33bの下端部との不連続部を塞ぐ構造が必要になる。
この為に本実施例の場合には、上記下枠4の端部と前記各竪枠5a、5bの下端部との連続部に、図21〜24に示す様な枠下部側気密片48を、図25〜26に示す様に固定している。又、前記各突き合わせ框9a、9bの下端部に、図27〜31に示す様な框側気密片49を、図32〜34に示す様に固定している。そして、この框側気密片49と上記枠下部側気密片48とにより、上記各ガイド部材27a、27aのシールリップ28、28の水平方向端部と上記シール材33a、33bの下端部との不連続の気密保持を図っている。尚、図21〜34に示した構造は、屋内側のガラス障子2bの突き合わせ框9bと竪枠5bとに関する下隅角部のシール構造に就いて示している。屋外側のガラス障子2aの突き合わせ框9aと竪枠5aとに関する下隅角部のシール構造に就いても、左右の勝手が逆になる以外、同様に構成する。就いては、以下の説明は、屋内側のガラス障子2bの突き合わせ框9bと竪枠5bとに関する下隅角部のシール構造に就いて行なう。
上記枠下部側気密片48は、その屋外側面に、前記カバー帯25cの中間部で移動方向を90度変える部分を案内する為の湾曲ガイド溝50を形成している。この様な枠下部側気密片48は、この湾曲ガイド溝50の上端開口部を、後述する収納部51cの下端開口部に、同じく下端(水平端)開口部を前記ガイド溝26aの端部開口に、それぞれ連続させる状態で、上記竪枠5aと前記下枠4との突き合わせ部内側に固定している。従って、上記カバー帯25cは、上記湾曲ガイド溝50を介して、上記収納部51cと上記ガイド溝26aとの間で移動する(受け渡される)。上記枠下部側気密片48を上記突き合わせ部内側に固定した状態で、上記シール材33bの下端面は、この枠下部側気密片48の上端面に当接する。又、上記ガイド部材27aのシールリップ28の水平方向端面は、上記枠下部側気密片48の内側面で上記湾曲ガイド溝50の下端(水平端)開口部の直下位置に当接する
尚、上記湾曲ガイド溝50は、上記カバー帯25cの屋内側端縁部のみを案内する。一般的には、この程度の案内でも、上記収納部51cとガイド溝26aとの間で移動を十分に行なわせる事ができる。但し、これら収納部51cとガイド溝26aとの間で移動をより円滑に行なわせる為に、上記竪枠5bの内側面下端寄り部分に、上記カバー帯25cの幅方向中央部乃至は屋外側端縁部を案内する為のガイド片を固定する事は自由である。又、前記各召し合わせ框8a、8bの下端部にそれぞれの一端部を固定した、前記各カバー帯25b、25dを、下枠4と竪枠5a、5bとの間で移動させる為に、これら下枠4の両端部と竪枠5a、5bの下端部との間に、上記各カバー帯25b、25dの移動方向を90度変更する為の、湾曲ガイド部を有するガイドブラケット(図示省略)を設ける。尚、上記各召し合わせ框8a、8bに関する上記各カバー帯25b、25dを案内する、上記各ガイドブラケットには、シール性保持の為の構造は不要である。何れにしても、湾曲ガイド溝50及び湾曲ガイド部の両端開口部は、上記ガイド溝26a(26b)の水平方向端部開口と後述する収納部51a〜51dの下端開口とに連続させる。
又、前記框側気密片49は、前記突き合わせ框9bの下端部に内嵌自在なケース部52を備え、このケース部52の屋内側から下方に補助垂下壁部53を延出している。このケース部52を上記突き合わせ框9bの下端部に内嵌し、ねじ54によりこの突き合わせ框9bに対し固定した状態で、上記補助垂下壁部53は、前記垂下壁部24bと連続する。即ち、前述した様に、この垂下壁部24bが前記ガラス障子2bの端部で上記突き合わせ框9bの下側部分に存在しない分、上記補助垂下壁部53をこの突き合わせ框9bの下側部分に設けている。この補助垂下壁部53及び上記垂下壁部24bの屋内側面には、前記ガイド部材27aのシールリップ28の先端部が弾性的に当接する。又、上記ガラス障子2bを閉鎖位置に移動させた状態で、上記補助垂下壁部53の一部で上記ケース部52から水平方向に突出した先端部55は、前記枠下部側気密片48の屋外側面に設けた段差部56に微小隙間を介して対向する。本実施例の場合、この様な構造により、前記下隅角部に存在する、上記各シールリップ28、28の水平方向端部と前記シール材33a、33bの下端部との不連続部の気密性及び水密性を確保している。
尚、図示の例では、上記框側気密片49に、前記カバー帯25cの一端部を上記突き合わせ框9bの下端部に結合する為の結合ブラケット(図示省略)を納める為の、上記ケース部52を設けている。上記カバー帯25cの一端部に結合した上記結合ブラケットは、このケース部52内に収納した状態で、上記框側気密片49を介して、上記突き合わせ框9bの下端部に結合される。この様に構成する事で、上記カバー帯25cの一端部と上記突き合わせ框9bの下端部との結合構造の存在に拘らず、この突き合わせ框9bを前記竪枠5bに、十分に近接させられる様にしている。尚、上記カバー帯25cの一端部を上記ケース部52に結合する結合ブラケットの構造に就いては、各種構造を採用できる。例えば、上記カバー帯25cの一端部を合成樹脂等の弾性材製の結合ブラケットにより抑え付け、この結合ブラケットの鉤部を、上記ケース部52に形成した開口切り欠き59の両側縁に係合させる構造が考えられる。但し、この部分の構造は、本発明の要旨とは関係しない為、図示並びに説明は省略する。
又、本実施例の場合、上記各カバー帯25a〜25dの一部を収納する為の各収納部51a〜51dを設ける為に、前記各竪枠5a、5bはそれぞれ、竪枠本体57a、57bの内側面に、内側ブラケット58a、58bを突き合わせ結合して成る。そして、これら各竪枠本体57a、57bの内側面とこれら各内側ブラケット58a、58bの外側面との間の隙間の一部を、上記各収納部51a〜51dとしている。尚、上記各内側ブラケット58a、58bは、上記各竪枠本体57a、57bの下端部には設けず、この下端部には、前記枠下部側気密片48或は前記ガイドブラケットの一部を突き当てている。そして、上記各収納部51a〜51dの下端開口部と、前記湾曲ガイド溝50或は前記湾曲ガイド部の上端開口部とを互いに突き合わせ、上記各収納部51a〜51dとこれら湾曲ガイド溝50或は湾曲ガイド部とを連続させている。この構成により、これら各収納部51a〜51dと湾曲ガイド溝50或は湾曲ガイド部との間で、上記各カバー帯25a〜25dを受け渡し自在としている。
上述の様に構成する本実施例の場合、前記各ガラス障子2a、2bを移動させれば、当該ガラス障子2a、2bの召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bと前記各竪枠5a、5bとの間で上記各カバー帯25a〜25dの受け渡しが行なわれる。そして、前記各凹部16a、16bの一部で、上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われない部分を、上記各カバー帯25a〜25dにより覆う。即ち、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各框8a、8b、9a、9bが、対向する竪枠5a、5bから離れると、当該竪框8a、8b、9a、9bの下端部に結合された上記各カバー帯25a〜25dが、当該竪枠5a、5bの収納部51a〜51dから、前記枠下部側気密片48に設けた湾曲ガイド溝50部分或はガイドブラケットに設けた湾曲ガイド部分で方向を90度変更されつつ、引き出される。そして、これら各カバー帯25a〜25dが、上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間に掛け渡された状態で、上記各凹部16a、16bの上端開口で、上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間に露出した部分を覆う。この状態では、この下枠4の上面のうちで上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間部分の体裁を良好にし、且つ、この間部分で、上記各凹部16a、16b内に異物が落下する事を防止できる。
又、本実施例の場合には、前記各収納部51a〜51dから引き出されて上記各凹部16a、16bの一部を覆った、上記各カバー帯25a〜25dの両側端縁が、上記各ガイド溝26a、26bに係止された状態となる。この為、これら各カバー帯25a〜25dの両側端縁が上記各凹部16a、16bの開口縁部から浮き上がる事を確実に防止できる。この結果、これら各凹部16a、16b内に細かい異物が入り込んだり、上記各カバー帯25a〜25dに何らかの物が引っ掛かる事を有効に防止できる。
一方、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各框8a、8b、9a、9bが対向する竪枠5a、5bに近づくと、当該竪框8a、8b、9a、9bの下端部に結合された上記各カバー帯25a〜25dが、当該竪枠5a、5bの収納部51a〜51d内に、上記枠下部側気密片48に設けた湾曲ガイド溝50部分或はガイドブラケットに設けた湾曲ガイド部分で方向を90度変更されつつ、押し込まれる。上記各カバー帯25a〜25dは、金属製の巻き尺の如き性状で、押し付け方向に対し或る程度の剛性を有するので、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各収納部51a〜51d内に確実に押し込まれる。
前記下枠4の両端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間で、上記各ガラス障子2a、2bを閉鎖位置に移動させた状態でこれら各ガラス障子2a、2bの突き合わせ框9a、9bの下端部が対向する部分には、カバー帯25a、25cを上記下枠4と上記各竪枠5a、5bとの間で移動させる構造が存在する。この為、前述の図20に示す様に、シールリップ28、28の水平方向端部とシール材33a、33bの下端部とが不連続になるが、この不連続部のシールを、前記枠下部側気密片48と、前記補助垂下壁部53と、前記ガイド部材27aの端部で上記突き合わせ框9a、9bの下端部外側面に対向する部分のシールリップ28の先端部とで図れる。この為、上記各ガラス障子2a、2bと前記窓枠1との下隅角部同士の間の気密性及び水密性を確保できる。
図示の実施例は、本発明を引違戸に適用した場合に就いて説明した。これに対して本発明は、図示の様な引違戸に限らず、障子を水平方向に移動して開口部の開閉を行なう引戸装置であれば実施できる。例えば、引戸障子を1枚のみ設けた引戸でも、本発明を実施する事ができる。
本発明の実施例1を示す、引戸障子を屋内側から見た略正面図。 図1の拡大A−A断面図。 図2のB部拡大図。 同C部拡大図。 図1の拡大D−D断面図。 図5のE部拡大図。 竪框の下端部とカバー帯の端部との結合部の1例を示す略斜視図。 引戸装置の上隅角部のシール材の連続状態を説明する為の、図5の上端部に相当する図。 引戸装置の下辺部及び下隅角部のシール材の連続状態を説明する為の、図2と同様の図。 図9のF部拡大図。 第一固定側気密保持ブラケットを、下枠への取付位置を表した状態で示す平面図。 図11の左方から見た図。 同じく下方から見た図。 第二固定側気密保持ブラケットを、下枠への取付位置を表した状態で示す平面図。 図14の左方から見た図。 同じく下方から見た図。 移動側気密保持ブラケットを、召し合わせ框への取付位置を表した状態で示す平面図。 図17の左方から見た図。 同じく下方から見た図。 引戸装置の下隅角部のシール材の不連続状態を説明する為の、図5の下端部に相当する図。 枠下部側気密片を屋外側から見た状態で示す斜視図。 同じく屋内側から見た状態で示す斜視図。 同じく屋外側から見た状態で示す正面図。 同じく屋内側から見た状態で示す背面図。 同じく下枠への組み付け状態で示す平面図。 同じく図25の左方から見た図。 框側気密片を屋内側から見た状態で示す正面図。 同じく平面図。 同じく底面図。 図27の左方から見た図。 同じく右方から見た図。 同じく框への組み付け状態で屋内側から見た正面図。 同じく平面図。 同じく図32の右方から見た図。
符号の説明
1 窓枠
2a、2b ガラス障子
3 上枠
4 下枠
5a、5b 竪枠
6a、6b 上框
7a、7b 下框
8a、8b 召し合わせ框
9a、9b 突き合わせ框
10a、10b ガラスパネル
11a、11b 上部案内レール
12a、12b ガイドブロック
13a、13b ガイド溝
14 シール材
15a、15b 下部案内レール
16a、16b 凹部
17a、17b 戸車
18a、178b 凹溝
19 屋外端突条
20 中央突条
21a、21b ブラケット
22 屋内突条
23a、23b 屋内側壁
24a、24b 垂下壁部
25a、25b、25c、25d カバー帯
26a、26b ガイド溝
27a、27b ガイド部材
28 シールリップ
29 係止孔
30 係止ブラケット
31 係止ピン
32a、32b 係止突条
33a、33b シール材
34 第一固定側気密保持ブラケット
35 第二固定側気密保持ブラケット
36a、36b 移動側気密保持ブラケット
37 基部
38 リップ部
39 基部
40 リップ部
41 弾性片
42 基部
43 リップ部
44 通孔
45 弾性膜
46 スリット
47 水抜き孔
48 枠下部側気密片
49 框側気密片
50 湾曲ガイド溝
51a、51b、51c、51d 収納部
52 ケース部
53 補助垂下壁部
54 ねじ
55 先端部
56 段差部
57a、57b 竪枠本体
58a、58b 内側ブラケット
59 開口切り欠き

Claims (1)

  1. その両端部を1対の竪框の下端部の互いに対向する側面に突き合わせた状態で下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持した引戸障子と、これら各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝と係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールをその上面に形成した下枠によりその下辺を構成される窓枠とを備え、この下部案内レールは、この下枠の上面に上記引戸障子の移動方向に亙って存在する凹部の底面から上方に突出した状態で設けられ、その上端縁がこの下枠の上面のうちでこの凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものであり、上記引戸障子の縦辺を構成する上記両竪框のうちの少なくとも一方の竪框の下端部と上記窓枠の端部との間に設けたカバー帯を上記引戸障子の移動に伴って移動させる事により、上記凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を覆う様に構成しており、上記カバー帯は、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製であり、このカバー帯の一端が上記竪框の下端部に結合されると共に、このカバー帯の中間部が、互いに直角に結合された下枠と竪枠との連続部で、移動方向を水平方向から垂直方向に90度変更されており、垂直方向に移動する上記カバー帯の一部は、上記竪枠内に存在しており、上記凹部を仕切る1対の内側面の上端部開口寄り部分に、それぞれが上記カバー帯の両側端縁を係合させてこのカバー帯を案内するガイド溝が設けられており、上記引戸障子と上記窓枠との間のシールのうち、上記下框の屋内側面と上記下枠との間のシールを、この下枠にその基部を支持されてそのシールリップの先端部を上記下框の下端部で上記凹部内に入り込んだ垂下壁部の屋内側面に当接する横方向シール材により図っており、上記竪枠と上記一方の竪框の屋内側面との間のシールを、この竪枠にその基部を支持されてそのシールリップの先端部を上記竪框の屋内側面に当接する縦方向シール材により図っており、この縦方向シール材の下端部と上記横方向シール材の一端部との間のシールを、その屋外側面に上記カバー帯の中間部で移動方向を90度変える部分を案内する為の湾曲ガイド溝を形成し、その上面に上記縦方向シール材の下端面を突き当てると共に、その片面に上記横方向シール材の端面を突き当てた状態で上記窓枠の下隅角部に固定された枠下部側気密片と、上記一方の竪框の下端部に固定された框側気密片の下面から垂下されて、その一部屋内側面を上記枠下部側気密片の一部屋外側面に微小隙間を介して対向させる補助垂下壁部と、上記横方向シール材の端部で上記下框から外れて上記竪框の下端部屋内側面に対向する部分に存在し、その先端部を上記補助垂下壁部の屋内側面に当接させたシールリップとで図っている引戸装置の下隅角部のシール装置。
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