JP2005232871A - 引戸障子用排水装置及び引戸装置 - Google Patents

引戸障子用排水装置及び引戸装置 Download PDF

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Tatsuhiko Ienaga
達彦 家永
Tomoya Nagase
智哉 長瀬
Akihiro Uchida
明宏 内田
Shingo Fujioka
慎吾 藤岡
Kengo Hataya
賢吾 畑谷
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Abstract

【課題】 戸車16bを設置する為の透孔47から入り込んだ雨水が、室内側に入り込む事を防止する。
【解決手段】 突き合わせ框9bに、戸車の高さ調節の為にドライバを挿通する第一、第二両通孔52、53を形成する。これら両通孔52、53同士の間に、ゴムの薄板59、59を設けて、第一通孔52から空間70内に入り込んだ雨水が、上記第二通孔53に迄達する事を阻止する。上記薄板59、59にスリットを形成して、上記ドライバによる、調節ねじ50の操作を自在とする。
【選択図】 図20

Description

この発明は、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠に引戸障子を建て込んで成る引戸装置の改良に関する。
高齢者や身体障害者の移動の容易性を確保する為に、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠の構造が、例えば特許文献1〜4に記載される等により、従来から各種知られている。これら各特許文献に記載された構造は、何れも、引戸障子の下框に設置した戸車の外周面が単なる円筒面で、上記下枠の上面でこの戸車の外周面が転がり接触する部分が平坦面となっている。
この様な従来構造の場合、戸車として、従来一般的に使用されていたものとは異なる、特殊なものを使用する為、今後広く普及しない限り、コストが嵩む可能性がある。特に現状では、故障した戸車を修理・交換する際に、戸車の取り寄せに要する手間やコストが、一般的な、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものに比べて嵩む可能性がある。又、戸車と下枠との係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れない為、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造が必要になる。
この様な事情を考慮した場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させる構造を採用する事が有利である。この場合、下枠の上面に凹部を、引戸障子の移動方向に亙って設け、上記下部案内レールを、この凹部の底面から上方に突出する状態で設ける。従って上記下枠の上面には、この凹部の開口部が存在し、この開口部の中央部に上記下部案内レールの上端縁が存在する状態となる。
上記凹部及び下部案内レールは、上記下枠の全長に亙って設けるのに対し、上記引戸障子の長さ(幅)はこの下枠の全長よりも短い。この為、上記凹部の開口部及び下部案内レールの上端縁の長さ方向の一部は、上記引戸障子により覆われる事なく露出する。この為、当該部分の体裁が悪くなるだけでなく、異物が上記凹部内に落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。即ち、上記凹部の開口部のほぼ中間部に上記下部案内レールの上端縁が存在する為、この開口部は幅方向に2分割されて狭くなる。この結果、上記凹部内にピン等の異物が落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。
特許文献5には、昇降式のシャッタの両側縁部を案内する為の昇降案内溝の一部でシャッタパネルを巻き上げた場合にこのシャッタパネルの下方に露出する部分を、帯状封止材により覆う構造が記載されている。但し、この様な特許文献5に記載された構造は、鉛直方向に存在する溝の開口部を覆う事のみを意図していて、引戸装置の下枠の上面に存在する溝部の上端開口を覆う事を意図しているものではない。又、帯状封止材を巻き取り機構により巻き取る等、構造が複雑で、設置スペースが限られた引戸装置に適用する事は難しい。
上述の様な事情を考慮した場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下枠上面の凹部内に設けられた下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させ、上記凹部を、引戸障子の移動に伴ってカバー帯により塞ぐ構造を採用する事が考えられる。この場合に、このカバー帯の一端を上記引戸障子の縦辺を構成する竪框の下端部に結合し、このカバー帯の中間部乃至他端部を、窓枠の縦辺を構成する竪枠内に出し入れする事が考えられる。ところが、この様な構造を採用した場合、上記カバー帯の一端部を竪框の下端部に結合する構造に起因して、降雨時に上記引戸障子の屋外側面に風が吹き付けた場合、室内側に雨水が吹き出す可能性がある事が、本発明者等の研究により分かった。
実公昭55−19814号公報 特開2000−96934号公報 特許第3233920号公報 特許第3233921号公報 特開平5−340173号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させた構造で、下枠上面の体裁を良好にし、且つ、凹部内への異物の落下を防止できる構造を前提として、室内側への雨水の吹き出しを防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の引戸障子用排水装置及び引戸装置のうち、請求項1に記載した引戸障子用排水装置は、下枠上に水平移動自在に建て込まれた引戸障子の縦辺を構成する竪框の下端部と、同じく下辺を構成する下框の端部との接合部に入り込んだ水を、この竪框の下端開口から排出する為のものである。
この様な請求項1に記載した排水装置では、上記竪框は、上記引戸障子の移動方向に離隔した状態でそれぞれが上下方向に設けられた第一、第二両板部を備えた押し出し型材製である。
又、上記下框は、押し出し型材製で、上記第一板部の下端部内側面にその一端面を突き当てた状態で上記竪框に対し結合固定されている。
又、上記下框を構成する水平方向板部に形成された透孔部分に、戸車用フレームが固定されている。この戸車用フレームは、戸車を回転自在に、且つ、調節ねじの回転に基づいて上下位置調節自在に支持している。
又、上記第一、第二両板部の一部で上記調節ねじに整合する位置に、それぞれがこの調節ねじを回転させる工具を挿通する為の、第一、第二両通孔が形成されている。
又、上記竪框の下端部に、この竪框の下端開口部を塞ぐブラケットが支持されており、このブラケットの上面で上記第一、第二両通孔を直線で結ぶ位置の途中に遮断壁部を形成すると共に、この遮断壁部のうちでこれら第一、第二両通孔に整合する部分に第三通孔を形成している。
この第三通孔によるこれら第一、第二両通孔同士の連通は、上記工具を挿通する際にのみ開く塞ぎ板により遮断されている。この為に、例えば、上記第三通孔に隣接する部分に、直径方向にスリットを設けた、ゴム等のエラストマー製の薄板である塞ぎ板を設けたり、上記第三通孔部分に、上記工具の挿入に伴って押し開かれる、リード弁状の塞ぎ板を設ける。
更に、上記ブラケットの上下方向に、このブラケットの上面に流下した水分を上記竪框の下端開口から排出する為の排水路を設けている。
上述の様に構成する本発明の引戸障子用排水装置によれば、降雨時に引戸障子の屋外側面に風が吹き付けた場合でも、室内側への雨水の吹き出しを防止できる。
即ち、降雨時に引戸障子の屋外側面に風が吹き付けると、戸車用フレームを設置した透孔を通じて雨水が、下框を構成する水平方向板部の上側に入り込む。そして、この雨水は、第一板部に形成した第一通孔を通じて、この第一板部と第二板部との間の空間内に入り込み、風に乗ってこの第二板部に形成した第二通孔に向かう傾向になる。但し、この第二通孔と上記第一通孔との間に存在する第三通孔が塞ぎ板により塞がれているので、上記雨水は、この塞ぎ板及び遮断壁部に当たってから下方に流下し、排水路を通じて竪框の下端開口から排出される。 この結果、上記第一通孔を通じて上記空間内に入り込んだ雨水が、上記第二通孔を通じて室内側に吹き出す事がなくなる。
本発明の引戸障子用排水装置を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、ブラケットを、竪框の外側面側が開口した中空箱状に形成された受ブラケットとする。
又、下枠の上面に引戸障子の移動方向に亙って設けられた凹部の上端開口部のうちでこの引戸障子により覆われない部分を覆う、帯状で可撓性を有するカバー帯の一端部に、係止部を有する係止側ブラケットを結合する。
そして、この係止側ブラケットを、上記受ブラケットの内側に入り込んだ状態でこの受ブラケットと係合させて、上記カバー帯の一端部を上記竪框の下端部に結合する。
この構成により、上記竪框の内部で上記受ブラケットよりも上側部分に入り込んだ水分が上記カバー帯の上面に流下する事を防止する。
そして、上記カバー帯の一端部を上記竪框の下端部に結合する構造で、降雨時に引戸障子の屋外側面に風が吹き付けても、室内側に雨水が入り込むのを防止する。
又、本発明の引戸障子用排水装置を実施するのに好ましい引戸装置は、請求項3に記載した様に、下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持した引戸障子と、これら各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝とを係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールをその上面に形成した下枠を含む窓枠とを備える。
特に、上記下部案内レールは、この下枠の上面に上記引戸障子の移動方向に亙って存在する凹部の底面から上方に突出した状態で設けられ、その上端縁がこの下枠の上面のうちでこの凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものである。
又、上記引戸障子の縦辺を構成する竪框の下端部と上記窓枠の端部との間に設けたカバー帯をこの引戸障子の移動に伴って移動させる事により、上記凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を覆う様に構成する。
又、上記カバー帯は、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製とする。
そして、このカバー帯の一端を上記竪框の下端部に、前述した請求項2に記載した引戸障子用排水装置を構成する係止側ブラケットと受ブラケットとにより結合すると共に、上記カバー帯の中間部を、互いに直角に結合された下枠と竪枠との連続部に固定されたガイド部材の内部に設けられたガイド通路に案内して、移動方向を水平方向から垂直方向に90度変更する。そして、垂直方向に移動する上記カバー帯の一部を、上記竪枠内に存在させる。
上述の様に構成する引戸装置の場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用する為、引戸障子の下框に設ける戸車として、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものを使用できる。この為、戸車自体のコストを低く抑えられる他、戸車と下部案内レールとの係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れる。従って、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造を設ける必要がなく、この面からもコスト低減を図れる。
又、上記下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させているので、下枠の上面を実質的に平坦にして、この人や物の移動を容易に行なえる様にできる。
又、上記下部案内レールの上端縁を上方に突出させない様にする為に上記下枠の上面に設けた凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を、カバー帯により覆う為、上記下枠上面の体裁を良好にし、且つ、凹部内への異物の落下を防止できる。
図1〜22は、本発明の実施例を示している。本実施例は、本発明を、掃き出し窓として一般的な、引違戸に適用した場合に就いて示している。この為に本実施例の場合には、窓枠1の内側に、それぞれが特許請求の範囲に記載した引戸障子である1対のガラス障子2a、2bを、引き違い式に建て込んでいる。このうちの窓枠1は、上辺を構成する上枠3と、下辺を構成する下枠4と、左右の縦辺を構成する竪枠5a、5bとにより、矩形に構成している。これら各枠3、4、5a、5bは、それぞれアルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。又、上記各ガラス障子2a、2bは、それぞれの上辺を構成する上框6a、6bと、同じく下辺を構成する下框7a、7bと、左右の縦辺を構成する竪框である、召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bとにより、ガラスパネル10a、10bの四辺を囲んで成る。これら各框6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9bも、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。このうちの召し合わせ框8a、8bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の中央に位置して、屋内外方向に亙り互いに対向する。これに対して上記各突き合わせ框9a、9bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の端部に位置して、上記各竪枠5a、5bに突き合わされる。
上記各ガラス障子2a、2bは上記窓枠1の内側に、一般的に知られている引違戸と同様の構造により、水平移動自在に建て込まれている。この為に、上記上枠3の下面に1対の上部案内レール11a、11bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。そして、上記各召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bの上端部に支持したガイドブロック12a、12bに形成したガイド溝13a、13bに上記各上部案内レール11a、11bを係合させている。この構成により、上記各ガラス障子2a、2bの上端部を上記上枠3に沿う水平移動自在に支持している。
これに対して、上記下枠4に1対の下部案内レール14a、14bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。但し、本実施例の場合、一般的な引違戸を構成する下枠とは異なり、上記各下部案内レール14a、14bを、上記下枠4の上面にこの下枠4の全長に亙って設けた1対の凹部15a、15bの底面から、上方に突出した状態で設けている。又、上記各下部案内レール14a、14bの高さ寸法は上記各凹部15a、15bの深さ寸法よりも小さくして、これら各下部案内レール14a、14bの上端縁が、上記下枠4の上面のうちで上記各凹部15a、15bの両側に存在する部分よりも下方に位置する様にしている。この構成により、上記各下部案内レール14a、14bの存在に拘らず、上記下枠4の上面を幅の狭い上記各凹部15a、15bの上端開口部を除き、実質的に平坦にして、高齢者や障害者、更には車椅子等の移動を容易に行なえる様にしている。
この様な構成を有する上記下枠4に沿う移動を可能にする為に、上記各ガラス障子2a、2bの下辺を構成する前記下框7a、7bの両端部近傍部分に戸車16a、16bを、屋内外方向に設けられた横軸を中心とする回転自在に支持している。これら各戸車16a、16bは、従来から一般的な引違戸に使用されていた戸車と同様のもので、外周面中央部に凹溝17a、17bを、全周に亙り形成している。この様な凹溝17a、17bを設けた上記各戸車16a、16bをそれぞれ1対ずつ支持した上記各下框7a、7bは、上記下部案内レール14a、14bと上記各凹溝17a、17aとを係合させる事で、上記下枠4の上方位置に、この下枠4に沿った水平移動を自在に支持している。
以上の構成により、上記各ガラス障子2a、2bを上記窓枠1の内側に、水平移動自在に建て込んでいる。
又、図示の例では、上記下枠4の屋外側端部(図5、6の左端部)上面に形成した屋外端突条18と、上記1対の凹部15a、15b同士を仕切る中央突条19との屋外側面(図5、6の右側面)に、それぞれブラケット20a、20bを係止している。上記各下部案内レール14a、14bのうち、屋外側の下部案内レール14aの上半部は、屋外側のブラケット20aと上記中央突条19との間に存在する。そして、上記屋外側の戸車16aの一部は、これらブラケット20aと中央突条19との上半部同士の間に入り込んでいる。これに対して、屋内側の下部案内レール14bの上半部は、屋内側のブラケット20bと、上記下枠4の屋内側端部(図5、6の右端部)上面に形成した屋内端突条21との間に存在する。そして、上記屋内側の戸車16bの一部は、これら屋内側のブラケット20bと屋内端突条21との上半部同士の間に入り込んでいる。
又、前記各下框7a、7bの屋内側壁22a、22bの下端部を下方に延長する事で、それぞれ垂下壁部23a、23bを形成している。そして、前記屋外側のガラス障子2aに関する垂下壁部23aの上下方向中間部乃至下端部を、上記屋外側の下部案内レール14aの上半部屋内側面と、上記中央突条19の上半部屋外側面との間に進入させている。これに対して、前記屋内側のガラス障子2bに関する垂下壁部23bの上下方向中間部乃至下端部を、上記屋内側の下部案内レール14bの上半部屋内側面と、上記屋内端突条21の上半部屋外側面との間に進入させている。
上述の様に、前記各戸車16a、16bの下端部と上記各垂下壁部23a、23bの上下方向中間部乃至下端部とを進入させた、上記各凹部15a、15bの上端開口部で上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われない部分は、次述するカバー帯24a〜24dにより覆う様にしている。上記各凹部15a、15bの内側面上端部には、これら各カバー帯24a〜24dの両側端縁を案内する為のガイド溝25a、25bを、互いに対向する状態で設けている。
上記各ガイド溝25a、25bは、それぞれガイド部材26a、26bにより構成している。このうち、各凹部15a、15b毎に屋内側となる、上記中央突条19の上端部屋外側面と上記屋内端突条21の上端部屋外側面とに係止したガイド部材26aは、上端部屋外側面に設けられた上記ガイド溝25aと、中間部屋外側面にその基端部を連結したシールリップ27とを備える。このうちのガイド溝25aは、上記各カバー帯24a〜24dの屋内側端縁を案内して、これら各カバー帯24a〜24dの屋内側端縁が、上記各凹部15a、15bの上端開口部から浮き上がる事を防止する。又、上記シールリップ27の屋外側面の先端寄り部分は、上記各垂下壁部23a、23bの屋内側面に摺接して、上記各下框7a、7bと前記下枠4との間をシールする。一方、上記各凹部15a、15b毎に屋外側となる、前記各ブラケット20a、20bの上端部屋内側面に係止したガイド部材26bには、上記ガイド溝25bのみを設け、シールリップは設けていない。
上述の様な両ガイド部材26a、26bは、上記各凹部15a、15bの内側面上端部に、これら各ガイド部材26a、26bのガイド溝25a、25bを同じ高さに位置させて互いに対向させた状態で設けている。そして、これら各ガイド溝25a、25bに、上記各カバー帯24a〜24dの両側端縁を係合させると共に、これら各カバー帯24a〜24dの一端部を前記各ガラス障子2a、2bの縦辺を構成する召し合わせ框8a、8b又は突き合わせ框9a、9bの下端部に結合している。又、上記各カバー帯24a〜24dの中間部乃至他端部は、前記窓枠1の縦辺を構成する竪枠5a、5b内に出入りさせる様にしている。この構成により、この窓枠1の下辺を構成する下枠4の上面に存在する上記各凹部15a、15bの上端開口部で、上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われていない部分を、上記各カバー帯24a〜24dにより覆う様にしている。
本実施例の場合、次の(1) 〜(4) に示すカバー帯24a〜24dにより、前記各下部案内レール14a、14bを設置した凹部15a、15bの上端開口の4個所位置を、それぞれ覆う(図2参照)。
(1) 屋外側のガラス障子2aの突き合わせ框9aと一方(図2の左方)の竪枠5aの下端部との間に設け、このガラス障子2aを解放方向(図2の右方向)に移動させた場合に、屋外側の凹部15aの片半部(図2の左半部)の上端開口を覆うカバー帯24a。
(2) 屋外側のガラス障子2aの召し合わせ框8aと他方(図2の右方)の竪枠5bの下端部との間に設け、このガラス障子2aを閉鎖方向(図2の左方向)に移動させた場合に、屋外側の凹部15aの他半部(図2の右半部)の上端開口を覆うカバー帯24b。
(3) 屋内側のガラス障子2bの突き合わせ框9bと他方の竪枠5bの下端部との間に設け、このガラス障子2bを解放方向(図2の左方向)に移動させた場合に、屋内側の凹部15bの片半部(図2の右半部)の上端開口を覆うカバー帯24c。
(4) 屋内側のガラス障子2bの召し合わせ框8bと一方の竪枠5aの下端部との間に設け、このガラス障子2bを閉鎖方向(図2の右方向)に移動させた場合に、屋内側の凹部15bの他半部(図2の左半部)の上端開口を覆うカバー帯24d。
この様な各カバー帯24a〜24dは、それぞれ金属製の巻き尺を構成する金属板の如きステンレス鋼板、或は合成樹脂を一体押し出し成形する事により造られた長尺材等、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製である。本実施例の場合には、上記各カバー帯24a〜24dとして、自由状態での断面形状が円弧形となるものを使用して、これら各カバー帯24a〜24dの肉厚を小さく抑えつつ、上記剛性の確保を図っている。尚、これら各カバー帯24a〜24dの湾曲方向は、上記各凹部15a、15bの上端開口を覆った状態で、それぞれの上面が凸曲面となる方向としている。この理由は、上記各カバー帯24a〜24dと前記各下部案内レール14a、14bの上端縁との干渉を防止しつつ、これら各下部案内レール14a、14bの高さ寸法を確保する為である。
この様な上記各カバー帯24a〜24dの一端部は、それぞれ上記各ガラス障子2a、2bの召し合わせ框8a、8b又は突き合わせ框9a、9bの下端部に結合し、これら各ガラス障子2a、2bの移動に伴って押し引きされる様にしている。本実施例の場合、上記各カバー帯24a〜24dの一端部を上記各框8a、8b、9a、9bの下端部に、図7〜8に示す様な構造により結合している。この図7〜8は、図2の右下部のカバー帯24cの一端部と、同位置の突き合わせ框9bの下端部とを結合部の構造に就いて示している。図2の左上のカバー帯24aの一端部と、同位置の突き合わせ框9aの下端部とを結合部の構造に就いても、左右勝手が逆になる以外、同様に構成できる。又、残りの各カバー帯24b、24dの一端部と上記各召し合わせ框8a、8bの下端部との結合部の構造に就いても、ほぼ同様に構成できる。但し、これら各召し合わせ框8a、8bの下端部に関しては、必要に応じて、これら各召し合わせ框8a、8bの外側面に受側ブラケットを固定し、この受側ブラケットを介して、上記各カバー帯24b、24dの一端部と上記各召し合わせ框8a、8bの下端部とを結合する。
本実施例の場合、上記カバー帯24cの一端部上面に、図9〜11に詳示する様な係止側ブラケット28の基端部を結合固定している。この係止側ブラケット28は、下半部に取付基部29を、上半部に係止部30を、それぞれ設けて成る。このうちの取付基部29は、取付板部31の上面に脚部32を設けて成る。又、上記係止部30は、この脚部32の上端から連続する状態で形成されたもので、幅寸法を弾性的に収縮自在である。この様な係止部30は、上記突き合わせ框9bの下端部に内嵌固定した、図7、8、12〜17に示す様な中空箱状の受ブラケット33に形成した係止切り欠き部34との係合に基づき、上記カバー帯24cの一端部と上記突き合わせ框9bの下端部とを結合する。従って、上記係止部30の自由状態での幅W30は、上記係止切り欠き部34の幅W34よりも大きく(W30>W34)している。尚、上記係止切り欠き部34に上記係止部30を挿入できる様にすべく、上記突き合わせ框9bの下端部外側壁でこの係止切り欠き部34に整合する部分に、この係止切り欠き部34以上の大きさを有する切り欠きを形成している。
上記係止側ブラケット28は、ポリアミドの如き合成樹脂等の弾性材を射出成形する事により一体に造られたもので、上記係止部30の平面形状は、上記係止切り欠き部34への挿入方向前側(図7〜10の左側)程幅が狭くなる、略V字形としている。従って上記係止部30には、上記係止側ブラケット28を上記受ブラケット33内に、上記突き合わせ框9bの外側面側(竪枠5bに対向する面側)から押し込む場合に、上記係止切り欠き部34の幅方向両側縁との係合により幅寸法を弾性的に縮める方向の力が作用する。これに対して、上記係止部30を上記受ブラケット33内に入り込ませた状態では、この係止部30をこの受ブラケット33の内側から抜き出す方向の力が作用しても、この係止部30の幅寸法を縮める方向の力が作用する事はない。
又、上記係止部30の両端部は、径方向内方にほぼ直角に折れ曲がった、折れ曲がり鉤部35、35としている。又、本実施例の場合には、上記両折れ曲がり鉤部35、35の内径側端部からそれぞれ摘み部36、36を、上記係止部30の半円弧から離れる方向に延出している。上記係止部30の幅寸法は、上記両摘み部36、36同士の間隔を縮める事で、上記係止切り欠き部34の幅寸法W34以下に収縮自在である。
上述の様な係止側ブラケット28は、図18に示す様に、上記カバー帯24cの一端部上面に結合金具37を介して、結合固定している。この結合金具37は、上記係止側ブラケット28に先立って、上記カバー帯24cの一端部上面にリベットにより結合固定しておく。この状態では、図19に示す様に、上記結合金具37の両端部に設けた1対の抑え部38、38同士の間隔は、未だ開いたままの状態としておく。上記カバー帯24cの一端部上面に上記係止側ブラケット28を結合固定する際には、前記取付板部31の下面に形成した1対の位置決め凸部を、上記結合金具37の両端寄り部分に形成した円孔に係合させた状態で、上記図19に示した状態から上記図18に示した状態にまで、上記両抑え部38、38同士を互いに近づく方向に折り曲げ、これら両抑え部38、38により、上記取付板部31の上面を抑え付ける。この作業により、上記図18に示した様に、上記カバー帯24cの一端部上面に上記係止側ブラケット28が結合固定される。
上述の様にその上面に上記係止側ブラケット28を結合固定した、上記カバー帯24cの一端部を結合すべく、前記突き合わせ框9bの下端部に内嵌固定した前記受ブラケット33は、下方が開口した箱状で、且つ、この突き合わせ框9bの外側面側に、上記係止切り欠き部34を形成している。この係止切り欠き部34の下端と上記受側ブラケット33の下端開口とは連続している。この様な係止切り欠き部34を備えた受ブラケット33を固定した上記突き合わせ框9bの下端部に、上記カバー帯24cの一端部を結合する作業は、次の様にして行なう。
先ず、予め上記カバー帯24cの一端部上面に結合固定した上記係止側ブラケット28の係止部30を、上記突き合わせ框9bの外側面側から、上記係止切り欠き部34に対向させる。この状態から、上記カバー帯24cの一端部を上記受ブラケット33に近づける事で、上記係止部30をこの受ブラケット33内に押し込む。この押し込み作業の結果、この係止部30の外周面と上記係止切り欠き部34の両側縁との係合に基づいて、この係止部30の幅寸法が弾性的に縮まり、この係止部30が上記係止切り欠き部34を通過する。そして、通過後は、この係止部30の幅寸法がこの係止切り欠き部34の幅寸法よりも大きくなるまで弾性的に拡がる。この結果、上記係止部30の両端部に形成された前記両折れ曲がり鉤部35、35と上記受ブラケット33を構成する側壁部39の内側面で上記係止切り欠き部34の両側部分とが係合し、上記係止側ブラケット28が上記突き合わせ框9bの下端部に、不離に結合される。この状態では、この突き合わせ框9bを設けたガラス障子2bの移動に伴って、上記カバー帯24cの一端部を押し引きする。
上記係止側ブラケット28を上記突き合わせ框9bの下端部から分離する際には、前記両摘み部36、36同士の間隔を縮める事により上記係止部30の幅寸法を、上記係止切り欠き部34の幅寸法W34以下に縮める。そして、この状態のまま、上記係止側ブラケット28と上記突き合わせ框9bとを引き離す。本実施例の場合には、上記突き合わせ框9bの外側面部分に存在する上下方向に長い空間40内に取り外し用ブラケット41を、昇降可能に保持している。この取り外し用ブラケット41の下端部には、この取り外し用ブラケット41の下降に伴って上記両摘み部36、36と係合し、これら両摘み部36、36同士の間隔を縮める傾斜面部を設けている。従って、上記両摘み部36、36同士の間隔を縮める作業は、特に工具を必要とせずに、容易に行なえる。尚、この作業を工具により行なう代わりに、上記取り外し用ブラケット41を省略する事もできる。
又、上記受ブラケット33をその下端部に内嵌固定した、上記突き合わせ框9bは、例えば図20〜21に示す様に、前記ガラス障子2bの移動方向(図20〜21の左右方向)に離隔した状態で、それぞれが上下方向に設けられた第一、第二両板部42、43を備える。そして、前記下框7bは、このうちの第一板部42の下端部内側面にその一端面を突き当てた状態で、上記突き合わせ框9bに対し結合固定されている。即ち、上記下框7bの上下2個所位置に形成したタッピング溝44、44(例えば図5、22参照)に、上記第一板部42を挿通したタッピングねじ45を螺合し更に緊締する事で、上記下框7bの端部と上記突き合わせ框9bの下端部とを結合している。尚、上記第二板部43の一部で上記各タッピング溝44、44に整合する部分には、上記タッピングねじ45を、その頭部を含めて挿通できるだけの大きさを有する、通孔を形成している。
一方、上記下框7bを構成する水平方向板部46に、矩形の透孔47を形成している。そして、この透孔47部分に戸車用フレーム48を、ねじ49、49により支持固定している。この戸車用フレーム48には、前記戸車16bを回転自在に、且つ、調節ねじ50の回転に基づいて上下位置調節自在に支持している。高さ位置調節自在な戸車装置に関しては、従来から周知である為、詳しい説明は省略する。又、上記ガラス障子2bを前記窓枠1に建て込んだ状態で上記調節ねじ50を回転自在とすべく、上記第一、第二両板部42、43の一部でこの調節ねじ50の頭部51に整合する位置に、それぞれ第一、第二両通孔52、53を形成している。そして、これら第一、第二両通孔52、53に、上記調節ねじ50を回転させる工具である、ドライバ54を挿通自在としている。
上記受ブラケット33の本体部分55は、上記第一、第二両通孔52、53よりも下方に存在するが、この本体部分55の上面で上記第一板部42側の端部には、上記第一、第二両通孔52、53を直線で結ぶ位置の途中に位置する遮断壁部56を形成している。又、この遮断壁部56のうちで上記第一、第二両通孔52、53に整合する部分に、第三通孔57を形成している。即ち、これら第一〜第三各通孔52、53、57は、互いに同心に、且つ、同じ高さ位置に設けている。又、上記遮断壁部56の左右両側縁と上端縁とには、それぞれ上記第一板部42と反対側に折れ曲がった周壁部58を形成している。そして、この周壁部58の内側に、それぞれが塞ぎ板である、ゴム製の薄板59、59を、互いに離隔した状態で設けている。これら各薄板59、59の上縁及び左右両側縁は上記周壁部58の内面に、隙間なく結合支持されている。これに対して、上記各薄板59、59の下縁と上記本体部分55の上面との間には隙間が存在する。又、これら各薄板59、59の中央部にはスリット60を設けている。従って、これら各薄板59、59の中央部は、自由状態では塞がれているが、上記ドライバ54を挿入した状態では、このドライバ54の通過を許容する為の隙間を生じさせる。尚、シール性を確保する為の部材(ゴム材)に就いては、各図に梨地模様で示した。
又、上記受ブラケット33のうちで、上記周壁部58の直下位置部分に、上記本体部分55の上面と下面とを連通させる排水路61を設けている。又、この本体部分55の上面は、この排水路61の上端開口に向かう程低くなる方向に傾斜した、傾斜面62としている。更に、上記本体部分55の下端部外周面に、外向フランジ状のひれ状部63を形成し、このひれ状部63の上面に、ゴム板等の水密シートを添着している。上記受ブラケット33を前記突き合わせ框9bの下端部に内嵌固定した状態で、上記ひれ状部63は、この突き合わせ框9bの下端縁の一部に、上記水密シートを介して突き当てられる。更に、上記ひれ状部63よりも更に下方に、補助垂下壁部64を設けている。この補助垂下壁部64は、上記受ブラケット33を上記突き合わせ框9bの下端部に内嵌固定した状態で、前記下框7bの下方に設けられた前記垂下壁部23bと連続し、前記シールリップ27を摺接させる。
尚、本実施例の場合には、前記各突き合わせ框9a、9bの下端部と前記下框7a、7bとの結合部を、図20に示す様に、座板71により補強している。上記各框7a、7b、9a、9bは鉄系金属に比べて軟らかいアルミニウム合金製であるが、上記座板71は鉄系金属板製である為、上記結合部の剛性を十分に確保できる。この為、強風時等に前記ガラス障子2a、2bに加わる外力に拘らず、これらガラス障子2a、2bが変形しにくくなる。勿論、上記座板71のうちで、前記第一通孔52に整合する部分には通孔を形成して、前記調節ねじ50を回転させる工具である、前記ドライバ54を挿通自在としてる。
又、前記下枠4の両端部のそれぞれ2個所位置ずつ、合計4個所位置に、それぞれ図23に示す様なガイドブラケット65a、65bを設けている。これら各ガイドブラケット65a、65b内には、前記各カバー帯24a〜24dの方向を90度変更する為のガイド通路が設けられている。このガイド通路は、水平部と鉛直部とを四分の一円弧状の湾曲部により滑らかに連続させて成る。この様なガイド通路を有する上記各ガイドブラケット65a、65bは、それぞれ上記下枠4の両端部上面と前記各竪枠5a、5bの下端部内側面との間に掛け渡している。この状態で、上記各ガイドブラケット65a、65bのガイド通路の水平部側開口端部は、前記各凹部15a、15bの水平方向端上端部に、同じく鉛直部側開口部は上記各竪枠5a、5bに設けた収納部66a〜66dの下端開口部に、それぞれ整合している。
図示の例では、上記各ガイドブラケット65a、65bのうち、召し合わせ框8a、8bに対向するガイドブラケット65aは、この召し合わせ框8a、8bと竪枠5a、5bとが衝突するのを防止するストッパとしての機能を備える為、上記下枠4の長さ方向の寸法を確保している。これに対して、突き合わせ框9a、9bに対向するガイドブラケット65bは、この突き合わせ框9a、9bが上記竪枠5a、5bに十分に近接できる様にする為、上記下枠4の長さ方向の寸法を小さくしている。内部に設けるガイド通路の形状に就いては、上記各ガイドブラケット65a、65b同士の間で、基本的な差はない。
又、上記各収納部66a〜66dを設ける為に、上記各竪枠5a、5bはそれぞれ、図2〜4に示す様に、竪枠本体67a、67bの内側面に、内側ブラケット68a、68bを突き合わせ結合して成る。そして、これら各竪枠本体67a、67bの内側面とこれら各内側ブラケット68a、68bの外側面との間の隙間の一部を、上記各収納部66a〜66dとしている。尚、上記各内側ブラケット68a、68bは、上記各竪枠本体67a、67bの下端部には設けず、この下端部には、上記各ガイドブラケット65a、65bの一部を突き当てている。そして、上記各収納部66a〜66dの下端開口部と、これら各ガイドブラケット65a、65bのガイド通路の鉛直部側(上端)開口部とは、互いに突き合わせ、上記各収納部66a〜66dと上記ガイド通路とを連続させている。この構成により、これら各収納部66a〜66dとガイド通路との間で、前記各カバー帯24a〜24dを受け渡し自在としている。本実施例の場合には、上記各収納部66a〜66dの内面のうちで上記各カバー帯24a〜24dと摺接する部分を、合成樹脂製のライナ部材69、69により覆って、上記各収納部66a〜66d内での上記各カバー帯24a〜24dの移動に対する摩擦抵抗の低減を図っている。
又、本実施例の場合には、前記各ガイド部材26a、26bに形成した前記各ガイド溝25a、25bの水平方向端部と、上記各ガイドブラケット65a、65bのガイド通路の水平部側開口端部とを、互いに突き合わせ、上記各ガイド溝25a、25bと上記ガイド通路とを連続させている。この構成により、これら各ガイド溝25a、25bとガイド通路との間で、上記各カバー帯24a〜24dを受け渡し自在としている。
上述の様に構成する本実施例の場合、前記各ガラス障子2a、2bを移動させれば、当該ガラス障子2a、2bの召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bと前記各竪枠5a、5bとの間で上記各カバー帯24a〜24dの受け渡しが行なわれる。そして、前記各凹部15a、15bの一部で、上記各ガラス障子2a、2bの下框7a、7bにより覆われない部分を、上記各カバー帯24a〜24dにより覆う。即ち、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各框8a、8b、9a、9bが、対向する竪枠5a、5bから離れると、当該竪框8a、8b、9a、9bの下端部に結合された上記各カバー帯24a〜24dが、当該竪枠5a、5bの収納部66a〜66dから、前記ガイドブラケット65a、65bに設けたガイド通路部分で方向を90度変更されつつ、引き出される。そして、これら各カバー帯24a〜24dが、上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間に掛け渡された状態で、上記各凹部15a、15bの上端開口で、上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間に露出した部分を覆う。この状態では、この下枠4の上面のうちで上記各竪框8a、8b、9a、9bの下端部と上記各竪枠5a、5bの下端部との間部分の体裁を良好にし、且つ、この間部分で、上記各凹部15a、15b内に異物が落下する事を防止できる。
又、本実施例の場合には、上記各収納部66a〜66dから引き出されて上記各凹部15a、15bの一部を覆った、上記各カバー帯24a〜24dの両側端縁が、上記各ガイド溝25a、25bに係止された状態となる。この為、これら各カバー帯24a〜24dの両側端縁が上記各凹部15a、15bの開口縁部から浮き上がる事を確実に防止できる。この結果、これら各凹部15a、15b内に細かい異物が入り込んだり、上記各カバー帯24a〜24dに何らかの物が引っ掛かる事を有効に防止できる。
一方、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各框8a、8b、9a、9bが対向する竪枠5a、5bに近づくと、当該竪框8a、8b、9a、9bの下端部に結合された上記各カバー帯24a〜24dが、当該竪枠5a、5bの収納部66a〜66d内に、前記ガイドブラケット65a、65bに設けたガイド通路部分で方向を90度変更されつつ、押し込まれる。上記各カバー帯24a〜24dは、金属製の巻き尺の如き性状で、押し付け方向に対し或る程度の剛性を有するので、上記各ガラス障子2a、2bの移動に伴って、上記各収納部66a〜66d内に確実に押し込まれる。
又、本実施例の場合には、降雨時にガラス障子2b(2aの場合も同様)の屋外側面に風が吹き付けた場合でも、室内側への雨水の吹き出しを防止できる。即ち、降雨時に上記ガラス障子2bの屋外側面に風が吹き付けると、前記戸車用フレーム48を設置した前記透孔47を通じて雨水が、前記下框7bを構成する前記水平方向板部46の上側に入り込む。そして、この雨水は、前記突き合わせ框9bの前記第一板部42に形成した前記第一通孔52を通じて、この第一板部42と前記第二板部43との間の空間70内に入り込む。何らの対策も施さない場合には、この様にして空間70内に入り込んだ雨水は、前記上框6bと上記突き合わせ框9bとの結合部の隙間等、他の部分から上記空間70内に入り込んだ雨水と共に、風に乗って上記第二板部43に形成した前記第二通孔53に向かい、この第二通孔53から上記突き合わせ框9b外に吹き出す。図21から明らかな通り、この第二通孔53からこの突き合わせ框9b外に吹き出した雨水は、シール材等に遮られる事なく、室内側に達し、カーテンや床面を濡らす事になる。
これに対して本実施例の場合には、上記第一通孔52と上記第二通孔53との間に存在する第三通孔57が薄板59、59により塞がれているので、上記第一通孔52から上記空間70内に入り込んだ雨水は、これら両薄板59、59(実際には上流側の薄板59、下流側の薄板59は補助的役目)及び前記遮断壁部56に当たってから下方に流下し、前記排水路61を通じて上記突き合わせ框9bの下端開口から排出される。この結果、上記第一通孔52を通じて上記空間70内に入り込んだ雨水が、上記第二通孔53を通じて室内側に吹き出す事がなくなる。又、上記他の部分から上記空間70内に入り込んだ雨水も、前記傾斜面62に案内されて上記排水路61に達し、上記下端開口から排出される。
この様にして、上記透孔47から入り込んだ雨水が室内側に迄吹き出す事を防止した場合でも、前記ドライバ54による前記戸車16bの高さ位置調節は、上記両薄板59、59のスリット60を押し開きつつ、上記ドライバ54を挿入する事により、容易に行なえる。
図示の実施例は、本発明を引違戸に適用した場合に就いて説明した。これに対して本発明は、図示の様な引違戸に限らず、障子を水平方向に移動して開口部の開閉を行なう引戸装置であれば実施できる。例えば、引戸障子を1枚のみ設けた引戸でも、本発明を実施する事はできる。
本発明の実施例1を示す、引戸障子を屋内側から見た略正面図。 一部を省略して示す、図1の拡大A−A断面図。 図2の右端部拡大図。 同左端部拡大図。 図1の拡大B−B断面図。 図5の下端部拡大図。 カバー帯と係止側ブラケットとのガラス障子への組み付け状態を表す為に、図3と同方向から見た図。 図7の下方から見た図。 係止側ブラケットを取り出して図8と同方向から見た側面図。 同じく平面図。 図9の左方から見た図。 受ブラケットを取り出して図8と同方向から見た側面図。 同じく平面図。 図12の左方から見た図。 同じく右方から見た図。 同じく底面図。 図12のC−C断面図。 カバー帯と係止側ブラケットとを取り出して図8と同方向から見た図。 カバー帯と係止側ブラケットとを取り出して結合する以前の状態を示す、図18と同様の図。 ガラス障子下部の排水装置を組み立てた状態で図8と同方向から見た側面図。 同じく平面図。 図20の右方から見た図。 ガイドブロックを設けた窓枠下隅角部の略斜視図。
符号の説明
1 窓枠
2a、2b ガラス障子
3 上枠
4 下枠
5a、5b 竪枠
6a、6b 上框
7a、7b 下框
8a、8b 召し合わせ框
9a、9b 突き合わせ框
10a、10b ガラスパネル
11a、11b 上部案内レール
12a、12b ガイドブロック
13a、13b ガイド溝
14a、14b 下部案内レール
15a、15b 凹部
16a、16b 戸車
17a、17b 凹溝
18 屋外端突条
19 中央突条
20a、20b ブラケット
21 屋内端突条
22a、22b 屋内側壁
23a、23b 垂下壁部
24a、24b、24c、24d カバー帯
25a、25b ガイド溝
26a、26b ガイド部材
27 シールリップ
28 係止側ブラケット
29 取付基部
30 係止部
31 取付板部
32 脚部
33 受ブラケット
34 係止切り欠き部
35 折れ曲がり鉤部
36 摘み部
37 結合金具
38 抑え部
39 側壁部
40 空間
41 取り外しブラケット
42 第一板部
43 第二板部
44 タッピング溝
45 タッピングねじ
46 水平方向板部
47 透孔
48 戸車用フレーム
49 ねじ
50 調節ねじ
51 頭部
52 第一通孔
53 第二通孔
54 ドライバ
55 本体部分
56 遮断壁部
57 第三通孔
58 周壁部
59 薄板
60 スリット
61 排水路
62 傾斜面
63 ひれ状部
64 補助垂下壁部
65a、65b ガイドブラケット
66a、66b、66c、66d 収納部
67a、67b 竪框本体
68a、68b 内側ブラケット
69 ライナ部材
70 空間
71 座板

Claims (3)

  1. 下枠上に水平移動自在に建て込まれた引戸障子の縦辺を構成する竪框の下端部と、同じく下辺を構成する下框の端部との接合部に入り込んだ水を、この竪框の下端開口から排出する為の排水装置であって、上記竪框は、上記引戸障子の移動方向に離隔した状態でそれぞれが上下方向に設けられた第一、第二両板部を備えた押し出し型材製であり、上記下框は、押し出し型材製で、上記第一板部の下端部内側面にその一端面を突き当てた状態で上記竪框に対し結合固定されており、上記下框を構成する水平方向板部に形成された透孔部分に、戸車を回転自在に、且つ、調節ねじの回転に基づいて上下位置調節自在に支持した戸車用フレームが固定されており、上記第一、第二両板部の一部で上記調節ねじに整合する位置に、それぞれがこの調節ねじを回転させる工具を挿通する為の、第一、第二両通孔が形成されており、上記竪框の下端部に、この竪框の下端開口部を塞ぐブラケットが支持されており、このブラケットの上面で上記第一、第二両通孔を直線で結ぶ位置の途中に遮断壁部を形成すると共に、この遮断壁部のうちでこれら第一、第二両通孔に整合する部分に第三通孔を形成しており、この第三通孔によるこれら第一、第二両通孔同士の連通は、上記工具を挿通する際にのみ開く塞ぎ板により遮断されており、上記ブラケットの上下方向に、このブラケットの上面に流下した水分を上記竪框の下端開口から排出する為の排水路を設けている引戸障子用排水装置。
  2. ブラケットは、竪框の外側面側が開口した中空箱状に形成された受ブラケットであり、下枠の上面に引戸障子の移動方向に亙って設けられた凹部の上端開口部のうちでこの引戸障子により覆われない部分を覆う、帯状で可撓性を有するカバー帯の一端部に結合された、係止部を有する係止側ブラケットが、上記受ブラケットの内側に入り込んだ状態でこの受ブラケットと係合する事で、上記カバー帯の一端部を上記竪框の下端部に結合しており、上記竪框の内部で上記受ブラケットよりも上側部分に入り込んだ水分が上記カバー帯の上面に流下する事を防止する、請求項1に記載した引戸障子用排水装置。
  3. 下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持した引戸障子と、これら各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝とを係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールをその上面に形成した下枠を含む窓枠とを備えた引戸装置に於いて、この下部案内レールは、この下枠の上面に上記引戸障子の移動方向に亙って存在する凹部の底面から上方に突出した状態で設けられ、その上端縁がこの下枠の上面のうちでこの凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものであり、上記引戸障子の縦辺を構成する竪框の下端部と上記窓枠の端部との間に設けたカバー帯をこの引戸障子の移動に伴って移動させる事により、上記凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を覆う様に構成しており、上記カバー帯は、可撓性及び押し付け力により移動可能な程度の剛性を有する弾性材製であり、このカバー帯の一端が上記竪框の下端部に、請求項2に記載した引戸障子用排水装置を構成する係止側ブラケットと受ブラケットとにより結合されると共に、上記カバー帯の中間部が、互いに直角に結合された下枠と竪枠との連続部に固定されたガイド部材の内部に設けられたガイド通路に案内されて、移動方向を水平方向から垂直方向に90度変更されており、垂直方向に移動する上記カバー帯の一部は、上記竪枠内に存在している引戸装置。
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