JP4266778B2 - 引戸装置 - Google Patents

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Description

この発明は、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠に引戸障子を建て込んで成る引戸装置の改良に関する。
高齢者や身体障害者の移動の容易性を確保する為に、バリアフリーサッシと呼ばれる、下枠の上面を平坦にした窓枠の構造が、例えば特許文献1〜4に記載される等により、従来から各種知られている。これら各特許文献に記載された構造は、何れも、引戸障子の下框に設置した戸車の外周面が単なる円筒面で、上記下枠の上面でこの戸車の外周面が転がり接触する部分が平坦面となっている。
この様な従来構造の場合、戸車として、従来一般的に使用されていたものとは異なる、特殊なものを使用する為、今後広く普及しない限り、コストが嵩む可能性がある。特に現状では、故障した戸車を修理・交換する際に、戸車の取り寄せに要する手間やコストが、一般的な、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものに比べて嵩む可能性がある。又、戸車と下枠との係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れない為、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造が必要になる。
この様な事情を考慮した場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させる構造を採用する事が有利である。この場合、下枠の上面に凹部を、引戸障子の移動方向に亙って設け、上記下部案内レールを、この凹部の底面から上方に突出する状態で設ける。従って上記下枠の上面には、この凹部の開口部が存在し、この開口部の中央部に上記下部案内レールの上端縁が存在する状態となる。
上記凹部及び下部案内レールは、上記下枠の全長に亙って設けるのに対し、上記引戸障子の長さ(幅)はこの下枠の全長よりも短い。この為、上記凹部の開口部及び下部案内レールの上端縁の長さ方向の一部は、上記引戸障子により覆われる事なく露出する。この為、当該部分の体裁が悪くなるだけでなく、異物が上記凹部内に落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。即ち、上記凹部の開口部のほぼ中間部に上記下部案内レールの上端縁が存在する為、この開口部は幅方向に2分割されて狭くなる。この結果、上記凹部内にピン等の異物が落下した場合に、この異物を取り出しにくくなる。
特許文献5には、昇降式のシャッタの両側縁部を案内する為の昇降案内溝の一部でシャッタパネルを巻き上げた場合にこのシャッタパネルの下方に露出する部分を、帯状封止材により覆う構造が記載されている。但し、この様な特許文献5に記載された構造は、鉛直方向に存在する溝の開口部を覆う事のみを意図していて、引戸装置の下枠の上面に存在する溝部の上端開口を覆う事を意図しているものではない。又、帯状封止材を巻き取り機構により巻き取る等、構造が複雑で、設置スペースが限られた引戸装置に適用する事は難しい。
実公昭55−19814号公報 特開2000−96934号公報 特許第3233920号公報 特許第3233921号公報 特開平5−340173号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用すると共に、この下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させた構造で、下枠上面の体裁を良好にし、且つ、凹部内への異物の落下を防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の引戸装置は、従来から一般的に実施されている引戸装置と同様に、下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持した引戸障子と、これら各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝と係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールをその上面に形成した下枠を含む窓枠とを備える。
特に、本発明の引戸装置に於いては、この下枠は、その上面に、下方に凹入する状態で、且つ、上記引戸障子の移動方向に亙って設けられた凹部と、この凹部の底面から上方に突出した状態で設けられた上記下部案内レールと、この凹部の下方に、この凹部の底面を構成する底板部によりこの凹部と隔てられた状態で設けられた下枠内部の空間部分とを、それぞれ備える。又、上記下部案内レールの上端縁は、この下枠の上面のうちで上記凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものである。
又、可撓性を有する材料製のカバー帯の両端部を上記引戸障子の両縦辺の下端部に連結する事により、これらカバー帯と引戸障子とを閉鎖環状に組み合わせて、このカバー帯のうちで、この閉鎖環の上辺を構成する部分により上記凹部の上端開口部を覆うと共に、この閉鎖環の下辺を構成する部分を、上記空間部分に配設している。
そして、上記引戸障子の移動に伴って上記カバー帯を、この空間部分と上記凹部の上端開口部との間で移動させる事により、このカバー帯によりこの上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を覆う様に構成している。
尚、上記カバー帯端部と引戸障子の縦辺下端部との連続部の構造は、押し引き方向の力を伝達できれば良く、ピンと孔との係合、凹凸係合、ねじによる固定等を含む。
上述の様に構成する本発明の引戸装置の場合、下枠として上面に下部案内レールを備えたものを使用する為、引戸障子の下框に設ける戸車として、外周面に全周に亙って凹溝を形成したものを使用できる。この為、戸車自体のコストを低く抑えられる他、戸車と下部案内レールとの係合部で、引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図れる。従って、別途この引戸障子の屋内外方向に関する位置決めを図る為の構造を設ける必要がなく、この面からもコスト低減を図れる。
又、上記下部案内レールの上端縁を、この下枠の上面のうちで人や物が移動する部分よりも下方に位置させているので、下枠の上面を実質的に平坦にして、この人や物の移動を容易に行なえる様にできる。
更に、上記下部案内レールの上端縁を上方に突出させない様にする為、上記下枠の上面に設けた凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分をカバー帯により覆う為、上記下枠上面の体裁を良好にし、且つ、上記凹部内への異物の落下を防止できる。上記カバー帯は、両端部を上記引戸障子の両縦辺の下端部に連結すると共に、このカバー帯のうちで、閉鎖環の下辺を構成する部分を上記下枠内部の空間部分に配設している為、上記引戸障子の移動距離に関係なく、上記カバー帯を窓枠内に確実に収納できる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、下枠内部の空間部分の長さ方向一部で引戸障子の移動範囲に関して両端に位置する部分に、カバー帯の走行方向を180度折り返すガイドブロックを支持固定する。
この様に構成すれば、上記カバー帯の移動を円滑に行なわせて、上記引戸障子の移動に要する力を小さくできる他、上記カバー帯に無理な力が加わる事を防止して、このカバー帯の損傷防止を図れる。
又、本発明を実施する場合に、例えば、請求項3に記載した様に、引戸障子が窓枠内に、この窓枠の全幅に亙って移動可能に建て込む。そして、1枚の引戸障子の両縦辺の下端部にその両端部を連結したカバー帯を折り返す為の1対のガイドブロックを、下枠の両端部に支持固定する。
この様に構成すれば、上記引戸障子の移動範囲が広い構造で、下枠の上面に設けた凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分をカバー帯により、確実に覆う事ができる。
或は、請求項4に記載した様に、同一平面上に配置された1対の引戸障子を窓枠内に、この窓枠の幅方向中間部を境とした引き分け式に建て込む。そして、これら両引戸障子の両縦辺の下端部にそれぞれの両端部を連結したカバー帯を折り返す為の2対のガイドブロックを、下枠の両端部と長さ方向中間部とに支持固定する。
この様に構成すれば、同一平面上に1対の引戸障子を建て込んだ構造で、下枠の上面に設けた凹部の上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分をカバー帯により、確実に覆う事ができる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項5に記載した様に、下枠内部の空間部分のうちで、引戸障子の移動範囲に関して両端に位置する部分に設けた1対のガイドブロック同士の間に位置する部分に、これら両ガイドブロック同士の間を移動するカバー帯を案内するガイドチューブを、下枠に支持固定した状態で配置する。
この様に構成すれば、上記空間部分に何らかの異物が存在した場合でも、この異物に上記カバー帯が絡まったりする事を防止できる。そして、このカバー帯の移動を円滑に行なわせて、上記引戸障子の移動に要する力を小さくできる他、このカバー帯の損傷防止を図れる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項6に記載した様に、下部案内レールの上端縁を下枠の上面のうちでこの凹部の両側に存在する部分よりも下方に位置させる。そして、凹部を仕切る1対の内側面の上端部開口寄り部分に、カバー帯の両端縁を係合させてこのカバー帯を案内する、1対のガイド溝を設ける。
この様に構成すれば、上記カバー帯の両端縁が上記凹部の開口縁部から浮き上がる事を確実に防止できる。この結果、この凹部内に細かい異物が入り込んだり、上記カバー帯に何らかの物が引っ掛かる事を有効に防止できる。
又、上記請求項6に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項7に記載した様に、カバー帯を金属板製とし、1対のガイド溝を、1対の内側面の上端部開口寄り部分に係止された非金属材製のガイド部材に設ける。この場合に使用する非金属材としては、合成樹脂の他、オレフィン系等のエラストマーが、好ましく使用できる。
この様に構成すれば、上記カバー帯に十分な強度及び剛性を持たせ、且つ、このカバー帯と、アルミニウム合金の押し出し型材製の下枠との擦れ合い部で、耳障りな音が発生する事を防止できる。
図1〜19は、請求項1〜3、5〜7に対応する、本発明の実施例1を示している。本実施例は、本発明を、掃き出し窓として一般的な、引違戸に適用した場合に就いて示している。この為に本実施例の場合には、窓枠1の内側に、それぞれが特許請求の範囲に記載した引戸障子である1対のガラス障子2a、2bを、引き違い式に建て込んでいる。このうちの窓枠1は、上辺を構成する上枠3と、下辺を構成する下枠4と、左右の縦辺を構成する竪枠5a、5bとにより、矩形に構成している。これら各枠3、4、5a、5bは、それぞれアルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。又、上記各ガラス障子2a、2bは、それぞれの上辺を構成する上框6a、6bと、同じく下辺を構成する下框7a、7bと、左右の縦辺を構成する竪框である、召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bとにより、ガラスパネル10a、10bの四辺を囲んで成る。これら各框6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9bも、アルミニウム合金の一体押し出し成形材製である。このうちの召し合わせ框8a、8bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の中央に位置して、屋内外方向に亙り互いに対向する。これに対して上記各突き合わせ框9a、9bは、上記掃き出し窓の閉鎖時に上記窓枠1の端部に位置して、上記各竪枠5a、5bに突き合わされる。
上記各ガラス障子2a、2bは上記窓枠1の内側に、一般的に知られている引違戸と同様の構造により、水平移動自在に建て込まれている。この為に、上記上枠3の下面に1対の上部案内レールを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。そして、上記各召し合わせ框8a、8b及び突き合わせ框9a、9bの上端部に支持したガイドブロックに形成したガイド溝に上記各上部案内レールを係合させている。この構成により、上記各ガラス障子2a、2bの上端部を上記上枠3に沿う平行移動自在に支持している。この様に、上記各ガラス障子2a、2bの上辺を上記上枠3に対し水平移動自在に係合させる部分の構造は、従来から広く知られている構造と同様であり、本発明の要点とも関係しない為、詳しい図示並びに説明は省略する。
これに対して、上記下枠4には図16、19に示す様に、1対の下部案内レール11a、11bを、屋内外方向に離隔した状態で設けている。但し、本実施例の場合、一般的な引違戸を構成する下枠とは異なり、上記下枠4の上面に、下方に凹入する状態で、且つ、この下枠4の全長に亙って1対の凹部12a、12bを設けており、上記各下部案内レール11a、11bを、これら各凹部12a、12bの底面から、上方に突出した状態で設けている。又、上記各凹部12a、12bの下方には、これら各凹部12a、12bの底面を構成する底板部61によりこれら各凹部12a、12bと隔てられた状態で、上記下枠4の内部の空間22部分を設けている。又、上記各下部案内レール11a、11bの高さ寸法は上記各凹部12a、12bの深さ寸法よりも小さくして、これら各下部案内レール11a、11bの上端縁が、上記下枠4の上面のうちで上記各凹部12a、12bの両側に存在する平面部分よりも下方に位置する様にしている。この構成により、上記各下部案内レール11a、11bの存在に拘らず、上記下枠4の上面を幅の狭い上記各凹部12a、12bの上端開口部を除き、実質的に平坦にして、高齢者や障害者、更には車椅子等の移動を容易に行なえる様にしている。
この様な構成を有する上記下枠4に沿う移動を可能にする為に、上記各ガラス障子2a、2bの下辺を構成する前記下框7a、7bの両端部近傍部分に戸車13a、13bを、屋内外方向に設けられた横軸を中心とする回転自在に支持している。これら各戸車13a、13bは、従来から一般的な引違戸に使用されていた戸車と同様のもので、外周面中央部に凹溝14a、14bを、全周に亙り形成している。この様な凹溝14a、14bを設けた上記各戸車13a、13bをそれぞれ1対ずつ支持した上記各下框7a、7bは、上記下部案内レール11a、11bと上記各凹溝14a、14bとを係合させる事で、上記下枠4の上方位置に、この下枠4に沿った水平移動を自在に支持している。
以上の構成により、上記各ガラス障子2a、2bを上記窓枠1の内側に、水平移動自在に建て込んでいる。
又、図示の例では、上記下枠4の屋外側端部(図19の左端部)上面に形成した屋外端突条15と、上記1対の凹部12a、12b同士を仕切る中央突条16との屋内側面(図19の右側面)に、それぞれブラケット17a、17bを係止している。上記各下部案内レール11a、11bのうち、屋外側の下部案内レール11aの上半部は、屋外側のブラケット17aと上記中央突条16との上半部同士の間の中間部に存在する。そして、上記屋外側の戸車13aの一部は、これら屋外側のブラケット17aと中央突条16との上半部同士の間に入り込んでいる。これに対して、屋内側の下部案内レール11bの上半部は、屋内側のブラケット17bと屋内端突条18との上半部同士の間の中間部に存在する。そして、上記屋内側の戸車13bの一部は、これら屋内側のブラケット17bと屋内端突条18との上半部同士の間に入り込んでいる。
又、前記各下框7a、7bの屋内側壁19a、19bのうち、屋外側の下框7aの屋内側壁19aの下端部を上記屋外側の下部案内レール11aと上記中央突条16との間に、屋内側の下框7bの屋内側壁19bの下端部を上記屋内側の下部案内レール11bと上記屋内端突条18との間に、それぞれ進入させている。更に、上記各突条16、18の上端部屋外側面に係止したシール部材20a、20bに設けたシールリップの先端縁を上記各屋内側壁19a、19bの下端部屋内側面に摺接させて、上記下枠4と上記各下框7a、7bとの間をシールしている。
本発明を上述の様な引違戸に適用した本実施例の場合、図2に略示する様に、可撓性を有する材料製のカバー帯21a(21b)の両端部を前記ガラス障子2a(2b)の両縦辺の下端部に連結すると共に、このカバー帯21a(21b)の一部を上記下枠4の内部に存在する空間22部分に配設している。そして、上記ガラス障子2a(2b)の移動に伴って上記カバー帯21a(21b)を、上記空間22部分と、前記凹部12a(12b)の上端開口部との間で移動させる事により、この上端開口部で上記ガラス障子2a(2b)により覆われていない部分を、上記カバー帯21a(21b)により覆う様に構成している。
この様なカバー帯21a(21b)は、それぞれ金属製の巻き尺を構成する金属板の如きステンレス鋼板、或は合成樹脂を一体押し出し成形する事により造られた長尺材等、可撓性を有する弾性材製である。本実施例の場合には、上記カバー帯21a(21b)として、自由状態での断面形状が円弧形となるものを使用して、このカバー帯21a(21b)の肉厚を小さく抑えつつ、剛性の確保を図っている。尚、このカバー帯21a(21b)の湾曲方向は、上記凹部12a(12b)の上端開口を覆った状態で、その上面が凸曲面となる方向としている。この理由は、上記カバー帯21a(21b)と前記下部案内レール11a(11b)の上端縁との干渉を防止しつつ、この下部案内レール11a(11b)の高さ寸法を確保する為である。
この様なカバー帯21a(21b)の幅方向両側縁は、上記凹部12a(12b)の上端開口両側部分に設けられたガイド溝23、23に、長さ方向の摺動自在に係合している。この為に、前記屋外側のブラケット17aと前記中央突条16との(前記屋内側のブラケット17bと前記屋内端突条18との)互いに対向する面の上端部に、上記各ガイド溝23、23を形成している。本実施例の場合、これら各ガイド溝23、23を、前記下枠4を構成するアルミニウム合金の押し出し型材製の部材に形成した係止溝に係止した、合成樹脂の押し出し型材製のライナ部材24、24に形成している。上記カバー帯21a(21b)が上記下枠4に沿って移動する際には、このカバー帯21a(21b)の両側縁が上記各ガイド溝23、23に案内される。
この様なカバー帯21a(21b)は、その両端部を前記ガラス障子2a(2b)の縦辺を構成する召し合わせ框8a(8b)及び突き合わせ框9a(9b)の下端部に連結している。このうち、上記カバー帯21a(21b)の一端部と上記召し合わせ框8a(8b)の下端部との連結部を構成する為、図3〜9に示す様に、この召し合わせ框8a(8b)の下端部外側面に、連結ブラケット25をねじ止め固定している。そして、この連結ブラケット25により、上記カバー帯21a(21b)の一端部から上方にほぼ直角に曲げ起こした曲げ起こし部26aを係止している。この曲げ起こし部26aの幅寸法は、図10に示す様に、上記カバー帯21a(21b)の本体部分の幅寸法よりも小さい。従って上記曲げ起こし部26aは、上記ライナ部材24、24の間から、前記凹部12a(12b)の上端開口よりも上方に突出する。
上記連結ブラケット25は、合成樹脂を一体成形して成るもので、上記召し合わせ框8a(8b)の下端部外側面に対向する内側面中間部にT字形の係止片27を、上端部に内外両側面同士を貫通する上下方向に長い長孔28を、それぞれ設けている。この長孔28の幅及び長さは、内側面側で狭く且つ短く、外側面側で広く且つ長くしている。又、上記連結ブラケット25の下端部には厚肉部29を形成し、この厚肉部29の下面に、上記曲げ起こし部26aの上端部を挿入する為の係止凹部30を形成している。更に、上記厚肉部29の下面でこの係止凹部30を上記ガラス障子2a(2b)の移動方向両側から挟む位置に、ガイド突片31と係止突片32とを、上記厚肉部29の下面から下方に突出する状態で形成している。これら両突片31、32のうち、上記召し合わせ框8a(8b)の外側面寄りのガイド突片31の高さ寸法は、上記係止凹部30に対してこの外側面と反対側に設けられた係止突片32の高さ寸法よりも大きくしている。又、上記連結ブラケット25の上下3個所位置には、それぞれ内外両側面同士を貫通する円形の貫通孔33a、33b、33cを設けている。これら各貫通孔33a、33b、33cのうち、上下の貫通孔33a、33cは、上記召し合わせ框8a(8b)と下框7a(7b)(図1、2参照)とを連結するタッピングねじを回転させる工具(ドライバ)を挿通する為のものである。又、中間の貫通孔33bは、戸車13a(13b)の高さ調節を行なう工具(ドライバ)を挿通する為のものである。
一方、上述の様な連結ブラケット25をねじ止め固定する、上記召し合わせ框8a(8b)の下端部には、図7に示す様に、4個の孔を形成している。このうちの最も上側に形成した小円孔34は、タッピングねじ35を螺合させる為のものである。又、上から2番目の円孔36aは、上記各貫通孔33a〜33cのうちの上側の貫通孔33aと整合して、上記召し合わせ框8a(8b)内への上記工具の挿入を可能にする為のものである。又、下から2番目のガイド孔37は、下端部の円形部38から上方に向け、この円形部38よりも幅が狭いガイド部39を延出したものである。このうちの円形部38は、上記連結ブラケット25の係止片27全体を通過させられる大きさを有するのに対して、上記ガイド部39は、この係止片27の基半部を進入させられるが、幅が広くなった先半部を通過させる事はできない幅寸法を有する。又、上記円形部38は、上記各貫通孔33a〜33cのうちの中間の貫通孔33bと整合して、上記召し合わせ框8a(8b)内への上記工具の挿入を可能にする役目も有する。更に、最も下側に形成した円孔36bは、上記各貫通孔33a〜33cのうちの下側の貫通孔33cと整合して、上記召し合わせ框8a(8b)内への上記工具の挿入を可能にする為のものである。
上述の様な各孔34、36a、37、36bを構成した上記召し合わせ框8a(8b)に上記連結ブラケット25を装着する作業は、次の様にして行なう。尚、以下の説明での上下方向は、使用状態での方向を言い、必ずしも装着作業時の方向とは一致しない。先ず、この連結ブラケット25の係止片27と上記ガイド孔37下端の円形部38とを整合させた状態で、この連結ブラケット25を上記召し合わせ框8a(8b)の外側面に押し付ける。次いで、この連結ブラケット25を上方に変位させ、上記係止片27の基半部を上記ガイド部39内に進入させる。次いで、前記長孔28を挿通した前記タッピングねじ35を上記小円孔34に螺合し更に緊締する。工場出荷時に於いて上記連結ブラケット25は、図3、8に示す様に上端位置に移動させ、上記タッピングねじ35は上記長孔28の下端に位置させる。この状態で、上記両円孔36a、36bが上記各貫通孔33a、33cと、上記円形部38が上記貫通孔33bと、それぞれ整合する。
この状態で、上記連結ブラケット25を支持固定した上記召し合わせ框8a(8b)を含む、前記ガラス障子2a(2b)を窓枠1内に建て込んだ後、上記連結ブラケット25に前記カバー帯21a(21b)の一端を連結する。この連結作業は、図8、9に示す様にして行なう。先ず、図8に示す様に、上記連結ブラケット25を最上位置に移動させた状態で、上記カバー帯21a(21b)の一端部に設けた前記曲げ起こし部26aを上記連結ブラケット25の下方に進入させる。尚、上記カバー帯21a(21b)の両側縁は、予め前記各ガイド溝23、23に係合させておく。この状態で上記曲げ起こし部26aを上記連結ブラケット25の下方に進入させると、この曲げ起こし部26aが前記係止突片32の下方を通過してから、この曲げ起こし部26aの上端部が前記ガイド突片31に突き当たる。そこで、この状態で、上記タッピングねじ35を緩めて、図9に示す様に、上記連結ブラケット25を下降させる。この結果、上記曲げ起こし部26aの上端部が前記係止凹部30内に進入する。この状態では、この曲げ起こし部26aと、この係止凹部30及び上記係止突片32との係合により、この曲げ起こし部26aが上記召し合わせ框8a(8b)の外側面から離れる方向に変位する事が阻止された状態となり、この召し合わせ框8a(8b)と上記カバー帯21a(21b)の一端部とが連結された状態となる。上記タッピングねじ35は、これら召し合わせ框8a(8b)とカバー帯21a(21b)の一端部とを連結した状態で緊締しておく。
又、上記カバー帯21a(21b)の他端部と前記突き合わせ框9a(9b)の下端部との連結部を構成する為、図11〜15に示す様に、この突き合わせ框9a(9b)の下端部外側面に、第二の連結ブラケット40をねじ止め固定している。この第二の連結ブラケット40は、ステンレス鋼板等の十分な剛性及び強度を有する金属板に、打ち抜き、曲げ等のプレス加工を施す事により、図13に示す様に構成している。即ち、上記第二の連結ブラケット40は、上記突き合わせ框9a(9b)の下端部外側面に重ね合わされる、上下方向に長い矩形の基板部41と、この基板部41の下端縁中央部から前記ガラス障子2a(2b)の中央部に向けてほぼ直角に折れ曲がった連結板部42と、この連結板部42の先端部から上方にほぼ直角に折れ曲がった係止板部43とを備える。これら連結板部42及び係止板部43の幅寸法は、上記基板部41の幅寸法よりも小さい。又、この基板部41の幅寸法は、図12に示す様に、上記突き合わせ框9a(9b)の外側面の両端部に形成した1対の突条44、44の基部の間隔よりも少しだけ小さくしている。従って上記基板部41は、上記突き合わせ框9a(9b)の外側面に、上下方向の移動自在に、且つ回転を阻止された状態で突き合わされる。又、上記基板部41の上半部には、上下方向に長い長孔45を、下半部には円孔46を、それぞれ形成している。
この様な第二の連結ブラケット40は上記突き合わせ框9a(9b)の下端部外側面に、上下位置の調節を自在に支持している。即ち、上記基板部41を上記突き合わせ框9a(9b)の外側面に、上記1対の突条44、44の基部同士の間に挟持する状態で重ね合わせ、上記長孔45を挿通した止めねじ47を上記突き合わせ框9a(9b)に形成したねじ孔に螺合させている。又、この突き合わせ框9a(9b)の下端部には合成樹脂製のガイドブロック48を、ねじ49により結合固定している。このガイドブロック48の外側面には、前記カバー帯21a(21b)の他端部を挿入する為の凹部50が形成されており、上記第二の連結ブラケット40の連結板部42及び係止板部43は、上記凹部50内に入り込んでいる。工場出荷時に於いて上記第二の連結ブラケット40は、図11、14に示す様に上端位置に移動させ、上記止めねじ47は上記長孔45の下端に位置させる。この状態で、上記円孔46と、上記ガイドブロック48に形成した通孔51とが整合し、上記突き合わせ框9a(9b)と前記下框7a(7b)とを結合するタッピングねじを締め付ける為の工具(ドライバ)を挿通自在となる。
この状態で、上記第二の連結ブラケット40を支持固定した上記突き合わせ框9a(9b)を含む、前記ガラス障子2a(2b)を、窓枠1内に建て込んだ後、上記第二の連結ブラケット40に前記カバー帯21a(21b)の他端を連結する。この連結作業は、図14、15に示す様にして行なう。先ず、図14に示す様に、上記第二の連結ブラケット40を最上位置に移動させた状態で、上記カバー帯21a(21b)の他端部に設けた前記一端側の曲げ起こし部26aと同様の構成を有する曲げ起こし部26bを、上記第二の連結ブラケット40の下方に進入させる。尚、この場合も、上記カバー帯21a(21b)の両側縁は、予め前記各ガイド溝23、23に係合させておく。この状態で上記曲げ起こし部26bを上記第二の連結ブラケット40の下方に進入させると、この曲げ起こし部26bが上記凹部50の奥端面に突き当たる。そこで、この状態で、前記止めねじ47を緩めて、上記第二の連結ブラケット40を下降させる。この結果、上記曲げ起こし部26bが前記係止板部43と対向する。この状態では、この曲げ起こし部26bと、この係止板部43との係合により、この曲げ起こし部26bが上記突き合わせ框9a(9b)の外側面から離れる方向に変位する事が阻止された状態となり、この突き合わせ框9a(9b)と上記カバー帯21a(21b)の他端部とが連結された状態となる。上記止めねじ47は、上記第二の連結ブラケット40を下降させた後、緊締しておく。
上述の様にして、その両端部を前記ガラス障子2a(2b)の両縦辺を構成する召し合わせ框8a(8b)及び突き合わせ框9a(9b)の下端部外側面に結合した上記カバー帯21a(21b)は、図2に示す様に、その中間部を180度折り返している。要するに、この図2に示す様に、上記カバー帯21a(21b)と、このカバー帯21a(21b)の両端部同士を結合した下框7a(7b)とを、閉鎖環状に組み合わせている。そして、この閉鎖環を構成する上記カバー帯21a(21b)のうち、この閉鎖環の上辺を構成する部分を上記各ガイド溝23、23に係合させて、前記凹部12a(12b)の上端開口部を塞いでいる。
又、上記カバー帯21a(21b)のうち、上記閉鎖環の上辺を構成する部分と同じく下辺を構成する部分とを滑らかに連続させる為に、前記下枠4の両端部に、図16〜19に示す様なガイドブロック52を、上記ガラス障子2a(2b)毎に2個ずつ、合計4個支持固定している。このガイドブロック52を設ける為に、上記下枠4の上面に形成した、前記各下部案内レール11a、11b及び中央突条16、並びにブラケット17a、17bの両端部と前記各竪枠5a、5bの下部内側面とは直接は突き合わせず、上記ガイドブロック52分の隙間を設けている。又、このガイドブロック52は、合成樹脂製で、上記カバー帯21a(21b)の中間部を通過させる為の案内通路53を有する。この案内通路53の内面のうちでこのカバー帯21a(21b)の折り返し方向内側に対向(摺接)する部分は、半円筒形の凸曲面としている。このカバー帯21a(21b)は、その中間部を上述の様なガイドブロック52により折り返されている為、上記閉鎖環の上辺と下辺との間で円滑に移動できる。
更に、上記下枠4の内部に、この下枠4の両端部分に設けた1対のガイドブロック52同士の間に掛け渡す状態で、ガイドチューブ55を設けている。このガイドチューブ55は、ポリアミド樹脂等、滑り易い合成樹脂を押し出し成形する事により造ったもので、上記下枠4に設けたタッピング溝56を利用して、この下枠4内に支持している。そして、上記ガイドチューブ55内に、上記カバー帯21a(21b)のうち、上記閉鎖環の下辺を構成する部分を挿通している。
上述の様なカバー帯21a(21b)は、上記ガラス障子2a(2b)の移動に伴い、前記凹部12a(12b)の上端開口で、このガラス障子2a(2b)の下框7a(7b)により覆われない部分を覆う。即ち、このガラス障子2a(2b)を移動させると、移動方向後方で上記カバー帯21a(21b)が、上記ガイドブロック52の案内通路53を通じて、上記ガイドチューブ55から引き出される。そしてこのカバー帯21a(21b)が、その両側縁を前記各ガイド溝23、23に係合させつつ上記凹部12a(12b)の上端開口部に引き出されて、この凹部12a(12b)の上端開口部を覆う。この状態では、上記下枠4の上面の体裁を良好にし、且つ、この凹部12a(12b)内に異物が落下する事を防止できる。尚、上記カバー帯21a(21b)のうちでガラス障子2a(2b)の移動方向前側に存在する部分は、移動方向後側部分の引き出しに伴って、上記ガイドチューブ55内に引き込まれる。
図20〜22は、請求項1、2、4〜7に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、それぞれが引戸障子である1対のガラス障子2c、2cを窓枠1a内に、この窓枠1aの幅方向中間部を境とした引き分け式に建て込んでいる。そして、上記両ガラス障子2c、2cの両縦辺を構成する突き合わせ框57、57及び振り分け框58、58の下端部にそれぞれの両端部を連結したカバー帯21c、21cを折り返す為の2対のガイドブロック52、52を、下枠4aの両端部と長さ方向中間部とに支持固定している。この為、この下枠4aの長さ方向中央部に透孔59を形成し、この透孔59部分に、中央部に設けるガイドブロック52、52の上面を露出させている。本実施例の場合、上記各ガラス障子2c、2cは、それぞれ図20に示した状態と、上記窓枠1aの片端部との間でのみ移動可能である。上記各ガラス障子2c、2cが、この窓枠1aの中央部を越えて移動する事はない。下枠4aの屋外側の凹部12aの上端開口は、塞ぎ板60により塞いでいる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1と同様であるから、同等部分に関する説明は省略する。
本発明の実施例1を示す、引戸装置を屋内側から見た略正面図。 同じくカバー帯を加えた状態で示す略正面図。 召し合わせ框の下端部とカバー帯の一端部との連結部を示す、図2のA矢視図。 図3の上方から見た図。 連結ブラケットを図3の左方から見た図。 同じく図3と同方向から見た図。 連結ブラケットを支持固定する召し合わせ框の下端部を、図3と同方向から見た図。 召し合わせ框の下端部とカバー帯の一端部とを連結する為、連結ブラケットを上昇させた状態を、図5と同方向から見た状態で示す図。 同じく連結ブラケットを下降させた状態を示す図。 カバー帯の端部に形成した曲げ起こし部の斜視図。 突き合わせ框の下端部とカバー帯の他端部との連結部を示す、図2のB矢視図。 図11の上方から見た図。 第二の連結ブラケットの斜視図。 突き合わせ框の下端部とカバー帯の他端部とを連結する為、第二の連結ブラケットを上昇させた状態を、図11の左方から見た状態で示す図。 同じく第二の連結ブラケットを下降させた状態を示す図。 竪枠の下端部と下枠の端部との連結部の斜視図。 同じく平面図。 図17のC−C断面図。 図1の拡大D−D断面図。 本発明の実施例2を示す、引戸装置を屋内側から見た略正面図。 図20の拡大E−E断面図。 下枠中央部の斜視図。
符号の説明
1、1a 窓枠
2a、2b、2c ガラス障子
3 上枠
4、4a 下枠
5a、5b 竪枠
6a、6b 上框
7a、7b 下框
8a、8b 召し合わせ框
9a、9b 突き合わせ框
10a、10b ガラスパネル
11a、11b 下部案内レール
12a、12b 凹部
13a、13b 戸車
14a、14b 凹溝
15 屋外端突条
16 中央突条
17a、17b ブラケット
18 屋内端突条
19a、19b 屋内側壁
20a、20b シール部材
21a、21b、21c カバー帯
22 空間
23 ガイド溝
24 ライナ部材
25 連結ブラケット
26a、26b 曲げ起こし部
27 係止片
28 長孔
29 厚肉部
30 係止凹部
31 ガイド突片
32 係止突片
33a、33b、33c 貫通孔
34 小円孔
35 タッピングねじ
36a、36b 円孔
37 ガイド孔
38 円形部
39 ガイド部
40 第二の連結ブラケット
41 基板部
42 連結板部
43 係止板部
44 突条
45 長孔
46 円孔
47 止めねじ
48 ガイドブロック
49 ねじ
50 凹部
51 通孔
52 ガイドブロック
53 室内通路
54 凸曲面
55 ガイドチューブ
56 タッピング溝
57 突き合わせ框
58 振り分け框
59 透孔
60 塞ぎ板
61 底板部

Claims (7)

  1. 下辺を構成する下框に複数の戸車を、横軸を中心とする回転自在に支持した引戸障子と、これら各戸車の外周面に全周に亙って形成した凹溝と係合する事でこの引戸障子の水平移動を案内する下部案内レールをその上面に形成した下枠を含む窓枠とを備えた引戸装置に於いて、この下枠は、その上面に、下方に凹入する状態で、且つ、上記引戸障子の移動方向に亙って設けられた凹部と、この凹部の底面から上方に突出した状態で設けられた上記下部案内レールと、この凹部の下方に、この凹部の底面を構成する底板部によりこの凹部と隔てられた状態で設けられた下枠内部の空間部分とをそれぞれ備え、上記下部案内レールの上端縁は、この下枠の上面のうちで上記凹部の両側に存在する部分よりも上方には突出しないものであり、可撓性を有する材料製のカバー帯の両端部を上記引戸障子の両縦辺の下端部に連結する事により、これらカバー帯と引戸障子とを閉鎖環状に組み合わせて、このカバー帯のうちで、この閉鎖環の上辺を構成する部分により上記凹部の上端開口部を覆うと共に、この閉鎖環の下辺を構成する部分を、上記空間部分に配設し、上記引戸障子の移動に伴って上記カバー帯を、この空間部分と上記凹部の上端開口部との間で移動させる事により、この上端開口部で上記引戸障子により覆われていない部分を、上記カバー帯により覆う様に構成した事を特徴とする引戸装置。
  2. 下枠内部の空間部分の長さ方向一部で引戸障子の移動範囲に関して両端に位置する部分に、カバー帯の走行方向を180度折り返すガイドブロックを支持固定した、請求項1に記載した引戸装置。
  3. 引戸障子が窓枠内に、この窓枠の全幅に亙って移動可能に建て込まれており、1枚の引戸障子の両縦辺の下端部にその両端部を連結したカバー帯を折り返す為の1対のガイドブロックが、下枠の両端部に支持固定されている、請求項2に記載した引戸装置。
  4. 同一平面上に配置された1対の引戸障子が窓枠内に、この窓枠の幅方向中間部を境とした引き分け式に建て込まれており、これら両引戸障子の両縦辺の下端部にそれぞれの両端部を連結したカバー帯を折り返す為の2対のガイドブロックが、下枠の両端部と長さ方向中間部とに支持固定されている、請求項2に記載した引戸装置。
  5. 下枠内部の空間部分のうちで、引戸障子の移動範囲に関して両端に位置する部分に設けた1対のガイドブロック同士の間に位置する部分に、これら両ガイドブロック同士の間を移動するカバー帯を案内するガイドチューブを、下枠に支持固定した状態で配置している、請求項1〜4の何れかに記載した引戸装置。
  6. 下部案内レールの上端縁が下枠の上面のうちで凹部の両側に存在する部分よりも下方に位置し、この凹部を仕切る1対の内側面の上端部開口寄り部分に、カバー帯の両端縁を係合させてこのカバー帯を案内する1対のガイド溝が設けられている、請求項1〜5の何れかに記載した引戸装置。
  7. カバー帯が弾性を有する金属板製であり、1対のガイド溝が、1対の内側面の上端部開口寄り部分に係止された非金属材製のガイド部材に設けられている、請求項6に記載した引戸装置。
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