JP4455895B2 - 気相蒸着セラミックス被覆材の製造方法 - Google Patents

気相蒸着セラミックス被覆材の製造方法 Download PDF

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本発明は、黒鉛材、炭素繊維強化炭素複合材などの炭素材、あるいはセラミックス、金属などの基材表面に化学的気相蒸着法(CVD法)によりセラミックス被膜を被覆した気相蒸着セラミックス被覆材とその製造方法に関する。なお、以下の説明においては、基材を黒鉛材、セラミックスをSiCとした場合を中心に説明する。
化学的気相蒸着法(以下、CVD法ともいう)により、例えば、黒鉛基材面にセラミックス被膜としてSiC被膜を形成したSiC被覆黒鉛材は、表面に高純度のSiC被膜が被覆されているため非汚染性に優れ、また急熱や急冷に対する耐熱衝撃性が高く、化学的に安定で耐蝕性も高いところから半導体製造における各種熱処理用部材として、サセプター、ライナーチューブ、プロセスチューブ、ウエハーボート、単結晶引上げ用装置部材などをはじめ、高純度性や耐熱性が要求される部材として有用されている。
CVD法により、基材面にSiCを析出させてSiC被覆材を製造する方法は例えば、水素ガスをキャリアガスとして、1分子中にSi原子とC原子を含むCH3 SiCl3 、(CH3)3 SiCl、CH3 SiHCl2 などの有機珪素化合物を気相で還元熱分解させる方法、あるいは、SiCl4 などの珪素化合物とCH4 などの炭素化合物とを気相反応させてSiCを気相析出させる方法で行われる。
しかしながら、CVD法による被膜形成は、基材をCVD反応容器内の基材保持具に黒鉛製やSiC膜を被覆した黒鉛製のピン、バーなどの支持治具を介して載置し、上記の原料ガスを供給して、CVD反応により気相析出させる方法で行われているため、支持治具に接している基材面には原料ガスが侵入できないためSiC被膜が形成されないという欠点がある。そこで、基材全面にSiC被膜を被覆するためには、通常、支持治具の位置を変更して再度の被膜形成が行われている。すなわち、少なくとも2度の被覆処理が必要となる。
この欠点を排除するために、特許文献1には黒鉛板の表面にSiC膜を形成する工程と炉内での黒鉛板の支持位置を変更する工程とを交互に行うSiC膜の形成法と、黒鉛板支持棒を上面に有する石英カバーを設置し、かつ気体導入管を開口した炉内に石英カバーと同心上の位置に、石英板の一部を支持するフランジを備えた回転筒を上下ならびに回転可能に設置したことを特徴とするSiC膜の形成装置が提案されている。しかしながら、この方法及び装置では限られた形状の黒鉛板にしか適用できず、また設備が複雑となるため設備投資費用が嵩む難点がある。更に、黒鉛板の支持位置を変更する際にCVD反応を一旦中断しなければならず、一旦中断したCVD反応を再開すると、析出するSiC粒の結晶性状が変化するため、その部分で剥離し易くなる難点もある。
また、特許文献2には上部架台と下部架台からなる一組の架台が配置され、上部架台は固定され、下部架台は上下に移動可能であり、各架台には支持棒が設置されており、これら支持棒が黒鉛基材を支持することを特徴とする炭化珪素被膜のコーティングー装置が提案されている。これは、コーティング処理中に下部架台の上下移動により支持位置を持ち替えているが、この場合も黒鉛基材の形状に制約があり、特に小物類などには適用し難い欠点がある。さらに重量バランスが悪かったり、水平が保たれていないと支持棒からずれて落下してしまうおそれもある。
更に、特許文献3にはCVD反応炉内に、被処理基材を支持するための支持部材を配設してなるCVD装置において、前記支持部材は間歇的な微小ショックを加える衝撃機構を備えることを特徴とするCVD装置、及び微小ショックを加えることにより、被処理基材と支持部材との接触部位を逐次に変位させながらコーティングすることを特徴とするCVD被膜の形成方法が開示されている。しかしながら、間歇的な微小ショックを与えることで的確に支持位置を変えることは、被処理基材の形状が複雑であったり、大型の重量物の場合は難しく、また被処理基材が縦長の場合には転倒する危険性すらある。
特開昭58−125608号公報 特開平1−205076号公報 特開平8−100265号公報
このように、化学的気相蒸着法により基材全面に確実かつ安全にセラミックス被覆を施す技術は未だ確立されておらず、1回のCVD処理で基材全面にセラミックス被膜を被覆する手法の開発が望まれている。
そこで、本発明者はCVD反応により基材面にセラミックスを析出、被覆してセラミックス被覆材を製造する際に、CVD処理時に支持治具上の基材を移動することなく、1回のCVD処理で確実かつ安全に基材全面にセラミックスを被覆する手段について鋭意研究を進め、CVD装置内に複雑な物理的機構を組み込むことなく、実質的に1回のCVD処理操作で基材全面にセラミックスを析出、被覆する技術を開発した。
すなわち、本発明の目的はCVD反応により黒鉛などの基材面にSiCなどのセラミックスを析出させたセラミックス被覆材として、実質的に1回の被覆処理で確実かつ安全に基材全面にセラミックスが被覆された気相蒸着セラミックス被覆材とその製造方法を提供することにある。
発明に係る気相蒸着セラミックス被覆材の製造方法は、基材をCVD反応容器内の支持治具に載置して、CVD反応により基材面にセラミックスを析出被覆した後、支持治具を引張り破壊してセラミックス被覆材を取り外す製造プロセスであって、支持治具跡の直径が支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の7.5倍以下、または、セラミックスを被覆前の支持治具の直径を支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の5.5倍以下、に設定し、被覆するセラミックスと同一もしくは同等の材質からなる支持治具を用いるか、または被覆するセラミックスと同一セラミックスが被覆された支持治具を用いることを構成上の特徴とする。
本発明によれば、CVD反応により黒鉛などの基材面にSiCなどのセラミックスを析出させたセラミックス被覆材として、実質的に1回の被覆処理で確実かつ安全に基材全面にセラミックスが被覆された気相蒸着セラミックス被覆材とその製造方法を提供することができる。
CVD反応容器内で基材を載置する支持治具の基材に接する面は、被覆するセラミックス被膜の膜厚に比べ遙に大きいため、通常は基材面にセラミックスを析出、被覆した後、基材を取り外す際に支持治具が破壊することはない。したがって、支持治具に接した基材面にはセラミックス被膜が形成されず未被覆のままとなる。
しかし、基材と接する支持治具面の大きさが小さくなり、例えば、円柱状支持治具の直径が小さくなると、セラミックスを被覆後に支持治具を取り外す際に支持治具が被覆面で折れて破壊されるようになる。つまり、支持治具の先端部が基材側に残存するようになり、この場合支持治具の材質が被覆するセラミックスと同一または同等、もしくは、同一セラミックスが被覆されたものである場合には支持治具の先端部がセラミックス被膜と一体化する。すなわち、支持治具の直径とその近辺のセラミックス被膜の膜厚との関係が重要となる。
本発明者は、この現象に着目して鋭意検討を重ねた結果、円柱状支持治具の直径を小さくして基材を載置し、CVD反応によりセラミックスの被膜を形成したのち支持治具を破壊して基材を取り外した場合、基材の被膜面にはディンプル状の窪みができること、そして、このディンプルの直径はCVD反応後のセラミックス被膜を形成した支持治具の直径、すなわち支持治具跡の直径に等しくなることを見出した。
この場合、ディンプルの直径とディンプルの深さとの間には図1に示す関係があることを実験的に確認した。そして、図1の回帰線から、ディンプルの直径はディンプルの深さの7.5倍に相当することが実験的に求められた。
そこで、支持治具に接している基材面をセラミックス被膜で被覆するためには図2に示したようにセラミックス被覆膜厚をディンプルの深さより厚くすればよいことになる。なお、図2において、1は基材、2はセラミックス被膜、3はセラミックス被膜被覆後の支持治具、4はディンプル、5は支持治具を取り外した際に基材側に残った支持治具の先端部、Xはセラミックス被膜被覆後の支持治具の直径(支持治具跡の直径すなわちディンプルの直径と等しい)、Yはディンプルの深さ、Zは支持治具付近のセラミックス被覆膜厚である。
図1および図2から、ディンプルの直径、すなわち円柱状支持治具跡の直径Xが、支持治具付近のセラミックス被覆膜厚Zの7.5倍以下であれば、セラミックス被覆後に支持治具を除去した際に、支持治具先端部は確実に基材面に残存して一体化することとなり、基材1の面が露出することはなく、実質的に1回の被覆処理で基材全面を被覆することが可能となる。
この場合、支持治具を引張り破壊により除去してセラミックス被覆材を取り外すと支持治具跡はディンプル形状となる。なお、曲げや圧縮などで支持治具を破壊した場合にはディンプルが浅くなったり、ディンプルとならずに突起として治具の一部が被覆面に残ったりすることがある。これらの破壊様式は基材が露出し難くなるので好ましいが、常に曲げ応力、または圧縮応力で破壊させることは困難である。そのため、ディンプルが最も深くなる引張り破壊で支持治具を除去した場合でも、支持治具跡の直径が支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の7.5倍以下であれば、支持治具先端部は基材面に残ることとなり、基材面が露出することはない。
一方、セラミックス被覆後の支持治具の直径は、図3に示すようにセラミックス被覆前の直径よりもセラミックス被膜の膜厚の2倍分だけ大きくなる。すなわち、図3において6はセラミックス被覆前の支持治具で、その直径をX0 とすると、セラミックス被膜被覆後の支持治具3の直径Xは、X=X0 +2Zとなる。なお、図3における符号は図2と共通であり、1は基材、2はセラミックス被膜、3はセラミックス被膜被覆後の支持治具、4はディンプル、Xはセラミックス被膜被覆後の支持治具の直径(支持治具跡の直径すなわちディンプルの直径と等しい)、Yはディンプルの深さ、Zは支持治具付近のセラミックス被覆膜厚である。
図1、2および図3から、支持治具6の直径X0 が支持治具付近のセラミックス被覆の膜厚Zの5.5倍以下であれば、上記したセラミックス被覆後に支持治具を除去した支持治具跡(ディンプル)の直径XがZの7.5倍以下となり、支持治具に接している基材面に被膜形成が可能となる。
以上の説明においては、支持治具の形状として円柱形状の場合を例に説明したが、多角形柱の場合には多角形の外接円の直径を円柱の直径と見なせば多角形についても適用することができ、更に、円錐や多角形錐でも適用可能である。
このように、本発明によれば、CVD反応容器内に基材を載置する支持治具の直径を小さくしてCVD反応を行った後、支持治具を引張り破壊で除去して形成した支持治具跡の直径を支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の7.5倍以下、または、セラミックス被覆前の支持治具の直径を支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の5.5倍以下に設定、制御し、かつ、支持治具の材質を被覆するセラミックスと同一または同等、もしくは、同一セラミックスが被覆したものとすることにより、支持治具先端部を基材面に残存させて基材面と一体化させることができ、実質的に1回の被覆処理で確実かつ安全に基材全面にセラミックスが被覆された気相蒸着セラミックス被覆材とその製造方法が提供される。
以下、本発明の実施例を比較例と対比しながら具体的に説明する。
実施例1
図4に示すように、直径250mm、厚さ5mmの円板状黒鉛基材7を、直径300μm、長さ5mmの3本の円柱状支持治具8に載置して、CVD反応容器内にセットした。なお、円柱状支持治具は黒鉛基板にCVD法によりSiCを析出させたのち黒鉛基板を燃焼除去して得たCVD−SiC成形体を研削、研磨加工して作製した。
CVD反応系内の空気を排気したのち1100℃の温度に加熱し、水素ガスを送入して系内を水素ガス雰囲気に置換した。次いで、原料ガスとしてメチルトリクロロシラン(CH3 SiCl3 )を、キャリアガスとして水素ガスを用いて、メチルトリクロロシラン/水素の混合ガス中のメチルトリクロロシランの濃度を10Vol%に設定してCVD反応を行い、黒鉛基材面に膜厚120μmのSiC被膜を形成した。
その後、円柱状支持治具を引張り破壊により除去したところ、支持治具は被覆面で折れて支持治具先端部が基材側に残存し、SiC被膜と一体化していることが確認された。なお、支持治具付近のSiC被膜の膜厚は原料ガスのガス廻りが若干悪くなるため100μmであった。また、支持治具跡の直径を顕微鏡にて測定したところ500μmであった。すなわち、支持治具の直径X0 は300μmであり、支持治具跡(ディンプル)の直径Xは500μmであり、支持治具付近のSiC被膜の膜厚Zは100μmであった。支持治具跡の基材面を精査したが基材の露出部は確認されず、基材全面にSiC被膜が被覆されていることが確認された。
実施例2
実施例1において、円柱状支持治具の直径X0 を250μmに変更して、膜厚60μmのSiC被膜を被覆した後支持治具を引張り破壊して除去したところ、支持治具跡(ディンプル)の直径Xは350μm、支持治具付近のSiC被膜の膜厚Zは50μmであり、支持治具跡の基材面に露出部は認められなかった。
実施例3
基材重量を上げるために直径500mm、厚さ50mmの円板状黒鉛基材を用い、直径X0 が120μmの支持治具を1箇所につき約100μm間隔で10本並べて、合計3箇所で基材を支持して、膜厚60μmのSiC被膜を被覆した。支持治具を引張り破壊して除去したところ、支持治具が密集しているため支持治具付近の原料ガスのガス廻りが特に悪く、支持治具付近のSiC膜厚Zは30μmとなり、支持治具跡(ディンプル)の直径Xは180μmであった。しかし、支持治具跡の基材面には露出部は確認されなかった。
比較例1
実施例1において、形成するSiC被膜の膜厚を60μmとしたところ、支持治具付近の膜厚Zは50μm、支持治具跡(ディンプル)の直径Xは400μmであった。また、支持治具跡の基材面にはSiC被膜が未被覆の露出部が認められた。
実施例4、比較例2
黒鉛材にCVD法によりSiCを被覆した材料を用いて円柱状の支持治具を作製し、この支持治具を用いてSiC被膜を形成、被覆した。
実施例5
焼結SiCから作製した円柱状の支持治具を用いて、SiC被膜を形成、被覆した。
実施例6、比較例3
CVD−SiC成形体から作製した円錐形状の支持治具を用いて、SiC被膜を形成、被覆した。
実施例7
CVD−SiC成形体から作製した三角柱状の支持治具を用いて、SiC被膜を形成、被覆した。
実施例8
CVD−SiC成形体から作製した三角錐状の支持治具を用いて、SiC被膜を形成、被覆した。
このようにして黒鉛基材にCVD法によりSiC被膜を被覆した黒鉛材について、被覆条件および基材面の被覆状況をまとめて、表1に示した。
Figure 0004455895
表1の結果から、CVD法により黒鉛基材面にSiC被膜を被覆した後、引張り破壊により支持治具を除去して製造したSiC被覆黒鉛材のうち、支持治具跡の直径Xと支持治具付近のSiC膜厚Zとの比(X/Z)を7.5以下に制御した実施例のSiC被覆黒鉛材、または、SiC被覆前の支持治具の直径X0 と支持治具付近のSiC膜厚Zとの比(X0/Z)を5.5以下に制御した実施例のSiC被覆黒鉛材は全面にSiCが被覆されており、基材面に露出部は認められなかった。これに対し、X/Zが7.5を越え、またはX0/Zが5.5を越える比較例のSiC被覆黒鉛材には基材面にSiCが被覆されていない露出部の存在が確認された。
なお、本実施例においては黒鉛基材にSiCを被覆した場合を例示したが、基材材質に限定はなく、またSiC以外のアルミナやジルコニアなど気相蒸着が可能な他のセラミックスにも適用可能である。
CVD反応後に支持治具を引張り破壊して除去したときに生じる支持治具跡(ディンプル)の直径と深さとの関係図である。 CVD反応により基材面にセラミックス被膜を被覆後、支持治具を引張り破壊して除去した時の状態を示した模式図である。 CVD反応により基材面にセラミックス被膜を被覆後、支持治具を引張り破壊して除去した時の状態をセラミックス被膜を被覆前の支持治具の直径との関係で示した模式図である。 実施例で適用した円板状黒鉛基材を3本の円柱状支持治具に載置した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 基材
2 セラミックス被膜
3 セラミックス被膜被覆後の支持治具
4 ディンプル
5 支持治具を引張り破壊して除去した際に基材側に残存した支持治具の先端部
6 セラミックス被膜被覆前の支持治具
7 実施例で用いた円板状黒鉛基材
8 実施例で用いた円柱状支持治具
X セラミックス被膜被覆後の支持治具の直径(支持治具跡の直径すなわちディンプルの直径と等しい)
Y ディンプルの深さ
Z 支持治具付近のセラミックス被覆膜厚
X0 セラミックス被膜被覆前の支持治具の直径

Claims (1)

  1. 基材をCVD反応容器内の支持治具に載置して、CVD反応により基材面にセラミックスを析出被覆した後、支持治具を引張り破壊してセラミックス被覆材を取り外す製造プロセスであって、支持治具跡の直径が支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の7.5倍以下、または、セラミックスを被覆前の支持治具の直径を支持治具付近のセラミックス被覆膜厚の5.5倍以下、に設定し、被覆するセラミックスと同一もしくは同等の材質からなる支持治具を用いるか、または被覆するセラミックスと同一セラミックスが被覆された支持治具を用いることを特徴とする気相蒸着セラミックス被覆材の製造方法。
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