JP4453927B2 - オイルポンプのレゾネータ - Google Patents

オイルポンプのレゾネータ Download PDF

Info

Publication number
JP4453927B2
JP4453927B2 JP2007299920A JP2007299920A JP4453927B2 JP 4453927 B2 JP4453927 B2 JP 4453927B2 JP 2007299920 A JP2007299920 A JP 2007299920A JP 2007299920 A JP2007299920 A JP 2007299920A JP 4453927 B2 JP4453927 B2 JP 4453927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
chamber
pulsation
resonator
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007299920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009127426A (ja
Inventor
雅詞 貞富
貴俊 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Apic Yamada Corp
Original Assignee
Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007299920A priority Critical patent/JP4453927B2/ja
Priority to EP08167589A priority patent/EP2060738A1/en
Priority to US12/289,708 priority patent/US8096790B2/en
Priority to CN2008101762026A priority patent/CN101440805B/zh
Publication of JP2009127426A publication Critical patent/JP2009127426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4453927B2 publication Critical patent/JP4453927B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0042Systems for the equilibration of forces acting on the machines or pump
    • F04C15/0049Equalization of pressure pulses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Description

本発明は、吐出ポート側におけるオイル圧力の変化にともなって変化する脈動の種々の振動を、一つのチャンバのみを備えたレゾネータにて減衰させることができ、ひいては、レゾネータの占有体積を最小限にすることができるオイルポンプのレゾネータに関する。
ポンプハウジング内にロータ等の内接歯車を備えたオイルポンプにおいて、ポンプの吐出脈動を低減する手法として、吐出ポート又は吐出ポートに連続する吐出流路の途中にレゾネータと呼ばれる部位を形成したものが存在する。レゾネータには、吐出ポートと連通する連通路とチャンバ(一定容積のスペース)とから構成される。そのレゾネータのチャンバに入った脈動は反射して、流路を通過する脈動とちょうど逆位相となり、流路を通過する脈動を打ち消し合うことになる。これによって特定の周波数部分の脈動を低下させることができる。ところでエンジン回転数の上昇に伴い、ドライバーが感知できる振動や音もなめらかに上昇していくならば、ドライバーは運転時の操作において違和感を感じることは無い。
しかし、実際はどのようなもの(部位又は箇所)にも共振点が存在し、脈動においてもある特定の周波数において脈動がピーク状に大きくなる共振周波数というものが複数箇所存在する。上記のような脈動ピークが存在すると、まず第1に、ドライバーが感知できる振動や音が回転数の変化に伴い滑らかに変化しないため、ドライバーは運転時における操作において違和感を感じてしまうことになる。そして、第2に、共振周波数での脈動のピーク値が他の周波数での脈動の大きさよりも遥かに大きいため、脈動の大きさ全体が脈動のピーク値の存在によって大きく引き上げられてしまう。さらに、このようなピーク周波数は1点ではなく、複数箇所存在する。上記のような複数の周波数における脈動ピークを低減させる手法として、特許文献1が挙げられる。
特開2007−16697
レゾネータによって低減できる脈動周波数は、レゾネータの容積で調整する事ができる。詳述するとレゾネータの容積が大きいほど、より低い周波数領域の脈動を低減することができ、レゾネータの容積が狭いほど、より高い周波数領域の脈動を低減することができる。そのために、上記特許文献1では、容積の異なる複数のオイルチャンバをオイルポンプの吐出通路に連通して設けることにより、オイルチャンバと同数の周波数領域の脈動を低減することを可能としている。
しかしながら、上記特許文献1には、以下のような課題が存在している。まず第1に、脈動を低減させたい周波数のポイント数に対応した数のオイルチャンバが必要となるが、低減させたい脈動ピークの周波数が多数ある場合、オイルチャンバを多数設置することはエンジンレイアウト的に事実上不可能であり、設置台数にはおのずと限界がある。第2に、複数のオイルチャンバを設置する必要があるため、占有体積(オイルチャンバ体積×台数)が非常に大きいものとなってしまう。第3に、オイルチャンバを設置した台数に対応した周波数のポイント数の脈動を低減できるが、低減できる周波数はあくまでポイント(点)的であり、そのポイントからずれた周波数での脈動の低減は不可能である。
詳述すると、低減できる脈動の周波数はオイルチャンバの容積で決定されるが、特許文献1ではそれぞれのオイルチャンバの容積が決まっているため低減できる脈動周波数も決まったものとなる。以上のような課題があるため、限られた空間であるエンジンルーム内に多数のチャンバを備えたレゾネータを設置するという事は、実現性に乏しいものであった。更にレゾネータの効果が発揮できるレゾネータ台数分の狭い範囲の周波数以外はレゾネータの効果の無い周波数領域となってしまっていた。本発明の目的(技術的課題)は、幅広い周波数領域で脈動を低減させる事ができながらも、その占有体積を最小限として省スペース化を図れるレゾネータ構造を提供することにある。
請求項1の発明を、ポンプハウジング内に装着されたロータの回転によって、吸入ポートから吐出ポートへオイルを移送するエンジンのオイルポンプにおいて、前記吐出ポートに連通する吐出流路と、該吐出流路に形成された導入路と該導入路に連通するチャンバとからなるレゾネータと、前記チャンバの内壁面を構成する先端面部を有すると共に脈動の変化に伴って往復移動するピストンと、前記チャンバに隣接するピストン室が備えられ、前記ピストンは、前記先端面部を有するピストンロッドと,前記先端面部よりも面積の大なる背面部を有するピストンベースとからなるものとし、該ピストンベースは前記ピストン室に収納され、前記ピストンロッドの前記先端面部を含む一部は前記チャンバ内に挿入され、前記ピストンはモータにより前記チャンバを往復移動し、前記モータは、前記吐出流路内の圧力を検知する圧力センサによって作動し、該圧力センサは、前記導入路入り口よりも前記吐出流路の下流側の位置における圧力を検知し、前記ピストンは脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い前記チャンバの容積を小さくするように摺動してなることにより吐出脈動を低減するオイルポンプのレゾネータとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、ポンプハウジング内に装着されたロータの回転によって、吸入ポートから吐出ポートへオイルを移送するエンジンのオイルポンプにおいて、前記吐出ポートに連通する吐出流路と、該吐出流路に形成された導入路と該導入路に連通するチャンバとからなるレゾネータと、前記チャンバの内壁面を構成する先端面部を有すると共に脈動の変化に伴って往復移動するピストンと、前記チャンバに隣接するピストン室が備えられ、前記ピストンは、前記先端面部を有するピストンロッドと,前記先端面部よりも面積の大なる背面部を有するピストンベースとからなるものとし、該ピストンベースは前記ピストン室に収納され、前記ピストンロッドの前記先端面部を含む一部は前記チャンバ内に挿入され、前記ピストン室は前記吐出流路と分岐路を介して連通され、前記背面部にオイル圧力がかかると共に、前記ピストンは常時、前記チャンバの容積を大きくする方向に弾性付勢され、前記ピストンは脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い前記チャンバの容積を小さくするように摺動してなることにより吐出脈動を低減するオイルポンプのレゾネータとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項2において、前記分岐路入り口は、前記導入路入り口よりも前記吐出流路の下流側に位置してなるオイルポンプのレゾネータとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によって、脈動の変化に伴って往復移動するピストンを備え、該ピストンは脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い前記チャンバの容積を小さくするように摺動することにより、一つのチャンバのみを有するレゾネータによって、吐出オイルの幅広い周波数領域での脈動を低減させることができる。さらに、モータは圧力センサによって動作が制御されるので、ピストンを正確且つ確実に操作することができ、安定したピストンの往復移動とすることができる。また、前記圧力センサは、前記分岐路入り口は、前記導入路入り口よりも吐出流路の下流側の位置における圧力を検知するようにしているので、ピストンが脈動による無用の挙動をしないために、より一層確実にピストンの往復移動動作によるチャンバの容積の変更が行われる。
特に、レゾネータは、1つのみで種々の周波数の脈動に対応することができるので、そのポンプハウジングにおけるレゾネータの占有体積は、複数のレゾネータを備えたものに比較して省スペース化が図れる。この省スペース化は、低減させたい脈動周波数ポイントが多ければ多いほど効果を大きくすることができる。従来では、脈動ピーク数の数だけチャンバを有するレゾネータを設けようとしているが、低減させたい脈動周波数ポイントが多い場合、その数に合わせて同一の数のレゾネータを設置しなければならず、レゾネータの占有体積が巨大になり、ポンプハウジングも巨大になりすぎるものであったが、請求項1の発明により低減させたい脈動周波数ポイントの数に関わらず、一つのチャンバのみからなるレゾネータは、ポンプハウジングにおいてレゾネータ1台分の占有体積で済むため非常に省スペースとなる。
請求項2の発明では、前記チャンバにはピストン室が連通状態で隣接して備えられ、前記ピストンは、前記先端面部を有するピストンロッドと,前記先端面部よりも面積の大なる背面部を有するピストンベースとからなるものとしたものであり、さらに、前記ピストン室は前記吐出流路から分岐路を介して連通されたものである。そして、前記ピストンの背面部にオイル圧力がかかることによって、ピストンは、極めて安定且つ圧力変化に即応性のある動作を得ることができる。また、レゾネータの構造は、前記吐出流路の一部に分岐路を設けて、吐出流路とピストン室とを連通させるのみであり、極めて簡単なものにできる。前記ピストンは常時、チャンバ容積を大きくする方向にバネ等によって弾性付勢されているので、オイル圧力が低い場合にはチャンバは広くすることができ、またオイル圧力が高い場合にはチャンバを狭くすることができ、より一層簡単な構造にできるものである。
請求項3の発明は、前記分岐路入り口は、前記導入路入り口よりも吐出流路の下流側に位置させたことにより、レゾネータの設置位置より下流側では、脈動が低減しているために、ピストンが脈動による無用の挙動をしないために、より一層確実にピストン動作が行われる。
なお、エンジンの回転数を検知することにより摺動するピストンを備え、該ピストンは前記エンジンの回転数の増加に伴って前記チャンバの容積を小さくするように摺動する構成とすれば、エンジンの回転数は測定値のバラツキがオイルの圧力の測定値のバラツキよりも小さいものであり、且つ測定値が一義的に定まる。それゆえにエンジンの回転数の測定情報によって、ピストンの往復移動制御を行うことにより、高い精度で脈動の変化に対応したチャンバのスペースの変動又は変更を行うことができ、脈動をより一層低減することができる。ピストンが前記チャンバの容積を小さくするように摺動する構造とすれば、一つのチャンバのみを有するレゾネータによって、吐出オイルの幅広い周波数領域での脈動を低減させることができる。これは、周波数で見ると、ピンポイントでの点(位置)ではなく、幅広い面の領域において、脈動を低減できるため、幅広い周波数領域での脈動の低減が可能となる。
以下、本発明には複数の実施形態が存在し、第1実施形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。ポンプハウジング1は、図1に示すように、ロータ室11,吸入ポート12及び吐出ポート13が形成されている。前記ロータ室11には、ロータが配置される。該ロータは、具体的には、二つの歯車状ロータ15からなり、内接タイプの歯車機構を構成している。内接歯車構造で且つセルの容積が増減して吸入,吐出を行う種のポンプに対応する本発明は、脈動が生じる流れに有効であり、ロータだけでなく、広く歯車ポンプ全般に使用できる。前記吐出ポート13には、吐出流路14が連通形成され、該吐出流路14からオイル等のオイルをポンプハウジング1の外部に吐出させて、他の機器にオイルを送り込むものである。
前記吐出流路14の適宜の位置にレゾネータAが設けられている。該レゾネータAは、図1に示すように、前記吐出ポート13に連通する吐出流路14に形成された導入路2と該導入路2に連通するチャンバ3とから構成される。前記導入路2は、前記吐出流路14を流れるオイルの一部をチャンバ3内部に導入させる役目をなしている。該チャンバ3は、後述するピストン6と共に空隙室を構成するものであり、該チャンバ3に入り込むオイルの有する脈動Wを反射させて、入り込むオイルの脈動Wとは逆位相にして、吐出流路14を流れるオイルの脈動Wを打ち消しあうようにするものである(図3乃至図5参照)。
さらに、前記チャンバ3内には、ピストン6が配置されている。該ピストン6は、前記チャンバ3を構成する内壁面において、そのなかの一つの内壁面を構成するものである。そして、前記ピストン6がチャンバ3内を往復移動することにより、前記チャンバ3の空隙容積が増減するようになっており、前記ピストン6は、吐出流路14を流れるオイルの圧力変化に伴って往復移動する構造であり、前記吐出流路14内のオイル圧力の増加と共に前記チャンバ3の容積を小さくするようにピストン6が移動する。
前記ピストン6は、ピストンロッド61とピストンベース62とからなり、前記ピストンロッド61の頂部側には、平面状とした先端面部61aが形成され、前記ピストンベース62の底部側には背面部62aが形成されている。前記ピストンロッド61とピストンベース62との間には平面状の段差部63が形成されることになる。ピストン6のピストンロッド61及びピストンベース62は、それぞれ円筒形状であり、前記先端面部61aの直径よりも前記背面部62aの直径が大きくなるように形成されている。すなわち、ピストンロッド61の先端面部61aの表面積よりもピストンベース62の背面部62aの表面積が大きくなるように形成されている。そして、ピストンベース62はピストン室4に収納され、前記ピストンロッド61の先端面部61aを含む一部は、前記チャンバ3内に挿入されている。
前記ピストン6の形状と同様に、前記チャンバ3及びピストン室4は、略円筒形状の空隙室となる。前記ピストン6のピストンロッド61の先端面部61aは、前記チャンバ3の内壁面において、その一つの壁面を構成しており、ピストン6が摺動することによって、前記ピストンロッド61の先端面部61aが前記チャンバ3内を上下動し、チャンバ3の容積を変化させるものである。前記ピストン室4とチャンバ3との境には、段差壁面41が形成されており、該段差壁面41に前記ピストン6の段差部63が対向するようになっている。
前記ピストン6は、前記吐出流路14を流れるオイルの脈動の変化により往復移動するものである。すなわち、脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い、ピストン6が作動し、前記チャンバ3の容積を小さくするように、前記ピストン6を摺動させるものである。第1実施形態では、前記ピストン6が吐出流路14を流れるオイルの脈動によって、往復移動する構造としては、エンジン100の回転数を検知することによりピストン6を摺動させるものである(図1乃至5参照)。ピストン6は、図1,図2に示すように、前記チャンバ3の内壁面を構成するピストン6がモータ8によって往復移動動作を行うものである。
前記モータ8は、モータ本体部81に、外螺子部82が形成されたモータ軸部81aが備わっており、前記ピストン6の軸方向に沿って内ネジ部64が形成されている〔図2(B)参照〕。モータ軸部81aの外螺子部82が、前記内ネジ部64に螺合し、前記モータ軸部81aが回転することによって、前記ピストン6が前記モータ軸部81aの軸方向に移動する。また、前記ピストン6がモータ8によってチャンバ3内を往復移動するときに、ピストン6が空転しないように、前記ピストン室4にはガイドレール42が形成され、前記ピストン6のピストンベース62には前記ガイドレール42が遊挿する切欠き62bが形成されることもある〔図2(C)参照〕。
前記ピストン6は、エンジン100の回転を検知する回転数センサ91によって、動作を行うもので、前記回転数センサ91によって、エンジン100の回転数が検知され、その情報がモータ8に送られて、ピストン6が前記ピストン室4及びチャンバ3を往復移動するものである。前記ピストン6は、前記エンジン100の回転数の増加に伴って前記チャンバ3の容積を小さくするように摺動する。エンジン100の回転数の測定値は、オイルの圧力の測定値に比較してバラツキが少なく、また測定値は一義的に定まる。吐出流路14のオイルに生じる脈動の周波数は、エンジン100の回転数に対応するものである。そのために、エンジン100の回転数の測定値から、ピストン6の摺動を制御することにより、脈動Wの変化に対してチャンバ3の容積を高い精度で変化させることができ、より一層、脈動Wの低減を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態は、図6,図7に示すように、第1実施形態と略同様の構成であり、モータ8が使用されるものであり、モータ軸部81aの外螺子部82が、前記ピストン6の内ネジ部64に螺合している。前記モータ軸部81aが回転することによって、前記ピストン6が前記モータ軸部81aの軸方向に移動する。さらに、前記吐出流路14には圧力センサ92が装着されている。該圧力センサ92は、吐出流路14のオイルの圧力を検知し、その圧力を読み取ってモータ8に情報信号を伝達する役目をなす。圧力センサ92は、前記レゾネータAの導入路2の位置よりも下流側に位置することが好ましい(図6,図7参照)。
次に、第3実施形態では、図8乃至図11に示すように、前記チャンバ3に隣接するピストン室4が形成されている。該ピストン室4は、前記ピストン6が収納され、且つ摺動するスペースである。すなわち、ピストン6は、前記チャンバ3及びピストン室4の両方に亘って往復移動することができる構成となっている。さらに、前記吐出流路14と前記ピストン室4との間には分岐路5が形成され、該分岐路5によって、吐出流路14とピストン室4とが連通されている。前記分岐路5は、吐出流路14よりも内径の小さい通路として形成されたものであり、吐出流路14の圧力を前記ピストン室4内に送り込む役目をなすものである。
前記ピストン6は、第1実施形態と同等形状且つ構造であり、図8に示すように、前記ピストンロッド61とピストンベース62とからなり、前記ピストンロッド61の頂部側には、平面状とした先端面部61aが形成され、前記ピストンベース62の底部側には背面部62aが形成されている。前記ピストンロッド61とピストンベース62との間には平面状の段差部63が形成される。ピストン6のピストンロッド61及びピストンベース62は、それぞれ円筒形状であり、前記先端面部61aの直径よりも前記背面部62aの直径が大きくなるように形成されたものであって、すなわち、先端面部61aの表面積よりも背面部62aの表面積が大きくなるように形成されている。そして、ピストンベース62はピストン室4に収納され、前記ピストンロッド61の先端面部61aを含む一部は、前記チャンバ3内に挿入されている。
前記チャンバ3及びピストン室4は、図8(A)に示すように、略円筒形状の空隙室であり、前記ピストン6のピストンロッド61の先端面部61aは、前記チャンバ3の内壁面において、その一つの壁面を構成し、ピストン6が摺動することによって、前記ピストンロッド61の先端面部61aが前記チャンバ3内を上下動し、チャンバ3の容積を変化させるものである。前記ピストン室4とチャンバ3との境には、段差壁面41が形成されており、該段差壁面41に前記ピストン6の段差部63が対向するようになっており、ピストンロッド61と段差壁面41との間にはバネ7が装着される。
前記バネ7は、具体的には圧縮コイルスプリングが使用される。そして、前記ピストン6は、前記チャンバ3の容積が常時大きくなる方向に弾性的に付勢されている。また、ピストンベース62の背面部62aは、前記分岐路5からピストン室4に流入するオイルの圧力を受けることができるようになっている。前記分岐路5からピストン室4内に流入するオイルの圧力を受け易いようにするために、ピストン室4と分岐路5との連通箇所は、前記ピストン6の背面部62aよりも下方に位置するように設定される。具体的には、前記ピストン室4の底面箇所には、蓋部材16が装着され、該蓋部材16には、略円柱形状のスタンド161が形成され、該スタンド161が前記ピストン室4に配置される〔図8(A)参照〕。
スタンド161は、前記ピストン6がピストン室4の最下部まで下がらないように規制するものである。そして、前記ピストン6は、その背面部62aが前記スタンド161によって当接して支持され、前記ピストン6の背面部62aの位置が前記ピストン室4と分岐路5の入口部52よりも上方に位置するように構成されている。前記分岐路5からピストン室4に流入する圧力は、前記背面部62aよりも低い位置の入口部52から流入することとなり、常に前記ピストン6の背面部62aの略全面を均等に押圧することができるように働く。
ここで、前記分岐路5の吐出流路14からの入り口51は、吐出流路14において前記導入路2よりも下流側に位置することが好ましい(図8乃至図11参照)。この吐出流路14の「下流側」とは、前記導入路2の位置を基準にして、吐出ポート13側とは反対側のことである。また、前記吐出流路14において、前記導入路2よりもロータ室11側は、「上流側」と呼ぶ。前記分岐路5の吐出流路14からの入り口51は、吐出流路14において前記導入路2よりも下流側に位置させる構成としたことによって、吐出流路14の下流側では、上流側に比較して脈動Wが低減しているために、ピストンが脈動Wによる無用の挙動をしないので、ピストン6は、より一層確実に往復移動動作が行われる。
以上、第1乃至第3の全ての実施形態を含む発明(上位概念発明)は、前記吐出ポート13に連通する吐出流路14と、該吐出流路14に形成された導入路2と該導入路2に連通するチャンバ3とからなるレゾネータAと、前記チャンバ3の内壁面を構成する先端面部61aを有すると共に脈動の変化に伴って往復移動するピストン6とを備えており、ポンプ稼動時における脈動Wが周波数分布の高い方に移動するのに従い、前記チャンバ3の容積を小さくするように摺動する構成としたものである。
次に、本発明の動作について説明する。第1実施形態では、ピストン室4と、レゾネータAのチャンバ3との両方に亘ってピストン6が装着されている。具体的には、先端面部61aを含むピストンロッド61の先端箇所がチャンバ3に挿入している。またピストンベース62を含むその他の部分はピストン室4に配置される。第1及び第2実施形態では、前記ピストン6は、モータ8により往復移動するものである。
ポンプが稼動して、ロータ室11から吐出ポート13を介して吐出流路14にオイルが流れてくる。このオイルの流れに伴う脈動Wの周波数が最大付近又は近傍のときの、ピストン6は、回転数センサ91からの信号情報を受けて動作するモータ8によって、チャンバ3の頂部31とピストン6の先端面部61aとの間隔Hは最小となり、前記チャンバ3の空隙容積は、最小となる(図3参照)。すなわち、チャンバ3の状態は、最も小さな空隙室となり、これによって、最も大きな周波数の脈動Wに対する圧力の反射を行って、導入路2よりチャンバ3に入り込んだオイルの脈動Wが反射して逆位相の脈動Wを生じ、脈動Wを低減することができる〔図3(B)参照〕。
次にオイルの流れに伴う脈動Wの周波数が最小付近又は近傍のときの、ピストン6の動作は、オイルの脈動Wの周波数は小さく、ポンプのロータの回転が遅いため流速は遅く、前記オイルの圧力は最も低くなる(図4参照)。ピストン6は、回転数センサ91からの信号情報を受けて動作するモータ8によって、チャンバ3の頂部31とピストン6の先端面部61aとの間隔Hは最大となり、前記チャンバ3の空隙容積は、最大となる。
すなわち、チャンバ3の状態は、最も大きな空隙室となり、これによって、最も小さな周波数の脈動Wに対する圧力の反射を行って、導入路2よりチャンバ3に入り込んだオイルの脈動Wが反射して逆位相の脈動Wを生じ、脈動Wを低減することができる。さらに、図5は、最小の周波数の脈動Wを有するオイルと、最大の周波数の脈動Wを有するオイルの、中間の大きさの周波数の脈動Wを有するオイルの場合のチャンバ3及びピストン室4におけるピストン6の位置を示す。前記チャンバ3の空隙室の容積も前記最大の脈動Wにおけるチャンバ3の容積と、最小の脈動Wにおけるチャンバ3の容積の量の中間(略中間も含む)の大きさである。
前述したように、レゾネータAのチャンバ3の容積は大きいほど低い周波数の脈動Wを低減できて、狭いほど高い周波数の脈動Wを低減できるものである。よって本構造により低回転時はレゾネータAのチャンバ3は大きくなっており、ポンプ低回転に対応した低周波数領域の脈動Wを低減できて、ポンプ高回転時は、レゾネータAのチャンバ3は狭くなっており、ポンプ高回転に対応した高周波数領域の脈動Wを低減できる。このように、エンジン100の回転数センサ91を検知して、ピストン6を往復移動させることによって幅広い周波数領域で脈動Wを低減させることが可能となり、レゾネータAのチャンバ3は無段階に容積が可変するため、吐出流路14の種々の箇所におけるピンポイントでの特定の周波数での脈動Wの低減効果では無く、幅広い周波数での「面」としての脈動Wの低減効果を1台のレゾネータAにより得られる。
第2実施形態では、そのピストン6の摺動量は、前記圧力センサ92によって、検知されたオイルの圧力がモータ8に情報信号を送り、モータ8の回転量を制御し、ピストン6の摺動量を決定し、それぞれの脈動Wに好適なチャンバ3の容積を設定することができるものである(図6,図7参照)。
第3実施形態では、前記ピストン6はチャンバ3の容積Sが大きくなる方向にバネ7によって常時、弾性付勢されている。前記ピストン6は、その背面部62aがピストン室4と分岐路5との入口部52よりも上方となるように、蓋部材16のスタンド161にて適正な高さ位置となるように設定され、前記連通部から流入する圧力Pは分布圧力として背面部62a側にて、容易に受け易いように構成されている(図8参照)。
ポンプが稼動して、ロータ室11から吐出ポート13を介して吐出流路14にオイルが流れてくる。このオイルの流れに伴う脈動Wの周波数が最大付近又は近傍のときの、ピストン6の動作は以下のようになる(図9参照)。第3実施形態では、オイルの圧力が前記分岐路5を介してピストン室4に流入する。オイルの脈動Wの周波数が大きい場合は、ポンプのロータの回転が速いため流速は速く、前記オイルの圧力は最も高くなり、圧力Pは極めて大きくなる。そこで、前記ピストン6の背面部62aには、圧力Pがかかり、その圧力Pがバネ7の弾性力に勝ってピストン6が最大限上昇する。このときチャンバ3の頂部31とピストン6の先端面部61aとの間隔Hは最小となり、前記チャンバ3の空隙容積は、最小となる。すなわち、チャンバ3の状態は、最も小さな空隙室となり、これによって、最も大きな周波数の脈動Wに対する圧力の反射を行って、導入路2よりチャンバ3に入り込んだオイルの脈動Wが反射して逆位相の脈動Wを生じ、脈動Wを低減することができる〔図9(B)参照〕。
次にオイルの流れに伴う脈動Wの周波数が最小付近又は近傍のときの、ピストン6の動作は以下のようになる(図10参照)。まず、上記と同様にオイルの圧力が前記分岐路5を介してピストン室4に流入する。オイルの脈動Wの周波数は小さく、ポンプのロータの回転が遅いため流速は遅く、前記オイルの圧力は最も低くなる。そして、背面部62aが受ける圧力Pは極めて小さくなる。そこで、その圧力Pはバネ7の弾性力より小さく、ピストン6は最下部にて停止したままの状態である。このときチャンバ3の頂部31とピストン6の先端面部61aとの間隔Hは最大となり、前記チャンバ3の空隙容積は、最大となる。
すなわち、チャンバ3の状態は、最も大きな空隙室となり、これによって、最も小さな周波数の脈動Wに対する圧力の反射を行って、導入路2よりチャンバ3に入り込んだオイルの脈動Wが反射して逆位相の脈動Wを生じ、脈動Wを低減することができる。さらに、図11は、最小の周波数の脈動Wを有するオイルと、最大の周波数の脈動Wを有するオイルの、中間の大きさの周波数の脈動Wを有するオイルの場合のチャンバ3及びピストン室4におけるピストン6の位置を示す。ピストン6の背面部62aは、圧力Pを受けているが、この圧力Pは、バネ7がある程度縮んだ状態で釣り合っており、チャンバ3の空隙室の容積も前記最大の脈動Wにおけるチャンバ3の容積と、最小の脈動Wにおけるチャンバ3の容積の量の中間(略中間も含む)の大きさである。
『圧力(単位面積当たりの力)×表面積=全体の力』という関係が成り立つため、吐出ポート13からの吐出圧力が高くなればなるほど、吐出圧力によりピストン6は付勢部材であるバネ7の荷重に逆らいレゾネータAのチャンバ3が狭くなる方向に移動していく。上記構造により、ポンプ低回転時(低吐出圧力時)には、レゾネータAのチャンバ3の容積は大きくなり、ポンプ高回転時(高吐出圧カ時)はレゾネータAのチャンバ3の容積は狭くなる。
前述したように、レゾネータAのチャンバ3の容積は大きいほど低い周波数の脈動Wを低減できて、狭いほど高い周波数の脈動Wを低減できるものである。よって本構造により低回転時はレゾネータAのチャンバ3は大きくなっており、ポンプ低回転に対応した低周波数領域の脈動Wを低減できて、ポンプ高回転時は、レゾネータAのチャンバ3は狭くなっており、ポンプ高回転に対応した高周波数領域の脈動Wを低減できる。このように、ポンプ回転数に追随して幅広い周波数領域で脈動Wを低減させることが可能となり、レゾネータAのチャンバ3は無段階に容積が可変するため、吐出流路14の種々の箇所におけるピンポイントでの特定の周波数での脈動Wの低減効果では無く、幅広い周波数での「面」としての脈動Wの低減効果を1台のレゾネータAにより得られる。
図12は、本発明の特性を示すグラフであり、本発明のレゾネータAを設けた場合のオイルポンプの特性曲線と、本発明のレゾネータAを設けないオイルポンプ及び従来タイプのレゾネータを有するオイルポンプのそれぞれの特性曲線を比較を開示したグラフであり、このグラフから本発明のレゾネータAを有するオイルポンプの脈動Wが、幅広い回転数領域で低減されていることが明らかである。また、従来タイプのレゾネータを有するオイルポンプでは、周波数分布の特定の領域のみの極めて狭い範囲でしか脈動の低減が行われないことが明確に示されている。
本発明の第1実施形態のレゾネータをポンプハウジングに装着した構成を示す略示図である。 (A)は本発明のレゾネータの第1実施形態の構成を示す縦断正面図、(B)はモータと断面にしたピストンの側面図、(C)は(A)のX−X矢視断面図である。 (A)は第1実施形態のレゾネータにおいて最も高い周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第1実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は第1実施形態のレゾネータにおいて最も低い周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第1実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は第1実施形態のレゾネータにおいて中間の周波数(最も高い周波数と最も低い周波数の中間の周波数のことを言う)の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第1実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は本発明のレゾネータの第2実施形態の構成を示す縦断正面図、(B)は第2実施形態のレゾネータをポンプハウジングに装着した構成を示す略示図である。 (A)は第2実施形態のレゾネータにおいて中間の周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第2実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は本発明のレゾネータの第3実施形態の構成を示す縦断正面図、(B)は第3実施形態のレゾネータをポンプハウジングに装着した構成を示す略示図である。 (A)は第3実施形態のレゾネータにおいて最も高い周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第3実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は第3実施形態のレゾネータにおいて最も低い周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第3実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)は第3実施形態のレゾネータにおいて中間の周波数の脈動を有するオイルが吐出流路を流れた場合のレゾネータの状態を示す第3実施形態の縦断正面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 本発明のレゾネータを備えたポンプと、備えていないポンプ及び従来タイプのレゾネータの特性の比較を示したグラフである。
符号の説明
A…レゾネータ、1…ポンプハウジング、12…吸入ポート、13…吐出ポート、
15…ロータ、14…吐出流路、2…導入路、3…チャンバ、4…ピストン室、
5…分岐路、6…ピストン、61…ピストンロッド、61a…先端面部、
62…ピストンベース、62a…背面部、8…モータ、91…回転数センサ、
92…圧力センサ、100…エンジン。

Claims (3)

  1. ポンプハウジング内に装着されたロータの回転によって、吸入ポートから吐出ポートへオイルを移送するエンジンのオイルポンプにおいて、前記吐出ポートに連通する吐出流路と、該吐出流路に形成された導入路と該導入路に連通するチャンバとからなるレゾネータと、前記チャンバの内壁面を構成する先端面部を有すると共に脈動の変化に伴って往復移動するピストンと、前記チャンバに隣接するピストン室が備えられ、前記ピストンは、前記先端面部を有するピストンロッドと,前記先端面部よりも面積の大なる背面部を有するピストンベースとからなるものとし、該ピストンベースは前記ピストン室に収納され、前記ピストンロッドの前記先端面部を含む一部は前記チャンバ内に挿入され、前記ピストンはモータにより前記チャンバを往復移動し、前記モータは、前記吐出流路内の圧力を検知する圧力センサによって作動し、該圧力センサは、前記導入路入り口よりも前記吐出流路の下流側の位置における圧力を検知し、前記ピストンは脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い前記チャンバの容積を小さくするように摺動してなることにより吐出脈動を低減することを特徴とするオイルポンプのレゾネータ。
  2. ポンプハウジング内に装着されたロータの回転によって、吸入ポートから吐出ポートへオイルを移送するエンジンのオイルポンプにおいて、前記吐出ポートに連通する吐出流路と、該吐出流路に形成された導入路と該導入路に連通するチャンバとからなるレゾネータと、前記チャンバの内壁面を構成する先端面部を有すると共に脈動の変化に伴って往復移動するピストンと、前記チャンバに隣接するピストン室が備えられ、前記ピストンは、前記先端面部を有するピストンロッドと,前記先端面部よりも面積の大なる背面部を有するピストンベースとからなるものとし、該ピストンベースは前記ピストン室に収納され、前記ピストンロッドの前記先端面部を含む一部は前記チャンバ内に挿入され、前記ピストン室は前記吐出流路と分岐路を介して連通され、前記背面部にオイル圧力がかかると共に、前記ピストンは常時、前記チャンバの容積を大きくする方向に弾性付勢され、前記ピストンは脈動の周波数分布が高い方に移動するのに従い前記チャンバの容積を小さくするように摺動してなることにより吐出脈動を低減することを特徴とするオイルポンプのレゾネータ。
  3. 請求項2において、前記分岐路入り口は、前記導入路入り口よりも前記吐出流路の下流側に位置してなることを特徴とするオイルポンプのレゾネータ。
JP2007299920A 2007-11-19 2007-11-19 オイルポンプのレゾネータ Expired - Fee Related JP4453927B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007299920A JP4453927B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 オイルポンプのレゾネータ
EP08167589A EP2060738A1 (en) 2007-11-19 2008-10-27 Oil pump resonator
US12/289,708 US8096790B2 (en) 2007-11-19 2008-10-31 Oil pump resonator
CN2008101762026A CN101440805B (zh) 2007-11-19 2008-11-14 油泵的谐振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007299920A JP4453927B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 オイルポンプのレゾネータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009127426A JP2009127426A (ja) 2009-06-11
JP4453927B2 true JP4453927B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=40406344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007299920A Expired - Fee Related JP4453927B2 (ja) 2007-11-19 2007-11-19 オイルポンプのレゾネータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8096790B2 (ja)
EP (1) EP2060738A1 (ja)
JP (1) JP4453927B2 (ja)
CN (1) CN101440805B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110129359A1 (en) * 2009-11-30 2011-06-02 Caterpillar Inc. Variable output pump
CN103180614B (zh) * 2010-09-21 2014-08-27 江森自控科技公司 手动选择衰减器
KR101381687B1 (ko) * 2012-09-11 2014-04-14 명화공업주식회사 밸런스 샤프트와 오일펌프가 일체로 형성된 엔진용 밸런스 샤프트 모듈
KR101382290B1 (ko) * 2012-09-12 2014-04-08 현대자동차(주) 오일펌프
DE102016215117A1 (de) 2016-08-12 2018-02-15 Mahle International Gmbh Anordnung zur Versorgung einer Brennkraftmaschine mit Öl
CA3047278C (en) * 2016-12-16 2021-09-07 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Electrically powered motor lubricant pressure compensator for submersible pump motor
JP2022164331A (ja) * 2021-04-16 2022-10-27 川崎重工業株式会社 液圧回転機械

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2823722A1 (de) * 1978-05-31 1979-12-06 Bosch Gmbh Robert Geraeuschdaempfung fuer kraftstofffoerderpumpen
JPS5562875A (en) 1978-11-02 1980-05-12 Kato Masayoshi Livestock excrements fermentation cell
JPS57127991A (en) 1981-01-27 1982-08-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Refresh controlling system
JPS6141874A (ja) 1984-05-28 1986-02-28 荏原インフイルコ株式会社 乾燥装置の制御方法
JPH0484890A (ja) 1990-07-25 1992-03-18 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 共重合体の製造法
JPH04128573A (ja) 1990-09-19 1992-04-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油圧ポンプ
JPH0960785A (ja) * 1995-08-21 1997-03-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 圧油脈動低減装置
DE19635801B4 (de) * 1996-09-04 2005-04-28 Zahnradfabrik Friedrichshafen Hochdruckpumpe mit Arbeitsschiebern
JPH10159719A (ja) * 1996-11-28 1998-06-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧ポンプの脈動低減装置
US6234758B1 (en) * 1999-12-01 2001-05-22 Caterpillar Inc. Hydraulic noise reduction assembly with variable side branch
JP2005146994A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Hitachi Ltd オイルポンプ
US7279337B2 (en) 2004-03-10 2007-10-09 Agilent Technologies, Inc. Method and apparatus for sequencing polymers through tunneling conductance variation detection
JP2006046150A (ja) 2004-08-03 2006-02-16 Komatsu Ltd 圧力脈動低減装置
DE102004045100A1 (de) * 2004-09-17 2006-03-23 Audi Ag Dämpfungseinrichtung
DE102005028562A1 (de) * 2005-04-20 2006-10-26 Continental Teves Ag & Co. Ohg Hydraulikaggregat
JP4856907B2 (ja) 2005-07-08 2012-01-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 オイルポンプ
KR100844072B1 (ko) * 2007-06-20 2008-07-04 엘지전자 주식회사 이동통신 단말기 및 그 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
CN101440805A (zh) 2009-05-27
US8096790B2 (en) 2012-01-17
JP2009127426A (ja) 2009-06-11
US20090129950A1 (en) 2009-05-21
EP2060738A1 (en) 2009-05-20
CN101440805B (zh) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453927B2 (ja) オイルポンプのレゾネータ
JPH08177723A (ja) 流体伝播騒音の低減装置及び方法
US11913453B2 (en) Slide valve for a twin-screw compressor
US7493829B2 (en) Flow meter for variable displacement compressor
US9394898B2 (en) Spring element and corresponding piston pump for delivering fluids
JP2014503742A (ja) 絞りを備えたポンプ
JP2011236847A (ja) アキシャルピストンポンプ
JP2007211703A (ja) 容量可変型圧縮機における流量検出装置
JP4831839B2 (ja) エンジンバルブアクチュエータ及び内燃機関
JP4512152B2 (ja) 燃料供給装置
CN100587271C (zh) 旋转泵
KR101766509B1 (ko) 가변 용량형 사판식 압축기
JPH05503336A (ja) ピストンポンプ、特にラジアルピストンポンプ
JPH08232903A (ja) 流体圧装置の騒音低減装置
CN209445627U (zh) 单压缩机驱动两脉管冷指***两冷指冷量分配装置
CN113236568A (zh) 一种消音结构以及具有其的压缩机
JP2007218139A (ja) 容量可変型圧縮機における流量検出装置
JP2002266676A (ja) 内燃機関の吸気管内圧力サンプリング装置
CN208804000U (zh) 螺杆式压缩机
KR102524602B1 (ko) 가변식 압축기용 체크 밸브
CN109162920A (zh) 螺杆式压缩机
JP2022117885A (ja) 斜板式可変容量ポンプ
JP4498988B2 (ja) 開度調整弁
CN110206786A (zh) 一种阻尼可调的液压马达的执行器
KR101877260B1 (ko) 가변 용량형 사판식 압축기

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090910

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees