JPH0960785A - 圧油脈動低減装置 - Google Patents

圧油脈動低減装置

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JPH0960785A
JPH0960785A JP21177495A JP21177495A JPH0960785A JP H0960785 A JPH0960785 A JP H0960785A JP 21177495 A JP21177495 A JP 21177495A JP 21177495 A JP21177495 A JP 21177495A JP H0960785 A JPH0960785 A JP H0960785A
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JP
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pressure oil
side branch
pulsation
hydraulic pump
rotation speed
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JP21177495A
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Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ポンプの回転数がどのような運転条件の
もとで変化しても圧油の脈動を効果的に低減させること
ができる圧油脈動低減装置を提供する。 【構成】 油圧ポンプ3で発生してメイン配管4内に伝
播する圧油の脈動をサイドブランチ5で低減させる圧油
脈動低減装置において、エンジン回転数モニタ装置6で
算出された油圧ポンプ3の回転数に関するデータを基に
電動機制御装置7で電動機8を制御し、この電動機8で
歯車12と歯11からなるピニオン・ラック機構を駆動
して磁石13をサイドブランチ5の壁に沿うように移動
させることにより、セラミック製のサイドブランチ5の
通路5aに摺動可能に設けた鉄製の反射板14を磁石1
3で吸着して移動させ、こうしてその移動位置を調節す
ることにより、油圧ポンプ3の回転数に応じてメイン配
管4内に生じる所定周波数の圧油の脈動を低減するよう
にサイドブランチ5の通路5aの有効長さを調節できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプにより発生
して圧油の流路内に伝播する圧油の脈動をサイドブラン
チで低減させる圧油脈動低減装置に関するもので、特に
油圧ショベルや油圧クレーン等建設作業用油圧作業機に
有用なものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプや油圧アクチュエータ等から
なる油圧駆動回路では、油圧ポンプが油の吐出、吸入を
反復する過程で吐出する圧油に圧力の変動をもたらすた
め、その圧力変動により圧油の流路内に圧油の脈動が生
じる。こうした圧油の脈動は、圧油の流路となる配管を
介してこれに接続されている各種油圧機器に伝達されて
騒音の原因となり、場合によっては共振をもたらして配
管や油圧機器を損傷する恐れがあるため、極力低減する
必要がある。従来、こうした圧油の脈動を低減する手段
の一つとして、図3に示すような構造のサイドブランチ
型の圧油脈動低減装置が一般的に用いられていた。そこ
で、こうした従来の一般的なサイドブランチ型の圧油脈
動低減装置の基本的な技術内容を図3及び図4に基づい
て説明する。図3は、従来の一般的なサイドブランチ型
の圧油脈動低減装置の断面図、図4は、従来の一般的な
サイドブランチ型の圧油脈動低減装置についての脈動低
減効果を説明するための特性線図である。
【0003】図3において、3は、油圧の発生源となる
斜軸式プランジャポンプや斜板式プランジャポンプ等の
油圧ポンプ、4はこの油圧ポンプ3の吐出側に接続され
その圧油を油圧駆動回路の各所へ導くための基幹の流路
を構成するメイン配管、16はメイン配管4を経由して
各所へ供給された圧油が排出されるタンク、17はメイ
ン配管4に分岐して接続され同配管4内の圧油の脈動を
低減する働きをする有底枝状のサイドブランチである。
メイン配管4に供給された油圧ポンプ3の圧油は、分流
路を通じてアクチュエータ等各種油圧機器に導かれる
が、図では、こうした分流路やアクチュエータ等の油圧
機器は図示を省略している。サイドブランチ17には、
通路17bが形成され、メイン配管4との分岐点からこ
の通路17bに入ったメイン配管4内の圧油の脈動が反
射して戻ってくるようにその分岐点と反対の側の端部を
塞いで反射面17aを形成している。
【0004】従来のサイドブランチ型の圧油脈動低減装
置では、メイン配管4に、このような構成のサイドブラ
ンチ17が分岐して設けられているので、油圧ポンプ3
から吐出される圧油の脈動は、メイン配管4内に伝播す
るとともに、サイドブランチ17内の通路17bにも伝
播し、通路17bに伝播した圧油の脈動は、反射面17
aで反射し、再度、通路17bを通ってメイン配管4に
戻る。したがって、低減させるべき特定周波数の脈動波
を予め定めて、その周波数に応じてサイドブランチ17
の通路17bの長さを適切に調整しておけば、サイドブ
ランチ17を往復してメイン配管4に戻る圧油の脈動波
をメイン配管4の脈動波と、波の山と谷とがぶつかり合
うような関係で干渉させることができるため、メイン配
管4内に伝播する圧油の脈動のうちの特定周波数の脈動
を重点的に低減させることができる。油圧ポンプ3から
吐出される圧油の脈動は、基本周波数とその基本周波数
の整数倍の周波数を有する高調波とからなるが、サイド
ブランチ17により低減される脈動低減中心周波数にお
ける基本周波数fは、圧油の音速をV、サイドブランチ
17の通路17bの長さをLとすると、次の(1)式で
求めことができる。
【0005】f=V/4L…………………(1) なお、前(1)式では、メイン配管4の管径は、サイド
ブランチ17の通路17aの長さLに比べて無視できる
程度に僅少であるとみている。脈動低減中心周波数は、
各種周波数成分の油圧の脈動のうち、サイドブランチ1
7で反射して戻る油圧の脈動と干渉して最も大きく低減
される脈動の周波数のことである。図3の従来の圧油脈
動低減装置が発揮する脈動低減効果すなわち透過損失を
線図で示すと図4に示すとおりである。この図4の線図
中、頂点をなす点の周波数の脈動がサイドブランチ17
で反射して戻る圧油の脈動と干渉して最も大きく低減さ
れる脈動であり、脈動低減中心周波数に相当する脈動で
ある。サイドブランチ17で反射して戻る圧油の脈動
は、こうした脈動低減中心周波数の圧油の脈動と干渉す
るだけではなくその周辺領域の周波数の圧油の脈動とも
干渉してその脈動をある程度低減させることから、図4
の線図は、左右対称の山のような曲線を描くこととな
る。したがって、こうしたサイドブランチ17を用いる
ことにより、脈動低減中心周波数の圧油の脈動だけでは
なく、脈動低減中心周波数の周辺領域の周波数の圧油の
脈動もある程度低減させることができるが、脈動低減中
心周波数からずれた圧油の脈動については脈動低減効果
が急激に悪くなる。
【0006】一方、油圧ポンプ3により生じる圧油の脈
動は、油圧ポンプ3の回転数が増加すればそれに応じて
増加するというように油圧ポンプ3の回転数に応じて変
動する。しかるに、前記脈動低減中心周波数は、前
(1)式から明らかなように、サイドブランチ17の通
路17bの長さに依存し、その長さにより一義的に決定
されることから、図3に示す従来の一般的な圧油脈動低
減装置は、油圧ポンプの回転数が変動しない場合に限り
有効であって、油圧ショベル等の油圧作業機のように油
圧ポンプの回転数が変動する機械に用いた場合には有効
に機能しなくなる。従来、こうした問題を解決するた
め、実開平3ー30583号公報で複数種類の圧油脈動
低減装置が提案されていた。その一方の装置は、「メイ
ン配管に設けたサイドブランチに1個又は複数個の開閉
バルブを取り付け、この開閉バルブを開閉することによ
りサイドブランチの通路の長さを複数段に調節できるよ
うにした」ものである。また、他方の装置は、「メイン
配管に設けたサイドブランチに、油圧ポンプの吐出圧と
バネ力により釣合うピストンを設け、このピストンによ
りメイン配管通路内の圧油の脈動波を反射させるように
した」ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た実開平3ー30583号公報で提案されている従来の
圧油脈動低減装置には、なお改良すべき問題点がある。
すなわち、サイドブランチに開閉バルブを取り付けた前
者の装置にあっては、サイドブランチの通路の有効長さ
を開閉バルブの数に応じて幾段かに調節するようにして
おり、その開閉バルブの数を増加するにしても、製作費
等実際面での制約により自ずから限界があるため、脈動
低減効果が常に最良となる状態にして圧油の脈動を効果
的に低減させることはできない。また、サイドブランチ
にピストンを設け後者の装置にあっては、常に定格回転
数で運転する場合のようにエンジンの目標回転数を変え
ないで運転を行う運転条件のもとにおいて、負荷変動に
よる油圧ポンプのトルクの変化により油圧ポンプの実際
の回転数が変化した場合には有効であるが、油圧ショベ
ル等の建設作業用油圧作業機のように、オペレータが作
業条件に応じエンジンの目標回転数それ自体を大きく変
えながら運転を行う運転条件のもとにおいて油圧ポンプ
の回転数が変化した場合には、有効であるとはいえな
い。
【0008】本発明は、従来技術みられるこうした問題
を解決しようとするもので、その目的は、油圧ポンプの
回転数がどのような運転条件のもとで変化しても圧油の
脈動を効果的に低減させることができるサイドブランチ
型の圧油脈動低減装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした目的
は、「圧油の流路に設けたサイドブランチにより、油圧
ポンプで発生して圧油の流路内に伝播する圧油の脈動を
低減させる圧油脈動低減装置において、サイドブランチ
の通路に摺動可能に反射板を設けるとともに、サイドブ
ランチの通路内を反射板を摺動させて移動させることの
できる反射板移動機構と、油圧ポンプの回転数に関する
データを算出することのできるポンプ回転数算出手段と
を設け、このポンプ回転数算出手段で算出されたデータ
に基づいて反射板移動機構の作動を制御して反射板の移
動位置を調節することにより、油圧ポンプの回転数に応
じて圧油の流路内に生じる所定周波数の圧油の脈動を低
減するようにサイドブランチの通路の有効長さを調節で
きるようにした」ことを特徴とする特許請求の範囲の請
求項1に記載されているとおりの圧油脈動低減装置によ
り達成される。
【0010】
【作用】本発明は、このような構成を備えているから、
油圧ポンプを回転駆動すると、その回転数に応じた所定
周波数の圧油の脈動が圧油の流路内に伝播し、さらには
サイドブランチ内にも伝播するが、その周波数を探知す
るための油圧ポンプの回転数に関するデータは、ポンプ
回転数算出手段で算出される。そうすると、反射板移動
機構は、その算出されたデータを基に作動を制御されな
がら、サイドブランチの通路内を反射板を摺動させて反
射板の移動位置を調節し、その結果、油圧ポンプの回転
数に応じて圧油の流路内に生じる所定周波数の圧油の脈
動を低減するようにサイドブランチの通路の有効長さを
調節する。こうしてサイドブランチの通路の有効長さが
調節されるため、サイドブランチ内に伝播した圧油の脈
動は、反射板の反射面で反射して圧油の流路内の圧油の
脈動と効果的に干渉し、油圧ポンプの回転数に応じて圧
油の流路内に生じる所定周波数の圧油の脈動を低減させ
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4に基づ
いて説明する。図1は、本発明の実施例の圧油脈動低減
装置の断面図、図2は、図1の圧油脈動低減装置のA−
A線断面図である。図1及び図2において、図3と同一
符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表しているの
で、説明の重複を避けるため詳述しない。図1から明ら
かなように、本発明の実施例の圧油脈動低減装置は、図
3に示した従来の一般的な圧油脈動低減装置と同様、油
圧ポンプにより発生して圧油の流路内に伝播する圧油の
脈動、特に、油圧ポンプ3の吐出側に接続されたメイン
配管4内に伝播する圧油の脈動を、メイン配管4に分岐
して設けたサイドブランチで低減させるようにしてお
り、基本的な構成については、図3の装置や前記実開平
3ー30583号公報で提案されている従来の装置と変
わりはない。
【0012】そこで、本実施例の圧油脈動低減装置の特
徴的な技術内容を図1及び図2を用いて以下に説明す
る。図1及び図2において、1は油圧ポンプ3を駆動す
る原動機としてのエンジン、2はこのエンジン1の出力
軸を油圧ポンプ3の入力軸に連結するカップリング、5
はメイン配管4に分岐し接続した本実施例に関するセラ
ミック製のサイドブランチ、6はエンジン1の回転数を
モニタすることにより油圧ポンプ3の回転数を算出する
エンジン回転数モニタ装置、7はこのエンジン回転数モ
ニタ装置6で算出された回転数に関するデータが入力さ
れる電動機制御装置である。エンジン回転数モニタ装置
6は、要は、油圧ポンプ3の回転数に関するデータを算
出するための手段であるから、エンジン回転数モニタ装
置6の代りに油圧ポンプ3の回転数を直接計測してその
回転数に関するデータを算出する手段を設けてもよい。
油圧ポンプ3により生じる圧油の脈動の周波数は、前述
したように油圧ポンプ3の回転数により決定されること
から、こうしたポンプ回転数の算出手段で油圧ポンプ3
の回転数に関するデータを算出することにより、メイン
配管4等圧油の流路内に生じる低減すべき油圧の脈動の
周波数を探知することができる。電動機制御装置7で
は、このエンジン回転数モニタ装置6からのデータを基
に、次に詳述する反射板移動機構の作動を制御して反射
板14の移動位置を調節することにより、サイドブラン
チ5の通路5aの有効長さを調節し、油圧ポンプ3の回
転数に応じてメイン配管4内に生じる所定周波数の圧油
の脈動を低減させるようにしている。
【0013】その反射板移動機構について述べると、8
は電動機制御装置7により制御される電動機、9は後記
磁石13を取り付ける縦長の磁石取付部材、10はこの
磁石取付部材9をガイドするガイド部材、11は磁石取
付部材9に設けられたラック状の歯、12は電動機8の
出力軸に設けられラック状の歯11と噛み合ってピニオ
ンの働きをする歯車、13は磁石取付部材9に取り付け
られた磁石、14は反射面14aを有しサイドブランチ
5の通路5aに摺動可能に嵌着された鉄製の反射板、1
5はこの反射板14の中心部に形成された、圧油が流通
可能な細孔である。磁石取付部材9は、歯11や磁石1
3を取り付けるための取付片9aとガイド部材10にガ
イドされる被案内片9bとこれらを連結する連結片9c
とで構成されて横断面略H形をなす。ガイド部材10
は、この磁石取付部材9の被案内片9bが摺動可能に嵌
入され磁石13をサイドブランチ5の外壁面に沿うよう
に移動させる案内溝10aを有する。磁石取付部材9に
取り付けられた磁石13は、サイドブランチ5の壁を介
して反射板14と対向する位置に配置され、セラミック
製のサイドブランチ5の壁を透過する磁力により鉄製の
反射板14を吸着保持するようにしている。したがっ
て、磁石13を移動させることにより、反射板14を、
サイドブランチ5の長手方向に移動させてその移動位置
を調節することができる。このように本実施例では、反
射板移動機構を、電動機8とこの出力軸に設けた歯車1
2とラック状の歯11及び磁石13を設けた磁石取付部
材9とこれをガイドするガイド部材10とで構成し、歯
車12と歯11とからなるピニオン・ラック機構を電動
機8で駆動して磁石取付部材9の磁石13を移動させる
ことにより、鉄製の反射板14をサイドブランチ5の適
宜の位置へ移動できるようにしている。
【0014】本実施例の圧油脈動低減装置は、こうした
構成を備えているので、エンジン1を駆動すると、カッ
プリング2を介して油圧ポンプ3が回転駆動され、その
回転数に応じた所定周波数の圧油の脈動がメイン配管4
内に伝播し、さらにはサイドブランチ5の通路5aにも
伝播するが、その周波数を探知するための油圧ポンプ3
の回転数に関するデータは、エンジン回転数モニタ装置
6でエンジン1の回転数をモニタすることにより求めら
れ、電動機制御装置7に入力される。そうすると、電動
機8は、このエンジン回転数モニタ装置6からのデータ
を基に電動機制御装置7で回転量を制御されながら、歯
車12と歯11とからなるピニオン・ラック機構を駆動
するため、磁石取付部材9は、ガイド部材10の案内溝
10a内を摺動して、磁石13をサイドブランチ5の外
壁面に沿って電動機8の回転量に応じた所定の位置まで
移動させる。そして、この磁石13は、セラミック製の
サイドブランチ5の壁を透過する磁力により鉄製の反射
板14を吸着保持するため、この磁石13の移動に伴っ
て、反射板14は、細孔15で圧油を流通させながらサ
イドブランチ5の通路5a内を円滑に摺動し、移動位置
が調節される。その結果、油圧ポンプ3の回転数に応じ
てメイン配管4内に生じる所定周波数の圧油の脈動を低
減するようにサイドブランチ5の通路5aの有効長さが
調節される。換言すると、サイドブランチ5内に伝播さ
れた圧油の脈動が位置調節された反射板14の反射面1
4aで反射してメイン配管4内の圧油の脈動と効果的に
干渉し、油圧ポンプ3の回転数に応じてメイン配管4内
に生じる所定周波数の圧油の脈動を低減させることとな
る。
【0015】このように、本実施例では、エンジン回転
数モニタ装置6で算出された油圧ポンプ3の回転数に関
するデータを基に、電動機8の回転量を制御して反射板
14の移動位置を調節し、これにより、油圧ポンプ3の
回転数に応じてメイン配管4内に生じる所定周波数の圧
油の脈動を低減するようにサイドブランチ5の通路5a
の有効長さを調節できるようにしたので、エンジン1の
目標回転数が一定の条件のもとで油圧ポンプ3の回転数
が変化した場合だけでなく、エンジン1の目標回転数を
大きく変えながら運転を行う運転条件のもとで油圧ポン
プ3の回転数が変化した場合にも圧油の脈動を有効に低
減できる。したがって、本実施例によれば、油圧ポンプ
の回転数がどのような運転条件のもとで変化しても圧油
の脈動を効果的に低減させることができるサイドブラン
チ型の圧油脈動低減装置が得られる。また、反射板移動
機構は、サイドブランチ5の外壁面に沿うように移動す
る磁石13を用いてこれを移動させることにより、サイ
ドブランチ5内の鉄製の反射板14を吸着しながら移動
させその移動位置を調節するように構成しているので、
サイドブランチ5に特別の加工を施す必要がなく、油漏
れを防止のためのシール手段を設ける必要もない。エン
ジン1等の原動機には、原動機を定格回転数等所定の目
標回転数で駆動できるようにするため、通常、原動機回
転数の検出手段が設けられているが、本実施例では、ポ
ンプ回転数算出手段として、エンジン1の回転数をモニ
タすることにより油圧ポンプ3の回転数を算出するエン
ジン回転数モニタ装置6が用いられているので、こうし
た既存の原動機回転数の検出手段を有効に活用できる。
【0016】本実施例では、反射板移動機構を、電動機
8とこの出力軸に設けた歯車12とラック状の歯11及
び磁石13を設けた磁石取付部材9とこれをガイドする
ガイド部材10とで構成しているが、要は、反射板14
をサイドブランチ5の所望の位置へ移動できるようにす
ればよいのであるから、歯車12と歯11とからなるピ
ニオン・ラック機構に代えて螺子送り機構を用いてもよ
く、さらには、シールさえ適切に行えば、反射板14を
ピストンロッドのようなもので直接移動させるようにし
てもよい。本実施例では、サイドブランチ5をセラミッ
ク製としているが、磁力を透過する性質を有する非磁性
体材料であれば他の材料で製作してもよく、反射板14
は、鉄製のものに限らず、他の強磁性体材料で製作した
ものを用いてもよい。本実施例では、ポンプ回転数算出
手段として、油圧ポンプ3を駆動するエンジン1の回転
数をモニタすることにより油圧ポンプ3の回転数を算出
するエンジン回転数モニタ装置6が用いられているが、
ポンプ回転数算出手段は、要は、油圧ポンプ3の回転数
がどのような運転条件のもとで変化してもその回転数に
関するデータを適切に算出できる手段であればよいので
あるから、エンジン回転数モニタ装置6の代りに油圧ポ
ンプ3の回転数を直接計測してその回転数に関するデー
タを算出する手段を用いる等、他の手段を用いることが
できる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、サイドブランチ型の圧油脈動低減装置において、特
に、「サイドブランチの通路に摺動可能に反射板を設け
るとともに、サイドブランチの通路内を反射板を摺動さ
せて移動させることのできる反射板移動機構と、油圧ポ
ンプの回転数に関するデータを算出することのできるポ
ンプ回転数算出手段とを設け、このポンプ回転数算出手
段で算出されたデータに基づいて反射板移動機構の作動
を制御して反射板の移動位置を調節することにより、油
圧ポンプの回転数に応じて圧油の流路内に生じる所定周
波数の圧油の脈動を低減するようにサイドブランチの通
路の有効長さを調節できるようにした」ので、油圧ポン
プの回転数がどのような運転条件のもとで変化しても圧
油の脈動を効果的に低減させることができるサイドブラ
ンチ型の圧油脈動低減装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の圧油脈動低減装置の断面図で
ある。
【図2】図1の圧油脈動低減装置のA−A線断面図であ
る。
【図3】従来の一般的なサイドブランチ型の圧油脈動低
減装置の断面図である。
【図4】従来の一般的なサイドブランチ型の圧油脈動低
減装置についての脈動低減効果を説明するための特性線
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 カップリング 3 油圧ポンプ 4 メイン配管 5 サイドブランチ 5a サイドブランチの通路 6 エンジン回転数モニタ装置 7 電動機制御装置 8 電動機 9 磁石取付部材 10 ガイド部材 11 歯 12 歯車 13 磁石 14 反射板 14a 反射板の反射面 15 細孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油の流路に設けたサイドブランチによ
    り、油圧ポンプで発生して圧油の流路内に伝播する圧油
    の脈動を低減させる圧油脈動低減装置において、サイド
    ブランチの通路に摺動可能に反射板を設けるとともに、
    サイドブランチの通路内を反射板を摺動させて移動させ
    ることのできる反射板移動機構と、油圧ポンプの回転数
    に関するデータを算出することのできるポンプ回転数算
    出手段とを設け、このポンプ回転数算出手段で算出され
    たデータに基づいて反射板移動機構の作動を制御して反
    射板の移動位置を調節することにより、油圧ポンプの回
    転数に応じて圧油の流路内に生じる所定周波数の圧油の
    脈動を低減するようにサイドブランチの通路の有効長さ
    を調節できるようにしたことを特徴とする圧油脈動低減
    装置。
  2. 【請求項2】 反射板移動機構がサイドブランチの外壁
    面に沿うように移動する磁石を有するとともに、反射板
    が強磁性体であり、サイドブランチが磁力を透過する非
    磁性体であることを特徴とする請求項1の圧油脈動低減
    装置。
  3. 【請求項3】 ポンプ回転数算出手段が油圧ポンプを駆
    動する原動機の回転数をモニタすることにより油圧ポン
    プの回転数を算出する原動機回転数モニタ装置であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2の圧油脈動低減装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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