JPH10159719A - 油圧ポンプの脈動低減装置 - Google Patents

油圧ポンプの脈動低減装置

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JPH10159719A
JPH10159719A JP8332943A JP33294396A JPH10159719A JP H10159719 A JPH10159719 A JP H10159719A JP 8332943 A JP8332943 A JP 8332943A JP 33294396 A JP33294396 A JP 33294396A JP H10159719 A JPH10159719 A JP H10159719A
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JP
Japan
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length
hydraulic pump
side branch
hydraulic
rotation speed
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Application number
JP8332943A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Yuasa
一正 湯浅
Yasuharu Goto
安晴 後藤
Yukihiro Motosawa
幸裕 本澤
Haruki Sou
東輝 曹
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドブランチ部の長さ調整を行うときに油
圧ポンプからの圧油を利用でき、エネルギ効率を高める
ことができる上に、全体の構成を簡略化でき、サイドブ
ランチ部の長さ調整を高精度に制御できるようにする。 【解決手段】 油圧ポンプ1から圧油を吐出する主管路
4にブランチ通路5を接続し、このブランチ通路5の他
端側にサーボアクチュエータ6を設ける。そして、サー
ボアクチュエータ6は第1,第2の電磁弁17,18に
よって圧油の給排が制御され、ブランチ通路5内のロッ
ド9を進退させ、サイドブランチ部11の長さを伸縮す
る。また、各電磁弁17,18は、油圧ポンプ1の回転
数とサイドブランチ部11の長さに基づき切換制御さ
れ、サイドブランチ部11の長さを油圧ポンプ1の回転
数に応じて調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に設けられ、油圧ポンプ
から吐出された圧油の脈動を低減させるのに好適に用い
られる油圧ポンプの脈動低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械においては、例えば油圧シリンダや油圧モー
タ等を駆動させる油圧源として油圧ポンプを搭載してい
る。そして、該油圧ポンプから吐出される圧油には脈動
が発生するから、油圧ポンプの吐出側には圧油の脈動を
減少させるため、例えば実開昭61−41874号公報
等に記載の油圧ポンプの脈動低減装置が設けられてい
る。
【0003】ここで、この種の従来技術による油圧ポン
プの脈動低減装置は、油圧ポンプの吐出側に一端側が接
続されたブランチ管と、該ブランチ管内に摺動可能に挿
嵌され該ブランチ管の一端側との間に脈動吸収用のサイ
ドブランチ部を形成する可動隔壁と、該可動隔壁をブラ
ンチ管内で摺動変位させ前記サイドブランチ部の長さを
調整するブランチ長調整手段とから構成されている。
【0004】そして、前記ブランチ長調整手段は、前記
油圧ポンプの回転速度に応じてロッドを伸縮させる例え
ば電動式のリニア型アクチュエータと、該リニア型アク
チュエータのロッド先端側に回動可能に連結されたリン
ク機構とからなり、該リンク機構は前記ロッドの伸縮に
応じて前記可動隔壁をブランチ管内で摺動変位させる構
成となっている。この場合、脈動の周波数は油圧ポンプ
の回転速度、即ち回転数によって変化するため、サイド
ブランチ部の長さを一定に固定した場合には、圧油の脈
動を十分には吸収できなくなる。
【0005】そこで、前述した従来技術では、ブランチ
長調整手段により、油圧ポンプの回転速度に応じてサイ
ドブランチ部の長さを調整し、油圧ポンプの回転速度に
対応して脈動の周波数が変動する場合でも、これらの脈
動を効率良く吸収できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術による油圧ポンプの脈動低減装置では、サイドブラ
ンチ部の長さを調整するブランチ長調整手段を、例えば
電動式のリニア型アクチュエータおよびリンク機構等に
よって構成しているから、全体の構造が複雑化し、装置
全体が大型化するという問題がある。また、リニア型ア
クチュエータ等を用いているために、油圧ポンプとは別
個の駆動源が必要となり、装置全体のエネルギ効率を高
めることが難しいという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、サイドブランチ部の長さ調整を行うとき
に油圧ポンプからの圧油を利用でき、エネルギ効率を高
めることができる上に、全体の構成を簡略化でき、サイ
ドブランチ部の長さ調整を高精度に制御できるようにし
た油圧ポンプの脈動低減装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、油圧ポンプの吐出側に一端側が接続さ
れたブランチ管と、該ブランチ管内に摺動可能に挿嵌さ
れ該ブランチ管の一端側との間に脈動吸収用のサイドブ
ランチ部を形成する可動隔壁と、該可動隔壁をブランチ
管内で摺動変位させ前記サイドブランチ部の長さを調整
するブランチ長調整手段とからなる油圧ポンプの脈動低
減装置に適用される。
【0009】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ブランチ長調整手段は、前記ブランチ管の
他端側に設けられ外部から圧油が給排されることにより
前記可動隔壁をブランチ管内で摺動変位させる油圧アク
チュエータと、該油圧アクチュエータを油圧ポンプ、タ
ンクに接続する管路の途中に設けられ該油圧アクチュエ
ータに対する圧油の給排を制御する制御弁と、前記油圧
ポンプの回転数を検出する回転数検出手段と、少なくと
も該回転数検出手段からの回転数検出信号に基づき前記
制御弁を切換制御するコントローラとから構成したこと
にある。
【0010】上記構成によれば、コントローラは回転数
検出手段からの回転数検出信号に基づいて制御弁を切換
制御することにより、油圧ポンプからの圧油を油圧アク
チュエータに給排できる。そして、油圧アクチュエータ
は圧油の給排量に応じて可動隔壁をブランチ管内で摺動
変位させるから、サイドブランチ部の長さを油圧ポンプ
の回転数に応じて自動的に調整することができる。
【0011】また、請求項2の発明では、前記サイドブ
ランチ部の長さを検出する長さ検出手段を備え、前記コ
ントローラは該長さ検出手段からの長さ検出信号および
前記回転数検出手段からの回転数検出信号に基づき、前
記制御弁をフィードバック制御する構成としている。
【0012】このように構成することにより、コントロ
ーラは長さ検出手段からの長さ検出信号および回転数検
出手段からの回転数検出信号に基づき制御弁の切換えを
フィードバック制御し、サイドブランチ部の長さを高精
度に調整することができる。
【0013】さらに、請求項3の発明では、前記制御弁
は、前記油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間を連
通、遮断させる第1の電磁弁と、前記タンクと油圧アク
チュエータとの間を連通、遮断させる第2の電磁弁とか
ら構成している。
【0014】このように構成することにより、第1の電
磁弁は油圧ポンプと油圧アクチュエータとの間を連通、
遮断し、油圧ポンプから油圧アクチュエータに向けて供
給する圧油量を制御することができる。また、第2の電
磁弁はタンクと油圧アクチュエータとの間を連通、遮断
し、油圧アクチュエータからタンクに向けて排出する圧
油の排出量を制御することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0016】ここで、図1ないし図3は本発明の実施例
による油圧ポンプの脈動低減装置を示している。
【0017】図中、1は原動機2によって駆動される油
圧ポンプで、該油圧ポンプ1は、タンク3内の作動油を
圧油として主管路4内に吐出させることにより、この圧
油を制御弁等を介して油圧モータや油圧シリンダ(いず
れも図示せず)等に供給するものである。
【0018】また、油圧ポンプ1は、前記油圧シリンダ
や油圧モータ等が外部から受ける負荷状況等に応じて、
例えば1000rpm程度の低速の回転数N1 と、15
00rpm程度の中速の回転数N2 と、2000rpm
程度の高速の回転数N3 との3段階の回転数で回転駆動
される。
【0019】5は主管路4から分岐して設けられたブラ
ンチ管としてのブランチ通路で、該ブランチ通路5は一
端側が主管路4に対して開口し、該主管路4から垂直方
向に延びる他端側には後述のサーボアクチュエータ6が
設けられている。
【0020】6は後述の電磁弁17,18等と共にブラ
ンチ長調整手段を構成する油圧アクチュエータとしての
サーボアクチュエータを示し、該サーボアクチュエータ
6は、ブランチ通路5の他端側に設けられたシリンダ7
と、該シリンダ7内に摺動可能に挿嵌されたピストン8
とから構成されている。
【0021】そして、シリンダ7はブランチ通路5より
も大径の内径寸法をもって形成され、ブランチ通路5と
共に段付穴を構成している。また、シリンダ7の他端側
は閉塞端7Aとなっており、該閉塞端7A側はピストン
8との間に油圧室10を画成すると共に、後述の給排管
路15に接続されている。そして、サーボアクチュエー
タ6は油圧ポンプ1からの圧油が給排管路15を介して
油圧室10内に給排されることにより、ピストン8を矢
示A,B方向に摺動変位させるものである。
【0022】9はブランチ通路5内に摺動可能に挿嵌さ
れた可動隔壁としてのロッドで、該ロッド9は基端側が
サーボアクチュエータ6のピストン8に一体化され、先
端側はブランチ通路5内に挿嵌されている。そして、ロ
ッド9の先端側は、ブランチ通路5内に脈動吸収用のサ
イドブランチ部11を形成し、該サイドブランチ部11
の長さであるサイドブランチ長Lは、ロッド9の摺動変
位によって可変に調整される。
【0023】ここで、サイドブランチ部11によって吸
収できる圧油の脈動周波数fは、油中の音速V(m/
s)とサイドブランチ長Lによって決定され、脈動周波
数f、油中の音速V、サイドブランチ長Lとの間には自
然数nに対して
【0024】
【数1】 の関係があり、
【0025】
【数2】 なる関係式が成立する。
【0026】また、油圧ポンプ1の作動によって生じる
圧油の脈動は、油圧ポンプ1の各シリンダが吐出ポート
(いずれも図示せず)に連通する毎に発生するから、圧
油の脈動の基本周波数f0 は、油圧ポンプ1の回転数M
(rpm)、ピストンの本数Nに対し、
【0027】
【数3】 の関係がある。
【0028】そこで、自然数nをn=1としたときに
は、サイドブランチ長Lを、
【0029】
【数4】 なる関係に設定することにより、圧油の脈動を効率良く
低減することができる。
【0030】12はブランチ通路5とピストン8との間
に位置してシリンダ7内に形成された空間で、該空間1
2はドレン管路12Aを介してタンク3に接続されてい
る。そして、ドレン管路12Aはピストン8が矢示B方
向に摺動変位し、空間12内が負圧傾向になると、タン
ク3内の作動油をこの空間12内に補給させ、負圧の発
生を抑えるようになっている。
【0031】13は油圧ポンプ1とブランチ通路5との
間に位置して主管路4の途中に接続された圧油の供給管
路を示し、該供給管路13は接続点14で他の給排管路
15と排出管路16とに接続され、該排出管路16は先
端側がタンク3に接続されている。また、給排管路15
は先端側がシリンダ7の閉塞端7A側に接続され、油圧
ポンプ1からの圧油が油圧室10内に給排されるのを許
す構成となっている。
【0032】17は油圧ポンプ1の吐出側と接続点14
との間に位置して供給管路13の途中に設けられた第1
の電磁弁を示し、該電磁弁17は後述の電磁弁18と共
にサーボアクチュエータ6の油圧室10に圧油を給排す
る制御弁を構成している。そして、電磁弁17は、ソレ
ノイド部17Aとばね17Bとを有し、常時はばね17
Bにより閉弁位置(イ)に切換えられ、油圧ポンプ1と
サーボアクチュエータ6との間を遮断させる。また、電
磁弁17は後述するコントローラ22からの制御信号に
より、ソレノイド部17Aが励磁されると、ばね17B
に抗して開弁位置(ロ)に切換えられ、油圧ポンプ1と
サーボアクチュエータ6との間を連通させる。
【0033】18は排出管路16の途中に設けられた第
2の電磁弁を示し、該電磁弁18はソレノイド部18A
とばね18Bとを有し、常時はばね18Bにより閉弁位
置(イ)に切換えられ、タンク3とサーボアクチュエー
タ6との間を遮断させる。そして、電磁弁18は後述の
コントローラ22からの制御信号により、ソレノイド部
18Aが励磁されると、ばね18Bに抗して開弁位置
(ロ)に切換えられ、タンク3とサーボアクチュエータ
6との間を連通させる。
【0034】そして、電磁弁17が開弁位置(ロ)とな
り、電磁弁18が閉弁位置(イ)となったときには、油
圧ポンプ1からの圧油が供給管路13と給排管路15と
を介してサーボアクチュエータ6の油圧室10内に供給
され、油圧室10に対するピストン8の受圧面積はブラ
ンチ通路5に対するロッド9の受圧面積よりも大きいか
ら、ピストン8は油圧室10内の圧油により矢示A方向
に摺動変位される。
【0035】また、電磁弁17が閉弁位置(イ)とな
り、電磁弁18が開弁位置(ロ)となったときには、油
圧室10内の圧油が給排管路15と排出管路16とを介
してタンク3へと排出されることにより、ピストン8は
ブランチ通路5側の圧力によって矢示B方向に摺動変位
される。そして、電磁弁17,18を図示の如く共に閉
弁位置(イ)に切換えたときには、サーボアクチュエー
タ6の油圧室10内に対する圧油の給排が中断されるこ
とにより、ピストン8の摺動変位は停止される。
【0036】19は原動機2の回転数を設定する回転数
設定器で、該回転数設定器19は原動機2の回転数を、
例えば低速、中速および高速の3段階に可変に設定する
ことにより、油圧ポンプ1の回転数を前記低速の回転数
N1 、中速の回転数N2 または高速の回転数N3 のいず
れかに選択的に変化させる。
【0037】20は油圧ポンプ1または原動機2に付設
された回転センサを示し、該回転センサ20は油圧ポン
プ1または原動機2の回転数を検出し、その検出信号を
コントローラ22に出力する。そして、コントローラ2
2は回転センサ20からの検出信号に基づいて油圧ポン
プ1の回転数をモニタし、例えば回転数設定器19によ
り前記低速、中速、高速の3段階に回転数が切換制御さ
れたときには、油圧ポンプ1の回転数がこれに対応した
回転数となるように原動機2の回転数のフィードバック
制御を行う。
【0038】これにより、油圧ポンプ1の回転数は回転
センサ20で検出できると共に、回転数設定器19から
の信号によっても検出可能となり、回転数設定器19ま
たは回転センサ20によって回転数検出手段が構成され
るものである。
【0039】21はサーボアクチュエータ6に付設さ
れ、サイドブランチ長Lを検出する長さ検出手段として
の位置センサを示し、該位置センサ21はシリンダ7内
でのピストン8の位置を検知し、ピストン8の位置から
サイドブランチ長Lに対応する長さ検出信号をコントロ
ーラ22に出力する。
【0040】22はマイクロコンピュータ等によって構
成されるコントローラを示し、該コントローラ22はそ
の入力側が、回転センサ20および位置センサ21等に
接続され、出力側が電磁弁17,18のソレノイド部1
7A,18A等に接続されている。そして、コントロー
ラ22は、例えばROM、RAM等からなる記憶部22
A内に図2に示すプログラム等を格納し、サーボアクチ
ュエータ6によるサイドブランチ長Lの調整制御処理を
行うようになっている。
【0041】また、コントローラ22の記憶部22Aに
は、図3に示す回転数に対応したサイドブランチ長Lの
目標長マップと、サイドブランチ長Lのフィードバック
制御を行うときのヒステリシス値Kとが予め格納され、
図3の目標長マップを用いることにより、前記回転数N
1 ,N2 ,N3 等に対応したサイドブランチ長Lの目標
長L1 ,L2 ,L3 等が選択される。
【0042】ここで、各目標長L1 ,L2 ,L3 は、前
記数4の式から、
【0043】
【数5】
【0044】
【数6】
【0045】
【数7】 の関係がある。
【0046】本発明による油圧ポンプの脈動低減装置は
上述の如き構成を有するもので、次にコントローラ22
によるサイドブランチ長Lの調整制御処理について図2
および図3を参照して説明する。
【0047】まず、処理動作がスタートするとステップ
1で回転数設定器19から出力される回転数Ne の信号
を読込み、ステップ2で位置センサ21で検出したサイ
ドブランチ部11のサイドブランチ長Lを読込む。
【0048】そして、ステップ3では回転数Ne が低速
の回転数N1 ,中速の回転数N2 または高速の回転数N
3 のいずれの状態に対応しているかを判別し、回転数N
e が低速の回転数N1 (Ne =N1 )であると判別した
ときには、ステップ4に移って図3に示す目標長マップ
から回転数N1 に対応した目標長L1 を読出すと共に、
この目標長L1 とサイドブランチ長Lとの差分ΔL(Δ
L=L−L1 )を演算する。
【0049】次に、ステップ7では差分ΔLの絶対値|
ΔL|が所定のヒステリシス値K以下であるか否かを判
定し、「YES」と判定したときには現在のサイドブラ
ンチ長Lが目標長L1 に実質的に対応しているから、ス
テップ11に移って第1,第2の電磁弁17,18を閉
弁位置(イ)に保持し、ピストン8の摺動変位を停止さ
せると共に、ステップ12でリターンする。
【0050】また、ステップ7で「NO」と判定したと
きには、ステップ8に移って差分ΔLが正の値であるか
否かを判定し、「YES」と判定したときにはサイドブ
ランチ長Lが目標長L1 よりも長くなっているから、ス
テップ9では第1の電磁弁17を閉弁位置(イ)から開
弁位置(ロ)に切換える制御を短時間に複数回繰返すと
共に、第2の電磁弁18を閉弁位置(イ)に保持するよ
うにする。
【0051】これにより、油圧室10内には供給管路1
3と給排管路15とを介して油圧ポンプ1から圧油が流
量を微調整しつつ供給され、ピストン8は矢示A方向に
向けて徐々に摺動変位すると共に、空間12内の作動油
はドレン管路12Aを介してタンク3内に排出される。
そして、ロッド9は主管路4側に向って伸長し、サイド
ブランチ部11はサイドブランチ長Lが短くなるように
微調整される。
【0052】一方、ステップ8で「NO」と判定したと
きには、サイドブランチ長Lが目標長L1 よりも短くな
っているから、ステップ10に移って第1の電磁弁17
を閉弁位置(イ)に保持しつつ、第2の電磁弁18を閉
弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換える制御を短時
間に複数回繰返すようにする。
【0053】これにより、油圧室10内の圧油は給排管
路15と排出管路16とを介してタンク3に排出され、
ピストン8が矢示B方向に向けて徐々に摺動変位すると
共に、空間12内にはドレン管路12Aを介してタンク
3内の作動油が補給される。そして、ロッド9はサーボ
アクチュエータ6側に向けて縮小し、サイドブランチ部
11はサイドブランチ長Lが長くなるように微調整され
る。このようにして、コントローラ22は差分ΔLを減
少させ、低速の回転数N1 に対応してサイドブランチ長
Lを目標長L1 に近付ける。
【0054】また、ステップ3では油圧ポンプ1の回転
数Ne が中速の回転数N2 (Ne =N2 )であると判定
したときには、ステップ5に移って図3に示す目標長マ
ップから回転数N2 に対応した目標長L2 を読出すと共
に、この目標長L2 とサイドブランチ長Lとの差分ΔL
(ΔL=L−L2 )を演算する。そして、コントローラ
22は、差分ΔLが減少するように前記ステップ7〜ス
テップ11に亘る処理を行い、ステップ12でリターン
すると共に、中速の回転数N2 に対応してサイドブラン
チ長Lを目標長L2 に近付ける。
【0055】さらに、ステップ3では油圧ポンプ1の回
転数Ne が高速の回転数N3 (Ne=N3 )であると判
定したときには、ステップ6に移って図3に示す目標長
マップから回転数N3 に対応した目標長L3 を読出すと
共に、この目標長L3 とサイドブランチ長Lとの差分Δ
L(ΔL=L−L3 )を演算する。そして、コントロー
ラ22は、差分ΔLが減少するように前記ステップ7〜
ステップ11に亘る処理を行い、ステップ12でリター
ンすると共に、高速の回転数N3 に対応してサイドブラ
ンチ長Lを目標長L3 に近付ける。
【0056】かくして、このような制御処理を繰返すこ
とにより、コントローラ22は、サイドブランチ部11
の長さ(サイドブランチ長L)を油圧ポンプ1の回転数
Neに応じてフィードバック制御することができ、サイ
ドブランチ部11の長さが回転数N1 ,N2 ,N3 に対
応した目標長L1 ,L2 ,L3 となるように短時間で微
調整することができる。
【0057】而して、本実施例では、回転数設定器19
または回転センサ20から出力される回転数検出信号に
基づき各電磁弁17,18を切換制御することにより、
油圧ポンプ1からの圧油をサーボアクチュエータ6に給
排する構成としたから、油圧ポンプ1からの圧油を利用
してロッド9をブランチ通路5内で進退させることがで
き、サイドブランチ部11の長さが回転数N1 ,N2 ,
N3 に対応した目標長L1 ,L2 ,L3 となるように調
整できると共に、圧油の脈動を効率良く吸収することが
できる。
【0058】また、ロッド9はサーボアクチュエータ6
により油圧ポンプ1から吐出される圧油の圧力で摺動変
位するから、従来技術のようにリニア型アクチュエータ
用の駆動源を設ける必要がなく、装置全体のエネルギ効
率を高めることができると共に、リニア型アクチュエー
タやリンク等が不要となり、装置全体の小型化を図るこ
とができる。
【0059】また、サイドブランチ長Lを検出する位置
センサ21を設け、位置センサ21からの長さ検出信号
に基づき各電磁弁17,18を切換制御する構成とした
から、サイドブランチ長Lが目標長L1 ,L2 ,L3 に
対応した長さとなっているか否かをモニタすることがで
き、サイドブランチ部11の長さを高精度にフィードバ
ック制御することができる。
【0060】さらに、第1,第2の電磁弁17,18に
よってサーボアクチュエータ6に圧油を給排する構成と
したから、各電磁弁17,18を高速で切換制御するこ
とにより、ピストン8を僅かづつ迅速に矢示A方向また
はB方向へと摺動変位させることができ、サイドブラン
チ部11の長さを高精度に調整できる。
【0061】なお、前記実施例では、回転数設定器19
または回転センサ20から出力される回転数検出信号に
基づきサイドブランチ部11の長さを調整するものとし
たが、回転センサ20によって検出される油圧ポンプ1
の実回転数によってサイドブランチ部11の長さを調整
してもよく、この場合、低速、中速、高速の回転数N1
,N2 ,N3 に限らず実回転数に対する目標長を目標
長マップから読出し連続的にサイドブランチ部の長さを
微調整することができる。
【0062】また、前記実施例では、位置センサ21か
らの長さ検出信号に基づいてサイドブランチ部11の長
さをフィードバック制御する場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、予め油圧ポンプ1の回転数
の変化に応じて各電磁弁17,18を瞬間的に開弁する
回数を設定しておき、回転数の上昇、低下に対応して各
電磁弁17,18を切換制御する構成としてもよい。
【0063】さらに、前記実施例では、制御弁として第
1,第2の電磁弁17,18を用いるものとして述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば3ポート3位置の電
磁式方向切換弁等からなる単一の制御弁を用いて油圧ア
クチュエータに対する圧油の供給、排出、停止を制御し
てもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ブランチ管の他端側に可動隔壁を摺動変位させる
油圧アクチュエータを設け、油圧ポンプの回転数に基づ
き油圧アクチュエータに圧油を給排する構成としたか
ら、油圧ポンプからの圧油を利用してサイドブランチ部
の長さを自動的に調整できると共に、油圧ポンプの回転
数に対応して圧油の脈動を効率良く吸収できる。また、
可動隔壁は油圧ポンプから吐出される圧油によって摺動
変位するから、従来技術のようにリニア型アクチュエー
タ等を設ける必要がなく、装置全体のエネルギ効率を向
上できる上に、全体の構成を簡略化でき、装置全体の小
型化を図ることができる。
【0065】また、請求項2の発明によれば、サイドブ
ランチ部の長さを検出する長さ検出手段を設け、回転数
検出信号と長さ検出信号とに基づき制御弁をフィードバ
ック制御する構成としたから、サイドブランチ部の長さ
が目標とする長さに一致しているか否かを監視しつつ可
動隔壁を摺動変位させることができ、サイドブランチ部
の長さを高精度に調整することができる。
【0066】さらに、請求項3の発明によれば、第1,
第2の電磁弁によって油圧アクチュエータに圧油を給排
する構成としたから、各電磁弁を高速で切換制御するこ
とにより、可動隔壁を僅かづつ迅速に摺動変位させるこ
とができ、サイドブランチ部の長さを高精度に調整でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ポンプの脈動低減装
置を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の実施例によるサイドブランチ長の調整
制御処理を示す流れ図である。
【図3】本発明の実施例によるコントローラ内に格納さ
れた回転数に対するサイドブランチ長の目標長マップを
示す説明図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 3 タンク 5 ブランチ通路(ブランチ管) 6 サーボアクチュエータ(油圧アクチュエータ) 8 ピストン 9 ロッド(可動隔壁) 11 サイドブランチ部 13 供給管路 15 給排管路 16 排出管路 17 第1の電磁弁 18 第2の電磁弁 19 回転数設定器 20 回転センサ 21 位置センサ(長さ検出手段) 22 コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 曹 東輝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 坂入 哲也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプの吐出側に一端側が接続され
    たブランチ管と、該ブランチ管内に摺動可能に挿嵌され
    該ブランチ管の一端側との間に脈動吸収用のサイドブラ
    ンチ部を形成する可動隔壁と、該可動隔壁をブランチ管
    内で摺動変位させ前記サイドブランチ部の長さを調整す
    るブランチ長調整手段とからなる油圧ポンプの脈動低減
    装置において、 前記ブランチ長調整手段は、前記ブランチ管の他端側に
    設けられ外部から圧油が給排されることにより前記可動
    隔壁をブランチ管内で摺動変位させる油圧アクチュエー
    タと、該油圧アクチュエータを油圧ポンプ、タンクに接
    続する管路の途中に設けられ該油圧アクチュエータに対
    する圧油の給排を制御する制御弁と、前記油圧ポンプの
    回転数を検出する回転数検出手段と、少なくとも該回転
    数検出手段からの回転数検出信号に基づき前記制御弁を
    切換制御するコントローラとから構成したことを特徴と
    する油圧ポンプの脈動低減装置。
  2. 【請求項2】 前記サイドブランチ部の長さを検出する
    長さ検出手段を備え、前記コントローラは該長さ検出手
    段からの長さ検出信号および前記回転数検出手段からの
    回転数検出信号に基づき、前記制御弁をフィードバック
    制御する構成としてなる請求項1に記載の油圧ポンプの
    脈動低減装置。
  3. 【請求項3】 前記制御弁は、前記油圧ポンプと油圧ア
    クチュエータとの間を連通、遮断させる第1の電磁弁
    と、前記タンクと油圧アクチュエータとの間を連通、遮
    断させる第2の電磁弁とから構成してなる請求項1また
    は2に記載の油圧ポンプの脈動低減装置。
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