JP4450402B2 - 船外機のエンジンの吸気消音装置 - Google Patents

船外機のエンジンの吸気消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4450402B2
JP4450402B2 JP2001030826A JP2001030826A JP4450402B2 JP 4450402 B2 JP4450402 B2 JP 4450402B2 JP 2001030826 A JP2001030826 A JP 2001030826A JP 2001030826 A JP2001030826 A JP 2001030826A JP 4450402 B2 JP4450402 B2 JP 4450402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
engine
silencer
intake silencer
rearward
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001030826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002235615A (ja
Inventor
方則 佐藤
智典 井熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001030826A priority Critical patent/JP4450402B2/ja
Priority to CA002370707A priority patent/CA2370707C/en
Priority to US10/068,430 priority patent/US6655338B2/en
Publication of JP2002235615A publication Critical patent/JP2002235615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4450402B2 publication Critical patent/JP4450402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機の縦置きのバーチカルエンジンに好適する吸気消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
船外機のエンジンとして、クランクシャフト縦置きのバーチカルエンジンが用いられ、かかる船外機のエンジンの吸気消音装置として、従来特開平8−93433号公報開示の技術が知られている。
この従来技術は、エンジンカバーで覆われる複数気筒のバーチカルエンジンの後方に、吸気道が横向きとなるように複数のスロットル弁を配置し、スロットル弁の後方で、エンジンの後方に吸気消音箱を配設し、吸気消音箱内には、スロットル弁の横向きの吸気道の上流部と接続する筒状のエアホーンを設け、エアホーンの上流部にはフレームアレスタを構成する網部材を装着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術は、先ずフレームアレスタを構成する網部材を筒状のエアホーンの上流端部にネジ等で取り付けているので、取付工数が多くなり、又取付作業も面倒となる。
次に、吸気消音箱は、基板に筒状のエアホーンを設け、該エアホーンの上流端部に網部材をネジ止めし、網部材とは別個の作業で吸気消音箱のカバーを基板に結合し、吸気消音箱を製作している。
従って、フレームアレスタを含む吸気消音箱の構造が複雑化し、製作も面倒、複雑化し、組付工数も多くなる。
【0004】
又吸気消装置を構成する箱体は、前後方向に長さのある筒状のエアホーンを内部に備え、且つエアホーンの上流端部に帽状の網部材を装着するので、エアホーンの箱体内での長さが大きくなり、この結果、吸気消音装置の前後方向の長さが大きくなる。
これによれば、エンジン後方に配置する吸気消音装置の前後長さが大きくなることから、船外機全体の前後長さが大きくなり、船外機が大型化する。
次に、船外機の前後長さを抑制するため、以上の吸気消音装置をエンジンの上方に配置した場合、エンジンの縦方向の高さが大きくなり、船外機の高さ方向の大きさが大きくなって高さ方向が大型化する。
【0005】
本発明は、主に複数気筒の船外機のエンジンに付設する吸気消音装置の以上の課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処は、フレームアレスタを構成する網部材の吸気消音装置への装着の大幅な容易化、フレームアレスタ付きの吸気消音装置の製作の容易化、フレームアレスタを構成する網部材を内装して装着しつつ、吸気消音装置の外形の小型化を図ることができるエンジンの吸気消音装置を提供することにある。
又本発明の目的とする処は、上下に分割された2部材で箱状の吸気消音装置を構成し、上下2分割部材の接合過程で網部材を装着し得るようにし、フレームアレスタを構成する網部材の取り付けと、吸気消音装置の組み立てを同時に行なわせ、部品点数に削減と、製作の大幅な容易化を図ることができるエンジンの吸気消音装置を提供することにある。
【0006】
本発明の目的とする処は、船外機のエンジンを構成するバーチカルエンジンの上方に吸気消音装置を配置し、吸気騒音の低減機能、フレームアレスタ機能を確実に発揮させつつ、上下方向に高さを可及的に抑制し、船外機の高さ方向をコンパクト化し得るエンジンの吸気消音装置を提供することにある。
又本発明の目的とする処は、複数気筒の船外機のエンジンにおいて、吸気消音装置をエンジンの上に配置し、エンジンの各気筒への充分の吸気の確保と、効果的な吸気消音性能と、フレームアレスタ機能の確保を行ないつつ、可及的に薄形で上下方向にコンパクトな吸気消音装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、エンジンのスロットル弁装置の吸気通路に接続される吸気口と、消音室と、外気取入れ口とを備え、クランクシャフト縦置きで、平面視V型のバーチカルエンジンをエンジンカバーで覆った船外機の吸気消音装置であって、前記吸気消音装置の本体は、上下2つ割の上下の部材を接合して一体化した扁平な箱状部材からなり、内部に消音室を形成した構造体であり、前記吸気消音装置は前記エンジンの上方に前後方向に向けて配置されており、前記吸気消音装置の本体の左右の後部には、上下の部材を接合した状態で筒状であり、左右の後部から斜め外後方に拡開するように傾斜して後外方に後方を向いて延出される外気取入れ口が形成され、前記吸気消音装置の本体を構成する下部材の後壁で、前記左右の外気取入れ口間には、筒状であって後方に延出されて後方に開口し、スロットル弁装置の吸気通路に接続する1個の吸気口が形成され、前記下部材の吸気口の消音室側には、上方に開放された正面視(後面視)凹型の保持部を設け、前記下部材の保持部に、前記吸気口に介設される網部材からなるフレームアレスタを、その周辺部を差し込んで挟持し、前記フレームアレスタは、後方に向いて開口した前記吸気口の軸線に対して直交する方向に挟持されるように配設されており、前記上下の部材を重ね合わせて接合一体化する過程で、前記フレームアレスタこの間に挟持するようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項1では、2つ割の上下の部材を接合する過程で、部材に設けた保持部に網部材を差し込んで各部材を接合することで吸気消音装置を製作しつつ、フレームアレスタを構成する網部材を内装して取り付けることができる。
また、2つの上下の部材を上下に重ね合わせて接合するに際し、各部材に設けた保持部材に、吸気口に対して、その軸線方向と直交する方向に向けて網部材を挟持することで吸気消音装置内にフレームアレスタを内装、設置することができ、製作が簡単で部品点数も少なく、又フレームアレスタを内装した吸気消音装置を、高さを最少に抑えつつ形成することができ、船外機のエンジンにおいては、エンジンを含む船外機の高さを可及的に抑制し、小型化することができる。
さらに、吸気消音装置は、エンジンの吸気通路に接続される1個の吸気口と、複数の外気取入れ口とを備えるので、エンジンの吸気通路と接続する吸気口が1個なので、吸気口の構成を簡素化しつつ複数の外気取入れ口によってエンジンに必要、充分の吸気をおこなわせることができ、吸気消音装置の構造が簡素である。
またエンジンがクランクシャフト縦置きのバーチカルエンジンで、平面視がV型のエンジンであり、吸気消音装置をエンジンの上面に配設したので、V型バンク間を利用しつつ、薄形大容量の吸気消音装置をエンジンの高さを可及的に低くすることができ、V型複数気筒エンジンの船外機の高さ方向を小型化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、吸気消音装置の上面斜視図である。
吸気消音装置1は、実施の形態では後述するように船外機のエンジンの吸気消音装置として用いられ、クランクシャフト縦置きのV型複数気筒バーチカルエンジンの上方に配設される。図において、右方が船外機の前方Frで、左方が後方Rrである。
【0013】
吸気消音装置1の本体2は偏平な箱状をなし、上下2つ割の部材3,4を接合、一体化した構造体からなる。
船外機のエンジンルーム内において、船外機の前後方向に沿って吸気消音装置1を前後、左右に見た場合、本体2の後部の左右方向の中間部に後方に開口する筒状の吸気口5が、後部の左右に斜め後外方に傾斜し、即ち、通路の中心線が中央の筒状の吸気口5の中心線に対して任意の角度をもって拡開するように延出した2個の外気取入れ口6,6を備える。
偏平箱状の本体の前部には、前方に延びるカバー部7が延出され、カバー部7は下部材4の前部を前方に延長して設けた。
【0014】
後部左右の外気取入れ口6,6の基部外縁部6a及びカバー部7の後部の左右の外縁部7aには、取付孔を有する取付スティ部8…(…は複数を表す。以下同じ)を一体に設ける(図3、図4参照)。
以上の本体2を重ね合わせて溶着、接着、或いは必要に応じてボルト止め等により接合、一体化して構成する上下の部材3,4は、合成樹脂で各部一体に成形した。
【0015】
図2は、吸気消音装置1を構成する本体2の分解斜視図である。
下部材4は周囲を起立壁片4aで囲繞するように備える凹皿状である。起立壁片4aの図の手前側の後壁片4bの中間部には、断面が横長の長円状で筒状の吸気口5が、内部と連通するように一体に後方に延出するように設けられている。又後壁片4b吸気口5の左右には、各外側に指向するように所定長さの上向きに開放した凹溝部4c,4cが内部と外部とを連通するように延設されいる。
下部材4の底片4dの前半部には、上方に膨出する平面視半円形、或いは馬蹄形の庇部9を該底片4dと一体に形成し、庇部9の前方の部分に前壁片4eが横断するように臨み、前壁片4eは左右の側壁片4f,4fに連続する。
【0016】
前記した吸気口5は後部開口5aが後方に開口し、前部は同径のまま後壁片4bに開口している。
又前記した凹溝部4c,4cは、上方及び後方、並びに後壁片4bの両側に開放されており、下部材4の内外を連通する。
【0017】
上部材3は下部材4と略対称形状をなし、頂片3dの周囲から垂下してこれを囲繞する垂下壁片3aを備え、皿を伏せて形状である。壁片3a後壁片3bの左右には、前記下部材4の凹溝部4c,4cに対応する下向きに開放する凹溝部3c,3cを備え、左右の側壁片3f,3F、前壁片3eを備える。
以上の上下の部材3,4を重ね併せて接合、一体化し、吸気消音室13(図5参照)を形成する。
例えば、下部材4の壁片4aの上縁部4g間にシール材2aを介装し、縁部4gに接着剤を貼着し、上部材3の壁片3aの下縁部3gと突き合せ、上下の部材3,4を接着する。接着に代え、縁部を振動溶着しても良く、必要に応じてボルト止めすることも可能である。
【0018】
以上のように、上下の部材3,4の周縁部の壁片4a,3aを接合、一体化し、図1で示した偏平薄形の箱状本体2を形成し、上下の部材3,4の接合、一体化で、対称的に形成された凹溝部3c,3c,4c,4cを重ね合わせることにより、前記した筒状で、外部と本体2内を連通させる外気取入れ口6,6を形成する(図1参照)。吸気口5は、2つの取入れ口6,6の間にあって後方に延出して後方に開口し、後述するスロットル弁装置の吸気通路と連通、接続され、又本体2内部の吸気消音室と連通する。
これら上下の部材3,4を接合、一体化するに際し、フレームアレスタを構成する網部材10をこの間に介装して挟持、固定する。
【0019】
図3は、下部材4の平面図である。
図2と併せて説明すると、吸気消音室13の内側であって、吸気口5の室内側(吸気口の裏面側)には、下辺、両側辺の3辺を備える吸気通路の方向から見て正面視凹型の保持枠部11を形成し、保持枠部11の内側の3辺には、保持部を構成する連続する係止溝11aを設ける。
網部材10は金属、例えばステンレス線材等で形成され、実施の形態では高さよりも幅寸法が大きい横長の矩形板状をなし、これの左右縁、下縁10a,10a,10bを保持枠11の係止溝11aに上から挟み入れ、網部材10の上縁10c上から高さの低い横長キャップ状の押え部材12を被せ、網部材10を保持枠部11に挟持、固定する。
【0020】
図4は、吸気消音装置1の本体2の平面図、図5は図4の5−5線断面図である。
図5に示すように、本体2の下部材4の底片4dの幅方向中間部で前半部には、前記したように、底片4dから上方に膨出する平面視半円形の庇部9が設けられており、又下部材4の前部には、前方に延びるカバー部7が一体に設けられている。
庇部9の天井9aとカバー部7の天井7aとは同レベルで連続し、実施の形態では庇部9の天井9aの中央部に上方への突出凹部9bが形成されており、又カバー部7の天井7aの前部には、通気開口7bが設けられている。
【0021】
以上の本体2の底面に形成した庇部9及びカバー部7は、吸気消音装置1をエンジンの上方に配設した際、ベルトに対し、高さ方向の干渉を吸収、回避し、故に、エンジンルーム全体の小型化の要望に対し満足するものとなっている。又左右に幅広の吸気消音装置をベルト上方に配置することによって、ベルトカバーを省略可能としている。
以上の本体2内に吸気消音室13が形成され、吸気消音室13は、吸気口5を介してスロットル弁装置の吸気通路に連通接続し、又外気取入れ口6,6を介して外気と連通する。
【0022】
図6は、網部材10の挟持構造の詳細を示す図5の要部の拡大図である。図7は図6の7−7線断面図である。図6及び図7に従って網部材10の挟持構造を説明する。
網部材10の保持枠部11は、下部材4の後壁片4bに設けた吸気口5の上流開口5bの左右及び下方を囲むように、該吸気口下流開口5bに近接して対向するように設けられ、図7に示したように上方を開放した凹型をなす。凹型の保持枠部11の内側に係止溝11aは正面視凹状に形成されている。
【0023】
網部材10は、保持枠部11の係止溝11aにその左右の側縁10a,10a、下縁10bが係合するように挿入し、上から押え部材12を被せて網部材10の上縁10cの保護と保持を行なう。
このように、フレームアレスタを構成する網部材10は、上下の部材3,4を重ね合わせて接合一体化する過程で、この間に挟持する。
【0024】
図8は、上記した吸気消音装置1の後面図である。
後方に向けて中間部の吸気口5が開口し、奥にフレームアレスタを構成する海部部材10が配設されており、又左右に2個の外気取入れ口6,6が配設されていることが理解できる。
【0025】
図9及び図10は、本発明の他の実施の形態を示す図で、図9は、吸気消音装置の平面図、図10は、同後面図である。
本実施の形態は、上下の部材3,4を接合、一体化するに際し、上下の部材3,4の接合部である縁部3g,4gの複数箇所にボス部14…を設け、該ボス部14…にビス15…を通し、縁部3g,4g相互をネジ止めして一体的に接合したものである。
このように接着や溶着に代えて、又は加えて上下の部材3,4をネジ結合して一体化し、本体2を形成してもよい。
【0026】
図11は、網部材の他の実施の形態を示す正面図である。図12は、図11の12−12線断面図である。
網部材110は、ステンレス線材等で中央部を膨出するように編んだ網体110aの周辺部を囲枠材110bで保持し、正面視略々矩形の網部材110を形成したものである。
【0027】
以上、実施の形態では、吸気消音装置1の本体2は、上下の部材3,4を接合、一体化して形成する例を示したが、前後の部材を接合、一体化し、上或いは下に吸気口、外気取入れ口を設け、前後の部材間の吸気口に近接する溝を介して横向きに網部材を挟持させるような形態でもよいことは勿論である。
【0028】
次に、本発明に係る吸気消音装置を設置したエンジンの一例として、船外機のV型複数気筒のバーチカルエンジンの例を説明する。
図13は、船外機の外観斜視図である。
船外機20の外形は、上部のエンジンカバー21、この下のアンダーカバー22、この下のエクステンションケース23、この下のギヤケース24からなる。ギヤケース24の後方にはスクリュー25が設けられており、又アンダーカバー22とエクステンションケース23との間の前方部には、スイベル軸27を中心として旋回動可能にスターンブラケット26が設けられている。
【0029】
図14は、船外機20のエンジンカバー21、アンダーカバー22の一部を破断し、吸気消音装置1を破断した要部の拡大図である。
エンジン30及び補機類の外側をエンジンカバー21で覆い、エンジンルームSを構成する。
エンジン30は複数のシリンダ31a…を上下に配置したシリンダブロック31、該シリンダブロック31の後面に配置されたシリンダヘッド32、この後面に配置されたシリンダヘッドカバー33、シリンダブロック31の前面に配置されたクランクケース34、シリンダブロック31、クランクケース34の下面に配置したマウントケース35、シリンダ31a…内のピストン36…、フライホイールを下端に備えるクランクシャフト37等からなる。
【0030】
マウントケース35はアンダーカバー22で覆われたエクショテンションケース38に支持され、エクステンションケース38内にはオイルパン39が配設されている。
又シリンダヘッド32の排気ポートに接続されるエキゾーストマニホールド40は排気管41に接続され、排気管41は下方を向いてエクステンションケース38の下方に排気を排出する。
クランクケース34の前面の上部には発電機(ACG)42を取付、支持し、シリンダブロック31の上面にはクランクシャフト37で駆動される駆動プーリ43を、シリンダヘッド32の上面にはカムシャフト駆動プーリ44を設け、プーリ43と44とを中間プーリ46を介してタイミングベルト46で連結し、カムシャフトを駆動する。
カムシャフト駆動プーリ44の上側は、プーリカバー44aで覆われている。
【0031】
前記駆動プーリ43には、同軸に大径駆動プーリ47を連設し、これを前記発電機42の被動プーリ48にタイミングベルト49を介して連結し、発電機42を駆動する。
シリンダヘッドカバー33の後方には、吸気マニホールド50を縦向きに配設し、吸気マニホールド50の上端部に、吸気道が水平方向となるようにスロットル弁装置51を配設し、吸気道の上流部は前方を向く。
【0032】
前記した吸気消音装置1をエンジン30のシリンダブロック31、クランクケース34の上方に配設する。
吸気消音装置1の本体2は、前記した取付スティ部8…を介してエンジン側に取付、支持され、本体2の底面に形成した前述の庇部9の下方に前記した大径駆動プーリ47が臨み、カバー部7の天井7aに設けた通気開口7bの下方に発電機42の被動プーリ48が臨み、カバー部7は、プーリのカバー部材を構成するとともに、駆動側に対してはカバーが不要である。
【0033】
吸気消音装置1の本体2の後方に設けた吸気口5は後方を向き、該吸気口5はグロメット52を介してスロットル弁装置51の吸気通路を構成するスロットルボディの吸気道に連通接続する。
尚、エンジンカバー21の前部には冷却エア取入れ通路21aが、又後部の上部には外気取入れ通路21bが設けられており、内部の取入れ開口21cを介して外気はダクト53を介してエンジンカバー21内に導入される。
【0034】
図15は、船外機20のエンジンカバー21の上部を破断して示したエンジンの平面図である。
エンジン30は、実施の形態ではシリンダブロック31,31を平面視V型に配置した平面視V型のエンジンである。
図14では、上下にシリンダ31a…を3個備え、これを平面視V型に配設することで、実施の形態では4ストロークV型6気筒のバーチカルエンジンを構成した。
【0035】
シリンダブロック31のVバンク30aは後方を向いて拡開し、Vバンク30a内に前記した吸気消音装置1の本体2後方に向けて突設した吸気口5を臨ませ、スロットル弁装置51もVバンク30a内に臨ませ、Vバンク30aの拡開した後方部に吸気マニホールド50を配設し、各シリンダヘッド32,32への吸入管50a,50aは、Vバンク30a内に配置した。
尚図面中54は、エンジンカバー内を、シリンダヘッド側と前方とで区画するシール材である。
【0036】
図16は、説明の便宜上、図15に示した船外機20のエンジンカバー21の上部を破断して示したエンジンの平面図から、吸気消音器1、吸気系を取り除いて示した説明的平面図である。
平面視V型に配置されたシリンダヘッド32,32の排気ポート32a.32aに接続されるエキゾーストマニホールド40は、エンジンルームS内を下方に延び、排気管41に接続され、排気管41は図14に示したように下方を向いてアンダーカバー22の下方延設され、アンダーカバー22、エクステンションケース23内を通って排気を排出する。
図では、吸気消音装置1の下面に配設されたベルト・プーリ機構が明確に示され、図中55は、ベルトの緊張力を調整するテンションプーリである。
【0037】
図17は、エンジン要部の拡大縦断面図である。
エンジン30は、前記したように横向きの各シリンダブロック31に上下に3個のシリンダ31a…を備え、各シリンダ31a…内には横向きにピストン31b…を嵌装し、横向きのコンロッド31c…は前記したクランクシャフト37に連結されている。
各シリンダ31a…の天井部には燃焼室32bを備え、点火プラグ56、2個の吸気弁57、2個の排気弁58を備え、3個の燃焼室32bの夫々にこれ等を具備し、説明の便宜上3個の燃焼室32bの夫々に個々に2組づつ示した。
【0038】
シリンダヘッド32の後方にカムシャフト59を配設し、カムシャフト59は前記したカムシャフト駆動プーリ44で駆動される。これの左右には、吸・排気弁を開閉駆動するバルブロッカーアームを支持するロッカーアームシャフト60を配設し、これ等の外方をシリンダヘッドカバー33で覆っている。
【0039】
図18は、吸気マニホールド50を含むエンジン要部の後面図であり、エンジンカバー21を取り除いた状態の図である。
吸気マニホールド50は容量が大きく、エンジン30の後方に拡開したVバンク30aの後方に配置されている。
吸気マニホールド50は、左右で上下各3本、都合6本の吸入管50a…でエンジン30の各シリンダ30a…の前記した吸気弁57…に接続され、吸気マニホールド50は上流部を前記したスロットル弁装置51に接続し、スロットル弁装置51は、グロメット52を介して吸気消音装置1の吸気口5に接続され、吸気口5には前記したようにフレームアレスタを構成する網部材11は配設されている。
【0040】
以上、実施の形態について詳述したが、吸気消音装置の実施の対象は、上記下平面視V型の多気筒バーチカルエンジン及びこれの実施対象である船外機に限られず、直列多気筒バーチカルエンジン、更にはシリンダが横向きの通常形式のエンジンの吸気消音装置として採用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、エンジンのスロットル弁装置の吸気通路に接続される吸気口と、消音室と、外気取入れ口とを備え、クランクシャフト縦置きで、平面視V型のバーチカルエンジンをエンジンカバーで覆った船外機の吸気消音装置であって、前記吸気消音装置の本体は、上下2つ割の上下の部材を接合して一体化した扁平な箱状部材からなり、内部に消音室を形成した構造体であり、前記吸気消音装置は前記エンジンの上方に前後方向に向けて配置されており、前記吸気消音装置の本体の左右の後部には、上下の部材を接合した状態で筒状であり、左右の後部から斜め外後方に拡開するように傾斜して後外方に後方を向いて延出される外気取入れ口が形成され、前記吸気消音装置の本体を構成する下部材の後壁で、前記左右の外気取入れ口間には、筒状であって後方に延出されて後方に開口し、スロットル弁装置の吸気通路に接続する1個の吸気口が形成され、前記下部材の吸気口の消音室側には、上方に開放された正面視(後面視)凹型の保持部を設け、前記下部材の保持部に、前記吸気口に介設される網部材からなるフレームアレスタを、その周辺部を差し込んで挟持し、前記フレームアレスタは、後方に向いて開口した前記吸気口の軸線に対して直交する方向に挟持されるように配設されており、前記上下の部材を重ね合わせて接合一体化する過程で、前記フレームアレスタこの間に挟持するように構成した。
【0042】
請求項1では、2つ割の上下の部材を接合する過程で、部材に設けた保持部に網部材を差し込んで各部材を接合することで吸気消音装置を製作しつつ、フレームアレスタを構成する網部材を、吸気消音装置内に内装して取り付けることができる。
従って、フレームアレスタを内装した吸気消音装置の構造の簡素化するこができ、又フレームアレスタを内装した吸気消音装置を簡単に製作することができ、構造簡素で製作容易であってコスト的に有利なフレームアレスタ内装の吸気消音装置を得ることができる。
また、2つの上下の部材を上下に重ね合わせて接合するに際し、部材に設けた保持部に吸気口の軸線と直交する方向に網部材を差込んで挟持させることで吸気消音装置内にフレームアレスタを内装、設置することができ、爾後、2つの部材を上下に重ね合わせて接合すれば良く、製作が簡単で部品点数も少なくなる。
また、フレームアレスタを内装した吸気消音装置は、網部材を部材の保持部に吸気口の軸線と直交する方向に差込んで挟持させるので、フレームアレスタを含む吸気消音装置の高さを最少に抑えることができる。
従って、船外機のエンジンにおいては、エンジン上に吸気消音装置を配設することができるようになり、しかも吸気消音装置の高さが抑制されることから、吸気消音装置を上方に配設したエンジンを含む船外機の高さを可及的に抑制し、小型化することができる。
さらに、エンジンの吸気通路と接続する吸気口が1個なので、フレームアレスタを具備する吸気口の構成を簡素化しつつ、複数の外気取入れ口によってエンジンに必要、充分の吸気をおこなわせることができ、吸気消音装置の構造が簡素、性能に優れた吸気消音装置を得ることができる。
また、平面視V型のエンジンの上面に吸気消音装置を配置するので、V型バンク間を利用しつつ、薄形大容量の吸気消音装置をエンジンの高さを可及的に低くしつつ設置することができる。
従って、エンジンの前後に吸気消音装置を配設する従来タイプに比較し、V型複数気筒エンジンの船外機の前後方向に寸法を抑制しつつ、高さ方向の寸法を抑制し、トータルとしてフレームアレスタを内装した吸気消音装置を具備させたV型多気筒バーチカルエンジンを搭載した船外機を前後寸法、高さ寸法において大幅に小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸気消音装置の上面斜視図
【図2】吸気消音装置を構成する本体の分解斜視図
【図3】吸気消音装置本体の下部材の平面図
【図4】吸気消音装置の本体の平面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】網部材の挟持構造の詳細を示す図5の要部の拡大図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】吸気消音装置の後面図
【図9】本発明の他の実施の形態を示す吸気消音装置の平面図、
【図10】図9の吸気消音装置の後面図
【図11】網部材の他の実施の形態を示す正面図
【図12】図11の12−12線断面図
【図13】船外機の外観斜視図
【図14】船外機のエンジンカバー、アンダーカバーの一部を破断し、吸気消音装置を破断した要部の拡大図
【図15】船外機のエンジンカバーの上部を破断して示したエンジンの平面図
【図16】図15に示した船外機のエンジンカバーの上部を破断して示したエンジンの平面図から、吸気消音器、吸気系を取り除いて示した説明的平面図
【図17】エンジン要部の拡大縦断面図
【図18】吸気マニホールドを含むエンジン要部の後面図で、エンジンカバーを取り除いた状態の図
【符号の説明】
1…吸気消音装置、 3,4…2つ割の部材、 4B…後壁片 、 5…吸気口、 6…外気取入れ口、 10…網部材、 11a…保持部である保持枠部11の係止溝、 13…消音室、 20…船外機、 21…エンジンカバー、 30…エンジン、 37…クランクシャフト、 51…スロットル弁

Claims (1)

  1. エンジンのスロットル弁装置の吸気通路に接続される吸気口と、消音室と、外気取入れ口とを備え、クランクシャフト縦置きで、平面視V型のバーチカルエンジンをエンジンカバーで覆った船外機の吸気消音装置であって、
    前記吸気消音装置の本体は、上下2つ割の上下の部材を接合して一体化した扁平な箱状部材からなり、内部に消音室を形成した構造体であり、
    前記吸気消音装置は前記エンジンの上方に前後方向に向けて配置されており、
    前記吸気消音装置の本体の左右の後部には、上下の部材を接合した状態で筒状であり、左右の後部から斜め外後方に拡開するように傾斜して後外方に後方を向いて延出される外気取入れ口が形成され、
    前記吸気消音装置の本体を構成する下部材の後壁で、前記左右の外気取入れ口間には、筒状であって後方に延出されて後方に開口し、スロットル弁装置の吸気通路に接続する1個の吸気口が形成され、
    前記下部材の吸気口の消音室側には、上方に開放された正面視(後面視)凹型の保持部を設け、
    前記下部材の保持部に、前記吸気口に介設される網部材からなるフレームアレスタを、その周辺部を差し込んで挟持し、
    前記フレームアレスタは、後方に向いて開口した前記吸気口の軸線に対して直交する方向に挟持されるように配設されており、
    前記上下の部材を重ね合わせて接合一体化する過程で、前記フレームアレスタこの間に挟持するようにした、
    ことを特徴とする船外機のエンジンの吸気消音装置。
JP2001030826A 2001-02-07 2001-02-07 船外機のエンジンの吸気消音装置 Expired - Fee Related JP4450402B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030826A JP4450402B2 (ja) 2001-02-07 2001-02-07 船外機のエンジンの吸気消音装置
CA002370707A CA2370707C (en) 2001-02-07 2002-02-05 Air intake muffler and outboard engine having the same
US10/068,430 US6655338B2 (en) 2001-02-07 2002-02-06 Air intake muffler and outboard engine assembly having the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030826A JP4450402B2 (ja) 2001-02-07 2001-02-07 船外機のエンジンの吸気消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002235615A JP2002235615A (ja) 2002-08-23
JP4450402B2 true JP4450402B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=18894992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001030826A Expired - Fee Related JP4450402B2 (ja) 2001-02-07 2001-02-07 船外機のエンジンの吸気消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4450402B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4428145B2 (ja) * 2004-05-31 2010-03-10 スズキ株式会社 船外機の吸気構造
JP6257234B2 (ja) * 2013-09-17 2018-01-10 株式会社Roki インテークマニホールド
JP6123616B2 (ja) * 2013-09-27 2017-05-10 スズキ株式会社 船外機用エンジンの吸気装置
GB2578657B (en) * 2019-04-04 2021-07-14 Cox Powertrain Ltd Marine outboard motor with improved flow sensing

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002235615A (ja) 2002-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3450026B2 (ja) 船舶推進機
JP3368696B2 (ja) 自動二輪車
JPH08310487A (ja) 船外機用エンジンにおける吸気装置
JP4563613B2 (ja) 船外機のエンジンにおける燃料ポンプ取付構造
JP4450403B2 (ja) 吸気消音装置及びこれを備えた船外機
JP2000186642A (ja) 船外機の吸気装置
CA2370707C (en) Air intake muffler and outboard engine having the same
JP4450402B2 (ja) 船外機のエンジンの吸気消音装置
JP3519107B2 (ja) 船外機の消音装置
JP4486267B2 (ja) エンジンの吸気消音装置
JP3974424B2 (ja) 船外機
JP2003247468A (ja) 複数気筒エンジンの吸気装置
JP3949392B2 (ja) 船外機
JP3512130B2 (ja) 自動二輪車用エアクリーナ装置
JP2002070674A (ja) 船外機
US7047732B2 (en) Outboard engine exhaust structure
JP2004301014A (ja) エンジンの吸気構造
JPH08193546A (ja) 多気筒エンジンの吸気装置
JP2002242643A (ja) 船外機
JP4236145B2 (ja) 船外機
JP2854964B2 (ja) 自動二輪車の吸気装置
JPS58214416A (ja) 自動二輪車の排気装置
JPH051564A (ja) 過給機付v型エンジンの補強構造
JP2710149B2 (ja) 2サイクルエンジンの排気管接続構造
JP4494684B2 (ja) 水冷4ストロークエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees