JP4433179B2 - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車速等の運転状態に応じて操舵補助特性を変更可能な油圧パワーステアリング装置に関する。
操舵補助力発生用油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、操舵トルクに応じた入力シャフトと出力シャフトの弾性的な相対回転量に応じて制御する制御バルブを備える油圧パワーステアリング装置においては、操舵トルクに応じて操舵補助特性を変化させることができる。そのような油圧パワーステアリング装置において、出力シャフトにより移動可能に支持されるプランジャを介して入力シャフトを押し付ける油圧を、車両の運転状態に応じて調節する油圧パワーステアリング装置が知られている(特許文献1参照)。これにより、入力シャフトと出力シャフトの相対回転量を車速等の運転状態に応じて規制することで操舵補助力を変化させ、高車速での走行安定性や低車速での操舵に対する応答性を向上することができる。
実登第2509939号公報
上記従来の油圧パワーステアリング装置を最高速度が大きな車両において用いる場合、車速が大きくなる程にプランジャを介して出力シャフトを押し付ける油圧を大きくするため、プランジャに作用する最大油圧を大きくする必要がある。そのため、圧油吐出用ポンプを含む装置全体が大型化し、重量、製造コストが増大するという問題がある。また、従来のパワーステアリング装置においては、入力シャフトを押し付ける油圧はプランジャを介してシャフト径方向に沿って作用する。そのため、入出力シャフトの相対回転方向の動きがプランジャの径方向の動きに変換される際、入力シャフトと押し付け部との間における滑りが大きくなる。そのような滑り部における摩擦に基づき、図10に示すように、操舵トルクの変化に対する操舵補助力発生用油圧の変化時におけるヒステリシスHが大きくなり、操舵フィーリングが悪化するという問題がある。本発明は、そのような問題を解決することのできる油圧パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力シャフトと、前記入力シャフトに、操舵トルクに応じて弾性的に相対回転するよう連結される出力シャフトと、操舵補助力発生用油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、前記入力シャフトと前記出力シャフトの相対回転量に応じて制御する制御バルブと、前記入力シャフトと前記出力シャフトの相対回転を車両の運転状態に応じて規制する規制手段とを備え、前記規制手段は、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方により移動可能に支持されるプランジャと、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方を押し付けるための油圧を車両の運転状態に応じて調節する油圧調節機構とを有する油圧パワーステアリング装置において、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方によって支持される梃子部材が設けられ、前記梃子部材は、前記油圧調節機構により調節される油圧を前記プランジャを介して受ける受圧部と、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方に対して近接する方向と離隔する方向とに往復移動可能な押し付け部とを有し、前記油圧調節機構により調節される油圧に基づき前記受圧部に作用する力よりも、この受圧部に作用する力に基づき前記押し付け部が前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方を押し付ける力の方が大きくされることを特徴とする。
本発明によれば、油圧調節機構により調節される油圧に基づき梃子部材の受圧部にプランジャを介して力が作用することで、入力シャフトと出力シャフトの中の他方が梃子部材の押し付け部により押し付けられる。その押し付け力は梃子部材の受圧部に作用する力よりも大きくされる。これにより、プランジャに作用する最大油圧を大きくすることなく、入出力シャフトの相対回転を規制する力を大きくできる。よって、最高速度が大きな車両の高速走行時における安定性を装置を大型化することなく向上できる。
前記梃子部材は、前記入出力シャフトの軸方向に沿う支軸中心に揺動可能に支持され、前記受圧部は前記プランジャに対して、前記入出力シャフトの径方向外方から内方に向かう油圧の作用を受けるように相対配置されるのが好ましい。これにより、梃子部材とプランジャを入出力シャフトの周囲にコンパクトに配置し、組み立ての煩雑さや装置の大型化を防止できる。
さらに、少なくとも一対の前記梃子部材が、前記入出力シャフトの周方向に沿って間隔をおいて並列され、その対の梃子部材における前記押し付け部の間に、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方に設けられるストッパー部と、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方に設けられる被押し付け部とが設けられ、その対の梃子部材の中の一方の押し付け部は、右操舵時に前記被押し付け部に押し付けられると共に、左操舵時に前記ストッパー部に押し付けられ、その対の梃子部材の中の他方の押し付け部は、左操舵時に前記被押し付け部に押し付けられると共に、右操舵時に前記ストッパー部に押し付けられるのが好ましい。これにより、入出力シャフトの相対回転を規制する力を入出力シャフトの相対回転方向に略沿うように作用させることができ、押し付け部と被押し付け部との間に大きな滑りを生じることなく、入出力シャフトの相対回転方向の動きをプランジャの動きに変換できる。よって、そのような滑り部における摩擦の影響を低減し、図9に示すように、操舵トルクの変化に対する操舵補助力発生用油圧の変化時におけるヒステリシスHを小さくできる。
本発明によれば、車速等の運転状態に応じて操舵補助力を変化させる油圧パワーステアリング装置において、装置を大型化することなく低コストで簡単な構造により高速走行に対応できると共に良好な操舵フィーリングを得ることができる。
図1に示す本発明の実施形態のラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1は、車両のステアリングホイール(図示省略)に連結される金属製入力シャフト2と、入力シャフト2に操舵トルクに応じて弾性的に相対回転するようトーションバー6を介して連結される金属製出力シャフト3を備えている。すなわち、トーションバー6は、ピン4を介して入力シャフト2に連結され、セレーション5を介して出力シャフト3に連結され、これにより入力シャフト2と出力シャフト3は同軸中心に弾性的に相対回転する。入力シャフト2の一端側はベアリング8を介してハウジング7により支持される。入力シャフト2の他端側は、出力シャフト3の一端側の端部に形成された凹部に挿入されると共にブッシュ12を介して支持されている。出力シャフト3は、ベアリング10、11を介してハウジング7により回転可能に支持されている。出力シャフト3にピニオン15が一体的に形成され、ピニオン15に噛み合うラック16に車輪(図示省略)が連結される。これにより、操舵による入力シャフト2の回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達され、ピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動し、ラック16の移動により車両の舵角が変化する。なお、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ41の弾力によりラック16に押し付けられている。
操舵補助力発生用油圧アクチュエータとして油圧シリンダ20が設けられている。油圧シリンダ20は、ハウジング7と一体のシリンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21を備え、シリンダチューブ内にピストン21により仕切られる油室22、23が形成されている。
油圧シリンダ20に供給される圧油の油圧を、入力シャフト2と出力シャフト3の相対回転量に応じて制御するロータリー式油圧制御バルブ30が設けられている。制御バルブ30は、ハウジング7に回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ部材31と、第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可能に挿入されている第2バルブ部材32を備えている。第1バルブ部材31は出力シャフト3にピン33を介して同軸中心に同行回転するよう連結されている。第2バルブ部材32は入力シャフト2の外周に一体的に成形され、これにより第2バルブ部材32は入力シャフト2と同軸中心に同行回転する。ハウジング7に、圧油吐出用ポンプ42に接続されるポートと、タンク43に接続されるポートと、油圧シリンダ20の一方の油室22に接続されるポートと、他方の油室23に接続されるポートが設けられ、各ポートは第1バルブ部材31と第2バルブ部材32の間における弁間流路27を介して互いに連通する。弁間流路27における絞り部の開度が入出力シャフト2、3の相対回転量に応じて変化する。例えば図2に示すように、制御バルブ30は、第1バルブ部材31の内周における複数の第1溝48の軸方向縁と、第2バルブ部材32の外周における複数の第2溝49の軸方向縁との間が絞り部A、B、C、Dとされ、一方の油室22に通じる第1溝48と他方の油室23に通じる第1溝48とが周方向において交互に配置され、ポンプ42に通じる第2溝49とトーションバー6と入力シャフト2との間を介してタンク43に通じる第2溝49とが周方向において交互に配置される。これにより、図3に示す油圧回路が構成される。操舵が行なわれていない時は、各絞り部A、B、C、Dが開き油圧は上昇しないので操舵補助力は発生しない。右操舵時は、入力シャフト2と出力シャフト3の相対回転量に応じて絞り部A、Dの開度が大きくなり、絞り部B、Cの開度が小さくなり、一方の油室22に圧油が供給され、他方の油室23からタンク43に油が還流し、その相対回転量に応じた右方向への操舵補助力を油圧シリンダ20は発生する。左操舵時は、絞り部A、B、C、Dの開度が右操舵時と逆になり、その相対回転量に応じた左方向への操舵補助力を油圧シリンダ20は発生する。
入力シャフト2と出力シャフト3の相対回転を車両の運転状態に応じて規制する規制手段50が設けられている。図4〜図6に示すように、規制手段50は、出力シャフト3に形成された複数(本実施形態では2つ)のガイド孔51と、各ガイド孔51に挿入されたプランジャ52と、入出力シャフト2、3の周方向に沿って間隔をおいて並列される一対の梃子部材53と、油圧調節機構60を有する。
各ガイド孔51の一端は出力シャフト3の内周において梃子部材53に対向するように開口し、他端は出力シャフト3の外周において開口する。各ガイド孔51の内周は円柱面に沿うものとされている。
各プランジャ52は円柱形とされ、出力シャフト3によりガイド孔51の内周を介して移動可能に支持されている。すなわち、各プランジャ52は梃子部材53に対して近接する方向と離隔する方向とに入出力シャフト2、3の径方向に沿って往復移動可能にガイド孔51に挿入されている。なお、ガイド孔51の内周とプランジャ52の外周との間にオイルシールを介在させてもよい。さらに、ガイド孔51の内周とプランジャ52の外周との間に例えばポリテトラフルオロエチレンのような摩擦低減材製リングを介在させたり、プランジャ52を摩擦低減材によりコーティングしてもよい。
図4に示すように、出力シャフト3の外周とハウジング7の内周との間を油密状にシールする一対のシール部材55、56が軸方向間隔をおいて設けられ、両シール部材55、56の間に各プランジャ52が位置される。これにより、各プランジャ52の他端とハウジング7の内周との間は油室57とされ、各油室57は周溝3″を介して連通する。油室57はポンプ42に油圧調節機構60を介して接続される。油圧調節機構60は、プランジャ52と梃子部材53を介して入力シャフト2を押し付けるための油圧を車両の運転状態に応じて調節する。
図5に示すように、各梃子部材53は、入出力シャフト2、3の軸方向から見て略円弧形状を有し、その外周は出力シャフト3の一端側凹部3′の内周よりも内方に配置され、その内周は入力シャフト2の外周よりも外方に配置される。各梃子部材53における外周面の一端側は、油圧調節機構60により調節される油圧をプランジャ52を介して受ける受圧部53aとされている。すなわち、受圧部53aはプランジャ52に対して、入出力シャフト2、3の径方向外方から内方に向かう油圧の作用を受けるように相対配置される。
各梃子部材53は両端間において出力シャフト3により支持される。すなわち、出力シャフト3に入出力シャフト2、3の軸方向に沿う中心軸を有するピン54が固定され、ピン54に梃子部材53が揺動可能に嵌め合わされる。これにより、各梃子部材53は出力シャフト3によりピン54の中心軸である支軸54a中心に揺動可能に支持されている。本実施形態では、出力シャフト3は一端側凹部3′内にボルト等により一体化されるリング部材3aを有し、リング部材3aにピン54が設けられている。
各梃子部材53における他端面に突起状の押し付け部53bが設けられている。各押し付け部53bは、梃子部材53が支軸54a中心に揺動することで出力シャフト3に対して近接する方向と離隔する方向とに往復移動する。各押し付け部53bの先端は凸曲面とされている。入力シャフト2に径方向外方に突出する被押し付け部2aが一体成形されている。また、出力シャフト3にリング部材3aから軸方向に突出するストッパー部3cが設けられている。被押し付け部2aとストッパー部3cは入出力シャフト2、3の軸方向において並列すると共に、両押し付け部53bの間に位置される。なお、被押し付け部2aを入力シャフト2とは別部材により設けて入力シャフト2に連結してもよいし、ストッパー部3cを出力シャフト3と一体成形するようにしてもよい。
右操舵時においては、操舵トルクに応じて入力シャフト2と出力シャフト3とが相対回転すると、一対の梃子部材53の中の一方の押し付け部53bは被押し付け部2aに押し付けられ、他方の押し付け部53bはストッパー部3cに押し付けられる。左操舵時においては、操舵抵抗により入力シャフト2と出力シャフト3とが相対回転すると、一対の梃子部材53の中の一方の押し付け部53bはストッパー部3cに押し付けられ、他方の押し付け部53bは被押し付け部2aに押し付けられる。これにより、入出力シャフト2、3が相対回転すると、その相対回転が梃子部材53の支軸54a中心の揺動によりプランジャ52に伝達され、プランジャ52は入出力シャフト2、3の径方向に沿って移動する。よって、各プランジャ52と各梃子部材53を介して油圧により入力シャフト2が押し付けられ、入力シャフト2と出力シャフト3との相対回転を規制することができる。
各梃子部材53において、支軸54aから受圧部53aまでの距離は支軸54aから押し付け部53bまでの距離よりも大きくされている。これにより、油圧調節機構60により調節される油圧に基づき各梃子部材53の受圧部53aに作用する力よりも、この受圧部53aに作用する力に基づき押し付け部53bが入力シャフト2を押し付ける力の方が大きくされる。
図7に示すように、本実施形態の油圧調節機構60は、ハウジング7に形成された保持孔61に相対回転しないように挿入された筒状スリーブ62と、スリーブ62に自身の軸中心に相対回転可能に挿入されたスプール63を備えている。スリーブ62に、制御バルブ30を介してポンプ42に通じる圧油導入ポート62aと、油室57に通じる圧油送り出しポート62bが形成されている。スプール63に、圧油導入ポート62aに通じる外周溝63aと、圧油送り出しポート62bと重なる位置に配置される通孔63bと、外周溝63aと通孔63bを接続する圧油通路63cとが形成される。油室57は、図5に示すように出力シャフト3に形成される絞り通路3bを介して入出力シャフト2、3間に通じ、図外ドレン流路を介してタンク43に通じる。図8に示すように、スリーブ62の圧油送り出しポート62bとスプール63の通孔63bとの重なり部分(図においてハッチングで示す)は可変絞り60aを構成し、可変絞り60aの開度はスプール63の回転量に応じて変化する。スプール63は減速機構65を介してモータ66に接続され、モータ66の回転量は制御装置67により制御される。モータ66として例えばステッピングモータを用いることができる。制御装置67は、車両の運転状態を検知するセンサからの信号に応じてモータ66を制御する。本実施形態の制御装置67は、車両の運転状態として車速を検出するセンサからの車速信号に基づき、車速が高速になる程に可変絞り60aの開度が大きくなるようにモータ66を制御する。すなわち、高速走行時には可変絞り60aの開度を大きくすることで入力シャフト2を押し付ける油圧を大きくし、入出力シャフト2、3の相対回転の規制力を増加させる。車速が低下する程に可変絞り60aの開度を小さくして入力シャフト2を押し付ける油圧を小さくし、入出力シャフト2、3の相対回転の規制を緩和する。これにより、高車速時は入力シャフト2と出力シャフト3の相対回転量に応じた操舵補助力発生用油圧の増加が規制されて走行安定性が図られ、低車速時は舵補助力発生用油圧の増加規制が緩和されて操舵の高応答性が図られる。
上記実施形態によれば、油圧調節機構60により調節される油圧に基づき梃子部材53の受圧部53aにプランジャ52を介して力が作用することで、入力シャフト2が梃子部材53の押し付け部53bにより押し付けられる。その押し付け力は受圧部53aに作用する力よりも大きくされる。これにより、プランジャ52に作用する最大油圧を大きくすることなく、入出力シャフト2、3の相対回転を規制する力を大きくできる。よって、最高速度が大きな車両の高速走行時における安定性を向上できる。また、梃子部材53とプランジャ52を入出力シャフト2、3の周囲にコンパクトに配置し、組み立ての煩雑さや装置の大型化を防止できる。さらに、入出力シャフト2、3の相対回転を規制する力を入出力シャフト2、3の相対回転方向に略沿うように作用させることができ、押し付け部53bと被押し付け部2aとの間に大きな滑りを生じることなく、入出力シャフト2、3の相対回転方向の動きをプランジャ52の動きに変換できる。よって、そのような滑り部における摩擦の影響を低減し、操舵トルクの変化に対する操舵補助力発生用油圧の変化時におけるヒステリシスを小さくできる。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、梃子部材やプランジャの数は限定されない。梃子部材における押し付け部を梃子部材の支持位置である支軸と受圧部との間に配置し、その押し付け部により入力シャフトの外周を径方向から押し付けるようにし、被押し付け部やストッパーをなくしてもよい。プランジャと梃子部材を上記実施形態の出力シャフトに代えて入力シャフトにより支持し、油圧調節機構により調節される油圧によりプランジャと梃子部材を介して上記実施形態の入力シャフトに代えて出力シャフトを押し付けるようにしてもよい。車両の運転状態として車速以外の例えば舵角に応じて油圧調節機構により油圧を調節するようにしてもよい。本発明はラックピニオン式以外の油圧パワーステアリング装置にも適用でき、例えば出力シャフトがボールスクリューシャフトに一体化されているボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置に適用してもよい。
本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置の縦断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御バルブの横断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における油圧回路 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における規制手段の要部の側断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における規制手段の要部の平断面図 図5のVI−VI線断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における油圧調節機構の断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における油圧調節機構の作用説明図 本発明の油圧パワーステアリング装置における操舵トルクと操舵補助力発生用の圧油の油圧との関係を示す図 従来の油圧パワーステアリング装置における操舵トルクと操舵補助力発生用の圧油の油圧との関係を示す図
符号の説明
2 入力シャフト
2a 被押し付け部
3 出力シャフト
3c ストッパー部
20 油圧シリンダ(操舵補助力発生用油圧アクチュエータ)
30 制御バルブ
50 規制手段
52 プランジャ
53 梃子部材
53a 受圧部
53b 押し付け部
54a 支軸
60 油圧調節機構

Claims (3)

  1. 入力シャフトと、
    前記入力シャフトに、操舵トルクに応じて弾性的に相対回転するよう連結される出力シャフトと、
    操舵補助力発生用油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、前記入力シャフトと前記出力シャフトの相対回転量に応じて制御する制御バルブと、
    前記入力シャフトと前記出力シャフトの相対回転を車両の運転状態に応じて規制する規制手段とを備え、
    前記規制手段は、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方により移動可能に支持されるプランジャと、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方を押し付けるための油圧を車両の運転状態に応じて調節する油圧調節機構とを有する油圧パワーステアリング装置において、
    前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方によって支持される梃子部材が設けられ、
    前記梃子部材は、前記油圧調節機構により調節される油圧を前記プランジャを介して受ける受圧部と、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方に対して近接する方向と離隔する方向とに往復移動可能な押し付け部とを有し、
    前記油圧調節機構により調節される油圧に基づき前記受圧部に作用する力よりも、この受圧部に作用する力に基づき前記押し付け部が前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方を押し付ける力の方が大きくされることを特徴とする油圧パワーステアリング装置。
  2. 前記梃子部材は、前記入出力シャフトの軸方向に沿う支軸中心に揺動可能に支持され、
    前記受圧部は前記プランジャに対して、前記入出力シャフトの径方向外方から内方に向かう油圧の作用を受けるように相対配置される請求項1に記載の油圧パワーステアリング装置。
  3. 少なくとも一対の前記梃子部材が、前記入出力シャフトの周方向に沿って間隔をおいて並列され、
    その対の梃子部材における前記押し付け部の間に、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の一方に設けられるストッパー部と、前記入力シャフトと前記出力シャフトの中の他方に設けられる被押し付け部とが設けられ、
    その対の梃子部材の中の一方の押し付け部は、右操舵時に前記被押し付け部に押し付けられると共に、左操舵時に前記ストッパー部に押し付けられ、
    その対の梃子部材の中の他方の押し付け部は、左操舵時に前記被押し付け部に押し付けられると共に、右操舵時に前記ストッパー部に押し付けられる請求項2に記載の油圧パワーステアリング装置。
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