JP4417970B2 - 回転電機および回転電機の回転子 - Google Patents

回転電機および回転電機の回転子 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機に係り、特に、回転子の通風路内の圧力損失を低減する回転子冷却構造に関する。
一般的な回転電機、例えばタービン発電機の回転子構造について、図13〜図15を用いて説明する。
図13は、回転子鉄心の上半部分の構造を示す横断面図、図14は、図13におけるコイルスロット部の拡大図、図15は、回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図である。
図13において、回転子鉄心1には周方向に複数のコイルスロット2が軸方向にわたり設けられ、コイルスロット2内には回転子コイル4が収納されている。
ここで、図13に示すように、複数の界磁導体11をコイルスロット2内に積層して構成された回転子コイル4がコイルスロット2内に収納され、コイルスロット2の開口端部に回転子楔6を挿入して回転子コイル4を保持して回転子が構成されている。また、図14に示すように、回転子コイル4は回転子鉄心1端部から軸方向に突き出た部分をリング状の保持環9によって外側から保持されている。
回転子コイル4と回転子鉄心1との間、回転子コイル4と回転子楔6との間、および回転子コイル4と保持環9との間にはそれぞれ絶縁材5が介挿され回転子コイル4の絶縁が確保されている。また、図示していないが、各界磁導体11の間にも絶縁材5が挿入されている。
さらに、コイルスロット2の回転子内周側には、回転子軸方向に冷却ガス8を流通させるためのサブスロット3が設けられており、サブスロット3に冷却ガス8を流通して回転子コイル4を冷却している。
また、回転子コイル4を冷却するための冷却ガス8通路は、図14に示すように、回転子鉄心1端部から回転子鉄心1中央部に向かって設けたサブスロット3に回転子鉄心1端部から冷却ガス8を導入し、導入された冷却ガス8をコイルスロット2内において回転子鉄心1の内径側から外形側に流通させるコイル通風路7を回転子コイル4、絶縁材5、および回転子楔6を半径方向に貫通するように軸方向に沿って形成し、コイル通風路7と回転子鉄心1全長にわたって設けられたサブスロット3と連通させて冷却ガス8の流路を構成している。
冷却ガス8は、回転子の回転による遠心ファン効果により、図15の矢印で示すように回転子鉄心1端部からサブスロット3に導入し、回転子鉄心1中央部に向かって流れ、順次コイル通風路7に分岐する。各コイル通風路7を通過する冷却ガス8は、回転子コイル4で発生した熱を冷却・吸収した後、回転子楔6に設けられたコイル通風路7を介して回転子鉄心1外径側に排出される。
冷却ガス8導入用のサブスロット3を備えた回転子コイル4の冷却方式としては、図15に示した構成例の他に、例えば、特許第3564915号公報(特許文献1)に示されているようにコイル通風路を複数に分割したり、特許第3736192号公報(特許文献2)に示されているように斜め孔に構成したり、特開平7−170683号公報(特許文献3)に示されているように軸方向に通風する方式など様々な方式がある。
特許第3564915号公報 特許第3736192号公報 特開平7−170683号公報
上述したような回転電機においては、回転子コイル4はそれらを構成する絶縁材5の耐熱性能により厳しく温度上限が制限されている。従って、最近の回転電機の単機容量の増大化とともに回転子コイル4の電流密度も上昇する一方で、コイル温度を絶縁材5の耐熱温度よりも低く抑えるためには、回転子の直径を大きくし、鉄心長を長くするなど、より多くの界磁導体11を回転子のコイルスロット2内に挿入して発熱量を減らし、また、より広い通風面積を確保して冷却ガス8増加させて冷却強化する必要があり、発電機の大型化につながる。
サブスロット3を有する通風冷却方式の場合、回転子鉄心1端部の入口から最も鉄心端側の回転子コイル通風流路7までのサブスロット3には、サブスロット3に連結されるコイル通風路7の全ての冷却ガス8が集中して通るため、流速が早く大きな圧力損失を発生し、コイル通風路7の流路断面積や流路本数を増やしても回転子コイル4内を冷却する冷却ガス8の通風量が確保できないという問題点があった。
また、回転電機の容量が増大し回転電機の鉄心長が長くなると、サブスロット3の軸方向長さが長くなりサブスロット3内の圧力損失も増加するため、ますます冷却ガス8が流れにくくなるという問題点があった。
特に、冷却ガス8として空気を用いる空冷方式の場合は、冷却ガス8の熱容量が小さく冷却ガス8の温度上昇が大きくなるため、できるだけ多くの冷却ガス8を確保する必要が生じる。
このような方式の場合、冷却性能を向上させる方法としては、上記した特許第3564915号公報に記載された方法のように、コイル通風路7を細分化して伝熱面積を拡大する方法がある。しかしながら、コイル通風路7の面積を増加した割合に対して冷却ガス8風量の増加割合が小さいため、かえってコイル通風路7内の流速が低下して熱伝達率が低くなり冷却性能が悪化させることもある。
また、コイル通風路7を細分化することによって、各コイル通風路7間での流量分布も生じやすくなるため、局所的に回転子コイル4の温度が上昇する可能性も高くなる。
別な方式として、特開2001−178050号公報に示された構成のように、回転子鉄心1中央部ほどサブスロット3の流路断面積を小さくして回転子鉄心1中央部の流量が必要以上に増加しないようにする方法などが採用されているが、この方法では、コイル温度の均一化は達成されるが、サブスロット3内の通風抵抗を増加させることとなり、冷却ガスの総風量が減るため回転子コイル4の平均温度はむしろ上昇する。
さらに、特開平11−150898号公報や特開2001−258190号公報に示された構成のように、サブスロット3の入口損失を低減して冷却ガス8の通風量の増加を図る方式もある。これらの方式では、非常に速い速度で回転しているサブスロット3の開口部に対して冷却ガス8が大きな流入角で流入することで生じる大きな圧力損失を低減するよう工夫がされている。例えば、サブスロット3の入口部を滑らかなR形状にして冷却ガスが流入しやすくしたり、回転子鉄心1端部より外側の回転子シャフト10に冷却ガス8導入用の溝を加工したりする方法がある。
しかしながら、隣接するコイルスロット2やサブスロット3の寸法的制限から、大きな流入角で損失を抑えながら転向しサブスロット3内部へと導入することは非常に困難であり、大きな圧力損失低減効果は期待できない。
そこで、本発明においては、回転子の通風経路内の圧力損失を低減し、回転子コイルを効率的に冷却し、より大きな界磁電流値を許容できる回転電機の回転子を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明においては、円筒状の回転子鉄心の外周に回転子軸方向に沿って設けた複数のコイルスロット内に複数の界磁導体を積層して形成した回転子コイルが絶縁物を介して収納され、前記コイルスロットの開口端部に回転子楔を介挿して回転子コイルを保持するとともに、前記コイルスロット内に回転子コイル、回転子楔および絶縁物を貫通するコイル通風路と、前記コイルスロットの底部に設けられ回転子鉄心端および前記コイル通風路と連通するサブスロットとを備え、前記サブスロット3、コイルスロット2およびコイル通風路7により形成される冷却ガス通路に冷却ガス8を流通させて回転子コイルの冷却を行なう回転電機の回転子において、回転子鉄心端から最も近いコイル通風路までの冷却ガス流通断面積を回転子鉄心中央寄りのコイル通風路位置における冷却ガス流通断面積より大きくなるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明においては、回転子鉄心端において、回転方向進み側における冷却ガス流通断面積を回転方向遅れ側における冷却ガス流通断面積より広くしたことを特徴とする。
また、本発明においては、回転方向進み側に位置するサブスロットから回転方向遅れ側に位置するサブスロットに冷却ガスを導入する連通流路を設けたことを特徴とする。
本発明においては、上記のように構成したので、回転子の通風経路内の圧力損失を低減し、回転子コイルを効率的に冷却し、より大きな界磁電流値を許容できる回転電機の回転子を提供することができる。
以下、本発明に係る回転電機の回転子の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側の構成を示す縦断面図である。
図1において、回転子鉄心1には周方向に複数のコイルスロット2が設けられ、コイルスロット2内には回転子コイル4が収納されている。
回転子コイル4は複数の界磁導体11を積層して構成されており、回転子コイル4はコイルスロット2の開口端部に回転子楔6を介挿して保持されている。また、回転子鉄心1から突き出した外側の回転子コイル4は、リング状の保持環9によって外側から保持されている。
コイルスロット2の回転子内径側には、回転子鉄心1軸方向に沿ってサブスロット3が設けられ、ここを冷却ガス8が流通することにより回転子コイル4から発生するジュール発熱を冷却して回転子コイル4を冷却する。
さらに、回転子コイル4は、回転子コイル4、絶縁材5、および回転子楔6を貫通するように回転子鉄心1半径方向に設けられた複数のコイル通風路7を回転子鉄心1全長にわたって設けられたサブスロット3と連通させて、サブスロット3に導入された冷却ガス8をコイル通風路7に流通させて冷却が行われる。
本実施形態では、回転子鉄心端18から最も鉄心端側の回転子コイル通風路7aまでのサブスロット3の深さを回転子鉄心1中央寄りのサブスロット3の深さよりも大きくなるようにサブスロット3が形成されている。
本実施形態においては、上記のように構成したので、冷却ガス8は、回転子の回転による遠心ファン効果により、回転子鉄心端18からサブスロット3に流入し、回転子鉄心1中央部に向かって流れ、順次コイル通風路7に分岐する。各コイル通風路7を通過する冷却ガス8は、回転子コイル4で発生した熱を冷却・吸収した後、回転子楔6のコイル通風路7を介して回転子鉄心1の外径側より排出される。
回転子鉄心端18から最も鉄心端側の回転子コイル通風流路7aまでのサブスロット3は全ての冷却ガス8が集中して流れるが、この部分の流路面積が最も大きくなるようにサブスロット3が形成されているためより多くの冷却ガス8を流通させることが可能となる。
回転子の回転による遠心ファン効果は、回転子鉄心1外径とサブスロット3の半径位置の差によってほぼ決まり、回転子内の圧力損失が、それとバランスするように回転子の風量が定まる。一般的に圧力損失は流速の2乗に比例して変化するため、最も流速の速い部位の圧力損失を低減するほど、大きな効果が得られる。
図1に示した構成例ではサブスロット3から18本のコイル通風路に分岐する構成となっているが、回転電機では容量が大きくなるほど鉄心長が長くなりコイル通風路本数が増えるため、サブスロット面積に対してコイル通風路の流路面積の合計の方が大きくなるのが一般的である。従って、回転子の通風経路の内最も流速が速い部位は、全ての冷却ガスが集中する回転子鉄心端18から最も鉄心端側の回転子コイル通風流路7aまでのサブスロットとなる。
本実施形態に係る回転電機の回転子によれば、最も冷却ガスの流速が速くなる部位の流路面積を大きくすることにより圧力損失を効果的に低減し、より多くの冷却ガスを通風することができるため、回転子コイルを効率的に冷却し、より大きな界磁電流値を許容する回転電機の回転子を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、サブスロット3の深さを変えることによってサブスロット断面積を変化させるようにしているが、サブスロット3の幅を変化させても良いし、その両方を変化させても良い。また、回転子鉄心端18から最も鉄心端側の回転子コイル通風路7aまで全て同一のサブスロット深さとしたが、回転子鉄心端18からその一部でも良いし、複数段で変化しても良いし、また連続的に変化させても良い。また、回転子鉄心1中央寄りのサブスロット3を図2に示すように回転子鉄心中央に進むに従って連続的に断面積を減少させるようにしても良く、また、サブスロット3の幅を回転子鉄心内径側が狭くなるよう形成しても良い。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一または類似の構成には同一の符号を付し説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部の拡大横断面図である。図において、コイルスロット2内には、界磁導体11を積層して構成した回転子コイル4が絶縁材5を介して収納され、コイルスロット2外径側に回転子楔6を介挿して回転子コイル4がコイルスロット2内に固定されている。また、絶縁材5、回転子コイル4、および回転子楔6には、コイルスロット2の半径方向に連通するコイル通風路7が回転子鉄心1の軸方向に貫通して形成されている。
一方、コイルスロット2の内径側には、サブスロット3とその内径側に図3から明らかなようにサブスロット3の最小幅より幅の狭い補助スロット12が回転子鉄心1の軸方法に沿って回転子鉄心1を貫通して、前記コイル通風路7と連通して形成されている。
本実施形態においては、サブスロット3の内径側に補助スロット12を形成したことにより、回転子鉄心1の冷却ガス8流通断面積を大きくすることができるため、第1の実施形態の構成に比べ、より多くの冷却ガスを通風することができるため、より大きな界磁電流値を許容できる回転電機の回転子を提供することが可能となる。なお、コイルスロット2は機械的強度の制限ぎりぎりまで大きく設計するのが一般的であり、サブスロット3の深さや幅を単純に広げようとしても機械的強度不足により寸法を拡大できないことが多いが、本実施形態では、サブスロット3より幅の狭い補助スロット12をサブスロット3の内径側に設けることにより、機械的強度不足になることなく、冷却ガス8の流通断面積を拡大することが可能となる。
なお、図3においては、補助スロット12の幅を一定としたが、内径側から外径側に向かって幅が広くなるように形成しても良い。
また、本実施形態においては、サブスロット3と補助スロット12が回転子鉄心1の軸方向全面に亘って連通する構成としたが、図4に示すように、サブスロット3の底面から間隔を置いて補助流路13を軸方向に沿って形成し、補助流路13の軸方向の一部でサブスロット3と連通する補助連通流路14を設けるようにしても、同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態について、図5を用いて説明する。なお、上述した実施形態と同一または類似の構成については、同一の符号を付し説明は省略する。
図5は、本実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部近傍の構成を示す要部横断面図である。
本実施例においては、回転子鉄心1の周方向に設けられた隣接するサブスロット3の間、および、回転子鉄心1の磁極部19に回転子鉄心1の軸方向に沿って補助流路13を設け、補助流路の軸方向の一部にサブスロット3と連通する補助連通流路14を設けたもので、他の構成は図1と同様である。
本実施例では、通風流路13を周方向に配置された隣接するサブスロット3間および磁極部19に配置したものであり、発明の作用・効果は図4と同様である。
また、図5においては、補助流路13をサブスロット3の側面に配置するようにしたが、サブスロット3より内径側に配置しても良い。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施形態について図6を用いて説明する。なお、前述した実施形態と同一または類似の構成については同一の符号を付し説明は省略する。
図6は、本実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部近傍の構成を示す要部横断面図である。
図において、回転子鉄心1の周方向に配置された隣接するサブスロット3の間および磁極部19に補助流路13を設けるとともに、回転子の回転方向遅れ側に位置するサブスロット3とのみ連通するように補助連通流路14を設けたものである。本実施形態の構成は、補助連通流路14を回転子の回転方向遅れ側に位置するサブスロット3と連通するように設けたことが特徴で、他の構成は図5に示した第3の実施形態の構成と同じである。
本実施形態においては、補助流路13を回転子の回転方向遅れ側に位置するサブスロット3とのみ連通させるように構成したので、補助流路13に流入する冷却ガス8は、回転子の回転方向と逆方向に流入してくるため、補助連通流路14を通ってサブスロット3内の冷却ガス8と合流する際の圧力損失を低減できるため、回転子コイル4を効率的に冷却し、より大きな界磁電流値を許容できる回転電機の回転子を提供することが可能となる。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について図7および図8を用いて説明する。なお、前述した実施形態と同一または類似の構成については同一の符号を付し説明を省略する。
図7は、本実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図であり、図8は、図7のA−A方向矢視図である。
図8において、回転子鉄心1のコイルスロット2の内径側に設けたサブスロット3に対して、回転子鉄心端18側の開口部において、回転子の回転方向進み側の回転子鉄心端部に切り欠き部15を設けて、サブスロット3の断面積を回転子鉄心端18側で大きくなるように構成したものである。
ここで、回転子鉄心端18のサブスロット3の入口側では、回転子の回転により大きな流入角を持って冷却ガス8が流入するため、各流路入口では回転方向遅れ側に偏った流速分布が生じる。本実施形態では、回転子の回転方向進み側の角を切り欠いたことにより、冷却ガス8が流入しやすくなり、さらに、各流路の流路面積も拡大するため、この部位の圧力損失を低減することができ、回転子コイルを効率的に冷却し、より大きな界磁電流値を許容する回転電機の回転子を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、サブスロット3に対して、回転子鉄心端18側の開口部に切り欠き部15を設けて、サブスロット3の回転子鉄心端18側の断面積を大きくするようにしたが、図9および図9のA−A矢視図である図10に示すように、回転子鉄心端18に設けたサブスロット3の開口部の回転子の回転方向遅れ側の回転子鉄心端18に突起部17を設けるようにしても良い。
(第6の実施形態) 本発明の第6の実施形態について図11および図12を用いて説明する。なお、前述した実施形態と同一または類似の構成については同一の符号を付し説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図であり、図12は、図11のA−A方向矢視図である。本実施形態においては、図12に示すように、隣り合うサブスロット3に対して、回転子の回転方向進み側のサブスロット3aから遅れ側のサブスロット3bに連通する補助連通流路17を形成したものである。
回転子鉄心端18のサブスロット3の入口付近では、回転子の回転により大きな流入角を持って冷却ガス8が流入するため、各流路入口では回転方向遅れ側に偏った流速分布が生じるが、本実施形態においては、回転子の回転方向進み側のサブスロット3aから遅れ側のサブスロット3bに連通する補助連通流路17を設けたことにより、回転子の回転方向進み側のサブスロット3aに流入した冷却ガス8が補助連通流路17を通ってサブスロット3aから遅れ側のサブスロット3bへ流入しやすくなり圧力損失が低減されるため、回転子コイル4を効率的に冷却でき、より大きな界磁電流値を許容できる回転電機の回転子を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側の構成を示す縦断面図。 本発明の第1の実施形態に係る回転電機の回転子の変形例を示す縦断面図。 本発明の第2の実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部の拡大横断面図。 本発明の第2の実施形態に係る回転電機の回転子の変形例を示すコイルスロット部の拡大横断面図。 本発明の第3の実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部近傍の構成を示す要部横断面図。 本発明の第4の実施形態に係る回転電機の回転子のコイルスロット部近傍の構成を示す要部横断面図。 本発明の第5の実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図。 図7のA−A方向矢視図。 本発明の第5の実施形態の変形例に係る回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図。 図9におけるA−A方向矢視図。 本発明の第6の実施形態に係る回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図。 図11のA−A方向矢視図。 従来の回転電機の回転子鉄心上半部分の構造を示す横断面図。 図13におけるコイルスロット部の拡大図。 従来の回転電機の回転子の軸方向片側部分の構造を示す縦断面図。
符号の説明
1:回転子鉄心
2:コイルスロット
3、3a、3b:サブスロット
4:回転子コイル
5:絶縁材
6:回転子楔
7、7a:コイル通風路
8:冷却ガス
9:保持環
10:回転子シャフト
11:界磁導体
12:補助スロット
13:補助流路
14:補助連通流路
15:切り欠き部
16:突起部
17:補助連通流路
18:回転子鉄心端
19:磁極部

Claims (9)

  1. 円筒状の回転子鉄心の外周に回転子軸方向に沿って設けた複数のコイルスロット内に複数の界磁導体を積層して形成した回転子コイルが絶縁物を介して収納され、前記コイルスロットの開口端部に回転子楔を介挿して回転子コイルを保持するとともに、前記コイルスロット内に回転子コイル、回転子楔および絶縁物を貫通するコイル通風路と、前記コイルスロットの底部に設けられた回転子鉄心端および前記コイル通風路により形成される冷却ガス通路に冷却ガスを流通させて回転子コイルの冷却を行なう回転電機の回転子において、
    回転子鉄心端から最も近いコイル通風路までのサブスロット半径方向深さを同一とし、回転子鉄心中央寄りのサブスロット半径方向深さより大きくなるよう構成し、かつ前記サブスロットの底部に回転子軸方向に沿って前記サブスロットの最小幅より幅の狭い溝を形成したことを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 前記回転子鉄心端から最も近いコイル通風路から前記回転子鉄心中央寄りのコイル通風路にかけてサブスロット半径方向深さが次第に小さくなるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記サブスロットと連通しない補助流路を回転子鉄心軸方向に沿って形成するとともに、前記補助流路に前記サブスロットの少なくとも一箇所と連通する補助連通流路を形成したことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記サブスロットの少なくとも片側部に前記補助流路を回転子軸方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1乃至2に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記補助連通流路は、回転方向遅れ側に位置するサブスロットとのみ連通させたことを特徴とする請求項4に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記サブスロットの回転子鉄心端開口部の幅方向側面に位置する回転子鉄心に対して、回転方向遅れ側から進み側に延びる突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  7. 回転方向進み側に位置するサブスロットから回転方向遅れ側に位置するサブスロットへ冷却ガスを導入する連通流路を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の回転電機の回転子。
  8. 前記サブスロットは、少なくとも回転子鉄心端から最も近いコイル通風路位置までの範囲において、回転子鉄心外径側のスロット幅を回転子鉄心内径側のスロット幅より大きくしたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の回転電機の回転子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の回転子を備えた回転電機。
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