JP4416022B2 - 撮像装置、撮像方法 - Google Patents
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Description
しかし、このような装置をユーザが装着し日常の行動を行う場合、同じような場所での光景が多数撮像されやすく、ユーザにとってあまり価値のない撮像画像が多数保存されてしまうことが考えられる。例えば通勤、通学などにより、毎日決まった道を通り決まった場所に行く場合、その経路や場所での光景が何度も繰り返し撮像されてしまう。すると撮像装置や、撮像装置から画像データを転送して保存する機器(例えばパーソナルコンピュータ等)において、ユーザにとって価値の低い画像が大量に蓄積されることになり、撮像画像データの保存を行う記録媒体の記録容量をむやみに消費することになってしまう。
例えばライフログ用途としての自動撮像としては、撮像装置が一定時間間隔で自動的に(ユーザのシャッタ操作によらずに)撮像を行っていくことが考えられるが、その場合、本発明では、現在位置としての場所が、ユーザにとって撮像する価値が高い場所か否かを判断して、撮像の際の撮像動作設定を変更する。
例えばユーザが頻繁に訪れている場所であるか、或いは滅多に訪れない場所であるかによって、ユーザによっての撮像画像の価値は異なるものとなる。即ち滅多に訪れない場所では高品位な撮像を行うことが好ましい。一方、何度も訪れた場所にいるときは、さほど高品位な画像は必要ないと考えることができる。従って、場所に応じて撮像動作設定を変更することで、ユーザの行動に応じて適切な自動撮像が実行できる。
なお、ここでいう「場所」とは、緯度・経度で示される場所であったり、地域或いは設定されたエリアとして示される場所などのことであり、特定の地点や、或る程度の範囲を持った地区のことである。
[1.撮像装置の外観例]
[2.撮像装置の構成例]
[3.画像撮像処理動作例I]
[4.画像撮像処理動作例II]
[5.画像撮像処理動作例III]
[6.画像撮像処理動作例IV]
[7.画像撮像処理動作例V]
[8.画像撮像処理動作例VI]
[9.画像撮像処理動作例VII]
[10.画像撮像処理動作例VIII]
[11.実施の形態の効果及び変形例]
実施の形態の撮像装置1としては、各種の形態が想定されるが、それらの外観例を図1(a)(b)に例示する。
図1(a)は、首かけタイプの撮像装置1を示している。この撮像装置1は、例えばストラップを取り付ける部位を持ち、この部位にストラップを取り付けて図示するようにユーザの首にかけることで装着される。ユーザは、撮像装置1が備える撮像レンズ3Lがユーザの正面方向を被写体方向として撮像出来るように装着すればよい。
なお、図示していないが、例えば撮像装置1の背面部などに、撮像モニタ用や撮像画像の再生などに用いる表示部が設けられてもよい。
この撮像装置1は、ユーザが装着した状態において、ユーザの視界方向を被写体方向として撮像するように、前方に向けて撮像レンズ3Lが配置されている。
また、図示のような装着状態において、ユーザの両眼の直前、即ち通常の眼鏡におけるレンズが位置する場所に、左眼用と右眼用の一対の表示部5、5が配置される構成とされている。この表示部5には、例えば液晶パネルが用いられ、透過率を制御することで、図のようなスルー状態、即ち透明又は半透明の状態とできる。表示部5がスルー状態とされることで、眼鏡のようにユーザが常時装着していても、通常の生活には支障がない。
なお、表示部5は、両眼に対応して一対設けられる他、片側の眼に対応して1つ設けられる構成も考えられる。また表示部5が設けられない構成も考えられる。
また、図1(a)の場合、撮像方向をユーザの正面方向としているが、装着時にユーザの後方を撮像するように撮像装置1を首にかけるように装着してもよい。
そして、図1(b)の場合は、撮像方向をユーザの視界方向としているが、装着時にユーザの後方、側方、上方、足下方向などを撮像するように撮像レンズ3Lが取り付けられている構成や、撮像方向が同一又は異なる方向とされた複数の撮像系が設けられている構成も考えられる。
さらに、図1(a)(b)において、1又は複数の撮像レンズ3Lについて、被写体方向を手動又は自動で可変できる撮像方向可変機構を設けてもよい。
また、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、携帯用パーソナルコンピュータなどの機器であって、撮像装置としての機能を備えているものも本実施の形態の撮像装置1として想定できる。
また、これらの各種形態において、例えば外部音声を集音するマイクロフォンを設け、撮像時に、画像データと共に記録する音声信号を得るようにしてもよい。また音声出力を行うスピーカ部やイヤホン部を形成するようにしてもよい。
また、撮像レンズ3Lの近辺に、被写体方向への照明を行う発光部を、例えばLED(Light Emitting Diode)等により設けたり、静止画撮像のためのフラッシュ発光部を設けることも考えられる。
ここでは、実施の形態の撮像装置1の構成例を説明する。
図2は、撮像装置1の内部構成を示すブロック図である。
図示するようにして撮像装置1は、システムコントローラ2、撮像部3、撮像制御部4、表示部5、表示制御部6、操作入力部7、ストレージ部8、通信部9、位置検出部10、日時計数部11を有する。
撮像部3における撮像光学系3aでは、図1に示した撮像レンズ3Lや、絞り、ズームレンズ、フォーカスレンズなどを備えて構成されるレンズ系と、レンズ系に対してフォーカス動作やズーム動作を行わせるための駆動系等が備えられる。
また撮像部3における撮像素子部3bでは、撮像光学系3aで得られる撮像光を検出し、光電変換を行うことで撮像信号を生成する固体撮像素子アレイが設けられる。固体撮像素子アレイは、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサアレイや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサアレイとされる。
また撮像部3における撮像信号処理部3cでは、固体撮像素子によって得られる信号に対するゲイン調整や波形整形を行うサンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路や、ビデオA/Dコンバータを備え、デジタルデータとしての撮像画像データを得る。また撮像画像データに対してホワイトバランス処理、輝度処理、色信号処理などを行う。
この撮像部3の撮像動作によって得られた画像データは、撮像制御部4で処理される。
撮像制御部4は、システムコントローラ2の制御に従って、撮像画像データを各種の圧縮率で圧縮する画像圧縮処理や、画サイズ変換処理、画像フォーマット変換処理などの処理を行い、また動作状況に応じて、撮像画像データをストレージ部8,表示制御部6、通信部9などへ転送する処理を行う。
また撮像制御部4はシステムコントローラ2の指示に基づいて、撮像部3における撮像動作のオン/オフ制御、シャッタ処理、撮像光学系3aのズームレンズ、フォーカスレンズの駆動制御、撮像素子部3bの感度やフレームレートの制御、撮像信号処理部3cの各処理のパラメータ制御や実行処理の設定なども行う。
この表示部5には、液晶ディスプレイ等の表示パネル部と、該表示パネル部を表示駆動する表示駆動部が設けられる。表示駆動部は、撮像制御部4から供給される画像データを表示パネル部に表示させるための画素駆動回路で構成されている。画素駆動回路は表示パネル部においてマトリクス状に配置されている各画素について、それぞれ所定の水平/垂直駆動タイミングで映像信号に基づく駆動信号を印加し、表示を実行させる。
またこれらの表示のために、例えば輝度レベル調整、色補正、コントラスト調整、シャープネス(輪郭強調)調整などを行うことができる。また画像データの一部を拡大した拡大画像の生成、或いは縮小画像の生成、ソフトフォーカス、モザイク、輝度反転、画像内の一部のハイライト表示(強調表示)、全体の色の雰囲気の変化などの画像エフェクト処理なども行うことができる。
操作入力部7は、このような操作子から得られる情報をシステムコントローラ2に供給し、システムコントローラ2はこれらの情報に対応した必要な演算処理や制御を行う。
なお、位置検出部10としては、WiFi(Wireless Fidelity)や携帯電話会社が提供する位置情報サービスを利用するものとしてもよい。
日時計数部11は、常時日時カウント動作を行い、年月日時分秒を計数する。なお、図ではシステムコントローラ2と別ブロックとしているが、システムコントローラ2の内部タイマとして日時計数部を設けてもよい。
このストレージ部8は、フラッシュメモリなどの固体メモリにより構成されても良いし、例えばHDD(Hard Disk Drive)により構成されてもよい。
また内蔵の記録媒体ではなく、可搬性の記録媒体、例えば固体メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなどの記録媒体に対応する記録再生ドライブなどとされても良い。
もちろん、固体メモリやHDD等の内蔵タイプのメモリと、可搬性記録媒体に対する記録再生ドライブの両方が搭載されてもよい。
このストレージ部8は、システムコントローラ2の制御に基づいて、撮像画像データその他の各種データの記録/再生を行う。
撮像画像データ記録領域8aは、撮像部3で得られた撮像画像データを格納する領域とされる。例えば定期的な自動撮像として、一定時間間隔で撮像が行われるとすると、その一定時間毎に、撮像画像データが、撮像画像データ記録領域8aに記録されていくことになる。
地図データベース格納領域8bには、地図データベースが記録される。地図データベースは、例えば経度・緯度の情報に基づいて、地図上の位置としての地区、地域、エリア、地名、施設名、交通機関の路線などを判別できるようにしたデータベースである。なお、本例では、特に地図表示を行うものではないため地図描画データは必要ない。あくまで現在位置情報から、現在位置が含まれるエリア(行動履歴データベースにおけるエリア)が判定できるものであればよい。
なお、後述する画像撮像処理動作例VIIIで地図データベースを用いる場合は、電車やバス等の公共交通機関の路線情報を含むデータベースとされていることが必要になる。
後述するが、システムコントローラ2は撮像を行う際に、位置検出部10で検出された位置情報に基づいて、地図データベースを検索し、現在位置が含まれるエリアを判定する。そして、現在のエリアが、既に行動履歴データベースに登録されていれば、そのエリアに対応する回数の情報を+1加算する。また、現在位置を含むエリアが、行動履歴データベースに登録されていないエリアであったら、当該エリアを行動履歴データベースに新規追加するとともに、回数を「1」とする。
なお、この行動履歴データベースでいうエリアARとは、地区、地名などの行政区画に対応したエリアとして設定してもよいし、例えば或る地点から所定の半径範囲のエリア、方形範囲のエリアなど、任意に区画して設定した範囲などとしてもよい。或いは携帯電話通信網などの基地局等を基準としたエリア設定でもよい。
この場合、システムコントローラ2は撮像を行う際に、位置検出部10で検出された位置情報(緯度・経度)に基づいて、行動履歴データベースを検索し、現在位置が、既に行動履歴データベースに登録されていれば、その位置情報P(x)に対応する回数の情報を+1加算する。また、現在位置が、行動履歴データベースに登録されていなければ、現在位置としての緯度・経度を位置情報Pとして行動履歴データベースに新規追加するとともに、回数を「1」とする。
行動履歴データベースをこの図3(b)のような形式とする場合、上述した図3(a)の形式の場合に、現在のエリアを判別するために用いていた地図データベースは不要となる。
例えばシステムコントローラ2は、表示部5にユーザ自身の休日情報を入力させるための入力画面表示を行う。ユーザは操作入力部7を用いた入力操作により、自身の休日予定を入力することで、ユーザ自身の休日を示すカレンダ情報が形成され、カレンダ情報記録領域8dに記録される。なお、ユーザが自身の休日の入力を行っていない状況においては、カレンダ情報は、一般的の休日情報、例えば土曜、日曜、祝日となる日付を、休日として管理する情報とされていればよい。
システムコントローラ2は、日時計数部11で得られる現在の日付と、カレンダ情報記録領域8dに記録されたカレンダ情報を参照することで、現在、ユーザの休日であるか否かを判定することができる。
例えば、図示しないサーバ装置との間でのデータの送受信を行うようにしてもよい。その場合、例えば無線LAN、やブルートゥースなどの方式で、ネットワークアクセスポイントに対する近距離無線通信を介してネットワーク通信を行う構成としてもよいし、対応する通信機能を備えたサーバ装置との間で直接無線通信を行うものでもよい。
また、通信部9は、例えばUSB(Universal Serial Bus)方式等のインターフェイスを用いてパーソナルコンピュータなどの機器と接続し、データの送受信を行うようにしてもよい。
この通信部9により、例えば撮像してストレージ部8に格納した撮像画像データを、パーソナルコンピュータその他の外部機器に転送することができる。従って、ライフログとしての定期的な撮像でストレージ部8に録り貯めた多数の撮像画像データは、この撮像装置1自体で表示部5で再生表示させることができるほか、パーソナルコンピュータ等の外部機器に転送して、それら外部機器側で再生させて表示させることもできる。
以上の実施の形態の撮像装置1における特徴的な動作例を以下、説明していく。
実施の形態の撮像装置1は、ライフログ用途に用いる場合、基本的には、ユーザのシャッタ操作に基づかない撮像動作を行う。例えば定期的に自動撮像を行って、撮像画像データをストレージ部8に保存していく。例えば5秒間隔、10秒間隔、30秒間隔など、所定の時間間隔で自動撮像を行う。なお、もちろん定期的な撮像ではなく、何らかのトリガ(ユーザのシャッタ操作以外のトリガ)に応じて不定期なタイミングで自動撮像を行ってもよい。さらに、定期的又は不定期の自動撮像実行中に、ユーザがシャッタ操作を行った場合は、その時点で通常に撮像処理を行えばよい。
図4に一例を示す。この図4は、ユーザの自宅h1と、職場w1を示した地図としている。そして斜線部A1で示す部分は、ユーザの通勤経路であるとする。すると、この斜線部A1に含まれる場所は、ユーザが通勤で何度も訪れる(通過する)エリアとなる。
一方、斜線部A2,A3は、ユーザが通勤以外で行動したエリアであるとする。この斜線部A2,A3に含まれる場所は、ユーザがさほど頻繁には訪れない(通過しない)場所と考えることができる。
もちろん、通勤、通学等に関わらず、ユーザが頻繁に訪れる場所もあるであろうが、いずれにしても、各ユーザにとっては、日頃頻繁に訪れる場所と訪れない場所があると考えることができる。
一方、斜線部A2,A3などのあまり訪れない場所で撮像された画像は、ユーザにとって価値が高いと考えることができる。
画質設定とは、撮像画像データの画像品質であり、これは例えば圧縮率の高低の設定とすることができる。即ち撮像部3で得られた撮像画像データは、撮像制御部4で所定の圧縮方式で圧縮処理されてストレージ部8に転送され、撮像画像データ記録領域8aに記録されるが、ここで圧縮処理の際に圧縮率を高くするほど、データ量は小さくなるが、保存される撮像画像データの品質は低下する。一方、圧縮率が低くすれば(もしくは非圧縮とすれば)データ量は大きくなるが保存される撮像画像データの品質は高くなる。
従って、圧縮率の高低の設定として保存する画像データ品質を変化させることができるとともに、記憶容量の有効利用も図ることができる。
これも、画サイズは大きいほど高品位であるがデータ量は大きく、一方、画サイズを小さくするほど画質は低品位となるがデータ量は少なくなる。
一方、非優位な設定とは、圧縮率を高くする設定、画サイズを小さくする設定、或いは撮像間隔を長くする設定をいう。
そしてユーザが頻繁に訪れない場所では、優位な設定で撮像を行い、ユーザが頻繁に訪れる場所では非優位な設定で撮像を行うことで、珍しい場所の光景は、高品位或いは多数蓄積され、見慣れた場所の光景は低品位或いは少数蓄積されることになる。
図5はシステムコントローラ2が内部ROMに格納したプログラムに基づいて実行する制御処理として示している。
行動履歴データベースの更新は後述するステップF106の時点に行われる。つまり図5の処理として自動撮像処理により1枚の静止画撮像が行われるたびに行動履歴データベースが更新される。このため、現在のエリアが、行動履歴データベースに登録されていれば、現在居る場所は、過去に自動撮像を行った場所であることになる。そして、過去にユーザが訪れて、当該撮像装置1が自動撮像を行った回数が、その行動履歴データベースに記憶されている。
システムコントローラ2は現在位置としての緯度・経度に基づいて行動履歴データベースを参照し、現在位置としての緯度・経度の位置情報Pが、行動履歴データベースに登録されているか否かを判別する。そして、行動履歴データベースに登録されていれば、現在居る場所は、過去に自動撮像を行った場所であることになり、また過去に当該撮像装置1が自動撮像を行った回数が、その行動履歴データベースに記憶されている。
ただし、緯度・経度の位置情報Pの単位の精度にもよるが、例えば緯度・経度の位置情報Pの単位としての度、分、秒・・・としての細かさや、その最小単位に相当する実際の距離に応じては、必ずしも現在位置と一致する位置情報Pが登録されていなくても、近傍(例えば10m程度の差)の位置情報Pが登録されていれば、過去に訪れた場所と判断することが好適である。
そこでステップF103でシステムコントローラ2は、行動履歴データベースに登録されている過去の回数(即ち過去に何回自動撮像を行ったかの回数)を、所定の閾値Cth1と比較することで、現在の場所が、頻繁に訪れる場所であるか否かを判定する。仮に閾値Cth1を「10」とすると、行動履歴データベースに登録されている回数が10以上であれば、頻繁に訪れる場所であると判定し、9未満(或いは行動履歴データベースに未登録の場所)であれば、あまり訪れない場所と判定する。
一方、あまり訪れない場所と判定した場合は、処理をステップF104に進め、高品質の画質としての撮像動作設定を指示したうえで、撮像動作の実行を指示する。
つまり図6のように、現在居る場所について、過去に訪れた回数(過去に自動撮像を行った回数)が、閾値Cth1以上であれば、標準品質の撮像を指示し、回数が閾値Cth1未満であれば、高品質の撮像を指示する。
一方、ステップF105でいう標準品質の画質とは、上述した非優位設定のことであり、予め決められた標準的な圧縮率(ステップF104の場合より高い圧縮率)での圧縮処理を実行させる撮像動作設定である。この場合は撮像制御部4は、撮像部3で得られる撮像画像データを、比較的高い圧縮率で圧縮処理してストレージ部8に転送する。ストレージ部8は、転送されてきた撮像画像データを静止画として保存する。
システムコントローラ2は次にステップF106で、現在位置に応じた情報で、行動履歴データベースの更新を行う。
例えば行動履歴データベースが図3(a)の形式の場合、ステップF102で判別した現在のエリアが、既に行動履歴データベースに登録されていたら、そのエリアに対応した回数を+1加算する。また、現在のエリアが、行動履歴データベースに登録されていなければ、現在のエリアを、行動履歴データベースに追加登録するとともに、回数を1とする。
また、行動履歴データベースが図3(b)の形式の場合、現在の位置情報が、既に行動履歴データベースに登録されていたら、その位置情報に対応した回数を+1加算する。また、現在の位置情報が、行動履歴データベースに登録されていなければ、現在の位置情報を行動履歴データベースに追加登録するとともに、回数を1とする。
即ちシステムコントローラ2は、例えば10秒間隔などでこの図5の処理を実行することで、10秒間隔などとしての自動撮像としての撮像画像データが蓄積されていくとともに、その蓄積される撮像画像データは、撮像実行場所が、よく来る場所であるか否かによって品質やデータ量が異なるものとされる。
例えば図4の通勤経路である斜線部A1の範囲内に居るときや通過しているときに撮像される画像は、ステップF105の処理により、比較的低品質でデータ量の少ない画像として保存され、一方、ユーザが珍しく斜線部A2の地区を行動したとすると、その際に撮像される画像は、ステップF104の処理により、比較的高品質でデータ量の多い画像として保存される。
もちろん、圧縮率と画サイズの両方の設定を行うようにしてもよい。
さらに、撮像間隔の設定も加えることもできる。撮像間隔については、例えばステップF104の時点では、短い間隔(例えば5秒)を設定し、ステップF105では比較的長い間隔(例えば15秒)を設定する。この設定を行った場合、システムコントローラ2は、ステップF101での撮像タイミングの判別の基準を変更すればよい。つまり前回の撮像から5秒経過したら撮像タイミングとするという処理と、前回の撮像から15秒経過したら撮像タイミングとするという処理が、ステップF101の処理として切り換えられればよい。
後述する画像撮像処理動作例II〜VIIIにおいても、撮像動作設定の例として圧縮率を変化させる例を述べるが、それらの動作例においても、画サイズや撮像間隔を変更するようにしてもよいものである。
上記の画像撮像処理動作例Iでは、訪れた回数が閾値Cth1以上であるか否かにより、保存する画像品質を切り換えていたが、そのような処理に加えて、あまりに頻繁に訪れる場所については、撮像しないという処理例も考えられる。例えば閾値Cth1=10とし、10回以***れた場所では、上述の非優位設定での撮像を行うとしても、さらに30回以***れた場所では、撮像自体を行わないようにすることも、無駄に多くの似たような画像を蓄積させないという意味で適切と考えられる。
そこで、このように撮像を行わないようにする場合も加えた処理例を、画像撮像処理動作例IIとして図7で説明する。
即ち例えば定期的な時間間隔としての撮像タイミングとなったら、システムコントローラ2は現在の位置情報と、行動履歴データベースを用いて、現在居る場所が、過去に何回訪れた場所であるかを判別する。
もし、現在位置が、過去に閾値Cth2以上の回数訪れて、自動撮像を行っていた場所である場合は、システムコントローラ2は処理をステップF203からF207に進め、今回の位置情報に基づいて行動履歴データベースを更新する。即ち行動履歴データベースに登録されている、現在の位置に相当するエリアARx(図3(a)の場合)又は位置情報Px(図3(b)の場合)に対応する回数の情報を+1する。
そしてステップF207で、図5のステップF106と同様に現在位置に応じて行動履歴データベースの更新を行って処理を終える。
なお、図7の例では、優位設定の撮像、非優位設定での撮像、撮像しないという3段階に切り換えた例を述べたが、訪問回数に応じて、特定の設定での撮像と、撮像しないという2段階に撮像動作設定を切り換えるという処理例も考えられる。
上記画像撮像処理動作例Iでは、撮像動作設定として、例えば図6に示したように高品質と標準品質という2段階の設定の切換を行うようにしていたが、もちろん、より多段階に設定を切り換えるようにしてもよい。
例えば図8に示すように、訪れた回数に応じて、画像品質を多段階に設定する。即ち回数が0回の場合を最も高品質の撮像を行うものと、過去の訪問回数が増えるほど、撮像時の品質を徐々に低くする。回数がn回以上となったら、最も低い品質での撮像を行うようにする。
例えば圧縮率で考えれば、過去の訪問回数=0の場所では、撮像画像データを、非圧縮もしくは最も低い圧縮率で圧縮して保存する。また過去の訪問回数が増える毎に、圧縮率を上げていく。そしてn回以上目の撮像の際は、最も高い圧縮率で圧縮して保存するようにする。
画サイズについても同様に考えることができる。即ち過去の訪問回数が少ないほど、大きい画サイズ(過去0回の場合を最大画サイズ)とし、回数が多くなるにつれて、段階的に画サイズを小さくする。
また、図8では画像品質として示しているが、撮像間隔を考えた場合、過去の訪問回数が少ないほど撮像間隔を短くし、回数が多くなるにつれて、撮像間隔を段階的に広げていくという処理が考えられる。
システムコントローラ2は、所定の時間間隔での撮像タイミングとなったら、処理をステップF301からF302に進め、図5のステップF102の場合と同様に、現在の位置情報と、行動履歴データベースを用いて、現在居る場所が、過去に何回訪れた場所であるかを判別する。
次にステップF303では、現在位置についての過去に訪れた回数に基づいて、例えば図8のような段階的に設定された画像品質の1つを選択し、その画像品質に応じた圧縮率での圧縮処理を指示して撮像を実行させる。これにより、撮像部3で得られた撮像画像データは、撮像制御部4において、上記回数に応じた圧縮率での圧縮処理が行われ、保存すべき静止画像としてストレージ部8に転送される。ストレージ部8では転送されてきた撮像画像データを保存する。
そしてステップF304で、システムコントローラ2は、図5のステップF106と同様、現在位置の情報に基づいて行動履歴データベースの更新を行う。
なお、段階的な撮像画像の品質の設定(或いは撮像間隔の設定)についての、設定を変更する回数の閾値や、段階数は、図8の例以外に多様に考えられることは言うまでもない。
続いて図10に画像撮像処理動作例IVとしてのシステムコントローラ2の処理例を示す。これは、上記図9のように、訪問回数に応じて多段階に撮像動作設定を変更していくことに加え、あまりに頻繁に訪れる場所については撮像自体を行わないようにする例である。
もし、現在位置が、過去に閾値Cth2以上の回数訪れて、自動撮像を行っていた場所である場合は、システムコントローラ2は処理をステップF403からF405に進め、今回の位置情報に基づいて行動履歴データベースを更新する。即ち行動履歴データベースに登録されている、現在の位置に相当するエリアARx(図3(a)の場合)又は位置情報Px(図3(b)の場合)に対応する回数の情報を+1する。
そしてステップF405で、図5のステップF106と同様に現在位置に応じて行動履歴データベースの更新を行って処理を終える。
以上の画像撮像処理動作例I〜IVでは、システムコントローラ2が、現在の位置情報と、行動履歴データベースの内容(現在居る場所に訪れた回数)に応じて撮像動作設定を行う各例を述べてきたが、さらに撮像動作設定に、現在日時を反映させる処理例も考えられる。この画像撮像処理動作例Vでは、現在の日付が、ユーザにとっての休日であるか否かを撮像動作設定に反映させる例を述べる。
ステップF501、F502は、上記図5のステップF101,F102と同様であり、システムコントローラ2は例えば定期的な時間間隔としての撮像タイミングとなったら、現在の位置情報と、行動履歴データベースを用いて、現在居る場所が、過去に何回訪れた場所であるかを判別する。
そしてステップF503では、現在位置が過去にCth1回以***れた場所であるか否かにより、処理を分岐する。
この場合、システムコントローラ2は日時計数部11からの情報で本日の日付を把握するとともに、カレンダ情報記録領域8dに保存されているカレンダ情報を参照して、本日がユーザの休日であるか否かを判断する。上述したようにカレンダ情報は、ユーザの入力に応じてユーザにとっての休日を記憶するものであるため、カレンダ情報を参照することで、本日がユーザ個人にとっての休日であるか否かを判断できる。
ところがステップF505において本日は休日であると判断した場合、システムコントローラ2はステップF504に進み、優位設定として高品質の撮像を指示する。従って、現在位置がよく訪れる場所であったとしても、現在が休日である場合は、高品質の画像として撮像画像データが保存されることになる。
あまり訪れない場所では、優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
頻繁に訪れる場所では、休日でなければ、非優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
頻繁に訪れる場所であっても、休日であれば、優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
つまり、休日の場合は、同じような場所であってもユーザが平日とは異なる行動を取ることが多いことから、撮像される画像は、ユーザにとって価値のある画像となることが多いと考えられるため、優位設定で撮像をおこなうことで、ライフログ撮像動作として好適となる。
例えば平日であっても、例えば仕事を終えた夕方以降などは、ユーザが自由に多様な行動を行うことが考えられる。
そこで、例えば午後6時〜午前0時など、特定の時間帯は、普段よく訪れる場所であって、かつ平日であっても、優位設定で撮像を行うような処理例も考えられる。
また日常の行動パターンは、ユーザによって大きく異なる。例えば勤務時間や学校等の授業時間も個人毎に異なるし、平日は直ぐに帰宅する人もいれば、なかなか帰宅しないことが多い人もいる。このためユーザ自身が、自由に行動を行うことが多い時間帯や、出歩くことが多い時間帯を予め入力して登録しておく。システムコントローラ2は現在時刻と登録した時間帯を比較し、登録した時間帯であれば、優位設定で撮像を行うようにする処理例も考えられる。もちろん逆に、登録した時間帯であれば、非優位設定で撮像動作を実行させるという処理例も考えられる。
次に図12に、画像撮像処理動作例VIを示す。これは上記図11のように平日か休日かによって撮像動作設定を切り換えるが、撮像動作設定をより多段階(この例では3段階)に切り換える例である。
この図12の場合、システムコントローラ2は、ステップF603で現在居る場所について過去に訪れた回数(過去に自動撮像を行った回数)が、閾値Cth1未満であり、あまり訪れない場所と判定したら、ステップF604に進み、現在日時とカレンダー情報に基づいて、本日がユーザにとって休日であるか否かを判断する。
また、ステップF603で現在居る場所について過去に訪れた回数が、閾値Cth1以上であって、頻繁に訪れる場所と判定したら、ステップF605に進み、現在日時とカレンダー情報に基づいて、本日がユーザにとって休日であるか否かを判断する。
あまり訪れない場所では、休日であれば、最も高い品質の設定で撮像(画像保存)が行われる。
あまり訪れない場所であっても、休日でなければ、中間的な品質の設定で撮像(画像保存)が行われる。
頻繁に訪れる場所であっても、休日であれば、中間的な品質の設定で撮像(画像保存)が行われる。
頻繁に訪れる場所では、休日でなければ、低品質の設定で撮像(画像保存)が行われる。
また、この図12の処理例では、本日が休日か平日かで異なる撮像動作設定を行うものとしたが、上記図11の説明において付記したように、時刻や時間帯によって異なる撮像動作設定を行うことも考えられる。つまりステップF604,F605では、特定の時間帯であるか否かという判断を行うようにすればよい。
次に画像撮像処理動作例VIIを図13、図14を用いて説明する。
この画像撮像処理動作例VIIは、撮像装置1を装着しているユーザの移動速度を、撮像動作設定に反映させる例である。
ユーザは、日常行動において、或る場所で静止している場合や、或る地区を歩いている場合、走っている場合、更には自動車、電車、バス、自転車などに乗って移動している場合など、移動速度という点で様々な状態が考えられる。
或いは、比較的早く移動している場合であって、ユーザ自身があまり気にとめていない光景については、後の時点で良く見たいと考えることもあるとすれば、逆に移動速度が速い場合は、高画質とする考え方もある。
また、比較的早く移動している場合は、ユーザから見える光景の変化が大きいため、撮像間隔を短くすることが好適とも考えることができる。
逆に、電車やバスに乗っているような状況を考えると、車内の同じような光景が撮像されることを考えれば、撮像間隔を長くすることが好適な場合もある。
ステップF701では、システムコントローラ2は位置検出部10で得られる位置情報を現在位置Pnとして保持する。また日時計数部11で得られる現在の日時情報(例えば年月日時分秒)を現在時刻Tnとして保持する。
そしてステップF701に戻り、再びシステムコントローラ2は位置検出部10で得られる位置情報を現在位置Pnとし、また日時計数部11で得られる現在の日時情報を現在時刻Tnとする。
ステップF701の処理としての2回目が行われた以降は、システムコントローラ2は処理をステップF702からF703に進め、ここで現在の速度Vnを算出する。
即ち現在位置Pnと直前位置Ppの差分により、移動距離を算出し、また現在時刻Tnと直前時刻Tpの差分により、移動時間を算出する。そして移動距離から移動時間を除算して現在の速度Vnを求める。
そしてステップF704からF705に進み、現在位置Pnを直前位置Ppに代入し、また現在時刻Tnを直前時刻Tpに代入してステップF701に戻る。
その後は、電源オフや自動撮像動作の停止などにより、ステップF704でこの速度検出動作が終了とされるまで、ステップF701→F702→F703→F704→F705→F701・・・という処理を繰り返す。
これによって、常時ステップF703で算出される速度Vnを、現在の速度として把握できることになる。
システムコントローラ2は図14のステップF801、F802として、上記図5のステップF101,F102と同様に、例えば定期的な時間間隔としての撮像タイミングとなったら、現在の位置情報と、行動履歴データベースを用いて、現在居る場所が、過去に何回訪れた場所であるかを判別する。
そしてステップF803では、現在位置が過去にCth1回以***れた場所であるか否かにより、処理を分岐する。
即ちシステムコントローラ2は、上記図13の処理を並行して行っているが、このステップF804の時点で、図13のステップF703により保持されている速度Vn、つまり現在の速度を確認する。そしてこの速度Vnを、予め決められている比較基準速度Vthと比較する。
現在の速度Vnが、比較基準速度Vth以上であれば、ステップF806に進み、標準設定で撮像指示を行う。これにより非優位設定としての標準的な画質で撮像画像データが保存される。
現在の速度Vnが、比較基準速度Vthより遅ければ、ステップF805に進み、優位設定として高品質の撮像を指示する。これにより撮像制御部4は、撮像部3で得られた撮像画像データについて優位設定としての低い圧縮率での圧縮処理を行い、保存すべき静止画像としてストレージ部8に転送する。ストレージ部8では転送されてきた撮像画像データを保存する。
頻繁に訪れる場所では、非優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
あまり訪れない場所であっても、移動速度が比較的速い場合(例えば乗り物に乗っていると推定されるような場合)は、非優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
あまり訪れない場所であって、移動速度が比較的遅い場合(例えばユーザ自身が静止又は歩行状態と推定されるような場合)は、優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
また現在位置が頻繁に訪れる場所で或る場合に、現在の速度に応じて撮像動作設定を切り換えるようにしてもよい。
また、頻繁に訪れる場所で高速移動時、頻繁に訪れる場所で低速又は静止時、あまり訪れない場所で高速移動時、あまり訪れない場所で低速又は静止時という4つの状況を区別して、それぞれの場合に、撮像動作設定を4とおりに切り換えるようにしてもよいし、4つの各状況の場合に同様な撮像動作設定を行うかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。
その場合、高速移動によって光景の変化が大きいことを考慮すれば、あまり訪れない場所での高速移動時には、優位設定として撮像間隔を短くするような撮像動作設定が考えられる。
また逆に、高速移動の場合は、ユーザの目的への移動中などであって、あまり思い出に残らないような光景が多いと考えれば、あまり訪れない場所であっても、高速移動時には、非優位設定として撮像間隔を長くするような撮像動作設定もあり得る。
上記のように、現在の速度を撮像動作設定に反映させる場合、例えば速度の高低のどちらを優位設定、非優位設定に対応させるかは、多様に考えられる。また高速移動時であるとしたら、どのような状況で高速で移動しているのかは多様に考えられる。例えば電車に乗っているのか、車に乗っているのか、自転車に乗っているのか、走っているのか、などの各状況である。
ここでは、電車やバスなどの公共交通機関に乗っている状況を想定した処理例を説明する。
例えば図15のような状況を考える。図15では、例えば自動撮像を行う撮像タイミング毎におけるユーザの位置を例示しているが、位置P(1)、P(2)、P(3)は、ユーザが電車に乗っている場合において、撮像タイミング毎に検出された位置情報であるとする。
一方、位置WP(1)、WP(2)・・・WP(7)は、ユーザが鉄道の路線に沿って歩いている状況で、撮像タイミング毎に検出された位置情報であるとする。
そしてユーザが歩いているのであれば、基本的には頻繁に訪れた場所であるか否かにより撮像動作設定を切り換えればよい。
またユーザが電車に乗っているのであれば、撮像される画像は、電車内のあまり変わり映えのない画像となる可能性が高いため、あまり訪れない場所であったとしても、優位設定とする必要はないと考えることができる。
そしてステップF903では、現在位置が過去にCth1回以***れた場所であるか否かにより、処理を分岐する。
即ちシステムコントローラ2は、並行して行っている上記図13の処理により、現時点で、図13のステップF703により保持されている速度Vn、つまり現在の速度を確認する。そしてこの速度Vnを、予め決められている比較基準速度Vthと比較する。この場合、比較基準速度は、電車やバスの移動速度と、人の移動速度の判別できる速度とする。例えば20〜30km/h程度の値とすればよい。
現在の速度Vnが、比較基準速度Vthより遅ければ、ユーザは歩行中などであると推定してステップF906に進み、優位設定として高品質の撮像を指示する。これにより優位設定としての高画質で撮像画像データが保存される。
頻繁に訪れる場所では、非優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
あまり訪れない場所であっても、交通機関の路線上の位置で移動速度が比較的速く、電車やバスに乗っていると推定される場合は、非優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
あまり訪れない場所であって、交通機関の路線上の位置ではない場合、或いは路線上の位置であっても移動速度が比較的遅い場合は、優位設定で撮像(画像保存)が行われる。
その意味では、電車やバスに乗っている場合に、優位設定を行うとすることも考えられる。
また、撮像装置1が、車内風景を被写体としているのか、車窓風景を被写体としているのかを自動的に判別してもよい。例えば図16の処理において、ステップF905で速度が速く、電車等に乗車中と判断した場合、被写体が車内光景か車窓光景かを判断する。例えば撮像部3で得られる撮像画像データの各フレームの輝度比較を行って、画像内容が大きく変化しているか否かで、車内光景か車窓光景かを推定できる。又は、単に輝度レベルを所定の閾値と比較することでも、車内光景か、昼間の車窓光景かを推定できる。
このような推定により、車窓光景を被写体としていると判断した場合は、ステップF906に進み、優位設定として高画質の設定、或いは撮像間隔を短くする設定を行うようにしてもよい。
以上説明した本実施の形態によれば、ユーザの行動に応じて、自動撮像動作での撮像動作設定を適応的に切り換える制御が行われる。
例えば定期的な間隔として自動撮像を実行する際に、現在位置が、ユーザが頻繁に訪れる場所であるか否かなどの判定に応じて、画質(圧縮率)や画像サイズを切り換えたり、撮像間隔を変化させたりする。これによって、自動撮像においてユーザの行動に応じて適切に撮像画像データを取得し、画像を保存することができる。
特に、普段訪れない場所であれば、高品位の画像データが撮像されたり、撮像間隔が短くされる。これによってユーザにとって価値の高い撮像画像、例えばユーザが普段あまり見ない光景の画像が、高品位で保存されたり、多数撮像されることになる。
一方、頻繁に訪れる場所であれば、ユーザにとって撮像画像の価値はさほど高くないが、その場合、低品位の画像データが撮像されたり、撮像間隔が長くなるなどされて、記録容量をむやみに消費しない適切な画像保存が実現される。
さらに、移動速度を検出して、画像品質や撮像間隔を切り換えることでも、ユーザにとって適切な自動撮像が行われることになる。
これらにより、ライフログとして自動撮像を行う動作が、ユーザの行動等に合わせた適切な動作となる。
上記例としては静止画撮像という観点で説明したが、動画撮像を行う撮像装置であっても本発明は適用できる。
例えば常時継続的に動画撮像を行う撮像装置を考えた場合、フレームレート、画サイズ、圧縮率を、逐次、現在位置がよく訪れる場所であるか否かの判断に応じて設定変更することが考えられる。例えば、あまり訪れない場所では優位設定として高フレームレート、低圧縮率で動画撮像を行い、頻繁に訪れる場所では、低フレームレート、高圧縮率の動画撮像に切り換えるなどである。
もちろん動画撮像の場合においても、現在位置による設定変更だけでなく、実施の形態で述べたように、日時情報や速度情報を撮像動作設定に反映させることもできる。
例えば、頻繁に訪れる場所では、静止画撮像を行い、あまり訪れない場所では優位設定として継続的もしくは断続的な動画撮像を行うという動作例である。
例えば、頻繁に訪れる場所であるか否かという条件と、現在の日付が休日であるか否か(又は現在時刻が特定の時間帯であるか否か)という条件と、現在速度が所定速度以上か否かという条件を組み合わせて、2段階、或いは3段階以上で撮像動作設定を切り換えるようにすることもできる。
Claims (3)
- 使用者のシャッタ操作に応じた撮像、又は使用者のシャッタ操作に基づかない自動撮像動作により、被写体の撮像画像データを得、該撮像画像データの保存処理を行う撮像手段と、
現在位置情報を検出する位置検出手段と、
日時情報を計数する日時計数手段と、
使用者の休日情報を示すカレンダー情報を記憶する記憶手段と、
上記位置検出手段で得られた位置情報に基づいて行動履歴情報の更新を行うとともに、上記使用者のシャッタ操作に基づかない自動撮像が上記撮像手段により実行される際に、撮像動作設定に基づく撮像動作として優位設定の場合は、上記非優位設定の画質設定よりも高画質となる画質設定、又は上記非優位設定の画サイズ設定よりも大サイズとなる画サイズ設定、又は上記非優位設定の撮像間隔設定よりも撮像間隔時間が短くなる撮像間隔時間設定、又は上記非優位設定のフレームレート設定よりも高フレームレートとなるフレームレート設定とする撮像動作設定を行い、上記位置検出手段で検出される現在の位置情報によって判定される場所が、過去に所定回数以***れていない場所であると判別した場合は、上記撮像動作設定として優位設定を行い、一方、上記位置検出手段で検出される現在の位置情報によって判定される場所が、過去に所定回数以***れた場所であると判別した場合は、上記撮像動作設定として非優位設定を行うことにより、撮像動作設定に基づく撮像動作を上記撮像手段に実行させる制御手段と、
を備え、
上記位置検出手段で検出される現在の位置情報と、上記行動履歴情報と、上記日時計数手段で計数される現在の日時情報と、上記カレンダー情報を用いて、現在が使用者の休日であるか否かの判別し、該判別結果が使用者の休日であると判別された場合は、上記撮像動作設定として優位設定を行う
撮像装置。 - 移動速度を検出する速度検出手段と、
地図情報を記憶する記憶手段をさらに備えるとともに、
上記制御手段は、上記位置検出手段で検出される現在の位置情報と、上記行動履歴情報と、上記速度検出手段で検出される移動速度とに基づいて上記撮像動作設定を行い、上記位置検出手段で検出される現在の位置情報と上記地図情報により、現在位置が交通機関の経路であることを判別した場合に、上記撮像動作設定として非優位設定を行う
請求項1に記載の撮像装置。 - 使用者のシャッタ操作に応じた撮像、又は使用者のシャッタ操作に基づかない自動撮像動作により、被写体の撮像画像データを得、該撮像画像データの保存処理を行う撮像装置の撮像方法として、
現在位置情報を検出する位置検出ステップと、
日時情報を計数する日時計数ステップと、
使用者の休日情報を示すカレンダー情報を記憶する記憶ステップと、
上記位置検出ステップで得られた位置情報に基づいて行動履歴情報の更新を行う履歴更新ステップと、
上記位置検出ステップで得られた位置情報に基づいて行動履歴情報の更新を行うとともに、上記使用者のシャッタ操作に基づかない自動撮像が上記撮像装置により実行される際に、撮像動作設定に基づく撮像動作として優位設定の場合は、上記非優位設定の画質設定よりも高画質となる画質設定、又は上記非優位設定の画サイズ設定よりも大サイズとなる画サイズ設定、又は上記非優位設定の撮像間隔設定よりも撮像間隔時間が短くなる撮像間隔時間設定、又は上記非優位設定のフレームレート設定よりも高フレームレートとなるフレームレート設定とする撮像動作設定を行い、上記位置検出ステップで検出される現在の位置情報によって判定される場所が、過去に所定回数以***れていない場所であると判別した場合は、上記撮像動作設定として優位設定を行い、一方、上記位置検出ステップで検出される現在の位置情報によって判定される場所が、過去に所定回数以***れた場所であると判別した場合は、上記撮像動作設定として非優位設定を行うことにより、撮像動作設定に基づく撮像動作を実行する撮像ステップと、
を備え、
上記位置検出ステップで検出される現在の位置情報と、上記行動履歴情報と、上記日時計数ステップで計数される現在の日時情報と、上記カレンダー情報を用いて、現在が使用者の休日であるか否かの判別し、該判別結果が使用者の休日であると判別された場合は、上記撮像動作設定として優位設定を行う
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