JPS63183083A - ゴルフクラブのアイアンヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明はゴルフクラブのアイアンヘッドに関する。

初中級者向けのアイアンヘッドとしては、ソール幅を広
くしてスイング時におけるクラブの振抜きを容易にする
ことが望まれ、また、ヘッドの重心位置を低くして高い
ボール弾道を得やすくすることが望まれ、更に、ヘッド
のフェース面からの重心深度を深く、且つ、ヘッドの重
心周りの慣性モーメントを大き（してボールの飛びの方
向を安定させることが望まれる。しかし、その一方で、
できるだけボールの飛距離を伸ばすことが望まれる。し
たがって、クラブの番手数に応じたヘッド重量及びロフ
ト角度の制限の下でこれらの要望を満たすためのヘッド
形状を決定する必要がある。

〔従来技術とその問題点〕

第１０図及び第１１図はそれぞれ従来のゴルフクラブの
アイアンヘッドの断面形状を示すものである。

第１０図に示すヘッド１は、ボール打撃用の平坦なフェ
ース面２ａを有するほぼ一定肉厚のフェース壁部２と該
フェース壁部２の下部から後方に延びるソール壁部３と
により略し字状の断面形状とされている。特公昭３８−
１９１７６号公報にはこの種の概ねＬ字状断面形状のア
イアン型ゴルフクラブヘッドが開示されている。このよ
うな概ねＬ字状の断面形状を有するアイアン型ヘッドｌ
においては、番手数に応じたヘッド重量制限及びロフト
角度制限の下で、ソール壁部３のソール幅（フェース面
２ａの下端からソール壁部３の後端までの幅）を広げる
ことができ、ヘッドの重心位置を低くすることができ、
しかも、フェース面２ａからのヘッド１の重心深度を深
くすることができる。しかし、打球時の衝撃によりフェ
ース壁部２が撓みやすくなるため、ボール５の飛距離を
伸ばすことが困難となる。また、ヘッド１のインパクト
ポイントＰ（標準的なスウィングの際にボール５の球面
にヘッド１のフェース面２ａが接触する点）の近傍の肉
厚が薄いため、打球時にボール５に与えるエネルギが小
さくなり、その結果、同様にボール５の飛距離を伸ばす
ことが困難となる。

実開昭５５−６５０５９号公報に開示されているアイア
ンヘッドは上述した従来の略し字状断面形状のアイアン
ヘッドと類似しているが、ヘッドのインパクトポイント
の近傍の背後の重量が比較的多くなっているので、打球
時にボールに与えるエネルギを増大させることができる
が、ソール壁部が概ねソール面を斜辺とする中実の直角
三角形の断面形状を有しており、ヘッド重量がインパク
トポイントの辺りに集中しているため、フェース面から
のヘッドの重心深度が浅くなり、且つ、ヘッドの重心周
りの慣性モーメントが小さくなる。

このため、ボールの飛びの方向性が悪くなるという欠点
がある。

一方、第１１図に示す従来のアイアンへフド１は中空構
造を有しており、ヘッド１の中空部１ａは、平坦なフェ
ース面２ａを有するほぼ一定肉厚のフェース壁部２と、
該フェース壁部２の下端から後方に延びるソール壁部３
とフェース壁部２の上端とソール壁部３の後端とを繋ぐ
バック壁部４とにより囲まれている。このような中空構
造のアイアンへンド１の場合、へ７ド１のフェース面２
ａからの重心深度を深くすることができると共に、ヘッ
ド１の重心周りの慣性モーメントを大きくすることがで
きるので、ボール５の飛びの方向性が向上する。しかし
、このような中空構造のアイアンヘッドの場合、インパ
クトポイントＰの近傍の背後が中空になっているため、
打球時の衝撃によりフェース壁部２が撓みやす（なり、
ボール５の飛距離を伸ばすことが困難となる。また、ヘ
ッド１のインパクトポイントＰの近辺の背後の［ｉが少
ないため、打球時にボール５に与えるエネルギが小さく
なり、その結果、同様にボール５の飛距離を伸ばすこと
が困難となる。更に、バック壁部４がフェース壁部２の
上端まで延びているため、ヘッド１の重心位置が高くな
る欠点がある他、バック壁部４への重量配分が多くなる
分ソール幅が狭くなるため、ヘッド１の振抜きが困難に
なる。

旧述した従来のアイアンヘッドの問題点に鑑み、本発明
は、ヘッドの振抜きを容易にすることができ、高いボー
ル弾道を容易に得ることができ、ボールの飛びの方向性
を向上させることができ、しかも、ボールの飛距離を増
大させることができるゴルフクラブのアイアンヘッドを
提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば、ほぼ平坦なフェース面を有し且つ該フ
ェース面が所定のロフト角度を有するように傾斜したフ
ェース壁部と、該フェース壁部の下端から後方に向かっ
て延びるソール壁部と、フェース壁部のインパクトポイ
ント近傍の背後からフェース壁部に対しほぼ垂直に延び
てソール壁部の後端又はその近傍に連結される補強壁部
と、補強壁部とソール壁部との間に形成された中空部と
を有しているゴルフクラブのアイアンヘッドが提供され
る。

〔作用〕

上記構成を有するゴルフクラブのアイアンヘッドにおい
ては、フェース面のインパクトポイントの近傍のフェー
ス壁部の背後からほぼ垂直に延びた補強壁部がソール壁
部の後端又はその近傍に連結されているので、インパク
トポイント近傍での打球時の衝撃によるフェース壁部の
撓みの発生を防止することができる。しかも、補強壁部
はインパクトポイントの近傍の背後に位置していてイン
パクトポイントとボールの重心とを結ぶ直線の延長に沿
って延びているので、打球時にボールに与えるエネルギ
を大きくすることができる。したがって、ボールの飛距
離を伸ばすことができる。

また、補強壁部はインパクトポイントの近傍の背後から
ソール壁部の後端又はその近傍まで延びており、しかも
、補強壁部とソール壁部との間に中空部が形成されてい
るので、ヘッドの重心位置が低くなり、高いボール弾道
が得られることとなまた、かかる中空壁構造により、ヘ
ッドのフェース面からの重心深度が深くなると共にヘッ
ドの重心周りの慣性モーメントが増大するので、ボール
の飛びの方向性が向上することとなる。

更に、補強壁部への重量配分が少ない分だけソール幅を
広くすることができるので、スイング時におけるヘッド
の振抜きが容易になる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第５図は本発明をロングアイアンに通用し
た場合の第１実施例を示すものである。

これらの図を参照すると、アイアンヘッド１ｏはほぼ平
坦なフェース面１１ａを有するフェース壁部１１を備え
ている。フェース壁部１１はフェース面１１ａがクラブ
の番手数に応じたロフト角度を有するように傾斜してい
る。フェース壁部１１の上端はトウｌｌｂ側からヒール
ｌｌｃ側に向かって下傾している。フェース壁部１１の
ヒールｌＩＣ０１１にはクラブシャフト（図示せず）を
取り付けるためのネック部１２が一体に形成されている
。

ソール面１３ａを有するソール壁部１３はフェース壁部
１１の下端から後方に向かって延びている。この実施例
ではソール壁部１３のソール面１３ａのソール幅（フェ
ース面１１ａの下端からソール壁部１３の後端までの幅
）はトウｌｌｂの近傍で最大となっており、ヒールｌｉ
ｅ側に向かうに従って狭くなっている。

フェース壁部１１とソール壁部１３は補強壁部１４によ
り連結されている。補強壁部１４はフェース壁部１１の
フェース面１１ａ上のインパクトポイントＰ（打球の瞬
間にヘッド１０がボール２０の球面に当接する点）の近
傍の背後からフェース壁部１１に対しほぼ垂直に延びて
ソール壁部１３の後端に連結されている。

補強壁部１４とソール壁部１３はトウＩｌｂからヒール
ｌｌｃまで延びており、補強壁部１４とソール壁部１３
との間には中空部１５が形成されている。第１図から判
るように、中空部１５は補強壁部１４とソール壁部１３
とフェース壁部１１とで囲まれている。また、中空部１
５はトウｌｌｂ及びヒールｌｌｃ側でソール壁部１３及
び補強壁部１４の端部により閉塞されている。中空部１
５内には例えば発泡ウレタン樹脂等の軽量部材を先議し
てもよい。

フェース壁部１１．ソール壁部１３及び補強壁部１４は
例えば鋼、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の
金属又は繊維強化金属により作ることができる。

この実施例では、フェース壁部１１、ソール壁部１３及
び補強壁部１４はほぼ一定の肉厚を有している。フェー
ス壁部Ｌ　１　、ソール壁部１３及び補強壁部１４の肉
厚はクラブの番手数に応じたヘッド１０の重量制限の下
で決定されるが、通常、３〜６ｍ曽となる。

更に、この実施例では、フェース壁部１１とソール壁部
１３とが一体成形されており、補強壁部１４は第１図、
第３図及び第５図において点線で示す箇所でフェース壁
部１１及びソール壁部１３に溶接されて一体化されてい
る。なお、フェース壁部１１と補強壁部１４とを一体成
形してソール壁部１３をフェース壁部１１及び補強壁部
１４に溶接することも回部である。

上記構成を有するゴルフクラブのアイアンヘッドにおい
ては、フェース面１１ａ上のインパクトポイントＰの近
傍のフェース壁部１１の前後からほぼ垂直に延びた補強
壁部１４がソール壁部１３の後端に連結されているので
、インパクトポイントＰの近傍での打球時の衝撃による
フェース壁部１１の撓みの発生を防止することができる
。しかも、補強壁部１４はインパクトポイントＰの近傍
の背後に位置していてインパクトポイントＰとボール２
０の重心とを結ぶ直線の延長に沿って延びているので、
打球時にボール２０に与えるエネルギを大きくすること
ができる。したがって１．ボール２０の飛距離を伸ばす
ことができる。

また、補強壁部１４はインパクトポイントＰの近傍の背
後からソール壁部１３の後端まで延びており、しかも、
補強壁部１４とソール壁部１３との間に中空部１５が形
成されているので、ヘッドｌＯの重心位置が低くなり、
高いボール弾道が得られることとなる。

また、かかる中空壁構造により、ヘッド１０のフェース
面１１ａからの重心深度が深くなると共にヘッド１０の
重心周りの慣性モーメントが増大するので、ボール２０
の飛びの方向性が向上することとなる。

更に、補強壁部１４への重量配分が少ない分だけソール
幅１３を広くすることができるので、芝或いは地面に対
するソール面１３ａの滑りが良好となり、スイング時に
おけるヘッド１０の振抜きが容易になる。

第６図及び第７図はそれぞれ本発明をミドルアイアンヘ
ッド及びショートアイアンヘッドに通用した場合の第２
及び第３実施例を示すものである。

これらの図において、上記実施例と同様の構成要素には
それぞれ同一の参照符号が付されている。

第６図に示すミドルアイアンヘッド１０のロフト角度は
第１図に示すロングアイアンへラド１０のロフト角度よ
りも大きく、また、第７図に示すショートアイアンヘッ
ドＩＯのロフト角度はミドルアイアンヘッドよりも大き
い。ロフト角度の違いにより、各番手のアイアンヘッド
のインパクトポイントＰの位置の高さも異なるが、第６
図及び第７図から判るように、補強壁部１４はボール２
０の重心とインパクトポイントＰとを結ぶ直線の延長上
に位置するように配設される。

第８図はボール２０の重心ＧＩとへラド１０のインパク
トポイントＰとの関係を示したものである。ゴルフプレ
ーにおいてアイアンクラブを使用する場合には、通常は
ボール２０は芝２１により地面２２から数ミリメータ（
例えば５鵬−）だけ浮いている。一方、理想的にはアイ
アンヘッド１０のソール面１３ａが地面２２に当たる瞬
間にフェース面１１ａがボール２０に当たる。したがっ
て、ヘッド１０のフェース面１１ａがボール２０に当た
る瞬間において、ボール２０の重心Ｇ＋からフェース面
１１ａに下ろした垂線とフェース面１１ａとの交点Ｐが
インパクトポイントということになる。

今、フェース面ｔｔａの下端からインパクトポイントＰ
までの距離をＬとし、フェース面１１ａの下端からイン
パクトポイントＰまでの高さを■］とすると、距！Ｌ及
び高さＨはへラド１０のロフト角度θの変化に応じて変
化する。表−１は番手数３〜９のアイアンクラブ及びピ
ッチングウェッジ（ＰＷ）からなるアイアンクラブセッ
トにおけるヘッドのロフト角度θと上記距ｆｆ１Ｌ及び
高さＨの変化例を示したものである。

（以　下　余　白） 表−１ 上記表−１の例のようにインパクトポイントＰの位置が
定まるので、補強壁部１４はインパクトポイントＰの近
傍の背後に位置するように位置決めされる。もっとも、
打球時にはボール２０のほぼ１／３が変形してボール２
０はフェース面１１ａに対して面接触することとなるの
で、補強壁部１４は上述したインパクトポイントＰとボ
ールの重心Ｇ１とを結ぶ直線の延長上に厳密に重なる必
要はなく、多少ずれていてもよい、したがって、実際に
は、距離りを１５〜２５ｍ５の範囲内に設定して補強壁
部１４の位置を決定することができる。

なお、ヘッド１０の重心位置Ｇ２は、第８図に示すよう
に、ヘッド１０のスィートスポット点（ヘッド１０の重
心位置Ｇ２からフェース面１１ａに下ろした垂線とフェ
ース面１１ａとの交点）が上述のインパクトポイントＰ
とほぼ一致するように定めることが望ましい。

以上、図示実施例につき説明したが、本発明は上記実施
例の態様のみに限定されるものではなく、更に種々の変
更を加えることができる。例えば、第９図に示すように
、補強壁部１４はソール壁部１３の後端よりも若干フェ
ース壁部１１寄りの箇所に連結されていてもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、フェ
ース壁部のインパクトポイント近傍の背後からフェース
壁部に対しほぼ垂直に延びてソール壁部の後端又はその
近傍に連結される補強壁部と、該補強壁部を利用した中
空壁構造とにより、ヘッドの振抜きを容易にすることが
でき、高いボール弾道を容易に得ることができ、ボール
の飛びの方間性を向上させることができ、しかも、ボー
ルの飛距離を増大させることができるゴルフクラブのア
イアンヘッドを提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明をロングアイアンヘッドに通用した場合
の第１実施例を示すアイアンヘッドの第２図中Ａ−Ａ線
に沿った断面図、 第２図は第１図に示すアイアンヘッドの正面図、第３図
は第１図に示すアイアンヘッドの背面図、第４図は第１
図に示すアイアンヘッドの底面図、第５図は第１図に示
すアイアンヘッドのトウ倒側面図、 第６図及び第７図はそれぞれ本発明をミドルア−イアン
ヘフド及びシッートアイアンヘッドに通用した場合の第
２及び第３実施例を示すアイアンヘッドの断面図、 第８図はボールの重心とヘッドのインパクトポイントと
の関係を示す断面図、 第９図は本発明の第４実施例を示すアイアンヘッドの断
面図、 第１０図及び第１１図はそれぞれ従来のアイアンヘッド
の構造を示す断面図である。 図において、１０はヘッド、】ｌはフェース壁部、ｌｌ
ａはフェース面、１３はソール壁部、１３ａはソール面
、１４は補強壁部、１５は中空部、２０はボールをそれ
ぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ほぼ平坦なフェース面を有し且つ該フェース面が所
   定のロフト角度を有するように傾斜したフェース壁部と
   、 フェース壁部の下端から後方に向かって延びるソール壁
   部と、 フェース壁部のインパクトポイント近傍の背後からフェ
   ース壁部に対しほぼ垂直に延びてソール壁部の後端又は
   その近傍に連結される補強壁部と、補強壁部とソール壁
   部との間に形成された中空部とを有しているゴルフクラ
   ブのアイアンヘッド。 ２、フェース壁部とソール壁部とが一体成形され、補強
   壁部がフェース壁部及びソール壁部に溶接されている特
   許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブのアイアンヘ
   ッド。 ３、フェース壁部と補強壁部とが一体成形され、ソール
   壁部がフェース壁部及び補強壁部に溶接されている特許
   請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブのアイアンヘッ
   ド。