JP4384558B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部構造に関し、特に前部にヘッドランプ形状に倣ったヘッドランプ配設用の凹部が形成されたフェンダパネルを備えた車体前部構造に関する。
車体の前部は、エンジンルームの前端にラジエータやシュラウド等を支持する略矩形枠状のラジエータパネルを備えている。一方、エンジンルームの後端はトーボード及びバルクヘッドによって車室と区画され、後部がトーボード及びバルクヘッドに結合された左右の車体フレーム及びアッパサイドフレームがエンジンルームの側面に沿って前後方向に延在し、車体フレーム及びアッパサイドフレームの前端がラジエータパネルの下部及び上部に結合されている。
車体フレームとアッパサイドフレームとの間にエンジンルームの側壁を形成するホイールエプロン及びサスペンションを支持するストラットタワーが掛け渡され、ホイールエプロン及びサスペンションタワーの車幅方向外側にフェンダパネルが取り付けられている。
このフェンダパネルは、一般に上部がアッパサイドフレームに取付支持され、その前部にはヘッドランプ配設用の凹部が形成されると共に、前部下端にラジエータパネル等の車体部材に取り付けられるための前部取付部が形成され、後部下端にブラケットを介してピラー等の車体部材に取り付けるため後部取付部が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ラジエータパネルとフェンダパネルに形成されたヘッドランプ配置用の凹部との間にヘッドランプが収容されて取り付けられている。車体前面に配設されるバンパは、左右の車体フレームの前端に掛け渡されて取付支持されると共にその端部がフェンダパネルに支持されている。
また、一般に、フェンダパネルの前部には、その剛性を高めるためにフェンダリンフォースが張設されている。このフェンダリンフォースの上部がアッパサイドフレームやラジエータパネルの上部に結合され、下部がブラケットを介してラジエータパネルの下部に結合されている。これらヘッドランプやバンパの取り付けは、車体前部の美観の向上を図るためにフェンダパネルとの組み付け精度が要求される。このためヘッドランプやバンパはフェンダパネル側を取付基準としてブラケットに取り付けられる場合が多い。
また、近年、特に車体前部の意匠性が要求され、種々形状のヘッドランプが配置される。例えば、図11に車体100の斜視図を示すように、フェンダパネル101の前部にヘッドランプ105の形状に倣った比較的大きなU字状やV字状の凹部102を切り欠き形成し、ヘッドランプ105の側部を凹部102内にまで延在させて配置したものがある。
特開2001−334958号公報
図11に示すようにフェンダパネル101の前部にヘッドランプ105の形状に倣った大きなU字状やV字状の凹部102を形成し、ラジエータパネルとフェンダパネル101の凹部102との間にヘッドランプ105を配置することによって、種々の形状のヘッドランプ105の配置が可能になり、車体前部における意匠の自由度が拡大する。
しかし、フェンダパネル101に形成された比較的大きな凹部102内にまで側部105aを延在させてヘッドランプ105を配置することから、ヘッドランプ105の配置によって制約されて、ヘッドランプ105の下方に位置するフェンダパネル101の下部前端部分101aをブラケットによって車体部材に支持することができず、下部前端部分101aの剛性低下を招くと共にフェンダパネル101の組立精度の低下が懸念される。
このフェンダパネル101の下部前端部分101aの剛性低下及び組付精度低下に伴って、フェンダパネル101を基準として取り付けられるヘッドランプ105やバンパ106等の組付精度の低下を招き、車体前部の意匠性にも影響を及ぼす要因となる。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、前部に比較的大きなヘッドランプ収容用の凹部が形成されたフェンダパネルであっても、フェンダパネルの下部前端部分の剛性及びフェンダパネルの組立精度が確保できる車体前部構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車体前部構造の発明は、前部にヘッドランプ配置用の凹部が形成され該凹部の下方に下部前端部分が前方に突出形成されるフェンダパネルが車体部材に取り付けられた車体前部構造において、上記フェンダパネルの前部に倣った形状でフェンダパネルの凹部及び下部前端部分に対向する凹部及び下部前端部分を備えフェンダパネルの前部内面に張設されるフェンダリンフォースと、車幅方向及び上下方向に延在すると共に、内側端が上記車体部材に結合され外側端が上記フェンダリンフォースの下部前端部分に結合される縦壁を有するブラケットと、該ブラケットの縦壁の前面に結合される基部及び該基部から前方に延在して上記フェンダリンフォースの下部前端部分の先端近傍に結合される取付部を有するガセットとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の車体前部構造において、上記ブラケットは、車幅方向及び上下方向に延在する平板状の上部縦壁部、該上部縦壁部の下縁から前方に折曲形成される段部、該段部の前縁から下方に折曲形成されて車幅方向及び上下方向に延在する下部縦壁部が順に連続形成された上記縦壁と、該縦壁の各外側端にそれぞれ形成されて上記フェンダリンフォースに結合される結合部と、該縦壁の内側端に沿って上部縦壁から段部を経て下部縦壁に亘って連続して折曲形成された内側フランジと、該内側フランジに形成されて上記車体部材に結合される結合部とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の車体前部構造において、上記ブラケットは、上記縦壁にバンパ取付部が形成されたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、ブラケットがヘッドランプの配置に影響を及ぼさない車体部材とフェンダリンフォースの凹部より下方の下部前端部分との間に配置され、このブラケットの縦壁の前面とフェンダリンフォースの下部前端部分の先端近傍とをガセットで結合することによって、大きなヘッドランプの配置に影響されることなくフェンダリンフォースとブラケットの結合剛性が向上すると共にフェンダリンフォースの下部前端部分の先端近傍の剛性向上が得られ、フェンダパネルの下部前端部分の剛性が確保できる。
また、剛性が確保され高精度で車体部材に取り付けられるフェンダパネルを基準として、バンパやヘッドランプを取り付ることが可能になり、バンパやヘッドランプの組立精度が向上する。
請求項2の発明によると、上部縦壁部、上部縦壁部の下縁から前方に折曲形成される段部、段部の前縁から下方に折曲形成される下部縦壁部を順次連続して縦壁を形成し、この縦壁の内側端に沿って上部縦壁部から段部を経て下部縦壁部に亘って連続する内側フランジを折曲形成することによって、内側フランジによって上部縦壁部と段部と下部縦壁部との間の変形が拘束されてブラケットの剛性が向上し、ブラケットを介して結合されるフェンダリンフォース及びフェンダパネルの支持剛性が向上すると共に、フェンダパネルの下部前端部分の剛性が向上する。
請求項3の発明によると、剛性が確保されたブラケットに形成されたバンパ取付部にバンパを取付支持することによって、バンパの支持剛性及び組立精度が向上する。
以下、本発明による車体前部構造の実施の形態を図1乃至図10を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の車体前部構造を備えた自動車1の斜視図であり、図2は車体前部の主要骨格構造を示す斜視図である。
車体前部は、図2に示すようにエンジンルームEの前端に車幅方向に延在してラジエータやシュラウド等を支持する車体部材であるラジエータパネル2を備えている。ラジエータパネル2は、車幅方向に延びるアッパフレーム部材3及びロアフレーム部材4と、上下方向に延びてアッパフレーム部材3とロアフレーム部材4の両端を連結する左右一対のサイドフレーム部材5とを有する略矩形枠状に形成され、サイドフレーム部材5に車体フレーム結合部6が設けられている。
一方、後端が車室RとエンジンルームEを区画するトーボード7及びバルクヘッド8に結合されてエンジンルームEの各側面に沿って左右の車体フレーム9とアッパサイドフレーム10の車体部材が前後方向に延在している。車体フレーム9の前端が車体フレーム結合部6に結合して車体フレーム9とラジエータパネル2が一体的に結合され、アッパサイドフレーム10の前端がサブフレーム11を介してラジエータパネル2の上部に結合されている。
車体フレーム9とアッパサイドフレーム10との間にエンジンルームEの側壁を形成するホイールエプロン12及びサスペンションを支持するストラットタワー13が掛け渡されている。
ホイールエプロン12及びストラットタワー13の車幅方向外側に、図1に示すフェンダパネル21が取り付けられている。フェンダパネル21は、その上縁がアッパサイドフレーム10に結合され、後部がブラケット等を介してフロントピラー等の車体部材に取り付けられ、前部がホイールエプロン12と共にラジエータパネル2のサイドフレーム部材5等に取付支持されている。
フェンダパネル21の前部には、図1に示すように比較的大きなヘッドランプ61の形状に倣った略U字状やV字状のヘッドランプ配置用の凹部26が切り欠き形成され、ラジエータパネル2のサイドフレーム部材5とフェンダパネル21の凹部26との間に、ヘッドランプ61が、その側部61aを凹部26内にまで延在して配置されている。車体前面に沿って車幅方向に延在するバンパ62の端部が、ヘッドランプ61の下方に位置するフェンダパネル21の下部前端部分28に結合されるブラケット41によって結合支持されている。なお、符号64は後端がフードヒンジを介して車体本体に支持されてエンジンルームEの上方を開閉自在に封塞するフロントフードである。
次に、図3乃至図10を参照してフェンダパネル21の前部取付構造を説明する。図3はヘッドランプ61及びバンパ62等を省略した要部を示す図1のA矢視図、図4は図3の斜視図、図5は図4の分解斜視図、図6は図3のI−I線断面図である。
フェンダパネル21の前部は、フェンダリンフォース31によって補剛されると共に、フェンダリンフォース31及びブラケット41、ガセット51等によってアッパサイドフレーム10及びラジエータパネル2に支持されている。
フェンダパネル21の前部は、図3及び図4に示し、かつ図7に斜視図を示すように、車体外側面を形成するアウタパネル部22の上部が車幅方向内方側に湾曲し、フロントフード64の側端縁に対向する見切り部23から下方に折曲形成される縦壁部24及び、縦壁部24の下端から車幅方向内方に折曲形成された上部フランジ25を有している。
フェンダパネル21のアウタパネル部22の前部には、ヘッドランプ61の形状に倣って前方が開放されたU字状乃至V字状に湾曲して切り欠かれた比較的大きなヘッドランプ配置用の凹部26が形成され、凹部26の上方及び下方に上部前端部分27及び下部前端部分28が前方に突出形成されている。更に、アウタパネル部22の下縁に後述するフェンダリンフォース31の下部フランジ36とスポット溶接結合される下部フランジ29が形成されている。この下部フランジ29にバンパ62の端部を移動可能に支持するクリップを取り付けるための取付孔30が穿設されている。
フェンダリンフォース31は、図3及び図4に示し、かつ図8に斜視図を示すように、ほぼフェンダパネル21の前部に倣った形状で、フェンダパネル21のアウタパネル部22の内面に沿って上部が車幅方向内側に湾曲し、フェンダパネル21の凹部26、上部前端部分27、下部前端部分28に倣って連続する凹部32A、上部前端部分32B、下部前端部分32Cが形成されると共にフェンダパネル21の前縁及びフェンダパネル21の内面にそれぞれ対向する前部フランジ33及び後部フランジ34が形成されたリンホース本体32を有している。
リンホース本体32の上部には、フェンダパネル21の縦壁部24及び上部フランジ25に倣って折曲してフェンダパネル21の上部フランジ25にスポット溶接結合される上部フランジ35が形成されている。一方、リンホース本体32の下部にはフェンダパネル21の下部フランジ29に重ねてスポット溶接結合される下部フランジ36が延設されている。下部フランジ36にはフェンダパネル21の下部フランジ29に形成された取付孔30に対応して取付孔37が開口している。
リンホース本体32における凹部32Aの上縁及び下縁の近傍位置にフェンダパネル21の内面に接着剤によって接着される接着部38が形成されている。また、下部前端部分32Cの中央部にブラケット結合部39が形成され、下側前部部分32Cの先端32Ca近傍にガセット取付支持部40が形成されている。更に、凹部32Aの後端近傍にヘッドランプ62の後端部を支持するヘッドランプ支持ブラケット63が設けられる。
ブラケット41は、フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cをラジエータパネル2のサイドフレーム部材5の側面下部に取り付ける板状部材であって、図3及び図4に示しかつ図9に斜視図を示すように、リンホース本体32の下部前端部分32Cの内面とサイドフレーム部材5の側面との間に掛け渡されて車幅方向及び上下方向に延在する平板状の上部縦壁部42Aと、この上部縦壁部42Aの下縁から前方に折曲形成されてリンホース本体32とサイドフレーム部材5との間に掛け渡される段部42Bと、段部42Bの前縁から下方に折曲形成されて車幅方向及び上下方向に延在して下部フランジ36とサイドフレーム部材5の側面との間に掛け渡される下部縦壁部42Cとが折曲して連続形成された縦壁42を有している。
縦壁42の上部縦壁部42Aの外側縁に、後方に折曲してフェンダリンフォース31のブラケット結合部39にスポット溶接結合される上部取付部43が形成されている。上部取付部43から離れた下部縦壁42Cの外側縁に、後方に折曲してフェンダリンフォース31の下部フランジ36にスポット溶接結合される下部取付部44が形成されている。
縦壁42の内側縁に上部縦壁部42Aから段部42Bを経て下部縦壁部42Cに亘って連続する内側フランジ45が前方に折曲して形成されている。この折曲形成された内側フランジ45によって上部縦壁部42Aと段部42B及び段部42Bと下部縦壁部42Cとの間の変形を防止して縦壁42全体の剛性を確保している。この内側フランジ45の上部及び下部にホイールエプロン12の前部と共にラジエータパネル2のサイドフレーム部材5の下部側面にボルト結合される上部結合部46及び下部結合部47が形成されている。更に、ブラケット本体42の下部にはバンパ取付部48が形成されている。
ガセット51は、ブラケット41の上部縦壁部42Aの前面とフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍の内面との間に架設される板状体であって、図3及び図4に示しかつ図10に斜視図を示すように、縦壁42の上部縦壁部42Aの前面にスポット溶接結合される略矩形の基部52と、基部52の上縁から前方に折曲形成されて前方に移行する従って幅が狭くなる平面視略三角形状乃至台形の連結部53と、連結部53の外側に沿って上方に折曲形成されてフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cに形成されたガセット取付支持部40にスポット溶接結合される略矩形の取付部54が一体に連続形成されている。
次に、フェンダリンフォース31及びブラケット41、ガセット51等によるフェンダパネル21の取り付けについて説明する。
フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cに形成されたブラケット結合部39及び下部フランジ36の前部に、それぞれブラケット41に形成された上部取付部43及び下部取付部44をスポット溶接結合してフェンダリンフォース31とブラケット41を一体結合する。
互い結合されたフェンダリンフォース31とブラケット41は、フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cに形成されたブラケット結合部39と下部フランジ36の前部が互いに上下方向及び前後方向に離間し、これらにスポット溶接結合されるブラケット41の上部取付部43と下部取付部44が同様に上下方向及び前後方向に離間することによって、フェンダリンフォース31に対してブラケット36は上下方向及び前後方向の傾倒が防止されてフェンダリンフォース31とブラケット36の結合剛性が確保できる。また、下部前端部分32Cと下部フランジ36との間の変形がブラケット41の架設によって防止されて下部前端部分32C及び下部フランジ36の剛性も向上する。
次に、フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍に形成されたガセット取付支持部40とブラケット41の上部縦壁部42Aの前面との間にガセット51を掛け渡し、互いに重なるフェンダリンフォース31のガセット取付部40とガセット51の取付部54をスポット溶接結合すると共に、ブラケット41の上部縦壁部42とガセット51の基部52をスポット溶接結合してフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍とブラケット41の上部縦壁部42Aとを結合する。このガセット51の架設によってフェンダリンフォース31とブラケット41の結合剛性が更に向上し、かつフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍の剛性が向上する。更に、フェンダリンフォース31の凹部32Aの後端近傍にヘッドランプ支持ブラケット63を取り付ける。
このブラケット41及びガセット51が結合されたフェンダリンフォース31のリンホース本体32に形成された各接着部38に接着剤を塗布し、フェンダパネル21の前部内面にフェンダリンフォース31を位置決めして重ね合わせる。
そして、互いに重なり合うフェンダパネル21及びフェンダリンフォース31の各上部フランジ25と35及び下部フランジ29と36をスポット溶接結合すると共に、フェンダリンフォース31の各接着部38をフェンダパネル21のアウタパネル部22の内面に接着してフェンダパネル21の内面にフェンダリンフォース31を張設する。
このフェンダリンフォース31が張設されて一体化されたフェンダパネル31は、中央部分がフェンダリンフォース31と接着し、上部及び下部がフェンダリンフォース31とスポット溶接結合されて剛性が向上する。特にブラケット41及びガセット51の架設によってフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍の剛性が確保できることから、下部前端部分28の先端28a近傍の剛性も確保できる。
次に、フェンダリンフォース31が一体結合されたフェンダパネル21は、その上部に形成された上部フランジ25を、フェンダリンフォース31の上部フランジ35と共にアッパサイドフレーム10等の車体部材にボルトによって結合する。フェンダリンフォース31の下部前端部分28に結合されたブラケット41の内側フランジ45の上部及び下部に形成された上部結合部46及び下部結合部47をホイールエプロン12の前部と共にラジエータパネル2のサイドフレーム部材5にボルト結合して、フェンダパネル21の前部を車体部材に取り付ける。また、フェンダパネル21の後部をブラケット等を介してフロントピラー等の車体部材に取り付ける。
このようにして車体部材に組み付けられたフェンダパネル21は、図3の側面図、図4に斜視図を示すと共に、図6にI−I線断面図を示すように、フェンダパネル21の前部に形成されたヘッドランプ配置用の凹部26、この凹部26の上方及び下方にそれぞれ前方に突出形成された上部前端部分27及び下部前端部分28の形状に倣って凹部32A、上部前端部分32B、下部前端部分32Cが形成されたフェンダリンフォース31を張設すると共に、そのフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cが剛性を有するブラケット41によってラジエータパネル2のサイドフレーム部材5の側面に取り付け、かつブラケット41の上部縦壁部42の前面とフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍との間にガセット51を架設することによって、フェンダリンフォース31、ブラケット41、ガセット51の各結合剛性が向上する。また、フェンダリンフォース31、ブラケット41及びガセット51が互いに補剛され、フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端近傍の剛性が向上してフェンダパネル21の下部前端部分32の先端32a近傍の剛性が確保できる。
このラジエータパネル2のサイドフレーム部材5とフェンダリンフォース31との間に架設されて剛性が確保されたブラケット41に形成されたバンパ取付部48に、車幅方向に延在するバンパ62の端部を固定する。また、互いにスポット溶接結合されたフェンダパネル21の下部フランジ29とフェンダリンフォース31の下部フランジ36とに形成された取付孔30、37にクリップを介してバンパ62の端部を移動可能に支持する。
更に、ラジエータパネル2のサイドフレーム部材5とフェンダパネル21に形成された凹部26との間にヘッドランプ61を配置し、フェンダリンフォース31に設けられたヘッドランプ支持ブラケット63にヘッドランプ61の後端部を支持する。
従って、このように構成された車体前部構造によると、ブラケット42がヘッドランプ61の配置に影響を及ぼさないラジエータパネル2のサイドフレーム部材5の下部とフェンダリンフォース31の凹部32Aより下方に位置する下部前端部分42Cとの間に配置され、このブラケット41の上部縦壁部42Aの前面とフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32c近傍とガセット51によって結合することによって、比較的大きなヘッドランプ52の配置に影響されることなくフェンダリンフォース31とブラケット41の結合剛性が向上し、かつフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端43Ca近傍の剛性向上が得られ、フェンダパネル21の下部前端部分28の剛性が確保できる。また、下部前端部分28の剛性向上に伴って該部の変形が抑制されてフェンダパネル21の組み付け精度が向上する。
特に、ラジエータパネル21のサイドフレーム部材5との間に架設されたブラケット41の上部縦壁部42Aの前面とフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍とをガセット51によって結合することによって、フェンダリンフォース31の下部前端部分32Cの先端32Ca近傍がブラケット41及びガゼット51によって強固に支持される。これにより図6に矢印P1で示すようにフェンダパネル21の下部前端部分28のブラケット41より先端28a側に側方から外力が付加されたときでも、その外力P1がフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cを介してガゼット51及びブラケット41によって有効的に受け止められて、例えば仮想線28bで示すように先端28aが車幅方向内方側に変位する下部前端部分28の変形及び振動等の動きが抑制できる。一方、図6に矢印P2で示すように下部前端部分28のブラケット41より後方側に側方から外力が付加された際にも、その外力P2がフェンダリンフォース31の下部前端部分32Cを介してガゼット51及びブラケット41によって有効的に受け止められて、例えば仮想線28cで示すように先端28aが車幅方向外方側に変位する下部前端部分28の変形及び振動等の動きが抑制できる。
また、剛性が確保され高精度で車体部材に取り付けられるフェンダパネル21を基準として、剛性が確保されたブラケット41に形成されたバンパ取付部48にバンパ62を固定すると共に、そのバンパ62の端部をフェンダパネル21の下部フランジ29及びフェンダリンフォース31の下部フランジ36に形成された取付孔30、37に取り付けられたクリップによって移動可能に支持することから、バンパ62の支持剛性が確保でき、かつ高い組立精度でバンパ62を取り付けることができる。また、剛性が確保できて高精度で取り付けられたフェンダパネル21を基準として、ヘッドランプ61を配設することによって高い組立精度でヘッドランプ61を取り付けることができる。
本実施の形態の車体前部構造を備えた自動車の斜視図である。 車体前部の主要骨格構造を示す斜視図である。 車体前部構造の要部を示す図1のA矢視図である。 車体前部構造の要部を示す図3の斜視図である。 車体前部構造の要部を示す図4の分解斜視図である。 図3のI−I線断面図 フェンダパネルの前部を示す斜視図である。 フェンダリンフォースの斜視図である。 ブラケットの斜視図である。 ガセットの斜視図である。 本発明が解決しようとする課題を説明するための自動車の斜視図である。
符号の説明
1 自動車
2 ラジエータパネル(車体部材)
3 アッパフレーム部材
4 ロアフレーム部材
5 サイドフレーム部材
9 車体フレーム(車体部材)
10 アッパサイドフレーム(車体部材)
21 フェンダパネル
26 ヘッドランク配置用の凹部
27 上部前端部分
28 下部前端部分
29 下部フランジ
31 フェンダリンフォース
32 リンホース本体
32A 凹部
32B 上部前端部分
32C 下部前端部分
39 ブラケット結合部
40 ガセット取付支持部
41 ブラケット
42 縦壁
42A 上部縦壁部
42B 段部
42C 下部縦壁部
43 上部取付部
44 下部取付部
45 内側フランジ
46 上部結合部
47 下部結合部
48 バンパ取付部
51 ガセット
52 基部
53 連結部
54 取付部
61 ヘッドランプ
62 バンパ

Claims (3)

  1. 前部にヘッドランプ配置用の凹部が形成され該凹部の下方に下部前端部分が前方に突出形成されるフェンダパネルが車体部材に取り付けられた車体前部構造において、
    上記フェンダパネルの前部に倣った形状でフェンダパネルの凹部及び下部前端部分に対向する凹部及び下部前端部分を備えフェンダパネルの前部内面に張設されるフェンダリンフォースと、
    車幅方向及び上下方向に延在すると共に、内側端が上記車体部材に結合され外側端が上記フェンダリンフォースの下部前端部分に結合される縦壁を有するブラケットと、
    該ブラケットの縦壁の前面に結合される基部及び該基部から前方に延在して上記フェンダリンフォースの下部前端部分の先端近傍に結合される取付部を有するガセットと、
    を備えたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 上記ブラケットは、
    車幅方向及び上下方向に延在する平板状の上部縦壁部、該上部縦壁部の下縁から前方に折曲形成される段部、該段部の前縁から下方に折曲形成されて車幅方向及び上下方向に延在する下部縦壁部が順に連続形成された上記縦壁と、
    該縦壁の各外側端にそれぞれ形成されて上記フェンダリンフォースに結合される結合部と、
    該縦壁の内側端に沿って上部縦壁から段部を経て下部縦壁に亘って連続して折曲形成された内側フランジと、
    該内側フランジに形成されて上記車体部材に結合される結合部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 上記ブラケットは、上記縦壁にバンパ取付部が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
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