JP4382446B2 - 情報伝達媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシン目に沿って媒体本体を容易に開封することが可能な情報伝達媒体に関し、ダイレクトメールや封筒などに好適な情報伝達媒体に関するものである。
従来から物や手紙を郵送する際に使用する封筒や、一時的に物を入れて保管する際に使用する封筒など、様々な用途に封筒が使用されており、本発明より先に出願された技術文献として、ミシン目の開封部分が封筒の表面または上面に露出、表出した構成をとることで人の手により容易に開封することが可能な封書がある(例えば、特許文献1参照)。
また、封緘部と開封部とを有する封筒において、折り返し封緘する際の内面・裏面方向に封緘用の貼着部を有し、封緘部と開封部となる封緘・開封片と、この封緘・開封片を折り返し封緘する際に、貼着部が貼着されるとともに開封する際の離反線となるカット目を設けた切り取り部と、封緘・開封片の左右いずれか一方端に設けた開封用の摘み片とを具備し、開封する際の離反腺となるカット目が封緘・開封片の端部分から隠れたように包覆されて封筒の外面から見えないような位置に設けられた封筒がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−349003号公報 特開2002−193270号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような開封用のミシン目が施された封筒は、三辺のミシン目を切らないと開封できないため、開封する際に手間がかかることになる。また、ミシン目が露出されているため、封筒のデザインが制約されることになり、封筒本体の美的外観が劣ることになる。また、郵送中にミシン目が破損される虞がある。
また、特許文献2に記載されるような封筒は、封筒の外面から見えないような位置に開封用のカット目が施されているが、その封筒を開封する際に、開封用のカット目の両端は開封方向に対して力が加わることになるため、封筒を開封する際に余計な力を加えることになる。また、フラップ片を封緘部、開封部として利用することだけが記載されており、フラップ片が有効に利用されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、受取人が容易に開封することが可能な情報伝達媒体であり、尚且つ、媒体内部の用途に汎用性を持たせた情報伝達媒体を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかる情報伝達媒体は、少なくとも外側部分となる紙片と、内側部分となる紙片とからなり、外側部分となる紙片が、内側部分となる紙片を被覆するように綴合してなる情報伝達媒体であって、媒体の内側部分となる紙片には、媒体の開封部分となるミシン目が施されておりミシン目の外縁部分が、媒体の一方の外側部分となる紙片に接着され、ミシン目の内縁部分が、媒体の他方の外側部分となる紙片に接着されてなることを特徴とする。
また、本発明にかかる情報伝達媒体は、少なくとも外側部分となる紙片と、内側部分となる紙片とからなり、外側部分となる紙片が、内側部分となる紙片を被覆するように綴合してなる情報伝達媒体であって、媒体の内側部分となる紙片には、媒体の開封部分となるミシン目が施されており、該ミシン目が施された媒体の内側部分となる紙片を、ミシン目に沿って剥離するように、ミシン目の外縁部分が、媒体の外側部分となる紙片に接着されてなり、ミシン目の内縁部分が、媒体の内側部分となる紙片同士で接着されてなることを特徴とする。
また、本発明にかかる情報伝達媒体は、ミシン目の内縁部分が、媒体の内側部分となる紙片同士で接着され、袋形状部が形成されてなることを特徴とする。
また、本発明にかかる情報伝達媒体は、媒体の内側部分となる紙片の一方の紙片には、袋形状部を綴じるための封綴片を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる情報伝達媒体は、媒体の内側部分となる紙片として、少なくとも一つの冊子紙片を更に有することを特徴とする。
また、本発明にかかる情報伝達媒体は、冊子紙片は、媒体の内側部分となる紙片に施されたミシン目の内側に位置する形状からなることを特徴とする。
本発明によれば、媒体本体を容易に開封することが可能となる。更に、媒体内部の用途に汎用性を持たせることが可能となる。
まず、図5を参照しながら本発明にかかる情報伝達媒体について説明する。
本発明にかかる情報伝達媒体は、情報伝達媒体本体の外側部分を構成する上紙片(5)と、下紙片(11)と、媒体本体の内側部分を構成する中紙片(2)と、の少なくとも三つの紙片からなる情報伝達媒体であって、媒体の内側部分となる中紙片(2)には、媒体の開封部分となる開封用ミシン目(4)が施されており、この開封用ミシン目(4)が施された中紙片(2)を、開封用ミシン目(4)に沿って剥離するように、開封用ミシン目(4)の外側部分が、媒体の外側部分を構成する下紙片(11)と接着し、開封用ミシン目(4)の内側部分が、媒体の外側部分を構成する上紙片(5)と接着されてなることを特徴とするものである。これにより、開封用ミシン目(4)を媒体の表裏面から露出させることなく、媒体本体を容易に開封することが可能となる。更に、媒体本体を開封した際に、図5(ハ)に示すように、中紙片(2)を上紙片(5)に対して開閉可能となるように中紙片(2)と上紙片(5)とを接着することで、見開き部(7)により大量の情報を記載することが可能となり、媒体内部の用途に汎用性を持たせることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明にかかる情報伝達媒体について説明する。
まず、図1を参照しながら第1の実施例の情報伝達媒体について説明する。
第1の実施例の情報伝達媒体は、図1(a)に示すような平面形状を構成しており、図1(a)に示す矢印部分(1)から媒体本体を開封することで、図1(b)に示す開封状態を形成することになる。この情報伝達媒体を開封した媒体の内側部分となる中紙片(2)には、開封した媒体本体を開閉可能とする折目部(3)側以外の3つの辺に沿って開封用ミシン目(4)が施されており、この開封用ミシン目(4)に沿って媒体本体が開封されることになる。また、この中紙片(2)は、長手方向となる開封用ミシン目(折目部(3)側とは反対側となる辺に沿って施されたミシン目)に沿って媒体本体の表側を構成する上紙片(5)と接着部(6)を介して接着しており、この接着部(6)を介して図の矢印方向に中紙片(2)を開くことで、図2に示すように中紙片(2)の裏面側と、媒体本体の表側を構成する上紙片(5)の裏面側と、で見開き部(7)を形成することになる。
また、図2に示すように、媒体の内側部分には、冊子部を形成する複数の冊子紙片(8)を具備しており、少なくとも1つの冊子紙片(8)を図の矢印方向に開くことで、図3に示すように見開き部(7)を形成することになる。また、複数の冊子紙片(8)のうち少なくとも1つの冊子紙片(8)には、図4に示すように返信用の封筒となる返信用封筒(9)が切取用ミシン目(10)を介して設けられており、この切取用ミシン目(10)に沿って返信用封筒(9)を切り取ることで返信用の封筒として使用することが可能となる。
次に、図5を参照しながら情報伝達媒体の断面形状について説明する。なお、図5の(イ)は、図1(a)のイ方向からの媒体断面図を示し、図5の(ロ)は、図1(a)のロ方向からの媒体断面図を示している。また、図5に示す媒体の断面形状は、媒体の開封状態を説明するために、媒体内部に設けられた冊子部を省略した断面形状を示唆しており、媒体本体の表側を構成する上紙片(5)と、媒体本体の内側部分を構成する中紙片(2)と、媒体本体の裏側を構成する下紙片(11)との構成のみを示唆している。
情報伝達媒体の断面形状は、図5の(イ)、(ロ)に示すように、情報伝達媒体の内側部分となる中紙片(2)と、情報伝達媒体本体の表側を構成する上紙片(5)と、を中紙片(2)に施された開封用ミシン目(4)の内側部分で接着部(6)を介して接着し、且つ、中紙片(2)と、情報伝達媒体本体の裏側を構成する下紙片(11)と、を開封用ミシン目(4)の外側部分で接着部(12)を介して接着することで、媒体本体の外側部分を構成する上紙片(5)と下紙片(11)とが、中紙片(2)を介して接着することになる。更に、情報伝達媒体本体の表側を構成する上紙片(5)と、情報伝達媒体本体の裏側を構成する下紙片(11)とを、媒体本体を開封した際に図1に示す折目部(3)を構成する接着部(13)により、中紙片(2)と下紙片(11)の間にある内容物(図示せず)を介して接着することで、四辺が囲繞された情報伝達媒体を形成することになる。そして、図5の(イ)、(ロ)に示す情報伝達媒体を開封用ミシン目(4)に沿って開封することで、図5の(ハ)に示すように、中紙片(2)と上紙片(5)とが接着部(6)を介して接着された状態で媒体が開封されることになる。そして、図5の(ニ)に示すように、中紙片(2)と上紙片(5)とを接着する接着部(6)を介して中紙片(2)を図の矢印方向に開くことで、見開き部(7)を形成することになる。
このように媒体本体の外側部分を構成する上紙片(5)と下紙片(11)とを中紙片(2)を介して接着することになる接着部(6、12)が開封用ミシン目(4)を介して両方に具備する構成とすることで、開封用ミシン目(4)の両端部分における紙片の強度が向上することになり、情報伝達媒体を容易に開封することが可能となる。また、媒体本体を開封する際に、上紙片(5)の上方向と、下紙片(11)の下方向と、の上下方向に力が加わることになるため、中紙片(2)に施された開封用ミシン目(4)を切断する際の切断力が強まることになり媒体本体を容易に開封することが可能となる。
また、開封用ミシン目(4)が施された中紙片(2)を、媒体本体の外側部分を構成する上紙片(5)と下紙片(11)とで包み隠すように接着することで、中紙片(2)に施された開封用ミシン目(4)が媒体本体の表裏面から被覆することになり、媒体本体の表裏面には開封用ミシン目(4)が露出することがなく、媒体本体の意匠性を向上させることも可能となる。更に、媒体本体の表裏面全体を用いて絵柄を施すことも可能となり、デザインの幅が広くなり、尚且つ、郵送中に媒体本体が開封用ミシン目(4)により破損されることも防止することが可能となる。また、媒体の内側部分を構成する中紙片(2)と媒体本体の外側部分を構成する上紙片(5)とが接着部(6)を介して見開き部(7)を構成することで、大量の情報を紙片に記載することが可能となり媒体内部の用途に汎用性を持たせることが可能となる。
次に、図6〜図8を参照しながら第1の実施例の情報伝達媒体を製造する製造方法について説明する。但し、以下に説明する製造方法は一例であり以下の製造方法に限定するものではなく、情報伝達媒体を構成する各紙片を貼り合わせる順番を適宜変更することでも第1の実施例の情報伝達媒体を製造することは可能である。
(情報伝達媒体を構成する各紙片の構成)
第1の実施例における情報伝達媒体は、図6に示すように、8つの紙片から構成されており、情報伝達媒体本体の表側を構成する情報伝達媒体本体上紙片(5)と、媒体本体の内側部分となる見開き部を構成する中紙片(2)と、媒体本体の内側部分となる冊子部を構成する三つの冊子紙片(中身1〜3)(8)と、返信用封筒を構成する返信用封筒上紙片(14)と、返信用封筒を構成する返信用封筒下紙片(15)と、媒体本体の裏側を構成する情報伝達媒体本体下紙片(11)と、により構成されることになる。
(情報伝達媒体本体上紙片)
情報伝達媒体本体上紙片(5)は、情報伝達媒体本体の表側を構成する紙片であり、紙片の両端に線糊加工が施されることになる。詳細には、上紙片(5)の一方の端には、連続した線糊加工(a:連続)が施され接着部(13)を形成し、また、上紙片(5)の他方の端には、所定の間隔だけ上紙片(5)に糊を施すような線糊加工(b:スキップ)が施され、接着部(6)を形成することになる。
(中紙片)
中紙片(2)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、媒体本体を開封するための開封用ミシン目(4)が略コの字状に施されている。また、中紙片(2)は、情報伝達媒体本体上紙片(5)に施される接着部(6)と接着することで、情報伝達媒体本体上紙片(5)と開閉可能な見開き部(7)を形成することになる。
(冊子紙片(中身1〜3))
三つの冊子紙片(中身1〜3)(8)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、各冊子紙片の一方の端に線糊加工(a:連続)が施され接着部(13)を形成することになる。そして、その接着部(13)を介して各冊子紙片を丁合することで、冊子部を形成することになる。また、この冊子紙片(中身1〜3)(8)には、中紙片(2)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の内側部分に冊子部が設けられるように中抜部(16)が施されている。
(返信用封筒上紙片)
返信用封筒上紙片(14)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、返信用封筒下紙片(15)と丁合することで返信用封筒(9)を構成することになる。また、この返信用封筒上紙片(14)には、中紙片(2)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の内側部分に返信用封筒(9)が設けられるように中抜部(16)が施されている。
(返信用封筒下紙片)
返信用封筒下紙片(15)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、紙片にパターン糊:cが施され、返信用封筒(9)を構成するための接着部(17)を形成することになる。そして、返信用封筒上紙片(14)と接着部(17)を介して丁合することで返信用封筒(9)を構成することになる。また、この返信用封筒下紙片(15)には、中紙片(2)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の内側部分に返信用封筒(9)が設けられるように中抜部(16)が施されている。
(情報伝達媒体本体下紙片)
情報伝達媒体本体下紙片(11)は、情報伝達媒体本体の裏側を構成する紙片であり、紙片にパターン糊:d、eが施され、パターン糊:eにより、返信用封筒下紙片(15)と接着するための接着部(13)を形成し、パターン糊:dにより、中紙片(2)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の外側部分と接着するための接着部(12)を形成することになる。
(情報伝達媒体の製造方法)
次に、図7、図8を参照しながら上記8つの紙片を用いた情報伝達媒体の製造方法について説明する。
まず、図7に示すように、三つの冊子紙片(中身1〜3)(8)と、返信用封筒上紙片(14)と、返信用封筒下紙片(15)と、を丁合し、冊子部を形成することになる。このとき、返信用封筒下紙片(15)の具備する接着部(17)を介して返信用封筒下紙片(15)と返信用封筒上紙片(14)とを丁合し返信用封筒(9)を形成する(ステップS1)。また、冊子紙片(中身1〜3)(8)の具備する接着部(13)を介して3つの冊子紙片(8)を丁合し冊子部を形成し、該形成した冊子部の具備する接着部(13)を介して冊子部と返信用封筒下紙片(15)とを丁合することになる(ステップS2)。
次に、3つの冊子紙片(中身1〜3)(8)と、返信用封筒上紙片(14)と、返信用封筒下紙片(15)と、を丁合して形成した冊子部の具備する中抜部(16)を切り落とす(中抜き加工)(ステップS3)。
次に、図8に示すように、中抜き加工を施した冊子部(8、14、15)と、情報伝達媒体本体下紙片(11)と、を情報伝達媒体本体下紙片(11)の具備する接着部(13)を介して丁合し(ステップS4)、また、情報伝達媒体本体上紙片(5)と、中紙片(2)と、を情報伝達媒体本体上紙片(5)の具備する接着部(6)を介して丁合し(ステップS5)、各々丁合した紙片同士を、情報伝達媒体本体上紙片(5)の具備する接着部(13)と情報伝達媒体本体下紙片(11)の具備する接着部(12)とを介して丁合し(ステップS6)、その丁合した紙片に対してスリット加工を施すことで(ステップS7)、図1に示す開封容易な情報伝達媒体を形成することとなる。
このように、開封用ミシン目(4)が施された中紙片(2)と、媒体本体の一方の外側部分を構成する情報伝達媒体本体上紙片(5)と、を中紙片(2)に施された開封用ミシン目(4)の内側部分で接着することで、中紙片(2)を情報伝達媒体本体上紙片(5)に対して開閉可能な状態にすることになり、見開き部(7)を形成することが可能となる。
また、中紙片(2)と、媒体本体の他方の外側部分を構成する情報伝達媒体本体下紙片(11)と、を中紙片(2)に施された開封用ミシン目(4)の外側部分で接着することで、開封用ミシン目(4)の外側部分の中紙片(2)が情報伝達媒体本体下紙片(11)に接着することになり、開封用ミシン目(4)に沿って中紙片(2)を剥離することが可能となる。また、媒体本体の外側部を構成する情報伝達媒体本体上紙片(5)にコーナーカットを施すことで、更に容易に開封用ミシン目(4)に沿って中紙片(2)を剥離することが可能となる。
なお、上記実施例における情報伝達媒体は、図5に示すように、少なくとも三つの分離独立した紙片を用いた構成としたが、一つの連接した紙片から形成することも可能である。例えば、図9に上記実施例と同様な情報伝達媒体を構成する断面構成を示す。図9(イ)は、図5に示す三つの分離独立した紙片から形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、上紙片(5)と下紙片(11)とが接着部(13)を介して接着し、中紙片(2)と上紙片(5)とが接着部(6)を介して接着し、中紙片(2)と下紙片(11)とが接着部(12)を介して接着した構成をとる。図9(ロ)は、一枚の紙片と二つ折りした紙片とから形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、下紙片(11)と中紙片(2)とが同一の紙片により形成され、下紙片(11)と中紙片(2)との間には開封用ミシン目(4)が施されており、上紙片(5)と下紙片(11)とが接着部(13)を介して接着し、上紙片(5)と中紙片(2)とが接着部(6)を介して接着した構成をとる。
図9(ハ)は、一枚の紙片と二つ折りした紙片とから形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、上紙片(5)と下紙片(11)とが同一の紙片により形成され、上紙片(5)と中紙片(2)とが接着部(6)を介して接着し、中紙片(2)と下紙片(11)とが接着部(12)を介して接着した構成をとる。図9(ニ)は、一枚の紙片から形成された情報伝達媒体の構成を示す図であり、下紙片(11)と中紙片(2)との間には開封用ミシン目(4)が施されており、上紙片(5)と中紙片(2)とが接着部(6)を介して接着した構成をとる。なお、上紙片(5)と下紙片(11)とを逆の構成にすることも可能である。このように、情報伝達媒体を構成する紙片を三枚重ねる方法は、別々の紙片を三枚重ねても、一枚の紙片と二つ折りした紙片を一枚重ねても、巻き三つ折りにしても可能である。また、中紙片を媒体本体の一部分的に具備するように構成することも可能である。
また、上記実施例における情報伝達媒体の内側部分を構成する返信用封筒上紙片(14)と、返信用封筒下紙片(15)との接着部(17)を変形することで様々な形状の袋形状部を形成することが可能となり、例えば、図10に示すようなパターン糊:cを施すことで、横長の袋形状の返信用封筒を構成することも可能となる。この場合は、返信用封筒(9)の綴じ片となるフラップ片を設けるように切取用ミシン(10)を施すことが好ましい。
次に、第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、図11に示すように、情報伝達媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)と、媒体本体の内側部分を構成する第1の中紙片(20)と、第2の中紙片(22)と、の少なくとも三つの紙片を有して構成されており、第1の中紙片(20)には、媒体本体を開封するための開封用ミシン目(4)が施されており、その開封用ミシン目(4)に沿って第1の中紙片(20)を剥離するように、該開封用ミシン目(4)の外側部分が媒体本体紙片(21)と接着しており、また、開封用ミシン目(4)の内側部分が第2の中紙片(22)と接着し袋形状部(9)を形成する。更に、第2の中紙片(22)は、第1の中紙片(20)と接着することで形成される袋形状部(9)を切断するための切取用ミシン目(10)が施されており、その切取用ミシン目(10)の外側部分が媒体本体紙片(21)と接着しており、切取用ミシン目(10)の内側部分が第1の中紙片(20)と接着している。これにより、開封用ミシン目(4)を媒体の表裏面に露出させることなく、媒体本体を容易に開封することが可能となり、更に、媒体本体を開封した際に袋形状部(9)が現れ、その袋形状部(9)を切取用ミシン目(10)に沿って切り取ることで、返信用封筒や保管ポケットとして利用することが可能となる。
まず、図11を参照しながら第2の実施例の情報伝達媒体について説明する。
第2の実施例の情報伝達媒体は、図11(a)に示すような平面形状を構成しており、図11(a)に示す矢印部分(1)から開封することで図11(b)に示す開封状態を形成することになる。この情報伝達媒体を開封した媒体の内側部分となる第1の中紙片(20)には、開封した媒体本体を開閉可能とする折目部(3)側以外の3つの辺に沿って開封用ミシン目(4)が施されており、この開封用ミシン目(4)に沿って媒体本体が開封されることになる。また、この第1の中紙片(20)は、媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)の縁部分に沿って接着されている第2の中紙片(22)と第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)の内側部分の接着部(23)に沿って接着し、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とにより袋形状の返信用封筒(9)を形成している。なお、媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)と接着している第2の中紙片(22)は、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)と略同一となる位置に、返信用封筒(9)を切り取るための切取用ミシン目(10)が施されており、図12に示すように、第2の中紙片(22)に施された切取用ミシン目(10)に沿って返信用封筒(9)を切り取ることで返信用の封筒として使用することが可能となる。
また、図12に示すように、返信用封筒(9)を構成する第1の中紙片(20)は、第2の中紙片(22)よりも幅広い形状の紙片から構成されており、第2の中紙片(22)よりも幅広い紙片部分が返信用封筒(9)の綴じ部(フラップ片)を形成することになる。なお、返信用封筒(9)の綴じ部(フラップ片)を形成する第2の中紙片(22)よりも幅広い紙片部分は、媒体本体の折目部(3)を介して媒体本体紙片(21)側に被覆するように折り曲げられて媒体本体の内側部分に設けられることになる。
また、図12に示すように、情報伝達媒体の内側部分には、冊子部を形成する複数の冊子紙片(8)を具備しており、少なくとも1つの冊子紙片(8)を図の矢印方向に開くことで、図13に示すように、見開き部(7)を形成することになる。なお、図11、図12では、開封用ミシン目(4)と切取用ミシン目(10)とを容易に識別するために異なる位置にミシン目(4、10)を施した場合を示唆しているが、開封用ミシン目(4)と切取用ミシン目(10)が同一の位置となるようにミシン目(4、10)を施すことが好ましい。
次に、図14を参照しながら情報伝達媒体の断面形状について説明する。なお、図14の(イ)は、図11(a)のイ方向からの媒体断面図を示し、図14の(ロ)は、図11(a)のロ方向からの媒体断面図を示している。また、図14に示す媒体の断面形状は、媒体の開封状態を説明するために、媒体内部に設けられた冊子部を省略した断面形状を示唆しており、情報伝達媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)と、媒体の内側部分となる第1の中紙片(20)と、第2の中紙片(22)と、により構成されている。
情報伝達媒体の断面形状は、図14の(イ)、(ロ)に示すように、情報伝達媒体の内側部分となる第1の中紙片(20)と、情報伝達媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)と、が第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)の外側部分で接着部(24)を介して接着し、且つ、返信用封筒(9)を構成する第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とが、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)の内側部分で接着部(23)を介して接着し、更に、第2の中紙片(22)と情報伝達媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)とが、第2の中紙片(22)に施された切取用ミシン目(10)の外側部分で接着部(25)を介して接着することで、媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)が、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とを介して接着することになり、四辺が囲繞された情報伝達媒体を形成することになる。そして、図14の(イ)、(ロ)に示す情報伝達媒体を第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)に沿って開封することで、図14の(ハ)に示すように、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とが接着部(23)を介して接着して構成される返信用封筒(9)を具備した状態で情報伝達媒体が開封されることになる。そして、図14の(ニ)に示すように、第2の中紙片(22)に施された切取用ミシン目(10)を介して返信用封筒(9)を切断することで返信用の封筒として利用することが可能となる。
このように、媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)と媒体本体の内側部分を構成する第1の中紙片(20)とを接着することになる接着部(24)と、返信用封筒(9)を構成する第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とを接着することになる接着部(23)と、が第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)を介して両方に具備する構成にすることで、開封用ミシン目(4)の両端部分における紙片の強度が向上し、情報伝達媒体を容易に開封することが可能となる。また、媒体本体を開封する際に、媒体本体紙片(21)の上方向と下方向との上下方向に力が加わることになるため、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)を切断する際の切断力が強まることになり媒体本体を容易に開封することが可能となる。
また、開封用ミシン目(4)が施された第1の中紙片(20)と、切取用ミシン目(10)が施された第2の中紙片(22)とを、媒体本体の表側を構成する媒体本体紙片(21)で包み隠すように接着することで、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)が媒体本体の表裏面から被覆することになり、媒体本体の表裏面には開封用ミシン目(4)が露出することはなく、媒体本体の意匠性を向上させることも可能となる。更に、媒体本体の表裏面全体を用いて絵柄を施すことも可能となり、デザインの幅が広がり、尚且つ、郵送中に媒体本体が開封用ミシン目(4)により破損されることも防止することが可能となる。また、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とが接着部(23)を介して接着して袋形状部を形成することで、その袋形状部を返信用封筒や保管ポケットとして利用することが可能となる。
次に、図15〜図17を参照しながら第2の実施例の情報伝達媒体を形成する形成方法について説明する。但し、以下に説明する形成方法は一例であり以下の形成方法に限定するものではなく、情報伝達媒体を構成する各紙片を貼り合わせる順番を適宜変更することでも第2の実施例の情報伝達媒体を形成することは可能である。
(情報伝達媒体を構成する各紙片の構成)
第2の実施例における情報伝達媒体は、図15に示すように、8つの紙片から構成されており、情報伝達媒体本体の内側部分となる返信用封筒(9)を構成する第2の中紙片(22)と、媒体本体の内側部分となる返信用封筒(9)を構成する第1の中紙片(20)と、媒体本体の内側部分となる冊子部を構成する五つの冊子紙片(中身1〜4、中身5)(8)と、情報伝達媒体本体の外側部分を構成する情報伝達媒体本体紙片(21)と、により構成されることになる。
(第2の中紙片)
第2の中紙片(22)は、情報伝達媒体本体の内側部分となる袋形状の返信用封筒(9)を構成する紙片であり、該構成する返信用封筒(9)を切り取るための切取用ミシン目(10)が略逆コの字状に施されている。また、第2の中紙片(22)の両端には線糊加工が施されることになり、詳細には、第2の中紙片(22)の一方の端には、連続した線糊加工(a:連続)が施され接着部(25)を形成し、また、第2の中紙片(22)の他方の端には、切取用ミシン目(10)の外側部分に糊を施すような線糊加工(b:スキップ)が施され、接着部(26)を形成することになる。
(第1の中紙片)
第1の中紙片(20)は、情報伝達媒体本体の内側部分となる袋形状の返信用封筒(9)を構成する紙片であり、媒体本体を開封するための開封用ミシン目(4)が略コの字状に施されている。また、第1の中紙片に略コの字状に施された開封用ミシン目(4)の内側部分に沿ってパターン糊:cが施され、第2の中紙片(22)と接着し袋形状の返信用封筒(9)を構成するための接着部(23)を形成することになる。
(冊子紙片(中身1〜4))
四つの冊子紙片(中身1〜4)(8)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、各冊子紙片の一方の端に線糊加工(a:連続)が施され接着部(25)を形成することになる。そして、その接着部(25)を介して各冊子紙片を丁合することで、冊子部を形成することになる。また、この冊子紙片(中身1〜4)(8)には、第1の中紙片(20)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の内側部分に冊子部が設けられるように中抜部(16)が施されている。
(冊子紙片(中身5))
冊子紙片(中身5)(8)は、媒体本体の内側部分を構成する紙片であり、冊子紙片(中身4)(8)の具備する接着部(25)を介して丁合することで冊子部を形成することになる。また、この冊子紙片(中身5)(8)には、第1の中紙片(20)に施された略コの字状の開封用ミシン目(4)の内側部分に冊子部が設けられるように中抜部(16)が施されている。
(情報伝達媒体本体紙片)
情報伝達媒体本体紙片(21)は、情報伝達媒体本体の外側部分を構成する紙片であり、紙片にパターン糊:d、eが施され、パターン糊:dにより、冊子紙片(中身1〜4、中身5)(8)により形成される冊子部と接着するための接着部(25)を形成し、パターン糊:eにより、第1の中紙片(20)に施された略逆コの字状の開封用ミシン目(4)の外側部分と接着するための接着部(24)と、第2の中紙片(22)に施された略コの字状の切取用ミシン目(10)の外側部分と接着するための接着部(27)と、を形成することになる。
(情報伝達媒体の製造方法)
次に、図16、図17を参照しながら、上記8つの紙片を用いた情報伝達媒体の製造方法について説明する。
まず、五つの冊子紙片(中身1〜4、中身5)(8)を丁合し、冊子部を形成することになる。このとき、冊子紙片(中身5)と、冊子紙片(中身4)と、を冊子紙片(中身4)の具備する接着部(25)を介して丁合し、該丁合した冊子紙片(中身4)に対して冊子紙片(中身1〜3)を順に(中身3、中身2、中身1の順)丁合して冊子部を形成することになる(ステップS10)。
次に、五つの冊子紙片(中身1〜4、中身5)(8)を丁合して形成した冊子部の具備する中抜部(16)を切り落とす(中抜き加工)(ステップS11)。
次に、中抜き加工を施した冊子部(8)と、情報伝達媒体本体紙片(21)と、を情報伝達媒体本体紙片(21)の具備する接着部(25)を介して丁合し(ステップS12)、該丁合した情報伝達媒体本体紙片(21)に対して更に、第1の中紙片(20)を、情報伝達媒体本体紙片(21)の具備する接着部(24)を介して丁合する(ステップS13)。そして、その丁合した情報伝達媒体本体紙片(21)に対して更に、第2の中紙片(22)を、情報伝達媒体本体紙片(21)の具備する接着部(27)と第2の中紙片(22)の具備する接着部(25)とを介して丁合し(ステップS14)、該丁合した紙片に対してスリット加工を施すことになる(ステップS15)。そして、第2の中紙片(22)と、第1の中紙片(20)と、を第1の中紙片(20)の具備する接着部(23)を介して丁合し、情報伝達媒体を形成することになる(ステップS16)。
このように、情報伝達媒体本体の外側部分を構成する情報伝達媒体本体紙片(21)に対して、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とを丁合し、更に、情報伝達媒体本体紙片(21)に対して丁合した第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とを、情報伝達媒体本体紙片(21)で被覆するように拝合することで、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)の外側部分が情報伝達媒体本体紙片(21)と接着し、また、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)の内側部分が第2の中紙片(22)と接着することになり、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とで袋形状の返信用封筒(9)を形成することが可能となると共に、第1の中紙片(20)に施された開封用ミシン目(4)に沿って第1の中紙片(20)を剥離することが可能となる。また、第2の中紙片(22)に施された切取用ミシン目(10)の外側部分が情報伝達媒体本体紙片(21)と接着することになり、第2の中紙片(22)に施された切取用ミシン目(10)の内側部分に沿って第1の中紙片(20)と接着して形成される袋形状の返信用封筒(9)を、その切取用ミシン目(10)に沿って切り取ることで返信用封筒(9)として利用することが可能となる。また、媒体本体の外側部分を構成する情報伝達媒体本体紙片(21)と、第1の中紙片(20)とにコーナーカットを施すことで、更に容易に開封用ミシン目(4)に沿って中紙片(2)を剥離することが可能となる。
なお、上記実施例における情報伝達媒体は、図14の(イ)に示すように、少なくとも三つの分離独立した紙片を用いた構成としたが、一つの連接した紙片から形成することも可能であり、例えば、図18に上記実施例と同様な情報伝達媒体を構成する断面構成を示す。図18(イ)は、図14に示す三つの分離独立した紙片から形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、媒体本体紙片(21)と第2の中紙片(22)とが接着部(25)を介して接着し、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)とが接着部(24)を介して接着し、第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)とが接着部(23)を介して接着することで、図14(イ)、(ロ)に示す情報伝達媒体を構成することとなる。また、図18(ロ)は、一枚の紙片と二つ折りした紙片とから形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)とが同一の紙片により形成され、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)との間には開封用ミシン目(4)が施されており、その開封用ミシン目(4)の内側部分には第2の中紙片(22)と接着するための接着部(23)が形成されている。そして、媒体本体紙片(21)と第2の中紙片(22)とが接着部(25)を介して接着し、第2の中紙片(22)と第1の中紙片(20)とが接着部(23)を介して接着することで第2の実施例の情報伝達媒体と同様の構成をとることになる。
また、上記実施例の情報伝達媒体は、第1の中紙片(20)と、第2の中紙片(22)とを異なる大きさの紙片としたが、図19の(イ)に示すように、第1の中紙片(20)と、第2の中紙片(22)と、を同一の大きさの紙片を用いた構成とすることも可能である。また、図19の(ロ)は、一枚の紙片と二つ折りした紙片とから形成される情報伝達媒体の構成例を示す図であり、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)とが同一の紙片により形成され、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)との間には開封用ミシン目(4)が施されており、その開封用ミシン目(4)の内側部分には第2の中紙片(22)と接着するための接着部(23)が形成されている。そして、媒体本体紙片(21)と第2の中紙片(22)とが接着部(25)を介して接着し、第2の中紙片(22)と第1の中紙片(20)とが接着部(23)を介して接着することで、図19の(イ)の情報伝達媒体と同様の構成をとることになる。また、図19の(ハ)は、一枚の紙片から形成された情報伝達媒体の構成を示す図であり、媒体本体紙片(21)と第1の中紙片(20)との間には開封用ミシン目(4)が施されており、その開封用ミシン目(4)の内側部分には第2の中紙片(22)となる紙片と接着するための接着部(23)が形成されている。そして、媒体本体紙片(21)と第2の中紙片(22)とが接着部(25)を介して接着し、第2の中紙片(22)と第1の中紙片(20)とが接着部(23)を介して接着することで、図19の(イ)の情報伝達媒体において袋形状部が綴じられた形状の媒体を構成することになる。このように、情報伝達媒体を構成する紙片を三枚重ねる方法は、別々の紙片を三枚重ねても、一枚の紙片と二つ折りした紙片を一枚重ねても、連接した紙片にしても可能である。
また、図19に示す情報伝達媒体の構成のように、第1の中紙片(20)と、第2の中紙片(22)と、を同一の大きさの紙片を用いた場合には、情報伝達媒体本体の内側部分となる袋形状の返信用封筒(9)を構成する第1の中紙片(20)と第2の中紙片(22)との接着部(23)を変形することで様々な袋形状部を構成することが可能となり、例えば、図19の(イ)、(ロ)の情報伝達媒体の構成の場合には、図20の(イ)に示すようなパターン糊:cを施すことで、縦長の袋形状部を構成することが可能となる。また、図19の(ハ)の情報伝達媒体の構成の場合には、図20の(ロ)に示すようなパターン糊:cを施すことで、縦長の袋形状部を構成することが可能となる。
なお、上述する実施例は、本発明の好適な実施例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更実施が可能である。例えば、上述した実施例の情報伝達媒体において、個人情報を印刷することも可能であり、情報伝達媒体内部に設けられる内容物を外部から視認するための窓部を設けることも可能である。また、情報伝達媒体を構成する紙片に施されるミシン目の形状は、特に限定するものではなく、公知のミシン目の形状を紙片に対して施すことも可能である。また、媒体を構成する紙片に施す接着剤や粘着剤も特に限定するものではなく、公知の接着剤や粘着剤を使用することも可能である。また、塗布する形状も特に限定するものではなく、線状や帯状などあらゆる形状に塗布することも可能である。なお、紙片に感圧接着剤を施して接着部を形成することで、連続した情報伝達媒体の製造工程において紙片同士を丁合した後に、接着部を加圧するだけで紙片同士を接着することが可能となる。
また、上記実施例における情報伝達媒体の形状は、特に限定されるものではなく、長方形状や正方形状などの任意の形状に形成することが可能である。また、媒体内部に形成される形状を本実施例では、袋形状を例として記載したがこれに限定されるものではなく、あらゆるものを媒体内部に形成することも可能である。
また、媒体内部に封入される内容物としては、媒体本体を開封した際に、立体形状となるように媒体内部を構成することも可能である。これにより、訴求効果のある情報伝達媒体を形成することが可能となる。また、上記実施例の情報伝達媒体は、情報伝達媒体の表裏面、または、媒体内部に収納される収納物に対してバーコードなどの識別情報や、個人情報を付与することも可能である。また、情報伝達媒体に宛名を施す場合は、印字処理や、シール貼布処理により行うことも可能である。
本発明にかかる情報伝達媒体は、ダイレクトメールや封筒等に適用可能である。
本発明にかかる第1の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、(a)は、媒体本体の表面形状を示す構成図であり、(b)は、媒体本体を開封用ミシン目に沿って開封した際の形状を示す図である。 本発明にかかる第1の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、図1(b)の中紙片を矢印方向に開いた場合の図である。 本発明にかかる第1の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、図2の冊子紙片を矢印方向に開いた場合の図である。 本発明にかかる第1の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、媒体内部に返信用封筒が設けられた場合の図である。 第1の実施例における情報伝達媒体の断面形状を示す図であり、(イ)は、図1に示す媒体本体をイ方向から見た場合の断面形状を示し、(ロ)は、図1に示す媒体本体をロ方向から見た場合の断面形状を示し、(ハ)は、媒体本体を開封した際の断面形状を示し、(ニ)は、(ハ)の中紙片を開いた場合の断面形状を示す図である。 第1の実施例の情報伝達媒体を構成する各紙片の構成を示す図である。 第1の実施例の情報伝達媒体の製造工程を示す第1の図である。 第1の実施例の情報伝達媒体の製造工程を示す第2の図である。 第1の実施例の情報伝達媒体を構成するために好適な紙片の断面形状を示す図である。 第1の実施例の情報伝達媒体本体内部に設けられる袋形状部の一例を示す図である。 本発明にかかる第2の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、(a)は、媒体本体の表面形状を示す構成図であり、(b)は、媒体本体を開封用ミシン目に沿って開封した際の形状を示す図である。 本発明にかかる第2の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、図11(b)の返信用封筒を切り離した場合の図である。 本発明にかかる第2の実施例における情報伝達媒体の構成を示す図であり、図12の冊子紙片を矢印方向に開いた場合の図である。 第2の実施例における情報伝達媒体の断面形状を示す図であり、(イ)は、図11に示す媒体本体をイ方向から見た場合の断面形状を示し、(ロ)は、図11に示す媒体本体をロ方向から見た場合の断面形状を示し、(ハ)は、媒体本体を開封した際の断面形状を示し、(ニ)は、(ハ)の返信用封筒を切り離した場合の断面形状を示す図である。 第2の実施例の情報伝達媒体を構成する各紙片の構成を示す図である。 第2の実施例の情報伝達媒体の製造工程を示す第1の図である。 第2の実施例の情報伝達媒体の製造工程を示す第2の図である。 第2の実施例の情報伝達媒体を構成するために好適な紙片の断面形状を示す図である。 第2の実施例の情報伝達媒体の構成を変形した場合の好適な紙片の断面形状を示す図である。 第2の実施例の情報伝達媒体本体内部に設けられる袋形状部の一例を示す図である。
符号の説明
1 矢印部分
2 中紙片
3 折目部
4 開封用ミシン目
5 上紙片
6、12、13、17、23、24、25、26、27 接着部
7 見開き部
8 冊子紙片
9 返信用封筒
10 切取用ミシン目
11 下紙片
14 返信用封筒上紙片
15 返信用封筒下紙片
16 中抜部
20 第1の中紙片
21 媒体本体紙片
22 第2の中紙片

Claims (6)

  1. 少なくとも外側部分となる紙片と、内側部分となる紙片とからなり、前記外側部分となる紙片が、前記内側部分となる紙片を被覆するように綴合してなる情報伝達媒体であって、
    前記媒体の内側部分となる紙片には、前記媒体の開封部分となるミシン目が施されており前記ミシン目の外縁部分が、前記媒体の一方の外側部分となる紙片に接着され、前記ミシン目の内縁部分が、前記媒体の他方の外側部分となる紙片に接着されてなることを特徴とする情報伝達媒体。
  2. 少なくとも外側部分となる紙片と、内側部分となる紙片とからなり、前記外側部分となる紙片が、前記内側部分となる紙片を被覆するように綴合してなる情報伝達媒体であって、
    前記媒体の内側部分となる紙片には、前記媒体の開封部分となるミシン目が施されており、該ミシン目が施された前記媒体の内側部分となる紙片を、前記ミシン目に沿って剥離するように、前記ミシン目の外縁部分が、前記媒体の外側部分となる紙片に接着されてなり、前記ミシン目の内縁部分が、前記媒体の内側部分となる紙片同士で接着されてなることを特徴とする情報伝達媒体。
  3. 前記ミシン目の内縁部分が、前記媒体の内側部分となる紙片同士で接着され、袋形状部が形成されてなることを特徴とする請求項2記載の情報伝達媒体。
  4. 前記媒体の内側部分となる紙片の一方の紙片には、前記袋形状部を綴じるための封綴片を有することを特徴とする請求項3記載の情報伝達媒体。
  5. 前記媒体の内側部分となる紙片として、少なくとも一つの冊子紙片を更に有することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報伝達媒体。
  6. 前記冊子紙片は、前記媒体の内側部分となる紙片に施されたミシン目の内側に位置する形状からなることを特徴とする請求項5記載の情報伝達媒体。
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