JP4378678B2 - 広告情報処理装置及び広告情報処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信を利用した広告の配信技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯型電話機や通信機能を有するカーナビゲーションシステム等の移動体端末に各種広告を表示させる技術として、予め地図情報に広告情報を埋め込んで各種記憶装置に記憶しておき、地図情報と共に広告情報を表示させる技術が提案されている。しかし、この技術ではこれらの情報を記憶する記憶装置として比較的大容量のものが要求される他、情報の更新に不便であり、最新の広告をユーザに提供することができない。
【0003】
このような問題を解決するものとして、例えば、特許文献1乃至3には、移動体端末から送信される現在位置情報に応じてリアルタイムで広告情報を配信する技術が提案されている。この技術によれば、例えば、移動体端末の位置の近傍の店舗等の広告が選択されて配信されるため、予め広告情報を記憶しておく場合よりも必要な記憶容量が大幅に削減されると共に最新の広告を配信できる他、リアルタイムで広告が配信されるため、絶大な宣伝効果が期待できる。
【0004】
更に、この広告配信の技術は、一般に広告活動に対して消極的である個人経営の商店、食堂といった小規模事業者が積極的に広告を配信する機会を与え得るものと言える。すなわち、小規模事業者が広告活動をする手段としては紙の広告を近隣の地域に配布することが挙げられるが、そもそも紙の広告は宣伝効果が必ずしも高くはない。宣伝効果を挙げようとすれば、新聞の折込広告や雑誌上の広告等の場合のように、広告の発行部数を膨大に増やすと共に配布地域を広範にすることが必要となるが、そのコストが膨大となり大規模事業者でなければ現実的ではない。
【0005】
この点、上述した配信技術によれば、移動体端末の位置の近傍の店舗等の広告が選択されて配信されるため、広告の提供タイミングとして最適であり、広告効果が極めて高いことに加え、電子データによる広告であるため、紙の広告の場合のように紙代・印刷代等に費やす費用が不要であり、広告に要する費用も大幅に削減され得る。従って、小規模事業者が手軽に広告活動を展開する手段として今後益々発展することが予想される。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−300490号公報
【特許文献2】
特開2002−366843号公報
【特許文献3】
特開2003−16348号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、移動体端末の現在位置情報に基づき、その周辺の店舗等の広告をリアルタイム配信すると絶大な宣伝効果が期待できる反面、広告を見た者がその店舗等に殺到するおそれがある。この場合、店舗等が満席となったり、或いは、広告の商品が品切れとなる等、広告を見た者がその店舗等のサービスを受けられない事態が生じ得る。特に、小規模事業者の場合には事業が小規模故にこのような事態を生じる可能性が高い。このことは、来客者に迷惑をかけることになるだけではなく、その広告配信サービスにおける情報の利便性をユーザが疑問視したり、サービスの利用そのものを行われる可能性も考えられる。
【0008】
従って、本発明の目的は、広告主側の事情を反映して広告情報に関する処理を行うことにあり、もって大規模事業者のみならず小規模事業者及び広告の提供を受ける者の利便性を一層向上することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、広告主の端末、及び、現在位置情報を送信可能な移動体端末、と情報通信する通信手段と、前記移動体端末から現在位置情報を受信した場合に、広告主の広告情報をその広告主の事業所の所在位置を示す事業所位置情報と対応づけて蓄積した広告情報データベースから、受信した現在位置情報と前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末に送信する前記広告情報を選択する選択手段と、を備え、前記通信手段は、前記選択手段により選択された前記広告情報を前記移動体端末に送信する広告情報送信手段と、前記広告情報送信手段が前記広告情報を送信した後、前記広告情報を受信した前記移動体端末から、前記広告情報を出力することが禁止されているか否かの問い合わせを受信した場合であって、問い合わせの対象である前記広告情報の広告主の端末から、前記広告情報の一時配信停止を指示する情報を受信していた場合に、前記広告情報を前記移動体端末が出力することを一時的に禁止することを指示する禁止指示情報を前記移動体端末に送信する禁止指示送信手段と、を備え、前記禁止指示手段は、前記問い合わせを送信した前記移動体端末から受信した前記現在位置情報と、問い合わせの対象である前記広告情報に対応づけられた前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末が前記事業所位置情報に示された位置から一定の距離内に存在する場合は前記禁止指示情報を送信し、前記一定の距離外に存在する場合は前記禁止指示情報を送信しないことを特徴とする広告情報処理装置が提供される。
【0010】
この広告情報処理装置によれば、広告主は、その事情により移動体端末におけるその広告情報の出力の一時禁止を制御することが可能となる。従って、この広告情報処理装置は広告主側の事情を反映して広告情報を処理することができ、もって大規模事業者のみならず小規模事業者及び広告の提供を受ける者の利便性を一層向上することができる。また、広告主の事業所から遠く離れた移動体端末については、その事業所に到達するまでに一定の時間を要するところ、広告主の事情も経時的に変化し得るため、広告情報の出力を一時的に禁止すべき場合であっても、広告主の事業所から一定の距離外に存在する移動体端末については広告情報の出力を禁止しないことで、広告情報による宣伝効果を発揮させることができる。更に、移動体端末から問い合わせがあった場合にのみ、前記指示を送信可能とすることで処理の効率化を図ることができる。
【0030】
また、本発明によれば、広告主の端末、及び、現在位置情報を送信可能な移動体端末、と情報通信するサーバが実行する広告情報処理方法であって、前記サーバが、前記移動体端末から現在位置情報を受信した場合に、広告主の広告情報をその広告主の事業所の所在位置を示す事業所位置情報と対応づけて蓄積した広告情報データベースから、受信した現在位置情報と前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末に送信する前記広告情報を選択する選択工程と、前記サーバが、前記選択工程により選択した前記広告情報を前記移動体端末に送信する広告情報送信工程と、前記サーバが、前記広告情報送信工程により前記広告情報を送信した後、前記広告情報を受信した前記移動体端末から、前記広告情報を出力することが禁止されているか否かの問い合わせを受信した場合であって、問い合わせの対象である前記広告情報の広告主の端末から、前記広告情報の一時配信停止を指示する情報を受信していた場合に、前記広告情報を前記移動体端末が出力することを一時的に禁止することを指示する禁止指示情報を前記移動体端末に送信する禁止指示送信工程と、を備え、前記禁止工程では、前記問い合わせを送信した前記移動体端末から受信した前記現在位置情報と、問い合わせの対象である前記広告情報に対応づけられた前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末が前記事業所位置情報に示された位置から一定の距離内に存在する場合は前記禁止指示情報を送信し、前記一定の距離外に存在する場合は前記禁止指示情報を送信しないことを特徴とする広告情報処理方法が提供される。
【0031】
この広告情報処理方法によれば、広告主は、その事情により移動体端末におけるその広告情報の出力の一時禁止を制御することが可能となる。従って、この広告情報処理方法は広告主側の事情を反映して広告情報を処理することができ、もって大規模事業者のみならず小規模事業者及び広告の提供を受ける者の利便性を一層向上することができる。また、広告主の事業所から遠く離れた移動体端末については、その事業所に到達するまでに一定の時間を要するところ、広告主の事情も経時的に変化し得るため、広告情報の出力を一時的に禁止すべき場合であっても、広告主の事業所から一定の距離外に存在する移動体端末については広告情報の出力を禁止しないことで、広告情報による宣伝効果を発揮させることができる。更に、移動体端末から問い合わせがあった場合にのみ、前記指示を送信可能とすることで処理の効率化を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0035】
<第1実施形態>
図1は本発明を適用した広告配信システムの例を示す構成図である。このシステムは、本発明の一実施形態に係る広告情報処理装置として機能し、広告情報を配信するサーバAと、広告主の端末Bと、車両に搭載された移動体端末であって、広告情報の配信を受ける車載端末Cと、から構成されている。車載端末CはGPS(global positioning system)の衛星からの電波により現在位置を検出し、主としてカーナビゲーションシステムとして機能するものである。
【0036】
なお、本実施形態では広告情報の配信を受ける移動体端末として車載端末を挙げるが、携帯型電話機等、他の移動体端末についても本発明は適用可能である。また、図1では、説明の便宜上、広告主の端末B及び車載端末Cをそれぞれ1つずつ図示しているが、実際にはこれらが複数存在することになる。
【0037】
本実施形態において、サーバAと広告主の端末B及び車載端末Cとはインターネット等のネットワークを介して情報通信が可能とされており、特に、車載端末Cは無線通信網を介してサーバAと情報通信が可能に構成されている。これらの構成について、まず、広告主の端末Bは、例えば、情報通信機能及びブラウザ機能を有するパソコンが挙げられる。
【0038】
次に、図2を参照して車載端末Cの構成について説明する。図2は車載端末Cの構成例を示すブロック図である。CPU101は車載端末C全体の制御を司るプロセッサであり、特に後述する処理を実行する。ROM(リードオンリメモリ)102は基本プログラムの他、固定的なデータを記憶するメモリである。RAM(ランダムアクセスメモリ)103はCPU101によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する。これらのROM102及びRAM103としては、他の記憶手段を採用してもよいことはいうまでもない。
【0039】
HDD(ハードディスクドライブ)104は、カーナビゲーションのプログラムや後述する処理のプログラム、或いは、サーバAから送信された情報等を記憶する。ディスプレイ106は地図情報や広告情報等の各種情報を表示出力する表示器であり、ディスプレイコントローラ105を介してCPU101に接続されており、CPU101の命令により各種情報を表示する。音声出力回路107はスピーカ108を介して車両の乗員に合成音声等の音声により各種情報を提供するものであり、広告情報の音声出力も可能である。時計IC109は日付及び現在時刻を計測する回路である。インターフェース110は、CPU101と以下に述べる各デバイスとの間における情報の入力又は出力を中継するものであり、各デバイスの種類に応じて一又は複数設けられる。
【0040】
GPSセンサ111は、人工衛星から発信される電波を受信して自車両の現在位置(緯度、経度)を検出する位置検出センサであり、インターフェース110を介してCPU101に現在位置情報を提供する。車速センサ112は、自車両の走行速度を検出する速度検出センサであり、インターフェース110を介してCPU101に自車両の走行速度を提供する。方位センサ113は自車両の移動方向を検出するセンサであり、インターフェース110を介してCPU101にその検出結果を提供する。この方位センサ113としては例えば地磁気センサを挙げることができる。これらの各センサは主としてカーナビゲーション機能を実現するために用いられる。
【0041】
入力装置114は車両の乗員が車載端末Cに対する指示や情報の入力を行う装置であり、例えば、複数のボタンスイッチからなる。また、入力装置114を音声入力装置として構成してもよい。通信装置115は無線によりサーバAと双方向で情報通信を行うための装置である。
【0042】
以上が車載端末Cの構成であるが、本実施形態ではカーナビゲーションシステムに用いる地図情報を固定的に記憶するように構成していない。これは、本実施形態では地図情報もサーバAから車載端末Cへ配信することを想定しているからである。尤も、地図情報の配信は通信網に対する負担が大きいため、従来のカーナビゲーションシステムと同様に地図情報を記憶する手段を設けてもよい。この場合、サーバAからは地図情報の差分情報(例えば、新たに更新された地図情報のみ)を配信するようにしてもよい。
【0043】
次に、図3を参照してサーバAの構成について説明する。図3はサーバAの構成例を示すブロック図である。サーバAは情報通信機能を有する一般的なサーバコンピュータのハードウエア構成と基本的に同様のものを採用することができる。CPU201はサーバA全体の制御を司るプロセッサであり、特に後述する処理を実行する。ROM(リードオンリメモリ)202は基本プログラムの他、固定的なデータを記憶するメモリである。RAM(ランダムアクセスメモリ)203はCPU201によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する。
【0044】
HDD(ハードディスクドライブ)104は、後述する処理のプログラム等を記憶する。通信装置205は広告主の端末Bや車載端末Cとネットワークを介して双方向で情報通信を行うための装置である。時計IC109は日付及び現在時刻を計測する回路である。
【0045】
次に、サーバAは以下に説明する各データベースを有する。これらのデータベースは例えばハードディスク等の記憶手段に構築される。各データベースが構築された記憶手段はサーバAがアクセス可能であればどのように配設されていてもよく、サーバA自体のハードウエア構成にこれを含めてもよいし、サーバAの外部のハードウエアに含まれていてもよい。
【0046】
地図情報DB(データベース)207には、車載端末Cのカーナビゲーション機能に用いる地図情報が蓄積されている。本実施形態においてサーバAは車載端末Cから送信される現在位置情報に応じた一定のエリアの地図情報を車載端末Cへ提供する。従って、地図情報DB207は例えば一定のエリア単位で地図情報を蓄積している。
【0047】
広告情報DB208には車載端末Cへ送信される広告情報が蓄積されている。尤も各広告情報の中の全ての情報が必ずしも車載端末Cへ送信されるわけではなく、以下に述べる各情報の中から車載端末Cにおいて広告を出力するのに必要な情報が車載端末Cへ送信されることになる。各広告情報は主に広告主が登録したものであり、この登録は例えば広告主の端末Bからオンラインで行うことができる。図4(a)は広告情報DB208に蓄積された広告情報の例を示す図である。本実施形態では各広告情報をテーブル形式で個別に管理しており、以下に例示する各情報が相互に対応づけて蓄積される。
【0048】
「広告ID」は各広告情報を特定するための識別子である。「広告主」は広告配信の依頼者である広告主を特定するための情報である。「広告対象の事業所の所在地」とは、その広告情報の対象となる事業所の所在位置を示す情報であり、その緯度と経度とを示す情報である。事業所としては、例えば、その広告主が経営する飲食店や販売店等の各種店舗、体育館や美術館或いは公園等の各種施設、駐車場等が挙げられる。
【0049】
「事業の種類」は広告情報の対象である事業の種類を示す情報である。「配信時間帯」は広告主が希望する広告情報の配信の時間帯である。通常、広告情報はこの配信時間帯において車載端末Cから出力される。この場合、配信時間帯外であってもサーバAから車載端末Cに対する広告情報の配信自体は行っておき、車載端末C側で配信時間帯に該当する場合にのみこれが出力されるようにしてもよいし、また、配信時間帯に該当しない場合にはサーバAから車載端末Cに対する広告情報の配信自体を行わないようにすることもできる。なお、図示していないが配信時間帯に加えて配信日も設定することもできる。
【0050】
「広告情報のコンテンツ」とは、車載端末Cから出力される広告の内容を示す情報である。本実施形態の場合、この広告の内容が車載端末Cのディスプレイ106上に文字で表示される場合を想定している。しかしながら、例えば、スピーカ108から合成音声により音声出力するようにしてもよい。「その他」には、任意的な情報が蓄積される。
【0051】
次に、移動体端末情報DB209には、地図情報及び広告情報の配信を受ける各移動体端末の諸情報が蓄積されており、例えば、各車載端末器Cを特定するための情報や、各車載端末器Cの所有者の嗜好の情報等が蓄積される。所有者の嗜好の情報は例えば配信する広告情報を選択する場合に活用され得る。
【0052】
次に、配信制御DB210には、各広告情報についてその広告主が現在配信を許容しているか否かを示す情報が蓄積される。この情報は各広告主が自己の端末Bからリアルタイムで設定することができる。図4(b)は配信制御DB210に蓄積される情報の例を示す図である。「広告ID」は各広告情報を特定するための識別子であり、図4(a)に示した広告情報DB208の「広告ID」に対応する。
【0053】
「一時配信停止」の「停止指示」には、広告主から広告情報の一時配信停止指示があったか否かの情報が蓄積される。「停止時間」には、広告主から指定された一時配信停止の時間の情報が蓄積される。同図の広告ID:A00001の例では12時30分から13時まで配信を停止することが示されている。本実施形態ではこのように時間帯を指定するようにしているが、例えば、「現在から30分」のような指定の仕方でもよいし、広告主が時間帯を設定することなく一回の配信停止につき数十分と固定的に処理してもよい。
【0054】
<地図情報・広告情報の配信>
次に、係る構成からなるシステムにおける処理について説明する。図5はサーバAから車載端末Cへ地図情報及び広告情報を配信する場合の処理の例を示すフローチャートである。まず、S1において車載端末CがGPSセンサ111で検出した現在位置情報をサーバAへ送信する。この処理は適当なタイミングで周期的に行うことができる。現在位置情報にはこれを送信した車載端末Cを特定する情報が付加される。
【0055】
現在位置情報を受信したサーバAではS11において、受信した現在位置情報に基づいて地図情報及び広告情報を選択する処理を行う。この選択処理において、地図情報については、例えば、地図情報DB207から、受信した現在位置情報に示された位置から一定のエリアの地図情報を選択することができる。広告情報については、例えば、広告情報DB208の「広告対象の事業所の所在地」に蓄積された情報に基づいて、受信した現在位置情報に示された位置から一定のエリア内に事業所が存在する広告主の広告情報を選択することができる。また、選択した地図情報のエリア内に事業所が存在する広告主の広告情報を選択するようにしてもよい。
【0056】
なお、これらの地図情報及び広告情報を選択するにあたり、S1で車載端末Cから現在位置情報のみならず、車速センサ112や方位センサ113で検出された速度情報や方位情報も送信することで、これらの情報に基づき選択してもよい。更に、広告情報については、広告情報DB208の「配信時間帯」に蓄積された情報と現在時刻とに基づいて、配信時間帯に合致しない広告情報を選択対象から排除したり、或いは移動体端末DB209に車載端末Cの所有者の嗜好の情報を蓄積しておき、その嗜好に合致する広告情報を選択するようにしてもよい。
【0057】
次に、サーバAではS11で選択した地図情報及び広告情報から、S12において車載端末Cへ送信する情報を作成する。ここでは、選択した地図情報中に選択した広告情報を埋め込んだ情報を作成する。続いてS13ではS12で作成した情報を、現在位置情報を受信した車載端末Cに対して送信する。車載端末CではサーバAから送信された情報を受信してS2においてHDD104に格納する。格納された地図情報はカーナビゲーションシステムに用いられる。一方、本実施形態の場合、広告情報についてはとりあえず格納のみ行い、その出力はとりあえず保留する。
【0058】
なお、本実施形態では車両の現在位置情報に基づいて地図情報及び広告情報を選択しているが、車載端末Cのカーナビゲーション機能において目的地が設定されている場合には、この目的地の情報も車載端末CからサーバAに送信し、この目的地にも対応するようにサーバAにおいて地図情報や広告情報を選択するようにしてもよい。
【0059】
<車載端末における広告出力処理>
次に、車載端末CがHDD104に格納された広告情報を出力する場合の処理について説明する。図6は車載端末Cにおける広告出力時の処理の例を示すフローチャートである。以下に述べる処理は広告情報を出力するタイミングが到来した場合に実行される。広告情報を出力するタイミングとしては、車載端末Cが搭載された車両の乗員が指示した場合や、当該車両がその広告の対象となる事業所の近傍に到達した場合、或いは、時間の経過を基準とする場合を挙げることができる。但し、「配信時間帯」に該当しない広告情報は出力しないように制御することが望ましい。
【0060】
まず、S21において車載端末CがサーバAに対して、HDD104に格納された広告情報のうち、これから出力しようとする広告情報の出力が許可されるか否かの問い合わせを送信する。問い合わせを受信したサーバAではS31へ進み、問い合わせのあった広告情報について、その出力が禁止されているか否かを判定する処理を行う。問い合わせのあった広告情報が複数ある場合には個別に判定する。
【0061】
図6(b)はサーバAにおけるS31の禁止判定処理の例を示すフローチャートである。同図を参照して、S41では、車載端末Cから問い合わせを受けた広告情報について配信制御DBを検索して、図4(b)に示す「一時配信停止」に蓄積された情報を取得する。S42ではS41で取得した情報に基づいて、その広告情報が一時配信停止のものか否かを判定する。この判定は「停止指示」が「あり」であり、かつ、現在時刻が「停止時間」の時間帯に該当するか否かにより判定する。S42で一時配信停止である場合には、S43へ進み禁止判定処理の判定結果として一時禁止を設定し、そうでない場合はS44へ進み許可を設定する。以上により禁止判定処理が終了する。
【0062】
図6(a)に戻り、サーバAはS32においてS31の判定結果を、問い合わせのあった車載端末Cへ送信する。判定結果を受信した車載端末Cは、S22において判定結果の内容が許可されているか禁止されているかを判定し、許可されている場合はS23へ進み、広告情報を出力し、禁止されている場合は出力せずに処理を終了する。なお、出力の対象となる広告情報が複数ある場合には個別に判定する。
【0063】
図7(a)及び(b)は車載端末Cによる広告情報の出力例を示す図である。本実施形態ではディスプレイ106に広告情報のコンテンツを表示する。図7(a)の例では、地図情報と共に3つの広告情報(コンテンツ)106a乃至106cの出力が許可されて表示されている。これらの広告情報106a乃至106cは図4(a)に示した「広告情報のコンテンツ」に蓄積された情報に対応している。
【0064】
一方、例えば、図7(a)の例において、広告情報106aの出力が禁止されていた場合、ディスプレイ106には図7(b)のように広告情報106b及び106cのみが表示され、106aは表示されていない。なお、図7(b)では広告情報106aに関してその事業所の所在地を示すアイコンは表示しているが、これも表示しないようにしてもよい。
【0065】
以上述べた通り、本実施形態では広告情報のデータ自体は車載端末Cに配信されるが、車載端末Cにおいてその出力を一時禁止することが可能であり、実質的に一時配信停止と評価することができる。
【0066】
<一時配信停止設定処理>
次に、広告主の端末Bにより、その広告主の広告情報の配信を一時停止するための処理について説明する。広告主としては本来自己の広告が常時配信される方が好ましいが、例えば、広告主の店舗等が満席となったり、品切れとなって客にサービスが提供できない場合には広告を見て来店した客の不満を買うことになり、広告主にとっても必ずしも好ましいものではない。特に、本実施形態のようにリアルタイムで広告を配信する場合には一時的に客が殺到する可能性があるため、一層問題となる。
【0067】
本実施形態では以下に述べる処理を実行することで、広告主は自己の広告情報についてリアルタイムで一時配信停止を指示することができ、広告主が配信制御を行うことが可能となる。なお、上述した通り、本実施形態では、広告情報のデータ自体は車載端末Cに配信されるため、厳密に言えば配信を一時停止することにはならないが、車載端末Cにおいてその出力が一時禁止されるため、広告の提供を受ける車両の乗員が広告の存在を認識することはない。従って、実質的な意味で広告主は自己の広告情報の配信制御を行うことができると言える。
【0068】
図8(a)は広告主の端末Bによる一時配信停止設定処理の例を示すフローチャートである。まず、広告主は自己の端末Bにより、S61においてサーバAがネットワーク上で提供しているWebページにアクセスする。サーバAはこれに対応してS51において広告主の端末Bに対して、情報の入力又は選択のための表示画面のデータを送信する。広告主の端末Bのディスプレイには受信した表示画面のデータに基づく表示がなされる。
【0069】
図8(b)は広告主の端末Bのディスプレイに表示される画面の表示例を示す図である。画面300は初期画面を示しており、広告情報の新規登録或いは変更登録等を行うためのボタン300aと、登録済みの広告情報の一時配信停止を指示するためのボタン300bとが表示されている。ボタン300bを選択すると、画面301が表示される。画面301は広告情報の一時配信停止を指示するためのものであり、「広告ID」には一時配信停止をする広告を特定するIDを、「停止時間」には配信停止を希望する時間帯をそれぞれ入力する。
【0070】
入力後、「配信一時停止」ボタン301aを選択すると、入力された情報と共に一時配信停止指示が端末BからサーバAへ送信される。この場合の処理について図8(a)に戻り、S62では広告主の端末Bから一時配信停止指示がサーバAへ送信される。これを受信したサーバAではS52において、指示のあった広告情報について配信制御DB210に蓄積された情報を更新する。具体的には、その広告情報について図4(b)に示した「停止指示」が「あり」に、「停止時間」に図8(b)の画面301で入力された時間帯が蓄積される。
【0071】
このように配信制御DB210が更新された結果、以後、図6(b)の禁止判定処理により、その広告情報について、設定された時間帯の間、一時禁止と判定され(S43)、配信が一時的に停止されることになる(厳密には車載端末Cにおいて出力されないことになる)。また、本実施形態の場合、配信停止時間を設定しているので、広告主にとって必要な時間の間だけ、広告情報の配信を停止できる。
【0072】
<第1実施形態の変形例1>
次に、上述した第1実施形態の変形例について説明する。上記実施形態では広告主が自己の広告情報の一時配信停止を明示的に指示することにより、広告情報が車載端末Cにおいて出力されないようにしたが、本例では、広告主から提供されるその事業所の現況を示す情報(以下、現況情報という)に基づいて、サーバA側で広告情報が車載端末Cにおいて出力されることを禁止するか否かを判定する。広告主としては現況情報をサーバAに提示するだけで足りることになる。
【0073】
現況情報としては、例えば、広告主の事業所への来訪者数や満席(客席が満杯か、駐車場が満車か等)か否かといった情報が挙げられる。本例では、広告主の事業所にPOSシステム等の管理システムが導入されている場合に特に有益である。すなわち、その管理システムで得られた現況情報をサーバAに自動的に送信するようにすれば、広告主は一々端末Bを操作しなくてもサーバAにおいて一時配信停止が判断され、広告主の手間が大幅に省かれる。また、この現況情報をサーバAから車載端末Cに送信して広告情報に代えてこの現況情報を出力するようにすることも可能であり、これは車両の乗員にとって有益な情報になり得る。
【0074】
図9(a)は本例における、広告主の端末Bによる一時配信停止設定処理の例を示すフローチャートである。図9(a)の処理は図8(a)の処理と略同様である。
【0075】
すなわち、広告主は自己の端末Bにより、S81においてサーバAがネットワーク上で提供しているWebページにアクセスする。サーバAはこれに対応してS71において広告主の端末Bに対して、情報の入力又は選択のための表示画面のデータを送信する。広告主の端末Bのディスプレイには受信した表示画面のデータに基づく表示がなされる。
【0076】
図9(b)は広告主の端末Bのディスプレイに表示される画面の表示例を示す図である。画面300’は初期画面を示しており、広告情報の新規登録或いは変更登録等を行うためのボタン300aと、広告主の事業所の現況情報を設定するための300b’とが表示されている。ボタン300b’を選択すると、画面が切り替わる。ここでは、2つの例(画面302、303)について説明する。
【0077】
画面302は広告主の事業所に対する現在の来訪者を現況情報として設定する画面である。「広告ID」には対象となる広告を特定するIDを、「現況」には来訪者をそれぞれ入力する。入力後、「現況情報送信」ボタン301aを選択すると、入力された情報が端末BからサーバAへ送信される。
【0078】
画面303は広告主の事業所が満席(ここでは客席を想定する)か否かを設定する画面である。画面の構成は上述した画面302と略同じであるが、「現況」がラジオボタンにより空席ありか満席かを選択するようになっている。入力後、「現況情報送信」ボタン303aを選択すると、入力された情報が端末BからサーバAへ送信される。
【0079】
図9(a)に戻り、S82では広告主の端末Bから現況情報がサーバAへ送信される。これを受信したサーバAではS72において、指示のあった広告情報について配信制御DB210に蓄積された情報を更新する。本例の場合、配信制御DB210には図4(b)に示した「一時配信停止」に代えて又はこれと共に現況情報が蓄積され、受信した現況情報にて更新される。
【0080】
次に、本例の場合の禁止判定処理(図6のS31)の例について図10を参照して説明する。図10(a)は現況情報が来訪者数の場合、図10(b)は現況情報が満席か否かの場合、をそれぞれ示している。まず、図10(a)の例から説明する。
【0081】
S91では、車載端末Cから問い合わせを受けた広告情報について配信制御DBを検索して、対応する現況情報(来訪者数)を取得する。S92ではS91で取得した来訪者数が予め定めた設定数であるか否かを判定する。より具体的には、本例では来訪者数が設定数を超えているか否かを判定する。設定数は前もって広告主が設定しておくことができる。超えていた場合、S93へ進み、禁止判定処理の判定結果として一時禁止を設定し、そうでない場合はS94へ進み許可を設定する。広告主の事業所に対する来訪者が一定数に達した場合には、それ以上受け入れることができないと考えられるため広告情報の出力を禁止するようにしたものである。設定数は、例えば、その事業所の収容人数(客席等の数)が20人の場合、16人程度にしておくことが挙げられる。以上により禁止判定処理が終了する。
【0082】
次に、図10(b)の例について説明する。S101では、車載端末Cから問い合わせを受けた広告情報について配信制御DBを検索して、対応する現況情報(満席か否か)を取得する。S102ではS101で取得した情報が満席を示すか否かを判定する。満席の場合、S103へ進み、禁止判定処理の判定結果として一時禁止を設定し、そうでない場合はS104へ進み許可を設定する。広告主の事業所が満席の場合には、それ以上受け入れることができないと考えられるため広告情報の出力を禁止するようにしたものである。以上により禁止判定処理が終了する。
【0083】
<第1実施形態の変形例2>
次に、上述した第1実施形態の他の変形例について説明する。本例では、広告主から一時配信停止があった場合であっても、その事業所から一定の距離外に存在する車載端末Cについては広告情報の出力を許容するものである。すなわち、広告主の事業所から遠く離れた車載端末Cについては、その事業所に到達するまでに一定の時間を要するところ、広告主の事情も経時的に変化し得るため、広告情報の出力を一時的に禁止すべき場合であっても、広告主の事業所から一定の距離外に存在する車載端末Cについては、広告情報による宣伝効果を重視して、広告情報の出力を許容したものである。
【0084】
例えば、広告主が寿司屋であり、酢飯が切れて補充に30分程かかるため、30分間だけ広告情報の配信停止を指示したとする。この場合、車両がその寿司屋に到達するまでにこれから30分以上かかる場合には、車両が寿司屋に到達した頃には酢飯が準備されており新たな客を受け入れることができる。このような場合には広告情報の出力を禁止するよりも許容した方が広告主にとって有益である。そこで、本例では車載端末Cの現在位置と事業所との距離に応じて配信制御を行う。
【0085】
本例の場合の禁止判定処理(図6のS31)の例について図11(a)を参照して説明する。S111では、車載端末Cから問い合わせを受けた広告情報について配信制御DBを検索して、図4(b)に示す「一時配信停止」に蓄積された情報を取得する。S112ではS111で取得した情報に基づいて、その広告情報が一時配信停止のものか否かを判定する。この判定は「停止指示」が「あり」であり、かつ、現在時刻が「停止時間」の時間帯に該当するか否かにより判定する。S112で一時配信停止である場合には、S113へ進み、そうでない場合はS116へ進む。
【0086】
S113では、車載端末Cから受信した現在位置情報と、広告情報DB208の「広告対象の事業所の所在地」(図4(a))に蓄積された位置情報と、から車両と事業所との距離を算出する。S114ではS113で算出した距離が予め定めた設定値以下であるか否かを判定する。この設定値は例えば広告主が設定するようにしてもよい。S114で設定値以下の場合はS115へ進み禁止判定処理の判定結果として一時禁止を設定し、そうでない場合はS116へ進み許可を設定する。以上により禁止判定処理が終了する。
【0087】
このような処理により、広告主から一時配信停止指示があった場合、図11(b)に示すように車両から半径r(設定値)のエリアでは原則通り車載端末Cにおいて広告情報の出力が禁止されるが、それ以外のエリアでは広告情報の出力が禁止されることになる。なお、図11(b)では車両の現在位置を中心とした円の領域で禁止エリアと許可エリアとを区別しているが、必ずしも円の領域で区別する必要はない。また、本例の処理は上述した第1実施形態の変形例1と組合わせることも可能である。
【0088】
<第1実施形態の他の例>
上記第1実施形態では車載端末Cからの問い合わせに応じて広告情報の出力の許否をサーバAから車載端末Cから送信するようにしたが(図6(a))、例えば、サーバAにおいて各車載端末Cに送信した広告情報を記録しておき、その中のいずれかの広告情報について広告主から一時配信停止指示があった場合、その広告情報を出力禁止指示を該当する車載端末Cに送信するようにしてもよい。この場合、車載端末Cからの問い合わせを不要とすることができる。
【0089】
次に、広告情報の提供を受けた車両の乗員が、その広告主の事業所に対する予約をリアルタイムで行えるようにしてもよい。例えば、車載端末Cから予約の申し込みをサーバAに送信し、サーバAから広告主の端末Bに予約の申し込みがあったことを示す情報を送信する。そして、端末BからサーバAに対して返答を送信し、サーバAから車載端末Cにその返答を返信するようにすることができる。予約が成立した場合、更に、車載端末Cのカーナビゲーション機能により予約した広告主の事業所へ車両を誘導するようにしてもよい。
【0090】
<第2実施形態>
次に、本発明を適用した広告配信システムの第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、サーバAから車載端末Cに広告情報を一旦配信した後、広告主の端末BからサーバAが受信した情報により、その広告情報が車載端末Cで出力されることを禁止し、結果として広告情報の配信を一時的に停止するものであったが、本実施形態では広告主の端末BからサーバAが受信した情報により、車載端末Cに対する広告情報自体の配信を規制するものである。
【0091】
図12(a)は本実施形態における、サーバAから車載端末Cへ地図情報及び広告情報を配信する場合の処理の例を示すフローチャートである。以下、図5の処理例と異なる点についてのみ説明する。
【0092】
S11の処理で地図情報及び広告情報を選択した後、サーバAはS121へ進み、配信規制処理を実行する。図12(b)は配信規制処理の例を示すフローチャートである。S131では、S11で選択した広告情報について配信制御DBを検索して、図4(b)に示す「一時配信停止」に蓄積された情報を取得する。S132ではS131で取得した情報に基づいて、その広告情報が一時配信停止のものか否かを判定する。この判定は「停止指示」が「あり」であり、かつ、現在時刻が「停止時間」の時間帯に該当するか否かにより判定する。
【0093】
S132で一時配信停止である場合には、S133へ進み、そうでない場合は処理を終了する。S133では、その広告情報を送信の対象からキャンセルし、その後処理を終了する。なお、選択された広告情報が複数ある場合には個別に配信規制処理を行う。キャンセルされた広告情報は、図12(a)のS12において送信情報を作成する際、地図情報に埋め込まれることがなくなるため、S13の情報送信にあたり送信されないことになり、その広告情報の送信が一時的に中止されることになる。
【0094】
このように本実施形態では広告主の指示により、広告情報のデータの配信自体を中止するので、車載端末Cにおいてこれが出力されることはない。従って、本実施形態では、車載端末Cが広告情報を出力する際、図6(a)に示すようにサーバAに問い合わせることを要しない。
【0095】
なお、本実施形態では広告情報の配信規制の態様として広告情報の送信を中止する場合について述べたが、他の規制方法も採用し得る。例えば、広告情報に代えて他の情報を送信するようにしてもよい。そのような他の情報としては、例えば、その広告情報の対象である事業所の現況情報や、その事業所の一般的な案内の情報等が挙げられる。
【0096】
また、本実施形態は上述した第1実施形態の各例と適宜組合わせることも可能である。例えば、上記第1実施形態の変形例1に示した現況情報に基づく判定は、図12(b)の配信規制処理のS131〜S132の処理を図10のS91〜S92又はS101〜S102の処理に置き換える等することで、本実施形態にも適用できる。また、上記第1実施形態の変形例2に示した車両と事業所との距離に基づく判定も、図12(b)の配信規制処理のS132とS133の処理の間に、図11のS113及びS114の処理に置き換える等することで、本実施形態にも適用できる。
【0097】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば、広告主側の事情を反映して広告情報に関する処理を行うことができ、もって大規模事業者のみならず小規模事業者及び広告の提供を受ける者の利便性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した広告配信システムの例を示す構成図である。
【図2】車載端末Cの構成例を示すブロック図である。
【図3】サーバAの構成例を示すブロック図である。
【図4】(a)は広告情報DB208に蓄積された広告情報の例を示す図、(b)は配信制御DB210に蓄積される情報の例を示す図である。
【図5】サーバAから車載端末Cへ地図情報及び広告情報を配信する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図6】(a)は車載端末Cにおける広告出力時の処理の例を示すフローチャート、(b)は禁止判定処理の例を示すフローチャートである。
【図7】(a)及び(b)は車載端末Cによる広告情報の出力例を示す図である。
【図8】(a)は広告主の端末Bによる一時配信停止設定処理の例を示すフローチャート、(b)は広告主の端末Bのディスプレイに表示される画面の表示例を示す図である。
【図9】(a)は広告主の端末Bによる一時配信停止設定処理の他の例を示すフローチャート、(b)は広告主の端末Bのディスプレイに表示される画面の他の表示例を示す図である。
【図10】(a)及び(b)は禁止判定処理の他の例を示すフローチャートである。
【図11】(a)は禁止判定処理の他の例を示すフローチャート、(b)は禁止エリアと許可エリアの概念図である。
【図12】(a)はサーバAから車載端末Cへ地図情報及び広告情報を配信する場合の他の処理の例を示すフローチャート、(b)は配信規制処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A サーバ
B 広告主の端末
C 車載端末
Claims (2)
- 広告主の端末、及び、現在位置情報を送信可能な移動体端末、と情報通信する通信手段と、
前記移動体端末から現在位置情報を受信した場合に、広告主の広告情報をその広告主の事業所の所在位置を示す事業所位置情報と対応づけて蓄積した広告情報データベースから、受信した現在位置情報と前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末に送信する前記広告情報を選択する選択手段と、を備え、
前記通信手段は、
前記選択手段により選択された前記広告情報を前記移動体端末に送信する広告情報送信手段と、
前記広告情報送信手段が前記広告情報を送信した後、前記広告情報を受信した前記移動体端末から、前記広告情報を出力することが禁止されているか否かの問い合わせを受信した場合であって、問い合わせの対象である前記広告情報の広告主の端末から、前記広告情報の一時配信停止を指示する情報を受信していた場合に、前記広告情報を前記移動体端末が出力することを一時的に禁止することを指示する禁止指示情報を前記移動体端末に送信する禁止指示送信手段と、を備え、
前記禁止指示手段は、前記問い合わせを送信した前記移動体端末から受信した前記現在位置情報と、問い合わせの対象である前記広告情報に対応づけられた前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末が前記事業所位置情報に示された位置から一定の距離内に存在する場合は前記禁止指示情報を送信し、前記一定の距離外に存在する場合は前記禁止指示情報を送信しないことを特徴とする広告情報処理装置。 - 広告主の端末、及び、現在位置情報を送信可能な移動体端末、と情報通信するサーバが実行する広告情報処理方法であって、
前記サーバが、前記移動体端末から現在位置情報を受信した場合に、広告主の広告情報をその広告主の事業所の所在位置を示す事業所位置情報と対応づけて蓄積した広告情報データベースから、受信した現在位置情報と前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末に送信する前記広告情報を選択する選択工程と、
前記サーバが、前記選択工程により選択した前記広告情報を前記移動体端末に送信する広告情報送信工程と、
前記サーバが、前記広告情報送信工程により前記広告情報を送信した後、前記広告情報を受信した前記移動体端末から、前記広告情報を出力することが禁止されているか否かの問い合わせを受信した場合であって、問い合わせの対象である前記広告情報の広告主の端末から、前記広告情報の一時配信停止を指示する情報を受信していた場合に、前記広告情報を前記移動体端末が出力することを一時的に禁止することを指示する禁止指示情報を前記移動体端末に送信する禁止指示送信工程と、を備え、
前記禁止工程では、前記問い合わせを送信した前記移動体端末から受信した前記現在位置情報と、問い合わせの対象である前記広告情報に対応づけられた前記事業所位置情報とに基づいて、前記移動体端末が前記事業所位置情報に示された位置から一定の距離内に存在する場合は前記禁止指示情報を送信し、前記一定の距離外に存在する場合は前記禁止指示情報を送信しないことを特徴とする広告情報処理方法。
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