JP2004038887A - 情報提示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】広告元の利用状況やユーザの行動を反映して、利用者の現在位置や目的方向に応じて客観的に価値判断が可能な広告情報を配信する情報提示システムを提供する。
【解決手段】各単位情報源を利用したユーザにおける各単位情報源への利用障壁に応じて、利用障壁が大きい場合にはポイントアップされて優先的に情報を提示するように定め、複数の単位情報を所定の規則に基づいて提示する情報提示システムであって、ユーザが広告提示元を利用したとき、そのユーザにとって当該広告提示元を利用するのにどれだけの時間的、距離的、金銭的代償を払ったかに応じて広告を提示する優先度を設定し、また、ユーザの現在位置や目的方向に基づいて配信する広告情報に載せる広告元の候補を選択し、設定された優先度に基づいて配信する広告情報を決定し、ユーザの携帯端末等に配信する。
【選択図】 図1
【解決手段】各単位情報源を利用したユーザにおける各単位情報源への利用障壁に応じて、利用障壁が大きい場合にはポイントアップされて優先的に情報を提示するように定め、複数の単位情報を所定の規則に基づいて提示する情報提示システムであって、ユーザが広告提示元を利用したとき、そのユーザにとって当該広告提示元を利用するのにどれだけの時間的、距離的、金銭的代償を払ったかに応じて広告を提示する優先度を設定し、また、ユーザの現在位置や目的方向に基づいて配信する広告情報に載せる広告元の候補を選択し、設定された優先度に基づいて配信する広告情報を決定し、ユーザの携帯端末等に配信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告やニュース等の情報を利用者の携帯端末等に対して配信するための情報提示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、広告やニュース等の情報を利用者の携帯端末等に対して配信するための情報提示システムが種々開発されている。
例えば、定期乗車券のIDと携帯電話のメールアドレスを対応させ、改札口に定期乗車券を通したことを検出し、対応する携帯電話のメールアドレスに各種の情報を配信するものがある。
【0003】
配信される情報は、例えば、往路乗車時には、今日チェックしておくことや、知っておきたい情報であり、往路下車時には、個人の趣味嗜好に合わせた情報であり、復路乗車時には、息抜き等のコンテンツであり、復路下車時には、駅周辺の情報やニュースとなっている。
そして、定期乗車券を検出した際に、乗車・下車、および往路・復路の判定を行い、上述した4種類の情報を提示するようになっている。
【0004】
また、特開平2001−306605号公報には、GPSやPHS等の位置情報システムを搭載した携帯装置が、GPS、PHS等の位置情報システムで得た自己の位置情報を各交通機関の所定の位置に設けられたアンテナに順次送信することによって、システムに自己の移動先方向を知らせ、システムは当該情報に基づいてユーザの行先を判断し、それに応じた広告等の情報を配信する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の技術において配信される情報は、一方的なものであった。すなわち、従来の情報提示システムでは、多少はユーザの属性(年齢・性別等)や嗜好を反映した情報が配信されるが、配信側が勝手に用意したデータであり、広告として表示されたスポット(単位情報源)が、ユーザにとって本当に利用価値があるかどうかは、実際にその場所へ行ってみるまでわからない。
【0006】
また、定期乗車券を利用した情報提示システムでは、ニュース等の一般情報を除けば、定期区間周辺に限定した情報を配信するだけであり、さらには乗下車した時にその駅周辺の情報しか配信しない。また、駅周辺の情報に関しても、ユーザからスポットの距離等とは無関係である。
【0007】
しかし、定期乗車券を利用する人が、いつも必ず定期乗車券に記載された駅のみを利用するとは限らず、たまには途中下車したり、定期区間外まで乗り越して目的の店を利用することが多々ある。この場合には、普段乗下車する駅周辺の情報を得たとしても何のメリットもなく、むしろ普段下車しない駅や、定期区間外の駅の有益な情報の配信が望まれる。
【0008】
また、特開平2001−306605号公報に開示された技術では、ユーザの行先を一意的に決めているだけで、本当にユーザが行きたい場所を考慮していない。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、広告元の利用状況やユーザの行動を反映した情報提示システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報提示システムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係る情報提示システムは、複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、前記所定の規則は、各単位情報源を利用したユーザにおける各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とするものである。
【0011】
なお、前記利用障壁は、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度としているが、例えば、ユーザの日常経路としての定期乗車券の区間からどれだけ離れているかに関する度合いのことをいい、これをポイント数などで表現して利用障壁の程度とするものであっても良い。
【0012】
ここで、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの距離に基づいて定められ、距離が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、距離が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0013】
また、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの所要時間に基づいて定められ、所要時間が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、所要時間が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0014】
また、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの到達費用に基づいて定められ、到達費用が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、到達費用が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0015】
また、本発明に係る情報提示システムは、複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、前記所定の規則は、情報提示を受けるユーザの各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が小さいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とするものである。すなわち、利用障壁が小さいほどポイント数は小さくなり情報を提示する優先度を高くする。
【0016】
ここで、前記利用障壁の大小の判定基準は、前記情報提示を受けるユーザの嗜好に基づきユーザが選択して設定可能に構成することが可能である。
なお、ユーザの嗜好とは、例えばポピュラモードあるいはユニークモード等のように、何らかの形で分類できるものである。
【0017】
さらに、前記利用障壁は、前記システムが判定したユーザの目的行動に基づき、該目的行動と方向が一致する場合には利用障壁を小とし、一致しない場合には利用障壁を大とするように構成することが可能である。
なお、ユーザの目的行動とは、例えばユーザの移動、乗車、下車等のことをいう。
【0018】
本発明に係る情報提示システムは、上述した構成を備えており、ユーザIDと広告を受ける携帯端末のメールアドレスを対応づける情報提示システムであってム、特に、広告(情報提示)の優先度をユーザ毎に自動的に更新するものである。
【0019】
すなわち、ある単位情報源の利用頻度を考察すれば、その単位情報源の広告の判断基準を示すことができる。しかし、単純に利用頻度を考察し、利用頻度が多い単位情報源の広告を配信するだけでは十分ではない。
【0020】
例えば、あるユーザが自宅から近いという理由だけで買い物を3回した店と、欲しいものがあってわざわざ遠くまで足を運んで3回利用した店があった場合に、利用頻度は同じ3回であるから両方の店の広告を出したとしても、どちらがより利用価値があるかを当該ユーザ以外が区別することはできない。しかし、当該ユーザにとって、遠くまで足を運んで利用したのだから、後者の店の方が前者の店よりも利用価値が大きかったはずである。
【0021】
また、広告を配信する時に、どの広告を配信するか選択する基準が必要である。目的地に到着したのに出発地周辺の広告を提示したり、日常経路とかけ離れた場所にある単位情報源の広告を配信しても無駄である。
【0022】
そこで、本発明に係る情報提示システムでは、ユーザがある単位情報源を利用するためにどれだけの代償(利用障壁)を払うかを考慮し、払った代償が多ければ多いほどその単位情報源が優先的に情報を提示することができるシステムとなっている。また、ユーザの行動を考慮し、活用しやすい効果的な広告配信を行うことができるシステムとなっている。
【0023】
ここで、ユーザが、日常経路から利用した単位情報源、あるいは配信する広告に載っている単位情報源に到達するまでに、時間的、距離的、金銭的に払った代償の度合いを利用障壁と呼ぶこととする。すなわち、利用障壁が小さければ、ユーザは苦労なくその単位情報源に到達することができ、逆に利用障壁が大きければ、到達するのに余分なお金をかけたり、不要な時間をかけたり、日常経路より長い距離を移動しなければならないということを意味する。
【0024】
大きな利用障壁があるにも関わらず、わざわざ足を運んで利用するユーザが多いということは、その単位情報源は利用価値があるということである。このような単位情報源の広告は、他のユーザにとっても価値のあるものであるから、優先的に広告を提示できるようにする。
【0025】
また、日常経路外からのユーザが多ければ多いほど、その単位情報源が広告(情報)を提示できる優先度は増える。以下、この広告(情報)を提示できる優先性の度合いを提示優先度と呼ぶ。
例えば、同回数利用された2つの単位情報源があった場合に、日常経路外からの利用が多い単位情報源のほうが、日常経路上にあるから利用されているだけの単位情報源よりも提示優先度が高い。この結果、ユーザは広告の単位情報源がどれだけ利用価値があるかを客観的に判断することができる。
【0026】
また、ユーザが広告を受信した時に、広告記載の単位情報源までの利用障壁が小さければ、ユーザはその単位情報源を気軽に利用できるので、優先的に広告を配信することができる。以下、この優先性の度合いを配信優先度と呼ぶ。
例えば、日常経路から外れている単位情報源の広告よりも、日常経路から近い単位情報源の広告の方が優先的に配信される。この結果、ユーザは現在位置から行きやすい単位情報源の広告を受け取ることができる。
【0027】
このように、本発明に係る情報提示システムでは、利用障壁に基づいて提示優先度および配信優先度が算出され、単位情報源の提示優先度に応じて提示する広告を決定し、ユーザ位置および目的方向から判断された配信優先度に応じて決定した広告を配信することで、ユーザは広告の単位情報源がどれだけ利用価値があるかを客観的に判断することができ、ユーザは現在位置から行きやすい単位情報源の広告を受け取ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報提示システムの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜4は本発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係る情報提示システムにおける処理の手順を示すフローチャート、図2は前記情報提示システムの構成を示す模式図、図3の(a)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す駅DBの説明図、(b)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す店DBの説明図、図4は携帯端末Mに配信された広告の一例を示す模式図である。
【0029】
本実施形態は、図1、図2に示すように、情報提示システムを鉄道事業に適用した例を示すものであり、乗下車の度にユーザが改札に定期乗車券を通すと、情報提示システムは携帯端末Mに広告等の情報を配信するものである。
【0030】
本実施形態に係る情報提示システムは、図1に示すように、ステップS101〜S110における処理の手順は従来技術と同様となっており、ステップS101〜S110に示す処理を行うことにより、ユーザ登録、およびユーザの位置と乗下車を判断してユーザに情報を配信する。
【0031】
前記情報提示システムの特徴は、ステップS201〜S209にあり、ステップS201〜S209に示す処理を行うことにより、ユーザの利用障壁に応じた優先度を算出し、ユーザの目的行動に応じた広告を配信する。
【0032】
前記情報提示システムは、図1、図2に示すように、あるユーザAが定期乗車券を用いて駅Sで乗車した場合、あるいは駅Tで下車した場合における処理を示している。詳細な処理の手順は後に詳述する。
【0033】
ユーザAの日常の通勤経路は、図2に示すように、駅Sが自宅最寄駅、駅Tが会社最寄駅となっている。店s、tはそれぞれ駅S、Tを最寄駅とする。
また、駅X、Yは、それぞれユーザAがよく利用する店x、yの最寄駅であり、駅ZはユーザAがまだ知らない店zの最寄駅であり、下車したことはない。
【0034】
駅S、T、X、Y、Zおよび店s、t、x、y、zは、それぞれデータベースサーバ(以下DB1と呼ぶ)につながっている。なお、ユーザAは、携帯端末Mを所有しているものとする。
【0035】
前記DB1は、図3に示すように、(a)の駅DBと、(b)の店DBとの2つの管理項目に分かれており、適時、参照、追加、更新、および削除等の処理が行われる。以下に、駅DBと店DBについて説明する。
【0036】
駅DBは、ユーザの個人情報を管理するものである。
具体的には、図3(a)に示すように、定期ID10、自宅最寄駅11、通勤通学先最寄駅12、配信モード13、メールアドレス14、クレジットカードID等ユーザを特定できる情報(以下、個人IDと称する)15を管理する。
なお、定期ID10、自宅最寄駅11、通勤通学先最寄駅12、配信モード13は、従来技術と同様となっている。メールアドレス14については後述する。また、個人ID15は、ユーザが店で買い物等をした時に、その店へ加算する提示優先度をDB1に更新する場合の参照元となる。
【0037】
店DBは、店の最寄駅、利用障壁から算出される広告提示優先度等を管理する。具体的には、店ID20、最寄駅21、当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24、提示優先度25、広告データ26を管理する。店ID20、最寄駅21から店の位置を判断する。当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24に基づいて、提示優先度25が算出される。
【0038】
最寄駅が同じ店を一まとめにし、それぞれの店の提示優先度25の値を比較し、優先度順位をつける。そして、提示優先度に従ってその最寄駅付近の店の広告をユーザへ配信する際に、優先順位に基づいて配信広告を決定する。
【0039】
すなわち、配信優先度によりどの駅付近の店の広告を配信するかを決定し、その駅付近の店の中で提示優先度が高い広告を優先的に選択して配信する。
広告データ26は、配信する広告のデータであり、店側が随時更新する。
当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24、提示優先度25の詳しい算出方法は後述する。
【0040】
次に、自宅最寄駅Sと会社最寄駅Tを日々往復しているユーザAへの広告配信を例にとって説明する。なお、便宜上、乗車駅から下車駅の方向を順方向、下車駅と逆の方向を逆方向と呼ぶこととする。
【0041】
配信の一般的な流れは、自動改札に定期乗車券を通すと、情報提示システムが定期IDを読み取り、DB1を参照してユーザAのメールアドレスを検索し、携帯端末Mに広告を配信して、図4に示すように、広告が端末の画面に表示されるというものである。
【0042】
次に、各ポイントの設定について説明する。
当駅ポイント22は、ユーザが自宅最寄駅あるいは通勤通学先最寄駅付近の単位情報源(以下、スポットと呼ぶ)を利用したときに、そのスポットに加算する提示優先度のことで、本実施形態において、ユーザAが店sを利用したときに店sに加算される提示優先度がこれに該当する。店sに関しては、ユーザAが毎日乗下車する駅Sから近いので利用障壁はないため、ユーザAが店sを利用したときに加算される当駅ポイントは「+1」とする。
【0043】
区間内ポイント23は、ユーザが自宅最寄駅あるいは通勤通学先最寄駅以外の定期区間内のある駅付近のスポットを利用したときに、そのスポットに加算する提示優先度のことである。本実施形態において、ユーザAが店yを利用したときに店yに加算される提示優先度がこれに該当する。ユーザAが店yを利用するためには途中下車しなければならない。そのため、利用の際は途中下車に伴う時間的な利用障壁があるので、ユーザAが店yを利用したときに加算される区間内ポイントは「+2」とする。
【0044】
区間外ポイント24は、ユーザAが店xを利用したときに加算される店xの提示優先度である。ユーザAが店xを利用するためには、定期区間からわざわざ乗り越さないと行けない店であり、時間的、金銭的、距離的な利用障壁があるため、ユーザAが店xを利用するときに加算される区間外ポイントは「+3」とする。
【0045】
情報提示システムは、ユーザAが店を利用すると、ユーザAを特定できるID等を検索し、DB1の駅DB上のユーザAの定期IDを判別する。この定期IDと店DB上の店の最寄駅を参照し、ユーザAの日常経路から店までの利用障壁を判断して、店へ加算されるポイントが前記3つのどのポイント区分に該当するか否かを判定する。
次に、店DB上の店IDに対応した該当ポイント区分に対して、上述したようにして定めたポイントを加算する。
【0046】
例えば、ユーザAが店sで買い物をし、クレジットカードで支払ったとする。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのクレジットカードIDを検索し、対応する定期IDを参照してユーザAの自宅最寄駅が駅Sであると判定する。店sの最寄駅も駅Sであるから、ユーザAが店sを利用する場合には利用障壁がなく、DB1の店sの当駅ポイントを「+1」する。
【0047】
また、ユーザAが店yで買い物をして、デビッドカードで支払ったとする。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのデビッドカードIDを検索し、定期IDを参照して、店yの最寄駅YはユーザAの定期区間内であると判定する。ユーザAが店yを利用する場合には時間的利用障壁があるから、DB1の店yの区間内ポイントを「+2」する。
【0048】
また、ユーザAが店xで買い物をして、現金で支払ったとする。ユーザAは店xの会員でありメンバーズナンバーを持っている。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのメンバーズナンバーを検索し、対応する定期IDを参照して、店xの最寄駅xはユーザAの定期区間外であると判断する。ユーザAが店xを利用する場合には、時間的、金銭的、距離的利用障壁があるから、区間外ポイントを「+3」する。
【0049】
このように、定期IDと配信先を特定できるカードID等の情報を1セットとして、店に購入、メンバー登録等の何らかの入力があった場合に、IDを参照して広告提示優先度を計算し、DB1の店の広告提示優先度を更新する。
【0050】
なお、本実施形態では、利用障壁の大きさをポイントにより判定し、そのポイントを「1」〜「3」の3段階としたが、もちろん何段階に設定してもよく、例えば、区間外ポイント24の場合には、乗り越した際の時間、距離、費用等が高ければ高いほどポイントを多く加算するようにしてもよい。すなわち、利用障壁が大きければ大きいほど、提示優先度が段階的に高くなるようにする。
【0051】
次に、時間、距離、金銭の3つの利用障壁の判断条件を詳しく説明する。
(1)時間的条件
ユーザの現在位置(以下、出発地と呼ぶ)から目的のスポットの位置(以下、)目的地と呼ぶ)までかかった時間が時間的条件となる。これは、乗車中の時間+平均的な待ち時間から判断する。ユーザの利用する鉄道会社や時間帯によって、目的地最寄駅行き列車の運行本数は様々であり、本数が多ければ容易に到達できるが、少なければ到達に時間がかかるためである。
(2)距離的条件
距離的条件として、出発地から目的地までの駅数が考えられる。しかし、1駅間の距離は常に一定ではないので、線路上の実際の距離等も考慮する必要がある。
(3)金銭的条件
金銭的条件は、基本的に、ユーザの現在地からスポットまでの乗車費用に基づいて判断されるが、同じスポットに行くにも乗り継ぎ方で乗車費用が変わる場合がある。何度も乗り継いでスポットまでの到達距離を短くすると乗り継ぎ費用が余分にかかったり、逆に乗車費用あるいは乗り継ぎ費用を減らそうとすると、到達距離が長くなったりすることがある。そのため、金銭的条件は、他の条件と照らし合わせて総合的に判断する必要がある。
【0052】
このように、時間的条件、距離的条件、および金銭的条件を考慮して利用障壁を判断し、当駅ポイント22、区間内ポイント23、および区間外ポイント24について、それぞれのポイントを加算する。
【0053】
例えば、図2に示す例では、駅S〜駅T間の定期乗車券を所有しているユーザが、店sまたは店tで買い物をした場合には、利用障壁が「小」であるため1ポイントが加算される。また、定期乗車券の区間内の店yで買い物をした場合には、運賃は「0」だが時間が余分にかかるため利用障壁が「中」となり2ポイントが加算される。また、定期乗車券の区間外の店xまたは店zで買い物をした場合には、運賃および時間ともに余分にかかるため利用障壁が「大」となり3ポイントが加算される。
【0054】
次に、提示優先度の決定する方法について詳細に説明する。
店に加算された当駅ポイント、区間内ポイント、区間外ポイントの合計を提示優先度とする。
例えば、店sを1回利用したユーザB、C、Dがいたとする。ユーザBは駅Sが自宅最寄駅であり、ユーザCにとって駅Sは定期区間内の駅で、ユーザDにとって駅Sは定期区間外の駅であると仮定する。この場合、店sに対して当駅ポイントが「1」、区間内ポイントが「2」、区間外ポイントが「3」加算され、提示優先度が「6」加算されたことになる。
【0055】
もし、ユーザB、C、Dの利用前において、店sの当駅ポイントが「3」、区間内ポイントが「6」、区間外ポイントが「9」であったとすると、このとき提示優先度は(3+6+9=)18である。ユーザB、C、Dの利用後は、当駅ポイントが「4」、区間内ポイントが「8」、区間外ポイントが「12」となり、提示優先度は「24」となる。
情報提示システムは、各ポイントが加算される度に、随時提示優先度を算出して更新する。
【0056】
次に、配信優先度を決定する方法について説明する。
ユーザが予め設定した配信モード(以下、モードと呼ぶ)に応じて、広告を配信する優先度が変わる。このモードは、ユーザが選択的に決定することができる。
【0057】
ユーザAが定期乗車券を使用して駅Sで乗車した場合を例にとって説明する。駅Sからの入力があると、情報提示システムは、ユーザAの定期IDを参照し、駅T方向に移動すると推定する。そこで、順方向の店y、t、zの広告が配信候補として挙げられる。次に、ユーザAが予め設定してモードを参照して、3つの広告の中からどの広告を配信するかを決定し、先に参照した定期IDに対応するメールアドレスに広告を配信する。
【0058】
また、駅Sで乗車したユーザAが駅Tで下車した場合に、駅S以外の駅周辺における店t、y、zの広告が配信候補として挙げられる。次に、ユーザAが予め設定したモードを参照して、3つの広告の中からどの広告を優先して配信するかを決定し、定期IDに対応したメールアドレスに広告を配信する。
【0059】
本実施形態には、ポピュラモードとユニークモードの2つのモードがある。
ポピュラモードとは、ユーザの日常経路上エリアの広告を優先的に配信するモードであり、ユニークモードとは、日常経路外のエリアの広告を優先的に配信するモードである。
【0060】
<乗車時>
ポピュラモードに設定されている場合には、定期区間内、特に日常最も乗下車するであろう自宅最寄駅と会社最寄駅付近の広告を優先的に配信する。よく利用する駅付近の広告を優先的に配信すれば、それを活用する可能性が大きいと考えられるからである。そこで、ユーザAの利用頻度の高い駅の順に、周辺のスポットの広告を配信する。
【0061】
例えば、ユーザAが駅Sで乗車した場合に、配信優先度は店t、y、zの順となる。駅Tは会社最寄駅であるからほぼ毎日下車すると考えられ、ユーザAは店tの広告を受け取ったときに店tを利用する可能性が最も高い。また、ユーザAにとって、店yは定期区間内にあるから、時間的な利用障壁はあるが、金銭的、時間的利用障壁はない。そのため、店tの次に店yを利用する可能性がある。しかし、駅ZはユーザAが未だに下車してない駅である。すなわち、特に利用すべきスポットがないので、周辺情報を配信する必要はあまりないと判断する。
【0062】
一方、ユニークモードに設定されている場合には、ユーザAの日常経路とは関係ない駅周辺の広告を優先的に配信する。日々何度も通った経路上の情報はある程度知っているものであり、むしろ普段寄らない駅に利用価値のある未知のスポットがある場合が多い。また、休日前等のように、時間や気持ちにゆとりがあるときは、広告記載のスポットに多少行き難くても行ってみようという気を起こすことがよくあるからである。そこで、ユーザAの利用頻度の低い駅順に、周辺情報を配信する。
【0063】
例えば、ユーザAが駅Sで乗車した場合に、配信優先度は店z、y、tの順になる。店zは普段下車しない駅であり、知って得する情報が多いと考えられる。店yは下車したことはあるが毎日必ず乗下車するわけではなく、店zの次に未知の情報がある可能性が大きい。しかし、店tは毎日乗下車する駅付近にあるため、大体の情報は既に知っている可能性が大きい。
【0064】
<下車時>
ポピュラモードに設定されている場合には、下車してから最も活用しやすい情報を優先的に配信する。理由は、乗車時と同様である。
例えば、ユーザAが駅Tで下車した場合に、配信優先度は店t、y、xまたはzの順となる。ユーザAは、広告を見て店tへ立ち寄ることが容易であるため、優先順位は一番高い。店yは、定期区間内の店であるため、広告を見てすぐには立ち寄れないが、帰りに立ち寄ったりすることが考えられるので2番目に順位が高い。店xまたはzは、定期区間外であるため、立ち寄る可能性は一番低く優先順位が低い。
【0065】
一方、ユニークモードに設定されている場合には、下車して最も利用されないであろう情報を優先的に配信する。理由は、乗車時と同じである。
例えば、ユーザAが駅Tで下車した場合に、配信優先度は店xまたはz、y、tの順である。
【0066】
下車しているにも関わらず下車駅以外の駅周辺の店の広告を配信するのは、無意味である場合が多いが、下車駅で用事を済ました後、広告を見てその店に立ち寄る可能性はある。ただし、このような場合は、特別なモードとして扱うことも考えられる。
このように、利用障壁から判断して配信優先度が決定され、モードを参照して、どの駅の広告を配信するかを決定する。
【0067】
なお、本実施形態では、2つのモードを用いて説明したが、もちろん設定できるモードは他にあってもよく、例えば、移動逆方向の店xの広告を優先的に配信するようなモードを追加してもよい。また、モードは乗車時、下車時でそれぞれ異なったモードを用いるようにしたものであってもよい。
【0068】
また、本実施形態では、説明を簡単にするために、広告を提示する店とその最寄駅を1対1に対応させて説明している。しかし、実際には、同じ最寄駅に対して多数の店が広告を提示することが十分考えられる。
このような場合には、配信優先度に基づいて、どの広告を配信するのかを決定する際に、最寄駅を同じくする店の間で提示優先度に基づいて決定された優先順位に従って店の広告を配信する。
【0069】
次に、本実施形態における制御処理の手順を図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る情報提示システムは、図1に示すように、DB1に対する入力があるまで待機している(S101)。そして、DB1に対する入力があると、まずユーザ登録設定か否かの判定を行う(S102)。
【0070】
ここで、ユーザ登録設定を行う場合には、ユーザの定期ID、乗車駅、下車駅、配信モード、メールアドレス、およびユーザを特定できるID(クレジットカードID等)を、DB1上の駅DBへ入力する(S103)。
【0071】
一方、ユーザ登録設定を行わない場合には、店からDB1に対する入力であるか、あるいは駅の改札を通ったときの入力のどちらかである。そこで、店からの入力であるか否かを判定する(S104)。
【0072】
ここで、店からの入力である場合には、店DB上の店IDを検索し(S105)、店の最寄駅とユーザ情報から取得されるユーザの日常経路に基づいて利用障壁を判定し、店に加算されるポイントの種類を判断する(S201)。
すなわち、当駅ポイントであればポイント値に「1」を加算し(S202)、区間内ポイントであればポイント値に「2」を加算し(S203)、区間外ポイントであればポイント値に「3」を加算して(S204)、店DBを更新し(S205)、最終的な提示優先度を算出する(S206)。
【0073】
一方、ユーザが駅の改札を通った場合には、駅DBを検索して(S106)、定期IDからユーザを特定し(S107)、乗下車した駅名を判断する(S108)。
【0074】
次に、配信する広告を決定するために、予め店DBを検索し(S109)、乗下車の判定を行う(S110)。
ここで、乗車の場合には、まず配信モードを判定して(S207)、乗車駅とユーザの日常経路に基づいて配信優先度を判断する。
そして、ポピュラモードの場合には、店t、y、zの順に配信優先度が高いので、この順に予め検索しておいた広告を配信する(S208)。
一方、ユニークモードの場合には、店z、y、tの順に広告を配信する(S209)。
【0075】
また、下車の場合には、乗車時と同様に配信モードを判定して(S210)、下車駅とユーザの日常経路に基づいて配信優先度を判断する。
そして、ポピュラモードの場合には、店t、y、x、またはzの順に配信優先度が高いので、この順に予め検索しておいた広告を配信する(S211)。
一方、ユニークモードの場合には、店xまたはz、y、tの順に広告を配信する(S212)。
【0076】
なお、上述した実施形態では、本発明に係る情報提示システムを鉄道に対して適用した場合を説明したが、本発明に係る情報提示システムは、鉄道に限らずバスなどのその他の交通機関に対しても適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また、店における買い物だけではなく、飲食であってもよく、さらには、公共機関やレジャー施設等のスポットにおいても適用することができる。このとき配信する情報は、広告には限らない。
【0077】
さらに、提示優先度を算出する際に、場合によっては、当駅ポイントのみに基づき提示優先度を判断したり、区間内ポイントと区間外ポイントのみに基づいて提示優先度を判断することができる。
【0078】
また、本実施形態では、端末の画面に広告を表示するようにしているが、本発明は広告の提示、あるいは配信の方法に限定されるものではなく、例えば、スポットが提示する広告を決定する際に、提示優先度が1位のみの広告を配信してもよいし、上位3位までの広告を配信してもよい。
さらに、提示優先度が1位の場合には、数行の長い広告を提示し、提示優先度が2位以下10位までは短い広告とすることもできる。
【0079】
また、配信時にモードを参照して、広告を配信する駅エリアを決定する際にも、提示優先度が1位である駅エリアおよび隣接エリアの広告を配信することができる。さらに、ポピュラモードにおける1位の情報と、ユニークモードにおける1位の情報の双方を配信してもよいし、モードを平日用、休日用等に区分してもよい。
【0080】
さらに、前述した実施例では鉄道(定期券)を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザIDと日常経路さえ判明すれば、本発明はその他の用途にも適用可能である。その例を以下に示す。
【0081】
(1)GPSを利用する例
ユーザの携帯端末がGPSを搭載しており、定期的に位置情報を受信し、記憶する。一般的に、携帯端末の停留している時間が最も多い2点が自宅と勤務先と判断できる。或いは昼12時に停留している時間が多い点が勤務先、夜12時の場合が自宅と判断することも可能である。また、道路地図を参照することで途中経路(前記実施例でのX、Y、Zに相当)が判定できる。
広告の配信は、ユーザが自宅か勤務先を出て、途中経路上に差し掛かった事をGPSが検出した時に携帯端末からアクセスがあれば可能である。
【0082】
(2)携帯電話を利用する例
携帯電話は電源が入っていれば基地局と定期的にアクセスしているため、ユーザのおおよその位置が判断できる。このことから、(1)の場合と同様に携帯電話の停留している時間が最も多い2点が自宅と勤務先と判断できる。或いは昼12時に停留している時間が多い点が勤務先、夜12時の場合が自宅と判断することも可能である。また、基地局マップを参照することで途中経路が判定できる。広告の配信は、ユーザが自宅か勤務先を出て、途中経路上に差し掛かった事を基地局が検出した時に携帯電話の電源が入っていれば可能である。
【0083】
上述した(1)または(2)の2つの例のうちの何れか一方を用いることで、鉄道に限らず徒歩、自動車等でも本発明の適用が可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る情報提示システムによれば、ユーザの行動を反映した優先順位によって単位情報源が提示する広告が決まるため、当該広告を見たユーザが客観的に広告の価値を判断することができる。
【0085】
また、ユーザの現在位置および目的行動に応じた広告を配信するため、ユーザ1人1人に適した広告を配信することができる。このため、ユーザが広告の単位情報源を利用する可能性が高まり、広告を効果的に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る情報提示システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】前記情報提示システムの構成を示す模式図である。
【図3】(a)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す駅DBの説明図、(b)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す店DBの説明図である。
【図4】本実施形態に係る携帯端末Mに配信された広告の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 定期ID
11 自宅最寄駅(乗車駅)
12 通勤通学先最寄駅(下車駅)
13 配信モード
14 メールアドレス
15 個人ID
20 店ID
21 最寄駅
22 当駅ポイント
23 区間内ポイント(定期内ポイント)
24 区間外ポイント(定期外ポイント)
25 提示優先度
26 広告データ
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告やニュース等の情報を利用者の携帯端末等に対して配信するための情報提示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、広告やニュース等の情報を利用者の携帯端末等に対して配信するための情報提示システムが種々開発されている。
例えば、定期乗車券のIDと携帯電話のメールアドレスを対応させ、改札口に定期乗車券を通したことを検出し、対応する携帯電話のメールアドレスに各種の情報を配信するものがある。
【0003】
配信される情報は、例えば、往路乗車時には、今日チェックしておくことや、知っておきたい情報であり、往路下車時には、個人の趣味嗜好に合わせた情報であり、復路乗車時には、息抜き等のコンテンツであり、復路下車時には、駅周辺の情報やニュースとなっている。
そして、定期乗車券を検出した際に、乗車・下車、および往路・復路の判定を行い、上述した4種類の情報を提示するようになっている。
【0004】
また、特開平2001−306605号公報には、GPSやPHS等の位置情報システムを搭載した携帯装置が、GPS、PHS等の位置情報システムで得た自己の位置情報を各交通機関の所定の位置に設けられたアンテナに順次送信することによって、システムに自己の移動先方向を知らせ、システムは当該情報に基づいてユーザの行先を判断し、それに応じた広告等の情報を配信する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の技術において配信される情報は、一方的なものであった。すなわち、従来の情報提示システムでは、多少はユーザの属性(年齢・性別等)や嗜好を反映した情報が配信されるが、配信側が勝手に用意したデータであり、広告として表示されたスポット(単位情報源)が、ユーザにとって本当に利用価値があるかどうかは、実際にその場所へ行ってみるまでわからない。
【0006】
また、定期乗車券を利用した情報提示システムでは、ニュース等の一般情報を除けば、定期区間周辺に限定した情報を配信するだけであり、さらには乗下車した時にその駅周辺の情報しか配信しない。また、駅周辺の情報に関しても、ユーザからスポットの距離等とは無関係である。
【0007】
しかし、定期乗車券を利用する人が、いつも必ず定期乗車券に記載された駅のみを利用するとは限らず、たまには途中下車したり、定期区間外まで乗り越して目的の店を利用することが多々ある。この場合には、普段乗下車する駅周辺の情報を得たとしても何のメリットもなく、むしろ普段下車しない駅や、定期区間外の駅の有益な情報の配信が望まれる。
【0008】
また、特開平2001−306605号公報に開示された技術では、ユーザの行先を一意的に決めているだけで、本当にユーザが行きたい場所を考慮していない。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、広告元の利用状況やユーザの行動を反映した情報提示システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報提示システムは、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係る情報提示システムは、複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、前記所定の規則は、各単位情報源を利用したユーザにおける各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とするものである。
【0011】
なお、前記利用障壁は、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度としているが、例えば、ユーザの日常経路としての定期乗車券の区間からどれだけ離れているかに関する度合いのことをいい、これをポイント数などで表現して利用障壁の程度とするものであっても良い。
【0012】
ここで、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの距離に基づいて定められ、距離が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、距離が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0013】
また、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの所要時間に基づいて定められ、所要時間が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、所要時間が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0014】
また、前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの到達費用に基づいて定められ、到達費用が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くするように構成することが可能である。すなわち、到達費用が大きいほどポイント数は大きくなる。
【0015】
また、本発明に係る情報提示システムは、複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、前記所定の規則は、情報提示を受けるユーザの各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が小さいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とするものである。すなわち、利用障壁が小さいほどポイント数は小さくなり情報を提示する優先度を高くする。
【0016】
ここで、前記利用障壁の大小の判定基準は、前記情報提示を受けるユーザの嗜好に基づきユーザが選択して設定可能に構成することが可能である。
なお、ユーザの嗜好とは、例えばポピュラモードあるいはユニークモード等のように、何らかの形で分類できるものである。
【0017】
さらに、前記利用障壁は、前記システムが判定したユーザの目的行動に基づき、該目的行動と方向が一致する場合には利用障壁を小とし、一致しない場合には利用障壁を大とするように構成することが可能である。
なお、ユーザの目的行動とは、例えばユーザの移動、乗車、下車等のことをいう。
【0018】
本発明に係る情報提示システムは、上述した構成を備えており、ユーザIDと広告を受ける携帯端末のメールアドレスを対応づける情報提示システムであってム、特に、広告(情報提示)の優先度をユーザ毎に自動的に更新するものである。
【0019】
すなわち、ある単位情報源の利用頻度を考察すれば、その単位情報源の広告の判断基準を示すことができる。しかし、単純に利用頻度を考察し、利用頻度が多い単位情報源の広告を配信するだけでは十分ではない。
【0020】
例えば、あるユーザが自宅から近いという理由だけで買い物を3回した店と、欲しいものがあってわざわざ遠くまで足を運んで3回利用した店があった場合に、利用頻度は同じ3回であるから両方の店の広告を出したとしても、どちらがより利用価値があるかを当該ユーザ以外が区別することはできない。しかし、当該ユーザにとって、遠くまで足を運んで利用したのだから、後者の店の方が前者の店よりも利用価値が大きかったはずである。
【0021】
また、広告を配信する時に、どの広告を配信するか選択する基準が必要である。目的地に到着したのに出発地周辺の広告を提示したり、日常経路とかけ離れた場所にある単位情報源の広告を配信しても無駄である。
【0022】
そこで、本発明に係る情報提示システムでは、ユーザがある単位情報源を利用するためにどれだけの代償(利用障壁)を払うかを考慮し、払った代償が多ければ多いほどその単位情報源が優先的に情報を提示することができるシステムとなっている。また、ユーザの行動を考慮し、活用しやすい効果的な広告配信を行うことができるシステムとなっている。
【0023】
ここで、ユーザが、日常経路から利用した単位情報源、あるいは配信する広告に載っている単位情報源に到達するまでに、時間的、距離的、金銭的に払った代償の度合いを利用障壁と呼ぶこととする。すなわち、利用障壁が小さければ、ユーザは苦労なくその単位情報源に到達することができ、逆に利用障壁が大きければ、到達するのに余分なお金をかけたり、不要な時間をかけたり、日常経路より長い距離を移動しなければならないということを意味する。
【0024】
大きな利用障壁があるにも関わらず、わざわざ足を運んで利用するユーザが多いということは、その単位情報源は利用価値があるということである。このような単位情報源の広告は、他のユーザにとっても価値のあるものであるから、優先的に広告を提示できるようにする。
【0025】
また、日常経路外からのユーザが多ければ多いほど、その単位情報源が広告(情報)を提示できる優先度は増える。以下、この広告(情報)を提示できる優先性の度合いを提示優先度と呼ぶ。
例えば、同回数利用された2つの単位情報源があった場合に、日常経路外からの利用が多い単位情報源のほうが、日常経路上にあるから利用されているだけの単位情報源よりも提示優先度が高い。この結果、ユーザは広告の単位情報源がどれだけ利用価値があるかを客観的に判断することができる。
【0026】
また、ユーザが広告を受信した時に、広告記載の単位情報源までの利用障壁が小さければ、ユーザはその単位情報源を気軽に利用できるので、優先的に広告を配信することができる。以下、この優先性の度合いを配信優先度と呼ぶ。
例えば、日常経路から外れている単位情報源の広告よりも、日常経路から近い単位情報源の広告の方が優先的に配信される。この結果、ユーザは現在位置から行きやすい単位情報源の広告を受け取ることができる。
【0027】
このように、本発明に係る情報提示システムでは、利用障壁に基づいて提示優先度および配信優先度が算出され、単位情報源の提示優先度に応じて提示する広告を決定し、ユーザ位置および目的方向から判断された配信優先度に応じて決定した広告を配信することで、ユーザは広告の単位情報源がどれだけ利用価値があるかを客観的に判断することができ、ユーザは現在位置から行きやすい単位情報源の広告を受け取ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報提示システムの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜4は本発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係る情報提示システムにおける処理の手順を示すフローチャート、図2は前記情報提示システムの構成を示す模式図、図3の(a)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す駅DBの説明図、(b)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す店DBの説明図、図4は携帯端末Mに配信された広告の一例を示す模式図である。
【0029】
本実施形態は、図1、図2に示すように、情報提示システムを鉄道事業に適用した例を示すものであり、乗下車の度にユーザが改札に定期乗車券を通すと、情報提示システムは携帯端末Mに広告等の情報を配信するものである。
【0030】
本実施形態に係る情報提示システムは、図1に示すように、ステップS101〜S110における処理の手順は従来技術と同様となっており、ステップS101〜S110に示す処理を行うことにより、ユーザ登録、およびユーザの位置と乗下車を判断してユーザに情報を配信する。
【0031】
前記情報提示システムの特徴は、ステップS201〜S209にあり、ステップS201〜S209に示す処理を行うことにより、ユーザの利用障壁に応じた優先度を算出し、ユーザの目的行動に応じた広告を配信する。
【0032】
前記情報提示システムは、図1、図2に示すように、あるユーザAが定期乗車券を用いて駅Sで乗車した場合、あるいは駅Tで下車した場合における処理を示している。詳細な処理の手順は後に詳述する。
【0033】
ユーザAの日常の通勤経路は、図2に示すように、駅Sが自宅最寄駅、駅Tが会社最寄駅となっている。店s、tはそれぞれ駅S、Tを最寄駅とする。
また、駅X、Yは、それぞれユーザAがよく利用する店x、yの最寄駅であり、駅ZはユーザAがまだ知らない店zの最寄駅であり、下車したことはない。
【0034】
駅S、T、X、Y、Zおよび店s、t、x、y、zは、それぞれデータベースサーバ(以下DB1と呼ぶ)につながっている。なお、ユーザAは、携帯端末Mを所有しているものとする。
【0035】
前記DB1は、図3に示すように、(a)の駅DBと、(b)の店DBとの2つの管理項目に分かれており、適時、参照、追加、更新、および削除等の処理が行われる。以下に、駅DBと店DBについて説明する。
【0036】
駅DBは、ユーザの個人情報を管理するものである。
具体的には、図3(a)に示すように、定期ID10、自宅最寄駅11、通勤通学先最寄駅12、配信モード13、メールアドレス14、クレジットカードID等ユーザを特定できる情報(以下、個人IDと称する)15を管理する。
なお、定期ID10、自宅最寄駅11、通勤通学先最寄駅12、配信モード13は、従来技術と同様となっている。メールアドレス14については後述する。また、個人ID15は、ユーザが店で買い物等をした時に、その店へ加算する提示優先度をDB1に更新する場合の参照元となる。
【0037】
店DBは、店の最寄駅、利用障壁から算出される広告提示優先度等を管理する。具体的には、店ID20、最寄駅21、当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24、提示優先度25、広告データ26を管理する。店ID20、最寄駅21から店の位置を判断する。当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24に基づいて、提示優先度25が算出される。
【0038】
最寄駅が同じ店を一まとめにし、それぞれの店の提示優先度25の値を比較し、優先度順位をつける。そして、提示優先度に従ってその最寄駅付近の店の広告をユーザへ配信する際に、優先順位に基づいて配信広告を決定する。
【0039】
すなわち、配信優先度によりどの駅付近の店の広告を配信するかを決定し、その駅付近の店の中で提示優先度が高い広告を優先的に選択して配信する。
広告データ26は、配信する広告のデータであり、店側が随時更新する。
当駅ポイント22、区間内ポイント23、区間外ポイント24、提示優先度25の詳しい算出方法は後述する。
【0040】
次に、自宅最寄駅Sと会社最寄駅Tを日々往復しているユーザAへの広告配信を例にとって説明する。なお、便宜上、乗車駅から下車駅の方向を順方向、下車駅と逆の方向を逆方向と呼ぶこととする。
【0041】
配信の一般的な流れは、自動改札に定期乗車券を通すと、情報提示システムが定期IDを読み取り、DB1を参照してユーザAのメールアドレスを検索し、携帯端末Mに広告を配信して、図4に示すように、広告が端末の画面に表示されるというものである。
【0042】
次に、各ポイントの設定について説明する。
当駅ポイント22は、ユーザが自宅最寄駅あるいは通勤通学先最寄駅付近の単位情報源(以下、スポットと呼ぶ)を利用したときに、そのスポットに加算する提示優先度のことで、本実施形態において、ユーザAが店sを利用したときに店sに加算される提示優先度がこれに該当する。店sに関しては、ユーザAが毎日乗下車する駅Sから近いので利用障壁はないため、ユーザAが店sを利用したときに加算される当駅ポイントは「+1」とする。
【0043】
区間内ポイント23は、ユーザが自宅最寄駅あるいは通勤通学先最寄駅以外の定期区間内のある駅付近のスポットを利用したときに、そのスポットに加算する提示優先度のことである。本実施形態において、ユーザAが店yを利用したときに店yに加算される提示優先度がこれに該当する。ユーザAが店yを利用するためには途中下車しなければならない。そのため、利用の際は途中下車に伴う時間的な利用障壁があるので、ユーザAが店yを利用したときに加算される区間内ポイントは「+2」とする。
【0044】
区間外ポイント24は、ユーザAが店xを利用したときに加算される店xの提示優先度である。ユーザAが店xを利用するためには、定期区間からわざわざ乗り越さないと行けない店であり、時間的、金銭的、距離的な利用障壁があるため、ユーザAが店xを利用するときに加算される区間外ポイントは「+3」とする。
【0045】
情報提示システムは、ユーザAが店を利用すると、ユーザAを特定できるID等を検索し、DB1の駅DB上のユーザAの定期IDを判別する。この定期IDと店DB上の店の最寄駅を参照し、ユーザAの日常経路から店までの利用障壁を判断して、店へ加算されるポイントが前記3つのどのポイント区分に該当するか否かを判定する。
次に、店DB上の店IDに対応した該当ポイント区分に対して、上述したようにして定めたポイントを加算する。
【0046】
例えば、ユーザAが店sで買い物をし、クレジットカードで支払ったとする。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのクレジットカードIDを検索し、対応する定期IDを参照してユーザAの自宅最寄駅が駅Sであると判定する。店sの最寄駅も駅Sであるから、ユーザAが店sを利用する場合には利用障壁がなく、DB1の店sの当駅ポイントを「+1」する。
【0047】
また、ユーザAが店yで買い物をして、デビッドカードで支払ったとする。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのデビッドカードIDを検索し、定期IDを参照して、店yの最寄駅YはユーザAの定期区間内であると判定する。ユーザAが店yを利用する場合には時間的利用障壁があるから、DB1の店yの区間内ポイントを「+2」する。
【0048】
また、ユーザAが店xで買い物をして、現金で支払ったとする。ユーザAは店xの会員でありメンバーズナンバーを持っている。情報提示システムはDB1にアクセスしてユーザAのメンバーズナンバーを検索し、対応する定期IDを参照して、店xの最寄駅xはユーザAの定期区間外であると判断する。ユーザAが店xを利用する場合には、時間的、金銭的、距離的利用障壁があるから、区間外ポイントを「+3」する。
【0049】
このように、定期IDと配信先を特定できるカードID等の情報を1セットとして、店に購入、メンバー登録等の何らかの入力があった場合に、IDを参照して広告提示優先度を計算し、DB1の店の広告提示優先度を更新する。
【0050】
なお、本実施形態では、利用障壁の大きさをポイントにより判定し、そのポイントを「1」〜「3」の3段階としたが、もちろん何段階に設定してもよく、例えば、区間外ポイント24の場合には、乗り越した際の時間、距離、費用等が高ければ高いほどポイントを多く加算するようにしてもよい。すなわち、利用障壁が大きければ大きいほど、提示優先度が段階的に高くなるようにする。
【0051】
次に、時間、距離、金銭の3つの利用障壁の判断条件を詳しく説明する。
(1)時間的条件
ユーザの現在位置(以下、出発地と呼ぶ)から目的のスポットの位置(以下、)目的地と呼ぶ)までかかった時間が時間的条件となる。これは、乗車中の時間+平均的な待ち時間から判断する。ユーザの利用する鉄道会社や時間帯によって、目的地最寄駅行き列車の運行本数は様々であり、本数が多ければ容易に到達できるが、少なければ到達に時間がかかるためである。
(2)距離的条件
距離的条件として、出発地から目的地までの駅数が考えられる。しかし、1駅間の距離は常に一定ではないので、線路上の実際の距離等も考慮する必要がある。
(3)金銭的条件
金銭的条件は、基本的に、ユーザの現在地からスポットまでの乗車費用に基づいて判断されるが、同じスポットに行くにも乗り継ぎ方で乗車費用が変わる場合がある。何度も乗り継いでスポットまでの到達距離を短くすると乗り継ぎ費用が余分にかかったり、逆に乗車費用あるいは乗り継ぎ費用を減らそうとすると、到達距離が長くなったりすることがある。そのため、金銭的条件は、他の条件と照らし合わせて総合的に判断する必要がある。
【0052】
このように、時間的条件、距離的条件、および金銭的条件を考慮して利用障壁を判断し、当駅ポイント22、区間内ポイント23、および区間外ポイント24について、それぞれのポイントを加算する。
【0053】
例えば、図2に示す例では、駅S〜駅T間の定期乗車券を所有しているユーザが、店sまたは店tで買い物をした場合には、利用障壁が「小」であるため1ポイントが加算される。また、定期乗車券の区間内の店yで買い物をした場合には、運賃は「0」だが時間が余分にかかるため利用障壁が「中」となり2ポイントが加算される。また、定期乗車券の区間外の店xまたは店zで買い物をした場合には、運賃および時間ともに余分にかかるため利用障壁が「大」となり3ポイントが加算される。
【0054】
次に、提示優先度の決定する方法について詳細に説明する。
店に加算された当駅ポイント、区間内ポイント、区間外ポイントの合計を提示優先度とする。
例えば、店sを1回利用したユーザB、C、Dがいたとする。ユーザBは駅Sが自宅最寄駅であり、ユーザCにとって駅Sは定期区間内の駅で、ユーザDにとって駅Sは定期区間外の駅であると仮定する。この場合、店sに対して当駅ポイントが「1」、区間内ポイントが「2」、区間外ポイントが「3」加算され、提示優先度が「6」加算されたことになる。
【0055】
もし、ユーザB、C、Dの利用前において、店sの当駅ポイントが「3」、区間内ポイントが「6」、区間外ポイントが「9」であったとすると、このとき提示優先度は(3+6+9=)18である。ユーザB、C、Dの利用後は、当駅ポイントが「4」、区間内ポイントが「8」、区間外ポイントが「12」となり、提示優先度は「24」となる。
情報提示システムは、各ポイントが加算される度に、随時提示優先度を算出して更新する。
【0056】
次に、配信優先度を決定する方法について説明する。
ユーザが予め設定した配信モード(以下、モードと呼ぶ)に応じて、広告を配信する優先度が変わる。このモードは、ユーザが選択的に決定することができる。
【0057】
ユーザAが定期乗車券を使用して駅Sで乗車した場合を例にとって説明する。駅Sからの入力があると、情報提示システムは、ユーザAの定期IDを参照し、駅T方向に移動すると推定する。そこで、順方向の店y、t、zの広告が配信候補として挙げられる。次に、ユーザAが予め設定してモードを参照して、3つの広告の中からどの広告を配信するかを決定し、先に参照した定期IDに対応するメールアドレスに広告を配信する。
【0058】
また、駅Sで乗車したユーザAが駅Tで下車した場合に、駅S以外の駅周辺における店t、y、zの広告が配信候補として挙げられる。次に、ユーザAが予め設定したモードを参照して、3つの広告の中からどの広告を優先して配信するかを決定し、定期IDに対応したメールアドレスに広告を配信する。
【0059】
本実施形態には、ポピュラモードとユニークモードの2つのモードがある。
ポピュラモードとは、ユーザの日常経路上エリアの広告を優先的に配信するモードであり、ユニークモードとは、日常経路外のエリアの広告を優先的に配信するモードである。
【0060】
<乗車時>
ポピュラモードに設定されている場合には、定期区間内、特に日常最も乗下車するであろう自宅最寄駅と会社最寄駅付近の広告を優先的に配信する。よく利用する駅付近の広告を優先的に配信すれば、それを活用する可能性が大きいと考えられるからである。そこで、ユーザAの利用頻度の高い駅の順に、周辺のスポットの広告を配信する。
【0061】
例えば、ユーザAが駅Sで乗車した場合に、配信優先度は店t、y、zの順となる。駅Tは会社最寄駅であるからほぼ毎日下車すると考えられ、ユーザAは店tの広告を受け取ったときに店tを利用する可能性が最も高い。また、ユーザAにとって、店yは定期区間内にあるから、時間的な利用障壁はあるが、金銭的、時間的利用障壁はない。そのため、店tの次に店yを利用する可能性がある。しかし、駅ZはユーザAが未だに下車してない駅である。すなわち、特に利用すべきスポットがないので、周辺情報を配信する必要はあまりないと判断する。
【0062】
一方、ユニークモードに設定されている場合には、ユーザAの日常経路とは関係ない駅周辺の広告を優先的に配信する。日々何度も通った経路上の情報はある程度知っているものであり、むしろ普段寄らない駅に利用価値のある未知のスポットがある場合が多い。また、休日前等のように、時間や気持ちにゆとりがあるときは、広告記載のスポットに多少行き難くても行ってみようという気を起こすことがよくあるからである。そこで、ユーザAの利用頻度の低い駅順に、周辺情報を配信する。
【0063】
例えば、ユーザAが駅Sで乗車した場合に、配信優先度は店z、y、tの順になる。店zは普段下車しない駅であり、知って得する情報が多いと考えられる。店yは下車したことはあるが毎日必ず乗下車するわけではなく、店zの次に未知の情報がある可能性が大きい。しかし、店tは毎日乗下車する駅付近にあるため、大体の情報は既に知っている可能性が大きい。
【0064】
<下車時>
ポピュラモードに設定されている場合には、下車してから最も活用しやすい情報を優先的に配信する。理由は、乗車時と同様である。
例えば、ユーザAが駅Tで下車した場合に、配信優先度は店t、y、xまたはzの順となる。ユーザAは、広告を見て店tへ立ち寄ることが容易であるため、優先順位は一番高い。店yは、定期区間内の店であるため、広告を見てすぐには立ち寄れないが、帰りに立ち寄ったりすることが考えられるので2番目に順位が高い。店xまたはzは、定期区間外であるため、立ち寄る可能性は一番低く優先順位が低い。
【0065】
一方、ユニークモードに設定されている場合には、下車して最も利用されないであろう情報を優先的に配信する。理由は、乗車時と同じである。
例えば、ユーザAが駅Tで下車した場合に、配信優先度は店xまたはz、y、tの順である。
【0066】
下車しているにも関わらず下車駅以外の駅周辺の店の広告を配信するのは、無意味である場合が多いが、下車駅で用事を済ました後、広告を見てその店に立ち寄る可能性はある。ただし、このような場合は、特別なモードとして扱うことも考えられる。
このように、利用障壁から判断して配信優先度が決定され、モードを参照して、どの駅の広告を配信するかを決定する。
【0067】
なお、本実施形態では、2つのモードを用いて説明したが、もちろん設定できるモードは他にあってもよく、例えば、移動逆方向の店xの広告を優先的に配信するようなモードを追加してもよい。また、モードは乗車時、下車時でそれぞれ異なったモードを用いるようにしたものであってもよい。
【0068】
また、本実施形態では、説明を簡単にするために、広告を提示する店とその最寄駅を1対1に対応させて説明している。しかし、実際には、同じ最寄駅に対して多数の店が広告を提示することが十分考えられる。
このような場合には、配信優先度に基づいて、どの広告を配信するのかを決定する際に、最寄駅を同じくする店の間で提示優先度に基づいて決定された優先順位に従って店の広告を配信する。
【0069】
次に、本実施形態における制御処理の手順を図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る情報提示システムは、図1に示すように、DB1に対する入力があるまで待機している(S101)。そして、DB1に対する入力があると、まずユーザ登録設定か否かの判定を行う(S102)。
【0070】
ここで、ユーザ登録設定を行う場合には、ユーザの定期ID、乗車駅、下車駅、配信モード、メールアドレス、およびユーザを特定できるID(クレジットカードID等)を、DB1上の駅DBへ入力する(S103)。
【0071】
一方、ユーザ登録設定を行わない場合には、店からDB1に対する入力であるか、あるいは駅の改札を通ったときの入力のどちらかである。そこで、店からの入力であるか否かを判定する(S104)。
【0072】
ここで、店からの入力である場合には、店DB上の店IDを検索し(S105)、店の最寄駅とユーザ情報から取得されるユーザの日常経路に基づいて利用障壁を判定し、店に加算されるポイントの種類を判断する(S201)。
すなわち、当駅ポイントであればポイント値に「1」を加算し(S202)、区間内ポイントであればポイント値に「2」を加算し(S203)、区間外ポイントであればポイント値に「3」を加算して(S204)、店DBを更新し(S205)、最終的な提示優先度を算出する(S206)。
【0073】
一方、ユーザが駅の改札を通った場合には、駅DBを検索して(S106)、定期IDからユーザを特定し(S107)、乗下車した駅名を判断する(S108)。
【0074】
次に、配信する広告を決定するために、予め店DBを検索し(S109)、乗下車の判定を行う(S110)。
ここで、乗車の場合には、まず配信モードを判定して(S207)、乗車駅とユーザの日常経路に基づいて配信優先度を判断する。
そして、ポピュラモードの場合には、店t、y、zの順に配信優先度が高いので、この順に予め検索しておいた広告を配信する(S208)。
一方、ユニークモードの場合には、店z、y、tの順に広告を配信する(S209)。
【0075】
また、下車の場合には、乗車時と同様に配信モードを判定して(S210)、下車駅とユーザの日常経路に基づいて配信優先度を判断する。
そして、ポピュラモードの場合には、店t、y、x、またはzの順に配信優先度が高いので、この順に予め検索しておいた広告を配信する(S211)。
一方、ユニークモードの場合には、店xまたはz、y、tの順に広告を配信する(S212)。
【0076】
なお、上述した実施形態では、本発明に係る情報提示システムを鉄道に対して適用した場合を説明したが、本発明に係る情報提示システムは、鉄道に限らずバスなどのその他の交通機関に対しても適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また、店における買い物だけではなく、飲食であってもよく、さらには、公共機関やレジャー施設等のスポットにおいても適用することができる。このとき配信する情報は、広告には限らない。
【0077】
さらに、提示優先度を算出する際に、場合によっては、当駅ポイントのみに基づき提示優先度を判断したり、区間内ポイントと区間外ポイントのみに基づいて提示優先度を判断することができる。
【0078】
また、本実施形態では、端末の画面に広告を表示するようにしているが、本発明は広告の提示、あるいは配信の方法に限定されるものではなく、例えば、スポットが提示する広告を決定する際に、提示優先度が1位のみの広告を配信してもよいし、上位3位までの広告を配信してもよい。
さらに、提示優先度が1位の場合には、数行の長い広告を提示し、提示優先度が2位以下10位までは短い広告とすることもできる。
【0079】
また、配信時にモードを参照して、広告を配信する駅エリアを決定する際にも、提示優先度が1位である駅エリアおよび隣接エリアの広告を配信することができる。さらに、ポピュラモードにおける1位の情報と、ユニークモードにおける1位の情報の双方を配信してもよいし、モードを平日用、休日用等に区分してもよい。
【0080】
さらに、前述した実施例では鉄道(定期券)を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザIDと日常経路さえ判明すれば、本発明はその他の用途にも適用可能である。その例を以下に示す。
【0081】
(1)GPSを利用する例
ユーザの携帯端末がGPSを搭載しており、定期的に位置情報を受信し、記憶する。一般的に、携帯端末の停留している時間が最も多い2点が自宅と勤務先と判断できる。或いは昼12時に停留している時間が多い点が勤務先、夜12時の場合が自宅と判断することも可能である。また、道路地図を参照することで途中経路(前記実施例でのX、Y、Zに相当)が判定できる。
広告の配信は、ユーザが自宅か勤務先を出て、途中経路上に差し掛かった事をGPSが検出した時に携帯端末からアクセスがあれば可能である。
【0082】
(2)携帯電話を利用する例
携帯電話は電源が入っていれば基地局と定期的にアクセスしているため、ユーザのおおよその位置が判断できる。このことから、(1)の場合と同様に携帯電話の停留している時間が最も多い2点が自宅と勤務先と判断できる。或いは昼12時に停留している時間が多い点が勤務先、夜12時の場合が自宅と判断することも可能である。また、基地局マップを参照することで途中経路が判定できる。広告の配信は、ユーザが自宅か勤務先を出て、途中経路上に差し掛かった事を基地局が検出した時に携帯電話の電源が入っていれば可能である。
【0083】
上述した(1)または(2)の2つの例のうちの何れか一方を用いることで、鉄道に限らず徒歩、自動車等でも本発明の適用が可能となる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る情報提示システムによれば、ユーザの行動を反映した優先順位によって単位情報源が提示する広告が決まるため、当該広告を見たユーザが客観的に広告の価値を判断することができる。
【0085】
また、ユーザの現在位置および目的行動に応じた広告を配信するため、ユーザ1人1人に適した広告を配信することができる。このため、ユーザが広告の単位情報源を利用する可能性が高まり、広告を効果的に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る情報提示システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】前記情報提示システムの構成を示す模式図である。
【図3】(a)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す駅DBの説明図、(b)はデータベースサーバ(DB1)の一例を示す店DBの説明図である。
【図4】本実施形態に係る携帯端末Mに配信された広告の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 定期ID
11 自宅最寄駅(乗車駅)
12 通勤通学先最寄駅(下車駅)
13 配信モード
14 メールアドレス
15 個人ID
20 店ID
21 最寄駅
22 当駅ポイント
23 区間内ポイント(定期内ポイント)
24 区間外ポイント(定期外ポイント)
25 提示優先度
26 広告データ
Claims (7)
- 複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、
ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、
前記所定の規則は、各単位情報源を利用したユーザにおける各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とする情報提示システム。 - 前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの距離に基づいて定められ、距離が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とする請求項1記載の情報提示システム。
- 前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの所要時間に基づいて定められ、所要時間が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とする請求項1記載の情報提示システム。
- 前記利用障壁は、前記単位情報源を利用したユーザの日常経路から該単位情報源までの到達費用に基づいて定められ、到達費用が大きいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とする請求項1記載の情報提示システム。
- 複数の単位情報を所定の規則に基づいて選択して提示するための情報提示システムであって、
ユーザが通常利用する各単位情報源からの逸脱度を利用障壁として、
前記所定の規則は、情報提示を受けるユーザの各単位情報源への利用障壁に応じて定められ、該利用障壁が小さいほどその単位情報源の情報を提示する優先度を高くすることを特徴とする情報提示システム。 - 前記利用障壁の大小の判定基準は、前記情報提示を受けるユーザの嗜好に基づきユーザが選択して設定可能としたことを特徴とする請求項5記載の情報提示システム。
- 前記利用障壁は、前記システムが判定したユーザの目的行動に基づき、該目的行動と方向が一致する場合には利用障壁を小とし、一致しない場合には利用障壁を大とすることを特徴とする請求項6記載の情報提示システム。
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