JP4375716B2

JP4375716B2 - チェーンガイド

Info

Publication number: JP4375716B2
Application number: JP2003307343A
Authority: JP
Inventors: 和彦後郷
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2003-08-29
Filing date: 2003-08-29
Publication date: 2009-12-02
Anticipated expiration: 2023-08-29
Also published as: EP1510451B1; EP1510451A2; US7691019B2; EP1510451A3; JP2005075122A; US20050159260A1

Description

本発明は、リヤスイングアームの揺動により後輪のリヤスプロケットに掛かるチェーンの外れを防止する自動二輪車のチェーンガイドに関するものである。

リヤスイングアームの上下振幅が大きい場合等過酷な走行条件の下で、リヤスイングアームの振動等によりスプロケットからチェーンが外れることを防止するために、リヤスイングアームの後部に付設したチェーンガイドが実用に供されている。

しかし、チェーンガイドは、その配設した位置から、走行中にチェーンと接触する。従って、チェーンガイドの摩耗は避けられないので、樹脂等で形成され、強度・剛性は金属製のガイドホルダで補うようにしたチェーンガイドが提案されている（例えば、特許文献１参照。）。
実公平５−２０６３７号公報

図７は特許文献１の第４図の再掲図である。ただし、符号は振り直し、要素名を一部変更した。
チェーンガイド１００は、断面略Ｕ字形のアルミニウム等の金属製のガイドホルダ１０１と、このガイドホルダ１０１に嵌める樹脂製等のチェーンガイド部材１０２とからなる。チェーンガイド部材１０２にチェーンが接触する。この接触が重なると、チェーンガイド部材１０２に摩耗が生じる。

図８は特許文献１の第２図の再掲図である。符号１０１、１０２は図７を参照する。
リヤスイングアーム１０６の後部下面１０７に取付ステー１０８を介してチェーンガイド１００を取付けた。チェーンガイド１００のチェーン進入部分１０５は、チェーンガイド部材１０２の摩耗量が大きい。

また、この進入部分の側面において、チェーンガイド部材１０２とガイドホルダ１０１とを面一に配置したので、リヤスイングアーム１０６の揺動に伴いガイドホルダ１０１にチェーン１０９が接触することがある。金属製同士のガイドホルダ１０１とチェーン１０９とが接触しても相互に影響が出ないように耐久性を考慮すると、装置の大型化やコスト高を招いてしまう。
また、前記ガイドホルダとチェーンの接触等により、ガイドホルダが変形や傷付きを起こし、交換に時間がかかってしまうと、例えばオフオードタイプの自動二輪車のレース等では勝敗にかかわる可能性があるため、ガイドホルダの容易な組付け、取外し性が望まれる。

本発明は、ガイドホルダの変形・傷付き等を抑制すると共に、組付け、取外しの容易なチェーンガイドを提供することを課題とする。

請求項１に係る発明は、チェーンに接触するチェーンガイド部材と、このチェーンガイド部材を保持するガイドホルダとからなり、このガイドホルダをスイングアームに取付けたチェーンガイドにおいて、チェーンガイド部材の前端部に鍔部を設け、この鍔部でガイドホルダの前端位置を規制することで、ガイドホルダの前端をチェーンガイド部材の鍔部よりも後方となるようにし、ガイドホルダは、左右の壁の下部を内側に折り曲げ、底部でつなぐことにより左右の壁が下すぼみ形状となる略Ｕ字形状に形成し、ガイドホルダは、アルミニウム合金の押出し形材から形成し、ガイドホルダを構成する左右の壁及びこれらの壁の下部をつなぐ底部において、この底部は左右の壁より薄く形成したことを特徴とする。

チェーンが進入するチェーンガイド部材の先端部に鍔部を設け、この鍔部でガイドホルダの前端位置を規制するようにした。
チェーンガイド部材先端部の鍔部がガイドホルダ先端をカバーするように構成したので、チェーンガイド部材にチェーンが接触し、ガイドホルダ先端にチェーンが直接接触することはない。すなわち、チェーンガイド部材でチェーンの接触による衝撃を吸収する。

また、オフロード走行時のわだち走行において、ガイドホルダと路面の干渉が発生することがある。従来技術によれば、ガイドホルダと路面が直接干渉していたため、ガイドホルダの傷付き、変形等が発生していた。本発明によると、チェーンガイドの先端はチェーンガイド部材により形成したので、ガイドホルダの傷付き、変形等は発生しにくい。

この結果、チェーンやガイドホルダを軽量・コンパクトに形成でき、加えてチェーンの接触によるガイドホルダの傷付き、変形等を減らすことができる。さらに、ガイドホルダの傷付きが減るため、ガイドホルダの修理、交換等のメンテナンス頻度等も低減することができる。

また、ガイドホルダは、左右の壁が下すぼみ形状となる略Ｕ字形状としたので、下方及び側方からの石、障害物等の衝撃を受けにくくなる。
この結果、ガイドホルダや取付けステーの変形、破損の可能性を減らすことができる。

ガイドホルダは、アルミニウム合金の押出し形材から形成した。すなわち、切断、機械加工のみでプレス加工は不要である。アルミニウム合金の押出し形材を利用するので、機械加工が必要な部位は少なくて済み、且つプレス加工よりも高い寸法精度を得ることができる。

この結果、ガイドホルダにチェーンガイド部材を正確に位置決めすることができ、且つ容易に組付けることができる。
アルミニウム合金の押出し形材を用いることで、必要な工程は切断、機械加工のみとなり、従来のような熱処理、プレスを含む多数の工程は不要となる。プレス加工のための型が不要なので、特に少量生産においてはコスト面で有利となる。

請求項２に係る発明では、ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成したことを特徴とする。
ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し材を二分割して使うため、押出し形材の断面形状、特に幅方向の寸法精度をそのまま活用できるため、ガイドホルダに求められる所定の寸法精度を容易且つ確実に確保することができる。
また、ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を用いるため、不規則な断面形状の素材よりも搬送時の荷姿は安定し、荷崩れ等の虞を減らすことができる。

この結果、ガイドホルダにチェーンガイド部材を正確に位置決めすることができ、且つ容易に組付けることができる。

請求項３に係る発明では、チェーンに接触するチェーンガイド部材と、このチェーンガイド部材を保持するガイドホルダとからなり、このガイドホルダをスイングアームに取付けたチェーンガイドにおいて、ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成し、ガイドホルダを構成する左右の壁及びこれらの壁の下部をつなぐ底部において、この底部は左右の壁より薄く形成したことを特徴とする。

ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し材を二分割して使うため、押出し形材の断面形状、特に幅方向の寸法精度をそのまま活用できるため、ガイドホルダに求められる所定の寸法精度を容易且つ確実に確保することができる。
また、ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を用いるため、不規則な断面形状の素材よりも搬送時の荷姿は安定し、荷崩れ等の虞を減らすことができる。

また、ガイドホルダは押出し形材を使うため、底部を左右の壁より薄くして形成することができる。
ガイドホルダの底部をステー取付部である左右の壁より薄くなるようにすることで、ステー取付部の強度を確保しつつ、ガイドホルダの軽量化を図ることができる。

請求項１に係る発明では、チェーンの接触によるガイドホルダが受ける損傷は無くなるため、ガイドホルダのメンテナンス頻度を減らすことができるという利点がある。

また、ガイドホルダは左右の壁が下すぼみ形状となる略Ｕ字形状としたので、ガイドホルダや取付けステーの変形、破損を減らすことができるという利点がある。

さらに、アルミニウム合金製押出し形材を適用したので、板材からガイドホルダを削り出す方法よりも少ない機械加工の量で済む。また、機械加工としたので高精度なガイドホルダを得ることができるという利点がある。
さらにまた、ガイドホルダの底部を左右の壁より薄く形成したので、強度を確保しつつガイドホルダの軽量化を図ることができるという利点がある。

請求項２に係る発明では、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成することにより、ガイドホルダに所定の寸法精度を容易且つ確実に確保させることができるため、ガイドホルダにチェーンガイド部材を正確に位置決めすることができ、且つ容易に組付けることができるという利点がある。

請求項３に係る発明では、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成することにより、ガイドホルダに所定の寸法精度を容易且つ確実に確保させることができるため、ガイドホルダにチェーンガイド部材を正確に位置決めすることができ、且つ容易に組付けることができるという利点がある。

また、ガイドホルダの底部を左右の壁より薄く形成したので、強度を確保しつつガイドホルダの軽量化を図ることができるという利点がある。

本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明を適用したオフロードタイプの自動二輪車の側面図であり、自動二輪車１０は、メインフレーム１１と、メインフレーム１１の前部に操向可能に取付けたフロントフォーク１２と、このフロントフォーク１２の下部に取付けた前輪１３と、メインフレーム１１に懸架したエンジン１４と、このエンジン１４が排出した排気ガスを消音器１５に流す排気管１６と、メインフレーム１１に前から後に配置した燃料タンク１７及び乗員シート１８と、メインフレーム１１の後部にリヤクッション１９を介して上下動自在に取付けたスイングアーム２１と、このスイングアーム２１の後部に取付けた後輪２２とからなる。

動力伝達系は、エンジン１４と、エンジン１４の下部に備えた変速機２３と、この変速機２３の出力軸２４に取付けた駆動ギヤ２５と、後輪２２に取付けたスプロケット２６と、このスプロケット２６と駆動ギヤ２５の間を掛け渡したチェーン２７とを主な構成要素とする。

そして、メインフレーム１１に上下動自在に取付けたスイングアーム２１の後部下面に、取付けステー２８を介してチェーンガイド３０を取付けた。
なお、３１はチェーンカバー、３２はフロントフェンダ、３３はハンドルである。

チェーンガイド３０は、後輪２２の軸に取付けたスプロケット２６に掛けた駆動力伝達のためのチェーン２７がスイングアーム２１の上下動によりスプロケット２６から外れないようにするため、スプロケット２６に掛かるチェーン２７をチェーンガイド３０で囲い、チェーンガイド３０にチェーン２７が接触することにより一定以上のチェーン２７の振れを規制する。すなわち、チェーン２７の振れを規制することによって、チェーン２７がスプロケット２６から外れないようにガイドする役割をもつ。

図２は図１の２部拡大図であり、チェーンガイド３０は、ポリウレタンゴム等の耐摩耗性弾性材料製チェーンガイド部材３４と高強度アルミニウム合金製ガイドホルダ３５とからなる。そして、スイングアーム下面３６に取付けステー２８ａ、２８ｂを取付け、これらのステー２８ａ、２８ｂにボルト３８、及び図示せぬナットを介してチェーンガイド部材３４とガイドホルダ３５とを固定したことを示す。
チェーンガイド部材３４の前端部に鍔部４１を設け、この鍔部４１をガイドホルダ３５の前端４２よりも張り出すように配置した。

図３は図２の３−３線断面図であり、スイングアーム下面３６に取付けた取付けステー２８ａにボルト３８、ナット３９を介して取付けたチェーンガイド部材３４と、チェーンガイド部材３４の外側の面４３Ｌ、４３Ｒに沿って嵌合しつつ取付けステー２８ａにボルト３８、ナット３９を介して取付けたガイドホルダ３５と、チェーンガイド部材３４の中心部にボルト３８、ナット３９を介して嵌めたカラー４４とを備えた。
そして、チェーンガイド部材３４の中央に形成した開口部４５にチェーン２７を通したことを示す。

また、ガイドホルダ３５は、左右の壁４６Ｌ、４６Ｒの下部を内側に折り曲げ、底部４７でつなぐことにより左右の壁が下すぼみ形状となる略Ｕ字形状に形成した
ガイドホルダ３５は、左右の壁４６Ｌ、４６Ｒを下すぼみの形状としたので、下方及び側方からの石、障害物等と干渉する可能性が減り、石、障害物による衝撃を受けにくくなる。
この結果、ガイドホルダ３５の変形、傷付き等の可能性を減らすことができる。

さらに、ガイドホルダ３５を左右の壁４６Ｌ、４６Ｒ及びこれらの壁の下部をつなぐ底部４７において、この底部４７は左右の壁より薄くした。
ガイドホルダ３５は、断面ロ形状の押出し材を用いるため、左右の壁４６Ｌ、４６Ｒの板厚よりも底部４７の板厚を薄くして形成することができる。

この結果、取付ステー２８ａへの取付部であるガイドホルダ３５の左右の壁４６Ｌ、４６Ｒを底部４７の板厚よりも厚く、底部４７の板厚を薄く形成することで、ステー取付部である左右の壁４６Ｌ、４６Ｒの強度を確保しつつ、ガイドホルダ３５の軽量化を図ることができる。

図４は本発明に係るチェーンガイドの分解斜視図であり、チェーンガイド部材３４に矢印ａのごとくガイドホルダ３５を嵌めることでチェーンガイド３０を形成することができる。
チェーンガイド部材３４の前端部に鍔部４１を設け、この鍔部４１でガイドホルダ３５の前端４２位置を規制することで、ガイドホルダ３５の前端４２をチェーンガイド３４部材の鍔部４１よりも後方となるようにした。

チェーンガイド部材３４の上部にガイド部材延設部を延設し、このガイド部材延設部にガイド部材取付穴３７ａ、３７ｂを設けた。
一方、ガイドホルダ３５の上部にガイドホルダ取付穴４０ａ、４０ｂ、４０ｃを設けた。そして、ガイド部材取付穴３７ａとガイドホルダ取付穴４０ａ及びガイド部材取付穴３７ｂとガイドホルダ取付穴４０ｂとを合わせ、ボルト３８、ナット３９（図３参照）を介して取付ステー２８ａに固定できるようにした。

なお、ガイドホルダ取付穴４０ａ、４０ｂは取付ステー２８ａ（図３参照）の穴と合うように形成し、ボルト３８、ナット３９を介して取付ステー２８ａに固定することができるようにした。同様に、ガイドホルダ取付穴４０ｃは取付ステー２８ｂ（図２参照）の穴と合うように形成し、ボルト３８、ナット３９を介して取付ステー２８ｂに固定することができるようにした。

ガイドホルダ３５は、アルミニウム合金の押出し形材から形成した。すなわち、切断、機械加工のみでプレス加工は不要である。アルミニウム合金の押出し形材を利用するので、機械加工が必要な部位は少なくて済み、且つプレス加工よりも高い寸法精度を得ることができる。

この結果、ガイドホルダ３５はプレス加工よりも高い寸法精度を得ることができるので、ガイドホルダ３５にチェーンガイド部材３４を正確に位置決めすることができ、且つ容易に組付けることができる。

図５は図２の５−５線断面図であり、前述のようにチェーンガイド部材３４の前端部に設けた鍔部４１によりガイドホルダ３５の前端４２の位置を規制することで、ガイドホルダ３５の前端４２をチェーンガイド３４部材の鍔部４１よりも後方となるようにしたことを示す。

鍔部４１は、形成した左右の裏側面４８Ｌ、４８Ｒと、左右の裏側面４８Ｌ、４８Ｒに挟まれた裏底面４９（図２参照）とで構成する。そして、これら左右の裏側面４８Ｌ、４８Ｒにガイドホルダ３５の前端４２の左右の壁４６Ｌ、４６Ｒを当接し、裏底面４９にガイドホルダ３５前端４２の底部４７を当接することによりチェーンガイド３０を形成する。

図６は本発明に係るガイドホルダの製造フロー図である。
（ａ）において、押出し加工型５１により所定の断面形状をもつアルミニウム合金の押出し形材５２を形成したことを示す。
すなわち、アルミニウム合金の押出し形材５２は、左右の壁４６Ｌ、４６Ｒの下部を下すぼみの形状となる略Ｕ字形状に形成した。そして、左右の壁４６Ｌ、４６Ｒの板厚よりも底部４７の板厚を薄くして形成した。

ガイドホルダは、断面ロ形状の押出し材５２を用いるため、不規則な断面形状の素材よりも搬送時の荷姿は安定し、荷崩れ等の虞を減らすことができる。

（ｂ）において、アルミニウム合金の押出し形材を回転鋸等の切断手段５３により二分割することができることを示す。
断面ロ形状の押出し形材５２を二分割してＵ字状に形成することができるので、押出し形材５２を有効活用することができる。

また、断面が略ロ字形状の押出し形材５２を二分割して使うため、押出し形材５２の断面形状や寸法精度をいかしてそのまま活用するため、ガイドホルダ３５（図２参照）に求められる所定の寸法精度を容易且つ確実に確保することができる。
なお、押出し形材５２を二分割するための手段は、切削手段に限定されない。例えば、レーザや溶断等の熱加工手段により切断しても一向に差し支えない。

（ｃ）において、二分割することで略Ｕ字形状に形成した押出し形材５２を切削等の除去手段により、所定の形状に加工することができることを示す。
押出し形材５２を利用するので、機械加工が必要な部位は少なくて済み、且つプレス加工による工法よりも高い寸法精度を得ることができる。

アルミニウム合金の押出し形材５２を用いることにより、押出し工程でＴ５相当の熱処理が同時に行われるので、従来のガイドホルダに使用されていた高強度アルミニウム合金と同等の強度が確保される。そのため、必要な工程は機械加工のみとなり、従来の高強度アルミニウム合金製ガイドホルダの製作に必要であった熱処理、プレス、曲げ加工、溶体化処理、時効処理、精度出し等の多数の工程は不要となる。プレス加工のための型が不要なので、特に少量生産においてはコスト面で有利となる。

なお、実施例では、二分割した押出し形材５２を所定の形状に加工する手段は切削による除去手段としたが、この工法に限定されない。例えば、レーザや溶断等の熱手段により加工することも可能である。加工精度、保有設備、加工に必要なサイクルタイム等生産上の制約条件を考慮して最適な工法を決めるものとする。

（ｄ）は出来上がったガイドホルダ３５を示す。

以上の構成からなるチェーンガイドの作用を次に説明する。
図５に戻って、チェーンガイド３０において、チェーンガイド部材３４の前端部に鍔部４１を設け、鍔部４１でガイドホルダ３５の前端４２の位置を規制することで、ガイドホルダ３５の前端４２をチェーンガイド３４部材の鍔部４１よりも後方となるようにガイドホルダ３５を配置した。

チェーンガイド部材３４先端部の鍔部４１がガイドホルダ先端をカバーするように構成したので、チェーン２７が矢印ｂのごとく進み、外的要因によりチェーン２７の一部がチェーンガイド部材３４に接触して、チェーンガイド部材３４の鍔部４１に矢印ｂのごとく力が作用する。

鍔部４１に矢印ｂの力がかかり、鍔部４１とボルト３８（図３参照）、ナット３９により固定され、チェーンガイド部材３４の外側の面４３Ｌ、４３Ｒに沿ってガイドホルダ３５で覆ったので、チェーンガイド部材３４の外れ等を防止することができる。

チェーン２７進入部において、ガイドホルダ３５の外側をチェーンガイド部材３４で覆ったのでガイドホルダ３５の先端４２にチェーン２７が直接接触することはない。すなわち、チェーンガイド部材３４でチェーン２７の接触による衝撃を吸収することができる上、オフロード走行時の路面とチェーンガイド３０の接触による衝撃等も、チェーンガイド部材３４で吸収、緩和することができる。さらに、チェーンガイド部材３４に前記耐摩耗性弾性材料を使用することで衝撃吸収性を向上させることが可能である。

この結果、ガイドホルダ３５の傷付き、変形等を減らすことができる。また、ガイドホルダ３５の傷付きが減るため、ガイドホルダ３５の修理、交換等のメンテナンス頻度等を低減することができる。

尚、本発明に係るガイドホルダの材料は、実施の形態ではアルミニウム合金の押出し形材としたが、鉄、マグネシウム、チタン、及びその合金でも差し支えない。材料の選定は、必要な耐久性、強度、重量、寸法精度、被加工性及びコスト等から決めることとする。
また、チェーン外れを防止するためにチェーン、スプロケットをもつ一般の車両に本発明のチェーンガイドを適用することもできる。

又、本発明のチェーンガイドは自動二輪車の他、三輪車、作業用車両等に広く適用することができる。

本発明のチェーンガイドは、自動二輪車に好適である。

本発明を適用したオフロードタイプの自動二輪車の側面図である。図１の２部拡大図である。図２の３−３線断面図である。本発明に係るチェーンガイドの分解斜視図である。図２の５−５線断面図である。本発明に係るガイドホルダの製造フロー図である。特許文献１の第４図の再掲図である。特許文献１の第２図の再掲図である。

符号の説明

３０…チェーンガイド、３４…チェーンガイド部材、３５…ガイドホルダ、４１…鍔部、４２…ガイドホルダの前端、４６Ｌ、４６Ｒ…ガイドホルダの壁、４７…ガイドホルダの底部、４８…鍔部の裏側面、５１…押出し加工型、５２…押出し形材。

Claims

チェーンに接触するチェーンガイド部材と、このチェーンガイド部材を保持するガイドホルダとからなり、このガイドホルダをスイングアームに取付けたチェーンガイドにおいて、
前記チェーンガイド部材の前端部に鍔部を設け、この鍔部で前記ガイドホルダの前端位置を規制することで、ガイドホルダの前端をチェーンガイド部材の鍔部よりも後方となるようにし、
前記ガイドホルダは、左右の壁の下部を内側に折り曲げ、底部でつなぐことにより左右の壁が下すぼみ形状となる略Ｕ字形状に形成し、
前記ガイドホルダは、アルミニウム合金の押出し形材から形成し、
前記ガイドホルダを構成する左右の壁及びこれらの壁の下部をつなぐ底部において、この底部は左右の壁より薄く形成したことを特徴とするチェーンガイド。
前記ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成したことを特徴とする請求項１記載のチェーンガイド。
チェーンに接触するチェーンガイド部材と、このチェーンガイド部材を保持するガイドホルダとからなり、このガイドホルダをスイングアームに取付けたチェーンガイドにおいて、
前記ガイドホルダは、断面が略ロ字形状の押出し形材を二分割することで略Ｕ字形状に形成し、
前記ガイドホルダを構成する左右の壁及びこれらの壁の下部をつなぐ底部において、この底部は左右の壁より薄く形成したことを特徴とするチェーンガイド。