JP4375051B2 - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置で用いられる現像装置に係り、特に、トナーと磁性キャリアとを具備した二成分現像剤を用い、像担持体上の静電潜像をトナー現像するように構成した現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置で使用される現像装置としては、所謂ハイブリッド現像方式を採用したものが知られている。
これは、感光体等の像担持体に対向し且つトナーを担持するドナーロールと、このドナーロールに対向し且つトナーと磁性キャリアとが含まれる二成分現像剤を担持するトナー搬送ロールとを備え、磁気ブラシによりトナー搬送ロールから大量の現像剤を供給し、ドナーロール上にトナー層を形成するようにしたものである(例えば特許文献1参照)。
このハイブリッド現像方式では、通常、二成分現像剤の撹拌によってトナーの帯電が行われるため十分な帯電量を確保しやすく、また、トナー搬送ロールからドナーロールへのトナーの供給が静電気力によって行われるため、ドナーロールに逆極性に帯電したトナーが供給されることもない。したがって、像担持体の非画像領域へのトナー付着がなく、かぶりの発生が防止される。更に、ドナーロールにはトナーのみしか供給されないため、磁性キャリアの像担持体への付着も防止される等の利点がある。
特開平9−211970号公報(発明の実施の形態の欄、図1) 特開平9−251237号公報(発明の実施の形態の欄、図1) 特開平10−319708号公報(発明の実施の形態の欄、図1) 特開平10−340003号公報(発明の実施の形態の欄、図1)
しかしながら、この種のハイブリッド現像方式では、ドナーロール上でトナーが消費された部分に対してトナー供給領域でトナーを補充する方式が採られているが、トナーが消費された部分だけでなく、トナーが残存する非消費部分にもトナーが供給され、そのため前回のトナー消費パターンが現像された画像上に現れるという現像履歴の問題がある。
また、ドナーロール上にてトナーの供給、掻き取りを繰り返すと、大きい粒径のトナーと小さい粒径のトナーとの物理的付着力の差(大きい粒径のトナーはドナーロールへの物理的付着力が小さいため、ニップ領域で受ける掻き取り力に対し容易に掻き取られるが、小さい粒径のトナーは逆に掻き取られにくい)により、ドナーロール上のトナーの粒径が徐々に小粒径化してくる。このドナーロール上での粒径の変化は、現像特性や転写特性に変化をもたらし、現像されないでドナーロール上にトナーが残ったままの状態に新しいトナーが供給された領域と、現像されてトナーが消費された状態に新しいトナーが供給された領域との間で、トナーの濃度差が生じ、これが画像欠陥(現像履歴)をもたらす可能性がある。
そのため、現像領域を通過したドナーロールから一旦全てのトナーを除去し、その後ドナーロールとトナー供給用ロールとの対向部(トナー供給領域)でドナーロールにトナーを再び担持させる方式が知られている。例えば、トナー除去手段としてスクレーパを使用する方式があるが、この場合、スクレーパとドナーロールとの接触部でトナーが互いに融着するという問題がある。
そこで、トナー供給用ロールとは別に、新たにトナー回収用ロールを加え、ドナーロール上のトナーをトナー回収用ロールで掻き取る方式も開示されている(例えば特許文献2参照)。
しかし、この新たにトナー回収用ロールを追加する方式にあっては、トナー供給用ロールとトナー回収用ロールへの現像剤供給量が不安定であると、ドナーロール上のトナー量が不安定となり、画像への濃度むらが発生する。
特に、トナー供給用ロールとトナー回収用ロールとの間で、現像剤がストレスを受け易く、現像剤の流動性が低下してくると一層顕著となる。
そのため、トナー供給用ロールとトナー回収用ロールを同一方向に回転させ、更に、互いに近接配置させることで、現像剤搬送量を安定させる方式の提案がなされている(例えば特許文献3,4参照)。
しかしながら、この場合、二本のロール間のバイアスリークの問題が発生しやすく、特にトナー濃度が低下し且つ動作環境が高湿状況にあるときに顕著となる。更に、二本のロール間に入り込んだ現像剤がストレスを受け、現像剤の劣化が生じ易く、かぶりが発生する問題もあり、長期に亘って安定した現像特性が得られない課題がある。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、現像剤の供給量が安定し、濃度むらを長期に亘って抑止できると共に、長期に亘って現像特性の安定した現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
すなわち、本発明の基本的構成は、図1に示すように、静電潜像を担持する像担持体1に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体2と、このトナー担持体2に対向する位置に配設されてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤Gを担持搬送し且つトナー担持体2へトナーを供給する供給用現像剤担持体3と、トナー担持体2に対向する位置に配設されて二成分現像剤Gを担持搬送し且つトナー担持体2からトナーを回収する回収用現像剤担持体4と、この二つの現像剤担持体3,4とトナー担持体2とに対向して配設され且つ二つの現像剤担持体3,4との間で二成分現像剤Gを受け渡す搬送部材5と、この搬送部材5の下方に配設され、前記トナー担持体2の軸方向に沿って二成分現像剤Gを撹拌搬送可能にするように回転し且つ供給用現像剤担持体3から回収された二成分現像剤Gを摩擦帯電しつつ回収用現像剤担持体4へ供給する撹拌搬送部材6とを備えたものである。
特に、本発明は、回収用現像剤担持体4から搬送部材5を介して供給用現像剤担持体3へと二成分現像剤(以降現像剤と称す)Gを流すようにした現像装置を適用対象とし、供給用現像剤担持体3から剥離された現像剤Gを撹拌搬送部材6へ戻す戻し経路規制部材7を備え、この戻し経路規制部材7には、供給用現像剤担持体3から剥離された現像剤Gを供給用現像剤担持体3及び搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材8と、このリリース案内部材8によって案内された現像剤Gを搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲で下方に向けて案内する搬送案内部材9とを具備させ、前記搬送案内部材9には、下端部が上端部より回収用現像剤担持体4への現像剤供給部位寄りに偏倚配置される案内面を設けたことに特徴点を有する。尚、戻し経路規制部材7が一つの部材で構成されてもよいし、複数の部材で構成されてもよい。
このような技術的手段において、本願に係る現像装置は、現像剤Gを用いるタイプのものであるため、トナーとしては種々の色成分を有するものが使用可能であり、単色の現像装置を備えた画像形成装置に適用可能であることは勿論のこと、複数の現像装置を備えた例えばフルカラーの画像形成装置に対しても適用可能である。
また、トナー担持体2は、少なくとも表面が弾性部材であることが好ましいが、金属であっても差し支えなく、弾性部材の場合、像担持体1とは接触しても差し支えない。
そして、二つの現像剤担持体3,4、並びに搬送部材5は、内部に磁界発生手段を具備し、現像剤Gを担持搬送するものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば、回転可能な非磁性スリーブと、この非磁性スリーブ内に固定的に配設され且つ磁界発生手段が設けられた磁石部材とを具備した態様がある。
更に、磁界発生手段は、複数の磁極を有しているものであればよく、例えば、磁極の構成例としては、現像に寄与するための現像磁極や、現像剤Gを捕獲できる機能を備えたピックアップ磁極や、現像剤Gを搬送する搬送磁極等を備えたものが挙げられるが、これに限られるものではなく適宜選定してよい。
更にまた、二つの現像剤担持体3,4とトナー担持体2との間でトナーを有効に受け渡す観点からは、供給用現像剤担持体3とトナー担持体2との間、及び、回収用現像剤担持体4とトナー担持体2との間には、トナー担持体2に対しトナーを供給若しくは回収するための所定の電界が形成されていることが好ましく、このとき、二つの現像剤担持体3,4へ印加されるバイアスは、直流電圧でもよいし、交流重畳直流電圧であっても差し支えない。
本発明における搬送部材5が「二つの現像剤担持体3,4との間で二成分現像剤Gを受け渡す」とは、現像剤Gを二つの現像剤担持体3,4間で回収用現像剤担持体4から供給用現像剤担持体3へ直接渡す態様ではなく、搬送部材5を介して渡す態様を示すものである。
更に、搬送部材5は、二つの現像剤担持体3,4との対向部位において、同一方向に回転することが好ましく、このことにより、搬送部材5と二つの現像剤担持体3,4との対向部位において、搬送される現像剤Gのストレスが軽減されることとなる。尚、搬送部材5と二つの現像剤担持体3,4とが対向部位において異なる方向に回転する態様であっても、現像剤Gの流れにストレスを与えないような態様であれば差し支えない。尚、図中符号10は、搬送部材5上を担持搬送される現像剤Gが搬送部材5から離間するのを規制する案内カバーである。
本発明で使用されるトナーは、磁性キャリア(キャリア)に付着するものであれば、磁性でも非磁性でもよい。
また、本発明における撹拌搬送部材6は、搬送部材5より下方に配置され、供給用現像剤担持体3から回収された現像剤Gを回収用現像剤担持体4に供給できるようになっている。また、本態様においては、撹拌搬送部材6の数量は特に限定されないが、現像剤Gの所望の帯電量、搬送性能を確保する観点からは、対構成のオーガ(アドミックスオーガとサプライオーガの対構成とし、回収用現像剤担持体4側にサプライオーガを配設する態様)を備えることが好ましい。
特に、本発明における戻し経路規制部材7は、リリース案内部材8と搬送案内部材9とで構成され、供給用現像剤担持体3から剥離された現像剤Gを撹拌搬送部材6まで案内して戻す経路に設置される。尚、戻し経路規制部材7は一つの部材で構成されていても差し支えない。
そして、搬送案内部材9は、リリース案内部材8からの現像剤Gを回収用現像剤担持体4方向に案内する案内面9aを備えた態様であればよく、その形状は特に限定されない。また、搬送案内部材9の上端部は、リリース案内部材8より上方に位置して、リリース案内部材8からの現像剤Gを搬送案内部材9に導くようにすることが好ましいが、これに限らず、搬送案内部材9の上端部でリリース案内部材8からの現像剤Gを受け止めることができる構成であればよい。尚、搬送案内部材9は一つの部材で構成されていることが好ましいが、複数の部材で構成されていてもよく、また、例えば現像ハウジングの一部で構成されていてもよい。
更に、搬送案内部材9の案内面9aは、現像剤Gを回収用現像剤担持体4への現像剤供給部位側へ戻すため、搬送部材5側に凹状な曲面部を備えていることが好ましく、このことにより、平面状の搬送案内部材9に比べて搬送部材5の磁力の影響の及ばない範囲で搬送案内部材9を搬送部材5側に接近させて配設でき、小型の現像装置が可能になる。尚、搬送案内部材9の全体が搬送部材5側に凹状な曲面部を備えていてもよいし、一部に曲面部を備える態様であっても差し支えない。
そして、撹拌搬送部材6として対構成のオーガを使用した態様にあっては、搬送案内部材9の下端部を回収用現像剤担持体4に近いサプライオーガの位置に配設することが可能となり、二つの現像剤担持体3,4への現像剤供給を終えた現像剤Gを迅速にサプライオーガに戻すことができるため、現像剤Gの循環効率を上げることができる。
更にまた、本発明においては、搬送案内部材9の案内面9aの位置を搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲に配設する観点から、搬送部材5の磁力の影響を数値化するための磁束密度指標の設定を行い、この磁束密度指標を用いた搬送案内部材9の配置を試みた。
今、図2に示すように、搬送部材5が複数の磁極(磁極1〜磁極3)を備えた円筒体11と仮定し、この中の一つの磁極(磁極2)に注目し、円筒体11の表面の磁力線が円筒体11の中心から放射状に伸びて歪曲がないものとする。
そこで、当該円筒体11の磁極表面の点Pの磁束密度をB(mT)、円筒体11の半径をR(mm)、円筒体11の中心から点Pを通って径方向に延長した点Qまでの距離をL(mm)としたときに、半径Rの位置と距離Lの位置での角度θに対する範囲を通過する単位長さあたりの磁力線の数φ(Wb/m)は一定であることから、図3の(2)式に示すような関係式が成り立つ。
これにより、点Qにおける磁束密度指標Bは、円筒体11の外周面上の磁束密度Bを用いて、図3(1)式で表される。
尚、磁束密度指標Bは、磁力線の方向が円筒体11の中心から放射状になるものと仮定して算出したが、厳密には、円筒体11の他の磁極によっても影響され、磁極の有する角度θの占有する面積を横切る磁力線数は、円筒体11の中心からの距離Lが遠くなるほど少なくなる。しかしながら、本発明においては、現像剤Gに磁極の影響の及ぶ範囲内を想定しているため、距離Lによる磁力線数の変化はないものとしても差し支えないと判断した。
このように、点Pが円筒体11の磁極位置及びその近傍位置であれば上述の仮定が成り立つ。また、点Pが磁極の位置と異なる位置の場合には、磁力線が放射状にはならないが、円筒体11中心からの角度θの占有する面積を横切る磁力線数は、上述のような点Pを磁極位置とした場合と同様の関係になるものと考えられる。よって、円筒体11表面の任意の点Pと、この点Pを通って径方向に延長した点Qとの磁束密度の関係から、一般的に点Qでの磁束密度指標を図3(1)式とすることが可能となる。
そして、この磁束密度指標Bを用いて、搬送案内部材9はその案内面9aでの搬送部材5からの磁束密度指標Bが40以下になるように設定されることで、現像剤Gの流れが搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲に配設でき、搬送部材5の案内カバー10裏面での現像剤Gの付着を防ぎ、現像剤Gの流れを確保することができる。
上述のような態様において、供給用現像剤担持体3から剥離された現像剤Gを迅速に回収用現像剤担持体4への現像剤供給部位に近い所へ戻すことが可能となり、現像剤Gの循環効率の向上等を企図した設計を行う場合に適応できる。また、このとき、剥離された現像剤Gを一旦供給用現像剤担持体3及び搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲に離間させ、その後、搬送部材5の磁力の影響が及ばない範囲の経路を通って戻すようにすることで、搬送部材5の近傍に配設された案内カバー10裏面への現像剤付着を防ぐことができる。仮に、搬送部材5の磁力の影響が及ぶ経路で戻すと、案内カバー10の裏面側に現像剤Gの付着を生じ現像剤Gの流れが阻害され、撹拌搬送部材6で現像剤Gの滞留を生じる等の懸念がある。
また、本発明は、別の態様の現像装置にも適用できる。
例えば、高速化を企図した現像装置としては、静電潜像を担持する像担持体に対向する位置に配設されて二成分現像剤を担持搬送し且つ像担持体との対向部に現像領域が形成され、現像剤搬送方向の上流側から下流側の間に互いに間隔をおいて配置された複数の現像剤担持体と、前記複数の現像剤担持体のうち互いに隣接する二つの現像剤担持体間に一つずつ配設され、これら二つの現像剤担持体と像担持体に対向し且つこれら二つの現像剤担持体との間で二成分現像剤を受け渡す搬送部材と、前記複数の現像剤担持体及び搬送部材の下方に配設され、前記現像剤担持体の軸方向に沿って二成分現像剤を撹拌搬送可能に回転し且つ現像剤搬送方向最下流側に位置する現像剤担持体から回収された二成分現像剤を摩擦帯電しつつ現像剤搬送方向最上流側に位置する現像剤担持体へ供給する撹拌搬送部材とを備え、像担持体と現像剤担持体との対向部位で、複数の現像部位を確保するものが挙げられる。この態様にあっては、現像剤搬送方向最下流に位置する現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を当該現像剤担持体及びその現像剤担持体に隣接する現像剤担持体間に配設された搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、このリリース案内部材によって案内された二成分現像剤を搬送部材の磁力の影響の及ばない範囲で下方に向けて案内する搬送案内部材とで構成される戻し経路規制部材を設けるようにすればよい。
更に、本発明の着想に基づいて、発想を変えた磁力の影響を軽減する態様の現像装置にも適用できる。
例えば、搬送部材からの磁力の影響を軽減した現像装置としては、静電潜像を担持する像担持体に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体と、このトナー担持体に対向する位置に配設されてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤(現像剤)を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、トナー担持体に対向する位置に配設されて現像剤を担持搬送し且つトナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、この二つの現像剤担持体とトナー担持体とに対向して配設され且つ二つの現像剤担持体との間で現像剤を受け渡す複数の磁極を具備した搬送部材と、この搬送部材の下方に配設され、前記トナー担持体の軸方向に沿って現像剤を撹拌搬送可能にするように回転し且つ供給用現像剤担持体から回収された現像剤を摩擦帯電しつつ回収用現像剤担持体へ供給する撹拌搬送部材と、供給用現像剤担持体から剥離された現像剤を撹拌部材へ戻す戻し経路規制部材とを備え、この戻し経路規制部材には、供給用現像剤担持体から剥離された現像剤を供給用現像剤担持体及び搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、前記搬送部材の一部を取り囲んで搬送部材の周囲に現像剤搬送路を形成する案内カバーとを有し、この案内カバーには、背面側に搬送部材の磁力の影響が及ばないように磁気シールド効果を具備させるようにすればよい。
この場合、供給用現像剤担持体から剥離された現像剤をリリース案内部材で案内された現像剤が搬送部材の案内カバー裏面に付着することを防ぎ、搬送案内部材を用いない態様も可能となる。また、このことで装置の一層の小型化が可能となる。尚、必要に応じて搬送案内部材を用いることも差し支えない。
更に、本発明は、上述された現像装置を用いた画像形成装置をも対象とするものである。
本発明によれば、トナー担持体と、このトナー担持体にトナーを供給又は回収する二つの現像剤担持体とを備え、更に、これらと対向する位置に二つの現像剤担持体との間で現像剤を受け渡す搬送部材を配設したので、現像剤の流れが円滑になり、また、現像剤の受けるストレスも低減することができ、現像履歴、濃度むらやかぶりのない現像装置を提供できる。また、二つの現像剤担持体を離間配置することができ、バイアスリーク等の問題もない。
そして、特に、供給用現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を供給用現像剤担持体及び搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、このリリース案内部材によって案内された二成分現像剤をせき止めて搬送部材の磁力の影響の及ばない範囲で案内する案内面を具備した部材のうち、下端部が上端部より回収用現像剤担持体への現像剤供給部位寄りに偏倚配置された搬送案内部材とで構成された戻し経路規制部材を設けたので、供給用現像剤担持体から剥離された現像剤が滞留することもなく、現像剤の循環性能が良好になり、ゴーストや濃度むら等の画像ディフェクトの発生を抑止できる。
また、本発明の別の態様によれば、静電潜像を担持する像担持体に対向する位置に配設され、現像剤搬送方向の上流側から下流側の間に互いに間隔をおいて配置された複数の現像剤担持体によって、二成分現像剤を担持搬送し且つ像担持体との対向部に現像領域が形成されて、直接像担持体上の静電潜像を現像することも可能になり、高速現像に対応した現像装置が提供できる。また、リリース案内部材によって案内された二成分現像剤を、搬送案内部材により搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲で下方に向けて案内することができる。さらに、複数の現像剤担持体及び搬送部材の下方に配設された撹拌搬送部材により、現像剤搬送方向最下流側に位置する現像剤担持体から回収された二成分現像剤を摩擦帯電しつつ現像剤搬送方向最上流側に位置する現像剤担持体へ供給することができる。
更に、案内カバーに磁気シールド効果を持たせることで、搬送部材からの磁力の影響を遮断することができ、供給用現像剤担持体から剥離された現像剤をより搬送部材に近付けた経路で戻すことができ、一層小型の現像装置が可能になる。
更にまた、これらの現像装置を使用することで、長期に亘って現像特性が安定した画像形成装置が提供できる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図4は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体からなる静電潜像を担持する感光体であり、この感光体21はスコロトロン等の帯電装置22によって帯電され、レーザ書き込み装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。
この静電潜像は、光の当たった部分の感光体21表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、現像装置30は、現像ハウジング31内にトナー及び磁性キャリア(キャリア)からなる二成分現像剤(現像剤)を収容し、トナーを担持するドナーロール32と、トナー供給用のトナー供給ロール33と、トナー回収用のトナー回収ロール34と、現像剤を搬送する搬送ロール35とを備えている。
本実施の形態では、感光体21上のトナー画像は、現像装置30によって可視像化された後、転写ロール26によって記録材28上に転写され、この転写された記録材28は定着装置50に搬送され、この定着装置50により記録材28上のトナー画像が定着されるように構成されている。尚、定着装置50は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材28を通過させることで、トナー画像を記録材28に定着するように構成されている。
また、感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。
ここで、本件発明の特徴点である現像装置30について、図5に基づいて詳細に説明する。同図において、現像装置30は、感光体21に向かって開口する現像ハウジング31(図4参照)を有し、この現像ハウジング31の開口に面し且つ感光体21と対向して接触する位置に、ドナーロール32を矢印方向に回動自在に収容している。このドナーロール32にはバイアス電源37が接続され、所定の現像バイアスVBが印加されるようになっている。
本実施の形態では、このドナーロール32の外周部は所定の体積抵抗率を有したポリウレタン樹脂系の弾性部材で被覆した構成を採っているが、例えば、アルミニウムやステンレス等からなる金属ロールであっても差し支えない。また、ドナーロール32と感光体21とは接触した構成を採っているが、非接触であっても差し支えない。
そして、ドナーロール32の後部(感光体21と反対側)には、トナー供給ロール33とトナー回収ロール34とがドナーロール32と夫々所定のギャップを置いて配設されている。
また、これらのトナー供給ロール33及びトナー回収ロール34には、夫々バイアス電源38,39が接続され、トナー供給ロール33からドナーロール32へトナーを供給するための供給バイアスVS、ドナーロール32からトナー回収ロール34へトナーを回収するための回収バイアスVRが印加されるようになっている。
更に、これらトナー供給ロール33及びトナー回収ロール34の後部には、トナー供給ロール33の外周部の現像剤Gをトナー回収ロール34へ受け渡すように現像剤Gを担持搬送する搬送ロール35が配設されている。
本実施の形態において、トナー供給ロール33、トナー回収ロール34及び搬送ロール35は、回転可能な回転スリーブ33a〜35aと、この回転スリーブ33a〜35aの内部に固定的に配設され、複数の磁極を有する磁石体33b〜35bとを備えている。
トナー供給ロール33の磁石体33bは、その外周部に複数の磁極(N2,S1,N1,S2,S3)を備えており、ドナーロール32と対向する位置に磁極S1を設け、磁極N2の近傍で搬送ロール35と対向するように配置されている。そして、磁極S2と磁極S3とで反発磁極を構成し、トナー供給ロール33上の現像剤Gがこの反発磁極の作用で、トナー供給ロール33から剥離されるようになっている。
また、トナー回収ロール34の磁石体34bは、その外周部に複数の磁極(S5,N3,S4,N4,N5)を備えており、ドナーロール32と対向する位置に磁極S4を設け、磁極N4と磁極N5の中間近傍で搬送ロール35と対向するように配置されている。
更に、搬送ロール35の磁石体35bは、その外周部に複数の磁極(S7,N6,S6)を備えている。
また、搬送ロール35の後部には、搬送ロール35と略同心円状の半円形状で、現像剤搬送のガイドを行う案内カバー43を設け、現像剤Gが搬送ロール35の外周上を効率よく搬送されるようにしている。そして、トナー回収ロール34と対向する位置には、現像剤Gの層厚を規制するトリマ42が設けられている。
更に、搬送ロール35の下方には、トナー供給ロール33から回収された現像剤Gをトナー回収ロール34に供給するための撹拌搬送部材としての対構成のオーガ41(具体的には41a,41b)が設けられ、主としてトナー回収ロール34に現像剤Gを供給するサプライオーガ41aとその後方で主として現像剤Gの混合撹拌を行うアドミックスオーガ41bとの構成になっている。
特に、本実施の形態においては、トナー供給ロール33と対向する位置に、トナー供給ロール33の反発磁極S2,S3によって剥離された現像剤Gをトナー供給ロール33及び搬送ロール35側から斜め下方に導くリリースガイド44を設けている。更に、このリリースガイド44の下方には、リリースガイド44によって導かれた現像剤Gをサプライオーガ41aに案内する案内ガイド45が設けられている。
本実施の形態における案内ガイド45は、下端部が上端部より搬送ロール35寄りに偏った形状をしており、下端方向に行くに従い徐々に曲率を大きくした曲面形状を備えている。そして、この案内ガイド45の下端部はサプライオーガ41aまで達しており、上端部でリリースガイド44からの現像剤Gをせき止め、案内面45aをすべらした後、サプライオーガ41aに戻すようになっている。また、この案内面45aでは搬送ロール35の磁極による磁束密度指標が40以下になるような位置になっている。そのため、リリースガイド44から落下した現像剤Gが、案内カバー43に付着することもなく、スムーズに案内面45aをすべり落ち、サプライオーガ41aに達するようになる。
尚、磁束密度指標を決定するための具体的な磁束密度の測定方法としては、(株)エーデーエス社製のガウスメータ MODEL HGM−8300−5を使用し、プローブをトナー供給ロール33及び搬送ロール35表面に垂直に近接させた状態で測定した。
また、図6は、本実施の形態でのオーガ41の構成の断面図を示すもので、オーガケース46内に二つのオーガ41(具体的にはサプライオーガ41a、アドミックスオーガ41b)が配設されている。夫々のオーガ41は回転軸51(具体的には51a,51b)にスパイラル状の羽根52を所定の方向に配設したもので、この羽根52の向きと回転軸51の回転方向によって、現像剤Gの所定の流れを確保するようになっている。本例では、オーガ41内の現像剤Gは、図6の二点鎖線で示すような循環経路でオーガ41内を循環するようになっている。
一般的に、対構成をしたオーガ41(具体的には41a,41b)を使用する方式にあっては、本実施の形態のように、サプライオーガ41aから現像剤Gを供給してドナーロール32とのトナーの受け渡しを行った後、使用された現像剤Gを再びサプライオーガ41a側に戻す(図中破線α領域に戻す)ようにする方が、現像ルート並びにオーガ41間での現像剤Gの循環を損なうことが少ない。
一方、仮に、サプライオーガ41aから現像剤Gを供給してドナーロール32とのトナーの受け渡しを行った現像剤Gを、アドミックスオーガ41b側に戻す(図中破線β領域に戻す)構成を採ると、アドミックスオーガ41bからサプライオーガ41aへのオーガ間の搬送通路53を大量の現像剤Gが通る必要があり、ひいては滞留が生じる懸念がある。
図5に示すように、本実施の形態では案内ガイド45からの現像剤Gはサプライオーガ41aに戻されるようになっているため、オーガ41内での現像剤Gの滞留が生じないようになっている。尚、図中、符号47はオーガ41間の仕切壁である。
次に、本実施の形態に係る現像装置の作動について説明する。
図5において、現像剤Gは、オーガ41により撹拌されて、トナーがマイナス極性に、キャリアがプラス極性に帯電された後、トナー回収ロール34の磁石体34bにある磁極S5近傍の現像剤供給領域で、トナー回収ロール34に供給される。そして、現像剤Gはトリマ42の近傍に達すると磁極N3により穂立ちを形成する。更に、この現像剤Gの穂立ちはトリマ42で制御されることにより、現像剤層としてトナー回収ロール34の外周上に保持され、回転スリーブ34aの回転と共にドナーロール32との対向部位の方向に搬送される。このとき、現像剤Gは磁石体34bにより形成されている磁力線に沿って磁気ブラシを構成している。
次に、現像剤Gは、トナー回収ロール34とドナーロール32とが対向する領域のトナー回収領域に進入すると、磁極S4の磁気吸引力による磁気ブラシを形成し、ドナーロール32上の現像に消費されなかったトナーを掻き取る。このとき、ドナーロール32とトナー回収ロール34との間の電界によってドナーロール32からトナー回収ロール34へのトナー回収を確実にしている。
トナーを回収した現像剤Gは、トナー回収ロール34の磁石体34bと搬送ロール35の磁石体35bとの吸引磁界によって、トナー回収ロール34から搬送ロール35へ受け渡される。
搬送ロール35に受け渡された現像剤Gは、磁石体35bの吸引磁界により搬送ロール35に保持され、その外周上を搬送された後、搬送ロール35の磁石体35bとトナー供給ロール33の磁石体33bとの吸引磁界によって、搬送ロール35とトナー供給ロール33とが対向する領域でトナー供給ロール33に受け渡される。
トナー供給ロール33に受け渡された現像剤Gは、トナー供給ロール33とドナーロール32とが対向する領域のトナー供給領域に進入すると、磁極S1の磁気吸引力により磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシを形成した現像剤Gにおけるトナーのみが、トナー供給ロール33とドナーロール32との間に形成された電界の影響で、トナー供給ロール33からドナーロール32に静電吸引され、ドナーロール32に付着する。
そして、トナーを供給した後、トナー供給ロール33上を搬送された現像剤Gは、磁石体33bの反発磁極S2,S3で構成される磁界により、トナー供給ロール33から剥離される。
トナー供給ロール33から剥離された現像剤Gは、リリースガイド44に沿って流れ、その後端から重力の作用により落下する。そして、落下した現像剤Gは案内ガイド45の案内面45aに沿って搬送され、サプライオーガ41aに戻される。このとき、案内ガイド45の案内面45aの曲面形状により、リリースガイド44から落下した現像剤Gは勢いよく案内面45aを流れ、滞留することもなくサプライオーガ41aに達する。更に、案内面45aは、搬送ロール35の磁極による磁束密度指標が40以下に設定されていることから、案内面45aを搬送される現像剤Gは搬送ロール35の磁力によって吸引されることもなく、案内カバー43裏面への付着を防いでいる。よって、現像剤Gは案内面45a上をスムーズに流れるようになる。
更に、使用される現像剤Gのトナー濃度(TC)が低下した場合や、小さなキャリア径を用いた現像剤Gを使用する場合においても、搬送ロール35で現像剤Gを吸引することが殆どなく、現像剤Gの滞留を生じないで、ゴーストや濃度むら等の画像ディフェクトのない画像が得られ、更に、現像剤Gのストレスも軽減されることから、長期に亘って安定した現像特性を得ることが可能になる。
また、本実施の形態では、案内ガイド45の案内面45aにより、現像剤Gをトナー回収ロール34寄りに搬送するようにしたので、オーガ41をトナー回収ロール34側に近付けることができ、小型の現像装置が可能になる。
更に、この現像装置を用いることで、長期に亘って安定した画像が得られる画像形成装置が可能になる。尚、本実施の形態では、案内ガイド45として徐々に曲率が変化する構成を示したが、案内ガイド45の形状は特にこれに限定されず、現像剤Gを案内搬送できるものであればよい。
◎実施の形態2
図7は、本発明に係る現像装置の実施の形態2を示す。本実施の形態は、実施の形態1と異なり、感光体上の静電潜像を直接二成分現像剤にて現像するようにした、所謂高速現像可能な構成を採った現像装置である。
同図において、実施の形態1における現像装置と略同様に構成されるが、実施の形態1におけるドナーロール32が除かれた構成となっている。
本実施の形態における現像装置は、感光体61と対向する位置に、第一現像ロール62と第二現像ロール63とが感光体61と夫々所定の間隙を置いて配設されている。また、これらの第一現像ロール62及び第二現像ロール63には、夫々バイアス電源71,72が接続され、第一現像ロール62及び第二現像ロール63から現像剤G中のトナーを感光体61側へ供給する供給バイアスが印加されるようになっている。
更に、第一現像ロール62及び第二現像ロール63の後部には、第一現像ロール62上の現像剤Gを第二現像ロール63に受け渡す搬送ロール64が配設されている。
本実施の形態において、第一現像ロール62、第二現像ロール63及び搬送ロール64は、回転可能な回転スリーブ62a〜64aと、その内部に固定的に配設された複数の磁極を有する磁石体62b〜64bとを備えている。尚、磁極配置は実施の形態1と略同様に構成されている。
また、搬送ロール64の周囲には、搬送ロール64上の現像剤Gが搬送ロール64から離間するのを規制する案内カバー73が設けられている。更に、案内カバー73の下方にて第一現像ロール62、第二現像ロール63及び搬送ロール64の下方には、現像剤Gを撹拌搬送する対構成のオーガ81(具体的には81a,81b)が配設され、サプライオーガ81aから現像剤Gを第一現像ロール62に供給するようになっている。尚、符号74は第一現像ロール62上の現像剤Gの層厚を規制するトリマ、符号82はオーガケース、符号83は対構成のオーガ81a,81bを仕切る仕切壁である。
そして、特に、本実施の形態においては、第二現像ロール63に近接配置されたリリースガイド75が第二現像ロール63の反発磁極S2,S3の中央近傍から下方に向かって配設されている。更に、このリリースガイド75の後方には、リリースガイド75から落下する現像剤Gを案内する案内ガイド76が配設されている。そして、この案内ガイド76は、案内カバー73の後方をサプライオーガ81aに向かって緩やかな曲面を描いて延び、下流端はサプライオーガ81aに達している。
更に、この案内ガイド76は、その案内面76aが搬送ロール64の磁力による磁束密度指標が40以下になるような位置に配置されている。
そのため、第二現像ロール63から剥離された現像剤Gは、第二現像ロール63及びその第二現像ロール63に隣接する第一現像ロール62間に配設された搬送ロール64の磁力の影響が及ばないようにオーガ81へ戻されることから、案内カバー73への付着を抑止でき、現像剤Gの流れを損ねることがない。また、現像剤Gをサプライオーガ81aに戻すように構成していることから、オーガ81内での現像剤Gの滞留もない。
更に、本実施の形態では、サプライオーガ81aから供給される現像剤Gは第一現像ロール62へ供給され、この現像剤量がそのまま搬送ロール64を経由して第二現像ロール63に供給される。よって、二つの現像ロール62,63と感光体61との対向部位の現像領域で、安定した現像が可能になる。また、本実施の形態では、現像剤Gの流れが搬送ロール64を介して行われるため、現像剤Gの流れがスムーズとなり、現像剤Gへのストレスが軽減されることから、濃度むら等の画像ディフェクトを防ぐことが可能になる。
更にまた、現像領域を二箇所持つことができ、高速現像に対しても十分な画像濃度を実現することができるようになる。
尚、本実施の形態では、第一現像ロール62、第二現像ロール63の二本の現像ロールを使用する構成を示したが、現像剤搬送方向の上流側から下流側の間に互いに間隔をおいて配置されたもっと多くの現像ロールを備える構成であっても差し支えない。この場合、前記多くの現像ロールのうち互いに隣接する現像ロール間に搬送ロールを夫々設ける構成とすれば、本実施の形態と同様の効果を奏する。
そして、本実施の形態における現像装置を用いることで、高速現像可能な画像形成装置が実現できる。
◎実施の形態3
図8は、本発明に係る現像装置の実施の形態3を示す。本実施の形態は、実施の形態1と略同様に構成されるが、案内カバー43に磁気シールド効果を持たせることで、案内ガイド45を搬送ロール35側に一層近付けることを可能にした点が、実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様の構成要素については同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、案内カバー43として、例えばパーマロイ等の高透磁率材料を用いて搬送ロール35と案内ガイド45との間を遮蔽するように構成されている。そのため、案内ガイド45の案内面での磁束密度指標を小さくすることができ、案内ガイド45を案内カバー43側に近接配置することが可能となる。
よって、オーガ41を一層トナー回収ロール34側に近接して配置することができ、一層小型の現像装置が可能になる。
本実施例は、実施の形態1(図5参照)における案内ガイドの案内面での磁束密度指標と、現像不良(主として濃度むらに対する評価)との関係について、評価確認したものである。
本実施例では、更に、現像剤のキャリア径を35μmと50μmの二水準並びにトナー濃度(TC)を通常濃度(8%)と、磁気吸引力が高まる低濃度(5%)の二水準とで比較確認した。
結果は、図9に示すように、案内面での磁束密度指標が60を超えるといずれかの条件で濃度むらが確認され、現像剤の溜りが発生していることが確認された。一方、40以下ではいずれの条件においても濃度むらの発生は確認されず、現像剤の溜りに至っていないことが確認された。
これにより、本発明によれば、トナーの供給や消費によりトナー濃度が変動した場合や、小粒径のキャリアを使用した場合にあっても、現像剤の流れを安定に保つことが可能となり、現像剤溜りに起因して発生する現像不良を防止できることが確認された。
本発明に係る現像装置の概要を示す説明図である。 磁束密度指標を示す説明図である。 磁束密度指標を求める数式を示す説明図である。 本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。 実施の形態1に係る現像装置を示す説明図である。 実施の形態1のオーガの構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る現像装置を示す説明図である。 実施の形態3に係る現像装置を示す説明図である。 実施例の結果を示す説明図である。
符号の説明
1…像担持体,2…トナー担持体,3…供給用現像剤担持体,4…回収用現像剤担持体,5…搬送部材,6…撹拌搬送部材,7…戻し経路規制部材,8…リリース案内部材,9…搬送案内部材,9a…案内面,10…案内カバー,G…二成分現像剤

Claims (7)

  1. 静電潜像を担持する像担持体に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体と、
    このトナー担持体に対向する位置に配設されてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、
    トナー担持体に対向する位置に配設されて二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、
    この二つの現像剤担持体とトナー担持体とに対向して配設され且つ二つの現像剤担持体との間で二成分現像剤を受け渡す複数の磁極を具備した搬送部材と、
    この搬送部材の下方に配設され、前記トナー担持体の軸方向に沿って二成分現像剤を撹拌搬送可能にするように回転し且つ供給用現像剤担持体から回収された二成分現像剤を摩擦帯電しつつ回収用現像剤担持体へ供給する撹拌搬送部材と、
    供給用現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を撹拌搬送部材へ戻す戻し経路規制部材とを備え、
    この戻し経路規制部材には、供給用現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を供給用現像剤担持体及び搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、
    このリリース案内部材によって案内された二成分現像剤を搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲で下方に向けて案内する搬送案内部材とを具備させ、
    前記搬送案内部材には、下端部が上端部より回収用現像剤担持体への現像剤供給部位寄りに偏倚配置される案内面を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    搬送案内部材の案内面は、搬送部材側に凹形状となる曲面部を備えていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2記載の現像装置において、
    搬送部材が内部に複数の磁極を具備し二成分現像剤を搬送可能な円筒体であって、当該円筒体表面の任意の点Pの磁束密度をB(mT)、前記円筒体の半径をR(mm)、前記円筒体の中心から点Pを通って径方向に延長した点Qまでの距離をL(mm)としたときに、B(mT)=BR/Lで求まる数値を点Qでの磁束密度指標とすると、
    前記搬送案内部材は、案内面での搬送部材からの磁束密度指標が40以下になるように配設されていることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2記載の現像装置において、
    撹拌搬送部材が対構成の撹拌搬送を行う部材によって構成され、この対構成の部材のうち回収用現像剤担持体への現像剤供給部位に近接する部材側に前記搬送案内部材の下流端位置を配設したことを特徴とする現像装置。
  5. 静電潜像を担持する像担持体に対向する位置に配設されて二成分現像剤を担持搬送し且つ像担持体との対向部に現像領域が形成され、現像剤搬送方向の上流側から下流側の間に互いに間隔をおいて配置された複数の現像剤担持体と、
    前記複数の現像剤担持体のうち互いに隣接する二つの現像剤担持体間に一つずつ配設され、これら二つの現像剤担持体と像担持体に対向し且つこれら二つの現像剤担持体との間で二成分現像剤を受け渡す搬送部材と、
    前記複数の現像剤担持体及び搬送部材の下方に配設され、前記現像剤担持体の軸方向に沿って二成分現像剤を撹拌搬送可能に回転し且つ現像剤搬送方向最下流側に位置する現像剤担持体から回収された二成分現像剤を摩擦帯電しつつ現像剤搬送方向最上流側に位置する現像剤担持体へ供給する撹拌搬送部材と、
    現像剤搬送方向最下流に位置する現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を撹拌搬送部材へ戻す戻し経路規制部材とを備え、
    この戻し経路規制部材には、最下流に位置する現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を当該現像剤担持体及びその現像剤担持体に隣接する現像剤担持体間に配設された搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、
    このリリース案内部材によって案内された二成分現像剤を搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲で下方に向けて案内する搬送案内部材とを具備させ、
    前記搬送案内部材には、下端部が上端部より最上流に位置する現像剤担持体への現像剤供給部位寄りに偏倚配置される案内面を設けたことを特徴とする現像装置。
  6. 静電潜像を担持する像担持体に対向し表面にトナーを担持するトナー担持体と、
    このトナー担持体に対向する位置に配設されてトナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体へトナーを供給する供給用現像剤担持体と、
    トナー担持体に対向する位置に配設されて二成分現像剤を担持搬送し且つトナー担持体からトナーを回収する回収用現像剤担持体と、
    この二つの現像剤担持体とトナー担持体とに対向して配設され且つ二つの現像剤担持体との間で二成分現像剤を受け渡す複数の磁極を具備した搬送部材と、
    この搬送部材の下方に配設され、前記トナー担持体の軸方向に沿って二成分現像剤を撹拌搬送可能にするように回転し且つ供給用現像剤担持体から回収された二成分現像剤を摩擦帯電しつつ回収用現像剤担持体へ供給する撹拌搬送部材と、
    供給用現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を撹拌搬送部材へ戻す戻し経路規制部材とを備え、
    この戻し経路規制部材には、供給用現像剤担持体から剥離された二成分現像剤を供給用現像剤担持体及び搬送部材の磁力の影響が及ばない範囲に離間させるリリース案内部材と、
    前記搬送部材の一部を取り囲んで搬送部材の周囲に現像剤搬送路を形成する案内カバーとを具備させ、
    この案内カバーには、背面側に搬送部材の磁力の影響が及ばないように磁気シールド効果を付与したことを特徴とする現像装置。
  7. 静電潜像を担持する像担持体と、
    この像担持体上の静電潜像を現像する請求項1乃至6のいずれかに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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