JP2007328056A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二成分現像剤が担持搬送される現像剤担持体の現像後の現像剤層厚を規制することで、現像剤搬送量を長期に亘って安定して維持すると共に現像特性を安定させる。
【解決手段】表面に現像剤を担持可能で且つ回転可能な現像スリーブ3を有し、この現像スリーブ3の内部に少なくとも隣接する同極性の反発磁極m1,m2を含む複数の磁極が固定配置された磁石体4を具備する現像剤担持体2と、現像領域より現像剤担持体2の現像剤搬送方向上流側且つ前記反発磁極m1,m2による現像剤担持体2からの現像剤剥離部位より下流側にて、現像剤担持体2と離間配置されて現像前の現像剤担持体2上の現像剤層厚を規制する現像前層厚規制部材5と、前記現像領域より下流側且つ前記剥離部位より上流側にて、前記現像前層厚規制部材5によって規制される現像剤層厚より小さい層厚にて現像後の現像剤担持体2上の現像剤層厚を規制する現像後層厚規制部材6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置に係り、特に、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤が使用される現像装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関する。
一般に、電子写真方式等の画像形成装置で用いられる現像装置としてトナー及びキャリアを含む二成分現像剤(現像剤)を用いる現像方式では、現像剤担持体と感光体等の像担持体との対向領域である現像領域より、現像剤担持体上の現像剤搬送方向上流側に現像剤担持体と所定の間隙を持って設けられ、現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像前層厚規制部材が多く用いられ、現像領域での安定した現像剤量を維持する工夫がなされている。
また、このようにして現像が行われた後の現像剤担持体から現像剤を剥離する(ピックオフする)際、反発磁極を利用したものが多く用いられる。このような反発磁極を用いる方式は、スクレーパ等を用いた強制剥離方式に比べて現像剤の劣化を最小限に抑えながら剥離することができるという利点がある。
更に、近年の高画質化に対する要請から、現像剤のキャリアとして従来のフェライトキャリア等の不定形キャリアではなく、球形キャリアを使用する方式の提案もなされている(特許文献1参照)。球形キャリアを使用すると、現像前層厚規制部材による現像剤担持体上の安定した層厚規制がなされるようになり、現像特性が安定するようになると共に、キャリアに付着するトナーの劣化を抑えることも可能になり、現像剤自体の長寿命化を図ることができるという利点がある。
特開平11−24406号公報(実施例) 特開平11−7199号公報(発明の実施の形態、図1、図7)
しかしながら、反発磁極を用いると、反発磁極の上流側磁極(ピックオフ磁極)近傍では、現像剤担持体によって搬送される現像剤に対し反発磁界への進入を阻止する力が作用するようになる。そのため、ピックオフ部位(ピックオフする部位)手前ではピックオフ部位へ搬送されようとする現像剤と反発磁界への進入を阻止する力によって戻されようとする現像剤とによって、現像剤のよどみが発生し易くなり、このよどみによって現像剤の剥離動作が不安定になるばかりか、現像剤担持体と現像剤との間にスリップ現象が見られ、これに伴って現像剤担持体表面が摩耗したり、現像剤の劣化が生じるようにもなる。
特に、球形キャリアを使用した場合には、現像剤担持体による現像剤の搬送保持力が弱まることにより、ピックオフ部位へ現像剤を搬送しようとする力が減少し、上述のよどみは一層起こり易くなる。そのため、球形キャリアを使用する場合には、従来のフェライトキャリアを使用する場合よりも一層ピックオフ部位の上流側でのよどみを抑えるようにすることが必要となる。
一方、ピックオフ部位での現像剤剥離を良好にする方式の提案も知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2には、ピックオフ磁極の前後の現像剤担持体に対し、現像剤を案内し誘導する案内面と誘導面とを備えた部材を配置し、案内面にて案内された現像剤をピックオフ磁極後の所定の位置に設けた誘導面にて誘導することで、流動性が悪い現像剤であっても良好な剥離がなされる方式が記されている。
しかしながら、特許文献2記載の先行技術は、反発磁極方式において、流動性の悪い現像剤が現像剤担持体から剥離し難いことを解決すべき技術的課題とするもので、反発磁極による反発磁界に加えて、案内面及び誘導面にて現像剤の剥離作用を補助するものに過ぎない。そのため、この技術は現像剤のよどみを解決するものではなく、例えば戻り現像剤量が多くなると現像剤担持体と案内面との間で現像剤のよどみが生じる疑念があり、この現像剤のよどみに伴う不具合を完全には解決し得ない虞がある。
したがって、二成分現像方式では、現像後の現像剤担持体によって搬送される現像剤量と反発磁界の影響を考慮し、ピックオフ部位の手前側での現像剤のよどみを如何に防止してピックオフ部位への現像剤の良好な搬送性を確保するかが大きな課題となる。
本発明は、このような技術的課題を解決するためのものであり、二成分現像剤が担持搬送される現像剤担持体の現像後の現像剤層厚を規制することで、現像剤搬送量を長期に亘って安定して維持すると共に現像特性を安定させるようにした現像装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するものである。
すなわち、本発明は、図1に示すように、像担持体1に対向配置され且つトナー及びキャリアを含む二成分現像剤(現像剤)が担持搬送され、像担持体1上の静電潜像を可視像化する現像装置において、表面に現像剤を担持可能で且つ回転可能な現像スリーブ3を有し、この現像スリーブ3の内部に少なくとも隣接する同極性の反発磁極m1,m2を含む複数の磁極が固定配置された磁石体4を具備する現像剤担持体2と、現像剤担持体2と像担持体1との対向領域の現像領域より現像剤担持体2の現像剤搬送方向上流側且つ前記反発磁極m1,m2による現像剤担持体2からの現像剤剥離部位より下流側にて、現像剤担持体2と離間配置されて現像前の現像剤担持体2上の現像剤層厚を規制する現像前層厚規制部材5と、前記現像領域より下流側且つ前記剥離部位より上流側にて、前記現像前層厚規制部材5によって規制される現像剤層厚より小さい層厚にて現像後の現像剤担持体2上の現像剤層厚を規制する現像後層厚規制部材6とを備えることを特徴とするものである。尚、ここで図1は本発明を示す模式図であり、本発明は図1に示される態様に限られないことは勿論である。
このような技術的手段において、現像剤担持体2の現像スリーブ3としては磁石体4の磁力作用を有効に作用させる観点から、通常、非磁性のものが用いられる。また、現像剤担持体2と像担持体1の互いの回転方向は、対向部位で同方向(With方向)でもよいし、反対方向(Against方向)であっても差し支えない。
現像前層厚規制部材5は現像剤担持体2に対し所定の間隙で設定され、現像領域への適正な現像剤量を確保できるものであればよい。
また、現像後層厚規制部材6は、剛性、弾性等特に限定せられないが、現像後の現像剤量の変化に対応する観点から可撓性を備える可撓性部材が好ましい。
そして、本発明における現像後層厚規制部材6は、現像後の現像剤担持体2上の現像剤層厚を規制することで、現像剤の剥離部位(ピックオフ部位)へ搬送される現像剤量を適正量に抑えることができ、ピックオフ磁極(反発磁極m1,m2のうち上流側の磁極m1)近傍で発生し易い現像剤のよどみの発生を抑えることができるようになり、ピックオフ部位への現像剤の安定した搬送を行うことができるようになる。仮に、現像後の現像剤の層厚規制がない場合には、ピックオフ磁極m1近傍では反発磁極m1,m2によって生じる反発磁界のために現像剤を戻す方向の作用によって現像剤が戻され、搬送される現像剤と戻される現像剤とでよどみを発生するようになる。
一方、本発明では、現像後層厚規制部材6によってよどみの発生に繋がる現像剤量が制限されることから、反発磁界によって戻される現像剤量の減少と相俟って、現像剤のよどみ発生を低減することができるようになる。
そのため、現像剤担持体2に対する現像剤の摺動を低減することができ、長期に亘って安定した現像特性を維持することが可能になる。また、現像後層厚規制部材6によって規制される現像剤層厚を現像前層厚規制部材5によって規制される層厚より小さくしているので、現像剤担持体2上の現像剤量が変化してもピックオフ部位への安定した現像剤搬送が可能になる。
また、本発明の現像後層厚規制部材6は、現像剤担持体2に対し現像剤搬送方向に撓まして、当該部材6の上流側より下流側が狭い間隙となるように設けられた可撓性部材で構成されることが好ましく、この場合、現像剤担持体2上の現像剤量が変化しても、一様な層厚規制効果を維持することが可能になり、長期に亘って安定した現像特性を維持することができるようになる。
更に、この可撓性部材は、現像剤担持体2に対する安定した形状を保持する観点から、現像剤担持体2及び現像剤が収容される現像ハウジングにその上流側一端を支持され、現像剤担持体2側に凸状に出張るように設けられることが好ましい。また、可撓性部材の現像剤担持体2に対向する面は、現像剤との摩擦力を低減する処理が施されていることが好ましく、これにより、可撓性部材と現像剤との余分の摺動を避けることができ、現像剤の劣化を抑えるとともに現像剤の搬送性を良好に保つことができるようになる。尚、摩擦力を低減する処理としては、例えば離型性処理層を備えるようにする態様が挙げられる。
そして、本発明においては、現像剤のキャリアとして、形状係数SF−1が120以下のキャリアを使用することが好ましく、このような所謂球形キャリアを用いることで、例えば現像前層厚規制部材5による現像剤担持体2上の現像剤層厚が安定し易くなり、現像特性を安定させることができるようになると共に、現像剤の長寿命化も図ることができるようになる。このとき、形状係数SF−1は次のように算出される。キャリアの投影像における最大絶対長をMLとし、キャリアの投影像面積をAとしたときに、SF−1=(π/4)×(ML/A)×100となる。
そして、このようなキャリアを作製するには、キャリアは、磁性体と結着樹脂とが分散混合された構成を有することが好ましく、このように、キャリアとして分散混合されたものを用いることで、現像剤の流動性が増加し、現像剤の寿命も向上させることができるようになる。また、「磁性体と結着樹脂とが分散混合された構成を有するもの」とは、磁性体と樹脂を分散混合し粉砕分級したもの、重合法によって作製したもの、ポーラスな磁性体に樹脂を含浸させたもの等が挙げられる。
更に、キャリアとしては、磁場1000Oeにおける磁化の強さが30〜60emu/gの低磁力のものであることが好ましく、比重が3.0〜4.0であるキャリアの1個あたりの磁力の強さが小さい場合に現像剤による現像剤担持体2表面への衝撃力を小さくでき、現像剤の摺動による摺動摩耗を一層抑えることができるようになる。
そして、本発明は、上述した現像装置に限られるものではなく、これらの現像装置を用いた画像形成装置をも対象とし、この場合、静電潜像が形成担持される像担持体1と、上述の現像装置とを備えるようにすればよい。
本発明の現像装置によれば、像担持体に対向配置され且つトナー及びキャリアを含む二成分現像剤が担持搬送され、像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置において、現像スリーブを有し、この現像スリーブの内部に少なくとも隣接する同極性の反発磁極を含む複数の磁極が固定配置された磁石体を具備する現像剤担持体と、現像領域より上流側且つ前記反発磁極による現像剤担持体からの現像剤剥離部位より下流側にて、現像前の現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する現像前層厚規制部材と、現像領域より下流側且つ前記剥離部位より上流側にて、現像前層厚規制部材によって規制される現像剤層厚より小さい層厚にて現像後の現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する現像後層厚規制部材とを備えるようにしたので、現像後の現像剤担持体上の現像剤が剥離部位(ピックオフ部位)に良好に搬送され、現像剤のよどみの発生を抑えることができるようになる。そのため、現像剤担持体上の現像剤による摺動摩耗が低減されると共に現像剤の劣化も抑えられ、長期に亘って安定した現像特性を維持することができるようになる。
また、このような現像装置を用いることで、現像剤搬送量が安定し、また、現像剤の劣化も抑えることができ、長期に亘って安定した画像が得られる画像形成装置を提供することが可能になる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2は、本発明が適用された現像装置を含む画像形成装置の実施の形態を示す。同図において、符号21は、矢印方向に回転し、表面に有機光導電層等からなる感光層を含む像担持体としての感光体であり、この感光体21は帯電ロール等の帯電器22によって帯電され、レーザ書込装置等の露光器23によって静電潜像が書き込まれる。この書き込まれた静電潜像は、感光体21の光の当たった部分の表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。
また、感光体21に対向して配置される現像装置30は、現像ハウジング31内に着色粒子であるトナーとトナーを担持して搬送するキャリアを含む二成分現像剤(現像剤)が収容され、現像剤担持体としての現像ロール32に現像剤を担持させ、この現像ロール32に図示外のバイアス電源からの現像バイアスを印加することで、現像ロール32側を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、感光体21上の静電潜像の画像部を現像剤中の帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。
更に、感光体21の周囲には転写器24が設けられ、この転写器24は、例えば感光体21に圧接配置される転写ロールにて構成され、図示外のバイアス電源によって感光体21上のトナー像を記録材26側に引き付ける方向の転写バイアスを印加することで、感光体21上で現像されたトナー像を記録材26に転写させるようにしたものである。更にまた、転写後に感光体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーナー25によって除去される。
また、本実施の形態では、感光体21上のトナー像が転写された記録材26は、定着器50に搬送され、この定着器50により記録材26上のトナー像が定着される。定着器50としては、例えばヒートロール方式が採用され、加熱ロール51と加圧ロール52とを有し、この加熱ロール51と加圧ロール52との間に記録材26を通過させることによりトナー像を記録材26に定着するようになる。
本実施の形態における現像装置30は、図3に示すように、感光体21に向かって開口する現像ハウジング31を有し、この現像ハウジング31の開口に面して現像ロール32を配設し、現像ロール32の上方位置で現像ロール32と近接する位置に現像前の現像ロール32上の現像剤の層厚規制を行う現像前層厚規制部材としてのトリマ33を設けたものとなっている。
また、現像ハウジング31内の現像ロール32の背後には、現像剤を撹拌搬送しながら現像剤の帯電を行うと共に現像ロール32側に現像剤を供給する撹拌部材としてのオーガー34(34a,34b)が設けられている。本実施の形態のオーガー34は、現像ロール32側に主として現像ロール32への現像剤供給を行うサプライオーガー34aを配設し、このサプライオーガー34aの背後には、現像ハウジング31の一部で構成される仕切壁31aを介して(オーガーの両端部近傍に設けられた仕切り壁31aの通路を介して行われる)主として現像剤の混合撹拌を行うアドミクスオーガー34bを配設したものとなっている。
本実施の形態の現像ロール32は、表面が現像剤の搬送を可能にする所定の凹凸面になるようにブラスト処理された非磁性の現像スリーブ32aを回転可能に設け、この現像スリーブ32aの内部に5個の磁極を固定配置した磁石体としてのマグネットロール32bを設けている。また、マグネットロール32b内の磁極は、感光体21と対向する位置に現像磁極としてのS1磁極を設け、S1磁極より下流側に搬送磁極としてのN1磁極、N1磁極より下流側には反発磁極として作用するS2磁極(S2磁極はピックオフ磁極として作用する)及びS3磁極(S3磁極はピックアップ磁極として作用する)を設け、更に、トリマ33と略対向する位置にはトリマ磁極としてのN2磁極が配置されている。尚、磁極配置はこれに限らず、反発磁極を有するものであれば適宜選定すればよい。
そして、特に、本実施の形態では、ピックオフ磁極のS2磁極近傍に現像ロール32上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材35が設けられている。この層厚規制部材35は、例えば可撓性を有する非磁性ステンレス薄板で構成され、その一端側が現像ハウジング31に固定され、現像ロール32に対し凸状に撓ませた状態で設けられており、S2磁極近傍では現像剤がない状態での現像ロール32に接触するようになっている。そのため、現像ロール32上で規制される現像剤層厚は、トリマギャップ(トリマ33と現像ロール32との間隙)で規制される現像剤層厚より小さくなっている。尚、層厚規制部材35としては、現像剤層厚を効果的に規制する観点から非磁性材料が好ましく、ステンレス等の金属材料でもよいし、可撓性を備える構成であれば、例えばウレタンゴムシート等のゴムシートを用いるようにしてもよい。更には、ポリエステルシート等の樹脂系シートを使用することも可能である。
また、本実施の形態における現像剤としては、キャリアとして例えば重合キャリアを用い、その形状係数SF−1が115の球形キャリアとした。ここで、形状係数は、上述したSF−1=(π/4)×(ML/A)×100にて算出されるが、キャリアの絶対最大長MLやキャリアの投影像面積Aは、光学顕微鏡を用いて倍率500倍に拡大したキャリア像を撮影し、得られた画像情報をインターフェイスを介して、例えばニレコ社製画像解析装置(LUZEXIII)に導入して画像解析した結果から求めることができる。尚、形状係数SF−1は、無作為にサンプリングした1000個のキャリアを測定して得られるような平均値が好適である。
そして、この使用したキャリアの磁化の強さは、磁場1000Oe{10/(4π)(A/m)}における磁化の強さが60emu/g(2.4π×10−5Wb・m/kg)であった。
次に、このような現像装置30における作動について説明する。図3において、オーガー34によって帯電された現像剤は、サプライオーガー34aの作用と現像ロール32のピックアップ磁極(S3磁極)の作用によって現像ロール32上に供給される。現像ロール32(具体的には現像スリーブ32a)に供給された現像剤は現像ロール32の回転に伴って移動し、トリマ33の位置にてマグネットロール32bのN2磁極の作用によって穂立ちがなされた磁気ブラシを、トリマギャップによって所定の層厚に規制する。この所定の層厚に規制された現像剤は、現像ロール32と感光体21との対向領域である現像領域にて、図示外の現像バイアスの作用によって現像がなされて、現像剤中のトナーによって感光体21上の静電潜像が顕像化される。現像を終えてトナーが少なくなった現像剤は、そのまま現像ロール32の回転に伴って現像ロール32上を移動し、N1磁極を超えてS2磁極の方へ搬送され、S2磁極とS3磁極の反発磁界によって現像ロール32上からピックオフされるようになる。
そして、現像ロール32上からピックオフされた現像剤はオーガー34によって混合撹拌が行われ、所定のトナー濃度及び帯電量に調整され、再度現像に供されるようになる。
このような現像ロール32上の現像剤の流れの中で、反発磁極(S2磁極、S3磁極)による磁力線の影響により、ピックオフ部位(S2磁極とS3磁極の間に位置する)の上流側ではピックオフ部位への現像剤の進入を阻止する力が作用する。
図4(a)は、本実施の形態のような層厚規制部材35を設けない場合に、S2磁極近傍での現像剤のよどみが発生した状況を示すもので、磁力線の影響で現像ロール32による現像剤の搬送性が損なわれ、現像剤のよどみが発生し易くなる。特に、現像剤のキャリアとして球形キャリアを使用した場合、現像ロール32表面の凹凸による現像剤搬送力が通常のフェライトキャリアを使用する場合に比べ小さくなり、更に、キャリア1個あたりの磁化の強さも小さいと現像剤を現像ロール側に押し付ける方向の力が小さくなるため、現像剤搬送力は更に低下するようになる。そのため、ピックオフ部位へ搬送される現像剤量は少なく、一方、反発磁界によって戻されようとする現像剤量が相対的に増加するようになり、現像剤のよどみが一層発生し易い傾向となる。
このような現象に対し、本実施の形態では、図4(b)に示すように、現像後の現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する層厚規制部材35を配置するようにしているため、この部位での現像剤層厚を規制することで、確実に現像剤が搬送されるようになり、反発磁極(S2磁極とS3磁極)によって戻されようとする現像剤量も少なくなることから、よどみの発生を抑えることができるようになる。
更に、層厚規制部材35で規制することで、現像剤に対しては現像ロール32側へ押し付けられる力が作用するようになる。そのため、ピックオフ部位方向へ搬送される搬送力は十分確保されるようになり、安定した現像剤搬送性を維持することができるようになる。そして、現像ロール32にて搬送された現像剤は、ピックオフ部位にて現像ロール32からピックオフされ、オーガー34に回収されるようになり、現像ロール32上の現像剤の良好な交換がなされるようになる。
また、層厚規制部材35を用いることで、例えば環境変化や経時変化によって現像剤の特性変化が生じ、現像ロール32上の現像剤量が変化しても、層厚規制部材35による現像剤への層厚規制効果は安定して発揮されるようになる。特に、層厚規制部材35として可撓性部材を使用することで、層厚規制部材35自体が現像剤量の変化に追従することができ、安定した層厚規制を行うことができるようになる。
そして、このような反発磁極を用いる方式では、反発磁極の磁極配置や磁極の強さによって現像剤がよどみを発生し易い場所が若干変化するようにもなる。そのため、層厚規制部材35は、S2磁極近傍のよどみの発生場所に設けるようにすればよい。また、現像剤をスムーズに層厚規制部材35に到達させ有効な層厚規制効果を作用させるには、層厚規制部材35の上流側端部と現像ロール32との間隙は、トリマ33と現像ロール32との間隙より広い方がよく、また、この間隙としては現像剤の搬送を損なわなければ特に制限されない。
本実施の形態では、層厚規制部材35として部材表面に何も処理しない構成を示したが、例えば図5に示すように、層厚規制部材35の少なくとも現像ロール32側表面にフッ素系樹脂等のコーティング層35aを施すようにしてもよく、この場合、このコーティング層35aによって層厚規制部材35と現像剤との摩擦力が小さくなり、現像ロール32上の現像剤に対する層厚規制部材35からの摩擦力によって現像剤搬送性が低下することを抑えるようになる。また、層厚規制部材35と現像剤との摩擦による現像剤の劣化を防ぐことができるようになる。仮に、層厚規制部材35と現像剤との摩擦力が大きいと、現像ロール32による現像剤搬送力を損なう方向にこの摩擦力が作用し、この部位での現像剤のよどみが発生し易くなる虞や現像剤の劣化が進行する虞がでてくる。尚、コーティング層35aを施さず、層厚規制部材35自体が現像剤との摩擦抵抗が小さい材料であってもよいことは云うまでもない。
本実施の形態の層厚規制部材35としては可撓性部材によるものを示したが、例えば図6に示すような構成とすることであっても差し支えない。
同図において、層厚規制部材35は、例えば若干弧状に成形した剛性部材からなり、その現像ロール32側と異なる面に支点36を設けている。この支点36は、例えば現像ハウジング31によって構成されていてもよいし、他の方法によってなされてもよい。また、層厚規制部材35の現像ロール32側の面の端部近傍には、例えば現像ハウジング31に一端を固定されたスプリング37が接触するようになっており、このスプリング37の付勢力によって層厚規制部材35が現像ロール32側に押し付けられるようになっている。
このような構成によれば、現像ロール32上の現像剤に対し、有効な層厚規制効果を作用させることができると共に、現像ロール32上の現像剤量の変化に対しても層厚規制部材35としての作用を有効に機能させることができるようになる。尚、スプリング37の代わりに他の弾性手段を用いるようにしてもよいし、層厚規制部材35を現像ロール32側に付勢する方式であればいずれであっても差し支えない。
そして、本実施の形態に適合する現像剤としては、形状係数SF−1が120以下であれば層厚規制部材35による有効な作用が機能するようになる。また、キャリアの比重が3.0〜4.0であり、磁化の強さとして、磁場1000oe{10/4π(A/m)}における磁化の強さが30〜60emu/g(1.2π〜2.4π×10−5Wb・m/kg)であれば同様の作用を奏するようになる。
仮に、形状係数SF−1が大きすぎると、層厚規制部材35による現像剤の流れが損なわれるようになったり、現像剤が劣化しやすかったりする。また、キャリア1個あたりの磁化の強さが大きすぎると現像剤が現像ロール32表面に与える衝撃力が強くなり、現像ロール32を傷付け易くなり、一方、小さ過ぎると現像ロール32表面による現像剤の搬送性が損なわれるようになる。
更に、このような層厚規制部材35を配置することで、ピックオフ磁極の強さを通常より弱くすることも可能になる。これは、層厚規制部材35によって現像剤が現像ロール32側に押し付けられる効果も作用することで現像剤がピックオフ部位に到達し易くなり、ピックオフ磁極を小さくしても十分現像剤のピックオフ部位への到達が行われるようになるためである。そのため、現像剤のよどみの発生は更に低減されるようになる。
更にまた、本実施の形態では、現像装置30内のトリマ33を現像ロール32の上方に配置し、現像ロール32上の現像剤の搬送方向を反時計回りにする構成を示したが、例えばトリマ33を現像ロール32の下方に配置し、現像ロール32での現像剤の搬送経路を時計回りにするように構成した現像装置30とするようにしても差し支えない。
また、本実施の形態では、単色の画像形成装置を示したが、本実施の形態の現像装置30を複数備え、例えばフルカラーの画像形成装置とするようにしてもよい。
本発明に係る現像装置の概要を示す説明図である。 本発明が適用された画像形成装置の実施の形態を示す説明図である。 実施の形態の現像装置を示す説明図である。 (a)(b)は層厚規制部材の作用を示す説明図であり、(a)は層厚規制部材を備えない場合、(b)は層厚規制部材を備えた場合を示す。 層厚規制部材の変形例を示す説明図である。 層厚規制部材の取り付け方法の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1…像担持体,2…現像剤担持体,3…現像スリーブ,4…磁石体,5…現像前層厚規制部材,6…現像後層厚規制部材,m1,m2…反発磁極

Claims (8)

  1. 像担持体に対向配置され且つトナー及びキャリアを含む二成分現像剤が担持搬送され、像担持体上の静電潜像を可視像化する現像装置において、
    表面に現像剤を担持可能で且つ回転可能な現像スリーブを有し、この現像スリーブの内部に少なくとも隣接する同極性の反発磁極を含む複数の磁極が固定配置された磁石体を具備する現像剤担持体と、
    現像剤担持体と像担持体との対向領域の現像領域より現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側且つ前記反発磁極による現像剤担持体からの現像剤剥離部位より下流側にて、現像剤担持体と離間配置されて現像前の現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する現像前層厚規制部材と、
    前記現像領域より下流側且つ前記剥離部位より上流側にて、前記現像前層厚規制部材によって規制される現像剤層厚より小さい層厚にて現像後の現像剤担持体上の現像剤層厚を規制する現像後層厚規制部材とを備えることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    現像後層厚規制部材は、現像剤担持体に対し現像剤搬送方向に撓まして、当該部材の上流側より下流側が狭い間隙となるように設けられた可撓性部材で構成されることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2記載の現像装置において、
    可撓性部材は、現像剤担持体及び現像剤が収容される現像ハウジングにその上流側一端を支持され、現像剤担持体側に凸状に出張るように設けられることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2記載の現像装置において、
    可撓性部材の現像剤担持体に対向する面は、現像剤との摩擦力を低減する処理が施されていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1記載の現像装置において、
    キャリアは、形状係数SF−1が120以下のものであることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1記載の現像装置において、
    キャリアは、磁性体と結着樹脂とが分散混合された構成を有するものであることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項5記載の現像装置において、
    キャリアは、磁場1000Oeにおける磁化の強さが30〜60emu/gの低磁力のものであることを特徴とする現像装置。
  8. 静電潜像が形成担持される像担持体と、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の現像装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047967A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Kyocera Mita Corp 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
US8811863B2 (en) 2010-08-16 2014-08-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus
JP2016153852A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置、及び現像装置を備える画像形成装置

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