JP4372927B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際して、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、その二つの羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリットにより、露光を行なうようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフォーカルプレンシャッタにおいては、先羽根群と後羽根群は、夫々、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材によって作動させられるようになっている。そして、露光作動を行なう場合には、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に対する通電を所定のタイミングで順に断ち、それらの駆動部材が作動を開始し得るようにしている。そのため、断線等によって電磁石に通電されなかったり、電池の消耗によって所定の電流を供給できなかったり、電磁石の吸着面にゴミや汚れが付いていたり、組立精度が悪かったりすると、電磁石による所定の吸着保持機能が得られず、各駆動部材が、所定の時機を待たずに作動を開始してしまうことがある。そして、そのような異常作動を検出するための構成が、特開平9−244101号公報や特開平10−319473号公報で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の二つの公報で提案されている従来例は、何れも、撮影時において、後羽根用電磁石の吸引力不足によって、後羽根用駆動部材が先羽根用駆動部材よりも先に作動を開始してしまった場合、後羽根用駆動部材が間接的に先羽根用駆動部材を押して、所定のタイミングより早く先羽根用駆動部材を作動させ、それを検出手段が検出することによって、異常作動が行なわれたことを認識できるようにしている。
【0004】
しかし、これらの従来例は、先羽根用駆動部材を強制的に作動させるようにしているため、先羽根用駆動部材の吸着保持を確実にさせるべく先羽根用電磁石の吸引力を大きめに設定しておいた場合には、先羽根用駆動部材を的確に作動させることができなくなることがあり、また、反対に、先羽根用駆動部材を的確に作動させ得るようにすべく先羽根用電磁石の吸引力を必要最小限に設定した場合には、その先羽根用駆動部材の吸着保持力が、僅かなゴミや汚れに影響を受け易くなったり、僅かな組立精度の差によっても左右され易くなって、先羽根用駆動部材の方の異常作動が生じ易くなってしまうという問題点がある。また、上記の従来例の場合には、後羽根用駆動部材と先羽根用駆動部材との間に介在する部材が、何れも薄い材料であって且つ他に主機能を有している部材であるため、変形などをして主機能に支障を与えてしまう可能性があるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、後羽根用駆動部材が異常作動を起こしたとき、他の部材を介して強制的に先羽根用駆動部材を作動させるのではなく、先羽根用駆動部材の作動を途中で阻止することによってその異常を検出するようにした、構成が極めて簡単であって、且つ、露光作動終了段階において各駆動部材に対して制動力を与えるようにすることも可能なカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、先羽根用電磁石の通電が断たれることによって作動し先羽根群に露光作動を行わせる先羽根用駆動手段と、後羽根用電磁石の通電が断たれることによって作動し後羽根群に露光作動を行なわせる後羽根用駆動手段と、先羽根群の露光作動の停止直前に先羽根用駆動手段の位置検出を行なう検出手段と、第1係合部と第2係合部とを有していてばねによって第1係合部を先羽根用駆動手段の作動軌跡内に臨ませるように付勢されており撮影時において後羽根用駆動手段が後羽根用電磁石の吸引力不足によって先羽根用駆動手段より先に作動したときだけ第2係合部を後羽根用駆動手段に押さえられて第1係合部により先羽根用駆動手段の作動を阻止するストップ部材と、を備えているようにする。
【0007】
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、撮影時において、先羽根用電磁石の通電が断たれても、前記検出手段が所定の時間内に先羽根用駆動手段を検出しないときと、先羽根用駆動手段が先羽根用電磁石の吸引力不足によって所定のタイミングよりも早く作動を開始して、前記検出手段によって検出されたときとの何れかの場合に、異常であることを表示装置に表示させるようにすると、先羽根用駆動手段と後羽根用駆動手段の異常作動を視力で認識することが可能になる。
【0008】
更に、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記第1係合部と第2係合部のうち少なくとも一方が、前記ストップ部材の腕部に形成されていて、該腕部には可撓性が与えられており、前記ストップ部材は、撮影時において、先羽根用駆動手段が後羽根用駆動手段より先に作動したときに、先羽根用駆動手段に第1係合部を押されて、第2係合部を後羽根用駆動手段の作動軌跡内に臨ませ、前記第1係合部が前記可撓性を有する腕部に形成されているときは、該腕部が前記先羽根用駆動手段に撓まされて該先羽根用駆動手段に制動を与え、前記第2係合部が前記可撓性を有する腕部に形成されているときは、該腕部が前記後羽根用駆動手段に撓まされて該後羽根用駆動手段に制動を与えるようにすると、さらに好適な構成になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、二つの実施例によって説明する。尚、図1〜図4は第1実施例を説明するためのものであり、図5〜図8は第2実施例を説明するためのものである。また、各実施例は、何れも、本発明を、周知のダイレクトタイプのフォーカルプレンシャッタに適用したものであって、各図面は、カメラに組み込まれた状態において被写体側から視た場合の略左半分だけを示した平面図である。また、各実施例の構成の説明に際しては、被写体側を表面側と称し、フィルム面等の結像面側を背面側と称することにする。
【0010】
[第1実施例]
先ず、第1実施例を、図1〜図4を用いて説明するが、図1は露光作動を終了した直後の状態を示したものであり、図2はセット完了状態を示したものであり、図3は正常に露光作動が行なわれた場合の途中の状態を示したものであり、図4は後羽根用駆動部材が異常作動をしたときの先羽根用駆動部材の途中停止状態を示したものである。そこで、図1を用いて構成を説明する。シャッタ地板1には、その略中央部に長方形を横長にした開口部1aが形成されているが、図1においてはその左側の一部が示されている。また、周知のように、シャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空けて、図示していない中間板と補助地板が取り付けられており、シャッタ地板1と中間板との間に先羽根群の羽根室を形成し、中間板と補助地板との間に後羽根群の羽根室を形成している。更に、中間板と補助地板にも、開口部1aと類似の形状をした開口部が形成されていて、通常は、それらの開口部を重ね合わせて露光開口を規制するようにしているが、本実施例においては、開口部1aの形状が露光開口を規制しているものとする。
【0011】
その開口部1aの左側には、円弧状の二つの長孔1b,1cが形成されている。そして、通常は、それらの長孔1b,1cの下方端面に、周知の緩衝部材が取り付けられていることが多い。本発明は、そのような緩衝部材を取り付けているものに対しても、取り付けていないものに対しても適用することが可能であるが、本実施例の場合には、取り付けられていない場合で説明する。そして、シャッタ地板1の表面側には、軸1d,1e,1f,1gが立設されていて、背面側には軸1h,1i,1j,1kが立設されている。また、シャッタ地板1の表面側には、ストッパ1mが設けられている。
【0012】
上記の軸1dには、先羽根用駆動部材2が回転可能に取り付けられている。この先羽根用駆動部材2は、合成樹脂製であって、被押動部2aと、駆動ピン2bと、取付部2cとを有していて、図示していない周知の先羽根用駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。また、先羽根用駆動部材2の背面側に設けられている駆動ピン2bは、シャッタ地板1の長孔1bを貫通していて、その断面形状は、根元部がD型であって先端部が小判型をしており、その根元部が、長孔1bの下端部に当接するようになっている。
【0013】
また、先羽根用駆動部材2の取付部2cは表面側に大きく***していて、その内部には、鉄片部材が圧縮ばねに付勢された状態で取り付けられているが、その鉄片部材の形状と取付け構成は、特開平10−161181号公報等によって周知であるため、図示を省略している。そして、その鉄片部材は、露光作動開始直前の状態においては、図示していない先羽根用電磁石に吸着保持され、先羽根用駆動部材2が先羽根用駆動ばねの付勢力によって時計方向へ回転できないようにするためのものであるが、図1の状態においては、上記圧縮ばねの付勢力によって、その被吸着部を、取付部2cから右上方に最大限に突き出した状態となっている。
【0014】
シャッタ地板1の軸1eには、合成樹脂製の後羽根用駆動部材3が回転可能に取り付けられている。この後羽根用駆動部材3は、被押動部3aと、駆動ピン3bと、取付部3cとを有していて、図示していない周知の後羽根用駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。そして、駆動ピン3bは、先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bと略同じ形状に形成されており、長孔1cを貫通していて、その根元部が長孔1cの下端部に当接するようになっている。
【0015】
また、取付部3cも先羽根用駆動部材2の取付部2cと略同じ形状をしていて、その内部には、図示していない後羽根用電磁石に吸着される鉄片部材が圧縮ばねに付勢された状態で取り付けられているが、その取付け構成も、上記した特開平10−161181号公報等によって周知であるため、図示を省略している。そして、その鉄片部材の場合にも、図1の状態においては、圧縮ばねの付勢力によって、その被吸着部を、取付部3cから右上方に最大限に突き出した状態となっている。
【0016】
シャッタ地板1の軸1fには、合成樹脂製のセット部材4が回転可能に取り付けられている。このセット部材4は、図示していないばねによって、反時計方向へ回転するように付勢されているが、図1には、図示していないストッパに当接して停止されている状態が示されている。そして、本明細書においては、セット部材4のこのような位置を初期位置と称することにする。また、このセット部材4には、その周辺部に、先羽根用駆動部材2の被押動部2aを押す押動部4aと、後羽根用駆動部材3の被押動部3aを押す押動部4bと、被押動部4cとが形成されている。
【0017】
シャッタ地板1の軸1gには、合成樹脂製のストップ部材5が回転可能に取り付けられており、セット部材4の背面によって、軸1gからの抜け止めをされている。そして、このストップ部材5は、二つの腕部を有していて、それらの先端には、先羽根用駆動部材2の被押動部2aに接触する係合部5aと、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bに接触する係合部5bとが形成されている。尚、このストップ部材5は、二つの腕部を有していて、レバーとして形成されているが、本実施例の場合には、後述の作動説明から理解できるように、ディスク状に形成されていても一向に構わない。
【0018】
図示していないが、シャッタ地板1の表面側には、所定の間隔を空けて周知の支持板が取り付けられている。そして、その支持板には、シャッタ地板1側に、上記した図示していない先羽根用電磁石と後羽根用電磁石が取り付けられているほか、二つの接片6a,6bからなるスイッチ6が取り付けられていて、接片6aを、先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bの作動軌跡内に臨ませている。本来、このスイッチ6は、フラッシュ撮影時におけるシンクロスイッチとして設けられているものであるが、後述の説明から分かるように、本実施例においては、各駆動部材2,3の異常作動時における検出スイッチの機能をも備えている。
【0019】
次に、シャッタ地板1の背面側に配置されている先羽根群と後羽根群の構成について説明する。先ず、先羽根群は、シャッタ地板1の軸1h,1iに対して回転可能に取り付けられた二つのアーム7,8と、それらの先端部に向けて順に枢支された複数枚の羽根で構成されているが、それらの羽根の枢支構成は周知であるため、アーム7,8の先端部に枢支されたスリット形成羽根9の一部のみを示してある。そして、アーム7に形成された孔には先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bの先端部が嵌合していて、アーム7は先羽根用駆動部材2と一緒に回転するようになっている。
【0020】
また、後羽根群の構成は、実質的に先羽根群を裏返しにして配置した構成をしており、シャッタ地板1の軸1j,1kに対して回転可能に取り付けられた二つアーム10,11と、それらの先端部に向けて順に枢支された複数枚の羽根で構成されているが、図1においては、アーム10,11の先端部に枢支されたスリット形成羽根12の一部のみを示してある。そして、アーム10に形成された孔には後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bの先端部が嵌合していて、アーム10は後羽根用駆動部材3と一緒に回転するようになっている。
【0021】
次に、図2〜図4も用いて、本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動終了直後の状態を示している。従って、先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bは、長孔1bの下端部に当接しており、先羽根群の複数枚の羽根は重畳されて開口部1aの下方位置に格納されている。そして、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bは、長孔1cの下端部に当接しており、後羽根群の複数枚の羽根は展開されて、開口部1aを覆っている。また、この状態においては、ストップ部材5は、一方の腕部に形成された係合部5bが後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bに押されることによって、図示していないばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させられた状態になっていて、他方の腕部に形成されてた係合部5aが先羽根用駆動部材2の被押動部2aから離された状態になっている。
【0022】
このような図1に示した状態においてセット作動が開始されると、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材4の被押動部4cを押し、図示していないばねの付勢力に抗してセット部材4に時計方向への回転を行わせる。それによって、先ず、セット部材4の押動部4aが被押動部2aを押すことによって、先羽根用駆動部材2を、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ始めるが、その当初の段階においては、未だ、セット部材4の押動部4bが後羽根用駆動部材3の被押動部3aに接触していないため、先羽根群の羽根のみが上方へ移動していくことになる。また、スイッチ6は、駆動ピン2bによる押圧力が解かれるので、二つの接片6a,6bが離れ、オフ状態となる。
【0023】
その後、先羽根群のスリット形成羽根9と、後羽根群のスリット形成羽根12との重なり量が所定量に達すると、セット部材4の押動部4bが後羽根用駆動部材3の被押動部3aに接触し、それ以後は、後羽根用駆動部材3も、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して、反時計方向へ回転させられ、後羽根群の羽根を上方へ移動させていくことになる。そのため、ストップ部材5は、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bによる抑止を解かれ、図示していないばねの付勢力によって時計方向へ回転され、係合部5bをストッパ1mに当接させて停止するが、そのときには、既に、先羽根用駆動部材2が可成り回転をしているため、ストップ部材5の係合部5aが先羽根用駆動部材2の被押動部2aに衝突するようなことがない。
【0024】
このようにして、二つの羽根群は、スリット形成羽根9,12同士の重なりを大きく変えることなく上方へ移動し、先羽根群の場合は羽根相互の重なりを小さくしてゆき、後羽根群の場合は羽根相互の重なりを大きくしてゆくことになるが、各駆動部材2,3の取付部2c,3cに取り付けられた図示していない各鉄片部材が、両方とも夫々の電磁石に接触させられた段階になると、カメラ本体側の部材によって回転されていたセット部材4の回転が停止され、シャッタのセット作動が終了する。図2は、そのようにして行われたセット作動の完了状態を示しているが、この状態においては、先羽根群の複数枚の羽根は展開状態となって開口部1aを覆っており、後羽根群の複数枚の羽根は重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納されている。また、セット部材4は、次の撮影が行われるまで、この状態を維持される。
【0025】
次に、撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、図示していない上記の各電磁石に通電され、駆動部材2,3の取付部2c,3cに取り付けられた図示していない各鉄片部材が吸着保持される。その後、カメラ本体側の図示していない部材が、セット部材4の被押動部4cから退いていくので、セット部材4は、図示していないばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、図1に示された初期位置へ復帰する。このとき、各鉄片部材に対する各電磁石による吸着保持力が十分に得られていないと、各駆動部材2,3は、セット部材4の初期位置への復帰に伴い、所定の時機を待たずに直ちに作動してしまうことになるが、先ずは、そのような異常作動は行なわれず、正常に作動する場合について説明する。
【0026】
上記のようにしてセット部材4が初期位置へ復帰すると、次に先羽根用電磁石に対する通電が断たれ、更に所定時間後には後羽根用電磁石に対する通電が断たれる。それによって、先羽根用駆動部材2と後羽根用駆動部材3が、図示していない各駆動ばねの付勢力によって相次いで急速に時計方向へ回転させられるが、周知のように、露光時間が短い場合には、二つのスリット形成羽根9,12によってスリットを形成して露光が行なわれ、露光時間が長い場合やフラッシュ撮影を行なう場合には、先羽根群が開口部1aを全開にしてから後羽根群を作動させるようにする。
【0027】
そこで、本実施例の正常作動の説明においては、それらのうちフラッシュ撮影を行なう場合で説明する。上記のようにして最初に作動を開始した先羽根用駆動部材2は、ストップ部材5が図2に示したような姿勢をしているので、その露光作動の終了段階において、被押動部2aが係合部5aを押し、図示していないばねの付勢力に抗してストップ部材5を反時計方向へ回転させ、それによって、自らは、制動力を受けることになる。そして、スリット形成羽根9のスリット形成縁が開口部1aの下辺位置を通過した直後には、駆動ピン2bが接片6aを接片6bに接触させてスイッチ6をオン状態にし、フラッシュを発光させる。
【0028】
更に、接片6a,6bが接触した直後には、駆動ピン2bが長孔1bの下端に当接することにより先羽根用駆動部材2が停止する。その結果、先羽根群の複数枚の羽根の作動も停止して、開口部1aの下方位置に格納された状態となり、ストップ部材5は、その係合部5bを、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bの作動軌跡内に臨ませた状態になる。その状態が図3に示されている。尚、駆動ピン2bが長孔1bの下端に当接すると、先羽根群に反動する力が作用するが、本実施例の場合には、先羽根群に対して図示していない周知の緩衝部材などが設けられているため、先羽根群は、スリット形成羽根9のスリット形成縁を再度一時的に開口部1a内に臨ませることなく停止するようになっている。
【0029】
その後、後羽根用駆動部材3が作動を開始し、その終了段階に入ると、駆動ピン3bがストップ部材5の係合部5bを押し、図示していないばねの付勢力に抗してストップ部材5を更に反時計方向へ回転させる。即ち、それによって、後羽根用駆動部材3は制動されることになる。そして、後羽根用駆動部材3は、駆動ピン3bが長孔1cの下端に当接して停止する。また、後羽根群の複数枚の羽根も、図示していない緩衝部材などによって好適に停止させられ、スリット形成羽根12のスリット形成縁を再度一時的に開口部1a内に臨ませることがない。そのようにして露光作動の終了した状態が図1に示された状態である。尚、本実施例においては、上記のように、後羽根用駆動部材3が、係合部5bを押すことによって制動されるようになっているが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。即ち、図3の状態において、ストップ部材5の係合部5bを、駆動ピン3bの作動軌跡外へ移動させてしまうようにしても差し支えない。その場合には、後羽根用駆動部材3は、ストップ部材5によって制動されないことになる。
【0030】
次に、各駆動部材2,3が異常作動を行なった場合を説明するが、図2のセット完了状態までの説明は、上記の正常作動の場合の説明と同じであるため、重複を避けるために省略する。そこで、先ず、先羽根用駆動部材2のみが異常作動を行なった場合について説明する。図2の状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、図示していない上記の各電磁石に対する通電開始信号が発せられる。その後、上記したように、セット部材4が、図示していないばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、図1に示された初期位置への復帰作動を開始する。
【0031】
このとき、後羽根用駆動部材3に取り付けられた鉄片部材は、後羽根用電磁石に吸着保持されているが、先羽根用駆動部材2に取り付けられた鉄片部材が、先羽根用電磁石に十分に吸着保持されていないため、先羽根用駆動部材2が、先羽根用電磁石に対する通電の正規の遮断時機を待たずに、上記したセット部材4の初期位置への復帰作動に伴って、先羽根用駆動ばねの付勢力によって、時計方向への回転を開始してしまうことになる。そのため、先羽根用駆動部材2は、ストップ部材5を図示していないばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ、且つスイッチ6をオン状態にしてしまう。
【0032】
しかし、フラッシュ装置は、先羽根用電磁石に対する通電を遮断する正規の時機から機能し得るようになっているため、たとえフラッシュ装置を用いて撮影するモードになっていたとしても、その場合には、フラッシュを発光させてしまうことがない。逆に、所定の時機よりも早くスイッチ6がオン状態になると、その瞬間に異常検出回路が機能し、その後に、先羽根用電磁石に対する正規の遮断時機が到来しても、フラッシュ装置が機能しないようにしてしまう。また、異常検出回路は、スイッチ6によって、先羽根用駆動部材2の異常作動を検出すると、異常作動が行なわれたことを表示装置に表示し、撮影者に認識させるようにする。そして、後羽根用駆動部材3は、その後に作動を開始させられることになり、最終的には、図1に示された状態となる。
【0033】
次に、後羽根用駆動部材3のみが異常作動を行なった場合について説明する。図2の状態において、カメラのレリーズボタンが押され、図示していない上記の各電磁石に対する通電信号が発せられた後、セット部材4が、図示していないばねの付勢力によって初期位置への復帰作動を開始すると、先羽根用駆動部材2に取り付けられた鉄片部材は、先羽根用電磁石に吸着保持されているが、後羽根用駆動部材3に取り付けられた鉄片部材が、後羽根用電磁石に十分に吸着保持されていないため、後羽根用駆動部材3が、後羽根用電磁石に対する通電の所定の遮断時機を待つことなく、先羽根用駆動部材2が作動を開始する前に、後羽根用駆動ばねの付勢力によって、時計方向への回転を開始してしまう。そして、その後羽根用駆動部材3の作動は、駆動ピン3bが長孔1cの下端に当接することによって停止する。
【0034】
他方、後羽根用駆動部材3の作動が終了した段階においては、未だ先羽根用駆動部材2が作動を開始していないので、ストップ部材5は、図2に示された状態のままとなっている。そのため、この段階においては、ストップ部材5の係合部5bの作動軌跡内に駆動ピン3bが存在しており、ストップ部材5の反時計方向への回転が阻止される状態となっている。その後、先羽根用駆動部材2が正規の時機に作動を開始することになるが、ストップ部材5が上記のようにして反時計方向への回転を阻止されているため、先羽根用駆動部材2は、その被押動部2aが係合部5aを押して作動することができず、作動途中において停止させられてしまう。そのときの状態が図4に示されている。
【0035】
この図4の状態においては、先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bが、接片6aを押しておらず、スイッチ6はオフ状態のままである。そのため、スイッチ6は、先羽根用電磁石に対する通電を遮断した正規の時機から先羽根用駆動部材2の作動が終了するまでの所定の時間が経過しても、オン状態にならなかったことになる。従って、このことによって異常検出回路が機能し、異常作動が行なわれたことを表示装置に表示し、撮影者に認識させるようにする。
【0036】
次に、先羽根用駆動部材2と後羽根用駆動部材3の両方が異常作動を行なった場合について簡単に説明をしておく。この場合には、先羽根用駆動部材2と後羽根用駆動部材3が同時に作動を開始する場合と、僅かではあるが、どちらかが先に作動を開始してしまう場合とがある。しかし、いずれにしても、先羽根用駆動部材2の被押動部2aがストップ部材5の係合部5aに接触したとき、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bが、ストップ部材5の反時計方向への回転を阻止し得る位置に達しているかどうかによって、上記した二つのケースの何れかの検出態様が得られるようになる。そして、本実施例の場合には、たとえ図4に示す状態になったとしても、セット作動には何の支障も及ぼさないので、原因が電池切れの場合には、電池を交換しさえすれば、次からの撮影が正常に行なえるようになる。
【0037】
[第2実施例]
次に、図5〜図8を用いて第2実施例を説明するが、各図は第1実施例の図1〜図4に対応していて、図5は露光作動を終了した直後の状態を示したものであり、図6はセット完了状態を示したものであり、図7は正常に露光作動が行なわれた場合の途中の状態を示したものであり、図8は後羽根用駆動部材が異常作動をしたときの先羽根用駆動部材の途中停止状態を示したものである。また、本実施例の構成は、第1実施例におけるストップ部材5が、ストップ部材15に置きかえられ、シャッタ地板1に新たにストッパ1nが設けられただけであり、その他は、ほぼ第1実施例の構成と同じであるため、実質的に同じ部材及び部位には同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。
【0038】
本実施例のストップ部材15は、第1実施例におけるストップ部材5と同様に、合成樹脂製であって、シャッタ地板1の軸1gに対して回転可能に取り付けられているが、夫々の先端に係合部15a,15bを形成している二つの腕部は、僅かながら回転方向へ可撓性を有している。そして、図示していないばねによって時計方向へ回転するように付勢されており、係合部15bをストッパ1mに接触させ得るようになっているが、そのばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させられたときは、その係合部15bを有する腕部が、ストッパ1nに接触し得るようになっている。
【0039】
次に、本実施例の作動を説明するが、主に、第1実施例の場合と異なる点を中心にして説明することにする。図5は、露光作動終了直後の状態を示している。このとき、ストップ部材15は、係合部15bを有している腕部がストッパ1nに接触しており、その係合部15bを後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bに押されることによって僅かに撓まされている。そして、撓まされる前の原形は一点鎖線で示されている。また、他方の腕部は、係合部15aを、先羽根用駆動部材2の被押動部2aに押されて、僅かに撓まされており、その原形は一点鎖線で示されている。
【0040】
この状態からセット作動が開始されると、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材4の被押動部4cを押し、図示していないばねの付勢力に抗してセット部材4に時計方向への回転を行わせる。それによって、先ず、セット部材4の押動部4aが被押動部2aを押し、先羽根用駆動部材2を、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ始める。そして、セット部材4の押動部4bが後羽根用駆動部材3の被押動部3aを押し始める前にスイッチ6がオフ状態となり、且つストップ部材15は、係合部15aを有している方の腕部が原形に復する。
【0041】
その後、セット部材4の押動部4bが後羽根用駆動部材3の被押動部3aを押し、後羽根用駆動部材3を、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して、反時計方向へ回転させ始めると、駆動ピン3bが係合部15bから離れていくので、ストップ部材15は完全に原形に復すると共に、図示していないばねの付勢力によって時計方向へ回転し、係合部15bをストッパ1mに当接させることによって停止する。そして、その停止状態においては、ストップ部材15に掛けられているばねの付勢力が比較的弱いことと、係合部15bを有している腕部は僅かな可撓性しか付与されていないので、その腕部が撓まされてしまうようなことがない。その後、二つの羽根群は上方へ移動し、各駆動部材2,3の取付部2c,3cに取り付けられた図示していない各鉄片部材が、両方とも夫々の電磁石に接触させられた段階になると、セット部材4の回転が停止され、図6に示された状態となって、シャッタのセット作動が終了する。
【0042】
次に、撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、図示していない上記の各電磁石に通電され、駆動部材2,3の取付部2c,3cに取り付けられた図示していない各鉄片部材が吸着保持される。その後、セット部材4は、図示していないばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、図5に示された初期位置へ復帰する。このとき、各鉄片部材に対する各電磁石による吸着保持力が十分に得られていないと、異常作動を行なうことになるが、第1実施例の場合との違いを理解し易くするために、本実施例の場合にも、先ずは、フラッシュ撮影を行なう場合で正常に作動する場合について簡単に説明をしておく。
【0043】
上記のようにしてセット部材4が初期位置へ復帰すると、次に先羽根用電磁石に対する通電が断たれ、先羽根用駆動部材2が、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力によって急速に時計方向へ回転させられ、先羽根群を下方へ作動させ、スリット形成羽根によって開口部1aを開いていく。そして、その作動の最終段階になると、先羽根用駆動部材2の被押動部2aがストップ部材15の係合部15aを押し、図示していないばねの付勢力に抗してストップ部材15を反時計方向へ回転させる。但し、本実施例の場合には、そのばねの付勢力が比較的弱いので、先羽根用駆動部材2がその段階で受ける制動力は十分とは言えない。
【0044】
しかし、その直後に、ストップ部材15の回転がストッパ1nに停止させられてからは、ストップ部材15の腕部が、図7において一点鎖線で示されている状態から実線で示されている状態に撓まされるため、先羽根用駆動部材2は、本格的に制動力を受けることになる。そして、駆動ピン2bが、接片6aを接片6bに接触させてスイッチ6をオン状態にした後、長孔1bの下端に当接することによって、先羽根用駆動部材2が停止する。その結果、先羽根群の複数枚の羽根は開口部1aの下方位置に格納された状態となり、ストップ部材15は、その係合部15bを、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bの作動軌跡内に臨ませた状態になる。その状態が図7に示されている。
【0045】
その後、後羽根用駆動部材3が作動を開始し、その作動終了段階に入ると、駆動ピン3bがストップ部材15の係合部15bを押すことになるため、係合部15bを有している腕部が反時計方向へ撓まされ、それによって、後羽根用駆動部材3が制動を受けることになる。そして、後羽根用駆動部材3は、駆動ピン3bが長孔1cの下端に当接して停止し、後羽根群の複数枚の羽根が展開されて、開口部1aを覆った状態になる。このようにして露光作動の終了した状態が図5に示された状態である。
【0046】
次に、各駆動部材2,3が異常作動を行なった場合を説明するが、先ず、先羽根用駆動部材2のみが異常作動を行なった場合について説明する。図6のセット状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、図示していない上記の各電磁石に対する通電開始信号が発せられる。その後、セット部材4が初期位置へ作動を開始すると、先羽根用駆動部材2に取り付けられた鉄片部材が、先羽根用電磁石に十分に吸着保持されていないため、先羽根用駆動部材2が、先羽根用電磁石に対する通電の正規の遮断時機を待たずに、先羽根用駆動ばねの付勢力によって、時計方向への回転を開始してしまう。そのため、先羽根用駆動部材2は、ストップ部材15を図示していないばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させ、図7に示すようにスイッチ6をオン状態にしてしまう。
【0047】
しかし、フラッシュ装置は、先羽根用電磁石に対する通電を遮断する正規の時機から機能し得るようになっているため、その場合には、たとえフラッシュ撮影のモードに設定されていても、フラッシュを発光させてしまうことがなく、逆に、所定の時機よりも早くスイッチ6がオン状態となったことにより、異常検出回路が機能し、異常作動が行なわれたことを表示装置に表示し、撮影者に認識させるようにする。そして、後羽根用駆動部材3は、その後、正規の時機に作動を開始させられることになり、最終的には、図5に示された状態となる。
【0048】
次に、後羽根用駆動部材3のみが異常作動を行なった場合について説明する。図6の状態において、カメラのレリーズボタンが押された後、図示していない上記の各電磁石に対する通電信号が発せられ、セット部材4が初期位置へ復帰作動を開始すると、この場合には、後羽根用駆動部材3に取り付けられた鉄片部材が、後羽根用電磁石に十分に吸着保持されていないため、後羽根用駆動部材3は、後羽根用電磁石に対する所定の遮断時機を待つことなく、先羽根用駆動部材2が作動を開始する前に、後羽根用駆動ばねの付勢力によって、時計方向へ回転を開始してしまうことになる。そして、その後羽根用駆動部材3の作動は、駆動ピン3bが長孔1cの下端に当接することによって停止する。そのため、この段階においては、係合部15bの作動軌跡内に駆動ピン3bが存在しており、ストップ部材15の反時計方向への回転が阻止される状態となっている。
【0049】
その後、先羽根用駆動部材2が正規の時機に作動を開始することになるが、ストップ部材15が上記のようにして反時計方向への回転を阻止されているため、また、ストップ部材15には僅かな可撓性しか付与されていないため、先羽根用駆動部材2は、被押動部2aが係合部15aを押しても、ストップ部材15を、図示していないばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させることができず、係合部15aを有している腕部を僅かに撓ませた状態で停止させられてしまう。そのときの状態が図8に示されている。そして、この状態においては、先羽根用駆動部材2の駆動ピン2bが、接片6aを押しておらず、スイッチ6はオフ状態のままであるため、所定の時間が経過してもオン状態にならないことによって、異常検出回路が、異常作動が行なわれたことを表示装置に表示し、撮影者に認識させるようにする。
【0050】
次に、先羽根用駆動部材2と後羽根用駆動部材3の両方が異常作動を行なってしまう場合があるが、その場合には、第1実施例で説明したように、先羽根用駆動部材2の被押動部2aがストップ部材15の係合部15aに接触したとき、後羽根用駆動部材3の駆動ピン3bが、ストップ部材15の反時計方向への回転を阻止し得る位置に達しているかどうかによって、上記した二つのケースの何れかの検出態様が得られるようになる。尚、本実施例においては、ストップ部材15の二つの腕部に僅かな可撓性を付与しているが、ストップ部材15の形状と、ストッパ1m,1nの配置位置によっては、何れか一方の腕部にだけ僅かな可撓性を付与するようにしても構わない。また、その場合、ストップ部材15の可撓性を利用した制動は、何れか一方の駆動部材にだけ作用するようにしても差し支えない。
【0051】
尚、上記の各実施例においては、ストップ部材5,15が合成樹脂製の場合で説明したが、本発明は、金属製の板材で製作された場合も含まれる。そして、第2実施例においてそのようにするときには、二つの腕部を直角に折り曲げた折曲部として形成すると、所定の可撓性を得るのに有利な形状となる。また、周知のように、フォーカルプレンシャッタには、露光作動開始直前の状態において、各駆動部材を露光作動開始位置に保持する方法として、電磁石の吸引力によって直接保持するようにしたダイレクトタイプと、係止部材によって保持しておくようにした係止タイプとが知られている。そして、上記の各実施例は、それらのうちのダイレクトタイプのシャッタの場合で説明したが、本発明は、係止タイプのものにも適用することが可能である。更に、上記の二つのタイプの違いには関係なく、二重遮光方式と称されているシャッタも知られており、後羽根用駆動部材を、後羽根群に連結させた駆動ピンを有している第1の部材と、露光作動時に、後羽根用駆動ばねの付勢力によって、その第1の部材を伴って回転する第2の部材とに分離した構成が知られているが、本発明は、そのような構成のシャッタにも適用することが可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ストップ部材を設けることによって、後羽根用駆動部材が異常作動を起こしたとき、他の部材を介して強制的に先羽根用駆動部材を作動させるのではなく、先羽根用駆動部材の作動を途中で阻止することによって、その異常を検出するようにしたものであるから、構成が極めて簡単であって、且つ、必要に応じて、露光作動終了段階において各駆動部材に対して制動力を与えるようにすることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側から視て略左半分だけを示した第1実施例の平面図であって、露光作動を終了した直後の状態を示したものである。
【図2】図1と同じようにして視た第1実施例の平面図であって、セット完了状態を示したものである。
【図3】図1と同じようにして視た第1実施例の平面図であって、正常に露光作動が行なわれた場合の途中の状態を示したものである。
【図4】図1と同じようにして視た第1実施例の平面図であって、後羽根用駆動部材が異常作動をしたときの先羽根用駆動部材の途中停止状態を示したものである。
【図5】被写体側から視て略左半分だけを示した第2実施例の平面図であって、露光作動を終了した直後の状態を示したものである。
【図6】図5と同じようにして視た第2実施例の平面図であって、セット完了状態を示したものである。
【図7】図5と同じようにして視た第2実施例の平面図であって、正常に露光作動が行なわれた場合の途中の状態を示したものである。
【図8】図5と同じようにして視た第2実施例の平面図であって、後羽根用駆動部材が異常作動をしたときの先羽根用駆動部材の途中停止状態を示したものである。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c 長孔
1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j,1k 軸
1m,1n ストッパ
2 先羽根用駆動部材
2a,3a,4c 被押動部
2b,3b 駆動ピン
2c,3c 取付部
3 後羽根用駆動部材
4 セット部材
4a,4b 押動部
5,15 ストップ部材
5a,5b,15a,15b 係合部
6 スイッチ
6a,6b 接片
7,8,10,11 アーム
9,12 スリット形成羽根

Claims (3)

  1. 先羽根用電磁石の通電が断たれることによって作動し先羽根群に露光作動を行わせる先羽根用駆動手段と、後羽根用電磁石の通電が断たれることによって作動し後羽根群に露光作動を行なわせる後羽根用駆動手段と、先羽根群の露光作動の停止直前に先羽根用駆動手段の位置検出を行なう検出手段と、第1係合部と第2係合部とを有していてばねによって第1係合部を先羽根用駆動手段の作動軌跡内に臨ませるように付勢されており撮影時において後羽根用駆動手段が後羽根用電磁石の吸引力不足によって先羽根用駆動手段より先に作動したときだけ第2係合部を後羽根用駆動手段に押さえられて第1係合部により先羽根用駆動手段の作動を阻止するストップ部材と、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 撮影時において、先羽根用電磁石の通電が断たれても、前記検出手段が所定の時間内に先羽根用駆動手段を検出しないときと、先羽根用駆動手段が先羽根用電磁石の吸引力不足によって所定のタイミングよりも早く作動を開始して、前記検出手段によって検出されたときとの何れかの場合に、異常であることを表示装置に表示させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記第1係合部と第2係合部のうち少なくとも一方が、前記ストップ部材の腕部に形成されていて、該腕部には可撓性が与えられており、前記ストップ部材は、撮影時において、先羽根用駆動手段が後羽根用駆動手段より先に作動したときに、先羽根用駆動手段に第1係合部を押されて、第2係合部を後羽根用駆動手段の作動軌跡内に臨ませ、前記第1係合部が前記可撓性を有する腕部に形成されているときは、該腕部が前記先羽根用駆動手段に撓まされて該先羽根用駆動手段に制動を与え、前記第2係合部が前記可撓性を有する腕部に形成されているときは、該腕部が前記後羽根用駆動手段に撓まされて該後羽根用駆動手段に制動を与えるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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